(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第1のジャケット外壁は、周囲を内壁から所定の厚さだけ離す1以上の離間構造を画成するように第2のジャケット外壁に局所的に結合している、請求項1に記載の鋳型アセンブリ。
ジャケットは、第1のジャケット外壁の形状が1以上の離間構造の近傍において部品の外形に対応するよう、1以上の離間構造の各々へと挿入されたフィラーを更に含む、請求項2に記載の鋳型アセンブリ。
ジャケットは、第2のジャケット外壁の内側に配置された対向するジャケット内壁を更に備え、対向するジャケット内壁は、それらの間に1以上の内壁ジャケット付きキャビティを画成しおり、1以上の内壁ジャケット付きキャビティは、溶融状態の部品材料を受け入れ、該キャビティにおいて部品の内壁を形成するように構成されている、請求項1に記載の鋳型アセンブリ。
中子は、部品内に1以上の流体戻りチャネルを画成するように構成された1以上の戻りチャネル中子部分を含み、1以上の流体戻りチャネルは、1以上のチャンバ中子部分によって画成される部品のチャンバに連通する、請求項6に記載の鋳型アセンブリ。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の説明及び特許請求の範囲において、いくつかの用語への言及がなされるが、それらは以下の意味を有するように定義されるべきである。
【0010】
単数形は、文脈からそのようでないことが明らかでない限り、指示対象が複数である場合を含む。
【0011】
「適宜」は、この語に続けて記載される事象又は状況が生じても、生じなくてもよく、そのような事象が生じる事例及び生じない事例が説明に含まれることを意味する。
【0012】
本明細書及び特許請求の範囲の至る所に使用される近似の表現は、それが関与する基本機能に変化をもたらすことなく変動することが許され得る量的表現を修飾するために適用することができる。したがって、「約」、「おおよそ」及び「実質的に」などの1つ以上の用語で修飾された値は、明記された厳密な値に限定されるものではない。少なくともいくつかの事例において、近似の表現は、その値を測定する計器の精度に対応することができる。ここで、本明細書及び特許請求の範囲の至る所において、範囲の限界が特定されることがある。そのような範囲は、組合せ及び/又は入れ替えが可能であり、文脈又は文言によってとくに示されない限り、そのような範囲に含まれるすべての部分範囲を含む。
【0013】
本明細書で説明される典型的な部品及び方法は、所定の厚さの外壁を有する部品を形成するための公知のアセンブリ及び方法に関する欠点の少なくともいくつかを克服する。本明細書で説明される実施形態は、部品の少なくとも一部分の形状に対応するように形作られた前駆体部品を形成することと、前駆体部品の周囲にジャケットを形成することとを含む。中子が、ジャケット付きの前駆体部品へと追加され、前駆体部品の材料が除去されてジャケット付き中子が形成される。或いは、ジャケット付きの中子は、前駆体部品を伴わずに形成されたジャケット及び/又は別途の中子形成プロセスで形成された中子を含む。ジャケットによって中子の周囲が鋳型の内壁から所定の厚さだけ離されるように、ジャケット付き中子が鋳型に対して配置され、部品がジャケット外壁の間に画成された1以上のジャケット付きキャビティにおいて鋳造される。溶融状態の部品材料が鋳型へと加えられるとき、中子の周囲及び鋳型の内壁が、それらの間に部品の外壁を画成するように協働する。
【0014】
図1が、本開示の実施形態を使用することができる部品を有している典型的な回転機械10の概略図である。典型的な実施形態では、回転機械10は、吸気セクション12と、吸気セクション12の下流に結合した圧縮機セクション14と、圧縮機セクション14の下流に結合した燃焼器セクション16と、燃焼器セクション16の下流に結合したタービンセクション18と、タービンセクション18の下流に結合した排気セクション20とを備えるガスタービンである。おおむね管状のケーシング36が、吸気セクション12、圧縮機セクション14、燃焼器セクション16、タービンセクション18及び排気セクション20のうちの1つ以上を少なくとも部分的に囲んでいる。別の実施形態では、回転機械10は、本明細書に記載の内部通路を備えて形成された部品が好適な任意の回転機械である。更に、本開示の実施形態は、説明の目的のために回転機械の文脈において説明されるが、本明細書に記載の実施形態が、所定の外壁の厚さを備えて適切に形成される部品に関係するあらゆる文脈において適用可能であることを理解すべきである。
【0015】
典型的な実施形態では、タービンセクション18は、ロータシャフト22を介して圧縮機セクション14に結合する。本明細書に使用されるとき、用語「結合」が、構成要素間の直接の機械的接続、電気的接続及び/又は通信接続に限られず、複数の構成要素の間の間接的な機械的接続、電気的接続及び/又は通信接続も含み得ることに、注意すべきである。
【0016】
ガスタービン10の動作の際に、吸気セクション12は、圧縮機セクション14に向かって空気を導く。圧縮機セクション14は、空気をより高い圧力及び温度へと圧縮する。より具体的には、ロータシャフト22が、圧縮機セクション14においてロータシャフト22に結合した圧縮機ブレード40の1以上の周状の列へと回転エネルギを与える。典型的な実施形態では、圧縮機ブレード40の各列の前方に、空気の流れを圧縮機ブレード40へと導くケーシング36から半径方向内側へと延在している圧縮機ステータベーン42の周状の列が位置している。圧縮機ブレード40の回転エネルギが、空気の圧力及び温度を高める。圧縮機セクション14は、圧縮された空気を燃焼器セクション16へと吐出する。
【0017】
燃焼器セクション16において、圧縮された空気は、燃料と混合されて燃やされ、タービンセクション18へと導かれる燃焼ガスを生む。より具体的には、燃焼器セクション16は、1以上の燃焼器24を備え、燃焼器24において、例えば天然ガス及び/又は燃料油などの燃料が空気の流れへと注入され、燃料−空気混合物が燃やされてタービンセクション18へと導かれる高温の燃焼ガスを生成する。
【0018】
タービンセクション18は、燃焼ガスの流れからの熱エネルギを機械的な回転エネルギへと変換する。より具体的には、燃焼ガスが、タービンセクション18においてロータシャフト22に結合したロータブレード70の1以上の周状の列へと回転エネルギを与える。典型的な実施形態では、ロータブレード70の各列の前方に、燃焼ガスをロータブレード70へと導くケーシング36から半径方向内側へと延在しているタービンステータベーン72の周状の列が位置している。ロータシャフト22をこれらに限られるわけではないが発電機及び/又は機械的な駆動の用途などの負荷(図示されていない)へと結合させることができる。使い尽くされた燃焼ガスは、タービンセクション18から排気セクション20へと下流に流れる。回転機械10の構成部品が、部品80として示されている。燃焼ガスの経路に最も近い部品80は、回転機械10の動作の際に高温に曝される。これに加え、或いはこれに代えて、部品80は、所定の外壁の厚さを備えて適切に形成されるあらゆる部品を含む。
【0019】
図2は、回転機械10(
図1に示す)での使用に関して例示される典型的な部品80の概略の斜視図である。
図3が、
図2に示す線3−3に沿って得た部品80の概略の断面である。
図4が、
図3に部位4として示された部品80の一部分の概略の斜視断面図である。
図2〜
図4を参照すると、部品80は、所定の厚さ104を有する外壁94を備えている。更に、典型的な実施形態では、部品80には、1以上の内部ボイド100が画成されている。例えば、冷却用流体が、部品80を高温の燃焼ガスよりも低い温度に保つうえで助けとなるように、回転機械10の動作の最中に内部ボイド100へと供給される。
【0020】
部品80は、部品材料78から形成される。典型的な実施形態では、部品材料78は、適切なニッケル基超合金である。別の実施形態では、部品材料78は、コバルト基超合金、鉄基合金及びチタン基合金の1種以上である。他の代案の実施形態では、部品材料78は、部品80を本明細書に記載の通りに形成することのできる任意の適切な材料である。
【0021】
典型的な実施形態では、部品80は、ロータブレード70又はステータベーン72のうちの1つである。別の実施形態では、部品80は、本明細書に記載の通りに所定の外壁の厚さを備えて形成されることができる回転機械10の他の適切な部品である。更に別の実施形態では、部品80は、所定の外壁の厚さを備えて適切に形成される任意の適切な用途のための任意の部品である。
【0022】
典型的な実施形態では、ロータブレード70又はステータベーン72は、正圧側74と、反対側の負圧側76とを備える。正圧側74及び負圧側76の各々は、前縁84から反対側の後縁86まで延在している。加えて、ロータブレード70又はステータベーン72は、根元端88から反対側の先端90まで延在している。部品80の長手軸89が、根元端88と先端90との間に画成される。別の実施形態では、ロータブレード70又はステータベーン72は、本明細書に記載の所定の外壁の厚さを備えて形成されることができる任意の適切な構成を有する。
【0023】
外壁94は、部品80の外面92を少なくとも部分的に画成する。典型的な実施形態では、外壁94は、前縁84と後縁86との間を周状に延在するとともに、根元端88と先端90との間を長手方向に延在している。別の実施形態では、外壁94は、部品80が部品80の所期の目的に機能することのできる任意の適切な範囲まで延在する。外壁94は、部品材料78から形成される。
【0024】
加えて、特定の実施形態では、部品80は、所定の厚さ107を有する内壁96を備える。内壁96は、外壁94の内側に配置され、1以上の内部ボイド100は、内壁96によって少なくとも部分的に画成され、内壁96の内側にある1以上のプレナム110を含む。典型的な実施形態では、各々のプレナム110は、根元端88から先端90のすぐ近くまで延在する。別の実施形態では、各々のプレナム110は、部品80を本明細書に記載の通り形成することのでき適切な範囲まで、部品80内に延在する。典型的な実施形態では、1以上のプレナム110は、複数のプレナム110を含み、各々のプレナム110は、内壁96と、正圧側74と負圧側76との間を延在する1以上の仕切り壁95とによって画成されている。別の実施形態では、1以上の内部ボイド100は、適宜画成される任意の数のプレナム110を含む。内壁96は、部品材料78から形成される。
【0025】
更に、ある実施形態では、1以上の内部ボイド100が、内壁96と外壁94との間に画成される1以上のチャンバ112も含むように、内壁96の少なくとも一部分が、外壁94の少なくとも一部分に隣接して周方向及び長手方向に延在し、オフセット距離98によって外壁94の少なくとも一部分から離れている。
【0026】
典型的な実施形態では、1以上のチャンバ112は、各々が外壁94、内壁96及び1以上の仕切り壁95によって画成される複数のチャンバ112を含む。別の実施形態では、1以上のチャンバ112は、適宜画成される任意の数のチャンバ112を含む。典型的な実施形態では、内壁96には、各々のチャンバ112が1以上のプレナム110に連通するように、内壁96を貫いて延在する複数の開口102が画成される。
【0027】
典型的な実施形態では、オフセット距離98は、プレナム110を通って供給されて内壁96に画成された開口102を通って放射される冷却用流体による外壁94の効果的な衝突冷却を促進するように選択される。例えば、これに限られるわけではないが、オフセット距離98は、外壁94のそれぞれの部分における局所的な冷却の要件を促進するために、部品80に沿って周方向及び/又は長手方向において変化する。別の実施形態では、部品80は、衝突冷却のための構成ではなく、オフセット距離98は、適宜選択される。
【0028】
特定の実施形態では、1以上の内部ボイド100は、内壁96によって少なくとも部分的に画成される1以上の戻りチャネル114を更に含む。各々の戻りチャネル114は、各々の戻りチャネル114が外壁94の衝突冷却に用いられた流体のための戻りの流体の流路を提供するように、1以上のチャンバ112に連通する。典型的な実施形態では、各々の戻りチャネル114は、根元端88から先端90のすぐ近くまで延在する。別の実施形態では、各々の戻りチャネル114は、部品80を本明細書に記載の通り形成することのでき適切な範囲まで、部品80内に延在する。典型的な実施形態では、1以上の戻りチャネル114は、各々がチャンバ112のうちの1つに隣接する内壁96によって画成される複数の戻りチャネル114を含む。別の実施形態では、1以上の戻りチャネル114は、適宜画成される任意の数の戻りチャネル114を含む。
【0029】
例えば、ある実施形態では、冷却用流体は、部品80の根元端88を通ってプレナム110へと供給される。冷却用流体がおおむね先端90に向かって流れるとき、冷却用流体の一部が、開口102を通ってチャンバ112へと押し出され、外壁94に衝突する。その後に、使用後の冷却用流体は、戻りチャネル114へと流入し、おおむね根元端88に向かって流れ、部品80から流出する。いくつかのそのような実施形態では、1以上のプレナム110、1以上のチャンバ112及び1以上の戻りチャネル114の配置は、使用後の冷却用流体が燃焼器セクション16(
図1に示す)の上流において回転機械10を通過する作動流体の流れへと戻されるように、回転機械10の冷却回路の一部分を形成する。プレナム110及びチャンバ112を通過する衝突の流れ、並びにチャネル114を通過する戻りの流れが、部品80がロータブレード70及び/又はステータベーン72である実施形態に関して説明されているが、本開示が、回転機械10の任意の適切な部品80、並びに閉回路である流体の流れが部品を通過するために適した任意の他の用途向けの任意の適切な部品80のためのプレナム110、チャンバ112及び戻りチャネル114からなる回路を想定していることを理解すべきである。そのような実施形態は、使用後の冷却用流体を部品80からタービンセクション18における作動流体へと直接排出する冷却システムと比べ、回転機械10の動作効率の向上をもたらす。別の実施形態では、1以上の内部ボイド100は、戻りチャネル114を含まない。例えば、これに限られるわけではないが、外壁94が、外壁94を貫いて延在する開口(図示せず)を備え、冷却用流体が、外壁の開口を通って作動流体へと排出され、外面92のフィルム冷却を促進する。他の代案の実施形態では、部品80が、戻りチャネル114及び外壁94を貫いて延在する開口(図示せず)の両方を備え、冷却用流体の第1の部分が、燃焼器セクション16(
図1に示す)の上流において回転機械10を通過する作動流体の流れへと戻され、冷却用流体の第2の部分が、外壁の開口を通って作動流体へと排出され、外面92のフィルム冷却を促進する。
【0030】
1以上の内部ボイド100は、ロータブレード70又はステータベーン72のうちの1つである部品80の冷却に用いられるプレナム110、チャンバ112及び戻りチャネル114を含むものとして示されているが、別の実施形態では、部品80は、任意の適切な用途のための任意の適切な部品であり、部品80が部品80について意図された目的に機能することのできる任意の適切な数、種類及び配置の内部ボイド100を含むことを理解すべきである。
【0031】
とくに
図4を参照すると、特定の実施形態では、外壁94は、より厚い外壁を有する部品と比べて少ない量の冷却用流体の流れで外壁94の衝突冷却を促進するように所定の厚さ104を有する。別の実施形態では、外壁の厚さ104は、部品80が部品80の所期の目的に機能することのできる任意の適切な厚さである。特定の実施形態では、外壁の厚さ104は、外壁94に沿って変化する。別の実施形態では、外壁の厚さ104は、外壁94に沿って一定である。
【0032】
ある実施形態では、開口102は各々、実質的に円形の断面を有する。別の実施形態では、開口102は各々、実質的に卵形の断面を有する。他の代案の実施形態では、開口102は各々、開口102が本明細書に記載の通りに機能することのできる任意の適切な形状を有する。
【0033】
図5が、
図2〜
図4に示す部品80の形成に用いることができる典型的な前駆体部品580の概略の斜視図である。
図6が、
図4に示す部品80の一部分に対応する
図5の線6−6に沿って得た前駆体部品580の一部分の概略の斜視断面図である。
図2〜
図6を参照すると、前駆体部品580は、前駆体材料578から形成され、部品80の少なくとも一部分の形状に対応する形状を有する。より具体的には、特定の実施形態では、前駆体部品580は、前駆体部品580の外壁594にこの外壁594を貫いて延在する1以上の外壁開口520が画成されている点を除き、部品80の形状に対応する形状を有する。換言すると、外壁594は、他の点では部品80の外壁94の形状に対応しているが、1以上の外壁開口520は、部品80の外壁94の特徴に対応していない。別の実施形態では、外壁94は、例えば上述のように部品80の外面92のフィルム冷却を促進するために、外壁94を貫いて延在する開口(図示せず)を備え、前駆体部品の外壁開口520は、外壁94を貫いて画成される開口に対応するような位置及び形状とされる。他の代案の実施形態では、前駆体部品580が、1以上の外壁開口520を含まない。
【0034】
更に、ある実施形態では、外壁594の厚さ504が、本明細書で説明されるように外壁594へと適用されるジャケット700の厚さ706の2倍だけ外壁94の厚さ104よりも減らされる。或いは、厚さ504は、厚さ104と比べて減らされない。加えて、ある実施形態では、内壁596の厚さ507が、本明細書で説明されるように内壁596へと適用されるジャケット700の厚さ706の2倍だけ内壁96の厚さ107よりも減らされる。或いは、厚さ507は、厚さ107と比べて減らされない。
【0035】
例えば、部品80が(
図1に示される)ロータブレード70又はステータベーン72のうちの1つである典型的な実施形態では、前駆体部品580は、部品80の正圧側74、負圧側76、根元端88、先端90、前縁84及び後縁86に対応するように形作られた正圧側574及び反対側の負圧側576、第1の端部588及び反対側の第2の端部590、並びに前縁584及び反対側の後縁586を備える。
【0036】
加えて、前駆体部品580は、部品80の1以上のボイド100に対応する形状を有する1以上の内部ボイド500を含む。例えば、典型的な実施形態では、前駆体部品580は、部品80の1以上のプレナム110、1以上のチャンバ112及び1以上の戻りチャネル114に対応する1以上のプレナム510、1以上のチャンバ512及び1以上の戻りチャネル514を含む。更に、前駆体部品580は、部品80の内壁96に対応する内壁596と、部品80の開口102に対応する内壁596に画成された内壁開口502とを備える。別の実施形態では、内壁596は、内壁開口502を含まない。例えば、これに限られるわけではないが、部品80が、当初は内壁開口102を備えずに形成され、内壁開口102は、これらに限られるわけではないが機械的な穿孔、電気放電加工、又はレーザ穿孔などの後続のプロセスで部品80へと追加される。ある実施形態では、前駆体部品580は、部品80の1以上の仕切り壁95に対応する正圧側574と負圧側576との間を少なくとも部分的に延在する1以上の仕切り壁595を更に備える。例えば、図示の実施形態では、各々の仕切り壁595は、正圧側574の外壁594から負圧側576の外壁594まで延在している。別の実施形態では、1以上の仕切り壁595が、正圧側574の内壁596から負圧側576の内壁596まで延在する。これに加え、或いはこれに代えて、1以上の仕切り壁595は、正圧側574の内壁596から外壁594まで延在し、更には/或いは負圧側576の内壁596から外壁594まで延在する。
【0037】
加えて、前駆体部品580は、前駆体部品580の外面592を少なくとも部分的に画成する外壁594を備える。内壁596が、外壁594の少なくとも一部分に隣接して周方向及び長手方向に延在し、部品80のオフセット距離98に対応するオフセット距離598だけ外壁594の少なくとも一部分から離れている。外壁594及び外面592の形状は、典型的な実施形態では外壁594が外壁594に画成されて外壁594を貫いて延在する1以上の外壁開口520を更に含む点を除き、部品80の外壁94及び外面92の形状に対応する。上述のように、外壁94が外壁94を貫いて延在する開口を備える別の実施形態では、外壁開口520は、外壁94を貫いて延在する開口に位置及び形状に関して対応する。特定の実施形態では、1以上の外壁開口520は、本明細書で説明される通り、部品80の形成に用いられる中子800(
図8に示される)と鋳型1000(
図10に示される)との間のオフセットの維持を促進する1以上の離間構造720(
図7に示される)の形成を促進する。別の実施形態では、前駆体部品580は、外壁開口520を含まず、1以上の離間構造は、本明細書で説明される通り、他の適切な方法によって形成される。
【0038】
別の実施形態では、部品80は、任意の適切な用途のための任意の適切な部品であり、前駆体部品580は、特定の実施形態では外壁594が部品80の外壁94の特徴に対応しない1以上の外壁開口520を備える点を除き、そのような部品80の形状に対応する形状を有する。
【0039】
典型的な実施形態では、外壁開口520は各々、外面592に画成された第1の端部522から、外壁594の外面592の反対側の第2の表面593に画成された第2の端部524まで延在している。特定の実施形態では、第2の端部524における外壁開口520の直径526は、本明細書で説明されるように、外壁594へと適用されたジャケット700(
図7に示す)が外壁開口520の第2の端部524において蓋722(
図7に示す)を形成することができるように選択される。或いは、第1の端部522における外壁開口520の直径526が、外壁594へと適用されたジャケット700が外壁開口520の第1の端部522において蓋722を形成することができるように選択される。典型的な実施形態では、外壁開口520は各々、外壁594を貫いておおむね円錐台の形状を画成する。別の実施形態では、各々の外壁開口520は、外壁開口520が本明細書に記載の通りに機能することのできる任意の適切な形状を画成する。蓋722は、部品80が形成されるときに開口520に対応する開口が外壁594に形成されることを防止する。上述のように、外壁594が外壁594を貫いて延在する開口を備える別の実施形態では、外壁開口520は、蓋722が形成されないように開口に対応するサイズを有し、外壁594を貫いて延在する開口を後で形成できる。
【0040】
ある実施形態では、前駆体部品580は、少なくとも一部分が適切な付加製造プロセスを使用して形成され、前駆体材料578は、前駆体部品580の付加製造を促進するように選択される。例えば、前駆体部品580のコンピュータ設計モデルが、部品80のコンピュータ設計モデルから作り出され、ある実施形態では、前駆体部品580のコンピュータ設計モデルにおいて上述のように外壁の厚さ504が減らされ、且つ/又は外壁開口520が追加される。前駆体部品580のためのコンピュータ設計モデルが、前駆体部品580の第1の端部588と第2の端部590との間の一連の薄い平行な平面へとスライスされる。コンピュータ数値制御(CNC)機械が、前駆体部品580を形成するために、モデルのスライスに従って第1の端部588から第2の端部590へと前駆体材料578の順次の層を堆積させる。3つのそのような代表的な層が、層566、567及び568として示されている。
【0041】
いくつかのそのような実施形態では、前駆体材料578は、フォトポリマーであるように選択され、前駆体材料578の順次の層は、ステレオリソグラフィプロセスを使用して堆積させられる。或いは、前駆体材料578は、熱可塑性物質であるように選択され、前駆体材料578の順次の層は、融合フィラメント製造プロセス、インクジェット/粉末床プロセス、選択的熱焼結プロセス及び選択的レーザ焼結プロセスの1以上を使用して堆積させられる。これに加え、或いはこれに代えて、前駆体材料578は、任意の適切な材料であるように選択され、前駆体材料578の順次の層は、本明細書に記載の前駆体部品580を形成できる任意の適切なプロセスを使用して堆積させられる。特定の実施形態では、前駆体部品580が、
図12に関して本明細書で広く説明されるように、別々に付加製造された後に適宜一体に結合させられる複数の部分から形成されることを理解すべきである。
【0042】
特定の実施形態では、付加製造プロセスによる前駆体部品580の形成は、他の方法では達成することができない非線形性、構造的な複雑さ、精密さ及び/又は再現性を有する前駆体部品580を形成できる。したがって、付加製造プロセスによる前駆体部品580の形成は、対応する高い非線形性、構造的な複雑さ、精密さ及び/又は再現性を有する中子800(
図8に示す)、したがって部品80の相補的な形成を可能にする。これに加え、或いはこれに代えて、付加製造プロセスを用いた前駆体部品580の形成は、鋳型での部品80の初期の形成後の別途のプロセスでは部品80に確実に追加することが不可能である内部ボイド500を形成できる。更に、ある実施形態では、フォトポリマー又は熱可塑性物質である前駆体材料578を用いた付加製造プロセスによる前駆体部品580の形成は、金属の部品材料78を用いた付加製造による部品80の直接的な形成と比べて、部品80の製造に必要なコスト及び/又は時間を削減する。
【0043】
別の実施形態では、前駆体部品580は、前駆体部品580が本明細書に記載の通りに機能することのできる適宜形成される。例えば、これに限られるわけではないが、ろうなどの適切なパターン材料が、前駆体部品580を形成するために適切なパターンダイへと注入される。やはり、特定の実施形態では、前駆体部品580が、
図12に関して本明細書で広く説明されるように、別々に形成された後に適宜一体に結合させられる複数の部分から形成されることを理解すべきである。
【0044】
図7が、前駆体部品580に結合した典型的なジャケット700を含む典型的なジャケット付き前駆体部品780の一部分の概略の斜視断面図である。
図4〜
図7を参照すると、特定の実施形態では、ジャケット700は、前駆体部品580の表面の少なくとも一部分に隣接したジャケット材料778の1以上の層を含む。例えば、典型的な実施形態では、ジャケット700は、外壁594の外面592に隣接した第1のジャケット外壁792と、反対側の第2の表面593に隣接した第2のジャケット外壁793とを含み、第2のジャケット外壁793は、第1のジャケット外壁792よりも内側に位置する。ジャケット外壁792及び793は、それぞれ前駆体部品の外壁594の外面592及び第2の表面593に対応する形状を有する。更に、ジャケット外壁792及び793は、本明細書で説明される通り、中子800の周囲806を部品80の形成に使用される鋳型1000(
図11に示す)の内壁1002から外壁94の厚さ104だけ離すように構成されている。
【0045】
例えば、典型的な実施形態では、第1のジャケット外壁792は、第1のジャケット外壁792が外壁開口520の第2の端部524において第2のジャケット外壁793に局所的に結合するように、外壁開口520に隣接するジャケット材料778を含む。第1の端部522における外壁開口520の直径526が、外壁開口520の第1の端部522に蓋722が形成されるように選択されている別の実施形態では、第1のジャケット外壁792が、外壁開口520の第1の端部522において第2のジャケット外壁793に局所的に結合する。各々のジャケット付きの外壁開口520は、周囲806を内壁1002から厚さ104だけ離すように構成されたジャケット700の離間構造720をそれぞれ画成する。ジャケット外壁792及び793は、各々の外壁開口520の第1の端部522又は第2の端部524のいずれかにそれぞれの蓋722を画成するように協働し、蓋722は、対応する離間構造720を更に画成する。上述のように、外壁594が外壁594を貫いて延在する開口を備える別の実施形態では、外壁開口520は、蓋722が離間構造720の一部として形成されることがないように外壁594の開口に対応するサイズを有する。
【0046】
より具体的には、第1のジャケット外壁792及び第2のジャケット外壁793は、離間構造720の近傍以外の位置において外壁594の厚さ504だけ離される。特定の実施形態では、上述したように、第1のジャケット外壁792、第2のジャケット外壁793及び外壁594の組合せの厚さ704が、部品80の外壁94の厚さ104に対応するように、外壁594の厚さ504が、ジャケット700の厚さ706の2倍だけ外壁94の厚さ104よりも減らされる。或いは、厚さ504が厚さ104と比べて減らされず、第1のジャケット外壁792、第2のジャケット外壁793及び外壁594の組合せの厚さ704が、部品80の外壁94の厚さ104にほぼ対応するように、ジャケット700の厚さ706が、厚さ504と比べて比較的小さい。同様に、特定の実施形態では、上述したように、第1のジャケット内壁797、第2のジャケット内壁799及び内壁596の組合せの厚さが、部品80の内壁96の厚さ107に対応するように、内壁596の厚さ507が、ジャケット700の厚さ706の2倍だけ内壁96の厚さ107よりも減らされる。或いは、厚さ507が厚さ107と比べて減らされず、第1のジャケット内壁797、第2のジャケット内壁799及び内壁596の組合せの厚さが、部品80の内壁96の厚さ107にほぼ対応するように、ジャケット700の厚さ706が、厚さ507と比べて比較的小さい。
【0047】
別の実施形態では、1以上の離間構造720は、任意の適切な構造を有する。例えば、これに限られるわけではないが、1以上の離間構造720は、前駆体部品580の外壁開口520を交差するチャネルとして形成するなどにより、ジャケット外壁792及び793の間の格子として形成される。別の例では、これに限られるわけではないが、前駆体部品580は、外壁開口520を含まない。いくつかのそのような実施形態では、ジャケット外壁792及び793は、第1のジャケット外壁792がそれぞれの離間構造720を形成すべく第2のジャケット外壁793に局所的に結合するように、外壁594を局所的につぶす金属スタンプ(図示せず)を使用して互いに局所的に結合させられる。第1のジャケット外壁792及び第2のジャケット外壁793は、離間構造720の近傍以外の位置において、外壁594の厚さ504だけ離され、すなわち部品80の外壁94の厚さ104へと離される。いくつかの他のそのような実施形態では、ジャケット外壁792及び793は、第1のジャケット外壁792をそれぞれの離間構造720を形成すべく第2のジャケット外壁793に局所的に結合させるように、外壁594を局所的につぶす金属リベット(図示せず)を使用して互いに局所的に結合させられる。第1のジャケット外壁792及び第2のジャケット外壁793は、離間構造720の近傍以外の位置において、外壁594の厚さ504だけ離され、したがって上述のように、組合せの厚さ704が、少なくともほぼ部品80の外壁94の厚さ104に対応する。他の代案の実施形態では、ジャケット700は、ジャケット700が本明細書に記載の通りに機能することのできる適宜、周囲806を内壁1002(
図11に示す)から厚さ104だけ離すように構成される。
【0048】
やはり典型的な実施形態では、ジャケット材料778は、第2のジャケット外壁793よりも内側に位置する反対向きのジャケット内壁797及び799を形成するために、内壁596の反対向きの表面597及び599に隣接して位置する。更に典型的な実施形態では、ジャケット材料778は、ジャケット材料778によって覆われる内壁の開口502が内壁596を貫いて延在するように、内壁の開口502に隣接する内壁596に隣接して位置する。更に、特定の実施形態では、ジャケット付き前駆体部品780は、部品80の1以上のボイド100に対応する形状を有する1以上の内部ボイド500を依然として画成する。例えば、典型的な実施形態では、ジャケット付き前駆体部品780は、1以上のプレナム510、1以上のチャンバ512及び1以上の戻りチャネル514(
図5に示す)を含む。ある実施形態では、ジャケット700は、仕切り壁595(
図5に示す)の反対向きの表面にも隣接して位置する。これに加え、或いはこれに代えて、ジャケット700は、ジャケット付き前駆体部品780が本明細書に記載の通りに機能することのできる前駆体部品580の表面の任意の適切な部分に隣接して位置する。
【0049】
典型的な実施形態では、ジャケット700は、実質的に一様な厚さ706を有する。別の実施形態では、厚さ706は、ジャケット700の少なくともいくつかの部分において異なる。特定の実施形態では、厚さ706は、外壁の厚さ504と比べて小さくなるように選択される。ある実施形態では、厚さ706は、本明細書で説明される通り、第1のジャケット外壁792と第2のジャケット外壁793とによって画成される組合せの厚さ704が、それらの間に前駆体材料578が位置しない場合にも維持されるように、離間構造720及び/又はジャケット700の他の部分が少なくとも最小限の選択された構造的剛性をもたらすようにも選択される。
【0050】
特定の実施形態では、ジャケット材料778は、溶融状態の部品材料78によって少なくとも部分的に吸収されることが可能であるように選択される。例えば、部品材料78は合金であり、ジャケット材料778は、この合金の1以上の構成材料である。更に、ある実施形態では、ジャケット材料778は、本明細書で説明される通り、順次の層にて前駆体部品580上に配置された複数の材料を含む。
【0051】
例えば、典型的な実施形態では、部品材料78は、ニッケル基超合金であり、ジャケット材料778は、溶融状態の部品材料78が鋳型1000(
図10に示す)へと導入されたときにジャケット材料778が部品材料78に適合するように、実質的にニッケルである。別の実施形態では、部品材料78は、任意の適切な合金であり、ジャケット材料778は、溶融状態の合金に適合する1以上の材料である。例えば、部品材料78は、コバルト基超合金であり、ジャケット材料778が、実質的にコバルトである。別の例として、部品材料78は、鉄基合金であり、ジャケット材料778が、実質的に鉄である。別の例として、部品材料78は、チタン基合金であり、ジャケット材料778が、実質的にチタンである。
【0052】
特定の実施形態では、厚さ706は、溶融状態の部品材料78が鋳型1000へと導入されたときにジャケット材料778が部品材料78によって実質的に吸収されるように充分に薄い。例えば、いくつかのそのような実施形態では、ジャケット材料778は、部品材料78が冷めた後にジャケット材料778を部品材料78から境界付ける不連続の境界が存在しないように、部品材料78によって実質的に吸収される。更に、いくつかのそのような実施形態では、ジャケット700は、部品材料78が冷めた後にジャケット材料778が部品材料78内に実質的に一様に分布するように、実質的に吸収される。例えば、中子800(
図8に示す)の付近のジャケット材料778の濃度が、部品80内の他の位置におけるジャケット材料778の濃度と比べて、検知可能なほどには高くない。例えば、これに限られるわけではないが、ジャケット材料778がニッケルであり、部品材料78がニッケル基超合金であり、部品材料78が冷めた後に中子800の付近により高いニッケル濃度が検出可能に残ることがなく、形成された部品80のニッケル基超合金の全体にわたって実質的に一様なニッケルの分布がもたらされる。
【0053】
別の実施形態では、厚さ706は、ジャケット材料778が部品材料78によって実質的に吸収されるのではないように選択される。例えば、ある実施形態では、ジャケット材料778は、部品材料78が冷めた後にジャケット材料778が部品材料78内に実質的に一様には分布していないように、部品材料78によって部分的に吸収される。例えば、中子800の付近のジャケット材料778の濃度が、部品80内の他の位置におけるジャケット材料778の濃度と比べて、検知可能に高い。いくつかのそのような実施形態では、ジャケット材料778は、部品材料78によって非実質的に吸収され、すなわち最大でもわずかにしか吸収されず、したがって部品材料78が冷めた後に、不連続な境界がジャケット材料778を部品材料78から境界付けている。これに加え、或いはこれに代えて、いくつかのそのような実施形態では、ジャケット材料778が、部品材料78によって非実質的に吸収され、すなわち最大でもわずかにしか吸収されず、したがって少なくとも中子800に近いジャケット700の一部分及び/又は少なくとも内壁1002に近いジャケット700の一部分が、部品材料78が冷めた後も元のままである。
【0054】
ある実施形態では、ジャケット700は、ジャケット700の選択された厚さ706が達成されるまでジャケット材料778が前駆体部品580上に堆積させられるように、めっきプロセスによって前駆体部品580の表面の少なくとも一部分に形成される。例えば、ジャケット材料778は、金属であり、適切な金属めっきプロセスで前駆体部品580上に堆積させられる。いくつかのそのような実施形態では、ジャケット材料778は、無電解めっきプロセスで前駆体部品580上に堆積させられる。これに加え、或いはこれに代えて、ジャケット材料778は、電気めっきプロセスで前駆体部品580上に堆積させられる。別の実施形態では、ジャケット材料778は、任意の適切な材料であり、ジャケット700は、ジャケット700が本明細書に記載の通りに機能することのできる任意の適切なめっきプロセスによって前駆体部品580上に形成される。
【0055】
特定の実施形態では、ジャケット材料778は、順次の層にて前駆体部品580上に配置された複数の材料を含む。例えば、前駆体材料578が、熱可塑性物質であり、ジャケット材料778の最初の層が、前駆体材料578への無電解めっきの付着を促進するように選択された第1の金属合金であり、ジャケット材料778の後続の層が、ジャケット材料778の先行の層への電気めっきを促進するように選択された第2の金属合金である。いくつかのそのような実施形態では、第1及び第2の金属合金の各々は、ニッケルの合金である。他の実施形態では、前駆体材料578は、任意の適切な材料であり、ジャケット材料778は、任意の適切な複数の材料であり、ジャケット700は、ジャケット700が本明細書に記載の通りに機能することのできる任意の適切なプロセスによって前駆体部品580上に形成される。
【0056】
特定の実施形態では、ジャケット付き前駆体部品780は、単一の前駆体部品580から形成される。別の実施形態では、ジャケット付き前駆体部品780は、単一的に形成されたものではない前駆体部品580から形成される。例えば、
図12が、
図2に示す部品80の形成に用いることができる別の典型的なジャケット付き前駆体部品780の一部分の概略の斜視分解図である。図示の実施形態では、ジャケット付き前駆体部品780は、別々に形成されて互いに結合させられた複数の部分1280から形成された前駆体部品580を含む。
【0057】
より具体的には、図示の実施形態では、前駆体部品の各々の部分1280は、外壁部分1294を含んでおり、複数の外壁部分1294が、複数の合わせ面1202において互いに結合して、前駆体部品の外壁594を形成するように構成されている。ジャケット材料778が、ジャケット700の外壁792及び793を形成すべく各々の外壁部分1294へと適用される。特定の実施形態では、ジャケット材料778は、合わせ面1202には適用されない。例えば、ある実施形態では、ジャケット材料778が、上述の通りのめっきプロセスにおいて前駆体部品の各々の部分1280へと適用され、マスキング材料が、最初に各々の合わせ面1202へと適用され、合わせ面1202へのジャケット材料778の付着を妨げる。別の実施形態では、合わせ面1202へのジャケット材料778の適用が、任意の適切な方法を使用して妨げられる。更に、ある実施形態では、ジャケット材料778の適用が、合わせ面1202に加え、或いは合わせ面1202に代えて、前駆体部品580の他の選択された表面についても同様に妨げられる。
【0058】
ある実施形態では、これに限られるわけではないが、別々に形成されてジャケットが適用された前駆体部品の複数の部分1280から前駆体部品580及びジャケット付き前駆体部品780を形成することで、比較的高い構造的な複雑性を有する前駆体部品580の選択された領域へのジャケット700の正確且つ/又は反復可能な適用が容易になる。一例として、ある実施形態では、内部ボイド500(
図7に示す)のうちの1つが、前駆体部品の内壁596及び/又は仕切り壁595の所定の部分によって境界付けられた内部パイプを画成する。内部パイプは、前駆体部品580において或る深さまで延在しており、そのような深さでは、選択されためっきプロセスが、単一の前駆体部品580の前駆体部品内壁596及び/又は仕切り壁595の指定の部分にジャケット700を確実に堆積させるためには有効でないと考えられる。したがって、前駆体部品580は、前駆体部品内壁596及び/又は仕切り壁595の指定の部分がそれらの深さの全体にわたって露出されるように、1対の別々に形成された「半パイプ」部分を備え、各々の半パイプ部分が、ジャケット700で別々にめっきされた後に互いに結合させられ、ジャケット付き前駆体部品780が形成される。更に、いくつかのそのような実施形態では、ジャケット材料778の適用時の合わせ面1202のマスキングが、ジャケット付き前駆体部品の部分1280の互いの結合を容易にする。別の実施形態では、ジャケット700が、前駆体部品580の各部分を互いに結合させた後の組合せ済みの前駆体部品580上に形成される。
【0059】
特定の実施形態では、ジャケット適用済みの部分1280を互いに結合させ、且つ/又はジャケット未適用の部分1280を互いに結合させ、互いに結合させた部分へとジャケット700を適用することにより、ジャケット付き前駆体部品780を形成した後で、後述のように、ジャケット付き前駆体部品780の1以上の内部ボイド500を中子材料878で満たし、中子800を硬化させるべく焼成を行うことにより、ジャケット付き中子入り前駆体部品880(
図8に示す)が形成される。別の実施形態では、中子800が別途の中子形成プロセスで中子材料878から形成及び焼成され、ジャケット付きの部分1280が中子800の周囲において結合させられることで、ジャケット付き中子入り前駆体部品880が形成される。
【0060】
図7に戻ると、別の実施形態では、ジャケット700は、適宜形成される。例えば、ジャケット700は、前駆体部品580を含まないプロセスを使用して形成される。いくつかのそのような実施形態では、ジャケット700は、少なくとも一部分が適切な付加製造プロセスを使用して形成され、ジャケット材料778は、ジャケット700の付加製造を促進するように選択される。例えば、ジャケット700のコンピュータ設計モデルが、上述のように、ジャケット700の所定の厚さ706をコンピュータ設計モデルにおいて部品80の選択された表面に隣接させて追加し、離間構造720を外壁94内の選択された位置に追加し、その後に部品80そのものをコンピュータ設計モデルから取り除くことで、部品80のコンピュータ設計モデルから作り出される。ジャケット700のコンピュータ設計モデルが、一連の薄い平行な平面へとスライスされ、コンピュータ数値制御(CNC)機械が、ジャケット700を形成するために、モデルのスライスに従ってジャケット700の第1の端部から第2の端部へとジャケット材料778の順次の層を堆積させる。ある実施形態では、ジャケット材料778の順次の層は、直接金属レーザ溶融(DMLM)プロセス、直接金属レーザ焼結(DMLS)プロセス及び選択的レーザ焼結(SLS)プロセスの1以上を使用して堆積させられる。これに加え、或いはこれに代えて、ジャケット700は、任意の適切な付加製造プロセスを使用して形成される。特定の実施形態では、ジャケット700が、別々に付加製造された後に例えば別途形成された中子800の周囲において適宜一体に結合させられる複数の部分から形成されることを理解すべきである。
【0061】
特定の実施形態では、付加製造プロセスによるジャケット700の形成は、他の方法では達成することができない非線形性、構造的な複雑さ、精密さ及び/又は再現性を有するジャケット700を形成できる。したがって、付加製造プロセスによるジャケット700の形成は、対応する高い非線形性、構造的な複雑さ、精密さ及び/又は再現性を有する中子800(
図8に示す)、したがって部品80の相補的な形成を可能にする。これに加え、或いはこれに代えて、付加製造プロセスを用いたジャケット700の形成は、鋳型での部品80の初期の形成後の別途のプロセスでは部品80に確実に追加することが不可能である内部ボイド500を形成できる。更に、ある実施形態では、付加製造プロセスによるジャケット700の形成は、部品材料78を用いた付加製造による部品80の直接的な形成と比べて、部品80の製造に必要なコスト及び/又は時間を削減する。
【0062】
図8が、ジャケット付き前駆体部品780の内部の典型的な中子800を含む典型的なジャケット付き中子入り前駆体部品880の一部分の概略の斜視断面図である。より具体的には、中子800が、中子800の周囲806が第2のジャケット外壁793に対して結合するように、第2のジャケット外壁793の内側に配置されている。したがって、中子800は、ジャケット付き前駆体部品780の1以上の内部ボイド500内に位置する。例えば、典型的な実施形態では、中子800は、ジャケット付き前駆体部品780の1以上のプレナム510、1以上のチャンバ512及び1以上の戻りチャネル514にそれぞれ位置する1以上のプレナム中子部分810、1以上のチャンバ中子部分812及び1以上の戻りチャネル中子部分814(
図10に示す)を含む。1以上のプレナム中子部分810、1以上のチャンバ中子部分812及び1以上の戻りチャネル中子部分814は、部品80が形成されるときに1以上のプレナム110、1以上のチャンバ112及び1以上の戻りチャネル114をそれぞれ画成するように構成される。更に、典型的な実施形態では、中子800は、ジャケット付き前駆体部品780の内壁の開口502に位置する内壁開口中子部分802を含み、内壁開口中子部分802は、部品80の形成時に内壁の開口102を画成するように構成される。他の代案の実施形態では、内壁596は、内壁の開口502を備えておらず、したがって中子800は、中子部分802を含まない。例えば、上述のように、部品80が、当初は内壁の開口102を備えずに形成され、後のプロセスにおいて、部品80に内壁の開口102が追加される。
【0063】
中子800は、中子材料878から形成される。典型的な実施形態では、中子材料878は、部品80の形成に使用される部品材料78の溶融状態に関係する高温環境に耐えるように選択された耐火セラミック材料である。例えば、これらに限られるわけではないが、中子材料878は、シリカ、アルミナ及びムライトの1種以上を含む。更に、典型的な実施形態では、中子材料878は、1以上の内部ボイド100を形成するために部品80から選択的に除去可能である。例えば、これに限られるわけではないが、中子材料878は、これに限られるわけではないが適切な化学溶出プロセスなどの部品材料78を実質的に劣化させない適切なプロセスによって、部品80から除去可能である。特定の実施形態では、中子材料878は、部品材料78との適合性及び/又は部品材料78からの除去可能性にもとづいて選択される。これに加え、或いはこれに代えて、中子材料878は、ジャケット材料778との適合性にもとづいて選択される。例えば、いくつかのそのような実施形態では、中子材料878は、中子の焼成時に中子800及びジャケット700が同じ割合で膨張することで、熱膨張の不一致に起因する中子の応力、割れ及び/又は他の損傷が軽減又は防止されるように、ジャケット材料778の熱膨張係数に合った熱膨張係数を有するように選択される。別の実施形態では、中子材料878は、部品80を本明細書に記載の通りに形成することのできる任意の適切な材料である。
【0064】
ある実施形態では、ジャケット付き中子入り前駆体部品880は、ジャケット付き前駆体部品780の1以上の内部ボイド500を中子材料878で満たすことによって形成される。例えば、これに限られるわけではないが、中子材料878が、プレナム510、チャンバ512、開口502及び戻りチャネル514へとスラリとして注入され、次いで中子材料878がジャケット付き前駆体部品780内で乾燥及び焼成されて、中子800が形成される。別の実施形態では、これに限られるわけではないが石英棒(図示されていない)の一部分などの別の耐火材料が、中子材料878の注入に先立って内壁の開口502へと挿入され、この別の耐火材料が、中子部分802を形成する。特定の実施形態では、別の耐火材料を使用して中子部分802を形成することは、部分802の小穴形状における中子材料878の割れの恐れを回避する。ある実施形態では、第2の端部524の蓋722が、中子材料878の離間構造720への進入又は他のかたちでの外壁594の外への流出を防止する。蓋722が外壁開口520の第1の端部522に形成されるいくつかの代案の実施形態では、中子800の形成に先立ち、フィラー(図示せず)が、各々の離間構造720においてジャケット外壁793へと加えられる。より具体的には、後述されるフィラー1008と同様に、フィラーが、第2のジャケット外壁793の形状が離間構造720の近傍の部品外壁94の内部形状に対応するように、各々の離間構造720へと挿入される。例えば、これに限られるわけではないが、フィラーは、ろう材料である。いくつかのそのような実施形態では、フィラーは、溶融状態の部品材料78が1以上のジャケット付きキャビティ900へと導入された後にスラグとして鋳型1000から除去される。いくつかのそのような実施形態では、フィラーは、中子800の形成時に中子材料878の離間構造720への進入の防止を促進する。或いは、フィラーが使用されず、中子材料878が離間構造720へと或る程度まで進入することができる。上述のように外壁94が外壁94を貫いて延在する開口を備える他の代案の実施形態では、蓋722が存在せず、中子材料878が外壁594を貫く開口を画成するために外壁開口520へと流入することができる。
【0065】
別の実施形態では、中子800は、中子800が本明細書に記載の通りに機能することのできる適宜形成及び配置される。例えば、これに限られるわけではないが、中子材料878が、別途のコア形成プロセスにおいて、適切な中子型(図示せず)へとスラリとして注入され、乾燥させられ、焼成されて、中子800が形成される。いくつかのそのような実施形態では、例えば、ジャケット付き前駆体部品580の各部分が、別途形成された中子800の周囲で結合させられ、ジャケット付き中子入り前駆体部品880が形成される。他のそのような実施形態では、例えば、ジャケット700の各部分が、前駆体部品580から分離され、或いは前駆体部品580を使用せずに形成され、ジャケット700の各部分が、別途形成された中子800の周囲で結合させられ、ジャケット付き中子980が形成される。更に他の実施形態では、例えば、ジャケット700が、前駆体部品580から分離され、或いは前駆体部品580を使用せずに形成され、中子材料878がジャケット700へとスラリとして加えられ、ジャケット700内で焼成され、ジャケット付き中子980における中子800が形成される。
【0066】
図9が、ジャケット付き中子入り前駆体部品880の前駆体部品580以外の部分を含む典型的なジャケット付き中子980の一部分の概略の斜視断面図である。特定の実施形態では、ジャケット付き中子980は、例えばジャケット付き中子入り前駆体部品880から前駆体材料578を酸化し、或いは「焼き尽くす」ことにより、ジャケット付き中子入り前駆体部品880から前駆体部品580を除去することによって形成される。例えば、典型的な実施形態では、前駆体部品外壁594、前駆体部品内壁596及び前駆体仕切り壁595が、ジャケット付き中子980を形成するためにジャケット付き中子入り前駆体部品880から除去される。別の実施形態では、ジャケット付き中子980が、上述のように、最初に前駆体部品580から分離され、或いは前駆体部品580を使用せずに形成されたジャケット700から形成される。
【0067】
ジャケット付き中子980は、1以上のジャケット付きキャビティ900を内部に画成する。各々の1以上のジャケット付きキャビティ900は、部品80の対応する部分を形成するために溶融状態の部品材料78を受け入れるように構成される。より具体的には、溶融状態の部品材料78が、本明細書で説明されるように、中子800及び/又は内壁1002によって境界付けられた部品材料78及びジャケット材料778によって部品80の対応する部分が少なくとも部分的に画成されるように、1以上のジャケット付きキャビティ900へと加えられ、冷まされる。
【0068】
典型的な実施形態では、第1のジャケット外壁792及び第2のジャケット外壁793は、それらの間に1以上の外壁ジャケット付きキャビティ994として示される1以上のジャケット付きキャビティ900を画成する。上述のように、ジャケット700は、周囲806を部品外壁94(
図4に示す)の厚さ104だけ鋳型1000(
図11に示す)の内壁1002から離す。例えば、典型的な実施形態では、離間構造720は、第1のジャケット外壁792、第2のジャケット外壁793及び外壁ジャケット付きキャビティ994の組合せの厚さ904が、第1のジャケット外壁792、第2のジャケット外壁793及び前駆体部品外壁594の組合せの厚さ704に対応し、したがって部品外壁94の厚さ104に対応するように、充分な剛性を有する。このようにして、1以上の外壁ジャケット付きキャビティ994の形状が、離間構造720の近傍以外の位置において部品80の外壁94の形状に対応する。
【0069】
同様に、対向するジャケット内壁797及び799が、それらの間に1以上の内壁ジャケット付きキャビティ996を画成する。ジャケット内壁797及び799が、部品80の内壁96の形状に対応する形状を画成するがゆえに、1以上の内壁ジャケット付きキャビティ996の境界の付近のプレナム中子部分810の形状は、部品80の内壁96の形状に対応する。更に、ある実施形態では、部品の仕切り壁95に対応する対向するジャケット仕切り壁が、それらの間に1以上の仕切り壁ジャケット付きキャビティ(図示されていない)を画成する。
【0070】
別の実施形態では、ジャケット付き中子980が、任意の適切な用途に用いられる部品80の任意の適切な部分に対応する形状を有する1以上のジャケット付きキャビティ900を画成する。
【0071】
特定の実施形態では、前駆体材料578は、ジャケット付き中子980を形成するためのジャケット付き中子入り前駆体部品880の内部からの前駆体部品580の除去を容易にするように選択される。いくつかのそのような実施形態では、前駆体材料578は、ジャケット材料778の融点よりも低い酸化又は自己発火温度を有するように選択される。例えば、ジャケット付き前駆体部品780の温度が、前駆体部品580が酸化され、或いはジャケット700から焼き尽くされるように、前駆体材料578の酸化温度又はそれよりも高い温度へと高められる。更に、いくつかのそのような実施形態では、前駆体部品580が、少なくとも部分的にジャケット付き中子入り前駆体部品880における中子800の焼成と同時に酸化させられる。或いは、前駆体材料578は、ジャケット付き中子入り前駆体部品880における中子800の焼成よりも前に酸化及び/又はその他の方法で除去される。これに加え、或いはこれに代えて、前駆体材料578は、溶融させられてジャケット付き中子入り前駆体部品880の内部から排出される。
【0072】
これに加え、或いはこれに代えて、前駆体材料578は、ジャケット材料778よりも柔らかい材料であるように選択され、前駆体部品580は、ジャケット付き前駆体部品780から機械加工によって除去される。例えば、機械式のルータ装置が、前駆体部品580の除去を促進すべく前駆体材料578を砕き、更には/或いは押し退けるために、ジャケット700の中へと進められる。これに加え、或いはこれに代えて、前駆体材料578は、化学的な除去プロセスに適合するように選択され、前駆体部品580は、適切な溶剤を使用してジャケット700から除去される。
【0073】
別の実施形態では、前駆体材料578は、適宜ジャケット付き前駆体部品780の内部から前駆体部品580を除去することのできる任意の適切な材料である。他の代案の実施形態では、上述のように、ジャケット700が前駆体部品580のいかなる使用も含まないプロセスによって形成され、したがってジャケット付き中子980を形成するために前駆体材料578を除去する必要がない。
【0074】
典型的な実施形態では、中子800は、上述のように、第2のジャケット内壁799の内側に位置する1以上のプレナム中子部分810と、第1のジャケット内壁797と第2のジャケット外壁793との間に位置する1以上のチャンバ中子部分812と、1以上の内壁ジャケット付きキャビティ996を貫いて延在する内壁開口中子部分802とを含む。ある実施形態では、中子800は、1以上の戻りチャネル中子部分814(
図10に示す)を更に含む。特定の実施形態では、ジャケット700は、中子800の複数の部分のお互いに対する配置及び後の鋳型1000(
図10に示す)に対する配置を促進するジャケット付き中子980内の骨格構造を提供する。
【0075】
別の実施形態では、中子800は、部品80が部品80の所期の目的に機能することのできる1以上の内部ボイド100の任意の他の適切な構成に対応するように構成される。
【0076】
特定の実施形態では、ジャケット700が、中子800を構造的に補強し、したがってある実施形態では部品80を形成するための補強されていない中子800の製造、取り扱い及び使用に関連すると考えられる問題の可能性を軽減する。例えば、特定の実施形態では、中子800は、割れ、亀裂及び/又は他の損傷の比較的高いリスクを免れない比較的脆いセラミック材料である。このように、いくつかのそのような実施形態では、ジャケット付き中子980の形成及び運搬は、ジャケットを持たない中子800の使用と比べて、中子800の損傷のリスクがはるかに低い。同様に、いくつかのそのような実施形態では、例えばジャケット付き中子980を鋳型材料のスラリに繰り返し浸すことなどにより、ジャケット付き中子980の周囲に適切な鋳型1000(
図10に示す)を形成することは、ジャケットを持たない中子800の使用と比べて、ジャケット付き中子980の損傷のリスクがはるかに低い。このように、特定の実施形態では、ジャケット付き中子980の使用は、ジャケットのない中子800を用いた部品80の形成と比べ、生み出される部品80が許容できないものとなる恐れをはるかに少なくする。
【0077】
図10が、ジャケット付き中子980を含んでおり、
図2〜
図4に示す部品80を形成するために使用することができる典型的な鋳型アセンブリ1001の概略の斜視図である。
図11が、
図9に示すジャケット付き中子980の一部分を含む
図10の線11−11に沿って得た鋳型アセンブリ1001の一部分の概略の斜視断面図である。
図2〜
図4、10及び11を参照すると、鋳型アセンブリ1001は、鋳型1000に対して配置されたジャケット付き中子980を含む。鋳型1000の内壁1002が、鋳型1000内に鋳型キャビティ1003を定め、ジャケット付き中子980は、少なくとも部分的に鋳型キャビティ1003に受け入れられる。より具体的には、内壁1002は、部品80の外形に対応する形状を定め、離間構造720の近傍以外の位置において部品80の外形に対応する形状をやはり有している第1のジャケット外壁792が、内壁1002に結合する。
【0078】
加えて、ジャケット700が、上述の通り、所定の厚さ104を有する外壁94を形成するために溶融状態の部品材料78をジャケット外壁792及び793の間に画成された1以上のジャケット付きキャビティ900に受け入れることができるように、中子の周囲806を部品外壁94の厚さ104だけ内壁1002から離している。より具体的には、典型的な実施形態では、1以上の離間構造720が、離間構造720の近傍以外の位置における第1のジャケット外壁792、第2のジャケット外壁793及び外壁ジャケット付きキャビティ994の組合せの厚さ904を保つ。このようにして、第1のジャケット外壁792が内壁1002に結合するとき、離間構造720は、1以上のチャンバ中子部分812の周囲806を内壁1002に対して、組合せの厚さ904に対応し、したがって部品80の外壁94の厚さ104に対応するオフセット距離1004に位置決めする。1以上の外壁ジャケット付きキャビティ994は、1以上の外壁ジャケット付きキャビティ994に隣接する中子の周囲806が鋳型1000の内壁1002と協働して厚さ104を有する部品80の外壁94を画成するように、溶融状態の部品材料78を受け入れるように構成される。中子の周囲806と鋳型の内壁1002との協働によって境界付けられた1以上の外壁ジャケット付きキャビティ994に隣接するジャケット材料778及び部品材料78が、外壁94を形成する。上述のように、ある実施形態では、例えば、ジャケット外壁792及び793のジャケット材料778が、溶融状態の部品材料78によって実質的に吸収されて外壁94を形成する一方で、他の実施形態では、例えば、ジャケット外壁792及び793が、外壁94内で部品材料78に隣接して少なくとも部分的に元のまま残る。
【0079】
更に、上述のように、中子800は、鋳型キャビティ1003内に配置されたジャケット付き中子980の中子800が部品80の形成時に部品80内の1以上の内部ボイド100を画成するよう、部品80の1以上の内部ボイド100の形状に対応するように形作られる。例えば、典型的な実施形態では、1以上の内壁ジャケット付きキャビティ996が、1以上の内壁ジャケット付きキャビティ996に隣接する1以上のプレナム中子部分810、1以上のチャンバ中子部分812及び/又は内壁開口中子部分802が部品80の内壁96を協働して画成するように、溶融状態の部品材料78を受け入れるように構成される。1以上のプレナム中子部分810と、1以上のチャンバ中子部分812と、内壁開口中子部分802との協働によって境界付けられた1以上の内壁ジャケット付きキャビティ996に隣接するジャケット材料778及び部品材料78が、内壁96を形成する。上述のように、ある実施形態では、例えば、ジャケット内壁797及び799のジャケット材料778が、溶融状態の部品材料78によって実質的に吸収されて内壁96を形成する一方で、他の実施形態では、例えば、ジャケット内壁797及び799が、内壁96内で部品材料78に隣接して少なくとも部分的に元のまま残る。
【0080】
1以上のプレナム中子部分810は、内壁96の内側の1以上のプレナム110を定め、1以上のチャンバ中子部分812は、内壁96と外壁94との間の1以上のチャンバ112を定め、内壁開口中子部分802は、内壁96を貫いて延在する内壁開口102を画成する。更に、ある実施形態では、1以上の戻りチャネル中子部分814が、内壁96によって少なくとも部分的に画成される1以上の戻りチャネル114を画成する。
【0081】
部品材料78が、部品80を形成すべく1以上のジャケット付きキャビティ900において冷まされた後で、中子800が、1以上の内部ボイド100を形成するために部品80から除去される。例えば、これに限られるわけではないが、中子材料878が、化学溶出プロセスを使用して部品80から除去される。
【0082】
典型的な実施形態における部品80は、ロータブレード70又はステータベーン72であるが、別の実施形態では、部品80は、本明細書に記載の通りに外壁を備えて適切に形成されることができる任意の用途に用いられる任意の部品であることを思い出すべきである。
【0083】
鋳型1000は、鋳型材料1006から形成される。典型的な実施形態では、鋳型材料1006は、部品80の形成に使用される部品材料78の溶融状態に関係する高温環境に耐えるように選択された耐火セラミック材料である。別の実施形態では、鋳型材料1006は、部品80を本明細書に記載の通りに形成することのできる任意の適切な材料である。更に、典型的な実施形態では、鋳型1000は、適切なインベストメントプロセスによって形成される。例えば、これに限られるわけではないが、ジャケット付き中子980が、鋳型材料1006のスラリへと繰り返し浸され、鋳型材料1006のスラリが硬化することで、鋳型材料1006のシェルを生じることができ、シェルが焼成されて鋳型1000が形成される。別の実施形態では、鋳型1000は、鋳型1000が本明細書に記載の通りに機能することのできる任意の適切な方法によって形成される。
【0084】
ある実施形態では、フィラー1008が、ジャケット付き中子980の周囲の鋳型1000の形成に先立ち、各々の離間構造720においてジャケット外壁792へと加えられる。より具体的には、フィラー1008が、第1のジャケット外壁792の形状が離間構造720の近傍の部品80の外形に対応するように、各々の離間構造720へと挿入される。例えば、これに限られるわけではないが、フィラー1008は、ろう材料である。いくつかのそのような実施形態では、フィラー1008は、溶融状態の部品材料78が1以上のジャケット付きキャビティ900へと導入された後にスラグとして鋳型1000から除去される。特定の実施形態では、フィラー1008は、鋳型1000がジャケット付き中子980の周囲に形成されるときに離間構造720によって内壁1002にこぶが形成されることの防止を促進する。
【0085】
特定の実施形態では、第1のジャケット外壁792が内壁1002に結合した後で、ジャケット付き中子980は、中子800が部品80の形成のプロセスの際に鋳型1000に対して固定されたままであるように、鋳型1000に対して固定される。例えば、ジャケット付き中子980は、中子800の位置が溶融状態の部品材料78が1以上のジャケット付きキャビティ900へと導入される際にずれることがないように固定される。ある実施形態では、外部の固定(図示せず)が、ジャケット付き中子980を鋳型1000に対して固定するために使用される。これに加え、或いはこれに代えて、ジャケット付き中子980は、中子800の位置を部品80の形成のプロセスの最中に不動のままに保つことのできる他の方法で、鋳型1000に対して固定される。
【0086】
ある実施形態では、中子800の周囲806を内壁1002からオフセット距離1004に配置する1以上の離間構造720を含むジャケット付き中子980の使用は、これに限られるわけではないが白金製の位置決めピンの使用などの他の方法と比べ、選択された外壁厚さ104を有する部品80の外壁94の形成において、より高い精度及び/又は再現性を可能にする。とくには、これに限られるわけではないが、いくつかのそのような実施形態では、1以上の離間構造720を含むジャケット付き中子980の使用は、他の公知の方法によって達成できるよりも薄い外壁94の繰り返し可能且つ正確な形成を可能にする。
【0087】
所定の厚さ104を有する外壁94などの所定の厚さの外壁を有する部品80などの部品を形成する典型的な方法1300が、
図13及び14のフロー図に示されている。更に
図1〜
図12も参照すると、典型的な方法1300は、溶融状態の部品材料78などの部品材料を鋳型アセンブリ1001などの鋳型アセンブリに画成された1以上のジャケット付きキャビティ900などの1以上のジャケット付きキャビティへと導入するステップ1326を含む。鋳型アセンブリは、鋳型1000などの鋳型に対して配置されたジャケット付き中子980などのジャケット付き中子を含む。鋳型は、鋳型キャビティ1003などの鋳型内の鋳型キャビティを画成する内壁1002などの内壁を備える。ジャケット付き中子は、内壁に結合した第1のジャケット外壁792などの第1のジャケット外壁と、第1のジャケット外壁の内側に配置された第2のジャケット外壁793などの第2のジャケット外壁と、それらの間に画成された1以上のジャケット付きキャビティとを含むジャケット700などのジャケットを含む。更に、ジャケット付き中子は、第2のジャケット外壁の内側に配置された中子800などの中子を備える。中子は、第2のジャケット外壁に結合した周囲806などの周囲を含む。ジャケットは、所定の厚さによって周囲を内壁から隔てる。
【0088】
方法1300は、部品を形成するために部品材料を冷却するステップ1328を更に含む。周囲及び内壁が、それらの間に部品の外壁を画成するように協働する。
【0089】
特定の実施形態では、方法1300は、第1のジャケット外壁を第2のジャケット外壁へと局所的に結合させて、周囲を所定の厚さにて内壁から隔てる離間構造720などの1以上の離間構造を画成するステップ1318を更に含む。
【0090】
特定の実施形態では、方法1300は、部品の少なくとも一部分の形状に対応するように形作られた前駆体部品580などの前駆体部品の周囲のジャケットを形成するステップ1312を更に含む。いくつかのそのような実施形態では、外壁594などの前駆体部品の外壁は、外壁に画成されて外壁を貫いて延在している外壁開口520などの1以上の外壁開口を含み、ジャケットを形成するステップ1312は、1以上の外壁開口に離間構造720などの1以上の離間構造を形成するステップ1316を更に含む。1以上の離間構造は、所定の厚さによって周囲を内壁から隔てる。これに加え、或いはこれに代えて、いくつかのそのような実施形態では、方法1300は、付加製造プロセスを少なくとも部分的に使用して前駆体部品を形成するステップ1302を更に含む。これに加え、或いはこれに代えて、ジャケットを形成するステップ1312は、上述のようにめっきプロセスで前駆体部品上にジャケット材料を堆積させるステップ1314を更に含む。
【0091】
これに加え、或いはこれに代えて、方法1300は、前駆体部品部分1280などの複数の前駆体部品部分を別々に形成するステップ1304と、複数の部分を一体に結合させて前駆体部品を形成するステップ1310とを更に含む。いくつかのそのような実施形態では、ジャケットを形成するステップ1312は、部分を一体に結合させるステップ1310に先立って各々の部分上にジャケットを形成するステップ1306を含み、方法1300は、ジャケットを形成するステップ1306に先立って複数の部分の合わせ面1202などの1以上の合わせ面を1以上の合わせ面へのジャケット材料の堆積が阻止されるようにマスキングするステップ1308を更に含む。
【0092】
特定の実施形態では、方法1300は、ジャケット付き前駆体部品へと中子を追加してジャケット付き中子入り前駆体部品880などのジャケット付き中子入り前駆体部品を形成するステップ1320と、ジャケット付き中子入り前駆体部品から前駆体部品を除去してジャケット付き中子を形成するステップ1322とを更に含む。
【0093】
ある実施形態では、方法1300は、上述のようにインベストメントプロセスによってジャケット付き中子の周囲に鋳型を形成するステップ1324を更に含む。
【0094】
鋳型アセンブリ及び方法の上述の実施形態は、所定の厚さの外壁を有する部品を少なくともいくつかの公知の鋳型アセンブリ及び方法と比べて改善された精度及び再現性で製造することのできる。具体的には、鋳型アセンブリは、ジャケットによって中子の周囲が鋳型の内壁から所定の厚さだけ隔てられるように、ジャケット外壁の間に画成された1以上のジャケット付きキャビティを含むジャケット付き中子を含む。中子の周囲及び鋳型の内壁が、それらの間に部品の外壁を画成するように協働する。やはり具体的には、ジャケットは、中子を損傷から保護するとともに、例えば鋳型の焼成時の中子及び鋳型のお互いに対するずれ、収縮及び/又はねじれを阻止することにより、中子の周囲と鋳型の内壁との間の選択されたキャビティ空間寸法の保持を促進する。やはり具体的には、ジャケット付き中子は、位置決めピンを使用することなく所定の外壁厚さを自動的にもたらし、したがって試作又は製造作業のための鋳型アセンブリの作成の時間及びコストを削減する。いくつかの場合、上述の実施形態は、他の公知の鋳型アセンブリ及び方法を使用したのでは精密且つ/又は再現可能に形成することが不可能である比較的薄い外壁を有する部品を形成できる。
【0095】
本明細書に記載の方法、システム及び装置の典型的な技術的効果として、(a)所定の外壁厚さを有する部品の形成に用いられる中子の形成、取り扱い、運搬及び/又は保管に関する壊れやすさの問題の軽減又は解消、(b)とくには、これに限られるわけではないが、比較的薄い外壁を有する部品など、所定の厚さの外壁を有する部品の形成の精度及び再現性の改善、並びに(c)所定の厚さの外壁を有する部品の位置決めピンを使用しない鋳造の実現、の1以上が挙げられる。
【0096】
ジャケット付き中子を含む鋳型アセンブリ及び方法の典型的な実施形態を詳しく上述した。ジャケット付き中子、並びにそのようなジャケット付き中子を使用する方法及びシステムは、本明細書に記載された特定の実施形態に限られず、むしろシステムの構成要素及び/又は方法のステップを本明細書に記載の他の構成要素及び/又はステップとは別個独立に利用することが可能である。例えば、典型的な実施形態は、鋳型アセンブリ内で中子を使用するように構成されている多数の他の用途に関連して実行又は利用されてよい。
【0097】
本開示の種々の実施の形態の個々の特徴が、いくつかの図に示されていて、他の図には示されていないかもしれないが、これはあくまでも便宜上である。本開示の原理に従い、或る図の任意の特徴が、他の任意の図の任意の特徴と組合せて参照及び/又は請求され得る。
【0098】
本明細書は、最良の態様を含むある実施形態を開示するとともに、あらゆる装置又はシステムの製造及び使用並びにあらゆる関連の方法の実行を含む実施形態の実施を当業者にとって可能にするために、いくつかの実施例を使用している。本発明の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって規定され、当業者であれば想到できる他の実施例も含むことができる。そのような他の実施例は、特許請求の範囲の文言から相違しない構造要素を有しており、或いは特許請求の範囲の文言から実質的に相違しない同等な構造要素を含むならば、特許請求の範囲の技術的範囲に包含される。
[実施態様1]
部品材料から所定の厚さの外壁を有する部品を形成するのに使用される鋳型アセンブリであって、
内壁を備える鋳型であって、内壁が鋳型内に鋳型キャビティを画成する鋳型と、
鋳型に対して配置されたジャケット付き中子と
を備えており、
ジャケット付き中子が、
内壁に結合した第1のジャケット外壁と、第1のジャケット外壁の内側に位置する第2のジャケット外壁と、それらの間に画成された1以上のジャケット付きキャビティとを備え、1以上のジャケット付きキャビティは溶融状態の部品材料を受け入れるように構成されているジャケットと、
第2のジャケット外壁の内側に配置され、第2のジャケット外壁に結合した周囲を備えている中子と
を備えており、
ジャケットは、周囲と内壁との間に外壁を形成できるように、周囲を内壁から所定の厚さだけ離している、鋳型アセンブリ。
[実施態様2]
第1のジャケット外壁は、周囲を内壁から所定の厚さだけ離す1以上の離間構造を画成するように第2のジャケット外壁に局所的に結合している、実施態様1に記載の鋳型アセンブリ。
[実施態様3]
ジャケットは、第1のジャケット外壁の形状が1以上の離間構造の近傍において部品の外形に対応するよう、1以上の離間構造の各々へと挿入されたフィラーを更に含む、実施態様2に記載の鋳型アセンブリ。
[実施態様4]
第1のジャケット外壁、第2のジャケット外壁及び1以上のジャケット付きキャビティの組合せの厚さが、所定の厚さに対応する、実施態様1に記載の鋳型アセンブリ。
[実施態様5]
ジャケットは、第2のジャケット外壁の内側に配置された対向するジャケット内壁を更に備え、対向するジャケット内壁は、それらの間に1以上の内壁ジャケット付きキャビティを画成しおり、1以上の内壁ジャケット付きキャビティは、溶融状態の部品材料を受け入れ、該キャビティにおいて部品の内壁を形成するように構成されている、実施態様1に記載の鋳型アセンブリ。
[実施態様6]
中子は、ジャケット内壁のうちの第1のジャケット内壁と第2のジャケット外壁との間に位置する1以上のチャンバ中子部分を含む、実施態様5に記載の鋳型アセンブリ。
[実施態様7]
中子は、ジャケット内壁のうちの第2のジャケット内壁の内側に位置する1以上のプレナム中子部分を含む、実施態様6に記載の鋳型アセンブリ。
[実施態様8]
中子は、部品内に1以上の流体戻りチャネルを画成するように構成された1以上の戻りチャネル中子部分を含み、1以上の流体戻りチャネルは、1以上のチャンバ中子部分によって画成される部品のチャンバに連通する、実施態様6に記載の鋳型アセンブリ。
[実施態様9]
中子は、各々が1以上の内壁ジャケット付きキャビティを貫いて延在している複数の内壁開口中子部分を含む、実施態様6に記載の鋳型アセンブリ。
[実施態様10]
部品材料は、合金であり、ジャケットは、合金の1以上の構成材料を含むジャケット材料から形成される、実施態様1に記載の鋳型アセンブリ。
[実施態様11]
所定の厚さの外壁を有する部品を形成する方法であって、
溶融状態の部品材料を鋳型アセンブリ内に画成された1以上のジャケット付きキャビティへと導入するステップと、
部品材料を冷却して部品を形成するステップと
を含んでおり、
鋳型アセンブリは、鋳型に対して配置されたジャケット付き中子を含み、鋳型は、該鋳型内に鋳型キャビティを画成する内壁を備えており、
ジャケット付き中子が、
内壁に結合した第1のジャケット外壁と、第1のジャケット外壁の内側に位置する第2のジャケット外壁と、それらの間に画成された1以上のジャケット付きキャビティとを備えるジャケットと、
第2のジャケット外壁の内側に配置され、第2のジャケット外壁に結合した周囲を備えている中子と
を備えており、
ジャケットは、周囲を内壁から所定の厚さだけ離しており、
周囲及び内壁は、それらの間に部品の外壁を画成するように協働する、方法。
[実施態様12]
周囲を内壁から所定の厚さだけ離す1以上の離間構造を画成するように第1のジャケット外壁を第2のジャケット外壁に局所的に結合させるステップ、を更に含む実施態様11に記載の方法。
[実施態様13]
ジャケットを前駆体部品の周囲に形成するステップを更に含み、前駆体部品は、部品の少なくとも一部分の形状に対応するように形作られている、実施態様11に記載の方法。
[実施態様14]
前駆体部品の外壁は、該外壁に画成されて該外壁を貫いて延在する1以上の外壁開口を備え、ジャケットを形成するステップは、1以上の外壁開口に1以上の離間構造を形成するステップを更に含み、1以上の離間構造は、周囲を内壁から所定の厚さだけ離す、実施態様13に記載の方法。
[実施態様15]
ジャケットを形成するステップは、めっきプロセスで前駆体部品上にジャケット材料を堆積させるステップを含む、実施態様13に記載の方法。
[実施態様16]
付加製造プロセスを少なくとも部分的に使用して前駆体部品を形成するステップを更に含む、実施態様13に記載の方法。
[実施態様17]
複数の前駆体部品部分を別々に形成するステップと、
複数の部分を一体に結合させて前駆体部品を形成するステップと
を更に含む、実施態様13に記載の方法。
[実施態様18]
ジャケットを形成するステップは、部分を一体に結合させるステップに先立って各々の部分上にジャケットを形成するステップを含み、
当該方法は、ジャケットを形成するステップに先立って複数の部分の1以上の合わせ面を該1以上の合わせ面へのジャケットの形成を阻止するようにマスキングするステップを更に含む、実施態様17に記載の方法。
[実施態様19]
ジャケット付き前駆体部品へと中子を追加してジャケット付き中子入り前駆体部品を形成するステップと、
ジャケット付き中子入り前駆体部品から前駆体部品を除去してジャケット付き中子を形成するステップと
を更に含む、実施態様13に記載の方法。
[実施態様20]
インベストメントプロセスによってジャケット付き中子の周囲に鋳型を形成するステップを更に含む、実施態様11に記載の方法。