特許第6919079号(P6919079)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6919079
(24)【登録日】2021年7月27日
(45)【発行日】2021年8月11日
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 9/451 20180101AFI20210729BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20210729BHJP
   G06F 3/0481 20130101ALI20210729BHJP
【FI】
   G06F9/451
   G06F13/00 650B
   G06F3/0481
【請求項の数】20
【全頁数】99
(21)【出願番号】特願2020-571642(P2020-571642)
(86)(22)【出願日】2018年6月28日
(86)【国際出願番号】KR2018007367
(87)【国際公開番号】WO2020004692
(87)【国際公開日】20200102
【審査請求日】2020年12月22日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519279823
【氏名又は名称】キム、ビョン ジン
【氏名又は名称原語表記】KIM, Byung Jin
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】キム、ビョン ジン
【審査官】 多賀 実
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2010/229127(US,A1)
【文献】 特開2018−60507(JP,A)
【文献】 特開2017−084280(JP,A)
【文献】 特開2004−094834(JP,A)
【文献】 特開2017−117352(JP,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2016−0015592(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/048−3/0489
G06F 9/451
G06F 13/00
G06F 40/00−40/197
G06Q 50/00
G09G 5/00−5/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メッセージを組織化し、表示するための表示装置であって、前記表示装置は、プロセッサーを含み、前記プロセッサーは、
複数の前記表示装置間で交換される前記メッセージを構造化方式に組織化し、表示するための複数のレイアウトモードを設定し、
前記複数のレイアウトモードの内、チャットセッションのための一つのレイアウトモードを決め、
前記決められたレイアウトモードから前記チャットセッションに含まれるメッセージをディスプレイ上に表示し、
所定のイベント発生の度に表示される全てのメッセージのテキストボックスの幅を前記構造化方式で調整し、
前記イベントは、前記表示装置の回転、少なくとも一つのメッセージの送信または受信、メッセージ表示方式に対する少なくとも一つの命令の入力の内、少なくとも一つを含む、
表示装置
【請求項2】
前記メッセージは、応答しようとする目標メッセージを具体的に選択することによって生成される応答メッセージを含む、
請求項1に記載の表示装置
【請求項3】
前記プロセッサーは、メッセージの作成者によって設定されるメッセージの満了時間を少なくとも一つのメッセージに含み、メッセージの満了時間が設定されたメッセージは、満了時間に前記チャットセッションに参加する全てのユーザーの装置から削除される、
請求項2に記載の表示装置
【請求項4】
前記メッセージの満了時間が設定されたメッセージは、それに対する応答が不可能になるように設定可能な、
請求項3に記載の表示装置
【請求項5】
前記プロセッサーは、内部化タイプ、外部化タイプおよびカスタマイズタイプで構成されるグループから選択される一つのタイプとして、前記メッセージの表示方式に対する命令セットを設定し、
前記内部化タイプは、ユーザーの手ジェスチャーの入力によって、前記命令セットがディスプレイされるタイプであり
前記外部化タイプは、各メッセージと共に前記命令セットがディスプレイされるタイプであり
前記カスタマイズタイプは、ユーザーの手ジェスチャーの入力によって当該の手ジェスチャーに対応する命令が表示されずに実行されるタイプである、
請求項2に記載の表示装置
【請求項6】
前記命令セットは、少なくとも応答、縮小、拡張、削除、UBD、隠し、表示、修正、反転、復元命令を含み、各命令は、独立的な内部化、外部化、または、カスタマイズタイプの内の一つで独立的に設定可能である
請求項5に記載の表示装置
【請求項7】
前記命令は、全て縮小、全て拡張、全て削除、全てUBD、全て隠し、全て表示、増加、減少をさらに含む、
請求項6に記載の表示装置
【請求項8】
前記プロセッサーは、前記メッセージ表示方式に対する命令セットを設定し、前記命令セットは、少なくとも縮小、拡張、全て縮小および全て拡張命令を含み、
前記縮小命令は、前記プロセッサーが前記縮小命令の適用される文章の下位文章が表示されないように縮小すると同時に、前記縮小命令が適用される文章に拡張可能なシンボルを表示し、
前記拡張命令は、前記プロセッサーが前記拡張命令の適用される文章の下位文章が表示されると同時に、前記拡張命令が適用される文章に縮小可能なシンボルを表示し、
前記全て縮小命令は、前記プロセッサーが前記全て縮小命令の適用される文章とその下位文章に前記縮小命令を適用し、
前記全て拡張命令は、前記プロセッサーが前記全て拡張命令の適用される文章とその下位文章に前記拡張命令を適用する、
請求項2に記載の表示装置
【請求項9】
新たに受信された文章が属するレイアウトの文章の内、一部または全部が縮小状態にある場合、前記プロセッサーは、前記レイアウトの縮小された文章の少なくとも一部を自動で拡張する、
請求項8に記載の表示装置
【請求項10】
前記プロセッサーは、前記受信された文章に直接関連する上位文章のみを自動拡張し、レイアウトを上位文章の内、少なくとも一つが縮小される以前の状態へと復元するMPS(以前状態維持、Maintain the Previous State)自動拡張命令を実行する、
請求項9に記載の表示装置
【請求項11】
前記プロセッサーは、前記受信された文章に直接関連する上位文章のみを自動拡張し、前記受信された文章と同一の深さを有する文章を縮小するCD(共通の深さ、Common Depth)自動拡張命令を実行する、
請求項9に記載の表示装置
【請求項12】
前記プロセッサーは、前記受信された文章に直接関連する上位文章のみを自動拡張し、レイアウトの外の文章を縮小するOB(一分岐、One Branch)自動拡張命令を実行する、
請求項9に記載の表示装置
【請求項13】
前記プロセッサーは、前記受信された文章の属するレイアウトの全て縮小された文章を拡張するEA(全て拡張、Expand All)自動拡張命令を実行する、
請求項9に記載の表示装置
【請求項14】
前記プロセッサーは、前記メッセージの表示方式に対する命令を設定し、前記命令は、少なくとも隠し、表示、全て隠しおよび全て表示命令を含み、
前記隠し命令は、前記プロセッサーが前記隠し命令の適用される文章のテキストボックスの高さをディフォルトの高さに調整し、一部文章の部分を表示しないと同時に、前記隠し命令の適用される文章に表示可能なシンボルを表示し、
前記表示命令は、前記プロセッサーが前記表示命令の適用される文章のテキストブックスの高さを前記ディフォルトの高さに調整し、全てのテキストの部分を表示すると同時に、前記表示命令の適用される文章に隠し可能なシンボルを表示し、
前記全て隠し命令は、前記プロセッサーが前記全て隠し命令の適用される文章およびその下位文章に前記隠し命令を適用し、
前記全て表示命令は、前記プロセッサーが前記全て表示命令の適用される文章およびその下位文章に前記表示命令を適用する、
請求項2に記載の表示装置
【請求項15】
前記プロセッサーは、前記メッセージ表示方式に対する命令を設定し、前記命令は、少なくとも削除および全て削除命令を含み、
前記削除命令は、前記プロセッサーが前記削除命令の適用される文章のテキストを削除し、
前記削除命令は、前記プロセッサーが前記削除命令の適用される文章のテキストボックスをディフォルトの高さに調整して表示する削除方法1と、前記プロセッサーが前記削除命令の適用される文章のテキストボックスを削除する削除方法2の内、一つを実行し、
前記全て削除命令は、前記削除命令の適用される文章およびその下位文章に前記削除命令を適用し、
前記削除命令が、前記削除方法2を実行した場合、削除された文章に対する応答メッセージを受信した前記プロセッサーは、前記削除されたテキストボックスを再び表示する、または、前記削除されたテキストボックスと削除された文章を一緒に再び表示する、
請求項2に記載の表示装置
【請求項16】
前記プロセッサーは、前記メッセージ表示方式に対する命令を設定し、前記命令は、少なくともUBD(ユビキタス削除、Ubiquitous Delete)および全てUBD(全てユビキタス削除、Ubiquitous Delete All)命令を含み、
前記UBD命令は、前記プロセッサーが前記UBD命令の適用される文章のテキストを削除すると同時に、前記文章を受信した他のユーザーに該当文章を削除するように要請するメッセージを送信し、
前記全てUBD命令は、前記プロセッサーが前記UBD命令の適用される文章の下位文章に前記UBD命令を適用する、
請求項2記載の表示装置
【請求項17】
前記UBD命令が実行された場合、前記プロセッサーは、前記要請するメッセージに対する前記他のユーザーの応答を前記UBD命令の適用したユーザーに伝える、
請求項16に記載の表示装置
【請求項18】
前記プロセッサーは、前記メッセージ表示方式に対する命令を設定し、前記命令は、少なくとも修正命令を含み、
前記修正命令は、前記プロセッサーが前記修正命令の適用される文章の少なくとも一部に対する修正を許容し、前記文章を受信した他のユーザーに該当文章が修正されたことを知らせるメッセージを送信する、
請求項2に記載の表示装置
【請求項19】
前記プロセッサーは、前記メッセージ表示方式に対する命令を設定し、前記命令は、少なくとも反転命令および復帰命令を含み、
前記反転命令は、前記反転命令の適用されるレイアウトのリーフ文章のみ表示すると同時に、前記反転命令の適用されるレイアウトに復帰可能なシンボルを表示し、
前記復帰命令は、前記復帰命令の適用されるレイアウトの文章が元の通りに表示されると同時に、前記復帰命令の適用されるレイアウトに反転可能なシンボルを表示する、
請求項2記載の表示装置
【請求項20】
前記プロセッサーは、前記メッセージ表示方式に対する命令を設定し、前記命令は、少なくとも増加命令および減少命令を含み、
前記増加命令は、前記プロセッサーが前記増加命令の適用される文章のフォント、テキストボックスの幅およびテキストボックスの大きさを増加させると同時に、前記増加命令の適用される文章に減少可能なシンボルを表示し、
前記減少命令は、前記プロセッサーが前記減少命令の適用される文章のフォント、テキストボックスの幅およびテキストボックスの大きさを減少させると同時に、前記減少命令の適用される文章に増加可能なシンボルを表示する、
請求項2に記載の表示装置
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多様な構造化方式でインスタントメッセージを組織化し、組織化されたインスタントメッセージをディスプレイ上に表示するためのユーザーインタフェースを提供するための装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
このセクションでの説明は、本発明と関連した背景情報を提供するのみで、従来の技術を構成しない。
【0003】
ユーザーがインスタントメッセージング(instant messaging(以下、「IM」と称する))を通じて互いに交信する際、両者は、第三者が送った受信済みの質問または所見に応答できない場合がある。本発明者は、あるユーザーが他のユーザーに多数の質問を送信し、他のユーザーがそのような質問に同時に応答しなければならない点に注目した。そのようなことが生じる場合、「応答者」は、ある質問に対し、送信者に応答しなければならないという精神的な負担に直面し、それが明確に説明されないと、送信者は、どのメッセージが自分の送信したメッセージに対する応答であるかを判断しなければならない精神的負担を抱える。本発明者は、二人より多数のユーザーがIMを通して互いに交信する場合、状況がより悪化する場合があることを直観的に経験した。本発明者は、複数のユーザーがメッセージングソフトウェア(または、アプリケーション)を用いてIMを送信する場合に、ユーザーがIMによって複数のユーザーから受信したメッセージを区別するに当たって、それは混雑で面倒なことであり、各々のメッセージに対し、誰がそれぞれのメッセージの送信元であるかを識別するのに負担を感じることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者は、公知されたIMソフトウェアまたは、公知されたIMアプリケーションが、応答者と送信者の間で交信したり、交換したりするメッセージをタッチスクリーンのディスプレイ上にユーザーが便利なようにディスプレイするための、どのようなユーザーのインタフェースも提供しないことに注目した。
【0005】
ユーザーが、全てのメッセージが階層的な方式で組織化されたインスタントメッセージング(instant messaging(以下、「IM」と称する))を通して互いに交信する場合、ユーザーは、構造自体または、その構造内に表示されるテキストメッセージを部分的に修正したいと望むことがある。ユーザーは、階層的な構造のフレームワーク内で、注意深く設計された命令セット(または、命令プロセス)を用いて、そのような部分的修正を行うことができる。特に、テキストメッセージが送信または、受信される度に、階層的な構造の物理的幅や高さが調整される必要がある場合には、前記構造のフレームワーク内で前記命令セットが動作するという点が重要である。なお、論理的に動作する命令だけでなく、ユーザーに便利なインタフェースを提供し、ユーザーが命令を簡単に使えることも重要である。すなわち、ユーザーに自由度を与え、ユーザーが画面上で簡単に命令を用いることができ、必要に応じて命令を隠したり、表示したりすることができる。ある場合には、簡単な手ジェスチャーによって、命令を実行させる方式でユーザーが命令を設定できるのが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態に係る態様は、メッセージを組織化して表示するための装置が提供される。前記装置はプロセッサーを含み、前記プロセッサーは、前記装置の間で交換されるメッセージを構造化方式で組織化して表示するための複数のレイアウトモードを設定し、前記複数のレイアウトモードの中でチャットセッションのための一つのレイアウトモードを決め、前記決められたレイアウトモードから前記チャットセッションに含まれるメッセージをディスプレイ上に表示し、所定のイベントが発生する度にディスプレイされる全てのメッセージのテキストボックスの幅を前記構造化方式で調整し、前記イベントは、前記装置の回転、少なくとも一つのメッセージの送信または受信、メッセージの表示方式に対する少なくとも一つの命令の入力の内、少なくとも一つを含む。
【0007】
前記メッセージは、応答しようとする目標メッセージを具体的に選択することによって生成される応答メッセージを含む。
【0008】
前記プロセッサーは、メッセージの作成者によって設定されるメッセージ満了時間を少なくとも一つのメッセージに含ませ、メッセージ満了時間が設定されたメッセージは、満了時間に前記チャットセッションに参加する全てのユーザーの装置から削除される。
【0009】
前記メッセージの満了時間が設定されたメッセージは、それについての応答ができないように設定できる。
【0010】
前記プロセッサーは、内部化タイプ、外部化タイプおよびカスタマイズされたタイプで構成されるグループから選択される一つのタイプとして、前記メッセージの表示方式に対する命令セットを設定し、前記内部化タイプはユーザーの手ジェスチャー入力に従い、前記命令セットがディスプレイされるタイプで、前記外部化タイプは、各メッセージと供に前記命令セットがディスプレイされるタイプで、前記カスタマイズタイプは、ユーザーの手ジェスチャー入力によって、該当する手ジェスチャーに対応する命令が表示なく行われるタイプである。
【0011】
前記命令セットは、少なくとも応答、縮小、拡張、削除、UBD、隠し、表示、修正、反転、復元命令を含み、各命令は独立的な内部化、外部化または、カスタマイズタイプの内の一つで、独立的に設定可能である。
【0012】
前記命令は、全て縮小、全て拡張、全て削除、全てUBD、全て隠し、全て表示、増加、減少をさらに含む。
【0013】
前記プロセッサーは、前記メッセージ表示方式に対する命令セットを設定し、前記命令セットは、少なくとも縮小、拡張、全て縮小および全て拡張命令を含み、前記縮小命令は、前記プロセッサーが前記縮小命令の適用される文章の下位文章が表示されないように縮小すると同時に、前記縮小命令が適用される文章に拡張可能なシンボルを表示し、前記拡張命令は、前記プロセッサーが前記拡張命令の適用される文章の下位文章が表示されると同時に、前記拡張命令が適用される文章に縮小可能なシンボルを表示し、前記全て縮小命令は、前記プロセッサーが前記全て縮小命令の適用される文章とその下位文章に前記縮小命令が適用されるようにし、前記全て拡張命令は、前記プロセッサーが前記全て拡張命令の適用される文章とその下位文章に前記拡張命令を適用させる。
【0014】
新たに受信された文章が属するレイアウトの他の文章の内、一部または全部が縮小状態にある場合、前記プロセッサーは、前記レイアウトの縮小された文章の内、少なくとも一部を自動で拡張する。
【0015】
前記プロセッサーは、前記受信された文章に直接関連した上位の文章のみを自動で拡張し、レイアウトを上位文章の内の一つが縮小される以前の状態に復元するMPS自動拡張命令を実行する。
【0016】
また、前記プロセッサーは、前記受信された文章に直接関連した上位文章のみを自動拡張し、前記受信された文章と同一の深さを有する文章を縮小するCD自動拡張命令を実行する。
【0017】
尚、前記プロセッサーは、前記受信された文章に直接関連した上位文章のみを自動拡張し、レイアウトの他の文章を縮小するOB自動拡張命令を実行する。
【0018】
尚、前記プロセッサーは、前記受信された文章が属するレイアウトの全て縮小された文章を拡張するEA自動拡張命令を実行する。
【0019】
一方、前記プロセッサーは、前記メッセージ表示方式に対する命令を設定し、前記命令は、少なくとも隠し、表示、全て隠しおよび全て表示命令を含み、前記隠し命令は、前記プロセッサーが前記隠し命令の適用される文章のテキストボックスの高さをデフォルトの高さに調整し、一部のテキストの部分を表示しないと同時に、前記隠し命令が適用される文章に表示可能なシンボルを表示させ、前記表示命令は、前記プロセッサーが前記表示命令の適用される文章のボックスの高さを前記デフォルトの高さから元の高さに戻し、全てのテキストの部分を表示すると同時に、前記表示命令が適用される文章に隠し可能なシンボルを表示し、前記全て隠し命令は、前記プロセッサーが前記全て隠し命令の適用される文章およびその下位の文章に、前記隠し命令を適用するようにし、前記全て表示命令は、前記プロセッサーが前記全て表示命令の適用される文章およびその下位文章に前記表示命令を適用する。
【0020】
前記プロセッサーは、前記メッセージ表示方式に対する命令を設定し、前記命令は少なくとも削除および全て削除命令を含み、前記削除命令は、前記プロセッサーが前記削除命令の適用される文章のテキストを削除し、前記削除命令は、前記プロセッサーが前記削除命令の適用される文章のテキストボックスをデフォルトの高さに調整して表示する削除方法1と、前記プロセッサーが前記削除命令の適用される文章のテキストボックスを削除する削除方法2の内、一つを実行し、前記全て削除命令は、前記削除命令の適用される文章およびその下位文章に前記削除命令を適用させ、前記削除命令が前記削除方法2を実行するようにした場合、削除された文章に対する応答メッセージを受信した前記プロセッサーは、前記削除されたテキストボックスを再び表示する。または、前記削除されたテキストボックスと削除された文章を一緒に再び表示する。
【0021】
前記プロセッサーは、前記メッセージ表示方式に対する命令を設定し、前記命令は、少なくともUSDおよび全てUSD命令を含み、前記USD命令は、前記プロセッサーが前記USD命令の適用される文章のテキストを削除すると同時に、前記文章を受信した他のユーザーに該当文章を削除するように要請のメッセージを送信し、前記全てUSD命令は、前記プロセッサーが前記USD命令の適用される文章の下位文章に前記USD命令を適用する。
【0022】
前記USD命令が実行された場合、前記プロセッサーは、前記要請メッセージに対する前記他のユーザーの応答を前記USD命令の適用したユーザーに伝える。
【0023】
前記プロセッサーは、前記メッセージ表示方式に対する命令を設定し、前記命令は、少なくとも修正命令を含み、前記修正命令は、前記プロセッサーが前記修正命令の適用される文章の少なくとも一部に対する修正を許容し、前記文章を受信した他のユーザーに該当する文章が修正されたことを知らせるメッセージを送信する。
【0024】
前記プロセッサーは、前記メッセージ表示方式に対する命令を設定し、前記命令は、少なくとも反転および復帰命令を含み、前記反転命令の適用されるレイアウトのリーフ文章のみ表示させると同時に、前記反転命令の適用されるレイアウトに復帰可能なシンボルを表示し、前記復帰命令は、前記復帰命令の適用されるレイアウトの文章が元の通りに表示されると同時に、前記復帰命令の適用されるレイアウトに反転可能なシンボルを表示する。
【0025】
前記プロセッサーは、前記メッセージ表示方式に対する命令を設定し、前記命令は、少なくとも増加および減少命令を含み、前記増加命令は、前記プロセッサーが前記増加命令の適用される文章のフォント、テキストボックスの幅およびテキストボックスの大きさを増加させると同時に、前記増加命令の適用される文章に減少可能なシンボルを表示し、前記減少命令は、前記プロセッサーが前記減少命令の適用される文章のフォント、テキストボックスの幅およびテキストボックスの大きさを減少させると同時に、前記減少命令の適用される文章に増加可能なシンボルを表示する。
【発明の効果】
【0026】
本発明は、応答者と送信者の間で交信したり、交換したりするメッセージをタッチスクリーン上にユーザーに馴染むようにディスプレイするためのユーザーインタフェースの提供に関する。
【0027】
本発明に係る一形態として、全てのメッセージが階層的な方式で組織化されたIMを用いてユーザーが互いに交信する場合、ユーザーは構造自体またはその構造内に表示されるテキストメッセージの一部を部分的に修正したいと望む場合がある。ユーザーは、階層的な構造のフレームワークの中で慎重に設計された命令セット(または、命令プロセッサー)を用いて、そのような部分的な修正を行うことができる。特に、テキストメッセージが送信または、受信される度に、階層的な構造の物理的な幅や高さが調節される場合には、依然として前記構造のフレームワークの中で前記命令セットが動作するという点は重要なことである。すなわち、ユーザーに自由度を与え、ユーザーの画面上から簡単に命令を用いることができ、必要に応じて命令を隠したり、表示したりすることができ、ある場合には簡単な手ジェスチャーによって命令が実行されるようにできる方式で、ユーザーの命令を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
本発明の前記および他の目的、特徴および長点は、添付された図面と関連して行われる発明の詳細な説明によって、より明確になる。
図1】本発明の少なくとも一つの例示的な実施例に係る装置の概略的なブロック図である。
図2】本発明の少なくとも一つの例示的な実施例に係るタッチスクリーンの概略的なブロック図である。
図3】本発明の少なくとも一つの他の例示的な実施例に係る装置の概略的なブロック図である。
図4】本発明の少なくとも一つの例示的な実施例に係る装置上のアプリケーションのメニューに対するユーザーインタフェースを図示する例示図である。
図5】4人グループがインスタントメッセージを交換している状況を示す例示図である。
図6】本発明の少なくとも一つの例示的な実施例に係るメッセージングディスプレイを示す例示図である。
図7a-7i】本発明の理論的な根拠を説明する例示図を図示する。
図8a】固有識別子を有するレイアウトを図示する例示図である。
図8b】プライマリーキー(Primary key)を示す例示図である。
図9a】GFAL(Generalized Fixed Angle Layout)と称する「テンプレート」を図示する例示図である。
図9b】GFAL(Generalized Fixed Angle Layout)と称する「テンプレート」を図示する例示図である。
図10a】GVAL(Generalized Varying Angle Layout)と称する「テンプレート」を図示する例示図である。
図10b】GVAL(Generalized Varying Angle Layout)と称する「テンプレート」を図示する例示図である。
図11a】GMAL(Generalized Mixed Angle Layout)と称する「テンプレート」を図示する例示図である。
図11b】GMAL(Generalized Mixed Angle Layout)と称する「テンプレート」を図示する例示図である。
図12a】SWL−LR(Same Width Layout−Left to Right)およびSWL−RL(Same Width Layout−Right to Left)を図示する例示図である。
図12b】SWL−LR(Same Width Layout−Left to Right)およびSWL−RL(Same Width Layout−Right to Left)を図示する例示図である。
図12c】FAL−R(Fixed Angles Layout−Right Alogned)、VAL−R(Varying Angle Layout−Right Aligned)およびMAL−R(Mixed Angle Layout−Right Aligned)を図示する例示図である。
図12d】各々のFixed Angle Layout−Center Aligned(FAL−C)、Varying Angle Layout−Center Aligned(VAL−C)およびMixed Angle Layout−Center Aligned(MAL−C)を図示する例示図である。
図12e】Fixed Angles Layout−Left Aligned(FAL−L)、Varying Angle Layout−Left Aligned(VAL−L)、およびMixed Angle Layout−Left Aligned(MAL−L)を図示する例示図である。
図13a】レイアウト内の全てのテキストボックスの幅を決めるための着信または発信テキストメッセージを処理する方法を図示するフローチャートである。
図13b】レイアウト内の全てのテキストボックスの幅を決めるための着信または発信テキストメッセージを処理する方法を図示するフローチャートである。
図14】多様なReference Width Equations(RWEs)およびReference Depth Equations(RDEs)を図示する表である。
図15a】SWL−LR下におけるユーザー間のインスタントメッセージングを図示する例示図である。
図15b】FAL−R下におけるユーザー間のインスタントメッセージングを図示する例示図である。
図15c】固定回転ポイント(fixed rotation point)VAL−R下におけるユーザー間のインスタントメッセージングを図示する例示図である。
図15d】不動回転ポイント(floating rotation point)VAL−R下におけるユーザー間のインスタントメッセージングを図示する例示図である。
図15e】固定回転ポイント(fixed rotation point)MAL−R下におけるユーザー間のインスタントメッセージングを図示する例示図である。
図16a】縦モードおよび横モードにおけるレイアウトを図示する例示図である。
図16b】および
図16b】装置が縦モードから横モードに回転する際、全てのテキストボックスの幅を再調整する方法を図示するフローチャートである。
図17a】レイアウトモードを選択する方法を図示するフローチャートである。
図17b】関連するパラメータ(情報)を有するテキストメッセージを送信する方法を図示するフローチャートである。
図17c】検出されたテキストメッセージから関連するパラメータを抽出する方法を図示するフローチャートである。
図18a】内部化された命令の概念を図示する例示図である。
図18b】外部化された命令の概念を図示する例示図である。
図18c】カスタマイズされた命令の概念を図示する例示図である。
図19】ユーザーがテキストメッセージを送信し、それがどのように表示されるかを示す例示図である。
図20a】ユーザーが既存のテキストメッセージに応答することを示す例示図である。
図20b】レイアウトをその最大容量で示す例示図である。
図20c】ユーザー間のインスタントメッセージングの相互作用を示す例示図である。
図21a】から
図21d】時間満了テキストメッセージを適用する方法を図示する例示図である。
図22a】縮小命令(Collapse command)を適用する方法を図示する例示図である。
図22b】拡張(Expand)命令を適用する方法を図示する例示図である。
図22c】拡張(Expand)命令を適用する方法を図示する例示図である。
図22d】全て縮小(Collapse All)命令を適用する方法を図示する例示図である。
図22e】全て拡張(Expand All)命令を適用する方法を図示する例示図である。
図23a】隠し(Hide)命令を適用する方法を図示する例示図である。
図23b】表示(Show)命令を適用する方法を図示する例示図である。
図23c】全て隠し(Hide All)命令を適用する方法を図示する例示図である。
図23d】全て表示(Show All)命令を適用する方法を図示する例示図である。
図24a】削除(Delete)命令を適用する方法を図示する例示図である。
図24b】全て削除(Delete All)命令を適用する方法を図示する例示図である。
図24c】テキストメッセージが削除された後に、ユーザーがテキストメッセージを受信することを図示する例示図である。
図25a】UBD命令を適用する方法を図示する例示図である。
図25b】UBD命令を適用する方法を図示する例示図である。
図25c】全てUBD(UBD All)命令を適用する方法を図示する例示図である。
図25d】全てUBD(UBD All)命令を適用する方法を図示する例示図である。
図25e】全てUBD(UBD All)命令を適用する方法を図示する例示図である。
図26a】修正(Modify)命令を適用する方法を図示する例示図である。
図26b】修正(Modify)命令を適用する方法を図示する例示図である。
図27a】反転(Invert)および復帰(Revert)命令を適用する方法を図示する例示図である。
図27b】レイアウトが反転され、復帰された状態になった後に、ユーザーがテキストメッセージを受信することを図示する例示図である。
図28】増加(Increase)および減少(Decrease)命令を適用する方法を図示する例示図である。
図29a】ALL命令が装置のディスプレイ上にどのように表示されるかを図示する例示図である。
図29b】全て縮小、全て拡張、全て隠しおよび全て表示の命令を適用する方法を図示する例示図である。
図29c】全て削除、全てUBD、全て反転および全て復帰の命令を適用する方法を図示する例示図である。
図30a】以前の状態を自動拡張維持(Maintain the Previous State Auto−Expand)、共通の深さを自動で拡張(Common Depth Auto−Expand)、1分岐自動拡張(One Branch Auto−Expand)および全て拡張自動拡張(Expand All Auto−Expand)の概念を示す例示図である。
図30b】以前の状態を自動拡張維持、共通の深さを自動で拡張、1分岐自動拡張および全て拡張自動拡張の概念を示す例示図である。
図31a】ユーザーがテキストメッセージを送信・受信する度、レイアウトを配置する二つの相違の方法を図示する例示図である。
図31b】ユーザーがテキストメッセージを送信・受信する度、レイアウトを配置する二つの相違の方法を図示する例示図である。
図32a】各々の命令をどのように提示できるか、すなわち、内部化された命令、外部化された命令、カスタマイズされた命令の全ての可能な組み合わせを示す表である。
図32b】ユーザーによって設定可能な各命令の可能な組み合わせを示す表である。
図32c】内部に表示される内部化された命令を有する命令表示領域を示す例示図である。また、外部化された命令はシンボルを用いて図示される。
図33a】テキストの幅の調整(TWA)および回転の際のテキストの幅の調整(TWA−R)、両方法を図示するフローチャートである。
図33b】他のユーザーにテキストメッセージを送信する方法を図示するフローチャートである。
図33c】他のユーザーからテキストメッセージを受信する方法を図示するフローチャートである。
図33d】満了したテキストメッセージを削除する方法を図示するフローチャートである。
図33e】応答命令の方法を図示するフローチャートである。
図33f】縮小、拡張、全て縮小および全て拡張命令の方法を図示するフローチャートである。
図33g】以前の状態に自動拡張維持、共通の深さに自動拡張、一分岐自動拡張および全て拡張自動拡張の方法を示すフローチャートである。
図33h】削除および全て削除命令の方法を図示するフローチャートである。
図33i】隠し、表示、全て隠しおよび全て表示命令の方法を図示するフローチャートである。
図33j】UBDおよび全てUBD命令の方法を示すフローチャートである。
図33k】修正命令の方法を示すフローチャートである。
図33l】反転及び復帰命令の方法を示すフローチャートである。
図33m】増加および減少命令の方法を示すフローチャートである。
図33n】内部化された、外部化された、およびカスタマイズされた命令の方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、添付された図面を参考に本発明に係る実施例を説明する。
【0030】
本発明は、交換されたメッセージの内、より早く受けたメッセージを選別して、インスタントメッセージを多様な階層構造化方式に組織化し、組織化されたインスタントメッセージをタッチスクリーン上に多様な方式で表示するためのユーザーインタフェースを提供する装置および方法に関する。開示される実施例はユーザーがインスタントメッセージングソフトウェア(または、アプリケーション)で受信または送信したメッセージに応答できるようにし、構造化し、一貫した方式でインスタントメッセージを管理できるようにしてくれるタッチスクリーンディスプレイを有する多機能装置に関する。
【0031】
図1は、本発明の少なくとも一つの実施例に係る装置の概略的なブロック図である。装置(100)は、有線または、無線ネットワークを通して、インスタントメッセージを送受信するためのユーザー装置を称し、例えば、モバイル携帯用端末機、マルチメディアプレーヤー装置、ナビゲーション装置、教育用の装置、ゲーミングシステム、制御装置、パソコン、ラップトップコンピューター、タブレットパソコン、個人携帯端末機(PDA)などに対応する。しかし、装置(100)は、これに限定されないし、有線または、無線ネットワークを通してインスタントメッセージを送受信できる全ての装置を含むことができる。装置(100)は、テキストメッセージ、イメージおよびビデオメッセージを入力し、他のユーザーに送信し、および・または、彼らから受信したメッセージを表示するように構成されたタッチ感知ディスプレイ(102)(以下、タッチスクリーンまたは、タッチスクリーンディスプレイと称する)を含む。タッチ感知ディスプレイ(102)は、ユーザーのモーションおよび、例えば、ユーザーの指またはスタイラスペンによって開示された接触を感知及び・または、検出するための入力パネルを設けた「タッチスクリーン」または「タッチ感知ディスプレイシステム」を称する。装置(100)は、またメモリー(104)(一つ以上の非揮発性コンピューター判読可能な保存媒体を含むことができる)、メモリー制御機(106)、一つ以上のプロセッサー(例えば、マイクロプロセッサまたはCPU)(108)、周囲装置インタフェース(110)、RF回路(112)、オーディオ回路(114)、スピード(116)、マイクロフォン(118)、近接センサー(120)および加速度計(122)を含む。装置(100)は、入・出力(I/O)サブシステム(124)、他の入力または、制御装置(126)、外部ポート(128)および一つ以上の光センサー(図示されていない)を含む。これらのコンポーネントは、一つ以上の通信バスまたは、信号ライン(両方向矢印で表示する)を通して通信できる。装置(100)は、携帯用多機能装置の例示的な実施例で、装置は図1に図示したものより多い、あるいは、少ないコンポーネントで実現したり、二つ以上のコンポーネントを結合したり、相違の構成または配列のコンポーネントで実現できる。図1に図示した多様なコンポーネントは、一つ以上の信号処理プロセッサーおよび・または、回路を含むハードウェア、ソフトウェア、または、ハードウェアおよびソフトウェア両者の組み合わせで実現できる。装置(100)の各々のコンポーネントは、一つ以上のプロセッサーおよび・または、カスタマイズ集積回路(ASIC)によって実現され、以下に説明する特定機能を実行する。
【0032】
図2は、本発明の少なくとも一つの例示的な実施例に係る多機能装置のタッチスクリーンの概略的なブロック図である。図2を参考すると、タッチスクリーン(102)は、装置(200)(つまり、図1の装置(100)と同様の装置)のユーザーインタフェース(UI)内に、一つ以上のグラフィックおよび・または、テキストを表示する。一部の実施例はもちろん、後述する他の実施例において、ユーザーは例えば、一つ以上の指タッチ(202)でグラフィックと接続する。または、タッチすることによって予め定義された機能と関連した一つ以上のグラフィックを選択する。一部実施例において、ユーザーが一つ以上のグラフィックとの接続を切る場合、一つ以上のグラフィックが選択される。一部の実施例において、多様なタイプの接続は例えば、装置(200)のタッチスクリーン(102)(または、多様なモーションを検出するためのカメラセンサー(図面には図示していない))と接続を行う指の一つ以上のタップ、一つ以上のスワイプ(左から右へ、右から左へ、上へ、そして・または、下へ)および・または、ローリング(右から左へ、左から右へ、上へ、そして・または、下へ)のようなジェスチャーを含む。一部の実施例において、グラフィックとの偶然の接続は、グラフィックを選択しない。例えば、アプリケーションのアイコンの上をスワッピングするスワイプジェスチャーは、選択に対応するジェスチャーがタップの場合、対応するアプリケーションを選択しない。
【0033】
装置(200)は、また「ホーム」または、メニューボタン(204)および制御ボタン(206)のような一つ以上の物理的なボタンを含む。メニューボタン(204)または、制御ボタン(206)は、メモリー(104)内でローディングし、それから検索され、装置(200)上で実行されるアプリケーションのセット内の、任意のアプリケーションをナビゲーションする用途として用いられる。それとは別に、一部の実施例においては、メニューボタン(204)が物理的なボタンの代わり、または、追加で、タッチスクリーン(102)内のグラフィックユーザーインタフェース(GUI)内で実現するソフトキーとして実現される。
【0034】
一実施例に係る装置(200)は、タッチスクリーン(102)、メニューボタン(204)、制御ボタン(206)、装置をパワーオン・オフし、装置をロックするためのプッシュボタン(208)、ボリューム調整ボタン(210)、加入者識別モジュール(SIM)カードスロット(212)、ヘッドセットジャック(214)、外部メモリーカードスロット(216)およびドッキング・充電外部ポート(218)を含む。プッシュボタン(208)は、ボタンを押して、ボタンを押した状態で予め定義された時間の間隔を維持することによって、装置上でパワーをターンオン・オフし、ボタンを押して、予め定義された時間の間隔が経過する前にボタンを解除することによって、装置をロックしたり、装置のロックを解除したり、ロック解除プロセスをスタートするのに用いられる。他の実施例において、装置(100)は、マイクロフォン(118)を通して一部機能の活性化、または、非活性化のための口頭入力を検出する。
【0035】
図3は、本発明の少なくとも一つの例示的な実施例に係る装置の概略的なブロック図である。図3を参考すると、一部の実施例において、装置(200)は、一つ以上のプロセッサー(CPU)(300)および一つ以上のネットワークまたは、他の通信インタフェース(302)を含む。装置(200)は、メモリー(304)を含む。メモリーは、DRAM、SRAM、DDR RAMまたは、他のランダムアクセス個体状態のメモリー装置のような高速ランダムアクセスメモリーを含み、一つ以上の磁気ディスク保存装置、光ディスク保存装置、フラッシュメモリー装置または、他の非揮発性固体状態保存装置のような非揮発性メモリーを含む。装置(200)は、一部の実施例において、タッチスクリーンディスプレイ(102)であるディスプレイ、キーボードおよび・または、マウス(または、別のポインティング装置)およびタッチパッドで構成された入出力(I/O)インタフェース(306)を含む。多機能装置(200)には、これらのコンポーネントを相互接続するための一つ以上の通信バス(308)が存在する。通信バス(308)は、システムコンポーネントを相互接続して、これらの通信をコントロールする回路(時々チップセットと称する)を含む。
【0036】
図4は、本発明の少なくとも一つの例示的な実施例に係る装置上のアプリケーションのメニューに対するユーザーのインタフェースを図示する例示図である。ユーザーインタフェースの実施例と類似に、ユーザーインタフェース(400)は、次の要素:セルラーおよびWi−Fi(登録商標)信号のような無線通信のための信号強度指示器(402)、時間(404)、バッテリー状態指示器(406)、および装置と関連する他の情報または、株価および天気のような装置、または、ユーザーのカスタマイズ情報、または、これらのサブセット(または部分集合)または、スーパーセット(または上位集合)を含む。
【0037】
インタフェース(400)は、例えば、設定(装置の一般設定)、写真、交通情報、数学の公式、ゲーム、計算機、辞書、映画、メール、カメラなどのようなアプリケーションに対するアイコンを含む。インタフェース(400)は、例えば、指定された領域の天気予報およびユーザーに株価およびニュースを提供する株式市場情報ウィジェットのようなウィジェットを含む。
【0038】
インタフェース(400)は、また例えば、電話、テキスト、インターネットブラウザー、ミュージックプレイヤーおよび為替レートのような多数のよく使うアイコンをハイライトで表示したり、グループ化したりする。
【0039】
図5は4人グループ(500;私、スーパーマン、バットマン、スパイダーマン)がインスタントメッセージ(または、テキストメッセージ)を交換する様子を図示する例示図である。同一のセッションにおける4人のメンバーの間でインスタントメッセージを交換する状態において、図5に図示のようにテキストメッセージを表示する方式は、受信者(ユーザー)にテキストメッセージを区別(識別、組織化または分類)させ、あるテキストメッセージが誰に届くのか明確でない場合は、両当事者がインスタントメッセージングによりさらに混乱な場合があり得る。これは、図5に図示した一般的な方式では、テキストメッセージをそれぞれ誰が発信元であるかを識別したり、追跡したりするため、受信者が所定の努力をしなければならないからである。混乱を避けるため、ユーザーは、例えば、予め定義された識別またはシンボル(識別子または、演算子)(例えば、@+ターゲット受信者)を追加することによって、彼らが誰に応答しているかを表示する。例えば、図面符号502,504および506において、ユーザーは彼らが誰に応答しているかを示すためにオペレータシンボル@(at)記号(すなわち、特定テキストメッセージに対するターゲット受信者を指定する演算子のシンボル)を用いた。これは、グループのメンバーからのそれぞれのテキストメッセージ毎にオペレータシンボル(つまり、@)およびターゲット受信者を入力するために不要な時間を必要とし、ユーザーに面倒をかけるため、このような図5のシステムは応答者および受信者に不要な精神的な負担をかける。
【0040】
図6は、本発明の少なくとも一つの例示的な実施例に係るメッセージングディスプレイを示す例示図である。図6に図示のように、任意のテキストメッセージの応答は、応答テキストメッセージをユーザーが応答しようとする対応するテキストメッセージの下に配置することによって、階層構造として表示される。テキストメッセージの応答は、インデントと共に「ターゲット」テキストメッセージ(例えば、図6の“Blue crab tonight? Anybody up for it?”の発信テキストメッセージ)の下に配置する。従って、同一の量のインデントを有するターゲットテキストメッセージの下の全てのテキストメッセージは、ターゲットテキストメッセージに対し、一番関連のある応答(すなわち、ターゲットテキストメッセージ(600)に直接依存する応答(602,604,606および608)でグループ化される。例えば、第1テキストメッセージ(600)は、送信者(つまり、私、アイアンマン)から開始した発信メッセージである。テキストメッセージ(602,604,606および608)は、全て第1テキストメッセージ(600)に対する応答で、それに直接依存する。4つの応答(つまり、テキストメッセージ(602,604,606および608))は、第1テキストメッセージ(600)と直接関連する。ユーザーは、4つのテキストメッセージがテキストメッセージ(600)と関連する応答であることを識別するが、これは、それが第1テキストメッセージ(600)の位置から配列された同一の量のインデントと供に、テキストメッセージ(600)の下に配置されるためである。また、ユーザー(つまり、私、アイアンマン)は、テキストメッセージ(610,612)がテキストメッセージ(604)と直接関連した応答で、テキストメッセージ(600)と関連しない、また、それから由来もしないことを識別できる。また、2つの応答(610,612)は、そのように識別されるが、これは、この2つがターゲットテキストメッセージ(604)の位置から配列された同一の量のインデントと供に、ターゲットテキストメッセージ(604)の下に配置されるためである。
【0041】
従って、本発明は、ユーザーの交信を構造化し、組織化された方式で提示するIM表示方法を提供する。本発明は、装置(100)に対する前記提示とタッチスクリーンディスプレイ(102)を統合する(技術的な意味で)体系的に最適化された方式を提供する。
【0042】
ユーザーのグループが既に存在するテキストメッセージに応答ができ、交信が階層的な方式で可視的に組織化する場合、このようなシステムを応答メッセージングシステム(RMS)と称する。
【0043】
以下、図7aから7iにおいて、RMSのアイデアおよび理論的根拠が説明される。
【0044】
公知のIMにおいて、ユーザーのテキストメッセージを含むテキストボックスの大きさは、テキストメッセージが短ければテキストボックスがさらに小さく、テキストメッセージが長ければ、テキストボックスがさらに大きいという点で、最適化される。ユーザーが互いに送信するテキストメッセージは、明確に無作為の長さを有するため、このようなテキストメッセージは、異なる大きさのテキストボックス内に表示される。このような特徴が存在しない場合には、全てのユーザーのテキストメッセージは、それらのテキストメッセージの長さとは関係なく、テキストボックスの大きさで同一の幅をそれぞれ有するテキストボックス内に配置される。
【0045】
図7aに図示のように、装置(200)が比較的短いテキストメッセージ(例えば、テキストメッセージ(700))を表示する場合、テキストメッセージを「囲む」テキストボックスの幅も比較的短い。装置(200)がさらに長いテキストメッセージ(702)を表示する場合、テキストメッセージを囲むテキストボックスの幅も増加する。また、テキストメッセージが所定の幅より長い場合、装置(200)は、テキストメッセージを多数の(テキスト)ラインに分割し、テキストメッセージ(704)およびテキストボックス(706)の幅は、一定に維持できる。
【0046】
尚、装置がテキストボックスの幅をそれらの関連性に従い、調整するどのようなメカニズムもないまま、構造化方式で全てのテキストメッセージを単純に組織化する場合、テキストメッセージは、図7bのように表示される。図7bにおいて、全てのテキストメッセージは、構造化方式で組織化されるが、テキストボックスの幅は、任意で、ユーザーに良好な判読性を提供することができず、テキストボックスの配置は無秩序である。判読性を高め、組織化するため、全てのテキストボックスの幅は、図7cに図示のように調整される。
【0047】
図7cのテキストメッセージの収集は、ユーザーの交信の最終的な結果である。しかし、これは、各々のインスタントメッセージ(IM)がどのように実行されたかは示さない。
【0048】
図7dは、このポイントを図示すると同時に、RMSの基本的な特性を図示する。図7dの(1)において、ユーザーはテキストメッセージ(「ABC」)を受信する。図示のように、テキストボックスは、テキストを「囲み」、テキストボックスの幅は、テキスト「ABC」の実際の長さに近い。図7dの(2)において、ユーザーは、第1テキストメッセージに応答するさらに長いテキストメッセージ(「ABCDE」)を受信する。第1テキストメッセージ(「ABC」)のテキストボックスの幅は、予め定義された特定の外観を形成するように調整されたという点に注意する。図7dの(3)において、ユーザーは、第1テキストメッセージに対する応答テキストメッセージ(「EDCBA」)を受信する。テキストメッセージは、第1のテキストメッセージに対する応答であるため、第1応答の下に配置される。図7dの(4)において、ユーザーは、さらに長いテキストメッセージ(「ABCDEFGHIJKLMN」)を受信し、最初の3つのテキストメッセージのテキストボックスの幅は、特定外観を有するように調整されている。また、受信されたテキストメッセージ(「ABCDEFGHIJKLMN」)は、二番目の(「ABCDE」)に対する応答であり、それに直接依存する。図7dの(5)において、最終のテキストメッセージ(すなわち、「ABCDEFGHIJKLMN」)は、装置(または、システム)から削除された。最初2つのテキストメッセージのテキストボックスの幅は、残りのテキストボックスの内、テキストボックスの一番長い幅を有するテキストボックスの幅と同じになるように調整(減少)された点に注意する。
【0049】
図7dは、RMSにおいて、テキストボックスの幅が着信・発信テキストメッセージのテキストの長さだけではなく、任意の既存テキストメッセージの削除によって変化することを図示する。発信または着信テキストメッセージの長さは任意であるため、ユーザーがテキストメッセージを送信・受信する際に各々のテキストボックスに対する「右側」テキストボックスの幅を計算して、チャットセッションで現在提示されるメッセージを検出し、分析する手続きが行われる(テキストメッセージ、例えば「ABC」の長さは、任意の量の実数であり、単位は、ピクセル、文字数、ミリメーター、センチメーター、インチなどになる可能性もあることに注意する)。従って、RMSにおいて、ユーザーがテキストメッセージを送信または受信する際に、装置(200)がチャットセッションに現在参加している他のユーザーに送信したり、他のユーザーから受信したりしたチャットセッションの全てのメッセージの長さを用いる規則のセットによって、全てのテキストボックスの幅が調整できる。また、テキストボックスの幅の変更は、事前に定義された規則に基づき実行されるため、テキストメッセージの収集は、特定の外観を有するように形成される。
【0050】
RMSにおいて、極端な状況を避けるようにテキストボックスの幅が計算される。図7eに図示のように、テキストボックス内の空間があまりにも重複する。一方、図7fに図示のように、テキストボックス内の空間はあまりにも不十分であるため、ユーザーに「抑える」感じを与える。従って、テキストボックスの幅を決める手続き(または、手続きのセット)は、重複空間と不十分な空間との均衡を保ち、判読性と組織化を向上させることを目標とする。
【0051】
現実的に、テキストボックスの幅は、装置(200)に対する物理的な限界があるため、無限に増加することはできない。また、それは、幅が0に達するポイントまで減少できない。従って、テキストボックスの最大の幅および最小の幅が定義されると、それを最大幅(max−widths)および最小幅(min−widths)と称する。テキストボックスの幅が調整される場合、予め定義された最大幅および予め定義された最小幅内で各々のテキストボックスの幅が調整される。
【0052】
図7gは、全てのテキストボックスの幅がM(k,d=0,1,2,...)で表示されるものの最大幅に到達したことを図示する。
【0053】
図7hは、全てのテキストボックスの幅がm(k,d=0,1,2....)で表示されるものの最小幅に到達したことを図示する。最大幅および最小幅が一般的に言及される場合は、上付き文字dは捨て、Mおよびmとして表示される。最大幅および最小幅の詳細は以下で説明する。
【0054】
図7iは、図7に図示したIMにおいて、ユーザー(すなわち、図7iのユーザーA乃至ユーザーD)がどのように交信したかに対する例示的な方法を図示する。図7iの(1)において、ユーザー、すなわち、ユーザーBは、ユーザーAからテキストメッセージ(710、陰影テキストボックス)を受信する。図7iの(2)において、ユーザーBは、受信されたテキストメッセージ(710)(陰影テキストボックス)に応答し、メッセージ(712)をユーザーAに送信する。装置(200)は、テキストメッセージ(710)および受信されたメッセージ(712)の両者を分析し、両テキストボックスの幅を決める。図示のように、ユーザーAのテキストメッセージ(710)のテキストボックスの幅は、受信されたメッセージ(712)の幅によって、予め定義された幅を有するように調整される。そして、応答テキストメッセージ(712)は、ユーザーAのテキストメッセージ(710)の下に配置される。図7iの(2)において、応答テキストメッセージ(712)の幅は、メッセージボックス(すなわち、“Hi!”)の幅より小さく、両テキストボックスの右側は整列される点に注意する。図7iの(3)において、ユーザーBは、ユーザーCからテキストメッセージ(714、陰影テキストボックス)を受信する。図示のように、ユーザーA(710)およびユーザーB(712)のテキストメッセージのテキストボックスの幅は、増加し、ユーザーAのテキストメッセージに対する応答であるユーザーCのテキストメッセージ(714)は、ユーザーBのテキストメッセージ(712)の下に配置される。図7iの(4)において、ユーザーBは、ユーザーDからテキストメッセージ(716、陰影テキストボックス)を受信する。メッセージ(716)の幅は、その上に配置されたメッセージ(すなわち、“Hey,how are you doing?”および“I heard you went Washington DC.Did you like it?”)と同一であり、これは、テキストメッセージ(712,714および716)がメッセージ(710)に直接応答する応答テキストメッセージであることを示す。すなわち、3つのテキストメッセージ(712,714および716)全ては、第1テキストメッセージ(すなわち、メッセージ(710))と直接関連する。図7iの(5)において、ユーザーBは、ユーザーAからテキストメッセージ(712)の応答であるテキストメッセージ(718、陰影テキストボックス)を受信する。図7iの(6)において、ユーザーCは、ユーザーAからテキストメッセージ(714)の応答であるテキストメッセージ(720,陰影テキストボックス)を受信する。2つのテキストメッセージ(718および720)は、それらの「親」テキストメッセージに比べて幅がさらに小さく、第1テキストメッセージよりさらに小さいという点に注意する。これは、応答の相違な「深さ」、すなわち、階層的な関連性を示す。図7iの(7)において、ユーザーAは、ユーザーBからテキストメッセージ(718)に直接応答する応答であるテキストメッセージ(722、陰影テキストボックス)を受信する。図7の(8)において、ユーザーBは、ユーザーAからテキストメッセージ(722)に直接応答する応答であるテキストメッセージ(724、陰影テキストボックス)を受信する。
【0055】
以上の全般的な説明は、ユーザーがテキストメッセージを互いに送信・受信する状況で、装置(200)が着信または、発信テキストメッセージを検出する際に発生する単一のイベント毎にテキストボックスの幅をどのように調整するのかを説明した。しかし、装置(200)がテキストメッセージ(すなわち、装置(200)からの発信メッセージまたは、装置(200)からの着信メッセージのそれぞれ)を識別し、その正しい位置に配置する方法に対する核心アイデアは説明されていない。核心アイデアは、第1テキストメッセージに固有の識別子を割り当て、第1テキストメッセージに対する任意の応答に自然数を割り当てるのである。
【0056】
テキストメッセージのグループが構造化される場合、固有の数字はそれぞれのテキストメッセージに割り当てられる。制御機(106)は、各々のメッセージを識別するための識別子(例えば、数字、文字、または、それらの組み合わせ)を生成し、数字は、図8aに図示のように、各々のテキストメッセージを識別する(識別子は、内部的に割り当てられ、ユーザーには見えないという点に注意する)。例えば、第1ボックスは、「x.文章」(「x.statement」)、文章x(statement x)または、メイン文章(main statement)を表す。「文章」という用語は、それぞれに対応するテキストボックスに表示された対応するテキストメッセージという意味である。ここで、文章という用語は、テキストメッセージ(以下、説明の便宜上、テキストと称する)およびテキストボックスを含む。図8aの各々の文章は、対応するテキストおよび対応するテキストを囲むテキストボックスで構成される。
【0057】
文章のグループが階層的な構造として共にグループ化され、各々の文章に識別子が割り当てられる場合、そのような文章のグループをレイアウトと称する。図8aの文章のグループは、レイアウトとして称される。
【0058】
図8aに図示されたレイアウトにおいて、レイアウトは、メイン文章およびメイン文章に直接または間接的に応答する応答と関連する子(または、下位)文章で構成される。追加または、代案として、制御機(106)は、w、x、yおよびzのような相違の識別子を指定し、レイアウトの各々のメイン文章をそれぞれ示すことによってタッチスクリーン(102)上に表示される一つ以上の他のレイアウトを生成できる。
【0059】
メイン文章の子文章は、文章x.1,x.2およびx.3である。文章x.3は、子文章を有しないし、文章x.2は、一つの子文章(文章x.2.1)を有する。文章x.1の子文章は、文章x.1.1であり、文章x.1.1の子文章は、文章x.1.1.1で、その他である。しかし、文章x.1.1は、文章xの子文章ではない。
【0060】
これとは別に、文章x.1、x.2およびx.3の親文章は、メイン文章(文章x)である。従って、文章x.1.1の親文章は、文章x.1であり、文章x.1.1.1の親文章は、文章x.1.1であり、その他である。しかし、文章xは文章x.1.1の親文章ではない。
【0061】
メイン文章を除いた任意の文章は、下位文章として称される。文章x.1.1、x.1.1.1およびx.1.1.1.1は、文章x.1の下位文章である。文章x.1.1も文章x.1の子文章である点に注意する。文章x.2は、下位文章で子文章である文章x.2.1を有する。
【0062】
それとは別に、文章x、x.1、x.1.1、x.1.1.1は、文章x.1.1.1.1の上位文章である。文章x.1.1.1は、また、文章x.1.1.1.1の親文章である点に注意する。文章x.2.1の上位文章は、文章xおよびx.2である。文章x.3の上位文章は、文章xである。
【0063】
文章x.1.1.1.1、x.2.1およびx.3のようにどのような子文章も持たない文章をリーフ(leaf)文章と称する。すなわち、リーフ文章は、階層的構造内の末端文章を表し、これらは各末端文章の開示文章から由来する。リーフ文章は、文章の各文章の分岐(または、ブランチ)の末端文章を示す。例えば、文章x.1.1.1.1は、文章xから由来し、それから開示されるリーフ文章である文章x.2.1は、文章x.2および文章xから由来し、それから開示されるリーフ文章であり、文章x.3は、文章xから由来し、そこから開示されるリーフ文章である。
【0064】
レイアウトには3つの分岐がある。文章x、x.1、x.1.1、x.1.1.1およびx.1.1.1.1は、図8aのレイアウトの第1分岐を形成する。文章x、x.2およびx.2.1は、図8aのレイアウトの第2分岐を形成する。文章xおよびx.3は、図8aのレイアウトの第3分岐を形成する。
【0065】
物理的に子文章は、その親文章から由来する予め定義されたインデントと供に配置され、配列される。着信および発信文章間のそれらの階層的な相関関係を表示するため、テキストボックスを繋がって、そのようなインデントを強調するように構成された図面内の垂直および水平ラインは、インデントラインと称する。
【0066】
全ての文章は、説明の便宜のため、本出願で定義された深さを有する。すなわち、文章の深さは、文章がその親文章およびメイン文章の予め定義された整列からどれくらい離れて配置され、配列されるかのインデントを表す。例えば、メイン文章(または、文章x)が深さ0にあると仮定すると、文章x.1.1およびx.2.1およびx.3は、例えば、図8aのレイアウトにおいて、メイン文章が表示され、配列される位置(または、仮想整列)から深さ1の位置にある。文章x.1.1およびx.2.1は、例えば、図8aのレイアウトにおいて、メイン文章が表示され、配列される位置(または、仮想整列)から深さ2の位置にある。文章x.1.1.1は、深さ3に位置にあって、文章x.1.1.1.1は、最深の深さである深さ4に位置している。数字が高ければ高いほど深さがさらに深く、数字が低ければ低いほど深さがより浅いという点に注意する。従って、メイン文章は、最浅の深さにある反面、文章x.1.1.1.1は、最深の深さにある。
【0067】
最深の深さは文字dで表示される。深さdに対する限界があることに注意する。この限界は、D,0≦d≦Dで表示される。例えば、図8aのレイアウトにおいて、許容される最深の深さが4(D=4)で設定される場合、文章x.1.1.1.1は、一番低い深さにあり、ユーザーは文章、x.1.1.1.1に応答する。または、それから由来する応答をさらに行うことが許容されない。
【0068】
親文章から由来する子文章の数に対する限界(または、制限)は、関数M(・)として表現される。例えば、あるレイアウトにおいて、許容される最深の深さの文章が4(D=4)の場合、そして任意の文章が「x.a.a.a.a」で表現できれば、限界は次のように表現できる。
【0069】
D=4の場合、M(x)=4,M(a)=3,M(a)=5,M(a)=2,M(a)=0
【0070】
これ(M(x)=4)は、メイン文章が最大4つの子文章を有し、深さ1の任意の文章が最大3つの子文章を有し、深さ2の任意の文章が最大5つの子文章を有し、深さ3の任意の文章が最大2つの子文章を有することができることを意味する。許容される最深の深さは、4(D=4)であるため、深さ4の任意の文章は、どのような子文章も有することができず、従って、M(a)=0という点に注意する。
【0071】
説明の通り、各々の文章には固有の識別子、例えば、文章x.2.1が割り当てられる。正の整数が点と一緒にそれぞれの文章に順次に割り当てられる点に注意する。例えば、文章が子文章を有する場合、第1子文章に数字「.1」が添付され、第2子文章に「.2」が添付され、等々である。各々の文章は、他の文章と区別できる固有の独立した数字を有する。数字自体はもちろん、数字を識別子に添付するアクッションをナンバーリングと称する。メイン文章のナンバーリングは0と仮定する。すなわち、内部的にメイン文章は、文章x.0である。メイン文章の子文章(文章x.1,x.2、x.3)のナンバーリングは、1,2および3である。文章x.1.1.1.1のナンバーリングは、1.1.1.1である。
【0072】
つまり、図8aのレイアウトにおいては、メイン文章に対する7つの子文章、レイアウト内の3つの分岐、および3つのリーフ文章がある。また、現在最深の深さを有する4の文章は、文章x.1.1.1.1であり、許容される最深の深さはDであり、関数M(・)は、x.a...a(0≦k≦D)に対し定義される。最後に、各々の文章のナンバーリングは固有である。
【0073】
文字「x」は、システムで重要な役割を果たす。この文字は、内部的にメイン文章を固有に識別する役割を果たす。ユーザーの装置(例えば、装置(200))が応答文章を他のユーザーの装置に送信したり、他のユーザーから受信したりする際、受信した側の装置は、着信文章を識別し、対応するIM「フォーラム」または、「グループ」(例えば、活性チャットセッション)に受信された単一文章を位置させ、該当の単一文章が様々なIM「フォーラム」または「グループ」の内に属する。それだけでなく、「大きい」位置が識別されると、装置(200)は、レイアウトから正しい位置を探すために位置を決める。従って、文字xは、識別子の役割を果たし、装置(200)は、ナンバーリングを用いて、その正しい位置を正確に探すことができる。文字xは、例示的にユーザーID、メイン文章の生成時間(望ましくはミリ秒以下)およびナンバーリングの組み合わせで実現できる。
【0074】
図8bは、アイデアを図示する。図面に図示のように、3つのパラメータ、すなわち、ユーザーID、送信(または、受信)日時およびナンバーリングが連結される。3つの連結された全てのパラメータをメインキーと称し、この情報は、「識別子」の役割を果たす。図面に図示のように、送信日時と連結されたユーザーIDは、文字「x」で簡単に表示されるIDとして称される。なお、Xおよびナンバーリングは、全て本発明の簡潔な説明のため、「メインキー」で表示される。
【0075】
ユーザーが他のユーザーにテキストメッセージを送信する場合、メインキーおよび他の情報がユーザーに送信される。例えば、ユーザーBがユーザーA、ユーザーCがユーザーDにテキストメッセージを送信すると仮定すると、装置はテキストを送信する際、送信日時およびナンバーリング0と連結される送信者のIDも送信する(この情報は、またユーザーBの装置にも保存される)。従って、他の3人のユーザーが受信するメインキーは次のようである。
【0076】
UserB+2016−Dec−28−13:13:01:03+0
【0077】
尚、ユーザーAがユーザーから受信した文章に応答する場合、ユーザーAの装置は、現在ナンバーリング(0)を1に代替し、新たなメインキーが他のユーザーに送信される。ユーザーAの装置が送信するメインキーは次のようである。
【0078】
UserB+2016−Dec−28−13:13:01:03+1
【0079】
4名のユーザーの全ての装置は、同一のIDと送信日時を有するテキストメッセージを発見し、これが既存メイン文章の第1子文章であることを確認する。ここで、送信日時は、メイン文章の送信日時である。ユーザーCがユーザーAから受信した文章に応答する場合、ユーザーCの装置は、現在メンバーリング1を1.1に代替し、新たなメインキーが他のユーザー達に送信される。ユーザーCの装置が送信するメインキーは、次のようである。
【0080】
UserB+2016−Dec−28−13:13:01:03+1.1
【0081】
図7iの簡単な図示から、レイアウトは単純に、特定の現象を維持しながらレイアウト内の全てのテキストボックスの幅が変わる「テンプレート」または「シェール」である。「テンプレート」(レイアウト)内のテキストボックスの幅を調整する手続きが必要であり、それは後で詳細に説明する。以下では、多数の「テンプレート」が説明される。
【0082】
図9a乃至図11bは、後述するパラメータ(例えば、IおよびI整列、ポイントPおよびP、ΔおよびΔWk、αおよびβC1kおよびC0kなど)をコントロールすることによって、着信および発信文章を含むテキストボックスの例示的なレイアウトである。パラメータは、制御機(106)またはプロセッサー(108)によってコントロールされ決められる。
【0083】
図9aは、本発明の少なくとも一つの例示的な実施例に係るレイアウトの例示的な「テンプレート」を図示する。このテンプレートは、特定の方式で動作するレイアウトのブループリントである。このレイアウトを一般化した固定角度レイアウト(Generalized Fixed Angle Layout)(以下、GFAL)と称する。
【0084】
図9aには、水平ライン(900)、すなわち、ベースラインと交差する2つの仮想ラインIおよびIがある。ラインIおよびIは、整列ラインである。これは、ユーザーの目に見えない仮想ライン(または、バーチャールライン)である。整列ラインがベースラインと交差するポイントは、ベースポイントで示す。従って、ポイントPは、整列ラインIとベースラインが交差するポイントであり、ポイントPは、整列ラインIとベースラインが交差するポイントである。Δ01およびΔは、整列ラインIおよびIとベースライン間の角度を示す。ΔおよびΔを整列角度と称する。この2つの角度は、π>Δ≧Δ>0(π=180°)である固定値である。角度Δは、Δ以上の角度で設定する。
【0085】
図9aにおいて、長方形ボックスはテキストボックスであり、それは、整列ラインIおよびIの間に配置される。各々のテキストボックスの幅(以下、テキストボックスの幅)は、Wk,k=0,1,2,...,dで表示される。従って、wは、メイン文章(深さ0)のテキストボックスの幅を表し、wは、深さ1のテキストボックスの幅を表し、その他等々である。GFALにおいて、Δ≧Δの制限は、次のことを意味する。
【0086】
≧w≧w≧...w
【0087】
従って、全てのテキストボックスは、深さが深くなるにつれ、幅が減少する。値wは、パラメータではなく、変数(variable)である。wは現在のレイアウトにおける最深の深さでのテキストボックスの幅を表す。文字dは、表示された文章の内、一番低い位置に位置するという点から一番深い深さを表す。一番重要なことは、深さkでの全てのテキストボックスの幅は、同一である。従って、Wk(kでのテキストボックスの幅)は、深さkの全ての文章に適用される。
【0088】
図9aに図示のように、深さkでの各々のテキストボックスの高さ(以下、テキストボックスの高さ)は、ディフォルトの高さhとして設定される。ディフォルトの高さは、テキストボックスの可能な最小の高さであり、hより小さく設定されない。この設定において、レイアウトにおける全てのディフォルトの高さは、同一である。多数のテキストラインを有するテキストボックスが存在し、これは、テキストボックスの高さがhより大きいことを意味する。しかし、図示されたテンプレートは、全てのテキストボックスの高さがディフォルトの高さに設定される場合に、テキストボックスがどのように整列されるかを示す。
【0089】
テキストボックス間の垂直距離はγ(k=0,1,2,...,d−1,γ:ガンマ)で表示される。値γは、深さkのテキストボックスの中点(テキストボックスの側面中心)から、深さk+1のテキストボックスの中点までの距離を表す。図9aにおいて、γは定義されない。深さkのテキストボックスの下に垂直距離σ(σ:シグマ)が存在する。従って、σは、深さ0のテキストボックスの底からの垂直距離を示す。
【0090】
テキストボックスの左側中点からその親テキストボックスの左側中点までの水平距離は、α(k=0,1,2,...,d)で表示される。ここで、α=0である。また、テキストボックスの右側中点からその親テキストボックスの右側中点までの水平距離は、β(k=0,1,2,...,d)で表示される。ここで、β=0である。
【0091】
深さkのテキストボックスの左側中点から整列ラインIまでの水平距離は、C1Kで表示され、深さKのテキストボックスの右側中点から整列ラインIまでの水平距離はC0Kで表示される。制御機(106)または、プロセッサーは、レイアウトの2つの側面に凸または凹の形でテキストボックスを表示するため、それらの値(すなわち、パラメータ)を調整または設定する。C1kC0k=0(k=1,2,...,D)を設定することによって、テキストボックスは、線型整列で設定または配列される。
【0092】
深さkの文章のテキストボックスの幅が決められる際、相違な深さでの他のテキストボックスの幅は、深さkにおいて決められたテキストボックスの幅に基づいて調整される。レイアウトの全体のテキストボックスの幅は、手続き(または、アルゴリズム)によって、増加または減少する。GFALにおいては、この場合、α、βC1kおよびC0kの値は一定に維持しながら、全てのテキストボックスの幅は増加または、減少する。従って、レイアウトは、2つの整列ラインIおよびIが左側または右側へと平行にシフトすることによって、多様な線型に変更し表示される。例えば、テキストボックスの幅が増加する場合には、Iが左側にシフトされ、Iが右側にシフトされ、そして、テキストボックスの幅が減少する場合には、Iが右側にシフトされ、Iが左側にシフトされる。
【0093】
図面に図示のように、整列ラインIは、最大整列ラインIfmaxと最小整列ラインIfminの間でシフトされる点に注意する。また、整列ラインIは、最大整列ラインIfmaxと最初整列ラインIfminの間でシフトされる(上付き添え字fmaxおよびfminは、固定角度レイアウトシステムにおいて最大および最小を表す)。従って、整列ラインIおよびIがそれぞれIfmaxおよびIfmaxと一致する場合、レイアウトの全てのテキストボックスの幅は、それらの最大幅に達する。また、整列ラインIおよびIがIfminおよびIfminと一致する場合、レイアウトの全てのテキストボックスの幅はそれらの最小幅に達する。
【0094】
図面に図示のように、全てのテキストボックスの高さは、ディフォルトの高さを有し、整列ラインは左右中点(両側面の中心)を通過する。どのようなテキストボックスの高さもテキストの長さによって、ディフォルトの高さより高い。しかし、整列ラインが図示された図9aにおいては、テキストボックスの高さはディフォルトの高さにある。
【0095】
図9bは、C10C00C1dおよび C0dが0に設定される多数の分岐を有するレイアウトを図示する。図面に図示のように、多数の整列ラインが存在し、それらは全て互いに平行である。また、文章x.1.1(902)上に図示のように、整列ラインは、文章x.1.1.1とつながる直線を形成しない。説明の通り、このようなラインは、テキストボックスの高さがディフォルトの高さにあるという仮定の下で図示される。従って、整列ラインは、切れて元のラインと平行の他のラインが文章x.1.1.1の左右側の中点を通過する。前述のように、wは、深さのkでのテキストボックスの幅を示す。数学で、幅wは、wがkの関数であり、残りはパラメータであることを強調するため、次のように表現できる。
【0096】
=f(k,R,n,d,α,β,c1k,c0k
【0097】
または、
【0098】
Wk=f(k|R,n,d,α,β,c1k,c0k
【0099】
パラメータα、β、c1kおよびc0kが内部的に設定される場合、次のように簡単に書くことができる。
【0100】
=f(k,R,n,d)または、w=f( k|R,n,d)
【0101】
今まで、Rの値は、負の数ではない実数であり、nは負の数ではない整数で、公式、手続き、または、アルゴリズムのセットを用いてプロセッサーによって決められることと仮定する。公式は、全てテキストボックスの幅(w、k=0,1,2,...,d)が一つの実数の値と指定された深さkによって決められることを示す。w≧w≧w≧...≧wであるため、関数f(k,R,n,d)は、深さが浅くなるほど増加する。
【0102】
図10aは、本発明の少なくとも一つの例示的な実施例に係る新たなレイアウトの例示的な「テンプレート」を図示する。このテンプレートは、特定方式で動作するレイアウトのブループリントである。このレイアウトは、一般化された可変角度のレイアウト(Generalized Varying Angle Layout)(以下、GVAL)を表す。
【0103】
図10aには、水平ライン(1000)すなわち、ベースラインと交差する2つの仮想ラインIおよびIがある。IおよびIは整列ラインを示す。整列ラインがベースラインと交差するポイントを回転ポイントと称する。従って、ポイントPは、整列ラインIおよびIとベースラインが交差するポイントである。2つタイプの回転ポイント、すなわち、固定回転ポイントおよび不動回転ポイントがある。この2つの回転ポイントは、後で説明する。IおよびIは、整列ラインを示す。ΔとΔは、整列ラインとベースライン間の整列角度である。この2つの角度の内、ある一つが固定されるか、これらの内どれも固定されない。また、π>Δ≧Δ>0(π=180°)である。
【0104】
図10aにおいて、長方形ボックスは、テキストボックスであり、整列ラインIとIの間に配置される。テキストボックスの幅は、w、k=0,1,2,...,dで表示される。従って、wは、メイン文章(深さ0)のテキストボックスを表し、wは、深さ1のテキストボックスの幅を表し、その他等々である。GVALにおいて、Δ≧Δの制限は次のことを意味する。
【0105】
≧w≧w≧...≧w
【0106】
従って、全てのテキストボックスは、深さが深くなるに連れて幅が減少する。wの値は、現在のレイアウトにおける最深の深さでのテキストボックスの幅を表す。文字dは、表示される文章の内、一番低い位置に位置するという点で、最深の深さを表す。一番重要なことは、深さkにおいて全てテキストボックスの幅は同一である。従って、w(kでのテキストボックスの幅)は、深さkの全ての文章に適用される。
【0107】
図10aに図示のように、深さkでのテキストボックスの高さは、ディフォルトの高さhで設定される。ディフォルトの高さは、テキストボックスの可能な限りの最小の高さであり、hより少なくはならない。この設定においては、全てのディフォルトの高さがレイアウトで同一である。多数のラインのテキストを有するテキストボックスが存在し、これは、テキストボックスの高さがhより大きいことを意味する。しかし、図示のように、テンプレートは、全てのテキストボックスの高さがディフォルトの高さで設定された場合、テキストボックスがどのように整列されるかを表す。
【0108】
テキストボックス間の垂直距離は、γ(k=0,1,2,...,d−1,γ:ガンマ)で表示される。γの値は、深さkのテキストボックスの中点(テキストボックスの面の中心)から深さk+1のテキストボックスの中点までの距離を表す。図10aにおいては、γが定義されていない。深さkのテキストボックスの下に垂直距離σ(σ:シグマ)が存在する。従って、σは、深さ0のテキストボックスの底の垂直距離を表す。
【0109】
テキストボックスの左側中点からその親テキストボックスの左側中点までの水平距離は、α(k=0,1,2,...、d)で表示される。ここで、α=0である。また、テキストボックスの右側中点からその親テキストボックスの右側中点までの水平距離はβ(k=0,1,2,...,d)で表示される。ここで、β=0である。GFALとは異なり、GVALにおいては、αおよびβの値が各々ΔおよびΔの値に依存する。すなわち、αとβが各々ΔとΔの関数の場合、α(Δ)とβ(Δ)となるのがより合っている。
【0110】
深さkのテキストボックスの左側中点から整列ラインIまでの水平の距離はc1kで表示され、深さkのテキストボックスの右側中点から整列ラインIまでの水平距離は、c0kで表示される。図面において、c10、c00、c1dおよびc0dは、0で設定される。これらの値(パラメータ)を調整することで、テキストボックスがレイアウトの両側に凸または凹の形で表示される。c1k=c0k=0(k=1,2,...,D)を設定することによって、テキストボックスは線型整列に設定されるか配列される。c1kとc0kが各々ΔとΔの関数の場合、c1k(Δ)とc0k(Δ)と書くのがより合っている。
【0111】
深さkの文章のテキストボックスの幅が決められる際、他の深さでの他のテキストボックスの幅は、深さkにおいて決められた幅に基づいて調整される。レイアウトの全体のテキストボックスの幅は、プロセッサーまたは、制御機(106)によって、行われる手続き(または、アルゴリズム)によって増加または、減少する。GVALにおいては、これは、発生の度に、全てのテキストボックスの幅は回転ポイントPと決められたテキストボックスの幅によって形成された角度によって決められたΔおよびΔの値によって増加または、減少する。従って、2つの整列ラインIおよびIが扇子のように左側または、右側へ回転するようにコントロールすることによって、タッチスクリーン(すなわち、装置(200)のディスプレイ)上にテキストメッセージのそれぞれのテキストボックスを表示するためのレイアウトが多様に変更できる。すなわち、プロセッサーまたは、制御機(106)は、タッチスクリーン上のユーザー接続または、タッチ(すなわち、2つの整列ラインIおよびIの内、一つまたは、両方とも)を検出して、2つの整列ラインIおよびIを左側または、右側へ回転させることによってレイアウトを変更できる。テキストボックスの幅が増加する場合、Iは、左側から回転し、Iは、右側へ回転し、テキストボックスの幅が減少する場合にはその反対である。
【0112】
図面において、整列ラインIは、最大整列ランIvmaxと最小整列ラインIvminの間で回転する点に注意する。また、整列ラインIは、最大整列ラインIvmaxと最小整列ラインIvmin(上付き添え字vmaxおよびvminは、可変角度の最大および最小を表す)の間で回転する。従って、整列ラインIとIがIvmaxとIvmaxと一致する際、レイアウトの全てのテキストボックスの幅がそれらの最大幅に達する。また、整列ラインIとIがIvmaxとIvminと一致する際、レイアウトの全てのテキストボックスの幅がそれらの最小の幅に達する。
【0113】
図面において、全てのテキストボックスの高さは、ディフォルト高さにあり、整列ラインは、左右中点(両側の中心)を通過する。任意のテキストボックスの高さは、テキストの長さによってディフォルトの高さより高い。しかし、図10aにおいて、整列ラインを描く際、テキストボックスの高さはディフォルトの高さにある。
【0114】
図10bは、多数の分岐(図10bにおいて、文章x.1の第1分岐、文章x.2の第2分岐および文章x.3の第3分岐)を有するレイアウトを図示し、ここで、c10、c00、c1dおよびc0dは0で設定される。図面には、多数の整列ラインが存在し、それらは全て互いに平行である。また、文章x.1.1(1002)上に例示のように、整列ラインは、文章x.1.1.1をつなぐ直線を形成しない。前述のように、これらのラインは、テキストボックスの高さがディフォルトの高さにあるという仮定の下で描かれる。従って、整列ラインは、途切れ、元のものと平行な他の一つが文章x.1.1.1の左側および右側の中点を通過する。
【0115】
数学的に、幅wは、次のように関数v(・)を用いて表現できる。
【0116】
=v(k,R,n,d,α(Δ),β(Δ),c1k(Δ),c0k(Δ))
【0117】
または、wがkの関数であり、残りはパラメータであることを強調するため、次のように表現できる。
【0118】
=v(k|R,n,d,αk(Δ),β(Δ),c1k(Δ),c0k(Δ))
【0119】
図11aは、本発明の少なくとも一つの例示的な実施例に係る新たなレイアウトの例示的な「テンプレート」を図示する。このテンプレートは、特定方式で動作するレイアウトのブループリントである。このレイアウトは、一般化された混合角度のレイアウト(Genneralized Mixed Angle Layout)(以下、GMAL)を示す。レイアウトの名前から、GMALは、GFALとGVALのハイブリッドである。
【0120】
このレイアウトにおいて、テキストボックスの幅が所定の幅より小さい場合、レイアウトは、GVALとして動作し、所定の幅を超過する場合、GFALとして動作する。レイアウトがGFALとして動作する際、レイアウトはGFALモードにあり、レイアウトがGVALとして動作する際、レイアウトは、GVALモードにある。図面には、2つの仮想ラインIとIがある。IとIの整列ラインと称する。繰り返すと、それらは、ユーザーが見られない仮想のラインである。
【0121】
レイアウトがGVALモードにある場合、2つの整列ラインIおよびIは、最深の深さdの文章の左側の中点および右側の中点に対し回転する。レイアウトがGVALモードにある際、最深の深さの文章のテキストボックスの幅はmである。それ以外の場合には、レイアウトはGFALモードにある。レイアウトがGVALモードにある場合、左側回転のポイントをPで示し、右側回転のポイントをPで示す。2つの整列ラインIは、IvminとIvmaxの間で回転する。整列ラインIは、IvminとIvmaxの間で回転する。この二つのセットの角度{Ivmin,Ivmax}および{Ivmin,Ivmax}は、レイアウトのGVAL部分を定義する。整列ラインIは、IfminとIfmaxの間で平行にシフトされ、整列ラインIは、IfminとIfmaxの間で平行にシフトされる。この二つのセットのライン{Ifmin,Ifmax}および{Ifmin,Ifmax}は、レイアウトのGFALの部分を定義する。Ifmin=IvmaxおよびIfmin=Ivmaxであることに注目する。レイアウトがGFALモードのある場合、整列ラインは固定され、ベースライン(1100)と交差する。
【0122】
GMALは、GFALとGVALの混合であるため、二つのタイプの最大の幅および最小の幅が各々存在する。GFALの部分に対しMd,fおよびmd,fがある(上付き添え字fは、固定を意味する)。また、GVAL部分に対し、Md,vおよびmd,vがある(上付き添え字vは、変化を意味する)。それらの最大の幅および最小の幅は、以前に説明した整列の位置によって決められる。
【0123】
最大幅を用いて、最深の深さの文章のテキストボックスの幅はmで設定される(すなわち、w=md,v=Md,v=m)。(全てのk=0,1,2,...,dに対し)w≦Md,vの場合、レイアウトはGVALとして動作する。この条件が維持されない場合、すなわち、w>Md,vの場合、レイアウトはGFALとして動作する。w≦Md,vの際、2つの仮想整列ラインIおよびIは、各々の最深の深さdのテキストボックスの左側中点および右側中点の周囲を回転する。整列位置IvminおよびIvminは、レイアウトのGVAL部分の最小の幅を決めるラインである。当然、整列位置IvmaxおよびIvmaxは、レイアウトのGVAL部分の最大の幅を決めるラインである。従って、整列ラインIは、IvminとIvmaxの間で回転し、整列ラインIは、IvminとIvmaxの間で回転する。整列ラインIとIがIvminとIvminと一致する場合、この幅はMd,vを定義し、整列ラインIとIがIvmaxとIvmaxと一致する場合、この幅は、md,fを定義する。IがIvmaxを通過する場合、または、通過する際、整列ラインIは、GFALとして動作し、Iは、回転する代わりに平行にシフトされ始める。IがIvmaxを通過する場合、整列ラインIは、GFALとして動作し、Iは、回転する代わりに平行にシフトされ始める。従って、Ivmaxは、Ifminと同一で、Ivmaxは、Ifminと同一である。言い換えれば、md,f=Md,vである。最後に、IとIが平行にシフトされる場合、シフトを制限する位置は、IfmaxとIfmaxである。2つの整列ライン間の距離は、Md,fを定義する。
【0124】
図11bは、多数の分岐を有するレイアウトを図示し、ここで、c10、c00、c0dは0で設定される。図面には、多数の整列ラインがあり、それらは全て互いに平行である。
【0125】
(全てのk=0,1,2,...,Dに対し)c1k=c0k=0である場合、IおよびIを用いる代わりに、LおよびLを用いて、それらは線型整列ラインと称する。c1kとc0kが整列の滑らかな凸の曲線を形成するように設定されると、CとCを用いて、それを凸整列曲線と称する。整列が滑らかな凹の曲線を形成するようにc1kおよびc0kが設定されると、CおよびCを用いて、それを凹整列曲線と称する。
【0126】
3つのタイプのレイアウト、すなわち、GFAL、GVALおよびGMALが紹介された。全てのレイアウトにおいて、テキストボックスの幅は、固有の方式で増加および減少する。このような一般化されたバージョンから、特殊な事例が導出される。このような全ての特殊な事例において、全てのk=0,1,2,...,Dに対し、c1k=c0k=0である。
【0127】
導出できる無限の事例の内、GFALの5つの特殊な事例(または、サブセット)がある。
【0128】
最初の2つは、SWL(Same Width Layout、同一の幅のレイアウト)と称する。これは、整列ラインLおよびLの傾斜度が互いに平行になるように(Δ=Δ)固定される事例である。このレイアウトにおける、全てのテキストボックスの幅は、各々の文章の深さに関係なく、同じ幅である。Δ=Δ=Δ>π/2であると、この特殊事例のレイアウトをSWL―LR(同一幅レイアウトー左から右へ)と称する。Δ=Δ=Δ<π/2であると、この特殊事例のレイアウトをSWL―RL(同一の幅のレイアウトー右から左へ)と称する。SWL−LRおよびSWL−RLは、全て図12aおよび12bに図示されている。
【0129】
最後の3つをFAL(固定角度レイアウト)と称する。Lのみ右側または、左側へシフトされる場合に整列ラインLの傾斜度がΔ>π/2であり、Lが垂直(Δ>π/2)となるように設定される際、レイアウトはFAL―R(固定角度レイアウトー右整列)と称する。LとL全てが左側または右側(互いに反対方向へ)シフトされる場合、整列ラインLの傾斜度がΔ>π/2となるように設定され、Lの傾斜度がΔ<π/2(Δ=π―Δ)となるように設定される際、レイアウトはFAL―C(固定角度レイアウトー中心整列)と称する。Lのみ右側または左側へシフトされる場合に整列ラインLが垂直(Δ=π/2)であり、整列ラインLの傾斜度がΔ<π/2となるように設定される際、レイアウトはFAL―L(固定角度レイアウトー左側整列)と称する。図12c、図12dおよび図12eは、それぞれFAL−R、FAL―C、FAL−Lを図示する。
【0130】
無限の事例の内、GVALの3つの特殊事例(または、サブセット)が導出できる。
【0131】
のみ時計方向または反時計方向に回転する場合、整列ラインLの傾斜度がΔ>π/2であり、Lが垂直(Δ=π/2)になるように設定される際、レイアウトは、VAL―R(可変角度レイアウトー右側整列)と称する。LとLが両方とも時計方向または反時計方向(互いに反対方向)に回転する場合、整列ラインLの傾斜度がΔ>π/2となるように設定され、Lの傾斜度がΔ<π/2(Δ=π―Δ)となるように設定される際、レイアウトは、VAL−C(可変角度レイアウトー中心整列)と称する。Lのみ時計方向または、反時計方向に回転する場合に、整列ラインLが垂直(Δ=π/2)であり、整列ラインLの傾斜度がΔ<π/2になるように設定される際、レイアウトはVAL―L(可変角度レイアウトー左側整列)と称する。図12c、図12dおよび図12eは、各々VAL―R、VAL−CおよびVAL−Lを図示する。
【0132】
最後に、FALおよびVALを組み合わせることで無限の事例の内に、GMALの3つの特殊事例(または、サブセット)が導出できる。これら特殊事例をMAL―R、MAL―CおよびMAL―Lと称する。図12c、図12dおよび図12eは、各々MAL―R、MAL―CおよびMAL―Lを図示する。FAL、VALおよびMALの停止図面は同一であるが、それらの動きは同一でない点に注意する。
【0133】
SWL−RL、FAL―L、VAL―LおよびMAL―Lは、ヘブライ語または、アラブ語のように、右側から左側に書く言語に特に有用である点に注意する。
【0134】
つまり、構造化されたIMは、次の条件を満たす。
(1) 第1テキストが一番大きいテキストボックスの幅を有し、
(2) 同じ深さでの全てのテキストボックスの幅は同一で、
(3) 装置がテキストを送信・受信する度に全てのテキストボックスの幅が修正され、
(4) 深さkでの全てのテキストボックスの幅wに対し、M≧M≧M≧...≧Mおよびm≧m≧m≧...≧mである場合にM≧w≧mである。(ここで、dは最深の深さを表す)。
これは、(A)全てのテキストを固有にナンバーリングするメカニズム、(B)テキストボックスの全ての幅を調整するメカニズム、および(C)テキストをその正しい(意図した)位置に配置するメカニズムがあることを意味する。従って、RMSは、構造化されたIMとこの全ての3つのメカニズムで構成される。
【0135】
図7a乃至図12eから、簡単な例示および多様なテンプレート(GFAL、GVALおよびGMAL)が提供された。しかし、テンプレートを「動作」するメカニズムは紹介されなかった。テキストボックスの幅を調整する「メカニズム」は、テキストボックスの幅調整(以下、TWA)と称する。
【0136】
ここで、説明される図7iと関連した全ての動作は、図1乃至図6に図示された他のコンポーネントを通信および制御することによって、少なくとも制御機(106)(または、プロセッサー)(108)または、それらの両者の組み合わせ)によって、コントロールされ、行われる。簡潔な説明の目的として、制御機(106)および・または、プロセッサー(108)によって行われる対応する動作は、以後に説明される。
【0137】
これから、TWAが詳細に説明される。
【0138】
前述のように、第1規則は、全てのテキストブックスの幅が次の規則に従うことである。
【0139】
≧w≧w≧...≧w
【0140】
第2規則は、同一の深さでの全てのテキストブックスの幅が同一の幅を有することである。すなわち、次のようである。
【0141】
=w=w=...w
【0142】
ここで、wは、深さkでのテキストボックスの幅を表し、sは同一の深さ(深さk)の相違の文章を表す。wの値は、最小の幅mと最大の幅Mの間(m≦w≦M)にいなければならない。以下で用語が定義される。
【0143】
着信または、発信文章のテキストの文字の長さは、テキストの長さと称する。テキストの長さは任意の長さの場合もある。前述のように、任意の単位(たとえば、ピクセル、ミリメートル、センチメートル、インチ、文字の数など)である。テキストの長さはmより小さく、M大きい。装置が深さkでのテキストボックスの幅をMと同じく設定し、テキストの長さがMより大きい場合、これは、テキストがテキストボックス内の多数のラインに示すことになる。また、テキストの長さがmより小さくても、mは、深さkでの可能な一番小さいテキストボックスの幅であるため、テキストは、テキストボックスの幅がmである場合にテキストボックスの中に表示される。
【0144】
TWAにおいて、装置が着信または、発信文章(すなわち、テキストメッセージ)を検出する度に、装置は、レイアウトの全てのテキストボックスの幅を調整し始める。そのため、装置は、深さnでの「最上の」または、「最適化された」テキストボックスの幅を選択する。前述のように、第2の規則により、これは、深さnでの全てのテキストボックスの幅がこのような新たに計算された「最上の」または、「最適化された」テキストボックスの幅と同じにする。また、この「最上の」または、「最適化された」テキストボックスの幅が深さnで決定されると、深さ0,1,2,...,n―1,n+1,...,dでの残りにテキストボックスの幅が決定されるが、これは、GFAL、GVALおよびGMALが幾何学的規則を従うためである。この「最上の」または、「最適化された」テキストボックスの幅は、深さnでの基準の幅とし、R(n)(0≦n≦d)で表示される。
【0145】
(n)がアルゴリズムまたは、数学式によって、決めたれると仮定すると、装置がGFAL上で動作する場合、残りのテキストボックスの幅は簡単な線型方程式を用いて計算でき、装置がGVAL上で動作すると、残りのテキストボックスの幅は、簡単な三角法の特性を用いて計算できる。GMALの場合、装置は、レイアウトのモードに基づいて残りのテキストボックスの幅を計算する。
【0146】
アイデアの流れは図13aおよび図13Bに詳細に図示される。
【0147】
図13aは、TWAの処理の詳細図を図示する。フローチャートの上部に表示されるように、装置はテキストの長さt(これは、深さkのs番目の文章のテキストの長さである)を有する着信または、発信文章を検出する。検出した後、次の段階は、基準の幅と基準の深さを発見するのである。基準の幅の発見は、方程式で表現される二つの段階を含む。基準幅を決めるこの方程式のセットを基準の幅の方程式(Refernce−Width Equation,RWE)と称する。基準の深さを決める方程式のセットを基準の深さ方程式(Refernce−Depth Equation,RDE)と称する。一般に、RWEは、二つの段階に分かれる。第1段階は、同一の深さでのテキストの長さのプールから値を単純に計算することである。このプロセスは、数学関数で表示され、イントラ深さ方程式(イントラDE)と称する。イントラDEは、各々の関数が同一の深さでのテキストの長さを入力で用いる関数のセットである。各々の関数は、次のように表示される。
【0148】
=fintra(t,t,t,...,t
【0149】
ここで、fintra(・)は、深さkでの全ての(s個の)テキストの長さを用いる関数である。tは、深さkのs番目のテキストのメッセージのテキストの長さを表す。この関数の結果は、数字の値(負の数ではない実数)であるTである。イントラDEは、k=0,1,2,...dに対する全てのTの値を計算する。従って、イントラDEは、d+1個の値{T,T,T,...T}を生成する。負の数ではない整数kは、ただ0からd(dは、レイアウトにおいて最深の深さである)までの深さを表すインデックスという点に注意する。一つのメイン文章のみ存在し、その際、T=fintra(t)であり、従って、深さ1のテキストメッセージの場合、T=fintra(t,t,...t)で、深さ2のテキストメッセージの場合、T=fintra(t,t,...t)で、残りの深さに対しても同じである。従って、全てのテキストの長さにイントラDEが適用された後には、{T,T,T,...,T}セットが存在する。
【0150】
イントラDEが計算されると、次の段階は、インター深さの方程式(インターDE)を用いて基準の幅を発見することである。イントラDEとは異なり、インターDEは、値のセット{T,T,T,...,T}を用いてただ一つの関数で構成される。インターDEは、次のように表示される。
【0151】
R=finter(T,T,...,T)。
【0152】
ここで、finter(・)は、イントラDEからの全ての(d+1個の)値を用いる関数である。インターDEの結果は、Rで表示され、これは、基準の幅である。基準の幅が決定されると、基準の深さnが決められる。n=d(dは、最深の深さである)設定、n=0設定、基準の深さの無作為の選択などのように基準の深さを決める様々な方法が存在する。一つの「合理的」な方法は、基準の深さをイントラDEの結果から最大の値を適用する深さに設定することである。数学的に、
【0153】
=max{T,T,T,...,T}となるようにnを設定する。
【0154】
手続きをさらに一般化するため、RDEは次のように表現される。
【0155】
n=fRDE(t,t,t,...,t,t,t,...,t,t,t,...,t,...,t,t,...,t
【0156】
または、
【0157】
n=fRDE(レイアウトの全てのテキストの長さ)
【0158】
この方程式は、基準の深さnがレイアウトの全てのテキストの長さに基づいて決められることを意味する。基準の幅と基準の深さが計算されると、結果は、R(n)で表示される。
【0159】
前述のように、第2プロセスは、第1プロセスから決められた基準の幅R(n)が深さnにおける最小の幅と最大幅の間にあるかを検査する。すなわち、m≦R(n)≦Mであるかを検査する。基準の幅がmより小さい場合、基準の幅Rはmで調整される。一方、基準の幅がMより大きい場合、基準の幅Rは、Mで調整される。このプロセスの目的は、計算された基準の幅が許容される範囲にあることを保証することである。このプロセスを行う方程式を最小―最大の条件方程式(Min−Max Condition Equation,MCE)称する。数学的に、これは簡単に次のようである。
【0160】
R=min{M,max{m,R}}
【0161】
(n)が計算されると、装置は、レイアウトの残りのテキストボックスに対するテキストボックスの幅を決める。同一の深さの全てのテキストボックスは、同一のテキストボックスの幅を有するため、装置はd個のテキストボックスの幅のみを決める。すなわち、深さnのテキストボックスの基準の幅R(n)が決められると、装置は、深さ0,1,2,...,n―1,n+1,...,dのテキストボックスの幅を決める。これは、第3のプロセスであり、伝播基準の幅方程式(Propagating Reference−width Equation、PRE)と称する。PREは、R、nおよびdをパラメータとする深さiの関数であり、次のように表示される。
【0162】
=fRDE(i|R,n,d)
【0163】
i=0,1,2,...,n-1,n+1,...,dである。
【0164】
GFALにおける整列ラインは、平行にシフトされるため、R(n)が決められると、残りのテキストボックスの幅は、線型方程式を用いて計算できる。一方、GVALにおいては、整列ラインが回転するため、残りのテキストボックスの幅は、三角法の特性を用いて計算できる。
【0165】
最後に、最後のプロセスは、テキストボックス内にテキストを配置し、テキストボックスをそれらの正しい位置に配置することを含む。
【0166】
図13aのフローチャートは、GFALおよびGVALに対するものということに注意する。しかし、GMALの場合、二つのセットの最大の幅および最小の幅―M、M、mおよびmがあるため、レイアウトモードを検査する追加段階が必要である。これは、図13bの陰影ボックス(1300)に図示される。R(n)が計算されると、装置は、R(n)モードの最大の幅であるMより大きいかを検査する。RがMより大きいと、装置は、レイアウトがGFALモードになることを確認し、次を検査する。
【0167】
R=min{M,R}
【0168】
一方、RがM以下の場合、装置は、レイアウトがGVALモードにあることを確認し、次を検査する。
【0169】
R=max{m,R}
【0170】
装置は、レイアウトがどのモードにあるかを含むこのような情報に基づいてPREを実行し、残りのテキストボックスの幅を決める。
【0171】
基準の幅および基準の深さR(n)を決める多数の相違の種類のRWEおよびRDEの方程式がある。前述のように、R(n)を決めるプロセスは、テキストの長さのプールを用いる。
【0172】
図14は、「プラグイン(plug―in)」として用いられる多様なRWEおよびRDEを図示する。ここでは、RWEおよびRDEの例示の目的のため、詳細な説明が提供される。
【0173】
図14の表の第1のRWEは、最大の内、最大(Maximum of Maximums,MoM)である。名前の通り、このプロセスは、テキストの長さが一番長いものを基準の幅と選択する。先ず、イントラDEにおいて、同一の深さでのテキストの長さの内、一番大きいテキストの長さが選択される。これは、次のように表現される。
【0174】
=max{t,t,t,...}(k=0,1,2,...,d)
【0175】
結果は、次のセットである。
【0176】
{T,T,T,...,T
【0177】
続いて、インターDEは、上のセットで一番大きいのを選択し、これは、次のように表現される。
【0178】
R=max{T,T,T,...,T
【0179】
これから、装置は、一番大きいテキストの長さが出た深さを選択し、基準の深さnを選択する。これは、次のように表現される。
【0180】
=max{T,T,T,...,T}になるn
【0181】
ここで、基準の幅はRで、基準の深さはnである。
【0182】
図14の表の第2のRWEは、最大の平均(Average of Maximums,AoM)である。名前の通り、このプロセスは、各々の深さでの一番大きいテキストの長さを選択した後、それらの平均を取る。この平均は、基準の幅で選択される。先ず、イントラDEにおいて、同一の深さでのテキストの長さの内、一番大きいテキストの長さが選択される。これは、次のように表現され、
【0183】
=max{t,t,t,...}(k=0,1,2,...,d)
【0184】
結果は、次のセットである。
【0185】
{T,T,T,...,T
【0186】
続いて、インターDEは、上のセットの平均を計算し、これは、次のように表現される。
【0187】
R=(T+T+T+...+T)/(d+1)
【0188】
尚、装置は、一番大きいテキストの長さが出た深さを基準の深さnと選択する。これは、次のように表現される。
【0189】
=max{T,T,T,...,T}になるn
【0190】
ここで、基準の幅はRで、基準の深さはnである。
【0191】
図14の表の第3のRWEは、最大の正規化(Normalization of Maximums,NoM)である。前述のように、任意のテキストボックスは、その親文章のテキストボックスの長さ以下である。全てのテキストボックスの幅は、深さkにおける最大の幅Mによって制限されるため、任意のテキストの長さtをその最大の長さMに正規化することが合理的である。例えば、t=90、t=90、M=100およびM=90で、テキストの長さに対応する最大の幅によって正規化される場合、結果は次のようである。
【0192】
/M=0.9およびt/M=1.0
【0193】
これは、深さ1におけるテキストの長さがその許容される最大の幅と比較して深さ0でのテキストの長さより大きいことを意味する。これは、正規化の背景である。先ず、イントラDEにおいて、同一の深さでのテキストの長さの内、一番大きいテキストの長さが選択される。これは、次のように表現され
【0194】
=max{t,t,t,...}(k=0,1,2,...,d)
【0195】
結果は、次のセットである。
【0196】
{t,t,t,...,t
【0197】
続いて、インターDEは、上のセットで一番大きいものを選択し、各々の値はそれに対応する幅によって正規化され、これはつぎのように表現される。
【0198】
N=max{T/M,T/M,T/M,...,T/M
【0199】
正規化された値の最大が発見されると、プロセスは正規化を「取り消し」し、これは次のように表現される。
【0200】
R=N・M
【0201】
尚、装置は、正規化されたテキストの長さの最大が出た深さを選択して、基準の深さnを選択する。これは次のように表現される。
【0202】
=max{T/M,T/M,T/M,...,T/M}になるn
【0203】
従って、基準の幅はRで、基準の深さはnである。
【0204】
第4のRWEは、正規化した最大値の平均(Average of Normalized Maximums,AoNM)である。イントラDEにおいて、同一の深さでのテキストの長さの内一番長いテキストの長さが選択されこれはTで表現する。続いて、インターDEは、上の正規化された最大値の平均を求め、その値をNで表現する。Nを求めた後、装置は一番大きい正規化されたテキストの長さであるmax{T/M,T/M,T/M,...,T/M}と、この長さから出る深さを計算する。これから、装置はNと今計算された深さでの最大の長さをかける。従って、基準の幅Rは次のように表現される。
【0205】
R=N・M
【0206】
尚、装置は、正規化されたテキストの長さの最大が出た深さを選択し、基準の深さnを選択する。それは、次のように表現される。
【0207】
/M=max{T/M,T/M,T/M,...,T/M}になるn
【0208】
従って、基準の幅はRで、基準の深さはnである。
【0209】
第5のRWEは、平均の最大である。このプロセスは、最大の平均(AoM)と反対の概念である。イントラDEにおいて、同一の深さでのテキスト長さの平均を求め、それをTで表現する。続いて、インターDEは、上の値の内から最大値を求める。従って、基準の幅Rは、前述の最大値であり、基準の深さはT=max{T,T,T,...,T}になるnである。
【0210】
第6のRWEは、平均の平均である。イントラ―DEにおいて、同一の深さでのテキスト長さの平均を求め、それはTで表現する。続いて、インターDEは上の値の平均を求める。従って、基準の幅Rは、前述の平均値であり、基準の深さはT=max{T,T,T,...,T}になるnである。ここで注目すべきことは、イントラDEにおいては、同一の深さでの全てのテキストの長さを足した後、該当の深さでのテキストの数で割った。一方、インターDEでは、イントラDEで求めた値を足した後、d+1で割る点である。これは、d=0である場合を避けるためである。
【0211】
第7のRWEは、テキストの長さの平均である。イントラDEにおいて、同一の深さでのテキストの長さの平均を求め、それはTで表現する。続いて、インターDEは、上の値の平均を求める。従って、基準の幅Rは、前述の平均値であり、基準の深さはT=max{T,T,T,...,T}になるnである。
【0212】
図14の最後のRWEは、固定テキストボックスの幅(FTW)という点に注意する。これは、着信または、発信文章の大きさに関係なく、テキストボックスの幅が全ての深さkでのそれぞれの際だの幅で固定される事例である。
【0213】
【0214】
これから、TWAが相違のレイアウトにおいてどのように適用されるかを説明する。例示の目的のため、基準の幅の方程式に対し、MoMが用いられる。
【0215】
図15aは、TWAがGFALで適用した後の結果を図示する。例えば、SWL―LRが用いられる。
【0216】
図15aの(1)において、ユーザー(すなわち、ユーザーの装置(200))は、ユーザーA(すなわち、ユーザーAの装置)から文章を受信し、その文章がメイン文章となる。受信された文章のテキストの長さがa(数値の値)であり、mより小さく、従って、R(0)=mとなることと仮定する。
【0217】
図15aの(2)において、ユーザーは、ユーザーBからの文章を受信し、その文章はメイン文章の子文章となる。両テキストの長さがaで同一であり、mより小さいため、従って、ある文章が基準の幅となるのかは重要ではないことと仮定する。ここで、装置は、ユーザーBの文章を基準の幅に選択し、従って、R(1)=w=mである。これは、テキストの残りのテキストボックスの幅がw0=mになる。
【0218】
図15aの(3)において、ユーザーは、ユーザーCからの文章を受信し、この文章はユーザーBからの文章の子文章となる。受信された文章のテキストの長さは、他のものと同一であると仮定する。装置は、ユーザーCの文章を基準の幅に選択し、従ってR(2)=w=mである。これは、深さ0と1でのテキストボックスの幅がmとなる(w=m=m)。
【0219】
図15aの(4)において、ユーザーは、ユーザーDから文章を受信し、この文章は、ユーザーCからの文章の子文章となり、ユーザーCから受信された文章の下に配置される。受信された文章のテキストの長さは、bと同じで、mより大きいことと仮定する。装置は、ユーザーDの文章を基準の幅に選択し、従って、R(3)=bである。これは、深さ0、1および2での残りのテキストボックスの幅がbとなる(w=w=w=b)。
【0220】
図15aの(5)において、ユーザーは、ユーザーDからの文章の子文章であるユーザーEからの文章を受信し、これはユーザーDから受信された文章の下に配置される。受信された文章のテキストの長さは、mより小さいaであることと仮定する。装置は、依然としてユーザーDの文章を基準の幅に選択し、従って、R(3)=Bである。これは、深さ0、1、2、4でのテキストボックスの幅がbとなる(w=w=w=w=b)。
【0221】
図15aの(6)において、ユーザーは、メイン文章の子文章であるユーザーFからの文章を受信し、これは、ユーザーEから受信された文章の下に配置される。受信された文章のテキストの長さはbより大きいcと仮定する。装置は、ユーザーFの文章を基準の幅に選択し、従ってR(1)=cである。これは、残りの深さでのテキストボックスの幅がcとなるように調整する(w=w=w=w=c)。
【0222】
最後に、図15aの(7)において、ユーザーはユーザーFからの文章の子文章であるユーザーGからの文章を受信し、これはユーザーFから受信された文章の下に配置される。受信された文章のテキストの長さはdと同じで、cとMより大きいことと仮定する。Mより大きいテキストボックスの幅は許せないため、装置は、ユーザーGの文章を基準とし、従って、R(2)=Mである。これは、残りの深さでのテキストボックスの幅がMになるように調整する(w=w=w=w=w=M)。
【0223】
これから、レイアウトがその可能な最大幅に到達したことに注目する。
【0224】
【0225】
図15bは、TWAがGFALにおいて、適用された後の結果を図示する。例えば、FAL―Rが用いられる。mの上付き添え字dは、mがレイアウトで文章の現在の最深の深さにどのように依存する。または、それを説明するのに用いられる点に注意する。また、md=mである。
【0226】
図15bの(1)において、ユーザーは、ユーザーAから文章を受信し、その文章はメイン文章となる。受信された文章のテキストの長さはa(数値の値)で、mより小さく、従って、R(0)=mとなることと仮定する。
【0227】
図15bの(2)において、ユーザーは、ユーザーBから文章を受信し、この文章は、メイン文章の子文章となる。両テキストの長さは同じで、従って、どの文章が基準の幅となるのかは重要ではないことと仮定する。しかし、装置はユーザーBの文章を基準の幅に選択し、従って、R(1)=Mとなる。これは、テキストボックスの幅wの値がmとなる(w=m)。深さ0での文章のテキストボックスの幅は、mで設定され、深さ1での文章のテキストボックスの幅はmと設定される点に注意する。メイン文章が唯一の文章(最深の深さが0)で、テキストの長さがmより小さい場合、テキストボックスの幅wは、mより小さいmと同一である。今、最深の深さが1であるため、深さ0での最小の幅はm(≠m)となる。
【0228】
図15bの(3)において、ユーザーはユーザーCから文章を受信し、この文章はユーザーBからの文章の子文章となる。受信された文章のテキストの長さは、他のものと同一だと仮定する。装置は、ユーザーCの文章を基準の幅に選択し、従って、R(2)=mとなる。これは、テキストボックスの幅w=m、w=mとなる。最深の深さが2の場合、各々の深さに対する最小の幅が例示される。すなわち、m>m>mおよびm>mである。
【0229】
図15bの(4)において、ユーザーは、ユーザーCからの文章の子文章として、ユーザーDからの文章を受信し、これはユーザーCから受信された文章の下に配置される。受信された文章のテキストの長さは、bとおなじで、mより大きいことと仮定する。装置は、ユーザーDの文章を基準の幅に選択し、従って、R(3)=bとなる。これは、テキストボックスの幅w=3a+b、w=2a+bおよびw=a+bとなる。最深の深さが3の場合の各々の深さの最小の幅が例示される。すなわち、m>m>m>m,m>m>mおよびm>mである。
【0230】
図15bの(5)において、ユーザーは、ユーザーDからの文章の子文章であるユーザーEからの文章を受信し、これはユーザーDからの受信された文章の下に配置される。受信された文章のテキストの長さは、aと同じで、mより小さいことと仮定する。装置は、再びユーザーDの文章を基準の幅に選択し、bはmより小さいため、従って基準の幅R(3)=mとなる。それによって、テキストボックスの幅は、w=m、w=m、w=m、w=mと調整される。
【0231】
図15bの(6)において、ユーザーは、メイン文章の子文章であるユーザーFからの文章を受信し、それはユーザーEから受信された文章の下に配置される。受信された文章のテキストの長さはCと同じであり、bより大きいと仮定する。装置は、ユーザーFの文章を基準の幅に選択し、従って、R(1)=Cである。これは、テキストボックスの幅w=a+c、w=c-a、w=c-2a、w=c-3aとなる。
【0232】
最後に、図15bの(7)において、ユーザーは、ユーザーFからの文章の子文章であるユーザーGからの文章を受信し、これはその下に配置される。受信された文章のテキストの長さがdと同じで、これは、cやMより大きいと仮定する。装置は、ユーザーGの文章を基準の幅に選択し、従って、R(2)=Mである。これはテキストボックスの幅がw=M、w=M、w=Mおよびw=Mとなる。最大の幅Mは、現在最深の深さdに依存しない点に注意する。その際、レイアウトがその可能な最大の幅に達した。
【0233】
尚、GVALに適用されるTWAに焦点を当てる。二つのタイプのGVAL、すなわち、固定回転ポイントGVALと不動回転ポイントGVALがある。前述のように、GVALにおいて、整列ラインIおよびIは、反時計方向または、時計方向に回転する。従って、名前の通り、固定回転ポイントにおいて、回転ポイントは固定されるが、不動回転ポイントにおけるポイントは、送受信された文章の深さが深くなるに連れ下にシフトされる。固定回転ポイントGVALにおいて、最小の幅mのみ、現在の最深の深さdに依存するが、不動回転ポイントGVALにおいては、最大の幅Mと最小の幅mの両者が現在の最深の深さdに依存する。
【0234】
図15cは、TWAが固定ポイントGVALに適用された後の結果を図示する。例えば、固定ポイントVAL―Rが用いられる。この例における回転ポイントは、7γに固定されるという点に注意する。
【0235】
図15cの(1)において、ユーザーは、ユーザーAから文章を受信し、文章はメイン文章となる。受信された文章のテキストの長さがa(数値の値)であり、mより小さく、従って、R(0)=mとなることと仮定する。
【0236】
図15cの(2)において、ユーザーはユーザーBから文章を受信し、文章はメイン文章の子文章となる。両テキストの長さが同じ長さであり、従って、ある文章が基準の幅となるのかは重要ではないことと仮定する。しかし、装置は、ユーザーBの文章を基準の幅に選択し、従って、R(1)=mとなる。これは、テキストボックスの幅がw=mとなる。最深の深さが1であるため、深さ0での最小の幅はm(≠m)である。
【0237】
図15cの(3)において、ユーザーは、ユーザーCから文章を受信し、文章はユーザーBからの文章の子文章となる。受信された文章のテキストの長さは、他のものと同一であると仮定する。装置は、ユーザーCの文章を基準の幅に選択し、従って、R(2)=mとなる。これは、テキストボックスの幅w=m、w=mとなる。最深の深さが2である場合の各々の深さに対する最小の幅が例示される。すなわち、m>m>mおよびm>mである。
【0238】
図15cの(4)において、ユーザーは、ユーザーCからの文章の子文章であるユーザーDからの他の文章を受信し、これはユーザーCから受信された文章の下に配置される。受信された文章のテキストの長さがbと同じであり、mより大きいと仮定する。装置は、ユーザーDの文章を基準の幅に選択し、従って、R(3)=bである。これは、深さ0、1、2および3におけるテキストボックスの幅が整列ラインLとLの間の長さと同じになる。各々の残りのテキストボックスの幅w、wおよびwは、三角法の特性を用いて計算される。
【0239】
図15cの(5)において、ユーザーは、ユーザーDからの文章の子文章であるユーザーEからの文章を受信し、これはユーザーDから受信された文章の下に配置される。受信された文章のテキストの長さはaと同じで、mより小さいことと仮定し、テキスト「DEFG」のテキストの長さ(=b)がm未満であると仮定する。装置は、再びユーザーDの文章を基準の幅に選択するが、bはmより小さいため、R(3)=mである。これは、テキストボックスの幅w=M、w=M、 w=M、 w=M、および w=Mとなる。現在の最深の深さが4に場合の各テキストボックスの最小の幅は、三角法の特性によって予め決められる。
【0240】
図15cの(6)において、ユーザーはメイン文章の子文章であるユーザーFからの文章を受信し、これはユーザーEから受信された文章の下に配置される。他の整列ライン(1500)がレイアウトに描かれる。この新しい整列ラインの回転ポイントとは(第1回転ポイントがユーザーBの文章から5単位離れているように)受信された文章から5単位離れている。受信された文章のテキストの長さがcと同じで、bより大きいと仮定する。装置は、ユーザーFの文章を基準の幅に選択し、従って、R(1)=Cである。これは、残りの深さ0、1、2、3、4におけるテキストボックスの幅が整列ラインLとLの間の長さと同じになる。再び、各々の残りのテキストボックスの幅は、三角法の特性によって、計算される。
【0241】
最後に、図15cの(7)において、ユーザーは、ユーザーFからの文章の子文章であるユーザーGからの文章を受信し、これはその下に配置される。受信された文章のテキストの長さがdと同じで、これは、cとM2より大きいと仮定する。装置は、ユーザーGの文章を基準の幅で選択し、従ってR(2)=Mとなる。これは、残りのテキストボックスの幅 w=M、w=M、w=Mおよびw=Mとなる。レイアウトがその可能な最大の幅に到達したことに注意する。
【0242】
【0243】
図15dは、TWAが不動のポイントGVALに適用した後の結果を図示する。この例では、不動のポイントVAL―Rを用いる。この例における回転ポイントは、始めに4γに位置するという点に注意する。
【0244】
図15dの(1)において、ユーザーは、ゆ―ザーAからの文章を受信し、文章はメイン文章となる。受信された文章のテキストの長さがa(数値の値)で、mより小さく、従って、R(0)=mとなることと仮定する。
【0245】
図15dの(2)において、ユーザーは、ユーザーBから文章を受信し、文章はメイン文章の子文章となる。回転ポイントは、1単位下に移動し、新たな整列を形成する。両テキストの長さが同じ長さであり、従って、ある文章が基準の幅となるかは重要でないことと仮定する。しかし、装置は、ユーザーBの文章を基準の幅に選択し、従って、R(1)=mとなる。これは、テキストボックスの幅w=mとなる。最深の深さが1であるため、深さ0で最小の幅はm(>m)である。
【0246】
図15dの(3)において、ユーザーは、ユーザーCから文章を受信し、文章はユーザーBからの文章の子文章となる。回転ポイントは1単位下に移動し、新たな整列を形成する。受信された文章のテキストの長さが他のものと同一であると仮定する。装置は、ユーザーCの文章を基準の幅に選択し、従ってR(2)=Mとなる。これは、テキストボックスの幅w=mおよびw=mとなる。最深の深さが2である場合の各々の深さに対する最小の幅が例示される。すなわち、m>m>mおよびm>mである。
【0247】
図15dの(4)において、ユーザーは、ユーザーCからの文章の子文章であるユーザーDからの他の文章を受信し、これは、ユーザーCから受信された文章の下に配置される。回転ポイントが1単位下に移動し、新たな整列を形成する。受信された文章のテキストの長さがbと同じで、mより大きいと仮定する。装置は、ユーザーDの文章を基準の幅に選択し、従って、R(3)=bとなる。これは、深さ0、1、2および3でのテキストボックスの幅が整列ラインLとLの間の長さと同じになる。各々の残りのテキストボックスの幅w、wおよびwは、三角法の特性を用いて計算される。
【0248】
図15dの(5)において、ユーザーは、ユーザーDからの文章の子文章であるユーザーEからの文章を受信し、これはユーザーDから受信された文章の下に配置される。回転ポイントが1単位下に移動し、新たな整列を形成する。受信された文章のテキストの長さがaと同じで、mより小さいと仮定し、テキスト「DEFG」のテキストの長さ(=b)がm未満であると仮定する。装置は、再びユーザーDの文章を基準の幅と選択するが、bは、mより小さいため、R(3)=mである。これは、残りのテキストボックスの幅w=m、w=m、w=mおよびw=mとなる。現在最深の深さが4の場合の各テキストボックスの最小の幅は、三角法の特性によって予め決められる。
【0249】
図15dの(6)において、ユーザーは、メイン文章の子文章であるユーザーFからの文章を受信し、これはユーザーEから受信された文章の下に配置される。文章が新たな最深の深さではないため、回転ポイントが下に移動しない。しかし、他の整列ライン(1502)がレイアウトに描かれる。この整列ラインの回転ポイントは(第1回転ポイントがユーザーBの文章から5単位離れているように)受信された文章から5γほど離れる。受信された文章のテキストの長さがcと同じで、bより大きいと仮定する。装置は、ユーザーFの文章を基準の幅に選択し、従って、R(1)=cである。これは、残りの深さ0、1、2、3、4におけるテキストボックスの幅が整列ラインLとLの間の長さと同じになる。再び、各々の残りのテキストボックスの幅は、三角法の特性によって計算される。
【0250】
最後に、図15Dの(7)において、ユーザーは、ユーザーFからの文章の子文章であるユーザーGからの文章を受信し、これはユーザーFから受信された文章の下に配置される。回転ポイントが下に移動しない。受信された文章のテキストの長さがdと同じでcとmより大きいことと仮定する。装置は、ユーザーGの文章を基準の幅に選択し、従って、R(2)=mとなる。これは、残りのテキストボックスの幅w=m、w=m、w=m、w=mとなる。レイアウトがその可能な最大幅に到達したことに注意する。
【0251】
また、ユーザーが深さ5の新たな文章を受信すると、最大の幅M(i=1〜5)は、M(j=1〜4)と異なる。深さdの値に関係なく、M=Mであることに注意する。従って、一般的に、M≧Mとなり、a>b>0である。従って、不動のポイントGVALの場合、最大の幅Mは、現在の最深の深さdに依存する。
【0252】
【0253】
図15eは、TWAが不動のポイントGMALに適用された後の結果を図示する。例えば、不動ポイントMAL―Rを用いる。これは、不動のポイントVAL―RがMAL―RのVALの部分に用いられることを意味する。
【0254】
図15eの(1)において、ユーザーは、ユーザーがAから文章を受信し、文章はメイン文章となる。受信された文章のテキストの長さがa(数値の値)でありmより小さく、従って、R(0)=mとなることと仮定する。
【0255】
図15eの(2)において、ユーザーは、ユーザーBから文章を受信し、文章はメイン文章の子文章となる。回転ポイントは、今、新たな文章の左側の中点にあって、新たな整列を形成する。両テキストの長さが同じ長さであり、従って、どのような文章が基準の幅となるのかは重要ではないことと仮定する。しかし、装置は、ユーザーBの文章を基準の幅として選択し、従って、R(1)=mとなる。これは、残りのテキストボックスの幅w=mとなる。両テキストの長さがm1vおよびm1vより小さいため、レイアウトは、VAL―Rのモードにある(上付き添え字vは、レイアウトがVALモードのあることを示す)。
【0256】
図15eの(3)において、ユーザーはユーザーCから文章を受信し、文章はユーザーbからの文章の子文章となる。回転ポイントは、これから新たな文章の左側の中点にあり、新たな整列を形成する。受信された文章のテキスト長さが他のものと同一であると仮定する。装置は、ユーザーCの文章を基準の幅に選択し、従って、R(2)=m2vである。これは残りのテキストボックスの幅 w=m2v およびw=m2vとなる。全てのテキストの長さがm2v、m2vおよびm2vより小さいため、レイアウトは依然としてVAL―Rモードにある。
【0257】
図15eの(4)において、ユーザーは、ユーザーCからの文章の子文章であるユーザーDからの他の文章を受信し、これは、ユーザーCから受信された文章の下に配置される。回転ポイントは、今、新たな文章の左側中間にあり、新たな整列を形成する。受信された文章のテキストの長さがbと同じく、m3vより大きいことと仮定する。装置は、ユーザーdの文章を基準の幅に選択し、従って、R(3)=bとなる。bがm3vより大きいため、レイアウトは、FAL―Rモードに変更される点に注意する。これは、残りのテキストボックスの幅w=3a+b、w=2a+bおよびw=a+bになる。
【0258】
図15eの(5)において、ユーザーはユーザーDからの文章の子文章であるユーザーEからの文章を受信し、これはユーザーDから受信された文章の下に配置される。受信された文章のテキストの長さがaと同じで、m4vより小さいと仮定し、ユーザーDからのテキストがm4vより小さいと仮定する。これは、レイアウトがVAL―Rモードに変更され、回転のポイントはユーザーEからの文章の右側の中点に配置される。装置は、再びユーザーDの文章を基準の幅に選択するが、bは、m4vより小さいため、R(3)=M4Vとなる。これは、残りのテキストボックスの幅W=M4V、 W=M4V、 W=M4Vおよび W=M4Vとなる。
【0259】
図15aの(6)において、ユーザーは、メイン文章の子文章であるユーザーFからの文章を受信し、これはユーザーEから受信された文章の下に配置される。受信された文章のテキストの長さはcと同じで、Bより大きいことと仮定する。従って、これは、レイアウトがFAL―Rモードに変更される。新たな文章の下に空のテキストボックスがあるという点に注意する。このような「目に見えない」テキストボックスは、文章が「仮想」の文章からくる線型整列ライン(1504)と共に整列されることを例示するためである。装置は、ユーザーFの文章を基準の幅に選択し、従って、R(1)=cである。これは、テキストボックスの幅w=a+c、w=c-a、w=c-2aおよびw=c-3aとなる。
【0260】
最後に、図15eの(7)において、ユーザーは、ユーザーFからの文章の子文章であるユーザーGからの文章を受信し、これはユーザーFから受信された文章の下に配置される。受信された文章のテキストの長さはdと同じく、cとMより大きいと仮定する。これは、レイアウトが依然としてFAL―Rモードにいなければならない。装置は、ユーザーGの文章を基準の幅に選択し、従って、R(2)=M4fとなる。これは、テキストボックスの幅をw=M4f、 w=M4f、 w=M4fおよび w=M4fとなる。レイアウトがその可能な最大の幅に達していることに注意する。
【0261】
【0262】
TWAは、様々な状況で実行可能である。
【0263】
第1状況は、ユーザーがその装置を回転する場合である。大部分の装置は、長方形で、大部分のユーザーは縦モードで装置を使うと仮定する。しかし、ユーザーは、横モードになるよう装置を回転できる。これは、水平空間が増加するため、テキストボックスのディフォルトの最大の幅および最小の幅を増やすことができるという意味である。このプロセスを回転の際のTWA(TWA upon Rotation、以下、TWA−R)と称する。
【0264】
第2の状況は、ユーザーが他のユーザーと文章を交信する場合である。この場合、新しい文章のテキストの長さが既に存在するテキストの長さのプールに追加され、プロセスがR(k)を決める。このプロセスを交信する際のTWA(TWA upon Send and Receive、以下、TWA−SR)と称する。
【0265】
第3の状況は、ユーザーが一部の文章を表示しないと決める場合である。この場合、プロセスは、R(k)を再び計算し、ユーザーが表示されていないものを表示すると決めた際に、その元のビューに再び転換する。このプロセスを縮小および拡張の際のTWA(TWA upon Collapse and Expand、以下、TWA−CE)と称する。
【0266】
第4の状況は、ユーザーが文章を削除する場合である。この場合、削除された文章のテキストの長さは、テキストの長さプールから除外され、R(k)は、再び計算される。このプロセスを削除の際のTWA(TWA upon Delete、以下、TWA―D)と称する。
【0267】
最後に、最終の状況は、ユーザーが既存の文章を修正する場合である。この場合、既存のテキストを修正すると、テキストの長さに影響を与え、プロセスがR(k)を再び計算する。このプロセスを修正の際のTWA(TWA upon Modify、以下、TWA―M)と称する。
【0268】
今まで説明したように、TWAがRMSにおいて、重要な役割を果たしていることが分かる。このメカニズムは、レイアウトを同期化し、一貫して維持し、これは、RMSの目的の一つである。
【0269】
これから、回転の際のTWA(TWA―R)の特徴について説明する。今までは、レイアウトが縦モードにある物理的なスクリーン上に表示されることと仮定した。ユーザーがその装置を横モードの変える度に、装置は、Mおよびmの他の値に基づきTWAを再び実行できる。従って、TWA―Rにおいて、回転という用語は、縦モードから横モードに、または、その反対に転換することを意味する。装置は、回転の際、TWAを再び実行するように設定できる。
【0270】
図16aは、2つの相違のディスプレイレイアウトを図示しているが、これは、相違のモードに今表示された同一の装置上の同一のレイアウトである。数字は、各々の文章(すなわち、各々のテキストメッセージ)内のテキストの長さを示す点に注意する。
【0271】
図16aの(1)のレイアウトは、縦モードであり、図16aの(2)のレイアウトは、横モードである。縦モードのMおよびmの値は、横モードのMおよびmの値より小さいため、図16aの(2)の文章は、図16aの(1)の文章より広い。例えば、文章(1600)のテキストの長さは100で、縦モードのテキストの3つのラインに分割できる。一方、1602に表示のように、装置が横モードの場合、テキストは、一つのラインに収められることもある。
【0272】
図16bおよび図16cは、図13aおよび図13bと類似の2つのフローチャートを図示する。図16bにおいて、装置が縦モードから横モードへの回転を検出する度、TWAのプロセスは、相違の最大の幅Mおよび最小の幅mの値で実行される。図16cにおいて、装置が横モードから縦モードへの回転を検出する度に、TWAのプロセスが実行されるが、相違の最大幅Mおよび最小幅mの値で実行される。
【0273】
図17a―17cは、本発明の図1乃至16cに提示された少なくとも一つの例示的な実施例に係る多様な構造化方式でインスタントメッセージを組織化し表示するフローチャートである。
【0274】
装置(200)は、I/Oインタフェース(306)およびネットワーク通信インタフェース(302)を通して複数のユーザー装置(例えば、チャットセッションまたは、グループメンバー専用に設定されたグループテキストモードに参加するためのユーザー装置グループ)と通信する。装置(200)が例えば、チャットセッションに参加するためグループメンバーの装置の間でテキストメッセージ(イメージメッセージおよび・または、ビデオ、メッセージを含む)(これに制限されない)を受信または、送信する際、装置(200)の制御機(106)の一つ以上のプロセッサーは、階層構造化方式でディスプレイ(例えば、タッチスクリーンディスプレイ)上にメッセージを組織化し、表示するように構成される。そのため、本発明は、図8aおよび8bおよび9a―11bに示すように、メッセージ(すなわち、発信メッセージおよび着信メッセージ)を組織化して表示するのに用いられるパラメータを定義する。すなわち、パラメータ(例として、図8bのユーザーID、送信日時およびナンバーリング)は、メッセージがメインメッセージまたは、メインメッセージから由来するサブメッセージであるかを識別するための情報と関連したパラメータ(以下、ただ説明の便利のため「メッセージパラメータ」と称する)を含む。プロセッサーがメッセージ(すなわち、チャットセッションの間の発信メッセージまたは、着信メッセージ)の発生イベントを検出する際、プロセッサーは、前記メッセージからメッセージのパラメータを抽出し、メッセージのパラメータの内、各々のパラメータを分析することによって、メッセージがメインメッセージであるか、または、サブメッセージであるかを識別する。
【0275】
また、プロセッサーは、どのように階層構造化方式でメッセージを組織化するか或いは、表示するかについての情報を含むパラメータ(以下、ただ説明の便利上「レイアウトパラメータ」と称する)を定義する。例えば、「レイアウトパラメータ」は、一つ以上の整列ラインに対するパラメータ(例えば、図9a―11bの第1整列ラインlおよび第2整列ラインl,インデントパラメータ(すなわち、深さDとd)、各々の整列ラインパラメータの最小幅および最小幅、傾斜度パラメータ(例えば、ポイントPおよびPはもちろん、角度ΔおよびΔ)を含む。プロセッサーは、例えば、本発明の図9a―11bに図示のように、メッセージパラメータおよびレイアウトパラメータで多様な組み合わせで設定することによって、メッセージに対する多様なレイアウトモードを定義する。ここで、簡略な説明のため、メッセージのパラメータおよびレイアウトのパラメータに対する各々のパラメータは、図9a―11bで例示的に前述した通り、ここに統合される。
【0276】
図17aは、装置(200)のユーザーがチャットセッションの間、交換した発信および着信メッセージを組織化し、表示したい多様なレイアウトモードの内からレイアウトモードを選択し、プロセッサーが選択されたレイアウトモードを設定するフローチャートを図示する(S1700)。
【0277】
前述のように、ユーザーが第1メッセージ(または、メイン文章)を送信する度に、ID(ユーザーIDおよび送信日時)およびナンバーリングが実際のテキストメッセージと共に送信される。第1メッセージの場合、ナンバーリングは単純に0であり、これは、メッセージが第1メッセージであることを表す。しかし、ユーザーが第1メッセージ(または、任意のサブメッセージ)に応答する際、装置(200)は、ただ新しいナンバーリングを生成し、それを既存のIDに添付する。最後に、この新たな情報が他のユーザーに送信される。
【0278】
図17bは、他のユーザーにメッセージを送信する方法を図示するフローチャートである。ユーザーは、第1メッセージを送信する。または、既存のメッセージに応答する(S1702)。前者の場合、ID(ユーザーID+メッセージ送信日時)とナンバーリングが生成される。後者の場合、ユーザーが応答しているメッセージに基づいて、新しいナンバーリングが生成される。また、その他の関連パラメータが生成される(S1704)。最終段階において、前記説明したパラメータは、保存され、他のユーザー(すなわち、他のユーザーの装置)に送信される(S1706)。
【0279】
図17cは、検出されたメッセージを処理する方法を図示するフローチャートである。メッセージが発生すると、プロセッサーは、メッセージを検出し、プロセッサーは、メッセージからメッセージパラメータを抽出し、抽出されたメッセージパラメータの情報を分析することによって、メッセージの属性(または、特性)、すなわち、メッセージが第1メッセージまたは、第1メッセージに対するサブメッセージであるかを識別する(S1708)。プロセッサーは、発信または、着信メッセージが順次に発生する際、基準の幅および基準の深さを決める(S1710)。プロセッサーは、レイアウトにおいて既存のメッセージのテキストボックスの全ての幅を決め、検索されたメッセージのテキストボックスの幅を決める。その後、プロセッサーは、レイアウト内の既存テキストボックスの幅を再調整する(S1712)。最後に、プロセッサーは、検出されたメッセージを含むレイアウトを階層構造化方式で再組織化する(S1714)。
【0280】
プロセッサーは、選択されたレイアウトモードにおいて、以前に設定した各々のパラメータおよび決められた基準の幅および基準の深さに基づいて、チャットセッションの間、現在発生する発信または、着信メッセージを組織化する。決められた基準の幅および決められた基準の深さのテキストボックスの大きさに基づいて、プロセッサーは、表示される発信または、着信メッセージのテキストボックスの大きさを決める。選択されたレイアウトモードに対し、以前に設定したレイアウトパラメータに基づいて、プロセッサーは、第1整列ラインパラメータの最大の幅および第2整列ラインパラメータの最小の幅、インデントパラメータおよび傾斜度パラメータから設定されるように、各々のメッセージのテキストボックスの大きさ(すなわち、幅)が決められ、調整される方式で階層構造化方式でメッセージを表示する。
【0281】
例えば、図9aにおいて、傾斜度パラメータが固定される場合、発信または、着信メッセージのテキストボックスは、第1整列ラインパラメータIの最大および最小値および第2整列ラインパラメータIの最大幅および最小幅によって指定された範囲で組織化され、表示される。すなわち、図9aにおいて、各々のメッセージのテキストボックスの幅は、第1および第2整列パラメータ各々の最大幅および最小幅に指定された範囲で組織化され、表示され、その範囲はまた、傾斜度のパラメータにおいて設定された固定角度(すなわち、ポイントPおよびP、ΔおよびΔ)に指定される。他の例として、図9bにおいて、傾斜度パラメータが固定される場合、発信または着信メッセージのテキストボックスは、第1整列ラインパラメータIの最大幅および最小幅および第2整列ラインパラメータIの最大幅および最小幅によって指定された範囲に組織化され、表示される。すなわち、図9bにおいて、各々のメッセージのテキストボックスの幅は、第1および第2整列パラメータの値で指定された範囲で組織化されて表示され、その範囲は、また、傾斜のパラメータにおいて設定された固定角度(すなわち、ポイントPおよびP、ΔおよびΔ)に指定される。また、図9bにおいて、プロセッサーは、以前の範囲と平行なファミリー範囲内で各々の分岐メッセージ(または、分類されたメッセージに対する親メッセージ)から分類されたり、それに起因するメッセージを組織化して表示し、そのファミリーの範囲は、左側にシフトされた整列ラインIおよび右側にシフトされた整列ラインIによって設定される。
【0282】
例えば、図10aにおいて、傾斜度のパラメータポイント(ΔおよびΔ)が多様に設定される際、発信または着信メッセージのテキストボックスは、第1整列ラインパラメータIの最大幅および最小幅および第2整列パラメータIの最大幅および最小幅によって、角度が変更された範囲に組織化して表示され、第1および第2整列ラインは、傾斜度パラメータにおいて設定された角度(すなわち、ΔおよびΔ)にポイントPの中心に各々の傾斜度を有する。ここで、プロセッサーは、予め設定された第1および第2整列ラインパラメータの最大幅および最小幅内で時計方向または、反時計方向へとそれぞれ回転するように第1および第2整列ラインを制御する。
【0283】
例示的な実施例において、プロセッサーは、図9a―9bに図示のように、左側または、右側方向へと第1および第2整列ラインを線型にシフトして各々のメッセージのテキストボックスの幅を調整する。または、大きさを調節することによって、他の階層構造化方式でメッセージを再組織化して表示する。
【0284】
他の例示的な実施例において、プロセッサーは、図10a―11bに図示のように、第1および第2整列ラインを時計方向または反時計方向へ角度シフトして、各々のメッセージのテキストボックスの幅を調整する。または、大きさを調節することによって、メッセージを他の階層構造化方式で再組織化して表示する。
【0285】
【0286】
多数のレイアウトを定義したので、装置上にレイアウトおよび文章を管理するメカニズムがなければならないことは明白である。これは、ユーザーがレイアウトを管理できるようにしてくれる本発明の特徴によって行われる。これらの文章の表示方式に関する命令(command(s))と称し、例示的に18個の命令が提示される。それらを表示する前に、装置がこのような命令をユーザーに提供する方法が多数存在することに注意する。装置が命令を提供する方法を大きく3つの方法で分類する。
【0287】
第1方法は、内部化命令(internalized commands)(すなわち、内部化されたタイプやその状態の命令)と称する。この方法においては、命令がユーザーに表示されない。ユーザーは、自分がレイアウトや文章に適用できる命令セットを見るために必要な段階を行うべきである。
【0288】
図18aは、内部化された命令を図示する。図18aの(1)において、ユーザーは、文章x.1に予め定義された手ジェスチャー(または、あらかじめ定義されたユーザーのジェスチャー、例えば、ディスプレイ上での指タッチ、動き、タッピングなど)を適用する。装置がこの手ジェスチャーを検出すると、装置は、1800に図示のように命令セットを表示する。この領域をプロンプト命令表示領域(prompted command display area)(1800)と称する。図18aの(2)に図示のように、装置が特定の文章に予め定義された手ジェスチャーを適用すると、装置は、文章の内部の文章を検査し、全ての命令(Com1、Com2などで表示される)をプロンプト命令表示領域に表示する。ユーザーは、命令を見て、ユーザーが適用しようとする命令に手ジェスチャーを適用する。
【0289】
第2方法は、外部化された命令(externalozed commands)(すなわち、外部化されたタイプや状態の命令)と称する。この方法においては、各々の文章上に命令が直ちに表示される。この方法においては、各々の文章上に命令が直ちに表示される。従って、ユーザーは命令を見てすぐ適用できる。
【0290】
図18bは、外部化された命令を図示する。図18bの(1)に図示のように、命令は、各々の文章上に直ちに表示される。図面において、全ての命令は、各文章の右側部分に表示される。命令が表示される領域を命令表示領域(command display area)(1802)と称する。従って、外部化された命令において、装置は、命令がレイアウトに適用される度に、各々の文章の内部状態をずっと追跡し、各文章に対し、全て適用可能な命令(Com1、Com2などで表示される)をアップデートする。または、更新する。たまには、命令表示領域に適用可能な命令を並べる代わりに、シンボルを用いて、表示された命令を簡単に代替できる。このアイデアは、図18bの(2)に表示される。このシンボルの位置のみ1804、1806および1808に表示した。この各々のシンボルは、特定の命令を代替する。
【0291】
最後に、最後の方法は、カスタマイズ命令(customized commnands)(すなわち、カスタマイズ対応や状態の命令)と称する。この方法においては、相違の手ジェスチャーが命令を表す。従って、ユーザーは、特定の命令を表す特定(カスタマイズされた)手ジェスチャーを予め「知っている」と仮定する。命令がカスタマイズされる場合、命令はどのような方式でも表示されない。
【0292】
図18cは、カスタマイズされた命令を図示する。図面は、カスタマイズされた手ジェスチャーが表す命令を適用するため、ユーザーが文章にカスタマイズされた手ジェスチャーを適用することを示す。
【0293】
つまり、内部化および外部化された命令のアイデアは、基本的の同一であるが、内部化された命令においてユーザーは適用可能な命令を実際に見るための追加段階を取るべきである。一方、外部化された命令においては、このような命令が直ちに用いられる。カスタマイズされた命令のアイデアは、他の2つと異なり、ここでは、特定の命令が特定(カスタマイズされた)手ジェスチャーによってレイアウトに適用できる。
【0294】
18つの相違の命令に対する詳細な説明を提供する前に、先ず、文章がどのように送信されるかを説明する。
【0295】
図19は、ユーザーBが他のユーザーに文章を送信するのを図示する。ユーザーBがユーザーA、ユーザーCがユーザーDの3名の他のユーザーに文章を送信すると仮定する。
【0296】
図19の(1)において、ユーザーはRMS画面上の「メッセージ生成」のボタンに手ジェスチャーを適用してメッセージの生成を始める。ソフトウェアは、ユーザーBに、彼が望む他のユーザーにメッセージを送信することを可能にする。彼は、ユーザーA、ユーザーCおよびユーザーDを追加する。
【0297】
図19の(2)において、ユーザーBが作った「チャットルーム」に参加している全てのユーザーが1900に見せられる。また、ユーザーBがメッセージを生成することを許容するソフトキーボード(1902)がユーザーに表示される。ユーザーは、テキスト入力領域(1904)において、テキストを生成し、1906はカーソルである。ユーザーは、メッセージの生成を終えると送信ボタン(1908)に手ジェスチャーを適用する。
【0298】
図19の(3)において、送信ボタン上の手ジェスチャーを検出すると、装置は、ユーザーの装置にユーザーのテキスト(1910)を表示し、他の3名のユーザーにテキストおよびその他の情報を送信する。他の3名のユーザーは、図面の図示のように、同一のメッセージを受信する。文章名において、文章を送信したユーザー(文章の所有者)および送信時間が文章に表示される。
【0299】
これから、レイアウトに応答(Reply)命令がどのように適用されるかを説明する。
【0300】
ユーザーが文章に応答する状況およびそれがどのように行われるかを考察する。応答する際、これは、受信された文章に対応したり、返事したりすることを意味する。受信または、送信された文章がないと応答命令が存在できないという点を強調する。また、応答命令は、ユーザーがどのような文章に応答しようとしているかを指定しない限り、プロンプトされない。応答する行為は、送信するのと同一であるが、固有の意味を有する。これは、ユーザーが応答している文章と概念的に関連される。応答するという際、名前が暗示しているように、これは、既存の文章に対する応答であり、一番重要な点は、応答命令を適用して生成された文章であることを強調する。応答命令は、チャットセッションにおいて、他のユーザーから受信した特定メッセージに対する応答で、メッセージを送るために、プロセッサーにメッセージ作成窓を活性化させ、これは、前記特定のメッセージが選択されたことで、検出される際に行われる。応答命令のメッセージ作成窓は、特定メッセージに応答するメッセージの満了日時と満了時間を設定し、また、受信者がそれに対する応答メッセージを送れるかの可否を設定するためのパラメータ(または、オプション)を含む。ここで、メッセージ作成窓は、チャットセッションに参加したり、招待を受けた他のユーザーに初期メッセージを送ったり、または、他のユーザーから以前に受信したメッセージに応答してメッセージを送るために活性化される。応答命令は、プロセッサーにチャットセッションにおいて、他のユーザーから受信した特定のメッセージにおいてパラメータを抽出するようにし、抽出されたパラメータは、他のユーザーのID情報、特定のメッセージの送信日時情報、メッセージの優先順位情報、メッセージの順番に対するナンバーリング情報(メインキーとナンバーリングに関する情報)の内、少なくとも一つの情報を含む。応答命令は、特定メッセージにおいて抽出したパラメータの情報分析に基づいて抽出されたパラメータをアップデートするように構成される。また、応答命令は、特定メッセージに対する応答でアップデートされたパラメータを有するメッセージを他のユーザーに送るように構成される。
【0301】
図20aは、ユーザーが既存の文章にどのように応答するかを図示する。ここでは、ユーザーBが既存文章に応答すると仮定する。
【0302】
図20aの(1)において、ユーザーは、既に存在する文章を選択し、応答命令を適用する。
【0303】
図20aの(2)において、ユーザーが応答命令を適用すると、ユーザーがテキストを入力できるソフトキーボード(2000)がユーザーに表示される。ユーザーは、テキスト入力領域(2002)にテキストを入力する。ユーザーは、送信ボタン(2004)に手ジェスチャーを適用する。装置は、送信ボタン上の手ジェスチャーを検出すると、ユーザーのテキストおよびその他の文章情報を送信する。
【0304】
図20aの(3)において、ユーザーB(2006)によって生成された新たな文章は、ユーザーが応答しようとする文章の下に配置される。他の3名のユーザーは、また、同一の文章を受信する。送信者と受信者を含む全てのユーザーがその装置の中で、同一のレイアウトを共有することが望ましい。また、両ユーザーの装置は(応答)文章を送信または、受信する際、TWAを適用すると仮定する。
【0305】
任意のレイアウトにおいて、文章が有する子文章の数に対する限界があることに注意する。レイアウトがその限界に到達したとすれば、それは、その最大の容量に到達したと仮定し、この場合、装置は、ユーザーが応答できないようにしなければならない(また、応答命令が非活性化されなければならない)。
【0306】
説明の目的のため、装置が次のように設定されることと仮定する。
【0307】
M(x)=M(a)=M(a)=M(a)=2およびD=4
【0308】
ここで、M(・)は、文章に許容される子文章の最大の数である。これは、任意の文章に対し、2つの子文章のみ有することができ、文章の最深の深さは4であることを意味する。このレイアウトは、2進ツリーと同一の構造を有する。
【0309】
図20bは、M(x)=M(a)=M(a)=M(a)=2およびD=4である場合、その最大の容量にあるレイアウトを図示する。これは、与えられた制約の下で、応答文章のための空間がそれ以上はないということを意味する。従って、ユーザーが文章の内、ある一つを選択しても、ユーザーは、応答命令を適用することができない状況におかなければならない。これは、また、選択された文章に応答できるかの可否を表す表示がなければならないということを意味する。装置は、このような内部状態をずっと追跡すると仮定する。
【0310】
図20cは、今与えられた応答の制約に基づいたユーザーの応答シークエンスを図示する。陰影文章は、制約によってユーザーがそれ以上応答できない文章である。
【0311】
図20cの(1)において、図面は、メイン文章を有するレイアウトを図示する。これは、ユーザーBの装置であり、ユーザーBを含む他のユーザーが互いに相互作用したと仮定する。従って、これは、全てのユーザーが事実上、文章を受信して応答するということを意味する。図20cの(2)において、図面はユーザーがメイン文章に応答することを示す。図20cの(3)において、図面は、ユーザーがメイン文章に応答することを示す。メイン文章は、今、2つの下位文章を有し、ユーザーは、それ以上応答できない。図20cの(4)において、図面は、ユーザーが文章x.1に応答することを示す。図20cの(5)において、図面は、ユーザーが文章x.1に応答することを示す。いま、文章x.1に対する2つの子文章があるため、それ以上ユーザーは文章に応答できない。図20cの(6)において、図面は、ユーザーが文章x.1.2に応答することを示す。図20cの(7)において、図面は、ユーザーが文章x.1.2に応答することを示す。今、文章x.2.1に対する2つの子文章があるため、それ以上ユーザーは文章に応答できない。図20cの(8)において、図面は、ユーザーが文章x.1.2.1に応答することを示す。子文章は、文章x.2.1.1であり、深さの限界(D=4)に到達した。従って、ユーザーは、文章x.2.1.1にそれ以上応答できない。図20cの(9)において、図面はユーザーが文章x.1.2.1に応答することを示す。子文章は、文章x.2.1.2であり、深さの限界(D=4)に到達した。従って、ユーザーは、それ以上文章x.2.1.2に応答できない。また、文章x.1.2.1に対する2つの子文章があるため、それ以上ユーザーが文章に応答できない。
【0312】
【0313】
これから、時間満了文章(TES)を説明する。
【0314】
時間満了文章は、必ず命令である必要はない。むしろ、テキスト送信(第1文章送信)および応答命令の一部である特徴を有する。簡単に言うと、時間満了文章において、ユーザーは、文章を送るすぐ前に満了時間を設定することができる。この文章は、多数のユーザーに送信される。満了時間に、文章は、時間満了文章を受信した全てのユーザーの装置から削除される。すなわち、この特徴は、臨時文章を許容する。時間満了文章においては、文章の所有者のみ満了時間・日付を適用できる。
【0315】
続く前に、時間満了文章を設定する4つの事例があることに注意する。
【0316】
第1事例であるタイプ1は、メイン文章(レイアウトの第1文章)のみ時間満了され、ユーザーがそれに応答できるものである。第2事例であるタイプ2は、メイン文章のみが時間満了され、ユーザーがメイン文章に応答できないものである。従って、この場合、ユーザーは、応答命令を適用して、時間満了文章を生成できない。
【0317】
第3事例であるタイプ3は、任意の文章(メイン文章または下位文章)が時間満了文章となり、ユーザーがそれに応答できるものである。第4事例であるタイプ4は、任意の文章が時間満了文章となり、ユーザーがメイン文章および・または、下位文章に応答できないことである。
【0318】
以下では、より多い詳細が提供される。
【0319】
図21aは、ユーザーが文章の満了日付を設定する方法を図示する。以下の手続きは、ユーザーが他のユーザーに対するメッセージを生成するように選択したり、既存文章に応答命令を適用したりすると発生する。ユーザーが文章に応答する際、満了時間を設定すると仮定する。図21aの(1)において、ユーザーは、既存文章を選択し応答命令を適用する。図21aの(2)において、ユーザーは文章を生成し、送信ボタンに手ジェスチャーを適用する代わりに、ユーザーは満了設定および送信(2100)ボタンに手ジェスチャーを適用する。装置がメイン文章のみ時間満了文章となることを許容すると、ユーザーが応答命令を適用する際、満了設定および送信(2100)ボタンが現れないという点に注意することが重要である。しかし、装置が全ての文章が時間満了文章となると、ユーザーがメイン文章を生成したり、既存文章に応答したりするのと関係なく、満了設定および送信(2100)ボタンが現れる。図21aの(3)において、2100上の手ジェスチャーを検出すると、満了日付設定が表示される。この表示は、ユーザーが満了時間を選択できる。図示のように、ユーザーには、満了時間を年、月、週、日および時間単位で入力するオプションが提供される。ユーザーが「24時間」を選択すると仮定する。これから、ユーザーは、他のユーザーが生成しようとする文章に応答できるかを決める。ユーザーは、ユーザー応答許容または、ユーザー応答遮断を選択できる。従って、装置がメイン文章のみ時間満了するように許容すると、タイプ1または、タイプ2のシナリオを、そうでないとタイプ3およびタイプ4のシナリオを有する。ユーザーは、通知のため、5分(5m)を選択する(装置は、5分の間に時間満了文章が削除されるというメッセージを表示する)。最後に、ユーザーは、OKボタンに手ジェスチャーを適用する。OKボタン(2102)上の手ジェスチャーを検出すると、図21aの(4)において、ユーザーの装置に時間満了文章が表示され、同じ文章が他のユーザーに送信される。
【0320】
時間満了文章は、特殊文章であるため、ある文章が時間満了されたかをユーザーに知らせることが有益である。この事実を表す多数の方法がある。ディフォルトで、時間満了文章は、他の非時間満了文章と異なるテキストボックスカラーを有することと仮定する。また、図21aの(4)に図示のように、満了時間は、文章(2104)内の右上段に表示される。
【0321】
最後に、時間満了文章が満了する度に、該当文章自体およびその全ての下位文章がまた削除される点に注意する。また、時間満了文章の下位文章は、その上位文章より遅く満了することはない。
【0322】
4つの相違のタイプのより詳細な例示が提供される。
【0323】
図21bは、タイプ1およびタイプ2の詳細を図示する。
【0324】
図21bの(1)乃至(3)の図面は、タイプ1の詳細を図示ずる。図21bの(1)には、2つのレイアウトがある。第1レイアウト内のどのような文章も時間満了しない。しかし、第2レイアウトのメイン文章は、ユーザーAによって生成された時間満了文章である。他のユーザーがメイン文章に応答した。図21bの(2)において、装置は5分の間に、メイン文章と全てのその下位文章が削除されるという通知を表示する。図21bの(3)において、装置は満了直後の文章を削除する。
【0325】
図21bの(4)乃至(6)の図面は、タイプ2の詳細を図示する。図21bの(4)には、2つのレイアウトがある。第1レイアウト内のどのような文章も時間満了しない。しかし、第2レイアウトのメイン文章は、ユーザーAによって生成され、時間満了する。他のユーザーは応答できない。図21bの(5)において、ユーザーは、文章に応答しようと試みる。装置は、ユーザーがこの文章に応答できないと言うメッセージを表示する。図21bの(6)において、装置は、5分の間にメイン文章が削除されるという通知を表示する。文章が満了すると、レイアウトは、図21bの(3)に示す。
【0326】
図21cは、タイプ3およびタイプ4の詳細を図示する。
【0327】
図21cの(1)乃至(3)の図面は、タイプ3の詳細を示す。図21cの(1)において、ユーザーBは、時間満了ではないメイン文章に応答する。ユーザーBは、その文章を時間満了と設定し、他のユーザーがそれに応答するように許容した。図示のように、文章x.1およびその全ての下位文章(文章x.1.1およびx.1.1.1)は、これから時間満了する。図21Cの(2)において、装置は、5分内に文章x.1とその全ての下位文章が削除されるという通知を表示する。図21Cの(3)において、装置は、満了直後の装置を削除する。図面に表示されたように、文章x.1.1およびx.1.1.1は、それ以上見えない。
【0328】
図21Cの(4)乃至(6)の図面は、タイプ4の詳細を図示する。図21cの(4)において、ユーザーBは、時間満了ではないメイン文章に応答する。ユーザーBは、その文章を時間満了に設定し、他のユーザーの応答を遮断する。図21cの(5)において、ユーザーは文章に応答しようと試みる。装置は、ユーザーがその文章に応答できないというメッセージを表示する。図21cの(6)において、装置は、5分の後にメイン文章が削除されるという通知を表示する。文章が満了すると、レイアウトは図21cの(3)に示す。
【0329】
これから、ユーザーの装置がターンオフされ、この時間の間、時間満了文章が満了した状況を考察する。装置がターンオフされる前にユーザーが既に時間満了文章を読んだ場合、装置は、ユーザーが装置をターンオンする際に満了した文章を削除することができる。しかし、この場合ではないと、装置は満了した文章の削除を保留し、ユーザーがそれを読んだのかを確認する。次は、このアイデアを説明する。
【0330】
図21dは、ユーザーが時間満了文章を読まずに、装置をターンオフし(または、装置がターンオフした間に、時間満了文章を受信し)、満了後に、装置をターンオンする状況を図示する。図21dの(1)の図面は、メイン文章が時間満了するレイアウトを示す。ユーザーは、文章を読まなかったか、装置をターンオンした後に文章を受信した。図21dの(2)の図面は、装置が全ての文章が満了し、削除されるということをメッセージで表示することを図示する。ユーザーがOKボタンに手ジェスチャーを適用すると、装置はレイアウトを削除する。
【0331】
【0332】
これから、縮小、拡張、全て縮小および全て拡張命令がレイアウトにどのように適用されるかを説明する。
【0333】
ある状況においては、ユーザーが一部の文章を表示することを望まない場合がある。このプロセスを縮小(または、「閉め」)(collapsing)と称する。例えば、ユーザーは、選択された文章の下位文章を縮小することを望む。それが縮小命令を実行することである。文章が縮小される場合、縮小されたものを表示するプロセスがなければならい。すなわち、縮小を取り消すプロセスが存在すべきである。このプロセスを拡張(または、「開き」)(expand)と称し、これは、拡張命令が実行することである。
【0334】
全ての文章が縮小されることではない。リーフ文章および下位文章を有しないメイン文章は縮小できない。従って、ある文章が縮小可能であるかをユーザーに知らせるための所定の種類の表示がなければならい。文章が縮小できることを表すシンボルを縮小シンボルと称する。内部にマイナス符号を有する長方形ボックスを縮小可能なシンボルとして用いる。また、文章が拡張できない状況がある。従って、ある文章が拡張可能であるかをユーザーに知らせるための所定の種類の表示もなければならない。文章が拡張可能であるということを指示するシンボルを拡張可能なシンボルと言う。内部にプラス符号を有する正方形のボックスを拡張可能なシンボルとして用いる。また、縮小される下位文章の数がシンボルの内部に表示される変更されたシンボルとしても用いることができる。
【0335】
レイアウトに縮小された文章がない場合、レイアウトが最大にまたは、完全に拡張されたことと仮定する。明確に、この条件は、ただシンボルを検査するだけで検証することができる。縮小可能なシンボルのみある場合は、レイアウトが完全に拡張されたのである。一方、メイン文章が縮小されていると、レイアウトが最大にまたは、完全に縮小されたと言う。また、文章が最大に拡張されたまたは、完全に縮小された状態にあると言える。
【0336】
縮小および拡張された文章には、2つのタイプの縮小―拡張動作がある。一つは、記憶方法と称するもので、もう一つは、非記憶方法と称するものである。簡単に言うと、記憶方法には、全ての文章の状態(縮小状態または、拡張状態)が内部的に記憶される。一方、非記憶方法では、このような状態が記憶されない。このような概念をさらに詳細に説明する。
【0337】
これから、縮小命令を説明する。
【0338】
図22aは、縮小命令を適用した場合の結果を図示する。縮小可能なシンボルは、文章の前方に配置され、文章は、図22aの(1)の2200に図示のように縮小できるという点に注意する。
【0339】
図22aの(1)図面は、ユーザーが文章x.1.1(陰影テキストボックス)を選択し、縮小命令を適用する場合を示す。
【0340】
図22aの(2)の図面は、ユーザーが文章x.1.1に縮小命令を適用した後のレイアウトを図示する。図示のように、文章x.1.1の下位文章は、それ以上表示されない。また、文章x.1.1の前にあった縮小可能なシンボルは、これからシンボル(2202)の内に表示された、縮小された文章の数を有する拡張可能なシンボルに変更された。文章x.1.1の前にある縮小可能なシンボルが手ジェスチャーを検出可能であり、ユーザーがシンボルに手ジェスチャーを適用した場合、ユーザーは、文章x.1.1に縮小命令を適用したのと同一の効果を見るという点に注意する。これから、ユーザーは、文章x.1(陰影テキストボックス)を選択し、縮小命令を適用する。
【0341】
図22aの(3)の図面は、ユーザーが文章x.1を縮小した後のレイアウトを図示する。図示のように、その下位文章は、それ以上表示されないし、縮小可能なシンボルは、これから拡張可能なシンボル(2204)に変更された。数字2は、縮小された2つの下位文章があることを表すという点に注意する。文章x.1前にある縮小可能なシンボルが手ジェスチャーを検出可能であり、ユーザーがシンボルに手ジェスチャーを適用した場合、ユーザーは、文章x.1に縮小命令を適用したのと同一の効果を見るという点に注意する。これから、ユーザーは、メイン文章(陰影テキストボックス)を選択し、縮小命令を適用する。
【0342】
図22aの(4)の図面は、ユーザーがメイン文章を縮小した後のレイアウトを図示する。図示のように、メイン文章の全ての下位文章は、それ以上表示されないし、縮小可能なシンボルがこれから拡張可能なシンボルに変更される。数字6は、縮小された6つの下位文章があるということを表すという点に注意する。
【0343】
これから、拡張命令を説明する。
【0344】
図22bは、拡張命令を適用した後の結果を示す。
【0345】
図22bの(1)の図面は、ユーザーがメイン文章(陰影テキスト)を選択し、拡張命令を適用した場合を図示する。
【0346】
図22bの(2)の図面は、ユーザーがメイン文章に拡張命令を適用した後のレイアウトを図示する。図示のように、メイン文章の下位文章が表示される。装置が記憶方法で動作するため、装置は、メイン文章が縮小される前のレイアウトの状態(外観)を保存する。すなわち、文章x.1は、メイン文章が縮小される前に縮小された状態で、メイン文章が拡張されると、レイアウトは、以前の状態に戻る。また、メイン文章の前にあった拡張可能なシンボルがこれから縮小可能なシンボルに変更された。メイン文章の拡張可能なシンボルが手ジェスチャーの検出が可能であり、ユーザーがシンボルに手ジェスチャーを適用した場合、ユーザーは、メイン文章に拡張命令を適用したのと同一の効果を見るという点に注意する。これから、ユーザーは、文章x.1(陰影テキスト)を選択し、拡張命令を適用する。
【0347】
図22bの(3)の図面は、ユーザーが文章x.1を拡張した後のレイアウトを図示する。図示のように、その下位文章が表示され、拡張可能なシンボルがこれから、縮小可能なシンボルに変更された。装置が記憶方法で動作するため、装置は、文章x.1が縮小される前のレイアウトの状態(外観)を保存する。すなわち、文章x.1が縮小される前に、文章x.1.1は、縮小された状態であって、文章x.1が拡張されると、レイアウトは依然の状態に戻る。文章x.1の前にある拡張可能なシンボルが手ジェスチャーの検出が可能であり、ユーザーがシンボルに手ジェスチャーを適用した場合、ユーザーは、文章x.1に拡張命令を適用したのと同一の効果を見るという点に注意する。これから、ユーザーは、文章x.1.1(陰影テキストボックス)を選択し、拡張命令を適用する。
【0348】
図22bの(4)の図面は、ユーザーが文章x.1.1を拡張した後のレイアウトを図示する。図示のように、文章x.1.1.1、すなわち、文章x.1.1の下位文章が表示され、拡張可能なシンボルがこれから縮小可能なシンボルに変更された。
【0349】
これから、ユーザーが非記憶方法で動作する装置上で、拡張命令を適用する際、レイアウトがどのように変更されるかを説明する。
【0350】
図22cは、装置が非記憶方法で動作する場合、縮小されたメイン文章に拡張命令を適用した後の結果を図示する。
【0351】
図22cの(1)の図面は、ユーザーがメイン文章(陰影テキストボックス)を選択し、拡張命令を適用する場合を示す。
【0352】
図22cの(2)の図面は、ユーザーがメイン文章に拡張命令を適用した後のレイアウトを図示する。図示のように、メイン文章の全ての下位文章が表示される。文章x.1およびx.1.1は、メイン文章が縮小される前に縮小された状態であったが、この事実は無視され、全ての下位文章に表示される。非記憶方法において、ユーザーがメイン文章に拡張命令を適用すると、レイアウトが最大に拡張される。
【0353】
これから、全て縮小命令を説明する。
【0354】
全て縮小命令において、装置は、基本的に選択された文章およびその全ての下位文章(リーフ文章を除く)に縮小命令を適用する。命令は、リーフ文章に適用されない。
【0355】
図22dは、全て縮小命令を適用した後の結果を図示する。
【0356】
図22dの(1)の図面は、ユーザーがメイン文章(陰影テキストボックス)を選択し、全て縮小命令を適用する場合を図示する。
【0357】
これから、ユーザーは記憶および非記憶方法量からメイン文章に全て縮小命令を適用したことと仮定する。
【0358】
図22dの(2)の図面は、ユーザーが全て縮小命令を適用した後のレイアウトを図示する。図示のように、メイン文章の全ての下位文章は、それ以上表示されない。また、メイン文章の前にある縮小可能なシンボルがこれからシンボル内部に表示した縮小された文章の数を有する拡張可能なシンボルに変更された。
【0359】
これから、ユーザーが縮小されたメイン文章に対し、拡張命令を適用する二つの事例を考察する。
【0360】
図22dの(3)および(4)の図面は、装置が記憶方法で動作する場合を図示する。ユーザーが図22dの(2)において、メイン文章を選択し、拡張命令を適用したと仮定する。図22dの(3)に図示のように、メイン文章は拡張されるが、その全ての下位文章は縮小された状態である。これから、ユーザーは、文章x.1に拡張命令を適用する。図22dの(4)に図示のように、文章x.は拡張されるが、その下位文章(文章x.1.1)は縮小された状態である。
【0361】
装置が非記憶方法で操作し、ユーザーが全て縮小命令を用いて縮小されたメイン文章に拡張命令を適用した場合、全ての文章が縮小された状態にあるという事実は無視され、装置は、単純にメイン文章の全ての下位文章を表示する。すなわち、レイアウトが最大に拡張された状態になる。
【0362】
これから、全て拡張命令を説明する。
【0363】
全て拡張された命令において、装置は、基本的に選択された文章およびその全ての文章(リーフ文章除外)に拡張命令を適用する。命令は、リーフ文章に適用されない。
【0364】
図22eは、全て拡張命令を適用した後の結果を図示する。
【0365】
図22eの(1)の図面は、ユーザーがメイン文章を選択し、全て拡張命令を適用した場合を示す。
【0366】
図22eの(2)の図面は、ユーザーがメイン文章に全て拡張命令を適用した後のレイアウトを図示する。全て拡張命令は、基本的に(リーフ文章を除外した)全ての文章に拡張命令を適用するので、図示のように、レイアウトが最大に拡張される。装置が非記憶方法で動作する場合、拡張および全て拡張命令の間には差がないという点に注意する。
【0367】
これから、隠し(Hide)、表示(Show)、全て隠し(Hide All)および全て表示(Show All)命令がレイアウトにどのように適用されるかを説明する。
【0368】
ユーザーがテキストメッセージを受信する際、それは、多様な長さを有する。テキストは、テキスト表示領域の一つであるテキストラインに合うように、十分に短いし、様々なテキストラインを占める。受信された全てのテキストが多数のラインを占める。受信された全てのテキストが多数のラインを占めると、これは、レイアウトが不規則の高さを有するテキストボックスを有することになるし、これは、装置のディスプレイ上の無秩序を誘発する。装置でユーザーが受信された文章を読んだことを検出すると、テキストの所定の部分を隠すことが望ましい。例えば、ユーザーが文章を読んだ後、レイアウトの全てのテキストボックスの高さが予め定義された高さに縮むと、レイアウトはさらに組織化される。また、大部分の場合、ユーザーが文章を読んだ場合、ユーザーが戻り、文章を繰り返して読む可能性はとても少ない。従って、レイアウトの組織化およびさらに良好な全体のビューを維持するため、テキストの所定部分を隠すことが合理的である。
【0369】
文章内のテキストが最大に見える場合、文章は、可視(または、隠し可能)状態にあるとする。一方、テキストボックスの高さがそのディフォルトの高さに縮み、テキストが減少されたテキストボックスに合わせて隠せられると、文章が隠し(または、表示可能)状態にあるとする。
【0370】
全ての文章が隠せるのではない。ディフォルトの高さ(可能な最小のテキストボックスの高さ)にあるどのような文章も隠せない。従って、ある文章を隠せるかのユーザーに対する所定の種類の指示がなければならない。文章が隠し可能なことを示すシンボルを隠し可能シンボルと称する。中から上を指す三角を有する正方形ボックスを隠し可能なシンボルとして用いる。また、ユーザーが文章を隠すと、文章が表示可能であることのユーザー向けの指示もなければならない。文章が表示可能なことを表すシンボルを表示可能シンボルと称する。中から下を指す三角を有する正方形ボックスを表示可能なシンボルとして用いる。
【0371】
これから、隠し命令を説明する。
【0372】
図23bは、隠し命令を適用した後の結果を示す。図23aの(1)の2300に図示のように、隠し可能なシンボル(上を指す三角)が文章の右上コーナーに配置される点に注意する。
【0373】
図23aの(1)の図面は、ユーザーが文章x.1.1(陰影テキストボックス)を選択し、隠し命令を適用する場合を示す。文章x.1は、一つのテキストラインのみで構成され、テキストブックスの高さは、ディフォルトの高さと同じ点に注意する。全てのテキストボックスの高さは、ディフォルトの高さより小さいことはない。装置上の文章の全てのテキストは、最大の可視状態にある。
【0374】
図23aの(2)の図面は、ユーザーが文章x.1.1に隠し命令を適用した後のレイアウトを図示する。図示のように、文章の高さはディフォルトの高さに減り、一部のテキスト部分は、表示されない。また、文章x.1.1上の隠し可能なシンボルは、これから表示可能なシンボル(2302,下を指す三角)に変更された。文章x.1.1上の隠し可能なシンボルが手ジェスチャーの検出が可能であり、ユーザーがシンボルに手ジェスチャーを適用した場合、ユーザーは、文章x.1.1に隠し命令を適用したのと同一の効果を得られる点に注意する。これからユーザーは、文章x.1.1(陰影テキストボックス)を選択して隠し命令を適用する。
【0375】
図23aの(3)の図面は、ユーザーが文章x.1.1.1を隠した後のレイアウトを図示する。図示のように、文章の高さはディフォルトの高さに減り、一部のテキストの部分は表示されない。また、文章x.1.1.1上の隠し可能なシンボルがこれから、表示可能なシンボル(2304、下を指す三角)に変更された。文章x.1.1.1上の隠し可能なシンボルが手ジェスチャーの検出可能であり、ユーザーがシンボルに手ジェスチャーを適用した場合、ユーザーは、文章x.1.1.1に隠し命令を適用したのと同一の効果を得られるという点に注意する。これから、ユーザーはメイン文章(陰影テキストボックス)を選択し、隠し命令を適用する。
【0376】
図23aの(4)の図面は、ユーザーがメイン文章を隠した後のレイアウトを図示する。図示のように、文章の高さは、ディフォルトの高さに減り、一部のテキストの部分は表示されない。また、メイン文章上の隠し可能なシンボルは、これから表示可能なシンボルに変更された。メイン文章上の隠し可能なシンボルが手ジェスチャーの検出可能であり、ユーザーがシンボルに手ジェスチャーを適用した場合、ユーザーは、メイン文章に隠し命令を適用したのと同一の効果を得られる点に注意する。
【0377】
これから表示命令を説明する。
【0378】
図23bは、表示命令を適用した後の結果を図示する。
【0379】
図23bの(1)の図面は、ユーザーがメイン文章(陰影テキストボックス)を選択し、表示命令を適用する場合を図示する。
【0380】
図23bの(2)の図面は、ユーザーがメイン文章に表示命令を適用した後のレイアウトを図示する。図示のように、文章の高さがその元のテキストボックスの高さに増加し、テキストが完全に表示される。また、メイン文章上の表示可能なシンボルがこれから隠し可能なシンボル(2306、上を指す三角)に変わった。メイン文章上の表示可能なシンボルが手ジェスチャーの検出の可能であり、ユーザーがシンボルに手ジェスチャーを適用した場合、ユーザーは、メイン文章に表示命令を適用したのと同一の効果を得られる点に注意する。これから、ユーザーは、文章x.1.1.1(陰影テキストボックス)を選択し、表示命令を適用する。
【0381】
図23bの(3)の図面は、ユーザーが文章x.1.1.1を見せるように作った後のレイアウトを図示する。図示のように、文章の高さがその元のテキストボックスの高さに増加し、テキストが完全に表示される。また、文章x.1.1.1上の表示可能なシンボルが隠し可能なシンボル(2308,上を指す三角)に変更された。文章x.1.1.1上の表示可能なシンボルが手ジェスチャーの検出が可能であり、ユーザーがシンボルに手ジェスチャーを適用した場合、ユーザーは、文章x.1.1.1に表示命令を適用したのと同一の効果を見るという点に注意する。これから、ユーザーは、文章x.1.1.1(陰影テキストボックス)を選択し、表示命令を適用する。
【0382】
図23bの(4)の図面は、ユーザーが文章x.1.1を見えるように作った後のレイアウトを図示する。図示のように、文章の高さがその元のテキストボックスの高さに増加し、テキストが完全に表示される。また、文章x.1.1上の表示可能なシンボルが隠し可能なシンボルに変更された。文章x.1.1上の表示可能なシンボルが手ジェスチャーの検出が可能であり、ユーザーがシンボルに手ジェスチャーを適用した場合、ユーザーは、x.1.1文章に表示命令を適用する際と同一の効果が得られる点に注意する。
【0383】
これから、全て隠し命令を説明する。
【0384】
全て隠し命令において、装置は、基本的に選択された文章およびその全ての下位文章に隠し命令を適用する。
【0385】
図23cは、全て隠し命令を適用した後の結果を図示する。
【0386】
図23cの(1)の図面は、ユーザーがメイン文章(陰影テキストボックス)を選択し、全て隠し命令を適用する場合を図示する。選択した文章が可視状態であるため、命令が適用可能という点に注意する。
【0387】
図23cの(2)の図面は、ユーザーが全て隠し命令を適用した後のレイアウトを示す。図示のように、メイン文章の全ての下位文章は、ディフォルトの高さに減少した。また、文章上にあった隠し可能なシンボルがこれからは、表示可能なシンボルに変更された。
【0388】
これから、全ての表示命令を説明する。
【0389】
全て表示命令において、装置は基本的に選択された文章およびその全ての下位文章に表示命令を適用する。
【0390】
図23dの全ての表示命令を適用した後の結果を図示する。
【0391】
図23dの(1)の図面は、ユーザーがメイン文章(陰影テキストボックス)を選択し、全て表示命令を適用する場合を図示する。選択した文章が隠し状態であるため、命令を適用できるという点に注意する。
【0392】
図23dの(2)の図面は、ユーザーが全て表示命令を適用した後のレイアウトを示す。図示のように、メイン文章の全ての下位文章は、その元のテキストボックスの高さに増加した。また、文章上にあった表示可能なシンボルが隠し可能なシンボルに変わった。
【0393】
これから、レイアウトに削除および全て削除命令がどのように適用されるかを説明する。
【0394】
文章は、一般的にテキストおよびテキストボックスで構成される。削除命令の目的は、ユーザーが「削除」しようとする選択された文章(または、文章自体)のテキストを消すか、表示しないことである。全て削除命令の目的は、一度に多数の文章に削除命令を適用することである。
【0395】
文章内のテキストが削除されると、文章は、削除された状態にあると言う。文章が削除されると大部分の命令が非活性化の状態である。しかし、応答、縮小・拡張および反転・復帰命令は、非活性化されない。また、二つのタイプの削除方法を提示し、それを削除方法1および削除方法2と称する。
【0396】
これから、削除命令を説明する。
【0397】
図24aの削除命令を適用した後の結果を示す。
【0398】
図24aの(1)の図面は、ユーザーが文章x.1.1.1(陰影テキストボックス)を選択し、削除命令を適用する場合を示す。
【0399】
図24aの(2)の図面は、装置が削除方法1に動作する場合にユーザーが文章x.1.1.1に削除命令を適用した後のレイアウトを図示する。図示のように、文章x.1.1.1のテキストは、それ以上表示されない(削除された状態である)。
【0400】
図24aの(3)の図面は、装置が削除方法2で動作する場合に、ユーザーが文章x.1.1.1に削除命令を適用した後のレイアウトを図示する。図示のように、文章 x.1.1.1のテキスト及びテキストボックスは、それ以上表示されない(削除された状態である)。しかし、削除方法1でテキストボックスが表示されるが、削除方法2ではテキストボックスが表示されない。しかし、装置が削除方法1で動作する場合、そして、文章 x.1.1が削除された場合、テキストのみ削除され、テキストボックスはレイアウト内に残り、構造を維持する。
【0401】
新しい用語を定義する。リーフ文章を含む文章の列が削除される場合、文章は、リーフ文章に対する削除された文章の列(a Streak of Deleted statements to the Leaf−statement)を形成するとして、これをSDL−分岐(SDL−Branch)と称する。
【0402】
従って、リーフ文章およびその親文章が削除される(SDL−分岐を形成する)度に、文章は、削除方法2で表示されないことが分かる。例えば、文章x.a...ak−2.ak−1.aがリーフ文章であることと仮定する。また、文章自体およびその2つの親文章x.a...ak−2.ak−1およびx.a...ak−2が削除されると仮定する。文章x.a...ak−1およびx.a...ak−2の全ての下位文章が削除された状態にある限り、3つの文章―文章x.a...ak−2.ak−1.a、x.a...ak−2.ak−1およびx.a...ak−2―が表示されない。しかし、文章x.a...ak−2文章が削除された状態で、その下位文章の内、一つが削除された状態ではないと、文章x.a...ak−2のテキストボックスのみ表示される。
【0403】
文章が削除される度に、削除された文章のテキストブックスの高さは、ディフォルトの高さに減少するという点に注意する。また、これは、隠し可能および表示可能なシンボルが表示されないことを意味する。
【0404】
つまり、削除方法1において、テキストボックスが削除されないまま残っていて、テキストのみ削除されることは問題がない。このような方式で、レイアウトがその構造を維持する。しかし、削除方法2においては、特定の状況において分岐が表示されない。
【0405】
これから、全て削除(Delete All)命令を説明する。
【0406】
全て削除命令において、装置は、基本的に選択された文章およびその全て下位文章に削除命令を適用する。
【0407】
図24bは、全て削除命令を適用した後の結果を図示する。
【0408】
図24bの(1)の図面は、ユーザーが文章x.(陰影テキストボックス)を選択し、全て削除命令を適用する場合を表す。
【0409】
図24bの(2)の図面は、装置が削除方法1で動作する場合にユーザーが文章x.1に全て削除命令を適用した後のレイアウトを図示する。図示のように、文章x.1およびその全ての下位文章のテキストはそれ以上表示されない(削除された状態にある)。
【0410】
図24bの(3)の図面は、装置が削除方法2で動作する場合に、ユーザーが文章x.1に対して全て削除命令を適用した後のレイアウトを図示する。図示のように、文章x.1およびその全ての下位文章のテキストおよびテキストボックスは、それ以上表示されない(削除された状態にある)。一連の削除された文章は、リーフ文章を含み、どのような文章も削除された状態ではない下位文章を有しないため、(文章x.1およびx.1.1は、 削除された状態にあるため一つの下位文章のみ有する)。分岐が表示されないという点に注意する。
【0411】
ユーザーがメイン文章に削除命令を適用した後、メイン文章は、削除された状態ではない下位文章を有するため、テキストボックスは、依然として表示される(テキストは、表示されない)。
【0412】
これから、ユーザーが文章を削除した後、文章を受信するとどのようなことが発生するかを考察する。
【0413】
図24cは、ユーザーが文章x.1、x.1.1およびx.1.1.1を削除した後に、新たな文章(文章x.1.1.1.1)を受信することを図示する。図24cの(1)の結果は、装置が削除方法1で動作する場合を表す。この場合は、簡単で単純である。新たな文章は、図面に図示のように、その正しい位置に配置される。図24cの(2)の結果は、装置が削除方法2で動作する場合を表す。文章x.1、x.1.1およびx.1.1.1を削除した後に、削除された3つの文章(陰影および空のテキストボックス)が表示されていない点に注意する。しかし、文章x.1.1.1.1を受信すると、これら3つの削除された文章が表示される。従って、新たな文章が受信され、その親文章がレイアウトに表示されなく、削除された状態にある度に、新たな文章の親文章が表示されなければならない。また、このような親文章が表示される際、それらの子文章が削除されない状態にあるという条件を満たさなければならない。
【0414】
【0415】
これから、UBD(ユビキタス削除、Ubiquitous Delete)および全てUBD(UBD All)命令がレイアウト上でどのように適用されるかを説明する。
【0416】
ユーザーが生成した文章をユーザーが削除したい状況を考察する。同時に、ユーザーは、文章を受信した他のユーザーにも同じ文章を削除するように要請したがる。これは、ユビキタス削除がすることであり、これをUBD命令と称する。
【0417】
UBD命令は、一種の削除動作である。ユーザーが文章にユビキタス削除を適用する度に、削除命令で用いられたものと同一の削除手続きが行われる。UBDと削除命令の唯一の差は、ユーザーが文章にUBD命令を適用する際、同一の文章をまた受信した他のユーザーも文章を削除するように要請されるという点である。従って、ユーザーが文章にUBD命令を適用する際、削除命令が実際に適用された後、他のユーザーに文章を削除するように要請する追加の手続きが行われる。ユビキタス削除には制限が与えられる。文章の所有者がUBD命令を適用できると仮定する。もちろん、この制限を緩和し、任意のユーザーがユビキタス削除を適用するようにできるが、ここでは制限を維持する。
【0418】
これから、UBD命令を説明する。ここで、互いに作用する4名のユーザーがいて、ユーザーBがUBD命令を適用すると仮定する。
【0419】
図25aは、ユーザーBが文章x.1にUBD命令を適用することを図示する。ユーザーBの装置は、文章x.1に削除命令を適用し、各々のユーザーが文章を削除しようとすると他のユーザーにメッセージを送信する。
【0420】
図25bは、UBD命令を適用した後の結果を図示する。図25bの(1)乃至(4)の図面は、ユーザーA、ユーザーB、ユーザーCおよびユーザーDの装置である。ユーザーBが生成した文章x.1は、図25bの(2)に図示のように、UBD命令の適用によって、すでに削除された点に注意する。図25bの(3)に図示のように、ユーザーBがその装置において、文章x.1にUBD命令を適用する前にユーザーCが文章x.1を削除したことと仮定する。他のユーザーであるユーザーA(図25bの(1))およびユーザーD(図25bの(4))の場合、彼らは、彼らの文章x.1を削除したいかの質問を受ける。ユーザーが削除を選択すると、ユーザーの装置は、文章に削除命令を適用する。ユーザーが選択しないと装置は、どのようなこともしない。ユーザーCの場合、装置は、文章がすでに削除されたからユーザーが文章を削除することを希望しているかユーザーに聞かない。ユーザーAとユーザーDが文章を削除することに同意したと仮定する。
【0421】
これから全てUBD命令を説明する。再び、互いに作用する4名のユーザーがいて、ユーザーBが全てUBD命令を適用すると仮定する。
【0422】
図25cは、ユーザーBが文書x.1に全てUBD命令を適用することを説明する。ユーザーBの装置は、文章x.1に全て削除命令を適用し、各々のユーザーが文書およびその全ての下位文章を削除したがる場合、他のユーザーにメッセージを送信する。
【0423】
図25dは、UBD命令を適用した後の結果を図示する。図25dの(1)乃至(4)の図面は、ユーザーA、ユーザーB、ユーザーCおよびユーザーDの装置である。ユーザーBが生成した文章x.1およびその全ての下位文章は図25dの(2)に図示のように、全てUBD命令の適用によって既に削除された点に注意する。ユーザーが削除を選択すると、ユーザーの装置は、文章に全て削除命令を適用する。ユーザーが選択しないと、装置はどのようなことも行わない。ユーザーAとユーザーDは、文章を削除することに同意し、ユーザーCは、文章削除を拒否したことと仮定する。
【0424】
これから、ユーザーBからの要請を受信したユーザーが決定を下す際に起こることを説明する。
【0425】
図25eは、ユーザーがUBDおよび全てUBD命令を適用した後のユーザーBの装置を図示する。図25eの(1)の図面は、ユーザーがUBD命令を適用し、他の全てのユーザーが決定を下した場合である。メッセージボックスに図示のように、他のユーザーが下した決定は、ユーザーBに通知される。図25eの(2)の図面は、ユーザーが全てUBD命令を適用し、他の全てのユーザーが決定した場合である。メッセージボックスに図示のように、他のユーザーが下した決定は、ユーザーBに通知される。図25eの(2)の図面は、ユーザーが全てUBD命令を適用し、他の全てのユーザーが決定した場合である。メッセージボックスに図示のように、他のユーザーが下した決定は、ユーザーBに通知される。
【0426】
要するに、ユビキタス削除の特性はユーザーが命令を適用する度に、装置が他のユーザーに信号を送信するということである。これは、他のユーザーに対する要請をトリガーして、他のユーザーが決めると、その結果(信号)は、要請した元のユーザーに送信される。
【0427】
【0428】
これから、レイアウトに修正命令がどのように適用されるかを説明する。
【0429】
ユーザーが文章を生成し、他のユーザーに送った後、文章を送ったユーザーは、本人が送った文章を「修正」したがる場合がある。修正命令は、ユーザーが選択した文章のテキストを変更できる。
【0430】
修正命令を適用する基本仮定は、ユーザーが少なくとも一人の他のユーザーと相互作用し、全てのユーザーが同一の文章を共有することである。従って、文章を修正することは、相互作用の際、ユーザーの全ての装置にある既存文章のテキストを変更することである。テキストを修正する際、一番重要な点は、所有者のみ修正命令を適用できることである。また、文章に修正命令を適用すると、文章をもらった他のユーザーの装置から同一の文章が修正される。
【0431】
図26aは、ユーザーBが文章の所有者である場合、文章に修正命令を適用することを図示する。ユーザーBは、3人の他のユーザー、すなわち、ユーザーA、ユーザーCおよびユーザーDと相互作用していると仮定する。
【0432】
図26aの(1)において、ユーザーBは、文章x.1.1(2600,陰影テキストボックス)に修正命令を適用する。ユーザーが“Word!”という単語を“World!”に修正しようとすると仮定する。
【0433】
図26aの(2)において、ユーザーが命令を適用すると、ソフトキーボードが表示され(2602)、ソフトキーボードのテキスト入力領域(2604)に全体のテキストが表示され、ユーザーがテキストを修正できる。ユーザーが単語“Word!”を“World!”に変更し、「適用」ボタンに手ジェスチャーを適用する。ユーザーが「取り消し」ボタンに手ジェスチャーを適用すると、どのようなことも起きない。
【0434】
ユーザーがテキストを変更しない、または、テキスト入力領域(2604)内にテキストがない場合、「適用」ボタンは非活性化される。
【0435】
図26bは、修正命令を適用した後の結果を図示する。4つの図面全てに図示のように、修正は、ユーザー全てに投影される。また、図26bの(1)、(3)および(4)に図示のように、3人のユーザー(ユーザーbを除く)は、ユーザーBが文章を修正したことを知らせるメッセージを受ける。
【0436】
【0437】
これから、レイアウトの反転(Invert)および復帰(Revert)命令がどのように適用されるかを説明する。
【0438】
多数の文章を有するレイアウトがある場合、一番最近文章のみを強調することは、いいアイデアである。構造的に、一番最近の文章は(分岐内の)リーフ文章である。レイアウト反転命令を適用すると、装置は、リーフ文章のみ表示する。これは、装置がレイアウトの底ビューをユーザーに適用するのと同じである。復帰命令は、ただレイアウトをその元のビューに復帰させる。レイアウトが反転された状態であるか、復帰の状態であるかを表すため、シンボルを用いて、それらを反転可能なシンボルおよび復帰可能なシンボルと称する。
【0439】
反転および復帰命令は、自分が属した状態に関係なく、全ての文章に適用できることに注意する。
【0440】
反転命令に対し説明する。
【0441】
図27aは、ユーザーが反転および復帰命令を適用することを図示する。
【0442】
図27a(1)の図面は2つのレイアウトを図示していて、2700に図示のように、各々のレイアウトの左上側に反転可能なシンボルが配置される。このシンボルは、対応するレイアウトが反転可能なことを表す。ここで、ユーザーは、第2レイアウトの反転命令を適用したと仮定する。ユーザーが任意の文章を選択し、命令を適用する。または、反転可能なシンボルが手ジェスチャーを検出可能であると、ユーザーがシンボルに手ジェスチャーを適用する。
【0443】
図27aの(2)の図面は、ユーザーがレイアウト上に反転命令を適用した後のレイアウトを図示する。図示のように、リーフ文章のみ(調整されたテキストボックス幅の大きさで)表示される。また、反転可能なシンボルは、これから復帰可能なシンボル(2702)に変更された。このシンボルは、レイアウトが反転状態にあり、元のビューに復帰できることを表す。
【0444】
図27aの(3)の図面は、2つのレイアウトを図示し、二番目のレイアウトは、反転された状態である。ここでは、ユーザーが二番目のレイアウトに復帰命令を適用したと仮定する。ユーザーが任意の文章を選択し、命令を適用する。または、復帰可能なシンボルが手ジェスチャーの検出可能な場合、ユーザーはシンボルに手ジェスチャーを適用する。
【0445】
ず27aの(4)の図面は、ユーザーがレイアウト上に復帰命令を適用した後のレイアウトを図示する。レイアウトがその元のビューに復帰した。
【0446】
図27bは試演を図示する。ユーザーが文章x.1.1.1.1とx.4という2つの新しい文章を受信したと仮定する。図27bの(1)および(3)のレイアウトが反転されない間、ユーザーが文章を受信することを見せながら、図27bの(2)および(4)は、レイアウトが反転される間、ユーザーが文章を受信することを示す。
【0447】
図27bの(1)において、ユーザーは文章x.1.1.1.1を受信し、これは、文章x.1.1.1の下に配置される。しかし、図示のように、図27bの(2)で、新たな文章x.1.1.1.1(2704)がその親文章x.1.1.1を代替し、ユーザーに表示される。これは、文章x.1.1.1がそれ以上リーフ文章ではないためである。
【0448】
図27bの(3)において、ユーザーは、文章x.4を受信し、これは、文章x.3の下に配置される。図27bの(4)で、x.4は、新たなリーフ文章であるため、これは、文章x.3の下に配置され、ユーザーに表示される。
【0449】
【0450】
これから、増加(Increase)および減少(Decrease)の命令がレイアウト上にどのように適用されるかを説明する。
【0451】
これは、装置が適用の際、ただ全体の文章を拡大する比較的に簡単な命令である。従って、ユーザーが増加命令を適用すると、装置が文章を拡大し、文章が増加された状態にある間、ユーザーが減少命令を適用すると、装置は、拡大を取り消し、文章は減少された(元の)状態に復帰する。
【0452】
図28は、ユーザーが増加および減少命令を適用することを図示する。
【0453】
図28の(1)の図面は、レイアウトを図示し、増加シンボルは2800に図示のように、各々の文章の右上コーナーに配置される。このシンボルは、対応するレイアウトが増加できることを示す。ここでは、ユーザーがリーフ文章(陰影テキストボックス)に増加命令を適用したことと仮定する。増加シンボルが手ジェスチャーの検出可能な場合、ユーザーはシンボルに手ジェスチャーを適用できる。
【0454】
図28の(2)の図面は、装置が命令を適用した後のレイアウトを図示する。図示のように、全体の説明が拡大される。テキストボックスの幅と高さが増加し、テキストの全他のフォントの大きさも増加した。2802のシンボルは、減少シンボルであり、文章が長くなると、増加シンボルが減少シンボルに変更することを分かりやすい。
【0455】
図28の(3)の図面は、ユーザーが拡大された文章に減少命令を適用したことを示す。現象シンボルが手ジェスチャーの検出可能な場合、ユーザーは、シンボルに手ジェスチャーを適用できる。
【0456】
図28の(4)の図面は、装置が命令を適用した後のレイアウトを図示する。図示のように、拡大された文章は、それ以上表示されずに、レイアウトのその元の状態に戻される。また、減少シンボルがこれから増加シンボルに変更された。
【0457】
【0458】
これから、全て(All)命令がレイアウト上にどのように適用されるかを説明する。
【0459】
全て命令に分類される8つの命令がある。8つの命令は、全て縮小(Collapse All)、全て拡張(Expand All)、全て隠し(Hide All)、全て表示(Show All)、全て削除(Delete All)、全てUBD(UBD All)、反転および復帰である。提示される設定において、これらの命令は、ディスプレイ上の全てのメイン文章に適用される。
【0460】
図29aは、レイアウトを有する装置を図示する。上部には、8つの命令が表示される(2900)。ユーザーは、いつでもこの命令の内、一つを適用できる。例示の目的のため3つのレイアウトは、全て同一である。第1レイアウトは、完全に拡張された状態である。第2レイアウトは、反転されている。
【0461】
これから、ユーザーが各々の命令に手ジェスチャーを適用すると、どのようなことが発生するかを説明する。
【0462】
図29bは、ユーザーが4つの命令を適用した後の結果を図示する。
【0463】
図29bの(1)の図面は、図29aの全てメイン文章に全て縮小命令を適用した後の結果を図示する。図示のように、第1レイアウトは、完全縮小された状態に変更された。第2および最後のレイアウトは、変更されない状態で残る。
【0464】
図29bの(2)の図面は、図29aの全てメイン文章に全て拡張命令を適用した後の結果を図示する。図示のように、第2レイアウトは、完全に拡張された状態に変更されたが、メイン文章は依然として隠された状態である。第1および最後のレイアウトは、変更されていない状態で残る。
【0465】
図29bの(3)の図面は、図29aの全てメイン文章に全て隠し命令を適用した後の結果を図示する。図示のように、第1レイアウトの全ての文章は、隠された状態に変更された。依然として反転された状態である最後のレイアウトのリーフ文章は、隠された状態に変更される。
【0466】
図29bの(4)の図面は、図29aの全てメイン文章に全て表示命令を適用した後の結果を図示する。図示のように、第2レイアウトのメイン文章が可視状態に変更された。第1および最後のレイアウトは、変更されていない状態のまま残る。
【0467】
図29cは、ユーザーが4つの他の命令を適用した後の結果を図示する。
【0468】
図29cの(1)の図面は、図29aの全てのメイン文章に全て削除命令を適用した後の結果を図示する。図示のように、全ての文章は、今は削除された状態である。また、反転状態にあった最後のレイアウトがその元のビューに戻った。
【0469】
図29cの(2)の図面は、図29aの全てのメイン文章に全てUBD命令を適用した後の結果を図示する。図示のように、全ての文章は、今、削除された状態である。また、反転状態にあった最後のレイアウトがその元のビューに戻った。
【0470】
図29cの(3)の図面は、図29aの全てのメイン文章に反転命令を適用した後の結果を図示する。図示のように、全ての文章は、今、反転状態である。
【0471】
図29cの(4)の図面は、図29aの全てメイン文章に復帰命令を適用した後の結果を図示する。図示のように、最後のレイアウトがその元のビューに変更された。
【0472】
【0473】
これから、自動拡張(AE)という特徴を紹介する。これは、命令ではなく、ユーザーが新たな文章を受信して、新たに受信された文章の上位文章が縮小された状態にある場合、装置によって実行されるプロセスである。例えば、メイン文章が縮小された状態の場合、受信された新たな文章は、ナンバーリングx.a...a.rを有し、続いて、はっきりメイン文章は、所定の方式に拡張されるべきである。ここでは、上位文章を拡張する4つの方法を提示する。
【0474】
文章を拡張する4つの相違の方法を説明するため、先ず、レイアウトを紹介し、それがどのように縮小されたかを説明する。
【0475】
図30aは、レイアウトおよびそれがどのように縮小されたかを図示する。装置が記憶方法として動作すると仮定する。図30aの(1)において、レイアウトは、8つの文章で構成される。図30aの(2)でユーザーは、x.1.1文章を縮小させる。図30aの(3)において、ユーザーは、x.2文章を縮小させる。図30aの(4)において、ユーザーがメイン文章を縮小させる。ここで、ユーザーが新たな文章を受信することとか仮定する。
【0476】
メイン文章が完全に縮小されたが、それをまた、下位文章の内、一つが縮小された状態にあるものと見られる間に、ユーザーが文章を受信し、図30aの(5)に図示のように、新たな文章を受信することと仮定するという点に注意する。
【0477】
図30bは、4つの自動拡張を図示する。前述のように、メイン文章は、図30aに図示された方式で縮小され、ユーザーが文章を受信すると仮定する。
【0478】
図30bの(1)は、以前の状態の自動拡張の維持(Maintain the Previous State Auto−Expand、MPS自動拡張)を図示する。この方法ではユーザーが新たな文章を受信し、メイン文章が拡張される度に、レイアウトは、メイン文章が縮小される前のその以前の状態に復帰する。ユーザーは、新たな文章(文章x.3.1)を受信する。メイン文章が縮小される前に、文章x.2.1とx.2の文章は、縮小された状態であったことに注意する(図30aの(3))。従って、メイン文章が拡張される際、その以前の状態を維持し、文章x.3.1は、それのあるべき位置に配置される。
【0479】
図30bの(2)は、共通の深さ自動拡張(Common Depth Auto−Expand、CD自動拡張)を図示する。この方法においては、ユーザーが新たな文章を受信し、メイン文章が拡張される度に、受信された文章と同一の深さの全ての文章が縮小された状態になる。ユーザーは、新たな文章(文章x.3.1)を受信する。図示のように、新たな文章は、深さ2であるため、深さ2の全ての文章は、縮小された状態になる。
【0480】
図30bの(3)は、一分岐自動拡張(One Branch Auto−Expand、OB自動拡張)を図示する。この方法においては、ユーザーが新たな文章を受信し、メイン文章が拡張される度に、新たな文章が属すべき分岐のみ拡張され、残りは縮小の状態になる。ユーザーは、新たな文章(文章x.1.1.1.1)を受信する。図示のように、新たな文章のナンバーリングは、x.1.1.1.1であるため、文章x.1、x.1.1およびx.1.1.1が拡張され、新たな文章がその正しい位置に配置される。文章x.2のような他の文章は、縮小された状態にならなければならない点に注意する(文章x.3が下位文章を有する場合、装置は、その文章また、縮小された状態となる)。従って、新たな文章のナンバーリングがx.a.b.c.d.2(x.a.b.c.d文章の第2子文章)であると、文章x、x.a、x.a.b、x.a.b.cおよびx.a.b.c.dは、全て拡張状態になる。しかし、下位文章を有する文章の残りは、縮小された状態となるべきである。
【0481】
図30bの(4)は、全て拡張自動拡張(Expand All Auto−Expand、EA自動拡張)を示す。この方法において、ユーザーが新たな文章を受信する度に、メイン文章が完全に拡張される。ユーザーは、新たな文章(文章x.1.1.1.1)を受信する。図示のように、レイアウトが完全に拡張され、新たな文章がその正しい位置に配置される。
【0482】
【0483】
これから、ユーザーが文章を送信または、受信する度にどのようにレイアウトが装置上に表示されるかを説明する。レイアウトを表示する3つの方法を提示する。
【0484】
図31aは、第1方法を図示する。この方法においては、ユーザーが文章を受信する度に、現在のレイアウトが変更されないで、新たな文章が現在のレイアウトの正確な写本に配置される。これを表示方法1と称する。図31aの(1)で、ユーザーは文章、すなわち、文章xを受信する。図31aの(2)におてい、ユーザーは、文章x.を受信する。図示のように、以前のレイアウト(文章x)は、変更されないが、新たな文章は、レイアウト(文章x)の写本に配置される。図31aでユーザーは、文章x.2を受信する。図31aの(4)で、ユーザーは、文章x.1.1を受信する。図示のように、表示方法1において、ユーザーは、ユーザー間の相互作用がどのように行われるかを簡単に知ることができる。
【0485】
図31bは、第2方法を図示する。この方法においては、方法1と異なり、装置が新たな文章を受信する際、レイアウトの写本を生成しない。これを表示方法2と称する。アイデアを詳細に説明するため、装置のユーザーが他のユーザーに文章を送信すると仮定する。図31bの(1)で、ユーザーは各々ユーザーAとユーザーDから2つの文章、すなわち、文章xと文章yを受信する。図31bの(2)で、ユーザーは文章(文章x.1)を送信する。図示のように、全体レイアウト(メイン文章が文章xである)は、新たな文章として取り扱われ、スクリーンの底に配置される。図31bの(3)で、ユーザーはユーザーCから文章zを受信する。図示のように、新たな文章のスクリーンの底に配置される。図31bの(4)で、ユーザーは、ユーザーCから文章x.1.1を受信する。再び、全体のレイアウトは、新たな文章として取り扱われ、スクリーンの底に配置される。図示のように、表示方法2においては、メイン文章に下位文章が追加される度に、全体のレイアウトが文章として取り扱われ、スクリーンの底に表示される。
【0486】
【0487】
今まで、命令をただ独立的に説明した。すなわち、それらがどのように結合できるかについては説明しなかった。このセッションでは、今まで説明した全ての命令を結合し、それがどのように表示されるかを説明する。前述のように、命令は、内部化、外部化または、カスタマイズできる。また、任意の命令は、同時に内部化、外部化およびカスタマイズできる。ここで提示された命令は、ユーザーに提供し、選択された命令を実行する方法を見せる。図32aは、命令がユーザーに提供できる全ての可能な方法を図示する。
【0488】
図32aの(1)の図面は、命令の内部化、外部化または、カスタマイズされる、可能な事例を図示する。例えば、命令が内部化されると、1を割り当て、そうでなければ0を割り当てる。従って、表の第1行の表示のように、(0、0、1)は、命令がただカスタマイズされることを意味する。また、表の最後の行に表示されたように、(1、1、1)は、命令が内部化、外部化およびカスタマイズされることを意味する。例えば、削除命令が(1、1、1)であれば、ユーザーは、内部化、外部化、カスタマイズされた命令によって、命令を適用できる。簡単な参考になるように各々のタプルに数字を割り当てる。単純化のため、タプルをバイナリーと見なす。従って、タプル(1、0、1)に5が割り当てられ、その他である。
【0489】
図32aの(2)の図面は、19個に全ての命令が内部化されたり、外部化されたり、カスタマイズされた全ての可能な事例を図示する。従って、可能な組み合わせの数は、718=1,628,413,597,910,449(1600兆以上)である。しかし、一部の命令の特性は、特定作業を行い、実行を取り消すことである。従って、相互排他的命令を一つのグループでグループ化できる。例えば、隠しおよび表示命令は、相互排他的な命令である。それは、同時に文章に適用できない。従って、相互排他的な命令の双を見ることができ、それは、一つの命令であるようにグループ化できる。相互排他的な命令を一緒にグループ化する必要はない点に注意する。隠しの命令は、ただ、内部化されるが、表示命令は、ただ外部化できる。
【0490】
図32aの(3)の図面は、相互排他的な命令を一つに結び、それは、12個に「命令」を提供することを除いては、図32aの(2)からの同一の表を図示する。従って、表は、リーフ文章ではない文章に対して、ユーザーに命令を提供する712=13,841,287,201(130億超過)個の可能な方法およびリーフ文章に対して、ユーザーに命令を提供する7=5,764,801個の可能な方法が存在することを示す。これは、相互排他的な命令が同一の方式でユーザーに提供されていることを意味する。例えば、隠し命令が外部化された場合、その相互排他的な命令である表示命令も外部化される。
【0491】
命令を設定する1600兆(718)個の可能な方法から、特定な設定を提供する。
【0492】
次のような18の組み合わせを考慮できる。
【0493】
(5,2,2,2,4,4,4,4,4,1,1,4,4,4,4,4,4)18
【0494】
これは、応答命令が内部化され、カスタマイズされ、組み合わせが数字5によって表現されることを意味する。縮小、拡張、隠しおよび表示命令は、ただ、外部化され、数字2によって、表現される。削除、修正、UBD、反転および復帰命令は、ただ、内部化され、数字4によって表現される。増加および減少命令は、ただカスタマイズされ、数字1によって表現される。最後に、全ての命令の残りは、数字4で表現される。
【0495】
相互排他的な命令と12つの命令の組み合わせられたバージョンを用いて、次のように組み合わせを表現できる。
【0496】
(5,2,2,4,4,4,4,1,4,4,4,4)12
【0497】
図32bは、次のように図示する。
【0498】
(5,2,2,4,4,4,4,1,...)12
【0499】
続ける前に、プロンプト命令表示領域を押すおよび維持(press−and−hold)でプロンプトするための「手ジェスチャー」を定義する。また、応答命令は、カスタマイズされるだけでなく、内部化されるため、カスタマイズされた応答命令に左右スワイプを割り当てる。カスタマイズされた増加および減少命令に対し、ダブルテップを割り当てる。また、シンボルは、手ジェスチャーを適用可能であり、単純なテップ(simple tap)を割り当て、装置がユーザーの入力を確認する。
【0500】
図32bに図示のように、ユーザーは、文章(3200)に押すおよび維持を適用する。装置がこのよう特定の手ジェスチャーを検出すると、装置は、プロンプト命令表示領域(3202)を表示し、内部化され適用可能な全ての命令を表示する。表示された命令は、応答、修正、削除、反転、全て縮小、UBDおよび全てUBDである。復帰、全て拡張、全て隠しおよび全て表示命令は内部化されるが、このような命令は、適用可能でないため、表示されない。
【0501】
縮小、拡張、隠しおよび表示命令が外部化されるため、これらの命令は、プロンプト命令表示領域に表示されない。また、任意の文章上にこれらの命令を表示する代わりに、シンボルは前記命令が適用可能であることを表すことに用いられる。図示のように、外部化された縮小命令は、縮小可能なシンボル(3204)に代替される。ユーザーがシンボル上に簡単なテップを適用すると、装置は、メイン文章を縮小し、シンボルは、拡張可能なシンボルに変わる。ユーザーが拡張可能なシンボルに簡単にテップを適用すると、装置は、メイン文章を拡張する。これは、隠し及び表示命令に同一に適用される。図示のように、外部化された隠し命令は、隠し可能なシンボル(3206)に代替される。ユーザーがシンボル上に簡単なテップを適用すると、装置は、リーフ文章を隠し、シンボルは、表示可能なシンボルに変わる。ユーザーが表示可能なシンボルに簡単なテップを適用すると装置は、リーフ文章を表示する。
【0502】
図32cは、内部に表示される内部化された命令を有する命令表示領域を表す例示的な図面で構成される。また、外部化された命令はシンボルを用いて図示される。
【0503】
【0504】
これから、命令がどのように実行されるかについて全てのフローチャートを提供する。
【0505】
フローチャートで一部の状況において、ユーザーが任意の文章に命令を適用することと仮定し、それを文章x.a...aによって表示する。
【0506】
【0507】
図33aは、特徴テキストの幅の調整(TWA)のフローチャートを図示する。
【0508】
図33aの(1)のフローチャートは、TWAの核心を図示し、それをテキスト幅の調整プロセスと称する。このプロセスは、装置が縦モードにある際、適用される。このプロセスが実行されると、装置は、全てのテキストの長さの内からテキスト長さの数を選択する。その理由は、一部の状況においては、一部のテキストの長さがテキストボックスの幅を決める際に除外されなければならないからである。装置は、選択したテキストの長さを用いて、アルゴリズムまたは、数学関数に依存する深さkでの基準幅R(k)を決める(最大幅Mおよび最小幅mは、テキストボックスの幅を決める際に重要な役割を果たすため、装置は、基準幅を決める際、それらの値を用いる点に注意する)。これは、用いられるレイアウト(または、モデル)に基づき、装置が全ての深さでのテキストボックスの幅を計算(または、決定)できることを意味する。例えば、レイアウトの最深の深さが4で、基準幅がR(2)の場合、深さ2の文章のテキストボックスの幅は、Rと同一である。Mた、深さRでの値Rに基づき、装置は、深さ0、1、3および4でのテキストボックスの幅の残りを計算する。これらテキストボックスの幅が決められると、テキストボックスに各々の文章のテキストが表示される。
【0509】
図33aの(2)のフローチャートは、回転の際のTWAの核心を図示し、それを回転の際のテキスト幅の調整プロセスと称する。このプロセスは、装置が横モードの場合に適用される。このプロセスは、(1)でのそれと同一であるが、差は、装置が横モードの際、最大幅Mと最小幅mがさらに大きいということである。Mとmの2つのさらに大きい値を各々Mとmで表す。従って、装置は、Mおよびmを用いて深さkでの基準幅を再び計算する。
【0510】
図33aの(1)のフローチャートは、装置が縦モードから横モードに転換されたことを検出する際に装置によって実行される段階を図示する。フローチャートにおいて、装置は、装置が縦モードから横モードに転換されたことを検出する。その後、装置は、TWA―Rのプロセスを実行し、レイアウトを再び描く。
【0511】
図33aの(4)のフローチャートは、装置が横モードから縦モードに転換されたことを検出する際、装置によって実行される段階を図示する。フローチャートにおいて、装置は、装置が横モードから縦モードに転換されたことを検出する。その後、装置はTWAのプロセスを実行し、レイアウトを再び描く。
【0512】
装置が、縦モードおよび横モードに対するテキストボックスの幅を予め(装置が文章を受信する度に)探して保存すると、装置がモード変更を検出する際に、2つのプロセスを省略し、再び描きを始めることができる。
【0513】
【0514】
図33bは、ユーザーが他のユーザーに文章を送信するフローチャートを図示する。先ず、ユーザーは、ユーザーがテキストを入力できる命令に手ジェスチャーを適用する。その後、ユーザーは、ユーザーが文章を送信したい受信者を選択する。この作業が完了されると、装置にソフトキーボードが表示される。ユーザーは、テキストを入力した後、送信ボタン又は、満了設定および送信ボタンに手ジェスチャーを適用する。ユーザーが満了設定および送信ボタンに手ジェスチャーを適用すると、装置は、ユーザーが満了時間を入力できる小さなディスプレイを表示する。ユーザーは、満了時間(又は、持続期間)を入力し、他のユーザーが時間満了文章に応答できるかどうかを選択する。ユーザーは、OKボタンに手ジェスチャーを適用する。その後、命令の内部状態が更新され、装置は文章が時間満了することを確認する。なお、装置は文章を生成する。これは、(1)装置が空の文章を生成する段階、(2)装置が文章にメインキーを割り当てる段階、(3)装置が空の文章に生成されたテキストを割り当てる段階、(4)装置が文章の内部状態を設定する段階および(5)装置が他の必要な情報を保存する段階のような多数の段階で構成される。この段階が完了されると、装置はテキスト長さのプールにTWAを適用し、新たなテキストボックスの幅および高さを決め、シンボルの内部文章をアップデートする。レイアウトは、表示方法1または表示方法2を用いて表示される。最後に、装置は、テキストとメインキーを受信者に送信する。また、内部のコード、文章が時間満了したかの可否、送信者の電話番号または、マルチメディアファイルのような他の情報を送信する。
【0515】
図33cは、ユーザーが他のユーザーから文章を受信するフローチャートを図示する。先ず、ユーザーは、他のユーザーから文章を受信する。次の段階(点線ボックス)において、装置は受信された文章の親文章が表示されるかを検査する(これは装置が削除方法2にて動作する場合に関することである)。そのような場合、装置は、削除されたテキストボックスを表示する。装置が削除方法1で動作すると、この段階は省略できる。次に、ユーザーが文章を送信する場合と同じく、装置は受信されたテキストで文章を生成する段階を経て、装置は、TWAを適用し、必要な全ての情報をアップデートし、最後に、受信された文章をユーザーに表示する。レイアウトは表示方法1または表示方法2を用いて表示される。前述のように、受信された文章の上位文章の内、一つが縮小された状態にある場合、装置は、縮小された文章を拡張し、新たな文章をその正しい位置に配置しなければならない。これは、自動拡張であり、4つの他の種類の自動拡張のフローチャートが後で適用される。
【0516】
図33dは、装置が満了した文章を処理するフローチャートを図示する。
【0517】
図33dの(1)のフローチャートは、RMSアプリケーションが実行される間、文章が満了する場合を図示する。先ず、文章x.a...aが満了する。装置は、満了した文章の隣に文章が削除されるというノートを表示する(事前通知が満了する数分前にユーザーに表示される)。装置は、ユーザーの応答を待つ。装置がユーザーの応答を確認すると、装置は、満了した文章に全て削除命令プロセス(後で説明される)を適用する。このプロセスは、選択された文章(この場合、満了した文章)およびその全ての下位文章(ある場合)を削除する。その後、TWAを適用し、内部状態をアップデートするように、レイアウトの物理的性質がアップデートされる。
【0518】
図33dの(2)のフローチャートは、RMSアプリケーションが実行されない間、文章が満了する場合を表す(これは、装置がターンオフされた場合を含む)。先ず、文章x.a...aは、RMSアプリケーションが実行されない間、満了する。ユーザーはRMSアプリケーションを始める。装置は、満了した文章の隣に文章が削除するというノートを一個ずつ表示する。装置は、ユーザーの応答を待つ。装置がユーザーの応答を確認すると、装置は、全て満了した文章に全て削除命令プロセスを適用する。このプロセスは、選択された文章(この場合、満了した文章)およびその全ての下位文章(ある場合)を削除する。その後、TWAを適用し、内部状態をアップデートするように、レイアウトの物理的性質がアップデートされる。
【0519】
【0520】
また、18個の命令に対するフローチャートを提供する。提示されるフローチャートは、命令の核心である。後で、ユーザーがどのように文章を選択し、命令を適用するかを提示する。
【0521】
図33eは、応答命令の核心を図示し、これを応答命令のプロセスと称する。このプロセスは、基本的に文章を送信するプロセスと同一である。
【0522】
【0523】
図33fは、縮小、拡張、全て縮小および全て拡張命令の核心を図示する。
【0524】
図33fの(1)のフローチャートは、縮小命令の核心を図示し、これを縮小命令のプロセスと称する。プロセスが実行されると、装置は、文章の内部状態を縮小状態に変更する。続いて、文章前の縮小可能なシンボルが拡張可能なシンボルに変更される(縮小される下位文章の数がカウントされ、シンボル内に表示される)。続いて、装置は、文章x.a...aの下位文章を表示しない。最後に、縮小の際のテキストの幅の調整(TWA―C)が実行される(この段階は、省略できる)。TWA―Cがやることは、装置が縮小状態で文章の下位文章なしで、文章にTWAを適用することである。
【0525】
図33fの(2)のフローチャートは、記憶拡張命令の核心を図示し、これを拡張命令(記憶)のプロセスと称する。プロセスが実行されると、装置は文章の内部状態を拡張状態に変更する。続いて、文章前の拡張可能なシンボルが縮小可能なシンボルに変更される(縮小される下位文章の数は、それ以上シンボル内に表示されない)。その後、装置は文章x.a...aの下位文章を表示する。記憶方法において、これは、繰り返しプロセスである。装置は、文章x.a...aの全ての下位文章をツリー探索方式で検査する。装置は、文章x.a...aの子文章の内、一つから始まり、それが拡張の状態であるかを検査する。拡張状態であれば、文章とシンボルが表示される。文章が縮小された状態である場合にも同じである。しかし、文章とシンボルが表示されると、他の分岐へ移動する。また、下位文章がリーフ文章である場合、装置は、文章を表示し、他の分岐へと移動する。従って、下位文章が縮小された状態であるかリーフ文章の場合、装置は、それを終点として見なす。最後に、拡張の際のテキストの幅の調整(TWA―E)が実行される(この段階は、省略できる)。TWA―Eプロセスは、TWA―Cプロセスの反対である。すなわち、只今拡張された文章を含み、レイアウトの全ての文章に対してTWAーが適用される。
【0526】
図33fの(3)のフローチャートは、非記憶拡張命令の核心を図示し、これを拡張命令(非記憶)のプロセスと称する。プロセスが実行されると、装置は、文章の内部状態を拡張状態に変更する。続いて、文章の前の拡張可能なシンボルが縮小可能なシンブルへと変更される(縮小される下位文章の数は、それ以上シンボル内に表示されない)。その後、装置は、文章x.a...aの下位文章を表示する。最後に、拡張の際のテキスト幅の調整(TWA―E)が実行される(この段階は省略できる)。
【0527】
図33fの(4)のフローチャートは、全て縮小命令の核心を図示し、これを全て縮小命令のプロセスと称する。プロセスが実行されると、装置は、文章x.a...aおよびその全ての下位文章の内部状態を縮小状態に変更する。続いて、文章前の縮小可能なシンボルが拡張可能なシンボルへと変更される(縮小される下位文章の数がカウントされ、シンボル内に表示される)。続いて、装置は、文章x.a...aの下位文章を表示しない。最後に、縮小の際のテキスト幅の調整(TWA―C)が実行される(この段階は、省略できる)。
【0528】
図33fの(5)のフローチャートは、全て拡張命令の核心を図示し、これを全て拡張命令のプロセスと称する。プロセスが実行されると、装置は、文章x.a...aおよびその全ての下位文章の内部状態を拡張状態に変更する。続いて、文章前の拡張可能なシンボルが縮小可能なシンボルに変更される(縮小される下位文章の数は、それ以上シンボル内に表示されない)。その後、装置は、文章x.a...aの全ての下位文章を表示する。最後に、縮小の際のテキスト幅の調整(TWA―C)が実行される(この段階は、省略できる)。
【0529】
【0530】
図33gは、4つの自動拡張、つまり、以前状態維持(MPS)自動拡張、共通の深さ(CD)自動拡張、一分岐(OB)自動拡張および全て拡張(EA)自動拡張のフローチャートを図示する。
【0531】
フローチャートは、記憶方法または、非記憶方法に適用されることを注目する。
【0532】
また、受信された文章が文章x.a...ak.rであり、その上位文章である文章x.a...aが縮小された状態だと仮定する。明確に、文章x.a...aは、文章x.a...ak.rの親文章の内、一つである。
【0533】
装置が新たに受信した文章の内部設定を完了した後に、次の4つのフローチャートが実行される。
【0534】
図33gの(1)のフローチャートは、MPS自動拡張を図示する。装置が新たな文章(文章x.a...ak.r)を受信する際、装置は、文章x.a...aから始まり、文章x.a...ak.rの親文章に拡張命令を適用する。従って、これは、拡張命令が文章x.a...a、x.a...am+1など(文章x.a...aまで)に適用されることを意味する。
【0535】
図33gの(2)のフローチャートは、CD自動拡張を図示する。装置が、新たな文章(文章x.a...ak.r)を受信する度に、装置は、文章x.a...ak.rより深さが深い全ての文章に拡張命令を適用する。その後、装置は、文章x.a...ak.rと同一の深さにある全ての文章に縮小命令を適用する。
【0536】
図33gの(3)のフローチャートは、OB自動拡張を図示する。装置が新たな文章(文章x.a...ak.r)を受信する度に、装置は、文章x.aから始まって、文章x.a...ak.rの親文章に拡張命令を適用する。従って、これは、拡張命令が文章 x.a、 x.a1.、 x.a1..aなどに(文章x.a...ak.rまで)適用されることを意味する。その後、装置は(文章x.aを除いて)深さ1の全ての文章に縮小命令を適用する。つまり、メイン文章の全ての子文章(文章x.aを除いて)に適用する。
【0537】
図33gの(4)のフローチャートは、EA自動拡張を図示する。装置が新たな文章(文章x.a...ak.r)を受信する度に、装置は、メイン文章に全て拡張命令を適用する。
【0538】
【0539】
図33hは、削除および全て削除命令の核心を図示する。
【0540】
図33hの(1)のフローチャートは、削除命令(削除方法1)の核心を図示し、これを削除命令のプロセス(方法1)と称する。プロセスが実行されると装置は、文章x.a...a の内部状態を削除状態に変更する。続いて、文章のテキストは表示されないが、テキストボックスは依然として強調表示される。続いて、テキストボックスの高さがディフォルトの高さに減る。続いて、文章が削除可能な状態ではない場合、適用可能なシンボル(例えば、隠し可能および表示可能なシンボル)がそれ以上表示されない。最後に、削除の際のテキスト幅の調整(TWA―D)が適用される。TWA―Dが行うことは、装置が削除状態の文章を除いた残りの文章にTWAを適用するのである。
【0541】
図33hの(2)のフローチャートは、削除命令(削除方法2)の核心を図示し、これを削除命令のプロセス(方法2)と称する。プロセスが実行されると装置は、文章x.a...aの内部状態を削除状態に変更する。続いて、装置は、削除された文章自体がSDL分岐の一部となるかを検査する。そのような場合、文章がそれ以上表示されずに、文章x.a...ak―1(文章x.a...aの親文章)のシンボルが調整される。親文章(文章x.a...ak―1)が「可視的」にリーフ文章となるのでこれは必要である。一方、削除された文章がSDL分岐を形成しないと、ただ文章のテキストが表示されずに、テキストボックスが強調される。最後に、削除の際のテキスト幅の調整(TWA―D)が実行される。
【0542】
図33hの(3)フローチャートは、全て削除命令(削除方法1)の核心を図示し、これを全て削除命令のプロセス(方法1)と称する。プロセスが実行されると装置は、文章 文章x.a...aの内部状態を変更し、その全ての下位文章は削除状態に設定される。続いて、文章およびその下位文章のテキストは、表示されないが、テキストボックスは依然として強調表示される。続いて、削除されたテキストボックスの高さがディフォルトの高さに減る。続いて、文章が削除状態ではない場合、適用可能なシンボル(例えば、隠し可能および表示可能なシンボル)がそれ以上表示されない。最後に、削除の際のテキスト幅の調整(TWA―D)が適用される。
【0543】
図33hの(4)のフローチャートは、全て削除命令(削除方法2)の核心を図示し、これを全て削除命令のプロセス(方法2)と称する。プロセスが実行されると装置は、文章x.a...aおよびその全ての下位文章の内部状態を削除状態に変更する。続いて、文章x.a...aの全ての下位文章は、SDL分岐となるため、全ての下位文章は表示されない。続いて、装置は、文章x.a...aがSDL分岐の一部となるかを検査する。そのような場合、 文章x.a...aは表示されない。最後に、削除の際のテキスト幅の調整(TWA―D)が実行される。
【0544】
【0545】
図33iは、隠し、表示、全て隠しおよび全て表示命令の核心を図示する。
【0546】
図33iの(1)のフローチャートは、隠し命令の核心を図示し、これを隠し命令のプロセスと称する。プロセスが実行されると装置は、文章x.a...aの内部状態を隠し状態に変更する。続いて、テキストボックスの高さがディフォルトの高さに減少する。続いて、テキストは減少されたテキストボックス内で小さくなる。最後に、隠し可能なシンボルが表示可能なシンボルに変更される。
【0547】
図33iの(2)のフローチャートは、表示命令の核心を図示し、これを表示命令のプロセスと称する。プロセスが実行されると装置は、文章x.a...aの内部状態を可視状態に変更する。続いて、テキストボックスの高さがそれの元の高さに増加する。続いて、テキストがテキストボックス内に完全に表示される。最後に、表示可能なシンボルが表示可能な隠し可能なシンボルに変更される。
【0548】
図33iの(3)のフローチャートは、全て隠し命令の核心を図示し、これを全て隠し命令のプロセスと称する。プロセスが実行されると装置は、文章x.a...aおよびその全ての下位文章の内部状態を隠し状態に変更する。続いて、文章x.a...aおよびその全ての下位文章のテキストボックスの高さがディフォルトの高さに減少する。続いて、文章x.a...aおよびその全ての下位文章のテキストが減少されたテキストボックス内で小さくなる。最後に、隠し可能なシンボルが表示可能なシンボルに変更される。
【0549】
図33iのフローチャートは、全て表示命令の核心を図示し、これを全て表示命令のプロセスと称する。プロセスが実行されると装置は、文章x.a...aおよびその全ての下位文章の内部状態を可視状態に変更する。続いて、文章x.a...aおよびその全ての下位文章のテキストボックスの高さがその元の高さに増加する。続いて、文章x.a...aおよび全ての下位文章のテキストが完全に表示される。最後に、表示可能なシンボルが隠し可能なシンボルに変更される。
【0550】
【0551】
図33jは、UBDおよびUBD命令の核心を図示する。前述のように、UBDおよびUBD命令は、削除および全て削除命令と同一であるが、装置は、削除作業が終わる際、装置所有者が要請する文章を削除するための信号を他のユーザーに送信するという点が異なる。他のユーザーが要請を受信し、決定を下すと装置はフィードバック信号を文章の所有者に送信する。
【0552】
図33jの(1)のフローチャートは、任意の削除動作が続くプロセスを図示する。図面に図示のように、装置が削除命令のプロセス(削除方法1または削除方法2)を実行すると、装置はUBD信号および関連情報を他のユーザーに送信する。
【0553】
図33jの(2)のフローチャートは、任意の全て削除の動作が続くプロセスを図示する。図面に図示のように、装置が全て削除命令のプロセス(削除方法1または削除方法2)を実行すると、装置は、全てUBD信号および関連情報を他のユーザーに送信する。
【0554】
図33jの(3)のフローチャートは、他のユーザーが文章の所有者からの要請を受信する場合を図示する。先ず、ユーザー(受信者)は、所有者からUBD信号および文章x.a...aのメインキーを受信する。装置は、先ず、対応する文章が削除状態であるかを検査する。文章が削除の状態であると、装置はどのような作業も行わずに、プロセスを終了する(これは、他のユーザーが所有者の要請に同意することと見なされる)。削除状態でなければ、装置は、文章x.a...aの上位文章または、文章自体が縮小状態であるかを検査する。そのような場合、装置は、文章に全て拡張の命令を適用する。装置は、ユーザーに文章を削除するのに同意するかを尋ねる。装置がユーザーの同意を検出すると、削除命令のプロセス(方法1または、方法2)が文章に適用される。その後、装置は、ユーザーIDおよびユーザーが文章削除に同意し、文章を削除したという受け入れ信号を送信する。ユーザーが文章削除に同意しないと、装置はユーザーIDおよびユーザーが文章削除に同意していないという拒絶信号を送信する。
【0555】
図33jの(4)のフローチャートは、他のユーザーが文章の所有者からの要請を受信する場合を図示する。先ず、ユーザー(受信者)は、所有者から全てUBD信号および文章x.a...aのメインキーを受信する。装置は、先ず重ならない文章を探す。削除された全ての文章が削除するように要請された文章と重なると、装置は、どのような作業も行わずにプロセスを終了する(これは、他のユーザーが所有者の要請に同意することと見なされる)。少なくとも一つも重ならない文章があると、装置は、文章x.a...aの上位文章または、文章自体が縮小状態であるかを検査する。そのような場合、装置は、文章に全て拡張命令を適用する。また、装置は、下位文章が削除状態であるかを検査する。そのような場合、装置は、縮小状態にある文章x.a...aの全ての下位文章に全て拡張命令を適用する。装置は、ユーザーに文章削除に同意するかを尋ねる。装置がユーザーの同意を検出すると、全て削除(方法1または、方法2)命令のプロセスが実行される。その後、装置は、ユーザーIDおよびユーザーが文章削除に同意したという受け入れ信号を送信する。ユーザーが文章削除に同意しないと装置は、ユーザーIDおよびユーザーが文章削除に同意していないという拒絶信号を送信する。
【0556】
図33jの(5)のフローチャートは、所有者が他のユーザーが文章を削除すると決めたかの可否についての通知を受信することを図示する。先ず、装置は、他のユーザーからユーザーID及び受け入れ・拒絶信号を受信する。その後、これらの情報に基づき、他のユーザーが選択した決定が所有者に表示される。
【0557】
【0558】
図33kは、修正命令の核心を図示する。
【0559】
図33kの(1)の図面は、修正命令の核心を図示し、それを修正命令のプロセスと称する。プロセスが実行されると、ソフトキーボードが表示され、その上に取り消し(Cancel)ボタンが表示され、適用(Apply)ボタンが非活性化される。装置は、ユーザーの修正を待つ。装置がテキストの変更を検出すると、テキストが少なくとも一つの文字で構成されているかを検査する。そうでない場合は、装置は、ユーザー入力を待つ。そのような場合、装置は適用命令を活性化する。ユーザーは、適用命令に手ジェスチャーを適用する。文章x.a...aのテキストが新たなテキストに代替される。修正の際のテキストの幅の調整(TWA―M)がこの時点で実行され、レイアウトの全ての文章のテキストボックスの幅を新たなテキストで調整する。TWA―Mが行うことは、装置が新たに修正された文章を含む全ての文章にTWAを適用することである。最後に、修正信号送信プロセスが実行される。このプロセスにおいて装置は、修正信号、メインキーおよび修正されたテキストを他のユーザーに送信する。修正信号は、文章の所有者が文章を修正したことを他のユーザーに通知する信号である。
【0560】
図33kの(2)の図面は、ユーザーが修正命令を適用するが、取り消しボタンに手ジェスチャーを適用して動作をキャンセルするように選択する場合のフローチャートを図示する。
【0561】
図33kの(3)の図面は、装置が修正信号を受信し、所有者が修正したのと同一の文章に修正命令を適用するフローチャートを図示する。先ず、ユーザー(受信者)は、所有者から修正信号、文章x.a...aのメインキーおよび修正されたテキストを受信する。装置は、先ず文章x.a...aの上位文章または文章自体が縮小状態であるかを検査する。そのような場合、装置は、縮小された文章において、全て拡張命令を適用する。その後、装置は、対応する文章が削除されたかを検査する。文章が削除されると装置は、どのような作業も実行しないで、プロセスを終了する。そうでなければ装置は、以前テキストを新たな(修正された)テキストに代替する。その後、装置は、新たな文章を有するレイアウトに修正の際にテキストの幅の調整(TWA―M)を適用する。最後の、受信者は、文章の所有者が文章を修正したという通知をもらう。
【0562】
【0563】
図33lは、反転および復帰命令の核心を図示する。
【0564】
図33lの(1)のフローチャートは、反転命令の核心を図示し、それを反転命令のプロセスと称する。プロセスが実行されると、全てのリーフ文章が識別される。その後、装置は、それらのリーフ文章の内部状態を反転状態に設定する。装置は、リーフ文章のみを表示し、反転可能なシンボルを復帰可能なシンボルに変更する。最後に、それらのリーフ文章に反転の際のテキスト幅調整(TWA Upon Invert,TWA−I)が適用される。TWAの仕事は、装置がリーフ文章にのみTWAを適用し、それらのテキストボックスの幅を決めることである。
【0565】
図33lの(2)のフローチャートは、復帰命令の核心を図示し、それを復帰命令のプロセスと称する。プロセスが実行されると装置は、このようなリーフ文章の内部状態を復帰状態に設定する。装置は、レイアウトを元のビューに戻し、復帰可能シンボルを反転可能シンボルに変更する。最後に、レイアウトに復帰の際のテキストの幅調整(TWA Upon Revert,TWA−R)が適用される。TWA−Rの仕事は、装置が反転の前に元のレイアウトにTWAを適用することである。
【0566】
ここで、レイアウトの反転状態の間、文章を受信するためのフローチャートを提供する。ここでは、レイアウトが既に反転状態にあると仮定する。
【0567】
図33lの(3)のフローチャートは、レイアウトが反転状態の間、受信された文章を処理するフローチャートを図示する。フローチャートは、上部部分(陰影ボックス)は、受信された文章を処理する部分と同じである。内部設定が行われると装置は受信された文章の親文章が復帰状態であるかを検査する。親文章が反転状態の場合、これは、新たな文章がその親文章が代替しなければならないし、親文章の内部状態が復帰状態に戻らなければならないことを意味する。そうでなく、親文章が既に復帰状態の場合、これは、受信された文章が新たなリーフ文章であることを意味する。この設定が行われた後、装置は、反転命令のプロセスを実行する。
【0568】
【0569】
図33mは、増加および減少命令の核心を図示する。
【0570】
図33mの(1)の図面は、増加命令の核心を表し、それを増加命令のプロセスと称する。プロセスが実行されると装置は、文章x.a...aの内部状態を増加状態に変更する。続いて、元の文章より大きい(予め定義する)高さおよび幅を有する新たなテキストボックスが生成される。続いて、さらに大きい(予め定義する)フォントを有する元の文章と同一のテキストが新たなテキストボックスに割り当てられる。最後に、拡大された文章は、その上の減少シンボルと共に装置上に表示される。
【0571】
図33mの(2)の図面は、減少命令の核心を図示し、それを減少命令のプロセスと称する。プロセスが実行されると、装置は文書x.a...aの内部状態を減少状態に変更する。その後、装置は、それ以上拡大文章を表示しない。
【0572】
【0573】
今まで、各々の命令の核心を提示した。ユーザーが内部化、外部化およびカスタマイズされた設定においてどのように命令を適用するかを提示する。
【0574】
図33nは、内部化、外部化およびカスタマイズされた命令に対するフローチャートを図示する。
【0575】
図33nの(1)の図面は、内部化された命令のフローチャートである。先ず、ユーザーは、文章x.a...aに手ジェスチャー(予め定義する)を適用する。装置は、文章の内部設定を検査し、適用可能な全ての命令を活性化する。装置は、プロンプト命令表示領域を表示し、全ての活性化命令が該当領域表示される。ユーザーは、ユーザーが適用しようと思っている命令の内、一つに手ジェスチャーを適用する。最後に、X命令のプロセスが実行される(Xは、ユーザーが適用した命令を表す)。
【0576】
図33nの(2)の図面は、外部化された命令のフローチャートである。先ず、装置は、各々の文章の内部設定を検査し、適用可能な全ての命令を活性化する。装置は、命令表示領域に全ての活性化命令を表示する。ユーザーは、ユーザーが適用しようと思っている命令の内、一つに手ジェスチャーを適用する。最後に、X命令のプロセスが実行される(Xは、ユーザーが適用した命令を表す)。
【0577】
図33nの(3)の図面は、カスタマイズされた命令のフローチャートである。先ず、ユーザーは、文章x.a...aにカスタマイズされた手ジェスチャー(予め定義する)を適用する。装置は、カスタマイズされた手ジェスチャーが予め定義されているかを検査する。そうない場合は、装置はどのような作業も行わない。そのような場合、装置は、命令を識別して、内部設定および該当適用可能性を検査する。命令が適用可能でない場合、装置は、そのような作業も行わない。そうでない場合、装置が命令を活性化する。最後に、X命令のプロセスが実行される(Xは、ユーザーが適用した命令を表す)。
【0578】
【0579】
本発明の多様な例示的な実施例が例示の目的のため、説明されてはいるが、この分野の技術は、添付された請求項に開示したような請求発明の範囲及び思想を損なわない範囲で、多様な修正、追加および代替が可能であることが分かる。従って、本発明は、本明細書に開示された実施例に限定されない。請求発明の範囲は、以下の請求項のみならず、それらの等価物によって決められるべきである。本明細書および図面に用いられた特定用語は、説明の目的で用いられ、本発明に対する制限として見なしてはいけない。



【要約】
本発明は、 メッセージを組織化し、表示するための装置として、前記装置は、プロセッサーを含み、前記プロセッサーは、前記装置の間で交換される前記メッセージを構造化方式で組織化し、表示するための複数のレイアウトモードを設定し、前記複数のレイアウトモードの内、チャットセッションのための一つのレイアウトモードを決め、前記決められたレイアウトモードで前記チャットセッションに含まれるメッセージをディスプレイ上に表示し、所定のイベントの発生時にディスプレイされる全てのメッセージのテキストボックスの幅を前記構造化方式で調整し、前記イベントは、前記装置の回転、少なくとも一つのメッセージの送信または、受信、少なくとも一つのメッセージ表示方式に対する命令の入力の内、少なくとも一つを含む装置に関する。
【選択図】図9a
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図7F
図7G
図7H
図7I
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図11A
図11B
図12A
図12B
図12C
図12D
図12E
図13A
図13B
図14
図15A
図15B
図15C
図15D
図15E
図16A
図16B
図16C
図17A
図17B
図17C
図18A
図18B
図18C
図19
図20A
図20B
図20C
図21A
図21B
図21C
図21D
図22A
図22B
図22C
図22D
図22E
図23A
図23B
図23C
図23D
図24A
図24B
図24C
図25A
図25B
図25C
図25D
図25E
図26A
図26B
図27A
図27B
図28
図29A
図29B
図29C
図30A
図30B
図31A
図31B
図32A
図32B
図32C
図33A
図33B
図33C
図33D
図33E
図33F
図33G
図33H
図33I
図33J
図33K
図33L
図33M
図33N