特許第6924912号(P6924912)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6924912
(24)【登録日】2021年8月4日
(45)【発行日】2021年8月25日
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20210812BHJP
   H04M 3/56 20060101ALI20210812BHJP
   G10L 15/10 20060101ALN20210812BHJP
   G10L 25/51 20130101ALN20210812BHJP
【FI】
   G06F13/00 650B
   H04M3/56 A
   !G10L15/10 500Z
   !G10L25/51
【請求項の数】13
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2021-13490(P2021-13490)
(22)【出願日】2021年1月29日
【審査請求日】2021年1月29日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】山田 健太
【審査官】 岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2019−215865(JP,A)
【文献】 国際公開第2016/157642(WO,A1)
【文献】 特開2020−028084(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
H04M 3/56
G10L 15/10
G10L 25/51
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザがチャットを行うための複数のグループのそれぞれを識別するためのグループ識別情報と、当該グループ識別情報に対応するグループに属するユーザを識別するためのユーザ識別情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
前記複数のユーザのそれぞれが使用する複数のユーザ端末のそれぞれから、前記ユーザ識別情報と関連付けて前記ユーザ端末が集音した音声を示す音声情報を取得する取得部と、
前記取得部が前記ユーザ識別情報と関連付けて取得した前記音声情報を、当該ユーザ識別情報に関連付けられて前記記憶部に記憶されている前記グループ識別情報に関連付け、前記グループ識別情報に関連付けられた前記音声情報に基づいて、前記複数のグループそれぞれのスコアを算出する算出部と、
前記算出部が算出した前記複数のグループそれぞれのスコアに基づいて、特定のユーザのユーザ識別情報を前記複数のグループ識別情報のいずれかに関連付けて前記記憶部に記憶させる関連付け部と、
前記複数のグループに関連付けて前記算出部が算出した前記スコアを示す情報を出力する出力部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記算出部は、前記複数のグループそれぞれのスコアを算出し、
前記関連付け部は、前記算出部が算出した前記複数のグループそれぞれのスコアの変動状況に基づいて、特定のユーザのユーザ識別情報が関連付けられるグループ識別情報を変更する、
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記特定のユーザのユーザ識別情報は、前記記憶部に記憶されている複数のグループ識別情報の少なくともいずれかに関連付けて前記記憶部に記憶されており、
前記算出部は、前記複数のグループそれぞれにおけるユーザの盛り上がり度合いを示す前記スコアを算出し、
前記関連付け部は、前記特定のユーザのユーザ識別情報の関連付けを、当該特定のユーザのユーザ識別情報が関連付けられているグループ識別情報のグループよりもスコアが高いグループのグループ識別情報、又は、当該特定のユーザのユーザ識別情報が関連付けられているグループ識別情報のグループよりもスコアが低いグループのグループ識別情報に切り替える、
請求項又はに記載の情報処理装置。
【請求項4】
複数のユーザがチャットを行うための複数のグループのそれぞれを識別するためのグループ識別情報と、当該グループ識別情報に対応するグループに属するユーザを識別するためのユーザ識別情報とを関連付けて記憶するとともに、前記ユーザ識別情報と、前記ユーザ識別情報に対応するユーザの属性とを関連付けて記憶する記憶部と、
前記複数のユーザのそれぞれが使用する複数のユーザ端末のそれぞれから、前記ユーザ識別情報と関連付けて前記ユーザ端末が集音した音声を示す音声情報を取得する取得部と、
前記取得部が前記ユーザ識別情報と関連付けて取得した前記音声情報を、当該ユーザ識別情報に関連付けられて前記記憶部に記憶されている前記グループ識別情報に関連付け、前記グループ識別情報に関連付けられた前記音声情報と、前記グループ識別情報に関連付けられた前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザの属性とに基づいて、前記複数のグループそれぞれのスコアを算出する算出部と、
前記複数のグループに関連付けて前記算出部が算出した前記スコアを示す情報を出力する出力部と、
を有する情報処理装置。
【請求項5】
複数のユーザがチャットを行うための複数のグループのそれぞれを識別するためのグループ識別情報と、当該グループ識別情報に対応するグループに属するユーザを識別するためのユーザ識別情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
前記複数のユーザのそれぞれが使用する複数のユーザ端末のそれぞれから、前記ユーザ識別情報と関連付けて前記ユーザ端末が集音した音声を示す音声情報を取得する取得部と、
前記取得部が前記ユーザ識別情報と関連付けて取得した前記音声情報を、当該ユーザ識別情報に関連付けられて前記記憶部に記憶されている前記グループ識別情報に関連付け、前記グループ識別情報に関連付けられた前記音声情報に基づいて、前記複数のグループそれぞれのスコアを算出する算出部と、
前記算出部が算出した前記複数のグループそれぞれのスコアを示す情報を、前記複数のグループに関連付けて、前記スコアが属する数値範囲に対応する表示態様で表示部に表示させる出力部と、
を有する情報処理装置。
【請求項6】
複数のユーザがチャットを行うための複数のグループのそれぞれを識別するためのグループ識別情報と、当該グループ識別情報に対応するグループに属するユーザを識別するためのユーザ識別情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
前記複数のユーザのそれぞれが使用する複数のユーザ端末のそれぞれから、前記ユーザ識別情報と関連付けて前記ユーザ端末が集音した音声を示す音声情報を取得する取得部と、
前記取得部が前記ユーザ識別情報と関連付けて取得した前記音声情報を、当該ユーザ識別情報に関連付けられて前記記憶部に記憶されている前記グループ識別情報に関連付け、前記グループ識別情報に関連付けられた前記音声情報に基づいて、前記複数のグループそれぞれのスコアを算出する算出部と、
前記複数のグループに関連付けて前記算出部が算出した前記スコアを示す情報を、特定のユーザの端末に出力する出力部と、
を有する情報処理装置。
【請求項7】
複数のユーザがチャットを行うための複数のグループのそれぞれを識別するためのグループ識別情報と、当該グループ識別情報に対応するグループに属するユーザを識別するためのユーザ識別情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
前記複数のユーザのそれぞれが使用する複数のユーザ端末のそれぞれから、前記ユーザ識別情報と関連付けて前記ユーザ端末が集音した音声を示す音声情報を取得する取得部と、
前記取得部が前記ユーザ識別情報と関連付けて取得した前記音声情報を、当該ユーザ識別情報に関連付けられて前記記憶部に記憶されている前記グループ識別情報に関連付け、前記グループ識別情報に関連付けられた前記音声情報に基づいて、前記複数のグループそれぞれのスコアを算出する算出部と、
前記複数のグループのうち所定のグループの前記グループ識別情報に関連付けられている前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザ端末に、前記複数のグループに関連付けて前記算出部が算出した前記スコアを示す情報を出力する出力部と、
を有する情報処理装置。
【請求項8】
前記算出部は、前記グループ識別情報に関連付けられた複数のユーザそれぞれの複数の音声情報に基づいて、当該グループ識別情報が示すグループのスコアを算出する、
請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記算出部は、前記グループ識別情報に関連付けられた複数のユーザの前記音声情報が示す音声の音量、前記音声情報が示す単位時間当たりにユーザが発話した時間、前記音声が示す発話の内容、発話したユーザの人数の少なくともいずれかに基づいて、前記複数のグループそれぞれのスコアを算出する、
請求項1からのいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
コンピュータが実行する、
複数のユーザのそれぞれが使用する複数のユーザ端末のそれぞれから、前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報と関連付けて前記ユーザ端末が集音した音声を示す音声情報を取得するステップと、
前記複数のユーザがチャットを行うための複数のグループのそれぞれを識別するためのグループ識別情報と、当該グループ識別情報に対応するグループに属する前記ユーザ識別情報とを関連付けて記憶する記憶部を参照し、前記ユーザ識別情報と関連付けて取得した前記音声情報を、当該ユーザ識別情報に関連付けられている前記グループ識別情報に関連付け、当該グループ識別情報に関連付けられた前記音声情報に基づいて、前記複数のグループそれぞれのスコアを算出するステップと、
算出された前記複数のグループそれぞれのスコアに基づいて、特定のユーザのユーザ識別情報を前記複数のグループ識別情報のいずれかに関連付けて前記記憶部に記憶させるステップと、
前記複数のグループに関連付けて算出した前記スコアを示す情報を出力するステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項11】
前記算出するステップにおいて、前記コンピュータは、前記複数のグループそれぞれのスコアを算出し、
前記記憶部に記憶させるステップにおいて、前記コンピュータは、算出された前記複数のグループそれぞれのスコアの変動状況に基づいて、特定のユーザのユーザ識別情報が関連付けられるグループ識別情報を変更する、
請求項10に記載の情報処理方法。
【請求項12】
コンピュータが実行する、
複数のユーザのそれぞれが使用する複数のユーザ端末のそれぞれから、前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報と関連付けて前記ユーザ端末が集音した音声を示す音声情報を取得するステップと、
前記複数のユーザがチャットを行うための複数のグループのそれぞれを識別するためのグループ識別情報と、当該グループ識別情報に対応するグループに属する前記ユーザ識別情報とを関連付けて記憶する記憶部を参照し、前記ユーザ識別情報と関連付けて取得した前記音声情報を、当該ユーザ識別情報に関連付けられている前記グループ識別情報に関連付け、当該グループ識別情報に関連付けられた前記音声情報に基づいて、前記複数のグループそれぞれのスコアを算出するステップと、
前記複数のグループに関連付けて算出した前記スコアを示す情報を特定のユーザの端末に出力するステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項13】
前記算出するステップにおいて、前記コンピュータは、前記グループ識別情報に関連付けられた複数のユーザそれぞれの複数の音声情報に基づいて、当該グループ識別情報が示すグループのスコアを算出する、
請求項10から12のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チャットを行うユーザのグループを管理する情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のユーザが参加するチャットに対して、著名人などの特定のユーザが参加し、複数のユーザと特定のユーザとの間でコミュニケーションを行うシステムが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許6442379号公報
【特許文献2】特許6604679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数のユーザがチャットを行うためのグループが複数設けられている場合、特定のユーザは、複数のユーザとコミュニケーションを行うために、複数のグループのいずれかに属する必要がある。しかしながら、従来の技術では、特定のユーザが参加する対象のグループを適切に選択することができないという問題が生じていた。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、特定のユーザが参加する対象のグループを適切に選択できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に係る情報処理装置は、複数のユーザがチャットを行うための複数のグループのそれぞれを識別するためのグループ識別情報と、当該グループ識別情報に対応するグループに属するユーザを識別するためのユーザ識別情報とを関連付けて記憶する記憶部と、前記複数のユーザのそれぞれが使用する複数のユーザ端末のそれぞれから、前記ユーザ識別情報と関連付けて前記ユーザ端末が集音した音声を示す音声情報を取得する取得部と、前記取得部が前記ユーザ識別情報と関連付けて取得した前記音声情報を、当該ユーザ識別情報に関連付けられて前記記憶部に記憶されている前記グループ識別情報に関連付け、前記グループ識別情報に関連付けられた前記音声情報に基づいて、前記複数のグループそれぞれのスコアを算出する算出部と、前記複数のグループに関連付けて前記算出部が算出した前記スコアを示す情報を出力する出力部と、を有する。
【0007】
本発明の第2の態様に係る情報処理方法は、コンピュータが実行する、複数のユーザのそれぞれが使用する複数のユーザ端末のそれぞれから、前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報と関連付けて前記ユーザ端末が集音した音声を示す音声情報を取得するステップと、前記複数のユーザがチャットを行うための複数のグループのそれぞれを識別するためのグループ識別情報と、当該グループ識別情報に対応するグループに属する前記ユーザ識別情報とを関連付けて記憶する記憶部を参照し、前記ユーザ識別情報と関連付けて取得した前記音声情報を、当該ユーザ識別情報に関連付けられている前記グループ識別情報に関連付け、当該グループ識別情報に関連付けられた前記音声情報に基づいて、前記複数のグループそれぞれのスコアを算出するステップと、前記複数のグループに関連付けて算出した前記スコアを示す情報を出力するステップと、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、特定のユーザが参加する対象のグループを適切に選択できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態に係る情報処理装置の概要を説明する図である。
図2】本実施形態に係る情報処理装置の構成を示す図である。
図3】本実施形態に係るグループ情報の一例を示す図である。
図4】音声情報の送信制御の一例を説明する図である。
図5】グループIDとスコアとが関連付けて表示された例を示す図である。
図6】本実施形態に係る情報処理装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[情報処理装置1の概要]
図1は、本実施形態に係る情報処理装置1の概要を説明する図である。情報処理装置1は、複数のユーザによるチャットを制御する装置である。情報処理装置1は、例えばサーバ等のコンピュータであり、基地局や無線LANを介して複数のユーザ端末2と、ゲスト端末3と、管理者端末4とに通信可能に接続されている。ユーザ端末2、ゲスト端末3及び管理者端末4は、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等のコンピュータである。
【0011】
ユーザ端末2は、チャットを行うユーザが使用する端末である。ゲスト端末3は、有名人や著名人等の特定のユーザが使用する端末である。管理者端末4は、ユーザがチャットを行うための複数のグループを管理する管理者が使用する端末である。本実施形態では、複数のユーザによるチャットは音声により行われるものとするが、これに限らず、音声及び映像により行われるものであってもよい。
【0012】
情報処理装置1は、ユーザがチャットを行うための複数のグループのそれぞれを識別するためのグループ識別情報としてのグループIDと、当該グループIDに対応するグループに属するユーザを識別するためのユーザ識別情報としてのユーザIDとを関連付けて記憶する。図1に示す例では、グループAに属する複数のユーザ端末2と、グループBに属する複数のユーザ端末2とが存在している。情報処理装置1は、グループAを示すグループIDと、グループAに属する複数のユーザIDとを関連付けて記憶しているとともに、グループBを示すグループIDと、グループBに属する複数のユーザIDとを関連付けて記憶している。なお、本実施形態では、一つのグループIDに一つのユーザIDのみが関連付けられており、グループに属するユーザの人数が一人であってもよいものとする。
【0013】
情報処理装置1は、複数のユーザのそれぞれが使用する複数のユーザ端末2のそれぞれから、ユーザIDと関連付けて、ユーザ端末2が集音した音声を示す音声情報を取得する。情報処理装置1は、ユーザIDと関連付けて取得した音声情報が、特定のユーザとしてのゲストユーザがチャットを行うために参加しているグループである対象グループに属しているユーザの音声情報であるか、ゲストユーザが参加していないグループである非対象グループに属しているユーザの音声情報であるかに基づいて、当該音声情報に関連付けられているユーザIDが属するグループと異なるグループに属するユーザのユーザ端末2への当該音声情報の送信を制御する。
【0014】
図1に示す例において、例えば、ゲスト端末3を使用するゲストユーザがグループAに参加している場合、情報処理装置1は、グループAに属するユーザIDと関連付けて取得した音声情報を、グループAに属する他のユーザのユーザ端末2と、グループBに属するユーザ端末2とに送信する。また、この場合において、情報処理装置1は、グループBに属するユーザIDと関連付けて取得した音声情報を、グループBに属する他のユーザのユーザ端末2に送信するものの、グループAに属するユーザ端末2に送信しないように制御する。
【0015】
また、情報処理装置1は、取得した音声情報を、当該音声情報とともに取得したユーザIDのユーザが属するグループのグループIDに関連付ける。情報処理装置1は、グループIDに関連付けられた音声情報に基づいて、複数のグループそれぞれにおけるユーザの盛り上がり度合いを示すスコアを算出する。情報処理装置1は、算出したスコアを、ゲスト端末3や管理者端末4に出力する。このようにすることで、ゲストユーザや管理者は、どのグループが盛り上がっているのかを確認し、盛り上がり状況に基づいてゲストユーザが参加する対象のグループを適切に選択することができる。
続いて、情報処理装置1の構成について説明する。
【0016】
[情報処理装置1の構成例]
図2は、本実施形態に係る情報処理装置1の構成を示す図である。情報処理装置1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを備える。制御部13は、受付部131と、関連付け部132と、取得部133と、音声制御部134と、算出部135と、出力部136とを有する。
【0017】
通信部11は、携帯電話回線やインターネット回線等の通信ネットワークに接続するためのインタフェースである。
記憶部12は、例えば、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等である。記憶部12は、情報処理装置1を機能させるための各種プログラムを記憶する。例えば、記憶部12は、情報処理装置1の制御部13を、受付部131、関連付け部132、取得部133、音声制御部134、算出部135、及び出力部136として機能させるプログラムを記憶する。
【0018】
記憶部12は、ユーザがチャットを行うための複数のグループのそれぞれのグループIDと、当該グループIDに対応するグループに属するユーザIDとを関連付けたグループ情報を記憶する。図3は、本実施形態に係るグループ情報の一例を示す図である。図3に示すように、グループ情報において、グループIDと、グループ名と、ユーザIDとが関連付けられていることが確認できる。グループ情報の内容は、例えば制御部13が管理者端末4等から変更指示を受け付けることにより変更可能である。
【0019】
制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部13は、記憶部12に記憶されている各種プログラムを実行することにより、情報処理装置1に係る機能を制御する。制御部13は、記憶部12に記憶されているプログラムを実行することにより、受付部131、関連付け部132、取得部133、音声制御部134、算出部135、及び出力部136として機能する。
【0020】
受付部131は、特定のユーザとしてのゲストユーザが属するグループの選択を受け付ける。例えば、受付部131は、管理者端末4から、ゲストユーザを識別するためのユーザIDと、当該ゲストユーザが属するグループを識別するグループIDとを含む設定情報を受け付けることにより、ゲストユーザが属するグループの選択を受け付ける。ここで、受付部131は、特定のユーザが属する複数のグループの選択を受け付けてもよい。
【0021】
なお、受付部131は、管理者端末4からゲストユーザのユーザIDとグループIDとを含む設定情報を受け付けることにより、ゲストユーザが属するグループの選択を受け付けたが、これに限らない。受付部131は、ゲスト端末3からグループの選択を受け付けてもよい。
【0022】
関連付け部132は、ゲストユーザが属するグループの選択を受付部131が受け付けると、記憶部12において、受付部131が選択を受け付けた一以上のグループのグループIDに関連付けてゲストユーザのユーザIDを記憶させる。図3に示す例では、ゲストユーザのユーザID「GU001」が、グループID「A」と関連付けて記憶されていることが確認できる。関連付け部132は、図3に示すように、グループ情報において、受付部131により選択されたグループのグループIDに関連付けてゲストユーザのユーザIDを記憶させてもよいし、ユーザ端末2のユーザIDとゲストユーザのユーザIDとを同列に扱わずに、グループ情報とは別に、受付部131により選択されたグループのグループIDに関連付けてゲストユーザのユーザIDを記憶させてもよい。
【0023】
また、関連付け部132は、ゲストユーザのユーザIDが既にグループIDに関連付けられて記憶部12に記憶されている場合は、記憶部12に記憶されているゲストユーザのユーザIDと、当該グループIDとの関連付けを消去するとともに、ゲストユーザのユーザIDと、受付部131により選択されたグループのグループIDとを関連付けて記憶部12に記憶させる。
【0024】
また、関連付け部132は、後述する算出部135が算出した複数のグループそれぞれのスコアに基づいて、ゲストユーザのユーザIDを複数のグループIDのいずれかに関連付けて記憶部12のグループ情報に記憶させることにより、ゲスト端末3及び管理者端末4からグループの選択を受け付けることなく、ゲストユーザが属するグループを自動的に切り替えるようにしてもよい。
【0025】
例えば、関連付け部132は、所定時間おきに、算出部135が算出した複数のグループそれぞれのスコアに基づいて、ゲストユーザのユーザIDを複数のグループIDのいずれかに順次関連付けて記憶部12のグループ情報に記憶させるようにして、ゲストユーザが属するグループを自動的に切り替えるようにしてもよい。この場合において、関連付け部132は、ゲストユーザが参加するグループが切り替えられる時刻よりも所定時間前に、ゲストユーザが参加するグループが切り替わることをゲストユーザが参加しているグループに参加しているユーザのユーザ端末2と、ゲスト端末3とに通知するようにしてもよい。このようにすることで、情報処理装置1は、ゲストユーザが参加するグループを円滑に切り替えることができる。
【0026】
また、関連付け部132は、ゲストユーザのユーザIDの関連付けを、ゲストユーザのユーザIDが関連付けられているグループIDのグループよりもスコアが高いグループのグループIDに切り替えてもよい。このようにすることで、情報処理装置1は、ゲストユーザが参加するグループを、チャットが盛り上がっているグループに切り替えることができるので、ゲストユーザのチャットを視聴するユーザを飽きさせないようにすることができる。
【0027】
また、関連付け部132は、ゲストユーザのユーザIDの関連付けを、ゲストユーザのユーザIDが関連付けられているグループIDのグループよりもスコアが低いグループのグループIDに切り替えてもよい。このようにすることで、情報処理装置1は、例えば芸人などの盛り上げることを得意とするゲストユーザを、盛り上がっていないグループに参加させることで、当該グループ内のチャットを盛り上げるようにすることができる。
【0028】
また、関連付け部132は、算出部135が算出した複数のグループそれぞれのスコアの変動状況に基づいて、ゲストユーザのユーザIDが関連付けられるグループIDを変更するようにしてもよい。例えば、関連付け部132は、算出部135が算出した複数のグループそれぞれのスコアに基づいて、単位時間当たりにおけるスコアの上昇率が相対的に高いグループを特定してもよい。この場合において、関連付け部132は、上昇率が相対的に高いとともに、スコアが所定の値よりも高いグループIDを特定してもよい。そして、関連付け部132は、ゲストユーザのユーザIDの関連付けを、ゲストユーザのユーザIDが関連付けられているグループIDから、特定したグループのグループIDに切り替えてもよい。このようにすることで、情報処理装置1は、時間の経過とともに盛り上がっているグループにゲストユーザを参加させて、グループ内のチャットをさらに盛り上げるようにすることができる。
【0029】
ここで、ゲストユーザのユーザIDが関連付けられたグループIDのグループを対象グループという。また、ゲストユーザのユーザIDが関連付けられていないグループIDのグループを非対象グループという。なお、グループには、グループ内におけるチャットができず、対象グループに属するユーザ及びゲストユーザの音声情報のみを受信可能な視聴グループが存在していてもよい。
【0030】
取得部133は、複数のユーザのそれぞれが使用する複数のユーザ端末2のそれぞれから、ユーザIDと関連付けてユーザ端末2が集音した音声を示す音声情報を取得する。取得部133は、複数のユーザ端末2のそれぞれから、ユーザIDと関連付けて音声情報をリアルタイムに取得する。
【0031】
音声制御部134は、取得部133がユーザIDと関連付けて取得した音声情報が、ゲストユーザがチャットを行うために参加するグループである対象グループのグループIDに関連付けられている音声情報としての対象音声情報であるか、ゲストユーザが参加していないグループである非対象グループのグループIDに関連付けられている音声情報としての非対象音声情報であるかに基づいて、当該音声情報に関連付けられているグループIDが示すグループと異なるグループに関連付けられているユーザIDに対応するユーザ端末2への当該音声情報の送信を制御する。
【0032】
図4は、音声情報の送信制御の一例を説明する図である。図4において、人の形をしたアイコンはユーザを示し、それぞれのユーザが端末を有しているものとする。また、矢印の始端側のユーザは音声情報の送信元のユーザであり、矢印の終端側のユーザは送信先のユーザである。また、矢印の近傍に表示されている〇は音声情報が送信されること、×は音声情報が送信されないことを示している。また、図4において、ゲストユーザはグループAに所属しており、ゲストユーザのユーザIDが、グループAのグループIDに関連付けられているものとする。
【0033】
音声制御部134は、図4に示すように、取得部133がユーザIDと関連付けて取得した音声情報のうちの対象音声情報を、非対象グループのグループIDに関連付けられているユーザIDに対応するユーザ端末2に送信する。また、音声制御部134は、対象グループに複数のユーザIDが関連付けられている場合、対象音声情報を、対象グループのグループIDに関連付けられている他のユーザIDに対応するユーザ端末2に送信する。また、音声制御部134は、対象音声情報をゲスト端末3及び管理者端末4に送信する。
【0034】
また、音声制御部134は、取得部133がユーザIDと関連付けて取得した音声情報のうちの非対象音声情報を、対象グループのグループIDに関連付けられているユーザIDに対応するユーザ端末2に送信しないように制御する。また、音声制御部134は、非対象音声情報とともに取得したユーザIDが関連付けられている非対象グループに複数のユーザIDが関連付けられている場合、当該非対象音声情報を、当該非対象グループのグループIDに関連付けられている他のユーザIDに対応するユーザ端末2に送信する。また、音声制御部134は、非対象音声情報をゲスト端末3に送信しないように制御する。また、音声制御部134は、例えば、管理者端末4を介して管理者が指定した非対象グループのグループIDに関連付けられている非対象音声情報を管理者端末4に送信する。
【0035】
このようにすることで、ゲストユーザに関連付けられていない非対象グループのユーザは、対象グループにおけるゲストユーザ及びユーザのコミュニケーションの様子を把握することができるとともに、自身が所属する非対象グループ内でチャットを行うことができる。
【0036】
算出部135は、取得部133がユーザIDと関連付けて取得した音声情報を、当該ユーザIDに関連付けて記憶部12に記憶されているグループIDに関連付け、グループIDに関連付けられていた音声情報に基づいて、複数のグループそれぞれのスコアを算出する。
【0037】
具体的には、まず、算出部135は、取得部133がユーザIDと関連付けて取得した音声情報を解析し、当該音声情報から、ユーザ端末2のユーザが発した音声を示す音声情報を抽出する。算出部135は、取得部133が音声情報と関連付けて取得したユーザIDに関連付けられているグループIDを特定する。算出部135は、抽出した音声情報を、特定したグループIDに関連付ける。これにより、複数のグループIDのそれぞれに対し、当該グループIDが示すグループに属する複数のユーザに対応する音声情報が関連付けられる。
【0038】
続いて、算出部135は、グループIDに関連付けられた複数のユーザそれぞれの複数の音声情報に基づいて、当該グループIDが示すグループのスコアを算出する。ここで、グループのスコアは、複数のグループそれぞれにおけるユーザの盛り上がり度合いを示すスコアであるものとする。
【0039】
具体的には、算出部135は、グループIDに関連付けられた複数のユーザの音声情報が示すユーザの音声の音量、単位時間当たりにユーザが発話した時間、音声が示す発話の内容、発話したユーザの人数の少なくともいずれかに基づいて、複数のグループそれぞれのスコアを算出する。算出部135は、ゲストユーザが参加しているグループのスコアを算出する場合、ゲスト端末3から取得したゲストユーザの音声を考慮せず、ゲストユーザ以外のユーザの音声に基づいてスコアを算出してもよい。
【0040】
例えば、算出部135は、複数のグループのそれぞれにおいて、第1スコア、第2スコア、第3スコア、第4スコアを算出する。第1スコアは、単位時間当たりにおける複数のユーザの音声の平均音量に基づいて算出されるスコアである。算出部135は、平均音量が大きければ大きいほど第1スコアが高くなるように第1スコアを算出する。第2スコアは、単位時間当たりに複数のユーザの平均発話時間に基づく第2スコアである。算出部135は、平均発話時間が長ければ長いほど第2スコアが高くなるように第2スコアを算出する。第3スコアは、発話に含まれる驚嘆や笑い声の出現回数に基づくスコアである。算出部135は、驚嘆や笑い声の出現回数が多ければ多いほど第3スコアが高くなるように第3スコアを算出する。第4スコアは、発話したユーザの人数に基づくスコアである。算出部135は、発話したユーザの人数が多ければ多いほど第4スコアが高くなるように第4スコアを算出する。例えば、算出部135は、グループに属するユーザ全員が発話していると第4スコアを高くし、グループに属する一人のユーザのみが所定時間以上発話していると第4スコアを低くしてもよい。
【0041】
算出部135は、複数のグループのそれぞれに対して算出した第1スコア、第2スコア、第3スコア、第4スコアに基づいて、複数のグループのそれぞれのユーザの盛り上がり度合いを示すスコアを算出する。例えば、算出部135は、第1スコア、第2スコア、第3スコア、第4スコアを集計することにより、ユーザの盛り上がり度合いを示すスコアを算出する。
【0042】
また、算出部135は、グループに属するユーザの属性を用いてグループのスコアを算出するようにしてもよい。この場合、記憶部12に、ユーザIDと、当該ユーザIDに対応するユーザの属性とを関連付けて記憶させておく。また、記憶部12に、ゲストユーザの属性を記憶させておく。属性は、例えば、年齢、性別、出身地、職業、趣味、嗜好等である。
【0043】
そして、算出部135は、グループIDに関連付けられた音声と、グループIDに関連付けられたユーザIDに対応するユーザの属性とに基づいて、複数のグループそれぞれのスコアを算出する。例えば、算出部135は、グループIDに関連付けられた複数のユーザIDに対応する複数のユーザの属性の類似度、及び複数のユーザの属性とゲストユーザの属性との類似度を算出し、これらの類似度の少なくともいずれかに基づいて、スコアを補正する係数を算出する。例えば、算出部135は、類似度が高ければ高いほど係数の値が高くなるように係数を算出する。そして、算出部135は、グループのスコアに係数を乗算することによりスコアを補正する。このようにすることで、情報処理装置1は、ユーザの属性を考慮してスコアを算出することができる。
【0044】
出力部136は、複数のグループに関連付けて算出部135が算出したスコアを示す情報を出力する。例えば、出力部136は、複数のグループそれぞれのグループID又はグループ名に関連付けて、当該グループに対して算出部135が算出したスコアを表示させる。
【0045】
出力部136は、算出部135が算出した複数のグループそれぞれのスコアを、スコアが属する数値範囲に対応する表示態様で、ゲスト端末3及び管理者端末4の少なくともいずれかの表示部に表示させる。例えば、出力部136は、グループID又はグループ名に関連付けて、スコアが取り得る複数の数値範囲のそれぞれで異なる表示態様でスコアを表示させる。また、出力部136は、グループID又はグループ名に関連付けて、グループにおけるゲストユーザの参加状況、スコアの変動状況を表示させる。
【0046】
図5は、グループIDと、スコアとが関連付けて表示された例を示す図である。図5では、グループIDと、グループ名と、スコアと、スコアの変動状態とが関連付けられて表示されていることが確認できる。また、図5に示す例では、80以上のスコアが強調表示されていることが確認できる。このようにすることで、ゲストユーザ又は管理者は、どのグループが盛り上がっているのかを容易に確認することができる。なお、図5では、80以上のスコアが強調表示されているが、出力部136は、最高のスコアのみを強調表示させるようにしてもよい。
【0047】
また、出力部136は、複数のグループのうち所定のグループのグループIDに関連付けられているユーザIDに対応するユーザ端末2に、複数のグループに関連付けて算出部135が算出したスコアを示す情報を出力してもよい。例えば、出力部136は、ユーザ端末2に、当該ユーザ端末2のユーザが参加しているグループのスコアと、複数のグループのスコアのうち最も高いスコアとを表示させたり、全てのグループのスコアをグループID又はグループ名と関連付けて表示させたりしてもよい。また、出力部136は、当該ユーザ端末2のユーザが参加しているグループのスコアと、ユーザ端末2に、全てのグループのスコアの平均値を表示させてもよい。また、出力部136は、当該ユーザ端末2のユーザが参加しているグループのスコアと、現在ゲストユーザが参加しているグループのスコアを表示させてもよい。このようにすることで、ユーザは、自身が参加しているグループにゲストユーザが参加しそうか否かを確認しながら、グループ内でのチャットを行うことができる。
【0048】
[動作フロー]
図6は、本実施形態に係る情報処理装置1における処理の流れを示すフローチャートである。図6では、情報処理装置1が、ゲスト端末3又は管理者端末4からゲストユーザが参加するグループの選択を受け付ける場合の処理の流れを説明する。
【0049】
まず、情報処理装置1は、ゲスト端末3又は管理者端末4から、ゲストユーザが属するグループの選択を受け付ける(S1)。続いて、関連付け部132は、受付部131が選択を受け付けたグループのグループIDに関連付けてゲストユーザのユーザIDを記憶させる(S2)。
【0050】
続いて、取得部133は、複数のユーザのそれぞれが使用する複数のユーザ端末2のそれぞれから、ユーザIDと関連付けて音声を示す音声情報を取得する(S3)。
続いて、音声制御部134は、取得部133がユーザIDと関連付けて取得した音声情報が、対象グループのグループIDに関連付けられている対象音声情報であるか、非対象グループのグループIDに関連付けられている非対象音声情報であるかに基づいて、当該音声情報を送信する(S4)。
【0051】
続いて、算出部135は、複数のグループのそれぞれのスコアを算出する(S5)。
続いて、出力部136は、複数のグループに関連付けて算出されたスコアを示す情報をゲスト端末3及び管理者端末4に出力し、複数のグループそれぞれのスコアをゲスト端末3及び管理者端末4に表示させる(S6)。
【0052】
続いて、受付部131は、ゲスト端末3又は管理者端末4から、グループのゲストユーザが属するグループの選択を受け付けたか否かを判定する(S7)。受付部131は、グループの選択を受け付けたと判定すると、S8に処理を移し、グループの選択を受け付けていないと判定すると、S9に処理を移す。
S8において、関連付け部132は、ゲストユーザのユーザIDの関連付けを、S7において選択されたグループのグループIDに切り替える(S8)。
【0053】
S9において、音声制御部134は、管理者端末4を介して音声制御の終了操作を受け付けたか否かを判定する。音声制御部134は、音声制御の終了操作を受け付けたと判定すると、本フローチャートに係る処理を終了し、音声制御の終了操作を受け付けていないと判定すると、S3に処理を移す。
【0054】
[情報処理装置1による効果]
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理装置1は、複数のユーザのそれぞれが使用する複数のユーザ端末2のそれぞれから、ユーザIDと関連付けてユーザ端末2が集音した音声を示す音声情報を取得する。そして、情報処理装置1は、ユーザIDと関連付けて取得した音声情報を、当該ユーザIDに関連付けられて記憶部12に記憶されているグループIDに関連付け、グループIDに関連付けられた音声情報に基づいて、複数のグループそれぞれのスコアを算出して出力する。このようにすることで、ゲストユーザや管理者は、スコアを確認することで、どのグループが盛り上がっているのかを把握し、盛り上がり状況に基づいてゲストユーザが参加する対象のグループを適切に選択できる。
【0055】
なお、本発明により、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献することが可能となる。
【0056】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の分散・統合の具体的な実施の形態は、以上の実施の形態に限られず、その全部又は一部について、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を合わせ持つ。
【符号の説明】
【0057】
1・・・情報処理装置、11・・・通信部、12・・・記憶部、13・・・制御部、131・・・受付部、132・・・関連付け部、133・・・取得部、134・・・音声制御部、135・・・算出部、136・・・出力部、2・・・ユーザ端末、3・・・ゲスト端末、4・・・管理者端末



【要約】
【課題】特定のユーザが参加する対象のグループを適切に選択できるようにする。
【解決手段】情報処理装置1は、複数のユーザがチャットを行うための複数のグループのそれぞれを識別するためのグループIDと、当該グループIDに対応するグループに属するユーザを識別するためのユーザIDとを関連付けて記憶する記憶部12と、複数のユーザのそれぞれが使用する複数のユーザ端末2のそれぞれから、ユーザIDと関連付けてユーザ端末2が集音した音声を示す音声情報を取得する取得部133と、取得部133がユーザIDと関連付けて取得した音声情報を、当該ユーザIDに関連付けられて記憶部12に記憶されているグループIDに関連付け、グループIDに関連付けられた音声情報に基づいて、複数のグループそれぞれのスコアを算出する算出部135と、複数のグループに関連付けて算出部135が算出したスコアを示す情報を出力する出力部136と、を有する。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6