(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ユーザが利用する端末装置への電子決済に関するアプリケーションのダウンロードに関する所定の処理が、前記端末装置による読取りにより実行される所定のコードであって、前記アプリケーションを提供する第1事業者とは異なる第2事業者が運営する施設に配置された所定のコードに対する、前記ユーザの前記端末装置による読取り操作に応じた前記端末装置の処理の履歴情報を取得する取得部と、
前記履歴情報に含まれる日時に関する情報に基づいて、前記施設に配置された前記所定のコードにより、前記端末装置による前記アプリケーションのダウンロードに関連するダウンロード関連処理が実行されたかどうかを判定する判定部と、
前記判定部による判定結果に応じて、前記第2事業者にインセンティブを付与するかどうかを決定する決定部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
ユーザが利用する端末装置への電子決済に関するアプリケーションのダウンロードに関する所定の処理が、前記端末装置による読取りにより実行される所定のコードであって、前記アプリケーションを提供する第1事業者とは異なる第2事業者が運営する施設に配置された所定のコードに対する、前記ユーザの前記端末装置による読取り操作に応じた前記端末装置の処理の履歴情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記履歴情報に基づいて、前記第2事業者にインセンティブを付与するかどうかを決定する決定部と、
を備え、
前記取得部は、
前記端末装置による前記アプリケーションのダウンロードに関連するダウンロード関連処理が実行された日時を示す第1日時と、前記ユーザが決済を行った日時を示す第2日時とを取得し、
前記第1日時と前記第2日時とに基づいて、前記施設に配置された前記所定のコードにより、前記端末装置による前記ダウンロード関連処理が実行されたかどうかを判定する判定部をさらに備える、
ことを特徴とする情報処理装置。
前記履歴情報に基づいて、前記施設に配置された前記所定のコードにより、前記端末装置による前記アプリケーションのダウンロードに関連するダウンロード関連処理が実行されたかどうかを判定する判定部をさらに備え、
前記決定部は、
前記判定部による判定結果に応じて、前記インセンティブを付与するかどうかを決定する、
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
ユーザが利用する端末装置への電子決済に関するアプリケーションのダウンロードに関する所定の処理が、前記端末装置による読取りにより実行される所定のコードであって、前記アプリケーションを提供する第1事業者とは異なる第2事業者が運営する施設に配置された所定のコードに対する、前記ユーザの前記端末装置による読取り操作に応じた前記端末装置の処理の履歴情報を取得する取得手順と、
前記履歴情報に含まれる日時に関する情報に基づいて、前記施設に配置された前記所定のコードにより、前記端末装置による前記アプリケーションのダウンロードに関連するダウンロード関連処理が実行されたかどうかを判定する判定手順と、
前記判定手順による判定結果に応じて、前記第2事業者にインセンティブを付与するかどうかを決定する決定手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
ユーザが利用する端末装置への電子決済に関するアプリケーションのダウンロードに関する所定の処理が、前記端末装置による読取りにより実行される所定のコードであって、前記アプリケーションを提供する第1事業者とは異なる第2事業者が運営する施設に配置された所定のコードに対する、前記ユーザの前記端末装置による読取り操作に応じた前記端末装置の処理の履歴情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された前記履歴情報に基づいて、前記第2事業者にインセンティブを付与するかどうかを決定する決定工程と、
を含み、
前記取得工程は、
前記端末装置による前記アプリケーションのダウンロードに関連するダウンロード関連処理が実行された日時を示す第1日時と、前記ユーザが決済を行った日時を示す第2日時とを取得し、
前記第1日時と前記第2日時とに基づいて、前記施設に配置された前記所定のコードにより、前記端末装置による前記ダウンロード関連処理が実行されたかどうかを判定する判定工程をさら含む、
ことを特徴とする情報処理方法。
ユーザが利用する端末装置への電子決済に関するアプリケーションのダウンロードに関する所定の処理が、前記端末装置による読取りにより実行される所定のコードであって、前記アプリケーションを提供する第1事業者とは異なる第2事業者が運営する施設に配置された所定のコードに対する、前記ユーザの前記端末装置による読取り操作に応じた前記端末装置の処理の履歴情報を取得する取得手順と、
前記取得手順により取得された前記履歴情報に基づいて、前記第2事業者にインセンティブを付与するかどうかを決定する決定手順と、
をコンピュータに実行させ、
前記取得手順は、
前記端末装置による前記アプリケーションのダウンロードに関連するダウンロード関連処理が実行された日時を示す第1日時と、前記ユーザが決済を行った日時を示す第2日時とを取得し、
前記第1日時と前記第2日時とに基づいて、前記施設に配置された前記所定のコードにより、前記端末装置による前記ダウンロード関連処理が実行されたかどうかを判定する判定手順をさらにコンピュータに実行させる、
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理装置が示す決定処理の一例〕
図1を用いて、実施形態に係る情報処理装置100が実行する決定処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理装置100が実行する決定処理の一例を示す図である。具体的には、情報処理装置100は、ユーザが利用する端末装置への電子決済に関するアプリケーションのダウンロードに関する所定の処理が、端末装置による読取りにより実行される所定のコードであって、アプリケーションを提供する第1事業者とは異なる第2事業者が運営する施設に配置された所定のコードに対する、ユーザの端末装置による読取り操作に応じた端末装置の処理の履歴情報を取得する。そして、情報処理装置100は、かかる履歴情報に基づいて、第2事業者にインセンティブを付与するかどうかを決定する。
【0011】
ここでいう施設とは、商品及びサービスを提供する施設である。例えば、施設とは、商品を販売する実際の店舗や、複数の店舗が集合したモール等である。なお、例えば、ここでいうサービスとは、ユーザによって実際の店舗を介して利用されたサービス等である。また、以下では、施設として、店舗の例を挙げて説明する。
【0012】
また、ここでいう電子決済とは、商品またはサービスの料金(代金)の決済を、硬貨や紙幣などの現金ではなく、現金に対応する価値を有するデータの送受信などの電子的な手段で決済を行う決済方法である。
【0013】
例えば、電子決済とは、バーコードによる決済、二次元コードによる決済、QRコード(登録商標)(Quick Response Code)決済、電子マネーを利用した決済又はクレジットカードを利用したカード決済等である。
【0014】
以下、
図1を用いて、情報処理装置100による決定処理の一例を流れに沿って説明する。なお、以下では、電子決済として、電子決済に用いるコード(以下では、決済コードと表記する場合がある)を利用した決済方法の例を挙げて説明する。決済コードを利用した決済方法は、例えば、施設に設置される事業者端末等が、決済コードが表示される端末装置から読取ったユーザ識別情報に対応する決済情報を決済コードによる決済に関する決済装置に送信し、かかる決済装置で決済処理が行われる決済方法である。
【0015】
また、以下では、決済コードを利用した決済方法の例として、施設に設置される事業者端末等が、決済コードが表示される端末装置から読取る例を挙げて説明する。また、以下では、電子決済に関するアプリケーション(決済アプリA)による電子決済が可能な施設(施設FA1)を対象に、インセンティブを付与するかどうかを決定する例を挙げて説明する。
【0016】
まず、
図1に示すように、ユーザID(Identifier)「U1」によって識別されるユーザU1は、端末装置10を用いてQRコードCD1を読取る(ステップS1)。なお、
図1の例では、端末装置10がユーザU1によって利用されるスマートフォンである場合を示す。また、以下では、ユーザID「UN」によって識別されるユーザを「ユーザUN(Nは任意の数値)」と表記する場合がある。
【0017】
具体的には、情報処理装置100は、施設に対応する所定のコードに対する、ユーザの端末装置による読取り操作に応じた端末装置の処理の履歴情報を取得する。
【0018】
例えば、
図1の例では、ユーザU1は、端末装置10を用いて、施設FA1の所定の場所に配置されたQRコードCD1を読取る。なお、施設FA1の所定の場所とは、施設FA1内であれば如何なる場所であってもよい。例えば、施設FA1の所定の場所とは、会計を行う場所から離れた場所に位置する商品が陳列された場所に隣接されたオープンスペース等である。
【0019】
また、この場合、QRコードCD1は、所定の場所に設置されたタブレット等のディスプレイに表示される。また、QRコードCD1は、所定の場所に配置されたポスター等の紙媒体に表示される。
【0020】
このとき、ユーザは、端末装置10に予めインストールされるアプリケーションを介してQRコードを読取る。ここで、QRコードは施設毎によって異なる。例えば、
図1の例では、QRコードCD1は施設FA1が識別される識別情報である施設IDに対応するQRコードである。
【0021】
続いて、情報処理装置100は、QRコードCD1を読取った後に表示されるURL(Uniform Resource Locator)であって、QRコードCD1に対応するURLがユーザによって押下された場合に、端末装置10からコンテンツの配信要求を受け付ける(ステップS2)。
【0022】
そして、情報処理装置100は、かかるコンテンツの配信要求により取得される情報に基づいて、端末装置10によるQRコードCD1の読取り操作に応じた端末装置10の処理の履歴に関する情報である履歴情報TB1として記憶部に登録する(ステップS3)。例えば、
図1の例では、情報処理装置100は、コンテンツの配信要求を受け付けた場合に、配信要求を受け付けた日時、施設毎に異なるQRコードによって識別される施設を識別する情報である施設ID、配信要求元のユーザIDを履歴情報TB1として記憶部に登録する。
【0023】
続いて、情報処理装置100は、端末装置10にコンテンツC1を配信する(ステップS4)。例えば、
図1の例では、情報処理装置100は、履歴情報TB1が記憶される記憶部を参照して、決済アプリAのダウンロードコンテンツC1を端末装置10に配信する。
【0024】
そして、端末装置10は、コンテンツC1に従って、決済アプリAの取得要求をアプリケーション情報配信装置30へ送信する(ステップS5)。続いて、端末装置10は、アプリケーション情報配信装置30が決済アプリAの取得要求を受け付けた場合に、決済アプリAのダウンロードをアプリケーション情報配信装置30から行う(ステップS6)。
【0025】
そして、端末装置10は、決済アプリAをダウンロードした後に、決済アプリAをインストールし、決済アプリAを起動する(ステップS7)。続いて、店員SS1は、事業者端末TM1を用いて、ユーザU1によって提示された決済アプリA上の決済コードCD2を読取る(ステップS8)。
【0026】
例えば、店員SS1は、事業者端末TM1として店舗POS(Point of sale system)端末TM1を用いて、ユーザU1によって提示された決済アプリA上の決済コードCD2を読取る。そして、店員SS1は、ユーザU1によって支払われる金額に対応する金額を事業者端末TM1に入力する。
【0027】
そして、決済装置40は、事業者端末TM1から送信された決済に関する情報に基づいて、決済処理を行う(ステップS9)。例えば、決済装置40は、事業者端末TM1から送信されたユーザU1を識別する識別情報と、金額とを対応付けて記憶し、ユーザU1に対応する決済に関する情報に基づいて、決済処理を行う。続いて、情報処理装置100は、決済情報を決済装置40から取得する(ステップS10)。具体的には、情報処理装置100は、ユーザがアプリケーションにより施設において決済を行ったことを示す決済情報を取得する。
【0028】
そして、情報処理装置100は、決済情報TB2を記憶部に登録する(ステップS11)。例えば、
図1の例では、情報処理装置100は、決済情報として、日時、施設ID、ユーザID、決済した金額等を取得する。そして、情報処理装置100は、日時、施設ID、ユーザID、金額を決済情報TB2として記憶部に登録する。
【0029】
続いて、情報処理装置100は、履歴情報TB1と、決済情報TB2とに基づいて、決済アプリAをダウンロードした施設FA1でユーザU1が決済を行ったか否かを判定する(ステップS12)。具体的には、情報処理装置100は、履歴情報に基づいて、施設に配置された所定のコードにより、端末装置10によるアプリケーションのダウンロードに関連するダウンロード関連処理が実行されたかどうかを判定する。
【0030】
ここでいうアプリケーションのダウンロードに関連するダウンロード関連処理とは、例えば、ユーザが施設に配置されたQRコードを読取り、情報処理装置100にコンテンツの配信要求を送信する一連の処理を示す。なお、アプリケーションのダウンロードに関連するダウンロード関連処理は、例えば、ユーザが施設に配置されたQRコードを読取ることで決済アプリAをダウンロードする一連の処理を示してもよい。また、アプリケーションのダウンロードに関連するダウンロード関連処理は、例えば、ユーザが施設に配置されたQRコードを読取ることで決済アプリAをダウンロードし、決済アプリAをインストールする一連の処理を示してもよい。
【0031】
より具体的には、情報処理装置100は、識別情報に基づいて、施設に配置された所定のコードにより、端末装置10によるダウンロード関連処理が実行されたかどうかを判定する。また、より具体的には、情報処理装置100は、決済情報に基づいて、施設に配置された所定のコードにより、端末装置10によるダウンロード関連処理が実行されたかどうかを判定する。
【0032】
また、より具体的には、情報処理装置100は、端末装置10によるダウンロード関連処理が実行された日時を示す第1日時と、ユーザが決済を行った日時を示す第2日時とを取得する。そして、情報処理装置100は、第1日時と第2日時とに基づいて、施設に配置された所定のコードにより、端末装置10によるダウンロード関連処理が実行されたかどうかを判定する。
【0033】
また、より具体的には、情報処理装置100は、第1日時と第2日時との差が所定の閾値以内である場合、施設に配置された所定のコードにより、端末装置10によるダウンロード関連処理が実行されたと判定する。
【0034】
例えば、所定の閾値が24時間であるものとする。また、施設FA1にユーザU1及びU2が来店したものとする。また、ユーザU1及びU2が施設FA1で決済アプリAをダウンロードしたものとする。また、ユーザU1の履歴情報TB1に含まれる日時と、決済情報TB2に含まれる日時との差が12時間であるものとする。また、ユーザU2の履歴情報TB21に含まれる日時と、決済情報TB22に含まれる日時との差が48時間であるものとする。この場合、情報処理装置100は、ユーザU1の履歴情報TB1と、決済情報TB2とに基づいて、履歴情報TB1に含まれる日時と、決済情報TB2に含まれる日時との差が24時間以内であるため、決済アプリAをダウンロードした施設FA1でユーザU1が決済を行ったと判定する。
【0035】
一方、情報処理装置100は、ユーザU2の履歴情報TB21と、決済情報TB22とに基づいて、履歴情報TB21に含まれる日時と、決済情報TB22に含まれる日時との差が24時間以上であるため、決済アプリAをダウンロードした施設FA1でユーザU2が決済を行っていないと判定する。
【0036】
そして、情報処理装置100は、判定結果に基づいて、施設FA1の事業者にインセンティブを付与することを決定する(ステップS13)。具体的には、情報処理装置100は、履歴情報に基づいて、第2事業者にインセンティブを付与するかどうかを決定する。
【0037】
より具体的には、情報処理装置100は、端末装置10によるアプリケーションのダウンロードに関連するダウンロード関連処理の実行を示す履歴情報に基づいて、インセンティブを付与するかどうかを決定する。
【0038】
例えば、情報処理装置100は、一のユーザにダウンロード関連処理を行わせるために第1事業者に発生する費用を示す費用情報に基づいて、インセンティブを決定する。例えば、情報処理装置100は、費用に対する所定の割合の金額をインセンティブに決定する。
【0039】
例えば、施設FA1の事業者にインセンティブを付与すると決定する例を挙げて説明する。この場合、情報処理装置100は、
図1の例では、決済アプリAをダウンロードした施設FA1でユーザU1が決済を行ったと判定した判定結果に基づいて、施設FA1の事業者にインセンティブを付与することを決定する。例えば、
図1の例では、情報処理装置100は、インセンティブ情報TB3を参照して、施設FA1の事業者にユーザ獲得費用の20%のインセンティブを付与することを決定する。
【0040】
例えば、施設FA1の事業者にユーザ獲得費用の20%のインセンティブを付与することを決定する例を挙げて説明する。また、ユーザ獲得費用は、決済アプリAによる電子決済サービスを提供する事業者が一のユーザを獲得するために要する費用である。また、ユーザ獲得費用が「200円」であるものとする。また、獲得ユーザ数が「150」であるものとする。この場合、情報処理装置100は、ユーザ獲得費用の20%である「40円」に、施設FA1の獲得ユーザ数「150」を乗算した金額「6000円」を、インセンティブとして、施設FA1の事業者に付与することを決定する。
【0041】
なお、例えば、ユーザ獲得費用は、決済アプリAによる電子決済サービスを提供する事業者が、一のユーザに決済アプリAをダウンロードさせるために要する費用であってもよい。また、ここでいう費用とは、例えば、決済アプリAによる電子決済サービスを提供する事業者が、一のユーザに決済アプリAをダウンロードさせるため費やした広告費用等である。
【0042】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザが利用する端末装置10への電子決済に関するアプリケーションのダウンロードに関する所定の処理が、端末装置10による読取りにより実行される所定のコードであって、アプリケーションを提供する第1事業者とは異なる第2事業者が運営する施設に配置された所定のコードに対する、ユーザの端末装置による読取り操作に応じた端末装置の処理の履歴情報を取得する。そして、情報処理装置100は、かかる履歴情報に基づいて、第2事業者にインセンティブを付与するかどうかを決定する。これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、手法を用いて、履歴情報に基づいて、第2事業者にインセンティブを付与するかどうかを決定するため、ユーザの獲得を適切に促すことができる。
【0043】
この点について説明する。
図1の例を用いて説明すると、情報処理装置100は、ユーザU1の履歴情報TB1と、決済情報TB2とに基づいて、履歴情報TB1に含まれる日時と、決済情報TB2に含まれる日時との差が所定の閾値以内である場合に、決済アプリAをダウンロードした施設FA1でユーザU1が決済を行ったと判定する。そして、情報処理装置100は、判定結果に基づいて、施設FA1の事業者にユーザ獲得費用の20%のインセンティブを付与することを決定する。これにより、情報処理装置100は、不要なインセンティブを施設の事業者に付与することが低減できる。また、情報処理装置100は、ユーザ獲得費用に応じてインセンティブを付与するため、施設の事業者にユーザの獲得のための動機付けを与えることができる。このことから、情報処理装置100は、施設の事業者にユーザの獲得を適切に促すことができるため、新規のユーザ獲得チャネルを得る可能性を高めることができる。
【0044】
なお、
図1の例では、事業者端末がユーザの端末装置に表示された決済コードを読取る例を示したが、上記の決定処理が実現可能であれば、どのような形態であってもよい。例えば、ユーザが端末装置を用いて、事業者端末等によって提示された決済コードを読取り、かかる決済情報を決済装置に送信し、かかる決済装置で決済処理が行われる決済方法であってもよい。
【0045】
〔2.情報処理システムの構成〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係る情報処理システムの構成について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図2に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と、事業者端末20と、アプリケーション情報配信装置30と、決済装置40と、情報処理装置100を含む。端末装置10、事業者端末20、アプリケーション情報配信装置30、決済装置40及び情報処理装置100は、ネットワークNを介して有線又は無線により通信可能に接続される。なお、
図2に示す情報処理システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の事業者端末20や、複数台のアプリケーション情報配信装置30や、複数台の決済装置40や、複数台の情報処理装置100が含まれてもよい。
【0046】
実施形態に係る端末装置10は、ブラウザに表示されるウェブページやアプリケーション用のコンテンツ等のコンテンツにアクセスするユーザによって利用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。また、端末装置10は、カメラを備える。
【0047】
また、端末装置10は、GPS(Global Positioning System)センサ等の機能を有し、ユーザの位置情報(センサ情報)を検知し、取得するものとする。また、端末装置10は、通信を行っている基地局の位置情報や、WiFi(登録商標)(Wireless Fidelity)の電波を用いてユーザの位置情報を推定し、取得してもよい。
【0048】
実施形態に係る事業者端末20は、施設の管理者により使用される情報処理装置である。例えば、事業者端末20は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、携帯電話機や、PDA、店舗POS(Point of sale system)端末や、その他決済に利用できる機器等である。
【0049】
実施形態に係るアプリケーション情報配信装置30は、アプリケーションに関する情報を配信する情報処理装置であり、例えば、サーバ装置等により実現される。例えば、アプリケーション情報配信装置30は、端末装置10から所定のアプリケーションに関する情報の取得要求を受け付けた場合に、所定のアプリケーションに関する情報を端末装置10に配信する。
【0050】
実施形態に係る決済装置40は、決済処理を行う情報処理装置であり、例えば、サーバ装置等により実現される。例えば、決済装置40は、事業者端末20が各種の報酬を決定する場合、事業者端末20と連携して決済処理を実行する。
【0051】
実施形態に係る情報処理装置100は、例えば、サーバ装置等により実現される。具体的には、情報処理装置100は、ユーザが利用する端末装置への電子決済に関するアプリケーションのダウンロードに関する所定の処理が、端末装置による読取りにより実行される所定のコードであって、アプリケーションを提供する第1事業者とは異なる第2事業者が運営する施設に配置された所定のコードに対する、ユーザの端末装置による読取り操作に応じた端末装置の処理の履歴情報を取得する。そして、情報処理装置100は、かかる履歴情報に基づいて、第2事業者にインセンティブを付与するかどうかを決定する。
【0052】
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。
図3に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0053】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線又は無線で接続され、端末装置10と、事業者端末20と、アプリケーション情報配信装置30と、決済装置40との間で情報の送受信を行う。
【0054】
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、履歴情報記憶部121と、決済情報記憶部122と、インセンティブ情報記憶部123とを有する。
【0055】
(履歴情報記憶部121について)
実施形態に係る履歴情報記憶部121は、ユーザの履歴情報を記憶する。ここで、
図4に、実施形態に係る履歴情報記憶部121の一例を示す。
図4に示した例では、履歴情報記憶部121は、「履歴ID」、「日時」、「施設ID」、「ユーザID」、「アクセス先」といった項目を有する。
【0056】
「履歴ID」は、履歴情報を識別する識別子である。「日時」は、「履歴ID」に対応付けられた日時であって、ユーザによってアクセス先にアクセスされた日時に関する情報である。「施設ID」は、「履歴ID」に対応付けられた施設を識別する識別子である。「ユーザID」は、「履歴ID」に対応付けられたユーザを識別する識別子である。「アクセス先」は、「履歴ID」に対応付けられたアクセス先に関する情報である。
【0057】
例えば、
図4では、履歴IDによって識別された「LG1」は、日時が「DT1」であり、施設IDが「FA1」であり、ユーザIDが「U1」であり、アクセス先が「決済アプリAのダウンロードコンテンツC1」である。なお、
図5に示した例では、日時を「DT1」等の抽象的な符号で表現したが、日時は、具体的な数値等であってもよい。
【0058】
(決済情報記憶部122について)
実施形態に係る決済情報記憶部122は、決済に関する情報を記憶する。ここで、
図5に、実施形態に係る決済情報記憶部122の一例を示す。
図5に示した例では、決済情報記憶部122は、「決済ID」、「日時」、「施設ID」、「ユーザID」、「金額(円)」といった項目を有する。
【0059】
「決済ID」は、決済に関する情報を識別する識別子である。「日時」は、「決済ID」に対応付けられた日時であって、ユーザによって決済が行われた日時に関する情報である。「施設ID」は、「決済ID」に対応付けられた施設を識別する識別子である。「ユーザID」は、「決済ID」に対応付けられたユーザを識別する識別子である。「金額(円)」は、「決済ID」に対応付けられたユーザによって支払われた金額に関する情報である。
【0060】
例えば、
図5では、決済IDによって識別された「SE1」は、日時が「DT1」であり、施設IDが「FA1」であり、ユーザIDが「U1」であり、金額が「500」である。なお、
図5に示した例では、日時を「DT1」等の抽象的な符号で表現したが、日時は、具体的な数値等であってもよい。
【0061】
(インセンティブ情報記憶部123について)
実施形態に係るインセンティブ情報記憶部123は、インセンティブに関する情報を記憶する。ここで、
図6に、実施形態に係るインセンティブ情報記憶部123の一例を示す。
図6に示した例では、インセンティブ情報記憶部123は、「施設ID」、「施設名」、「事業者ID」、「ユーザID」、「獲得日時」、「獲得ユーザ数」、「付与の有無」、「付与内容」といった項目を有する。
【0062】
「施設ID」は、施設を識別する識別子である。「施設名」は、「施設ID」に対応付けられた施設の名称に関する情報である。「事業者ID」は、「施設ID」に対応付けられた事業者であって、「施設ID」に対応付けられた施設を運営する事業者を識別する識別子である。「ユーザID」は、「施設ID」に対応付けられたユーザを識別する識別子である。
【0063】
「獲得日時」は、「施設ID」に対応付けられた日時であって、「施設ID」に対応付けられた施設がユーザを獲得した日時に関する情報である。「獲得ユーザ数」は、「施設ID」に対応付けられた施設が獲得したユーザの数に関する情報である。「付与の有無」は、「施設ID」に対応付けられたインセンティブの付与の有無に関する情報である。「付与の内容」は、「施設ID」に対応付けられたインセンティブの付与の内容に関する情報である。
【0064】
例えば、
図6では、施設IDによって識別された「FA1」は、施設名が「店舗ST」であり、事業者IDが「EP1」であり、ユーザIDが「U1」であり、獲得日時が「DT1」であり、獲得ユーザ数が「150」であり、付与の有無が「有」であり、付与内容が「ユーザ獲得費用の20%」である。なお、
図6に示した例では、獲得日時を「DT1」等の抽象的な符号で表現したが、日時は、具体的な数値等であってもよい。
【0065】
(制御部130について)
制御部130は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0066】
図3に示すように、制御部130は、受付部131と、配信部132と、取得部133と、判定部134と、決定部135とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、
図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0067】
(受付部131について)
受付部131は、各種要求を受け付ける。例えば、
図1の例では、受付部131は、QRコードCD1を読取った後に表示されるURL(Uniform Resource Locator)であって、QRコードCD1に対応するURLがユーザによって押下された場合に、端末装置10からコンテンツの配信要求を受け付ける。
【0068】
(配信部132について)
配信部132は、各種情報を配信する。具体的には、配信部132は、履歴情報記憶部121を参照して、コンテンツを端末装置10に配信する。例えば、
図1の例では、配信部132は、履歴情報記憶部121を参照して、決済アプリAのダウンロードコンテンツC1を端末装置10に配信する。
【0069】
(取得部133について)
取得部133は、各種情報を取得する。具体的には、取得部133は、ユーザが利用する端末装置10への電子決済に関するアプリケーションのダウンロードに関する所定の処理が、端末装置10による読取りにより実行される所定のコードであって、アプリケーションを提供する第1事業者とは異なる第2事業者が運営する施設に配置された所定のコードに対する、ユーザの端末装置10による読取り操作に応じた端末装置10の処理の履歴情報を取得する。
【0070】
より具体的には、取得部133は、施設に対応する所定のコードに対する、ユーザの端末装置10による読取り操作に応じた端末装置10の処理の履歴情報を取得する。また、より具体的には、取得部133は、ユーザがアプリケーションにより施設において決済を行ったことを示す決済情報を取得する。より具体的には、取得部133は、一のユーザにダウンロード関連処理を行わせるために第1事業者に発生する費用を示す費用情報を取得する。
【0071】
例えば、
図1の例では、取得部133は、受付部131がコンテンツの配信要求を受け付けた場合に、配信要求を受け付けた日時、施設毎に異なるQRコードによって識別される施設を識別する情報である施設ID、配信要求元のユーザIDを履歴情報記憶部121に登録する。また、例えば、
図1の例では、取得部133は、決済情報として、日時、施設ID、ユーザID、決済した金額等を取得する。そして、取得部133は、日時、施設ID、ユーザID、金額を決済情報記憶部122に登録する。
【0072】
(判定部134について)
判定部134は、履歴情報に基づいて、施設に配置された所定のコードにより、端末装置10によるアプリケーションのダウンロードに関連するダウンロード関連処理が実行されたかどうかを判定する。具体的には、判定部134は、識別情報に基づいて、施設に配置された所定のコードにより、端末装置10によるダウンロード関連処理が実行されたかどうかを判定する。また、具体的には、判定部134は、決済情報に基づいて、施設に配置された所定のコードにより、端末装置10によるダウンロード関連処理が実行されたかどうかを判定する。
【0073】
より具体的には、判定部134は、端末装置10によるダウンロード関連処理が実行された日時を示す第1日時と、ユーザが決済を行った日時を示す第2日時とを取得する。そして、判定部134は、第1日時と第2日時とに基づいて、施設に配置された所定のコードにより、端末装置10によるダウンロード関連処理が実行されたかどうかを判定する。
【0074】
また、より具体的には、判定部134は、第1日時と第2日時との差が所定の閾値以内である場合、施設に配置された所定のコードにより、端末装置10によるダウンロード関連処理が実行されたと判定する。
【0075】
例えば、所定の閾値が24時間であるものとする。また、施設FA1にユーザU1及びU2が来店したものとする。また、ユーザU1及びU2が施設FA1で決済アプリAをダウンロードしたものとする。また、ユーザU1の履歴情報TB1に含まれる日時と、決済情報TB2に含まれる日時との差が12時間であるものとする。また、ユーザU2の履歴情報TB21に含まれる日時と、決済情報TB22に含まれる日時との差が48時間であるものとする。この場合、判定部134は、ユーザU1の履歴情報TB1と、決済情報TB2とに基づいて、履歴情報TB1に含まれる日時と、決済情報TB2に含まれる日時との差が24時間以内であるため、決済アプリAをダウンロードした施設FA1でユーザU1が決済を行ったと判定する。
【0076】
一方、判定部134は、ユーザU2の履歴情報TB21と、決済情報TB22とに基づいて、履歴情報TB21に含まれる日時と、決済情報TB22に含まれる日時との差が24時間以上であるため、決済アプリAをダウンロードした施設FA1でユーザU2が決済を行っていないと判定する。
【0077】
(決定部135について)
決定部135は、取得部133により取得された履歴情報に基づいて、第2事業者にインセンティブを付与するかどうかを決定する。具体的には、決定部135は、端末装置10によるアプリケーションのダウンロードに関連するダウンロード関連処理の実行を示す履歴情報に基づいて、インセンティブを付与するかどうかを決定する。
【0078】
より具体的には、決定部135は、一のユーザにダウンロード関連処理を行わせるために第1事業者に発生する費用を示す費用情報に基づいて、インセンティブを決定する。より具体的には、決定部135は、費用に対する所定の割合の金額をインセンティブに決定する。より具体的には、決定部135は、端末装置10によるアプリケーションをダウンロードするためのインターネット上の情報資源へのアクセスを示す履歴情報に基づいて、インセンティブを付与するかどうかを決定する。
【0079】
例えば、施設FA1の事業者にインセンティブを付与すると決定する例を挙げて説明する。この場合、決定部135は、
図1の例では、決済アプリAをダウンロードした施設FA1でユーザU1が決済を行ったと判定した判定結果に基づいて、施設FA1の事業者にインセンティブを付与することを決定する。例えば、
図1の例では、決定部135は、インセンティブ情報TB3を参照して、施設FA1の事業者にユーザ獲得費用の20%のインセンティブを付与することを決定する。
【0080】
例えば、施設FA1の事業者にユーザ獲得費用の20%のインセンティブを付与することを決定する例を挙げて説明する。また、ユーザ獲得費用は、決済アプリAによる電子決済サービスを提供する事業者が一のユーザを獲得するために要する費用である。また、ユーザ獲得費用が「200円」であるものとする。また、獲得ユーザ数が「150」であるものとする。この場合、情報処理装置100は、ユーザ獲得費用の20%である「40円」に、施設FA1の獲得ユーザ数「150」を乗算した金額「6000円」を、インセンティブとして、施設FA1の事業者に付与することを決定する。
【0081】
〔4.処理手順(1)配信処理〕
次に、
図7を用いて、実施形態に係る情報処理装置100が実行する配信処理の手順について説明する。
図7は、実施形態に係る情報処理装置100が実行する配信処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0082】
図7に示すように、受付部131は、コンテンツの配信要求を受け付ける(ステップS101)。そして、配信部132は、受付部131がコンテンツの配信要求を受け付けていない場合(ステップS101;No)、コンテンツの配信要求を受け付けるまで待機する。
【0083】
一方、配信部132は、取得部133がコンテンツの配信要求を受け付けた場合(ステップS101;Yes)、コンテンツC1を配信する(ステップS102)。例えば、
図1の例では、配信部132は、履歴情報記憶部121を参照して、決済アプリAのダウンロードコンテンツC1を端末装置10に配信する。
【0084】
〔5.処理手順(2)決定処理〕
次に、
図8を用いて、実施形態に係る情報処理装置100が実行する決定処理の手順について説明する。
図8は、実施形態に係る情報処理装置100が実行する決定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0085】
図8に示すように、取得部133は、決済情報を取得する(ステップS201)。そして、判定部134は、取得部133が決済情報を取得していない場合(ステップS201;No)、決済情報を取得するまで待機する。
【0086】
一方、判定部134は、取得部133が決済情報を取得した場合(ステップS201;Yes)、決済アプリAをダウンロードした施設FA1で決済を行ったか否かを判定する(ステップS202)。
【0087】
そして、決定部135は、判定部134が決済アプリAをダウンロードした施設FA1で決済を行ったと判定した場合(ステップS202;Yes)、施設FA1にインセンティブを付与することを決定する(ステップS203)。
【0088】
一方、決定部135は、判定部134が決済アプリAをダウンロードした施設FA1で決済を行っていないと判定した場合(ステップS202;No)、施設FA1にインセンティブを付与しないことを決定する(ステップS204)。
【0089】
例えば、施設FA1の事業者にインセンティブを付与すると決定する例を挙げて説明する。所定の閾値が24時間であるものとする。また、施設FA1にユーザU1及びU2が来店したものとする。また、ユーザU1及びU2が施設FA1で決済アプリAをダウンロードしたものとする。また、ユーザU1の履歴情報TB1に含まれる日時と、決済情報TB2に含まれる日時との差が12時間であるものとする。また、ユーザU2の履歴情報TB21に含まれる日時と、決済情報TB22に含まれる日時との差が48時間であるものとする。この場合、判定部134は、ユーザU1の履歴情報TB1と、決済情報TB2とに基づいて、履歴情報TB1に含まれる日時と、決済情報TB2に含まれる日時との差が24時間以内であるため、決済アプリAをダウンロードした施設FA1でユーザU1が決済を行ったと判定する。そして、決定部135は、決済アプリAをダウンロードした施設FA1でユーザU1が決済を行ったと判定した判定結果に基づいて、施設FA1の事業者にインセンティブを付与することを決定する。
【0090】
一方、判定部134は、ユーザU2の履歴情報TB21と、決済情報TB22とに基づいて、履歴情報TB21に含まれる日時と、決済情報TB22に含まれる日時との差が24時間以上であるため、決済アプリAをダウンロードした施設FA1でユーザU2が決済を行っていないと判定する。そして、決定部135は、決済アプリAをダウンロードした施設FA1でユーザU2が決済を行っていないと判定した判定結果に基づいて、施設FA1の事業者にインセンティブを付与しないことを決定する。
【0091】
〔6.変形例〕
上述した情報処理装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理装置100の他の実施形態について説明する。
【0092】
〔6−1.施設〕
上記実施形態では、施設として、店舗の例を挙げて説明したが、複数の店舗が集合したモールであってもよい。この場合、ユーザは、端末装置10を用いて、モールの所定の場所に配置されたQRコードを読取ってもよい。ここで、モールの所定の場所とは、モール内ならば如何なる場所であってもよく、例えば、店舗と店舗との間のオープンスペース等である。また、この場合、QRコードは、モールの所定の場所に設置されたタブレット等のディスプレイに表示される。また、QRコードは、モールの所定の場所に配置されたポスター等の紙媒体に表示される。なお、QRコードを読取ったユーザによる決済は、モール内の複数の店舗のいずれかで行われた決済であってもよい。
【0093】
〔6−2.対象ユーザ〕
上記実施形態では、対象ユーザとして、端末装置10を用いて施設の所定の場所に配置されたQRコードを読取り、決済アプリをダウンロードした後に、決済アプリをインストールしたユーザの例を説明したが、上記ユーザに限定されなくともよい。例えば、過去に端末装置10に決済アプリをインストールしたユーザである休眠ユーザを対象としてもよい。例えば、情報処理装置100は、決済アプリを利用していない期間が所定の期間である休眠ユーザが、決済アプリをダウンロードした施設で決済を行った場合に、施設の事業者にインセンティブを付与することを決定してもよい。なお、上記所定の期間は如何なる値であってもよく、例えば、6か月や、1年等である。
【0094】
〔6−3.判定条件〕
上記実施形態では、判定条件として、ユーザが端末装置10を用いて施設の所定の場所に配置されたQRコードを読取り、決済アプリのダウンロードコンテンツにアクセスしたことを判定条件とする例を説明したが、上記判定条件に限定されない。例えば、判定条件は、ユーザが端末装置10に決済アプリをダウンロードしたことであってもよい。また、例えば、判定条件は、ユーザが端末装置10に決済アプリをインストールしたことであってもよい。
【0095】
〔6−4.判定処理〕
上記実施形態では、情報処理装置100が履歴情報に基づいて、施設に配置された所定のコードにより、端末装置10によるアプリケーションのダウンロードに関連するダウンロード関連処理が実行されたかどうかを判定する判定処理の一例を説明したが、上記判定処理に限定されなくともよく、施設での決済の情報を用いなくともよい。具体的には、情報処理装置100は、ユーザに関する位置情報を取得し、かかる位置情報に基づいて、施設に配置された所定のコードにより、端末装置10によるダウンロード関連処理が実行されたかどうかを判定してもよい。なお、この場合、施設に配置される所定のコードは、各施設に共通のQRコードであってもよい。
【0096】
より具体的には、情報処理装置100は、施設の位置を示す施設位置情報を取得し、位置情報と施設位置情報との比較に基づいて、施設に配置された所定のコードにより、端末装置10によるダウンロード関連処理が実行されたかどうかを判定してもよい。また、より具体的には、情報処理装置100は、ユーザの位置情報と施設位置情報とから算出される距離が所定の閾値以内である場合に、施設に配置された所定のコードにより、端末装置10によるダウンロード関連処理が実行されたと判定してもよい。
【0097】
例えば、情報処理装置100が、ユーザU1及びユーザU2がQRコードを読取った場合に、ユーザU1及びユーザU2の位置情報をアクセス時に取得する例を挙げて説明する。また、所定の閾値が50mであるものとする。また、対象とする施設が施設FA1であるものとする。また、施設FA1の施設位置情報は、予め記憶部に記憶されているものとする。この場合、情報処理装置100は、ユーザU1の位置情報と、施設FA1の施設位置情報とを比較して、ユーザU1の位置情報と施設の施設位置情報とから算出される距離が50m以内であるため、施設FA1がユーザU1を獲得したと判定する。
【0098】
一方、情報処理装置100は、ユーザU2の位置情報と、施設FA1の施設位置情報とから算出される距離が50m以上であるため、施設FA1がユーザU2を獲得していないと判定する。なお、情報処理装置100は、所定の閾値内に複数の施設が位置する場合には、ユーザを獲得した施設として、ユーザから最も距離が近い施設を判定してもよい。
【0099】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザに関する位置情報を取得し、かかる位置情報に基づいて、施設に配置された所定のコードにより、端末装置10によるダウンロード関連処理が実行されたかどうかを判定するため、どの施設がユーザの獲得を行えたか適切に判定することができる。
【0100】
〔6−5.決定処理(1)ユーザ数〕
上記実施形態では、情報処理装置100が端末装置10によるアプリケーションのダウンロードに関連するダウンロード関連処理の実行を示す履歴情報に基づいて、インセンティブを付与するかどうかを決定する決定処理の一例を説明したが、上記決定処理に限定されない。具体的には、情報処理装置100は、ダウンロード関連処理が実行されたと判定された端末装置10を利用するユーザ数に基づいて、インセンティブを付与するかどうかを決定してもよい。より具体的には、情報処理装置100は、ユーザ数が多い程、インセンティブを大きくすると決定してもよい。
【0101】
例えば、ユーザ数に所定の金額を乗算した金額をインセンティブとして施設FA1の事業者に付与する例を説明する。また、施設FA1が獲得したユーザ数が「150」であるものとする。所定の金額が「1000円」であるものとする。この場合、情報処理装置100は、施設FA1が獲得したユーザ数「150」に所定の金額「1000円」を乗算した「150000円」をインセンティブとして施設FA1の事業者に付与することを決定してもよい。
【0102】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ダウンロード関連処理が実行されたと判定された端末装置10を利用するユーザ数に基づいて、インセンティブを付与するかどうかを決定するため、ユーザの獲得を適切に促すことができる。
【0103】
〔6−6.決定処理(2)関連処理後のユーザ行動〕
上記実施形態では、情報処理装置100が端末装置10によるアプリケーションのダウンロードに関連するダウンロード関連処理の実行を示す履歴情報に基づいて、インセンティブを付与するかどうかを決定する決定処理の一例を説明したが、上記決定処理に限定されない。具体的には、情報処理装置100は、ダウンロード関連処理が実行されたと判定された端末装置10を利用するユーザである獲得ユーザのダウンロード関連処理後の行動情報を取得し、かかる行動情報に基づいて、インセンティブを決定してもよい。
【0104】
より具体的には、情報処理装置100は、獲得ユーザのダウンロード関連処理後から、獲得ユーザに対するインセンティブの付与に関する処理までの期間において、ユーザがアプリケーションを用いた決済金額を示す金額情報を取得し、金額情報に基づいて、インセンティブを決定してもよい。
【0105】
例えば、ユーザU1が決済アプリを用いた決済金額の20%をインセンティブとして施設FA1の事業者に付与する例を説明する。また、ユーザU1が決済アプリAをダウンロードした施設が施設FA1であるものとする。また、ユーザU1の決済金額が「10000円」であるものとする。この場合、情報処理装置100は、ユーザU1が決済アプリを用いた決済金額「10000円」の20%の金額「2000円」をインセンティブとして施設FA1の事業者に付与することを決定してもよい。
【0106】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ダウンロード関連処理が実行されたと判定された端末装置10を利用するユーザである獲得ユーザのダウンロード関連処理後の行動情報を取得し、行動情報に基づいて、インセンティブを決定するため、ユーザの獲得を適切に促すことができる。
【0107】
〔6−7.決定処理(3)アプリケーションを使用した回数〕
上記実施形態では、情報処理装置100が端末装置10によるアプリケーションのダウンロードに関連するダウンロード関連処理の実行を示す履歴情報に基づいて、インセンティブを付与するかどうかを決定する決定処理の一例を説明したが、上記決定処理に限定されない。具体的には、情報処理装置100は、ダウンロード関連処理が実行されたと判定された端末装置10を利用するユーザである獲得ユーザがアプリケーションを使用した回数に関する情報を取得し、かかるアプリケーションを使用した回数に関する情報に基づいて、インセンティブを決定してもよい。
【0108】
例えば、ユーザU1が決済アプリを使用した回数に所定の金額を乗算した金額をインセンティブとして施設FA1の事業者に付与する例を説明する。また、ユーザU1が決済アプリを使用した回数が「100」であるものとする。所定の金額が「100円」であるものとする。この場合、情報処理装置100は、ユーザU1が決済アプリを使用した回数「100」に所定の金額「100円」を乗算した「10000円」をインセンティブとして施設FA1の事業者に付与することを決定してもよい。
【0109】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ダウンロード関連処理が実行されたと判定された端末装置10を利用するユーザである獲得ユーザがアプリケーションを使用した回数に関する情報を取得し、かかるアプリケーションを使用した回数に関する情報に基づいて、インセンティブを決定するため、ユーザの獲得を適切に促すことができる。
【0110】
〔6−8.決定処理(4)ユーザ属性〕
上記実施形態では、情報処理装置100が端末装置10によるアプリケーションのダウンロードに関連するダウンロード関連処理の実行を示す履歴情報に基づいて、インセンティブを付与するかどうかを決定する決定処理の一例を説明したが、上記決定処理に限定されない。具体的には、情報処理装置100は、ユーザの属性に関する属性情報を取得し、ダウンロード関連処理が実行されたと判定された端末装置10を利用する属性情報に基づいて、インセンティブを付与するかどうかを決定してもよい。
【0111】
より具体的には、情報処理装置100は、ユーザの属性に関する属性情報と、施設の属性に関する施設属性情報を取得し、ダウンロード関連処理が実行されたと判定された端末装置10を利用する属性情報と、施設属性情報とに基づいて、インセンティブを付与するかどうかを決定してもよい。
【0112】
例えば、ユーザU1の属性情報と、施設FA1の属性情報とがマッチングする場合に、所定の金額をインセンティブとして施設FA1の事業者に付与する例を説明する。また、ユーザU1が女性であるものとする。また、施設FA1がアイスクリーム屋であるものとする。また、施設FA1の属性情報が女性客に好まれる店舗であるものとする。所定の金額が「1000円」であるものとする。この場合、情報処理装置100は、ユーザU1の属性情報と、施設FA1の属性情報とがマッチングすることから、所定の金額「1000円」をインセンティブとして施設FA1の事業者に付与することを決定してもよい。
【0113】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ダウンロード関連処理が実行されたと判定された端末装置10を利用するユーザの属性に関する属性情報に基づいて、インセンティブを付与するかどうかを決定するため、ユーザの獲得を適切に促すことができる。
【0114】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る端末装置10、事業者端末20、アプリケーション情報配信装置30、決済装置40及び情報処理装置100は、例えば
図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、情報処理装置100を例に挙げて説明する。
図9は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0115】
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0116】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100がネットワークNを介して生成したデータを他の機器へ送信する。
【0117】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0118】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0119】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部120内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0120】
〔8.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0121】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0122】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0123】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、決定部は、決定手段や決定回路に読み替えることができる。
【0124】
〔9.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、取得部133と、決定部135とを有する。取得部133は、ユーザが利用する端末装置10への電子決済に関するアプリケーションのダウンロードに関する所定の処理が、端末装置10による読取りにより実行される所定のコードであって、アプリケーションを提供する第1事業者とは異なる第2事業者が運営する施設に配置された所定のコードに対する、ユーザの端末装置10による読取り操作に応じた端末装置10の処理の履歴情報を取得する。決定部135は、取得部133により取得された履歴情報に基づいて、第2事業者にインセンティブを付与するかどうかを決定する。
【0125】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、取得された履歴情報に基づいて、第2事業者にインセンティブを付与するかどうかを決定するため、ユーザの獲得を適切に促すことができる。
【0126】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、決定部135は、端末装置10によるアプリケーションのダウンロードに関連するダウンロード関連処理の実行を示す履歴情報に基づいて、インセンティブを付与するかどうかを決定する。
【0127】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、端末装置10によるアプリケーションのダウンロードに関連するダウンロード関連処理の実行を示す履歴情報に基づいて、インセンティブを付与するかどうかを決定するため、ユーザの獲得を適切に促すことができる。
【0128】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、履歴情報に基づいて、施設に配置された所定のコードにより、端末装置10によるアプリケーションのダウンロードに関連するダウンロード関連処理が実行されたかどうかを判定する判定部134をさらに備え、決定部135は、判定部134による判定結果に応じて、インセンティブを付与するかどうかを決定する。
【0129】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、判定結果に応じて、インセンティブを付与するかどうかを決定するため、ユーザの獲得を適切に促すことができる。
【0130】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、取得部133は、施設に対応する所定のコードに対する、ユーザの端末装置10による読取り操作に応じた端末装置10の処理の履歴情報を取得し、判定部134は、施設に配置された所定のコードにより、端末装置10によるダウンロード関連処理が実行されたかどうかを判定する。
【0131】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、識別情報に基づいて、施設に配置された所定のコードにより、端末装置10によるダウンロード関連処理が実行されたかどうかを判定するため、ユーザの獲得を適切に促すことができる。
【0132】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、取得部133は、ユーザがアプリケーションにより施設において決済を行ったことを示す決済情報を取得し、判定部134は、決済情報に基づいて、施設に配置された所定のコードにより、端末装置10によるダウンロード関連処理が実行されたかどうかを判定する。
【0133】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、決済情報に基づいて、施設に配置された所定のコードにより、端末装置10によるダウンロード関連処理が実行されたかどうかを判定するため、ユーザの獲得を適切に促すことができる。
【0134】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、取得部133は、端末装置10によるダウンロード関連処理が実行された日時を示す第1日時と、ユーザが決済を行った日時を示す第2日時とを取得し、判定部134は、第1日時と第2日時とに基づいて、施設に配置された所定のコードにより、端末装置10によるダウンロード関連処理が実行されたかどうかを判定する。
【0135】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、第1日時と第2日時とに基づいて、施設に配置された所定のコードにより、端末装置10によるダウンロード関連処理が実行されたかどうかを判定するため、ユーザの獲得を適切に促すことができる。
【0136】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、判定部134は、第1日時と第2日時との差が所定の閾値以内である場合、施設に配置された所定のコードにより、端末装置10によるダウンロード関連処理が実行されたと判定する。
【0137】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、第1日時と第2日時との差が所定の閾値以内である場合、施設に配置された所定のコードにより、端末装置10によるダウンロード関連処理が実行されたと判定するため、ユーザの獲得を適切に促すことができる。
【0138】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、取得部133は、ユーザに関する位置情報を取得し、判定部134は、位置情報に基づいて、施設に配置された所定のコードにより、端末装置10によるダウンロード関連処理が実行されたかどうかを判定する。
【0139】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、位置情報に基づいて、施設に配置された所定のコードにより、端末装置10によるダウンロード関連処理が実行されたかどうかを判定するため、ユーザの獲得を適切に促すことができる。
【0140】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、取得部133は、施設の位置を示す施設位置情報を取得し、判定部134は、位置情報と施設位置情報との比較に基づいて、施設に配置された所定のコードにより、端末装置10によるダウンロード関連処理が実行されたかどうかを判定する。
【0141】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、位置情報と施設位置情報との比較に基づいて、施設に配置された所定のコードにより、端末装置10によるダウンロード関連処理が実行されたかどうかを判定するため、ユーザの獲得を適切に促すことができる。
【0142】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、決定部135は、判定部134によってダウンロード関連処理が実行されたと判定された端末装置10を利用するユーザ数に基づいて、インセンティブを付与するかどうかを決定する。
【0143】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ダウンロード関連処理が実行されたと判定された端末装置10を利用するユーザ数に基づいて、インセンティブを付与するかどうかを決定するため、ユーザの獲得を適切に促すことができる。
【0144】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、決定部135は、ユーザ数が多い程、インセンティブを大きくすると決定する。
【0145】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザ数が多い程、インセンティブを大きくすると決定するため、ユーザの獲得を適切に促すことができる。
【0146】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、取得部133は、一のユーザにダウンロード関連処理を行わせるために第1事業者に発生する費用を示す費用情報を取得し、決定部135は、費用情報に基づいて、インセンティブを決定する。
【0147】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、費用情報に基づいて、インセンティブを決定するため、ユーザの獲得を適切に促すことができる。
【0148】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、決定部135は、費用に対する所定の割合の金額をインセンティブに決定する。
【0149】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、費用に対する所定の割合の金額をインセンティブに決定するため、ユーザの獲得を適切に促すことができる。
【0150】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、取得部133は、判定部134によってダウンロード関連処理が実行されたと判定された端末装置10を利用するユーザである獲得ユーザのダウンロード関連処理後の行動情報を取得し、決定部135は、行動情報に基づいて、インセンティブを決定する。
【0151】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、行動情報に基づいて、インセンティブを決定するため、ユーザの獲得を適切に促すことができる。
【0152】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、取得部133は、獲得ユーザのダウンロード関連処理後から、獲得ユーザに対するインセンティブの付与に関する処理までの期間において、ユーザがアプリケーションを用いた決済金額を示す金額情報を取得し、決定部135は、金額情報に基づいて、インセンティブを決定する。
【0153】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、金額情報に基づいて、インセンティブを決定するため、ユーザの獲得を適切に促すことができる。
【0154】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、決定部135は、端末装置10によるアプリケーションをダウンロードするためのインターネット上の情報資源へのアクセスを示す履歴情報に基づいて、インセンティブを付与するかどうかを決定する。
【0155】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、端末装置10によるアプリケーションをダウンロードするためのインターネット上の情報資源へのアクセスを示す履歴情報に基づいて、インセンティブを付与するかどうかを決定するため、ユーザの獲得を適切に促すことができる。
【0156】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、取得部133は、二次元コードである所定のコードに対する、ユーザの端末装置10による読取り操作に応じた端末装置10の処理の履歴情報を取得する。
【0157】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、二次元コードである所定のコードに対する、ユーザの端末装置10による読取り操作に応じた端末装置10の処理の履歴情報を取得するため、ユーザの獲得を適切に促すことができる。
【0158】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、取得部133は、アプリケーションによる決済が可能な店舗であり、第2事業者が運営する店舗に配置された所定のコードに対する、ユーザの端末装置10による読取り操作に応じた端末装置10の処理の履歴情報を取得する。
【0159】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、アプリケーションによる決済が可能な店舗であり、第2事業者が運営する店舗に配置された所定のコードに対する、ユーザの端末装置10による読取り操作に応じた端末装置10の処理の履歴情報を取得するため、ユーザの獲得を適切に促すことができる。
【0160】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。