【文献】
ARIK S. O. et al.,MIMO signal processing for mode-division multiplexing,IEEE Signal Processing Magazine,米国,IEEE,2014年 3月,page 25-34
【文献】
ANTONELLI C. et al.,Modeling of linear and nonlinear coupling in multiple-mode fiber optic transmission with MIMO signal processing,Asilomar Conference on Signals, Systems and Computers,米国,IEEE,2012年11月,page 645-649
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
多モード光ファイバに沿って伝送された、N>1である、N個の結合されたコヒーレント光伝送モードをデコードする方法において、前記方法が、
データ伝送リンクの発信点において、N個のコヒーレント入力光信号[M]
In=(M1,M2,M3,...)をエンコードし、重畳して、多モード光ファイバに沿って伝送する工程、前記データ伝送リンクの前記発信点はデータエンコーダ及びモードコンバイナを備える、
前記データ伝送リンクの受信点において、前記N個の伝搬光信号のそれぞれを出力光信号[M]
outとして検出する工程、前記データ伝送リンクの前記受信点はコヒーレント検出ハードウエア及びデジタル信号プロセッサを備える、
前記出力光信号[M]
outを前記コヒーレント検出ハードウエアのN本の光検出チャネルに分割する工程、
前記出力光信号[M]
outの位相及び強度をベクトル場行列
として測定するために前記コヒーレント検出ハードウエアを利用する工程、
前記データ伝送リンクの前記受信点において前記N個の伝搬光信号に対応する出力行列の主状態固有ベクトルから前記出力光信号[M]
outの出力主状態[PS
out]
1xnを決定するために前記デジタル信号プロセッサを利用する工程、
前記出力主状態[PS
out]
1xn、前記出力光信号[M]
outの前記ベクトル場行列
及びそれぞれの出力信号の時間遅延τを用いて、前記出力光信号[M]
outから前記入力光信号[M]
Inを抽出するために前記デジタル信号プロセッサを利用する工程、及び
前記出力主状態[PS
out]
1xnの複素転置作用素を計算することによって前記出力光信号[M]
outの前記出力主状態[PS
out]
1xnから前記入力光信号[M]
Inの重畳入力状態[S
In]
1Xnを決定するために前記デジタル信号プロセッサを利用する工程、
を含むことを特徴とする方法。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は本開示の構想にしたがって実施することができるデータ伝送リンク100の略図である。データ伝送リンク100は、様々な複雑度を有する、データ伝送ネットワークまたは遠距離通信ネットワークの全てまたは一部として構成され得ると考えられる。一般に、
図1において、それぞれのコヒーレント伝送モードM1, M2, M3, 等は、それぞれのコヒーレント伝送モードM1, M2, M3, 等の属性の個別の制御を可能にする、データエンコーダ20及び、適するファイバリンク45を介する多モード光ファイバ40に沿う伝搬のため、エンコードされた伝送モードM1, M2, M3, 等を多重化する、モードコンバイナ30を用いて、データでエンコードされ、リンク100の発信点10に入力される。データエンコーダ20は、N個の重畳コヒーレント伝送モードM1, M2, M3, 等の位相及び強度の個別の制御に関して
図1に簡略に示されているが、データエンコーダ20は、さらにまたはあるいは、N個の重畳コヒーレント伝送モードM1, M2, M3, 等の偏波及び/またはその他の属性をエンコードするように構成され得ると考えられる。本開示のデータ伝送リンク100の発信点10は、例えば、コヒーレント光MIMO(多入力多出力)システムを含む、様々なエンコード方式を実施するために利用され得ると考えられる。
【0013】
伝搬信号は続いて、光信号受信器と称されることもある、(局部発振器LOを含む)コヒーレント検出ハードウエア60及びデジタル信号プロセッサ(DSP)70を備えるように簡略に示される、データ伝送リンク100の受信点50において受信されてデコードされる。アナログ−デジタルコンバータA/Dもデジタル信号処理を可能にするために備えられる。コヒーレント検出ハードウエア60の特定の構成は本開示の範囲をこえており、本主題に関する様々な従来のまたは未だ開発されていない教示のいずれからも拾い集めることができる。例えば、リ-ギャグノン(Ly-Gagnon)、等、「キャリア位相推定による光直交移相キーイング信号のコヒーレント検出(Coherent Detection of Optical Quadrature Phase-Shift Keying Signals with Carrier Phase Estimation)」、Journal of Lightwave Technology、2006年1月、第24巻、第1号、p.12〜21を参照されたい。DSP70はコヒーレント検出ハードウエア60と協働して本開示の信号処理アルゴリズムを実行するようにプログラムされる。この先、DSP70の特定の構成も本開示の範囲をこえている。ザン(Zhang)著、「光コヒーレント通信システムのためのデジタル信号処理(Digital Signal Processing for Optical Coherent Communication Systems)」、DTU Fotonik,2012年、は本開示を補足する、本主題に関する有用な教示を提示している。特にザンの第3章、「DSPアルゴリズムによるコヒーレント検出(Coherent Detection with DSP Algorithms)」が参考になる。
【0014】
特許文献1はデータ伝送リンクの受信点におけるN個の伝搬光信号に対応する出力行列の主状態固有ベクトルを生成するための適するハードウエア及び方法を教示している。特許文献1はN個の伝搬光信号の主状態の固有値及び固有ベクトルについて解くために用いることができる行列法も教示している。これらの主状態の固有値及び固有ベクトルは本明細書に説明される信号デコードを容易にするために用いることができる。
【0015】
さらに詳しくは、本開示は、モード結合がおこる、多モード光ファイバに沿って伝送されたN個の重畳コヒーレント光伝送モードをデコードするための方法及び付随するアーキテクチャを提示する。
図1を参照すれば、データ伝送リンク100の発信点10において与えられた、N>1である、N個のコヒーレント入力光信号(M1, M2, M3,...)がエンコードされ、結合されて、多モード光ファイバ40に沿って伝送される。ここで、N個の伝搬光信号のそれぞれはデータ伝送リンク100の受信点50において、出力光信号を受信点50のコヒーレント検出ハードウエア60のN本の光検出チャネルに分割することによって、出力光信号として検出される。
【0016】
コヒーレント検出ハードウエア60は、それぞれのモード位置において行列
【0017】
によって指定されるベクトル場として、出力光信号の位相及び強度を測定するために用いられ、デジタル信号プロセッサ70が、データ伝送リンク100の受信点50におけるN個の伝搬光信号に対応する出力行列の主状態固有ベクトルから出力光信号の出力主状態[PS
out]
1xnを決定する。デジタル信号プロセッサは続いて、出力光信号から、出力主状態[PS
out]
1xn、出力光信号のベクトル場行列
【0018】
及びそれぞれの出力信号の時間遅延τを用いて、入力光信号[M]
Inを抽出する。この抽出プロセスは、本明細書において、
第1に、出力偏波主状態(PSP)の複素転置作用素の計算に全般的に関し、
第2に、入力の主状態のデコンボリューション処理に全般的に関し、及び
第3に、[γ]
nxnの使用にさらに詳しく関する、
3つの異なる視点から説明される。
【0019】
さらに詳しくは、デジタル信号プロセッサは、出力主状態[PS
out]
1xnの複素転置作用素を計算することで、出力光信号[M]
Outの出力主状態[PS
out]
1xnから入力光信号[M]
Inの重畳入力状態[S
In]
1Xnを決定するために用いることができる。次いで、システムの一般化伝達行列[H]を、重畳入力状態[S
In]
1Xn及び出力主状態[PS
out]
1xnから、
【0021】
にしたがって計算することができる。次いで、M1, M2, M3,...を、関係式:
【0023】
に少なくともある程度基づいて抽出することができる。ここで、入力光信号[M]
Inは、下式:
【0026】
異なる視点から、本開示の方法及びアーキテクチャは、初めに出力光信号[M]
outの出力主状態[PS
out]
1xnから入力光信号[M]
Inの重畳入力状態[S
In]
1Xnを決定するためのデジタル信号プロセッサ70の使用に関して説明することができる。続いて、
【0028】
に少なくともある程度したがって、[S
In]
1Xnをデコンボリューション処理することによって入力光信号[M]
Inが決定されて、[M]
InからM1, M2, M3,...が抽出される。ここで、[M]
In=(M1,M2,M3,...)であり、[D]は重畳入力状態と結合された入力光信号の間の関係を確立する行列である。
【0029】
別の視点から、本開示の方法及びアーキテクチャは測定されたベクトル場行列
【0030】
及び出力主状態[PS
out]
1xnからの、
【0032】
に少なくともある程度したがう、[a]
nxnの初期決定に関して説明することができる。ここで、[a]
nxnは、本明細書にその全体が参照として含められる、米国特許出願公開第2014/016,439A1号明細書に説明されるように、出力モードを出力主状態に関係付ける。重畳入力状態[S
In]
1Xnは続いて、
【0034】
に少なくともある程度したがって、入力光信号(M1, M2, M3,...)のベクトル場f
Inに関係付けることができる。ここで、[γ]
nxnの元は、[a]
nxn、出力光信号の時間依存型ベクトル場f
j、及び時間依存型ベクトル場f
jに付随する伝搬定数β
iから構成される。したがって、M1, M2, M3,...はベクトル場f
Inから少なくともある程度決定することができる。ここで、[M]
In=(M1,M2,M3,...)である。この視点から、デジタイル信号プロセッサ70は、
【0036】
に少なくともある程度したがって、[γ]
nxnの元を決定するようにプログラムすることができる。ここで、a
11,a
12,...は[a]
nxnの元、jは虚数、β
1,β
2,...は主状態時間遅延に付随する伝搬定数、すなわち主状態固有値方程式の固有値、zは光ファイバ40の長さで、f
1,f
2,...は出力光信号の時間依存型ベクトル場である。一実施形態において、デジタル信号プロセッサ70は、
【0038】
に少なくともある程度したがって、伝搬定数β
iを決定するようにプログラムすることができると考えられる。ここで、k=2π/λであり、cは光の速度である。
【0046】
は検出されるべき特定の偏波モードを表す。得られた行列は対角行列の対角成分が入力変調場であるように対角化することができる。
【0047】
この方法の結果として、米国特許出願公開第2014/016,439A1号明細書におけるように、このアルゴリズム及び測定された出力主状態を用いることによって、時間非依存型のモード多重化及び逆多重化コンポーネントを用いてN個の出力信号のデコンボリューション処理を行うことができ、よって米国特許出願公開第2014/016,439A1号明細書に説明されているような時間依存型の多重化及び逆多重化を提供する必要を無くすことができる。これらのコンポーネントは、本明細書に説明されるように、時間で変化するであろう、重畳主状態の多重化及び逆多重化に必要とされる。
【0048】
特定の特性を、または特定の態様で機能を、具現化するために、特定の方法で「プログラムされて」または「構成されて」いる本開示のコンポーネントの本明細書における記述は、目的用途の記述とは対照的に、構造の記述であることに注意されたい。さらに詳しくは、コンポーネントが「プログラム」または「構成」される態様への本明細書における言及はコンポーネントの既存の物理的状態を表し、したがって、そのコンポーネントの構造特性の限定的記述としてとられるべきである。
【0049】
本開示の主題をその特定の実施形態を参照して詳細に説明したが、本明細書に開示される様々な詳細が、本明細書に添付される図面のそれぞれに特定の要素が示されている場合であっても、本明細書に説明される様々な実施形態の本質的なコンポーネントである要素にこれらの詳細が関することを暗に意味しているととられるべきではないことに注意されたい。むしろ、本明細書に添付される特許請求の範囲は本開示及び本明細書に説明される様々な発明の対応する範囲の広がりの唯一の代表ととられるべきである。さらに、添付される特許請求の範囲に定められる本発明の範囲を逸脱することなく改変及び変形が可能であることは明らかであろう。さらに詳しくは、本明細書においては本開示のいくつかの態様が好ましいかまたは特に有利であるとされているが、本開示がそれらの態様に限定される必要はないと考えられる。
【0050】
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
【0051】
実施形態1
多モード光ファイバに沿って伝送された、N>1である、N個の結合されたコヒーレント光伝送モードをデコードする方法において、前記方法が、
データ伝送リンクの発信点において、N個のコヒーレント入力光信号(M1,M2,M3,...)をエンコードし、重畳して、多モード光ファイバに沿って伝送する工程、前記データ伝送リンクの前記発信点はデータエンコーダ及びモードコンバイナを備える、
前記データ伝送リンクの受信点において、前記N個の伝搬光信号を出力光信号として検出する工程、前記データ伝送リンクの前記受信点はコヒーレント検出ハードウエア及びデジタル信号プロセッサを備える、
前記出力光信号を前記コヒーレント検出ハードウエアのN本の光検出チャネルに分割する工程、
前記出力光信号の位相及び強度をベクトル場行列
【0052】
として測定するために前記コヒーレント検出ハードウエアを利用する工程、
前記データ伝送リンクの前記受信点において前記N個の伝搬光信号に対応する出力行列の主状態固有ベクトルから前記出力光信号の出力主状態[PS
out]
1xnを決定するために前記デジタル信号プロセッサを利用する工程、及び
前記出力光信号から、前記出力主状態[PS
out]
1xn、前記出力光信号の前記ベクトル場行列
【0053】
及び前記出力光信号のそれぞれの時間遅延τを用いて、前記入力光信号[M]
Inを抽出するために前記デジタル信号プロセッサを利用する工程、
を含む方法。
【0054】
実施形態2
前記方法がさらに、
前記出力主状態[PS
out]
1xnの複素転置作用素を計算することによって前記出力光信号[M]
Outの前記出力主状態[PS
out]
1xnから前記入力光信号[M]
Inの重畳入力状態[S
In]
1Xnを決定するために前記デジタル信号プロセッサを利用する工程、及び
前記重畳入力状態[S
In]
1Xn及び前記出力主状態[PS
out]
1xnからシステムの伝達行列[H]を計算するため、
ここで、
【0058】
に少なくともある程度基づいてM1,M2,M3,...を抽出するため、
ここで、
【0060】
である、
前記デジタル信号プロセッサを利用する工程、
を含む、実施形態1に記載の方法。
【0061】
実施形態3
前記方法がさらに、
前記出力光信号[M]
Outの前記出力主状態[PS
out]
1xnから前記入力光信号[M]
Inの重畳入力状態[S
In]
1Xnを決定するため、
[S
In]
1Xnを、
【0063】
に少なくともある程度したがってデコンボリューション処理することによって前記入力光信号[M]
Inを決定するため、及び
前記入力光信号[M]
InからM1,M2,M3,...を抽出するため、ここで、[M]
In=(M1,M2,M3,...)である、
前記デジタル信号プロセッサを利用する工程、
を含む、実施形態1に記載の方法。
【0064】
実施形態4
前記デジタル信号プロセッサが、
前記測定されたベクトル場行列
【0065】
及び前記決定された出力主状態[PS
out]
1xnから、
【0067】
に少なくともある程度したがって、[a]
nxnを決定する、
前記重畳入力状態[S
In]
1Xnを、
【0069】
に少なくともある程度したがって、前記入力光信号(M1,M2,M3,...)のベクトル場f
Inに関係付ける、ここで、[γ]
nxnの元は、[a]
nxn、前記出力光信号の時間依存型ベクトル場f
j及び前記時間依存型ベクトル場f
jに付随する伝搬定数β
iから構成される、及び
少なくともある程度は前記ベクトル場f
InからM1,M2,M3,...を決定する、ここで、[M]
In=(M1,M2,M3,...)である、
実施形態1に記載の方法。
【0070】
実施形態5
前記デジタル信号プロセッサが、
【0072】
に少なくともある程度したがって、[γ]
nxnの元を決定する、ここで、a
11,a
12,...は[a]
nxnの元、β
1,β
2,...は前記主状態時間遅延に付随する前記伝搬定数、f
1,f
2,...は前記出力光信号の前記時間依存型ベクトル場である、
実施形態4に記載の方法。
【0073】
実施形態6
前記デジタル信号プロセッサが前記入力信号(M1,M2,M3,...)を、
【0080】
は検出されるべき特定の偏波モードを表す、及び
得られた行列を、対角行列の対角成分が前記入力光信号(M1,M2,M3,...)の入力変調場を表すように、対角化する、
ことによって決定する、実施形態5に記載の方法。
【0081】
実施形態7
前記デジタル信号プロセッサが前記伝搬定数β
iを、
【0083】
に少なくともある程度したがって決定する、ここで、k=2π/λであり、cは光の速度である、実施形態4に記載の方法。
【0084】
実施形態8
光信号受信器であって、コヒーレント検出ハードウエア及び、多モード光ファイバに沿って伝送された、N>1である、N個の重畳コヒーレント光伝送モードをデコードするために前記コヒーレント検出ハードウエアと協働するようにプログラムされた、デジタル信号プロセッサを備える光信号受信器において、前記デコードが、
前記N個の伝搬光信号のそれぞれを出力光信号として検出する工程、
前記出力光信号を前記コヒーレント検出ハードウエアのN本の光検出チャネルに分割する工程、
前記出力光信号の位相及び強度をベクトル場行列
【0085】
として測定するために前記コヒーレント検出ハードウエアを利用する工程、
データ伝送リンクの受信点において前記N個の伝搬光信号に対応する出力行列の主状態固有ベクトルから前記出力光信号の出力主状態[PS
out]
1xnを決定するために前記デジタル信号プロセッサを利用する工程、及び
前記出力光信号から、前記出力主状態[PS
out]
1xn、前記出力光信号の前記ベクトル場行列
【0086】
、及びそれぞれの出力信号の時間遅延τを用いて、入力光信号[M]
Inを抽出するために前記デジタル信号プロセッサを利用する工程、
を含む、光信号受信器。
【0087】
実施形態9
前記デコードがさらに、
前記出力主状態[PS
out]
1xnの複素転置作用素を計算することによって前記出力光信号[M]
outの前記出力主状態[PS
out]
1xnから前記入力光信号[M]
Inの重畳入力状態[S
In]
1Xnを決定するために前記デジタル信号プロセッサを利用する工程、及び
前記重畳入力状態[S
In]
1Xn及び前記出力主状態[PS
out]
1xnからシステムの伝達行列[H]を計算するため、
ここで、
【0091】
に少なくともある程度基づいてM1,M2,M3,...を抽出するため、
ここで、
【0093】
である、
前記デジタル信号プロセッサを利用する工程、
を含むように、前記デジタル信号プロセッサがプログラムされる、実施形態8に記載の光信号受信器。
【0094】
実施形態10
前記デコードがさらに、
前記出力光信号[M]
outの前記出力主状態[PS
out]
1xnから前記入力光信号[M]
Inの重畳入力状態[S
In]
1Xnを決定する工程、
[S
In]
1Xnを、
【0096】
に少なくともある程度したがってデコンボリューション処理することによって前記入力光信号[M]
Inを決定する工程、及び
前記入力光信号[M]
Inから M1,M2,M3,...を抽出する工程、ここで、[M]
In=(M1,M2,M3,...)である、
を含むように、前記デジタル信号プロセッサがプログラムされる、実施形態8に記載の光信号受信器。
【0097】
実施形態11
前記デコードがさらに、
前記測定されたベクトル場行列
【0098】
及び前記決定された出力主状態[PS
out]
1xnから、
【0100】
に少なくともある程度したがって、[a]
nxnを決定する工程、
前記重畳入力状態[S
In]
1Xnを、
【0102】
に少なくともある程度したがって、前記入力光信号(M1,M2,M3,...)のベクトル場f
Inに関係付ける、ここで、[γ]
nxnの元は、[a]
nxn、前記出力光信号の時間依存型ベクトル場f
j及び前記時間依存型ベクトル場f
jに付随する伝搬定数β
iから構成される、及び
少なくともある程度は前記ベクトル場f
InからM1,M2,M3,...を決定する工程、ここで、[M]
In=(M1,M2,M3,...)である、
を含むように、前記デジタル信号プロセッサがプログラムされる、実施形態8に記載の光信号受信器。
【0103】
実施形態12
前記デジタル信号プロセッサが、
【0105】
に少なくともある程度したがって、[γ]
nxnの元を決定する、ここで、a
11,a
12,...は[a]
nxnの元、β
1,β
2,...は前記出力光信号の前記時間依存型ベクトル場に付随する前記伝搬定数、f
1,f
2,...は前記出力光信号の時間依存型ベクトル場である、実施形態11に記載の光信号受信器。
【0106】
実施形態13
前記デジタル信号プロセッサが前記伝搬定数β
iを、
【0108】
に少なくともある程度したがって決定する、ここで、k=2π/λであり、cは光の速度である、実施形態11に記載の光信号受信器。
【0109】
実施形態14
光通信システムにおいて、モード多重化コンポーネント及び逆多重化コンポーネントを用いてN個の出力信号をデコンボリュート処理するために、実施形態1、2、3及び4のいずれかに記載されているような方法並びに米国特許出願公開第2014/016,439号明細書に説明されているような測定された出力主状態を用いる、光通信システム。