【文献】
Samsung,Discussion of TRP and DU Mobility in NR[online],3GPP TSG-RAN WG2#95bis R2-166389,2016年 9月30日,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_95bis/Docs/R2-166389.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーン接続を介して前記集中ユニットが、無線リソース制御(RRC)接続要求を含む、前記分散ユニットによって送信された制御プレーンメッセージを受信するステップであって、前記RRC接続要求を含む前記制御プレーンメッセージが、前記分散ユニットによって割り振られた端末の第1の端末識別子、前記分散ユニット内の前記端末によってアクセスされたセルの識別子、および前記端末の第2の端末識別子をさらに含み、前記第1の端末識別子が、前記分散ユニットと前記端末との間のエアインターフェース上で前記端末を識別し、前記第2の端末識別子が、前記制御プレーン接続上で前記端末を識別するために前記制御プレーン接続上で前記端末に前記分散ユニットによって割り振られた識別子である、ステップと、
前記集中ユニットが、前記制御プレーン接続を介して前記分散ユニットにRRC接続確立メッセージを含む制御プレーンメッセージを送信するステップと、
前記集中ユニットが、前記分散ユニットによって送信されたRRC接続確立完了メッセージを受信するステップと
を含む、無線接続制御方法。
メモリとプロセッサとを含む通信装置であって、前記メモリが、プログラム命令を格納するように構成され、前記プログラム命令が前記プロセッサによって呼び出されると、前記通信装置が、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成される、通信装置。
メモリとプロセッサとを含む通信装置であって、前記メモリが、プログラム命令を格納するように構成され、前記プログラム命令が前記プロセッサによって呼び出されると、前記通信装置が、請求項7から10のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成される、通信装置。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本出願は、基地局の機能が分離されている場合に5Gシステムにおける無線接続制御を実施する、無線接続制御方法、分散ユニット、集中ユニット、および基地局システムを提供する。
【0006】
本出願の第1の態様は無線接続制御方法を提供し、本方法は基地局システムに関し、基地局システムは、集中ユニットと分散ユニットとを含み、集中ユニットは分散ユニットと通信し、分散ユニットはエアインターフェースを介して端末と通信し、本方法は、
まず、分散ユニットが、端末によって送信された第1のメッセージを受信するステップであって、第1のメッセージが、端末のエアインターフェース制御プレーン接続を確立するよう要求するために使用される、ステップと、次いで、分散ユニットが、第1のメッセージを集中ユニットに送信するステップと、次いで、分散ユニットが、集中ユニットによって送信された第2のメッセージを受信するステップであって、第2のメッセージが、端末と分散ユニットとの間のエアインターフェース制御プレーン接続を確立するよう命令するために使用される、ステップとを含む。
【0007】
本方法では、端末と通信する分散ユニットが、集中ユニットに、端末によって送信されたエアインターフェース制御プレーン接続要求メッセージを送信するので、集中ユニットは、エアインターフェース制御プレーン接続処理、および基地局の機能が分離されている場合に5Gシステムにおける無線接続制御を行うことができる。
【0008】
1つの可能な設計では、本方法は、
分散ユニットが、分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーン接続を確立するステップをさらに含み、
分散ユニットが、第1のメッセージを集中ユニットに送信するステップは、
分散ユニットが、制御プレーン接続を介して集中ユニットに第3のメッセージを送信するステップであって、第3のメッセージが第1のメッセージを含み、第3のメッセージが、
端末に対応する第1の端末識別子端末によってアクセスされるセルの識別子、および端末に対応する第2の端末識別子、という情報のうちの少なくとも1つをさらに含み、第1の端末識別子がエアインターフェース上の端末を識別するために使用され、第2の端末識別子が、分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーンインターフェース上の端末に分散ユニットによって割り振られた識別子である、ステップを含む。
【0009】
1つの可能な設計では、第2のメッセージは制御プレーン接続を介して伝送され、第2のメッセージは第3の端末識別子を含み、第3の端末識別子は、分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーンインターフェース上の端末に集中ユニットによって割り振られた識別子である。
【0010】
1つの可能な設計では、本方法は、
分散ユニットが、集中ユニットによって送信された第1のシグナリングベアラ構成情報を受信するステップをさらに含む。
【0011】
1つの可能な設計では、第1のシグナリングベアラ構成情報は、
第1のシグナリングベアラ識別子、分散ユニットによって第1のシグナリングベアラを確立するために使用される媒体アクセス制御層構成パラメータ、分散ユニットによって第1のシグナリングベアラを確立するために使用される物理層構成パラメータ、分散ユニットによって第1のシグナリングベアラを確立するために使用される論理チャネル構成パラメータ、および集中ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報という情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0012】
1つの可能な設計では、分散ユニットは、第2のメッセージを介して、集中ユニットによって送信された第1のシグナリングベアラ構成情報を受信する。
【0013】
1つの可能な設計では、本方法は、
分散ユニットが、集中ユニットに分散ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報を送信するステップをさらに含む。
【0014】
1つの可能な設計では、分散ユニットが、集中ユニットに分散ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報を送信するステップは、
分散ユニットが、分散ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報を第3のメッセージに付加し、第3のメッセージを集中ユニットに送信するステップを含む。
【0015】
別の可能な設計では、分散ユニットが、第1のメッセージを集中ユニットに送信するステップの前に、本方法は、
分散ユニットが、集中ユニットによって送信された第4のメッセージを受信するステップであって、第4のメッセージが、セル識別子、第2のシグナリングベアラ構成情報、および集中ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報、という情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、
分散ユニットが、集中ユニットに第5のメッセージを送信するステップであって、第5のメッセージが、セル識別子、第2のシグナリングベアラ識別子、および分散ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報、という情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップとをさらに含む。
【0016】
1つの可能な設計では、分散ユニットが、第1のメッセージを集中ユニットに送信するステップは、
分散ユニットが、集中ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報に対応するユーザプレーン伝送路を介して集中ユニットに第1のメッセージを送信するステップと、
分散ユニットが、第1のメッセージを集中ユニットに送信するときに、第1のメッセージにセル識別子および/または第2の端末識別子を取り込むステップとを含む。
【0017】
1つの可能な設計では、分散ユニットが、集中ユニットによって送信された第2のメッセージを受信するステップは、
分散ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報に対応するユーザプレーン伝送路を介して分散ユニットが、集中ユニットによって送信された第2のメッセージを受信するステップと、
分散ユニットが、集中ユニットによって送信された第2のメッセージに含まれるセル識別子および/または第3の端末識別子を受信するステップとを含む。
【0018】
別の可能な設計では、分散ユニットが、第1のメッセージを集中ユニットに送信するステップの前に、本方法は、
分散ユニットが、集中ユニットに第6のメッセージを送信するステップであって、第6のメッセージが、端末のために、分散ユニットと集中ユニットとの間の、第2のシグナリングベアラのものであるユーザプレーン伝送路を確立するよう要求するために使用され、第6のメッセージが、端末に対応する第1の端末識別子、端末に対応する第2の端末識別子、および端末によってアクセスされるセルの識別子、という情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、
分散ユニットが、集中ユニットによって送信された第7のメッセージを受信するステップであって、第7のメッセージが、第3の端末識別子と、集中ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報とを含む、ステップとをさらに含む。
【0019】
1つの可能な設計では、本方法は、
分散ユニットが、集中ユニットに分散ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報を送信するステップをさらに含む。
【0020】
1つの可能な設計では、分散ユニットは、分散ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報を第6のメッセージに取り込み、第6のメッセージを集中ユニットに送信する。
【0021】
1つの可能な設計では、分散ユニットが、第1のメッセージを集中ユニットに送信するステップは、
分散ユニットが、集中ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報に対応するユーザプレーン伝送路を介して集中ユニットに第1のメッセージを送信するステップを含む。
【0022】
1つの可能な設計では、分散ユニットが、集中ユニットによって送信された第2のメッセージを受信するステップは、
分散ユニットが、分散ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報に対応するユーザプレーン伝送路上で第2のメッセージを受信するステップを含む。
【0023】
本出願の第2の態様は無線接続制御方法を提供し、本方法は基地局システムに関し、基地局システムは、集中ユニットと分散ユニットとを含み、集中ユニットは分散ユニットと通信し、分散ユニットはエアインターフェースを介して端末と通信し、本方法は、
分散ユニットが、端末によって送信された第1のメッセージを受信するステップであって、第1のメッセージが、端末のエアインターフェース制御プレーン接続を確立するよう要求するために使用される、ステップと、
分散ユニットが、第1のメッセージに基づいて端末に第8のメッセージを送信するステップであって、第8のメッセージが端末のエアインターフェース制御プレーン接続を確立するよう命令するために使用される、ステップと、
分散ユニットが、集中ユニットに第9のメッセージを送信するステップであって、第9のメッセージが、エアインターフェース制御プレーン接続を確立するために使用される接続パラメータを含む、ステップとを含む。
【0024】
1つの可能な設計では、エアインターフェース制御プレーン接続を確立するために使用される接続パラメータは、端末に対応する第4の端末識別子、および端末制御プレーン接続確立原因であって、第4の端末識別子がコアネットワークによって割り振られた端末識別子であるか、または第4の端末識別子が乱数であるという情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0025】
第1の態様および第2の態様に対応して、1つの可能な設計では、本方法は、
分散ユニットが、分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーン接続を介して集中ユニットに、分散ユニット側のユーザプレーン伝送路確立情報を送信するステップであって、
分散ユニット側のユーザプレーン伝送路確立情報が、分散ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報および分散ユニット側の第3のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報、という情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップをさらに含む。
【0026】
1つの可能な設計では、本方法は、
分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーン接続を介して分散ユニットが、集中ユニットによって送信された第1のシグナリングベアラ構成情報および/または第3のシグナリングベアラ構成情報を受信するステップであって、
第1のシグナリングベアラ構成情報が、第1のシグナリングベアラ識別子、分散ユニットによって第1のシグナリングベアラを確立するために使用される媒体アクセス制御層構成パラメータ、分散ユニットによって第1のシグナリングベアラを確立するために使用される物理層構成パラメータ、分散ユニットによって第1のシグナリングベアラを確立するために使用される論理チャネル構成パラメータ、および集中ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報、という情報のうちの少なくとも1つを含み、
第3のシグナリングベアラ構成情報が、第3のシグナリングベアラ識別子、分散ユニットによって第3のシグナリングベアラを確立するために使用される媒体アクセス制御層構成パラメータ、分散ユニットによって第3のシグナリングベアラを確立するために使用される物理層構成パラメータ、分散ユニットによって第3のシグナリングベアラを確立するために使用される論理チャネル構成パラメータ、および集中ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報、という情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップをさらに含む。
【0027】
1つの可能な設計では、本方法は、
分散ユニットが、集中ユニットによって送信されたデータベアラ構成情報を受信するステップと、
分散ユニットが、集中ユニットに分散ユニット側のデータベアラユーザプレーン伝送路確立情報を送信するステップであって、
データベアラ構成情報が、データベアラ識別子、分散ユニットによってデータベアラを確立するために使用される媒体アクセス制御層構成パラメータ、分散ユニットによってデータベアラを確立するために使用される物理層構成パラメータ、分散ユニットによってデータベアラを確立するために使用される論理チャネル構成パラメータ、分散ユニットによってデータベアラを処理するために使用されるサービス情報、および集中ユニット側のデータベアラユーザプレーン伝送路確立情報、という情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップとをさらに含む。
【0028】
本出願の第3の態様は接続制御方法を提供し、本方法は基地局システムに関し、基地局システムは、集中ユニットと分散ユニットとを含み、集中ユニットは分散ユニットと通信し、分散ユニットはエアインターフェースを介して端末と通信し、本方法は、
分散ユニットが、端末によって送信されたアクセス要求メッセージを受信するステップと、
アクセス要求メッセージに基づいて分散ユニットが、端末に対応する第1の端末識別子を取得するステップであって、第1の端末識別子がエアインターフェース上の端末を識別するために使用される、ステップと、
分散ユニットが、端末に第1の端末識別子を送信するステップと、
分散ユニットが、集中ユニットに第1の端末識別子および/またはセル識別子を送信するステップとを含む。
【0029】
1つの可能な設計では、第1の端末識別子は分散ユニットによって割り振られる。
【0030】
1つの可能な設計では、本方法は、
分散ユニットが、集中ユニットに第1の要求メッセージを送信するステップであって、第1の要求メッセージが端末識別子セットを割り振るよう集中ユニットに要求するために使用される、ステップと、
分散ユニットが、集中ユニットによって送信された端末識別子セットを受信するステップであって、端末識別子セットが第1の端末識別子を含む、ステップとをさらに含む。
【0031】
本出願の第4の態様は接続制御方法を提供し、本方法は基地局システムに関し、基地局システムは、集中ユニットと分散ユニットとを含み、集中ユニットは分散ユニットと通信し、分散ユニットはエアインターフェースを介して端末と通信し、本方法は、
分散ユニットが、端末によって送信されたアクセス要求メッセージを受信するステップと、
分散ユニットが、アクセス要求メッセージに基づいて集中ユニットに第2の要求メッセージを送信するステップであって、第2の要求メッセージが端末に第1の端末識別子を割り振るよう集中ユニットに要求するために使用される、ステップと、
分散ユニットが、集中ユニットによって送信された第1の端末識別子を受信するステップと、
分散ユニットが、端末に第1の端末識別子を送信するステップとを含む。
【0032】
1つの可能な設計では、第2の要求メッセージは、端末によってアクセスされたセルに対応するセル識別子を含む。
【0033】
1つの可能な設計では、第1の端末識別子は、無線ネットワークの一意の識別子である。
【0034】
本出願の第5の態様は無線接続制御方法を提供し、本方法は基地局システムに関し、基地局システムは、集中ユニットと分散ユニットとを含み、集中ユニットは分散ユニットと通信し、分散ユニットはエアインターフェースを介して端末と通信し、本方法は、
集中ユニットが、分散ユニットによって送信された第1のメッセージを受信するステップであって、第1のメッセージが、端末のエアインターフェース制御プレーン接続を確立するよう要求するために使用される、ステップと、
集中ユニットが、分散ユニットに第2のメッセージを送信するステップであって、第2のメッセージが、端末と分散ユニットとの間のエアインターフェース制御プレーン接続を確立するよう命令するために使用される、ステップとを含む。
【0035】
1つの可能な設計では、第1のメッセージは、伝送のために第3のメッセージに含められ、第3のメッセージは、分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーン接続を介して伝送され、第3のメッセージは、
端末に対応する第1の端末識別子、端末によってアクセスされるセルの識別子、および端末に対応する第2の端末識別子、という情報のうちの少なくとも1つをさらに含み、第1の端末識別子がエアインターフェース上の端末を識別するために使用され、第2の端末識別子が、分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーンインターフェース上の端末に分散ユニットによって割り振られた識別子である。
【0036】
1つの可能な設計では、第2のメッセージは制御プレーン接続を介して伝送され、これに対応して、第2のメッセージは第3の端末識別子を含み、第3の端末識別子は、分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーンインターフェース上の端末に集中ユニットによって割り振られた識別子である。
【0037】
1つの可能な設計では、本方法は、
集中ユニットが、分散ユニットに第1のシグナリングベアラ構成情報を送信するステップをさらに含む。
【0038】
1つの可能な設計では、第1のシグナリングベアラ構成情報は、
第1のシグナリングベアラ識別子、分散ユニットによって第1のシグナリングベアラを確立するために使用される媒体アクセス制御層構成パラメータ、分散ユニットによって第1のシグナリングベアラを確立するために使用される物理層構成パラメータ、分散ユニットによって第1のシグナリングベアラを確立するために使用される論理チャネル構成パラメータ、および集中ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報という情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0039】
1つの可能な設計では、集中ユニットは、第2のメッセージを介して第1のシグナリングベアラ構成情報を送信する。
【0040】
1つの可能な設計では、本方法は、
集中ユニットが、分散ユニット側のものである、分散ユニットによって送信された第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報を受信するステップをさらに含む。
【0041】
1つの可能な設計では、集中ユニットが、分散ユニット側のものである、分散ユニットによって送信された第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報を受信するステップは、
集中ユニットが、第3のメッセージを介して分散ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報を受信するステップを含む。
【0042】
別の可能な設計では、集中ユニットが、分散ユニットによって送信された第1のメッセージを受信するステップの前に、本方法は、
集中ユニットが、分散ユニットに第4のメッセージを送信するステップであって、第4のメッセージが、セル識別子、第2のシグナリングベアラ構成情報、および集中ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報、という情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、
集中ユニットが、分散ユニットによって送信された第5のメッセージを受信するステップであって、第5のメッセージが、セル識別子、第2のシグナリングベアラ識別子、および分散ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報、という情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップとをさらに含む。
【0043】
1つの可能な設計では、集中ユニットが、分散ユニットによって送信された第1のメッセージを受信するステップは、
集中ユニットが、集中ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報に対応するユーザプレーン伝送路上で第1のメッセージを受信するステップを含む。
【0044】
1つの可能な設計では、集中ユニットが、分散ユニットに第2のメッセージを送信するステップは、
集中ユニットが、分散ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報に対応するユーザプレーン伝送路を介して分散ユニットに第2のメッセージを送信するステップを含む。
【0045】
別の可能な設計では、集中ユニットが、分散ユニットによって送信された第1のメッセージを受信するステップの前に、本方法は、
集中ユニットが、分散ユニットによって送信された第6のメッセージを受信するステップであって、第6のメッセージが、端末のために、分散ユニットと集中ユニットとの間の、第2のシグナリングベアラのものであるユーザプレーン伝送路を確立するよう要求するために使用され、第6のメッセージが、端末に対応する第1の端末識別子、端末に対応する第2の端末識別子、および端末によってアクセスされるセルの識別子、という情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、
集中ユニットが、分散ユニットに第7のメッセージを送信するステップであって、第7のメッセージが、第3の端末識別子と、集中ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報とを含む、ステップとをさらに含む。
【0046】
1つの可能な設計では、本方法は、
集中ユニットが、分散ユニット側のものである、分散ユニットによって送信された第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報を受信するステップをさらに含む。
【0047】
1つの可能な設計では、分散ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報は、伝送のために第6のメッセージで搬送される。
【0048】
1つの可能な設計では、集中ユニットが、分散ユニットによって送信された第1のメッセージを受信するステップは、
集中ユニットが、集中ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報に対応するユーザプレーン伝送路上で第1のメッセージを受信するステップを含む。
【0049】
1つの可能な設計では、集中ユニットが、分散ユニットに第2のメッセージを送信するステップは、
集中ユニットが、分散ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報に対応するユーザプレーン伝送路を介して分散ユニットに第2のメッセージを送信するステップを含む。
【0050】
本出願の第6の態様は無線接続制御方法を提供し、本方法は基地局システムに関し、基地局システムは、集中ユニットと分散ユニットとを含み、集中ユニットは分散ユニットと通信し、分散ユニットはエアインターフェースを介して端末と通信し、本方法は、
集中ユニットが、分散ユニットによって送信された第9のメッセージを受信するステップであって、第9のメッセージが、エアインターフェース制御プレーン接続を確立するために使用される接続パラメータを含む、ステップと、
集中ユニットが、エアインターフェース制御プレーン接続を確立するために使用される接続パラメータに基づいて接続制御処理を行うステップとを含む。
【0051】
1つの可能な設計では、エアインターフェース制御プレーン接続を確立するために使用される接続パラメータは、端末に対応する第4の端末識別子、および端末制御プレーン接続確立原因であって、第4の端末識別子がコアネットワークによって割り振られた端末識別子であるか、または第4の端末識別子が乱数であるという情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0052】
第5の態様および第6の態様について、1つの可能な設計では、本方法は、
集中ユニットが、分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーン接続を介して分散ユニット側のユーザプレーン伝送路確立情報を受信するステップであって、
分散ユニット側のユーザプレーン伝送路確立情報が、分散ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報および分散ユニット側の第3のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報、という情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップをさらに含む。
【0053】
1つの可能な設計では、本方法は、
集中ユニットが、分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーン接続を介して分散ユニットに第1のシグナリングベアラ構成情報および/または第3のシグナリングベアラ構成情報を送信するステップであって、
第1のシグナリングベアラ構成情報が、第1のシグナリングベアラ識別子、分散ユニットによって第1のシグナリングベアラを確立するために使用される媒体アクセス制御層構成パラメータ、分散ユニットによって第1のシグナリングベアラを確立するために使用される物理層構成パラメータ、分散ユニットによって第1のシグナリングベアラを確立するために使用される論理チャネル構成パラメータ、および集中ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報、という情報のうちの少なくとも1つを含み、
第3のシグナリングベアラ構成情報が、第3のシグナリングベアラ識別子、分散ユニットによって第3のシグナリングベアラを確立するために使用される媒体アクセス制御層構成パラメータ、分散ユニットによって第3のシグナリングベアラを確立するために使用される物理層構成パラメータ、分散ユニットによって第3のシグナリングベアラを確立するために使用される論理チャネル構成パラメータ、および集中ユニット側の第3のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報、という情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップをさらに含む。
【0054】
1つの可能な設計では、本方法は、
集中ユニットが、分散ユニットにデータベアラ構成情報を送信するステップと、
集中ユニットが、分散ユニット側のものである、分散ユニットによって送信されたデータベアラユーザプレーン伝送路確立情報を受信するステップであって、
データベアラ構成情報が、データベアラ識別子、分散ユニットによってデータベアラを確立するために使用される媒体アクセス制御層構成パラメータ、分散ユニットによってデータベアラを確立するために使用される物理層構成パラメータ、分散ユニットによってデータベアラを確立するために使用される論理チャネル構成パラメータ、分散ユニットによってデータベアラを処理するために使用されるサービス情報、および集中ユニット側のデータベアラユーザプレーン伝送路確立情報、という情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップとをさらに含む。
【0055】
本出願の第7の態様は接続制御方法を提供し、本方法は基地局システムに関し、基地局システムは、集中ユニットと分散ユニットとを含み、集中ユニットは分散ユニットと通信し、分散ユニットはエアインターフェースを介して端末と通信し、本方法は、
集中ユニットが、分散ユニットによって送信された第1の端末識別子および/またはセル識別子を受信するステップであって、第1の端末識別子がエアインターフェース上の端末を識別するために使用される、ステップと、
集中ユニットが、第1の端末識別子に基づいて接続制御処理を行うステップとを含む。
【0056】
1つの可能な設計では、第1の端末識別子は分散ユニットによって割り振られる。
【0057】
1つの可能な設計では、本方法は、
集中ユニットが、分散ユニットによって送信された第1の要求メッセージを受信するステップであって、第1の要求メッセージが、端末識別子セットを割り振るよう集中ユニットに要求するために使用される、ステップと、
集中ユニットが、端末識別子セットを割り振るステップと、
集中ユニットが、分散ユニットに端末識別子セットを送信するステップであって、端末識別子セットが第1の端末識別子を含む、ステップとをさらに含む。
【0058】
本出願の第8の態様は接続制御方法を提供し、本方法は基地局システムに関し、基地局システムは、集中ユニットと分散ユニットとを含み、集中ユニットは分散ユニットと通信し、分散ユニットはエアインターフェースを介して端末と通信し、本方法は、
集中ユニットが、分散ユニットによって送信された第2の要求メッセージを受信するステップであって、第2の要求メッセージが、端末に第1の端末識別子を割り振るよう集中ユニットに要求するために使用される、ステップと、
集中ユニットが、端末に第1の端末識別子を割り振るステップと、
集中ユニットが、分散ユニットに第1の端末識別子を送信するステップとを含む。
【0059】
1つの可能な設計では、第2の要求メッセージは、端末によってアクセスされたセルに対応するセル識別子を含む。
【0060】
1つの可能な設計では、第1の端末識別子は、無線ネットワークの一意の識別子である。
【0061】
本出願の第9の態様は分散ユニットを提供し、本分散ユニットは、第1の態様における分散ユニットを実施する機能を有する。これらの機能は、ハードウェアによって実施され得るか、またはハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実施され得る。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。
【0062】
1つの可能な設計では、本分散ユニットは、受信モジュールと、処理モジュールと、送信モジュールとを含み得る。これらのモジュールは、前述の方法における対応する機能を果たし得る。例えば、受信モジュールは、端末によって送信された第1のメッセージを受信するように構成され、処理モジュールは、第1のメッセージを処理するように構成され、送信モジュールは、集中ユニットに第1のメッセージを送信するように構成される。
【0063】
本出願の第10の態様は分散ユニットを提供し、本分散ユニットは、第2の態様における分散ユニットを実施する機能を有する。これらの機能は、ハードウェアによって実施され得るか、またはハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実施され得る。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。
【0064】
1つの可能な設計では、本分散ユニットは、受信モジュールと、処理モジュールと、送信モジュールとを含み得る。これらのモジュールは、前述の方法における対応する機能を果たし得る。例えば、受信モジュールは、端末によって送信された第1のメッセージを受信するように構成され、処理モジュールは、第1のメッセージに基づいて端末に第8のメッセージを送信し、第8のメッセージが、端末のエアインターフェース制御プレーン接続を確立するよう命令するために使用される、ように構成され、送信モジュールは、集中ユニットに第9のメッセージを送信し、第9のメッセージが、エアインターフェース制御プレーン接続を確立するために使用される接続パラメータを含む、ように構成される。
【0065】
本出願の第11の態様は分散ユニットを提供し、本分散ユニットは、第3の態様における分散ユニットを実施する機能を有する。これらの機能は、ハードウェアによって実施され得るか、またはハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実施され得る。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。
【0066】
1つの可能な設計では、本分散ユニットは、受信モジュールと、処理モジュールと、送信モジュールとを含み得る。これらのモジュールは、前述の方法における対応する機能を果たし得る。例えば、受信モジュールは、端末によって送信されたアクセス要求メッセージを受信するように構成され、処理モジュールは、アクセス要求メッセージに基づいて、端末に対応する第1の端末識別子を取得し、第1の端末識別子がエアインターフェース上の端末を識別するために使用される、ように構成され、送信モジュールは、集中ユニットと端末とに第1の端末識別子を送信するように構成される。
【0067】
本出願の第12の態様は分散ユニットを提供し、本分散ユニットは、第4の態様における分散ユニットを実施する機能を有する。これらの機能は、ハードウェアによって実施され得るか、またはハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実施され得る。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。
【0068】
1つの可能な設計では、本分散ユニットは、受信モジュールと、処理モジュールと、送信モジュールとを含み得る。これらのモジュールは、前述の方法における対応する機能を果たし得る。例えば、受信モジュールは、端末によって送信されたアクセス要求メッセージを受信するように構成され、処理モジュールは、アクセス要求メッセージに基づいて集中ユニットに第2の要求メッセージを送信するように構成され、送信モジュールは、端末に第1の端末識別子を送信するように構成される。
【0069】
本出願の第13の態様は集中ユニットを提供し、本集中ユニットは、第5の態様における集中ユニットを実施する機能を有する。これらの機能は、ハードウェアによって実施され得るか、またはハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実施され得る。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。
【0070】
1つの可能な設計では、本集中ユニットは、受信モジュールと、処理モジュールと、送信モジュールとを含み得る。これらのモジュールは、前述の方法における対応する機能を果たし得る。例えば、受信モジュールは、分散ユニットによって送信された第1のメッセージを受信するように構成され、処理モジュールは、第1のメッセージに基づいて第2のメッセージを生成するように構成され、送信モジュールは、分散ユニットに第2のメッセージを送信し、第2のメッセージが、端末と分散ユニットとの間のエアインターフェース制御プレーン接続を確立するよう命令するために使用される、ように構成される。
【0071】
本出願の第14の態様は集中ユニットを提供し、本集中ユニットは、第6の態様における集中ユニットを実施する機能を有する。これらの機能は、ハードウェアによって実施され得るか、またはハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実施され得る。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。
【0072】
1つの可能な設計では、集中ユニットは、受信モジュールと、処理モジュールとを含み得る。これらのモジュールは、前述の方法における対応する機能を果たし得る。例えば、受信モジュールは、分散ユニットによって送信された第9のメッセージを受信し、第9のメッセージが、エアインターフェース制御プレーン接続を確立するために使用される接続パラメータを含む、ように構成され、処理モジュールは、エアインターフェース制御プレーン接続を確立するために使用された接続パラメータに基づいて接続制御処理を行うように構成される。
【0073】
本出願の第15の態様は集中ユニットを提供し、本集中ユニットは、第7の態様における集中ユニットを実施する機能を有する。これらの機能は、ハードウェアによって実施され得るか、またはハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実施され得る。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。
【0074】
1つの可能な設計では、集中ユニットは、受信モジュールと、処理モジュールとを含み得る。これらのモジュールは、前述の方法における対応する機能を果たし得る。例えば、受信モジュールは、分散ユニットによって送信された第1の端末識別子を受信し、第1の端末識別子がエアインターフェース上の端末を識別するために使用される、ように構成され、処理モジュールは、第1の端末識別子に基づいて接続制御処理を行うように構成される。
【0075】
本出願の第16の態様は集中ユニットを提供し、本集中ユニットは、第8の態様における集中ユニットを実施する機能を有する。これらの機能は、ハードウェアによって実施され得るか、またはハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実施され得る。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。
【0076】
1つの可能な設計では、本集中ユニットは、受信モジュールと、処理モジュールと、送信モジュールとを含み得る。これらのモジュールは、前述の方法における対応する機能を果たし得る。例えば、受信モジュールは、分散ユニットによって送信された第2の要求メッセージを受信するように構成され、処理モジュールは、端末に第1の端末識別子を割り振るように構成され、送信モジュールは、分散ユニットに第1の端末識別子を送信するように構成される。
【0077】
本出願の第17の態様は分散ユニットを提供し、本分散ユニットは、メモリとプロセッサとを含み、メモリは、プログラム命令を格納するように構成され、プロセッサは、メモリ内のプログラム命令を呼び出して、第1の態様および第1の態様の実施実装による方法を実施するように構成される。
【0078】
本出願の第18の態様は分散ユニットを提供し、本分散ユニットは、メモリとプロセッサとを含み、メモリは、プログラム命令を格納するように構成され、プロセッサは、メモリ内のプログラム命令を呼び出して、第2の態様および第2の態様の実施実装による方法を実施するように構成される。
【0079】
本出願の第19の態様は分散ユニットを提供し、本分散ユニットは、メモリとプロセッサとを含み、メモリは、プログラム命令を格納するように構成され、プロセッサは、メモリ内のプログラム命令を呼び出して、第3の態様および第3の態様の実施実装による方法を実施するように構成される。
【0080】
本出願の第20の態様は分散ユニットを提供し、本分散ユニットは、メモリとプロセッサとを含み、メモリは、プログラム命令を格納するように構成され、プロセッサは、メモリ内のプログラム命令を呼び出して、第4の態様および第4の態様の実施実装による方法を実施するように構成される。
【0081】
本出願の第21の態様は集中ユニットを提供し、本集中ユニットは、メモリとプロセッサとを含み、メモリは、プログラム命令を格納するように構成され、プロセッサは、メモリ内のプログラム命令を呼び出して、第5の態様および第5の態様の実施実装による方法を実施するように構成される。
【0082】
本出願の第22の態様は集中ユニットを提供し、本集中ユニットは、メモリとプロセッサとを含み、メモリは、プログラム命令を格納するように構成され、プロセッサは、メモリ内のプログラム命令を呼び出して、第6の態様および第6の態様の実施実装による方法を実施するように構成される。
【0083】
本出願の第23の態様は集中ユニットを提供し、本集中ユニットは、メモリとプロセッサとを含み、メモリは、プログラム命令を格納するように構成され、プロセッサは、メモリ内のプログラム命令を呼び出して、第7の態様および第7の態様の実施実装による方法を実施するように構成される。
【0084】
本出願の第24の態様は集中ユニットを提供し、本集中ユニットは、メモリとプロセッサとを含み、メモリは、プログラム命令を格納するように構成され、プロセッサは、メモリ内のプログラム命令を呼び出して、第8の態様および第8の態様の実施実装による方法を実施するように構成される。
【0085】
本出願の第25の態様は、第9の態様から第12の態様のいずれかの分散ユニットと、第13の態様から第16の態様のいずれかの集中ユニットとを含む、基地局システムを提供する。
【発明を実施するための形態】
【0087】
端末の要件および技術の急速な発展と共に、5Gシステムまたは新しい無線(New radio、NR)アクセス技術が間もなくやってくる。5GシステムまたはNRシステムは、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)ネットワークよりも高い伝送速度を提供することができる。5GシステムまたはNRシステムの理論上の最高伝送速度は毎秒数十ギガバイト(Gigabyte、略称Gb)にも達し得る。
【0088】
既存の2/3/4Gネットワークにおけるアクセスネットワークのアーキテクチャは基本的にコアネットワークとアクセスネットワークとを含む。しかしながら、アクセスネットワーク間には基本的にサービスレベルの相互接続がない。例えば、3GのlurインターフェースはRNC間のシグナリングとデータ交換に使用され、4Gの基地局X2は主に、基地局にまたがるUEのハンドオーバのためのリソース準備シグナリングを交換するために使用されるか、またはeNodeB間のシグナリングおよびデータ交換に使用される。したがって、リソース調整、処理負荷分散、干渉抑制などの様々な態様において動的(または半動的)協調適応を行うことは難しい。機器室のレイアウトの観点から見ると、物理的な基地局のみならず、論理的基地局もまたワンストップである。基地局は互いに分離されており、相互の実質的な関連付けがない。
【0089】
現在の5Gでは、基地局(gNB)が集中ユニット(Centralized Unit、CU)と分散ユニット(Distributed Unit、DU)とを含む場合、CUは通常、集中無線リソースおよび接続管理制御を担当し、DUは通常、分散ユーザプレーン処理、主に、物理層処理機能と、相対的に高いリアルタイム要件を有するレイヤ2機能とを実施する機能を含む。
【0090】
CUデバイスは、無線上位層プロトコルスタック、例えば、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)層やパケットデータ収束プロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)層を処理する機能を含み、コアネットワークの一部の機能をアクセスネットワークに移して、エッジコンピューティングネットワークを形成することさえもサポートすることができ、これにより、ビデオ、オンラインショッピング、将来の通信ネットワークにおける仮想/拡張現実などの新興サービスのより高いネットワーク遅延要件を満たすことができる。通信ネットワーク要素の構造の変化により、プロトコルスタックがこれに対応して調整され、変更される。したがって、次世代ネットワークの名称、5G NR(New Radio)は、将来の5Gネットワークの多くの態様における根本的な変化も如実に反映している。
【0091】
CUは、無線アクセスネットワークの上位層プロトコルスタックと、コアネットワークの一部の機能とをカバーし、DUは、ベースバンド処理物理層および一部のレイヤ2機能をカバーする。CUは、集中的に配置され得る。DUの配置は、実際のネットワーク環境に左右される。DUはまた、中核市街地や、トラフィック密度が比較的高く、サイト間距離が比較的短く、機器室のリソースが限られている大学や広い会場などのエリアでは集中的にも配置され得る。DUは、トラフィック密度が比較的疎らで、サイト間の距離が比較的長いといった郊外の郡部や山間部などのエリアに分散的に配置され得る。
【0092】
既存のLTEシステムでは、端末がネットワークに最初にアクセスしたり、アイドル状態からアクティブ状態に変化したり、新しいセルにハンドオーバされたり、無線リンク障害が発生したりした場合に、無線接続を確立または再取得する必要がある。この場合には、RRC接続確立やRRC接続再確立などのプロセスがトリガされ得る。既存のセルラ無線システムでは、基地局が、独立型デバイスとして、すべてのプロトコル層処理をサポートする。無線接続の確立と、関連したMACメッセージやRRCメッセージなどのプロトコル層メッセージの処理の両方が基地局によって直接完了される。
【0093】
5Gシステムでは、gNBは、CU−DUアーキテクチャを使用し得る。CU−DU機能分割のための複数の可能な方法があり得る。
図1は、CU−DU分割の概略図である。
図1に示されるように、CU−DUアーキテクチャは、RRC、PDCP、高RLC、低RLC、高MAC、低MAC、高物理層(Physical Layer、PHY)、低PHY、および無線周波数(Radio Frequency、RF)を含む。オプション1は、RRCとPDCPとの間で分割し得る。オプション2は、PDCPとRLCとの間で分割している。オプション3は、RLCを2つの部分に分割している。低いリアルタイム要件を有する機能が高RLCに配置されており、高いリアルタイム要件を有する機能が低RLCに配置されており、分割は高RLCと低RLCとの間で行われる。オプション4は、RLCとMACとの間で分割している。オプション5は、高MACと低MACとの間で分割している。オプション6は、低MACと高PHYとの間で分割している。オプション7は、高PHYと低PHYとの間で分割している。オプション8は、低PHYとRFとの間で分割している。例えば、オプション2では、下りRRCメッセージおよびデータ処理について、CUは、RRCメッセージまたはデータを生成し、PDCP層処理後に、CUとDUとの間のインターフェースを介してDUにPDCPプロトコルデータユニット(Protocol Data Unit、PDU)(すなわち、RLCサービスデータユニット(Service Data Unit、SDU))を伝送する。対応するRLC、MAC、およびPHY処理の後、DUは、伝送のためにRFを介して無線チャネルにPHY処理結果をさらに送信する。上りRRCメッセージおよびデータ処理については、DUが無線周波数装置を介してデータパケットを受信した後、データパケットは、PHY、MAC、およびRLC処理を続けて受け、次いでDUは、CUとDUとの間のインターフェースを介してCUにRLC SDU(すなわち、PDCP PDU)を伝送する。CUは、PDCP層処理を介してRRCメッセージまたはデータをさらに取得し、これに対応して、RRC層またはアプリケーション層にRRCメッセージまたはデータを送信する。通信技術の進化と共に、プロトコル層機能および基地局の命名方法、ならびにメッセージコンテンツおよびその名称がLTEのものと異なり得ることに特に留意されたい。例えば、元のRLC層の要求機能がPDCP層に上がる場合がある。別の例として、元のRRC接続要求メッセージが別の名称を有し得る。本出願では、特定のCUまたはDUのプロトコル層、プロトコル層機能、プロトコル層命名、およびプロトコル層メッセージ名に制限は課されない。説明を容易にするために、対応する解決策を説明するための例としてLTEにおけるプロトコル層名および対応するメッセージ名を使用する。
【0094】
図1に示されるオプションに関連して、
図2は、5Gシステムの基地局プロトコル層の概略的構造図である。
図2に示されるように、CUがRRC層およびPDCP層を含み、DUがRLC層、MAC層、およびPHY層を含む。
【0095】
本出願でいう「第1」、「第2」などは、順序、数量または重要度を示すことを意図するものではなく、構成要素を区別するために使用されているにすぎない。同様に、「1つの(a/an)」、「一(one)」なども、数の限定を示すことを意図するものではないが、少なくとも1つが存在していることを示すことが意図されている。「接続」、「リンク」などは、物理的または機械的な接続に限定されず、直接的であれ間接的であれ、電気接続を含み得る。
【0096】
本明細書でいう「モジュール」は通常、メモリに格納され、いくつかの機能を実施することができるプログラムまたは命令を指す。本明細書でいう「ユニット」は通常、論理に基づいて分割された機能構造を指す。「ユニット」は、ハードウェアのみによって実現され得るか、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実現され得る。
【0097】
本出願でいう「複数の」は、2つ以上を指す。「および/または」という用語は、関連付けられる対象を記述するための関連付け関係を記述し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する、AとBの両方が存在する、Bのみが存在する、という3つの場合を表し得る。文字「/」は一般に、関連付けられる対象間の「または」の関係を示す。
【0098】
本出願に記載される技術は、様々な通信システム、例えば、現在の2Gおよび3G通信システムならびに新しい通信システム、例えば、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(Global System of Mobile communication、GSM(登録商標))、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、時分割多元接続(Time Division Multiple Access、TDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))システム、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Addressing、FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency−Division Multiple Access、OFDMA)システム、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)システム、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システム、UMTSネットワーク、および別の通信システムに適用され得る。新しい無線アクセスネットワークは、LTEネットワークよりも高い伝送速度を提供することができる。新しい無線アクセスネットワークは、5Gネットワーク、次世代ネットワークなどとも呼ばれる。
【0099】
本明細書では、端末および/または基地局および/または基地局コントローラに関連して様々な態様について説明する。
【0100】
端末(Terminal Device)は、無線端末または有線端末であり得る。無線端末は、端末に音声および/またはデータ接続を提供するデバイス、無線接続機能を備えるハンドヘルドデバイス、または無線モデムに接続された別の処理装置であり得る。無線端末は、無線アクセスネットワーク(例えば、RAN、Radio Access Network)を介して1つまたは複数のコアネットワークと通信し得る。無線端末は、携帯電話機(「セルラ」電話機とも呼ばれる)や移動端末を備えたコンピュータなどの移動端末であってもよく、例えば、無線アクセスネットワークと音声および/またはデータを交換する、携帯型、ポケットサイズ、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型、または車載型のモバイル装置であり得る。例えば、無線端末は、パーソナル通信サービス(Personal Communication Service、PCS)電話機、コードレス電話セット、セッション開始プロトコル(SIP)電話機、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)局、またはパーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)などのデバイスであり得る。無線端末はまた、システム、加入者ユニット(Subscriber Unit)、加入者局(Subscriber Station)、移動局(Mobile Station)、移動コンソール(Mobile)、リモート局(Remote Station)、アクセスポイント(Access Point)、リモート端末(Remote Terminal)、アクセス端末(Access Terminal)、ユーザ端末(User Terminal)、ユーザ機器(User Equipment)、またはユーザエージェント(User Agent)とも呼ばれ得る。
【0101】
基地局(すなわちノード)は、1つまたは複数のセクタを介してアクセスネットワーク内のエアインターフェース上で無線端末と通信するデバイスであり得る。基地局は、受信された無線フレームとIPパケットとを相互に変換し、無線端末とアクセスネットワークの残りの部分との間のルータとして働き、アクセスネットワークの残りの部分がインターネットプロトコル(IP)ネットワークを含み得る、ように構成され得る。基地局は、エアインターフェースの属性管理をさらに調整し得る。例えば、基地局は、GSM(登録商標)システムもしくはCDMAシステムの基地局(Base Transceiver Station、BTS)であり得るか、またはWCDMA(登録商標)システムのNodeB(NodeB)であり得るか、またはLTEシステムの進化型NodeB(eNodeBもしくはeNBもしくはe−NodeB)であり得る。これについては本出願では限定されない。新しい無線アクセスネットワークのアクセスネットワークデバイスは、gNB(gNB)、NR Node(ノード)もしくはNR BS(基地局、Base Station)、New RAN Node(ノード)、またはNew RAN BS(基地局)とも呼ばれ、本明細書では限定されない。しかしながら、説明を容易にするために、本明細書ではアクセスネットワークデバイスをまとめてgNBと呼ぶ。
【0102】
基地局コントローラ(すなわち制御ノード)は、GSM(登録商標)もしくはCDMAの基地局コントローラ(Base Station Controller、BSC)であり得るか、またはWCDMA(登録商標)の無線ネットワークコントローラ(Radio Network Controller、RNC)であり得る。これについては本出願では限定されない。
【0103】
図3は、LTEシステムにおいて端末がランダムアクセスを介してRRC接続を確立する概略的流れ図である。
図3に示されるように、LTEシステムにおいて端末がランダムアクセスを介してRRC接続を確立するプロセスは以下のとおりである。
【0104】
S301.端末が基地局にランダムアクセスプリアンブルを送信する。
【0105】
端末は物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel、PRACH)上で基地局にランダムアクセスプリアンブルを送信して、基地局にランダムアクセス要求があることを通知し、基地局が、基地局と端末との間の伝送遅延を推定し、伝送遅延に基づいて上りリンクタイミングを較正することを可能にする。
【0106】
S302.基地局が端末にランダムアクセス応答(Random Access Response、RAR)を送信する。
【0107】
ランダムアクセスプリアンブルを送信した後、端末は、RAR時間窓において物理下り制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)を監視する。基地局によって返されるRARがRAR時間窓内に受信されない場合、このランダムアクセスプロセスは失敗であると見なされる。
【0108】
RAR MACプロトコルデータユニット(Protocol Data Unit、PDU)が、セル無線ネットワーク一時識別子(Cell Radio Network Temporary Identifier、C−RNTI)を搬送する。端末にセルにアクセスするために使用される一意の識別子C−RNTIがない場合、端末のRAR MAC PDU内のC−RNTIが一時C−RNTI(Temporary C−RNTI、TC−RNTI)として使用される。TC−RNTIは、端末と基地局との間の後続の伝送に使用される。競合解決後、値はC−RNTIに変更され得る。
【0109】
S303.端末が基地局にRRC接続要求を送信する。
【0110】
RRC接続要求は端末の一意の識別子を含む。識別子はS304で競合解決に使用される。RRC_CONNECTED状態の端末の場合、端末の一意の識別子はC−RNTIである。非RRC_CONNECTED状態の端末の場合、コアネットワークからの一意の端末識別子(S−TMSIまたは乱数)が端末の識別子として使用される。
【0111】
端末がランダムアクセスプロセスの間にRRC接続要求を送信するときに、端末にC−RNTIがない場合、端末はコアネットワークの端末識別子(S−TMSIまたは乱数)を搬送し得る。
【0112】
S304.基地局が端末にRRC接続確立メッセージを送信する。
【0113】
競合解決機構において、基地局は、勝利端末を指定するために、RRC接続要求に対応する端末の一意の識別子をUE Contention Resolution Identity MAC Control Elementメッセージに取り込む。勝利端末は、端末の一意の識別子に基づいて、端末が勝利したことを確認し、次いでTC−RNTIをC−RNTIとして使用する。
【0114】
S305.端末が基地局にRRC接続確立完了メッセージを送信する。
【0115】
前述のステップから、LTEシステムでは、基地局は、独立型デバイスとして、RRC接続確立プロセスにおいて処理を行うことが分かる。しかしながら、システムの進化と共に、基地局がプロトコルスタックに基づいて2つの独立した機能エンティティ、すなわち、DUとCUとに分割された後には、既存の処理方法を直接使用できなくなる。
【0116】
本出願で提供される無線接続制御方法は、先行技術における前述の問題を解決することが意図される。
【0117】
端末が無線ネットワークにアクセスするときに、アクセスネットワークデバイスは、アクセスネットワークデバイスと端末との間のエアインターフェース上の端末を識別するために、端末に識別子(第1の端末識別子と呼ばれる)を割り振る必要がある。第1の端末識別子は、例えば、C−RNTIであり得る。本出願が適用されるシステムアーキテクチャにおいて、第1の端末識別子は、基地局システムによって割り振られ、具体的には、分散ユニットによって割り振られ得るか、または集中ユニットによって割り振られ得るか、または分散ユニットと集中ユニットによって共同で分配され得る。以下で、基地局システムが前述の識別子を割り振る実施実装について具体的に説明する。
【0118】
当業者が本出願の解決策を理解するのに役立つように、第1の端末識別子を割り振る本出願の以下の実施形態では、端末が基地局システムへのランダムアクセス要求を開始し、次いでRRC接続要求を開始する手順を説明のための例として使用する。しかしながら、以下の実施形態における第1の端末識別子を割り振るプロセスは、第1の端末識別子が割り振られる必要がある別のプロセスにも適用され得ることに留意されたい。例えば、以下の実施形態のランダムアクセス要求は別のアクセス要求メッセージでもあり得る。別の例として、以下の実施形態のRRC接続要求は、RRC再確立要求などでもあり得る。
【0119】
図4は、本出願による接続制御方法実施形態1の概略的流れ図である。このプロセスでは、分散制御ユニットが第1の端末識別子を割り振る。
図4に示されるように、プロセスは以下のステップを含む。
【0120】
S401.端末が分散ユニットにランダムアクセス要求を送信する。
【0121】
S402.分散ユニットが端末に第1の端末識別子を割り振る。
【0122】
第1の端末識別子は、基地局システムによって割り振られ、アクセスネットワークデバイスと端末との間のエアインターフェース上で端末を識別するために使用される。第1の端末識別子は具体的にはC−RNTIであり得る。
【0123】
任意選択で、第1の端末識別子は、セル内の無線ネットワークの一意の識別子であり得るか、または分散ユニット内の無線ネットワークの一意の識別子であり得るか、または分散ユニットに接続された集中ユニット内の無線ネットワークの一意の識別子であり得る。
【0124】
本出願の基地局システムでは、各分散ユニットに複数のセルがあり得る。第1の端末識別子がセル内の無線ネットワークの一意の識別子である場合、それは、第1の端末識別子が分散ユニット内の複数のセルのうちの1つの範囲内で一意であることを示し、1つの分散ユニット内の複数のセルにおける第1の端末識別子が同じであり得る。第1の端末識別子が分散ユニット内の無線ネットワークの一意の識別子である場合、それは、第1の端末識別子が分散ユニットの範囲内で一意であることを示し、異なるセル内の第1の端末識別子は異なる。第1の端末識別子が分散ユニットに接続された集中ユニット内の無線ネットワークの一意の識別子である場合、それは、第1の端末識別子が集中ユニットの範囲内で一意であることを示し、異なる分散ユニット内または異なるセル内の第1の端末識別子は異なり得る。
【0125】
S403.分散ユニットが端末にランダムアクセス応答を送信し、ランダムアクセス応答が割り振られた第1の端末識別子を含む。
【0126】
S404.端末が分散ユニットにRRC接続要求を送信する。
【0127】
RRC接続要求は端末に対応する第4の端末識別子を含む。1つの可能な方法では、第4の端末識別子はコアネットワークエンティティによって割り振られた端末識別子(例えば、S一時移動体加入者識別情報(S−Temporary Mobile Subscriber Identity、S−TMSI))である。あるいは、別の可能な方法では、第4の端末識別子は、端末によって生成された乱数であり得る。第4の端末識別子は、コアネットワークエンティティの管理範囲内で端末を識別するために使用される。
【0128】
RRC接続要求を送信した後、端末はタイマT1を開始する。
【0129】
S405.分散ユニットがMACメッセージを使用してUE競合解決を示す。
【0130】
RRC接続要求を受信し端末を識別した後、分散ユニットはMACメッセージを使用してUE競合解決を示す。具体的には、MACメッセージは前述の第4の端末識別子を搬送する。任意選択で、前述の第4の端末識別子は、送信のためのMAC制御要素(Control Element、CE)で搬送され得る。MAC CEを受信した後、端末は、MAC CEで搬送された端末識別子が端末によって送信されたRRC接続要求で搬送された第4の端末識別子と同じであるかどうかを判断する。MAC CEで搬送された端末識別子が端末によって送信されたRRC接続要求で搬送された第4の端末識別子と同じである場合、それは、端末のランダムアクセスが成功したことを示し、その場合端末はタイマT1を停止し、またはMAC CEで搬送された端末識別子が端末によって送信されたRRC接続要求で搬送された第4の端末識別子と異なる場合、それは、端末のランダムアクセスが失敗したことを示し、その場合端末はタイマT1を停止し、新しいランダムアクセス要求を開始し得る。
【0131】
S406.分散ユニットが集中ユニットにRRC接続確立要求を送信し、RRC接続確立要求が第1の端末識別子を含む。
【0132】
RRC接続確立要求を受信した後、分散ユニットは、分散ユニットと集中ユニットとの間のインターフェースを介して集中ユニットにRRC接続確立要求を送信する。任意選択で、分散ユニットは、分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーン接続を介して前述の要求を伝送し得る。さらに任意選択で、この場合、RRC接続要求はRRC Container(コンテナ)で送信される。あるいは、分散ユニットは、分散ユニットと集中ユニットとの間のユーザプレーン伝送路を介して前述の要求を伝送し得る。具体的な送信方法については、本出願の後続の実施形態で詳細に説明する。
【0133】
さらに、前述の第1の端末識別子がセル内の無線ネットワークの一意の識別子である場合、送信されたRRC接続確立要求はセル識別子をさらに搬送するので、集中ユニットは、RRC接続確立要求を受信した後に端末を識別することができる。
【0134】
S407.分散ユニットが集中ユニットに第1の端末識別子を送信する。
【0135】
このステップは任意選択のステップである。分散ユニットが、ステップS406でRRC接続確立要求を送信する間にRRC接続確立要求に第1の端末識別子を取り込まない場合、このステップで第1の端末識別子を送信するために別のメッセージが使用され得る。
【0136】
S406で送信されたRRC接続確立要求が第1の端末識別子をすでに含んでいる場合、このステップは行われる必要がない。
【0137】
これに対応して、セル識別子を処理する方法も同じである。ここでは詳細は繰り返し記載されない。
【0138】
S408.集中ユニットが分散ユニットにRRC接続確立メッセージを送信する。
【0139】
S409.分散ユニットが端末にRRC接続確立メッセージを送信する。
【0140】
S410.端末が分散ユニットにRRC接続確立完了メッセージを送信する。
【0141】
S411.分散ユニットが集中ユニットにRRC接続確立完了メッセージを送信する。
【0142】
前述の手順において、ステップS406からステップS408およびステップS405は逆の順に行われてもよい。言い換えると、ステップS406からステップS408はステップS405の前に行われてもよい。
【0143】
前述の手順において、ステップS407が行われ必要がある、すなわち、ステップS406でRRC接続確立要求が送信されるときにRRC接続確立要求で第1の端末識別子が取り込まれない場合、ステップS406とステップS407は逆の順に行われてもよい。言い換えると、分散ユニットは集中ユニットに第1の端末識別子をまず送信し、次いで集中ユニットにRRC接続確立要求を送信してもよい。
【0144】
前述の手順において、ステップS405およびステップS409に対応するメッセージは、エアインターフェース伝送リソースを節約するために、同じ物理層メッセージを介して送信され得る。
【0145】
さらに、第1の端末識別子を取得した後、集中ユニットは、第1の端末識別子に基づいて接続制御処理を行い得る。例えば、端末が現在のセルから別のセルに移動した後、集中ユニットは、第1の端末識別子に基づいて、端末のハンドオーバ前にセルの情報などを取得し得る。
【0146】
本実施形態では、端末からアクセス要求を受信した後、分散ユニットは端末に第1の端末識別子を割り振り、第1の端末識別子を端末と集中ユニットとに別々に送信するので、本出願が適用される基地局システムでは、端末と、基地局システム内の分散ユニットおよび集中ユニットとはすべて第1の端末識別子を取得することができ、基地局システムにおける端末の清浄な無線接続が保証される。
【0147】
集中ユニットによって分散ユニットに送信されたRRC接続確立メッセージは、集中ユニットが、端末の接続確立要求を受諾するか、または端末のためのエアインターフェース制御プレーン接続確立を拒否すると決定したことを示し得ることに特に留意されたい。この場合、RRC接続確立メッセージが、集中ユニットが、端末のためのエアインターフェース制御プレーン接続確立を拒否することを示す場合、分散ユニットが端末にRRC接続確立メッセージを送信した後、分散ユニットは端末によって使用され、端末のために確保されたすべてのリソースおよび端末に対応する構成情報を削除する。したがって、本出願では、RRC接続確立メッセージが、端末の無線接続確立要求が受諾されることを示す事例のみを、後続のステップを説明するために、例として使用する。以下の他の実施実装における処理は本実施実装における処理と同様である。
【0148】
任意選択の実施実装では、前述のステップS404で、分散ユニットにRRC接続確立要求を送信するときに、端末はMAC層メッセージに第4の端末識別子を取り込んでもよく、MAC層メッセージを受信した後、分散ユニットは第4の端末識別子の特定の値を取得し得る。これに対応して、ステップS405で、分散ユニットがMACメッセージを使用してUE競合解決を示すときに、MACメッセージは第4の端末識別子を正確に搬送し得る。
【0149】
具体的には、本出願の基地局システムでは、分散ユニットはRRC層メッセージのコンテンツをパースすることができず、S404で端末によって送信されるRRC接続確立要求はRRC層メッセージである。第4の端末識別子がRRC層メッセージに直接取り込まれる場合、分散ユニットはRRC層メッセージに含まれる第4の端末識別子の特定の値を知ることができない。S405で分散ユニットが端末に競合解決を示すときに、分散ユニットは、端末に、S404で受信されたメッセージの固定ビットのデータのみを送信することができる。第4の端末識別子が少数のビットを占有するが、分散ユニットが固定ビットに基づいて複製を行う場合、エアインターフェース伝送リソースの無駄が生じ得る。
【0150】
本実施形態では、端末は、RRC接続確立要求を送信するために使用されるMAC層メッセージに第4の端末識別子を取り込む。例えば、端末は第4の端末識別子をMAC CEに取り込み得る。MAC層メッセージを受信した後、分散ユニットは第4の端末識別子の特定のコンテンツを取得し得る。さらに、分散ユニットが端末に競合解決を示すときに、分散ユニットは、冗長な情報を搬送せずに、対応するMAC層メッセージに第4の端末識別子の特定のコンテンツを取り込むことができる。したがって、エアインターフェース伝送リソースの無駄が回避される。
【0151】
本出願の方法を本出願の以下の実施形態すべてに適用することができることに留意されたい。本出願では以下で詳細は繰り返し記載されない。
【0152】
図5は、本出願による接続制御方法実施形態2の概略的流れ図である。このプロセスでは、分散ユニットは、集中ユニットによって事前に割り振られた端末識別子セットに基づいて端末に第1の端末識別子を割り振る。
図5に示されるように、プロセスは以下のステップを含む。
【0153】
S501.集中ユニットが分散ユニットに端末識別子セットを送信する。
【0154】
端末識別子セットは具体的には、分散ユニットにおける利用可能な第1の端末識別子のセットである。
【0155】
任意選択で、分散ユニットは、集中ユニットに端末識別子セットを割り振るよう要求するために、集中ユニットに第1の要求メッセージを送信し得る。あるいは、集中ユニットは、分散ユニットに端末識別子セットを能動的に割り振り、分散ユニットに端末識別子セットを送信し得る。
【0156】
本出願の基地局システムでは、1つの集中ユニットが複数の分散ユニットに接続されてもよく、各分散ユニットは、各分散ユニットに端末識別子セットを割り振るよう集中ユニットに要求し得る。分散ユニットにアクセスする端末に分散ユニットによって割り振られる各第1の端末識別子は、端末識別子セットの中からのものである。
【0157】
任意選択で、集中ユニットによって異なる分散ユニットに割り振られた端末識別子セット内の端末識別子は同じかまたは異なり得る。具体的には、第1の端末識別子は、集中ユニットの範囲内で一意であるか、または分散ユニットの範囲内で一意であり得る。集中ユニットは、ネットワーク構成要件に基づいて端末識別子セットを割り振り得る。
【0158】
S502.端末が分散ユニットにランダムアクセス要求を送信する。
【0159】
S503.分散ユニットが、端末に対応する第1の端末識別子として端末識別子セットの中から端末識別子を選択する。
【0160】
言い換えると、前述の端末識別子セットは、端末に対応する第1の端末識別子を含む。
【0161】
端末識別子セットを取得した後、分散ユニットは、第1の端末識別子がセル内で一意かまたは分散ユニット内で一意である場合に基づいてアクセス端末に第1の端末識別子を割り振り得る。
【0162】
具体的には、第1の端末識別子がセル内の無線ネットワークの一意の識別子である場合、分散ユニットがアクセスされた端末のために端末識別子セットの中から第1の端末識別子を選択するときに、分散ユニットは、アクセスされた端末が位置するセルにおいてアクセスされた端末の第1の端末識別子として使用されたことのない端末識別子を選択する必要がある。第1の端末識別子が分散ユニット内の無線ネットワークの一意の識別子である場合、分散ユニットがアクセスされた端末のために端末識別子セットの中から第1の端末識別子を選択するときに、分散ユニットは、端末識別子セットにおいてアクセスされた端末の第1の端末識別子として使用されたことのない端末識別子を選択する必要がある。
【0163】
S504.分散ユニットが端末にランダムアクセス応答を送信し、ランダムアクセス応答が割り振られた第1の端末識別子を含む。
【0164】
S505.端末が分散ユニットにRRC接続要求を送信する。
【0165】
具体的プロセスについては、前述のステップS404を参照されたい。ここでは詳細は繰り返し記載されない。
【0166】
S506.分散ユニットがMACメッセージを使用してUE競合解決を示す。
【0167】
具体的プロセスについては、前述のステップS405を参照されたい。ここでは詳細は繰り返し記載されない。
【0168】
S507.分散ユニットが集中ユニットにRRC接続確立要求を送信し、RRC接続確立要求が第1の端末識別子を含む。
【0169】
具体的プロセスについては、前述のステップS406を参照されたい。ここでは詳細は繰り返し記載されない。
【0170】
S508.分散ユニットが集中ユニットに第1の端末識別子を送信する。
【0171】
このステップは任意選択のステップである。分散ユニットが、ステップS509でRRC接続確立要求に第1の端末識別子を取り込まない場合、このステップで第1の端末識別子を送信するために別のメッセージが使用され得る。
【0172】
S509で送信されたRRC接続確立要求が第1の端末識別子をすでに含んでいる場合、このステップは行われる必要がない。
【0173】
これに対応して、セル識別子および分散ユニットの識別子を処理する方法も同じである。ここでは詳細は繰り返し記載されない。
【0174】
S509.集中ユニットが分散ユニットにRRC接続確立メッセージを送信する。
【0175】
S510.分散ユニットが端末にRRC接続確立メッセージを送信する。
【0176】
S511.端末が分散ユニットにRRC接続確立完了メッセージを送信する。
【0177】
S512.分散ユニットが集中ユニットにRRC接続確立完了メッセージを送信する。
【0178】
前述の手順において、ステップS506とステップS507は逆の順に行われてもよい。言い換えると、ステップS507はステップS506の前に行われてもよい。
【0179】
前述の手順において、ステップS501とステップS502は逆の順に行われてもよい。言い換えると、ステップS502はステップS501の前に行われてもよい。
【0180】
前述の手順において、ステップS508が行われ必要がある、すなわち、ステップS507でRRC接続確立要求が送信されるときにRRC接続確立要求で第1の端末識別子が取り込まれない場合、ステップS507とステップS508は逆の順に行われてもよい。言い換えると、分散ユニットは集中ユニットに第1の端末識別子をまず送信し、次いで集中ユニットにRRC接続確立要求を送信してもよい。
【0181】
前述の手順において、ステップS506およびステップS510に対応するメッセージは、エアインターフェース伝送リソースを節約するために、同じ物理層メッセージを介して送信され得る。
【0182】
本実施形態では、分散ユニットによって端末に割り振られた第1の端末識別子は、集中ユニットによって事前に送信された端末識別子セットの中から選択される。言い換えると、集中ユニットは、集中ユニットに接続されたすべての複数の分散ユニットのための第1の端末識別子の分割を行う。したがって、ネットワーク構成の柔軟性が高まる。
【0183】
図6は、本出願による接続制御方法実施形態3の概略的流れ図である。このプロセスでは、集中ユニットが端末に第1の端末識別子を割り振る。
図6に示されるように、プロセスは以下のステップを含む。
【0184】
S601.端末が分散ユニットにランダムアクセス要求を送信する。
【0185】
S602.分散ユニットが集中ユニットに第2の要求メッセージを送信し、第2の要求メッセージが、端末に第1の端末識別子を割り振るよう集中ユニットに要求するために使用される。
【0186】
S603.集中ユニットが端末に第1の端末識別子を割り振る。
【0187】
第1の端末識別子は、セルの範囲はいで一意であり得るか、または分散ユニットの範囲内で一意であり得るか、または集中ユニットの範囲内で一意であり得る。
【0188】
具体的には、第1の端末識別子がセルの範囲内で一意である場合、分散ユニットが集中ユニットに第2の要求メッセージを送信するときに、第2の要求メッセージは端末のセル識別子を搬送する必要がある。その場合、第2の要求メッセージを受信した後、集中ユニットは、セル識別子に基づいて端末に、セル識別子に対応するセルで使用されたことのない第1の端末識別子を割り振る。
【0189】
第1の端末識別子が分散ユニットの範囲内で一意である場合、集中ユニットは、第2の要求メッセージがそれを介して受信されるインターフェースに基づいて、第2の要求メッセージを送信する分散ユニットを判断し、すなわち、端末が属する分散ユニットを判断し、次いで、端末に、分散ユニット内で使用されたことのない第1の端末識別子を割り振る。
【0190】
第1の端末識別子が集中ユニットの範囲内で一意である場合、集中ユニットは、端末に、集中ユニット内で使用されたことのない第1の端末識別子を割り振る。
【0191】
S604.集中ユニットが分散ユニットに第1の端末識別子を送信する。
【0192】
S605.分散ユニットが端末にランダムアクセス応答を送信し、ランダムアクセス応答が割り振られた第1の端末識別子を含む。
【0193】
S606.端末が分散ユニットにRRC接続要求を送信する。
【0194】
具体的プロセスについては、前述のステップS404を参照されたい。ここでは詳細は繰り返し記載されない。
【0195】
S607.分散ユニットがMACメッセージを介してUE競合解決を示す。
【0196】
具体的プロセスについては、前述のステップS405を参照されたい。ここでは詳細は繰り返し記載されない。
【0197】
S608.分散ユニットが集中ユニットにRRC接続確立要求を送信する。
【0198】
RRC接続確立要求を受信した後、分散ユニットは、分散ユニットと集中ユニットとの間のインターフェースを介して集中ユニットにRRC接続確立要求を送信する。任意選択で、分散ユニットは、分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーン接続を介して前述の要求を伝送し得るか、または分散ユニットと集中ユニットとの間のユーザプレーン伝送路を介して前述の要求を伝送し得る。具体的な送信方法については、本出願の後続の実施形態で詳細に説明する。
【0199】
本実施形態では、第1の端末識別子が集中ユニットによって直接割り振られるので、分散ユニットは集中ユニットに第1の端末識別子を送信する必要がないことに留意されたい。
【0200】
S609.集中ユニットが分散ユニットにRRC接続確立メッセージを送信する。
【0201】
S610.分散ユニットが端末にRRC接続確立メッセージを送信する。
【0202】
S611.端末が分散ユニットにRRC接続確立完了メッセージを送信する。
【0203】
S612.分散ユニットが集中ユニットにRRC接続確立完了メッセージを送信する。
【0204】
前述の手順において、ステップS607とステップS608は逆の順に行われてもよい。言い換えると、ステップS608はステップS607の前に行われてもよい。
【0205】
前述の手順において、ステップS607およびステップS610に対応するメッセージは、エアインターフェース伝送リソースを節約するために、同じ物理層メッセージを介して送信され得る。
【0206】
別の実施形態では、分散ユニットによって端末に割り振られた第1の端末識別子は、集中ユニットによって事前に送信された端末識別子セットの中から選択され得る。言い換えると、集中ユニットは、集中ユニットに接続されたすべての複数の分散ユニットのための第1の端末識別子の分割を行う。したがって、ネットワーク構成の柔軟性が高まる。
【0207】
第1の端末識別子を取得した後、端末は、エアインターフェース制御プレーン接続要求を開始し得る。例えば、端末は、RRC接続要求を開始し得るか、またはRRC再確立要求を開始し得る。任意選択で、端末は、基地局システムが前述の実施実装例において第1の端末識別子を割り振る様々な方法のうちのいずれか1つに基づいて第1の端末識別子を取得し得るか、または端末は別の方法で第1の端末識別子を取得し得る。例えば、ハンドオーバのシナリオでは、端末は、エアインターフェース制御プレーン再構成メッセージ(例えば、LTEのRRCConnectionReconfigurationメッセージ)を介してソースセルにおいて、ターゲット基地局によって端末に割り振られた第1の端末識別子を取得し、ターゲット基地局内の新しいセルにハンドオーバされた後、端末は、第1の端末識別子を介してエアインターフェース制御プレーン接続要求を開始する。本出願の以下の実施形態は、端末が制御プレーン接続要求を開始した後の分散ユニットと集中ユニットとの間のインタラクション処理手順を説明し、主に、制御プレーン接続要求に対応するメッセージの伝送方法に関する。
【0208】
説明を容易にするために、本出願の以下の実施形態では、端末がRRC接続要求を開始する例によって本出願の技術的解決策を説明する。しかしながら、本出願の以下の実施形態で説明される方法は別のエアインターフェース制御プレーン接続処理手順にも適用され得ることが明らかである。
【0209】
端末がRRC接続要求を開始した後、分散ユニットはRRC接続要求を受信し、次いで分散ユニットは集中ユニットにRRC接続要求を送信する。少なくとも以下の複数のRRC接続要求の伝送方法があり得る。
(1)分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーン接続を介した伝送、
(2)端末によってアクセスされたセルのために確立された専用のユーザプレーン伝送路を介した伝送、および
(3)端末のために確立された専用のユーザプレーン伝送路を介した伝送。
【0210】
以下で、異なる第1の端末識別子割り振り方法の場合における前述の伝送方法の具体的な実施プロセスを別々に説明する。
【0211】
図7は、本出願による無線接続制御方法実施形態4の概略的流れ図である。このプロセスでは、RRC接続メッセージが、分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーン接続を介して伝送される。
図7に示されるように、プロセスは以下のステップを含む。
【0212】
S700.分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーンインターフェースを確立する。
【0213】
S701.端末が第1の端末識別子を取得する。
【0214】
任意選択で、端末は、基地局システムが前述の実施実装例において第1の端末識別子を割り振る様々な方法のうちのいずれか1つに基づいて第1の端末識別子を取得し得るか、または端末は別の方法で第1の端末識別子を取得し得る。例えば、ハンドオーバのシナリオでは、端末は、エアインターフェース制御プレーン再構成メッセージ(例えば、LTEシステムのRRCConnectionReconfigurationメッセージ)を介してソースセルにおいて、ターゲット基地局によって端末に割り振られた第1の端末識別子を取得し、ターゲット基地局内の新しいセルにハンドオーバされた後、端末は、第1の端末識別子を使用してエアインターフェース制御プレーン接続要求を開始する。
【0215】
S702.端末が分散ユニットにRRC接続要求(第1のメッセージ)を送信する。
【0216】
第1のメッセージは、端末のエアインターフェース制御プレーン接続を確立するよう要求するために使用される。
【0217】
具体的プロセスについては、前述のステップS404を参照されたい。ここでは詳細は繰り返し記載されない。
【0218】
S703.分散ユニットが、制御プレーン接続を介して集中ユニットにRRC接続要求(第1のメッセージ)を送信する。
【0219】
任意選択で、S703の前に、分散ユニットは、分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーン接続を事前に確立する。これに対応して、このステップで、分散ユニットは、事前に確立された制御プレーン接続を介して集中ユニットにRRC接続要求を送信する。
【0220】
具体的には、分散ユニットは、集中ユニットに制御プレーンメッセージ(第3のメッセージと呼ばれる)を送信し、第3のメッセージがRRC接続要求を含む。任意選択で、RRC接続要求はコンテナに取り込まれてもよく、その場合コンテナは送信のために第3のメッセージで搬送される。
【0221】
さらに、第3のメッセージは、
端末に対応する第1の端末識別子、端末によってアクセスされたセルの識別子、および端末に対応する第2の端末識別子という情報のうちの少なくとも1つをさらに含み得る。
【0222】
第1の端末識別子はエアインターフェース上の端末を識別するために使用され、第2の端末識別子は、分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーンインターフェース上の端末に分散ユニットによって割り振られた識別子である。
【0223】
任意選択で、すべての前述の3つの情報が第3のメッセージで送信され得るか、または前述の3つの情報の一部が第3のメッセージで送信されてもよく、残りの情報は別の制御プレーンメッセージを介して送信されるか、またはすべての前述の3つの情報が別の制御プレーンを介して送信され得る。
【0224】
S704.集中ユニットが分散ユニットにRRC接続確立メッセージ(第2のメッセージ)を送信する。
【0225】
第2のメッセージは、端末と分散ユニットとの間のエアインターフェース制御プレーン接続を確立するよう命令するために使用される。
【0226】
ステップS703に対応して、このステップで、集中ユニットは、事前に確立された制御プレーン接続を介して第2のメッセージを送信する。これに対応して、分散ユニットは制御プレーン接続上で第2のメッセージを受信する。言い換えると、第2のメッセージは制御プレーンメッセージであり、第2のメッセージはRRC接続確立メッセージを搬送し得る。任意選択で、RRC接続要求はコンテナに追加されてもよく、その場合コンテナは送信のために第2のメッセージで搬送される。
【0227】
さらに、第2のメッセージは第3の端末識別子をさらに含み得る。
【0228】
第3の端末識別子は、分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーンインターフェース上の端末に集中ユニットによって割り振られた識別子である。
【0229】
任意選択で、前述の第3の端末識別子は別の制御プレーンメッセージを介して送信されてもよい。
【0230】
S705.分散ユニットが端末にRRC接続確立メッセージを送信する。
【0231】
S706.端末が分散ユニットにRRC接続確立完了メッセージを送信する。
【0232】
S707.分散ユニットが集中ユニットにRRC接続確立完了メッセージを送信する。
【0233】
前述の手順において、ステップS700とステップS701が行われる順序は限定されない。言い換えると、ステップS701はステップS700の前に行われ得る。
【0234】
本実施形態では、分散ユニットは、分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーン接続を介して制御プレーン接続要求を送信し、分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーンを介してRRC接続確立メッセージを受信するので、RRC接続プロセスのメッセージが制御プレーンメッセージに基づいて送信され、それによってRRC接続メッセージの送受信効率が改善される。
【0235】
さらに、前述のプロセスでは、分散ユニットは第1のシグナリングベアラをさらに構成し得る。具体的には、分散ユニットは、集中ユニットによって送信された第1のシグナリングベアラ構成情報を受信し得る。
【0236】
本出願の本実施形態では、第1のシグナリングベアラは、エアインターフェース制御プレーン接続メッセージを伝送するために使用されるベアラであり、第1のシグナリングベアラと後続の第2のシグナリングベアラおよび第3のシグナリングベアラとの間の関係は以下のとおりである。エアインターフェース制御プレーン接続メッセージは複数のタイプに分類される。例えば、本出願には3つにタイプがある。第2のシグナリングベアラは、初期のエアインターフェース制御プレーン接続メッセージ(例えばRRC接続要求やRRC接続確立メッセージ)を伝送するために使用される。第1のシグナリングベアラは、後続nおエアインターフェース制御プレーン接続メッセージ(例えばRRC接続確立完了メッセージ)を伝送するために使用される。第3のシグナリングベアラは、別のエアインターフェース制御プレーン接続メッセージおよび非アクセス層メッセージを伝送するために使用される。さらに任意選択で、第2のシグナリングベアラの処理優先度は第1のシグナリングベアラの処理優先度より高く、第1のシグナリングベアラの処理優先度は第3のシグナリングベアラの処理優先度より高い。
【0237】
第1のシグナリングベアラ構成情報は、
第1のシグナリングベアラ識別子、分散ユニットによって第1のシグナリングベアラを確立するために使用される媒体アクセス制御層構成パラメータ、分散ユニットによって第1のシグナリングベアラを確立するために使用される物理層構成パラメータ、分散ユニットによって第1のシグナリングベアラを確立するために使用される論理チャネル構成パラメータ、および集中ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報という情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0238】
任意選択の実施実装において、第1のシグナリングベアラ構成情報は、送信のために前述の第2のメッセージで搬送され得る。具体的には、分散ユニットに第2のメッセージを送信するときに、集中ユニットは、第2のメッセージに第1のシグナリングベアラ構成情報を含め、第2のメッセージを分散ユニットに送信する。
【0239】
別の任意選択の実施実装において、第1のシグナリングベアラ構成情報は、別の制御プレーンメッセージを介して送信されてもよい。例えば、第2のメッセージを送信する前または第2のメッセージを送信した後に、集中ユニットは分散ユニットに制御プレーンメッセージを送信し、制御プレーンメッセージは第1のシグナリングベアラ構成情報を搬送する。
【0240】
これに対応して、前述のプロセスにおいて、分散ユニットは集中ユニットに、分散ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報をさらに送信し得る。
【0241】
任意選択の実施実装において、分散ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報は、送信のために前述の第3のメッセージで搬送され得る。具体的には、分散ユニットは、分散ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報を第3のメッセージに取り込み、第3のメッセージを集中ユニットに送信する。
【0242】
別の任意選択の実施実装において、分散ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報は、別の制御プレーンメッセージを介して送信されてもよい。例えば、第3のメッセージを送信する前または第3のメッセージを送信した後に、分散ユニットは集中ユニットに制御プレーンメッセージを送信し、制御プレーンメッセージは、分散ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報を搬送する。
【0243】
これに対応して、前述のプロセスにおいて、分散ユニットは、第3のシグナリングベアラをさらに構成し得る。
【0244】
具体的には、分散ユニットは、分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーン接続を介して集中ユニットに、分散ユニット側のユーザプレーン伝送路確立情報を送信し得る。
【0245】
分散ユニット側のユーザプレーン伝送路確立情報は、分散ユニット側の第3のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報、という情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0246】
これに対応して、分散ユニットは、分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーン接続を介して、集中ユニットによって送信された第3のシグナリングベアラ構成情報を受信する。
【0247】
第3のシグナリングベアラ構成情報は、分散ユニットによって第3のシグナリングベアラを確立するために使用される媒体アクセス制御層構成パラメータ、分散ユニットによって第3のシグナリングベアラを確立するために使用される物理層構成パラメータ、分散ユニットによって第3のシグナリングベアラを確立するために使用される論理チャネル構成パラメータ、および集中ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報、という情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0248】
任意選択の実施実装において、分散ユニット側の、第3のシグナリングベアラに対応するユーザプレーン伝送路確立情報は、分散ユニット側の、第1のシグナリングベアラに対応するユーザプレーン伝送路確立情報と一緒に送信され得る。具体的な送信方法については、前述の実施形態を参照されたい。
【0249】
別の任意選択の実施実装において、分散ユニット側の、第3のシグナリングベアラに対応するユーザプレーン伝送路確立情報は、別の制御プレーンメッセージを介して送信されてもよく、例えば、分散ユニット側の、第1のシグナリングベアラに対応するユーザプレーン伝送路確立情報が送信される前または後に送信され得る。
【0250】
これに対応して、第3のシグナリングベアラ構成情報も、第1のシグナリングベアラ構成情報と一緒に送信され得るか、または別の制御プレーンメッセージを介して送信され得る。
【0251】
これに対応して、前述のプロセスにおいて、分散ユニットはデータベアラをさらに構成し得る。
【0252】
具体的には、集中ユニットは、分散ユニットにデータベアラ構成情報を送信する。これに対応して、分散ユニットは集中ユニットに、データベアラ識別子、および分散ユニット側のデータベアラユーザプレーン伝送路確立情報、という情報のうちの少なくとも1つを送信する。
【0253】
データベアラ構成情報は、データベアラ識別子、分散ユニットによってデータベアラを確立するために使用される媒体アクセス制御層構成パラメータ、分散ユニットによってデータベアラを確立するために使用される物理層構成パラメータ、分散ユニットによってデータベアラを確立するために使用される論理チャネル構成パラメータ、分散ユニットによってデータベアラを処理するために使用されるサービス情報、および集中ユニット側のデータベアラユーザプレーン伝送路確立情報、という情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0254】
任意選択の実施実装において、データベアラ構成情報は、第3のシグナリングベアラ構成情報と一緒に送信され得る。
【0255】
別の任意選択の実施実装において、データベアラ構成情報は、別の制御プレーンメッセージを介して送信されてもよい。
【0256】
任意選択の実施実装において、分散ユニット側のデータベアラユーザプレーン伝送路確立情報は、分散ユニット側の、第3のシグナリングベアラに対応するデータベアラユーザプレーン伝送路確立情報と一緒に送信され得る。
【0257】
別の任意選択の実施実装において、分散ユニット側のデータベアラユーザプレーン伝送路確立情報は、別の制御プレーンメッセージを介して送信されてもよい。
【0258】
前述の実施形態では、ユーザプレーン伝送路は具体的には、ユーザプレーントンネルであり得る。これに対応して、ユーザプレーン伝送路確立情報も具体的には、ユーザプレーントンネル確立情報であり得る。ユーザプレーントンネル確立情報は、トンネル識別子、トンネルポート番号、トンネルIPアドレス、およびトンネルMACアドレス、という情報のうちの1つまたはそれらの組み合わせを含む。例えば、ユーザプレーントンネルは、GTP−Uプロトコルに基づいて確立される。分散ユニットと集中ユニットとの間のユーザプレーントンネルを確立するには、集中ユニットは分散ユニットに、集中ユニット側のトンネルに割り振られたトンネル識別子を通知する必要がある。集中ユニットのIPアドレス(このアドレスは集中ユニットと分散ユニットとの間のすべてのユーザプレーントンネルに使用され得る)と、トンネルに集中ユニットによって割り振られたトンネル識別子とを取得した後、分散ユニットは、トンネルを介して集中ユニットに対応するユーザプレーンメッセージを送信し得る。同様に、ユーザプレーントンネルを介して分散ユニットにユーザプレーンメッセージを送信するときに、集中ユニットも、分散ユニットのアドレスと、トンネルに分散ユニットによって割り振られたトンネル識別子とを事前に取得する必要がある。
【0259】
図8は、本出願による無線接続制御方法実施形態5の概略的流れ図である。このプロセスでは、RRC接続メッセージが、端末によってアクセスされたセルのための専用のユーザプレーン伝送路を介して伝送される。
図8に示されるように、プロセスは以下のステップを含む。
【0260】
S800.分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーンインターフェースを確立する。
【0261】
S801.集中ユニットが分散ユニットに第4のメッセージを送信する。
【0262】
具体的には、第4のメッセージは制御プレーンメッセージであり、第4のメッセージは、
セル識別子、第2のシグナリングベアラ構成情報、および集中ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報という情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0263】
第2のシグナリングベアラ構成情報は、第2のシグナリングベアラ識別子を含む。任意選択で、第2のシグナリングベアラ構成情報は、対応する物理層構成パラメータ、媒体アクセス制御層構成パラメータなどをさらに含み得る。
【0264】
S802.分散ユニットが集中ユニットに第5のメッセージを送信する。
【0265】
具体的には、第5のメッセージも制御プレーンメッセージであり、第5のメッセージは、
セル識別子、第2のシグナリングベアラ識別子、および分散ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報という情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0266】
ステップS801およびステップS802の後、分散ユニット内のセルの専用のユーザプレーン伝送路が確立される。
【0267】
具体的には、専用のユーザプレーン伝送路はユーザプレーントンネルであり得る。例えば、トンネルは、GTP−Uプロトコルに基づいて確立されるかまたは別の同様のプロトコルに基づいて確立され得る。
【0268】
S803.端末が第1の端末識別子を取得する。
【0269】
任意選択で、端末は、基地局システムが前述の実施実装例において第1の端末識別子を割り振る様々な方法のうちのいずれか1つに基づいて第1の端末識別子を取得し得るか、または端末は別の方法で第1の端末識別子を取得し得る。例えば、ハンドオーバのシナリオでは、端末は、エアインターフェース制御プレーン再構成メッセージ(例えば、LTEのRRCConnectionReconfigurationメッセージ)を介してソースセルにおいて、ターゲット基地局によって端末に割り振られた第1の端末識別子を取得し、ターゲット基地局内の新しいセルにハンドオーバされた後、端末は、第1の端末識別子を介してエアインターフェース制御プレーン接続要求を開始する。
【0270】
S804.端末が分散ユニットにRRC接続要求を送信する。
【0271】
具体的プロセスについては、前述のステップS404を参照されたい。ここでは詳細は繰り返し記載されない。
【0272】
S805.分散ユニットが集中ユニットにRRC接続要求(第1のメッセージ)を送信する。
【0273】
具体的には、端末によってアクセスされたセルに対応する第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路はステップS801およびステップS802で確立されているので、このステップでは、分散ユニットは、集中ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報に対応するユーザプレーン伝送路を介して集中ユニットに第1のメッセージを直接送信する。
【0274】
分散ユニットは、集中ユニットに第1のメッセージを送信するときに、第1のメッセージにセル識別子および/または第2の端末識別子を取り込む。
【0275】
S806.集中ユニットが分散ユニットにRRC接続確立メッセージ(第2のメッセージ)を送信する。
【0276】
具体的には、分散ユニットは、分散ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報に対応するユーザプレーン伝送路を介して、集中ユニットによって送信された第2のメッセージを受信する。
【0277】
集中ユニットによって送信され、分散ユニットによって受信される第2のメッセージは、セル識別子および/または第3の端末識別子を含む。
【0278】
S807.分散ユニットが端末にRRC接続確立メッセージを送信する。
【0279】
S808.端末が分散ユニットにRRC接続確立完了メッセージを送信する。
【0280】
S809.分散ユニットが集中ユニットにRRC接続確立完了メッセージを送信する。
【0281】
さらに、前述のプロセスでは、分散ユニットは第1のシグナリングベアラをさらに構成し得る。具体的には、分散ユニットは、集中ユニットによって送信された第1のシグナリングベアラ構成情報を受信し得る。
【0282】
任意選択の実施実装において、第1のシグナリングベアラ構成情報は、送信のための前述の第4のメッセージで搬送され得る。具体的には、第4のメッセージを分散ユニットに送信するときに、集中ユニットは、第1のシグナリングベアラ構成情報を第4のメッセージに取り込み、第4のメッセージを分散ユニットに送信する。
【0283】
別の任意選択の実施実装において、第1のシグナリングベアラ構成情報は、別の制御プレーンメッセージを介して送信されてもよい。例えば、第4のメッセージを送信する前または第4のメッセージを送信した後に、集中ユニットは分散ユニットに制御プレーンメッセージを送信し、制御プレーンメッセージは第1のシグナリングベアラ構成情報を搬送する。
【0284】
これに対応して、前述のプロセスにおいて、分散ユニットは集中ユニットに、分散ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報をさらに送信し得る。
【0285】
任意選択の実施実装において、分散ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報は、送信のために前述の第5のメッセージで搬送され得る。具体的には、分散ユニットは、分散ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報を第5のメッセージに取り込み、第5のメッセージを集中ユニットに送信する。
【0286】
別の任意選択の実施実装において、分散ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報は、別の制御プレーンメッセージを介して送信されてもよい。例えば、第5のメッセージを送信する前または第5のメッセージを送信した後に、分散ユニットは集中ユニットに制御プレーンメッセージを送信し、制御プレーンメッセージは、分散ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報を搬送する。
【0287】
任意選択で、前述のプロセスにおいて、分散ユニットは、第3のシグナリングベアラをさらに構成し得る。
【0288】
具体的には、分散ユニットは、分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーン接続を介して集中ユニットに、分散ユニット側のユーザプレーン伝送路確立情報を送信し得る。
【0289】
分散ユニット側のユーザプレーン伝送路確立情報は、第3のシグナリングベアラ識別子、および分散ユニット側の第3のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報、という情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0290】
これに対応して、分散ユニットは、分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーン接続を介して、集中ユニットによって送信された第3のシグナリングベアラ構成情報を受信する。
【0291】
第3のシグナリングベアラ構成情報は、第3のシグナリングベアラ識別子、分散ユニットによって第3のシグナリングベアラを確立するために使用される媒体アクセス制御層構成パラメータ、分散ユニットによって第3のシグナリングベアラを確立するために使用される物理層構成パラメータ、分散ユニットによって第3のシグナリングベアラを確立するために使用される論理チャネル構成パラメータ、および集中ユニット側の第3のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報、という情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0292】
任意選択の実施実装において、分散ユニット側の、第3のシグナリングベアラに対応するユーザプレーン伝送路確立情報は、分散ユニット側の、第1のシグナリングベアラに対応するユーザプレーン伝送路確立情報と一緒に送信され得る。具体的な送信方法については、前述の実施形態を参照されたい。
【0293】
別の任意選択の実施実装において、分散ユニット側の、第3のシグナリングベアラに対応するユーザプレーン伝送路確立情報は、別の制御プレーンメッセージを介して送信されてもよく、例えば、分散ユニット側の、第1のシグナリングベアラに対応するユーザプレーン伝送路確立情報が送信される前または後に送信され得る。
【0294】
これに対応して、第3のシグナリングベアラ構成情報も、第1のシグナリングベアラ構成情報と一緒に送信され得るか、または別の制御プレーンメッセージを介して送信され得る。
【0295】
任意選択で、前述のプロセスにおいて、分散ユニットはデータベアラをさらに構成し得る。
【0296】
具体的には、集中ユニットは、分散ユニットにデータベアラ構成情報を送信する。これに対応して、分散ユニットは集中ユニットに、データベアラ識別子、および分散ユニット側のデータベアラユーザプレーン伝送路確立情報、という情報のうちの少なくとも1つを送信する。
【0297】
データベアラ構成情報は、データベアラ識別子、分散ユニットによってデータベアラを確立するために使用される媒体アクセス制御層構成パラメータ、分散ユニットによってデータベアラを確立するために使用される物理層構成パラメータ、分散ユニットによってデータベアラを確立するために使用される論理チャネル構成パラメータ、分散ユニットによってデータベアラを処理するために使用されるサービス情報、および集中ユニット側のデータベアラユーザプレーン伝送路確立情報、という情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0298】
任意選択の実施実装において、データベアラ構成情報は、第3のシグナリングベアラ構成情報と一緒に送信され得る。
【0299】
別の任意選択の実施実装において、データベアラ構成情報は、別の制御プレーンメッセージを介して送信されてもよい。
【0300】
任意選択の実施実装において、分散ユニット側のデータベアラユーザプレーン伝送路確立情報は、分散ユニット側の、第3のシグナリングベアラに対応するデータベアラユーザプレーン伝送路確立情報と一緒に送信され得る。
【0301】
別の任意選択の実施実装において、分散ユニット側のデータベアラユーザプレーン伝送路確立情報は、別の制御プレーンメッセージを介して送信されてもよい。
【0302】
図9は、本出願による無線接続制御方法実施形態6の概略的流れ図である。このプロセスでは、RRC接続メッセージが、端末のための専用のユーザプレーン伝送路を介して伝送される。
図9に示されるように、プロセスは以下のステップを含む。
【0303】
S900.分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーンインターフェースを確立する。
【0304】
S901.端末が第1の端末識別子を取得する。
【0305】
任意選択で、端末は、基地局システムが前述の実施実装例において第1の端末識別子を割り振る様々な方法のうちのいずれか1つに基づいて第1の端末識別子を取得し得るか、または端末は別の方法で第1の端末識別子を取得し得る。例えば、ハンドオーバのシナリオでは、端末は、エアインターフェース制御プレーン再構成メッセージ(例えば、LTEのRRCConnectionReconfigurationメッセージ)を介してソースセルにおいて、ターゲット基地局によって端末に割り振られた第1の端末識別子を取得し、ターゲット基地局内の新しいセルにハンドオーバされた後、端末は、第1の端末識別子を介してエアインターフェース制御プレーン接続要求を開始する。
【0306】
S902.端末が分散ユニットにRRC接続要求を送信する。
【0307】
具体的プロセスについては、前述のステップS404を参照されたい。ここでは詳細は繰り返し記載されない。
【0308】
S903.分散ユニットが集中ユニットに第6のメッセージを送信する。
【0309】
第6のメッセージは制御プレーンメッセージであり、端末に、分散ユニットと集中ユニットとの間の、第2のシグナリングベアラのものであるユーザプレーン伝送路を確立するよう要求するために使用される。
【0310】
第6のメッセージは、
端末に対応する第1の端末識別子、端末に対応する第2の端末識別子、および端末によってアクセスされたセルの識別子
という情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0311】
任意選択の実施実装において、分散ユニットは、分散ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報を示すために第6のメッセージを直接使用し得る。
【0312】
別の任意選択の実施実装において、分散ユニットは、第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報を第6のメッセージに取り込み得る。
【0313】
別の任意選択の実施実装において、分散ユニットは、別の制御プレーンメッセージを介して第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報を送信してもよい。
【0314】
S904.集中ユニットが分散ユニットに第7のメッセージを送信する。
【0315】
第7のメッセージは制御プレーンメッセージである。
【0316】
第7のメッセージは、第3の端末識別子と、集中ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報とを含む。
【0317】
ステップS903およびステップS904が行われた後で、端末のための第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路が確立される。
【0318】
S905.分散ユニットが集中ユニットにRRC接続確立要求(第1のメッセージ)を送信する。
【0319】
具体的には、端末のための第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路は、前述のステップで確立されている。したがって、このステップでは、分散ユニットは、集中ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報に対応するユーザプレーン伝送路を介して集中ユニットに第1のメッセージを直接送信する。
【0320】
S906.集中ユニットが分散ユニットにRRC接続確立メッセージ(第2のメッセージ)を送信する。
【0321】
分散ユニットは、分散ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報に対応するユーザプレーン伝送路上で第2のメッセージを受信する。
【0322】
S907.分散ユニットが端末にRRC接続確立メッセージを送信する。
【0323】
S908.端末が分散ユニットにRRC接続確立完了メッセージを送信する。
【0324】
S909.分散ユニットが集中ユニットにRRC接続確立完了メッセージを送信する。
【0325】
任意選択で、前述のプロセスでは、分散ユニットは第1のシグナリングベアラをさらに構成し得る。具体的には、分散ユニットは、集中ユニットによって送信された第1のシグナリングベアラ構成情報を受信し得る。
【0326】
第1のシグナリングベアラ構成情報は、
第1のシグナリングベアラ識別子、分散ユニットによって第1のシグナリングベアラを確立するために使用される媒体アクセス制御層構成パラメータ、分散ユニットによって第1のシグナリングベアラを確立するために使用される物理層構成パラメータ、分散ユニットによって第1のシグナリングベアラを確立するために使用される論理チャネル構成パラメータ、および集中ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報
という情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0327】
任意選択の実施実装において、第1のシグナリングベアラ構成情報は、送信のための前述の第6のメッセージで搬送され得る。具体的には、第6のメッセージを分散ユニットに送信するときに、集中ユニットは、第1のシグナリングベアラ構成情報を第6のメッセージに取り込み、第6のメッセージを分散ユニットに送信する。
【0328】
別の任意選択の実施実装において、第1のシグナリングベアラ構成情報は、別の制御プレーンメッセージを介して送信されてもよい。例えば、第6のメッセージを送信する前または第6のメッセージを送信した後に、集中ユニットは分散ユニットに制御プレーンメッセージを送信し、制御プレーンメッセージは第1のシグナリングベアラ構成情報を搬送する。
【0329】
これに対応して、前述のプロセスにおいて、分散ユニットは集中ユニットに、分散ユニット側のユーザプレーン伝送路確立情報をさらに送信し得る。
【0330】
分散ユニット側のユーザプレーン伝送路確立情報は、第1のシグナリングベアラ識別子、および分散ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報、という情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0331】
任意選択の実施実装において、分散ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報は、送信のために前述の第7のメッセージで搬送され得る。具体的には、分散ユニットは、分散ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報を第7のメッセージに取り込み、第7のメッセージを集中ユニットに送信する。
【0332】
別の任意選択の実施実装において、分散ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報は、別の制御プレーンメッセージを介して送信されてもよい。例えば、第7のメッセージを送信する前または第7のメッセージを送信した後に、分散ユニットは集中ユニットに制御プレーンメッセージを送信し、制御プレーンメッセージは、分散ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報を搬送する。
【0333】
任意選択で、前述のプロセスにおいて、分散ユニットは、第3のシグナリングベアラをさらに構成し得る。
【0334】
具体的には、分散ユニットは、分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーン接続を介して集中ユニットに、分散ユニット側のユーザプレーン伝送路確立情報を送信し得る。
【0335】
分散ユニット側のユーザプレーン伝送路確立情報は、第3のシグナリングベアラ識別子、および分散ユニット側の第3のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報、という情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0336】
これに対応して、分散ユニットは、分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーン接続を介して、集中ユニットによって送信された第3のシグナリングベアラ構成情報を受信する。
【0337】
第3のシグナリングベアラ構成情報は、第3のシグナリングベアラ識別子、分散ユニットによって第3のシグナリングベアラを確立するために使用される媒体アクセス制御層構成パラメータ、分散ユニットによって第3のシグナリングベアラを確立するために使用される物理層構成パラメータ、分散ユニットによって第3のシグナリングベアラを確立するために使用される論理チャネル構成パラメータ、および集中ユニット側の第3のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報、という情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0338】
任意選択の実施実装において、分散ユニット側の、第3のシグナリングベアラに対応するユーザプレーン伝送路確立情報は、分散ユニット側の、第1のシグナリングベアラに対応するユーザプレーン伝送路確立情報と一緒に送信され得る。具体的な送信方法については、前述の実施形態を参照されたい。
【0339】
別の任意選択の実施実装において、分散ユニット側の、第3のシグナリングベアラに対応するユーザプレーン伝送路確立情報は、別の制御プレーンメッセージを介して送信されてもよく、例えば、分散ユニット側の、第1のシグナリングベアラに対応するユーザプレーン伝送路確立情報が送信される前または後に送信され得る。
【0340】
これに対応して、第3のシグナリングベアラ構成情報も、第1のシグナリングベアラ構成情報と一緒に送信され得るか、または別の制御プレーンメッセージを介して送信され得る。
【0341】
任意選択で、前述のプロセスにおいて、分散ユニットはデータベアラをさらに構成し得る。
【0342】
具体的には、集中ユニットは、分散ユニットにデータベアラ構成情報を送信する。これに対応して、分散ユニットは集中ユニットに、分散ユニット側のデータベアラユーザプレーン伝送路確立情報を送信する。
【0343】
データベアラ構成情報は、データベアラ識別子、分散ユニットによってデータベアラを確立するために使用される媒体アクセス制御層構成パラメータ、分散ユニットによってデータベアラを確立するために使用される物理層構成パラメータ、分散ユニットによってデータベアラを確立するために使用される論理チャネル構成パラメータ、分散ユニットによってデータベアラを処理するために使用されるサービス情報、および集中ユニット側のデータベアラユーザプレーン伝送路確立情報、という情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0344】
任意選択の実施実装において、データベアラ構成情報は、第3のシグナリングベアラ構成情報と一緒に送信され得る。
【0345】
別の任意選択の実施実装において、データベアラ構成情報は、別の制御プレーンメッセージを介して送信されてもよい。
【0346】
任意選択の実施実装において、分散ユニット側のデータベアラユーザプレーン伝送路確立情報は、分散ユニット側の、第3のシグナリングベアラに対応するデータベアラユーザプレーン伝送路確立情報と一緒に送信され得る。
【0347】
別の任意選択の実施実装において、分散ユニット側のデータベアラユーザプレーン伝送路確立情報は、別の制御プレーンメッセージを介して送信されてもよい。
【0348】
図7から
図9に対応する実施形態では、分散ユニットはRRC層メッセージを処理することができない。したがって、分散ユニットは集中ユニットに第1のメッセージを送信し、集中ユニットが処理を行う。しかしながら、別の任意選択の実施実装では、分散ユニットはRRC層メッセージを処理することができ、分散ユニットは、集中ユニットに端末に対応する識別子のみを送信することができ、第1のメッセージを送信する必要がない。以下では詳細は記載されない。
【0349】
図10は、本出願による無線接続制御方法実施形態7の概略的流れ図である。このプロセスでは、分散ユニットがRRC層メッセージを処理することができる。
図10に示されるように、プロセスは以下のステップを含む。
【0350】
S1000.分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーンインターフェースを確立する。
【0351】
S1001.端末が第1の端末識別子を取得する。
【0352】
任意選択で、端末は、基地局システムが前述の実施実装例において第1の端末識別子を割り振る様々な方法のうちのいずれか1つに基づいて第1の端末識別子を取得し得るか、または端末は別の方法で第1の端末識別子を取得し得る。例えば、ハンドオーバのシナリオでは、端末は、エアインターフェース制御プレーン再構成メッセージ(例えば、LTEのRRCConnectionReconfigurationメッセージ)を介してソースセルにおいて、ターゲット基地局によって端末に割り振られた第1の端末識別子を取得し、ターゲット基地局内の新しいセルにハンドオーバされた後、端末は、第1の端末識別子を介してエアインターフェース制御プレーン接続要求を開始する。
【0353】
S1002.端末が分散ユニットにRRC接続要求を送信する。
【0354】
S1003.任意選択で、分散ユニットがMACメッセージを使用して端末競合解決を示す。
【0355】
S1004.分散ユニットが端末にRRC接続確立メッセージを送信する。
【0356】
S1005.分散ユニットが集中ユニットに第9のメッセージを送信する。
【0357】
第9のメッセージは、エアインターフェース制御プレーン接続を確立するために使用される接続パラメータを含む。
【0358】
任意選択で、エアインターフェース制御プレーン接続を確立するために使用される接続パラメータは、端末に対応する第4の端末識別子、および端末制御プレーン接続確立原因であって、第4の端末識別子がコアネットワークによって割り振られた端末識別子であるか、または第4の端末識別子が乱数である、という情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0359】
S1006.端末が分散ユニットにRRC接続確立完了メッセージを送信する。
【0360】
S1007.分散ユニットが集中ユニットにRRC接続確立完了メッセージを送信する。
【0361】
さらに、前述のプロセスでは、分散ユニットは第1のシグナリングベアラをさらに構成し得る。具体的には、分散ユニットは、集中ユニットによって送信された第1のシグナリングベアラ構成情報を受信し得る。
【0362】
任意選択の実施実装において、第1のシグナリングベアラ構成情報は、送信のための前述の第9のメッセージで搬送され得る。具体的には、第9のメッセージを分散ユニットに送信するときに、集中ユニットは、第1のシグナリングベアラ構成情報を第9のメッセージに取り込み、第9のメッセージを分散ユニットに送信する。
【0363】
別の任意選択の実施実装において、第1のシグナリングベアラ構成情報は、別の制御プレーンメッセージを介して送信されてもよい。例えば、第9のメッセージを送信する前または第9のメッセージを送信した後に、集中ユニットは分散ユニットに制御プレーンメッセージを送信し、制御プレーンメッセージは第1のシグナリングベアラ構成情報を搬送する。
【0364】
これに対応して、前述のプロセスにおいて、分散ユニットは集中ユニットに、分散ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報をさらに送信し得る。
【0365】
分散ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報は、制御プレーンメッセージを介して送信され得る。例えば、第9のメッセージを送信する前または第9のメッセージを送信した後に、分散ユニットは集中ユニットに制御プレーンメッセージを送信し、制御プレーンメッセージは、分散ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報を搬送する。
【0366】
任意選択で、前述のプロセスにおいて、分散ユニットは、第3のシグナリングベアラをさらに構成し得る。
【0367】
具体的には、分散ユニットは、分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーン接続を介して集中ユニットに、分散ユニット側のユーザプレーン伝送路確立情報を送信し得る。
【0368】
分散ユニット側のユーザプレーン伝送路確立情報は、第3のシグナリングベアラ識別子、および分散ユニット側の第3のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報、という情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0369】
これに対応して、分散ユニットは、分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーン接続を介して、集中ユニットによって送信された第3のシグナリングベアラ構成情報を受信する。
【0370】
第3のシグナリングベアラ構成情報は、第3のシグナリングベアラ識別子、分散ユニットによって第3のシグナリングベアラを確立するために使用される媒体アクセス制御層構成パラメータ、分散ユニットによって第3のシグナリングベアラを確立するために使用される物理層構成パラメータ、分散ユニットによって第3のシグナリングベアラを確立するために使用される論理チャネル構成パラメータ、および集中ユニット側の第3のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報、という情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0371】
任意選択の実施実装において、分散ユニット側の、第3のシグナリングベアラに対応するユーザプレーン伝送路確立情報は、分散ユニット側の、第1のシグナリングベアラに対応するユーザプレーン伝送路確立情報と一緒に送信され得る。具体的な送信方法については、前述の実施形態を参照されたい。
【0372】
別の任意選択の実施実装において、分散ユニット側の、第3のシグナリングベアラに対応するユーザプレーン伝送路確立情報は、別の制御プレーンメッセージを介して送信されてもよく、例えば、分散ユニット側の、第1のシグナリングベアラに対応するユーザプレーン伝送路確立情報が送信される前または後に送信され得る。
【0373】
これに対応して、第3のシグナリングベアラ構成情報も、第1のシグナリングベアラ構成情報と一緒に送信され得るか、または別の制御プレーンメッセージを介して送信され得る。
【0374】
任意選択で、前述のプロセスにおいて、分散ユニットはデータベアラをさらに構成し得る。
【0375】
具体的には、集中ユニットは、分散ユニットにデータベアラ構成情報を送信する。これに対応して、分散ユニットは集中ユニットに、分散ユニット側のデータベアラユーザプレーン伝送路確立情報を送信する。
【0376】
データベアラ構成情報は、データベアラ識別子、分散ユニットによってデータベアラを確立するために使用される媒体アクセス制御層構成パラメータ、分散ユニットによってデータベアラを確立するために使用される物理層構成パラメータ、分散ユニットによってデータベアラを確立するために使用される論理チャネル構成パラメータ、分散ユニットによってデータベアラを処理するために使用されるサービス情報、および集中ユニット側のデータベアラユーザプレーン伝送路確立情報、という情報のうちの少なくとも1つを含む、
【0377】
任意選択の実施実装において、データベアラ構成情報は、第3のシグナリングベアラ構成情報と一緒に送信され得る。
【0378】
別の任意選択の実施実装において、データベアラ構成情報は、別の制御プレーンメッセージを介して送信されてもよい。
【0379】
任意選択の実施実装において、分散ユニット側のデータベアラユーザプレーン伝送路確立情報は、分散ユニット側の、第3のシグナリングベアラに対応するデータベアラユーザプレーン伝送路確立情報と一緒に送信され得る。
【0380】
別の任意選択の実施実装において、分散ユニット側のデータベアラユーザプレーン伝送路確立情報は、別の制御プレーンメッセージを介して送信されてもよい。
【0381】
図11は、本出願による分散ユニットの一実施形態のモジュール構造図である。
図11に示されるように、分散ユニットは、受信モジュール1101と、処理モジュール1102と、送信モジュール1103とを含む。
【0382】
受信モジュール1101は、端末によって送信された第1のメッセージを受信し、第1のメッセージが、端末のエアインターフェース制御プレーン接続を確立するよう要求するために使用される、ように構成される。
【0383】
処理モジュール1102は、第1のメッセージを処理するように構成される。
【0384】
送信モジュール1103は、第1のメッセージを集中ユニットに送信するように構成される。
【0385】
受信モジュール1101は、集中ユニットによって送信された第2のメッセージを受信し、第2のメッセージが、端末と分散ユニットとの間のエアインターフェース制御プレーン接続を確立するよう命令するために使用される、ようにさらに構成される。
【0386】
分散ユニットは、前述の方法実施形態を実施するように構成される。実現原理および技術的効果は同様であり、ここでは詳細は繰り返し記載されない。
【0387】
さらに、処理モジュールは、分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーン接続を確立するようにさらに構成される。
【0388】
これに対応して、送信モジュール1103は、
制御プレーン接続を介して集中ユニットに第3のメッセージを送信し、第3のメッセージが第1のメッセージを含み、第3のメッセージが、
端末に対応する第1の端末識別子、端末によってアクセスされるセルの識別子、および端末に対応する第2の端末識別子、という情報のうちの少なくとも1つをさらに含み、第1の端末識別子がエアインターフェース上の端末を識別するために使用され、第2の端末識別子が、分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーンインターフェース上の端末に分散ユニットによって割り振られた識別子である、ように特に構成される。
【0389】
さらに、第2のメッセージは制御プレーン接続を介して伝送され、第2のメッセージは第3の端末識別子を含み、第3の端末識別子は、分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーンインターフェース上の端末に集中ユニットによって割り振られた識別子である。
【0390】
さらに、受信モジュール1101は、集中ユニットによって送信された第1のシグナリングベアラ構成情報を受信するようにさらに構成される。
【0391】
さらに、第1のシグナリングベアラ構成情報は、
第1のシグナリングベアラ識別子、分散ユニットによって第1のシグナリングベアラを確立するために使用される媒体アクセス制御層構成パラメータ、分散ユニットによって第1のシグナリングベアラを確立するために使用される物理層構成パラメータ、分散ユニットによって第1のシグナリングベアラを確立するために使用される論理チャネル構成パラメータ、および集中ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報という情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0392】
さらに、受信モジュール1101は、
第2のメッセージを介して、集中ユニットによって送信された第1のシグナリングベアラ構成情報を受信する、ように特に構成される。
【0393】
さらに、送信モジュール1103は、
集中ユニットに分散ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報を送信する、ようにさらに構成される。
【0394】
さらに、送信モジュール1103は、
分散ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報を第3のメッセージに含め、第3のメッセージを集中ユニットに送信する、ように特に構成される。
【0395】
さらに、受信モジュール1101は、
集中ユニットによって送信された第4のメッセージを受信し、第4のメッセージが、セル識別子、第2のシグナリングベアラ構成情報、および集中ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報、という情報のうちの少なくとも1つを含む、ようにさらに構成される。
【0396】
送信モジュール1103は、
集中ユニットに第5のメッセージを送信し、第5のメッセージが、セル識別子、第2のシグナリングベアラ識別子、および分散ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報、という情報のうちの少なくとも1つを含む、ようにさらに構成される。
【0397】
さらに、送信モジュール1103は、
集中ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報に対応するユーザプレーン伝送路を介して集中ユニットに第1のメッセージを送信する、ように特に構成される。
【0398】
送信モジュール1103は、集中ユニットに第1のメッセージを送信するときに、第1のメッセージにセル識別子および/または第2の端末識別子を取り込む。
【0399】
さらに、受信モジュール1101は、
分散ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報に対応するユーザプレーン伝送路を介して、集中ユニットによって送信された第2のメッセージを受信する、ように特に構成される。
【0400】
受信モジュール1101は、集中ユニットによって送信された第2のメッセージに含まれるセル識別子および/または第3の端末識別子を受信する。
【0401】
図12は、本出願による別の分散ユニットの一実施形態のモジュール構造図である。
図11に示されるように、分散ユニットは、受信モジュール1201と、処理モジュール1202と、送信モジュール1203とを含む。
【0402】
受信モジュール1201は、端末によって送信された第1のメッセージを受信し、第1のメッセージが、端末のエアインターフェース制御プレーン接続を確立するよう要求するために使用される、ように構成される。
【0403】
処理モジュール1202は、第1のメッセージに基づいて端末に第8のメッセージを送信し、第8のメッセージが、端末のエアインターフェース制御プレーン接続を確立するよう命令するために使用される、ように構成される。
【0404】
送信モジュール1203は、集中ユニットに第9のメッセージを送信し、第9のメッセージが、エアインターフェース制御プレーン接続を確立するために使用される接続パラメータを含む、ように構成される。
【0405】
分散ユニットは、前述の方法実施形態を実施するように構成される。実現原理および技術的効果は同様であり、ここでは詳細は繰り返し記載されない。
【0406】
さらに、エアインターフェース制御プレーン接続を確立するために使用される接続パラメータは、端末に対応する第4の端末識別子、および端末制御プレーン接続確立原因であって、第4の端末識別子がコアネットワークによって割り振られた端末識別子であるか、または第4の端末識別子が乱数である、という情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0407】
図13は、本出願による別の分散ユニットの一実施形態のモジュール構造図である。
図13に示されるように、分散ユニットは、受信モジュール1301と、処理モジュール1302と、送信モジュール1303とを含む。
【0408】
受信モジュール1301は、端末によって送信されたアクセス要求メッセージを受信するように構成される。
【0409】
処理モジュール1302は、アクセス要求メッセージに基づいて、端末に対応する第1の端末識別子を取得し、第1の端末識別子がエアインターフェース上の端末を識別するために使用される、ように構成される。
【0410】
送信モジュール1303は、端末に第1の端末識別子を送信するように構成される。
【0411】
送信モジュール1303は、集中ユニットに第1の端末識別子および/またはセル識別子を送信するようにさらに構成される。
【0412】
さらに、第1の端末識別子は分散ユニットによって割り振られる。
【0413】
さらに、送信モジュール1303は、
集中ユニットに第1の要求メッセージを送信し、第1の要求メッセージが端末識別子セットを割り振るよう集中ユニットに要求するために使用される、ようにさらに構成される。
【0414】
受信モジュール1301は、
集中ユニットによって送信された端末識別子セットを受信し、端末識別子セットが第1の端末識別子を含む、ようにさらに構成される。
【0415】
図14は、本出願による別の分散ユニットの一実施形態のモジュール構造図である。
図14に示されるように、分散ユニットは、受信モジュール1401と、処理モジュール1402と、送信モジュール1403とを含む。
【0416】
受信モジュール1401は、端末によって送信されたアクセス要求メッセージを受信するように構成される。
【0417】
処理モジュール1402は、アクセス要求メッセージに基づいて集中ユニットに第2の要求メッセージを送信し、第2の要求メッセージが端末に第1の端末識別子を割り振るよう集中ユニットに要求するために使用される、ように構成される。
【0418】
受信モジュール1401は、集中ユニットによって送信された第1の端末識別子を受信するようにさらに構成される。
【0419】
送信モジュール1403は、端末に第1の端末識別子を送信するように構成される。
【0420】
さらに、第2の要求メッセージは、端末によってアクセスされたセルに対応するセル識別子を含む。
【0421】
さらに、第1の端末識別子は、無線ネットワークの一意の識別子である。
【0422】
図15は、本出願による集中ユニットの一実施形態のモジュール構造図である。
図15に示されるように、集中ユニットは、受信モジュール1501と、処理モジュール1502と、送信モジュール1503とを含む。
【0423】
受信モジュール1501は、分散ユニットによって送信された第1のメッセージを受信し、第1のメッセージが、端末のエアインターフェース制御プレーン接続を確立するよう要求するために使用される、ように構成される。
【0424】
処理モジュール1502は、第1のメッセージに基づいて第2のメッセージを生成するように構成される。
【0425】
送信モジュール1503は、分散ユニットに第2のメッセージを送信し、第2のメッセージが、端末と分散ユニットとの間のエアインターフェース制御プレーン接続を確立するよう命令するために使用される、ように構成される。
【0426】
さらに、第1のメッセージは、伝送のために第3のメッセージに含められ、第3のメッセージは、分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーン接続を介して伝送され、第3のメッセージは、
端末に対応する第1の端末識別子、端末によってアクセスされるセルの識別子、および端末に対応する第2の端末識別子、という情報のうちの少なくとも1つをさらに含み、第1の端末識別子がエアインターフェース上の端末を識別するために使用され、第2の端末識別子が、分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーンインターフェース上の端末に分散ユニットによって割り振られた識別子である。
【0427】
さらに、第2のメッセージは制御プレーン接続を介して伝送され、これに対応して、第2のメッセージは第3の端末識別子を含み、第3の端末識別子は、分散ユニットと集中ユニットとの間の制御プレーンインターフェース上の端末に集中ユニットによって割り振られた識別子である。
【0428】
さらに、送信モジュール1503は、
分散ユニットに第1のシグナリングベアラ構成情報を送信する、ようにさらに構成される。
【0429】
さらに、第1のシグナリングベアラ構成情報は、
第1のシグナリングベアラ識別子、分散ユニットによって第1のシグナリングベアラを確立するために使用される媒体アクセス制御層構成パラメータ、分散ユニットによって第1のシグナリングベアラを確立するために使用される物理層構成パラメータ、分散ユニットによって第1のシグナリングベアラを確立するために使用される論理チャネル構成パラメータ、および集中ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報という情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0430】
さらに、送信モジュール1503は、第2のメッセージを介して第1のシグナリングベアラ構成情報を送信する。
【0431】
さらに、受信モジュール1501は、分散ユニット側の、分散ユニットによって送信された第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報を受信するようにさらに構成される。
【0432】
さらに、受信モジュール1501は、
第3のメッセージを介して分散ユニット側の第1のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報を受信する、ように特に構成される。
【0433】
さらに、送信モジュール1503は、
分散ユニットに第4のメッセージを送信し、第4のメッセージが、セル識別子、第2のシグナリングベアラ構成情報、および集中ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報、という情報のうちの少なくとも1つを含む、ようにさらに構成される。
【0434】
受信モジュール1501は、
分散ユニットによって送信された第5のメッセージを受信し、第5のメッセージが、セル識別子、第2のシグナリングベアラ識別子、および分散ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報、という情報のうちの少なくとも1つを含む、ようにさらに構成される。
【0435】
さらに、受信モジュール1501は、
集中ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報に対応するユーザプレーン伝送路上で第1のメッセージを受信する、ように特に構成される。
【0436】
さらに、送信モジュール1503は、
分散ユニット側の第2のシグナリングベアラユーザプレーン伝送路確立情報に対応するユーザプレーン伝送路を介して分散ユニットに第2のメッセージを送信する、ように特に構成される。
【0437】
図16は、本出願による別の集中ユニットの一実施形態のモジュール構造図である。
図16に示されるように、集中ユニットは、受信モジュール1601と、処理モジュール1602とを含む。
【0438】
受信モジュール1601は、分散ユニットによって送信された第9のメッセージを受信し、第9のメッセージが、エアインターフェース制御プレーン接続を確立するために使用される接続パラメータを含む、ように構成される。
【0439】
処理モジュール1602は、エアインターフェース制御プレーン接続を確立するために使用された接続パラメータに基づいて接続制御処理を行うように構成される。
【0440】
さらに、エアインターフェース制御プレーン接続を確立するために使用される接続パラメータは、端末に対応する第4の端末識別子、および端末制御プレーン接続確立原因であって、第4の端末識別子がコアネットワークによって割り振られた端末識別子であるか、または第4の端末識別子が乱数である、という情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0441】
図17は、本出願による別の集中ユニットの一実施形態のモジュール構造図である。
図17に示されるように、集中ユニットは、受信モジュール1701と、処理モジュール1702とを含む。
【0442】
受信モジュール1701は、分散ユニットによって送信された第1の端末識別子および/またはセル識別子を受信し、第1の端末識別子がエアインターフェース上の端末を識別するために使用される、ように構成される。
【0443】
処理モジュール1702は、第1の端末識別子に基づいて接続制御処理を行うように構成される。
【0444】
さらに、第1の端末識別子は分散ユニットによって割り振られる。
【0445】
さらに、受信モジュール1701は、
分散ユニットによって送信された第1の要求メッセージを受信し、第1の要求メッセージが、端末識別子セットを割り振るよう集中ユニットに要求するために使用される、ようにさらに構成される。
【0446】
処理モジュール1702は、
端末識別子セットを割り振る、ようにさらに構成される。
【0447】
集中ユニットは、
分散ユニットに端末識別子セットを送信するように構成された送信モジュール1703であって、端末識別子セットが第1の端末識別子を含む、送信モジュール1703をさらに含む。
【0448】
図18は、本出願による別の集中ユニットの一実施形態のモジュール構造図である。
図18に示されるように、集中ユニットは、受信モジュール1801と、処理モジュール1802と、送信モジュール1803とを含む。
【0449】
受信モジュール1801は、分散ユニットによって送信された第2の要求メッセージを受信し、第2の要求メッセージが端末に第1の端末識別子を割り振るよう集中ユニットに要求するために使用される、ように構成される。
【0450】
処理モジュール1802は、端末に第1の端末識別子を割り振るように構成される。
【0451】
送信モジュール1803は、分散ユニットに第1の端末識別子を送信するように構成される。
【0452】
さらに、第2の要求メッセージは、端末によってアクセスされたセルに対応するセル識別子を含む。
【0453】
さらに、第1の端末識別子は、無線ネットワークの一意の識別子である。
【0454】
図19は、本出願による分散ユニットの一実施形態のエンティティブロック図である。
図19に示されるように、分散ユニットは、
メモリ1901とプロセッサ1902とを含む。
【0455】
メモリ1901は、プログラム命令を格納するように構成され、プロセッサ1902は、前述の方法実施形態4、5、および6における分散ユニットの機能を実施するために、メモリ1901内のプログラム命令を呼び出すように構成される。
【0456】
図20は、本出願による別の分散ユニットの一実施形態のエンティティブロック図である。
図20に示されるように、分散ユニットは、
メモリ2001とプロセッサ2002とを含む。
【0457】
メモリ2001は、プログラム命令を格納するように構成され、プロセッサ2002は、前述の方法実施形態7における分散ユニットの機能を実施するために、メモリ2001内のプログラム命令を呼び出すように構成される。
【0458】
図21は、本出願による別の分散ユニットの一実施形態のエンティティブロック図である。
図21に示されるように、分散ユニットは、
メモリ2101とプロセッサ2102とを含む。
【0459】
メモリ2101は、プログラム命令を格納するように構成され、プロセッサ2102は、前述の方法実施形態1および2における分散ユニットの機能を実施するために、メモリ2101内のプログラム命令を呼び出すように構成される。
【0460】
図22は、本出願による別の分散ユニットの一実施形態のエンティティブロック図である。
図22に示されるように、分散ユニットは、
メモリ2201とプロセッサ2202とを含む。
【0461】
メモリ2201は、プログラム命令を格納するように構成され、プロセッサ2202は、前述の方法実施形態3における分散ユニットの機能を実施するために、メモリ2201内のプログラム命令を呼び出すように構成される。
【0462】
図23は、本出願による集中ユニットの一実施形態のエンティティブロック図である。
図23に示されるように、集中ユニットは、
メモリ2301とプロセッサ2302とを含む。
【0463】
メモリ2301は、プログラム命令を格納するように構成され、プロセッサ2302は、前述の方法実施形態4、5および6における集中ユニットの機能を実施するために、メモリ2301内のプログラム命令を呼び出すように構成される。
【0464】
図24は、本出願による別の集中ユニットの一実施形態のエンティティブロック図である。
図24に示されるように、集中ユニットは、
メモリ2401とプロセッサ2402とを含む。
【0465】
メモリ2401は、プログラム命令を格納するように構成され、プロセッサ2402は、前述の方法実施形態7における集中ユニットの機能を実施するために、メモリ2401内のプログラム命令を呼び出すように構成される。
【0466】
図25は、本出願による別の集中ユニットの一実施形態のエンティティブロック図である。
図25に示されるように、集中ユニットは、
メモリ2501とプロセッサ2502とを含む。
【0467】
メモリ2501は、プログラム命令を格納するように構成され、プロセッサ2502は、前述の方法実施形態1および2における集中ユニットの機能を実施するために、メモリ2501内のプログラム命令を呼び出すように構成される。
【0468】
図26は、本出願による別の集中ユニットの一実施形態のエンティティブロック図である。
図26に示されるように、集中ユニットは、
メモリ2601とプロセッサ2602とを含む。
【0469】
メモリ2601は、プログラム命令を格納するように構成され、プロセッサ2602は、前述の方法実施形態3における集中ユニットの機能を実施するために、メモリ2601内のプログラム命令を呼び出すように構成される。
【0470】
前述の実施形態の全部または一部が、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせを使用して実現され得る。各実施形態を実現するためにソフトウェアが使用される場合、各実施形態は、完全にまたは部分的にコンピュータプログラム製品の形態で実現され得る。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がロードされ、コンピュータ上で実行されると、本発明の実施形態による手順または機能の全部または一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラマブル装置であり得る。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納され得るか、またはコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送され得る。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、デジタル加入者線(DSL))または無線(例えば、赤外線、電波、マイクロ波)方式で伝送され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセスできる任意の使用可能な媒体、または、1つもしくは複数の使用可能な媒体を統合した、サーバやデータセンタなどのデータ記憶装置であり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスクSolid State Disk(SSD))などであり得る。
【0471】
本出願の実施形態は、方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供され得ることを当業者は理解するはずである。したがって、本出願は、ハードウェアのみの実施形態、ソフトウェアのみの実施形態、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせによる実施形態の形態を用いることができる。加えて、本出願は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む(ディスクメモリ、CD−ROM、光メモリなどを含むがこれに限定されない)1つまたは複数のコンピュータ使用可能記憶媒体上に実装されたコンピュータプログラム製品の形態を使用してもよい。
【0472】
本出願は、本出願の実施形態による方法、装置(システム)、およびコンピュータプログラム製品の流れ図および/またはブロック図を参照して説明されている。コンピュータプログラム命令は、流れ図および/またはブロック図内の各プロセスおよび/または各ブロック、ならびに流れ図および/またはブロック図内のプロセスおよび/またはブロックの組み合わせを実現するために使用され得ることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、または別のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサが機械を創出するために提供され得るものであるので、これらの命令がコンピュータまたは別のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサによって実行されると、流れ図内の1つもしくは複数のプロセスおよび/またはブロック図内の1つもしくは複数のブロックにおける特定の機能を実施するための装置が創出される。
【0473】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは別のプログラマブルデータ処理デバイスに特定の方法で動作するよう命令することができるコンピュータ可読メモリに格納され得るので、コンピュータ可読メモリに格納されたこれらの命令は命令装置を含む製品を創出する。命令装置は、流れ図内の1つもしくは複数のプロセスおよび/またはブロック図内の1もしくは複数のブロックにおける特定の機能を実施する。
【0474】
これらのコンピュータプログラム命令はコンピュータまたは別のプログラマブルデータ処理デバイスにロードされ得るので、一連の動作およびステップがコンピュータまたは別のプログラマブルデバイス上で行われ、それによってコンピュータ実装処理が生成される。したがって、命令がコンピュータまたは別のプログラマブルデバイス上で実行されることにより、流れ図内の1つもしくは複数のプロセスおよび/またはブロック図内の1つもしくは複数のブロックにおける特定の機能を実施するためのステップが提供される。
【0475】
本出願のいくつかの好ましい実施形態が説明されているが、当業者は、基本的な発明概念を知れば、これらの実施形態に変更および改変を加えることができる。したがって、添付の特許請求の範囲は、これら好ましい実施形態ならびに本出願の範囲内に含まれるあらゆる変更および改変を包含するものとして解釈されるよう意図されている。
【0476】
当業者であれば、本出願の趣旨および範囲を逸脱することなく本出願に様々な改変および変形を加えることができることは明白である。本出願は、これらの改変および変形が添付の本出願の特許請求の範囲およびこれと均等な技術によって定義される範囲内に含まれる限り、これらの改変および変形を包含するよう意図されている。