特許第6919587号(P6919587)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6919587
(24)【登録日】2021年7月28日
(45)【発行日】2021年8月18日
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/00 20060101AFI20210805BHJP
   B41J 2/47 20060101ALI20210805BHJP
   G02B 26/10 20060101ALI20210805BHJP
【FI】
   G03G21/00 510
   G03G21/00 388
   B41J2/47 101M
   G02B26/10 B
【請求項の数】7
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2018-14521(P2018-14521)
(22)【出願日】2018年1月31日
(65)【公開番号】特開2019-132976(P2019-132976A)
(43)【公開日】2019年8月8日
【審査請求日】2019年12月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(72)【発明者】
【氏名】上野 敏昭
【審査官】 市川 勝
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−068927(JP,A)
【文献】 特開2002−372675(JP,A)
【文献】 特開2005−161790(JP,A)
【文献】 特開2003−291424(JP,A)
【文献】 特開2006−155339(JP,A)
【文献】 特開2012−045775(JP,A)
【文献】 特開平05−019204(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0212902(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 21/00
B41J 2/47
G02B 26/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置を識別するための第2識別情報を前記画像形成装置から取得し、前記第2識別情報を含む送信要求をサーバー装置に送信することにより、前記画像形成装置が備える光走査装置を識別するための第1識別情報であって前記第2識別情報に予め対応付けられている前記第1識別情報に対応する前記光走査装置の特性データを、前記第1識別情報と前記特性データとが対応付けられて記憶された前記サーバー装置の第1記憶部から取得する取得処理部と、
前記光走査装置により走査される光が光検出部によって検出されてから予め定められた待機時間経過後に画像データに基づく変調光が前記画像形成装置の像担持体において照射され始める照射開始位置と、前記像担持体において予め定められた基準照射開始位置とのずれ量を、前記特性データに基づいて導出するずれ量導出部と、
前記ずれ量導出部により導出された前記ずれ量を前記画像形成装置に送信する送信処理部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記特性データは、前記光走査装置により照射される前記変調光が前記像担持体において予め定められた画像形成領域を走査する走査時間を示し、
前記ずれ量導出部は、前記光走査装置の前記走査時間と予め定められた基準走査時間との差に基づいて前記ずれ量を導出する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記ずれ量導出部は、前記特性データを予め定められている計算式に代入することにより前記ずれ量を導出する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記ずれ量をDとし、前記画像形成領域の前記基準照射開始位置からの距離をRDとし、前記光走査装置が前記画像形成領域を走査する走査速度をSVとし、前記走査時間をLD_Timingとし、前記画像形成装置により形成される画像の解像度をRL/MDとしたとき、
前記計算式は、下記(1)式である、請求項3に記載の情報処理装置。
D=((RD/(SV)−LD_Timing)×SV×(RL/MD)・・・(1)
【請求項5】
前記取得処理部は、前記光走査装置とは別に設けられ前記光走査装置に対応する前記第1識別情報が記憶された第2記憶部から前記第1識別情報を取得する、
請求項1〜4のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記光走査装置は複数の光走査部を備え、
前記第1記憶部には、前記第1識別情報と、前記複数の光走査部の特性データとが対応付けられて記憶されており、
前記取得処理部は、前記第1識別情報に対応する前記複数の光走査部の特性データを前記第1記憶部から取得し、
前記ずれ量導出部は、前記複数の光走査部の前記特性データに基づき、前記複数の光走査部毎に前記ずれ量を導出する、
請求項1〜5のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項7】
光源からの入射光を検出する光検出部を有する光走査装置と、画像データに基づく変調光が照射され始める基準照射開始位置が予め定められている像担持体と、を備える画像形成装置と、
前記画像形成装置を識別するための第2識別情報を前記画像形成装置から取得し、前記第2識別情報を含む送信要求をサーバー装置に送信することにより、前記光走査装置を識別するための第1識別情報であって前記第2識別情報に予め対応付けられている前記第1識別情報に対応する前記光走査装置の特性データを、前記第1識別情報と前記特性データとが対応付けて記憶された前記サーバー装置の第1記憶部から取得し、前記光検出部によって前記入射光が検出されてから予め定められた待機時間経過後に前記変調光が前記像担持体において照射され始める照射開始位置と、前記基準照射開始位置とのずれ量を前記特性データに基づいて導出し、前記ずれ量を前記画像形成装置に送信する、情報処理装置と、
を備える情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置の検査時に用いられる情報処理装置及び情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置に対しては工場出荷前に検査が実施される。前記画像形成装置において、像担持体には、画像データに基づく光である変調光が照射され始める基準照射開始位置が設計段階で予め定められている。前記検査において、前記画像形成装置では、光走査装置により走査された光が走査され、光検出部によって前記光の検出から予め定められた待機時間経過後に、前記変調光が前記像担持体に向けて出射される。以下、前記像担持体において前記変調光が照射され始める位置を照射開始位置という。検査担当者は、専用の測定装置を用いて、前記照射開始位置を実測する。前記照射開始位置が前記基準照射開始位置からずれている場合、前記検査担当者は、情報処理装置を用いて、前記ずれ量を導出する。前記ずれ量は前記出荷前の画像形成装置に設けられている記憶装置に格納される。
【0003】
なお、前記検査担当者の前記検査時の工数は従来から課題視されており、前記工数を低減するために様々な技術が開示されている(例えば特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015−114564号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記検査担当者は前記検査において非常の多くの項目の検査を実施する。したがって、前記照射開始位置の実測及びずれ量の導出に要する前記検査担当者の工数を低減することが要望されている。
【0006】
本発明の目的は、検査担当者の工数を低減可能な情報処理装置及び情報処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一の局面に係る情報処理装置は、取得処理部と、ずれ量導出部と、送信処理部と、を備える。前記取得処理部は、画像形成装置が備える光走査装置を識別するための第1識別情報に対応する前記光走査装置の特性データを、前記第1識別情報と前記特性データとが対応付けられて記憶された第1記憶部から取得する。前記ずれ量導出部は、前記光走査装置により走査される光が光検出部によって検出されてから予め定められた待機時間経過後に画像データに基づく変調光が前記画像形成装置の像担持体において照射され始める照射開始位置と、前記像担持体において予め定められた基準照射開始位置とのずれ量を、前記特性データに基づいて導出する。前記送信処理部は、前記ずれ量導出部により導出された前記ずれ量を前記画像形成装置に送信する。
【0008】
本発明の他の局面に係る情報処理システムは、画像形成装置と、情報処理装置と、を備える。前記画像形成装置は、光源からの入射光を検出する光検出部を有する光走査装置と、画像データに基づく変調光が照射され始める基準照射開始位置が予め定められている像担持体と、を備える。前記情報処理装置は、前記光走査装置を識別するための第1識別情報に対応する前記光走査装置の特性データを、前記第1識別情報と前記特性データとが対応付けて記憶された第1記憶部から取得し、前記光検出部によって前記入射光が検出されてから予め定められた待機時間経過後に前記変調光が前記像担持体において照射され始める照射開始位置と、前記基準照射開始位置とのずれ量を前記特性データに基づいて導出し、前記ずれ量を前記画像形成装置に送信する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、前記検査担当者の工数を低減可能な情報処理装置及び情報処理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1A図1Aは、画像形成装置の構成を示す模式図である。
図1B図1Bは、図1Aに示される感光体ドラムの画像形成領域を示す模式図である。
図2図2は、図1Aに示される光走査装置の詳細な構成を示すブロック図である。
図3図3は、図2に示されるポリゴンミラーの上面図である。
図4図4は、図2に示される記憶部に格納される情報を示す模式図である。
図5図5は、図2に示される制御部による照射開始位置の制御を示すタイミングチャートである。
図6図6は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置及びサーバー装置の構成と、図1Aに示される画像形成装置の要部の構成を示すブロック図である。
図7図7は、図6に示されるサーバー装置に格納されている第1データベース及び第2データベースのデータ構造を示す模式図である。
図8A図8Aは、図6に示されるサーバー装置、情報処理装置及び画像処理装置における処理手順の前半部分及びこれらの間で行われるデータ通信の前半部分を示す図である。
図8B図8Bは、図6に示されるサーバー装置、情報処理装置及び画像処理装置における処理手順の後半部分及びこれらの間で行われるデータ通信の後半部分を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
【0012】
[実施形態]
図1Aにおいて、画像形成装置1は、画像データに基づいてカラー画像をシートに印刷するプリンターである。なお、画像形成装置1はプリンターに限らず、ファクシミリ、複写機、又は、前記プリンター、前記ファクシミリ及び前記複写機の機能を有する複合機も、本発明に係る画像形成装置の一例である。
【0013】
画像形成装置1は、所謂タンデム方式のカラー画像形成装置であり、画像形成部2〜5と、中間転写ユニット6と、二次転写装置7と、定着装置8と、光走査装置9と、給紙部10と、排紙部11と、を備える。
【0014】
画像形成部2〜5は、画像形成装置1の左右方向に並設されている。画像形成部2はブラックの前記トナー像を形成し、画像形成部3はイエローの前記トナー像を形成し、画像形成部4はシアンの前記トナー像を形成し、画像形成部5はマゼンタの前記トナー像を形成する。
【0015】
画像形成部2は、より詳細には、感光体ドラム12、帯電装置16、現像装置20、及び一次転写装置24等を備える。同様に、画像形成部3,4,5は、感光体ドラム13,14,15、帯電装置17,18,19、現像装置21,22,23、及び一次転写装置25,26,27等を備える。
【0016】
感光体ドラム12〜15は、本発明における像担持体の一例であり、主走査方向MD1に長い円柱形状を有する。感光体ドラム12〜15は、主走査方向MD1に平行な中心軸を有し、前記中心軸を中心として主走査方向MD1に直交する副走査方向SD1に回転する。主走査方向MD1は、画像形成装置1の前後方向等に平行な方向であり、且つ前記中心軸の一方端側から他方端側に向かう方向である。
【0017】
光走査装置9は、画像形成装置1において画像形成部2〜5の下方に設けられている。光走査装置9は、変調光ML1〜ML4を生成可能である、変調光ML1,ML2,ML3,ML4は、前記ブラック、前記イエロー、前記シアン及び前記マゼンタ用の画像データに基づき変調された光である。光走査装置9は、変調光ML1〜ML4を主走査方向MD1に偏向及び走査し、感光体ドラム12〜15の周面において予め定められる画像形成領域FR1に照射する。画像形成領域FR1は、図1Bに示されるように、主走査方向MD1に平行なライン状の領域である。画像形成領域FR1は、感光体ドラム12〜15の周面において予め定められている基準照射開始位置SP1から主走査方向MD1に予め定められている距離RDまでの範囲内の領域である。基準照射開始位置SP1及び距離RDは、前記シートに形成されるトナー像のサイズ及び解像度等に基づき定められる。変調光ML1〜ML4は、より詳細には、対応する画像形成領域FR1に、基準照射開始位置SP1から主走査方向MD1に沿って照射される。これにより、感光体ドラム12〜15の周面には対応色の前記静電潜像が1ラインずつ順次形成される。
【0018】
現像装置20〜23は、感光体ドラム12〜15に形成された静電潜像を、対応色の前記トナーにより顕像化する。これにより、感光体ドラム12〜15の周面には、対応色のトナー像が形成される。
【0019】
中間転写ユニット6は、中間転写ベルト6Aと、駆動ローラー6Bと、従動ローラー6Cとを有する。中間転写ベルト6Aは、駆動ローラー6B及び従動ローラー6Cによって回転駆動可能に支持されることにより、自身の外周面が感光体ドラム12〜15の前記周面に接しながら走行可能となる。中間転写ベルト6Aの前記外周面が感光体ドラム12〜15と一次転写装置24〜27との間を通過する際に、前記外周面には感光体ドラム12〜15からトナー像が順に転写され重ね合わせられる。これにより、前記外周面には、前記カラー画像としての合成トナー像が形成される。
【0020】
二次転写装置7は、中間転写ベルト6Aに転写された前記合成トナー像を給紙部10から搬送されてきた前記シートに転写する。前記合成トナー像が転写された前記シートは、定着装置8に向けて搬送される。定着装置8は、前記シート上に前記合成トナー像を定着させる。前記合成トナー像が定着させられた前記シートは排紙部11に排出される。
【0021】
次に、光走査装置9の詳細な構成と、制御部67による変調光ML1〜ML4の照射開始位置の制御と、について詳説する。
【0022】
図2において、光走査装置9は、光源部40と、第1光学系部41と、偏向部42と、結像部43と、第2光学系部44と、を、樹脂等により成型されている筐体(図示せず)の内部に備える。なお、光走査装置9は、情報が格納される不揮発性メモリー等の記憶部を備えていない。また、図2において、画像形成装置1は、制御部67と、記憶部68とを備える。制御部67及び記憶部68は光走査装置9の外部に設けられている。
【0023】
光源部40は、レーザーダイオード等である複数の光源45〜48を備える。光源45〜48は、感光体ドラム12〜15に対応して設けられている。光源45〜48は、制御部67の制御下で光を出射可能である。
【0024】
第1光学系部41は、複数の第1光学系49〜52を備える。第1光学系49〜52は、光源45〜48に対応して設けられている。第1光学系49〜52のそれぞれは、コリメーターレンズ及びシリンドリカルレンズ(いずれも不図示)を含む。第1光学系49〜52は、前記コリメーターレンズにより、光源45〜48の出射光を平行光束に変換する。また、第1光学系49,50は、前記シリンドリカルレンズにより、前段の前記コリメーターレンズから入射光を線状に集光し、ポリゴンミラー53が有する偏向面P1,P2(図3を参照)上に結像させる。第1光学系51,52は、前記シリンドリカルレンズにより、前段の前記コリメーターレンズから入射光を線状に集光し、ポリゴンミラー54が有する偏向面P3,P4(図3を参照)に結像させる。
【0025】
偏向部42は、ポリゴンミラー53,54、ポリゴンモーター55,56と、を有する。ポリゴンミラー53,54は、本発明における複数の光走査部の一例である。
ポリゴンミラー53,54のそれぞれは、図3に示されるように、上面視で正六角形状等を有し、前記正六角形の各辺に沿って複数の偏向面を有する回転多面鏡である。ポリゴンミラー53,54は、それぞれの回転中心Q1,Q2を中心として、ポリゴンモーター55,56(図2を参照)から与えられる駆動力により回転する。ポリゴンミラー53は、偏光面P1,P2に結像された光を偏向し主走査方向MD1に繰り返し走査する。同様に、ポリゴンミラー54は、偏光面P3,P4に結像された光を偏向し主走査方向MD1に繰り返し走査する。なお、本実施形態では、ポリゴンミラー53,54は上面視で時計回り(矢印A4を参照)に回転される。この回転により、偏向面P1,P3で偏向される光は、図3の矢印A2が示す主走査方向MD1に走査され、偏向面P2,P4で偏向される光は、図3の矢印A3が示す主走査方向MD1に走査される。
【0026】
結像部43は、図2に示されるように、fθレンズ57〜60を有する。fθレンズ57,58は偏向面P1,P3により偏向される光が入射される。fθレンズ59,60は偏向面P2,P4により偏向される光が入射される。fθレンズ57〜60は、予め定められている一定の走査速度SV(後述の式(1),(2)を参照)で入射光を主走査方向MD1に走査する。
【0027】
図2において、第2光学系部44は、複数の反射ミラー(不図示)等を含む光学系61〜64を含む。光学系61〜64は、前段のfθレンズ57〜60からの入射光を感光体ドラム12〜15の画像形成領域FR1に導く。これにより、画像形成領域FR1には、光走査装置9からの光が主走査方向MD1に走査速度SVで走査される。
【0028】
また、光走査装置9は、光源45,47からの出射光を検出する光検出部65,66を有する。具体的に、光検出部65,66は、図3に示されるように、偏向面P1,P3により走査される光のうち、感光体ドラム12,14の画像形成領域FR1(図1Bを参照)よりも主走査方向MD1の上流側で走査される光を入射可能に光走査装置9内に配置される。光検出部65,66は、入射光を検出すると同期信号SS1,SS2(図3図5を参照)を制御部67に送信する。制御部67は、同期信号SS1の受信から(換言すると、光走査装置9により走査される光が光検出部65によって検出されてから)後述の待機時間経過後に、対応色の前記画像データを光源45,46に与え始める。また、制御部67は、同期信号SS2の受信から後述の待機時間経過後に、対応色の前記画像データを光源47,48に与え始める。
【0029】
なお、光走査装置9には第1識別情報ID1(図6を参照)が割り当てられている。第1識別情報ID1は、画像形成装置1に搭載される光走査装置9を識別するための情報であって、光走査装置9のシリアル番号等である。光走査装置9は前記記憶部を備えていないため、第1識別情報ID1は光走査装置9には格納されていない。
【0030】
制御部67は、図示しないCPU、ROM及びRAMを備える。なお、制御部67は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)又はDSP(Digital Signal Processor)などの電子回路であってもよい。前記CPUは、前記ROMに記憶されているプログラムを実行することにより、画像形成装置1の動作を制御する。
【0031】
記憶部68は、EEPROM等の不揮発性メモリーである。記憶部68には、同期信号SS1,SS2のずれ量D1,D2(図4を参照)として予め格納されている。ここで、
工場出荷前の画像形成装置1において、制御部67は、同期信号SS1,SS2を受信してから予め定められている待機時間経過時に対応色の前記画像データを光走査装置9に与えることを想定する。また、前記工場出荷前の画像形成装置1において、画像形成領域FR1上で変調光ML1〜ML4が照射され始める照射開始位置を実測することを想定する。前記工場出荷前の画像形成装置1に搭載される光走査装置9の製造ばらつきにより、前記前記照射開始位置は、基準照射開始位置SP1からずれる場合がある。ずれ量D1,D2は、前記工場出荷前における前記照射開始位置と、基準照射開始位置SP1とのずれ量を示し、画像形成装置1の検査時に情報処理装置72により実行される処理(図8A及び図8Bを参照)により記憶部68に格納される。
【0032】
また、記憶部68には、図8A及び図8Bに示す処理等のために第2識別情報ID2が予め格納される。第2識別情報ID2は、画像形成装置1を識別するための情報であり、画像形成装置1のシリアル番号等である。
【0033】
前記工場出荷後の画像形成装置1において、制御部67は、前記CPUが前記プログラムを実行することにより、駆動制御部67Aと、発光制御部67Bとして機能する。
【0034】
駆動制御部67Aは、ポリゴンモーター55,56の駆動制御を行う。具体的に、駆動制御部67Aは、画像形成装置1による画像形成中、ポリゴンミラー53,54を予め定められている角速度で図3の矢印A4が示す時計回りの方向に回転させる。
【0035】
発光制御部67Bは光源45〜48の発光制御を行う。具体的に、発光制御部67は、ポリゴンモーター55,56の駆動制御が行われている間、光検出部65から入力される同期信号SS1,SS2に基づいて、感光体ドラム12〜15に静電潜像を形成するために、対応色の前記画像データを光源45〜48に出力し始める。
【0036】
具体的に、画像形成装置1による画像形成の開始後、発光制御部67Bは、記憶部68内のずれ量D1、D2を前記RAMに読み出す。発光制御部67Bは、予めプログラムに記述されている基準待機時間をずれ量D1,D2で調整して待機時間Δt1,Δt2を求める。前記基準待機時間は、光走査装置9に製造ばらつきが無い場合における発光制御部67Bの待機時間である。画像形成装置1は、光走査装置9に製造ばらつきが無い場合、発光制御部67Bが同期信号SS1,SS2を受信してから前記基準待機時間経過後に対応色の前記画像データを光源45〜48に与えることで、変調光ML1〜ML2は基準照射開始位置SP1から走査されるよう設計されている。
【0037】
前記画像形成の開始後、発光制御部67Bは、前記画像データで変調されていない無変調光を光源45〜48から出射させる。光検出部65,66は、光源45,47から出射された無変調光が入射されると、同期信号SS1,SS2を制御部67に送信する。制御部67において、発光制御部67Bは、図5に示されるように、同期信号SS1の受信から待機時間Δt1の経過後に、対応色の前記画像データを光源45,46に与え始め、その結果、光源45,46は、変調光ML1,ML2(図2を参照)を出射し始める。発光制御部67Bは、同期信号SS2の受信から待機時間Δt2の経過後に、対応色の前記画像データを光源47,48に与え始め、その結果、光源47,48は変調光ML3,ML4を出射し始める。
【0038】
従来、画像形成装置の製造工場では、出荷前の前記画像形成装置のそれぞれに対し検査が実施される。前記検査の一項目として、基準照射開始位置SP1に対する前記照射開始位置のずれ量の検査がある。検査担当者は、専用の測定装置を用いて、前記照射開始位置を実測する。前記照射開始位置が基準照射開始位置SP1からずれている場合、前記検査担当者は、情報処理装置を用いて、前記ずれ量を導出する。前記ずれ量は前記出荷前の画像形成装置に設けられている記憶装置に格納される。前記画像形成装置の出荷後、前記光走査装置は、前記ずれ量に基づき調整された前記待機時間に基づき、前記変調光を前記像担持体に向けて出射し始める。
【0039】
しかし、前記検査担当者は前記検査において非常の多くの項目の検査を実施する。したがって、前記照射開始位置の実測及びずれ量の導出に要する前記検査担当者の工数を低減することが要望されている。
【0040】
図6において、情報処理システム100は、画像形成装置1の製造工場に設けられる。情報処理装置100において、サーバー装置71及び情報処理装置72は通信ネットワーク73を介してデータ通信可能に接続される。また、情報処理装置72は、前記出荷前の画像形成装置1と通信ケーブル74を介してデータ通信可能に接続される。
【0041】
サーバー装置71は、制御部71Aと、記憶部71Bと、通信インターフェイス71Cと、を備える。なお、図6では、通信インターフェイスは通信IFと略記されている。
【0042】
制御部71Aは、図示しないCPU、ROM及びRAMを備える。前記CPUは、前記ROMに記憶されているプログラムを実行することにより、サーバー装置71の動作を制御する。
【0043】
記憶部71Bは、ハードディスクドライブ等、相対的に大容量の情報を格納可能な記憶装置であり、光走査装置9とは別のサーバー装置71に設けられる。記憶部71Bは、本発明における第1記憶部及び第2記憶部の一例である。記憶部71Bには、図7に示されるように、第1データベースDB1及び第2データベースDB2が格納される。なお、第1データベースDB1及び第2データベースDB2は互いに異なるサーバー装置に格納されていてもよい。また、後述の情報処理装置72が大容量の情報を格納可能な記憶部を備える場合、第1データベースDB1及び第2データベースDB2は前記記憶部に格納されてもよい。
【0044】
第1データベースDB1には、第1識別情報ID1と特性データCD1とが対応付けられて、前記製造工場に納入される光走査装置9毎に記録される。換言すると、第1データベースDB1には、第1識別情報ID1及び特性データCD1の組が光走査装置9毎に記録される。特性データCD1は、同組の第1識別情報ID1で識別される光走査装置9の特性データであり、本実施形態では、ポリゴンミラー53に対応するLD1_Timingと、ポリゴンミラー54に対応するLD2_Timingとを含む。LD1_Timing及びLD2_Timingは、LD1_Timing及びLD2_Timingは、変調光ML1,ML3が画像形成領域FR1の距離RDだけ走査速度SVで走査されるのに要する走査時間を示す特性データである。ここで、LD1_Timing及びLD2_Timingは、光走査装置9毎で固有の前記走査時間を示す。即ち、光走査装置9に前記製造ばらつきが無い場合、LD1_Timing及びLD2_Timingのそれぞれは光走査装置9毎で互いに同じ前記走査時間を示す。
【0045】
前記製造工場には、光走査装置9の製造元から、複数の光走査装置9が納入される。光走査装置9の製造元は、自身の製品を納入前に、専用のデータ収集装置(図示せず)を用いて納入前の光走査装置9毎に、LD1_Timingと、LD2_Timingを含む特性データCD1を測定する。前記製造元は、光走査装置9の納入時、第1識別情報ID1毎に特性データCD1を記録した電子ファイルを前記工場側の前記検査担当者等に渡す。前記検査担当者は、サーバー装置71を操作することにより、前記電子ファイルに含まれる第1識別情報ID1及び特性データCD1を第1データベースDB1に登録する(図7を参照)。なお、光走査装置9の製造元が、複数の光走査装置9の納入前後に、第1識別情報ID1及び特性データCD1を第1データベースDB1に登録することも考えられる。
【0046】
第2データベースDB2には、第1識別情報ID1及び第2識別情報ID2が、前記出荷前の画像形成装置1毎に対応付けて記憶される。換言すると、第2データベースDB2には、第1識別情報ID1及び第2識別情報ID2の組が、前記出荷前の画像形成装置1毎に記憶される。ここで、第1識別情報ID1で識別可能な光走査装置9は、同組の第2識別情報ID2で識別可能な画像形成装置1に前記製造工場において搭載される。搭載前後に、前記工場における担当者は、光走査装置9及びこれが搭載される画像形成装置1を決定した後、対応する第1識別情報ID1及び第2識別情報ID2をサーバー装置71に設けられる操作部(図示せず)を操作して第2データベースDB2に登録する(図7を参照)。
【0047】
図6において、情報処理装置72は、前記工場出荷前の画像形成装置1の検査に用いられ、制御部72Aと、通信インターフェイス72Bを備える。
【0048】
制御部72Aは、図示しないCPU、ROM及びRAMを備える。前記CPUは、前記ROMに記憶されているプログラムを実行することにより、取得処理部72E、ずれ量導出部72F及び送信処理部72Gとして機能する。
【0049】
取得処理部72Eは、画像形成装置1が備える光走査装置9を識別するための第1識別情報ID1に対応する特性データ(即ち、LD1_Timing及びLD2_Timing)を、第1識別情報ID1と前記特性データとが対応付けて記憶された記憶部71Bの第1データベースDB1から取得する。
【0050】
ずれ量導出部72Fは、光走査装置9により走査される光が光検出部65によって検出されてから予め定められた待機時間経過後に画像データに基づく変調光が画像形成装置1の感光体ドラム12,13において照射され始める照射開始位置と、感光体ドラム12,13において予め定められた基準照射開始位置とのずれ量を、前記特性データ(具体的には、LD1_Timing)に基づいて導出する。同様に、ずれ量導出部72Fは、光走査装置9により走査される光が光検出部66によって検出されてから前記待機時間経過後に画像データに基づく変調光が感光体ドラム14,15において照射され始める照射開始位置と、感光体ドラム14,15において予め定められた基準照射開始位置とのずれ量を、前記特性データ(具体的には、LD2_Timing)に基づいて導出する。
【0051】
送信処理部72Gは、ずれ量導出部72Fにより導出されたずれ量を画像形成装置1に送信する。
【0052】
以下、図8A及び図8Bを参照して、サーバー装置71、情報処理装置72及び画像処理装置1における処理手順及びこれらの間で行われるデータ通信をより詳細に説明する。
【0053】
図8Aにおいて、光走査装置9の工場納入時等に、サーバー装置71において、制御部71Aは、光走査装置9のそれぞれの第1識別情報ID1及び特性データCD1の組を取得し、記憶部71Bの第1データベースDB1に記録する(図8AのステップST1)。
【0054】
前記製造工場において、光走査装置9は画像形成装置1において予め定められている位置に取り付けられる。サーバー装置71において、制御部71Aは、第1識別情報ID1及び第2識別情報ID2の組を取得し、記憶部71Bの第2データベースDB2に記録する(ステップST2)。
【0055】
次に、前記製造工場において、出荷前の画像形成装置1が検査される。検査中、情報処理装置72は、前記出荷前の画像形成装置1とデータ通信可能に通信ケーブル74により接続され、前記検査担当者により操作される。この操作に従って、情報処理装置72において、制御部72Aは、第2識別情報ID2の送信要求RS1を生成し、通信インターフェイス72Cを介して通信ケーブル74に送出する(ステップST3)。
【0056】
送信要求RS1は通信ケーブル74を伝送され(シーケンスSQ1)、画像形成装置1において、制御部67は、通信インターフェイス69を介して送信要求RS1を受信する(ステップST4)。その後、制御部67は、記憶部68から第2識別情報ID2を取得し、通信インターフェイス69を介して通信ケーブル74に送出する(ステップST4)。
【0057】
第2識別情報ID2は通信ケーブル74を伝送され(シーケンスSQ2)、情報処理装置72において、制御部72Aは、通信インターフェイス72Cを介して第2識別情報ID2を取得する(ステップST5)。その後、制御部72Aは、第1識別情報ID1の送信要求RS2を生成する。送信要求RS2には、ステップST6で受信された第2識別情報ID2を含む。制御部72Aは、通信インターフェイス72Cを介して通信ネットワーク73に送信要求RS2を送出する(ステップST5)。
【0058】
送信要求RS2は通信ネットワーク73を伝送され(シーケンスSQ3)、サーバー装置71において、制御部71Aは、通信インターフェイス71Cを介して送信要求RS2を受信する(ステップST6)。その後、制御部71Aは、送信要求RS2に含まれる第2識別情報ID2と同組の第1識別情報ID1を記憶部71Bの第2データベースDB2から取得し、通信インターフェイス71Cを介して通信ネットワーク73の送出する(ステップST6)。
【0059】
第1識別情報ID1は通信ネットワーク73を伝送され(シーケンスSQ4)、情報処理装置72において、制御部72Aは、通信インターフェイス72Cを介して第1識別情報ID1を取得する(ステップST7)。その後、制御部72Aは、特性データCD1の送信要求RS3を生成する。送信要求RS3には、ステップST7で受信された第1識別情報ID1を含む。制御部72Aは、通信インターフェイス72Cを介して通信ネットワーク73に送信要求RS3を送出する(ステップST7)。
【0060】
送信要求RS3は通信ネットワーク73を伝送され(シーケンスSQ5)、サーバー装置71において、制御部71Aは、通信インターフェイス71Cを介して送信要求RS3を受信する(ステップST8)。その後、制御部71Aは、送信要求RS3に含まれる第1識別情報ID1と同組の特性データCD1に含まれるLD1_Timing及びLD2_Timingを記憶部68の第1データベースDB1から取得し、通信インターフェイス71Cを介して通信ネットワーク73に送出する(ステップST8)。
【0061】
情報処理装置72には、通信ネットワーク73を介してLD1_Timing及びLD2_Timingが入力される(シーケンスSQ6)。制御部72Aは、通信インターフェイス72Cを介してLD1_Timing及びLD2_Timingを受信する(ステップST9)。なお、ステップST7,ST9において、制御部71Aは、本発明における取得処理部72Eとして機能する。
【0062】
ここで、ずれ量D1,D2は、LD1_Timing及びLD2_Timingを予め定められている計算式に代入することにより算出することが可能である。計算式は具体的には次式(1),(2)で示される。なお、前記計算式は、画像形成装置1の構成に応じて適宜適切に定められる。
【0063】
D1=((RD/(SV)−LD1_Timing)×SV×(RL/MD)…(1)
D2=((RD/(SV)−LD2_Timing)×SV×(RL/MD)…(2)
【0064】
上式(1),(2)において、D1,D2は、本発明におけるずれ量Dの一例である。RDは、画像形成領域FR1における基準照射開始位置SP1からの距離であり、例えば28.88mmである。また、πは円周率である。また、SVは、前記結像部43による光の前記走査速度であり、例えばSVは0.36×πである。また、RLは、前記シートに形成される前記トナー像の単位インチあたりの解像度であり、例えば600である。また、MDは、1インチをミリメーターに換算した値であり、25.4である。
【0065】
制御部72Aは、光走査装置9の走査時間を示すLD1_Timing又はLD2_Timingと、予め定められた基準走査時間RD/SVとの差に基づいてずれ量D1又はD2を導出する。具体的に、制御部72Aは、前記計算式(1),(2)に、ステップST9で受信したLD1_Timing及びLD2_Timingを代入して、ずれ量D1,D2を導出する(図8BのステップST10)。換言すると、制御部72Aは、ポリゴンミラー53,54毎にずれ量D1,D2を導出する。ステップS10において、制御部71Aは、本発明におけるずれ量導出部72Fとして機能する。
【0066】
次に、制御部72Aは、ずれ量D1,D2を記憶部68に格納するための格納指示SC1を生成する。格納指示SC1はずれ量D1,D2を含む。制御部72Aは、通信インターフェイス72Cを介して通信ケーブル74に格納指示SC1を送出する(ステップST11)。ステップS11において、制御部71Aは、本発明における送信処理部72Gとして機能する。
【0067】
画像形成装置1には、格納指示SC1が入力される(シーケンスSQ7)。制御部67は、通信インターフェイス69を介して格納指示SC1を受信する(ステップST12)。その後、制御部67は、格納指示SC1からずれ量D1,D2を取り出し、記憶部68に格納する(ステップST12)。画像形成装置1において、発光制御部67Bは、ずれ量D1,D2に基づき待機時間Δt1,Δt2を導出し光源45〜48の発光制御(図5を参照)を行う。
【0068】
上記の通り、画像形成装置1の検査に情報処理装置72を用いることにより、前記照射開始位置の実測を前記検査担当者が実施する必要が無くなるとともに、ずれ調整に要する前記検査担当者の工数が低減される。
【0069】
特に、情報処理装置72は、光走査装置9の製造元から得られ且つサーバー装置71に格納される特性データCD1に基づきずれ量D1,D2を導出する。それゆえ、光走査装置9のそれぞれにLD1_Timing及びLD2_Timingが格納される前記記憶部が無くとも、前記製造元で得られる特性データCD1が情報処理装置72により活用されることで、前記検査担当者の工数を低減することができる。
【0070】
また、情報処理部72は、画像形成装置1に格納されている第2識別情報ID2を取得し、サーバー装置71から第2識別情報ID2に対応する第1識別情報ID1を取得する。
それゆえ、前記検査担当者は、画像形成装置1に割り当てられている第2識別情報ID2を目視等で確認する必要が無くなる。これにより、前記検査担当者の工数を低減することが可能となる。
【0071】
なお、第1データベースDB1は、前記検査時以外にも様々な用途で活用可能である。例えば、前記工場に納入された光走査装置9のそれぞれの特性データCD1がディスプレー(図示せず)に表示されることで、前記工場の作業者は、個々の光走査装置9又はロット毎の光走査装置9の特性データCD1を把握することが可能となる。他にも、特定データCD1が納入時期毎に前記ディスプレーに表示される場合には、前記作業者は、前記納入時期毎に光走査装置9の品質を確認することも可能となる。また、出荷後に光走査装置9の特性データCD1が取得される場合には、光走査装置9の経年変化を前記ディスプレーで前記工場の作業者は把握することが可能となる。
【符号の説明】
【0072】
100 情報処理システム
1 画像形成装置
12〜15 感光体ドラム
67 制御部
68 記憶部
9 光走査装置
45〜48 光源
65,66光検出部
71 サーバー装置
72 情報処理装置
72E 取得処理部
72F ずれ量導出部
72G 送信処理部
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B