技術分野
本願発明は、薬物動態解析方法、薬物動態解析装置及びプログラムに関し、特に、患者の薬物動態の変化を解析する薬物動態解析方法等
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
しかしながら、単順に生理機能が一定であるという仮定の下では、図7(a)にあるように患者の生理機能の変化を描写することができなかった。
また、非特許文献1記載の手法では、図7(b)にあるように、血清クレアチニンの量の上昇に伴い、血中濃度が上昇している点は描写できている。しかしながら、持続腎代替療法が開始され、血中濃度が低下することは描写できていない。このように、区間に分けて複雑な計算が必要になり、患者の複雑な薬物動態の変化を記述できず、真の血中濃度の推移を描写することが困難であった。
そこで、本願発明は、患者の生理機能の変化に対応して、この患者の薬物動態の変化を容易に解析することが可能な薬物動態解析方法等を提案することを目的とする。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本願発明の第1の観点は、患者の薬物動態の変化を解析する薬物動態解析方法であって、解析装置が備える個人薬物動態計算手段及び集団薬物動態獲得手段が、前記解析装置に入力された前記患者の生理機能に対応して、それぞれ、前記患者の個人薬物動態値を計算し、及び、前記患者が属する集団における集団薬物動態値を得る薬物動態獲得ステップと、前記解析装置が備える変動係数計算手段が、前記個人薬物動態値と前記集団薬物動・・・ 続きを
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【発明の効果】
本願発明は、患者の生理機能が変化しても変動係数が一定であることを利用して、簡単な計算処理により、患者の生理機能の変化に対応する患者の個人薬物動態値の変化を求めることができる。
具体的には、患者の特定の生理機能に対する個人薬物動態値を求める。ここで、特定の生理機能に対する個人薬物動態値は、第2の観点にあるように、生理機能が一定であることを仮定して求めることができる。そして、個人薬物動態値と集団の集団薬物動態値とを比較して変動係数を得る。これは、四則演算のようなシンプルな計算により、求めることができる。
続いて、生理機能の変化に対応する集団の集団薬物動態値の変化を得る。集団の集団薬物動態値の変化と変動係数を利用して、四則演算のようなシンプルな計算により患者の個人薬物動態値の変化を得ることができる。
特に、本願発明の第2の観点にあるように、変動係数は、患者の生理機能が一定であるとして計算することができる。非特許文献1記載の技術では、生理機能の変化に対応して、直接、患者の個人薬物動態値の変化を経るものであったため、変化点の前後で区間に分ける必要があり、煩雑な計算が必要であった。本願発明では、このような煩雑な計算を避け、四則演算のようなシンプルな計算を使用することができる。
さらに、本願発明の第3の観点にあるように、バイオマーカーの量をも推定することが可能になる。このような計算は、非特許文献1のように区間に分けるなどの手法では、実現することが困難なものであった。
さらに、従来は、複数の患者の個別薬物動態値も独立しており、集団薬物動態値とも独立していた。それに対し、本願発明の第4の観点によれば、新たな個別薬物動態値を反映して集団薬物動態値の精度を向上させることができ、集団薬物動態値の変化による個別薬物動態値の変化のシミュレーションの正確性を向上させることができる。そして、それが新たな患者への使用へとつながり、新たな個別薬物動態値を得て集団薬物動態値の精度がさらに向上する。このように、個別薬物動態値と集団薬物動態値との間にサイクルを実現して、真の個別化投与設計を実現することが可能になる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 本願発明の実施の形態に係る薬物動態解析装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】 図1の薬物動態解析装置1の動作の一例を示すフロー図である。
【図3】 図1の数理モデル記憶部7が記憶する数理モデルの一例を示す。
【図4】 本願発明により得られた、生理機能の変化に対応する血中濃度の推移の一例を示す。
【図5】 抗生物質の投与量を変えた場合の抗生物質の血中濃度曲線と、バイオマーカーとしての微生物の菌量の推移を示す。
【図6】 バンコマイシンの血中濃度予測性が改善する効果を示す図である。
【図7】 背景技術による薬物動態の分析の一例を示す。
1 薬物動態解析装置、3 集団薬物動態データベース、5 入力手段、7 数理モデル記憶部、9 患者生理機能記憶部、11 生理機能変化記憶部、21 個人薬物動態計算部、23 個人薬物動態記憶部、25 集団薬物動態獲得部、27 集団薬物動態記憶部、29 変動係数計算部、31 変動係数記憶部、41 集団変化薬物動態獲得部、43 集団変化薬物動態記憶部、45 患者変化薬物動態計算部、47 患者変化薬物動態記憶部、49 バイオマーカー推移計算部、51 集団薬物動態更新部
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