特許第6919332号(P6919332)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6919332
(24)【登録日】2021年7月28日
(45)【発行日】2021年8月18日
(54)【発明の名称】個体識別用タグ
(51)【国際特許分類】
   A01K 35/00 20060101AFI20210805BHJP
【FI】
   A01K35/00
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-102043(P2017-102043)
(22)【出願日】2017年5月23日
(65)【公開番号】特開2018-196339(P2018-196339A)
(43)【公開日】2018年12月13日
【審査請求日】2020年4月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 剛史
【審査官】 吉田 英一
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第02924903(US,A)
【文献】 特開2005−156622(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 35/00
A01K 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
個体識別のための情報が表示され、動物の体に取り付けられるタグであって、
ロック部と平板部と針部を有し、前記ロック部と前記平板部、前記平板部と前記針部がそれぞれ第1ヒンジおよび第2ヒンジで繋がり一体に形成されており、
前記針部は前記第2ヒンジと反対側の端部が尖った形状の先端を有し、前記先端の近傍に鋸歯状の嵌合部を有しており、この嵌合部と前記第2ヒンジとの間に胴部を有しており、かつ、胴部は嵌合部の部分より厚みが厚くなっており、
前記平板部の外周面には平坦なおもて面を有し、
前記ロック部は前記針部の先端を挿入して嵌合可能な受け部と、前記受け部に連続する形で形成されたアーム部を有し、前記受け部は前記針部の先端が挿入される嵌入口と、前記嵌入口の内部に前記嵌合部と嵌合するロック構造を有し、
前記第1ヒンジを回転させて前記針部の先端を前記嵌入口に挿入したときに前記アーム部、前記平板部および前記針部に囲まれた空間部が形成されることを特徴とする個体識別用タグ。
【請求項2】
前記個体識別情報が、前記おもて面に印刷されて表示されていることを特徴とする請求項1に記載の個体識別用タグ。
【請求項3】
前記個体識別情報が表示されたラベルが前記おもて面に貼り付けられて、前記個体識別情報が表示されていることを特徴とする請求項1に記載の個体識別用タグ。
【請求項4】
前記個体識別情報が表示されたラベルが貫通口を有し、前記貫通口に前記針部が貫通して装着されて、前記個体識別情報が表示されていることを特徴とする請求項1に記載の個体識別用タグ。
【請求項5】
前記針部が翼膜を貫通して鳥の羽翼に取り付けられることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の個体識別用タグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家畜の誕生、成育、食肉処理まで、生産段階から最終消費まで追跡が可能な流通の基本であるトレーサビリティを構築するにあたって、個々の生体に対し、個体識別番号等を付けて、追跡可能な機構を構築する為の個体識別用タグで、特に鳥類の個体識別用タグに関するものである。
【背景技術】
【0002】
家畜の誕生、成育、食肉処理まで、生産段階から最終消費まで追跡が可能なように、個々の生体に付与する個体識別番号等が用いられている。これは、問題が発生した場合に、いち早く該当する食肉を使用した商品を特定し、市場から排除するなどの処置を可能にするなど、近年重要な管理手法として、世界的に導入されて来ている。
しかし、末端に行くほど細分化されて流通する食料品の場合は、パック詰め状態にまで追跡すると、人的にも設備的にも膨大なコストを発生させることから、なかなか導入が進まない問題があった。
【0003】
他方では消費者の食物に対する関心が高まり、消費者が産地や生産者等によるブランドによって購入するかどうかを選ぶスタイルも生まれて来た。特に海外からの輸入食料では、牛の狂牛病を発生させたBSEを始め、遺伝子操作によって生産される穀物や、ポストハーベスト農薬など食の安全性に対する懸念という問題もあり、食品の流通にまで消費者が関心を寄せる傾向は高まっており、各種食品のトレーサビリティの重要性は、多方面で認識され始めている。
【0004】
ところで、個体識別番号は、上記のように多種類並びに多数の家畜に対して付ける必要があるので、より複雑となって番号の桁数も大きくなり、今後、ますますその複雑さは上昇していくとみられる。個体が生きた家畜であることもあり、複雑になった個体識別番号を確認する作業は容易ではなく、多くの労力が掛かる問題があった。
【0005】
上記問題に対して、特許文献1では、アンテナとデータキャリアを備えたタグを用いている。具体的には、光学的に読み取るのではなく、印刷技術と集積回路技術を使用して、少し離れた位置から個体識別番号等の情報を電磁的手段により読み取り、かつ加筆可能な管理機構を構築可能なタグを用いた、牛や豚などの家畜管理用耳標を提案している。
この家畜管理用耳標のように、先端が尖った針を刺す耳標は、牛や豚のような大きな家畜では耳に刺しても大きな問題にはならないが、鶏の様に小さな家畜では刺し難く、かつ、抜け易い(と共に、個体を捕まえるのに労力が掛かる)などの問題があった。
【0006】
また、特許文献2では、識別表示部の両端に鳥の脚を挿入する挿入孔を有する一対の平板状の取付部を連設した識別表示具を提案している。この識別表示具は、両端の取付部が折り曲げられコの字状に取り付けられることから、識別表示部が平坦にならず読み取りにくい。かつ、脚につけていることから、汚れて誤って読み取ることが多いと共に、個体を捕まえて表示部を読み取り側に向けて固定しなければならず、手間が掛かり、短時間で識別し難いなどの問題があった。
【0007】
また特に鶏などの鳥類の場合、これまでは数桁の英数字からなる識別表示をした足環を用いるのが一般的であった。しかし近年の情報量の増加に伴い、少なくともQRコード(登録商標)程度の情報量を付与する必要があるのに対し、現状の足環では平面部が少ないことから、必然的に大きな足環が必要になっていた。一方、足環が大きくなると取り付けられた鳥の負担が増えると共に、外れやすくなる、また小さなヒナには取り付けにくい、
などの問題があった。また足環は取り付ける位置の関係上汚れやすいため、QRコード(登録商標)のような情報量の多いものは読み取り不良となりやすく、また回転してしまうため読み取り装置に読み取りたい部位を向けるのが非常に面倒であるという問題があった。
【0008】
また足環以外でQRコード(登録商標)のような情報を記録したシートをヒナに取り付ける他の手段として、輪ゴムにより羽に装着することも行われていたが、輪ゴムはヒナが成長して大きくなると羽を締め付けて血流を阻害し、壊死に至ることがあり、それを避けるためにゆるくすると抜けてしまうという問題があり、ヒナの段階から成長後まで装着し続けられる好適な手段が無かった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平6−327370号公報
【特許文献2】特開2007−181446号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、鶏のヒナなどのような小動物にも使用可能で、個体識別情報を印刷した個体識別情報ラベルを容易に装着できると共に、ラベルを装着する部分とタグを動物に固定する部分が一体で取り付け易く、軽く、安価で、被識別表示動物にとって負担が少なく、かつ、汚れ難く、光学的に認識し易い位置に取り付けることができる個体識別用タグを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る発明は、個体識別のための情報が表示され、動物の体に取り付けられるタグであって、
ロック部と平板部と針部を有し、前記ロック部と前記平板部、前記平板部と前記針部がそれぞれ第1ヒンジおよび第2ヒンジで繋がり一体に形成されており、
前記針部は前記第2ヒンジと反対側の端部が尖った形状の先端を有し、前記先端の近傍に鋸歯状の嵌合部を有しており、この嵌合部と前記第2ヒンジとの間に胴部を有しており、かつ、胴部は嵌合部の部分より厚みが厚くなっており、
前記平板部の外周面には平坦なおもて面を有し、
前記ロック部は前記針部の先端を挿入して嵌合可能な受け部と、前記受け部に連続する形で形成されたアーム部を有し、前記受け部は前記針部の先端が挿入される嵌入口と、前記嵌入口の内部に前記嵌合部と嵌合するロック構造を有し、
前記第1ヒンジを回転させて前記針部の先端を前記嵌入口に挿入したときに前記アーム部、前記平板部および前記針部に囲まれた空間部が形成されることを特徴とする個体識別用タグである。
【0012】
また、請求項2の発明は、
前記個体識別情報が、前記おもて面に印刷されて表示されていることを特徴とする請求項1に記載の個体識別用タグである。
【0013】
また、請求項3の発明は、
前記個体識別情報が表示されたラベルが前記おもて面に貼り付けられて、前記個体識別情報が表示されていることを特徴とする請求項1に記載の個体識別用タグである。
【0014】
また、請求項4の発明は、
前記個体識別情報が表示されたラベルが貫通口を有し、前記貫通口に前記針部が貫通して装着されて、前記個体識別情報が表示されていることを特徴とする請求項1に記載の個体
識別用タグである。
【0015】
また、請求項5の発明は、
前記針部が翼膜を貫通して鳥の羽翼に取り付けられることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の個体識別用タグである。
【発明の効果】
【0016】
本発明の個体識別用タグは、バーコードやQRコード(登録商標)などの個体識別情報を印刷などにより表示したラベルを装着した場合、個体識別情報を機械で読み取り易い部位に装着できる。またロック部、平板部、針部が第1ヒンジおよび第2ヒンジで連結されて一体なので、バラバラにならず、作業性が高く、製造が容易である。特にこの個体識別用タグは、鳥の羽根をロック部と平板部と針部の間の隙間に挟んで、翼膜に針部を突刺して針部をロック部の嵌入口に挿嵌することで、片手で容易に、確実に取り付けられ、作業性が高い。
また、ロック構造を有しているので、針部先端がロック部から外れにくい。また小型軽量であり、ヒナの負担が少なく、成長を阻害する虞がない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の個体識別用タグの4面図である。
図2】本発明の個体識別用タグの斜視図である。
図3】本発明の個体識別用タグの縦断面図である。
図4】本発明の個体識別用タグに個体識別情報ラベルを装着した模式図である。
図5】本発明の個体識別用タグをヒナの翼膜に貫通させる様子の模式図である。
図6】本発明の個体識別用タグをヒナの羽翼に装着した状態の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明について、図を用いて説明する。なお本発明は以下の実施形態に限定して解釈されるものではない。
【0019】
図1および図2は、本発明の個体識別用タグの一実施形態の外観図で、図1は針部とロック部が嵌合していない未使用状態を示す4面図、図2は斜視図である。なお図1において、図1(a)は側面、図1(b)は矢印B、図1(c)は矢印C、図1(d)は矢印Dの方向から、それぞれ見た図である。また図3は縦断面図である。本発明の個体識別用タグ10は、受け部11とアーム部12からなるロック部1と、平板部2と、針部3からなる。そして、ロック部1と平板部2は第1ヒンジ4で、平板部2と針部3は第2ヒンジ5でそれぞれ連結され、一体に形成されている。針部3は先端8が尖っていて先端8近傍に鋸歯状の嵌合部9を有している。
【0020】
ロック部1は、図1(a)、図2で示すように、曲線状に外側に張出したアーム部12と、アーム部12の平板部が連結されている側とは反対側端部に連続する形で形成された受け部11を有する形状をしている。このアーム部12は、傾斜面であってもかまわないし、多角形状であってもかまわない。これら曲線状の面や傾斜面、あるいは多角形状の面は、第1ヒンジ4を中心に平板部2と針部3を回動させた時、図3(b)に示すようにアーム部12と平板部2と針部3とで囲まれた一定の空間部20を設けられるようにしている。この空間部20は、鳥の羽翼の前縁にある骨部を挟みこんで保持する空隙となる。また受け部11は、嵌入口6の内部にロック構造7が設けられている。ロック構造7は鋸歯状の形状を有しており、図3(b)に示すように、針部3の先端8が挿入されたときに、嵌合部9の鋸歯状の凹凸構造と係合して抜け止めとなる面側および向きに設けられているため、針部3が抜けない状態とすることができる。
【0021】
平板部2のおもて面21は平面になっており、第1ヒンジ4を中心に平板部2と針部3を回動させて先端8を受け部11に挿入したとき、おもて面21が外側(上面側)に現れ、識別し易い平面を形成する形で固定できる。このおもて面21にはバーコードやQRコード(登録商標)などの個体識別情報を印刷などにより記録したラベル等を貼り付けることができる。あるいはこのおもて面21に直接印刷することも可能である。
【0022】
針部3は、図1(a)、図2で示すように、先端8が、略三角状に尖っているため鳥の羽翼に突き刺す時に曲がり難く、かつ、抵抗が少なく、スムースに突き刺しやすくなっている。針部3を突き刺しやすくすることは、対象の鳥に対し、損傷が少なく、成長するのに問題を発生させない為に重要な要件である。針部3の先端8の近傍には鋸歯状の嵌合部9が設けられており、さらに針部3の胴部31は嵌合部9の部分より厚みが厚くなっている。その為、一旦受け部11の嵌入口6に挿入された針部3の先端8は、鋸歯状の嵌合部9がロック構造7の鋸歯状の斜面を乗り越えて嵌入口6に嵌入してロック構造7と係合し、嵌入口6から抜けにくくなっていると共に、胴部31の部分が厚く形成されていることで嵌入口6内には嵌入できないため、先端8は受け部11の内部に留まって反対側から抜け出てしまうことが無く、尖った先端8が鳥を傷つけたり、取付け作業者を傷つけたりすることがない。
【0023】
図4は、本発明の個体識別用タグ10に個体識別情報を表示したラベルを取り付けた様子を示す例で、図4(a)は前述のように平面部2のおもて面21に、バーコードやQRコード(登録商標)などの個体識別情報を印刷などにより記録して表示したラベル22をシール層23で貼り付けた態様であり、図4(b)は、識別表示のQRコード(登録商標)などを印刷し、貫通孔25を設けたラベル24を本発明の個体識別用タグ10の針部3に挿通させて装着した態様を示したものであり、いずれの態様でも使用することができる。このように、個体識別情報をあらかじめラベルに印刷したものを装着するようにすることで、高精度の印刷コードにも対応できると共に、生産性を向上できる。またそれぞれのラベルは、紙、プラスチックシートなど種々の素材から適宜選択して用いることができ、特に限定されるものではないが、強度、耐久性、印刷適性、コストなどからポリエチレンテレフタレートシートが好適である。なお個体識別情報の表示は上記の手段に限られるものではなく、個体識別用タグ10の表面に直接情報を印刷したり、個体ごとにタグの色を変えたりするなど、表示する情報量や個体数に応じ種々の手法を選択して良い。
【0024】
生まれたてなどの小さなヒナの場合、羽翼も小さいので、大きな個体識別用タグで羽翼全体を挟むように取り付けると、挟んだタグの隙間を羽翼が通り抜けて移動してしまいやすい。タグが羽翼を通過してしまうことで、識別情報を読み取る際、タグが羽毛等に隠れてしまって正常に識別番号を読み取れないだけではなく、ヒナの成長に伴い羽翼が大きくなることを阻害し、最悪の場合、壊死する恐れもあった。そのため生まれたてのヒナにタグを取り付ける場合、図5(a)に示すように羽翼の前縁にある骨部41が空間部20に挟み込まれるように羽翼の翼膜40を針部3と受け部11で挟み込んで図5(b)のように針部3の先端8を翼膜40に貫通させて個体識別用タグ10を装着するのが好適である。また本発明の個体識別用タグ10には、針部3を受け部11に嵌合した状態でアーム部12、平板部2および針部3に囲まれた空間部20が形成されているため、ヒナが成長しても羽翼(特に骨部41)は締め付けられることなく空間部20に収納される。
【0025】
図6はヒナ200の羽翼210に個体識別情報ラベル110を貼り付けた本発明の個体識別用タグ100を取り付けた態様を示す模式図である。本発明の個体識別用タグ100を羽翼210に取り付けるには、上下を挟む指2本でも、前述のように翼膜と呼ばれる薄い皮膜に針部を容易に貫通させて固定できる。必要な力より大きな力で針部を押し込んでも、針部先端が受け部から飛び出すこともなく、針部先端が指に刺さって、怪我をすることもない。また、羽翼に取り付けると、体の高い位置に取り付けられるため汚れにくいの
で、読み取りにくくなることも無い。かつ、鳥を一羽毎に捕まえなくても、単に並べて、同じ方向に向けさせれば、効率よくQRコード(登録商標)などの情報を読むことができるので、効率が良く、短時間で確認ができる。
【0026】
本発明の個体識別用タグは、単に一つの射出成型金型を使用して、効率的に生産できる。射出成形する基材としては、ポリプロピレンやエチレン・プロピレン共重合体、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレンなどのオレフィン系樹脂や、ポリメチルメタアクリレートなどが使用できる。またその大きさは特に限定するものではないが、ヒナに取り付けるためには小型・軽量であることが好ましく、また針部先端をロック部に挿入するのにある程度の強度が必要なため、図1に示す幅Xが10mm以下、厚みYは3mm以下とすると好ましい。また、図3(b)のように針部3を受け部11に挿入した状態で、空間部20を少なくとも直径10mmの円Zが収納できるような大きさにすると、ヒナが成長した後も羽翼(特に骨部)を締め付ける虞がなく好ましい。
【0027】
本発明の個体識別用タグは以上のようなもので、個体識別情報を表示したラベルを平板部に貼り付けるか、または針部を貫通させて取付けることで、見やすい位置に取り付けられるため、バーコードやQRコード(登録商標)などを個体識別情報として記録した場合、個体識別情報を機械で読み取り易い。また、全体の形状がヒンジで一体なので、生産性が高い。特に、本発明の個体識別用タグは、ヒンジで一体になっていて、バラバラにならず、汚れにくい鳥の羽翼を受け部と針部の間に指で挟んで、針部を翼膜に貫通させて嵌入口に押し込んで挿嵌するだけで確実に取り付けられ、作業性が高い。
また、抜け止めのロック構造を有しているので、針部先端が受け部から外れにくく、かつ、作業者が傷つきにくい。
さらに、羽翼に取り付けると、QRコード(登録商標)など安価で多量の情報を、手間無く短時間で読み取ることができる。
【符号の説明】
【0028】
1・・・ロック部
2・・・平板部
3・・・針部
4・・・第1ヒンジ
5・・・第2ヒンジ
6・・・嵌入口
7・・・ロック構造
8・・・先端
9・・・嵌合部
10・・・個体識別用タグ
11・・・受け部
12・・・アーム部
20・・・空間部
21・・・おもて面
22、24・・・ラベル
23・・・シール層
25・・・貫通孔
31・・・胴部
40・・・翼膜
41・・・骨部
100・・・個体識別用タグ
200・・・ヒナ
図1
図2
図3
図4
図5
図6