特許第6923740号(P6923740)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6923740
(24)【登録日】2021年8月2日
(45)【発行日】2021年8月25日
(54)【発明の名称】コーヒー自動販売機
(51)【国際特許分類】
   A47J 31/36 20060101AFI20210812BHJP
   G07F 13/00 20060101ALI20210812BHJP
【FI】
   A47J31/36 124
   G07F13/00 Z
   A47J31/36 126
   A47J31/36 128
【請求項の数】12
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2020-504224(P2020-504224)
(86)(22)【出願日】2018年6月19日
(65)【公表番号】特表2020-528798(P2020-528798A)
(43)【公表日】2020年10月1日
(86)【国際出願番号】KR2018006922
(87)【国際公開番号】WO2019022384
(87)【国際公開日】20190131
【審査請求日】2020年1月22日
(31)【優先権主張番号】10-2017-0093460
(32)【優先日】2017年7月24日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520027442
【氏名又は名称】ヘソン エンジニアリング カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】HAESUNG ENGINEERING CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】ユン、ジョム チェ
(72)【発明者】
【氏名】イ、サン フン
(72)【発明者】
【氏名】アン、ビョン ムン
【審査官】 比嘉 貴大
(56)【参考文献】
【文献】 特表2008−536207(JP,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2016−0148772(KR,A)
【文献】 特開平08−263744(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第03141166(EP,A1)
【文献】 韓国公開特許第10−2016−0015430(KR,A)
【文献】 特開2001−101519(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3220515(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 31/36
G07F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数のカプセルを第1の方向に内蔵するように格子状に設置されるカプセル積載部と、
前記カプセル積載部の下部中心に設置され、前記カプセルを定量的に供給するカプセル供給ユニットと、
前記カプセル供給ユニットから供給されるカプセルが安着され、前記カプセルに水を供給して、ユーザーが飲用することのできるコーヒーを抽出するコーヒー抽出部と、
前記コーヒーが収容されるカップを外部に搬出するカップ引き出し部と、を備え、
前記コーヒー抽出部は、第1の部分安着部及び第2の部分安着部を含み、前記第1の部分安着部は、前記第2の部分安着部と向き合う側面から、その上部側に延長する半カップ形態の第1の凹部を含み、第2の部分安着部は、前記第1の部分安着部と向き合う側面で、その上部側に延長する半カップ形態の第2の凹部を含み、前記第1の部分安着部及び前記第2の部分安着部が互いに隣接するか、接するとき、前記第1の凹部及び前記第2の凹部は安着ホームを形成し、
前記カプセル供給ユニットから選択的に落下されて移送される前記カプセルは、前記安着ホームに安着され、前記第1の部分安着部及び前記第2の部分安着部が離隔されるとき、前記第1の部分安着部と前記第2の部分安着部との間の空間を介して下部側へ自由落下されることを特徴とするコーヒー自動販売機。
【請求項2】
前記コーヒー抽出部は、
支持フレームと、
前記支持フレームの上部に配置されるカプセル支持部と、
前記支持フレームの側面に設置され、前記カプセル支持部に連結され、前記支持フレームの上部から前記カプセル支持部を一定の距離往復運動させる第3の移送部と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のコーヒー自動販売機。
【請求項3】
前記コーヒー抽出部は、前記支持フレームの側面に設置され、前記支持フレームの上部に位置するカップ供給部から供給される前記カップを収容するためのカップホルダーに連結され、前記カップホルダーを一定の距離往復運動させる第4の移送部をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のコーヒー自動販売機。
【請求項4】
前記第3の移送部によって移送され、前記カプセル支持部の安着ホームに安着されたカプセルと、前記第4の移送部によって移送される前記カップは加圧構造を含む前記コーヒー抽出部の下部に整列されることを特徴とする請求項3に記載のコーヒー自動販売機。
【請求項5】
前記第4の移送部の制御装置の制御に応じて前記カップ供給部において、前記カップを受ける位置から前記加圧構造の下部に移動するなか、氷供給部に対応する中間位置で所定の時間の間に停止することを特徴とする請求項4に記載のコーヒー自動販売機。
【請求項6】
前記支持フレームは、ベースプレートと、前記ベースプレートの互いに対向する壁の形態に設置される第1のフレーム及び第2のフレームと、前記第1及び第2のフレームの上部で前記カプセル支持部を支持する上部フレームと、を含み、前記上部フレームは、前記カプセルの支持部を支持し、前記第1のフレーム又は前記第2のフレームに摺動することを特徴とする請求項2に記載のコーヒー自動販売機。
【請求項7】
前記ベースプレートの下部側に設置され、前記ベースプレートの中央開口部に連結され、前記カプセル支持部から落ちるカプセル容器を排出するカプセル容器排出部をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載のコーヒー自動販売機。
【請求項8】
前記カプセル供給ユニットは、カプセル移送装置を含み、
前記カプセル移送装置は、カプセル積載部から排出されるカプセルを前記第1の方向に移送する第1の移送部と、前記第1の移送部から供給されたカプセルを前記第1の方向と直交する第2方向に移送する第2の移送部と、を備え、
前記第1の移送部は、
四角形の外形を有する第1のフレームと、前記第1のフレームの一側の長さ方向に具備される第1の駆動部と、
前記第1の駆動部の一側にカプセルの移送を容易にする少なくとも1列以上設置される第1の移送レーンと、
前記第1の移送レーンの直角方向に設置され、各第1の移送レーンに設置されるカプセルを一側に押して移送するように、一端が前記第1の駆動部に結合される第1のカプセル移送口と、を有することを特徴とする請求項4に記載のコーヒー自動販売機。
【請求項9】
前記第2の移送部は、前記第1の移送部の第1の駆動部の直角方向に設置される第2のフレームと、前記第1のフレームの両端に対称形に設置される駆動プーリ及び従動プーリと、前記駆動プーリ及び従動プーリに無限軌道プーリ式で結合され、第2のカプセル移送口が結合された連結部材と、からなることを特徴とする請求項8に記載のコーヒー自動販売機。
【請求項10】
前記カプセル供給ユニットは、第1〜第3の板材と、検出手段と、を備え、
前記第1の板材は、前記カプセル積載部の下端に設置され、駆動装置により容易に所定の角度回動するように形成された枠にカプセルの排出を許容するように設置される排出口を含み、
前記第1の板材の中心を通る第1の方向には駆動軸が設置されるが、前記駆動軸の上端には、駆動装置の出力軸が直結され、前記駆動装置は、所定の角度回動を制御するために、直流(DC)モーター又はステッピングモーターのいずれか1つを含み、
前記第2の板材は、板部材として、前記第1の板材の上側に所定の距離を離隔して偏心設置され、前記カプセル積載部の下端に設けられた遮断ホール上に回動して連続されるカプセル排出を遮断するように機能し、
前記第3の板材は、前記第2の板材の上側で前記駆動装置の駆動軸に隣接して設置され、前記第1の板材及び前記第2の板材の回転角度を調節するための放射状の突起を含み、
前記検出手段は、前記第3の板材の側面と対向するように設置され、前記突起を検出して前記駆動装置の動作を制御するための信号を生成することを特徴とする請求項1に記載のコーヒー自動販売機。
【請求項11】
前記カプセル積載部、前記カプセル積載部の下部側に設けられ、前記カプセルを移動させるカプセル供給部、前記コーヒー抽出部及び前記カップ引き出し部を支持するハウジングと、
前記ハウジングの前面に設置されるタッチパネル又はディスプレイパネルと、
前記ハウジングの前面に設置される決裁ユニットと、
前記ハウジングに収納され、前記カプセル供給ユニット、前記カプセル供給部、前記コーヒー抽出部、前記カップ引き出し部、前記タッチパネル、及び前記決裁ユニットの動作を制御する制御装置と、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のコーヒー自動販売機。
【請求項12】
前記制御装置は、故障診断モジュール、販売量算出モジュール、及びカプセル在庫算出モジュールを含むことを特徴とする請求項11に記載のコーヒー自動販売機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲用コーヒーのための原料が内蔵されたカプセルに水や蒸気(スチーム)を加え、ユーザーが飲用することのできるコーヒーを現場で直接提供するコーヒー自動販売機に関する。
【背景技術】
【0002】
自動販売機は、人がいなくても商品を自動的に販売する機械であって、コイン、紙幣又はカードを入れて欲しい品物を選択するか、携帯電話を介して支払いを実行すると、買おうとする物品が出てくる。自動販売機は、簡単に自販機とも呼ばれる。このような自動販売機は、多くの国で見られ、日本自動販売システム機械工業会(JVMA)の調査によると、日本国内の自動販売機台数が2013年を基準に5509万4000台程度として非常に多く、販売商品も多種多様なので、大好評である。
【0003】
一般的に、粉末、液状又は粘液状(又はペースト状)の食べ物を長時間保管できるようにするカプセルに対しては、多くの方法が開示されている。例えば、図26に示すように、韓国公開特許第10−2004−0021918号公報に記載された「コーヒー豆カプセルプレート(CP)(以下、「カプセル」と称する)がその代表的なものであり、その内容は次のとおりである。
【0004】
従来のカプセル(CP)は、コーヒー豆の粉末(図示せず)が格納される保管ホール(BW)が形成されるが、このカプセル(CP)は、シート紙(SH)の上部面とカプセル(CP)の底面で各々の保管ホール(BW)の周囲部に切り取りホーム(CH)が形成される。切り取りホーム(CH)は、各々の保管ホール(BW)のコーヒー豆の粉末(図示せず)が保管されているカプセル(CP)が適正数のセット化で切り取りが容易になると同時に、個々に分離されたカプセルの開封を容易にするためのものである。
【0005】
しかし、このようなカプセルの場合には、いちいち販売員が待機して販売しなければならないことから人材の浪費につながる問題がある。なお、別途にカプセルを引き出して水を注いでコーヒーを作るため、コーヒーの作りが非効率的であり、コーヒー作りに多くの時間がかかる問題がある。
【0006】
一方、自動販売機を使用して飲料を販売する場合は、ユーザーは、プラスチック、缶、ガラスなどのボトルに入っている飲料、あるいは粉末や液状の原料を水と混合してカップに入れた飲み物を利用することができる。
【0007】
最近、飲料としてのコーヒーに対する需要が高まるにつれ、多様なコーヒー自動販売機が供給されている。また、ユーザーは、自分の個性によって多様なコーヒーブランドを追求している。このようなコーヒー飲料市場の状況に応じてコーヒー自動販売機や、コーヒー自動販売機を製造したり供給したりする供給者は、多様なブランドのおいしいコーヒーの提供を望むユーザーのニーズに直面している実情である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】韓国公開特許第10−2004−0021918号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、労働力の無駄使いをすることなく、液状、粘液状又は粉末状のコーヒー材料が内蔵されたカプセルに水や蒸気を加え、ユーザーが飲用することのできるブランドコーヒーを現場で直接作って販売するコーヒー自動販売機を提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、ユーザーの利便性を向上させ、無線通信で自動販売機を管理することができるコーヒー自動販売機を提供することにある。
【0011】
本発明のもう一つの目的は、コーヒー豆の成分を入れたカプセルを使用するコーヒー自動販売機の作動方法を提供することにある。
【0012】
本発明のもう一つの目的は、コーヒー豆の成分を入れたカプセルを使用するコーヒー自動販売機の管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上述した技術的課題を解決するための本発明の一側面によるコーヒー自動販売機は、多数のカプセルを第1の方向に内蔵するように第1の格子型で設置されるカプセル積載部と、前記カプセル積載部の下部中心に設けられて前記カプセルを定量的に供給するカプセル供給ユニットと、前記カプセル供給ユニットから供給されて安着されるカプセルに水を供給して、ユーザーが飲用することのできるコーヒーになるように希釈する水供給部と、前記水供給部から希釈されたコーヒーを収容し、コーヒーが収容されたカップをユーザーが使用できるように、自動販売機の外部に供給するカップ供給部と、を備える。
【0014】
上述した技術的課題を解決するための本発明の他の側面によるコーヒー自動販売機は、ドリップコーヒー(drip coffee)用のコーヒー材料を入れたカプセルを使用するコーヒー自動販売機であって、大略垂直方向に積載される多数のカプセルを収容するカプセル積載部と、カプセル積載部の下部に設置されてカプセル積載部からカプセルを選択的に落下させるカプセル供給ユニットと、カプセル供給ユニットによってチャンネル上に落下されたカプセルを移送する移送部と、前記カプセル積載部と並列に配置されるカップ積載部と、カップ積載部の下部に設置されて前記カップ積載部のカップを前記移送部の末端部から内側に選択的に落下させるカップ供給と、カップとカプセルを整列させる整列部と、移送部によって安着されて前記整列部によって整列されるカプセルに水や蒸気を注入して、コーヒーを抽出するコーヒー抽出部と、コーヒー抽出部によって抽出されたコーヒーが入っているカップを、予め所定の位置に移動させるカップ引き出し部と、を備える。ここで、ドリップコーヒーは、炒めてひいたコーヒー豆を使用して作った飲用可能なコーヒーを指す。
【0015】
上述した技術的課題を解決するための本発明のもう一つの側面によるコーヒー自動販売機は、多数のカプセルを第1の方向に内蔵するように格子状に設置されるカプセル積載部と、前記カプセル積載部の下部中心に設置されて前記カプセルを定量的に供給するカプセル供給ユニットと、前記カプセル供給ユニットから供給されて安着されたカプセルに水や蒸気を注入して、ユーザーが飲用することのできるコーヒーを抽出するコーヒー抽出部と、前記コーヒーが収容されたカップを外部に搬出するカップ引き出し部と、を備える。
【0016】
上述した技術的課題を解決するための本発明のもう一つの側面によるコーヒー自動販売機は、多数のカプセルを第1の方向に内蔵するように格子状に設置されるカプセル積載部と、前記カプセル積載部の下部中心に設置されて前記カプセルを定量的に供給するカプセル供給ユニットと、前記カプセル供給ユニットから供給されたカプセルが安着され、前記カプセルに水を供給して、ユーザーが飲用することのできるコーヒーを抽出するコーヒー抽出部と、前記コーヒーが収容されたカップを外部に搬出するカップ引き出し部と、を備え、ここで前記コーヒー抽出部は、第1の部分安着部及び第2の部分安着部を含み、前記第1の部分安着部は、前記第2の部分安着部と対向する側面からその上部側に延長する半カップ形態の第1の凹部を含み、前記第2の部分安着部は、前記第1の部分安着部と対向する側面からその上部側に延長する半カップ形態の第2凹部を含み、第1の部分安着部及び前記第2の部分安着部が互いに隣接するか、接するときに前記第1の凹部及び前記第2凹部は安着ホームを形成する。前記カプセル供給ユニットから選択的に落下されて移送される前記カプセルは、前記安着ホームに安着され、前記第1の部分安着部及び前記第2の部分安着部が離隔されるとき、前記第1の部分安着部と前記第2の部分安着部との間の空間を介して下部側に自由落下される。
【発明の効果】
【0017】
上述したような本実施形態によるコーヒー自動販売機を利用する場合には、労働力の無駄使いをすることなく液状、粘液状又は粉末状のコーヒー材料が内蔵されたカプセルに水や蒸気を供給して、ユーザーが飲用することのできるコーヒーを直接作ることにより、自動販売機を設置できる場所ならどこでもコーヒー豆に対応するブランドコーヒーを効率的に作り、ユーザーが自分の好きなコーヒーの味と香りを感じることができるようにする効果がある。
【0018】
なお、カプセル積載部、カプセル移送部、コーヒー抽出部、カップ供給部、及び氷供給部の構造と配置を最適化し、格子状に多数備えられたカプセル積載部によって自動販売機の設置面積を最小化する効果がある。
【0019】
また、本実施形態によると、カード決済、モバイル決済などを具備えて無線通信を介して自動販売機を管理することで、故障の有無、販売量の算出、カプセル在庫算出などの作業を迅速かつ信頼性高くリアルタイム処理することができる長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施形態によるコーヒー自動販売機の斜視図である。
図2図1のコーヒー自動販売機の主な構成要素の配置関係を説明するための正面側のブロック図である。
図3図1のコーヒー自動販売機の主な構成要素の配置関係を説明するための平面側のブロック図である。
図4図1のコーヒー自動販売機のタッチパネルの主な作動過程を説明するための画面例示図である。
図5】本発明の他の実施形態によるコーヒー自動販売機の前面部に対する部分正面図である。
図6】本発明の他の実施形態によるコーヒー自動販売機に採用することができるカプセル積載部を示す斜視図である。
図7図6のコーヒー自動販売機のカプセル積載部の下部に採用することができるカプセル供給ユニットに対する斜視図である。
図8図7のカプセル供給ユニットの第3の板材に対する拡大平面図である。
図9図7のカプセル供給ユニットの作動原理を説明するための部分底面図である。
図10】本発明の一実施形態によるコーヒー自動販売機に採用することができるカプセル供給部に対する斜視図である。
図11図10のカプセル供給部の主要な作動原理を説明するための図面である。
図12】本発明の実施形態によるコーヒー自動販売機のいくつかの作動過程を説明するための図面である。
図13】本発明の実施形態によるコーヒー自動販売機のいくつかの作動過程を説明するための図面である。
図14】本発明の実施形態によるコーヒー自動販売機のいくつかの作動過程を説明するための図面である。
図15】本発明の一実施形態によるコーヒー自動販売機に採用することができるコーヒーの抽出部に対する斜視図である。
図16図15のコーヒー抽出部の平面図である。
図17図15のコーヒー抽出部の正面図である。
図18】本発明の実施形態によるコーヒー自動販売機の他のいくつかの作動過程を説明するための図面である。
図19】本発明の実施形態によるコーヒー自動販売機の他のいくつかの作動過程を説明するための図面である。
図20】本発明の実施形態によるコーヒー自動販売機の他のいくつかの作動過程を説明するための図面である。
図21】本発明の実施形態によるコーヒー自動販売機の他のいくつかの作動過程を説明するための図面である。
図22】本発明の実施形態によるコーヒー自動販売機のカプセル支持部に採用することができるカプセル容器の排出構造の詳細構成を説明するための概略的なブロック図である。
図23図22のカプセル支持部の動作原理を説明するための図面である。
図24】本発明の他の実施形態によるコーヒー自動販売機に採用することができる電装部品に対するブロック図である。
図25図24の電装部品に採用することができるソフトウェアモジュールに対する概略的なブロック図である。
図26】従来技術のカプセルの形態を示す斜視図である
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明は、多様な変更を加えることができ、様々な実施形態を有し得るため、特定の実施形態を図面に例示して詳細な説明において詳しく説明する。しかし、これは、本発明を特定の実施形態に対して限定するものではなく、本発明の技術的思想及び技術の範囲に含まれるすべての変更、均等物及び代替物を含む。各図面を説明しながら類似の参照符号を類似の構成要素に対して使用する。
【0022】
以下では、本発明による好適な実施形態を、添付された図面を参照して、詳しく説明する。
【0023】
図1は、本発明の一実施形態によるコーヒー自動販売機の斜視図である。図2は、図1のコーヒー自動販売機の主な構成要素の配置関係を説明するための正面側のブロック図である。図3は、図1のコーヒー自動販売機の主な構成要素の配置関係を説明するための平面側のブロック図である。そして、図4は、図1のコーヒー自動販売機のタッチパネルの主な作動過程を説明するための画面例示図である。
【0024】
図1を参照すると、本実施形態によるコーヒー自動販売機10は、多様な種類のコーヒー豆を入れたカプセルを使用して、消費者が望みのブランドのコーヒーを自動販売機が設置された場所ならば、どこでも、現場で直接温かいか又は冷たいコーヒーを迅速に作ることができる装置である。このためには、コーヒー自動販売機10は、自動販売機本体20と、自動販売機の前面パネル30と、タッチパネル40と、モバイル決済ユニット50と、カード決済ユニット52と、カップ引き出し部60と、制御装置70と、を備える。
【0025】
自動販売機本体20と自動販売機の前面パネル30は、金属、プラスチック又はこれらの組み合わせの材料で長方形のボックス形態に製造され得る。
【0026】
タッチパネル40は、静電容量方式、特に投影型静電容量方式(projected capacitive touch:PCT)を採用することができるが、これらに限定されない。タッチパネル40は、表面静電容量方式(surface capacitive touch:SCT)、抵抗膜方式、表面弾性波(surface acoustic wave:SAW)方式、赤外線(IR)方式、光学(optical)方式などを利用して製造されたものを使用することができる。
【0027】
モバイル決済ユニット50とカード決済ユニット52自体は、既存の決済モジュールあるいは今後の商用化される決済モジュールを使用することができる。ただし、決済ユニットは、本実施形態の制御装置70に連結され、制御装置70によって制御され得る。
【0028】
なお、コーヒー自動販売機10は、図2及び図3に示すように、自動販売機本体20内に装着されるカプセル積載部と、カプセル供給部(簡単に、移送部)と、カプセル整列部(簡単に、整列部)と、カップ供給部(カップ積載部を含む)と、水供給部と、コーヒー抽出部と、氷供給部と、コーヒー搬出部と、スピーカーと、をさらに備える。本実施形態によるコーヒー自動販売機10は、カプセル積載部、移送部、カップ供給部、コーヒー抽出部などの構成要素の構造と配置を最適化して配置空間を最小化できる。
【0029】
前述したコーヒー自動販売機10は、コーヒー豆の自動販売機として簡単に自動販売機又は自販機と呼ばれ得る。カプセル積載部は、カプセル積載筒と呼ばれることができ、カプセル供給部は、広い意味でカプセル積載部を含むことができ、カプセル整列部はカプセル安着部と称され得、氷供給部は氷供給又は製氷部に対応され得、コーヒー搬出部はカップ引き出し部に対応され得る。
【0030】
再び図1を参照すると、自動販売機の前面パネル30の前面上部には、タッチパネル40が配置されて自動販売機10の外部の消費者に広告、コーヒーメニュー、コーヒー作り過程案内などを提供することができる。自動販売機の前面パネル30の中間の一側面には、自動販売機本体20の前面開口部を覆うように自動販売機の前面パネル30を閉じたままロック(lock)するためのロック装置(32)が具備され得る。
【0031】
自動販売機10は、数種類〜数十種類のコーヒー豆をカプセルの形態で用意し、消費者の購買に応じて即席でコーヒーを作って提供することができる。このとき、消費者は、モバイル決済手段が搭載された携帯電話器、スマートフォンなどのユーザー端末を利用して、あらかじめ指定された決済サイトや決済アプリケーションを介してモバイル決済を行うことができる。また、消費者は、モバイル決済ユニット50に無線決済可能なユーザー端末を近接させたり、タッチしたりして、モバイル決済を行うことができる。また、消費者はデビットカード、チェックカード、クレジットカードなどのようなカード形態の決済手段をカード決済ユニット52に挿入して購入したコーヒー豆に対する決済を行うことができる。決済が完了すると、自動販売機10は、消費者が選択したコーヒーの種類に応じて、1分〜1分30秒前後の短い時間にコーヒーを作り、カップ引き出し部60を介して消費者に提供することができる。
【0032】
制御装置70は、タッチパネル40の動作、決済ユニットの信号処理、カプセル移送、コーヒー抽出、コーヒーの引き出し、水供給、カップ供給、氷供給などの自動販売機10の全体の動作を制御することができる。なお、制御装置70は、ネットワークを介した自動販売機10の制御又は管理を可能にし、自動販売機10に設置されたセンサーからのデータを収集し、収集されたセンシングデータを、マネージャー端末やサーバー側のデータセンターに提供することができる。
【0033】
消費者がコーヒー豆を注文する前に、自動販売機10は、図4に示すようにタッチパネル40の画面に広告映像(イメージ)を出力することができる。広告映像は、コーヒー豆を入れたカプセルに対する紹介であるか、このようなカプセルのコーヒーを楽しむセレブの映像であり得る。なお、広告映像は、他の広告主との契約により予め設定された任意の広告であり得る。
【0034】
自動販売機10の設定に応じて、消費者は、タッチパネル40をタッチして、広告映像の画面で、コーヒー豆のメニュー画面を活性化させることができる。また、自動販売機10は、図4に示すように、多様なコーヒー豆を使用するブランドのコーヒーメニュー(A〜F)をタッチパネル40の画面上に表示することができる。
【0035】
コーヒーメニューは、エスプレッソ、アメリカーノ、カフェラッテなどを基本に活用して作るコーヒーを含み得る。コーヒーメニューは、エスプレッソ、ドッピオ、エスプレッソマキアート、エスプレッソコンパナ、カプチーノ、カフェモカ、キャラメルマキアート、フラペチーノ、ヘーゼルナッツ、カフェブレーヴェ、フラットホワイトなどと呼ばれるコーヒーやこれと類似のコーヒーを含み得る。
【0036】
図5は、本発明の他の実施形態によるコーヒー自動販売機の前面部に対する部分正面図である。
【0037】
図5を参照すると、本実施形態によるコーヒー自動販売機は、多様な決済ユニットを備えることができる。決済ユニットは、モバイル決済ユニット50と、カード決済ユニット52と、紙幣決済ユニット54と、コイン決済ユニット56と、を備える。カード決済ユニット52は、カード投入口を含み、紙幣決済ユニット54は、紙幣投入口を含み、コイン決済ユニット56は、コイン投入口を含み得る。図示していないが、消費者がボタン58を押すと、釣り銭が所定の返還口(図示せず)を介して返されるように自動販売機10を構成することができる。もちろん、自動販売機10は、図1に示すように、モバイル決済とカード決済のみを許容するように構成され得る。
【0038】
また、自動販売機は、タッチパネル40に表示される決済案内画面で、消費者が決済承認アイコンをクリックすると、当該決済を管理又は承認するカード会社とモバイル決済サーバーなどとの連動により、消費者の決済処理を実行することができる。決済案内画面は、決済の種類、決済方法及び決済金額などに対する情報を含み得る。
【0039】

図6は、本発明の一実施形態によるコーヒー自動販売機に採用することができるカプセル積載部示す斜視図である。図7は、図6のコーヒー自動販売機のカプセル積載部の下部に設置されるカプセル供給ユニットに対する斜視図である。図8は、図7のカプセル供給ユニットの第3の板材に対する拡大平面図である。図9は、図7のカプセル供給ユニットの作動原理を説明するための部分底面図である。図10は、本発明の一実施形態によるコーヒー自動販売機に採用することができるカプセル供給部に対する斜視図である。そして、図11は、図10のカプセル供給部の主要な動作原理を説明するための図面である。
【0040】
図6図11を参照すると、本実施形態によるコーヒー自動販売機10(以下、「自動販売機」という。)は、カプセル積載部100と、カプセル供給部200と、水供給部(図示せず)と、カップ供給部(図示せず)と、を備える。また、自動販売機には、上記した紙幣投入口及びコイン投入口に加えて、カード端末が設置され得る。
【0041】
以下では、自動販売機10の外観の構成は、つまり、コイン投入口、紙幣投入口、ボタン、引出口、水供給部、及びカップ供給部の構成は、公知の構成であるため、別途の詳細な説明は省略する。
【0042】
カプセル積載部100は、上下方向に多数具備されたカプセル5の引き出しは容易であると同時に、流動が防止されるように円形状の断面や多角形のチューブ形状の格子形で配置され得、図示しない自動販売機の内部に多数具備され得る。
【0043】
カプセル積載部100は、4つ1組からなり、第1の方向に備えられた下部にカプセル5の引き出しを容易にする図示しない開口部が形成され、開口部(図示せず)が形成された下部の上側には、遮断ホール101が形成されている。
【0044】
また、カプセル積載部100は、垂直方向に配列される格子形のチューブ形状に限定されず、カプセルの翼部分だけを固定するようにカプセルの上部面と向き合う板状の主面とカプセルの翼部分を包み込むように大略180°、あるいはこれよりある程度小さな角度で折り曲げられた両側端を備える部材を垂直方向に多数配列するように構成され得る。このような構造によれば、カプセルは横たえられた状態で、上部フランジ部分がカプセル積載部のホームに挿入されて支持され、これによって複数のカプセルが斜めに立てられた状態でカプセル積載部の垂直方向のフレームに沿って垂直方向に積層される形状に積載され得る(図6及び図9を参照する)。
【0045】
前述したカプセル積載部100の場合には、第1の方向に4つで第1の組になり、第1の組と対向するように第2の組が離隔配置され、このような第1の組及び第2の組のグループが複数配置され得る。本実施形態では、3つのグループが配置されるが、これに限定されない。ここで、各グループは、各フレームの上部側の末端部を支持する上部フレーム110(以下、「上部支持フレーム」とも呼ばれる)が設置され、各フレームの下部側の末端部を支持する下部フレーム130(以下、「上部支持フレーム」とも呼ばれる)が設置され得る。上部支持フレーム110は、各垂直フレームにカプセルを挿入するためのホールを備え、下部支持フレーム130は、カプセル供給ユニット150の動作に応じて第1及び第2のフレームの各々からカプセルを排出するためのホールを備えることができる。
【0046】
遮断ホール101は、後述する第2の板材230が排出されるカプセル5のすぐ上に設置されて、カプセル5の排出を遮断できる回動をするように形成され得る(図7及び図13を参照する)。
【0047】
カプセル積載部100の下部、言い換えると、4つ1組からなる下部には、カプセル供給ユニット150が備えられる。カプセル供給ユニット150は、図7図9に示すように、第1の板材210、第2の板材230、第3の板材250と検出手段260からなる。
【0048】
第1の板材210は、上記したカプセル積載部100の下部に具備され、駆動装置201によって所定角度の回動が容易になるように形成された枠に、後述する作用からカプセル5の排出が容易になるように排出口211が形成されている(図12を参照する)。
【0049】
第1の板材210の中心を通る第1の方向には、駆動軸210aが備えられるが、駆動軸210aの上部には、図12に示すように、駆動装置201の出力軸201aが直結され得る。
【0050】
上記した駆動装置201は、所定角度の精密な回動を制御するために、直流(DC)モーター又はステッピングモーター(Stepping Motor)のいずれか1つを適用することが好ましい。
【0051】
再び図7を参照すると、第1の板材210の上側に約長方形の板材形状からなる第2の板材230が所定の距離を離隔して備えられるが、第2の板材230は、一端231と他端233からなる。一端231は、上記した駆動軸210aに軸結合され、この一端231に対向する部位に他端233が備えられる。すなわち、第2の板材230は、偏心結合される。他端233は、第1の板材210の排出口211を介して排出されたカプセル5の上部に備えられる他のカプセル5の連続的な排出を防止するように、カプセル積載部100の下部に設けられた遮断ホール101上に回動し、挿入を容易にする円弧(弧形)に形成することが望ましい。
【0052】
このような構成からなる第2の板材230の上側に第3の板材250が備えられる。
【0053】
第3の板材250は、上記した駆動軸210aの上部に具備され、上記したカプセル積載部100の数量だけ放射状に多数の突起251が備えられる。多数の突起251は、一側に備えられたセンサーの一種である検出手段260の検出信号により、次の突起251の検出が容易になるように作用するものである。
【0054】
多数の突起251は、図8に示すように、格子対称形に備えられた4つ1組のカプセル積載部100の下部に合うように突起251の2つの角度(θ1、θ2)は、各々約70°前後及び約110°前後の角度で形成され得るが、これに限定されない。
【0055】
また、本実施形態によるカプセル供給ユニット150の下部には、カプセル供給部200が配置される。カプセル供給部200は、カプセル移送装置とも呼ばれ得る。
【0056】
次に、図10に示すように、カプセル移送装置200は、上述したカプセル供給ユニット150の第3の板材250の下側に具備され、第1の方向に排出されるカプセル5を第2方向に移動及び排出させることができるように、第1の移送部271と第2の移送部276からなる。
【0057】
第1の移送部271は、上述したカプセル供給200から排出されたカプセル5を一側の第2の方向に移送する構成であって、第1のフレーム272、第1の駆動部273、第1の移送レーン274と第1のカプセル移送口275からなる。
【0058】
第1のフレーム272は、長方形の外形を備えており、第1のフレーム272の一側の長さ方向に第1の駆動部273が備えられる。第1の駆動部273は、第1のフレーム272の一側の長さ方向に対称形に駆動プーリ273aと従動プーリ273bを各々備え、駆動プーリ273aと従動プーリ273bの外周には、無限軌道プーリ式で連結部材273cが結合されている。
【0059】
連結部材273cは、タイミングベルト(Timing Belt)、V−ベルト(V-Belt)、チェーン(Chain)のうちのいずれか1つを適用してもよい。駆動プーリ273aは、図12に示すように、下側に備えられた駆動装置202によって一側又は他側に回転する。
【0060】
連結部材273cの一側には、六面体のブロック形状の外形を備えた移送ブロック273eが結合されるが、移送ブロック273eは、上記した駆動プーリ273aの回転により、第2の方向に移動する連結部材273cにより前後方向に移動する。
【0061】
移送ブロック273eは、上記した連結部材273cの中間の長さ方向の上側に備えられたガイドレール273dが貫通されることにより、ガイドレール273dに沿って前後方向への移動が容易である。
【0062】
上記した第1の駆動部273の一側に引き出されたカプセル5の移送を容易にする少なくとも1列以上の第1の移送レーン274が備えられるが、第1の移送レーン274は、カプセル5の上部の両側を支持することができるように直線で多数列備えられている。
【0063】
一方、上述した移送ブロック273eの一側の第2の方向に第1のカプセル移送口275が備えられて、第1の移送レーン274に安着されたカプセル5の移動が容易になるようにした。第1のカプセル移送口275は、第1の移送レーン274の各区間ごとに下側方向に垂直支持部275aが設けられてカプセル5の一側の方向移動が容易になるようにした。
【0064】
このような構成からなる第1の移送部271の一側の直角方向に第2の移送部276が設けられる。
【0065】
第2の移送部276は、上記した第1の駆動部273の直角方向に備えられる構成として、上述した第1の駆動部273の直角方向に第2のフレーム276aと、この第2のフレーム276aの両端に対称形で駆動プーリ276b及び従動プーリ276cと、を備え、この駆動プーリ276b及び従動プーリ276cの無限軌道プーリ式で連結部材276dが結合され、この連結部材276dの一側に第2のカプセル移送口276daが結合されるが、上記した駆動プーリ276bの下側の第1の方向には、駆動装置277が直結されている。
【0066】
第2の移送部276の構成は、1列に構成されたものの外に、上述した第1の移送部271の構成と実質的に同一であることにより、別途の詳しい説明は省略する。
【0067】
一方、前述した実施形態では、カプセル積載部は、カプセル供給部の上側に格子状で4つ1組が第1の方向に配置されるものとして説明したが、本発明は、このような構成に限定されずに、1つ以上のカプセル積載筒で形成される、少なくとも1組以上のカプセル積載部が、第1の方向に配置されるものを含み得る。
【0068】
以下では、図12図14を参照して、本実施形態によるコーヒー自動販売機10の主な作動原理に対して詳しく説明することにする。
【0069】
図12図14は、本発明の実施形態によるコーヒー自動販売機の主な作動過程を説明するための図面である。
【0070】
まず、ユーザーが自動販売機(図示せず)に備えられたコイン投入口、紙幣投入口又はカード端末機にカードを挿入して決済過程を行った後、コーヒーの選択ボタンを押すと、カプセル供給ユニット150の駆動装置201の回転により駆動軸201aに軸結合された第1〜第3の板材(210、230、250)が所定角度回動する。
【0071】
ここで、第3の板材250に備えられた突起251が検出手段260に検出されると、回動が止まるが、この時点では、図8に示すように、第1の板材210の排出口211にカプセル5が排出される時点である。
【0072】
このように、カプセル5の排出が完了したときに、第2の板材230は、カプセル積載部100の他側の下部に備えられる遮断ホール101の内側に挿入され、他のカプセル5が排出されるのを遮断する。これらの動作は、有機的に連携され、ボタン(図示せず)を押すたびに回動して、上述したようなカプセル5の排出が行われる。
【0073】
このように、カプセル積載部100から排出されるカプセル5は、カプセル移送装置270の第1の移送部271の第1の移送レーン274の中からいずれか一箇所に安着される。
【0074】
これと同時に、駆動プーリ273aと従動プーリ273bにプーリ式で連結される連結部材273cが、駆動プーリ273aと従動プーリ273bの回転により一側の方向に移動し、この連結部材273cと結合された移送ブロック273eに一端が結合された第1のカプセル移送口275によって第1の移送レーン274の中からいずれか一箇所に安着されたカプセル5が、一端に移送される。
【0075】
移送されたカプセル5は、第2の移送部276の第2のフレーム276aに安着されるとともに、第2のフレーム276aに備えられた駆動装置277により、駆動プーリ276bと従動プーリ276cが回転し、この回転により連結部材276dが連動し、連結部材276dに結合された第2のカプセル移送口276daによってカプセル5は、一側に押され、コーヒーの抽出部に移送される。
【0076】
図15は、本発明の一実施形態によるコーヒー自動販売機に採用することができるコーヒーの抽出部に対する斜視図である。図16は、図15のコーヒー抽出部の平面図である。そして、図17は、図15のコーヒー抽出部の正面図である。
【0077】
図15を参照すると、本実施形態によるコーヒー自動販売機のコーヒー抽出部500は、支持フレーム510と、カプセル支持部520と、第3の移送部530と、第4の移送部540と、カップホルダー支持部550と、サブフレーム560と、加圧構造570と、カプセル容器排出部580と、を備える。
【0078】
支持フレーム510の上部には、カプセル支持部520及び加圧部570が配置され、支持フレーム510の側面部には、第3の移送部530、第4の移送部540及びカップホルダー支持部550が配置され、支持フレーム510の下部には、カプセル容器排出部580が配置され得る。加圧構造570は、支持フレーム510に固定されるサブフレーム560によって支持フレーム510の上部に支持され得る。
【0079】
各構成要素をもう少し具体的に説明すると、支持フレーム510は、ベースプレート511と、第1のフレーム512と、第2のフレーム514と、を備える。ベースプレート511は、板状を備えて中央部に開口部を有し得る。第1のフレーム512は、プレートの形態を備えてベースプレート511の一面上で幅方向の一側から長さ方向に延びる形で配置され得る。第2のフレーム514は、プレートの形態を備えてベースプレート511の一面上で前記一側の反対側である幅方向の他側から長さ方向に延びる形で配置され得る。このような配置構造によれば、支持フレーム510は、直角の溝やチャネルの形態で上部と長さ方向での前方と後方が開放された構造を備えることができる。
【0080】
また、支持フレーム510は、上部が開放された構造で、上部側にカプセル支持部520を支持するための上部プレート516をさらに備えることができる。上部プレート516は、第3の移送部530によって、第1及び第2のプレート(512、524)の上部のエッジ上で動くように設置され得る。このためには、第1及び第2のプレート(512、524)の上部のエッジには、レールの形態のガイドが配置され得る。また、上部プレート516は、カプセル支持部520の動作に応じて分割される構造を備えるか、カプセル支持部520の下部面あるいは側面の少なくとも一部のみを支持してカプセル支持部520の動作に応じてカプセルが重力方向に落ちるときに、カプセルの自由落下を妨げないように構成され得る。
【0081】
カプセル支持部520は、上部プレート516によってコーヒーの抽出部500の上部に支持され、その上部面の大略中央部に安着ホーム525を備えることができる。安着ホーム525は、1つ又は2つであり得る。2つの安着ホーム525は、コーヒーの種類の中の一種であるラッテを抽出する際に、実質的に同時に使用され得る。
【0082】
カプセル支持部520は、2つに分割される第1の部分安着部521と、第2の部分安着部523と、を備えることができる。第1の部分安着部521及び第2の部分安着部523は、一側面で互いに隣接したり、互いに分離可能に密着したりするように設置され得る。第1の部分安着部521は、第2の部分安着部523と対向する面から、その上部側に延長する半カップ形態の第1の凹部522を備え、第2の部分安着部523は、第1の部分安着部521と対向する面から、その上部側に延長する半カップ形態の第2の凹部524を備える。第1の部分安着部521及び第2の部分安着部523が、互いに隣接するか、接して位置する場合には、第1の凹部522及び第2の凹部524は、安着ホーム525を形成し、安着ホーム525には、移送部から移送されるカプセルが安着され得る。
【0083】
また、カプセル支持部520において、第1の部分安着部521及び第2の部分安着部523は、第1及び第2のフレーム(512、514)が対向する方向、又はこれらの対向面と直交する方向に往復運動するように設置され得る。このためには、第1の部分安着部521及び第2の部分安着部523の各々は、上部プレート516に設置される駆動手段の動作に応じて互いに対向する方向から近接したり、離れたりするように動くことができる。駆動手段は、モーターを含み得る。
【0084】
第3の移送部530は、第1のフレーム512又は第2のフレーム514の一面に配置され得る。第3の移送部530は、第2のフレーム514の一面の一側に配置される駆動手段と、この駆動手段と一定の距離だけ離隔配置されるローラー531と、駆動手段とローラー531との間に設置されるチェーンやベルト532と、を備える。駆動手段の回転軸には、環状のチェーン又はベルト532の一側が回動自在に結合され得る。一定の離隔距離は、第2の位置を考慮して設定され得る。
【0085】
第3の移送部530の構成によると、第3の移送部530は、カプセル支持部520を一定距離移動させることができる。つまり、カプセル支持部520の安着ホーム525に安着されたカプセルは、第1の位置から第2の位置に移動することができる。第1の位置は、移送部の末端部又はカプセルの出口に対応する位置であり得、第2の位置は、加圧構造570のすぐ下であり得る。
【0086】
第4の移送部540は、に、第1フレーム512又は第2のフレーム514の一面に配置され得る。第4の移送部540は、第2のフレーム514の一面の一側から第3の移送部530の駆動手段の下部側に配置される駆動手段と、この駆動手段と一定の距離だけ離隔配置されるローラー541と、駆動手段とローラー541との間に設置されるチェーンやベルト542と、を備える。駆動手段の回転軸には、環状のチェーン又はベルト542の一側が回動自在に結合され得る。一定の離隔距離は、支持フレーム510の上部においてカップ積載部やカップ供給部からカップホルダー552にカップの供給を受ける位置を考慮して設定され得る。
【0087】
第4の移送部540の構成によると、第4の移送部540は、カップホルダー552を一定距離移動させることができる。つまり、カップホルダー552に安着されたカップは、第3の位置から第2Bの位置に移動することができ、その逆に第2Bの位置から第3の位置に移動することができる。第2Bの位置は、加圧構造570のすぐ下に存在でき、第3の位置(CPP)は、カップの排出位置であり得る。すなわち、第3の位置(CPP)は、カップ積載部、カップ供給部又はカップ支持部(CPP)の下部に対応する領域を指すことができる。
【0088】
また、第4の移送部540は、制御装置の制御に基づいてカップ供給部と加圧装置570との間で氷を供給する氷供給部又は製氷部からカップの中に氷が供給されるように、第3の位置から第2Bの位置に移動するときに、氷を受ける第4の位置(ICEP)でカップホルダー552が留まるように動作することができる。製氷部は、氷を保管してから放出する構造を含み、特に水などの液体から氷などの固体物質を作る構成部を含み得る。
【0089】
カップホルダー支持部550は、第4の移送部540のベルト542に連結され、第4の移送部540の動作によって動くベルト542に沿って、第3の位置と第2Bの位置との間を往復運動することができる。カップホルダー支持部550は、第3の位置と第2Bの位置に沿って直線チャネルの形態で延長する第2のフレーム514の開口部を貫通して延長する棒状を備え、その一端がベルト542に固定され、その他端がカップホルダー552のボディ部に連結され得る。カップホルダー支持部550は、カップホルダー552と一体に形成され得る。
【0090】
サブフレーム560は、カプセル支持部520を支持フレーム510の上部に載せて加圧構造570を配列するためのものであり、支持フレーム510の上部と一定の間隔を離隔して加圧構造570を支持するように設置される。サブフレーム560は、加圧構造570を支持する支持プレート561と、ベースプレート511又は垂直プレート(512及び/又は514)上に一定の高さで支持プレート561を支持する柱フレーム562と、を備える。加圧構造570とカプセル支持部520が第1の方向に互いに整列されるとき、支持プレート561は、加圧構造570の末端部と、ノズル又は圧着部が挿入されたり貫通したりする開口部と、を備えることができる(図22を参照する)。
【0091】
加圧構造570は、加圧装置及び圧着部を含み得る。加圧装置の内部に流体を供給するための配管と、この配管の一端に連結され流体供給装置と、を備える。流体体供給装置は、都市水道管などの商用の水道管に連結され、実装によって内部の水タンクと連結され得る。配管の他端は、圧着部の下面に露出され得る。配管の他端に流体が供給されたり、噴射されたりできる。
【0092】
加圧構造570は、サブフレーム560の支持プレート561上に支持され、支持プレート561を貫通してカプセル支持部520に安着されたカプセルに流体を供給することができる。流体は、水、水蒸気などを含むことができ、予め設定された温度と圧力の環境で供給され得る。
【0093】
一方、本実施形態では、加圧構造570は、支持フレーム510のベースプレート511に直接固定されるサブフレーム560によって支持されるが、本発明は、このような構成に限定されずに、加圧構造570が支持フレーム510の垂直フレーム(512、514)に固定されるサブフレーム560によって支持されるように実装され得る。当然、加圧構造570は、前記フレームの組み合わせ構造で支持されるように実装され得る。
【0094】
カプセル容器排出部580は、図17に示すように、ベースプレート511の中央に配置された開口部に結合することができる。カプセル容器排出部580は、ベースプレート511の開口部に傾斜面の形態で結合する複数の側壁部材582と、側壁部材によって大略四角の漏斗の形態で集められる床に設置される床傾斜面584と、いくつかの側壁部材582と床傾斜面584によって集められる位置に設置される排出口586と、を備える。カプセル容器排出部580の少なくとも一部の収容空間は、加圧構造570とカプセル支持部520とをつなぐ第1の方向での配列の延長線上に配置され得る。
【0095】
図18図21は、本発明の実施形態によるコーヒー自動販売機の他のいくつかの作動過程を説明するための図面である。
【0096】
まず、図18に示すように、カプセル移送装置を介して移送されたカプセル5がカプセル支持部520の安着溝に安着され、カップ供給部から供給されたカップ(CP)がカップホルダー552に安着される。
【0097】
次に、図19に示すように、カプセル支持部520は、第3の移送部530の動作により加圧構造570の下部に位置するように移動し、カップホルダーによって支持されたカップ(CP)は、第4の移送部540の動作によってカプセル支持部520の下部に位置するように移動する。カップ(CP)の下部には、カプセル容器排出部580の少なくとも一部の収容空間が位置することができる。
【0098】
次に、図20に示すように、加圧構造570の加圧装置(PE)は、制御装置の制御に基づいて圧着部(PA)をカプセル5の上部に密着させて、圧着部(PA)の下部のノズルを介して高圧の用水をカプセル5の内部に供給することができる。つまり、カプセル5の上部にカプセル5の内部に設けられた飲料粉末5bを圧着しながら一側方向に加圧された飲料の水溶液がカプセル5の下部に放出されるように動作することができる。飲料粉末は、コーヒー豆の粉末を含み得る。
【0099】
つまり、加圧装置(PE)は、コーヒー豆の粉末を圧着するとともに、ノズルがカプセル5のカバーを貫いて高圧の用水を供給するように動作することができ、これによってカプセル5の内部に設けられたコーヒー豆の粉末が用水によって水溶液化されるか、希釈されなからコーヒー豆の固有の香りと味を備えたコーヒーに変わって自由落下しながらカップ(CP)に入れられる。
【0100】
次に、図21に示すように、作られたコーヒーは、カップ(CP)に収められカップ排出部側に移動して位置することができる。カップ(CP)が加圧構造570の下部からカップ排出部に移動すると、カプセル支持部520の第1の部分安着部521及び第2の部分安着部523は、制御装置の制御に伴うモーターの動作によって互いに離隔され、互いに離隔された部分安着部の間の空間528を介してカプセル容器を下に落とすことができる。内部の飲料材料が消費されたカプセル容器は、カプセル容器排出口586を介して支持フレーム510の外部に排出され得る。
【0101】
上述した構成に加えて、第1の部分安着部521及び第2の部分安着部523のうちの少なくとも1つは、互いに離隔されるとき、各部分安着部と反対方向に移動するかのように動作し、各部分安着部の開口部の内側壁から突出され、このような動作により安着ホームからカプセル容器が押され、重力方向によく落ちるように動作する隠し突出片又は隠し突出部材529を備えることができる。
【0102】
図22は、本発明の実施形態によるコーヒー自動販売機のカプセル支持部に採用できるカプセル容器の排出構造の詳細構成を説明するための概略的なブロック図である。図23は、図22のカプセル支持部の作動原理を説明するための図面である。
【0103】
図22を参照すると、本実施形態によるカプセル容器排出構造590は、回転プレート592及び回転軸が回転プレート592に偏心結合するモーター594を含む。モーター594は、サブフレームの支持プレート561の上部面側に配置され、回転プレート592は、支持プレート561の下部面側に配置され得る。つまり、モーター594の回転軸は、支持プレート561の開口部や貫通ホールを介して回転プレート592の上部の一側に偏心形態で結合され得る。
【0104】
カプセル容器の排出構造590は、2つに設置され得、その場合には、第1の排出構造590a及び第2の排出構造590bを含み得る。
【0105】
モーター594の回転軸595は、ディスク形態の回転プレートの中心から逸脱した位置に結合され得る。
【0106】
回転プレート592の下部面側に位置するカプセル支持部の第1の部分安着部521及び第2の部分安着部523に、所定の連結手段を介して結合することができる。連結手段は、回転プレート592又は第1及び第2の部分安着部の表面に凹構造や突出構造で一体に形成される第1の凹凸部と、第1の凹凸部に対応して、第1及び第2の部分安着部又は回転プレート592の対向する表面に突出構造や凹構造で形成される第2の凹凸部を含み得る。
【0107】
第1の凹凸部及び第2の凹凸部は、第1の方向から挿入・結合することができ、挿入・結合された状態で、回転プレート592が偏心運動するとき、第1及び第2の部分安着部(521、523)を、偏心運動する第1の平面に平行し、第1の方向と直交する第2の方向に直線往復運動するようにいずれか1つが、残りの一つを引っ張って動かすことができる。第1の方向は、垂直方向に対応することができるが、これに限定されずに、第2の方向は、水平方向に対応することができるが、これに限定されない。
【0108】
第1及び第2の部分安着部(521、523)の直線往復運動のために、第1の部分安着部521には、ガイドバー596が結合され、第2の部分安着部523には、他のガイドバー596が結合され得る。各ガイドバー596は、対応する部分安着部の水平方向に延びる開口部や貫通ホールに挿入され得る。各ガイドバー596は、ローリングガイド(rolling guide)構造を備え、上下左右からの荷重を支えることができるLMガイド(Liner Motion guide)などが利用され得る。各ガイドバー596は、対応する部分安着部が第2方向に第1の距離(L1)又は第2の距離(L2)を往復運動するときに、その移動経路をガイドすることができる。
【0109】
図23に示すように、第1の排出構造590a及び第2の排出構造590bが所定の角度範囲で回動するか、又は数回で回転運動するとき、各排出構造と連結手段により結合された第1及び第2の部分安着部(521、523)は、互いに対向する方向又は互いに離れる方向に一定の距離(L1、L2)だけ直線運動することができる。第1の距離(L1)及び第2の距離(L2)は、同一であり得るが、これに限定されずに、互いに異なり得る。
【0110】
本実施形態によると、偏心運動を直線運動に変換して、第1と第2の部分安着部(521、523)との間に空間を形成することにより、第1及び第2の部分安着部(521、523)によって支持されるカプセル容器を、これらの間の空間を介して下部に排出することができる。
【0111】
図24は、本発明の他の実施形態によるコーヒー自動販売機に採用することができる電装部品に対するブロック図である。図25は、図24の電装部品に採用することができるソフトウェアモジュールの概略的なブロック図である。
【0112】
図24を参照すると、本実施形態によるコーヒー自動販売機は、タッチパネル40と、決済ユニット50と、センサー78と、制御装置70と、を備える。タッチパネル40、決済ユニット50とセンサー78は、制御装置70に連結され、信号及びデータを送信、受信又は送受信することができる。
【0113】
決済ユニット50は、モバイル決済ユニット及びカード決済ユニットを含むが、これに限定されずに、紙幣決済ユニット、コイン決済ユニット又はこれらの組み合わせをさらに含むか、又は一部と代替され得る。
【0114】
センサー78は、カプセル積載部又はカプセル供給部に設置されるカプセルの在庫把握用の第1のセンサー、カップの引き出し部に設置される販売量のモニタリング用の第2のセンサーと、移送部、コーヒー抽出部、製氷機などの作動状態をモニタリングするための第3のセンサーと、を備える。第3のセンサーは、製氷機の準備状態をモニタリングするのに利用され得る。センサー78は、センシングデータの外に、制御装置70に予め設定された信号のレベルや信号波形を送信、受信又は送受信することができる。センサー78は、動作検知センサー、カメラなどを含み得る。
【0115】
制御装置70は、通信部72、プロセッサ74及びメモリ76を含み得る。実装によって、通信部72は、プロセッサ74と一体に製造され得るが、これに限定されずに、プロセッサ74又は制御装置70から分離された別途の装置として設置され、配線やケーブルを介してプロセッサ74に連結され得る。
【0116】
通信部72は、ネットワークを介して自動販売機のマネージャー端末や自動販売機のマネージャーのサーバーに連結され得る。通信部72は、有線ネットワーク又は無線ネットワークのための通信プロトコルをサポートすることができる。通信部72は、1つ以上の通信プロトコルをサポートする1つ以上の有線及び/又は無線通信サブシステムを含み得る。無線通信システムは、無線周波数(radio frequency:RF)受信機、RF送信機、RFトランシーバ、光(例えば、赤外線)受信機、光送信機、光トランシーバ、又はこれらの組み合わせを含み得る。
【0117】
有線ネットワークは、PSTN(public switched telephone network)、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、VDSL(Very high-data rate Digital Subscriber Line)、PES(PSTN Emulation Service)などを含み得る。
【0118】
ワイヤレス(無線)ネットワークは、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communication)、EDGE(Enhanced Data GSM(登録商標) Environment)、CDMA(Code Division Multiple Access)、W−CDMA(W-Code Division Multiple Access)、LTE(Long Term Evolution)、LET−A(LET-Advanced)、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、WiMax、Wi−Fi(Wireless Fidelity)、Bluetooth(登録商標)などを含み得る。
【0119】
プロセッサ74は、少なくとも1つ以上の中央処理装置又はコアを含むことができ、中央処理装置(CPU)は、MCU(micro control unit)と周辺機器(外部拡張装置のための集積回路)が、ともに配置されるSOC(system on chip)に実装され得るが、これに限定されない。そして、中央処理装置は、処理するコマンドを格納するレジスタ(register)と、比較、判断、演算を担当する算術論理演算装置(arithmetic logical unit:ALU)と、コマンドの解釈と実行のためにCPUを内部的に制御する制御ユニット(control unit)と、これらを連結する内部バスと、を備える。
【0120】
また、プロセッサ74は、一つ以上のデータプロセッサ、イメージプロセッサ、又はコーデック(CODEC)を含み得るが、これに限定されない。プロセッサは、周辺機器インターフェースと、メモリインターフェースと、を備える。周辺機器インターフェースは、プロセッサ74と入出力システムや他の多くの周辺機器とを連結し、メモリインターフェースは、プロセッサ74とメモリ76を連結することができる。
【0121】
前述したプロセッサ74は、ソフトウェアモジュールやプログラムを実行して、自動販売機が予め設定された動作を実行するように制御することができる。プロセッサ74は、メモリ76に格納されている特定のソフトウェアモジュール(コマンドセット)を実行して、そのモジュールに対応する特定の機能を行うことができる。
【0122】
メモリ76は、図25に示すように故障診断モジュール762、販売量算出モジュール764及びカプセル在庫算出モジュール766を含み得る。
【0123】
故障診断モジュール762は、プロセッサ74によって実行されるときには、予め格納されたデータと自動販売機の構成要素から検出されたデータを比較して、各構成要素の通常の動作と故障状態を判定するように構成され得る。また、他の実施形態では、故障診断モジュール762は、自動販売機の構成要素の電気部品から発生する信号や出力波形を検出し、これを基準信号と比較して故障の有無を判定するように実装され得る。
【0124】
販売量算出モジュール764は、プロセッサ74によって実行されるときに、コーヒーメニューから選択したり、決済された数量をカウントしたり、カップの引き出し部から引き出されたカップの数をカウントしたり、カップ供給部から供給されるカップをカウントしたりする方式で実装さ得る。
【0125】
カプセル在庫算出モジュール766は、初期設定されたカプセルの在庫からカプセル供給部を介して移送部に移送されたカプセルの数をカウントするセンサーによりカプセルの在庫を算出するように実装され得る。また、実装に応じて、カプセル在庫算出モジュール766は、カプセル積載部に設置されたセンサーを使用して積載の高さに基づいて、カプセルの在庫を計算するように実装され得る。
【0126】
また、メモリ76は、自動販売機の動作、外部との通信及びデータ送受信などのためのソフトウェア、プログラム、コマンドセット、又はこれらの組み合わせを格納することができ、オペレーティングシステム、スケジュール運営ポリシーなどをさらに格納することができる。
【0127】
ソフトウェアの構成要素は、オペレーティングシステム(operating system)モジュール、グラフィックモジュール、ユーザーインターフェースモジュール、MPEG(moving picture experts group)モジュール、通信モジュール、カメラモジュール、アプリケーションモジュールなどを含み得る。モジュールは、コマンドの集合としてコマンドセット(instruction set)又はプログラムで表現され得る。
【0128】
オペレーティングシステムは、MS WINDOWS(登録商標)、LIΝUX、ダーウィン(Darwin)、RTXC、UNIX(登録商標)、OS X、iOS、Mac OS、VxWorks、Google OS、アンドロイド(android)、bada(
(株)三星OS)、Plan9などのような内蔵型のオペレーティングシステムを含み得る。オペレーティングシステムは、いくつかのハードウェア(装置)とソフトウェアの構成要素(モジュール)との間の通信を行う機能も備えることができる。
【0129】
前述したメモリ76は、DRAM(dynamic random access memory)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(non-volatile RAM:NVRAM)、ハードディスクドライブ(hard disk drive:HDD)又はこれらの組み合わせを含み得る。また、メモリ76は、光ストレージ装置、フラッシュメモリなどから選択される少なくとも1つを含み得る。
【0130】
以上で説明したように、本実施形態によれば、液状、粘液状又は粉末のコーヒー豆の材料が内蔵されたカプセルを使用して、消費者の趣向に合わせた香りと味を兼ね備えたコーヒー豆を、自動販売機が設置された現場で効率的に迅速に提供することができる利点がある。
【0131】
本発明は、上述した特定の好適な実施形態に限定されずに、特許請求の範囲において請求する本発明の要旨を逸脱することなく、当該発明が属する技術分野における通常の知識を有する者(当業者)であれば、誰でも多様な変形実施が可能であることは、当然であり、そのような変形実施は、本発明の特許請求の範囲に含まれなければならない。
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