(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6921906
(24)【登録日】2021年7月30日
(45)【発行日】2021年8月18日
(54)【発明の名称】軌条車両およびその製造方法
(51)【国際特許分類】
B61D 17/08 20060101AFI20210805BHJP
B61D 17/00 20060101ALI20210805BHJP
B61D 33/00 20060101ALI20210805BHJP
B61D 37/00 20060101ALI20210805BHJP
【FI】
B61D17/08
B61D17/00 C
B61D33/00 A
B61D33/00 Z
B61D37/00 F
B61D37/00 Z
【請求項の数】7
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2019-145514(P2019-145514)
(22)【出願日】2019年8月7日
(65)【公開番号】特開2021-24477(P2021-24477A)
(43)【公開日】2021年2月22日
【審査請求日】2020年4月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】390010973
【氏名又は名称】日立交通テクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000062
【氏名又は名称】特許業務法人第一国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】河村 敏之
(72)【発明者】
【氏名】須山 実
(72)【発明者】
【氏名】内冨 信明
(72)【発明者】
【氏名】泉 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】樫部 直人
【審査官】
長谷井 雅昭
(56)【参考文献】
【文献】
特開2008−296815(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3186443(JP,U)
【文献】
特開2010−228654(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3214170(JP,U)
【文献】
特開2010−256506(JP,A)
【文献】
実開昭59−025016(JP,U)
【文献】
特開2007−137405(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B61D 17/08
B61D 17/00
B61D 33/00
B61D 37/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
側構体と室内設備品ユニットとを備える軌条車両において、
前記室内設備品ユニットは、
前記軌条車両の長手方向に沿って備えられるとともに座面と背もたれとを有する腰掛と、
前記腰掛の長手方向の両端部に備えられる袖仕切りと、
一対の前記袖仕切りの上端部に架け渡されるように備えられる荷棚と、
前記荷棚と前記座面とに架け渡されるように備えられるスタンションポールと、
を含む部品により構成され、
前記室内設備品ユニットは、構成された状態で、前記側構体の車内側に備えられた取付金を介して前記側構体に固定され、
前記側構体をなす車内側の面板は、前記軌条車両の長手方向に交差する断面形状がC状であるCチャンネル部が一体に押出成形されて形成されており、
前記取付金が、前記Cチャンネル部からなるカーテンレール構造に対して、前記軌条車両の長手方向に沿って離散的に取り付けられ、
前記取付金は、ボルトを備えており、前記室内設備品ユニットの取り付け孔に挿通した前記ボルトにナットを螺合させて締結することで、前記室内設備品ユニットが前記側構体に固定される、
ことを特徴とする軌条車両。
【請求項2】
請求項1に記載される軌条車両において、
前記袖仕切りは握り棒を備える、
ことを特徴とする軌条車両。
【請求項3】
請求項1又は2に記載される軌条車両において、
前記座面の下面にヒータ装置を備える、
ことを特徴とする軌条車両。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載される軌条車両において、
前記取付金は、前記側構体の高さ方向の上部と下部とに備えられ、
前記上部に備えられる前記取付金はL字断面を有しており、
前記下部に備えられる前記取付金は機械的締結部を有する、
ことを特徴とする軌条車両。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載される軌条車両の製造方法において、
あらかじめ前記側構体に前記取付金を取り付けるステップと、
前記室内設備品ユニットを前記軌条車両の内部で取り回し可能か否かを判断するステップと、を含む、
ことを特徴とする軌条車両の製造方法。
【請求項6】
請求項5に記載される軌条車両の製造方法において、
前記室内設備品ユニットを前記軌条車両の内部で取り回し可能と判断した場合、前記軌条車両外で組み立てた前記室内設備品ユニットを前記軌条車両内に搬入して、前記取付金を介して前記側構体に取り付ける、
ことを特徴とする軌条車両の製造方法。
【請求項7】
請求項5又は6に記載される軌条車両の製造方法において、
前記室内設備品ユニットを前記軌条車両の内部で取り回し不能と判断した場合、前記軌条車両内で前記室内設備品ユニットを組み立てて、前記取付金を介して前記側構体に組み付ける、
ことを特徴とする軌条車両の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軌条車両およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
鉄道車両に代表される軌条車両の構造体である軌条車両構体は、一般に、上面を構成する屋根構体と、側面を構成する側構体と、下面を構成する台枠と、長手方向の端面を構成する妻構体と、から成る。近年では、製作性の向上や遮音性の向上を目的として、対向する二枚の面板と該面板同士を接続する複数のリブから成るアルミニウム合金製の中空形材によって、屋根構体、側構体、台枠などを構成し、軌条車両構体に組み立てる手法が広まりつつある。
【0003】
特許文献1に、広い室内空間を創造することができる軌条車両を提供することを課題として、空調用ダクトを含む内装組立体(以下、内装モジュール)を、軌条車両の側構体と屋根構体との接続部(肩部)に備える例が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−137405号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1で開示される技術は、屋根構体の上部に設置される空調装置が生成する調和空気を軌条車両の長手方向に沿って車両の各部へ供給する空調ダクトに加え、照明器具、スピーカ、電線樋を集約したマルチファンクションモジュールを車外で組み立てた後に、車内に搬入して取り付けることにより、これらの取付工数を低減するものである。
【0006】
ところで、通勤電車は、軌条車両の長手方向に沿って側構体の車内側に配置されたロングシートを備えることが多い。ロングシートに付随して、ロングシートの長手方向の両端部に備えられる袖仕切りや、立位の乗客が利用する掴み棒(スタンションポール)や、荷棚や、ロングシートをなす座面の下面に備えられるヒータ装置等が備えられる。このような車内部品を組み合わせたものを、室内設備品ユニットという。
【0007】
特許文献1に示すような、複数の車内部品を集約した室内設備品ユニットに、ロングシートを含めて構成し軌条車両に取り付ければ、軌条車両の製造工数を低減することができる。しかしながら、比較的長尺であるロングシートを室内設備品ユニットに含めると、ユニットの寸法(または重量)が大きくなりすぎて、例え車内に搬入できたとしても取り回しが難しくなることもあり、それにより取り付けに支障が生じる。
なお、「ロングシート」とは、座面が7個であるシートに限らず、車両の長手方向に沿って座面が複数個並んでいるものや、明確に座面が分割されていない細長いベンチタイプのシートも含む。
【0008】
本発明は、製造工数を小さく抑えつつ、各部品を車内に取り付けることができる軌条車両およびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、代表的な本発明にかかる軌条車両の一つは、側構体と室内設備品ユニットとを備える軌条車両において、前記室内設備品ユニットは、前記軌条車両の長手方向に沿って備えられるとともに座面と背もたれとを有する腰掛と、前記腰掛の長手方向の両端部に備えられる袖仕切りと、一対の前記袖仕切りの上端部に架け渡されるように備えられる荷棚と、前記荷棚と前記座面とに架け渡されるように備えられるスタンションポールと、を含む部品により構成され、前記室内設備品ユニットは、構成された状態で、前記側構体の車内側に備えられた取付金を介して前記側構体に固定さ
れ、前記側構体をなす車内側の面板は、前記軌条車両の長手方向に交差する断面形状がC状であるCチャンネル部が一体に押出成形されて形成されており、前記取付金が、前記Cチャンネル部からなるカーテンレール構造に対して、前記軌条車両の長手方向に沿って離散的に取り付けられ、前記取付金は、ボルトを備えており、前記室内設備品ユニットの取り付け孔に挿通した前記ボルトにナットを螺合させて締結することで、前記室内設備品ユニットが前記側構体に固定されることにより達成される。
【0010】
上記した本発明による代表的な軌条車両は、いわゆるプロダクト・バイ・プロセス形式により、物の発明が特定されているという見方もできる。ここで、室内設備品ユニットが構成された状態で側構体に固定されたか否かを、製品としての軌条車両から判別することが困難な場合がある。したがって、物をその構造又は特性により直接特定することが不可能であるか、又はおよそ実際的でないという事情(「不可能・非実際的事情」)が存在するものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、製造工数を小さく抑えつつ、各部品を車内に取り付けることができる軌条車両およびその製造方法を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、袖仕切り、スタンションポール、荷棚、ロングシートの座面の下面に備えられるヒータ装置を含む室内設備品ユニットの斜視図である。
【
図2】
図2は、軌条車両構体の車内側に、室内設備品ユニットが取り付けられる取付金を備える態様を示す斜視図である。
【
図3】
図3は、室内設備品ユニットを車内に備えた取付金に固定する態様を示す斜視図である。
【
図4】
図4は、袖仕切りユニットに荷棚ユニットを取り付ける態様を示す斜視図である。
【
図5】
図5は、袖仕切りユニットと荷棚ユニットに腰掛ユニットを取り付ける態様を示す斜視図である。
【
図6】
図6は、車内で組み立てられた仕切りユニットと荷棚ユニットと腰掛ユニットに、スタンションポールを取り付ける態様を示す斜視図である。
【
図7】
図7は、室内設備品ユニットを軌条車両の車内に取り付ける取付手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。まず、各方向を定義する。軌条車両構体の長手(レール)方向をX方向、軌条車両構体の幅(枕木)方向をY方向、軌条車両構体の高さ方向をZ方向とする。以降、単に、X方向、Y方向、Z方向と記す場合がある。また、軌条車両は敷設された軌道に沿って運行される車両であり、鉄道車両、路面電車、新交通システム車両、モノレール車両等を含む。以下に、軌条車両の例として鉄道車両について説明する。
【0014】
図1は、袖仕切り、スタンションポール、荷棚、ロングシートの座面の下面に備えられるヒータ装置を含む室内設備品ユニットの斜視図である。室内設備品ユニット70は、長手方向に並んだ7つの座面72aと背もたれ72bとを備えた腰掛72と、腰掛72のX方向の両端部に配置される袖仕切り73と、一対の袖仕切り73の上端部に架け渡される荷棚71と、荷棚71と座面72aの下方とをつなぐ態様でZ方向に沿って備えられる複数のスタンションポール74と、から構成される。なお、図示はしないが、腰掛72を構成する座面72aの下面(
図2に示す構体5の一部となる台枠30に対向する面)に、予めヒータ装置が備えられ、座面72を加温するようになっている。
【0015】
室内設備品ユニット70は、軌条車両構体のX方向に沿って備えられる。また、袖仕切り73は、鉄道車両構体(以下、単に構体5と記す)の側開口部(乗降口相当)の近傍に位置するため、スタンションポール74と同様の機能を有する握り棒を含む場合がある。室内設備品ユニット70は、構体5の外部で製造されたのち、構体5に内装品等を取り付ける工程に搬入される。
【0016】
図2は、軌条車両構体の車内側に、室内設備品ユニットが取り付けられる取付金を備える態様を示す斜視図である。構体5は、床面をなす台枠30と、台枠30のY方向の両端部に立設される側構体20と、台枠30のX方向の両端部に立設される妻構体(図示なし)と、側構体20と妻構体の上端部に載置される屋根構体10とからなる6面体である。
【0017】
側構体20は、窓23と、窓23のX方向の両端部に備えられる戸袋22と、窓23のZ方向の下方に位置する腰板21などを備える。戸袋22は、乗降口に備えられる側引き戸26を収容する部位である。側構体20のZ方向の上端部と屋根構体10のY方向の両端部との接続部には、小天井24が配置される。
【0018】
台枠30、側構体20、屋根構体10は、対向する二枚の車内側面板および車外側面板と、これら両面板を接続する複数のリブから成るアルミニウム合金製のX方向に沿って押出成形される中空押し出し形材から構成される。特に、側構体20、屋根構体10をなす車内側の面板は、内装材等を固定するX方向に交差する断面形状がC状のCチャンネル部が一体に押出成形されて形成される。
【0019】
室内設備品ユニット70を側構体20に取り付ける取付金25が、側構体20の車内側面板に設けられたCチャンネル部を利用して(たとえばカーテンレール構造に固着させることで)、X方向に沿って離散的に備えられる。取付金25を取り付ける例として、アルミ合金製の押し出し形材から構成される構体を挙げて説明したが、取付金25を固定する対象の構体は、アルミ合金製の構体に限らず、ステンレス製の部品からなる構体であってもよい。
【0020】
図3は、室内設備品ユニットを車内に備えた取付金に固定する態様を示す斜視図である。構体5の内部に搬入された室内設備品ユニット70は、あらかじめ側構体20の車内側に係合設置された取付金25に、以下のようにして固定される。
【0021】
側構体20のZ方向の上方に備えられた取付金25は、Z方向の上方に向かって開放するL状断面形状(X方向に見て鈎形状)を有しており、これに対向するように室内設備品ユニット70に設けられた係止部(不図示)と係合させることができる。一方、側構体20のZ方向の下方に備えられた取付金25は、例えば機械的締結部としてのボルトを備えている。そして、室内設備品ユニット70の取り付け孔(不図示)に挿通した該ボルトにナットを螺合させて締結することで、室内設備品ユニット70が側構体20に固定される。これにより、作業性が悪く工数が増えやすいZ方向の上方で、ボルト孔の位置決め作業およびボルト締結作業を省略して、取付工数を小さくすることができる。
【0022】
また、取付金25は、側構体20にのみ備えられ、屋根構体10のY方向の両端部の小天井24までには備えない。仮に、室内設備品ユニット70を、側構体20と屋根構体10の小天井24に跨る態様で構体5に備える場合、側構体20と屋根構体10に比較的高い寸法精度及び接合精度が要求されるからである。
【0023】
この寸法精度等の要求は、側構体20と屋根構体10を接合する際の工数の増大をもたらす恐れがある。これに対し、本実施形態のように室内設備品ユニット70を側構体20の範囲内に取り付ける構成にすれば、側構体20から屋根構体10に至る範囲に高い寸法精度等が要求されることがなく、総合的に製作工数を小さくできる。
【0024】
さらに、この構成によれば、荷棚71を室内設備品ユニット70と共に組み付けできるから、単独部品としての荷棚を屋根構体10のY方向の両端部の小天井24の高所に取り付ける場合などのように、足場を組んでボルト等で締結する必要がないため、作業安全性を高めるとともに、製作工数を小さくできる。
【0025】
図4は、室内設備品ユニットを構成する袖仕切りユニットに荷棚ユニットを取り付ける態様を示す斜視図であり、
図5は、袖仕切りユニットと荷棚ユニットに腰掛ユニットを取り付ける態様を示す斜視図である。また、
図6は、車内で組み立てられた仕切りユニットと荷棚ユニットと腰掛ユニットに、スタンションポールを取り付ける態様を示す斜視図である。
【0026】
構体5の車内側寸法と室内設備品ユニット70の寸法との関係で、室内設備品ユニット70を構体5の内部に搬入できなかったり、又は搬入できても構体5の内部で取り回しが困難な場合がある。このような場合は、室内設備品ユニット70を構体5の内部で組み立てて、構体5に取り付けることができる。
【0027】
構体5の内部で室内設備品ユニット70を組み立てる場合、各部品を構体5の内部に搬入した後、まず
図4に示すように、一対の袖仕切り73を離間して配置して、袖仕切り73のZ方向の上端部に、X方向に沿って架け渡す態様で荷棚71の両端部を固定する。次に、
図5に示すように、荷棚71によって所定間隔に保持された袖仕切り73に、腰掛72を固定する。そして、
図6に示すように組み立てられた袖仕切り73と荷棚71と腰掛72に、スタンションポール74を固定することにより、構体5の内部で室内設備品ユニット70の組み立てが完了する。このように、室内設備品ユニット70を小ユニットに分割した設計とした上で、この小ユニットを、あらかじめ決められた順序に沿って組み立てれば、狭い軌条車両の内部でも容易に室内設備品ユニットを形成することができる。
【0028】
構体5の内部で組み立てられた室内設備品ユニット70を、取付金25を介して上述したように側構体20の車内側に固定することができる。
【0029】
図7は、室内設備品ユニットを軌条車両の車内に取り付ける取付手順を示すフローチャートである。以下、
図7を参照して、室内設備品ユニット70の取り付け態様を説明する。なお、後述する判断ステップS30における判断は原則的には現場の作業者が行うが、軌条車両の寸法より設計者が判断したり、又は各部品のCADデータからコンピュータなどが自動的に判断してもよい。
【0030】
まず、各部品が揃ったところで、ステップS10で、室内設備品ユニット70を構体に取り付ける取付作業を開始する。次いで、ステップS20で、構体5の側構体20の車内側に取付金25を固定する。
【0031】
更にステップS30で、室内設備品ユニット70を構体5の車内で取り回すことができる否かを判断し、作業の効率化を図る。ステップS30で室内設備品ユニット70を取り回し可能(判断Yes)と判断された場合は、ステップS40で、車外から搬入した室内設備品ユニット70を構体5にあらかじめ取り付けられた取付金25に固定する。
【0032】
一方、ステップS30で室内設備品ユニット70を取り回し不能(判断No)と判断された場合は、ステップS32にて構体5の内部で袖仕切り73と荷棚71とを組み立て、ステップS34で、ステップS32にて組み立てた袖仕切り73と荷棚71に、腰掛72を固定する。さらに、ステップS36で、ステップS34にて組み立てた袖仕切り73と荷棚71と腰掛72に、スタンションポール74を固定して室内設備品ユニット70を完成させる。その後、ステップS40で室内設備品ユニット70を構体5にあらかじめ取り付けられた取付金25に固定する。
【0033】
その後、ステップS50で室内設備品ユニット70を構体に取り付ける取付作業を終了する。図には示さないが、ステップS50の後工程で、座面72aに備えられたヒータ装置を結線する。
【0034】
以上の構成や製作手順を備えることによって、袖仕切り、スタンションポール、荷棚、ロングシートの座面の下面に備えられるヒータ装置を含む室内設備品ユニットを軌条車両の車内に取り付けることによって、製造工数を小さくできる軌条車両およびその製造方法を提供することができる。
【0035】
なお、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態における構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態における構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
【符号の説明】
【0036】
5…構体、 10…屋根構体、
20…側構体、 21…腰板、
22…戸袋、 23…窓、
24…小天井、 25…取付金、
26…側引き戸、 30…台枠、
70…室内設備品ユニット、 71…荷棚、
72…腰掛、 72a…座面、
72b…背もたれ、 73…袖仕切り、
74…スタンションポール、 x…長手(レール)方向、
y…幅(枕木)方向、 z…高さ方向