特許第6918992号(P6918992)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6918992無線通信システムにおけるPUCCHリソースを構成する方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6918992
(24)【登録日】2021年7月27日
(45)【発行日】2021年8月11日
(54)【発明の名称】無線通信システムにおけるPUCCHリソースを構成する方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20210729BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20210729BHJP
   H04W 74/08 20090101ALI20210729BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20210729BHJP
【FI】
   H04W72/04 136
   H04W16/28
   H04W74/08
   H04W28/04 110
【請求項の数】11
【全頁数】34
(21)【出願番号】特願2019-571434(P2019-571434)
(86)(22)【出願日】2019年5月9日
(65)【公表番号】特表2020-526089(P2020-526089A)
(43)【公表日】2020年8月27日
(86)【国際出願番号】KR2019005535
(87)【国際公開番号】WO2019216654
(87)【国際公開日】20191114
【審査請求日】2019年12月24日
(31)【優先権主張番号】62/669,968
(32)【優先日】2018年5月10日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/672,038
(32)【優先日】2018年5月15日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】イ ヨンチョン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ソクチョル
(72)【発明者】
【氏名】ファン テソン
【審査官】 松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】 OPPO,Summary of offline discussion on PUCCH resource allocation,3GPP TSG-RAN WG1#92b R1-1805742,フランス,3GPP,2018年 4月24日,Sections 3-4
【文献】 Ericsson,On remaining issues of scheduling and HARQ management,3GPP TSG-RAN WG1#92b R1-1805189,フランス,3GPP,2018年 4月 7日,Sections 1-2
【文献】 Ericsson,Feature lead summary 1 for beam measurement and reporting,3GPP TSG-RAN WG1#93 R1-1807625,フランス,3GPP,2018年 5月24日,Pages 5-6
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて無線装置により行われる方法であって、
前記無線装置に対する無線リソース制御(Radio Resource Control;RRC)接続確立される前に、デフォルト物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control CHannel;PUCCHリソースを使用して第1のアップリンク制御情報(Uplink Control Information;UCI)をネットワークに送信することと、
前記無線装置に対する前記RRC接続が確立された後に、端末(UE)専用PUCCHリソースを使用して第2のUCIを前記ネットワークに送信することと、を有し、
前記デフォルトPUCCHリソースを使用する送信は、ランダムアクセス手順においてランダムアクセス応答によってスケジューリングされた物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel;PUSCH)送信に使用されたビームに基づき、
前記UE専用PUCCHリソースを使用する送信は、前記ネットワークによって明示的に構成されたビームに基づく、方法。
【請求項2】
物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel;PDSCH)送信を前記ネットワークから受信することをさらに有し、
前記第1のUCIは、一時的なセル無線ネットワーク一時識別子(Cell Radio Network Temporary Identifier;C−RNTI)に基づく前記PDSCH送信に対応するハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest;HARQ)−確認応答(ACKnowledgement;ACK)を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記デフォルトPUCCHリソースに関する情報を有する残りの最小システム情報(Remaining Minimum System Information;RMSI)を受することをさらに有する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
1つまたは複数のランダムアクセス手順中にビーム方向を使用して物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel;PRACH)プリアンブルを送信することと、
前記デフォルトPUCCHリソースに対する送信構成インジケータ(Transmission Configuration Indicator;TCI)状態前記1つまたは複数のランダムアクセス手順のうちの最も最近ランダムアクセス手順中に前記PRACHプリアンブル送信に使用されたビーム方向に基づいて決定することと、をさらに有する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記デフォルトPUCCHリソースに対する前記TCI状態、コンテンションベースのランダムアクセス手順または非コンテンションベースのランダムアクセス手順に基づいてアップデートすることをさらに有する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記デフォルトPUCCHリソースに対する送信構成インジケータ(Transmission Configuration Indicator;TCI状態、コンテンションベースのランダムアクセス手順に基づいてアップデートすることをさらに有する、請求項に記載の方法。
【請求項7】
UE専用PUCCHリソースに関する情報を受信することをさらに有する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記UE専用PUCCHリソースに対する送信構成インジケータ(Transmission Configuration Indicator;TCI状態をアップデートするための明示的な再構成を前記ネットワークから受信することをさらに有する、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記無線装置は、移動端末機、ネットワーク、および前記無線装置以外の自律走行車両のうちの少なくとも1つと通信する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
無線通信システムにおける無線装置であって、
メモリと、
送受信部と、
前記メモリおよび前記送受信部と動作可能に接続される少なくとも1つのプロセッサと、を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記無線装置に対する無線リソース制御(Radio Resource Control;RRC)接続確立される前に、前記送受信部を制御して、デフォルト物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control CHannel;PUCCHリソースを使用して第1のアップリンク制御情報(Uplink Control Information;UCI)をネットワークに送信し、
前記無線装置に対する前記RRC接続が確立された後に、前記送受信部を制御して、端末(UE)専用PUCCHリソースを使用して第2のUCIを前記ネットワークに送信するように構成され
前記デフォルトPUCCHリソースを使用する送信は、ランダムアクセス手順においてランダムアクセス応答によってスケジューリングされた物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel;PUSCH)送信に使用されたビームに基づき、
前記UE専用PUCCHリソースを使用する送信は、前記ネットワークによって明示的に構成されたビームに基づく、無線装置。
【請求項11】
無線通信システムにおける無線装置のためのプロセッサであって、
前記無線装置に対する無線リソース制御(Radio Resource Control;RRC)接続確立される前に、デフォルト物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control CHannel;PUCCHリソースを使用して第1のアップリンク制御情報(Uplink Control Information;UCI)をネットワークに送信するように前記無線装置を制御し、
前記無線装置に対する前記RRC接続が確立された後に、端末(UE)専用PUCCHリソースを使用して第2のUCIを前記ネットワークに送信するように前記無線装置を制御するように構成され
前記デフォルトPUCCHリソースを使用する送信は、ランダムアクセス手順においてランダムアクセス応答によってスケジューリングされた物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel;PUSCH)送信に使用されたビームに基づき、
前記UE専用PUCCHリソースを使用する送信は、前記ネットワークによって明示的に構成されたビームに基づく、プロセッサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信に関し、より詳細には、無線通信システム、特に、NR(New Radio access technology)において物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control CHannel;PUCCH)リソース(資源)(resource)を構成する方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(Long-Term Evolution)は、高速パケット通信を可能とするための技術である。LTEの目標であるユーザおよび事業者のコスト削減、サービス品質の向上、カバレッジの拡張ならびにシステム容量増大のために多くの方式が提案された。3GPP LTEは、上位レベルの必要条件として、ビット当たりコストの削減、サービス可用性(service availability)の向上、周波数バンドの柔軟な使用、簡単な構造、オープン(開放型)インターフェース(open interface)および端末の適切な電力消費を要求する。
【0003】
ITU(International Telecommunication Union)および3GPPでNR(New Radio access technology)システムに対する要求事項および仕様を開発する作業が始まった。NRシステムは、new RATなどの他の名称で呼ばれることもある。3GPPは、緊急な市場の要求とITU−R(ITU Radio communication sector)IMT(International Mobile Telecommunications)−2020プロセスが提示するより長期的な要求事項とを、全て適時に満たすNRを成功裏に標準化するために必要な技術構成要素を識別して開発しなければならない。また、NRは、遠い将来にも無線通信のために利用されることができる少なくとも100GHzに達する任意のスペクトラム帯域が使用可能でなければならない。
【0004】
NRは、eMBB(enhanced Mobile BroadBand)、mMTC(massive Machine-Type-Communications)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communications)などを含む全ての配置シナリオ、使用シナリオ、要求事項を扱う単一の技術フレームワークを対象とする。NRは、本質的に前方互換性(順方向互換性)がある(forward compatible)べきである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
NRでは、デフォルト(基本)(default)(もしくは、共通)PUCCH(Physical Uplink Control CHannel)リソースならびにUE専用PUCCHリソースが構成され得る。デフォルトPUCCHリソースがいつおよび/またはいかなる動作のために使用されるかについて、明確に定義される必要がある。
【0006】
本発明は、BWP動作の場合、PUCCHリソース構成を議論する。より具体的には、本発明は、RACH(Random Access CHannel)手順およびフォールバック(fallback)動作をサポート(支援)する(supporting)ために、PUCCHリソースおよび関連するQCL(Quasi Co-Location)/送信構成インジケータ(Transmission Configuration Indicator;TCI)状態を構成する方法について説明する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一態様において、無線通信システムにおいて無線装置により行われる方法が提供される。上記方法は、デフォルト(default)物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control CHannel;PUCCH)リソースに関する情報を受信し、gNBと無線リソース制御(Radio Resource Control;RRC)接続(連結)(connection)を確立する以前にのみ、デフォルトPUCCHリソースを使用してアップリンク制御情報(Uplink Control Information;UCI)をgNBに送信することを有する。
【0008】
他の態様において、無線通信システムにおける無線装置が提供される。無線装置は、メモリと、送受信部と、メモリおよび送受信部と接続されるプロセッサと、を備える。無線装置は、送受信部を介して、デフォルト(default)PUCCH(Physical Uplink Control CHannel)リソースに関する情報を受信し、gNBとRRC(Radio Resource Control)接続を確立する以前にのみ、送受信部を介して、デフォルトPUCCHリソースを使用してUCI(Uplink Control Information)をgNBに送信するように構成される。
【0009】
他の態様において、無線通信システムにおける無線装置のためのプロセッサが提供される。プロセッサは、デフォルト(default)PUCCH(Physical Uplink Control CHannel)リソースに関する情報を受信するように無線装置を制御し、gNBとRRC(Radio Resource Control)接続を確立する以前にのみ、デフォルトPUCCHリソースを使用してUCI(Uplink Control Information)をgNBに送信するように無線装置を制御するように構成される。
【発明の効果】
【0010】
デフォルトPUCCHリソースがいつおよび/またはいかなる動作のために使用されるかが明確に定義されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の技術的特徴が適用され得る無線通信システムの一例を示す図である。
図2】本発明の技術的特徴が適用され得る無線通信システムの別の例を示す図である。
図3】本発明の技術的特徴が適用され得るフレーム構造の一例を示す図である。
図4】本発明の技術的特徴が適用され得るフレーム構造の別の例を示す図である。
図5】斜線領域はDL制御領域を示し、黒色部分はUL制御領域を示す図である。
図6】本発明の技術的特徴が適用され得るリソースグリッドの一例を示す図である。
図7】本発明の技術的特徴が適用され得る同期チャネルの一例を示す図である。
図8】本発明の技術的特徴が適用され得る周波数割り当て方式の一例を示す図である。
図9】本発明の技術的特徴が適用され得る多重BWP(multiple BWP)の一例を示す図である。
図10】本発明の技術的特徴が適用され得る5G使用シナリオの例を示す図である。
図11】本発明の技術的特徴が適用され得る無線通信システムの一例を示す図である。
図12】本発明の一実施形態によってUCIを送信する方法の一例を示す図である。
図13】本発明の実施形態を実現するより詳細なUEを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下で説明する技術的特徴は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)の標準化機構による通信規格や、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)の標準化機構による通信規格などで使用されることができる。例えば、3GPPの標準化機構による通信規格は、LTE(Long Term Evolution)および/またはLTEシステムの進化を含む。LTEシステムの進化は、LTE−A(Advanced)、LTE−A Pro、および/または5G NR(New Radio)を含む。IEEEの標準化機構による通信規格は、IEEE 802.11a/b/g/n/ac/axなどのWLAN(Wireless Local Area Network)システムを含む。前述したシステムは、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、および/またはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)などの様々な多重アクセス技術をダウンリンク(DL;DownLink)および/またはアップリンク(UL;UpLink)に使用する。例えば、DLにはOFDMAのみを使用し、ULにはSC−FDMAのみが使用されることができる。あるいは、DLおよび/またはULにOFDMAとSC−FDMAとが混用されることもある。
【0013】
本明細書において、「/」および「、」は、「および/または」を示すものと解釈されなければならない。例えば、「A/B」という表現は、「Aおよび/またはB」を意味することができる。また、「A、B」は「Aおよび/またはB」を意味することができる。さらに、「A/B/C」は、「A、Bおよび/またはCの少なくとも1つ」を意味することができる。さらに、「A、B、C」は、「A、Bおよび/またはCの少なくとも1つ」を意味することができる。
【0014】
また、本明細書において、「または」という用語は、「および/または」を示すものと解釈されなければならない。例えば、「AまたはB」という表現は、1)Aのみ、2)Bのみ、ならびに/または3)AおよびBを全て含むことができる。即ち、本明細書において、「または」という表現は、「さらに、または代案として」を示すものと解釈されなければならない。
【0015】
図1は、本発明の技術的特徴が適用され得る無線通信システムの一例を示す。具体的には、図1は、E−UTRAN(Evolved-Universal Terrestrial Radio Access Network)をベースとするシステムアーキテクチャである。前述したLTEは、E−UTRANを使用するE−UMTS(Evolved-UMTS)の一部である。
【0016】
図1を参照すると、無線通信システムは、1つもしくは複数のUE(User Equipment)10、E−UTRANならびにEPC(Evolved Packet Core)を含む。UE10は、ユーザが携帯する通信装置をいう。UE10は、固定されるか、またはモビリティ(移動性)を有する(mobile)ことができ、MS(Mobile Station)、UT(User Terminal)、SS(Subscriber Station)、無線機器などの別の用語で呼ばれ得る。
【0017】
E−UTRANは、1つまたは複数のBS(Bas Station)20で構成される。BS20は、UE10に向けたE−UTRAユーザプレーンおよび制御(コントロール)プレーン(control plane)プロトコルの終端を提供する。BS20は、一般にUE10と通信する固定された局(地点)(fixed station)をいう。BS20は、セル間の無線リソース管理(RRM;Radio Resource Management)、無線ベアラ(RB;Radio Bearer)制御、接続モビリティ制御、無線アドミッション(承認)制御(radio admission control)、測定の構成/提供、動的リソース割り当て(スケジューラ)などの機能をホストする。BS20は、eNB(evolved NodeB)、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(access point)などの別の用語で呼ばれ得る。
【0018】
ダウンリンク(DL;DownLink)は、BS20からUE10への通信を示す。アップリンク(UL;UpLink)は、UE10からBS20への通信を示す。サイドリンク(SL;SideLink)は、UE10間の通信を示す。DLで、送信器はBS20の一部であってもよく、受信器はUE10の一部であってもよい。ULで、送信器はUE10の一部であってもよく、受信器はBS20の一部であってもよい。SLで、送信器および受信器は、UE10の一部であってもよい。
【0019】
EPCは、MME(Mobility Management Entity)、S−GW(Serving GateWay)およびP−GW(Packet Data Network (PDN) GateWay)を含む。MMEは、NAS(Non-Access Stratum)セキュリティ(保安)(security)、アイドル状態のモビリティ処理、EPS(Evolved Packet System)ベアラ制御などの機能をホストする。S−GWは、モビリティアンカリング(anchoring)などの機能をホストする。S−GWは、E−UTRANを終端点として有するゲートウェイである。便宜上、MME/S−GW30は、単に「ゲートウェイ」と言及されるが、このエンティティ(個体)(entity)は、MMEおよびS−GWを全て含むものと理解される。P−GWは、UE IP(Internet Protocol)アドレスの割り当て、パケットフィルタリングなどの機能をホストする。P−GWは、PDNを終端点として有するゲートウェイである。P−GWは、外部のネットワークに接続される。
【0020】
UE10は、UuインターフェースによってBS20に接続される。UE10は、PC5インターフェースによって互いに相互接続される。BS20は、X2インターフェースによって互いに相互接続される。BS20は、また、S1インターフェースを介してEPCに接続される。より具体的には、MMEにS1−MMEインターフェースにより、S−GWにS1−Uインターフェースにより、接続される。S1インターフェースは、MME/S−GWとBSとの間の多対多の関係をサポートする。
【0021】
図2は、本発明の技術的特徴が適用され得る無線通信システムの別の例を示す。具体的には、図2は、5G NR(New Radio access technology)システムに基づいたシステムアーキテクチャを示す。5G NRシステム(以下、簡単に「NR」と称する)で使用されるエンティティは、図1で紹介されたエンティティ(例えば、eNB、MME、S−GW)の一部または全ての機能を吸収することができる。NRシステムで使用されるエンティティは、LTEと区別するために、「NG」という名称で識別されることができる。
【0022】
以下、NRについて、後述する説明の理解を助けるために、3GPP TS 38シリーズ(3GPP TS 38.211、38.212、38.213、38.214、38.331等)が参照され得る。
【0023】
図2を参照すると、無線通信システムは、1つもしくは複数のUE11、NG−RAN(Next-Generation RAN)ならびに5世代コアネットワーク(5GC)を含む。NG−RANは、少なくとも1つのNG−RANノードで構成される。NG−RANノードは、図1に示されたBS20に対応するエンティティである。NG−RANノードは、少なくとも1つのgNB21および/または少なくとも1つのng−eNB22で構成される。gNB21は、UE11に向けたNRユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコルの終端を提供する。Ng−eNB22は、UE11に向けたE−UTRAユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコルの終端を提供する。
【0024】
5GCは、AMF(Access and Mobility management Function)、UPF(User Plane Function)およびSMF(Session Management Function)を含む。AMFは、NASセキュリティ、アイドル状態のモビリティ処理などの機能をホストする。AMFは、従来のMMEの機能を含むエンティティである。UPFは、モビリティアンカリング、PDU(Protocol Data Unit)処理などの機能をホストする。UPFは、従来のS−GWの機能を含むエンティティである。SMFは、UE IPアドレスの割り当て、PDUセッションの制御などの機能をホストする。
【0025】
gNBとng−eNBとは、Xnインターフェースを介して相互接続される。gNBおよびng−eNBは、また、NGインターフェースを介して5GCに接続される。より具体的には、NG−Cインターフェースを介してAMFに、NG−Uインターフェースを介してUPFに、接続される。
【0026】
以下、NRのフレーム構造および物理リソースが説明される。
【0027】
LTE/LTE−Aにおいて、1つの無線フレームは10個のサブフレームで構成され、1つのサブフレームは2個のスロットで構成される。1つのサブフレームの長さは1msであってもよく、1つのスロットの長さは0.5msであってもよい。1つのトランスポート(送信)ブロック(transport block)を上位層から物理層へ送信する(一般に1つのサブフレームにわたる(over))時間は、TTI(Transmission Time Interval)と定義される。TTIは、スケジューリングの最小単位であり得る。
【0028】
NRにおいて、DLおよびUL送信は、10msの長さ(duration)を有する無線フレームを介して行われる。各無線フレームは、10個のサブフレームを含む。したがって、1つのサブフレームは1msに該当する。各無線フレームは、2個のハーフフレーム(half-frame)に分けられる。
【0029】
LTE/LTE−Aと異なり、NRは、様々なヌメロロジをサポートするので、無線フレームの構造が多様である。NRは、周波数領域で色々な副搬送波間隔をサポートする。表1は、NRでサポートされる色々なヌメロロジを示す。各ヌメロロジは、インデックスμによって識別されることができる。
【0030】
<表1>
【表1】
【0031】
表1を参照すると、副搬送波間隔は、インデックスμで識別される15、30、60、120および240kHzのうちの1つに設定されることができる。しかしながら、表1に示した副搬送波間隔は単に例示的であり、特定の副搬送波間隔は変更され得る。したがって、それぞれの副搬送波間隔(例えば、μ=0、1、...、4)は、第1副搬送波間隔、第2副搬送波間隔、...、N番目の副搬送波間隔で表現され得る。
【0032】
表1を参照すると、副搬送波間隔によってユーザデータ(例えば、PUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)、物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared CHannel;PDSCH))の送信がサポートされないことがある。即ち、ユーザデータの送信は、少なくとも1つの特定の副搬送波間隔(例えば、240kHz)でのみサポートされないことがある。
【0033】
また、表1を参照すると、副搬送波間隔によって同期チャネル(PSS(Primary Synchronization Signal)、SSS(Secondary Synchronization Signal)、PBCH(Physical Broadcasting CHannel)がサポートされないことがある。即ち、同期チャネルは、少なくとも1つの特定の副搬送波間隔(例えば、60kHz)でのみサポートされないことがある。
【0034】
1個のサブフレームは、Nsymbsubframe,μ=Nsymbslot*Nslotsubframe,μ個の連続するOFDMシンボルを含む。NRでは、1つの無線フレーム/サブフレームに含まれるスロットの個数およびシンボルの個数は、様々なヌメロロジ、即ち、様々な副搬送波間隔によって異なり得る。
【0035】
表2は、ノーマル(一般)(normal)CP(Cyclic Prefix)における各ヌメロロジに対するスロット当たりのOFDMシンボルの個数(Nsymbslot)、無線フレーム当たりのスロットの個数(Nsymbframe,μ)およびサブフレーム当たりのスロットの個数(Nsymbsubframe,μ)の例を示す。
【0036】
<表2>
【表2】
【0037】
表2を参照すると、μ=0に対応する第1ヌメロロジが適用されると、1つの無線フレームは10個のサブフレームを含み、1つのサブフレームは1つのスロットに対応し、1つのスロットは14個のシンボルで構成される。
【0038】
表3は、拡張CP(Extended Prefix)における各ヌメロロジに対するスロット当たりのOFDMシンボルの個数(Nsymbslot)、無線フレーム当たりのスロットの個数(Nsymbframe,μ)およびサブフレーム当たりのスロットの個数(Nsymbsubframe,μ)の例を示す。
【0039】
<表3>
【表3】
【0040】
表3を参照すると、拡張CPでは、μ=2のみがサポートされ、このとき、1つの無線フレームは10個のサブフレームを含み、1つのサブフレームは4個のスロットを含み、1つのスロットは12個のシンボルで構成される。
【0041】
本明細書において、シンボルは、特定の時間間隔の間に送信される信号を示す。例えば、シンボルは、OFDM処理によって生成された信号を示し得る。即ち、本明細書において、シンボルは、OFDM/OFDMAシンボルまたはSC−FDMAシンボルなどと称され得る。CPは、各シンボルの間に位置し得る。
【0042】
図3は、本発明の技術的特徴が適用され得るフレーム構造の一例を示す。図3で、副搬送波間隔は、15kHzであり、これはμ=0に対応する。
【0043】
図4は、本発明の技術的特徴が適用され得るフレーム構造の別の例を示す。図4で、副搬送波間隔は、30kHzであり、これはμ=1に対応する。
【0044】
一方、本発明の実施例が適用される無線通信システムには、FDD(Frequency Division Duplex)および/またはTDD(Time Division Duplex)が適用されることができる。TDDが適用されるとき、LTE/LTE−Aにおいて、ULサブフレームおよびDLサブフレームは、サブフレーム単位で割り当てられる。
【0045】
NRにおいて、スロット内のシンボルは、DLシンボル(Dで表される)、フレキシブル(flexible)シンボル(Xで表される)、およびULシンボル(Uで表される)に分類されることができる。DLフレームのスロットで、UEは、DL送信がDLシンボルまたはフレキシブルシンボルでのみ発生すると仮定する。ULフレームのスロットで、UEは、ULシンボルまたはフレキシブルシンボルでのみ送信しなければならない。フレキシブルシンボルは、リザーブ(留保)(reserved)シンボル、他の(other)シンボル、アンノウン(unknown)シンボルなどの他の用語で呼ばれ得る。
【0046】
表4は、対応するフォーマットインデックスによって識別されるスロットフォーマットの例を示す。表4の内容は、特定セルに共通に適用されるか、隣接セルに共通に適用されるか、個別にまたは異なって各UEに適用されることができる。
【0047】
<表4>
【表4】
【0048】
説明の便宜上、表4は、NRで実際に定義されたスロットフォーマットの一部のみを示す。特定の割り当て方式が変更または追加され得る。
【0049】
UEは、上位層のシグナリング(即ち、RRC(Radio Resource Control)シグナリング)を介して、スロットフォーマットの構成を受信することができる。あるいは、UEは、PDCCHを介して受信されるDCI(Downlink Control Information)を介してスロットフォーマットの構成を受信することができる。あるいは、UEは、上位層のシグナリングとDCIとの組み合わせを通じて、スロットフォーマットの構成を受信することができる。
【0050】
図5は、NRでTDDが使用されるとき、データ伝送(送信)(transmission)のレイテンシを最小にするために使用されるサブフレーム構造の一例を示す。図5のフレーム構造をセルフコンテインド(自己完結型)(self-contained)サブフレーム構造という。
【0051】
図5で、斜線領域はDL制御領域を示し、黒色部分はUL制御領域を示す。表示のない領域は、DLのデータ伝送のために使用されてもよく、ULのデータ伝送のために使用されてもよい。このような構造の特徴は、1つのサブフレーム内でDL送信とUL送信とが順に行われることができ、よって、UEは、サブフレーム内でDLデータを受信し、UL確認応答(ACKnowledgement;ACK)/NACK(Non-ACKnowledgement)も送信することができる。結果として、データ伝送のエラー発生時にデータの再送信までかかる時間が減少し、これによって最終データの伝達の遅延が最小になり得る。
【0052】
このようなセルフコンテインドサブフレーム構造で、基地局およびUEが送信モードから受信モードへ切り替えるか、または受信モードから送信モードへ切り替えるとき、時間ギャップが必要である。このために、サブフレーム構造においてDLからULへ切り替えられる時点の一部のシンボルは、ガード区間(GP;Guard Period)に設定されることができる。
【0053】
図6は、本発明の技術的特徴が適用され得るリソースグリッドの一例を示す。図6に示される例は、NRで使用される時間−周波数リソースのグリッドである。図6に示される例は、ULおよび/またはDLに適用されることができる。
【0054】
図6を参照すると、複数のスロットが時間領域上の1つのサブフレーム内に含まれる。具体的には、「μ」の値に応じて表現されるとき、「14*2μ」(個の)シンボルがリソースグリッドで表現されることができる。また、1つのリソースブロック(RB;Resource Block)は、12個の連続する副搬送波を占めることができる。1つのRBは、PRB(Physical Resource Block)と呼ばれ得、12個のリソース要素(RE;Resource Element)が各PRBに含まれることができる。割り当て可能なRBの数は、最小値および最大値に基づいて決定されることができる。割り当て可能なRBの数は、ヌメロロジ(「μ」)によって個別に構成されることができる。割り当て可能なRBの数は、ULとDLとに対して同じ値で構成されてもよく、ULとDLとに対して異なる値で構成されてもよい。
【0055】
以下、NRのセルサーチ(探索)(cell search)が説明される。
【0056】
UEは、セルとの時間および/または周波数同期を取得し、セルID(IDentifier)を取得するためにセルサーチを行うことができる。PSS、SSSおよびPBCHなどの同期チャネルが、セルサーチに使用されることができる。
【0057】
図7は、本発明の技術的特徴が適用され得る同期チャネルの一例を示す。図7を参照すると、PSSおよびSSSは、1つのシンボルおよび127個の副搬送波を含むことができる。PBCHは、3個のシンボルおよび240個の副搬送波を含むことができる。
【0058】
PSSは、SS/PBCHブロック(Synchronization Signal/PBCH block)のシンボルタイミングの取得に使用される。PSSは、セルIDの識別のための三つの仮説(hypotheses)を指示する。SSSは、セルIDの識別に使用される。SSSは、336個の仮説を指示する。結果として、1008個の物理層のセルIDがPSSおよびSSSによって構成されることができる。
【0059】
SS/PBCHブロックは、5msウィンドウ(window)内の所定のパターンによって繰り返して送信されることができる。例えば、L個のSS/PBCHブロックが送信される場合、SS/PBCHブロック#1乃至SS/PBCHブロック#Lは、いずれも同じ情報を含むことができるが、異なる方向のビームを介して送信されることができる。即ち、QCL(Quasi Co-Located)関係が、5msウィンドウ内のSS/PBCHブロックに適用されないことがある。SS/PBCHブロックを受信するのに使用されるビームは、UEとネットワークとの間の後続動作(例えば、ランダムアクセス動作)に使用されることができる。SS/PBCHブロックは、特定期間だけ繰り返されることができる。繰り返し周期は、ヌメロロジによって個別に構成されることができる。
【0060】
図7を参照すると、PBCHは、第2シンボル/第4シンボルに対して20個のRBおよび第3シンボルに対して8個のRBの帯域幅を有する。PBCHは、PBCHをデコードするためのDM−RS(DeModulation Reference Signal)を含む。DM−RSに対する周波数領域は、セルIDによって決定される。LTE/LTE−Aとは異なり、CRS(Cell-specific Reference Signal)がNRで定義されないため、PBCHをデコードするための特別なDM−RS(即ち、PBCH−DMRS)が定義される。PBCH−DMRSは、SS/PBCHブロックのインデックスを示す情報を含むことができる。
【0061】
PBCHは、様々な機能を行う。例えば、PBCHは、MIB(Master Information Block)をブロードキャスト(放送)する(broadcasting)機能を行うことができる。システム情報(SI;System Information)は、最小SI(minimum SI)とその他のSI(other SI)とに分けられる。最小SIは、MIBとSIB1(System Information Block type-1)とに分けられる。MIBを除いた最小SIは、残りの最小システム情報(Remaining Minimum SI;RMSI)といえる。即ち、RMSIは、SIB1を称することができる。
【0062】
MIBは、SIB1をデコードするのに必要な情報を含む。例えば、MIBは、SIB1(およびランダムアクセス手続で使用されるMSG 2/4、その他SI)に適用される副搬送波間隔に関する情報、SS/PBCHブロックと後続して送信されるRBとの間の周波数オフセットに関する情報、PDCCH/SIBの帯域幅に関する情報、PDCCHをデコードするための情報(例えば、後述されるサーチスペース(探索空間)(search-space)/CORESET(COntrol REsource SET)/DM−RSなどに関する情報)を含むことができる。MIBは、周期的に送信されてもよく、同じ情報は、80msの時間間隔の間に繰り返して送信されてもよい。SIB1は、PDSCHを介して繰り返し送信されてもよい。SIB1は、UEの初期アクセスのための制御情報および他のSIBをデコードするための情報を含む。
【0063】
以下、NR DL制御チャネルが説明される。
【0064】
PDCCHのためのサーチスペースは、UEがブラインドデコーディングを行う制御チャネル候補の集合に該当する。LTE/LTE−Aにおいて、PDCCHに対するサーチスペースは、CSS(Common Search Space)およびUSS(UE-specific Search Space)に区分される。各サーチスペースの大きさおよび/またはPDCCHに含まれたCCE(Control Channel Element)の大きさは、PDCCHフォーマットによって決定される。
【0065】
NRでは、PDCCHに対するリソース要素グループ(REG;Resource Element Group)およびCCEが定義される。NRでは、CORESETの概念が定義される。具体的には、1つのREGは、12個のRE、即ち、1つのOFDMシンボルを介して送信された1つのRBに対応する。それぞれのREGは、DM−RSを含む。1つのCCEは、複数のREG(例えば、6個のREG)を含む。PDCCHは、1、2、4、8または16(個の)CCEで構成されたリソースを介して送信されることができる。CCEの個数は、アグリゲーション(集合)レベル(aggregation level)によって決定されることができる。即ち、アグリゲーションレベルが1である場合、1(個の)CCE、アグリゲーションレベルが2である場合、2(個の)CCE、アグリゲーションレベルが4である場合、4(個の)CCE、アグリゲーションレベルが8である場合、8(個の)CCE、アグリゲーションレベルが16である場合、16(個の)CCEが特定UEに対するPDCCHに含まれることができる。
【0066】
CORESETは、制御信号の送信のためのリソースの集合である。CORESETは、1/2/3つのOFDMシンボルおよび多重RB(multiple RBs)で定義されることができる。LTE/LTE−Aで、PDCCHに使用されるシンボルの個数は、PCFICH(Physical Control Format Indicator CHannel)によって定義される。しかしながら、PCFICHは、NRで使用されない。代わりに、CORESETに使用されるシンボルの数は、RRCメッセージ(および/またはPBCH/SIB1)によって定義されることができる。また、LTE/LTE−Aでは、PDCCHの周波数帯域幅が全体システム帯域幅と同一であるため、PDCCHの周波数帯域幅に関するシグナリングはない。NRにおいて、CORESETの周波数領域は、RBの単位でRRCメッセージ(および/またはPBCH/SIB1)によって定義されることができる。
【0067】
基地局は、CORESETに関する情報をUEへ送信することができる。例えば、各CORESETのためにCORESETの構成に関する情報が送信されることができる。CORESETの構成に関する情報を通じて該当CORESETの時間の長さ(time duration)(例えば、1/2/3(個の)のシンボル等)、周波数領域リソース(例えば、RBセット(集合)(RB set))、REG−to−CCEのマッピングタイプ(例えば、インターリーブが可能か否か)、プリコーディングの粒度(granularity)、REGのバンドリングの大きさ(REG−to−CCEのマッピングタイプがインターリーブである場合)、インターリーバの大きさ(REG−to−CCEのマッピングタイプがインターリーブである場合)およびDMRS構成(例えば、スクランブルID)のうちの少なくとも1つが送信されることができる。1(個の)シンボル−CORESETにCCEを分散させるインターリーブが適用される場合、2個または6個のREGのバンドリングが行われることができる。2(個の)シンボル−CORESET上で2個または6個のREGのバンドリングが行われることができ、時間優先マッピングが適用されることができる。3(個の)シンボル−CORESET上で3個または6個のREGのバンドリングが行われることができ、時間優先マッピングが適用されることができる。REGのバンドリングが行われる場合、UEは、該当バンドリングの単位に対して同一のプリコーディングを仮定することができる。
【0068】
NRにおいて、PDCCHのサーチスペースは、CSSとUSSとに区分される。サーチスペースは、CORESET上に設定されることができる。一例として、1つのCORESETに1つのサーチスペースが定義されることができる。このとき、CSSのためのCORESETとUSSのためのCORESETとがそれぞれ構成されることができる。別の例として、1つのCORESETに複数のサーチスペースが定義されることができる。即ち、CSSとUSSとが同一のCORESETに構成されることができる。以下の例において、CSSは、CSSが構成されるCORESETを意味し、USSは、USSが構成されるCORESETなどを意味し得る。USSは、RRCメッセージによって指示されることができるので、UEがUSSをデコードするためには、RRC接続が必要であり得る。USSは、UEに割り当てられたPDSCHのデコーディングのための制御情報を含むことができる。
【0069】
RRC構成が完了しない場合にも、PDCCHはデコードされなければならないので、CSSが定義されなければならない。例えば、CSSは、SIB1を伝達するPDSCHをデコードするためのPDCCHが構成されるとき、またはMSG 2/4を受信するためのPDCCHがランダムアクセス手続で構成されるとき、定義されることができる。NRでは、LTE/LTE−Aと同様に、PDCCHは、特定の目的のためのRNTI(Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされることができる。
【0070】
NRのリソース割り当てが説明される。
【0071】
NRでは、特定の個数(例えば、最大4個)の帯域幅部分(BWP;BandWidth Part)が定義されることができる。BWP(または搬送波BWP)は、連続するPRBの集合であり、共通RB(CRB;Common RB)の連続する部分(副)集合(subsets)で表し得る。CRB内の各RBは、CRB0で始めて、CRB1、CRB2などで表し得る。
【0072】
図8は、本発明の技術的特徴が適用され得る周波数割り当て方式の一例を示す。
【0073】
図8を参照すると、複数のBWPがCRBグリッドで定義されることができる。CRBグリッドの参照ポイント(基準点)(reference point)(共通参照ポイント、開始点などと言及され得る)は、NRで所謂「ポイントA」と呼ばれる。ポイントAは、RMSI(即ち、SIB1)によって指示される。具体的には、SS/PBCHブロックが送信される周波数帯域とポイントAとの間の周波数オフセットがRMSIを介して指示されることができる。ポイントAは、CRB0の中心周波数に対応する。また、ポイントAは、NRでREの周波数帯域を指示する変数「k」が0に設定されるポイント(地点)(point)であり得る。図8に示された複数のBWPは、1つのセル(例えば、PCell(Primary Cell))で構成される。複数のBWPは、個別にまたは共通に各セルに対して構成されることができる。
【0074】
図8を参照すると、それぞれのBWPは、大きさおよびCRB0からの開始点(a size and starting point from CRB0)によって定義されることができる。例えば、1番目のBWP、即ち、BWP#0は、CRB0からのオフセットを介して開始点によって定義されることができ、BWP#0に対する大きさを介して、BWP#0の大きさが決定されることができる。
【0075】
特定の個数(例えば、最大4個)のBWPが、UEに対して構成されることができる。複数のBWPが構成されても、与えられた時間の間にセルごとにただ特定の個数(例えば、1個)のBWPのみが活性化されることができる。単に、UEにSUL(Supplementary UpLink)搬送波が構成される場合、さらに最大4個のBWPがSUL搬送波に構成されることができ、与えられた時間の間に1個のBWPが活性化されることができる。構成可能なBWPの個数や、活性化されたBWPの個数は、ULおよびDLに対して共通にまたは個別に構成されることができる。また、DL BWPに対するヌメロロジおよび/またはCP、UL BWPに対するヌメロロジおよび/またはCPは、DLシグナリングを介してUEに構成されることができる。UEは、アクティブ(活性)DL BWPでのみ、PDSCH、PDCCH、CSI(Channel State Information)RSおよび/またはTRS(Tracking RS)を受信することができる。また、UEは、アクティブUL BWPでのみPUSCHおよび/またはPUCCH(Physical Uplink Control CHannel)を送信することができる。
【0076】
図9は、本発明の技術的特徴が適用され得る多重BWPの一例を示す。
【0077】
図9を参照すると、3個のBWPが構成されることができる。第1のBWPは、40MHz帯域にまたがる(かけている)(span)ことがあり、15kHzの副搬送波間隔が適用されることができる。第2のBWPは、10MHz帯域にまたがることがあり、15kHzの副搬送波間隔が適用されることができる。第3のBWPは、20MHz帯域にまたがることがあり、60kHzの副搬送波間隔が適用されることができる。UEは、3個のBWPのうちの少なくとも1つのBWPをアクティブBWPで構成することができ、アクティブBWPを介してULおよび/またはDLのデータ通信を行うことができる。
【0078】
時間リソースは、DLまたはULリソースを割り当てるPDCCHの送信時点に基づいて時間差/オフセットを示す方式で指示されることができる。例えば、PDCCHに対応するPDSCH/PUSCHの開始点とPDSCH/PUSCHによって占有されるシンボルの個数が指示されることができる。
【0079】
搬送波アグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)が説明される。LTE/LTE−Aと同様に、CAは、NRでサポートされることができる。即ち、連続するまたは連続しない構成搬送波(CC;Component Carrier)を統合して帯域幅を増加させ、結果としてビットレート(率)(bit rate)を増加させることができる。それぞれのCCは、(サービング)セルに対応することができ、各CC/セルは、PSC(Primary Serving Cell)/PCC(Primary CC)またはSSC(Secondary Serving Cell)/SCC(Secondary CC)に分けられる。
【0080】
図10は、本発明の技術的特徴が適用され得る5Gの使用シナリオの例を示す。図10に示された5G使用シナリオは、単に例示的なものであり、本発明の技術的特徴は、図10に示されていない他の5G使用シナリオにも適用されることができる。
【0081】
図10に示すように、5Gの3つの主な要求事項領域は、(1)拡張モバイルブロードバンド(改善されたモバイル広帯域)(eMBB;enhanced Mobile BroadBand)領域、(2)大規模(多量の)マシンタイプ通信(mMTC;massive Machine Type Communication)領域、ならびに(3)超高信頼低遅延通信(超−信頼および低遅延通信)(URLLC;Ultra-Reliable and Low Latency Communications)領域を含む。一部の使用例は、最適化のために複数の領域を要求でき、他の使用例は、単に1つのキーパフォーマンスインジケータ(核心性能指標)(KPI;Key Performance Indicator)にのみ注目(フォーカシング)する(focus on)ことができる。5Gは、このような様々な使用例を柔軟かつ信頼できる方法でサポートするものである。
【0082】
eMBBは、データ速度、遅延、ユーザ密度、モバイル広帯域アクセス(接続)(access)の容量、およびカバレッジの全般的な向上に重点を置く。eMBBは、10Gbps程度の処理量を目標とする。eMBBは、基本的なモバイルインターネット接続をはるかに凌ぎ(ずっと乗り超える)(surpasses)、豊富なインタラクティブな(両方向)作業(interactive work)、クラウドまたは拡張現実でメディアおよびエンターテイメントアプリケーションをカバーする。データは、5Gを推進する主要な要素(の核心動力)(key drivers)のうちの1つであり、5G時代において初めて専用音声サービスを見ることができない場合がある。5Gにおいて、音声は、単に通信システムにより提供されるデータ接続を使用してアプリケーションプログラムとして処理されると期待される。増加したトラフィック量の主な原因は、コンテンツサイズの増加および高いデータ送信レート(率)(data rates)を要求するアプリケーション数の増加である。ストリーミングサービス(オーディオおよびビデオ)、対話形ビデオ、およびモバイルインターネット接続は、より多くの装置がインターネットに接続されるほど、より広く使用されるであろう。このような多くのアプリケーションは、ユーザにリアルタイム情報および報知をプッシュするために、常時接続(always-on connectivity)を必要とする。クラウドストレージおよびアプリケーションは、モバイル通信プラットホームで急速に増加しており、これは、業務およびエンターテイメントの両方に適用されることができる。クラウドストレージは、上りリンクデータ送信レートの増大(成長)(growth)を牽引する特別な使用例である。5Gは、さらに、クラウド上の遠隔業務にも使用され、触覚インターフェースが使用されるとき、優れたユーザ経験を維持するようにはるかに低いエンドツーエンド(端−対−端)(end-to-end)遅延を要求する。エンターテイメントにおいて、例えば、クラウドゲームおよびビデオストリーミングは、モバイル広帯域能力に対する要求を増加させるさらに他の主要な(核心)要素(key factor)である。エンターテイメントは、汽車、車、および飛行機などの高いモビリティ環境を含み、どのような所でもスマートフォンおよびタブレットにおいて必須である。さらに他の使用例は、エンターテイメントのための拡張現実および情報検索である。ここで、拡張現実は、極めて低い遅延および瞬間的な(instantaneous)データ量を必要とする。
【0083】
mMTCは、バッテリにより駆動される多数(多量)の低コスト装置間の通信を可能にするために設計され、スマート計量、物流、現場、および身体センサなどのアプリケーションをサポートするためのものである。mMTCは、10年くらいのバッテリおよび/または1km2当たり、百万個程度の装置を目標とする。mMTCは、全ての分野で埋め込み(エンベデッド)センサ(embedded sensors)を円滑に接続できるようにし、最も多く予想される5Gの使用例のうちの1つである。潜在的に、2020年までIoT(Internet-of-Things)装置などは、204億個に達すると予測される。産業IoTは、5Gがスマート都市、資産管理(追跡)(asset tracking)、スマートユーティリティ、農業、およびセキュリティインフラを可能にする主な役割を実行する領域のうちの1つである。
【0084】
URLLCは、装置および機械が、極めて信頼性があり、極めて低い遅延および高い可用性(availability)にて通信できるようにすることで、車両通信、産業制御、工場自動化、遠隔手術、スマートグリッド、および公共安全アプリケーションに関して理想的である。URLLCは、1ms程度の遅延を目標とする。URLLCは、主なインフラの遠隔制御および自律走行車両などの超信頼/遅延が少ないリンクを介して産業を変化させる新しいサービスを含む。信頼性および遅延の水準は、スマートグリッド制御、産業自動化、ロボット工学、ドローン制御、および調整に関して必須である。
【0085】
次に、図10の三角形内に含まれた複数の使用例についてより具体的に説明する。
【0086】
5Gは、秒当たり数百メガビットから秒当たりギガビットまでのレートの(で評価される)(rated)ストリームを提供する手段であって、FTTH(Fiber-To-The-Home)ならびにケーブルベース(基盤)広帯域(cable-based broadband)(もしくは、DOCSIS)を補完できる。このような速い速度は、仮想現実(VR;Virtual Reality)および拡張現実(AR;Augmented Reality)だけでなく、4K以上(6K、8K、およびそれ以上)の解像度でTVを伝達するのに要求されることができる。VRおよびARアプリケーションは、ほとんど没入型(immersive)スポーツ競技を含む。特定アプリケーションは、特別なネットワーク設定が要求され得る。例えば、VRゲームの場合、ゲーム会社が遅延を最小にするために、コアサーバをネットワークオペレータのエッジネットワークサーバと統合しなければならない。
【0087】
自動車(Automotive)は、車両に対する移動通信のための多くの使用例とともに、5Gにおいて重要な新しい動力になるであろうと予想される。例えば、乗客のためのエンターテイメントは、高い容量と高いモバイル広帯域とを同時に要求する。その理由は、将来のユーザは、それらの位置および速度と関係なく、高品質の接続を期待し続けるためである。自動車分野の他の使用例は、拡張現実ダッシュボードである。運転手は、拡張現実ダッシュボードを介して前面の窓を通じて見るとともに、闇の中で物体を識別できる。拡張現実ダッシュボードは、物体の距離および動きに対して運転手に知らせる情報を重ねて表示する。将来、無線モジュールは、車両間の通信、車両とサポートするインフラ構造との間の情報交換および自動車と他の接続された装置(例えば、歩行者により伴われる装置)との間の情報交換を可能にする。安全システムは、運転手がより安全な運転をすることができるように行動の代替コースを案内して、事故の危険を低くすることができるようにする。次のステップは、遠隔操縦車両または自律走行車両になるであろう。これは、互いに異なる自律走行車両間および/または自動車とインフラとの間で、極めて信頼性があり極めて速い通信を要求する。将来、自律走行車両が全ての運転活動を行い、運転手には、車両自体が識別できない交通異常にのみ集中させるであろう。自律走行車両の技術的要求事項は、交通(トラフィック)安全(traffic safety)を人が達成できない程度の水準まで増加するように、超低遅延および超高速信頼性を要求する。
【0088】
スマート社会として言及されるスマート都市およびスマートホームは、高密度無線センサネットワークに埋め込まれるであろう。インテリジェント(知能型)(intelligent)センサの分散ネットワークは、都市もしくは家のコストおよびエネルギの効率的な維持に対する条件を識別するであろう。類似した設定が各家庭のために行なわれることができる。温度センサ、窓および暖房コントローラ、盗難警報器、および家電製品は、全て無線で接続される。このようなセンサのうちの多くのものが、典型的に、低いデータ送信速度、低電力、および低コストを要求する。しかしながら、例えば、リアルタイムHDビデオは、監視のために特定タイプの装置で要求されることができる。
【0089】
熱またはガスを含むエネルギの消費および分配は、高度に分散化されており、分散センサネットワークの自動化された制御が要求される。スマートグリッドは、情報を収集し、これにより行動するようにデジタル情報および通信技術を使用してこのようなセンサを相互接続する。この情報は、供給業者(supplier)および消費者の行動を含むことができるので、スマートグリッドは、効率性、信頼性、経済性、生産の持続可能性、および自動化された方式で電気などの燃料の分配を改善できるようにすることができる。スマートグリッドは、遅延の少ない他のセンサネットワークとして見ることもできる。
【0090】
健康部門は、移動通信の恵みを享受することができる多くのアプリケーションを保有している。通信システムは、遠く離れた所で臨床診療を提供する遠隔診療をサポートできる。これは、距離に対する障壁を減らすのに役に立ち、距離が遠い農村で持続的に利用できない医療サービスへのアクセス(接近)(access)を改善させることができる。これは、さらに重要な診療および緊急(応急)(emergency)状況において生命を助けるために使用される。移動通信ベースの無線センサネットワークは、心拍数および血圧などのパラメータに対する遠隔モニタリングおよびセンサを提供できる。
【0091】
無線およびモバイル通信は、産業応用分野で次第に重要になっている。配線(Wiring)は、設置および維持コストが高い。したがって、ケーブルを再構成できる無線リンクに交替する可能性は、多くの産業分野で魅力的な機会である。しかしながら、これを達成することは、無線接続がケーブルと類似した遅延、信頼性、および容量で動作することと、その管理が単純化されることと、を要求する。低い遅延および極めて低いエラー確率は、5Gに接続される必要がある新しい要求事項である。
【0092】
物流および貨物追跡は、位置ベース情報システムを使用して、どこでも在庫(インベントリ)(inventory)およびパッケージの追跡を可能にする移動通信の重要な使用例である。物流および貨物追跡の使用例は、典型的に低いデータ速度を要求するが、広い範囲および信頼性のある位置情報が必要である。
【0093】
図11は、本発明の技術的特徴が適用され得る無線通信システムの一例を示す。
【0094】
図11に示すように、無線通信システムは、第1の装置1110と第2の装置1120とを備えることができる。
【0095】
第1の装置1110は、基地局、ネットワークノード、送信UE、受信UE、無線装置、無線通信装置、車両、自律走行機能を搭載した車両、コネクテッドカー(Connected Car)、ドローン、無人航空機(UAV;Unmanned Aerial Vehicle)、人工知能(AI;Artificial Intelligence)モジュール、ロボット、拡張現実(AR;Augmented Reality)装置、仮想現実(VR;Virtual Reality)装置、混合現実(MR;Mixed Reality)装置、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、IoT装置、医療装置、フィンテック(fin-tech)装置(もしくは、金融装置)、セキュリティ装置、気候/環境装置、5Gサービスと関連した装置、またはその他、4次産業革命分野と関連した装置でありうる。
【0096】
第2の装置1120は、基地局、ネットワークノード、送信UE、受信UE、無線装置、無線通信装置、車両、自律走行機能を搭載した車両、コネクテッドカー、ドローン、UAV、AIモジュール、ロボット、AR装置、VR装置、MR装置、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、IoT装置、医療装置、フィンテック装置(もしくは、金融装置)、セキュリティ装置、気候/環境装置、5Gサービスと関連した装置、またはその他、4次産業革命分野と関連した装置でありうる。
【0097】
例えば、UEは、携帯電話、スマートフォン、ノートブックコンピュータ、デジタル放送用端末機、PDA(Personal Digital Assistants)、PMP(Portable Multimedia Player)、ナビゲーション、スレートPC、タブレットPC、ウルトラブック、ウェアラブル装置(例えば、スマートウォッチ、スマート眼鏡、HMD(Head Mounted Display))などを備えることができる。例えば、HMDは、頭に着用する形態のディスプレイ装置でありうる。例えば、HMDは、VR、AR、またはMRを実現するために使用されることができる。
【0098】
例えば、ドローンは、人が乗らずに無線制御信号により飛行する飛行体でありうる。例えば、VR装置は、仮想世界のオブジェクトまたは背景などを実現する装置を含むことができる。例えば、AR装置は、現実世界のオブジェクトまたは背景などに仮想世界のオブジェクトまたは背景を接続して実現する装置を含むことができる。例えば、MR装置は、現実世界のオブジェクトまたは背景などに仮想世界のオブジェクトまたは背景を融合して実現する装置を含むことができる。例えば、ホログラム装置は、ホログラフィという2個のレーザ光が交わって(会って)(meeting)発生する光の干渉現象を活用して、立体情報を記録および再生して360度の立体映像を実現する装置を含むことができる。例えば、公共安全装置は、映像中継装置またはユーザの人体に着用可能な映像装置などを含むことができる。例えば、MTC装置およびIoT装置は、人の直接的な介入やまたは操作が必要でない装置でありうる。例えば、MTC装置およびIoT装置は、スマートメータ(メートル)(smart meter)、自動販売機、温度計、スマート電球、ドアロック(ラック)(door lock)、または各種センサなどを含むことができる。例えば、医療装置は、疾病を診断、治療、軽減、処置、または予防する目的として使用される装置でありうる。例えば、医療装置は、傷害または障害を診断、治療、軽減、または補正する目的として使用される装置でありうる。例えば、医療装置は、構造または機能を検査、代替、または変形する目的として使用される装置でありうる。例えば、医療装置は、妊娠を調節する目的として使用される装置でありうる。例えば、医療装置は、診療用装置、手術用装置、(体外)診断用装置、補聴器、または施術用装置などを含むことができる。例えば、セキュリティ装置は、発生する恐れがある危険を防止し、安全を維持するために設置した装置でありうる。例えば、セキュリティ装置は、カメラ、CCTV(Closed-Circuit TV)、録画器、またはブラックボックスなどでありうる。例えば、フィンテック装置は、モバイル決済など、金融サービスを提供できる装置でありうる。例えば、フィンテック装置は、決済装置またはPOS(Point Of Sales)などを含むことができる。例えば、気候/環境装置は、気候/環境をモニタリングまたは予測する装置を含むことができる。
【0099】
第1の装置1110は、プロセッサ1111のような少なくとも1つのプロセッサと、メモリ1112のような少なくとも1つのメモリと、送受信部1113のような少なくとも1つの送受信部と、を備えることができる。プロセッサ1111は、以下に説明される本発明の機能、手順、および/または方法を行うことができる。プロセッサ1111は、1つまたは複数のプロトコルを行う(実現する)ことができる。例えば、プロセッサ1111は、無線インターフェースプロトコルの1つまたは複数の階層を行う(実現する)ことができる。メモリ1112は、上記プロセッサ1111と接続され、様々な形態の情報および/または命令を記憶(格納)する(store)ことができる。送受信部1113は、プロセッサ1111と接続され、無線信号を送受信するように制御されることができる。
【0100】
第2の装置1120は、プロセッサ1211のような少なくとも1つのプロセッサと、メモリ1212のような少なくとも1つのメモリと、送受信部1213のような少なくとも1つの送受信部と、を備えることができる。プロセッサ1211は、以下に説明される本発明の機能、手順、および/または方法を行うことができる。プロセッサ1211は、1つまたは複数のプロトコルを行うことができる。例えば、プロセッサ1211は、無線インターフェースプロトコルの1つまたは複数の階層を行うことができる。メモリ1212は、プロセッサ1211と接続され、様々な形態の情報および/または命令を記憶することができる。送受信部1213は、プロセッサ1211と接続され、無線信号を送受信するように制御されることができる。
【0101】
メモリ1112、1212は、プロセッサ1111、1211の内部または外部でそれぞれ接続されることができ、有線または無線接続のように様々な技術を介して他のプロセッサに接続されることもできる。
【0102】
第1の装置1110および/または第2の装置1120は、1つまたは複数のアンテナを有することができる。例えば、アンテナ1114、1214は、無線信号を送受信するように構成されることができる。
【0103】
以下、PUCCHリソースについて説明する。これについては、3GPP TS 38.213 V15.1.0(2018−03)の9.2.1節を参照できる。
【0104】
PUCCHで報告されるUCI(Uplink Control Information)タイプ(類型)(type)は、ハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest;HARQ)−ACK、SR(Scheduling Request)、およびCSI(Channel State Information)を含む。UCIビットは、HARQ−ACK情報ビット(存在する場合)、SR情報ビット(存在する場合)、およびCSIビット(存在する場合)を含む。
【0105】
UEが上位層パラメータPUCCH−Resource−Setにより提供される専用PUCCHリソース構成を有さなければ、HARQ−ACK情報を有するPUCCH送信のための初期アクティブUL BWP(initial active UL BWP)は、SystemInformationBlockType1により指示され、PUCCHリソースセットは、SystemInformationBlockType1を介して上位層パラメータPUCCH−Resource−Commonにより提供される。PUCCHリソースセットは、PUCCHフォーマット、第1のシンボル、およびPUCCH送信のための持続期間(duration)を含む。UEは、周波数ホッピングを使用してPUCCHを送信する。UEは、Msg3 PUSCH送信と同じ空間領域送信フィルタを使用してPUCCHを送信する。UEは、1つまたは複数のHARQ−ACK情報ビットを生成することを期待されない。
【0106】
UEが専用PUCCHリソース構成を有する場合、UEには、上位層により次の上位層パラメータのうちの1つまたは複数が提供される。
【0107】
・PUCCHフォーマット0においてPUCCH送信のためのリソースを提供するPUCCH−format0。
【0108】
・PUCCHフォーマット1においてPUCCH送信のためのリソースを提供するPUCCH−format1。
【0109】
・PUCCHフォーマット2においてPUCCH送信のためのリソースを提供するPUCCH−format2。
【0110】
・PUCCHフォーマット3においてPUCCH送信のためのリソースを提供するPUCCH−format3。
【0111】
・PUCCHフォーマット4においてPUCCH送信のためのリソースを提供するPUCCH−format4。
【0112】
PUCCHリソースは、次のパラメータのうちの1つまたは複数を含む。
【0113】
(1)第1のシンボルのインデックス
【0114】
・PUCCHフォーマット0またはPUCCHフォーマット2の場合、第1のシンボルのインデックスは、上位層パラメータPUCCH−F0−F2−starting symbolにより指示される。
【0115】
・PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4の場合、第1のシンボルのインデックスは、上位層パラメータPUCCH−F1−F3−F4−starting−symbolにより指示される。
【0116】
(2)シンボルの個数
【0117】
・PUCCHフォーマット0またはPUCCHフォーマット2の場合、シンボルの個数は、上位層パラメータPUCCH−F0−F2−number−of−symbolsにより指示される。
【0118】
・PUCCHフォーマット1、またはPUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4の場合、シンボルの個数は、上位層パラメータPUCCH−F1−F3−F4−number−of−symbolsにより指示される。
【0119】
(3)上位層パラメータPUCCH−starting−PRBによる、周波数ホッピング以前または周波数ホッピングがない場合の第1のPRBのインデックス
【0120】
(4)上位層パラメータPUCCH−2nd−hop−PRBによる周波数ホッピング以後の第1のPRBのインデックス
【0121】
(5)PRBの個数(PUCCHフォーマット2またはPUCCHフォーマット3の場合)
【0122】
・PUCCHフォーマット2の場合、PRBの個数は、上位層パラメータPUCCH−F2−number−of−PRBsにより指示される。
【0123】
・PUCCHフォーマット3の場合、PRBの数は、上位層パラメータPUCCH−F3−number−of−PRBsにより指示される。
【0124】
(6)周波数ホッピング:PUCCHリソースのための周波数ホッピングは、使用可能(enable)になるか、使用不可能(disable)になることができ、上位層パラメータPUCCH−frequency−hoppingにより指示される。
【0125】
(7)巡回(循環)シフト(cyclic shift)のインデックス(PUCCHフォーマット0またはPUCCHフォーマット1の場合):巡回シフトのインデックスは、上位層パラメータPUCCH−F0−F1−initial−cyclic−shiftにより指示される。
【0126】
(8)PUCCHフォーマット1の場合、直交カバーコードのインデックス:直交カバーコードのインデックスは、決定された集合から出され(is from)、上位層パラメータPUCCH−F1−time−domain−OCCにより指示される。
【0127】
(9)PUCCHフォーマット4の場合、直交カバーコードのインデックス
【0128】
・直交カバーコード(符号)(orthogonal cover code)のインデックスは、{0、1、2、3}の集合から出され、上位層パラメータPUCCH−F4−preDFT−OCC−indexにより指示される。
【0129】
(10)PUCCHフォーマット4の場合、直交カバーコードに対する拡散係数:PUCCHフォーマット4の拡散係数は、{2、4}の集合から出され、上位層パラメータPUCCH−F4−preDFT−OCC−lengthにより指示される。
【0130】
(11)上位層パラメータSpatialrelationinfoのために単一値を提供する場合、上位層パラメータPUCCH−Spatialrelationinfoにより提供される空間設定。他の場合(それとも)(otherwise)、空間設定は、Spatialrelationinfoの値のための選択命令により提供される。
【0131】
UEは、上位層パラメータPUCCH−Resource−Setにより複数のPUCCHリソースセットで構成されることができる。PUCCHリソースの第1のセット内のPUCCHリソースの個数は、上位層パラメータmaxNrofPUCCH−ResourcesPerSetにより提供される。PUCCHリソースの他のセット内のPUCCHリソースの個数は8である。PUCCHリソースセット内のPUCCHリソースは、上位層パラメータPUCCH−ResourceIdにより指示される。
【0132】
UEがNUCI個のUCIビットを送信すれば、UEは、次のようにPUCCHリソースセットを決定する。
【0133】
・NUCI≦2である場合、PUCCHリソースの第1のセット、または
【0134】
・2<NUCI<N2(N2は、上位層パラメータN_2により提供される)である場合、PUCCHリソースの第2のセット(存在する場合)、または
【0135】
・N2≦NUCI<N3(N3は、上位層パラメータN_3により提供される)である場合、PUCCHリソースの第3のセット(存在する場合)、または
【0136】
・N3≦NUCI≦N4である場合、PUCCHリソースの第4のセット(存在する場合)。
【0137】
UEがPUSCHを送信しておらず、UCIを送信している場合、UEは、次のPUCCHフォーマットによってUCIを送信する。
【0138】
・PUCCHフォーマット0:送信が1(個の)シンボルまたは2(個の)シンボルで行われ、UCIビットの個数が1または2である場合、
【0139】
・PUCCHフォーマット1:送信が4(個の)シンボル以上で行われ、UCIビットの個数が1または2である場合、
【0140】
・PUCCHフォーマット2:送信が1(個の)シンボルまたは2(個の)シンボルで行われ、UCIビットの個数が2以上である場合、
【0141】
・PUCCHフォーマット3:送信が4(個の)シンボル以上で行われ、UCIビットの個数が2以上である場合、
【0142】
・PUCCHフォーマット4:送信が4(個の)シンボル以上で行われ、UCIビットの個数が2以上であり、PUCCHリソースが直交カバーコードを含む場合
【0143】
以下、QCLおよび/またはTCI(Transmission Configuration Indication)について説明する。これは、3GPP TS 38.214 V15.1.0(2018−03)の5.1.5節を参照できる。
【0144】
1つのアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャネルの特性が、他のアンテナポート上のシンボルが伝達されるチャネルから推論され得るならば、2個のアンテナポートは、QCL関係にあると言える。
【0145】
UEは、UEおよび与えられたサービングセルのために意図されたDCIを有する検出されたPDCCHによってPDSCHをデコードするために、上位層シグナリングによりM個までのTCI−Statesで構成されることができる。ここで、Mは、UE性能に依存する。構成された各TCI状態(TCI−States)は、1つのRSセットTCI−RS−SetConfigを含む。各TCI−RS−SetConfigは、RSセット内の参照信号とPDSCHのDM−RSポートグループとの間のQCL関係を構成するためのパラメータを含む。RSセットは、1つまたは2つのDL RSに対する基準(reference)と、上位層パラメータQCL−Typeにより構成される各々に対して関連付けられたQCLタイプと、を含む。2つのDL RSの場合、基準が同一であるDL RSであるか、異なるDL RSであるかに関係なく、QCLタイプが同一であってはならない。UEに指示されたQCLタイプは、上位層パラメータQCL−Typeに基づいて次のタイプのうちの1つまたはその組み合わせを取ることができる。
【0146】
・QCL−TypeA´:{ドップラシフト、ドップラ拡散、平均遅延、遅延拡散}
【0147】
・QCL−TypeB´:{ドップラシフト、ドップラ拡散}
【0148】
・QCL−TypeC´:{平均遅延、ドップラシフト}
【0149】
・QCL−TypeD´:{空間受信パラメータ}
【0150】
すなわち、2つの信号がQCL関係にあるということは、次を意味する。
【0151】
(1)2つの信号が極めて類似したチャネル条件を経た(undergone)。
【0152】
(2)2つの信号が類似したチャネルを経るためには、それらが同じ位置(すなわち、同じ場所および同じアンテナ)にある可能性が高い。
【0153】
(3)2つの信号が類似したチャネルを介して受信器に到達するので、受信器が信号のうちの1つを感知し、当該信号のチャネル特性を把握できるならば、他の信号を感知するのに非常に有利である(大助かりとなる)(significantly advantageous)。
【0154】
UEは、最大8個のTCI状態をDCIの送信構成指示(Transmission Configuration Indication)フィールドのコードポイントにマッピングするのに使用される活性化命令を受信する。UEがTCI状態の初期上位層構成を受信した以後と活性化命令を受信する前とに、UEは、サービングセルのPDSCHの1つのDM−RSポートグループのアンテナポートが、ドップラシフト、ドップラ拡散、平均遅延、遅延拡散、空間受信パラメータに対して初期アクセス(接続)(initial access)手順で決定されたSS/PBCHブロックと空間的にQCL関係にあると仮定することができる。
【0155】
UEがPDSCHをスケジューリングするCORESETに対して‘Enabled’に設定された上位層パラメータTCI−PresentInDCIで構成されれば、UEは、当該CORESETで送信されたPDCCHのDL DCIにTCIフィールドが存在すると仮定する。TCI−PresentInDCIがPDSCHをスケジューリングするCORESETに対して‘Disabled’に設定されるか、PDSCHがDCIフォーマット1_0によりスケジューリングされれば、PDSCHアンテナポートQCLを決定するために、UEは、PDSCHに対するTCI状態がPDCCH送信に使用されたCORESETに対して適用されたTCI状態と同一であると仮定する。
【0156】
TCI−PresentinDCIが‘Enabled’に設定された場合、UEは、PDSCHアンテナポートQCLを決定するために検出されたPDCCH上のDCI内の送信構成指示フィールドの値に応じてTCI−Statesを使用する。DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが閾値Threshold−Sched−Offset以上である場合、UEは、サービングセルのPDSCHの1つのDM−RSポートグループのアンテナポートが指示されたTCI状態によって与えられたQCLタイプに対してRSセット内のRSとQCL関係にあると仮定することができる。閾値は、UE性能に基づく。TCI−PresentInDCI=‘Enabled’およびTCI−PresentInDCI=‘Disabled’の両方の場合、DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが閾値Threshold−Sched−Offsetより小さければ、UEは、サービングセルのPDSCHの1つのDM−RSポートグループのアンテナポートが、UEのために1つまたは複数のCORESETが構成された最後のスロットで最も低いCORESET−IDのPDCCH QCL指示のために使用されたTCI状態に基づいて、QCL関係にあると仮定することができる。構成された全てのTCI状態がQCL−TypeD’を含まなければ、UEは、DL DCIの受信と当該PDSCHとの間の時間オフセットに関係なく、スケジューリングされたPDSCHのために指示されたTCI状態とは異なるQCL仮定を取得しなければならない。
【0157】
NRにおいて、単一ビームおよび/またはマルチ(多重)ビーム(multi-beam)動作が行われ得る。ネットワークは、単一ビームおよび/またはマルチビームを配置でき、互いに異なる時間に互いに異なる単一ビームが使用され得る。単一ビームおよび/またはマルチビーム動作が行われるか否かに関係なく、UEの観点では、制御チャネルのモニタリングのためにモニタリングするリソースを決定しなければならない。特に、マルチビーム動作が行われるか、繰り返し(repetition)が使用される場合、同じ制御チャネルが複数の機会(occasion)で送信されることができる。これは、UL送信でも同様である。また、RACH手順が構成されたUEのアクティブDL/UL BWP内で行われ得る場合、物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access CHannel;PRACH)プリアンブル送信のためのPRACHリソースは、各UL BWPごとに独立して構成されることができる。UE間で互いに異なるUL BWPを使用する場合、PUCCHリソースがどのように構成されるかが明確になる必要がある。また、フォールバックメッセージがACK/NACKコードブックメカニズムまたはRRC再構成などを切り換えるようにスケジューリングされるとき、よりロバスト(堅固)な(robust)ACK/NACK送信メカニズムも考慮されることができる。PUCCHリソースのQCL/TCI状態と関連して、様々な場合が考慮される必要がある。すなわち、ビーム失敗の事例(beam failure cases)、ビーム失敗リカバリ(復旧)の事例(beam failure recovery cases)、新しいRACH手順などが考慮される必要があり、このような場合、QCL/TCI状態を決定するメカニズムが明確になる必要がある。
【0158】
以下、本発明の一実施形態に係るPUCCHリソース構成および/またはこれと関連付けられるUE動作を説明する。本発明の一実施形態に係るPUCCHリソース構成および/またはこれと関連付けられるUE動作は、PCell/PSCell(primary SCell)の初期DL/UL BWPにおけるPUCCH送信に重点をおいて説明されることができる。しかしながら、本発明は、これに制限されるものではなく、本発明の一実施形態に係るPUCCHリソース構成および/またはこれと関連付けられるUE動作と関連して、下記のような場合が追加して考慮され得る。
【0159】
(1)PCell/PSCell(primary SCell)の初期DL/UL BWPにおけるRRC接続確立後のPUCCH送信
【0160】
(2)PCell/PSCellの初期DL/UL BWPと異なるアクティブDL/UL BWPにおけるMsg4に対するACK/NACKのためのPUCCH送信
【0161】
(3)初期DL/UL BWPでフォールバックACK/NACKのためのPUCCH送信
【0162】
(4)初期DL/UL BWPと異なるアクティブDL/UL BWPにおけるフォールバックACK/NACKのためのPUCCH送信
【0163】
(5)初期DL/UL BWPで、SCell RACH手順中の、Msg4に対するACK/NACKのためのPUCCH送信
【0164】
(6)初期DL/UL BWPと異なるアクティブDL/UL BWPで、SCell RACH手順中の、Msg4に対するACK/NACKのためのPUCCH送信
【0165】
RMSIは、初期アクセス手順で使用される16個の可能なPUCCHリソースセットの中で、PUCCHリソースを構成できる。これは、デフォルト(default)PUCCHリソースセットと呼ばれることができる。RRC接続確立後に、UEは、他のセットのPUCCHリソースで構成されることができる。これは、UE専用PUCCHリソースセットと呼ばれることができる。UEは、デフォルトPUCCHリソースセットおよび/またはUE専用PUCCHリソースセットを、次のオプションのうちの少なくとも1つに従って使用することができる。
【0166】
(1)オプション1:デフォルトPUCCHリソースセットは、RRC接続確立前にのみ使用されることができる。RRC接続確立以後には、UEは、常にUE専用PUCCHリソースセットを使用できる。すなわち、RRC接続確立以後(または、PUCCHリソース構成以後)、初期DL/UL BWPにおけるMsg4に対するACK/NACK送信に対しても、UEは、UE専用PUCCHリソースセットを使用できる。言い替えれば、一時的な(臨時)(temporary)セル無線ネットワーク一時識別子(Cell Radio Network Temporary Identifier;C−RNTI)ベースのPDSCHに対応するACK/NACKは、デフォルトPUCCHリソースセットを使用して送信されるのに対し、他のACK/NACKは、UE専用PUCCHリソースセットを使用して送信されることができる。
【0167】
(2)オプション2:デフォルトPUCCHリソースセットは、RACH手順(例えば、Msg4に対するACK/NACK)およびビーム失敗リカバリ手順ならびにフォールバックACK/NACKのために使用されることができる。フォールバックACK/NACKは、UEが、他のDCIなしで、PCellのフォールバックDCIでDAI(DL assignment index)=1のみを受信する場合として定義されることができる。
【0168】
(3)オプション3:デフォルトPUCCHリソースセットは、RRC接続確立以前またはUE専用PUCCHリソースセットが利用可能になる以前のRACH手順で使用されることができ、また、フォールバックACK/NACKのために使用されることができる。その他の場合には、UE専用PUCCHリソースセットが使用され得る。これは、フォールバック動作のためのACK/NACKがロバスト(強靭)な(robust)リソースで送信されることを保証するためである。
【0169】
(4)オプション4:デフォルトPUCCHリソースセットは、RRC接続確立が可能か否かに関係なく、RACH手順に使用されることができる。UE専用PUCCHリソースセットは、フォールバックACK/NACK、ビーム失敗リカバリ手順などの他の場合に使用されることができる。
【0170】
(5)オプション5:UE専用PUCCHリソースセットは、RACH手順を除く全ての場合に使用されることができる。PUCCHのSpatialTxinformationは、RACH手順に対して暗示的に決定されることができる。すなわち、RACH手順の間、PUCCHリソースのSpatialTxInformationは、無視されることができる。
【0171】
(6)オプション6:最も低いPUCCHリソース(lowest PUCCH resource)のSpatialTx情報は、ただRACH手順のみに基づいて決定されることができる。最も低いPUCCHリソースのSpatialTx情報は、明示的な構成なしで構成されることができる。あるいは、最も低いPUCCHリソースが明示的なSpatialTxinformationで構成されていない場合、SpatialTx情報は、RACH手順に従って決定されることができる。明示的SpatialTx構成がないPUCCHリソースにも同じ動作が適用され得る。
【0172】
(7)オプション7:最も低いPUCCHリソースのspatialTX情報は、RACH手順またはMAC(Media Access Control) CE(Control Element)に基づいて決定されることができる。spatialTX情報は、明示的構成なしでは構成されないことがある。しかしながら、構成されたspatialTX情報の状態が、SS/PBCHブロックセット、ビーム復旧RSセット、ビーム一致(beam correspondence)が仮定される場合RLM(Radio Link Monitoring)−RSセット、ビーム一致が仮定されない場合SRI(Scheduling Request Indicator)/SRS(Sounding Reference Signal)リソースセット、のうち少なくとも1つと同等であると仮定する場合、spatialTX情報は、MAC CEを介して活性化されることができる。あるいは、最も低いPUCCHリソースが明示的なSpatialTxinformationで構成されていない場合、SpatialTx情報は、RACH手順およびMAC CEのうち、最も最近のものによって決定されることができる。言い替えれば、PUCCHリソースのspatialTX情報は、RACH手順またはMAC CEのうちの最も最近の活動(the most recent one)をベースとしてアップデートされることができる。
【0173】
上述したオプション2の場合、UE専用UL BWPシナリオ、またはSCellのRACH手順、あるいはSCellのフォールバックACK/ANCK送信のために、次のように追加オプションが考慮され得る。
【0174】
・オプション1:上記のような場合にも、PCell(または、PSCell)のデフォルトPUCCHリソースセットが使用され得る。これをサポートするために、UL BWPを含まない各UE専用BWPに対してデフォルトPUCCHリソースセットが構成される必要がある。RMSIシグナリングが再使用され得るし、当該UL BWP内でMsg3の送信のために使用された仮想UL BWPにオフセットが適用され得る。
【0175】
・オプション2:上記のような場合、常にUE専用PUCCHリソースセットが使用され得る。
【0176】
これは、上述したオプション3の場合にも適用されることができる。すなわち、各セルに対するフォールバックACK/NACKは、デフォルトPUCCHリソースセットを使用して送信されることができるか、または、PCellもしくはPSCellでないセルに対するフォールバックACK/NACKは、UE専用PUCCHリソースセットを使用して送信されることができる。
【0177】
各PUCCHリソースセットに対するQCL/TCI状態は、次のとおりでありうる。以下の説明において、QCL/TCI状態は、SpatialTX情報に代替されることができる。
【0178】
・デフォルトPUCCHリソースセット:デフォルトPUCCHリソースセットのQCL/TCI状態は、最も最近に行われたRACH手順のMsg3(または、PRACHプリアンブル)の送信に使用されたビーム方向に従うことができる。デフォルトPUCCHリソースセットのQCL/TCI状態がMsg3に従う場合、デフォルトPUCCHリソースセットに対するQCL/TCI状態は、コンテンションベース(競争基盤)(contention-based)RACH手順に基づいてアップデートされることができる。デフォルトPUCCHリソースセットのQCL/TCI状態がPRACHプリアンブルに従う場合、デフォルトPUCCHリソースセットに対するQCL/TCI状態は、コンテンションベースであるか、または非コンテンションベースであるかに関係なく、RACH手順に基づいてアップデートされることができる。
【0179】
・UE専用PUCCHリソースセット:利用可能な場合、UE専用PUCCHリソースセットのQCL/TCI状態は、指示されたSRIに従うことができる。他の場合、UE専用PUCCHリソースセットのQCL/TCI状態は、最も低いPUCCHリソースに構成されたQCL/TCI状態に従うことができる。あるいは、UE専用PUCCHリソースセットのQCL/TCI状態は、デフォルトPUCCHリソースセットのQCL/TCI状態に従うことができる。デフォルトPUCCHリソースセットのQCL/TCI状態と類似して、RACH手順によって、UE専用PUCCHリソースセットのQCL/TCI状態がアップデートされることができる。RACH手順は、コンテンションベースまたは非コンテンションベースで発生できるので、UE専用PUCCHリソースセットのQCL/TCI状態は、ビーム失敗リカバリ手順を含んで最も最近の成功したRACH手順のPRACHに従うことができる。あるいは、PUCCHリソースセットの一部のSpatialTx情報が構成されないことがあり、当該PUCCHリソースセットは、SptialTx情報を決定するために、最近のRACH手順に従うことができる。UE専用PUCCHリソースセットのQCL/TCI状態を決定するために、RACH手順のMsg3が使用されれば、Msg3またはビーム失敗リカバリ手順(ビーム失敗リカバリ応答を受信した後、PUSCH再送信またはRARを受信した後)におけるPUSCH送信に対するQCL/TCI状態は、ビーム失敗リカバリのために送信されたPRACHプリアンブルのQCL/TCI状態に従うことができる。
【0180】
あるいは、UE専用PUCCHリソースセットに対して(または、PUCCHリソースごとに)明示的なQCL/TCI状態が与えられ得る。このとき、QCL/TCI状態は、RRC、またはMAC CE、あるいはDCIを介しての再構成により、明示的にのみアップデートされることができる。明示的に再構成される前までは、以前に構成されたQCL/TCI状態が使用され得る。このような場合、RACH手順またはビーム失敗リカバリ手順の間、RACH手順に従ってQCL/TCI状態が変更され得るデフォルトPUCCHリソースセットが使用され得る。言い替えれば、明示的なSpatialTx情報のないUE専用PUCCHリソースセットが許容され得る。UE専用PUCCHリソースセットのSpatialTx情報は、最近のRACH手順に基づいて決定されることができる。ビーム一致を仮定する場合、UE専用PUCCHリソースセットのSpatialTx情報は、RAR/Msg4に使用されるSS/PBCHブロックインデックスに基づいて決定されることができる。ビーム一致が仮定されない場合、UE専用PUCCHリソースセットのSpatialTx情報は、RACH手順の間、Msg4に対応するRACH/Msg4/HARQ−ACKが整列されるRACHリソースに基づいて決定されることができる。
【0181】
・SpatialTx情報がない(すなわち、明示的に構成されていない)RACHリソースが使用されるとき、UEは、DAI=1、あるいは1または2ビットのHARQ−ACKビット(または、特定のPUCCHフォーマットセット)のみが使用されることを期待できる。必要な場合、HARQ−ACKビットまたはCSIビットは、HARQ−ACKの1−2ビット(内)に適するように省略されることができる。
【0182】
図12は、本発明の一実施形態によってUCIを送信する方法の一例を示す。上述した本発明の実施形態が本実施形態に適用され得る。特に、デフォルトPUCCHリソースセットとUE専用PUCCHリソースセットとの使用と関連して、オプション(1)が適用され得る。
【0183】
図12に示すように、ステップS1200において、UEは、デフォルトPUCCHリソースに関する情報を受信する。上記デフォルトPUCCHリソースに関する情報は、RMSIを介して受信されることができる。上記デフォルトPUCCHリソースに関する情報は、RMSIに含まれるPUCCH−ConfigCommon IE(Information Element)によって構成されることができる。PUCCH−ConfigCommon IEは、セル固有(特定)(cell-specific)PUCCHパラメータを構成するために使用されることができる。上記デフォルトPUCCHリソースに関する情報は、PUCCH−ConfigCommon IE内のpucch−ResourceCommonフィールドでありうる。上記デフォルトPUCCHリソースは、16個のPUCCHリソースのうちの1つでありうる。
【0184】
ステップS1210において、gNBとRRC接続を確立する以前にのみ、UEは、上記デフォルトPUCCHリソースを使用してUCIを上記gNBに送信する。すなわち、UEは、上記デフォルトPUCCHリソースを初期UL BWP上で初期アクセス手順中にのみ使用する。
【0185】
上記UCIは、一時的C−RNTIベースのPDSCH送信に対応するHARQ−ACKを含むことができる。
【0186】
上記デフォルトPUCCHリソースに対するQCL/TCI状態またはSpatialTx情報は、最も最近に行われたランダムアクセス(任意接続)(random access)手順でPRACHプリアンブル送信に使用されたビーム方向に基づいて決定されることができる。このとき、上記デフォルトPUCCHリソースに対するTCI状態は、コンテンションベースのランダムアクセス手順または非コンテンションベースのランダムアクセス手順に基づいてアップデートされることができる。あるいは、上記デフォルトPUCCHリソースに対するTCI状態は、最も最近に行われたランダムアクセス手順でMsg3送信に使用されたビーム方向に基づいて決定されることができる。このとき、上記デフォルトPUCCHリソースに対するTCI状態は、コンテンションベースのランダムアクセス手順に基づいてアップデートされることができる。
【0187】
UEは、UE専用PUCCHリソースに関する情報を受信することができる。上記UE専用PUCCHリソースを受信すれば、UEは、上記デフォルトPUCCHリソースの代わりに、上記UE専用PUCCHリソースを使用できる。UEは、上記gNBと上記RRC接続を確立した後、上記UE専用PUCCHリソースを使用して、UCIを上記gNBに送信することができる。
【0188】
上記UE専用PUCCHリソースに対するTCI状態は、上記gNBによって明示的に構成されることができる。このとき、上記UE専用PUCCHリソースに対するTCI状態は、上記gNBによる明示的な再構成によってのみアップデートされることができる。あるいは、上記UE専用PUCCHリソースに対するTCI状態は、最も最近に成功裏に行われたランダムアクセス手順におけるPRACHプリアンブル送信に基づいて決定されることができる。
【0189】
図12において説明された本発明の一実施形態によれば、デフォルトPUCCHリソースがいつおよび/またはいかなる動作のために使用されるか、明確に定義されることができる。また、デフォルトPUCCHリソースおよび/またはUE専用PUCCHリソースに対して、QCL/TCI状態に関する情報を受信する前に、当該PUCCHリソースに対するQCL/TCI状態が明確に定義されることができる。
【0190】
図13は、本発明の実施形態を実現するより詳細なUEを示す。UE側に対して前述した本発明がこの実施形態に適用され得る。
【0191】
UEは、プロセッサ1310、電力管理モジュール1311、バッテリ1312、ディスプレイ1313、キーパッド1314、SIM(Subscriber Identification Module)カード1315、メモリ1320、送受信部1330、1つもしくは複数のアンテナ1331、スピーカ1340、ならびにマイク1341を備える。
【0192】
プロセッサ1310は、本明細書において説明された提案された機能、手順、および/または方法を実現するように構成されることができる。無線インターフェースプロトコルの階層は、プロセッサ1310で実現されることができる。プロセッサ1310は、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、他のチップセット、論理回路、および/またはデータ処理装置を備えることができる。プロセッサは、AP(Application Processor)でありうる。プロセッサ1310は、DSP(Digital Signal Processor)、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、モデム(Modem;Modulator and demodulator)のうちの少なくとも1つを含むことができる。プロセッサ1310の例は、QUALCOMM(登録商標)により製造されたSNAPDRAGON(登録商標)シリーズプロセッサ、SAMSUNG(登録商標)により製造されたEXYNOS(登録商標)シリーズプロセッサ、APPLE(登録商標)により製造されたAシリーズプロセッサ、MediaTekにより製造されたHELIO(登録商標)シリーズプロセッサ、INTEL(登録商標)により製造されたATOM(登録商標)シリーズプロセッサ、または対応する次世代プロセッサでありうる。
【0193】
プロセッサ1310は、デフォルトPUCCHリソースに関する情報を受信するように送受信部1330を制御するように構成されることができる。上記デフォルトPUCCHリソースに関する情報は、RMSIを介して受信されることができる。上記デフォルトPUCCHリソースに関する情報は、RMSIに含まれるPUCCH−ConfigCommon IEによって構成されることができる。PUCCH−ConfigCommon IEは、セル固有PUCCHパラメータを構成するために使用されることができる。上記デフォルトPUCCHリソースに関する情報は、PUCCH−ConfigCommon IE内のpucch−ResourceCommonフィールドでありうる。上記デフォルトPUCCHリソースは、16個のPUCCHリソースのうちの1つでありうる。
【0194】
gNBとRRC接続を確立する以前にのみ、プロセッサ1310は、上記デフォルトPUCCHリソースを使用してUCIを上記gNBに送信するように送受信部1330を制御するように構成されることができる。すなわち、UEは、上記デフォルトPUCCHリソースを初期UL BWP上で初期アクセス手順中にのみ使用する。
【0195】
上記UCIは、一時的C−RNTIベースのPDSCH送信に対応するHARQ−ACKを含むことができる。
【0196】
上記デフォルトPUCCHリソースに対するQCL/TCI状態またはSpatialTx情報は、最も最近に行われたランダムアクセス手順でPRACHプリアンブル送信に使用されたビーム方向に基づいて決定されることができる。このとき、上記デフォルトPUCCHリソースに対するTCI状態は、コンテンションベースのランダムアクセス手順または非コンテンションベースのランダムアクセス手順に基づいてアップデートされることができる。あるいは、上記デフォルトPUCCHリソースに対するTCI状態は、最も最近に行われたランダムアクセス手順でMsg3送信に使用されたビーム方向に基づいて決定されることができる。このとき、上記デフォルトPUCCHリソースに対するTCI状態は、コンテンションベースのランダムアクセス手順に基づいてアップデートされることができる。
【0197】
プロセッサ1310は、UE専用PUCCHリソースに関する情報を受信するように送受信部1330を制御するように構成されることができる。上記UE専用PUCCHリソースを受信すれば、UEは、上記デフォルトPUCCHリソースの代わりに、上記UE専用PUCCHリソースを使用できる。プロセッサ1310は、上記gNBと上記RRC接続を確立した後、上記UE専用PUCCHリソースを使用してUCIを上記gNBに送信するように送受信部1330を制御するように構成されることができる。
【0198】
上記UE専用PUCCHリソースに対するTCI状態は、上記gNBによって明示的に構成されることができる。このとき、上記UE専用PUCCHリソースに対するTCI状態は、上記gNBによる明示的な再構成によってのみアップデートされることができる。あるいは、上記UE専用PUCCHリソースに対するTCI状態は、最も最近に成功裏に行われたランダムアクセス手順におけるPRACHプリアンブル送信に基づいて決定されることができる。
【0199】
電力管理モジュール1311は、プロセッサ1310および/または送受信部1330に対する電力を管理する。バッテリ1312は、電力管理モジュール1311に電力を供給する。ディスプレイ1313は、プロセッサ1310により処理された結果を出力する。キーパッド1314は、プロセッサ1310により使用される入力を受信する。キーパッド1314は、ディスプレイ1313上に表示されることができる。SIMカード1315は、携帯電話およびコンピュータなどの携帯電話装置で加入者を識別し、認証するのに使用されるIMSI(International Mobile Subscriber Identity)およびそれと関連するキーを安全に記憶するために使用される集積回路である。多くのSIMカードに連絡先情報を記憶することもできる。
【0200】
メモリ1320は、プロセッサ1310と動作可能に結合され、プロセッサ1310を動作させるための様々な情報を記憶する。メモリ1320は、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、記憶媒体、および/または他の記憶装置を備えることができる。実施形態がソフトウェアで実現される場合、本明細書において説明された技術などは、本明細書において説明された機能を果たすモジュール(例えば、手順、機能など)で実現されることができる。モジュールは、メモリ1320に記憶されることができ、プロセッサ1310により実行されることができる。メモリ1320は、プロセッサ1310の内部に実現されることができる。あるいは、メモリ1320は、プロセッサ1310の外部に実現されることができ、技術分野において公知の様々な手段を介してプロセッサ1310と通信可能に接続されることができる。
【0201】
送受信部1330は、プロセッサ1310と動作可能に結合され、無線信号を送信および/または受信する。送受信部1330は、送信器と受信器とを備える。送受信部1330は、無線周波数信号を処理するためのベースバンド回路を備えることができる。送受信部は、無線信号を送信および/または受信するように1つまたは複数のアンテナ1331を制御する。
【0202】
スピーカ1340は、プロセッサ1310により処理された音関連の(sound-related)結果を出力する。マイク1341は、プロセッサ1310により使用される音関連の入力を受信する。
【0203】
図13において説明された本発明の一実施形態によれば、デフォルトPUCCHリソースがいつおよび/またはいかなる動作のために使用されるかが明確に定義されることができる。また、デフォルトPUCCHリソースおよび/またはUE専用PUCCHリソースに対して、QCL/TCI状態に関する情報を受信する前に、当該PUCCHリソースに対するQCL/TCI状態が明確に定義され得る。
【0204】
前述した例示的なシステムにおいて、前述した本発明の特徴によって実現できる方法は、流れ図(順序図)(flow diagrams)に基づいて説明された。便宜上、方法は、一連のステップまたはブロックで説明されたが、請求された本発明の特徴は、ステップまたはブロックの順序に限定されるものではなく、あるステップは、他のステップと、前述したものと異なる順序で、または同時に発生することができる。また、当業者であれば、流れ図に示したステップが、排他的でなく、他のステップが含まれるか、または流れ図の1つもしくは複数のステップが本発明の範囲に影響を及ぼさず、削除できることを理解することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13