(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ボックス前壁(31)は、閉鎖された蓋(30)の場合の窓部(76)の形成のために、切り抜き部、もしくは、開口部を、横方向に整向された閉鎖エッジ部(63)の領域内において有しており、
その際、前記カラー部前壁(48)の切欠き部(49)が、この窓部(76)が完全にこの切欠き部(49)の領域内において設けられているように、形成されていることを特徴とする請求項1に記載のパック。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記の、または、類似の構成のパックにおける改善に関連する。
一方では、(外側)パックの蓋との閉鎖ラベルの(粘着性の)結合の、信頼性の高い形成のための構成は重要である。他方では、ブロック形状の内側パックにおける、閉鎖手段、もしくは、閉鎖ラベルの、精確で信頼性の高い装着の軽減のためのパックの形態、並びに、パックの最適な外観は、重要である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の課題を解決するために、
請求項1の特徴を有するパックが形成される。
【発明の効果】
【0008】
パックの1つの有利な構成において、閉鎖ラベルと、外側パック、もしくは、蓋との間の結合の自動的な形成のために、合目的に、突出部、もしくは、加圧部片がこのパックに附設され、
これら突出部、もしくは、加圧部片が、このパックの製造の際に、及び/または、このパックの使用の際に、一方では、閉鎖ラベルの操作フラップの領域内における、および、他方では、蓋前壁の内側面における結合位置の領域内における、局部的な押圧力の形成に基づく(粘着状の)結合を、高い信頼性で形成する。
【0009】
内側パックの内側で、支持部材−内側カラー部、もしくは、内側トレー−を有する、(シガレット)パックの場合、この支持部材、もしくは、内側カラー部は、少なくとも1つの外方へと整向された立ち上がり部または肉厚部を、外側パックとの閉鎖ラベルの結合を形成する領域内において備えている。この立ち上がり部は、有利には、材料の型押しによって生成する突出部として形成されている。
有利には、この外側パックは、付加的に、または、選択的に、蓋前壁の領域内において、特に、蓋内側タブの内側面において、肉厚部、もしくは、同様に型押しによって形成された(隆起部状の)突出部を備えている。これら内側および外側の突出部は、有利には、これら突出部が、閉鎖ラベルと蓋との間の結合の形成の際に協働するように設けられている。これら立ち上がり部または突出部は、選択的に、または、付加的に、同様に、外側パックとしてのヒンジ蓋付きボックスの、相応して形成されたカラー部のカラー部前壁においても附設され得る。
【0010】
本発明の他の構成において、蓋壁(蓋前壁)と閉鎖ラベルとの間の(局部的に増大された)圧力は、材料部片、もしくは、調整部片によって提供され、この材料部片、もしくは、調整部片が、容易に解離可能に、内側パックにおいて、または、−有利には基本的に、標準的に形成されたヒンジ蓋付きボックス(ヒンジ蓋付きパック)の、カラー部の領域内において設けられている。
有利には、この調整部片は、(本来的に)このカラー部の一部であり、且つ、解離可能に、このカラー部と、特に、打抜き部、もしくは、残余結合部を用いて結合されている。
(外側)パックの製造の際に、即ち、蓋の折畳みまたは閉鎖の際に、閉鎖ラベルと蓋との間の結合の領域内において、必要な当接圧力が生じる。この蓋の最初の開口の際に、この調整部片は、カラー部から分離され、且つ、閉鎖ラベルと共に、開口位置に移動される。この調整部片は、閉鎖ラベルの縁部領域との永続的な結合の状態に留まる。
【0011】
ヒンジ蓋付きボックスタイプの(外側)パックの、特に優れた構成において、シガレットブロック、特に、密封ブロックは、外側パック内において、有利には、カラー部無しで設けられている。
この密封ブロックは、開口フラップを有しており、この開口フラップが、弱め線(パーフォレーション)を介して、この密封ブロックの材料、もしくは、壁から形成されており、且つ、蓋の最初の開口の際に、内側包装体との結合から、有利には、蓋前壁の内側面との、開口フラップの端部片、もしくは、舌状部の結合に基づいて、分離される。
【0012】
開口−、もしくは、閉鎖ラベルの、正確な附設、もしくは、位置決めを、内側パックにおける大きな面を持つ構成の場合にも保証するために、通常のカラー部を有するヒンジ蓋付きボックスの場合、外側パックとして、このカラー部は、格別優れた方法で、形成される。
カラー部前壁の領域内において通常の切欠き部は、この切欠き部が、このカラー部前壁の(ほぼ)全幅にわたって延在しており、且つ、有利には、−高さで−、ボックス前壁の、前面側の、上側のエッジ部(蓋のための閉鎖エッジ部)に至るまで延在しているように、形成されている。この切欠き部は、側方で、カラー部側方タブによって区画されている。内側パックの前側面、即ち、内側前壁は、このことによって、全幅にわたって露出し、従って、閉鎖ラベルの附設と同様に取扱いも容易にされる。
【0013】
一般的に、および、特に、内側パックとして、数回にわたって閉鎖可能な密封ブロックを有する、ヒンジ蓋付きボックスタイプの(シガレット)パックのための他の特徴は、
このパックタイプの場合に通常な蓋内側タブを、位置、形状、および、大きさに関して、閉鎖された蓋の場合に、この蓋内側タブが、主として、または、有利には、完全に、カラー部前壁の領域内において形成された切欠き部の内側で設けられているように、このヒンジ蓋付きボックスの、有利には、別個の裁断片から成るカラー部に対して整列させることにある。
閉鎖された蓋の場合、このカラー部前壁と、有利には、特別に形成された蓋内側タブとは、(ほぼ)共通の平面内において位置している。このカラー部前壁の切欠き部は、有利には、閉鎖された蓋の場合に、ボックス部のボックス前壁の領域内において、−蓋前壁によって形成された閉鎖エッジ部の下側で−、開口部、もしくは、窓部が、有利には、ほぼ、蓋内側タブの寸法の幅、もしくは、長さで形成されているように、構成されている。
【0014】
革新の更なる詳細および特徴は、特許図面内において図示された実施例の説明から与えられる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図示されたシガレットパックは、特に、ヒンジ蓋付きボックス、もしくは、ヒンジ蓋付きパックの構成における外側パック10と、内側パック11との間の特別な相互作用に関する。
特に、多層状の熱的にシーリング可能な密封フォイルとして構成された前記内側パックは、フォイル裁断片から成っている。この内側パック11、もしくは、フォイル裁断片は、内側前壁13、内側後壁14、内側側壁15、内側端壁16の形成のもとで、シガレット群12を囲繞している。同様に存在する内側底壁は、図示されていない。
【0017】
シガレット群12を全面的に囲繞する内側パック11は、熱的なシーリングによって形成された結合合わせ目、もしくは、閉鎖合わせ目を有している。
図1、もしくは、
図5に従う実施例の場合、側方合わせ目17が内側側壁15の領域内において、しかも、ひれ状合わせ目としての構成において形成されている。更に、横方向合わせ目18が、内側後壁14の領域内において、同様に、ひれ状合わせ目としての構成において形成されている。この横方向合わせ目18は、この内側後壁14のほぼ半分の高さにおいて延在している。
図8から
図10に従うパックの場合、内側パック11は、内側側壁15の領域内において、銀紙パック、もしくは、ソフトパックの場合に公知の、且つ、通常の折畳み、即ち、台形状の折畳みタブの形成のもとでの封筒折畳み19を備えている。これら折畳みは、同様に、熱的なシーリングによって、(または、粘着によって、)互いに結合されている。相応する折畳みは、内側底壁の領域内において設けられている(図示されていない)。
【0018】
内側パック11は、基本的に公知の開口補助体を備えている。
弱め線、特に、パーフォレーション線20は、開口フラップ21を形成、もしくは区画し、
この開口フラップが、内側端壁16を横切って、且つ、内側前壁13の領域内において延在している。この開口フラップ21は、開口位置において、内側パック11の取出し開口部22を、シガレットの取出しのために開放する。
【0019】
数回にわたって使用可能な開口補助体のための操作手段は、閉鎖ラベル23からなっている。この閉鎖ラベルは、フォイル裁断片として、有利には、内側パック11の上側、端面側の領域内において全面的な粘着部を有して、本実施例において、内側前壁13の領域内における前面脚部24、内側端壁16の領域内における端面部分25、および、内側後壁14における固着脚部26を有して、設けられている。
この閉鎖ラベル23は、開口フラップ21を覆っており、且つ、有利には、全面的に、この開口フラップと粘着されている。この閉鎖ラベル23の縁部ストリップ27は、この閉鎖ラベル23と並んで、この内側パック11の領域内と解離可能に粘着されている。
この内側パック11の開口のために、この閉鎖ラベル23は、この前面脚部24の端部領域−操作フラップ28−において捕捉され、且つ、この閉鎖ラベル23の連行のもとで、開口位置に移動される(
図2、
図6)。
【0020】
閉鎖ラベル23の操作は、
図1から
図10に従い、外側パック10の開口工程および閉鎖工程と連動している。
この外側パックは、ヒンジ蓋付きボックスとしての構成において、ボックス部29、および、蓋30から成っている。このボックス部29は、ボックス前壁31、ボックス側壁32、および、ボックス後壁33を有している。類似した方法において、この蓋30は、蓋前壁34、蓋側壁35、および、蓋後壁36でもって形成されている。上側の閉鎖部は、蓋端壁37である。
この蓋後壁36は、このボックス後壁33と、横方向に整向された線状リンク部38を介して、旋回可能に結合されている。この蓋前壁34は、図示された実施例の場合、二重壁状に形成されており、即ち、蓋内側タブ39を備えており、この蓋内側タブが、蓋エッジ部40の形成のもとで、蓋前壁34の内側面に対して折り畳まれ、且つ、この内側面と粘着によって結合されている。
【0021】
閉鎖ラベル23は、蓋の開口の場合に、この閉鎖ラベル23が、−開口フラップ21の連行のもとで−、同様に開口位置に引っ張られるように、蓋30と結合されている。この目的のために、この閉鎖ラベル23は、蓋前壁34の内側面と、特に、蓋内側タブ39の内側面と、(永続的に、且つ、十分な耐久性を有して)結合されている。
操作フラップ28は、有利には、点状、もしくは、ストリップ状の接着領域を備えており、これら接着領域が、閉鎖ラベル23と蓋30との間の耐久性のある結合を生じさせる。
【0022】
パッキングに従う閉鎖位置におけるパックの形成の際、もしくは、蓋前壁34の位置決めの際に、閉鎖ラベル23、もしくは、操作フラップ28と、有利には蓋内側タブ39を有する蓋前壁34との間の(接着)結合の形成のために、局部的な押圧力を発生させることが行われる。
【0023】
図1から
図5に従う実施例の場合、(粘着)結合を生じさせるために、協動するパック部材が、突出部、肉厚部、立上がり部、または、その種の他の物を備え、これらが、閉鎖された蓋30の場合に、局部的に増大された圧力を発生する。
この実施例の場合、内側パック11は、内側カラー部42を備えている。この内側カラー部は、有利には、(薄い)ボール紙から成っており、且つ、例えば、トレー前壁43、側方タブ、側壁、底壁、および、場合によっては、後壁を有して、トレー形状に形成されている。単純化のために、図内において、トレー前壁43だけが、−密封パック11の内側で−図示されている。このトレー前壁43は、有利には、この内側パック11の全高さに渡って延在している。
更に、上側の1つの領域内において、ヒンジ蓋付きボックスの標準的なカラー部の通常の切欠き部に相応する、切欠き部44が形成されている。
【0024】
第1の外方へと整向された立上がり部、もしくは、局部的な突出部45は、内側カラー部42に、しかも、トレー前壁43の領域内において、附設されている。隆起部状の型押し部として形成されたこの突出部45は、このトレー前壁43の上側の領域内において、切欠き部44の直ぐ下側で、しかも、蓋30、もしくは、蓋内側タブ39との操作フラップ28の結合部の高さにおいて、設けられている。
この操作フラップ28は、この実施例の場合、折り重ねられており、従って、閉鎖ラベル23の内側面が、外方へと整向されている。接着領域41は、従って、この操作フラップ28の折畳みに基づいて外側面に設けられており、且つ、この蓋30の閉鎖の際に、もしくは、蓋前壁34の折畳みの際に、この蓋内側タブ39に押圧される。
【0025】
外側パック10は、有利には、相手側圧力部を備えている。蓋前壁34は、内側面において、相手側突出部46を有している。この相手側突出部は、有利には、突出部45の高さに設けられており、且つ、閉鎖ラベル23の結合位置に対して作用する(両側の)押圧力を増大する。操作フラップ28は、接着領域41を用いて、この相手側突出部46の領域内において、蓋前壁34と結合される。
更なる特徴は、有利には、型押しによって形成される相手側突出部46が蓋内側タブ39の領域内において形成されており、従って、蓋前壁34との、操作フラップ28のための内方へと位置ずれされた結合位置が提供されることにある。
【0026】
外側パック10は、(標準的な)ヒンジ蓋付きボックスとして、しかも、カラー部前壁48とカラー部側方タブ62を備える通常のカラー部47を有して、形成されている。このカラー部前壁48は、このパックタイプの場合に通常の端面側の切欠き部49を有しており、この切欠き部が、パッキング内容物への外からの取扱いを容易にする。
操作フラップ28の固定部は、有利には、この切欠き部49の領域内において位置し、同様に前記突出部45、46も、有利には、この切欠き部49の領域内において位置している。
閉鎖ラベル23は、有利には、側方に、ストリップ状の拡大部、即ち、保持ストリップ50、が形作られているように形成されている。これら保持ストリップは、内側端壁16の全面がこの閉鎖ラベル23によって覆われているように、この内側端壁16の領域内において延在している。短い脚部は、内側前壁13内へと、および、内側後壁14内に至るまで−図示されていない−延びている。
この保持ストリップ50は、弱め線、もしくは、パーフォレーション線51によって、この閉鎖ラベル23の中間の主部分から境界を付けられており、且つ、最初の開口の際に、この閉鎖ラベルから分離され、従って、内側パック11との永続的で粘着性の結合の状態に留まる(
図2)。
【0027】
図5から
図7に従うパックは、前記された実施例と十分に合致している状態の、外側パック10および内側パック11に関している。
この外側パック10の蓋30との、閉鎖ラベル23、もしくは、操作フラップ28の結合に関して、この外側パック10のカラー部47が使用される。カラー部前壁48の、有利には、慣習的に形成された切欠き部49の領域内において、結合部片52が、(内側面における)このカラー部前壁48の固定のため、および、蓋30、もしくは、蓋前壁34の内側面との、このカラー部前壁の結合のために設けられている。
【0028】
結合部片52は、別個の部分部片として、接着領域41、もしくは、接着剤ストリップ53を用いて、閉鎖ラベル23と、特に、操作フラップ28と、結合可能である。この操作フラップ28は、本実施例の場合、折り畳まれず、むしろ、(それ以外は接着剤無しの)外側面でもって、この結合部片52に接し、もしくは、この結合部片と結合されている。
この結合部片52は、有利には、パックの形成の際に、特に、蓋前壁34の最終の折畳みの際に、同様に、接着剤を介して、本実施例において2つの接着剤ストリップ54を介して、この蓋前壁と結合される。同様に、ここで、蓋内側タブ39の内側面との結合も行われる。この結合部片52は、その際、一方では、蓋30、もしくは、蓋内側タブ39と、他方では、閉鎖ラベル23の操作フラップ28との間の間隔調整の働きをする。
【0029】
結合部片52は、有利には、(もともとは、)カラー部47の裁断片と、しかも、切欠き部49の領域内においてカラー部前壁48と、結合されている。この結合部片52は、ストリップとして形成されており、このストリップが、この切欠き部49の輪郭に適合されている。このカラー部47との結合は、容易な分離が、即ち、蓋30の最初の開口の際に、可能であるように形成されている。この結合部片52は、打抜きによって区画された残余結合部55を介して、このカラー部47と結合されている。
本実施例において、一貫した打抜き線56は、この切欠き部49の横方向に整向されたエッジ部の領域内において、この切欠き部の輪郭に相応して設けられている。直立した脚部の領域内だけにおいて、即ち、このカラー部47のウェブ57の領域内において、残余結合部55は設けられており、これら残余結合部が、カラー部47との結合部片52の単一性を、パックの完成に至るまで保証し、他方では、しかしながら、この蓋30の開口の際に、通常の方法で形成された切欠き部49を開放する。
この結合部片52は、永続的に、蓋前壁34の内側面との結合状態のままである(
図7)。
【0030】
(密封状態の)内側パック11の自動式の開口部を有する、特に優れた(シガレット)パックは、
図8から
図10内において図示されている。外側パック10は、ヒンジ蓋付きボックス、もしくは、ヒンジ蓋付きパックの、しかも、更にまた、通常のカラー部が設けられていない、簡略化された構成である。
【0031】
内側パック11は、開口フラップ21を有し、この開口フラップが、弱め線58によって区画されている。この弱め線は、有利には、この内側パック11の多層状のフォイルの場合、幾つかの層だけが打抜き線、もしくは、パーフォレーションを備えており、しかしながら、このフォイルの少なくとも1つの層、もしくは、被膜が無傷のままであり、従って、この内側パック11が、当初の状態において、同様に開口フラップ21の領域内において密封状態にある、ように形成されている。
【0032】
内側パック11の開口のために、開口フラップ21が、直接的に捕捉され、且つ、開口位置に引っ張られる。
この開口フラップ21は、有利には、内側前壁13の領域内における下側の端部が、容易に捕捉され得るように形成され、即ち、輪郭を与えられている。この開口フラップ21の端部領域は、舌状部59として成形されている。この開口フラップ21の寸法は、合目的に、この舌状部59、もしくは、この舌状部の下側の部分が、内側カラー部42のトレー前壁43の領域内において、しかも、このトレー前壁43の切欠き部44の下側に、位置しているように選択されている。
【0033】
内側パック11の開口フラップ21は、蓋30と、即ち、蓋前壁34と、結合されている。この蓋前壁は、有利には、慣習的に、蓋内側タブ39を備えている。この蓋内側タブに、この開口フラップ21が、本実施例において接着剤ストリップ60でもって、固定されている。
この接着剤ストリップは、この開口フラップ21の領域内におけるこの内側パック11の外側面に、しかも、舌状部59の領域内に、有利には、内側トレー42の切欠き部44の横方向に整向されたエッジ部の下側に、附設されている。
【0034】
パック10の製造の際に、即ち、閉鎖位置における、蓋前壁34を有する蓋30の位置決めの際に、蓋内側タブ39は、内側パック11の、即ち、開口フラップ21の舌状部59の、直ぐ近くに設けられている。折畳み工程の際の当接圧力によって、外側面に付着された接着剤ストリップ60との結合が形成される。この蓋30の(最初の)開口の際に、この開口フラップ21は、この内側パック11の裁断片との結合から分離される。この内側パック11は、従って、開口される(
図9)。
シガレットの取出しは、取出し開口部22、および、内側カラー部42の切欠き部44に基づいて容易になる。
【0035】
この構成の場合、ボックス部29の外側、もしくは、内側の領域内において、内側パック11の内側側壁15のカバーは設けられていない。
有利には、従って、この内側側壁15の領域内において、この内側パック11の封筒折畳み19が形成されており、これら封筒折畳みは、開口された蓋の際に、例えば銀紙から成る、通常の内側包装体の形態を示す。この封筒折畳み19の折畳みタブは、有利には、熱的なシーリングによって、互いに結合されている。
【0036】
更に、1つの利点は、このパック構成の外側パック10が、傾斜され直立したパックエッジ部、即ち、傾斜エッジ部61を、しかも、一貫してボックス部29と蓋30の領域内において、備えていることにある。このパックは、従って、八角形のパック、もしくは、八辺形のパックとして形成されている。同様に、内側カラー部42も、この外側パック10の輪郭に適合されている。
【0037】
図11から
図13に従うパックの利点は、閉鎖ラベル23の容易にされた正確な附設のための、および、消費者による容易にされた操作性のための構成が実現されることにある。この閉鎖ラベル23は、適宜の方法で、同様にストリップ形状の裁断片としても、形成することは可能である。図示されたパックの実施例の場合、特別に造形された閉鎖ラベル23が使用されている。
【0038】
1つの特別な構成は、ヒンジ蓋付きボックスとして形成された外側パック10の、カラー部47の形態に関連する。
カラー部前壁48および内側カラー部42によって区画された切欠き部49は、特に、この切欠き部が、パック前側面の(ほぼ)全幅にわたって、即ち、カラー部前壁48の全幅にわたって、延在しているように、拡大、もしくは、拡張されている。このことによって、内側パック11の上側の端面側の領域は、特に、ボックス部29の、即ち、ボックス前壁31の、境界エッジ部、もしくは、横方向に整向された閉鎖エッジ部63に至るまで露出される。このことによって、大きな面積の領域は、閉鎖ラベル23の附設のために、しかしながら同様に操作のためにも、使用される。
【0039】
図11の実施例の場合、カラー部前壁48の適当な切欠き部49によって、内側パック11の、もしくは、内側前壁13の、十分に自由な面積は、ボックス前壁31の上側で自由を保持している。開口された蓋30の場合、蓋側壁35の領域内におけるカラー部側方タブ62だけが、目視可能である。
これらカラー部側方タブ62は、格別優れた方法で、即ち、傾斜して位置しこの直方体形状の内側パック11に対して軽度に後退されている、タブエッジ部64を有して形成されている。これらカラー部側方タブ62は、従って、上側の領域内において、収斂状の横方向プロフィルを有して、且つ、水平方向の上側エッジ部への移行部において円形部を有して形成されている。
このパックの安定性は、同様にこの蓋30の閉鎖位置に関して、有利には、内側パックの内側での適当に形成された支持部材によって、特に、内側カラー部によって、保証される。
【0040】
カラー部47は、この実施例の場合、切欠き部49の下側の境界を備えており、この境界が、横方向に整向された、有利には、直線状のカラーエッジ部65として、閉鎖エッジ部63の高さで、または、−図示されているように−この閉鎖エッジ部の下側で延びている。
カラー部前壁48は、ほぼ外側パックの底壁の領域に至るまで、切欠き部49の大きさおよび輪郭に適合した状態で延在している。この外側パックは、本実施例において、正確に直方体形状に、即ち、横断面において直角に直立したパックエッジ部66を有して、形成されている。
【0041】
図12は、1つの実施例に関しており、有利には、1つのヒンジ蓋付きボックスにおいて、−
図9に類似する−傾斜エッジ部61を有する外側パック10として形成されている。
カラー部47は、このパック輪郭に適合されており、その際、カラー部側方タブ62が、前面側の傾斜エッジ部61の領域内において、傾斜脚部67を有しており、これら傾斜脚部が、このカラー部側方タブ62に対して、鈍角のもとで、これら傾斜エッジ部61の形状に相応して整向されている。切欠き部49は、従って、この実施例の場合、これら傾斜脚部67によって、もしくは、これら傾斜脚部のタブエッジ部64によって、区画されており、このタブエッジ部が、蓋端壁37へと収斂状の幅を有して、有利には、傾斜して整向されている。
有利には、このパック形状の場合、同様に後側のタブ脚部68は、後側の傾斜エッジ部61の領域内において、カラー部側方タブ62に設けられている。
【0042】
カラーエッジ部65は、同様にこの実施例の場合にも、有利には、閉鎖エッジ部63の下側に位置している。
両方のエッジ部63および65は、−有利には、平行に延びた状態で−多角形状に、それぞれに鈍角のもとで互いに整向されたエッジ部分を有して、且つ、ボックス側壁32へと上方へ整向されて形成されている。
【0043】
図13は、
図12に類似して形成されたパックを図示しており、このパックの場合、直立したパックエッジ部が、円形エッジ部69として、しかも、シガレットの寸法に対しての適合のもとで、形成されている。これら円形エッジ部69は、同様に蓋30の領域内においても、有利には、前側および後側で、延在している。
【0044】
カラー部47は、このパック形態に適合されている。切欠き部49は、側方で、円形脚部70によって区画されており、これら円形脚部が、内側パック11をこの領域内において囲繞している。これら両側の円形脚部70は、タブエッジ部64によって境界されており、これらタブエッジ部が、端面へと末広がりの、切欠き部49の幅の形成のもとで、
図12に類似して傾斜して整向されている。
この切欠き部49の境界に対して、横方向に整向されたタブエッジ部64は、有利には、ボックス部29の同様に横方向に整向された閉鎖エッジ部63の下側で、少しの間隔を有して延在している。両方のエッジ部63、65は、有利には、直線的に、且つ、互いに平行に設けられている。
【0045】
図14は、カラー部47のための広げられた裁断片を、しかも、左側の半分において、傾斜エッジ部61を有するヒンジ蓋付きボックスのための構成において、および、左側の半分において、円形エッジ部69を有するヒンジ蓋付きボックスのための構成において、図示している。
【0046】
これらパックの場合に使用される閉鎖ラベル23は、適宜の方法で、有利には、前面脚部24、端面部分25、および、後側の固着脚部26の形成のもとで、同様にストリップ形状の裁断片としても形成され得る。
【0047】
図11および
図12に従う閉鎖ラベル23は有利である。
これら閉鎖ラベル23は、(ほぼ)内側パック11の全幅にわたって延在しており、その際、有利には、内側端壁16が、および、同様に、上側の、内側端壁16に対して隣接する、内側前壁13の領域も、全面的に覆われている。
図5に従う実施例の場合、端面部分25が、端部側、もしくは、縁部側で、傾斜切片によって、外側パック10(八辺形のパック)の輪郭に適合されている。
前面脚部24は、タブエッジ部64からほんの少しだけの間隔の維持のもとで、ほんの少しだけ低減された幅を有して形成されている。後方の横方向縁部の領域内において、(粘着物質の無い)操作フラップ28が設けられており、この操作フラップが、ここで、有利には、手で捕捉され得る。
【0048】
閉鎖ラベル23は、開口位置および閉鎖位置内において、全面幅でもって移動可能である。本願で図示されている実施例の場合、この閉鎖ラベル23の主ストリップ71は、捕捉され、且つ、側方の保持ストリップ50から分離される。これら保持ストリップ50は、本実施例の場合、パーフォレーション線51によって、この主ストリップ71から、閉鎖ラベル23の(最初の)開口の際に、分離可能である。
これらパーフォレーション線51は、有利には、少なくとも、この閉鎖ラベル23の脚部24および25の領域内において延在している。
【0049】
図11、
図12に従う特に優れた閉鎖ラベル23の場合、
パーフォレーション線51は、−操作フラップ28を出発点として−末広がりに延びており、従って、主ストリップ71が、少なくとも、内側端壁16の領域内において、操作フラップ28よりも大きな幅を有している。
保持ストリップ50は、この実施例の場合、閉鎖ラベル23の全長さにわたって延在している。
【0050】
更なる特徴は、横方向に整向された折畳み線72が、有利には、閉鎖ラベル23の全ての構成の場合に、ラベル材料(フォイル)の弱め線として形成されており、その際、パーフォレーション線が、どんな場合でも多層状のフォイルの内側に位置する密封層の維持のもとで、このフォイルの部分横断面内において形成されていることにある。このことによって、折畳みは、この閉鎖ラベル23の重要性を阻害すること無しに、容易にされている。
【0051】
内側パック11は、この実施例の場合、有利には、
図1から
図10までとの関連において記載されている方法において、即ち、特に、内側カラー部42を有して形成されている。更に、
図11、
図12に従い構成された(大きな面積の)閉鎖ラベル23は、
同様に
図1から
図7までのパックの場合にも使用され得る。
【0052】
ヒンジ蓋付きボックス/ヒンジ蓋付きパックとして構成された、外側パック10を有し、且つ、有利には、密封ブロックとしての内側パック11を有する(シガレット)パックの形成に関する更なる特徴は、
図15から
図20までに示されている。
【0053】
図15は、密封ブロックとして構成された内側パック11の前面図である。前面脚部24に関して目視可能な閉鎖ラベル23は、ここで、(ほぼ、)
図11および
図12に従う構成に相当している。
【0054】
この特徴は、優先的に、本発明において例示的に円形エッジ部69を有して構成されている、外側パック10の構成に関係する。
カラー部47−別個の裁断片から成る−は、原則的に通常の切欠き部49を備えており、この切欠き部が、パックの前面側(カラー部前壁48)の領域内において、側方のウェブ57から区画されている。この切欠き部49、もしくは、ウェブ57は、この領域内において、傾斜して整向されたウェブエッジ部73によって区画されており、これらウェブエッジ部が、端面へと末広がりの切欠き部49を区画している。この切欠き部49は、有利には、ボックス前壁31の閉鎖エッジ部63の下側の領域内に至るまで延在している。
横方向に整向されたカラーエッジ部65は、直線状である。
【0055】
閉鎖ラベル23は、少なくとも、カラー部前壁48の切欠き部49の領域内において、操作フラップ28を有して設けられており、従って、開口された蓋30の場合、例えば手で捕捉され得る。
更に、開口フラップ21の主ストリップ71を区画するパーフォレーション線51は、切欠き部49の内側で、有利には、ウェブエッジ部73に対して平行に延在している。この開口フラップ21の操作の際に、−および、この主ストリップ71の取り外しの際に−、従って、この閉鎖ラベル23の側方の領域、即ち、本実施例において保持ストリップ50は、主としてウェブ57の領域内において残留し、これらウェブによって覆われている。
【0056】
外側パック10の蓋内側タブ39は、格別優れた方法で、即ち、閉鎖された蓋の場合に、この蓋内側タブ39が、(おおよそ)完全に、従って、特に、相互のオーバラップ無しに、カラー部前壁48の切欠き部49の内側で位置するように形成され、且つ、設けられている。
このことによって、蓋内側タブ39が、閉鎖された蓋30の場合、(ほぼ)カラー部前壁48と同一平面上に位置する(特に、
図17)ことは達成される。このことは、この蓋30のより良い閉鎖位置を誘起する。
【0057】
カラー部前壁48の部分領域にわたってだけ−幅において−延在する、切欠き部49を有するカラー部47の形成の際、蓋内側タブ39は、少なくとも、大きさおよび位置決めに関して、有利には、同様に輪郭に関しても、切欠き部49に適合されているべきである。
この切欠き部49の、−有利には台形状の輪郭の場合(
図16、
図18)、
蓋内側タブ39は、有利には、同様に、蓋前壁34を有する蓋内側タブ39の結合線よりも大きく、且つ、長い、外側エッジ部74でもって、即ち、折畳みによって形成された蓋エッジ部40でもって、台形状に形成されている(
図19)。
裁断片の長手方向における蓋内側タブ39の寸法は、有利には、この(折り畳まれた)蓋内側タブ39が、ほぼ、蓋前壁34の全部の寸法(高さ)にわたって延在しているように選択されている。
この蓋内側タブ39の、傾斜して、もしくは、収斂状に延びる側方エッジ部75は、本実施例において、ウェブエッジ部73に対して平行に、且つ、このウェブエッジ部から間隔をもって、設けられている。
【0058】
更なる特徴として、閉鎖エッジ部63の領域内において、有利には中央で、窓部76が形成されている。この窓部は、ボックス前壁31の自由な縁部における、凹部、もしくは、切り抜き部から成っている(
図19)。
この窓部76は、閉鎖エッジ部63の中断部、即ち、ボックス部29の閉鎖エッジ部63における、蓋エッジ部40の当接部の中断部である。この窓部76の領域内において、内側パック11、もしくは、内側前壁13が目視可能である。カラー部前壁48の切欠き部49は、有利には、この窓部76が、完全に、この切欠き部49の領域の内側に位置するように、寸法を設定、及び/または、形成されている。
この閉鎖エッジ部63に沿っての窓部76の寸法は、蓋エッジ部40、即ち、蓋前壁34と蓋内側タブ39との折畳みエッジ部が、十分に、パックの横方向における窓部76の寸法に相当しているように、選択されている。
折畳みエッジ部として形成された蓋エッジ部40によって、ほんの少しだけの位置ずれ77が生じ、この位置ずれは、窓部76に基づいて、目立たない状態に留まる。
【0059】
本実施例の場合、操作フラップ28は、粘着−接着点78−によって、蓋前壁34の内側面と、特に、蓋内側タブ39と結合されている。