(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記センサ装置は、前記流動する血液の温度を検出するように動作可能である温度センサをさらに備え、前記管が前記筐体の前記チャネル内に配置されると、前記温度センサは、前記流動する血液の温度を測定する、請求項1に記載の装置。
前記血液の流量を測定するように動作可能であり、かつ前記流動する血液中の気泡を検出するように動作可能である第2のセンサをさらに備え、前記第2のセンサは、前記プロセッサが前記第2のセンサによって得られる血流量データおよび気泡検出データを受信するように前記プロセッサに動作可能に接続され、それによって、血液が通って流動する前記管が前記筐体の前記チャネル内に配置されると、前記プロセッサは、前記第1のセンサによって得られる血流量データおよび前記第2のセンサによって得られる血流量データを受信し、前記プロセッサは、前記第1のセンサからの気泡検出データおよび前記第2のセンサからの気泡検出データを受信する、請求項2に記載の装置。
前記プロセッサは、前記第1のセンサによって得られる血流量データおよび前記温度センサによって得られる血液温度データに基づいて、前記管内の前記流動する血液の温度補正血流量を計算し、前記プロセッサは、前記計算された温度補正血流量をディスプレイ装置に出力する、請求項2に記載の装置。
前記プロセッサは、前記第1のセンサによって得られる血流量データおよび前記血液センサによって得られる血液ヘマトクリットまたはヘモグロビンデータに基づいて、前記管内の前記流動する血液のヘマトクリットまたはヘモグロビン補正血流量を計算し、前記プロセッサは、前記計算されたヘマトクリットまたはヘモグロビン補正血流量をディスプレイ装置に出力する、請求項1に記載の装置。
前記プロセッサは、前記第1のセンサによって得られる血流量データおよび前記血液センサによって得られる血液ヘマトクリットまたはヘモグロビンデータに基づいて、前記管内の前記流動する血液のヘマトクリットまたはヘモグロビン補正血流量を計算し、前記プロセッサは、前記計算されたヘマトクリットまたはヘモグロビン補正血流量をディスプレイ装置に出力する、請求項2に記載の装置。
前記プロセッサは、前記第1のセンサによって得られる血流量データと、前記血液センサによって得られる血液ヘマトクリットまたはヘモグロビンデータと、前記温度センサによって得られる血液温度データとに基づいて、前記管内の前記流動する血液の補正血流量を計算し、前記プロセッサは、前記計算された補正血流量をディスプレイ装置に出力し、前記計算された補正血流量は、血液温度と、ヘマトクリットまたはヘモグロビンとに対して補正されている、請求項2に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の種々の例証的非限定的実施形態が、同一部品が同一参照文字を用いて指定される図面を参照して、以下のように説明される。最初に、1つ以上の非限定的装置実施形態が、説明され、次いで、1つ以上の非限定的方法実施形態が、説明される。
【0012】
図1は、それを通して流体Fが流動する管Tを受け取るように構成されるチャネル5を具備する主要筐体3を含む流体流量感知および気泡検出装置1を図示する。管Tは、腎臓透析機械、注入ポンプ血液分析器、輸血システム、体外膜型酸素供給(ECMO)機械、もしくは心肺バイパス機械等の医療機器に接続され得るか、または、管Tは、そのような医療機器に接続される管類セットの構成要素であり得る。管T内を流動する流体は、したがって、血液であり得る。しかしながら、それは、患者の中に注入可能な流体であるタンパク質、電解質、血漿増量剤等を含む他の種類の生理学的流体でもあり得る。さらに、管T内を流動する流体Fは、順方向または逆方向のいずれかに流動し得、流体流量感知および気泡検出装置1は、その流量センサを用いて、流動の方向を検出可能である。したがって、いくつかの図は、順方向における流動を示し得るが、流体流量感知および気泡検出装置1は、逆方向における流体流動も検出可能である。
【0013】
管Tは、好ましくは、クリアおよび/または半透明であり、PVC、シリコーン、ポリカーボネート、または他のタイプの医療グレード管類等の医療グレード管類から構築され得る。装置1は、管Tをチャネル5内にしっかりと固定するクラムシェル筐体11を形成するように、ヒンジ9または他の留め具によって主要筐体3に接続される、カバー7を具備し得る。装置1は、管T上にクランプ締めする、クラムシェル筐体11を有するので、装置は、管Tの外部にクランプ締めする外部クランプオンセンサシステムとしても特徴付けられ得る。
【0014】
図2に示されるように、センサ装置13が、主要筐体3内に配置され、センサ装置13は、管T内を流動する流体Fの流量を測定または感知するように位置付けられ、動作可能である第1のセンサ15と、流動する流体F中の気泡を検出するように位置付けられ、動作可能である第2のセンサ17と、流動する流体Fの温度を測定または感知するように位置付けられ、動作可能である温度センサ19とを含む。したがって、それを通して流体Fが流動する管Tが主要筐体3のチャネル5内に配置されると、第1のセンサ15は、流動する流体の流量を測定し、第2のセンサ17は、流動する流体中の気泡を検出し、温度センサ19は、流動する流体の温度を測定する。温度センサ19は、それが流動しているか、静止して留まっている(すなわち、無流動)かにかかわらず、流体の温度を測定可能である。第1のセンサ15は、無流動状態を検出し、かつ両方向における流動を検出することができる流量センサである。第2のセンサ17は、気泡検出センサであり、気泡が、ある最低限の速度で移動し、ある最小限サイズを有する場合のみ、気泡を検出することができるが、第2のセンサ17が流体F中を移動する気泡を検出するために、流体が流動する必要はない。
【0015】
センサ装置13は、センサ15、17、および19のアレイを含むので、センサ装置13は、センサアレイとしても特徴付けられ得る。随意に、センサアレイは、温度センサ19によって測定される流体温度に加え、またはその代わりに、周囲温度を測定するためのセンサを含み得る。言い換えると、周囲温度センサは、温度センサ19によって得られる流動する流体の温度測定に及ぼす周囲温度の影響を補償するために使用されるデータを提供するために採用され得る。加えて、温度センサ19の場所および特性は、温度変化に続く定常状態が、そのようなデバイスの筐体によって生じる影響の結果、平衡に到達するまで最大で1時間かかり得る従来技術デバイスより迅速に(例えば、約数秒〜1分未満)管T内の流体Fに関する定常状態を反映する温度変化を測定することを可能にする。
【0016】
装置1はさらに、
図3に図式的に図示されるように、第1のセンサ15によって提供される流体流量データ信号I
Fを受信するように接続され、かつ第2のセンサ17によって提供される気泡検出データ信号I
Bを受信するように接続され、かつ温度センサ19によって提供される流体温度データ信号I
Tを受信するように接続されるプロセッサ21を含み得る。プロセッサは、主要筐体3もしくはクラムシェル筐体11内に位置し得るか、またはプロセッサは、センサアレイから遠隔にあり、その独自の別個の筐体内に位置し得る。プロセッサ21が、センサアレイから遠隔に位置する場合、伝送ケーブル23が、主要筐体3に取り付けられ、センサアレイ13とプロセッサ21との間の伝送経路を提供し、それを経由してデータ信号I
F、I
B、I
Tが、センサアレイ13からプロセッサ21に伝送される。代替として、センサアレイ13は、データ信号I
F、I
B、I
Tを、無線で(例えば、GSM(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、WLAN等を介して)、プロセッサ21の一部であるか、またはプロセッサ21に動作可能に接続されるかのいずれかであるレシーバ25に伝送可能である送信機24に接続され得る。プロセッサ21はまた、信号I
F、I
B、I
Tを処理し、処理された入力をプロセッサ21に出力する信号処理回路26を具備し得る。信号処理回路26の詳細は、本開示の以下にさらに提供される。
【0017】
プロセッサ21は、第1のセンサ15によって得られる流体流量データを使用して、管T内の流体Fの流体流量Qを計算する。しかしながら、プロセッサ21はまた、温度センサ19によって得られる温度データを使用して、計算された流体流量を流体の温度に対して補正する。計算された流体流量を流体Fの温度に対して補正することによって、計算された流量は、流体Fの温度に対して補正されていない計算された流体流量より実質的に正確となるであろう。したがって、プロセッサ21は、流体Fに対する流体流量データと温度データとを一緒に採用し、望ましくは、流体Fの温度に対して補正せずに算出される流体流量より正確である温度補正流体流量Q
TCを計算する。流体Fの温度が実質的影響を流体の流動測定に及ぼし得るという事実は、http://www.ktu.lt/ultra/journal/pdf_33_3/33−1999−vol.3_04−g.poviliunas.pdfにおいて、G.Poviliunas、他によってApplication of Ultrasonic Techniques for Measurement of a Flowrate of Viscous Liquids in a Wide Temperature Range,3 ULTRAGARSAS 1392−2144(1999年)に開示されるような公知の現象である。
【0018】
特定の理論に限定されるわけではないが、流体の流量の計算は、温度に伴って変化することが公知である、その密度に依存する。代替理論として、またはそれに加えて、温度は、流動する流体中を進行する超音波信号の速度に影響を及ぼし、超音波信号の速度は、流量を測定するために使用される。したがって、流体の変動する温度は、流体流量の流量計測定に誤差を導入する。しかしながら、流動する流体に対する温度補正係数が、公知であり、および/または過度の実験を伴わずに確認可能である。本明細書に説明される装置および方法実施形態によると、計算された流体流量の温度補正は、米国特許出願公開第US2011/0209558A1号および米国特許出願公開第US2009/0178490A1号(両方とも、それらが開示する全てに関して参照することによって本明細書に組み込まれる)によって開示されるように、温度に対して補正された伝搬時間差法を使用して達成され得る。したがって、流量計センサ15は、移動時間流量計としても特徴付けられ得る。しかしながら、流体流量を流動する流体を通して伝送される1つ以上の超音波信号から計算するための他の好適なモデルを採用することも本開示の範囲内である。
【0019】
流体流動を測定し、プロセッサ21によって受信される流体流量データ信号I
Fを生成する第1のセンサ15は、超音波流量計として具現化され得る。第1のセンサ15の非限定的実施形態によると、超音波流量計は、超音波パルスエミッタ−レシーバ27と、超音波パルスエミッタ27から放出される超音波パルスを受信するために上流または下流のいずれかに配置される超音波パルスエミッタ−レシーバ29とを含み(その逆も同様)、公知の様式において、流動する流体の流体流量に対応する流体流量データを生成するために、流動する流体を通して鋭角または鈍角に横断するように進行した超音波パルスが、第1のセンサ15によって使用される(公知の様式は、時間差を計算するために上流および下流進行時間を必要とし、時間差は、次いで、流量計算のために使用される)。第1のセンサ15の構成要素27および29は、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)もしくは修飾されたPZT、または無鉛圧電セラミック、またはポリフッ化ビニリデン(PVDF)材料等の任意の好適な材料の圧電要素として構築され得る。さらに、圧電要素27、29の各々は、超音波信号の放出および受信の両方が可能な超音波変換器であり、それによって、圧電要素27、29の各々は、流体流量データ信号I
Fを生成するために、米国特許出願公開第US2009/0178490A1号および米国特許出願第US2011/0209558A1号(参照することによって本明細書に組み込まれる)に説明されるように、互いに交互様式において伝送および受信しながら、流体流量データを生成し得る。
【0020】
流動する流体中の気泡を検出し、プロセッサ21によって受信される気泡検出データ信号I
Bを生成する、第2のセンサ17は、超音波検出器として具現化され得る。第2のセンサ17の非限定的実施形態によると、第2のセンサ17は、超音波パルスエミッタ31と、超音波パルスエミッタ31から放出される超音波パルスを受信するように配置される超音波パルスレシーバ33とを含み、流動する流体を通って進行した超音波パルスが、流動する流体中の気泡の存在および/または不在に対応する気泡検出データを生成するために、第2のセンサ17によって使用される。第2のセンサ17の構成要素31および33は、米国特許第7,661,294B2号(参照することによって本明細書に組み込まれる)によって開示されるように、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)もしくは修飾されたPZT、または無鉛圧電セラミック、またはポリフッ化ビニリデン(PVDF)材料等の任意の好適な材料の圧電要素として構築され得る。さらに、圧電要素31、33の各々は、超音波信号の放出および受信の両方が可能な超音波変換器であり得、圧電要素31、33は、気泡検出データ信号I
Bを生成するために、互いに交互様式で伝送および受信しながら、気泡検出データを生成し得る。
【0021】
流動する流体の温度を検出し、プロセッサ21によって受信される流体温度データ信号I
Tを生成する温度センサ19は、採用される管Tのタイプに応じて、約±0.5℃の正確度を伴って、流動する流体の温度を測定する非侵襲性非接触赤外線検出器(すなわち、Melexis MLX90614またはMLX81101等の赤外線温度計)として具現化され得る。例えば、管Tがポリカーボネートから作製されるとき、非侵襲性赤外線検出器(Melexis MLX90614センサ)は、周囲温度補償を用いて、±0.5℃の正確度を伴って、流動する流体の温度を測定する。しかしながら、シリコーン管類等の他の種類の管類Tの採用は、赤外線検出器の正確度に影響を及ぼし得、それによって、温度測定は、あまり正確ではなくなる。
【0022】
温度センサ19は、好ましくは、流体F、例えば、管T内を流動する血液と直接接触しない赤外線センサである。温度センサ19の別の非限定的実施形態によると、温度センサ19は、熱赤外線発光ダイオード(LED)等の発光要素35と、発光要素35から放出される赤外線光を受光するように配置されるシリコンフォトトランジスタ等の受光要素37とを伴う熱電対アセンブリを構成し得る。非接触センサ19のこの代替実施形態では、流動する流体を通って進行したLEDによって生成された赤外線光は、流動する流体の温度に対応するアナログ流体温度データを生成するために、温度センサ19によって使用される。しかしながら、単一赤外線温度計検出器は、流体Fによって放出されるIR放射を検出する受動センサであるので、LED35および受光要素37の組み合わせの代わりに、温度センサ19を単一受動赤外線(IR)温度計検出器として具現化することが好ましい。その結果、赤外線温度計検出器は、管Tの片側のみに配置され、どんな光も放出せず、管Tからセンサに進入し、赤外線温度計検出器の膜を加温するIR放射を採用する。この膜の温度が測定され、他の内部温度と比較される。
【0023】
信号処理回路26の一非限定的実施例は、
図4に示される。マイクロプロセッサであり得るプロセッサ21は、以下に説明される機能の全てを行うように好適にプログラムされる。すなわち、プロセッサ21は、その意図される機能を行い、出力測定値を生成するようにいくつかのセンサ要素の各々の動作を制御するために必要な信号を出力する。プロセッサ21はまた、双方向マルチプレクサ43の動作を制御する出力オンライン41を有し、双方向マルチプレクサ43は、プロセッサ21によってゲートコントロールされ、オフセット圧電センサ要素27および29に関連付けられた流体流量測定回路45と、赤外線センサ要素37(または代替として、Melexis MLX90614センサ等のIR温度計検出器)に関連付けられた温度測定回路47と、圧電センサ要素31および33に関連付けられた気泡検出回路49との動作を制御するためのプロセッサ21からの信号を順次印加する。気泡検出回路49の圧電センサ要素31および33は、圧電センサ要素27および29に関して説明されるような様式でオフセットされ得るが、そうである必要はない。言い換えると、圧電センサ要素27および29は、管Tが筐体3のチャネル5内に配置されると、互いに真向いに位置し得る。
【0024】
アナログ/デジタルコンバータ51は、回路45、47、および49のいずれかからのアナログ出力信号をデジタル化し、それをプロセッサ21に印加し、プロセッサ21は、アクティブであるセンサ要素に応じて、適切な出力を生成するために処理する。プロセッサ21は、視覚専用モード、聴覚専用モード、または組み合わせられた視聴覚モードのいずれかにおいて、測定結果、アラーム、および他の情報を表示するように視聴覚ディスプレイ装置53を駆動するために動作可能に接続される。プロセッサは、プリンタ、オーディオアラーム、振動アラーム、記録デバイス等の他のデバイス55への出力を生成することもできる。
【0025】
流体流量測定回路45は、所定の時間の間、プロセッサ21によって、マルチプレクサ43による動作のためにオンにゲートコントロールされる。超音波周波数範囲、例えば、2〜5MHz内のエネルギーが、発生器57によって、超音波センサ要素27(または29)に供給され、超音波センサ要素27(または29)は、レシーバ要素としての役割を果たす対向する他の超音波センサ要素29(または27)に伝送することになる送信機要素となる(次いで、逆となる)。電子機器59は、マルチプレクサを含み、クロック信号に基づいて、超音波センサ要素27、29間の超音波信号の順次伝送および受信を指図するために、米国特許第5,856,622号(参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる)の
図2によって開示されるように、タイマカウンタを具備し得る。電子機器59は、ライン42を介して、プロセッサ21から制御信号を直接受信する。受信された超音波エネルギーは、圧電センサ要素によって変換される。信号は、次いで、電子機器59によって、順流および逆流方向における超音波信号の時間差と相関するアナログ出力電圧に処理される。随意に、必要とされる場合、増幅器(図示せず)によって増幅され得るアナログ出力は、アナログデジタル(A/D)コンバータ51に印加され、デジタル出力は、流体温度データとともに処理するために、流体流量データとしてプロセッサ21に入力され、次いで、ディスプレイ装置53を介して、流動する流体Fの温度補正流体流量Q
TCとして表示される。
【0026】
温度測定回路47は、赤外線(IR)エネルギーに基づいて温度を測定するために使用される、任意の好適な従来の回路である。そのような回路は、当技術分野において周知である。マルチプレクサ43を通してプロセッサ21によってオンにゲートコントロールされると、温度測定回路47の電子機器63は、増幅器65によって増幅される、アナログ出力電圧を生成する。増幅されたアナログ出力は、アナログ/デジタル(A/D)コンバータ51に印加され、デジタル出力は、前述のように、流体流量データとともに処理するために、流体温度データとしてプロセッサ21に入力され、随意に、ディスプレイ装置53を介して、流動する流体Fの流体温度として表示される。
【0027】
本開示のある実施形態では、Melexis MLX90614センサ等のIR温度計検出器が、LED35および受光要素37アセンブリの代わりに、温度センサ19として採用され得る。この実施形態では、IR温度計(Melexis MLX90614)は、アナログPWM信号を温度測定回路47の電子機器63に入力し得る。しかしながら、Melexis MLX90614センサは、その独自のデジタルインターフェース(SMバス/「I2C」)を具備し、したがって、プロセッサ21へのその入力は、デジタルであり得、その場合、Melexis MLX90614センサとプロセッサとの間に直接接続が存在し得る(マルチプレクサを介してゲートコントロールされない)。一方、電子機器63内に組み込まれるデジタル/アナログコンバータを使用して、Melexis
MLX90614センサのデジタル出力をマルチプレクサ43に接続することも可能であり、それは、電子機器63がアナログ入力の代わりに、デジタル入力を受け取ることを可能にするであろう。
【0028】
気泡検出回路49もまた、所定の時間の間、プロセッサ21によって、マルチプレクサ43による動作のためにオンにゲートコントロールされる。超音波周波数範囲、例えば、2〜5MHz内のエネルギーが、発生器67によって、レシーバ要素としての役割を果たすことになる対向する他の要素33(または31)に伝送する送信機要素になる超音波センサ要素31(または33)に供給される。受信された超音波エネルギーは、増幅器69内で増幅され、検出され、好ましくは、好適な回路71によって、定常(DC)成分と可変または過渡(AC)成分とに分割され、成分は、米国特許第7,661,293B2号(参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる)に説明されるように、それぞれ、液体中の気泡または粒子の不在および存在を示す。信号の2つの成分は、A/Dコンバータ51に印加され、その出力は、マイクロプロセッサ21に供給され、マイクロプロセッサ21は、可変過渡成分の存在に対応するデジタルデータを使用して、気泡(および/または粒子も同様)の存在を示し、その特性を決定する。成分信号は、気泡サイズに関する閾値が選択的に設定され得るように、気泡検出の感度を調節するように修正され得る。特に、気泡サイズ検出に関する少なくとも3つの閾値限界を選択的に設定するためにマルチプレクサ43を使用して気泡検出回路49のゲート式制御を提供することは、有利である。液体が管Tを通って流動するとき、分割された信号の定常成分の存在は、システムが適切に動作していることを示し、システム故障に対する持続的自己チェックを提供する。
【0029】
本開示の気泡検出回路49は、好適な気泡検出回路の単なる一実施例である。気泡検出のために好適な他の回路も、
図4、5、7、9、10、および11によって図式的に図示されるそれらの装置におけるような本開示による流体流量測定およびガス気泡検出装置の電子機器内に採用され得る。この文脈では、検出された気泡サイズは、気泡の体積ではなく、気泡の断面積に関する。しかしながら、センサアレイのいくつかの実施形態による複数の圧電センサは、実質的に異なる経路に沿って気泡を検出し得、かつ流体流量が測定されるので、気泡検出サイズは、気泡の推定される体積に関し得る。これは、気泡を検出するために気泡検出データと気泡流量データとの両方を使用することができるプロセッサによって、気泡検出正確度を改良する。本開示によると、気泡検出回路29は、流体を継続的に監視し、気泡が存在するかどうかを決定するためにいくつものパルスを送信する「振幅降下法」に基づいて動作するように構築され得る。振幅降下法によると、圧電センサ間で頻繁に送信されるパルスの受信された振幅の閾値降下が存在すると、回路は、この閾値降下を検出された気泡として解釈し、気泡アラームが、アクティブ化される。このように、気泡は、検出されることなく、流体流量測定およびガス気泡検出装置を通過することができない。その結果、管Tが、流体Fの代わりに、空気で完全に充填された状態になる場合でも、気泡アラームは、圧電センサによって放出されるパルスの受信された振幅が最小閾値を下回るので、トリガされる。したがって、振幅降下法に基づいて動作するように構築された気泡検出回路49は、管Tを継続的に監視し、気泡が流動する流体F中に存在するかどうかを検出し、かつ他の気泡検出回路を欺き得る条件である、管Tが空気で完全またはほぼ完全に充填されているかどうかも検出する。
【0030】
流体流量測定回路45および気泡検出回路49のセンサ27、29、31、および33は、超音波圧電センサであるので、それらを流体流量検出センサおよび流体気泡検出センサの両方としての二重の役割のために採用することが可能である。
図5に示されるように、
図4の回路は、回路45および49を、それぞれ、超音波センサ27および29(または31および33)からのデータ入力信号を多重化するための多重化回路75を含む二重流体流量および気泡検出回路73と置換するように修正され得る。多重化された信号は、次いで、適切な流体流量データ処理電子機器61(タイミング回路、タイミングカウンタ、増幅器等を含み得る)を使用して流体流量測定のために、または適切な気泡検出データ電子機器69および71を使用して流体気泡検出のために使用される。この方法において、流体流量測定および気泡検出の正確度は、2つの別個の超音波パルス経路が、流体流量および流体中の気泡の存在(または不在)に関するデータを生成するために使用されるので、改良される。さらに、
図5の超音波信号発生器57、67は、マルチプレクサ43によってゲートコントロールされ、二重流体流量および気泡検出回路73の両方のセンサ要素のためのエネルギーを供給するための単一発生器として具現化され得る。マルチプレクサ75は、電子信号をそれに接続される発生器からマルチプレクサ75に動作可能に接続される圧電センサ要素のいずれかに向かわせることができる。そのタイミングゲートコントロール動作を含む、マルチプレクサ75の制御は、プロセッサ21によって提供される。本開示の別の実施形態によると、マルチプレクサ75は、米国特許第5,856,622号(参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる)の
図2によって開示されるように、タイミング回路を組み込み得る。
【0031】
図6Aおよび6Bおよび6Cおよび6Dに示されるように、センサ27と29との間の超音波流路Aと、センサ31と33との間の超音波流路Bとは、管Tに沿って長さ方向に間隔を置かれる異なる高さレベルに(
図6A)、または管Tに沿って長さ方向に間隔を置かれる異なる交差レベルに(
図6B)、または十時を形成するように上下向きおよび左右向きに(
図6C)、または管Tに沿って長さ方向に間隔を置かれる同一高さレベルに(
図6D)位置し得る。
図6A、6B、6C、および6Dから明白であるように、超音波センサ27および29と31および33とは、それぞれ、流体流動Fを横断する様式において、経路AおよびBに沿って前後に超音波信号を送信および受信するように、一緒に対にされる。
【0032】
図5の実施形態では、流体Fに関する温度データは、アナログ出力を生成するIR熱電対である、
図4に示されるような受光要素37によって、
図5の回路に提供され得る。そのようなアナログ出力は、プロセッサ21に入力される前に、A/Dコンバータ51によって処理されなければならない。しかしながら、代替として、流体Fに関する温度データは、好ましくは、デジタル出力を生成するMelexis MLX90614センサ等のIR温度計検出器によって提供される。そのようなデジタル出力は、A/Dコンバータ51または任意の他のA/D変換回路による処理を伴わずに、ライン48を介して、プロセッサ21に入力され得る。
【0033】
図7に示されるような別の非限定的実施形態によると、1対のみのセンサ27、29が、流体流量測定および流体気泡検出の両方をもたらすために要求される。この場合、センサ27、29は、対にされたセンサ間の超音波パルス経路が、管Tの断面に対して水平または垂直のいずれかに向けられ、鋭角または鈍角のいずれかにおいて、管Tの中心縦軸Lを通り管Tの断面を横方向に2分するように位置する。言い換えると、流体流動の方向と伝送される超音波信号の経路との間に非直交角度が存在しなければならない。この実施形態では、流体流量の測定正確度および流体気泡の検出正確度は、
図5の実施形態のもの未満であり得る。しかしながら、より少ない超音波圧電センサが、要求され、これは、構築コストを削減し、よりコンパクトかつ空間が節約された流体流量感知および気泡検出装置の構築を可能にする。温度センサ19が、IR温度センサ等のアナログセンサである場合、その出力は、A/Dコンバータ51によって処理されることができる。温度センサ19が、Melexis MLX90614センサ等のデジタルセンサである場合、デジタル出力は、ライン52を介して、プロセッサ21に入力され得る。
【0034】
図9は、本開示による、流体流量感知および気泡検出装置の別の実施形態を図式的に図示する。
図9の実施形態によると、対にされた圧電センサ27、29は、センサ入力および出力を多重化回路430に提供するように動作可能に接続され、多重化回路430は、入力を増幅器436による増幅後、電子機器回路438のタイミング回路432に提供するように接続される。タイミング回路432は、米国特許第5,856,622号の
図2に関して説明されるような時間カウンタを備え、タイミング回路432は、デジタル入力をプロセッサ21に提供し、デジタル入力は、対にされたセンサ27、29の一方からの超音波伝送と対にされたセンサ27、29の他方による超音波受信と間(およびその逆)の時間間隔を制御するために使用される。随意に、第2の対の超音波センサ31、33が、流体流量を決定するために、センサ入力および出力を同様に多重化回路430に提供するように動作可能に接続され得る。この場合、タイミング回路432は、対にされたセンサ31、33の一方からの超音波伝送と対にされたセンサ31、33の他方による超音波受信と間(およびその逆)の時間間隔を制御するために使用され、また、各センサ対27、29および31、33のアクティブ化を異なる時間においてゲートコントロールするために使用されるデジタル入力をプロセッサ21に提供する。前述のMelexis MLX90614センサ等の温度センサ19は、管T内を流動する流体に関するデジタル温度データをプロセッサ21に入力する。
【0035】
多重化回路430からの出力は、増幅器436によって増幅され、次いで、管T内の流体の流体流量を決定するために、電子機器回路438によって処理される信号がプロセッサ21に入力される前に、電子機器回路438に入力される。しかしながら、増幅器436から増幅された信号は、信号を定常(DC)成分および可変または過渡(AC)成分に分割する好適な回路440にも入力され、成分の各々は、米国特許第7,661,293B2号(参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる)に説明されるように、液体中の気泡または粒子の不在および存在を示す。信号の2つの成分は、入力された信号データを使用して、気泡(および/または粒子も同様)の存在を示し、その特性を決定するマイクロプロセッサ21に供給される出力となる前に、好適な回路440内に組み込まれるA/Dコンバータに印加される。
【0036】
プロセッサ21は、流体の温度に対して補正され得る計算された流体流量データと、計算された気泡検出データとを、視聴覚ディスプレイ装置53および他のデバイス55に出力する。プロセッサ21は、出力オンライン441有し、出力オンライン441は、双方向マルチプレクサ430の動作を制御し、双方向マルチプレクサ430は、これらのセンサを動作させ、流体流量データを決定し、気泡および/または粒子の存在を検出するとき、プロセッサ21からの信号を順次印加し、圧電センサ要素27および29(ならびに存在するとき、31および33)の動作を制御するためにプロセッサ21によってゲートコントロールされる。プロセッサ21はまた、超音波発生器442によって超音波センサ要素27(または29)に供給される超音波周波数範囲、例えば、2〜5MHz内のエネルギーを制御し、超音波センサ要素27(または29)は、レシーバ要素としての役割を果たす対向する他の超音波センサ要素29(または27)に伝送することになる送信機要素となる(次いで、逆となる)。対にされたセンサ27、29および対にされたセンサ31、33等の複数の対の超音波センサ要素が採用されるとき、プロセッサは、各対の一方のセンサ27、31が超音波送信機として作用する一方、対の他方の部材29、33がレシーバとして作用するように、各対の一方のセンサ27、31に供給されるエネルギーを制御し、そして、プロセッサは、各対の他方の部材29、33が送信機としての役割を果たす一方、各対のセンサ27、31がレシーバとして挙動するように、各対の他方の部材29、33に供給されるエネルギーを制御する。
【0037】
1つのみのタイマ回路432が存在するため、複数の対の超音波要素が採用されるとき、1つのみのセンサ対が、一度にアクティブ化され、流体流量データまたは気泡検出データを収集する。例えば、マルチプレクサ430を使用して、流体流量データが得られるように、最初に、センサ27および29が、センサ27がエミッタとしての役割を果たし、センサ29がレシーバとしての役割を果たすようにアクティブ化され、次いで、マルチプレクサは、センサ29がエミッタとしての役割を果たし、センサ27がレシーバとしての役割を果たすように、センサ27および29をアクティブ化する。センサ27および29は、アクティブ化されるが、センサ31および33は、アクティブ化されない。続いて、マルチプレクサ430は、センサ31および33をアクティブ化し、それは、流体流量データを得るために、センサ31がエミッタとしての役割を果たし、センサ33がレシーバとしての役割を果たすように、センサ27および29が、アクティブ化されないことを意味する。続いて、マルチプレクサ430は、流体流量データを得るために、エミッタとしての役割を果たし、センサ31がレシーバとしての役割を果たすように、センサ33をアクティブ化する。その後、マルチプレクサは、センサ27および29が非アクティブである間、気泡検出データを収集するために、センサ31および33をアクティブ化し、続いて、センサ31および33が非アクティブである間、気泡検出データを収集するために、センサ27および29をアクティブ化し得る。気泡検出データは、例えば、センサ27からセンサ29に、もしくはセンサ29からセンサ27への一方向のみに、または、例えば、センサ27と29との間で両方向に信号を放出するとき、生成され得る。圧電センサアクティブ化の類似パターンは、
図5の実施形態によっても採用される。
【0038】
本開示によると、管内を流動する流体の温度における実質的な変化に続いて、プロセッサ21は、温度の変化に伴って、直ちに(流量および管厚に応じて、数秒で)応答し、流動する流体の温度補正流体流量を計算する。さらに、開示されるような流体流量感知および気泡検出装置は、管またはパイプ上で動作するための超音波伝送ゲルの使用を要求しない。しかしながら、装置は、管またはパイプに塗布される超音波伝送ゲルと共に使用され得る。好ましくは、管Tは、ポリ塩化ビニル(PVC)管またはシリコーン管である。しかしながら、本明細書に開示される流体流量感知および気泡検出装置は、薄いポリカーボネートコネクタ等の他の種類の管またはパイプに適用され得る。本開示によると、クラムシェル筐体11は、カバー7を主要筐体3に掛止し、カバー7を閉位置に保つ、プッシュボタン動作式ラッチ機構79を具備し得る。
【0039】
図10は、本開示による、流体流量感知および気泡検出装置の別の実施形態を図式的に図示する。
図10の実施形態によると、対にされた圧電センサ27、29は、二重流体流量および気泡検出回路73の多重化回路75に、信号入力および出力を提供するように動作可能に接続され、多重化回路75は、多重化回路75のゲートコントロールに応じて気泡検出データを提供するために、入力を増幅器69および好適な回路71に提供するように接続される。アナログ気泡検出データは、流体F中の気泡の存在または不在を確認する目的のために、プロセッサ121に入力される前に、A/Dコンバータ51に入力される。
【0040】
対にされた圧電センサ27、29はまた、アナログ流体流量データを提供するようにゲートコントロールされると、そのために、信号入力および出力を多重化回路75に提供するように動作可能に接続され、アナログ流体流量データは、流体Fの流体流量Qを確認する目的のために、プロセッサ121に入力されるデジタル信号を出力する、タイミング回路および他の構成要素を備えている流体流量データ処理回路61によって処理される。プロセッサ121は、計算された流体流量Qおよび気泡検出の結果を視聴覚ディスプレイ装置53および/または他のデバイス55に出力するように動作可能に接続される。
【0041】
プロセッサ121は、制御信号を発生器57および多重化回路75に提供するように動作可能に接続され、したがって、プロセッサ121は、マルチプレクサの動作と、エミッタおよびレシーバとしての圧電センサ27、29のゲートコントロールと、気泡検出または流体流量決定のための圧電センサ27、29からの出力のゲートゲートコントロールとを制御する。随意に、プロセッサ121はまた、プロセッサ121が、温度センサ19によって生成されたデジタル温度データおよび圧電センサ27、29によって生成されたデジタル的に変換されたアナログ流体流量データに基づいて、流動する流体Fの温度補正流体流量Q
TCを計算し得るように、直接、Melexis MLX90614温度センサ等のデジタル温度センサから、デジタル温度データを受信するように動作可能に接続される。プロセッサ121は、デジタル温度センサが採用されるかどうかに応じて、流体流量Q(温度に対して補正されない)または温度補正流体流量Q
TCをデバイス53および/または55に出力するように動作可能に接続される。
【0042】
図11は、本開示による、流体流量感知および気泡検出装置の別の実施形態を図式的に図示する。
図11の実施形態によると、対にされた圧電センサ27、29は、多重化回路130のゲートコントロールに応じて、入力を気泡検出回路132に気泡検出データとして、または入力を流体流量決定回路134に流体流量データとして提供するように接続される、多重化回路130に信号入力および出力を提供するように動作可能に接続される。増幅器51は、各々が入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するための回路を含み得る気泡検出回路132または流体流量決定回路134に入力される前に、マルチプレクサ130から出力されたアナログ信号を増幅された信号に増幅させるように提供される。気泡検出回路132および流体流量決定回路134からのデジタル出力は、プロセッサ140に入力され、それぞれ、気泡の存在または不在を決定するために使用され、流体流量を決定するために使用される。プロセッサ140は、流体温度データをデジタル温度センサ19から受信するように動作可能に接続されるので、プロセッサ140によって決定される流体流量は、流動する流体Fの温度補正流体流量Q
TCであり得る。
【0043】
図11に示されるように、プロセッサ140は、ライン142を介して、マルチプレクサ130の動作を制御するように動作可能に接続され、プロセッサ140は、ライン144を介して、圧電センサ27、29を駆動させる超音波信号を提供する、超音波発生器146の動作を制御するように動作可能に接続される。気泡検出の存在または不在および計算された温度補正流体流量に関する結果は、プロセッサ140から視聴覚ディスプレイ装置53および/または他のデバイス55に出力される。
【0044】
図12は、本開示の別の実施形態による、血流量感知および気泡検出装置を図示する。
図12に示される血流量感知および気泡検出装置は、
図9に示される装置のものに類似する回路を採用する。したがって、同一部品の説明は、簡潔にするために、繰り返されないものとする。
図12の血流量感知および気泡検出装置は、管または血液と接触する使い捨て用品内の血流を監視するために構築され、血液のヘマトクリットまたはヘモグロビンを測定するセンサ542を具備する。ヘマトクリットとヘモグロビンとの間には、周知の関係が存在し、したがって、プロセッサ21を使用して、ある正確度を伴って、ヘマトクリットデータをヘモグロビンデータに変換し、ヘマトクリットデータをヘモグロビンデータに変換することは、数学的に簡単であるので、センサ542がヘマトクリットセンサまたはヘモグロビンセンサであるかどうかは、問題とならない。例えば、ヘモグロビンをヘマトクリットに変換するための1つの一般に採用される関係は、ヘモグロビン値を3で乗算し、ヘマトクリット値を得るものであるが、追加の係数を考慮する他の関係も、使用され得る。流量補償は、したがって、ヘモグロビンおよび/またはヘマトクリットのいずれかを測定することによって達成されることができる。
【0045】
血液粘度、ヘモグロビン/ヘマトクリット、および/または密度は、血流量測定に影響を及ぼすことが公知であり、血液粘度および/または密度は、血液温度および血液ヘマトクリットまたはヘモグロビンによって影響される。したがって、血液温度、および/または血液ヘマトクリットもしくはヘモグロビンに関連する血流量測定誤差は、血液温度および/または血液ヘマトクリットもしくはヘモグロビンの影響に対して血流量測定値を補正するようにプログラムされるプロセッサ21によって補正されることができる。センサ542によって測定されるヘマトクリットまたはヘモグロビンデータは、センサ542がヘモグロビンセンサまたはヘマトクリットセンサであるかどうかに応じて、流動する血液のヘマトクリットまたはヘモグロビンレベルに対して血流量測定値を適切に補正するようにプログラムされるプロセッサ21に入力される。温度センサ19によって測定される血液温度データは、流動する血液の温度に対して血流量測定値を補正するようにプログラムされるプロセッサ21に入力される。プロセッサ21は、センサ19および542の両方から入力されるデータを受信するので、プロセッサ21は、血液温度とヘマトクリットまたはヘモグロビンのいずれかの両方に対して血流量測定値を補正するようにプログラムされることができる。当然ながら、プロセッサ21は、センサ19から入力される血液温度データのみに基づいて、血流量測定値を補正するか、もしくはセンサ542から入力されるヘマトクリットおよび/またはヘモグロビンデータのみに基づいて、血流量測定値を補正するようにプログラムされ得るか、またはセンサ19から入力される血液温度データとセンサ542から入力されるヘマトクリットおよび/またはヘモグロビンデータとの両方に基づいて、血流量測定値を補正するようにプログラムされ得る。
【0046】
ヘマトクリット/ヘモグロビンセンサ542は、異なる波長における光が、血液のヘマトクリット値およびヘモグロビン値に応じて、異なる強度で吸収および反射されるので、異なる波長における光の吸収および反射の強度に基づいて、ヘマトクリットまたはヘモグロビンを決定する分光光度センサとして構築され得る。例えば、センサ542は、
図13に示されるように、複数の発光ダイオード(LED)612、614、616および対応する光検出器613、615から構築され得るか、またはセンサ542は、ヘマトクリットおよび/またはヘモグロビン測定のために使用される分光計であり得る。したがって、異なる波長が、ヘマトクリットおよび/またはヘモグロビンを測定するために使用され得る。例えば、LED612は、1385nmの波長を有し得、LED614は、806nmの波長を有し得る。光検出器613は、InGaAs光検出器であり得る。LEDおよび光検出器は、保護窓620を具備し、各々は、適切な波長フィルタ処理コーティングを伴う。センサ19および光検出器613、615ならびに超音波測定セル610の各々は、印刷回路基板621の構成要素であり得るプロセッサ21に測定されたデータを入力するように動作可能に接続される。超音波測定セル610は、
図6A、6B、6C、または6Dによって示される超音波圧電センサアレイのうちの1つに対応する。
【0047】
本開示のある実施形態によると、酸素飽和センサが、酸素飽和測定値がヘマトクリット測定値の正確度を増加させるために使用され得るように、プロセッサ21に接続され得る。ヘマトクリット、ヘモグロビン、酸素飽和、および血液温度を測定するために、MAQUET BMU40の静脈プローブまたはMAQUET CARDIOHELPの静脈プローブが、ヘマトクリット、ヘモグロビン、酸素飽和、および血液温度データ入力をプロセッサ21に提供するように接続され得る。本開示の別の実施形態によると、LED616は、659nmの波長を有し得、光検出器615は、シリコン光検出器であり得る。
【0048】
センサ19は、非侵襲性IRセンサ温度センサであり得るか、またはYSI400較正曲線を用いる負温度係数(NTC)サーミスタ(使い捨て用品内に金属ウェルが存在するとき等)もしくは他の好適な温度センサであり得る。センサ19は、管類Tと直接接触するか、または、ある程度まで赤外線光のために透明である、シリコンもしくはセレン化亜鉛(ZnSe)もしくは硫化亜鉛(ZnS)もしくは他の好適な材料から成る群から選択される材料から作製されるIR窓を伴って、血液に対して保護されるかのいずれかであり得る。
【0049】
図14は、温度補正流体流量を測定するために超音波圧電センサアレイ610と共に使用され得る温度センサアレイ700の略図である。この温度センサアレイ700は、ヘマトクリット/ヘモグロビンセンサを採用せず、したがって、血液および血液以外の流体と共に使用可能である。温度センサアレイ700の実施形態によると、超音波測定セル610および温度センサ19が、血流量が計算され、血液温度に対して補正され得、かつ気泡が検出され得るように、印刷回路基板710の構成要素であるプロセッサ21に測定されたデータを入力するように動作可能に接続される。非侵襲性IR温度センサ19は、流体と直接接触することができるか、または赤外線透過窓622を用いて、粉塵および湿気に対して保護されることができる。赤外線透過窓622は、硫化亜鉛(ZnS)、セレン化亜鉛、またはシリコン等の種々の赤外線透過材料から作製され得る。
【0050】
非侵襲性IR温度センサ19は、測定正確度を低下させるような方法で周囲温度によって影響を受け得る。本開示のある実施形態によると、温度センサアレイ700は、随意に、測定された周囲温度データをプロセッサ21に送信するように動作可能に接続されるNTCサーミスタまたは白金抵抗サーミスタ(PT100サーミスタ)または他の好適なサーミスタ等の周囲温度センサ620を具備し得る。周囲温度センサ620は、周囲温度を測定するように配置され、NTCサーミスタまたはPT100サーミスタ等の抵抗サーミスタを採用する。プロセッサ21は、周囲温度センサ620によって測定される周囲温度データを使用して、IR温度センサ19によって提供される血流温度データを周囲温度に対して調節するか、または温度補正血流量計算を周囲温度に対して調節する。
【0051】
非侵襲性IR温度センサ19は、流体によって放出される赤外線光が大抵は管類の壁によって吸収されるので、大抵は管類Tの赤外線光を測定する。管類の赤外線光の測定は、管類Tの温度によって影響される。流体の温度測定の正確度を改良するために、追加の温度センサ630が、管Tの壁の温度を測定するように配置され得る。この温度センサ630は、NTCサーミスタまたはPT100サーミスタ等の抵抗サーミスタであり得、金属によって提供され得るような良好な熱伝導性を有する筐体3の熱伝導性部品632上に配置される。温度センサ630によって測定される管壁温度データは、管壁温度データを使用して、流体温度の測定された値を管壁温度の影響に対して補正するか、または管壁温度データを使用して、温度補正血流量計算を管類壁の温度に対して調節するプロセッサ21に入力される。
【0052】
図15は、超音波圧電センサアレイ610と共に使用される温度センサアレイ700の概略断面図である。この断面図は、温度センサ19および632と、血液、または水、およびおそらくあるガス等の流体Fで充填された圧縮された管Tとの間の1つの有利な非限定的関係を示す。筐体3のカバー7は、係止機構779を具備し得る。
図16は、超音波圧電センサアレイ610と共に使用される、温度センサアレイ800の概略断面図である。この断面図は、1つ以上の温度センサ19と、血液、または水、およびおそらくあるガス等の流体Fで充填された圧縮された管Tとの間の1つの有利な非限定的関係を示す。
【0053】
本開示によると、医療機器の構成要素である管または医療機器に接続されている管を通って流動する流体を監視する方法に関する非限定的実施形態が、提供され、方法は、(a)管またはパイプ内を流動する流体に関する流体流量データおよび流体温度データを生成するために、筐体内に配置されているセンサ装置を備えている流体流量感知および気泡検出装置を動作させるステップであって、センサ装置は、流体の流量を測定するように動作可能である第1のセンサと、流動する流体中の気泡を検出するように動作可能である第2のセンサと、流動する流体の温度を測定するように動作可能な温度センサとを含む、ステップと、(b)温度補正流体流量を生成された流体流量データおよび流体温度データから計算するステップであって、温度補正流体流量の計算は、流体流量感知および気泡検出装置のプロセッサによって行われる、ステップとを含む。方法によると、計算された温度は、約±0.5℃の正確度を有し、プロセッサは、管内を流動する流体の温度における実質的な変化直後(数秒〜約20秒)、温度補正流体流量を計算するが、温度変化直後に計算される温度補正流体流量は、定常状態を表さないこともあり、温度変化に続いて定常状態を反映させるためにより多くの時間をとり得る。さらに、方法はさらに、(c)管またはパイプ内を流動する流体中の1つ以上のガス気泡の存在を検出するステップであって、第2のセンサは、1つ以上のガス気泡を検出する、ステップを含み得る。加えて、第1のセンサは、パイプまたは管内を流動する流体の流量を測定し、温度センサは、パイプまたは管内を流動する流体の温度を測定する。
【0054】
しかしながら、第1のセンサが、一対のオフセット超音波圧電検出器またはさらに2対以上の超音波圧電センサを構成するとき、第1のセンサが、パイプまたは管内を流動する流体の流量の測定と、パイプまたは管内を流動する流体中の気泡の存在(または不在)の検出との両方を行うことも可能である。この文脈では、一対のオフセット超音波圧電検出器は、流体流動の方向と伝送される超音波信号の経路との間に非直交角度が存在するように、管Tの外部に配列される2つの超音波圧電検出器を構成する。したがって、別の非限定的方法実施形態によると、医療機器の構成要素である管または医療機器に接続されている管を通って流動する流体を監視する方法が、提供され、方法は、(a)管またはパイプ内を流動する流体に関する流体流量データおよび流体温度データを生成するために、筐体内に配置されているセンサ装置を備えている流体流量感知および気泡検出装置を動作させるステップであって、センサ装置は、第1のモードでは、流体の流量を測定するように動作可能であり、第2のモードでは、流動する流体中の気泡を検出するように動作可能である第1のセンサと、流動する流体の温度を測定するように動作可能な温度センサとを含む、ステップと、(b)温度補正流体流量を生成された流体流量データおよび流体温度データから計算するステップであって、温度補正流体流量の計算は、流体流量感知および気泡検出装置のプロセッサによって行われる、ステップとを含む。方法によると、計算された温度は、約±0.5℃の正確度を有し、プロセッサは、管内を流動する流体の温度における実質的な変化直後(数秒〜約20秒)に温度補正流体流量を計算する。前述のように、温度変化直後に得られる計算された温度補正流体流量は、定常状態に対応しない場合があり、したがって、温度変化後、より長い期間をかけ、計算された温度補正流体流量が定常状態を反映させ得る。さらに、方法はさらに、(c)管またはパイプ内を流動する流体中の1つ以上のガス気泡の存在を検出するステップであって、第1のセンサは、1つ以上のガス気泡を検出する、ステップを含み得る。加えて、第1のセンサは、パイプまたは管内を流動する流体の流量を測定し、温度センサは、パイプまたは管内を流動する流体の温度を測定する。
【0055】
本開示の別の非限定的方法実施形態は、医療機器の構成要素である管または医療機器に接続されている管または使い捨て用品を通して流動する血液を監視する方法に関し、方法は、(a)管またはパイプ内を流動する血液に関する血流量データと、血液温度データと、血液ヘマトクリットまたはヘモグロビンデータと、随意に、さらに、酸素飽和データとを生成するために、筐体内に配置されているセンサ装置を備えている血流量感知および気泡検出装置を動作させるステップであって、センサ装置は、血液の流量を測定し、流動する血液中の気泡を検出するように動作可能である第1のセンサと、流動する血液の温度を測定するように動作可能である温度センサと、流動する血液中のヘマトクリットまたはヘモグロビンを測定するように動作可能な血液センサとを含む、ステップと、(b)生成された血流量データと、血液温度データと、血液ヘマトクリットまたはヘモグロビンデータとから補正血流量を計算するステップであって、補正血流量の計算は、流体流量感知および気泡検出装置のプロセッサによって行われ、補正血流量は、血液温度、または血液ヘマトクリットもしくはヘモグロビン、または血液温度および血液ヘマトクリットもしくはヘモグロビンの両方に対して行われる、ステップとを含み得る。さらに、方法はさらに、(c)管またはパイプ内を流動する血液中の1つ以上のガス気泡の存在を検出するステップであって、第1のセンサは、1つ以上のガス気泡を検出する、ステップを含み得る。本開示の別の実施形態によると、これらの方法実施形態は、補正血流量が血液ヘマトクリットまたはヘモグロビンデータに及ぼす酸素飽和の影響に対して補償されるように、血液センサによって測定される酸素飽和データを採用する様式において、補正血流量の計算を伴い得る。
【0056】
前述のような流体流量感知および気泡検出装置の一非限定的用途は、冠状動脈バイパス外科手術中に使用されるような冠状動脈バイパスシステムの体外血流回路81内におけるものである。
図8の冠状動脈バイパスシステムの血流回路81は、患者の静脈系Vを患者の動脈系Aに接続する、輸血のために好適な材料で構築され、随意に、血液が凝固することを防止するための材料でコーティングされた外科手術用管類83を含む。患者が種々の実施形態において参照されるが、非ヒト患者または練習用のマネキン等の患者シミュレータが、ヒト患者の代わりに、同じ意味で使用され得ることに留意されたい。血流回路81はさらに、静脈血液のための静脈硬質シェルリザーバ85と、静脈血液をリザーバ85から引き出し、それを血液の酸素含有量を増加させる酸素供給器89を通して圧送する、遠心ポンプ87とを含む。血流回路81はまた、患者の動脈系に戻る前に、酸素供給器89によって酸素供給される血液を濾過する動脈フィルタ91を含む。血流回路81はさらに、管類83の外部にクランプ締めされ、血流量を測定し、血液中の気泡を検出し、静脈側で患者から退出し、動脈側で患者に進入する血液の温度を測定する2つの流体流量感知および気泡検出装置1を含む。流体流量感知および気泡検出センサアレイ13の各々は、流体温度、温度補正流体流量QTC、および気泡検出結果が、表示され得るように、伝送ライン23によって、視聴覚ディスプレイ装置53および/または他のディスプレイデバイス55に接続される。このように、血流回路81内を流動する血液は、その流量、温度、および気泡の存在に関して監視され得、それは、冠状動脈バイパス外科手術中、臨床潅流技師による冠状動脈バイパスシステムの血流回路81の動作を促進し、それによって、患者ケアを改良する。
【0057】
本開示は、種々の本発明の実施形態および/または実施例を説明するが、これらの実施形態は、添付の請求項によって定義されるような本発明の範囲を限定することを意図するものではない。例えば、流体流量感知および気泡検出装置の実施形態は、冠状動脈バイパスシステムへの適用を用いて説明されたが、そのような実施形態は、冠状動脈バイパスシステムへの適用に限定されない。そのような流体流量感知および気泡検出装置は、透析システム、ECMOシステム等、それを通して患者の血液が管類を通して流動する、他のシステムに適用され得る。さらに、そのような流体流量感知および気泡検出装置は、細胞培養媒体が、所望の流量、温度、および無気泡で管類を通して流動する、細胞培養システムを通して、または流体が、所望の流量および温度で管を通って流動し、気泡の存在に関して監視される食品処理システムにおいて、または種々の反応基質が、所望の流量および温度で管を通して液体媒体中を流動し、気泡の存在または不在に関して監視される化学処理システムにおいて等、血流を伴わないシステムに適用され得る。
【0058】
さらに、
図5に図示される流体流量感知および気泡検出装置の実施形態は、別の非限定的実施形態によると、圧電センサ27、29、31、および33と、2つの二重流体流量および気泡検出回路73とを含み、温度測定回路47と、温度センサ19または赤外線センサ要素37とを含まないように修正され得る。同様に、
図7に図示される流体流量感知および気泡検出装置の実施形態は、圧電センサ27、29と、1つの二重流体流量および気泡検出回路73とを含み、温度測定回路47と、温度センサ19または赤外線センサ要素37とを含まないように修正され得る。
【0059】
別の非限定的実施形態によると、マルチプレクサ43と、A/Dコンバータ51と、回路45、47、および49とが、信号処理回路26の構成要素として含まれ、センサ27、29、31、33、および37とともに、クラムシェル筐体11内ではなく、プロセッサ21内に格納される。一方、別の非限定的実施形態によると、マルチプレクサ43と、A/Dコンバータ51と、回路45、47、および49とが、センサ27、29、31、33、および37とともに、クラムシェル筐体11内に格納される。
【0060】
図4および5の実施形態は、2つの対の圧電センサ27、29および31、33を採用する。しかしながら、本開示による流体流量感知および気泡検出装置の追加の実施形態は、3つ以上の対の圧電センサを含み得る。例えば、各々が3つの対の圧電センサ、または4つの対の圧電センサ、または5つの対の圧電センサ、または6つの対の圧電センサ等を採用するように、それぞれ、
図4および5に対応する実施形態を修正することも本開示の範囲内である。追加の対の圧電センサは、
図4の修正された実施形態によると、全て追加の気泡検出センサとして、もしくは全て追加の流量測定センサとして使用され得るか、または追加の対にされた圧電センサのうちのいくつかは、気泡検出のために使用され得、追加の対にされた圧電センサのうちのいくつかは、流量決定のために使用され得る。したがって、例えば、
図4の実施形態は、4つの対の圧電センサを採用するように修正され得、1つの対27、29は、流体流量測定のために使用され、1つの対31、33は、気泡検出のために使用され、残りの2つの対は両方とも、流量測定のために使用されるか、もしくは両方とも気泡検出のために使用されるか、または1つは、流量測定のために使用され、1つは、気泡検出のために使用されるかのいずれかである。
図5の修正された実施形態によると、追加の対にされた圧電センサは全て、修正された実施形態が、3つの対の圧電センサ、または4つの対の圧電センサ、または5つの対の圧電センサ、または6つの対の圧電センサ等を採用するかどうかにかかわらず、二重用途の流量測定および気泡検出センサとして使用され得る。
【0061】
本開示は、複数の例示的実施形態を提供するが、本開示の範囲から逸脱することなく、種々の変更が成され得、均等物がその要素に代用され得ることが、当業者によって理解されるであろう。加えて、多くの修正が、その不可欠な範囲から逸脱することなく、特定の状況または材料に適応するために本開示の教示に成され得る。したがって、添付の請求項に定義されるような本発明は、本明細書に開示される任意の特定の実施形態に限定されず、本発明は、請求項の範囲内にある全実施形態を含むであろうことが意図される。図面および説明では、例示的実施形態が開示され、具体的用語が採用されたが、それらは、別様に記載されない限り、限定の目的ではなく、一般的かつ説明的意味で使用される。さらに、用語「第1」、「第2」等の使用は、任意の順序または重要性を示すものではなく、むしろ、「第1」、「第2」等は、要素を互いに区別するために使用される。さらに、用語「a」、「an」等の使用は、別様に明示的に示されない限り、数量の限定を示すものではなく、むしろ、参照されるアイテムのうちの少なくとも1つの存在を示す。