(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記シェル(316)が更に、前記ユニスリーブ(320)に結合された流れスリーブ(318)を含み、該流れスリーブが前端(338)及び後端(340)を有し、前記流れスリーブの後端が、前記ライナの端部間に軸方向に位置付けられて、前記流れスリーブが、前記燃焼室(122)の一次燃焼ゾーン(309)を定める前記ライナの前方部分に重なり合うようになる、請求項1に記載のスリーブ組立体(120)。
【背景技術】
【0002】
少なくとも一部の既知のタービン組立体は、圧縮機、燃焼器、及びタービンを含む。ガスは、圧縮機に流入して圧縮される。次いで、圧縮ガスは、燃焼器に吐出されて燃料と混合され、結果として得られる混合気が点火して、燃焼ガスを発生する。燃焼ガスは、燃焼器からタービンを通って送られ、これによりタービンが駆動されて、該タービンに結合された発電機に動力を供給することができる。
【0003】
多くの既知の燃焼器は、ライナを含むスリーブ組立体を利用し、該ライナが、燃料と圧縮ガスの混合気が点火される燃焼室を定める。スリーブ組立体の有効寿命を延ばすために、スリーブ組立体は、ライナを囲むアウタースリーブを含むのが一般的であり、ライナとスリーブとの間に配向される圧縮ガスの流れがライナを冷却するようにする。しかしながら、特にインピンジメント冷却又はフィルム冷却に頼るシステムでは、少なくとも一部の既知のスリーブ組立体を十分に冷却することが困難な場合がある。これらのシステムでは、この冷却空気の量は、ヘッド端部に送られるガスにおいて有意な圧力低下を生じることなくライナを均一に冷却するには不十分な場合が多い。不均一な冷却の結果として、一部の既存のスリーブ組立体は、内側ライナと周囲のスリーブとの間の下流側接続部において高い圧力を生じている。
【0004】
監視又は点火を容易にするために、センサ又は他の点火関連構成要素をスリーブ組立体を通じて燃焼室に挿入するのが一般的である。場合によっては、スリーブ組立体の設計は、センサ及び他の装置を燃焼室に適切に配置するのを困難にすることがある。
【0005】
スリーブ組立体の冷却が十分でないこと及び/又は燃焼室内にセンサを適切に位置付けできないことにより、スリーブ組立体及び/又は他の燃焼器又はタービン構成要素の一部が過熱を生じる恐れがある。時間の経過と共に、このような構成要素は、連続した過熱に暴露されることで熱的亀裂及び/又は早期故障を引き起こす可能性がある。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の詳細な説明は、限定ではなく例証としてスリーブ組立体を例示する。本明細書は、スリーブ組立体を当業者が実施し利用するのを可能にするものであり、また本明細書は、スリーブ組立体を実施し利用する最良の形態であると現在思われるものを含む、スリーブ組立体の幾つかの実施形態を記載している。例示的なスリーブ組立体は、本明細書ではタービン組立体の燃焼器内で結合されるように記載される。しかしながら、本明細書で記載される製造方法は、タービン組立体以外の様々な分野において広範囲にわたるシステムで一般的用途を有することが企図される。
【0012】
図1は、例示的なタービン組立体100を示す。例示的な実施形態において、タービン組立体100は、中心軸線110に沿ってケーシング内で互いに流れ連通して結合された、圧縮機セクション102、燃焼器セクション104、及びタービンセクション106を含むガスタービン組立体である。作動時には、作動ガス112は、圧縮機セクション102に流入し、圧縮されて燃焼器セクション104に送られる。圧縮ガス114は、燃料(図示せず)と混合され、燃焼器セクション104にて点火されて燃焼ガス115を発生し、該燃焼ガスは、タービンセクション106に送られて、タービンセクション106から排気ガス116として排出される。
【0013】
例示的な実施形態において、燃焼器セクション104は、複数の燃焼缶118を含む。各燃焼缶118は、燃焼室122を定めるスリーブ組立体120を有する。燃料供給システム124は、各燃焼缶118と結合され、該燃焼缶118の前端に配置される複数の燃料噴射装置126を含む。軸方向燃料ステージング(AFS)システムは、一次燃料噴射装置126から軸方向下流側に位置付けられた二次燃料噴射装置128に燃料を供給する。燃料及び圧縮ガスの第1の混合気130は、一次燃料噴射装置126を介して軸方向で燃焼室122に噴射され、燃料及び圧縮ガスの第2の混合気132は、二次燃料噴射装置128を介して半径方向で燃焼室122に噴射される。各二次燃料噴射装置128は、スリーブ組立体120に結合され、導管組立体134を介して圧縮ガスが供給される。燃焼器
セクション104は、あらゆる好適な方式で燃料及び/又は圧縮ガスを供給するあらゆる好適な数及び配列の一次及び二次燃料噴射装置126,128を有することができる。
【0014】
図2及び3は、タービン組立体100の燃焼缶118と共に使用する例示的なスリーブ組立体120を示している。例示的な実施形態において、スリーブ組立体120は、燃焼器ケーシングフランジ206(圧縮機吐出ケーシング(
図1において101)に結合される)に結合された前端302と、タービンセクション106のノズル(
図1において109)に結合可能な後端304とを有する。スリーブ組立体120は、前端302と後端304それぞれの間で燃焼室122を包む。更に、少なくとも1つの二次燃料噴射装置128は、スリーブ組立体120に結合される。
二次燃料噴射装置128は、スリーブ組立体120に固定(例えば、溶接)されるボス328を介してスリーブ組立体120に装着(例えば、ボルト締め又は他の方法で固定)されて、該スリーブ組立体120を貫通し、該
二次燃料噴射装置128が燃焼室122の二次燃焼ゾーン307にて燃焼室122と流れ連通するようになる。
【0015】
少なくとも1つの実施形態において、装置400(例えば、点火装置、クロスファイヤ管、温度センサ、圧力センサ、又は他の好適なセンサ)は、スリーブ組立体120に結合される。装置400は、二次燃焼ゾーン307の前方にある、燃焼室122の一次燃焼ゾーン309においてスリーブ組立体120に装着されて該スリーブ組立体120を貫通する。代替として、又はこれに加えて、装置400は、燃焼室122のあらゆる好適なゾーン(二次燃焼ゾーン307など)においてスリーブ組立体120を貫通することができる。装置400がセンサであるときには、装置400は、一次燃焼ゾーン309内の燃焼プロセスの状態を監視する。このような場合、装置400は、制御システム(図示せず)と一体化してもよい。装置400は、あらゆる好適な距離で燃焼室122に延びることができ、或いは、クロスファイヤ管の場合には、それ自体ではスリーブ組立体120を貫通して延びずに、燃焼室122と流体連通することができる。
【0016】
タービン組立体100の作動中、燃料と圧縮ガスの第1の混合気130は、一次燃料噴射装置(
図1では126)を介して燃焼室122に噴射されて、燃焼室122の一次燃焼ゾーン309において点火され、燃料(例えば、燃料管313を介して供給された燃料311)と圧縮ガスの第2の混合気132は、二次燃料噴射装置128を介して燃焼室122に噴射されて、二次燃焼ゾーン307において点火され、これにより燃焼ガス115を発生して、タービンセクション106に流入する。例示的な実施形態において、燃焼室122は、スリーブ組立体120内に定められた流れ軸線308を有し、これによりスリーブ組立体120が、流れ軸線308に対して半径方向寸法310及び円周方向寸法312を有するようになる。
図3には、スリーブ組立体120の円周方向領域のみが例示されているが、スリーブ組立体120は、流れ軸線308を完全に囲っている。本明細書で使用される場合、用語「半径」(又はその何らかの変形形態)は、何れかの好適な形状(例えば、方形、矩形、三角形、その他)の中心から外向きに延びる寸法を指し、円形形状の中心から外向きに延びる寸法に限定されない。同様に、本明細書で使用される場合、用語「外周」(又はその何らかの変形形態)は、何れかの好適な形状(例えば、方形、矩形、三角形、その他)の周りに延びる寸法を指し、円形形状の中心の周りに延びる寸法に限定されない。
【0017】
例示的な実施形態において、スリーブ組立体120は、ライナ314(又は一体構造体)及びシェル316を含む。シェル316は、第1構成要素318(又は流れスリーブ)と第2構成要素320(又はユニスリーブ)を有し、この両方が流れ軸線308を囲む。例示的な実施形態において、第1構成要素318は、リング形で旋削プロセスにより製造される単一片の単体構造体であり、第1構成要素318が剛体(すなわち、実質的に非可撓性)で、ライナ314の前方部分を囲むようになる。例示的な実施形態において、第2構成要素320は、スタンピングプロセス(例えば、打ち抜きプロセス)により各々が製造される複数の個別形成された要素322(その1つのみが例示されている)を含む複数片構造体であり、その後、要素322は、ボス328を介して及び/又はライナ314に形成されて共に結合され、要素322が全体としてライナ314の後方部分を囲むようになる。他の実施形態において、第1構成要素318及び第2構成要素320は、他の好適なプロセスを用いて製造することができ、各々は、スリーブ組立体120が本明細書で記載されるように機能することを可能にするあらゆる好適な数の要素322を含むことができる(例えば、第1構成要素318は、単一片の単体構造体でなくてもよく、及び/又は第2構成要素320は、複数片構造体でなくてもよい)。代替として、第1構成要素318及び第2構成要素320は、あらゆる好適なレベルの剛性又は可撓性を有することができる(例えば、第1構成要素318は、可撓性とすることができ、及び/又は第2構成要素320は、剛体とすることができる)。
【0018】
例示的な実施形態において、ライナ314は、前端330及び後端(又はフレーム)332を有する単一片の単体構造体であり、ライナ314が前端330及び後端332の間で流れ軸線308を囲むようになる。前端330は、流れ軸線308に対してほぼ円筒形であり、後端332は、流れ軸線308に対して前後方向でテーパが付けられる。更に、シェルの構成要素318,320は、流れ軸線308を囲むシーム334において共に結合される。このため、ライナ314とシェル316の間に冷却ダクト336が定められ、タービン組立体100の作動中に、圧縮ガス114のストリーム317が、冷却ダクト336を通って後端304から前端302まで送られ、これによりライナ314を冷却できるようになる。より具体的には、シェルの第1構成要素318は、前端338及び後端340を有し、シェルの第2構成要素320は、前端342及び後端344を有する。前端338は、フランジ206に結合されて、シェルの第1構成要素318がフランジ206から後端340まで延びるようになる。これにより、シェルの第1構成要素318は、ライナ314の略円筒形の前端330の軸方向後方に延びて、シェルの第1構成要素318の後端340がライナ314の前端330及び後端332の間で軸方向に位置付けられるようになる。
【0019】
例示的な実施形態において、シェルの第2構成要素320の前端342は、シーム334においてシェルの第1構成要素318の後端340に結合され、シェルの第2構成要素320が、シェルの第1構成要素318の後端340からシェルの第2構成要素320の後端344まで延びるようになる。とりわけ、シェルの第2構成要素320の後端344は、ライナ314の後端332から軸方向に離間して配置され、後端344と後端332の間に円周方向ギャップ345が定められて、冷却ガスストリーム317を冷却ダクト336に流入させることが可能になる。シェルの第2構成要素320の後端344がライナ314の後端3
32に接続されるのではなく、シェルの第2構成要素320は、噴射装置ボス328のような円周方向に離散的に配置された装着要素を介してライナ314に接続される。従って、シェルの第2構成要素320は、中心で支持され、その後端344は支持されない(すなわち、片持ちにされる)。二次燃料噴射装置128及びその対応するボ
ス328は、軸方向平面(図示のような)に沿って配置することができ、或いは、複数の軸方向平面に配置されてもよい。
【0020】
冷却ガスストリーム317は、冷却ダクト336に配置された噴射装置ボス328の周りで冷却ダクト336と流体連通したギャップ345を通って、燃焼缶118のヘッド端部まで流れ、ここでガスストリーム317は、燃料と混合されて、第1の燃料/空気混合気130として一次燃焼ゾーン309に導入される。この構成により、大量の空気を冷却ダクト336に配向できるようになり、シェルの第2構成要素320がライナ314の後端3
32に直接取り付けられ且つシェルの第2構成要素320のインピンジメント冷却又はフィルム冷却孔のみによってガスストリーム317が導入される場合に生じるはずの圧力損失が低減される。任意選択的に、シェルの第2構成要素320は、ライナ314の局所的高温領域に追加の冷却流を配向するためのインピンジメント冷却孔(図示せず)を含むことができるが、僅かなパーセントのガスストリーム317がこのようなインピンジメント冷却孔を通って配向されるだけであることを理解されたい。
【0021】
例示的な実施形態において、シェルの第2構成要素320は、シーム334においてシェルの第1構成要素318の半径方向外向きに位置付けられ(すなわち、重なり合い)、円周方向シール347(例えば、フラシール)が、シーム334においてシェルの第1構成要素318とシェルの第2構成要素320との間に位置付けられて、減衰及びシール機能を可能にする(例えば、ガスストリーム317がシーム334を介して冷却ダクト336から流出するのを防ぐ)。他の実施形態において、シェルの第2構成要素320は、あらゆる好適な方式でシェルの第1構成要素318に結合することができる。
【0022】
シェルの第2構成要素320は、複数の可撓性要素322を共に結合することにより製造される複数片構造体であるので、流れ軸線308に対してシェルの第2構成要素320の向きを制御するのが困難な可能性がある(すなわち、流れ軸線308に対して正確な軸方向及び/又は円周方向整列をさせることになるシェルの第2構成要素320の特徴要素に取り込むことが困難となる可能性がある)。他方、シェルの第1構成要素318は、剛性のある単一片の単体構造体として製造されるので、流れ軸線308に対してシェルの第1構成要素318の向きを制御するのがより容易である(例えば、流れ軸線308に対して正確な軸方向及び/又は円周方向整列をさせるシェルの第1構成要素318の特徴要素に取り込むことがより容易である)。以下でより詳細に説明するように、スリーブ組立体120は、流れ軸線308に対して第2構成要素320を正確に定位することに伴う困難に少なくとも幾らかは対処する。
【0023】
例示的な実施形態において、装置400は、燃焼室122に定められる一次燃焼ゾーン309の軸方向位置346に対して軸方向及び円周方向に正確に整列してスリーブ組立体120上に装着されることが望ましい(例えば、装置400を流れ軸線308に沿って特定の位置に整列させることが望ましい)。しかしながら、上記で説明されたように、このような整列は、装置400がシェルの第2構成要素320上に装着される場合には達成するのが困難な可能性がある。従って、例示的な実施形態において、シェルの第1構成要素318は、フランジ206から延びて、流れ軸線308に沿って一次燃焼ゾーンの位置346にてライナ314と重なり合う。このシェルの第1構成要素318の延伸により、装置400を一次燃焼ゾーンの位置346にて軸方向に整列させながら、シェルの第2構成要素320ではなくシェルの第1構成要素318に装着することが可能となる。装置400が第1構成要素318に装着されるので、装置400は、スリーブ組立体120に対して構造的により堅固に装着され、これにより流れ軸線308に対して装置400をより正確に定位させることができる(すなわち、タービン組立体100の作動中に装置400の軸方向及び/又は円周方向の変位がより良好に阻止される)。
【0024】
加えて、冷却ダクト336の断面積は、タービン組立体100の作動中に位置346において実質的に同じサイズのままであるので、スリーブ組立体120の冷却能力もまた改善される。換言すると、堅固なシェルの第1構成要素318及びライナ314の位置346への半径方向の相対的位置付けは、位置346での冷却ダクト336の断面積がタービン組立体100の作動中に減少する(ライナ314の熱膨張に起因して)ように良好に制御される。一部の実施形態において、シェルの第1構成要素318は、小さな断面積を定めるように凸状に輪郭形成された内面34
9で、又はシェルの第1構成要素318の前端338付近で一次燃焼ゾーン309の位置346と軸方向に整列することができる冷却ダクト336のピンチポイント(図示せず)で、或いは、燃焼室122の流れ軸線308に沿った他の何れかの好適な位置で形成することができる。この断面積の縮小はベンチュリ型の対流冷却効果をもたらし、その結果、ガスストリーム317が一次燃焼ゾーン309の半径方向外向きに冷却ダクト336を通過して加速されると共に、ガスストリーム317を冷却ダクト336全体にわたってより均等に又は実質的により均一に分配させるようにする。
【0025】
本明細書で記載される方法及びシステムは、燃焼器と共に使用するスリーブ組立体を改善することができる。例えば、本方法及びシステムは、スリーブ組立体のライナ及びシェルの冷却を向上させ、これによりライナ及びシェルの耐久性及び有効寿命を改善することができる。加えて、本明細書で記載される方法及びシステムは、既知のライナと比べてライナの長さを短縮することができ、これによりライナが強固にされ、燃焼器の全体重量が低減され、ライナの製造に関連するコストが低減される。本方法及びシステムはまた、スリーブ組立体を貫通し及び/又は燃焼器の燃焼室内に延びる装置の構造的支持を増大させる。更に、本方法及びシステムは、装置が剛性のある単一片の円周方向シェルに結合されるので、燃焼室に対して装置を正確に定位し、燃焼器の作動中に装置の相対的向きを維持することができる。このため、本方法及びシステムは、シェルとその関連するライナ(及び装置)の間の接続部がより均一に冷却され且つより構造的に堅固になるのでスリーブ組立体の動的応力を改善することができ、これにより、全体として燃焼器及び特にスリーブ組立体の有効寿命を向上させることができる。本方法及びシステムは更に、スリーブ組立体が冷却されて、改良された方式で関連の装置及び/又は燃料噴射装置に結合されるので、燃焼器を組み立てるのに必要な時間を短縮し、燃焼器の保守費用を低減し、燃焼器の全体の作動効率を改善することができる。
【0026】
方法及びシステムの例示的な実施形態が上記で詳細に説明された。本明細書で記載される方法及びシステムは、本明細書で記載される特定の実施形態に限定されず、むしろ、本方法及びシステムの構成要素は、本明細書で記載される他の構成要素とは独立して別個に利用することができる。例えば、本明細書で記載される方法及びシステムは、本明細書で記載されるタービン組立体での実施に限定されるものではない。むしろ、本発明は、他の多くの産業に関連して実施し且つ利用することができる。
【0027】
種々の特定の実施形態について本発明を説明してきたが、請求項の技術的思想及び範囲内にある修正により本発明を実施することができる点は、当業者であれば理解されるであろう。
【0028】
最後に、代表的な実施態様を以下に示す。
[実施態様1]
燃焼システムのためのスリーブ組立体であって、
流れ軸線及び一次燃焼ゾーンを含む燃焼室を定め、上記流れ軸線を囲むように前端及び後端を有するライナと、
上記ライナとの間に冷却ダクトが定められるように上記ライナを囲むシェルと、
を備え、
上記シェルが、前端及び後端を有するユニスリーブを含み、上記ユニスリーブの後端が、上記ライナの後端の軸方向上流側に位置付けられて、上記ライナの後端と上記ユニスリーブの後端との間にギャップを定め、上記ユニスリーブが、該ユニスリーブの前端と後端の間で軸方向平面に沿って円周方向に離間した位置にて上記ライナに装着される、スリーブ組立体。
[実施態様2]
上記シェルが更に、上記ユニスリーブに結合された流れスリーブを含み、該流れスリーブが前端及び後端を有し、上記流れスリーブの後端が、上記ライナの端部間に軸方向に位置付けられて、上記流れスリーブが、上記燃焼室の一次燃焼ゾーンを定める上記ライナの前方部分に重なり合うようになる、実施態様1に記載のスリーブ組立体。
[実施態様3]
上記流れスリーブが、単一片の単体構造体である、実施態様2に記載のスリーブ組立体。
[実施態様4]
上記ユニスリーブが、複数片構造体である、実施態様1に記載のスリーブ組立体。
[実施態様5]
上記ユニスリーブが、シームにおいて上記流れスリーブに結合され、該ユニスリーブが上記シームにおいて上記流れスリーブに重なり合う、実施態様2に記載のスリーブ組立体。
[実施態様6]
上記シェルが、上記シームにおいて上記流れスリーブと上記ユニスリーブとの間で結合されるシールを含む、実施態様5に記載のスリーブ組立体。
[実施態様7]
上記ライナが、単一片
または複数片
の構造体である、実施態様1に記載のスリーブ組立体。
[実施態様8]
燃焼システムのためのスリーブ組立体を製造する方法であって、
流れ軸線及び一次燃焼ゾーンを含む燃焼室を定め、上記流れ軸線を囲むように前端及び後端を有するライナを形成するステップと、
上記ライナを囲んで該ライナとの間に冷却ダクトが定められるように上記ライナにシェルを結合するステップと、
を含み、
上記シェルが、前端及び後端を有するユニスリーブを含み、上記ユニスリーブの後端が、上記ライナの後端の軸方向上流側に位置付けられて、上記ライナの後端と上記ユニスリーブの後端との間にギャップを定め、上記ライナに上記シェルを結合するステップが、上記ユニスリーブの前端と後端の間で軸方向平面に沿って円周方向に離間した位置にて上記ユニスリーブを上記ライナに装着するステップを含む、方法。
[実施態様9]
上記ユニスリーブに結合された流れスリーブを有して上記シェルを形成するステップを更に含み、上記流れスリーブが前端及び後端を有し、上記流れスリーブの後端が、上記ライナの端部間に軸方向に位置付けられて、上記流れスリーブが、上記燃焼室の一次燃焼ゾーンを定める上記ライナの前方部分に重なり合うようになる、実施態様8に記載の方法。
[実施態様10]
単一片の単体構造体として上記流れスリーブを形成するステップを更に含む、実施態様9に記載の方法。
[実施態様11]
複数片構造体として上記ユニスリーブを形成するステップを更に含む、実施態様9に記載の方法。
[実施態様12]
上記ユニスリーブがシームにて上記流れスリーブに重なり合うように、該シームにて上記ユニスリーブを上記流れスリーブに結合するステップを更に含む、実施態様9に記載の
方法。
[実施態様13]
上記ユニスリーブを上記流れスリーブに結合するステップが更に、上記シームにて上記流れスリーブと上記ユニスリーブとの間にシールを設けるステップを含む、実施態様12に記載の方法。
[実施態様14]
上記ライナを形成するステップが、単一片の単体構造体として上記ライナを形成するステップを含む、実施態様8に記載の方法。
[実施態様15]
燃焼システムであって、
燃焼噴射装置と、
スリーブ組立体と、
を備え、
上記スリーブ組立体が、
流れ軸線及び一次燃焼ゾーンを含む燃焼室を定め、上記流れ軸線を囲むように前端及び後端を有するライナと、
上記ライナとの間に冷却ダクトが定められるように上記ライナを囲むシェルと、
を備え、
上記シェルが、前端及び後端を有するユニスリーブを含み、上記ユニスリーブの後端が、上記ライナの後端の軸方向上流側に位置付けられて、上記ライナの後端と上記ユニスリーブの後端との間にギャップを定め、上記ユニスリーブが、該ユニスリーブの前端と後端の間で軸方向平面に沿って円周方向に離間した位置にて上記ライナに装着される、燃焼システム。
[実施態様16]
上記シェルが、シールされたシームにおいて上記ユニスリーブに結合された流れスリーブを含む、実施態様15に記載の燃焼システム。
[実施態様17]
上記シェルの流れスリーブに結合された装置を更に備え、上記流れスリーブが、上記燃焼室の一次燃焼ゾーンに重なり合う、実施態様16に記載の燃焼システム。
[実施態様18]
上記装置が、上記シェル及び上記ライナを貫通する、実施態様17に記載の燃焼システム。
[実施態様19]
上記装置が、点火装置、クロスファイヤ管、及びセンサのうちの1つである、実施態様17に記載の燃焼システム。
[実施態様20]
上記ライナが、単一片の単体構造体である、実施態様15に記載の燃焼システム。