特許第6918889号(P6918889)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6918889
(24)【登録日】2021年7月27日
(45)【発行日】2021年8月11日
(54)【発明の名称】ビー玉封入型容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 39/06 20060101AFI20210729BHJP
   B65D 51/22 20060101ALI20210729BHJP
   B65D 51/24 20060101ALI20210729BHJP
   B65D 23/00 20060101ALI20210729BHJP
【FI】
   B65D39/06
   B65D51/22 110
   B65D51/24
   B65D23/00 R
【請求項の数】14
【外国語出願】
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2019-182560(P2019-182560)
(22)【出願日】2019年10月3日
(62)【分割の表示】特願2018-31025(P2018-31025)の分割
【原出願日】2018年2月23日
(65)【公開番号】特開2020-19572(P2020-19572A)
(43)【公開日】2020年2月6日
【審査請求日】2019年10月24日
(31)【優先権主張番号】62/462,582
(32)【優先日】2017年2月23日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】15/898,759
(32)【優先日】2018年2月19日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520324651
【氏名又は名称】エファーブス エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【弁理士】
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】スタルコフ ヴラディミール ヴィー.
【審査官】 宮崎 基樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−267275(JP,A)
【文献】 特開2000−190999(JP,A)
【文献】 特開2013−079091(JP,A)
【文献】 特表2004−515279(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0197366(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0072951(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 35/44−35/54
B65D 39/00−55/16
B65D 23/00
G06Q 50/00−50/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御装置と、
前記制御装置に結合され、前記制御装置により実行可能なプログラム命令を記憶するように構成されたメモリと、
を備え、前記プログラム命令を実行することに応答して、前記制御装置は、
製品の活性化情報を受信し、前記活性化情報は、前記製品が開封されたことを示し、
前記活性化情報を前記製品に関連する企業体に通信する、
ように構成され
前記製品は、ビー玉封入型容器である、システム。
【請求項2】
前記製品は、さらに、前記製品内の変化を検出するように構成された少なくとも1つのセンサを含み、前記制御装置はさらに、前記製品内の変化を前記製品に関連する前記企業体およびユーザに関連するモバイルデバイスのユーザインターフェースの少なくとも1つに通信するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
活性化はさらに、前記制御装置と通信しているモバイルデバイスのユーザインターフェース上のユーザ行為を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記活性化情報は、活性化のロケーションと時間を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
活性化すると、前記制御装置は、さらに、前記活性化情報を、ユーザと通信しているモバイルデバイスに関連するユーザインターフェースに通信するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記活性化情報は、ユーザ情報を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
システムであって、
制御装置と、
前記制御装置に結合され、前記制御装置により実行可能なプログラム命令を記憶するように構成されたメモリと、
を備え、
前記プログラム命令を実行することに応答して、前記制御装置は、
製品の活性化情報を受信し、前記活性化情報は、前記製品が開封されたことを示し、前記製品は、
容器本体から延在する容器首部であって、前記容器首部は、容器内容物を分注するために開口部を含み、ビー玉は、前記容器首部内に配置され、前記ビー玉は、前記容器首部内の前記開口部を塞ぎ、前記ビー玉は、フレキシブルフランジにより固定される、容器と、
前記容器首部の開口部及び前記容器首部の部分の上に配置される、捩れ可能に取外し可能な外キャップと、
前記容器首部の外表面上に配置される固定キャップであって、前記捩れ可能に取外し可能な外キャップは、前記固定キャップに螺合可能に係合し、前記捩れ可能に取外し可能な外キャップは、回転により前記固定キャップから取り外されるように固定される、固定キャップと、
前記容器首部の前記開口部から延在するプランジャであって、前記捩れ可能に取外し可能な外キャップを捩じると、前記プランジャは、前記容器首部に降下して前記ビー玉を前記フレキシブルフランジから離し、前記ビー玉が前記容器本体に落下する、プランジャと、
を含み、少なくとも前記ビー玉の一部分は、前記容器本体に封入される液体内容物に溶解可能であり、
前記活性化情報を前記製品に関連する企業体に通信する、
ように構成される、システム。
【請求項8】
前記制御装置は、溶解情報を取得し、前記溶解情報を、ユーザと通信しているモバイルデバイスと関連するユーザインターフェースに通信するように構成される、請求項7のシステム。
【請求項9】
前記溶解情報は、変色データを含み、前記溶解情報を通信することは、前記変色データを、前記モバイルデバイスの前記ユーザインターフェース上に表示することを含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記溶解情報は、風味変更データを含み、前記溶解情報を通信することは、前記風味変更データを、前記モバイルデバイスの前記ユーザインターフェース上に表示することを含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記溶解情報は、前記ユーザに関連するソーシャルメディアアカウントと相互作用することを含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項12】
前記製品は、さらに、ビー玉溶解を検出するように構成された少なくとも1つのセンサを含み、前記制御装置はさらに、前記センサを介して前記ビー玉の溶解情報を取得するようにさらに構成される、請求項7のシステム。
【請求項13】
前記製品は、前記ビー玉の上かつ捩れ可能に取外し可能な外キャップの下に配置される可動格子をさらに含み、前記可動格子は、前記ビー玉が前記容器から外れるのを防ぐ、請求項7に記載のシステム。
【請求項14】
前記製品は、前記ビー玉の上かつ捩れ可能に取外し可能な外キャップの下に配置される可動格子をさらに含み、前記可動格子は、前記ビー玉が前記容器からの液体の流れを妨げることを防止する、請求項7に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年2月23日出願の米国特許第62/462,582号を参照によって組み込み、それに対する優先権を主張する。
【背景技術】
【0002】
本主題は一般に、瓶又は瓶のキャップに固着される、フレキシブルシールに対し保持する球体(「ビー玉」)を主対象とする、飲料を封入する設計に使用するビー玉封入型瓶に関する。
【0003】
「ラムネ瓶」は元来、ハイラム・コッドが設計した製品であり、ビー玉及びゴム製ワッシャ/ガスケットを瓶の首部に封入する構造である。瓶を上下逆さに充填され、瓶内にガス(例:炭酸ガス)を入れると、その圧力でビー玉がワッシャに押し当てられ、炭酸ガスが封入される。瓶は、材料を絞るように特別な形状に加工され、瓶を開けた後にビー玉が押し出される空間を確保し、飲料を注ぐ又は飲むときに、ビー玉が首部を塞がないようにする。
【0004】
従来のラムネ瓶を開ける際、瓶の面が頑丈であってかなりの圧力をかけなければ、力でビー玉を取り出すことは難しい。したがって、外出中や、子供及び/又は障がいを抱える人が、ラムネ瓶を開けるのは非常に困難である。従来モデルの瓶を開けるのが難しい上に、瓶を開けるとビー玉は、瓶から内容物を注いだり飲んだりする時に邪魔に感じる。さらにラムネ瓶は、一度開けると栓をすることはできない。
【0005】
したがって、瓶のキャップを開け、再び栓をするのが容易で、新しいタイプの飲料に利用可能な、ビー玉封入型瓶を求める声が出ている。
【発明の概要】
【0006】
本開示は、ビー玉の特性を生かしつつ、さらに瓶のキャップを開け、再び栓をするのが容易で、瓶に封入される内容物を注ぐのに邪魔にならないビー玉封入型容器を対象とし、さらには、溶解可能なビー玉及びモバイルアプリケーションを用いた、製品への消費者関与度の向上を目的とする。本開示は、瓶の他、液体を封入する他の任意の容器(例:缶、カートン等)にも適用されることを理解されたい。
【0007】
1つの実施形態において、システムは、容器本体から延在する容器であって、容器首部は容器内容物を分注するための開口部を含み、ビー玉は容器首部内に配置され、ビー玉は、容器首部内の開口部を塞ぎ、ビー玉はフレキシブルフランジにより固定される、容器と、容器首部の開口部及び容器首部の部分の上に配置される取外可能な外キャップと、容器首部の外表面上に配置される固定キャップであって、捩れ可能に取外可能な外キャップは固定キャップに螺合可能に係合し、捩れ可能に取外可能な外キャップは回転により固定キャップから取り外されるように構成される、固定キャップと、容器首部の開口部から延在するプランジャであって、捩れ可能に取外可能なキャップを捩じると、プランジャは首部容器に降下してビー玉をフレキシブルフランジから離し、ビー玉が容器本体に落下する、プランジャと、を備えるビー玉封入型容器を含む。
【0008】
1つの実施形態において、システムは、制御装置と、制御装置に連結され、制御装置によって実行可能なプログラム命令を記憶するように構成されるメモリと、を含み、前記プログラム命令を実行することに応答して、制御装置は、製品の作動情報を受信し、作動情報は前記製品が開封されたことを示し、作動情報を前記製品に関連する企業体及び/又は製品ユーザと通信するモバイル機器に通信するように構成される。
【0009】
本開示は、ユーザが、捩り作用を利用して、ビー玉封入型瓶を容易に開けることができる利点を有する。したがって、瓶の面が頑丈でなくても、子供、高齢者、障がいを抱える人が簡単に瓶を開けることができる。瓶を開けた後、再び栓をすることができる利点は、外出時にはなお一層魅力的に感じるであろう。
【0010】
本システムの利点は、瓶を開けた後、ビー玉がシールの端に触れないようにするため、瓶からの液体の流れを邪魔しないことにある。
【0011】
さらに別の利点は、瓶に封入される液体にビー玉完全又は部分的に溶解可能にすることで、製品への消費者関与度を組み込むことである。ビー玉は、溶解する過程において、瓶に封入される液体製品に、着色作用、風味及び/又は栄養素を加えることがあり得る。
【0012】
製品への消費者関与度のさらなる向上は、ユーザに製品知識を与え、娯楽や広告コンテンツを提供し、製品ユーザを製品に関連した企業体に結びつけ及び/又は製品ユーザ同士を結びつけ得るモバイルアプリケーションにより実現される。モバイルアプリケーションは、ユーザの電子機器の動作又は容器(例:瓶、缶、包装容器等)を開けるユーザ動作のいずれかで実現可能である。
【0013】
実施例の追加の目的、利点及び新規の特長は、以下明細書で部分的に記載され、下記の記載内容及び添付図面を精査することで当業者には明らかとなり、又は実施例の作成又は作用により理解されるであろう。発明の概念の目的及び利点は、添付請求項で特に指摘される方法論、手段及び組み合わせにより実現・達成され得る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図面により本発明の1つ以上の実施例を示すが、例示のみを目的としたものであり、制限するものではない。図面の参照番号は、すべての図表において類似又は同一の要素を示す。
図1図1は、従来のラムネ瓶の断面図を示す。
図2図2は、開示されたビー玉封入型瓶の実施形態の断面図を示す。
図3図3は、瓶を開けるために様々な要素の回転を示す、開示されたビー玉封入型瓶の実施形態の断面図を示す。
図4図4は、ビー玉が瓶から外れないようにする格子とビー玉が瓶内の内容物に触れないようにする溶解不能な膜を含む、開示されたビー玉封入型瓶の実施形態の断面図を示す。格子は、手動操作プランジャと組み合わせられる。
図5図5は、外キャップの回転により作動するプランジャと組み合わせられる、開示された格子を含む、開示されたビー玉封入型瓶の実施形態の断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本開示は、ビー玉の特性を生かしつつ、さらに瓶のキャップを開け、再び栓をするのが容易で、瓶に封入される内容物を注ぐのに邪魔にならないビー玉封入型容器を対象とする。さらに本開示は、製品への消費者関与度を向上させるため、溶解可能なビー玉及びモバイルアプリケーションを提供する。
【0016】
図1は、従来のラムネ瓶を示す。図示の通り、従来のラムネ瓶は、取外可能なキャップを備える。取外可能なキャップを取り外した後、ユーザは、フレキシブルシールフランジにより固定されたビー玉を、フランジを通過して液体に押し出すことによって、手動操作プランジャを押し下げてビー玉を離すことができる。しかし、このようにプランジャを操作するには、相当の力を要し、瓶を開ける間、瓶が受ける面は頑丈を要するのが典型である(そのため、ユーザは、そのような表面に対し瓶を開ける力を加えることができる)。さらに、ラムネ瓶は一度開けると、再び栓をすることはできない。
【0017】
図2は、捩り可能な外キャップ12を含む、開示されたビー玉封入型瓶10の実施例を示し、捩り可能な外キャップは、瓶首部16の外面に配置される固定キャップ14と螺合可能に係合する。本ビー玉封入型瓶内の取外可能なキャップは捩ることで取外しが可能なため、ユーザが力を加えて瓶を開ける間、瓶が受ける面は頑丈である必要がない。さらに、キャップは螺設されているため、ユーザは瓶を開けた後、再び栓をすることができる。
【0018】
螺設された外キャップ12は、異なる方向に螺設された1又は2つの部分で構成されるプランジャを備える。詳しくは、外キャップは右ネジでよく、プランジャは左ネジ(又はその反対)である。2つの部分で構成されるプランジャの設計に関して、外キャップ12を回転すると、ディスク18が反対方向に回転し、螺合可能に係合する。回転ディスク18が移動すると、プランジャ19が下方に押し下げられ、フレキシブルフランジ22により固定されたビー玉20を押し下げ、最終的にシールからビー玉が離れる。1つの部分で構成されるプランジャの設計に関して、プランジャ全体が回転し、下方に移動することで、最終的にビー玉を押し下げて離す。
【0019】
図3に示す通り、捩り可能な外キャップ12はユーザにより回転が可能で固定キャップ14のネジにより上方に移動するとともに、ディスク18は、瓶首部内でプランジャ19が下方に移動する間、外キャップ内のネジにより反対方向に回転する。プランジャが下方に移動すると、最終的にシール用ビー玉20に当たり、それに力が加わる。プランジャによりビー玉に力が加わると、ビー玉を、フレキシブルフランジ22を通過するよう押し下げ、下方の飲料内容物に向かって落下させることができる。
【0020】
図4は非回転プランジャ28を示すが、プランジャは非回転又は回転式のいずれでもよいことを理解されたい。プランジャは、1つの部分、又は本明細書に上述かつ図5記載の通り、2つの部分18及び19から構成されるようにしてもよい。2つの部分で構成されるプランジャは、非回転部19が、格子26内の開口部を通過するように設計され得る利点を有する。例えば、プランジャ19の非回転部は、ビー玉20がフレキシブルフランジ22に再度当たるのを防ぎ、ビー玉が瓶内に封入される液体の流れを邪魔しないように、格子26と係合することが可能で、格子を下方に移動する。
【0021】
ビー玉20は、ガラス、プラスチック、金属製で、成分は体に無害なものとし、複数の成分を組み合わせてよい。ビー玉は、固体又は瓶内に封入される液体に溶解可能でよい。1つの実施例において、ビー玉は、部分的又は完全に溶解可能である。図4に示す1つの実施例において、溶解不能な膜24は、ビー玉20を部分的にでも囲み、溶解可能なビー玉の表面部分を瓶内に封入される液体から分離する。瓶を開けると、膜が破れてビー玉が液体に晒され、部分的にでも溶解する。
【0022】
溶解可能なビー玉は、様々な利点を有する。最初に、瓶を開けてビー玉が溶解可能になると、ビー玉は瓶から注ぐ又は飲むことにもはや支障はなくなり、これは、部分的に溶解するビー玉が瓶から外れる場合も同様である。第二に、溶解するビー玉の新規性として、ユーザが目で見て楽しむことができる。例えば、ビー玉は、飲料内容物に溶けて色作用を示しうる。それとは別に、又はそれに加えて、ビー玉が飲料に溶けることで別の成分が加えられてもよい。1つの実施例において、ビー玉は溶けることで、風味、色、ビタミン、ミネラル及び/又は他の栄養素を放出しうる。
【0023】
図4に示す通り、瓶10は、ビー玉が瓶から外れるのを防ぐ格子26を備える。格子は、繊維、プラスチック又は金属製でよい。格子は、瓶内で固定又は可動式のいずれかでよい。例えば、可動式格子は、プランジャ機構を移動させて取り除くことが可能で、格子は、瓶の底に向けて押し下げられ、ビー玉が瓶から出る及び/又は液体の流れを邪魔するのを防ぐことができる(すなわち、瓶を開けた後ビー玉は、格子と瓶の底の間に位置する)。格子は、固定キャップ、プランジャ、フレキシブルフランジの部分、又は別々の部分として構成可能である。格子は、ユーザの手による圧力で作動するプランジャ又は本明細書で上記に開示した外キャップを捩ることで作動するプランジャ等、様々なタイプのプランジャと組み合わせ可能である。図4は、手動操作プランジャ28及び取外可能なキャップ30と組み合わされる格子26を示す。図5は、捩り可能なキャップ12により作動する2つの部分から構成されるプランジャ機構18及び19と組み合わされる格子26を示す。
【0024】
本開示は、ユーザが製品又はその製品に関連する企業と関与できる制御装置と通信するモバイルアプリケーションも備える。モバイルアプリケーションは、コンピュータ機器(例:携帯電話、タブレット等)のユーザインターフェース上でユーザ操作により作動可能である。それとは別に、又はそれに加えて、モバイルアプリケーションは、製品(例:瓶、缶、容器、包装容器)を開けることで作動可能である。後者の機能は、ユーザが製品を開けると特定の信号を発信するようにプログラムされる製品に、無線送信機を取り付けることで実現可能である。一例として、このような送信機は、瓶のキャップに埋め込まれるものの、瓶の首部又は本体、缶の本体又はキャップ、堅い又は可撓性容器、箱、又は小袋等の製品の包装容器の他の部分、缶のプルタブ、フィルム、アルミ箔及び、包装容器で使われる他の包装材料等の保護材料に埋め込むことが可能であることを理解されたい。
【0025】
モバイルアプリケーションは、ビー玉の溶解度合を追跡し、瓶を開けた後、色の強度の変化及び/又は飲料の味の変化を追跡し、ビー玉のフランジからの取り外しに関連する「球体落下」の効果を探知し、又はこれらの組み合わせを実行する。モバイルアプリケーションは、製品ユーザ間の相互作用、ゲーム性及び/又は製品販売促進の特長を含む、ソーシャルメディアの特性も含む。
【0026】
モバイルアプリケーションは、製品の製造及び/又は販売する企業体が、製品ユーザに関する情報を収集可能にする特長も含む。このような情報は、ユーザの地理的位置、製品の使用日時、及び/又はモバイルアプリケーションの使用日時を含むが、これらに限定されない。
【0027】
モバイルアプリケーションは、製品ユーザが関与するよう選択するモバイルアプリケーションの特長、ユーザが監視及び/又は相互作用するよう選択する広告又は販売促進コンテンツ、ユーザ装置ID、IPアドレス、及びユーザ装置内のクッキーにより収集・記憶されるデータ等の製品ユーザによる動作に関連するデータを収集及び送信する。
【0028】
さらに、モバイルアプリケーションは、製品ユーザの識別データ及びソーシャルネットワーク又は他のソフトウェアアプリケーションを介してそのような製品ユーザと結びつきのある個人の識別データを取得・送信する。
【0029】
上述の通り、本明細書記載のシステム及び方法の特徴は、1つ以上の制御装置により制御される。1つ以上の制御装置は、様々な応用プログラムを実行し、関連データベースへのアクセス及び記憶データを含む、データをアクセス・記憶し、本明細書記載の通り、1つ以上の相互作用を可能にするよう適合させてもよい。制御装置は、1つ以上のプログラム可能なデータ処理装置により作動するのが典型である。このような装置のハードウェアの構成要素、オペレーティングシステム及びプログラム言語は、従来のものと変わらないため、当業者がそれらを適切に理解可能と推定されるであろう。
【0030】
例えば、1つ以上の制御装置は、中央処理装置(CPU)、メモリ及び相互接続バスを使用する中央制御処理システムのPCベースの機器でよい。CPUは、単一のマイクロプロセッサを備えてよく、又はCPUを構成するための複数のマイクロプロセッサをマルチプロセッサシステムとして備えてよい。メモリは、PROM、EPROM、FLASH−EPROM等の読出専用メモリと同様に、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)及びキャッシュ等のメインメモリを備えてよい。システムは、揮発性又は不揮発性メモリの任意の形式を含んでよい。動作について、メモリは、少なくとも、CPUが実行する命令の部分及び実行される命令に一致する処理のためのデータを記憶する。
【0031】
1つ以上の制御装置は、1つ以上の処理システムとの通信のための1つ以上の入力/出力インターフェースを含んでよい。図示されてはいないが、このような1つ以上のインターフェースは、ネットワークを介して通信を可能(例えば、電子的に命令を送受信可能)にする。通信リンクは、有線又は無線でよい。
【0032】
1つ以上の制御装置は、制御装置の1つ以上のユーザインターフェースとして機能する、1つ以上の出力機構(例えば、モニタ、プリンタ、タッチスクリーン、動作感知入力装置等)及び1つ以上の入力機構(例えば、キーボード、マウス、音声、タッチスクリーン、生体電気機器、磁気リーダー、RFIDリーダー、バーコードリーダー、動作感知入力装置等)と相互接続する適切な入力/出力ポートをさらに備えてもよい。例えば、1つ以上の制御装置は、出力機構を駆動するための画像サブシステムを備えてもよい。システムとの周辺装置のリンクは、有線接続又は無線通信でよい。
【0033】
当業者は、PCタイプの器具として上記に要約されているものの、1つ以上の制御装置が、ホストコンピュータ、サーバ、ワークステーション、ネットワーク端末等のシステムを包含すると理解するであろう。さらに、1つ以上の制御装置は、スマートフォン又はタブレットコンピュータ等のモバイル電子機器等の装置に組み込んでよい。「制御装置」の用語を使用する実際の意図は、当該技術分野で十分に理解されている広範囲の分野を示すことにある。
【0034】
したがって、本明細書記載のシステム及び方法の特徴は、関連する機能を制御するためのハードウェア及びソフトウェアを包含する。ソフトウェアは、制御装置又は他のプログラム可能な装置が関連する工程を実行するためのコード又は実行可能な命令の形式をとり、コード又は命令は、制御装置又は他の装置により送信、又それ以外では、該装置により読み取り可能な媒体に記憶される。このような操作を実行するための命令又はコードは、任意の有形の読取可能媒体により記憶又は送信される、任意の形式(例えば、ソースコード、目的コード、インタプリタ型コード等)のコンピュータ命令の形式でよい。
【0035】
本明細書記載の通り、コンピュータ又は装置「読取可能媒体」の用語は、実行する命令をプロセッサに与えることに関与する任意の媒体を指す。このような媒体の形式は複数でもよい。不揮発性の記憶媒体は、例えば、図面で示す任意のコンピュータの記憶装置等の光ディスク又は磁気ディスクを備える。揮発性の記憶媒体は、このようなコンピュータプラットフォームのメモリ等ダイナミックメモリを備える。したがって、コンピュータ読取可能媒体の一般的な形式は、例えば、フロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、他の任意の磁気媒体、CD−ROM、DVD、他の任意の光メモリ、パンチカード紙テープ、孔のパターンを有する他の任意の物理媒体、RAM、PROM及びEPROM、FLASH−EPROM、他の任意のメモリチップ又はカートリッジ、又は制御装置がプログラムコード及び/又はデータを読み取れる他の任意の媒体を備える。これら多くの形式のコンピュータ読取可能媒体は、実行する1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスをプロセッサに送信する際に必要となり得る。
【0036】
本明細書記載の実施形態の様々な変更及び修正が、当業者には明らかであることに留意すべきであろう。このような変更や修正は、本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく、又関連する利点を損なうことなく実施可能である。例えば、システム及び方法の様々な実施形態は、本明細書記載の主題に基づく特徴及び機能を様々組み合わせた上で、実施してもよい。
図1
図2
図3
図4
図5