(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
パラメータの前記複数のセットのうちの各セットが、半静的ベース電力レベルに関連する第1のパラメータと、経路損失補償に関連する第2のパラメータとを備える、請求項1に記載の方法。
前記第1のUEが前記第2のUEへの干渉を引き起こしているかどうかを前記決定することは、前記第2のUEが、前記WWAN通信のために前記第1のUEによって使用されるべきリソースの同じセット上でD2D通信を通して通信しているかどうかを決定することを備え、
開ループ電力制御パラメータの前記セットを前記選択することは、
前記第2のUEが、前記WWAN通信のために前記第1のUEによって使用されるべきリソースの前記同じセット上で通信していると前記第1のUEが決定したとき、開ループ電力制御パラメータの第1のセットを選択することと、
前記第2のUEが、前記WWAN通信のために前記第1のUEによって使用されるべきリソースとは異なるリソースのセット上で通信していると前記第1のUEが決定したとき、開ループ電力制御パラメータの第2のセットを選択することと
を備え、
ここにおいて、開ループ電力制御パラメータの前記第2のセットが、開ループ電力制御パラメータの前記第1のセットとは異なる、
請求項1に記載の方法。
前記送信状態が、第3のUEによって行われるWWAN通信に関連し、ここにおいて、前記ワイヤレスチャネル上の前記送信状態を前記決定することは、前記第3のUEが前記第1のUEへの干渉を引き起こしているかどうかを決定することを備える、請求項6に記載の方法。
前記第3のUEが干渉を引き起こしているかどうかを前記決定することは、前記第3のUEが、前記D2D通信のために前記第1のUEによって使用されるべきリソースの同じセット上で前記WWANを通して通信しているかどうかを決定することを備える、請求項7に記載の方法。
前記D2D通信がD2D発見であり、前記送信することが、開ループ電力制御パラメータの前記選択されたセットに基づいてD2D発見のための発見信号を送信することを備える、請求項6に記載の方法。
前記D2D通信が、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)または物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)を通しており、前記送信することが、開ループ電力制御パラメータの前記選択されたセットに基づいて前記PSSCHを通してデータを送信すること、または開ループ電力制御パラメータの前記選択されたセットに基づいて前記PSCCHを通して制御情報を送信することのうちの少なくとも1つを備える、請求項6に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0019] 添付の図面とともに以下に記載される詳細な説明は、様々な構成を説明するものであり、本明細書で説明される概念が実施され得る唯一の構成を表すものでない。発明を実施するための形態は、様々な概念の完全な理解を与えるための具体的な詳細を含む。ただし、これらの概念はこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることが当業者には明らかであろう。場合によっては、そのような概念を曖昧にすることを回避するために、よく知られている構造および構成要素がブロック図の形態で示される。
【0010】
[0020] 次に、様々な装置および方法に関して電気通信システムのいくつかの態様が提示される。これらの装置および方法が、以下の発明を実施するための形態において説明され、(「要素」と総称される)様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズムなどによって添付の図面に示される。これらの要素は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの任意の組合せを使用して実施され得る。そのような要素がハードウェアとして実施されるかソフトウェアとして実施されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。
【0011】
[0021] 例として、要素、または要素の任意の部分、または要素の任意の組合せは、1つまたは複数のプロセッサを含む「処理システム」を用いて実施され得る。プロセッサの例には、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明された様々な機能を行うように構成される他の好適なハードウェアがある。処理システム内の1つまたは複数のプロセッサはソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味すると広く解釈されたい。
【0012】
[0022] 従って、1つまたは複数の例示的な態様において、説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実施され得る。ソフトウェアで実施される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして符号化され得る。コンピュータ可読媒体はコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、コンパクトディスクROM(CD−ROM)または他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、上述のタイプのコンピュータ可読媒体の組合せ、あるいはコンピュータによってアクセスされ得る、命令またはデータ構造の形態のコンピュータ実行可能コードを記憶するために使用され得る任意の他の媒体を含むことができる。
【0013】
[0023]
図1は、LTEネットワークアーキテクチャ100を示す図である。LTEネットワークアーキテクチャ100は発展型パケットシステム(EPS:Evolved Packet System)100と呼ばれることがある。EPS100は、1つまたは複数のユーザ機器(UE)102と、発展型UMTS地上波無線アクセスネットワーク(E−UTRAN:Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network)104と、発展型パケットコア(EPC:Evolved Packet Core)110と、事業者のインターネットプロトコル(IP)サービス122とを含み得る。EPSは他のアクセスネットワークと相互接続できるが、簡単のために、それらのエンティティ/インターフェースは図示されていない。図示のように、EPSはパケット交換サービスを提供するが、当業者なら容易に諒解するように、本開示全体にわたって提示される様々な概念は、回線交換サービスを提供するネットワークに拡張され得る。
【0014】
[0024] E−UTRANは、発展型ノードB(eNB)106と他のeNB108とを含み、マルチキャスト協調エンティティ(MCE:Multicast Coordination Entity)128を含み得る。eNB106は、UE102に対してユーザプレーンプロトコル終端と制御プレーンプロトコル終端とを与える。eNB106は、バックホール(例えば、X2インターフェース)を介して他のeNB108に接続され得る。MCE128は、発展型マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS:Multimedia Broadcast Multicast Service)(eMBMS)のために時間/周波数無線リソースを割り振り、eMBMSのために無線構成(例えば、変調およびコーディング方式(MCS:modulation and coding scheme))を決定する。MCE128は、別個のエンティティ、またはeNB106の一部であり得る。eNB106は、基地局、ノードB、アクセスポイント、基地トランシーバ局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS:basic service set)、拡張サービスセット(ESS:extended service set)、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。eNB106は、UE102にEPC110へのアクセスポイントを与える。UE102の例としては、セルラーフォン、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP:session initiation protocol)電話、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、衛星無線、全地球測位システム、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレーヤ(例えば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲーム機、タブレット、または任意の他の同様の機能デバイスがある。UE102は、当業者によって、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。
【0015】
[0025] eNB106はEPC110に接続される。EPC110は、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)112と、ホーム加入者サーバ(HSS)120と、他のMME114と、サービングゲートウェイ116と、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)ゲートウェイ124と、ブロードキャストマルチキャストサービスセンタ(BM−SC:Broadcast Multicast Service Center)126と、パケットデータネットワーク(PDN:Packet Data Network)ゲートウェイ118とを含み得る。MME112は、UE102とEPC110との間のシグナリングを処理する制御ノードである。概して、MME112はベアラおよび接続管理を行う。全てのユーザIPパケットはサービングゲートウェイ116を通して転送され、サービングゲートウェイ116自体はPDNゲートウェイ118に接続される。PDNゲートウェイ118はUEのIPアドレス割振りならびに他の機能を与える。PDNゲートウェイ118とBM−SC126とはIPサービス122に接続される。IPサービス122は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS:IP Multimedia Subsystem)、PSストリーミングサービス(PSS:PS Streaming Service)、および/または他のIPサービスを含み得る。BM−SC126は、MBMSユーザサービスプロビジョニングおよび配信のための機能を与え得る。BM−SC126は、コンテンツプロバイダMBMS送信のためのエントリポイントとして働き得、パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN:public land mobile network)内のMBMSベアラサービスを許可し、開始するために使用され得、MBMS送信をスケジュールし、配信するために使用され得る。MBMSゲートウェイ124は、特定のサービスをブロードキャストするマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)エリアに属するeNB(例えば、106、108)にMBMSトラフィックを配信するために使用され得、セッション管理(開始/停止)と、eMBMS関係の課金情報を集めることとを担当し得る。
【0016】
[0026]
図2は、LTEネットワークアーキテクチャにおけるアクセスネットワーク200の一例を示す図である。この例において、アクセスネットワーク200はいくつかのセルラー領域(セル)202に分割される。1つまたは複数のより低い電力クラスのeNB208は、セル202のうちの1つまたは複数と重複するセルラー領域210を有し得る。より低い電力クラスのeNB208は、フェムトセル(例えば、ホームeNB(HeNB:home eNB))、ピコセル、マイクロセル、またはリモートラジオヘッド(RRH:remote radio head)であり得る。マクロeNB204はそれぞれ、それぞれのセル202に割り当てられ、セル202中の全てのUE206にEPC110へのアクセスポイントを与えるように構成される。アクセスネットワーク200のこの例には集中型コントローラがないが、代替構成では集中型コントローラが使用され得る。eNB204は、無線ベアラ制御、承認制御、モビリティ制御、スケジューリング、セキュリティ、およびサービス用ゲートウェイ116への接続性を含む、全ての無線関係機能を担当する。eNBは1つまたは複数の(例えば、3つの)(セクタとも呼ばれる)セルをサポートし得る。「セル」という用語は、eNBの最小カバレージエリア、および/または特定のカバレージエリアをサービスするeNBサブシステムを指すことがある。さらに、「eNB」、「基地局」、および「セル」という用語は、本明細書において同義で使用され得る。
【0017】
[0027] アクセスネットワーク200によって採用される変調および多元接続方式は、展開されている特定の電気通信規格に応じて異なり得る。LTE適用例では、周波数分割複信(FDD:frequency division duplexing)と時分割複信(TDD:time division duplexing)の両方をサポートするために、OFDMがDL上で使用され、SC−FDMAがUL上で使用される。当業者が以下の詳細な説明から容易に理解するように、本明細書で提示される様々な概念はLTE適用例に好適である。ただし、これらの概念は、他の変調および多元接続技法を採用する他の電気通信規格に容易に拡張され得る。例として、これらの概念は、エボリューションデータオプティマイズド(EV−DO:Evolution-Data Optimized)またはウルトラモバイルブロードバンド(UMB:Ultra Mobile Broadband)に拡張され得る。EV−DOおよびUMBは、CDMA2000規格ファミリーの一部として第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2:3rd Generation Partnership Project 2)によって公表されたエアインターフェース規格であり、移動局にブロードバンドインターネットアクセスを提供するためにCDMAを採用する。これらの概念はまた、広帯域CDMA(W−CDMA(登録商標))とTD−SCDMAのようなCDMAの他の変形態とを採用するユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA:Universal Terrestrial Radio Access)、TDMAを採用するモバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標):Global System for Mobile Communications)、ならびに、OFDMAを採用する、発展型UTRA(E−UTRA:Evolved UTRA)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、およびFlash−OFDMに拡張され得る。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTEおよびGSMは、3GPP団体からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、3GPP2団体からの文書に記載されている。採用される実際のワイヤレス
通信規格および多元接続技術は、特定の適用例およびシステムに課される全体的な設計制約に依存することになる。
【0018】
[0028] eNB204は、MIMO技術をサポートする複数のアンテナを有し得る。MIMO技術の使用は、eNB204が、空間多重化、ビームフォーミング、および送信ダイバーシティをサポートするために空間領域を活用することを可能にする。空間多重化は、データの異なるストリームを同じ周波数上で同時に送信するために使用され得る。データストリームは、データレートを増加させるために単一のUE206に送信されるか、または全体的なシステム容量を増加させるために複数のUE206に送信され得る。これは、各データストリームを空間的にプリコーディングし(すなわち、振幅および位相のスケーリングを適用し)、次いでDL上で複数の送信アンテナを通して空間的にプリコーディングされた各ストリームを送信することによって達成される。空間的にプリコーディングされたデータストリームは、異なる空間シグネチャとともに(1つまたは複数の)UE206に到着し、これは、(1つまたは複数の)UE206の各々がそのUE206に宛てられた1つまたは複数のデータストリームを復元することを可能にする。UL上で、各UE206は、空間的にプリコーディングされたデータストリームを送信し、これは、eNB204が、各空間的にプリコーディングされたデータストリームのソースを識別することを可能にする。
【0019】
[0029] 空間多重化は、概して、チャネル状態が良好であるときに使用される。チャネル状態があまり好ましくないとき、送信エネルギーを1つまたは複数の方向に集中させるためにビームフォーミングが使用され得る。これは、複数のアンテナを通して送信するためのデータを空間的にプリコーディングすることによって達成され得る。セルのエッジにおいて良好なカバレージを達成するために、送信ダイバーシティと組み合わせてシングルストリームビームフォーミング送信が使用され得る。
【0020】
[0030] 以下の詳細な説明では、アクセスネットワークの様々な態様が、DL上でOFDMをサポートするMIMOシステムに関して説明される。OFDMは、OFDMシンボル内のいくつかのサブキャリアを介してデータを変調するスペクトラム拡散(spread-spectrum)技法である。サブキャリアは正確な周波数で離間される。離間は、受信機がサブキャリアからデータを復元することを可能にする「直交性」を与える。時間領域では、OFDMシンボル間干渉をなくすために、ガードインターバル(例えば、サイクリックプレフィックス)が各OFDMシンボルに追加され得る。ULは、高いピーク対平均電力比(PAPR)を補償するために、SC−FDMAをDFT拡散OFDM信号の形態で使用し得る。
【0021】
[0031]
図3は、LTEにおけるDLフレーム構造の一例を示す
図300である。フレーム(10ms)は、等しいサイズの10個のサブフレームに分割され得る。各サブフレームは、2つの連続するタイムスロットを含み得る。2つのタイムスロットを表すためにリソースグリッドが使用され得、各タイムスロットはリソースブロックを含む。リソースグリッドは複数のリソース要素に分割される。LTEでは、ノーマルサイクリックプレフィックスの場合、リソースブロックが、合計84個のリソース要素について、周波数領域中に12個の連続するサブキャリアを含んでおり、時間領域中に7つの連続するOFDMシンボルを含んでいる。拡張サイクリックプレフィックスの場合、リソースブロックは、合計72個のリソース要素について、周波数領域中に12個の連続するサブキャリアを含んでおり、時間領域中に6つの連続するOFDMシンボルを含んでいる。R302、304として示されるリソース要素のうちのいくつかは、DL基準信号(DL−RS:DL reference signal)を含む。DL−RSは、(共通RSと呼ばれることもある)セル固有RS(CRS:Cell-specific RS)302と、UE固有RS(UE−RS)304とを含む。UE−RS304は、対応する物理DL共有チャネル(PDSCH:physical DL shared channel)がマッピングされるリソースブロック上で送信される。各リソース要素によって搬送されるビット数は変調方式に依存する。従って、UEが受信するリソースブロックが多いほど、また変調方式が高いほど、UEのデータレートは高くなる。
【0022】
[0032]
図4は、LTEにおけるULフレーム構造の一例を示す
図400である。ULのために利用可能なリソースブロックは、データセクションと制御セクションとに区分され得る。制御セクションは、システム帯域幅の2つのエッジにおいて形成され得、構成可能なサイズを有し得る。制御セクション中のリソースブロックは、制御情報の送信のためにUEに割り当てられ得る。データセクションは、制御セクション中に含まれない全てのリソースブロックを含み得る。ULフレーム構造は、単一のUEがデータセクション中の連続サブキャリアの全てを割り当てられることを可能にし得る、連続サブキャリアを含むデータセクションを生じる。
【0023】
[0033] UEは、eNBに制御情報を送信するために、制御セクション中のリソースブロック410a、410bを割り当てられ得る。UEは、eNBにデータを送信するために、データセクション中のリソースブロック420a、420bをも割り当てられ得る。UEは、制御セクション中の割り当てられたリソースブロック上の物理UL制御チャネル(PUCCH:physical UL control channel)中で制御情報を送信し得る。UEは、データセクション中の割り当てられたリソースブロック上の物理UL共有チャネル(PUSCH:physical UL shared channel)中でデータまたはデータと制御情報の両方を送信し得る。UL送信は、サブフレームの両方のスロットにわたり得、周波数上でホッピングし得る。
【0024】
[0034] 初期システムアクセスを行い、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:physical random access channel)430においてUL同期を達成するために、リソースブロックのセットが使用され得る。PRACH430は、ランダムシーケンスを搬送し、いかなるULデータ/シグナリングをも搬送できない。各ランダムアクセスプリアンブルは、6つの連続するリソースブロックに対応する帯域幅を占有する。開始周波数は、ネットワークによって指定される。すなわち、ランダムアクセスプリアンブルの送信は、ある時間リソースおよび周波数リソースに制限される。周波数ホッピングはPRACHにはない。PRACH試みは単一のサブフレーム(1ms)中でまたは少数の連続サブフレームのシーケンス中で搬送され、UEはフレーム(10ms)ごとに単一のPRACH試みを行うことができる。
【0025】
[0035]
図5は、LTEにおけるユーザプレーンおよび制御プレーンのための無線プロトコルアーキテクチャの一例を示す
図500である。UEおよびeNBのための無線プロトコルアーキテクチャは、レイヤ1、レイヤ2、およびレイヤ3の3つのレイヤとともに示されている。レイヤ1(L1レイヤ)は最下位レイヤであり、様々な物理レイヤ信号処理機能を実施する。L1レイヤは本明細書において物理レイヤ506と呼ばれる。レイヤ2(L2レイヤ)508は、物理レイヤ506の上にあり、物理レイヤ506を介したUEとeNBとの間のリンクを担当する。
【0026】
[0036] ユーザプレーンにおいて、L2レイヤ508は、ネットワーク側のeNBにおいて終端される、メディアアクセス制御(MAC)サブレイヤ510と、無線リンク制御(RLC)サブレイヤ512と、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)514サブレイヤとを含む。図示されていないが、UEは、ネットワーク側のPDNゲートウェイ118において終端されるネットワークレイヤ(例えば、IPレイヤ)と、接続の他端(例えば、ファーエンドUE、サーバなど)において終端されるアプリケーションレイヤとを含めてL2レイヤ508の上にいくつかの上位レイヤを有し得る。
【0027】
[0037] PDCPサブレイヤ514は、異なる無線ベアラと論理チャネルとの間の多重化を行う。PDCPサブレイヤ514はまた、無線送信オーバーヘッドを低減するために上位レイヤデータパケットのヘッダ圧縮と、データパケットを暗号化することによるセキュリティと、UEに対するeNB間のハンドオーバサポートとを与える。RLCサブレイヤ512は、上位レイヤデータパケットのセグメンテーションおよびリアセンブリと、紛失データパケットの再送信と、ハイブリッド自動再送要求(HARQ:hybrid automatic repeat request)による、順が狂った受信を補正するためのデータパケットの並べ替えとを行う。MACサブレイヤ510は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化を行う。MACサブレイヤ510はまた、UEの間で1つのセル内の様々な無線リソース(例えば、リソースブロック)を割り振ることを担当する。MACサブレイヤ510はまたHARQ動作を担当する。
【0028】
[0038] 制御プレーンにおいて、UEおよびeNBのための無線プロトコルアーキテクチャは、制御プレーンのためのヘッダ圧縮機能がないことを除いて、物理レイヤ506およびL2レイヤ508について実質的に同じである。制御プレーンはまた、レイヤ3(L3レイヤ)中に無線リソース制御(RRC:radio resource control)サブレイヤ516を含む。RRCサブレイヤ516は、無線リソース(例えば、無線ベアラ)を取得することと、eNBとUEとの間のRRCシグナリングを使用して下位レイヤを構成することとを担当する。
【0029】
[0039]
図6は、アクセスネットワーク中でUE650と通信しているeNB610のブロック図である。DLでは、コアネットワークからの上位レイヤパケットが、コントローラ/プロセッサ675に与えられる。コントローラ/プロセッサ675は、L2レイヤの機能を実施する。DLにおいて、コントローラ/プロセッサ675は、様々な優先度メトリックに基づいて、ヘッダ圧縮と、暗号化と、パケットのセグメンテーションおよび並べ替えと、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化と、UE650への無線リソース割振りとを行う。コントローラ/プロセッサ675はまた、HARQ動作、紛失パケットの再送信、およびUE650へのシグナリングを担当する。
【0030】
[0040] 送信(TX)プロセッサ616は、L1レイヤ(すなわち、物理レイヤ)のための様々な信号処理機能を実施する。信号処理機能は、UE650における前方誤り訂正(FEC:forward error correction)と、様々な変調方式(例えば、2位相シフトキーイング(BPSK:binary phase-shift keying)、4位相シフトキーイング(QPSK:quadrature phase-shift keying)、M位相シフトキーイング(M−PSK:M-phase-shift keying)、多値直交振幅変調(M−QAM:M-quadrature amplitude modulation))に基づく信号コンスタレーションへのマッピングとを可能にするために、コーディングとインターリービングとを含む。コーディングされ、変調されたシンボルは、次いで、並列ストリームに分割される。各ストリームは、次いでOFDMサブキャリアにマッピングされ、時間領域および/または周波数領域中で基準信号(例えば、パイロット)と多重化され、次いで時間領域OFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成するために、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)を使用して互いに合成される。OFDMストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器674からのチャネル推定値は、符号化および変調方式を決定するために、ならびに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE650によって送信される基準信号および/またはチャネル状態フィードバックから導出され得る。各空間ストリームは、次いで、別個の送信機618TXを介して異なるアンテナ620に与えられ得る。各送信機618TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
【0031】
[0041] UE650において、各受信機654RXは、それのそれぞれのアンテナ652を通して信号を受信する。各受信機654RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を受信(RX)プロセッサ656に与える。RXプロセッサ656は、L1レイヤの様々な信号処理機能を実施する。RXプロセッサ656は、UE650に宛てられた任意の空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を行い得る。複数の空間ストリームがUE650に宛てられた場合、それらはRXプロセッサ656によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。RXプロセッサ656は、次いで、高速フーリエ変換(FFT)を使用しOFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域に変換する。周波数領域信号は、OFDM信号のサブキャリアごとに別々のOFDMシンボルストリームを含む。各サブキャリア上のシンボルと、基準信号とは、eNB610によって送信される、可能性が最も高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって復元され、復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器658によって計算されるチャネル推定値に基づき得る。軟決定は、次いで、物理チャネル上でeNB610によって最初に送信されたデータおよび制御信号を復元するために復号され、デインターリーブされる。データおよび制御信号は、次いで、コントローラ/プロセッサ659に与えられる。
【0032】
[0042] コントローラ/プロセッサ659はL2レイヤを実施する。コントローラ/プロセッサは、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ660に関連し得る。メモリ660はコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULにおいて、コントローラ/プロセッサ659は、コアネットワークからの上位レイヤパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重分離と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを行う。上位レイヤパケットは、次いで、L2レイヤの上の全てのプロトコルレイヤを表す、データシンク662に与えられる。また、様々な制御信号がL3処理のためにデータシンク662に与えられ得る。コントローラ/プロセッサ659はまた、HARQ動作をサポートするために肯定応答(ACK)および/または否定応答(NACK)プロトコルを使用した誤り検出を担当する。
【0033】
[0043] ULでは、データソース667が、コントローラ/プロセッサ659に上位レイヤパケットを与えるために使用される。データソース667はL2レイヤの上の全てのプロトコルレイヤを表す。eNB610によるDL送信に関して説明された機能と同様に、コントローラ/プロセッサ659は、ヘッダ圧縮と、暗号化と、パケットのセグメンテーションおよび並べ替えと、eNB610による無線リソース割振りに基づく論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化とを行うことによって、ユーザプレーンおよび制御プレーンのためのL2レイヤを実施する。コントローラ/プロセッサ659はまた、HARQ動作、紛失パケットの再送信、およびeNB610へのシグナリングを担当する。
【0034】
[0044] eNB610によって送信される基準信号またはフィードバックからの、チャネル推定器658によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調方式を選択することと、空間処理を可能にすることとを行うために、TXプロセッサ668によって使用され得る。TXプロセッサ668によって生成される空間ストリームは、別個の送信機654TXを介して異なるアンテナ652に与えられ得る。各送信機654TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
【0035】
[0045] UL送信は、UE650における受信機機能に関して説明された様式と同様の様式でeNB610において処理される。各受信機618RXは、それのそれぞれのアンテナ620を通して信号を受信する。各受信機618RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報をRXプロセッサ670に与える。RXプロセッサ670はL1レイヤを実施し得る。
【0036】
[0046] コントローラ/プロセッサ675はL2レイヤを実施する。コントローラ/プロセッサ675は、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ676に関連し得る。メモリ676はコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULにおいて、コントローラ/プロセッサ675は、UE650からの上位レイヤパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重分離と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを行う。コントローラ/プロセッサ675からの上位レイヤパケットはコアネットワークに与えられ得る。コントローラ/プロセッサ675はまた、HARQ動作をサポートするためにACKおよび/またはNACKプロトコルを使用した誤り検出を担当する。
【0037】
[0047]
図7はデバイスツーデバイス通信システム700の図である。デバイスツーデバイス通信システム700は複数のワイヤレスデバイス704、706、708、710を含む。デバイスツーデバイス通信システム700は、例えば、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)のようなセルラー通信システムと重複し得る。ワイヤレスデバイス704、706、708、710の一部は、DL/UL WWANスペクトルを使用してデバイスツーデバイス通信において互いに通信し得、一部は基地局702と通信し得、一部は両方を行い得る。例えば、
図7に示されているように、ワイヤレスデバイス708、710はデバイスツーデバイス通信中であり、ワイヤレスデバイス704、706はデバイスツーデバイス通信中である。ワイヤレスデバイス704、706はまた、基地局702と通信している。
【0038】
[0048] 以下で説明される例示的な方法および装置は、例えば、FlashLinQ、WiMedia、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、またはIEEE802.11規格に基づくWi−Fiに基づく、例えばワイヤレスデバイスツーデバイス通信システムのような、様々なワイヤレスデバイスツーデバイス通信システムのいずれにも適用可能である。説明を簡略化するために、例示的な方法および装置がLTEのコンテキスト内で説明される。ただし、例示的な方法および装置は、様々な他のワイヤレスデバイスツーデバイス通信システムにより一般的に適用可能であることを当業者は理解されよう。
【0039】
[0049]
図8は、WWANと共存するデバイスツーデバイス(D2D)ネットワークを有する通信システム800を示す図である。WWANネットワークは、限定はしないが、基地局802と、移動局、UEなどとしても知られ得る第1のワイヤレスデバイス806とを含む。基地局802は、第1のワイヤレスデバイス806がその上で動作し得るセル804を与え得る。そのように行うことで、基地局802およびワイヤレスデバイス806は、DL/UL WWANスペクトルを使用して互いに通信し得る。一態様において、基地局802は、ワイヤレスデバイス806がアップリンク信号820をその上で送信すべきであるリソースを構成する。例えば、基地局802は、ユーザデータをPUSCHに対応するリソース上のアップリンク信号820中で、ワイヤレスデバイス806によって送信されるようにスケジュールするために、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)に対応するリソース上でダウンリンク信号822を送信し得る。
【0040】
[0050] D2Dネットワークは、限定はしないが、それらのうちの少なくとも1つが移動局、UEなどとしても知られ得る、複数のワイヤレスデバイス814、816を含む。ワイヤレスデバイス814、816は、D2Dネットワークの少なくとも一部を形成し得る。D2Dネットワークは、ワイヤレスデバイス814、816がその上で動作し得るセル812を基地局810が与える、WWANのようなセルラー通信システムと重複し得る。しかしながら、基地局810は、ワイヤレスデバイス814、816がセル上で動作していない(例えば、ワイヤレスデバイス814、816がカバレージエリア外にあり得る)場合のような、いくつかの態様において不在であり得る。ワイヤレスデバイス814、816は、DL/UL WWANスペクトルまたは別のスペクトル(例えば、無認可スペクトル)を使用してD2D通信において互いに通信し得る。一態様において、基地局810は、ワイヤレスデバイス814、816がD2Dネットワークにおいてその上で通信すべきであるリソースを構成する。
【0041】
[0051] ワイヤレスデバイス814とワイヤレスデバイス816との間のD2D通信は、ワイヤレスデバイス814とワイヤレスデバイス816との間の発見プロセスを含み得る。例えば、広告ワイヤレスデバイス814は、発見信号をブロードキャストし得、発見信号が検出されると、例えば、広告ワイヤレスデバイス814と監視ワイヤレスデバイス816との間のD2D通信の促進のためのタイミング情報を同期および/または確立するために、監視ワイヤレスデバイス816が、広告ワイヤレスデバイス814への応答を送信し得る。
【0042】
[0052] 通信システム800におけるD2DネットワークとWWANとの共存の場合、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの1つまたは複数による適応電力制御が、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの別の1つおよび/または基地局802、810のうちの1つへの干渉を緩和し得る。一例では、D2D送信が、例えば、ネイバリングセル812において、第2のワイヤレスデバイス814と第3のワイヤレスデバイス816との間で行われているとき、第1のワイヤレスデバイス806が、基地局802にアップリンク信号820を送信する場合、セル間干渉が生じ得る。すなわち、アップリンク信号820は、第2のワイヤレスデバイス814と第3のワイヤレスデバイス816との間で通信されるD2D信号826(例えば、発見信号)に干渉824をもたらし得る。従って、アップリンク信号820は、ワイヤレスデバイス814への干渉824を生じ得る。同様に、D2D信号826は、ワイヤレスデバイス806と基地局802との間のアップリンク信号820に干渉828をもたらし得る。従って、D2D信号826は、基地局802への干渉828を生じ得る。同様に、D2D信号826は、ワイヤレスデバイス806と基地局802との間のダウンリンク信号822に干渉830をもたらし得る。従って、D2D信号826は、第1のワイヤレスデバイス806への干渉830を生じ得る。
【0043】
[0053] 例示的な態様では、D2D信号826のために構成される同じサブフレームの1つまたは複数のリソースが、アップリンク信号820のために構成されるリソースと重複し得る。例えば、アップリンク信号820は、PUCCH/PUSCHに対応するリソース上で搬送され得、同時に、D2D信号826は、ネイバリングセル804中のPUCCH/PUSCHと重複するリソース上で搬送され得る。アップリンク信号820が送信される第1のセル804の境界に、第2のワイヤレスデバイス814が近接したとき、第1のワイヤレスデバイス806のアップリンク信号820は、第2のワイヤレスデバイス814と第3のワイヤレスデバイス816との間で通信されるD2D信号826に干渉824をもたらし得、その結果、送信ワイヤレスデバイス(例えば、第3のワイヤレスデバイス816)から受信ワイヤレスデバイス(例えば、第2のワイヤレスデバイス814)へのデータの損失を生じ得る。同様に、アップリンク信号820が、D2D信号826を搬送するリソースと重複するリソース上で送信されるとき、第2のワイヤレスデバイス814と第3のワイヤレスデバイス816との間で通信されるD2D信号826は、第1のワイヤレスデバイス806と基地局802との間で通信されるアップリンク信号820に干渉828をもたらし得る。また、ダウンリンク信号822が、D2D信号826を搬送するリソースと重複するリソース(例えば、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)および/または物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH))上で送信されるとき、第2のワイヤレスデバイス814と第3のワイヤレスデバイス816との間で通信されるD2D信号826は、第1のワイヤレスデバイス806と基地局802との間で通信されるダウンリンク信号822に干渉830をもたらし得る。
【0044】
[0054] 干渉を緩和するために、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの1つまたは複数は、それぞれの送信信号820、826の送信電力を制御するように構成され得る。送信電力制御は、他のワイヤレスデバイスへの干渉の最小化とともに、必要とされるサービス品質(QoS)に対応するリンク品質を維持するために、ビット当たりの十分な送信エネルギーための要求のバランスをとり得る。本明細書で開示される送信の電力制御の手法は、(1つまたは複数の)サブフレームおよび/または(1つまたは複数の)サブキャリアにおいて生じる干渉を緩和し得、通信システム800がTDDネットワークまたはFDDネットワークである態様に適用可能であり得る。
【0045】
[0055] 態様によれば、ワイヤレスデバイス806、814、816の各々は、電力制御アルゴリズムに基づいてそれのそれぞれの送信電力を制御する。ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの1つは、電力制御アルゴリズムに関連する複数のパラメータに基づいて、それのそれぞれの送信電力を制御するために少なくとも1つの値を算出する。電力制御アルゴリズムは、1つまたは複数の3GPP技術仕様のような、WWANおよび/またはD2D通信に関連する1つまたは複数の規格によって定義され得る。第1のワイヤレスデバイス806は、WWAN通信のための電力制御アルゴリズムを利用し得、通信のタイプ(例えば、データまたは制御)および/またはワイヤレスチャネルのタイプに応じて異なる電力制御アルゴリズムを事実上利用し得る。同様に、第2のワイヤレスデバイス814および第3のワイヤレスデバイス816は、D2D通信のための電力制御アルゴリズムを利用し得、通信のタイプ(例えば、データまたは制御)および/またはワイヤレスチャネルのタイプに応じて異なる電力制御アルゴリズムを利用し得る。第1のワイヤレスデバイス806は、第2のワイヤレスデバイス814および第3のワイヤレスデバイス816に関して本明細書で説明されるD2D動作が可能であり得、同様に、第2のワイヤレスデバイス814および/または第3のワイヤレスデバイス816は、第1のワイヤレスデバイス806に関して本明細書で説明されるWWAN動作が可能であり得ることを諒解されたい。
【0046】
[0056] 閉ループパラメータは、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの少なくとも1つによって採用される電力制御方式に関連し得るが、閉ループフィードバックが、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの1つが、それ自体のそれぞれの電力設定を推定し、それぞれの電力設定が不十分であることを発見する状況を補償し得、従って、閉ループパラメータは、本開示の電力制御機構によって考慮されない。
【0047】
[0057] 本開示の電力制御方式では、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの少なくとも1つが、複数の開ループ電力制御パラメータに基づいてそれぞれの送信電力を制御し得る。これらの開ループ電力制御パラメータのうちの第1は半静的ベース電力レベルP
0であり得、これらの開ループ電力制御パラメータのうちの第2は経路損失補償成分αであり得る。様々な態様によれば、半静的ベース電力レベルP
0は、ワイヤレスデバイス806、814、816の各々に固有であるか、またはワイヤレスデバイス806、814、816がセル804、812のうちの1つに固有であるかのいずれかであり得るが、経路損失補償成分αは、ワイヤレスデバイス806、814、816の各々に固有であり得る。他の態様では、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの少なくとも1つが、異なるおよび/または追加の開ループ電力制御パラメータに基づいて、それのそれぞれの送信電力を制御し得、従って、P
0およびαは例示的と見なされる。
【0048】
[0058] 一態様によれば、開ループ電力制御パラメータのセットのうちの1つまたは複数は、ワイヤレスデバイス806、814、816にシグナリングされ得る。例えば、第1の基地局802は、システム情報ブロック(SIB:System Information Block)、RRCシグナリング、または他の専用シグナリングを使用して、開ループ電力制御パラメータの1つまたは複数のセットを第1のワイヤレスデバイス806にシグナリングし得る。同様に、第2の基地局810は、開ループ電力制御パラメータのセットのうちの1つまたは複数を第2のワイヤレスデバイス814および第3のワイヤレスデバイス816にシグナリングし得る。
【0049】
[0059] 一態様では、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの少なくとも1つが、開ループ電力制御パラメータの2つの異なるセット、例えば[P
0、α]
0および[P
0、α]
1を有し得る。開ループ電力制御パラメータの2つのセット[P
0、α]
0および[P
0、α]
1は、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの少なくとも1つによるワイヤレスチャネル上の送信に関連する少なくとも1つの送信状態に基づいて、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの少なくとも1つによって採用され得る。様々な態様では、開ループ電力制御パラメータの1つまたは複数のセットが、互いに共通の1つまたは複数の値を有し得る。
【0050】
[0060] 開ループ電力制御パラメータの少なくとも1つのセット(例えば、[P
0、α]
0)は、干渉が適応電力制御を必要としない、送信状態のための開ループ電力制御パラメータのセットと見なされ得る。開ループ電力制御パラメータのこの第1のセット(例えば、[P
0、α]
0)は、開ループ電力制御パラメータのデフォルトセットと見なされ得る。例えば、第1のワイヤレスデバイス806がその上で通信すべきであるリソースが、第2のワイヤレスデバイス814および第3のワイヤレスデバイス816がその上で通信すべきであるリソースと重複しないとき、第1のワイヤレスデバイス806は、そのような、開ループ電力制御パラメータの第1のセットを使用し得る。
【0051】
[0061] 様々な態様によれば、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの少なくとも1つが、干渉の可能性が低いおよび/または干渉がわずかであることを示す送信状態を検出した場合、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちのその1つによって開ループ電力制御パラメータの第1のセット(例えば、[P
0、α]
0)が採用され得る。例えば、第1のワイヤレスデバイス806は、アップリンク送信および/またはダウンリンク送信のために割り振られたリソースが、D2D信号826のような、D2D通信のために割り振られたリソースと同時でない/重複していないという指示に基づいて、送信状態を決定し得る。第1のワイヤレスデバイス806は、この指示を、(バックホールおよび/またはX2インターフェースを通してネイバリング基地局810からリソースおよび/またはサブフレーム割振り情報を受信し得る)基地局802などから受信し得る。
【0052】
[0062] 一態様において、第1のワイヤレスデバイス806は、例えば、第1のワイヤレスデバイス806が送信および/または受信していないときの未使用リソース(例えば、オープンサブフレーム)中に、干渉について検出することによって送信状態を決定し得る。第1のワイヤレスデバイス806が干渉830を検出しない場合、第1のワイヤレスデバイス806は、開ループ電力制御パラメータの第1のセット[P
0、α]
0(例えば、開ループ電力制御パラメータのデフォルトセット)を選択するために、選択動作832を実行し得る。従って、第1のワイヤレスデバイス806は、基地局802へのアップリンク信号820の送信のための電力を算出するために、開ループ電力制御パラメータの選択された第1のセット[P
0、α]
0を使用し得る。
【0053】
[0063] 別の態様において、第1のワイヤレスデバイス806は、干渉830を検出し、干渉830のエネルギー(または電力)を測定し得る。第1のワイヤレスデバイス806は、測定されたエネルギーをしきい値と比較し得、測定されたエネルギーがしきい値を満たさないかまたは超えない場合、第1のワイヤレスデバイス806は、開ループ電力制御パラメータの第1のセット[P
0、α]
0(例えば、開ループ電力制御パラメータのデフォルトセット)を選択するために、選択動作832を行い得る。従って、第1のワイヤレスデバイス806は、基地局802へのアップリンク信号820の送信のための電力を算出するために、開ループ電力制御パラメータの選択された第1のセット[P
0、α]
0を使用し得る。
【0054】
[0064] しかしながら、第1のワイヤレスデバイス806が、測定されたエネルギーがしきい値を超える(または、代替構成において、しきい値を満たす)と決定した場合、第1のワイヤレスデバイス806は、送信状態が、開ループ電力制御パラメータの第2のセット[P
0、α]
1が基地局802へのアップリンク信号820の送信のための電力を算出するために使用されることを必要とすると決定し得る。従って、第1のワイヤレスデバイス806は、開ループ電力制御パラメータの第2のセット[P
0、α]
1を選択するために、選択動作832を行い得る。従って、第1のワイヤレスデバイス806は、基地局802へのアップリンク信号820の送信のための電力を算出するために、開ループ電力制御パラメータの選択された第2のセット[P
0、α]
1を使用し得る。
【0055】
[0065] 同様に、第2のワイヤレスデバイス814は、例えば、第2のワイヤレスデバイス814が送信および/または受信していないときの未使用リソース(例えば、オープンサブフレーム)中に、干渉について検出することによって送信状態を決定し得る。第2のワイヤレスデバイス814が干渉824を検出しない場合、第2のワイヤレスデバイス814は、開ループ電力制御パラメータの第1のセット[P
0、α]
0(例えば、開ループ電力制御パラメータのデフォルトセット)を選択するために、選択動作834を行い得る。従って、第2のワイヤレスデバイス814は、D2D信号826の送信のための電力を算出するために、開ループ電力制御パラメータの選択された第1のセット[P
0、α]
0を使用し得る。
【0056】
[0066] 別の態様において、第2のワイヤレスデバイス814は、干渉824を検出し、干渉824のエネルギー(または電力)を測定し得る。第2のワイヤレスデバイス814は、測定されたエネルギーをしきい値と比較し得、測定されたエネルギーがしきい値を満たさないかまたは超えない場合、第2のワイヤレスデバイス814は、開ループ電力制御パラメータの第1のセット[P
0、α]
0(例えば、開ループ電力制御パラメータのデフォルトセット)を選択するために、選択動作834を行い得る。従って、第2のワイヤレスデバイス814は、D2D信号826の送信のための電力を算出するために、開ループ電力制御パラメータの選択された第1のセット[P
0、α]
0を使用し得る。
【0057】
[0067] しかしながら、第2のワイヤレスデバイス814が、測定されたエネルギーがしきい値を超える(または、代替構成において、しきい値を満たす)と決定した場合、第2のワイヤレスデバイス814は、送信状態が、開ループ電力制御パラメータの第2のセット[P
0、α]
1がD2D信号826の送信のための電力を算出するために使用されることを必要とすると決定し得る。従って、第2のワイヤレスデバイス814は、開ループ電力制御パラメータの第2のセット[P
0、α]
1を選択するために、選択動作834を行い得る。従って、第2のワイヤレスデバイス814は、D2D信号826の送信のための電力を算出するために、開ループ電力制御パラメータの選択された第2のセット[P
0、α]
1を使用し得る。
【0058】
[0068] 様々な態様によれば、第3のワイヤレスデバイス816は、第2のワイヤレスデバイス814に関して説明された様式と同様の様式で、開ループ電力制御パラメータの第1のセット[P
0、α]
0(例えば、開ループ電力制御パラメータのデフォルトセット)を選択し得る。例えば、第3のワイヤレスデバイス816は、干渉824のエネルギーを測定することと、測定されたエネルギーをしきい値と比較することとに基づいて、送信状態を検出し得る。
【0059】
[0069] ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの少なくとも1つが、開ループ電力制御パラメータの複数のセット、例えば[P
0、α]
0、…、[P
0、α]
Nを有し得、ここで、Nは、1よりも大きいかまたはそれに等しい。開ループ電力制御パラメータの各セット[P
0、α]
0、…、[P
0、α]
Nは、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの少なくとも1つによるワイヤレスチャネル上の送信に関連する少なくとも1つの送信状態に基づいて、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの少なくとも1つによって採用され得る。
【0060】
[0070] 例えば、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの1つが別の信号への干渉を引き起こす可能性がある送信状態の場合、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの少なくとも1つによって開ループ電力制御パラメータの第2のセット(例えば、[P
0、α]
1)が採用され得る。一態様において、開ループ電力制御パラメータの第2のセットは、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの1つが送信電力を低減することを引き起こし得る。
【0061】
[0071] 代替的にまたは第2のセットに加えて、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの1つが、開ループ電力制御パラメータの第3のセット(例えば、[P
0、α]
2)を有し得る。開ループ電力制御パラメータの第3のセットは、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの1つによって送信された信号の受信側(例えば、基地局802、第2のワイヤレスデバイス814、または第3のワイヤレスデバイス816)が干渉を経験する可能性がある送信状態の場合、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの少なくとも1つによって採用され得る。例えば、開ループ電力制御パラメータの第3のセットは、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの1つが送信電力を増加させることを引き起こし得る。
【0062】
[0072] 例として、第1のワイヤレスデバイス806は、アップリンク送信のために割り振られたリソースが、D2D通信のために割り振られたリソースと重複し得るという指示に基づいて、第1のワイヤレスデバイス806が、第2のワイヤレスデバイス814と第3のワイヤレスデバイス816との間のD2D通信(例えば、D2D発見)への干渉を引き起こし得ると決定し得る。第1のワイヤレスデバイス806は、この指示を、(バックホールおよび/またはX2インターフェースを通してネイバリング基地局810からリソースおよび/またはサブフレーム割振り情報を受信し得る)基地局802などから受信し得る。
【0063】
[0073] 一態様において、第1のワイヤレスデバイス806は、例えば、第1のワイヤレスデバイス806が送信および/または受信していないときの未使用リソース(例えば、オープンサブフレーム)中に干渉について検出し得る。第1のワイヤレスデバイス806が干渉830を検出した場合、第1のワイヤレスデバイス806は、干渉830のエネルギーを測定し、測定されたエネルギーをしきい値と比較し得る。
【0064】
[0074] 比較に基づいて、第1のワイヤレスデバイス806は、第2のワイヤレスデバイス814が検出し得るD2D発見信号を、第3のワイヤレスデバイス816がブロードキャストするときなど、第1のワイヤレスデバイス806がD2D信号826への干渉を引き起こし得る、送信状態を決定し得る。例えば、D2D信号826からの干渉830のエネルギーが、しきい値を満たすかまたは超えたとき、第1のワイヤレスデバイス806は、アップリンク信号820が、第3のワイヤレスデバイス816からD2D信号826を受信するときの第2のワイヤレスデバイス814への干渉824をおそらく引き起こすことになると決定し得る。それに応じて、第1のワイヤレスデバイス806は、そこに記憶された開ループ電力制御パラメータのセット(例えば、デフォルトセット[P
0、α]
0とは異なる第2のセット[P
0、α]
1)を選択するために、選択動作832を行い得る。従って、第1のワイヤレスデバイス806は、第2のワイヤレスデバイス814への干渉824を緩和するために、開ループ電力制御パラメータの選択されたセットを使用して、低減された送信電力を算出し得、低減された送信電力を用いてアップリンク信号820を送信し得る。
【0065】
[0075] 本開示の態様は、干渉828、830についてD2D信号826から発生するものとして説明するが、干渉がネイバリングセル812中のWWAN信号から検出されたとき、同様の動作が第1のワイヤレスデバイス806によって行われ得ることを理解されたい。例えば、第1のワイヤレスデバイス806からアップリンク信号820を搬送するリソースは、ネイバリングセル812中で第2のワイヤレスデバイス814からネイバリング基地局810にアップリンク信号を搬送するリソースと重複し得、第1のワイヤレスデバイス806は、この送信状態を検出し、ネイバリングセル812中のアップリンク信号からの干渉を緩和するために選択動作832を行い得る。
【0066】
[0076] 別の例示的な態様において、第2のワイヤレスデバイス814は、D2D通信のために割り振られたリソースが、ネイバリングセル804中のアップリンク信号820および/またはダウンリンク信号822のような、アップリンク送信および/またはダウンリンク送信のために割り振られたリソースと重複し得るという指示に基づいて、D2D信号826が、第1のワイヤレスデバイス806への干渉830を引き起こし得、および/または基地局802への干渉828を引き起こし得ると決定し得る。第2のワイヤレスデバイス814は、この指示を、(バックホールおよび/またはX2インターフェースを通してネイバリング基地局802からリソースおよび/またはサブフレーム割振り情報を受信し得る)基地局810などから受信し得る。
【0067】
[0077] 一態様において、第2のワイヤレスデバイス814は、例えば、第2のワイヤレスデバイス814が送信および/または受信していないときの未使用リソース(例えば、オープンサブフレーム)中に干渉について検出し得る。第2のワイヤレスデバイス814が干渉824を検出した場合、第2のワイヤレスデバイス814は、干渉824のエネルギーを測定し、測定されたエネルギーをしきい値と比較し得る。
【0068】
[0078] 測定されたエネルギーとしきい値との比較に基づいて、第2のワイヤレスデバイス814は、D2D信号826が、ネイバリングセル804の第1のワイヤレスデバイス806および/または基地局802のような、受信機と干渉し得る送信状態を決定し得る。アップリンク信号820および/またはダウンリンク信号822からの干渉824の測定されたエネルギーがしきい値を満たすかまたは超えるとき、第2のワイヤレスデバイス814は、D2D信号826が、ダウンリンク信号822を受信するときの第1のワイヤレスデバイス806への干渉830をおそらく引き起こすことになり、および/またはアップリンク信号820を受信するときの基地局802への干渉828をおそらく引き起こすことになると決定し得る。決定された送信状態に応じて、第2のワイヤレスデバイス814は、開ループ電力制御パラメータのセット(例えば、デフォルトセット[P
0、α]
0とは異なる第2のセット[P
0、α]
1)を選択するために、選択動作834を行い得る。開ループ電力制御パラメータの選択されたセットは、受信機(例えば、第1のワイヤレスデバイス806および/または基地局802)への干渉を緩和するために、D2D信号826の送信電力を減少させ得る。従って、第2のワイヤレスデバイス814は、開ループ電力制御パラメータの選択されたセットを使用して、低減された送信電力を算出し得、減少された送信電力を用いてD2D信号826を送信し得る。
【0069】
[0079] 別の例示的な態様において、第3のワイヤレスデバイス816は、D2D通信のために割り振られたリソースが、ネイバリングセル804中のアップリンク信号820および/またはダウンリンク信号822のような、アップリンク送信および/またはダウンリンク送信のために割り振られたリソースと重複し得るという指示に基づいて、第3のワイヤレスデバイス816によって送信されたD2D信号826(例えば、D2D発見信号)が、受信側(例えば、第2のワイヤレスデバイス814)における干渉を経験し得ると決定し得る。第3のワイヤレスデバイス816は、この指示を、(バックホールおよび/またはX2インターフェースを通してネイバリング基地局802からリソースおよび/またはサブフレーム割振り情報を受信し得る)基地局810などから受信し得る。
【0070】
[0080] 一態様において、第3のワイヤレスデバイス816は、例えば、第3のワイヤレスデバイス816が送信および/または受信していないときの未使用リソース(例えば、オープンサブフレーム)中に干渉について検出し得る。第3のワイヤレスデバイス816が干渉824を検出した場合、第3のワイヤレスデバイス816は、干渉824のエネルギーを測定し、測定されたエネルギーをしきい値と比較し得る。
【0071】
[0081] 測定されたエネルギーとしきい値との比較に基づいて、第3のワイヤレスデバイス816は、受信側(例えば、第2のワイヤレスデバイス814)が、D2D信号826を受信するときに干渉を経験し得る送信状態を決定し得る。例えば、干渉824は、第3のワイヤレスデバイス816のD2D発見を防ぎ得る。決定された送信状態に応じて、第3のワイヤレスデバイス816は、開ループ電力制御パラメータのセット(例えば、デフォルトセット[P
0、α]
0とは異なる第2のセット[P
0、α]
1)を選択するために、選択動作836を行い得る。開ループ電力制御パラメータの選択されたセットは、(例えば、第2のワイヤレスデバイス814がD2D発見信号を監視しているとき)第2のワイヤレスデバイス814によるD2D信号826の受信および/または復号を改善するために、D2D信号826の送信電力を増加させ得る。従って、第3のワイヤレスデバイス816は、開ループ電力制御パラメータの選択されたセットを使用して、増加された送信電力を算出し得、増加された送信電力を用いてD2D信号826を送信し得る。
【0072】
[0082] 本開示の態様は、干渉824についてWWANにおけるアップリンク信号820および/またはダウンリンク信号822から発生するものとして説明するが、干渉がネイバリングセル804中のD2D信号のようなD2D信号から検出されたとき、同様の動作が第2のワイヤレスデバイス814および/または第3のワイヤレスデバイス816によって行われ得ることを理解されたい。例えば、D2D信号826を搬送するリソースは、第1のワイヤレスデバイス806からの別のD2D信号を搬送するリソースと重複し得、第2のワイヤレスデバイス814は、この送信状態を検出し、他のD2D信号からの干渉を緩和するために選択動作834を行い得る。
【0073】
[0083] 様々な態様によれば、それぞれのワイヤレスデバイス806、814、816によって行われる、それぞれの選択動作832、834、836は、検出された干渉の関数であり得る。本開示で説明されるように、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの少なくとも1つが、開ループ電力制御パラメータの複数のセットを有し得る。一態様によれば、それぞれのワイヤレスデバイス806、814、816は、干渉の測定されたエネルギーに対応する、開ループ電力制御パラメータのセットを選択するために、それぞれの選択動作832、834、836を行い得る。実際には、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの少なくとも1つは、送信電力が干渉の測定されたエネルギーに相応するように、送信電力を増分的に調整し得る。
【0074】
[0084] 例示的な態様では、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの少なくとも1つが、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの1つが、干渉の測定されたエネルギーをそれと比較し得る、複数のしきい値を有し得る。すなわち、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの1つは、第1のしきい値を満たすかまたは超えるが、第2のしきい値を満たさないかまたは超えない、干渉のエネルギーを測定し得る。従って、例えば、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの1つが、送信電力を不十分に増加または減少させないように、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの1つは、測定されたエネルギーに対応する、開ループ電力制御パラメータのセットを選択し得る。
【0075】
[0085] 例えば、第1のワイヤレスデバイス806は、D2D信号826が第2のワイヤレスデバイス814によって送信されるのか、第3のワイヤレスデバイス816によって送信されるのかに応じて(例えば、第1のワイヤレスデバイス806は、第3のワイヤレスデバイス816よりも、第2のワイヤレスデバイス814により近いことがある)干渉830について異なるエネルギーを測定し得る。上記で説明されたように、第1のワイヤレスデバイス806は、干渉830のエネルギーを測定し得、測定されたエネルギーをしきい値と比較し得る。とはいえ、さらなる態様において、第1のワイヤレスデバイス806は、測定されたエネルギーを複数のしきい値と比較し得る。第1のワイヤレスデバイス806が、測定されたエネルギーが第1のしきい値を満たすかまたは超えるが、第2のしきい値を満たさないかまたは超えないと決定した場合、第1のワイヤレスデバイス806は、第1のしきい値を満たすかまたは超え、第2のしきい値を満たさないかまたは超えない、測定されたエネルギーに対応する、開ループ電力制御パラメータのセットを選択するために、選択動作832を行い得る。従って、第1のワイヤレスデバイス806は、基地局802へのアップリンク信号820の送信のための電力を算出するために、開ループ電力制御パラメータの選択されたセットを使用し得る。例えば、第1のワイヤレスデバイス806は、干渉824を緩和するために、アップリンク信号820の送信のために使用される電力を減少させるが、基地局802がアップリンク信号820を受信および復号できないレベルまで送信電力を減少させない、開ループ電力制御パラメータのセットを選択し得る。
【0076】
[0086] 別の例において、第2のワイヤレスデバイス814は、アップリンク信号820が干渉824を引き起こすのか、ダウンリンク信号822が干渉824を引き起こすのかに応じて、干渉824について異なるエネルギーを測定し得る(例えば、第2のワイヤレスデバイス814において測定されるとき、第1のワイヤレスデバイス806からの信号は、基地局802からの信号よりも大きいエネルギーを有し得る)。上記で説明されたように、第2のワイヤレスデバイス814は、干渉824のエネルギーを測定し得、測定されたエネルギーをしきい値と比較し得る。とはいえ、さらなる態様において、第2のワイヤレスデバイス814は、測定されたエネルギーを複数のしきい値と比較し得る。第2のワイヤレスデバイス814が、測定されたエネルギーが第1のしきい値を満たすかまたは超えるが、第2のしきい値を満たさないかまたは超えないと決定した場合、第2のワイヤレスデバイス814は、第1のしきい値を満たすかまたは超え、第2のしきい値を満たさないかまたは超えない、測定されたエネルギーに対応する、開ループ電力制御パラメータのセットを選択するために、選択動作834を行い得る。従って、第2のワイヤレスデバイス814は、D2D信号826の送信のための電力を算出するために、開ループ電力制御パラメータの選択されたセットを使用し得る。例えば、第2のワイヤレスデバイス814は、第3のワイヤレスデバイス816がD2D信号826を受信および復号し得るように、D2D信号826の送信のために使用される電力を増加させる、開ループ電力制御パラメータのセットを選択し得るが、開ループ電力制御パラメータの選択されたセットは、D2D信号826がアップリンク信号820および/またはダウンリンク信号822に容認できないほど干渉することになる程度までの、D2D信号826のために使用される送信電力の増加を引き起こさないことがある。
【0077】
[0087] 本開示の態様は、2つのしきい値について説明するが、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの少なくとも1つが、任意の数のしきい値、ならびに開ループ電力制御パラメータの任意の数のセットを有し得ることを理解されたい。例えば、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの少なくとも1つが、開ループ電力制御パラメータのデフォルトセットの選択に対応する第1のしきい値、送信電力のより小さい増加を引き起こす、開ループ電力制御パラメータのセットの選択に対応する第2のしきい値、送信電力のより大きい増加を引き起こす、開ループ電力制御パラメータのセットの選択に対応する第3のしきい値、送信電力のより小さい減少を引き起こす、開ループ電力制御パラメータのセットの選択に対応する第4のしきい値、送信電力のより大きい減少を引き起こす、開ループ電力制御パラメータのセットの選択に対応する第5のしきい値などを有し得る。
【0078】
[0088] 本開示は、開ループ電力制御パラメータの個別の量を参照し得るが、そのような量は例示的と見なされ、ワイヤレスデバイス806、814、816は、異なる数の開ループ電力制御パラメータを各々有し得、例えば、ワイヤレスデバイス806、814、816の各々は、干渉が適応電力制御を必要としない場合に使用されるべき複数のチャネルのための開ループ電力制御パラメータのセット、ワイヤレスデバイス806、814、816の各々がWWAN上で通信しているとき、干渉が適応電力制御を必要とする場合に使用されるべき複数のチャネルのための開ループ電力制御パラメータのセット、ワイヤレスデバイス806、814、816の各々がD2Dにおいて通信しているとき、干渉が適応電力制御を必要とする場合に使用されるべき複数のチャネルのための開ループ電力制御パラメータのセットなどを有し得る。
【0079】
[0089] 一態様によれば、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの少なくとも1つが、異なるワイヤレスチャネルに対応するかまたはそれと重複するリソースのために採用されるべき開ループ電力制御パラメータの異なるセットを有し得る。例えば、ワイヤレスデバイス806、814、816のうちの少なくとも1つは、PUSCHに対応するかまたはそれと重複するリソース上で搬送される信号の送信電力を制御するための開ループ電力制御パラメータの第1のセットと、PUCCHに対応するかまたはそれと重複するリソース上で搬送される信号の送信電力を制御するための開ループ電力制御パラメータの第2のセットとを有し得る。
【0080】
[0090] 一態様において、WWANのワイヤレスデバイス806は、WWAN通信に関連する異なるワイヤレスチャネルに対応するかまたはそれと重複するリソースのための開ループ電力制御パラメータの異なるセットを選択し得る。例えば、アップリンク信号820が制御信号またはデータ信号である場合、第1のワイヤレスデバイス806は、それぞれ、PUCCHに対応するリソース上で制御情報を送信し得、および/またはPUSCHに対応するリソース上でデータを送信し得る。第1のワイヤレスデバイス806は、PUCCHに対応するリソース上で搬送される信号の送信電力を制御するための開ループ電力制御パラメータの第1のセットと、PUSCHに対応するリソース上で搬送される信号の送信電力を制御するための開ループ電力制御パラメータの第2のセットとを有し得る。
【0081】
[0091] 別の態様では、D2Dネットワークのワイヤレスデバイス814、816のうちの少なくとも1つが、D2D通信に関連する異なるワイヤレスチャネルに対応するかまたはそれと重複するリソースのための開ループ電力制御パラメータの異なるセットを選択し得る。例えば、D2D信号826が(例えば、D2D発見プロセスに従う)制御信号またはデータ信号である場合、送信デバイス(例えば、第2のワイヤレスデバイス814または第3のワイヤレスデバイス816)は、それぞれ、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)に対応するリソース上で制御情報を送信し得、および/または物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)に対応するリソース上でデータを送信し得る。D2Dネットワークのワイヤレスデバイス814、816のうちの少なくとも1つが、PSCCHに対応するリソース上で搬送される信号の送信電力を制御するための開ループ電力制御パラメータの第1のセットと、PSSCHに対応するリソース上で搬送される信号の送信電力を制御するための開ループ電力制御パラメータの第2のセットとを有し得る。
【0082】
[0092]
図9は、デバイスツーデバイスおよび/またはワイヤレスワイドエリアネットワークにおける電力制御のための方法を示すフローチャート。方法900は、
図8のワイヤレスデバイス806、814、816のうちの1つのような、ワイヤレスデバイスによって行われ得る。
【0083】
[0093]
図9は動作902から始まり得、ワイヤレスデバイスが、ワイヤレスチャネル上の通信に関連する送信状態を決定すべきである。一態様において、ワイヤレスデバイスは、例えば、ネイバリングセルにおいて、他の通信のために使用されるべきリソースの指示を受信し得る。追加の態様において、ワイヤレスデバイスは、例えば、他の通信のために使用されることが示されるそれらのリソース上の干渉について検出し得る。
【0084】
[0094] 一態様において、動作902は動作904の一態様を含み得る。動作904の一態様において、ワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイスによる通信が、他の通信とリソースの同じセット上にあるかどうかを決定し得る。例えば、送信状態は、ワイヤレスデバイスとリソースの同じセットを使用する、他のワイヤレスデバイスによって行われるD2D通信に関連し得る。
図8のコンテキストでは、第1のワイヤレスデバイス806が、ネイバリングセル812中のD2D信号826のために使用されるべきリソースの指示を受信し得る。
【0085】
[0095] 動作904の別の態様において、送信状態は、ネイバリング基地局のWWANリソースの割振りに関連し得る。
図8のコンテキストでは、ワイヤレスデバイス814、816のうちの1つが、ネイバリングセル804中のアップリンク信号820および/またはダウンリンク信号822のために使用されるべきリソースの指示を受信し得る。
【0086】
[0096] 動作902の一態様は動作906を含み得る。動作906の一態様において、ワイヤレスデバイスは、それが他のワイヤレスデバイスへの干渉を引き起こしているかどうか(または、ワイヤレスデバイスによって送信された信号が干渉され得ること)を決定し得る。動作906の一態様において、
図8の第1のワイヤレスデバイス806は、D2D信号826からの干渉830を検出し得る。例えば、第1のワイヤレスデバイス806は、第1のワイヤレスデバイス806がその間に送信または受信していない、オープンリソース中に干渉を検出し得る。第1のワイヤレスデバイス806は、送信状態を決定するために、検出された干渉のエネルギー(または電力)をしきい値と比較し得る。
【0087】
[0097] 動作906の別の態様では、ワイヤレスデバイス814、816のうちの1つが、アップリンク信号820および/またはダウンリンク信号822からの干渉824を検出し得る。例えば、ワイヤレスデバイス814、816のうちの1つは、ワイヤレスデバイス814、816のうちのその1つがその間に送信または受信していない、オープンリソース中に干渉のエネルギー(または電力)を測定し得る。ワイヤレスデバイス814、816のうちの1つは、送信状態を決定するために、測定された干渉のエネルギー(または電力)をしきい値と比較し得る。
【0088】
[0098] 動作908に進むと、ワイヤレスデバイスは、送信状態が、ワイヤレスデバイスによる通信のために使用されるべきリソースが他の通信に干渉し得ることを示すかどうかを決定し得る。一態様において、ワイヤレスデバイスは、他の通信のために使用されるべきリソースの指示に基づいて、送信状態が、通信のためにワイヤレスデバイスによって使用されるべきリソースが他の通信に干渉し得ることを示すと決定し得る。ワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイスによる通信のために割り振られたリソースが、他の通信のためにも割り振られることが示される場合、ワイヤレスデバイスによる通信が他の通信に干渉し得ると決定し得る。
【0089】
[0099]
図8のコンテキストにおいて、第1のワイヤレスデバイス806は、例えば、第1のワイヤレスデバイス806がアップリンク信号820のために使用すべきである同じリソース上で、D2D通信がネイバリングセル812において行われるべきであるという指示を受信し得る。さらなる態様において、第1のワイヤレスデバイス806は、測定された干渉が、アップリンク信号820がD2D信号826に干渉824をもたらし得るかどうかを示す、しきい値量を満たすかまたは超えるかどうかを決定し得る。測定された干渉がしきい値を満たすかまたは超える場合、第1のワイヤレスデバイス806は、アップリンク信号820がD2D信号826に干渉824をもたらし得ると決定し得る。他の場合、第1のワイヤレスデバイス806は、アップリンク信号820がD2D信号826に干渉824をもたらす可能性が低いと決定し得る。
【0090】
[00100] 代替的に、第2のワイヤレスデバイス814または第3のワイヤレスデバイス816は、例えば、第2のワイヤレスデバイス814および第3のワイヤレスデバイス816が、D2D信号826のために使用すべきである同じリソース上で、D2D通信がネイバリングセル804において行われるべきであるという指示を受信し得る。一態様において、第2のワイヤレスデバイス814または第3のワイヤレスデバイス816は、測定された干渉が、D2D信号826がアップリンク信号820および/またはダウンリンク信号822に干渉830をもたらし得、ならびに/あるいはアップリンク信号820および/またはダウンリンク信号822によって干渉され得るかどうかを示す、しきい値量を満たすかまたは超えるかどうかを決定し得る。しかしながら、測定された干渉がしきい値を超えない(または、別の態様において、しきい値を満たさない)場合、第2のワイヤレスデバイス814または第3のワイヤレスデバイス816は、D2D信号826が、アップリンク信号820に干渉828をもたらし、および/またはダウンリンク信号822に干渉830をもたらし、ならびに/あるいはアップリンク信号820および/またはダウンリンク信号822によって干渉され得る可能性が低いと決定し得る。
【0091】
[00101] 送信状態が、ワイヤレスデバイスによる通信が他の通信に干渉する可能性があることを示すとワイヤレスデバイスが決定した場合、ワイヤレスデバイスは動作910に進み得る。動作910において、ワイヤレスデバイスは、送信状態に基づいて開ループ電力制御パラメータの第1のセットを選択し得る。開ループ電力制御パラメータの第1のセットは、電力制御アルゴリズムに基づいて送信電力を制御するために、ワイヤレスデバイスによって使用され得る。例えば、開ループ電力制御パラメータの第1のセットは、ワイヤレスデバイスがワイヤレスデバイスの送信電力を増加または減少させることを引き起こし得る。
【0092】
[00102]
図8のコンテキストにおいて、第1のワイヤレスデバイスは、例えば、デフォルトセットとは異なる、開ループ電力制御パラメータの第1のセットを選択するために、選択動作832を行い得る。また、
図8のコンテキストにおいて、第2のワイヤレスデバイス814は、例えば、デフォルトセットとは異なる、開ループ電力制御パラメータの第1のセットを選択するために、選択動作834を行い得る。同様に、第3のワイヤレスデバイス816は、例えば、デフォルトセットとは異なる、開ループ電力制御パラメータの第1のセットを選択するために、選択動作836を行い得る。
【0093】
[00103] 送信状態が、ワイヤレスデバイスによる通信が他の通信に干渉する可能性が低いことを示すとワイヤレスデバイスが決定した場合、ワイヤレスデバイスは動作912に進み得る。動作912において、ワイヤレスデバイスは、送信状態に基づいて開ループ電力制御パラメータの第2のセットを選択し得る。開ループ電力制御パラメータの第2のセットは、電力制御アルゴリズムに基づいて送信電力を制御するために、ワイヤレスデバイスによって使用され得る。例えば、開ループ電力制御パラメータの第1のセットは、ワイヤレスデバイスがワイヤレスデバイスの送信電力をデフォルトレベルに設定することを引き起こし得る。
【0094】
[00104]
図8のコンテキストにおいて、第1のワイヤレスデバイスは、開ループ電力制御パラメータの第2のセット、例えば、デフォルトセットを選択するために、選択動作832を行い得る。また
図8のコンテキストにおいて、第2のワイヤレスデバイス814は、開ループ電力制御パラメータの第2のセット、例えば、デフォルトセットを選択するために、選択動作834を行い得る。同様に、第3のワイヤレスデバイス816は、開ループ電力制御パラメータの第2のセット、例えば、デフォルトセットを選択するために、選択動作836を行い得る。
【0095】
[00105] 動作914において、ワイヤレスデバイスは、開ループ電力制御パラメータの選択されたセットに基づく電力を用いてワイヤレスチャネル上で送信し得る。例えば、ワイヤレスデバイスは、開ループ電力制御パラメータの選択されたセットを考慮に入れる電力制御アルゴリズムを使用して、送信電力を算出し得る。
【0096】
[00106]
図8のコンテキストにおいて、第1のワイヤレスデバイス806は、開ループ電力制御パラメータの選択されたセットを使用して送信電力を計算し、選択されたセットに従ってアップリンク信号820を送信し得る。また
図8のコンテキストにおいて、第2のワイヤレスデバイス814または第3のワイヤレスデバイス816は、開ループ電力制御パラメータの選択されたセットを使用して送信電力を計算し、選択されたセットに従ってD2D信号826を送信し得る。
【0097】
[00107]
図10は、例示的な装置1002中の異なるモジュール/手段/構成要素間のデータフローを示す概念データフロー
図1000である。方法は、ワイヤレスデバイス(例えば、
図8のワイヤレスデバイス806、814、816のうちの1つ、
図11の装置1102/1102’など)によって行われ得る。装置1002は、異なるモジュール/手段/構成要素間の例示的な接続および/またはデータを示す。そのような接続および/またはデータフローは、例示的なものと見なされるべきであり、従って、異なる態様において、異なるおよび/または追加の接続および/またはデータフローが存在し得ることを理解されたい。
【0098】
[00108] 装置1002は受信構成要素1004を含み得る。受信構成要素1004は、基地局および/またはワイヤレスデバイス(例えば、基地局1050および/またはワイヤレスデバイス1052)から信号を受信し得る。一態様において、受信構成要素1004は、例えば、基地局1050から1つまたは複数の開ループ電力制御パラメータを受信し得る。別の態様において、受信構成要素1004は、他の通信のために他のワイヤレスデバイス(例えば、ワイヤレスデバイス1052)によって使用されるべきリソースの指示を受信し得る。別の態様において、受信構成要素1004は、他のワイヤレスデバイス(例えば、ワイヤレスデバイス1052)から干渉信号を受信し得る。
【0099】
[00109] 装置1002は決定構成要素1012を含み得る。決定構成要素1012は、基地局および/またはワイヤレスデバイスから受信構成要素1004を通して信号を受信し得る。受信された信号に基づいて、決定構成要素1012は、例えば、装置によって割り当てられたリソースが他のワイヤレスデバイス(例えば、ワイヤレスデバイス1052)による他の通信のために割り当てられたリソースに干渉し得るかどうかを示す、送信状態を決定し得る。
【0100】
[00110] 例えば、決定構成要素1012は、他のワイヤレスデバイス1052による他の通信のために割り当てられたリソースの指示を、受信構成要素1004を通して基地局1050から受信し得る。決定構成要素1012は、指示されたリソースが、装置1002がその上で通信すべきであるリソースと重複するかどうかを決定し得る。別の態様において、決定構成要素1012は、受信構成要素1004を通して受信された信号のエネルギー(または電力)を測定し、干渉の可能性があるかどうかを決定するために、測定されたエネルギーをしきい値と比較し得る。
【0101】
[00111] 決定構成要素は、選択構成要素1014に送信状態の指示を与え得る。決定構成要素1012は、他の通信のためのリソースが、装置がその上で通信すべきであるリソースと重複するかどうか、および/または干渉の測定されたエネルギーがしきい値を超えるかどうかを示し得る。送信状態の指示に基づいて、選択構成要素1014は、開ループ電力制御パラメータのセットを選択し得る。開ループ電力制御パラメータの少なくとも1つのセットが、受信構成要素1004から選択構成要素1014に与えられ得る。
【0102】
[00112] 選択構成要素1014は、送信状態が、装置1002による通信が他のワイヤレスデバイス1052からの通信のような、他の通信に干渉し得る可能性があることを示す場合、開ループ電力制御パラメータの第1のセットを選択し得る。開ループ電力制御パラメータのこの第1のセットはデフォルトセットとは異なり得る。代替的に、選択構成要素1014は、送信状態が、装置1002による通信が他の通信に干渉することになる可能性が低いことを示す場合、開ループ電力制御パラメータの第2のセットを選択し得る。開ループ電力制御パラメータのこの第2のセットはデフォルトセットであり得る。
【0103】
[00113] 装置は、
図9の上述のフローチャート中のアルゴリズムのブロックの各々を行う追加の構成要素を含み得る。従って、
図9の上述のフローチャート中の各ブロックは、1つの構成要素によって行われ得、装置は、それらの構成要素のうちの1つまたは複数を含み得る。構成要素は、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うように特に構成される1つまたは複数のハードウェア構成要素であるか、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うように構成されるプロセッサによって実施されるか、プロセッサによる実施のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
【0104】
[00114]
図11は、処理システム1114を採用する装置1002’のためのハードウェア実施形態の一例を示す
図1100である。処理システム1114は、バス1124によって概略的に表される、バスアーキテクチャを用いて実施され得る。バス1124は、処理システム1114の特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バス1124は、プロセッサ1104によって表される1つまたは複数のプロセッサおよび/またはハードウェアモジュールと、構成要素1004、1010、1012、1014と、コンピュータ可読媒体/メモリ1406とを含む様々な回路を互いにリンクする。バス1124はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧調節器、および電力管理回路のような、様々な他の回路をリンクし得るが、これらの回路は当技術分野においてよく知られており、従って、これ以上説明されない。
【0105】
[00115] 処理システム1114はトランシーバ1110に結合され得る。トランシーバ1110は1つまたは複数のアンテナ1120に結合される。トランシーバ1110は、伝送媒体を介して様々な他の装置と通信するための手段を与える。トランシーバ1110は、1つまたは複数のアンテナ1120から信号を受信し、受信された信号から情報を抽出し、抽出された情報を処理システム1114、特に受信構成要素1004に与える。さらに、トランシーバ1110は、処理システム1114、特に送信構成要素1010から情報を受信し、受信された情報に基づいて、1つまたは複数のアンテナ1120に適用されるべき信号を生成する。処理システム1114は、コンピュータ可読媒体/メモリ1106に結合されるプロセッサ1104を含む。プロセッサ1104は、コンピュータ可読媒体/メモリ1106に記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担当する。ソフトウェアは、プロセッサ1104によって実行されると、任意の特定の装置のための上述された様々な機能を処理システム1114に行わせる。コンピュータ可読媒体/メモリ1106はまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ1104によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。処理システムは、構成要素1004、1010、1012、1014のうちの少なくとも1つをさらに含む。それらの構成要素は、プロセッサ1104中で動作し、コンピュータ可読媒体/メモリ1106中に常駐する/記憶されたソフトウェア構成要素であるか、プロセッサ1104に結合された1つまたは複数のハードウェア構成要素であるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。処理システム1114は、UE650の構成要素であり得、メモリ660および/またはTXプロセッサ668と、RXプロセッサ656と、コントローラ/プロセッサ659とのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0106】
[00116] 一構成において、ワイヤレス通信のための装置1100/1002’は、第1のUEによって、ワイヤレスチャネル上の通信に関連する送信状態を決定するための手段を含む。装置は、第1のUEによって、送信状態に基づいて開ループ電力制御パラメータの少なくとも2つのセットのうちの開ループ電力制御パラメータのセットを選択するための手段をさらに含み得る。装置は、第1のUEによって、開ループ電力制御パラメータの選択されたセットに基づく電力を用いてワイヤレスチャネル上で送信するための手段をさらに含み得る。
【0107】
[00117] 装置1100/1002’の一態様では、パラメータの複数のセットのうちの各セットが、半静的ベース電力レベルに関連する第1のパラメータと、経路損失補償に関連する第2のパラメータとを含む。装置1100/1002’の一態様において、ワイヤレスチャネル上の通信は、WWAN通信を通した基地局とのアップリンク通信を含む。装置1100/1002’の一態様において、送信状態は、第2のUEによって行われるD2D通信に関連し、ワイヤレスチャネル上の送信状態を決定するための手段は、第1のUEが第2のUEへの干渉を引き起こしているかどうかを決定するように構成される。
【0108】
[00118] 装置1100/1002’の一態様において、第1のUEが第2のUEへの干渉を引き起こしているかどうかを決定するための手段は、第2のUEが、WWAN通信のために第1のUEによって使用されるべきリソースの同じセット上でD2D通信を通して通信しているかどうかを決定するように構成される。装置1100/1002’の一態様において、開ループ電力制御パラメータのセットを選択するための手段は、第2のUEが、WWAN通信のために第1のUEによって使用されるべきリソースの同じセット上で通信していると第1のUEが決定したとき、開ループ電力制御パラメータの第1のセットを選択することと、第2のUEが、WWAN通信のために第1のUEによって使用されるべきリソースとは異なるリソースのセット上で通信していると第1のUEが決定したとき、開ループ電力制御パラメータの第2のセットを選択することとを行うように構成され、ここにおいて、開ループ電力制御パラメータの第2のセットが、開ループ電力制御パラメータの第1のセットとは異なる。
【0109】
[00119] 装置1100/1002’の一態様において、送信状態は、D2Dリソースとネイバリング基地局のWWANリソースとの間の割振りに関連する。装置1100/1002’の一態様において、開ループ電力制御パラメータのセットを選択するための手段は、ワイヤレスチャネル上の通信が、ネイバリング基地局の割り振られたD2Dリソースと重複する少なくとも1つのリソース上にあると第1のUEが決定したとき、開ループ電力制御パラメータの第1のセットを選択することと、ワイヤレスチャネル上の通信が、ネイバリング基地局の割り振られたWWANリソースと重複する、少なくともリソース上にあると第1のUEが決定したとき、開ループ電力制御パラメータの第2のセットを選択することとを行うように構成され、ここにおいて、開ループ電力制御パラメータの第2のセットが、開ループ電力制御パラメータの第1のセットとは異なる。
【0110】
[00120] 装置1100/1002’の一態様において、ワイヤレスチャネル上の通信は、第2のUEとのD2D通信を含む。装置1100/1002’の一態様において、送信状態は、第3のUEによって行われるWWAN通信に関連し、ここにおいて、ワイヤレスチャネル上の送信状態を決定するための手段は、第3のUEが第1のUEへの干渉を引き起こしているかどうかを決定するように構成される。
【0111】
[00121] 装置1100/1002’の一態様において、第3のUEが干渉を引き起こしているかどうかを決定するための手段は、第3のUEが、D2D通信のために第1のUEによって使用されるべきリソースの同じセット上でWWANを通して通信しているかどうかを決定するように構成される。装置1100/1002’の一態様において、開ループ電力制御パラメータのセットを選択するための手段は、第3のUEが、D2D通信のために第1のUEによって使用されるべきリソースの同じセット上で通信していると第1のUEが決定したとき、開ループ電力制御パラメータの第1のセットを選択することと、第3のUEが、D2D通信のために第1のUEによって使用されるべきリソースとは異なるリソースのセット上で通信していると第1のUEが決定したとき、開ループ電力制御パラメータの第2のセットを選択することとを行うように構成され、ここにおいて、開ループ電力制御パラメータの第2のセットが、開ループ電力制御パラメータの第1のセットとは異なる。
【0112】
[00122] 装置1100/1002’の一態様において、D2D通信はD2D発見であり、送信するための手段は、開ループ電力制御パラメータの選択されたセットに基づいてD2D発見のための発見信号を送信するように構成される。装置1100/1002’の一態様において、D2D通信は、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)または物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)を通しており、送信するための手段は、開ループ電力制御パラメータの選択されたセットに基づいてPSSCHを通したデータ、または開ループ電力制御パラメータの選択されたセットに基づいてPSCCHを通した制御情報のうちの少なくとも1つを送信するように構成される。
【0113】
[00123] 上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を行うように構成される、装置1100、および/または装置1002’の処理システム1114の上述の構成要素のうちの1つまたは複数であり得る。上記で説明されたように、処理システム1114は、TXプロセッサ668と、RXプロセッサ656と、コントローラ/プロセッサ659とを含み得る。従って、一構成において、上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を行うように構成される、TXプロセッサ668、RXプロセッサ656、およびコントローラ/プロセッサ659であり得る。
【0114】
[00124] 開示されるプロセス/フローチャート中のブロックの特定の順序または階層は、例示的な手法の一例であることを理解されたい。設計選好に基づいて、プロセス/フローチャート中のブロックの特定の順序または階層は再構成され得ることを理解されたい。さらに、いくつかのブロックは組み合わせられるかまたは省略され得る。添付の方法クレームは、様々なブロックの要素を例示的な順序で提示したものであり、提示された特定の順序または階層に限定されるものでない。
【0115】
[00125] 以上の説明は、当業者が本明細書で説明された様々な態様を実施できるようにするために提供されるものである。これらの態様への様々な変更は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般原理は他の態様に適用され得る。従って、特許請求の範囲は、本明細書で示された態様に限定されるものでなく、クレーム文言に矛盾しない全範囲を与えられるべきであり、ここにおいて、単数形の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」を意味するものでなく、「1つまたは複数の」を意味するものである。「例示的」という単語は、「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために本明細書で使用される。「例示的」として本明細書で説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好適または有利なものと解釈されるべきでない。別段に明記されていない限り、「いくつか」という用語は1つまたは複数を指す。「A、B、またはCのうちの少なくとも1つの」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」のような組合せは、A、B、および/またはCの任意の組合せを含み、複数のA、複数のB、または複数のCを含み得る。詳細には、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、および「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」のような組合せは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびB、AおよびC、BおよびC、またはAおよびBおよびCであり得、ここで、いかなるそのような組合せも、A、B、またはCのうちの1つまたは複数のメンバーを含んでいることがある。当業者に知られている、または後に知られることになる、本開示全体にわたって説明される様々な態様の要素の全ての構造的および機能的等価物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲に包含されるものである。さらに、本明細書で開示されるいかなることも、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に記載されているか否かにかかわらず、公に供するものでない。いかなるクレーム要素も、その要素が「のための手段」という語句を使用して明確に具陳されていない限り、ミーンズプラスファンクションとして解釈されるべきでない。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1] 第1のユーザ機器(UE)のワイヤレス通信の方法であって、前記方法が、
前記第1のUEによって、ワイヤレスチャネル上の通信に関連する送信状態を決定することと、
前記第1のUEによって、前記送信状態に基づいて開ループ電力制御パラメータの少なくとも2つのセットのうちの開ループ電力制御パラメータのセットを選択することと、
前記第1のUEによって、開ループ電力制御パラメータの前記選択されたセットに基づく電力を用いて前記ワイヤレスチャネル上で送信することと
を備える、方法。
[C2] パラメータの前記複数のセットのうちの各セットが、半静的ベース電力レベルに関連する第1のパラメータと、経路損失補償に関連する第2のパラメータとを備える、C1に記載の方法。
[C3] 前記ワイヤレスチャネル上の前記通信が、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)通信を通した基地局とのアップリンク通信を備える、C1に記載の方法。
[C4] 前記送信状態が、第2のUEによって行われるデバイスツーデバイス(D2D)通信に関連し、ここにおいて、前記ワイヤレスチャネル上の前記送信状態を前記決定することは、前記第1のUEが前記第2のUEへの干渉を引き起こしているかどうかを決定することを備える、C3に記載の方法。
[C5] 前記第1のUEが前記第2のUEへの干渉を引き起こしているかどうかを前記決定することは、前記第2のUEが、前記WWAN通信のために前記第1のUEによって使用されるべきリソースの同じセット上でD2D通信を通して通信しているかどうかを決定することを備える、C4に記載の方法。
[C6] 開ループ電力制御パラメータの前記セットを前記選択することは、
前記第2のUEが、前記WWAN通信のために前記第1のUEによって使用されるべきリソースの前記同じセット上で通信していると前記第1のUEが決定したとき、開ループ電力制御パラメータの第1のセットを選択することと、
前記第2のUEが、前記WWAN通信のために前記第1のUEによって使用されるべきリソースとは異なるリソースのセット上で通信していると前記第1のUEが決定したとき、開ループ電力制御パラメータの第2のセットを選択することと
を備え、
ここにおいて、開ループ電力制御パラメータの前記第2のセットが、開ループ電力制御パラメータの前記第1のセットとは異なる、
C5に記載の方法。
[C7] 前記送信状態が、デバイスツーデバイス(D2D)リソースとネイバリング基地局のWWANリソースとの間の割振りに関連する、C3に記載の方法。
[C8] 開ループ電力制御パラメータの前記セットを前記選択することは、
前記ワイヤレスチャネル上の前記通信が、前記ネイバリング基地局の割り振られたD2Dリソースと重複する少なくとも1つのリソース上にあると前記第1のUEが決定したとき、開ループ電力制御パラメータの第1のセットを選択することと、
前記ワイヤレスチャネル上の前記通信が、前記ネイバリング基地局の割り振られたWWANリソースと重複する少なくともリソース上にあると前記第1のUEが決定したとき、開ループ電力制御パラメータの第2のセットを選択することと
を備え、
ここにおいて、開ループ電力制御パラメータの前記第2のセットが、開ループ電力制御パラメータの前記第1のセットとは異なる、
C7に記載の方法。
[C9] 前記ワイヤレスチャネル上の前記通信が、第2のUEとのD2D通信を備える、C1に記載の方法。
[C10] 前記送信状態が、第3のUEによって行われるWWAN通信に関連し、ここにおいて、前記ワイヤレスチャネル上の前記送信状態を前記決定することは、前記第3のUEが前記第1のUEへの干渉を引き起こしているかどうかを決定することを備える、C9に記載の方法。
[C11] 前記第3のUEが干渉を引き起こしているかどうかを前記決定することは、前記第3のUEが、前記D2D通信のために前記第1のUEによって使用されるべきリソースの同じセット上で前記WWANを通して通信しているかどうかを決定することを備える、C10に記載の方法。
[C12] 開ループ電力制御パラメータの前記セットを前記選択することは、
前記第3のUEが、前記D2D通信のために前記第1のUEによって使用されるべきリソースの前記同じセット上で通信していると前記第1のUEが決定したとき、開ループ電力制御パラメータの第1のセットを選択することと、
前記第3のUEが、前記D2D通信のために前記第1のUEによって使用されるべきリソースとは異なるリソースのセット上で通信していると前記第1のUEが決定したとき、開ループ電力制御パラメータの第2のセットを選択することと
を備え、
ここにおいて、開ループ電力制御パラメータの前記第2のセットが、開ループ電力制御パラメータの前記第1のセットとは異なる、
C11に記載の方法。
[C13] 前記D2D通信がD2D発見であり、前記送信することが、開ループ電力制御パラメータの前記選択されたセットに基づいてD2D発見のための発見信号を送信することを備える、C9に記載の方法。
[C14] 前記D2D通信が、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)または物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)を通しており、前記送信することが、開ループ電力制御パラメータの前記選択されたセットに基づいて前記PSSCHを通してデータを送信すること、または開ループ電力制御パラメータの前記選択されたセットに基づいて前記PSCCHを通して制御情報を送信することのうちの少なくとも1つを備える、C9に記載の方法。
[C15] 第1のユーザ機器(UE)のためのワイヤレス通信のための装置であって、前記装置が、
前記第1のUEによって、ワイヤレスチャネル上の通信に関連する送信状態を決定するための手段と、
前記第1のUEによって、前記送信状態に基づいて開ループ電力制御パラメータの少なくとも2つのセットのうちの開ループ電力制御パラメータのセットを選択するための手段と、
前記第1のUEによって、開ループ電力制御パラメータの前記選択されたセットに基づく電力を用いて前記ワイヤレスチャネル上で送信するための手段と
を備える、装置。
[C16] パラメータの前記複数のセットのうちの各セットが、半静的ベース電力レベルに関連する第1のパラメータと、経路損失補償に関連する第2のパラメータとを備える、C15に記載の装置。
[C17] 前記ワイヤレスチャネル上の前記通信が、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)通信を通した基地局とのアップリンク通信を備える、C15に記載の装置。
[C18] 前記送信状態が、第2のUEによって行われるデバイスツーデバイス(D2D)通信に関連し、ここにおいて、前記ワイヤレスチャネル上の前記送信状態を決定するための前記手段は、前記第1のUEが前記第2のUEへの干渉を引き起こしているかどうかを決定するように構成される、C17に記載の装置。
[C19] 前記第1のUEが前記第2のUEへの干渉を引き起こしているかどうかを決定するための前記手段は、前記第2のUEが、前記WWAN通信のために前記第1のUEによって使用されるべきリソースの同じセット上でD2D通信を通して通信しているかどうかを決定するように構成される、C18に記載の装置。
[C20] 前記送信状態が、デバイスツーデバイス(D2D)リソースとネイバリング基地局のWWANリソースとの間の割振りに関連する、C17に記載の装置。
[C21] 前記ワイヤレスチャネル上の前記通信が、第2のUEとのD2D通信を備える、C15に記載の装置。
[C22] 前記送信状態が、第3のUEによって行われるWWAN通信に関連し、ここにおいて、前記ワイヤレスチャネル上の前記送信状態を決定するための前記手段は、前記第3のUEが前記第1のUEへの干渉を引き起こしているかどうかを決定するように構成される、C15に記載の装置。
[C23] 前記第3のUEが干渉を引き起こしているかどうかを決定するための前記手段は、前記第3のUEが、前記D2D通信のために前記第1のUEによって使用されるべきリソースの同じセット上で前記WWANを通して通信しているかどうかを決定するように構成される、C22に記載の装置。
[C24] 前記D2D通信がD2D発見であり、送信するための前記手段が、開ループ電力制御パラメータの前記選択されたセットに基づいてD2D発見のための発見信号を送信するように構成される、C22に記載の装置。
[C25] 第1のユーザ機器(UE)のためのワイヤレス通信のための装置であって、前記装置が、
メモリと、
前記メモリに結合される少なくとも1つのプロセッサと
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記第1のUEによって、ワイヤレスチャネル上の通信に関連する送信状態を決定することと、
前記第1のUEによって、前記送信状態に基づいて開ループ電力制御パラメータの少なくとも2つのセットのうちの開ループ電力制御パラメータのセットを選択することと、 前記第1のUEによって、開ループ電力制御パラメータの前記選択されたセットに基づく電力を用いて前記ワイヤレスチャネル上で送信することと
を行うように構成される、
装置。
[C26] 前記ワイヤレスチャネル上の前記通信が、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)通信を通した基地局とのアップリンク通信を備える、C25に記載の装置。
[C27] 前記送信状態が、第2のUEによって行われるデバイスツーデバイス(D2D)通信に関連し、ここにおいて、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1のUEが前記第2のUEへの干渉を引き起こしているかどうかの決定に基づいて、前記ワイヤレスチャネル上の前記送信状態を決定するように構成される、C26に記載の装置。
[C28] 前記送信状態が、デバイスツーデバイス(D2D)リソースとネイバリング基地局のWWANリソースとの間の割振りに関連する、C26に記載の装置。
[C29] 前記ワイヤレスチャネル上の前記通信が、第2のUEとのD2D通信を備える、C25に記載の装置。
[C30] 第1のユーザ機器(UE)のためのワイヤレス通信のためのコンピュータ実行可能コードを記憶するコンピュータ可読媒体であって、
前記第1のUEによって、ワイヤレスチャネル上の通信に関連する送信状態を決定することと、
前記第1のUEによって、前記送信状態に基づいて開ループ電力制御パラメータの少なくとも2つのセットのうちの開ループ電力制御パラメータのセットを選択することと、
前記第1のUEによって、開ループ電力制御パラメータの前記選択されたセットに基づく電力を用いて前記ワイヤレスチャネル上で送信することと
を行うためのコードを備える、コンピュータ可読媒体。