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特許6921247通信ネットワークにおいてサービス経路を確立するための方法およびシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6921247
(24)【登録日】2021年7月29日
(45)【発行日】2021年8月18日
(54)【発明の名称】通信ネットワークにおいてサービス経路を確立するための方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/903 20130101AFI20210805BHJP
【FI】
   H04L12/903
【請求項の数】14
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2019-568718(P2019-568718)
(86)(22)【出願日】2018年6月12日
(65)【公表番号】特表2020-523874(P2020-523874A)
(43)【公表日】2020年8月6日
(86)【国際出願番号】EP2018065521
(87)【国際公開番号】WO2018229059
(87)【国際公開日】20181220
【審査請求日】2020年2月12日
(31)【優先権主張番号】17175601.8
(32)【優先日】2017年6月12日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】597149146
【氏名又は名称】ドイッチェ テレコム アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】ハーグ,トーマス
(72)【発明者】
【氏名】コルベ,ハンス−ヨルク
(72)【発明者】
【氏名】ミシェル,カーステン
(72)【発明者】
【氏名】ハースト,ヴォルフガング
(72)【発明者】
【氏名】ハイランド,アダム
【審査官】 宮島 郁美
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−187282(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0049532(US,A1)
【文献】 欧州特許出願公開第02007063(EP,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0269063(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2017/0093623(US,A1)
【文献】 欧州特許出願公開第03148112(EP,A1)
【文献】 中国特許出願公開第105515772(CN,A)
【文献】 特開2007−281980(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第101056310(CN,A)
【文献】 特表2018−516511(JP,A)
【文献】 特開2002−271365(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L12/00−12/28,12/44−12/955
H04B7/24−7/26,H04W4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
距離通信ネットワーク(100)の広帯域アクセス・ネットワーク(120)内のステートレス中央オフィス受渡し地点構成を含めて、中央オフィス受渡し地点(110)の動作およびアーキテクチャを改善し簡素化するための、および/または前記中央オフィス受渡し地点(110)内でサービス経路を確立するための方法であって、
前記中央オフィス受渡し地点(110)および/または前記広帯域アクセス・ネットワーク(120)は、コントローラ・ノード(180)と、少なくとも1つのリポジトリ・ノード(182)と、複数のライン終端ノード(151、152、153)とを備え、
前記複数のライン終端ノード(151、152、153)の特定ライン終端ノード(151)は、前記特定ライン終端ノード(151)のアクセス・ノード・ポートを使用して、複数のネットワーク終端ノードの少なくとも1つの特定のネットワーク終端ノード(75)に接続可能であり、
前記広帯域アクセス・ネットワーク(120)または前記中央オフィス受渡し地点(110)は、複数のサービス・エッジ・ノード(171、172、173)を備え、
前記特定ライン終端ノード(151)に接続されて前記特定のネットワーク終端ノード(75)が活性化されたとき、前記サービス経路が、前記中央オフィス受渡し地点(110)内で、または前記中央オフィス受渡し地点(110)をトラバースしてセットアップまたは確立され、
前記サービス経路をセットアップまたは確立するための前記方法は、以下のステップ、すなわち
第1のステップでは、前記特定のネットワーク終端ノード(75)の識別情報が、前記特定ライン終端ノード(151)に送信され、
第2のステップでは、前記第1のステップに続いて、前記特定のネットワーク終端ノード(75)の前記識別情報が、前記リポジトリ・ノード(182)に送信され、
第3のステップでは、前記第2のステップに続いて、前記複数のサービス・エッジ・ノード(171、172、173)の特定のサービス・エッジ・ノード(171)が、前記特定のネットワーク終端ノード(75)の前記識別情報に基づいて選択または決定され、それにより前記特定のネットワーク終端ノード(75)の前記サービス経路が確立されるステップ、
を備える、方法。
【請求項2】
前記特定のネットワーク終端ノード(75)の前記識別情報は、前記特定のネットワーク終端ノード(75)のハードウェア識別情報、特に前記特定のネットワーク終端ノード(75)のシリアル番号である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記リポジトリ・ノード(182)は、前記広帯域アクセス・ネットワーク(120)内または前記中央オフィス受渡し地点(110)内の前記複数のネットワーク終端ノードのすべてのネットワーク終端ノードに関する識別情報、および特に複のサービス経路に関する識別確認情報を備え、またはそれらにアクセスすることができ、前記リポジトリ・ノード(182)は、特に1つまたは複数の前記以下の情報、すなわち、
特にポート・ステータス・メッセージによって取り出された、ネットワーク終端ノードの識別情報、
特にポート・ステータス・メッセージによって取り出された、ライン終端ノードのアクセス・ノード・ポートの識別確認情報、特に光ノード・ユニット識別確認情報、
特に回線識別確認情報サーバ(188)によって提供された回線識別確認情報、
対応するサービス・エッジ・ノードの識別確認情報
を備え、またはそれらにアクセスすることができる、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記中央オフィス受渡し地点(110)および/または前記広帯域アクセス・ネットワーク(120)は、前記コントローラ・ノード(180)および前記少なくとも1つのリポジトリ・ノード(182)の他に、
運営管理ノードまたはデータベース(181)、
プラットフォーム制御サーバ・ノード(183)、及び
プラットフォーム制御サーバ・クライアント・ノード(189)
を備え、
前記プラットフォーム制御サーバ・クライアント・ノード(189)は、前記コントローラ・ノード(180)内に位置することが好ましい、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
第4のステップでは、前記第2のステップに続いて、また前記第3のステップの前に、回線識別確認情報が、回線識別確認情報サーバ(188)によって、また前記特定のネットワーク終端ノード(75)の前記識別情報が前記第2のステップ中に前記リポジトリ・ノード(182)に送信されることに鑑みて、生成または提供され、特に前記第4のステップ中および/または前記第4のステップに続いて、インフラストラクチャ識別確認情報が前記特定のネットワーク終端ノード(75)に割り当てられる、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
第5のステップでは、前記第2のステップに続いて、また前記第3のステップの前に、ビット・ストリーム・アクセス情報および/またはビジネス・ポート情報が、前記特定のネットワーク終端ノード(75)の前記識別情報が前記第2のステップ中に前記リポジトリ・ノード(182)に送信されることに鑑みて、生成または提供される、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
第6のステップでは、前記第3のステップに続いて、かつ前記特定のネットワーク終端ノード(75)が非活性化したとき、前記特定のネットワーク終端ノード(75)の前記サービス経路が前記リポジトリ・ノード(182)内で解放され、特に前記特定のネットワーク終端ノード(75)非活性化するイベントが、エラー履歴データベースノード内に記録される、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
第7のステップでは、前記第6のステップに続いて、かつ前記特定ライン終端ノード(151)に、または別の特定ライン終端ノード(152)に接続されて、前記特定のネットワーク終端ノード(75)が再活性化したとき、前記サービス経路または別のサービス経路が前記中央オフィス受渡し地点(110)内で、または前記中央オフィス受渡し地点(110)をトラバースしてセットアップまたは確立される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記特定のネットワーク終端ノード(75)の前記識別情報は、ワイヤレス通信チャネルを介して前記特定のネットワーク終端ノード(75)から前記特定ライン終端ノード(151)に送信される、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記中央オフィス受渡し地点(110)および/または前記広帯域アクセス・ネットワーク(120)は、特に前記特定のネットワーク終端ノード(75)の前記識別情報を前記特定のネットワーク終端ノード(75)から前記特定ライン終端ノード(151)に渡すことによって、前記特定ライン終端ノード(151)と前記コントローラ・ノード(180)の間に介在する仮想ハードウェア抽象化構成要素(402)を備える、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
距離通信ネットワーク(100)の広帯域アクセス・ネットワーク(120)内のステートレス中央オフィス受渡し地点構成を含めて、中央オフィス受渡し地点(110)の、動作およびアーキテクチャを改善し簡素化するための、および/または前記中央オフィス受渡し地点(110)内でサービス経路を確立するための遠距離通信ネットワーク(100)であって、
前記中央オフィス受渡し地点(110)および/または前記広帯域アクセス・ネットワーク(120)は、コントローラ・ノード(180)と、少なくとも1つのリポジトリ・ノード(182)と、複数のライン終端ノード(151、152、153)とを備え、
前記複数のライン終端ノード(151、152、153)の特定ライン終端ノード(151)は、前記特定ライン終端ノード(151)のアクセス・ノード・ポートを使用して、複数のネットワーク終端ノードの少なくとも1つの特定のネットワーク終端ノード(75)に接続可能であり、
前記広帯域アクセス・ネットワーク(120)または前記中央オフィス受渡し地点(110)は、複数のサービス・エッジ・ノード(171、172、173)を備え、
前記特定ライン終端ノード(151)に接続されて前記特定のネットワーク終端ノード(75)が活性化されたとき、前記サービス経路が、前記中央オフィス受渡し地点(110)内で、または前記中央オフィス受渡し地点(110)をトラバースしてセットアップまたは確立され、前記遠距離通信ネットワーク(100)は、前記サービス経路をセットアップまたは確立するために、
前記特定のネットワーク終端ノード(75)の識別情報が前記特定ライン終端ノード(151)に送信され、
前記特定のネットワーク終端ノード(75)の前記識別情報が前記リポジトリ・ノード(182)に送信され、
前記複数のサービス・エッジ・ノード(171、172、173)の特定のサービス・エッジ・ノード(171)が、前記特定のネットワーク終端ノード(75)の前記識別情報に基づいて選択または決定され、それにより前記特定のネットワーク終端ノード(75)の前記サービス経路が確立されるように構成される、
遠距離通信ネットワーク(100)。
【請求項12】
距離通信ネットワーク(100)の広帯域アクセス・ネットワーク(120)内のステートレス中央オフィス受渡し地点構成を含めて、中央オフィス受渡し地点(110)の、動を改善し簡素化するための、および/または前記中央オフィス受渡し地点(110)内でサービス経路を確立するためのシステムであって、前記遠距離通信ネットワーク(100)および前記中央オフィス受渡し地点(110)を備え、
前記中央オフィス受渡し地点(110)および/または前記広帯域アクセス・ネットワーク(120)は、コントローラ・ノード(180)と、少なくとも1つのリポジトリ・ノード(182)と、複数のライン終端ノード(151、152、153)とを備え、
前記複数のライン終端ノード(151、152、153)の特定ライン終端ノード(151)は、特定ライン終端ノード(151)のアクセス・ノード・ポートを使用して、複数のネットワーク終端ノードの少なくとも1つの特定のネットワーク終端ノード(75)に接続可能であり、
前記広帯域アクセス・ネットワーク(120)または前記中央オフィス受渡し地点(110)は、複数のサービス・エッジ・ノード(171、172、173)を備え、
前記特定ライン終端ノード(151)に接続されて前記特定のネットワーク終端ノード(75)が活性化されたとき、前記サービス経路が、前記中央オフィス受渡し地点(110)内で、または前記中央オフィス受渡し地点(110)をトラバースしてセットアップまたは確立され、前記システムは、前記サービス経路をセットアップまたは確立するために、
前記特定のネットワーク終端ノード(75)の識別情報が前記特定ライン終端ノード(151)に送信され、
前記特定のネットワーク終端ノード(75)の前記識別情報が前記リポジトリ・ノード(182)に送信され、
前記複数のサービス・エッジ・ノード(171、172、173)の特定のサービス・エッジ・ノード(171)が、前記特定のネットワーク終端ノード(75)の前記識別情報に基づいて選択または決定され、それにより前記特定のネットワーク終端ノード(75)のための前記サービス経路が確立されるように構成される、
システム。
【請求項13】
コンピュータ上および/もしくは中央オフィス受渡し地点(110)上および/もしくは中央オフィス受渡し地点(110)のリポジトリ・ノード(182)上、または一部には中央オフィス受渡し地点(110)上および/もしくは一部には前記中央オフィス受渡し地点(110)のリポジトリ・ノード(182)上で実行されたとき、前記コンピュータおよび/または前記中央オフィス受渡し地点(110)および/または前記中央オフィス受渡し地点(110)の前記リポジトリ・ノード(182)に請求項1乃至10のいずれか1項に記載の方法を実施させるコンピュータ可読プログラム・コードを備えるプログラム。
【請求項14】
距離通信ネットワーク(100)の広帯域アクセス・ネットワーク(120)内のステートレス中央オフィス受渡し地点構成を含めて、中央オフィス受渡し地点(110)の、動作およびアーキテクチャを改善し簡素化するための、および/または前記中央オフィス受渡し地点(110)内でサービス経路を確立するためのコンピュータ・プログラムを格納する記憶媒体であって、記憶媒体上に記憶されたコンピュータ・プログラムを備え、前記コンピュータ・プログラムは、コンピュータ上および/もしくは中央オフィス受渡し地点(110)上および/もしくは中央オフィス受渡し地点(110)のリポジトリ・ノード(182)上、または一部には中央オフィス受渡し地点(110)上および/もしくは一部には前記中央オフィス受渡し地点(110)のリポジトリ・ノード(182)上で実行されたとき、前記コンピュータおよび/または前記中央オフィス受渡し地点(110)および/または前記中央オフィス受渡し地点(110)の前記リポジトリ・ノード(182)に請求項1乃至10のいずれか1項に記載の方法を実施させるプログラム・コードを備える、コンピュータ・プログラムを格納する記憶媒体
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に、遠距離通信ネットワークの広帯域アクセス・ネットワーク内のステートレス中央オフィス受渡し地点構成を含めて、中央オフィス受渡し地点の、改善され簡素化された動作およびアーキテクチャのための、および/または中央オフィス受渡し地点内でサービス経路を確立するための方法に関し、中央オフィス受渡し地点および/または広帯域アクセス・ネットワークは、コントローラ・ノードと、少なくとも1つのリポジトリ・ノードと、複数のライン終端ノードとを備える。
【0002】
さらに、本発明は、特に、遠距離通信ネットワークの広帯域アクセス・ネットワーク内のステートレス中央オフィス受渡し地点構成を含めて、中央オフィス受渡し地点の、改善され簡素化された動作のための、および/または中央オフィス受渡し地点内でサービス経路を確立するための遠距離通信ネットワークに関する。
【0003】
さらに、本発明は、特に、遠距離通信ネットワークの広帯域アクセス・ネットワーク内のステートレス中央オフィス受渡し地点構成を含めて、中央オフィス受渡し地点の、改善され簡素化された動作のための、および/または中央オフィス受渡し地点内でサービス経路を確立するためのシステムに関する。
【0004】
さらに、本発明は、本発明の遠距離通信ネットワークの、または本発明のシステムの中央オフィス受渡し地点のリポジトリ・ノードに関する。
【背景技術】
【0005】
広帯域通信システムまたは遠距離通信ネットワークにおけるパケット化された情報の交換は、共にワイヤレス通信システム(または固定回線通信ネットワークおよびモバイル通信ネットワーク)におけるものとしての固定回線において、すでに劇的に成長を遂げており、そのような通信ネットワークにおける異なるデータサービスの急速な拡大により、おそらくは将来もまた成長することになろう。
【0006】
本発明は、一般に、遠隔または中央のアクセス・ノードを遠距離通信ネットワーク、たとえば5GまたはCORD(Central Office Re−architected as a Data Center)など広帯域アクセス・ネットワーク・プラットフォームのバックボーン・ネットワークまたはコア・ネットワークにリンクするアグリゲーション・ネットワークの分野に関する。
【0007】
典型的には、そのようなアーキテクチャでは、複数のネットワーク終端ポートがアクセス・ノード(たとえば、DSLAMデバイス(Digital Subscriber Line アクセスaccess Multiplexer)またはOLT(光回線終端装置)デバイス)によって集約され、データセンタ・ファブリックなどレイヤ2インフラストラクチャを介して加入者終端デバイスに相互接続される。
【0008】
今日の広帯域ネットワークでは、光ネットワーク・ターミナル・デバイス(またはネットワーク終端ノード)は、光回線終端装置(または回線終端ノード)によって認証されることを必要とする。これは、典型的には、光ネットワーク・ターミナル・デバイス(ネットワーク終端ノード)が接続される前に、デバイス特有の情報(基本クレデンシャル、通常、シリアル番号)に関する知識を必要とする。ネットワーク・オペレータは、典型的には光ネットワーク・ターミナル・デバイス(またはネットワーク終端ノード)を所有および提供し、したがって、典型的にはネットワーク・オペレータ技術者によってセットアップ時に構成される組み込まれたクレデンシャル(識別情報またはハードウェア識別情報またはシリアル番号など)について知っている。
【0009】
使用されるPON(受動光ネットワーク)または光ネットワーク・ターミナルまたはホーム・ゲートウェイ・デバイスの顧客による自由選択の(規制)要件を満たすために、ネットワーク・オペレータは、これらの組み込まれた/事前構成されたクレデンシャルを有していない、または少なくともネットワーク・オペレータによって信頼を得ている組み込まれた/事前構成されたクレデンシャルを有していない未知の光ネットワーク・ターミナル(またはネットワーク終端ノード)をどのように認証するかという挑戦課題に直面している。
【0010】
同様の挑戦課題が、固定ワイヤレス・アクセス(FWA)またはワイヤレス・トゥ・ザ・ホーム(WTTH)インフラストラクチャの文脈において生じる。FWAおよびWTTHは、光ファイバ・ネットワークとエンドユーザの敷地との間の「ラスト・マイル」のためのワイヤレス通信ブリッジを提供するハイブリッド技術である。これは、たとえばユーザの敷地の近く(たとえば、街灯上)に無線セルを設置することを含むことができ、これは、ユーザの敷地上の屋外アンテナからのワイヤレス信号のためのアクセス・ポイントを提供する。未知の光ネットワーク・ターミナルの場合のように、ユーザの敷地上の終端ノードの直接認証は、組み込まれた/事前構成されたクレデンシャルなどデバイス特有の情報の知識がオペレータにないことによって妨げられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、特に、遠距離通信ネットワークの広帯域アクセス・ネットワーク内のステートレス中央オフィス受渡し地点構成を含めて、中央オフィス受渡し地点の、改善され簡素化された動作およびアーキテクチャのための、および/または中央オフィス受渡し地点内でサービス経路を確立するための技術的に単純、効果的、およびコスト効果的な解決策であって、中央オフィス受渡し地点および/または広帯域アクセス・ネットワークは、コントローラ・ノードと、少なくとも1つのリポジトリ・ノードと、複数のライン終端ノードとを備え、複数のライン終端ノードの特定のライン終端ノードは、特定のライン終端ノードのアクセス・ノード・ポートを使用して、複数のネットワーク終端ノードの1つの特定のネットワーク終端ノードに接続可能であり、広帯域アクセス・ネットワークまたは中央オフィス受渡し地点は、複数のサービス・エッジ・ノードを備え、特定のライン終端ノードに接続されて特定のネットワーク終端ノードが活性化されたとき、サービス経路が、中央オフィス受渡し地点内で、または中央オフィス受渡し地点をトラバースしてセットアップまたは確立される、解決策を提供することである。本発明のさらなる目的は、対応する遠距離通信ネットワーク、対応するシステム、および対応する中央オフィス受渡し地点を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の目的は、特に、遠距離通信ネットワークの広帯域アクセス・ネットワーク内のステートレス中央オフィス受渡し地点構成を含めて、中央オフィス受渡し地点の、改善され簡素化された動作およびアーキテクチャのための、および/または中央オフィス受渡し地点内でサービス経路を確立するための方法であって、
中央オフィス受渡し地点および/または広帯域アクセス・ネットワークは、コントローラ・ノードと、少なくとも1つのリポジトリ・ノードと、複数のライン終端ノードとを備え、複数のライン終端ノードの特定のライン終端ノードは、−特定のライン終端ノードのアクセス・ノード・ポートを使用して−、複数のネットワーク終端ノードの1つの特定のネットワーク終端ノードに接続可能であり、
広帯域アクセス・ネットワークまたは中央オフィス受渡し地点は、複数のサービス・エッジ・ノードを備え、
−特定のライン終端ノードに接続されて特定のネットワーク終端ノードが活性化されたとき−、サービス経路が、中央オフィス受渡し地点内で、または中央オフィス受渡し地点をトラバースしてセットアップまたは確立される、方法によって達成され、サービス経路をセットアップまたは確立するためのこの方法は、以下のステップ、すなわち、
− 第1のステップでは、特定のネットワーク終端ノードの識別情報が特定のライン終端ノードに送信され、
− 第2のステップでは、第1のステップに続いて、特定のネットワーク終端ノードの識別情報がリポジトリ・ノードに送信され、
− 第3のステップでは、第2のステップに続いて、複数のサービス・エッジ・ノードの特定のサービス・エッジ・ノードが、特定のネットワーク終端ノードの識別情報に基づいて選択または決定され、それにより特定のネットワーク終端ノードのためのサービス経路が確立されるステップを備える。本発明の好ましい実施形態によれば、方法の第1のステップに関して、複数のサービス・エッジ・ノードの特定のサービス・エッジ・ノードは、コントローラ・ノードによって選択または決定される。特に好ましい実施形態では、方法の第2のステップに関して、特定のネットワーク終端ノードの識別情報は、コントローラ・ノードを介してリポジトリ・ノードに送信される。
【0013】
これによって、本発明によれば、顧客コネクティビティを検証することに鑑みてコネクティビティをサービス・エッジに提供するために、信頼を得ていない光ネットワーク・ターミナル・デバイス(またはネットワーク終端ノード)を検出するための解決策を提供することが可能であることが有利である。特に本発明によれば、組み込まれた、しかし未知の識別情報またはハードウェアID(特にシリアル番号など、または別のハードウェア識別情報)を、顧客セッションおよび(中央オフィス)受渡し地点内での経路セットアップと相関するために、未知の光ネットワーク・ターミナル・デバイス(またはネットワーク終端ノード)を検出することが可能であることが有利である。
【0014】
従来知られている遠距離通信ネットワーク−特に、典型的にはアクセスアクセスPOD(中央オフィス受渡し地点)のバックボーンを提供する、典型的にはいわゆるSDNベースの(ソフトウェア定義ネットワークベースの)ネットワークまたはスイッチング・ネットワークであるスイッチング・ネットワーク−では、SDN(ソフトウェア定義ネットワーク)コントローラが、たとえばリーフおよびスパイン・スイッチ(またはノード)など、中央オフィス受渡し地点の異なるノード間のコネクティビティを処理する。従来知られている遠距離通信ネットワークでは、この構成は、典型的には一方で特定の光ネットワーク・ターミナル・デバイス(または特定のネットワーク終端ノード)と、他方でサービス・エッジ・ノードとの間の相互割当てを提供する(または実現する)発信元および宛先識別子(IDまたは識別情報)によって行われる。使用される受動光ネットワーク(PON)構成要素または光ネットワーク・ターミナルの自由選択により、光ネットワーク・ターミナル・デバイス(またはネットワーク終端ノード)の身元(または識別情報)がネットワーク・オペレータにとって未知である(または光ネットワーク・ターミナル・デバイスまたはネットワーク終端ノードの身元がネットワーク・オペレータの制御下にない)ことになり、したがって、従来知られている遠距離通信ネットワークでは、そのような割当てを、使用されるPON構成要素または光ネットワーク・ターミナルの自由選択を伴う受動光ネットワークベースの(PONベースの)アクセスに延長することが可能でない。なぜなら、中央オフィスベースの構成制御は、光ネットワーク・ターミナル・デバイスの(もしくはネットワーク終端ノードの)識別情報の、レイヤ2回路ID(ラインIDもしくは回線識別確認情報に対応する)に対する関係が失われているか、またはサービス・エッジ・ノードでは、光ネットワーク・ターミナル・デバイス(またはネットワーク終端ノード)の識別情報に対するセッション相関を実施することができないので、効率的に機能しないからである。
【0015】
従来知られている遠距離通信ネットワークにおける別の問題は、卸売りパートナに向かうレイヤ2ハンドオフ・ポートに関する物理的に固定された割当てである。これにより、典型的にはネットワーク・オペレータは、(広帯域ネットワークゲートウェイ、BNGなど)サービス・エッジ・ノードにて、単一の変更不能なハンドオフ・ポートを提供せざるを得ない。
【0016】
特に本発明によれば、これらの欠点を回避し、一方で光回線終端装置デバイス(またはライン終端ノード)と、他方でレイヤ2サービス・エッジ・ノードとの間の(中央オフィス受渡し地点内での)柔軟なファブリック・セットアップを提供することが可能であることが有利である。
【0017】
したがって、本発明によれば、広帯域アクセス・ネットワーク−しかし特に中央オフィス受渡し地点−内で、一方で特定のネットワーク終端ノードと、他方で複数の可能なサービス・エッジ・ノードの特定の選択された(または割り当てられた)サービス・エッジ・ノードとの間で、サービス経路が確立されることが可能であることが有利である。本発明によれば、−広帯域アクセス・ネットワーク内、特に中央オフィス受渡し地点内のリポジトリ・ノードを使用することによって−(特定のライン終端ノードに接続されて)特定のネットワーク終端ノードが活性化したとき、中央オフィス受渡し地点内で、または中央オフィス受渡し地点をトラバースして、そのようなサービス経路がセットアップまたは確立されることが可能であることが有利であり、これは、
− 第1のステップにおいて、特定のネットワーク終端ノードの識別情報を特定ライン終端ノードに送信し、
− 第2のステップにおいて、特定のネットワーク終端ノードの識別情報をリポジトリ・ノードに送信し、
− 第3のステップにおいて、特定のネットワーク終端ノードの識別情報に基づいて複数のサービス・エッジ・ノードの特定のサービス・エッジ・ノードを選択または決定することによる。
【0018】
本発明の方法は、光ファイバ・ネットワークとエンドユーザの敷地上の終端ノードとの間のラスト・マイルがワイヤレス接続によって橋渡しされる固定ワイヤレス・アクセス(FWA)またはワイヤレス・トゥ・ザ・ホーム(WTTH)インフラストラクチャ内でも実装することができる。そのようなワイヤレス通信の標準は、IEEE802.11に指定されている。WiFi信号の周波数は、IEEE802.11adまたは802.11ayによる60GHz範囲(ミリメートル範囲の波長に対応する)にある。WiFiを介したそのような接続は、固定回線技術から知られているマルチギガビット・サービスの提供を可能にする。最終的な目標は、加入者の家まで全体にわたって光ファイバ接続を提供することである(ファイバ・トゥ・ザ・ホームまたはFTTH)。WTTH技術は、暫定期間の間の過渡的な解決策と考えることができる。この目的のために設置される無線セルは、ローカルWiFiのために、またはWiFiバックホールとして使用することもできる。
【0019】
複数の自律的なアクセス・ポイントを効果的に管理するために、対応する管理機能が、指定されたコントローラ(たとえば、いわゆるSplit−MACアーキテクチャの形態にある)によって実施される。そのような管理機能は、無線チャネル上のフレームの処理において統合的な役割を果たさず、したがって、多数のアクセス・ポイントを調整する中央プラットフォームによって適切に実施される。したがって、アクセス・ポイントは、WiFiステーションの認証、セキュリティ・ポリシの管理、無線チャネルの選択、または電力出力の構成などの機能のために、コントローラに依存するようになる。リーフ−スパイン環境にいて動的接続を制御するために、中央コントローラは、終端ポイントを認識し、アクセス・ポイントおよびそれらのホーム・ユニットを発見することができなければならない。従来知られている遠距離通信ネットワークでは、これらの接続は要素管理ステーション(EMS)の制御下で静的にセットアップされる。そのような静的接続は、固定されたものであり、それらの属性は、サービス展開ライフサイクル中に変化しない。しかし、SDNベースの設定では、これらの接続属性は、動的に管理され、ライフサイクル中に修正される。
【0020】
本発明の方法をそのようなワイヤレス・アクセス技術の枠組み内で利用することにより、サービス・プロバイダがワイヤレス領域において動的なリソース管理を実施することを可能にする機構が提供される。この文脈では、特定のネットワーク終端ノードは、典型的にはユーザの敷地上のワイヤレスステーションであり、特定ライン終端ノードは、典型的には光ファイバ・ネットワークのアクセス・ポイントである。ユーザは、たとえば、回線クレデンシャルの形態にある特定のネットワーク終端ノードの識別情報を特定ライン終端ノードに接続されたターミナルデバイスにおいて、または特定ライン終端ノードそれ自体において直接、入力することができる。これは、特定ライン終端ノードの初期構成プロセス中に行われることが好ましい。本発明の方法の第1のステップでは、識別情報は、特定ライン終端ノードにワイヤレスで送信される。第2のステップでは、第1のステップに続いて、特定のネットワーク終端ノードの識別情報がリポジトリ・ノードに送信される。好ましい実施形態によれば、リポジトリ・ノードは、コントローラ・ノードによってアクセスを受けることができるローカル・データベースを備える。さらに、このローカル・データベースは、識別情報をラインIDにマッピングし、それにより認証プロセスを完了することが好ましい。第3のステップでは、第2のステップに続いて、複数のサービス・エッジ・ノードの特定のサービス・エッジ・ノードが、特定のネットワーク終端ノードの識別情報に基づいて選択または決定される。このプロセスを通して、特定のネットワーク終端ノードのためのサービス経路が確立される。
【0021】
本発明による遠距離通信ネットワークは、固定回線遠距離通信ネットワークまたはモバイル通信ネットワークであり得るが、好ましくは、固定回線遠距離通信ネットワークの側面(または一部)(またはそのような一部における固定回線遠距離通信ネットワークである)と、モバイル通信ネットワークの側面(または一部)(またはそのような一部におけるモバイル通信ネットワークである)とを有する遠距離通信ネットワークであり、そのようなネットワークは、固定モバイル融合ネットワーク(FMCネットワーク)という用語でも知られている。
【0022】
さらに、本発明によれば、特定のネットワーク終端ノードの識別情報は、特定のネットワーク終端ノードのハードウェア識別情報、特に特定のネットワーク終端ノードのシリアル番号であることが可能であり好ましいことが有利である。
【0023】
特定のネットワーク終端ノードの識別情報が特定のネットワーク終端ノードのハードウェア識別情報、特に特定のネットワーク終端ノードのシリアル番号であることによって、特定のネットワーク終端ノードを容易に識別すること、および/または異なるネットワーク終端ノードを区別することが可能であることが有利である。さらに好ましい実施形態によれば、特定のネットワーク終端ノードの識別情報は、識別情報が一意である、特に普遍的に一意であるような特定のネットワーク終端ノードのハードウェア識別情報である。
【0024】
さらに、本発明の代替実施形態によれば、リポジトリ・ノードは、関連の情報、特に広帯域アクセス・ネットワーク内または中央オフィス受渡し地点内の複数のネットワーク終端ノードのすべてのネットワーク終端ノードに関する対応する識別情報、および特に複数の対応するサービス経路に関する識別確認情報を備え、またはそれらにアクセスすることができることが好ましく、リポジトリ・ノードは、特に1つまたは複数の以下の情報、すなわち、
− 特にポート・ステータス・メッセージによって取り出された、ネットワーク終端ノードの識別情報
− 特にポート・ステータス・メッセージによって取り出された、ライン終端ノードのアクセス・ノード・ポートの識別確認情報、特に光ノード・ユニット識別確認情報
− 特に回線識別確認情報サーバによって提供された回線識別確認情報
− 対応するサービス・エッジ・ノードの識別確認情報を備え、またはそれらにアクセスすることができる。
【0025】
これによって、ネットワーク・オペレータの制御下にない、−したがって最初にネットワーク・オペレータにとって未知のである光ネットワーク・ターミナル・デバイスネットワークまたは終端ノードの識別確認を実現することが可能であることが有利である。
【0026】
本発明のさらに好ましい実施形態によれば、中央オフィス受渡し地点および/または広帯域アクセス・ネットワークは、−コントローラ・ノードおよび少なくとも1つのリポジトリ・ノードの他に−、運営管理ノードまたはデータベース、プラットフォーム制御サーバ・ノード、プラットフォーム制御サーバ・クライアント・ノードを備え、プラットフォーム制御サーバ・クライアント・ノードは、コントローラ・ノード内に位置することが好ましい。
【0027】
これによって、特にステートレス中央オフィス受渡し地点構成を含めて、中央オフィス受渡し地点の、改善され簡素化された動作およびアーキテクチャの本発明の方法を容易かつ効果的に実現することが可能であることが有利である。
【0028】
本発明のさらなる実施形態によれば、第4のステップでは、第2のステップに続いて、また第3のステップの前に、回線識別確認情報が、−回線識別確認情報サーバによって、また特定のネットワーク終端ノードの識別情報が第2のステップ中にリポジトリ・ノードに送信されることに鑑みて−、生成または提供され、特に第4のステップ中および/または第4のステップに続いて、インフラストラクチャ識別確認情報が特定のネットワーク終端ノードに割り当てられる。
【0029】
回線識別確認情報サーバによって、特定のネットワーク終端ノードの識別情報が第2のステップ中にリポジトリ・ノードに送信されることに鑑みて回線識別確認情報を生成または提供することによって、セッション・コンテキストの場合(たとえば、ポイント・トゥ・ポイント・プロトコル(PPP)または動的ホスト構成プロトコル(DHCP)などを介して顧客ダイヤルインを使用して)のために本発明の方法を実現することが可能であることが有利である。
【0030】
本発明のさらなる実施形態によれば、第5のステップでは、第2のステップに続いて、また第3のステップの前に、ビット・ストリーム・アクセス情報および/またはビジネス・ポート情報が、特定のネットワーク終端ノードの識別情報が第2のステップ中にリポジトリ・ノードに送信されることに鑑みて、生成または提供される。
【0031】
特定のネットワーク終端ノードの識別情報が第2のステップ中にリポジトリ・ノードに送信されることに鑑みてビット・ストリーム・アクセス情報および/またはビジネス・ポート情報を生成および提供することによって、セッション・コンテキストなしでのアクセス展開の場合のために本発明の方法を実現することが可能であることが有利である。
【0032】
本発明のさらなる実施形態によれば、第6のステップでは、第3のステップに続いて、かつ特定のネットワーク終端ノードが非活性化したとき、特定のネットワーク終端ノードのサービス経路がリポジトリ・ノード内で解放され、特に特定のネットワーク終端ノードの非活性化イベントが、エラー履歴データベースノード内に記録される。
【0033】
これによって、本発明の方法を容易かつ効果的に実装することが可能であることが有利である。
【0034】
本発明のさらなる実施形態によれば、第7のステップでは、第6のステップに続いて、かつ−特定ライン終端ノードに、または別の特定ライン終端ノードに接続されて−特定のネットワーク終端ノードが再活性化したとき、サービス経路または別のサービス経路が中央オフィス受渡し地点内で、または中央オフィス受渡し地点をトラバースしてセットアップまたは確立される。
【0035】
これによって、本発明の方法を容易かつ効果的に実装することが可能であることが有利である。
【0036】
さらに、本発明は、特に、遠距離通信ネットワークの広帯域アクセス・ネットワーク内のステートレス中央オフィス受渡し地点構成を含めて、中央オフィス受渡し地点の、改善され簡素化された動作のための、および/または中央オフィス受渡し地点内でサービス経路を確立するための遠距離通信ネットワークであって、
中央オフィス受渡し地点および/または広帯域アクセス・ネットワークは、コントローラ・ノードと、少なくとも1つのリポジトリ・ノードと、複数のライン終端ノードとを備え、複数のライン終端ノードの特定のライン終端ノードは、−特定のライン終端ノードのアクセス・ノード・ポートを使用して−、複数のネットワーク終端ノードの1つの特定のネットワーク終端ノードに接続可能であり、
広帯域アクセス・ネットワークまたは中央オフィス受渡し地点は、複数のサービス・エッジ・ノードを備え、
−特定のライン終端ノードに接続されて特定のネットワーク終端ノードが活性化されたとき−、サービス経路が、中央オフィス受渡し地点内で、または中央オフィス受渡し地点をトラバースしてセットアップまたは確立され、遠距離通信ネットワークは、サービス経路をセットアップまたは確立するために、
− 特定のネットワーク終端ノードの識別情報が特定ライン終端ノードに送信され、
− 特定のネットワーク終端ノードの識別情報がリポジトリ・ノードに送信され、
− 複数のサービス・エッジ・ノードの特定のサービス・エッジ・ノードが、特定のネットワーク終端ノードの識別情報に基づいて選択または決定され、それにより特定のネットワーク終端ノードのためのサービス経路が確立されるように構成される、遠距離通信ネットワークに関する。
【0037】
さらに、本発明は、特に、遠距離通信ネットワークの広帯域アクセス・ネットワーク内のステートレス中央オフィス受渡し地点構成を含めて、中央オフィス受渡し地点の、改善され簡素化された動作のための、および/または中央オフィス受渡し地点内でサービス経路を確立するためのシステムであって、遠距離通信ネットワークおよび中央オフィス受渡し地点を備え、
中央オフィス受渡し地点および/または広帯域アクセス・ネットワークは、コントローラ・ノードと、少なくとも1つのリポジトリ・ノードと、複数のライン終端ノードとを備え、複数のライン終端ノードの特定のライン終端ノードは、−特定のライン終端ノードのアクセス・ノード・ポートを使用して−、複数のネットワーク終端ノードの1つの特定のネットワーク終端ノードに接続可能であり、
広帯域アクセス・ネットワークまたは中央オフィス受渡し地点は、複数のサービス・エッジ・ノードを備え、
−特定のライン終端ノードに接続されて特定のネットワーク終端ノードが活性化されたとき−、サービス経路が、中央オフィス受渡し地点内で、または中央オフィス受渡し地点をトラバースしてセットアップまたは確立され、システムは、サービス経路をセットアップまたは確立するために、
− 特定のネットワーク終端ノードの識別情報が特定ライン終端ノードに送信され、
− 特定のネットワーク終端ノードの識別情報がリポジトリ・ノードに送信され、
− 複数のサービス・エッジ・ノードの特定のサービス・エッジ・ノードが、特定のネットワーク終端ノードの識別情報に基づいて選択または決定され、それにより特定のネットワーク終端ノードのためのサービス経路が確立されるように構成されるシステムに関する。
【0038】
本発明の好ましい実施形態−特に本発明の遠距離通信ネットワークに関して、および/または本発明のシステムに関して−によれば、特定のネットワーク終端ノードの識別情報は、特定のネットワーク終端ノードのハードウェア識別情報、特に特定のネットワーク終端ノードのシリアル番号である。
【0039】
さらに、本発明の好ましい実施形態−特に本発明の遠距離通信ネットワークに関して、および/または本発明のシステムに関して−によれば、リポジトリ・ノードは、関連の情報、特に広帯域アクセス・ネットワーク内または中央オフィス受渡し地点内の複数のネットワーク終端ノードのすべてのネットワーク終端ノードに関する対応する識別情報、および特に複数の対応するサービス経路に関する識別確認情報を備え、またはそれらにアクセスすることができ、リポジトリ・ノードは、特に1つまたは複数の以下の情報、すなわち、
− 特にポート・ステータス・メッセージによって取り出された、ネットワーク終端ノードの識別情報
− 特にポート・ステータス・メッセージによって取り出された、ライン終端ノードのアクセス・ノード・ポートの識別確認情報、特に光ノード・ユニット識別確認情報
− 特に回線識別確認情報サーバによって提供された回線識別確認情報
− 対応するサービス・エッジ・ノードの識別確認情報を備え、またはそれらにアクセスすることができる。
【0040】
さらに、本発明は、本発明の遠距離通信ネットワークの、または本発明のシステムの中央オフィス受渡し地点のリポジトリ・ノードに関し、および/または本発明の遠距離通信ネットワークにおける、または本発明のシステムにおける、または本発明の方法における、中央オフィス受渡し地点のリポジトリ・ノードの使用に関する。
【0041】
なおさらに、本発明は、コンピュータ上および/もしくは中央オフィス受渡し地点上および/もしくは中央オフィス受渡し地点のリポジトリ・ノード上、または一部には中央オフィス受渡し地点上および/もしくは一部には中央オフィス受渡し地点のリポジトリ・ノード上で実行されたとき、コンピュータおよび/または中央オフィス受渡し地点および/または中央オフィス受渡し地点のリポジトリ・ノードに本発明の方法を実施させるコンピュータ可読プログラム・コードを備えるプログラムに関する。
【0042】
さらに、本発明は、特に、遠距離通信ネットワークの広帯域アクセス・ネットワーク内のステートレス中央オフィス受渡し地点構成を含めて、中央オフィス受渡し地点の、改善され簡素化された動作のための、および/または中央オフィス受渡し地点内でサービス経路を確立するためのコンピュータ・プログラム製品に関し、コンピュータ・プログラム製品は、記憶媒体上に記憶されたコンピュータ・プログラムを備え、コンピュータ・プログラムは、コンピュータ上および/または中央オフィス受渡し地点上および/または中央オフィス受渡し地点のリポジトリ・ノード上、または一部には中央オフィス受渡し地点上および/または一部には中央オフィス受渡し地点のリポジトリ・ノード上で実行されたとき、コンピュータおよび/または中央オフィス受渡し地点および/または中央オフィス受渡し地点のリポジトリ・ノードに本発明の方法を実施させるプログラム・コードを備える。
【0043】
本発明のこれらの、および他の特性、特徴、および利点は、例として本発明の原理を例示する添付の図面と併せ読めば、以下の詳細な説明から明らかになろう。この説明は、本発明の範囲を限定することなしに、単に例として与えられている。下記の符号は、添付の図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0044】
図1】中央オフィス受渡し地点を有する広帯域アクセス・ネットワークを有する、本発明による遠距離通信ネットワークの概略図である。
図2】中央オフィス受渡し地点および複数のサービス・エッジ・ノードを有する本発明の遠距離通信ネットワークの広帯域アクセス・ネットワークの一部の概略図である。
図3】未知の(または少なくとも以前未知の)光ネットワーク・ターミナル(またはネットワーク終端ノード)の本発明のネットワーク・アタッチ・プロセスに関する概略通信図である。
図4】ユーザ・セッション識別確認に関する概略通信図である。
図5】リポジトリ・ノードのエントリの一例の概略図であり、エントリは、未知の(または少なくとも以前未知の)光ネットワーク・ターミナル(またはネットワーク終端ノード)に関係する。
図6】未知の(または少なくとも以前未知の)ネットワーク終端ノードの本発明のネットワーク・アタッチ・プロセスを実施する固定ワイヤレス・アクセス(FWA)またはワイヤレス・トゥ・ザ・ホーム(WTTH)インフラストラクチャの一例の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
本発明について特定の実施形態に関して、いくつかの図面を参照して述べるが、本発明はそれらに限定されず、特許請求の範囲によってのみ限定される。記載の図面は、概略的なものにすぎず、非限定的なものである。図面では、要素のうちのいくつかのサイズは、例示のために強調され、原寸に比例して示されていないことがある。
【0046】
単数名詞を参照するとき不定冠詞または定冠詞、たとえば「a」「an」「the」が使用される場合、これは別段具体的に述べられていない限り、その名詞の複数形を含む。
【0047】
さらに、説明における、また特許請求の範囲における第1、第2、第3などの用語は、同様の要素同士を区別するために使用され、必ずしも順序または時系列について述べるために使用されない。そのように使用される用語は、適切な状況下で交換可能であり、本明細書に記載の本発明の実施形態は、本明細書に記載されている、または示されているもの以外の順序で動作することができることを理解されたい。
【0048】
図1には、−好ましくは−少なくとも固定回線部分を有する本発明による遠距離通信ネットワーク100が概略的に示されている。モバイル(またはセルラ)部分もまた遠距離通信ネットワーク100の一部として存在し得るが、図1には具体的に示されていない。ユーザ機器またはクライアント・デバイス51、52が、(広帯域)アクセス・ネットワーク120によって遠距離通信ネットワーク100に接続されている。遠距離通信ネットワーク100は、バックボーン・ネットワーク130と、特に広帯域アクセス・ネットワーク120の一部として、好ましくはデータ・センタ内で実現され、特に異なるアクセス要件、遠距離通信ネットワーク100によって、または遠距離通信ネットワーク100を介して提供されるネットワーク機能への特にクライアント・デバイス51、52の異なるアクセス可能性を処理している少なくとも1つの論理的または物理的な中央オフィス受渡し地点110とを備える。クライアント・デバイス51、52は、典型的には顧客宅内機器デバイス50、50’によって、またはクライアント・デバイス51、52内に組み込まれ得る顧客宅内機器機能によって論理的または物理的な中央オフィス受渡し地点110に接続される。必須ではないが好ましくは、中央オフィス受渡し地点110は、複数のスパインネットワークノードを備えるスイッチング・ファブリック115と、また典型的には、図1には明示的に表されていない複数のリーフネットワークノードとを備える。
【0049】
図2は、中央オフィス受渡し地点110を遠距離通信ネットワーク100の広帯域アクセス・ネットワーク120の一部として概略的に示し、遠距離通信ネットワーク100の表されている部分は、−コントローラ・ノード180および少なくとも1つのリポジトリ・ノード182の他に−、複数のライン終端ノード151、152、153を備える。典型的にはライン終端ノード151、152、153のそれぞれは、1つまたは複数のアクセス・ノード・ポート(図2には具体的に図示せず)を有する。図2に表されている例では、広帯域アクセス・ネットワーク120は、3つのライン終端ノード、第1のライン終端ノード151と第2のライン終端ノード152と第3のライン終端ノード153とを備える。ライン終端ノード151、152、153は、ホーム・ゲートウェイまたは顧客宅内機器50への異なるアクセス技術をサポートするために提供され得る。図2に示されている例示的な実施形態では、第1のライン終端ノード151は、光ネットワーク、特に受動光ネットワーク(PON)に接続されることをサポートするライン終端ノード、典型的にはいわゆる光回線終端装置(OLT)または光回線終端装置デバイスとしてとられている。そのような状況では、クライアント・デバイス51は、遠距離通信ネットワーク100に(すなわち第1の(または特定のとも呼ばれる)ライン終端ノード151に)顧客宅内機器50(またはホーム・ゲートウェイ・デバイス50)およびネットワーク終端ノード75を介して接続される。顧客宅内機器50(またはホーム・ゲートウェイ・デバイス50)の機能とネットワーク終端ノード75の機能は、1つのデバイスまたは「ボックス」内で一体化されることもある。クライアント・デバイス51の機能さえ、顧客宅内機器50(またはホーム・ゲートウェイ・デバイス50)の機能とネットワーク終端ノード75の機能は、1つのデバイスまたは「ボックス」内で一体化されることがある。しかし、これらの機能は、図2では、別々の機能として表されている。図2では、1つだけのホーム・ゲートウェイ・デバイス50(または顧客宅内機器50)(すなわち特定の顧客敷地機器)と、1つだけのクライアント・デバイス51と、1つだけのネットワーク終端ノード75(すなわち特定のネットワーク終端ノード)が示されている。しかし、第2のライン終端ノード152および/または第3のライン終端ノード153もまた、対応するネットワーク終端ノードおよび顧客宅内機器(図2には表されていない)に接続され得る。
【0050】
本発明の文脈では、「特定の」または検討しているエンティティを広帯域アクセス・ネットワーク120内の同じ種類の他のエンティティから分離するために、第1のライン終端ノード151は特定ライン終端ノード151とも呼ばれ、第1のライン終端ノード151に接続されたネットワーク終端ノード75は、特定のネットワーク終端ノード75とも呼ばれ、特定のネットワーク終端ノード75に接続された顧客宅内機器50は、特定の顧客宅内機器とも呼ばれる。
【0051】
複数のアクセス・ノード・ポートを有するライン終端ノード151、152、153の場合、複数のネットワーク終端ノードもまた、1つのライン終端ノード151、152、153に接続されることが可能であり、および/またはネットワーク終端ノードが複数のポートを有する場合、複数の顧客宅内機器もまた、1つのネットワーク終端ノードに接続されることが可能である。
【0052】
本発明によれば、遠距離通信ネットワーク100の広帯域アクセス・ネットワーク120内の中央オフィス受渡し地点110の、改善され簡素化された動作のための方法、ならびに中央オフィス受渡し地点110の対応するアーキテクチャが提供される。特に、これは、本発明に従って、特に中央オフィス受渡し地点110のステートレス構成が可能であるように、中央オフィス受渡し地点110内でサービス経路を確立するように働く。
【0053】
中央オフィス受渡し地点110および/または広帯域アクセス・ネットワーク120は、コントローラ・ノード180と、少なくとも1つのリポジトリ・ノード182と、複数のライン終端ノード151、152、153と、複数のサービス・エッジ・ノード171、172、173、174とを備え、複数のライン終端ノードの特定ライン終端ノード151は、−特定ライン終端ノード151のアクセス・ノード・ポートを使用して−、典型的には(ただし図2には図示されていない複数のネットワーク終端ノードの)特定のネットワーク終端ノード75の1つのだけに接続可能である。
【0054】
本発明によれば、特定ライン終端ノード151に接続されて特定のネットワーク終端ノード75が活性化されたとき−、中央オフィス受渡し地点110内で、または中央オフィス受渡し地点110をトラバースしてセットアップまたは確立され、サービス経路をセットアップまたは確立するためのこの方法は、以下のステップ、すなわち、
− 第1のステップでは、特定のネットワーク終端ノード75の識別情報が特定のライン終端ノード151に送信され、
− 第2のステップでは、第1のステップに続いて、特定のネットワーク終端ノード75の識別情報がリポジトリ・ノード182に送信され、
− 第3のステップでは、第2のステップに続いて、複数のサービス・エッジ・ノード171、172、173、174の特定のサービス・エッジ・ノード171が、特定のネットワーク終端ノード75の識別情報に基づいて選択または決定され、それにより特定のネットワーク終端ノード75のためのサービス経路が確立されるステップを備える。
【0055】
したがって、図2は、中央オフィス受渡し地点110の典型的なセットアップを概略的に示す。特定の顧客宅内機器50(または特定のホーム・ゲートウェイ50)は、特定の光ネットワーク・ターミナル(または特定のネットワーク終端ノード75)および特定の光回線終端装置(OLTMAC)(または特定ライン終端ノード151)を介して(複数のリーフ・スイッチ161、162、163の)複数のスパイン・スイッチ171、172、173においてデュアルホーム型であるリーフ・スイッチ161に接続される。図2に示されている例示的な実施形態では、複数のスパイン・スイッチ171、172、173もまた、サービス・エッジの機能または、特に組み込まれたプレーンなインターネット・アクセスのためのサービス・エッジ・ユーザ・プレーン機能または機能性(SE_U)を有すると仮定されている。しかし、スパイン・スイッチ機能は、サービス・エッジ機能から分離されることもあり、逆も同様である。すなわち、サービス・エッジ機能または機能性もまた、中央オフィス受渡し地点内の(スパイン・スイッチ機能とは)異なるノード内にあってもよい。しかし、符号171、172、173、174は、サービス・エッジ機能を指し、サービス・エッジ機能がスパイン・スイッチ機能から分離されている(または対応するノードが分離されている)場合、ネットワークノードの追加のレイヤがリーフ・スイッチ161、162、163とサービス・エッジ・ノード171、172、173、174との間に存在する。ビット・ストリーム・アクセス(BSA−SE−U)のために使用されるサービス・エッジ・ノード173は、IPルーティング機能を必要としないレイヤ2ビットストリーム・アクセスのためのレイヤ2ハンドオフであると仮定されている。サービス・エッジ・ノード173は、サード・パーティ・サービス・プロバイダ106により、固定ポート割当てでレイヤ2ビットストリームを介してアクセスを受けることができ、サービス・エッジ・ノード171、172、および174は、プレーンなインターネット・アクセスを介してサード・パーティ・サービス・プロバイダ105によってアクセス可能である。このアクセス領域のためのコントローラまたはコントローラ・ノード180−これは中央オフィス受渡し地点110を制御する−は、接続されている光ネットワーク・ターミナル・デバイス(ネットワーク終端ノード)および/またはホーム・ゲートウェイ50を含めて、受動光ネットワーク内のすべてのデバイスを保持するアクセス領域リポジトリまたはリポジトリ・ノード182(いわゆるA4リポジトリ)を有する。
【0056】
サービス・エッジ制御プレーン188(またはサービス・エッジ制御プレーン・ノード188)がコントローラ・ノード180内にあるものとして示されているが、本発明によれば、サービス・エッジ制御プレーン188(またはサービス・エッジ制御プレーン・ノード188)は、コントローラ・ノード180とは別々に位置することも可能である。
【0057】
リポジトリ・ノード182の他に警報および異常のためのデータベースが示されている。これは、A4リポジトリ(またはリポジトリ・ノード182)がセッション終了により(接続セッションの)セッション・コンテキストをすでに失っている場合でさえ、履歴を保持する。
【0058】
コントローラ・ノード180には、典型的にはONT認証アプリケーションもしくは機能184、ならびに/またはvOLTHA機能185および/もしくはファブリック・エージェント(FN−C)機能185のようなアプリケーションまたは機能が位置し、関連のデバイスの構成および管理を制御する。
【0059】
ポリシ・サーバRP(Radius Proxy)に向かう通信については、PFSクライアントまたはPFSクライアント機能189が処理する。PFS機能またはPFSノード183は、AAA(認証、許可、およびアカウンティング)およびポリシ制御サーバである、またはそれに対応するプラットフォーム制御に対応する。このプラットフォーム・デバイスは、通常、中央オフィス受渡し地点110の通信の一部であるBNGによって、セッション開始要求を受信する。さらに、PFSノード183は、ポリシ、規則および判断に基づいてアクセスプロファイル設定を提供するポリシ・コントローラである。この情報は、サービス・エッジ・ノード171、172、173、174(SE−U)においてサービス関連パラメータを構成するために、中央オフィス受渡し地点110に送られる。
【0060】
PPPoE(ポイント・トゥ・ポイント・プロトコル・オーバー・イーサネット)に基づくユーザおよびサービスのためには、ユーザ名およびパスワード、ならびに任意選択でラインIDが認証のためにとられることになる。
【0061】
ユーザ・セッション識別確認のないユーザおよびサービスのためには、光ネットワーク・ターミナル・シリアル番号(すなわちネットワーク終端ノードの識別情報)の事前構成が必要とされる。これは、図2の左側の矢印によって示されるB2Bインターフェースによって行われる。この場合、卸売りまたはビジネス・パートナは、A4リポジトリ、すなわちリポジトリ・ノード182に記憶されているシリアル番号情報を提供する。光ネットワーク・ターミナル(またはネットワーク終端ノード)(GK/L2BSA)が立ち上がる(すなわち活性化される)場合、そのシリアル番号が事前構成された値に照らして認証され、それに応じてポリシが設定される。
【0062】
図3には、未知の(または少なくとも以前未知の)光ネットワーク・ターミナル(またはネットワーク終端ノード75)の本発明のネットワーク・アタッチ・プロセスに関する通信図が概略的に示されている。未知の光ネットワーク・ターミナル(またはネットワーク終端ノード75)の本発明のネットワーク・アタッチ・プロセスは、光回線終端装置(またはライン終端ノード151)により、識別確認としてシリアル番号をコントローラ・ノード180に向かってレポートし、コントローラ・ノード180は、A4リポジトリ(リポジトリ・ノード182)をトリガし、学習したばかりのシリアル番号ならびに光回線終端装置識別子を物理ポート(PONツリーまたはPONツリー情報に対応)として記憶することによって、コンテキストを生成する。PONポートは、光ネットワーク・ターミナルID(すなわち、典型的にはネットワーク終端ノード75のシリアル番号)対応する光回線終端装置(またはライン終端ノード151)のポートIDに基づいて割り当てられる。また、SE−U(すなわちサービス・エッジ・ノード171)がそれ自体の識別子によって識別される。複数のサービス・エッジ・ノード171、172、173(SE−U)が存在する場合、オペレータは、事前定義されたSE−Uを決定する。次に、コントローラ・ノード180は、PONポートとサービス・エッジ・ノード171(SE−U)との間でコネクティビティ・セットアップ(セットPW、Sタグ、リーフ/スパイン)を提供する。
【0063】
典型的には、以下の処理ステップが行われる。
第1の処理ステップ201:ネットワーク終端ノード75から光回線終端装置(またはライン終端ノード151)へ初期化する。
第2の処理ステップ202:光回線終端装置(またはライン終端ノード151)から光ネットワーク・ターミナル(またはネットワーク終端ノード75)へ応答する(PLOAM/ONU ID)。
第3の処理ステップ203、204:光ネットワーク・ターミナル(またはネットワーク終端ノード75)は、そのシリアル番号およびPONツリーID(Registration ID)を、それが現れた場合、光回線終端装置(またはライン終端ノード151)に送り、光回線終端装置(またはライン終端ノード151)は、これを、光回線終端装置ID(またはライン終端ノード識別子情報)を含めて、コントローラ・ノード180に転送する。
第4の処理ステップ205:コントローラ機能またはコントローラ・ノード180は、{serial_number、光回線終端装置ID、PONツリーのID(PON_TREE_IDまたはRegistration ID)}を含めて、要求をリポジトリ・ノード182に送る。
第5の処理ステップ:A4リポジトリ(またはリポジトリ・ノード182)は、エントリを作成し、光ネットワーク・ターミナル(またはネットワーク終端ノード75)の場合、光回線終端装置(またはライン終端ノード151)からアタッチ解除し、そのエントリは、サブプロシージャ−によって定義されているようにリポジトリ・ノード182内で削除されることになり、このことは、光回線終端装置が「死んだ」(または故障もしくは再起動した)場合(にはすべてのエントリについて)も同様である。
第6の処理ステップ206:リポジトリ・ノード182は、(特に直ちに)LineID(または回線識別確認情報)を、以下LineIDサーバ188と称される中央バックエンド・システム(回線識別確認情報サーバ188)に要求し、処理ステップ207では、LineIDが回線識別確認情報サーバ188によってリポジトリ・ノード182に提供される。
第7の処理ステップ:リポジトリ・ノード182は、光回線終端装置(またはライン終端ノード151)のために自律的にPW ID(疑似ワイヤ識別子)およびS−Tag(さらなる識別子)を選び、リポジトリ・ノード182は、典型的には使用されているPW ID(疑似ワイヤIDおよびS−Tag)のエントリを保つ。
第8の処理ステップ208:リポジトリ・ノード182は、割り当てられたPW IDおよびS−Tag情報をコントローラ・ノード180に送る。
第9の処理ステップ209:コントローラ・ノード180は、光回線終端装置(またはライン終端ノード151)に、ネットワーク終端ノード75の識別子情報(特にシリアル番号)をS−TagおよびPWIDにマッピングし、したがって暗黙に内部相互接続するように指示する。
第10の処理ステップ210:コントローラ・ノード180は、加入者(すなわち顧客宅内機器50)が終端するべきであるサービス・エッジ171を選ぶ。これは、たとえば負荷平衡判断または企業顧客のための事前構成されたシリアル番号マッピングに基づくものとすることができる。
その結果、光ネットワーク・ターミナル(またはネットワーク終端ノード75)とサービス・エッジ・ノード171との間の双方向レイヤ2コネクティビティが確立され、ネットワークがこのプロセスによって学習したシリアル番号によって一意に識別される。処理ステップの第1の部分Aでは、光ネットワーク・ターミナルは、A4リポジトリにて、シリアル番号の通知を受ける。光ネットワーク・ターミナルは、一意のラインIDを要求する。処理ステップの第2の部分Bでは、ラインID割当ての後、光ネットワーク・ターミナルがサービスに属する限り有効となるインフラストラクチャIDが割り当てられる。
【0064】
異常:
ONTが故障した場合、OLTは、これを通知し、終了メッセージ(たとえば、ポート・ダウン通知)をコントローラに向かって送ることになる。その場合、コントローラは、ONTとSE−Uとの間の接続全体を解放することになる。ONTが再び動作状態になった場合、第1の処理ステップから第10の処理ステップを再び繰り返すことになる。
OLTが故障または(たとえば、電力の喪失により)動作しなくなった場合、コントローラは、OLTに向かってのコネクティビティの喪失を検出し、その特定のOLTに属するすべてのポート・セットアップを終了する。
【0065】
ONTシリアル番号スプーフィング:
典型的にはONT/OLTの喪失は、コントローラにおけるポート・ダウン通知をもたらす。ポート・ダウンにより、ファブリック内のすべてのユーザ・セットアップが終了する。ONTを変更しそれを別のPONツリーに移動した場合でさえ、新しい要求情報でのポート・ダウンおよびポート・アップ・イベントを引き起こす。その結果、正常な動作における重複するシリアル番号の使用は防止される。
【0066】
偽造シリアル番号または誤って重複した番号の場合、シリアル番号は、1回だけ登録することができる。重複するシリアル番号が発生し得る場合、コントローラは、A4リポジトリ内のすでに存在するエントリのため、拒否を受信する。しかしこのイベントもまた、持続的であるOAMデータベース181内でログを引き起こすことになる。
【0067】
図4は、ユーザ・セッション識別確認に関する通信図を概略的に示す。
【0068】
ユーザ・セッション識別確認:
【0069】
シナリオ1:セッション・コンテキスト(たとえば、PPP、DHCPなどを介した顧客ダイヤルイン)のあるアクセス展開。以下の処理ステップが当てはまる。
第1の処理ステップ227:顧客は、HGWを介してサービス・エッジSE−U171に向かってPPPセッションを送る。
第2の処理ステップ228、229:SE−U(サービス・エッジ・ユーザ・プレーン171)は、その要求をプラットフォーム・ポリシ・コントローラPFS183に向かうプロキシとして働くPFSクライアント189に転送する。
第3の処理ステップ230:PFS183は、ユーザクレデンシャル(UN、PW、ラインID)をチェックし、アクセス受諾または拒否と共に応答(処理ステップ231)を提供し、受諾された場合、製品特有のプロファイル情報をPFSクライアント189に向かって含める(情報をホーム・ゲートウェイ50/顧客宅内機器50に送信するためのさらなる処理ステップ232、233、234)。
第4の処理ステップ235:PFSクライアント189は、この情報をとり、プロファイル情報によって受け取られた適切なサービス構成を設定する(すなわちサービスプロファイルIDがサービス・エッジ・ノード171で設定される)。
ラインIDがない場合、PFS183は、UN/PWだけをチェックしており、ラインIDが存在する場合、PFS183は、両方をチェックすることになる。
【0070】
シナリオ2:セッション・コンテキストのないアクセス展開。
PPPダイヤルインが予想されない場合、サービス作成、SE選択、プロファイル設定は、ONT HW ID、たとえばシリアル番号だけによって行われる。これは、卸売りのためのSE3−Uを対象とするビット・ストリーム・アクセスに当てはまる。ビジネス製品のための選択されたポートは、たとえばSE2を対象とする。
以下の処理ステップを通過する必要がある。
1)ONTは、そのシリアル番号およびPONツリーIDを、それが現れた場合、OLTに送り、OLTは、OLT IDを含めてコントローラに転送する。
2)CFは、要求{seria1_number|OLTID|PON TREE ID}をリポジトリに送る。
3)A4リポジトリは、エントリを作成する。注:ONTがOLTからアタッチ解除する場合、そのエントリは、サブプロシージャ−によって定義されているようにリポジトリ内で削除されることになる。OLTが死んでいる/再起動する場合には(すべてのエントリについて)同じ。
4)コントローラは、シリアル番号がすでに知られているかどうか、またSE IDが事前構成されているかどうかチェックする。これは、たとえば、卸売りのためのSE3−U、またはビジネスのためのSE2であり得る。
5)リポジトリは、OLTのために自律的にPW IDおよびS−Tagを選ぶ。(リポジトリは、使用されているPW IDおよびS−Tagのエントリを保つことに留意されたい。)
6)リポジトリは、割り当てられたPW IDおよびS−Tag情報をコントローラに送る。
7)コントローラは、OLTに、シリアル番号をS−Tag|PWIDにマッピングする(したがって、暗黙に内部相互接続する)ように指示する。
【0071】
ユーザ・セッション識別確認およびファブリック・リダイレクト
【0072】
正常なセットアップを考えると、ONTの接続は、デフォルトSE−Uである事前定義されたSE−Uで終了される。いくつかの理由、たとえば、製品関連の特別なSE−Uにより、接続を、たとえばSE−U11からSE−U12へリダイレクトすることが必要である。これは、主に、ONTセッションが確立されており、ユーザ認証に基づいてSEが変化している場合行われる。その場合、コントローラは、その特定のポートについてOLT−SE11からOLT−SE12の間でリダイレクトをトリガする。
【0073】
図5は、リポジトリ・ノード182のエントリの一例を概略的に示し、エントリは、スイッチング・ファブリックの文脈における未知の(または少なくとも以前未知の)光ネットワーク・ターミナル(またはネットワーク終端ノード)に関する。
【0074】
図5によれば、リポジトリ・ノード182のエントリは、特に構成要素301、302、303、304、305、306、307および308の少なくとも一部を備える。
構成要素301:光ネットワーク・ターミナルのシリアル番号。この構成要素は、典型的にはポート・ステータス・メッセージによって取り出される。
構成要素302:光回線終端装置ポート/ONUID。この構成要素は、典型的にはポート・ステータス・メッセージによって取り出される。
構成要素303:アクセス・コンテキスト(ランダム)。この構成要素は、典型的にはコントローラ・ノードによって設定される。
構成要素304:ラインID。この構成要素は、典型的にはラインIDサーバから設定される。
構成要素305:サービス・エッジ(ノード)ID。この構成要素は、典型的にはa)デフォルトまたはb)サービス・グループIDに基づいて、コントローラ・ノードによって設定される。
構成要素306:ANP/PW(疑似ワイヤ)。この構成要素は、典型的にはOLT/ポートおよびSE IDによって設定される。
構成要素307:サービス・グループID。この構成要素は、典型的にはどのSEかに向かう分類のためのIDである。
構成要素308:サービスID名。この構成要素は、典型的にはPFSによって設定される/コントローラはA4リポジトリを更新する。
【0075】
本発明は、特に以下の点について対処し、主に中央オフィス受渡し地点110の無接続動作を対象とする(ポート・アップが検出される場合、サービス・エッジ・ノード171、172、173、174への接続が切り替えられるだけである)。
A)ONTのPort Up Eventが、スイッチング・ファブリック内の経路のセットアップをトリガする。
B)ONTのシリアル番号が、ONT−OLT MAC−SE間の接続のコンテキストを決定する。
C)A4リポジトリは、PODの「脳」であり、ONTおよびそれらのステータス(シリアル番号、ONU ID、OLT IDなど。例について表1および表2参照)についてのすべての情報を保持する。
D)各ポート・アップ・イベントは、オペレータPODセットアップによって事前決定されるデフォルトSEへの接続を可能にするコントローラ要求をもたらす。(複数を可能にすることも可能であり得る。コントローラは、それらを、負荷依存の、またはオペレータによって事前構成された分配規則に従って割り当てる。)
E)L2−BSAアクセス・ポートのための情報がプロビジョニング・インターフェースによってセットアップされることになる。シリアル番号/プロバイダは、A4リポジトリ内で事前割当てされることになり、PODに基づいて、L2サービス・エッジへのセットアップを実施する(たとえば、SE3)。
F)情報ビジネス・ポート(PPPなし)がプロビジョニング・インターフェースによってセットアップされることになる。シリアル番号/プロバイダが構成されることになり、PODに基づいて、レガシBNGまたは他のSEのセットアップを実施する。
G)PPPのあるビジネス・ポートについては、SE選択は、LineID/UN/PWに基づく。
H)ONTが電力を失った場合、ポート・ダウン・メッセージがA4リポジトリ内のコンテキストまたはコネクティビティのコンテキストを解放する。
I)A4エラー履歴データベースが先のステータスまたは期間を持続的に保持する。
J)(同じONTまたは変更されたONTで)再び電源投入された後、セットアップが再び開始される。
【0076】
さらに、以下の点について本発明によって対処される。
A)ONTのPort Up Eventがスイッチング・ファブリック内での経路(ステートレス)のセットアップを制御する。
B)ONTのシリアル番号がONT−OLT MAC−SE間の接続のコンテキストを決定する。
C)A4リポジトリ・ノード182は、中央オフィス受渡し地点110の関連情報を記憶し、ONTおよびそれらのステータスについてのすべての情報を保持する。
D)各ポート・アップ・イベントは、オペレータPODセットアップによって事前決定されるデフォルトSEへの接続を可能にするコントローラ要求をもたらすが、複数のサービス・エッジ・ノードを可能にすることも可能であり得る。コントローラは、それらを、典型的には負荷依存の、またはオペレータによって事前構成された分配規則に従って割り当てる。
【0077】
図6は、未知の(または少なくとも以前未知の)ネットワーク終端ノード75の本発明のネットワーク・アタッチ・プロセスを実施する固定ワイヤレス・アクセス(FWA)またはワイヤレス・トゥ・ザ・ホーム(WTTH)インフラストラクチャの一例を示す。この例では、ネットワーク終端ポイント75は、ユーザの敷地上のワイヤレスステーションである。光ファイバ・ネットワークのアクセス・ポイント151とユーザの敷地上のステーション75との間のワイヤレス通信は、サービス受渡しのラスト・マイルのためのブリッジとして働く。データ・センタ・ベースのアクセス・ネットワーク構造では、SDN関連の技術がますます適用されている。そのようなSDNベースの手法を実装するための1つの方法は、コントローラ・アプリケーション180とアクセス・ポイント151との間に抽象化レイヤをセットアップすることである。図の例では、仮想ハードウェア抽象化構成要素402が、アクセス・ポイント151のハードウェア・デバイスと、アクセス・ポイント151の特定の詳細に関してそれ自体無知であるPON管理システムとの間に介在する。その南向きの側では(すなわちアクセス・ポイント151に向かって)、仮想ハードウェア抽象化構成要素402は、たとえば、拡張認証プロトコル(EAP)ならびにワイヤレス・アクセス・ポイントの制御およびプロビジョニング(CAPWAP)など、プロトコルを介してアクセス・ポイント151と通信する。その北向きの側では(コントローラ・アプリケーション180に向かって)、仮想ハードウェア抽象化構成要素402は、受動光ネットワークの管理システムとのインタラクションを可能にするインターフェースのセットを提供する。そのようなインターフェースの一例は、Open Flow Representational State Transfer Application Programming Interface(REST API)である。WTTH環境におけるアタッチ・プロセスについては、仮想ハードウェア抽象化構成要素402は、アタッチ要求をコントローラ・アプリケーション180に転送するイベント・ハンドリング機能を含めることによって拡張され得る。コントローラ・アプリケーション180は、その機能が802.1Xに準拠して拡張されるEAPオーセンティケータとして働く。ポート・アップ/ダウン、正味のデータ転送速度、符号誤り率など、動的なチャネル挙動のためのパラメータを有する必要なポート通知が、許容されるレポート間隔で、許容される量のレポート・メッセージを用いて、プッシュ/プル・プロシージャを通じて、ポート通知クライアントを介してコントローラ180に送信される。SDNベースの手法におけるWiFiアクセス・ノードのためのこの機構は、WTTH環境において未知のネットワーク終端ノード75をアタッチする問題を、アクセス・コントローラの使用を通じて解決し、802.11(WiFi)技術によるWTTHのためのSDN手法を実行可能にする。この手法では、アクセス・ポイントおよびステーションのための認証機構は、均一に実施される。
【0078】
未知のステーション75のアタッチのために、エンド・ユーザは、ステーション75を、回線クレデンシャルを用いて構成する。ステーション75は、回線クレデンシャルを、たとえばローカル・エリア・ネットワーク上の拡張認証プロトコル(EAPOL)認証要求の一部としてワイヤレスでアクセス・ポイント151に送信する。アクセス・ポイント(たとえば、ライトウェイト・アクセス・ポイント)は、仮想ハードウェア抽象化構成要素402を介して回線クレデンシャルをコントローラ・アプリケーション180に転送する。コントローラ・アプリケーション180は、たとえばSDNコントローラプラットフォーム上で実装することができる。コントローラ・アプリケーション180は、ローカル・データベースに照会することによって回線クレデンシャルに関連付けられたラインIDを決定し、その後、EAP認証を完了する。さらに、コントローラ・アプリケーション180は更に、ユーザが特定のサービス・エッジ・ノード171(またはネットワーク・プロバイダの卸売りパートナ)に接続することができるようにファブリック115を構成する。認証が完了した後、ユーザのルータは、たとえばポイント・トゥ・ポイント・プロトコル・オーバー・イーサネット(PPPoE)を使用することによってサービス・エッジ・ノード171に接続する。また、コントローラ・アプリケーション180は、Operations Support Systems(OSS)プロビジョニングの後、認証、許可、およびアカウンティング(AAA)を実施する。この機能では、コントローラ・アプリケーション180は、特定のサービス・エッジ・ノード171とAAAシステム404との間に介在し、両者に対してリモート認証ダイヤルイン・ユーザ・サービス(RADIUS)を介して通信する。サービス・エッジ171がAAA要求をAAAシステム404に送るとき、コントローラ・アプリケーション180は、ユーザの敷地上のステーション75に関連付けられたラインIDを挿入する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6