(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記本体支持部材の前記上部は、外周が円形の板形状であり、前記中間部は、上縁部が前記上部の外周とつながっている円筒形状であり、前記下部は、外周が円形の板形状であり、前記中間部の下縁部とつながっており、
前記ファンおよび前記モータの中心は、鉛直方向において前記中間部の中心と一致していることを特徴とする請求項1に記載の送風装置。
前記側部カバー部材の前記開口部は、前記側部カバー部材の周方向に、互いに高さが異なる複数の開口領域を連続して有していることを特徴とする請求項3に記載の送風装置。
前記側部カバー部材の前記開口部は、前記側部カバー部材の周方向の一端部から他端部に向って開口高さが漸次高くなるように変化していることを特徴とする請求項3に記載の送風装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
〔実施形態1〕
(送風装置1の天井への取り付け構造)
本発明の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。
図1は、本実施形態の送風装置1を部屋の天井へ取り付けた状態を示す斜視図である。
図2の(a)は、
図1に示した状態の送風装置1の側面図である。
図2の(b)は、
図1に示した状態の送風装置1の、
図2の(a)とは異なる位置の側面図である。
【0012】
図1に示すように、本実施形態の送風装置1は、家屋の天井パネル(天井)11に取り付けられている。送風装置1は、
図2の(a)(b)に示すように、本体支持部材21および本体部22を備えている。
【0013】
(本体支持部材21の構成)
図3は、
図2に示したシーリングローゼット12に取り付けられた本体支持部材21を示す斜視図である。
図4は、
図3に示した状態の本体支持部材21の底面図である。
【0014】
本体支持部材21は、
図3および
図4に示すように、家屋の天井パネル(天井)11に設けられた、例えば引掛シーリングローゼットであるシーリングローゼット12にねじ23により固定されている。本体支持部材21は、例えば金属にて形成され、上板部(上部)21a、円筒部(中間部)21bおよび鍔部(下部)21cを有する。上板部21aは、円板形状を有し、中央部に、シーリングローゼット12の中央の突出部を貫通させる円形穴21a1を有する。円筒部21bは、所定高さの円筒形を有し、上縁部が上板部21aの外周部とつながっている。鍔部21cは、円形のドーナツ板形状であり、内周部が円筒部21bの下縁部とつながっている。鍔部21cには、円形の多数の嵌合穴21c1が全周に亘って形成されている。
【0015】
(本体部22の構成)
図5は、
図2に示した本体支持部材21と本体部22との関係を示す斜視図である。
図6は、
図5に示した本体支持部材21と本体部22との嵌合状態を示す斜視図である。
【0016】
本体部22は、
図5に示すように、上面部の中央位置に、本体支持部材21と嵌合する支持部材嵌合部(取付け部)31を有する。支持部材嵌合部31は、断面Z形状の部材をU字形に湾曲させた状態のものである。支持部材嵌合部31は、具体的には、それぞれU字形の上板部31a、立上り部31bおよび下板部31cを有する。上板部31aは、U字形の支持部材嵌合部31の内側に位置している。支持部材嵌合部31のU字形の両端部間は、横方向に開口した嵌合開口部31dとなっている。
【0017】
上板部31aは、外周部が立上り部31bの上縁部とつながっている。上板部31aは、U字形の両方の端部に相当する部分に、下方へ折れ曲がった係止部31a1を有し、U字形の中途部分に下方へ突出した嵌合凸部31a2を有する。立上り部31bは、下縁部が下板部31cの内周部とつながっている。下板部31cは、本体部22の上面部に固定されている。
【0018】
(本体支持部材21により本体部22を支持する構成)
本体部22の支持部材嵌合部31は、
図6に示すように、本体支持部材21と嵌合する。この場合、本体支持部材21の鍔部21cが、支持部材嵌合部31の対向する立上り部31bの間に位置し、支持部材嵌合部31の上板部31aが本体支持部材21の鍔部21cの上に位置する。これにより、本体部22は、本体支持部材21によって支持される。また、支持部材嵌合部31の上板部31aの嵌合凸部31a2が、本体支持部材21の鍔部21cの嵌合穴21c1に嵌合している。これにより、本体部22は、回転しないように固定される。
【0019】
本体支持部材21は、上記のように、上部(上板部21a)がシーリングローゼット12に固定され、下部(鍔部21c)に本体部22が嵌合され、上部と下部との間に、上下方向に延びる中間部(円筒部21b)を有している。
【0020】
(電源コードカバー24の取り付け状態)
図7は、
図2に示した本体部22と電源コードカバー24との関係を示す斜視図である。
図8は、
図7に示し本体部22に電源コードカバー24を取り付けた状態を示す斜視図である。
【0021】
図7に示すように、シーリングローゼット12と接続されている電源コード25は、本体支持部材21の下から本体部22の上面へ引き出されている。この電源コード25は、本体部22の上面において本体部22の電源接続部32と接続されている。本体部22は、交流電力を直流電力に変換するAC/DC変換部(図示せず)を備えている。AC/DC変換部は電源部として機能する。
【0022】
電源コード25の上には、
図8に示すように、電源コード25を覆うように電源コードカバー24が設けられている。電源コードカバー24は、本体部22の中央部側の端部が本体支持部材21と本体部22の上面との間に挿入されている。この状態において、本体支持部材21の鍔部21cの高さ位置は、支持部材嵌合部31における上板部31aの係止部31a1の高さ位置となっている。これにより、支持部材嵌合部31からの本体支持部材21の抜脱が阻止されている。
【0023】
(本体部22の構成)
図9の(a)は、
図2の(a)に示した方向から見た場合の本体部22の内部の構造を示す縦断面図、
図9の(b)は、
図2の(b)に示した方向から見た場合の本体部22の内部の構造を示す縦断面図である。
図10の(a)は、
図9の(a)に示した構造を斜め上方から見た場合の斜視図、
図10の(b)は、
図9の(b)に示した構造を斜め下方から見た場合の斜視図である。
図11は、本体部22における上筐体部41を除去した状態を示す平面図である。
【0024】
図9の(a)(b)、
図10の(a)(b)および
図11に示すように、本体部22は、上筐体部41、送風機42、送風通路43、HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)44、照明部45、イオン発生素子46(
図11参照)およびルーバリング(側部カバー部材)58を備えている。
【0025】
上筐体部41は、本体部22の最上部に位置し、本体部22の内部を上から覆っている。上筐体部41は、周縁部が下方へ湾曲して傾斜した形状となっている。上筐体部41には、上記支持部材嵌合部31が取り付けられている。
【0026】
送風機42は、支持部材嵌合部31すなわちシーリングローゼット12の真下の位置に配置され、ファン47およびファン47を回転させるモータ48を備えている。これらファン47およびモータ48は、鉛直方向において、これらファン47およびモータ48の中心が本体部22の重心とほぼ一致するように、本体部22の径方向(天井と平行な方向)の中央部に設けられている。
【0027】
モータ48は、HEPAフィルタ44の上に設けられ、回転軸48aがモータ48の本体部から上方に向って突出している。ファン47は、シロッコファンであり、モータ48の上部およびモータ48の周りを覆うように、モータ48の回転軸48aに取り付けられている。
【0028】
ファン47は、
図11に示すように、送風通路43の内部に設けられている。送風通路43は、二つの吹出口43aを反対方向に有し、ファン47が回転することにより、それら吹出口43aから空気を吹き出すようになっている。吹出口43aには、上下方向に延びるルーバ57が設けられている。
【0029】
イオン発生素子46は、送風通路43の二つの吹出口43aの近傍位置にそれぞれ設けられ、イオンを発生し、発生したイオンを吹出口43aから吹き出される空気に与える。
【0030】
HEPAフィルタ44は、集塵フィルタとしての機能を有し、本体部22の下部に設けられたHEPAフィルタ保持部材50の上面に取り付けられている。HEPAフィルタ保持部材50は、例えば、薄板の容器形状を有し、本体部22に対して着脱自在となっている。なお、HEPAフィルタ保持部材50を本体部22に嵌合する場合(固定する場合)のHEPAフィルタ保持部材50に対する操作は、本体部22に対してHEPAフィルタ保持部材50を押し付けること、あるいは本体部22に対してHEPAフィルタ保持部材50を回転させることにより行う構成としてもよい。したがって、送風装置1では、HEPAフィルタ保持部材50を本体部22から取り外すことにより、同時にHEPAフィルタ44を本体部22から取り外しできるようになっている。
【0031】
HEPAフィルタ保持部材50の下面には、例えば格子状に開口したフィルタ吸込口50a(
図10の(b)参照)が形成され、HEPAフィルタ保持部材50の下には、プレフィルタ49およびプレフィルタ保持部材51が設けられている。プレフィルタ49は、HEPAフィルタ44の前段にて、埃やゴミを除去する。
【0032】
プレフィルタ保持部材51は、プレフィルタ49を保持している。プレフィルタ保持部材51は、両側部に下方へ突出する下方突出部51aを有している。下方突出部51aは、下部カバー部材52の閉状態において下部カバー部材52の上面と当接する。これにより、下部カバー部材52の閉状態において、プレフィルタ保持部材51すなわちプレフィルタ49が外れ難く、また下部カバー部材52の下面側から荷重に対して下部カバー部材52を補強できるようになっている。
【0033】
HEPAフィルタ保持部材50(プレフィルタ保持部材51)の下方には下部カバー部材52が設けられ、HEPAフィルタ保持部材50(プレフィルタ保持部材51)と下部カバー部材52との間には空間が形成されている。下部カバー部材52の周りにおける下部カバー部材52の上は、本体部22への吸込口60となっている。
【0034】
下部カバー部材52は、一端部が磁石53により、他端部がVばね54により、それぞれ本体部22(詳細にはHEPAフィルタ保持部材50)に固定されている。したがって、下部カバー部材52は、磁石53により固定されている側を本体部22から外すことにより、Vばね54により本体部22と連結されている状態に、開放することができる。また、下部カバー部材52は、磁石53により固定されている側、およびVばね54により固定されている側を本体部22から外すことにより、本体部22から取り外すことができる。この場合、Vばね54は、従来周知のように、V形に広がった状態から閉じた状態にユーザが操作することにより、本体部22から容易に外すことができる。
【0035】
照明部45は、照明基板(光源)55と照明基板55を覆う照明カバー56とを備えている。照明基板55は、多数のLEDが設けられ、ドーナツ板形状を有している。照明カバー56は、光透過部材、例えば半透明の樹脂材料にて形成され、カバー下部56aとカバー上部56bとを有している。カバー下部56aは、環状の側壁部が斜め下方へ突出した状態に湾曲している。カバー上部56bは、環状の側壁部が鉛直方向に対して照明カバー56の内側へ傾斜した状態となっている。これにより、照明基板55のLEDからカバー下部56aに向って照射された光は、一部がカバー下部56aの内面にて反射し、さらにカバー上部56bおよび後述のルーバリング58を透過して送風装置1の周りの天井を照らすようになっている。
【0036】
(ルーバリング58の構成)
図12は、
図9の(a)(b)に示したルーバリング58の構成を示す斜視図である。ルーバリング58は、環状に形成され、上筐体部41の外周部と照明部45の照明カバー56の外周部との間に設けられている。ルーバリング58は、送風通路43の吹出口43aに対向可能な開口部58aを有し、上筐体部41および照明カバー56に対して手動操作により、回転可能となっている。本実施形態において、開口部58aは、送風通路43の吹出口43aの数に対応して、180°隔てた2個所の位置に形成されている。また、開口部58aは、ルーバリング58の下端部から開口され、高さHを有している。
【0037】
開口部58aの開口高さは、風の吹き出し方向(吹き出し角度)を決定し、開口部58aの高さが低くなるほど、風の吹き出し角度は下向きとなる。本実施形態では、開口部58aの開口高さH1は、水平方向に対して斜め下方へ45°の角度で風が吹き出されるように設定している。この吹き出し角度は、イオン発生素子46が発生したイオンが部屋全体に効率よく行き渡ることを考慮した角度である。
【0038】
なお、送風通路43の吹出口43aの数は2個所に限定されず、吹出口43aの数が変化した場合、開口部58aの数も吹出口43aの数に応じて変化する。
【0039】
(運転状態報知装置81)
図13の(a)は、送風装置1の運転状態報知装置81による状態表示動作の説明図、
図13の(b)は、上記運転状態報知装置81の構成を示す説明図である。
図14は、上記運転状態報知装置81の駆動制御部の構成を示すブロック図である。
【0040】
送風装置1は、
図13の(a)に示すように、運転状態報知装置81を備えている。運転状態報知装置81は、天井に何等かの画像を表示することにより、送風装置1が運転中であること、およびニオイセンサ91(
図14参照)の検出結果をユーザに報知する。
図13の(a)は、運転状態報知装置81により天井に状態表示85が行われている様子を示している。
【0041】
運転状態報知装置81は、
図13の(b)に示すように、例えば、基板82、基板82に設けられたLED83およびレンズ84を備えている。レンズ84は、LED83が発する光を拡散させる。
【0042】
また、運転状態報知装置81は、
図14に示すように、LED83により状態表示85を行うための駆動制御部を備えている。駆動制御部は、ニオイセンサ91、制御部92、LED駆動部93およびLED83を備えている。ニオイセンサ91は、例えば本体部22の内部に設けられている(
図17参照)。
【0043】
ニオイセンサ91は、本体部22に取り込まれた空気の臭いすなわち汚れを検出する。LED83は、例えばカラーフィルタを有する構成により、水色、黄色、オレンジ色および赤色の各色表示を行う複数のLEDからなる。水色は空気が綺麗ある場合、赤色は空気が汚れている場合の表示用であり、水色から黄色、オレンジ色、赤色に向って、空気の汚れが進んでいる状態を示す。制御部92は、LED駆動部93すなわちLED83の駆動を制御し、ニオイセンサ91の検出結果に応じて、各色いずれかのLEDを点灯させる。あるいは、制御部92は、全部の色のLEDを点灯させ、ニオイセンサ91の検出結果に応じて、空気の汚れ状態に該当する色のLEDを他の色のLEDよりも明るく点灯させる。
【0044】
上筐体部41には、LED83が発した光を透過して天井パネル11に状態表示85を行わせる光透過窓86が設けられている。光透過窓86は細長い形状を有し、したがって、状態表示85は細長い形状となる。
【0045】
なお、運転状態報知装置81は、状態表示85によって、イオン発生素子が稼働中であることを表示するようにしてもよい。
【0046】
(送風装置1等の仕様の一例)
ここで、送風装置1の重量および寸法、ならびにシーリングローゼット12の一例を示す。送風装置1の重量は、7.5kg(本体支持部材21:1.5kg、本体部22:6kg)、直径は600mm、高さは200mmである。また、シーリングローゼット12は、JIS C8310の規格に準じたものである。
【0047】
(天井への送風装置1の取り付け)
上記の構成において、天井への送風装置1の取り付け方法について説明する。
【0048】
まず、天井パネル11(天井)11に設けられているシーリングローゼット12に対して本体支持部材21を取り付ける。本体支持部材21は、ねじ23によりシーリングローゼット12に固定する。
【0049】
次に、本体部22を本体支持部材21に取り付ける。この場合、本体部22を天井パネル11の位置まで持ち上げ、本体支持部材21に向って天井パネル11の下面と並行に移動させ(
図5参照)、本体部22の支持部材嵌合部31を本体支持部材21に嵌合させる(
図6参照)。これら両者の嵌合状態では、本体支持部材21の鍔部21cが、支持部材嵌合部31の対向する立上り部31bの間に位置し、支持部材嵌合部31の上板部31aが本体支持部材21の鍔部21cの上に位置する。これにより、本体部22は、本体支持部材21によって支持される。
【0050】
次に、支持部材嵌合部31の上板部31aの嵌合凸部31a2が、本体支持部材21の鍔部21cの嵌合穴21c1に嵌合するように、本体部22を回転させる。これにより、本体部22は、回転しないように固定される。
【0051】
次に、シーリングローゼット12と接続され、本体支持部材21の下から本体部22の上面部へ引き出されている電源コード25を、本体部22の電源接続部32と接続する(
図7参照)。
【0052】
次に、電源コード25を覆うように電源コードカバー24を本体部22に取り付ける(
図8参照)。この場合、電源コードカバー24は、本体部22の中央部側の端部を本体支持部材21と本体部22の上面部との間に挿入する。この状態において、本体支持部材21の鍔部21cの高さ位置は、本体部22の支持部材嵌合部31における上板部31aの係止部31a1の高さ位置となる。これにより、支持部材嵌合部31からの本体支持部材21の抜脱が阻止される。
【0053】
本体支持部材21からの本体部22の取り外しは、上述した本体支持部材21への本体部22の取り付けと逆の手順にて行うことができる。
【0054】
(ルーバリング58の回転)
本体部22は、
図11に示すように、ルーバリング58の内面に沿って環状の空間領域59を有している。この空間領域59には、開口部58aから侵入した虫の死骸や埃が溜まることがある。
【0055】
そこで、開口部58aの位置が虫の死骸や埃の位置となるように、ルーバリング58を回転させることにより、開口部58aを通じて、例えば掃除機により、空間領域59に存在する虫の死骸や埃を除去することができる。
【0056】
(プレフィルタ49の清掃および交換)
図15は、
図2に示した状態の送風装置1から、下部カバー部材52を開放し、プレフィルタ保持部材51を取り外した状態を示す斜視図である。
図16は、
図15に示した送風装置1から下部カバー部材52を取り外した状態を示す斜視図である。
【0057】
プレフィルタ49を清掃あるいは交換する場合には、
図15に示すように、本体部22の下部カバー部材52を開放し、プレフィルタ保持部材51を取り外すことにより、プレフィルタ49を取り外すことができる。
図15の状態は、下部カバー部材52を、磁石53にて固定されていた側から開き、Vばね54にて固定されていた側によって支持している状態である。取り外したプレフィルタ49の清掃は、掃除機にて埃等を除去すること、あるいは水洗いすることにより行う。
【0058】
なお、下部カバー部材52は、
図16に示すように、磁石53にて固定されていた側に加えて、Vばね54にて固定されていた側を外すことにより、本体部22から取り外すことができる。
【0059】
(HEPAフィルタ44の清掃および交換)
図17は、
図16に示した状態の送風装置1から、HEPAフィルタ保持部材50とともにHEPAフィルタ44を取り外した状態を示す斜視図である。
【0060】
図17に示すように、送風装置1はHEPAフィルタ44を保持するHEPAフィルタ保持部材50を送風装置1から取り外しできるようになっている。したがって、HEPAフィルタ44を清掃する場合には、送風装置1からHEPAフィルタ保持部材50を取り外してHEPAフィルタ44を清掃する。なお、HEPAフィルタ44を交換する場合にも、同様に、送風装置1からHEPAフィルタ44とともにHEPAフィルタ保持部材50を取り外し、HEPAフィルタ44を交換する。
【0061】
また、HEPAフィルタ44を簡単に清掃する場合には、
図15あるいは
図16に示したように、HEPAフィルタ保持部材50を送風装置1から取り外すことなく、下部カバー部材52を開放し、HEPAフィルタ保持部材50のフィルタ吸込口50aから例えば掃除機での吸い込みによりHEPAフィルタ44を清掃してもよい。
【0062】
(送風装置1の利点)
送風装置1は、シーリングローゼット12の真下に送風機42すなわちファン47およびファン47を回転させるモータ48を配置し、これらファン47およびモータ48の中心が、鉛直方向において本体部22の重心とほぼ一致している。この場合、ファン47およびモータ48の中心が、鉛直方向において本体支持部材21の円筒部21bの中止と一致している。したがって、送風装置1は、重量バランスが安定した取り付け状態となっている。
【0063】
また、送風装置1の本体部22は、本体支持部材21を介してシーリングローゼット12に取り付けられており、本体支持部材21は、上部(上板部21a)がシーリングローゼット12に固定され、下部(鍔部21c)に本体部22が嵌合され、上部と下部との間に、上下方向に延びる中間部(円筒部21b)を有している。
【0064】
したがって、送風装置1は、シーリングローゼット12と略同じ径の本体支持部材21の部分を除き、天井パネル11と本体部22の上面のとの間に、風が流れる隙間を有している。これにより、送風装置1は、天井面に沿ったエアコンの風の流れを阻害し難く、エアコンは、天井面に沿った空気の円滑な流れを維持することができる。
【0065】
また、送風装置1では、シーリングローゼット12の真下にファン47およびモータ48が存在するので、シーリングローゼット12から引き出された電源コード25と本体部22との接続を、本体部22の外部にて行うことを余儀なくされる。この場合、送風装置1では、上記のように、天井パネル11と本体部22の上面のとの間に隙間が形成されるので、その隙間を利用して電源コード25と本体部22との接続を容易に行うことができる。
【0066】
また、送風装置1では、本体部22は、本体支持部材21に対する支持部材嵌合部31の嵌合位置において回転可能である。これにより、ユーザは、本体部22を回転させて容易に吹出口43aの位置、すなわち水平方向における空気の吹出し方向を変更することができる。
【0067】
具体的には、ユーザは、吹出口43a(開口部58a)からの風の吹き出し方向を変えたい場合、電源コードカバー24を取り外した後、本体部22を持ちあげて、支持部材嵌合部31の上板部31aの嵌合凸部31a2と本体支持部材21の鍔部21cの嵌合穴21c1との嵌合を解除する。次に、ユーザは、吹出口43a(開口部58a)が希望の位置となるように、本体部22を回転させた後、支持部材嵌合部31の上板部31aの嵌合凸部31a2を本体支持部材21の鍔部21cの嵌合穴21c1に嵌合させる。その後、ユーザは、電源コードカバー24を元の状態に取り付ける。
【0068】
また、送風装置1は、下部カバー部材52を一端側の磁石53と反対側のVばね54とにより、本体部22に取り付けている。したがって、下部カバー部材52は、磁石53の側を本体部22から外すことにより開放状態とし、プレフィルタ49を本体部22から容易に取り外すことができる。また、下部カバー部材52は、磁石53の側に加えてVばね54の側と本体部22から外すことにより、本体部22から容易に取り外すことができる。このような本体部22に対する下部カバー部材52の取り付け構造では、ヒンジを使用して下部カバー部材52を本体部22に連結している構造と比較して、外観上、本体部22と下部カバー部材52との連結部が見え難く、美観を向上することができる。
【0069】
また、開口部58aを有するルーバリング58は、回転させて開口部58aの位置を移動させることができる。したがって、送風装置1を使用しない場合に、開口部58aが吹出口43a3からずれた位置となるようにルーバリング58を回転させることにより、送風通路43への虫や埃の侵入を防止することができる。
【0070】
さらに、ルーバリング58の内面に沿った空間領域59に虫の死骸や埃が溜まった場合には、ルーバリング58を回転させて、開口部58aから虫の死骸や埃を除去することができる。
【0071】
また、照明カバー56のカバー上部56b(
図9の(a)(b)参照)は、環状の側壁部が鉛直方向に対して照明カバー56の内側へ傾斜した状態となっている。したがって、照明基板55のLEDからカバー下部56aに向って照射され、カバー下部56aの内面にて反射した光がカバー上部56bおよびルーバリング58を透過する。これにより、照明基板55のLEDが発した光の一部により、送風装置1の周りの天井を照らすことができる。
【0072】
また、運転状態報知装置81は、状態表示85によりニオイセンサ91が検出した部屋の汚れ状態を天井パネル11(天井)に表示する。したがって、ユーザは、点灯中の照明部45の光に妨害されることなく、天井に表示された状態表示85により、部屋の空気の状態(汚れ状態)、および送付装置1が稼働中であることを容易に知ることができる。
【0073】
また、状態表示85は細長い形状となり、長い範囲に形成されるので、天井面が凹凸や木目等の模様を有する場合であっても、ユーザは状態表示85を確認し易くなっている。
【0074】
なお、光透過窓86は、凸形状を有していてもよい。この場合には、上筐体部41上において、光透過窓86の周りも明るくなるので、部屋の空気の汚れ状態をさらに容易に確認し易くなる。
【0075】
また、運転状態報知装置81は、状態表示85をなんらかの画像として表示するためのフィルタ等を備えていてもよい。
【0076】
なお、本実施形態において、送風装置1は、本体支持部材21、イオン発生素子46、送風機42(ファン47およびモータ48)、HEPAフィルタ44、照明部45、プレフィルタ49、ルーバリング58および運転状態報知装置81を備えた構成としているが、これに限定されず、少なくとも本体支持部材21と送風機42を有する本体部22とを備えた構成であればよい。この点は以下の実施形態においても同様である。
【0077】
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
【0078】
(ルーバリング71の構成)
図18は、本実施形態の送風装置2が備えるルーバリング71を示す斜視図である。本実施形態の送風装置2(
図1参照)は、前記ルーバリング58に代えて、
図18に示すルーバリング(側部カバー部材)71を備えている。ルーバリング71は、前記ルーバリング58の開口部58aに代えて、開口部71aを有している。開口部71aは、開口部58aと同様、ルーバリング71の2個所に形成されている。
【0079】
ルーバリング71は、開口部71aの高さが段階的に変化している。具体的には、開口部71aは、開口部58aの略2倍の長さを有し、ルーバリング71の周方向に連続する第1開口領域71a1と第2開口領域71a2とを有している。第1開口領域71a1と第2開口領域71a2とは開口高さが互いに異なり、第2開口領域71a2の開口高さは、第1開口領域71a1の開口高さよりも高くなっている。
【0080】
本実施形態において、第1開口領域71a1の開口高さは、前記開口部58aの開口高さと同じH1に設定されている。この場合、第1開口領域71a1を吹出口43aの位置に配置すると、第1開口領域71a1から水平方向に対して斜め下方へ45°の角度で風が吹き出される。第2開口領域71a2の開口高さはH2であり、この開口高さH2は、第2開口領域71a2を吹出口43aの位置に配置すると、第2開口領域71a2から略水平方向に風が吹き出されるように設定されている。送風装置2のその他の構成は、前述した送風装置1と同様である。
【0081】
(ルーバリング71を備えることの利点)
ルーバリング71を備える送風装置2では、ユーザがルーバリング71を回転させて、吹出口43aに対して配置する開口部71aの開口領域を、第1開口領域71a1と第2開口領域71a2とで変更することにより、風の吹き出し方向を上下方向に変更することができる。
【0082】
したがって、吹出口43aに第1開口領域71a1を配置した状態において、直接風が当たることによりユーザが寒さなどの不快感を持った場合、ルーバリング71を回転させて吹出口43aに第2開口領域71a2を配置する。これにより、風の吹き出し方向を略水平方向に変更し、ユーザの上記不快感を解消することができる。
【0083】
また、ルーバリング71を備える送風装置2では、本体部22を回転させることにより、水平方向での風の吹き出し方向を変更し、かつルーバリング71を回転させることにより、上下方向での風の吹き出し方向を変更することができる。送風装置2のその他の利点は、前述した送風装置1と同様である。
【0084】
〔実施形態3〕
本発明のさらに他の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
【0085】
(ルーバリング72の構成)
図19は、本実施形態の送風装置3が備えるルーバリング72を示す斜視図である。本実施形態の送風装置3(
図1参照)は、前記ルーバリング58に代えて、
図19に示すルーバリング(側部カバー部材)72を備えている。ルーバリング72は、前記ルーバリング58の開口部58aに代えて、開口部72aを有している。開口部72aは、開口部58aと同様、ルーバリング72の2個所に形成されている。
【0086】
ルーバリング72は、開口部72aの開口高さが、ルーバリング72の周方向の一端部から他端部に向って漸次高くなるように変化している。具体的には、開口部72aの開口高さHが直線的に変化している。開口部72aは開口部58aの略2倍の長さを有し、開口部72aにおけるルーバリング72の周方向の一端側の開口高さが低く、他端側の開口高さが高くなっている。開口部72aの一端側の開口高さは例えばH1であり、他端側の開口高さは例えばH2である。送風装置3のその他の構成は、前述した送風装置1と同様である。
【0087】
(ルーバリング72を備えることの利点)
ルーバリング72を備える送風装置3では、ユーザがルーバリング72を回転させて、吹出口43aに対して配置する開口部72aの領域を変更することにより、風の吹き出し方向を上下方向に変更することができる。この場合、開口部72aの開口高さHは連続的に変化しているので、ルーバリング72を回転させることにより、風の吹き出し方向を連続的に変更することができる。
【0088】
したがって、ルーバリング72を備えた送風装置3では、吹出口43aに開口部72aの開口高さの低い領域を配置した状態において、直接風が当たることによりユーザが寒さなどの不快感を持った場合、ルーバリング72を回転させて吹出口43aに開口高さの高い領域を配置する。これにより、風の吹き出し方向を略水平方向に変更し、ユーザの上記不快感を解消することができる。
【0089】
また、ルーバリング72を備えた送風装置3では、本体部22を回転させることにより、水平方向での風の吹き出し方向を変更し、かつルーバリング72を回転させることにより、上下方向での風の吹き出し方向を変更することができる。送風装置3のその他の利点は、前述した送風装置1と同様である。
【0090】
〔実施形態4〕
本発明のさらに他の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
【0091】
(ルーバリング73の構成)
図20は、本実施形態の送風装置4が備えるルーバリング73を示す斜視図である。本実施形態の送風装置4(
図1参照)は、前記ルーバリング58に代えて、
図20に示すルーバリング(側部カバー部材)73を備えている。ルーバリング73は、前記ルーバリング58の2個の開口部58aに代えて、4個の開口部、すなわち2個の開口部73aおよび2個の開口部73bを有している。これら4個の開口部73a,73bは、ルーバリング73の周方向に開口部73a,73b,73a,73bの順序にて形成されている。
【0092】
2個の開口部73aは、開口高さがH1であり、2個の吹出口43aに対向可能なように、180°隔てて形成されている。同様に、2個の開口部73bは、開口高さがH2であり、2個の吹出口43aに対向可能なように、180°隔てて形成されている。送風装置4のその他の構成は、前述した送風装置1と同様である。
【0093】
(ルーバリング73を備えることの利点)
ルーバリング73を備える送風装置4では、ユーザがルーバリング73を回転させて、吹出口43aに対して配置する開口部を開口部73aと開口部73bとで変更することにより、風の吹き出し方向を上下方向に変更することができる。
【0094】
したがって、吹出口43aに開口部73aを配置した状態において、直接風が当たることによりユーザが寒さなどの不快感を持った場合、ルーバリング73を回転させて吹出口43aに開口部73bを配置する。これにより、風の吹き出し方向を略水平方向に変更し、ユーザの上記不快感を解消することができる。
【0095】
また、ルーバリング73を備えた送風装置4では、本体部22を回転させることにより、水平方向での風の吹き出し方向を変更し、かつルーバリング73を回転させることにより、上下方向での風の吹き出し方向を変更することができる。送風装置4のその他の利点は、前述した送風装置1と同様である。
【0096】
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る送風装置は、空気を吹き出すファン47および前記ファン47を回転させるモータ48を有する本体部22を備えている送風装置において、上部(上板部21a)がシーリングローゼット12に固定され、下部(鍔部21c)に前記本体部22が取り付けられ、前記上部と前記下部との間に、上下方向に延びる中間部(円筒部21b)を有する本体支持部材21を備え、前記本体部22は、下部に空気の吸込口60を有し、側部に空気の吹出口(開口部58a)を有し、上面に前記本体支持部材21に対する取付け部(支持部材嵌合部31)を有し、前記ファン47および前記モータ48が前記取付け部の真下の位置に設けられている。
【0097】
上記の構成によれば、本体部22は、下部の空気の吸込口60から空気を吸い込み、側部の空気の吹出口から空気を吹き出す。
【0098】
本体部22は本体支持部材21の下部に取り付けられ、本体支持部材21は、上部がシーリングローゼット12に固定され、上部と下部との間に、上下方向に延びる中間部を有している。したがって、送風装置は、本体支持部材21の部分を除き、天井面と本体部22の上面のとの間に、本体支持部材21の中間部によって、風が流れ得る隙間を有する。これにより、送風装置は、送風装置と同じ部屋にエアコン(エアーコンデョショナ)が設置されている場合に、送風装置はエアコンの天井面に沿った風の流れを阻害し難く、エアコンは空気の円滑な流れを維持することができる。
【0099】
また、ファン47およびモータ48は、本体支持部材21に対する取付け部の真下の位置に設けられ、本体支持部材21はシーリングローゼットに固定される。したがって、送風装置は、重量バランスが安定した取り付け状態とすることができる。
【0100】
また、送風装置では、天井面と本体部22の上面のとの間に隙間が形成されるので、その隙間を利用して、シーリングローゼット12から引き出された電源コード25と本体部22との接続を容易に行うことができる。
【0101】
本発明の態様2に係る送風装置は、上記態様1において、前記本体支持部材21の前記上部(上板部21a)は、外周が円形の板形状であり、前記中間部(円筒部21b)は、上縁部が前記上部の外周とつながっている円筒形状であり、前記下部(鍔部21c)は、外周が円形の板形状であり、前記中間部の下縁部とつながっており、前記ファン47および前記モータ48の中心は、鉛直方向において前記中間部の中心と一致している構成としてもよい。
【0102】
上記の構成によれば、送風装置は、重量バランスがさらに安定した取り付け状態とすることができる。
【0103】
本発明の態様3に係る送風装置は、上記態様1または2において、前記本体部22の側部を覆う環状の側部カバー部材(ルーバリング58)を備え、前記側部カバー部材は、前記ファン47からの送風通路43の吹出口43aと対向可能な位置に、前記本体部22の側部の空気の吹出口となる開口部58aを有し、前記本体部22に対して回転可能である構成としてもよい。
【0104】
上記の構成によれば、開口部58aを有する側部カバー部材は、ユーザが回転させて開口部58aの位置を移動させることができる。したがって、送風装置を使用しない場合に、開口部58aが送風通路43の吹出口43aからずれた位置となるように側部カバー部材を回転させることにより、送風通路43への虫や埃の侵入を防止することができる。
【0105】
さらに、側部カバー部材の内面に沿った領域(空間領域59)に虫の死骸や埃が溜まった場合に、側部カバー部材を回転させて、開口部58aから虫の死骸や埃を除去することができる。
【0106】
本発明の態様4に係る送風装置は、上記態様3において、前記側部カバー部材(ルーバリング71)の前記開口部71aは、前記側部カバー部材の周方向に、互いに高さが異なる複数の開口領域(第1開口領域71a1、第2開口領域71a2)を連続して有している構成としてもよい。
【0107】
上記の構成によれば、ユーザは、側部カバー部材を回転させて、ファン47からの送風通路43の吹出口43aに対して配置する開口部71aの開口領域を変更することにより、風の吹き出し方向を上下方向に変更することができる。
【0108】
したがって、送風通路43の吹出口43aに相対的に開口高さが低い開口領域を配置した状態において、例えば直接風が当たることによりユーザが寒さなどの不快感を持った場合、側部カバー部材を回転させて送風通路43の吹出口43aに相対的に開口高さが高い開口領域を配置する。これにより、風の吹き出し方向を上向きに変更し、ユーザの上記不快感を解消することができる。
【0109】
本発明の態様5に係る送風装置は、上記態様3において、前記側部カバー部材(ルーバリング72)の前記開口部72aは、前記側部カバー部材の周方向の一端部から他端部に向って開口高さが漸次高くなるように変化している構成としてもよい。
【0110】
上記の構成によれば、ユーザは、側部カバー部材を回転させて、ファン47からの送風通路43の吹出口43aに対して配置する開口部72aの開口領域を変更することにより、風の吹き出し方向を上下方向に変更することができる。
【0111】
したがって、送風通路43の吹出口43aに相対的に開口高さが低い開口領域を配置した状態において、例えば直接風が当たることによりユーザが寒さなどの不快感を持った場合、側部カバー部材を回転させて送風通路43の吹出口43aに相対的に開口高さが高い開口領域を配置する。これにより、風の吹き出し方向を上向きに変更し、ユーザの上記不快感を解消することができる。
【0112】
本発明の態様6に係る送風装置は、上記態様3において、前記側部カバー部材(ルーバリング73)は、前記開口部として互いに高さの異なる複数の開口部73a,73bを有している構成としてもよい。
【0113】
上記の構成によれば、ユーザは、側部カバー部材を回転させて、ファン47からの送風通路43の吹出口43aに対して配置する開口部73a,73bを変更することにより、風の吹き出し方向を上下方向に変更することができる。
【0114】
したがって、送風通路43の吹出口43aに相対的に開口高さが低い開口部73aを配置した状態において、例えば直接風が当たることによりユーザが寒さなどの不快感を持った場合、側部カバー部材を回転させて送風通路43の吹出口43aに相対的に開口高さが高い開口部73bを配置する。これにより、風の吹き出し方向を上向きに変更し、ユーザの上記不快感を解消することができる。
【0115】
本発明の態様7に係る送風装置は、上記態様3から6のいずれか1態様において、前記側部カバー部材(ルーバリング58,71〜73)の下に照明部45を備え、前記照明部45は、照明カバー56、および前記照明カバー56の内部に設けられた光源(照明基板55)を有し、前記側部カバー部材は、光透過性の部材であり、前記光源が発した光の一部が前記照明カバー56の内面にて反射し、前記側部カバー部材を透過して天井面に照射される構成としてもよい。
【0116】
上記の構成によれば、光源が発した光の一部が照明カバー56の内面にて反射し、側部カバー部材を透過して天井面に照射される。これにより、光源が発した光の一部により、送風装置の周りの天井を照らすことができる。
【0117】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。