(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の袋体では内容物の出し入れ方向が限られていた。内容物の出し入れには、入れた方向と異なる方向から出したり、入れた方向と異なる方向から他の内容物を挿入したりしたい場合がある。
【0005】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、嵌合部付き袋体であって、内容物の出し入れの利便性を高めることができる嵌合部付き袋体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の嵌合部付き袋体10は、
重ね合わされた第1のフィルム材21と第2のフィルム材22とがそれらの周縁部23で連続しており、前記周縁部23に複数の開口部2を有する袋本体20と、
それぞれの前記開口部2における前記第1のフィルム材21と前記第2のフィルム材22の互いに対向する面に形成され、互いに脱着自在に嵌合して前記開口部2を開閉する雄側嵌合部31,41及び雌側嵌合部32,42を有する嵌合部3と、
前記第1のフィルム材21と前記第2のフィルム材22とに挟まれかつ前記周縁部23と前記嵌合部3に包囲されて内容物を収容可能な収容部25と、
を備え、
前記開口部2が、少なくとも第1の開口部20aと第2の開口部20bとを有し、
前記嵌合部は、嵌合を解除するために必要な嵌合強度が、収容部内側からの嵌合強度に比べ、収容部外側からの嵌合強度が低く設定され、
前記嵌合部3が、第1の嵌合部30と第2の嵌合部40とを有し、
前記第1の嵌合部30が、前記第1の開口部20a近傍であって前記第1のフィルム材21と前記第2のフィルム材22の互いに対向する面に形成され、
前記第2の嵌合部40が、前記第2の開口部20b近傍であって前記第1のフィルム材21と前記第2のフィルム材22の互いに対向する面に形成され、
前記第1の嵌合部30と前記第2の嵌合部40との間に前記収容部25を備え、
前記嵌合部3のうち少なくともいずれか1つの嵌合部3の雄側嵌合部31,41には、延在方向の所定間隔おきに、フィルム材厚み方向に一部分が潰され、該雄側嵌合部31,41を構成する頭部31b,41bが幹部31a,41a側に縮んで形成される凹部50を有し、
前記凹部50には、該凹部50の底面から張り出して形成される掛かり縁51を有し、
該掛かり縁51と前記頭部31b,41bとが、前記雌側嵌合部32,42に係止することを特徴とする。
【0007】
この嵌合部付き袋体10では、袋本体20に複数の開口部2が設けられる。全ての開口部2における嵌合部3が嵌合により閉鎖されると、収容部25が密閉される。内容物は、所定位置の嵌合部3が嵌合解除されることにより取り出しが可能となる。この内容物の取り出しは、取り出し方向が、複数設けられる。すなわち、所望の取り出し方向とすることができる。また、所望の嵌合部3を嵌合解除することにより、収容部25内の内容物へのアクセス(接触、接続、支持、一部分の切り出し等)が可能となる。開閉自在に開口部2が複数あることにより、内容物に対してそれぞれの開口部2から、異なるアクセスを同時に行うことも可能となる。また、内容物は、収容方向の開口部2と異なる開口部2からの取り出しが可能となる。この場合、例えば内容物が未接触の開口部2を開封操作することができる。
【0008】
また、この嵌合部付き袋体10では、嵌合部3の雄側嵌合部31,41に所定間隔で凹部50を形成するとともに、この凹部50の底面から張り出す掛かり縁51が形成されることによって、閉鎖操作時に雌側嵌合部32,42への凹部嵌入音(プチプチ音)を出すとともに、閉鎖操作者の手指に凹部嵌入触感を感じさせることができる。これにより、確実に閉まっているかを明確に実感でき、閉鎖操作の操作感が向上する。
【0009】
さらに、この嵌合部付き袋体10では、第1の開口部20aに第1の嵌合部30が設けられ、第2の開口部20bに第2の嵌合部40が設けられる。これにより、開口部2の特性に応じた異なる嵌合部3を設けることが可能となる。例えば嵌合部付き袋体10は、第1の開口部20aが上、第2の開口部20bが下となる場合、内容物により第2の嵌合部40に大きな荷重が加わる。従って、第1の嵌合部30よりも第2の嵌合部40の収容部25内側からの嵌合力を高めることにより密封機能の信頼性を高めることができる。
また、この嵌合部付き袋体10では、嵌合部3は、嵌合を解除するために必要な嵌合強度が、収容部25内側からの嵌合強度に比べ、収容部25外側からの嵌合強度が低く設定されており、嵌合部3は、内外の方向で嵌合強度が異なるものとされる。すなわち、収容部25内側からの嵌合強度に比べ、収容部25外側からの嵌合強度が低い。収容部25外側(開口縁部53側)からの開放が容易となる一方、収容部25内側からは開放がしにくくなる。これにより、不用意に開いてしまう(開放してしまう)ことを抑制できる。例えば内部の気圧など圧力が高まっても簡単には開放せず、特に開口部2が複数ある構成としては安全である。
【0010】
本発明の請求項2記載の嵌合部付き袋体10は、請求項1に記載の嵌合部付き袋体であって、
前記第1の開口部の側の嵌合強度が、5. 0N/50mm以上20. 0N/50mm以下であり、該第1の開口部の収容部側の嵌合強度が、15. 0N/50mm以上25. 0N/50mm以下とされ、
前記第2の開口部の側の嵌合強度が、5. 0N/50mm以上20. 0N/50mm以下であり、該第2の開口部の収容部側の嵌合強度が、35. 0N/50mm以上50. 0N/50mm以下とされることを特徴とする。
【0011】
この嵌合部付き袋体10では、嵌合部3は、嵌合を解除するために必要な嵌合強度が、収容部25内側からの嵌合強度に比べ、収容部25外側からの嵌合強度が低く設定されており、嵌合部3は、内外の方向で嵌合強度が異なるものとされる。すなわち、収容部25内側からの嵌合強度に比べ、収容部25外側からの嵌合強度が低い。収容部25外側(開口縁部53側)からの開放が容易となる一方、収容部25内側からは開放がしにくくなる。これにより、不用意に開いてしまう(開放してしまう)ことを抑制できる。例えば内部の気圧など圧力が高まっても簡単には開放せず、特に開口部2が複数ある構成としては安全である。
【0012】
本発明の請求項3記載の嵌合部付き袋体は、請求項1または請求項2に記載の嵌合部付き袋体であって、
前記嵌合部3が、前記開口部2において、前記収容部25に対する出入り方向に多段で設けられていることを特徴とする。
【0013】
この嵌合部付き袋体10Aでは、収容部25内側が、収容部25外側に対して複数の嵌合部3により閉鎖される。開口部2に設けられている多段の嵌合部3のうちの一部が嵌合不良であっても、他の嵌合部3により収容部25の気密性・密閉性が確保される。
【0014】
本発明の請求項4記載の嵌合部付き袋体は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の嵌合部付き袋体であって、
前記開口部2の対向する内面に、開口縁部53に沿って、対向面方向に突出するリブ54が形成されていることを特徴とする。
【0015】
この嵌合部付き袋体10Aでは、開口部2の内面にリブ54が突設されることにより、例えば静電気等により第1のフィルム材21と第2のフィルム材22とが密着しにくくなる。また、リブ54が、開口縁部53に沿って突出することにより、開口縁部53の剛性や引っ張り強度が高まる。また、リブ54に手指が掛かり易くなり、厚みの薄いフィルム材であっても把持しやすくなる。
【0016】
本発明の請求項5記載の嵌合部付き袋体は、請求項4に記載の嵌合部付き袋体であって、
前記リブ54が、対向する内面のそれぞれに突設されるとともに、前記収容部25に対する出入り方向にずれて配置されることを特徴とする。
【0017】
この嵌合部付き袋体10Aでは、リブ54が出入り方向でずれて互い違いな位置で設けられることにより、嵌合部3の開口容易性、強度を向上させながら、対向面でのリブ同士の接触が回避される。
【0018】
本発明の請求項6記載の嵌合部付き袋体1は、請求項3に記載の嵌合部付き袋体であって、
前記多段に設けられる嵌合部3のうち、
前記開口部2側に位置する前記嵌合部3が、前記凹部50を備えた前記雄側嵌合部31,41を有し、
前記収容部25側に位置する前記嵌合部3が、前記凹部50のない前記雄側嵌合部31,41を有することを特徴とする。
【0019】
この嵌合部付き袋体10Aでは、凹部50を有する嵌合部3よりも、密閉性の高い嵌合部3が、収容部25内側となるように配置されることで、例えば液体や半流動体等の内容物を漏れにくくできる。
【発明の効果】
【0020】
本発明に係る請求項1記載の嵌合部付き袋体によれば、内容物の出し入れに、入れた方向と異なる方向から出したり、入れた方向と異なる方向から他の内容物を挿入したりなど、複数の開口部により内容物の出し入れの利便性を高めることができる。
また、この嵌合部付き袋体によれば、嵌合部の延在方向の閉鎖に伴って所定間隔の凹部嵌入音及び凹部嵌入触感を生じさせることができ、閉鎖操作感を向上させることができる。
【0021】
さらに、この嵌合部付き袋体によれば、2つの開口部により内容物の出し入れの利便性を高めることができる。また、収容部外側から開放を容易として開放操作性を高める一方、収容部内側からは開放しにくくして収容性能の信頼性を高めることができる。
【0022】
本発明に係る請求項2記載の嵌合部付き袋体によれば、収容部外側から開放を容易として開放操作性を高める一方、収容部内側からは開放しにくくして収容性能の信頼性を高めることができる。
【0023】
本発明に係る請求項3記載の嵌合部付き袋体によれば、多段の嵌合部により気密性・密閉性を向上させることができる。
【0024】
本発明に係る請求項4記載の嵌合部付き袋体によれば、開口縁部に沿って設けられるリブによって、開口部における開口操作のしにくさを低減できる。また、開口部の強度を向上させることができる。また、開口部を開けやすくできる。
【0025】
本発明に係る請求項5記載の嵌合部付き袋体によれば、袋本体を重ねたときにリブ同士が重なることによる厚みの増大を抑制でき、袋体を重ねた際の積層時の嵩張りを抑制できる。
【0026】
本発明に係る請求項6記載の嵌合部付き袋体によれば、気密性・密閉性を向上させながら、閉鎖操作感を向上させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1(a)は本発明の嵌合部付き袋体の一例を示した正面図であり、(b)はその嵌合部付き袋体の第1のフィルム材と第2のフィルム材とが連続している部分を斜線部で示した図、
図2は
図1(a)の嵌合部付き袋体のII−IIで切断したときの要部断面図である。
本実施形態の嵌合部付き袋体10は、
図1及び
図2に示すように、重ね合わされた第1のフィルム材21と第2のフィルム材22とがそれらの周縁部23で連続しており、周縁部23に複数の開口部2を有する袋本体20と、それぞれの開口部2における第1のフィルム材21と第2のフィルム材22の互いに対向する面に形成され、互いに脱着自在に嵌合して開口部2を開閉する雄側嵌合部31,41及び雌側嵌合部32,42を有する嵌合部3と、第1のフィルム材21と第2のフィルム材22とに挟まれかつ周縁部23と嵌合部3に包囲されて内容物を収容可能な収容部25と、を備える。
【0029】
より具体的に嵌合部付き袋体10は、内容物を収容する袋本体20と、袋本体20内の上部の内面に横方向に沿って形成された嵌合部3である第1の嵌合部30と、袋本体20内の下部の内面に横方向に沿って形成された嵌合部3である第2の嵌合部40とを有している。
【0030】
袋本体20は、第1のフィルム材21と第2のフィルム材22が重ね合わされ、それらの周縁部23が連続するように接合されることで形成されている。なお、周縁部23が連続するとは、第1のフィルム材21と第2のフィルム材22とが溶断シール、ヒートシールなどで接合されて連続すること、及び1枚のフィルム材が折り返されることにより連続することなどを含み、フィルムが繋がって続くことをいう。なお、
図1(b)の斜線部は、周縁部23が連続している部分を示している。
【0031】
第1の嵌合部30及び第2の嵌合部40は、
図2に示すように、第1のフィルム材21と第2のフィルム材22の互いに対向する面に形成され、袋本体20と一体的に形成されている。
また、本実施形態の嵌合部付き袋体10は、第1の嵌合部30と第2の嵌合部40との間に内容物を収容可能な収容部25を有している。
【0032】
袋本体20の形状は、本実施形態では矩形である。ただし、袋本体20の形状は後述するが矩形には限定されない。また、袋本体20の大きさも特に限定されず、袋本体20に収容する内容物によって適宜選定すればよい。
【0033】
袋本体20を形成する第1のフィルム材21と第2のフィルム材22は、例えば、低密度ポリエチレンや直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンなどのポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー等で形成される。
【0034】
また、第1のフィルム材21と第2のフィルム材22は、単層であってもよく、バリア層等の機能層を設けてもよい。
また、第1のフィルム材21と第2のフィルム材22は、1種の樹脂からなっていてもよく、2種以上の樹脂を含む樹脂組成物からなっていてもよい。また、必要に応じて安定剤、酸化防止剤、滑剤、帯電防止剤、着色剤等の公知の添加剤が添加されていてもよい。
【0035】
袋本体20に形成された開口部2である第1の開口部20a及び開口部2である第2の開口部20bは、それぞれ第1の嵌合部30の雄側嵌合部31と雌側嵌合部32、及び第2の嵌合部40の雄側嵌合部41と雌側嵌合部42を着脱することで繰り返し開閉できる。第1の嵌合部30及び第2の嵌合部40は、それぞれ第1の開口部20a及び第2の開口部20bを封じて収容部25内に内容物を保持するためのものである。
【0036】
第1の嵌合部30は、
図2に示すように、第1の開口部20a近傍に設けられ、互いに着脱自在に嵌合する雄側嵌合部31及び雌側嵌合部32と、を有している。
【0037】
第1の嵌合部30は、袋本体20を形成する第1のフィルム材21と第2のフィルム材22と同じ材料から形成されていてもよく、異なっていてもよい。材料としては、例えば、低密度ポリエチレンや直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンなどのポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー等が挙げられる。
【0038】
また、第1の嵌合部30は、1種の樹脂からなっていてもよく、2種以上の樹脂を含む樹脂組成物からなっていてもよい。また、必要に応じて安定剤、酸化防止剤、滑剤、帯電防止剤、着色剤等の公知の添加剤が添加されていてもよい。
【0039】
図3は
図1(a)の嵌合部付き袋体の第1の嵌合部を拡大した断面図である。
第1の嵌合部30の雌側嵌合部32は、
図3に示すように、第2のフィルム材22の対向部22aからそれぞれ立ち上がり、雄側嵌合部31が嵌まり込む凹部32cを形成する第1のアーム部32a及び第2のアーム部32bを有しており、第2のアーム部32b側を袋体の内容物を収容する収容部25側にして第2のフィルム材22の第1の開口部20a近傍の内面に形成されている。
【0040】
図3に示すように、雌側嵌合部32は、第1のアーム部32a及び第2のアーム部32bが上下対称に形成されている。また、雌側嵌合部32は、第1のアーム部32a及び第2のアーム部32bの先端が凹部32c側に折り返されたフック状に形成されている。
【0041】
雄側嵌合部31は、第1のフィルム材21の対向部21aから立ち上がる幹部31aと、幹部31aの先端部に設けられた、幹部31aよりも大きい断面略半円形状の頭部31bを有している。
図3に示すように、頭部31bの第1の開口部20a側は、幹部31aに対して約135°の角度で連続するように形成されている。また、頭部31bの収容部25側は、幹部31aに対して約90°の角度で連続するように形成されている。
【0042】
雌側嵌合部32は、第2のフィルム材22の対向部22aから断面円弧状に立ち上がる第1のアーム部32aと第2のアーム部32bからなり、第1のアーム部32aと第2のアーム部32bによって凹部32cが形成されている。雄側嵌合部31と雌側嵌合部32は、雄側嵌合部31の頭部31bを雌側嵌合部32の凹部32cに嵌め込むことで、着脱自在に嵌合できるようになっている。
【0043】
第1の嵌合部30は、雄側嵌合部31の頭部31bの第1の開口部20a側が、幹部31aに対して約135°、頭部31bの収容部25側が、幹部31aに対して約90°の角度の角度で連続するように形成されているため、雄側嵌合部31の頭部31bが、雌側嵌合部32の第2のアーム部32bよりも第1のアーム部32aの方が乗り越えやすく構成されている。これにより、雄側嵌合部31と雌側嵌合部32との嵌合を解除する際に、収容部25側から解除するよりも第1の開口部20a側から解除する方が、小さな力で解除することができる。
【0044】
第1の嵌合部30は、第1の開口部20a側の嵌合強度、すなわち嵌合を解除するために必要な力が、5.0N/50mm以上20.0N/50mm以下であり、10.0N/50mm以上15.0N/50mm以下であることが好ましい。嵌合強度が5.0N/50mm以上であれば第1の開口部20a側から容易に解除されず、20.0N/50mm以下であれば、解除に大きな力を必要としない。
【0045】
一方、第1の嵌合部30は、収容部25側の嵌合強度が、15.0N/50mm以上25.0N/50mm以下であり、18.0N/50mm以上23.0N/50mm以下であることが好ましい。嵌合強度が15.0N/50mm以上であれば内容物を保持することができ、25.0N/50mm以下であれば、必要に応じて収容部25側の第1のフィルム材21と第2のフィルム材22を摘まんで広げることで解除することができる。
なお、嵌合強度は、嵌合部付袋体より50mm幅の試験片を切り出し、引張試験機(東洋精機製作所社製、ストログラフ)を用いて嵌合部幅50mm幅当りの嵌合強度を試験速度50mm/minにて測定し、適性を調べることができる。
【0046】
第2の嵌合部40は、
図2に示すように、第1のフィルム材21の対向部21b及び第2のフィルム材22の対向部22bのそれぞれに第2の開口部20bの近傍に設けられ、互いに着脱自在に嵌合する雄側嵌合部41及び雌側嵌合部42と、を有している。
【0047】
第2の嵌合部40は、袋本体20を形成する第1のフィルム材21と第2のフィルム材22と同じ材料から形成されていてもよく、異なっていてもよい。材料としては、例えば、低密度ポリエチレンや直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンなどのポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー等が挙げられる。
【0048】
また、第2の嵌合部40は、1種の樹脂からなっていてもよく、2種以上の樹脂を含む樹脂組成物からなっていてもよい。また、必要に応じて安定剤、酸化防止剤、滑剤、帯電防止剤、着色剤等の公知の添加剤が添加されていてもよい。
【0049】
図4は
図1(a)の嵌合部付き袋体の第2の嵌合部を拡大した断面図である。
第2の嵌合部40の雌側嵌合部42は、
図4に示すように、第2のフィルム材22の対向部22bからそれぞれ立ち上がり、雄側嵌合部41が嵌まり込む凹部42cを形成する第1のアーム部42a及び第2のアーム部42bを有しており、第1のアーム部42a側を袋体の収容部25側にして第2のフィルム材22の第2の開口部20bの内面に形成されている。
【0050】
図4に示すように、雌側嵌合部42は、第1のアーム部42a及び第2のアーム部42bが上下対称に形成されている。また、雌側嵌合部42は、第1のアーム部42a及び第2のアーム部42bの先端が凹部42c側に折り返されたフック状に形成されている。
【0051】
雄側嵌合部41は、第1のフィルム材21の対向部21bから立ち上がる幹部41aと、幹部41aの先端部に設けられた、幹部41aよりも大きい断面略半円形状の頭部41bを有している。
図4に示すように、頭部41bの収容部25側は、幹部41aに対して約65°の角度で連続するように形成されている。一方、頭部41bの第2の開口部20b側は、幹部41aに対して約135°の角度で連続するように形成されている。
【0052】
雌側嵌合部42は、第2のフィルム材22の対向部22bから断面円弧状に立ち上がる第1のアーム部42aと第2のアーム部42bからなり、第1のアーム部42aと第2のアーム部42bによって凹部42cが形成されている。雄側嵌合部41と雌側嵌合部42は、雄側嵌合部41の頭部41bを雌側嵌合部42の凹部42cに嵌め込むことで、着脱自在に嵌合できるようになっている。
【0053】
第2の嵌合部40は、雄側嵌合部41の頭部41bの収容部25側が、幹部41aに対して約65°の角度、頭部41bの第2の開口部20b側が、幹部41aに対して約135°の角度で連続するように形成されているので、雄側嵌合部41の頭部41bが、雌側嵌合部42の第1のアーム部42aよりも第2のアーム部42bの方が乗り越えやすく構成されている。これにより、雄側嵌合部41と雌側嵌合部42との嵌合を解除する際に、収容部25側から解除するよりも第2の開口部20b側から解除する方が、小さな力で解除することができる。
なお、第2の嵌合部40では、雄側嵌合部41の頭部41bの収容部25側が、幹部41aに対して約65°の角度で連続するように形成されているため、雄側嵌合部41と雌側嵌合部42との嵌合を解除する際に、雌側嵌合部42の第1のアーム部42aのフック状の部分と嵌まり合う。これにより、第2の嵌合部40の収容部25側は、第1の嵌合部30の収容部25側よりも、嵌合強度が大きくなる。
【0054】
第2の嵌合部40は、第2の開口部20b側の嵌合強度、すなわち嵌合を解除するために必要な力が、5.0N/50mm以上20.0N/50mm以下であり、10.0N/50mm以上15.0N/50mm以下であることが好ましい。嵌合強度が5.0N/50mm以上であれば第2の開口部20b側から容易に解除されず、20.0N/50mm以下であれば、解除に大きな力を必要としない。
【0055】
一方、第2の嵌合部40は、収容部25側の嵌合強度が、35.0N/50mm以上50.0N/50mm以下であり、37.0N/50mm以上48.0N/50mm以下であることが好ましい。嵌合強度が35.0N/50mm以上であれば重い内容物を保持することができる。
【0056】
次に、本発明を適用した例を示す。なお、
図1(a)の上下方向を高さ、左右方向を幅として説明する。
嵌合部付き袋体は、高さが300mm、幅が250mm、第1の開口部20aから第1の嵌合部30までの距離が30mm、第2の開口部20bから第2の嵌合部40までの距離が30mm、第1の嵌合部30と第2の嵌合部40との離間距離が240mmで形成されている。
【0057】
また、第1の嵌合部30の第1の開口部20a側の嵌合強度が12.0N/50mm、収容部25側の嵌合強度が20.0N/50mmで形成され、第2の嵌合部40の第2の開口部20b側の嵌合強度が12.0N/50mm、収容部25側の嵌合強度が40.0N/50mmで形成されている。
【0058】
従って、嵌合部付き袋体の嵌合部は、第1の嵌合部30の第1の開口部20a側、及び第2の嵌合部40の第2の開口部20b側から容易に嵌合を解除することができる。また、必要であれば、収容部25側の第1のフィルム材と第2のフィルム材とを摘まんで開くことにより、第1の嵌合部30を収容部25側からでも嵌合を解除することができる。一方、第2の嵌合部40の収容部25側は嵌合強度が大きいため、例えば内容物が収容された状態で第2の開口部20b側が下側を向けられても、第2の嵌合部40の嵌合が解除されて内容物が落下しにくい。
【0059】
なお、本発明の嵌合部付き袋体は、前述した形態に限定されることはない。
例えば、第1の嵌合部30と第2の嵌合部40との離間距離は特に限定されず、収容物に応じて離間距離を設定すればよい。
【0060】
また、本実施形態では、第1の嵌合部30の第1の開口部20a側と第2の嵌合部40の第2の開口部20b側の嵌合強度が等しく形成されているが、これに限られるものではなく、どちらか一方の嵌合強度を大きくしてもよい。例えば、第1の嵌合部30の第1の開口部20a側の嵌合強度を12.0N/50mmとし、第2の嵌合部40の第2の開口部20b側の嵌合強度を20.0N/50mmとしてもよい。これにより、第2の嵌合部40の開口側からは嵌合を解除しにくくなるため、チャイルドロックの機能を付与することができる。
【0061】
また、本実施形態では、袋体と嵌合部とが一体的に形成されているが、袋体と嵌合部とを別々に形成し、それらをヒートシール等で接合させることで嵌合部付き袋体を形成してもよい。
【0062】
上記構成の嵌合部付き袋体10の作用を説明する。
嵌合部付き袋体10では、袋本体20に複数の開口部2が設けられる。全ての開口部2における嵌合部3が嵌合により閉鎖されると、収容部25が密閉される。内容物は、いずれかの所定位置の嵌合部3が嵌合解除されることにより、その開口部2から取り出しが可能となる。この内容物の取り出しは、取り出し方向が、複数設けられる。すなわち、所望の取り出し方向とすることができる。また、所望の嵌合部3を嵌合解除することにより、収容部内の内容物へのアクセス、例えば接触や接続、支持、一部分の切り出し等が可能となる。開閉自在に開口部2が複数あることにより、内容物に対してそれぞれの開口部2から、異なるアクセスを同時に行うことも可能となる。また、内容物は、収容方向の開口部2と異なる開口部2からの取り出しが可能となる。この場合、例えば内容物が未接触の開口部2を開封操作することができる。
【0063】
また、この嵌合部付き袋体10では、第1の開口部20aに第1の嵌合部30が設けられ、第2の開口部20bに第2の嵌合部40が設けられる。これにより、開口部2の特性に応じた異なる嵌合部3を設けることが可能となる。例えば嵌合部付き袋体10は、第1の開口部20aが上、第2の開口部20bが下となる場合、すなわち、上向きの開口部(第1の開口部20a)と下向きの開口部(第2の開口部20b)を具備する袋体10である場合、内容物により下側となる第2の嵌合部40に大きな荷重が加わる。従って、第1の嵌合部30よりも第2の嵌合部40の収容部内側からの嵌合力を高めることにより密封機能の信頼性を高めることができる。その結果、嵌合部付き袋体10によれば、密封機能の信頼性を高めながら、複数の開口部2により内容物の出し入れの利便性を高めることができる。
【0064】
次に、嵌合部付き袋体10の他の構成例及び変形例を説明する。
図5(a)は凹部を有した雄側嵌合部の成形過程を表す説明図、(b)は凹部の設けられた雄側嵌合部の拡大斜視図である。
嵌合部付き袋体10は、複数の嵌合部3のうち少なくともいずれか1つの嵌合部3が、延在方向の所定間隔おきに、フィルム材厚み方向に一部分が潰れて凹部50となった雄側嵌合部32,42を有するものであってもよい。雄側嵌合部32,42は、頭部31b,41bが潰されて形成、例えば加熱圧縮形成等されることにより、頭部31b,41bが幹部31a,41a側に縮み、凹部50が形成される。この凹部50には、変形時に凹部50の底面から掛かり縁51が張り出して形成される。この掛かり縁51は、雌側嵌合部32,42により係止される。
【0065】
図6は凹部嵌入音を生じさせる構造の図であって、(a)は凹部のない部分における嵌合構造の断面図、(b)は凹部のある部分における嵌合構造の断面図である。
この嵌合部付き袋体10では、嵌合部3の雄側嵌合部32,42に所定間隔で凹部50を形成することにより、閉鎖操作時に凹部嵌入音(プチプチ音)を出すとともに、閉鎖操作者の手指に凹部嵌入触感を感じさせることができる。これにより、確実に閉まっているかを明確に実感できる。その結果、嵌合部付き袋体10によれば、嵌合部3の延在方向の閉鎖に伴って所定間隔の凹部嵌入音、すなわち連続するプチプチ音及び凹部嵌入触感を連続して生じさせることができ、閉鎖操作感を向上させることができる。
【0066】
図7(a)は開口部に2つの嵌合部と2つのリブを有する構成例の正面図、(b)は(a)の断面図である。
この構成例に係る嵌合部付き袋体10Aは、嵌合部3が、開口部2において、収容部25に対する出入り方向に多段、例えば2段で設けられている。
【0067】
また、嵌合部付き袋体10Aは、開口部2の対向する内面に、開口縁部53に沿って、対向面方向に突出するリブ54が形成されている。
【0068】
図8は
図7(a)に示した嵌合部付き袋体の上側のみの断面図である。
嵌合部付き袋体10Aは、リブ54が、対向する内面のそれぞれに突設されるとともに、収容部25に対する出入り方向にずれて配置される。
【0069】
この嵌合部付き袋体10Aでは、収容部25の内側が、収容部25の外側に対して複数の嵌合部3により閉鎖される。開口部2に設けられている多段の嵌合部3のうちの一部が嵌合不良であっても、他の嵌合部3により収容部25の気密性・密閉性が確保される。その結果、嵌合部付き袋体10Aによれば、多段の嵌合部3により気密性・密閉性を向上させることができる。
【0070】
また、この嵌合部付き袋体10Aでは、開口部2の内面にリブ54が突設されることにより、例えば静電気等により第1のフィルム材21と第2のフィルム材22とが密着しにくくなる。また、リブ54が、開口縁部53に沿って突出することにより、開口縁部53の剛性や引っ張り強度が高まる。また、リブ54に手指が掛かり易くなり、厚みの薄いフィルム材であっても把持しやすくなる。その結果、嵌合部付き袋体10Aによれば、開口部2における開口操作のしにくさを低減できる。また、開口部2の強度を向上させることができる。また、指が掛かりやすく開口部2を開けやすくできる。
【0071】
さらに、この嵌合部付き袋体10Aでは、リブ54が設けられることにより、嵌合部3の開口容易性、強度を向上させながら、対向面でのリブ54同士の接触が回避される。その結果、嵌合部付き袋体10Aによれば、袋本体20を重ねたときにリブ54同士が重なることによる厚みの増大を抑制でき、積層時の嵩張りを抑制できる。
なお、このリブ54についても、開口部2において、収容部25に対する出入り方向に多段に設けられることとしてもよく、より手指の掛かりが向上し、滑り止めの効果を得られる。
【0072】
また、嵌合部付き袋体10Aは、嵌合部3が、開口部2において、収容部25に対する出入り方向に多段で設けられ、開口部2における複数の嵌合部3のうち開口部側の嵌合部3が、延在方向の所定間隔おきに、フィルム材厚み方向に一部分が潰れて凹部50となったものとすることもできる。
【0073】
この嵌合部付き袋体10Aでは、凹部50を有する嵌合部3よりも、凹部50を有しない密閉性の高い嵌合部3が、収容部25側となるように配置されることで、例えば液体や半流動体等の内容物を漏れにくくできる。その結果、この嵌合部付き袋体10Aによれば、気密性・密閉性を向上させながら、閉鎖操作感を向上させることができ、また、閉鎖操作者の操作確認にもなる。
【0074】
図9(a)は本発明の嵌合部付き袋体の他の構成例を示した正面図であり、(b)はその嵌合部付き袋体の第1のフィルム材と第2のフィルム材とが連続している部分を斜線部で示した図である。
また、本実施形態では、袋本体20の形状を矩形としたがそれに限定されるものではない。例えば、
図9に示すように、嵌合部付き袋体10Bは、矩形の袋本体20の上部を、半円形に切り欠いて第1の開口部20a形成した形状、すなわち、袋本体20の幅長に比べ開口部20aが小さく形成されているものであってもよい。
【0075】
図10(a)は本発明の嵌合部付き袋体の他の構成例を示した正面図であり、(b)はその嵌合部付き袋体の第1のフィルム材と第2のフィルム材とが連続している部分を斜線部で示した図である。
また、
図10に示すように、嵌合部付き袋体10Cは、矩形の袋本体20の上部角部を切り落として第1の開口部20aを形成した形状であってもよい。
【0076】
図11(a)は本発明の嵌合部付き袋体の他の構成例を示した正面図であり、(b)はその嵌合部付き袋体の第1のフィルム材と第2のフィルム材とが連続している部分を斜線部で示した図である。
また、
図11に示すように、嵌合部付き袋体10Dは、矩形の袋本体20の上部角部を切り落として第1の開口部20aを形成し、下部角部を切り落とすことによって第2の開口部20bを形成した形状であってもよい。これらの例の、第1の開口部20aの近傍に第1の嵌合部30を形成し、第2の開口部20bの近傍に第2の嵌合部40を形成することで嵌合部付き袋体を形成してもよい。
【0077】
以下に、袋本体20の形状、嵌合部3の位置及び数のバリエーションを説明する。
図12は本発明の嵌合部付き袋体の開口部が異なる変形例を(a)〜(d)で表した断面図である。
図12(a)に示すように、嵌合部付き袋体10Eは、四角形の袋本体20の隣接する2辺に開口部2を備え、それぞれに嵌合部3を設けることができる。
図12(b)に示すように、嵌合部付き袋体10Fは、四角形の袋本体20の1辺に2つの開口部を設け、これら2つの開口部2に嵌合部3を設けることができる。
図12(c)に示すように、嵌合部付き袋体10Gは、四角形の袋本体20の3辺に開口部2を設け、すなわち開口部2を3つ具備する袋体とされ、これら3つの開口部2に、それぞれ嵌合部3を設けることができる。
図12(d)に示すように、嵌合部付き袋体10Hは、四角形の袋本体20の1辺に開口部2を有して嵌合部3を設け、対向する辺の両側の隅部にそれぞれ開口部2を設けて、すなわち3つの開口部2を具備する構成とし、これら傾斜した一対の開口部2に嵌合部3を設けることができる。
【0078】
図13は本発明の嵌合部付き袋体の開口部が異なる他の変形例を(a)〜(e)で表した断面図である。
図13(a)に示すように、嵌合部付き袋体10Iは、四角形の袋本体20の3つの隅部に開口部2を設けて、各開口部2に嵌合部3を設けることができる。
図13(b)に示すように、嵌合部付き袋体10Jは、四角形の袋本体20の4つの隅部に開口部2を設け、斜めの各開口部2に嵌合部3を設け、すなわち4方向に開口部2を備える袋体とすることができる。
図13(c)に示すように、嵌合部付き袋体10Kは、L字形の袋本体20の両端に開口部2を設け、これら開口部2に嵌合部3を設けることができる。
図13(d)に示すように、嵌合部付き袋体10Lは、U字形の袋本体20のU字開放側と湾曲底部のそれぞれに、嵌合部3を設けることができる。この場合、湾曲底部に設けられる嵌合部3は、湾曲させて形成することができる。
図13(e)に示すように、嵌合部付き袋体10Mは、Y字形の袋本体20の上部両端に開口部2を設け、異なる角度に開口部2を備える構成とし、これら開口部2に嵌合部3を設けることができる。
【0079】
さらに、図示は省略するが、袋本体の構造としては、2つのフィルムのみが重なるようなもの以外に、マチがあるものとしても良い。マチは、周縁部に設ける構成としてもよく、また、底部に設ける構成としてもよい。
【0080】
また、第1,第2の嵌合部30,40の雄側嵌合部31,41の頭部31b,41bの形状と、雌側嵌合部41,42の第1のアーム部41a,42aと第2のアーム部41b,42bの形状は前述のものに限定されず、所望の嵌合強度とするために適宜形状を変更することができる。
【0081】
例えば、上述した本実施形態では、雄側嵌合部31の頭部31bの第1の開口部20a側が、幹部31aに対して約135°の角度で連続するように形成されているが、これに限定されるものではなく、所望の嵌合強度を満たすように幹部31aに対する角度を95〜150°の鈍角としてもよい。雄側嵌合部41の頭部41bの第2の開口部20b側についても同様である。
【0082】
また、本実施形態では、雄側嵌合部31の頭部31bの収容部25側が、幹部31aに対して約90°の角度で連続するように形成されているが、これに限定されるものではなく、所望の嵌合強度を満たすように幹部31aに対する角度を75〜105°としてもよい。
また、本実施形態では、雄側嵌合部41の頭部41bの収容部25側が、幹部41aに対して約65°の角度で連続するように形成されているが、これに限定されるものではなく、所望の嵌合強度を満たすように幹部41aに対する角度を50〜85°の鋭角としてもよい。
【0083】
さらに、本実施形態では、雌側嵌合部41,42の第1のアーム部41a,42aと第2のアーム部41b,42bは、それぞれ対称となるように形成されているが、これに限定されるものではない。
例えば、所望の嵌合強度を満たすために、
図3に示すように、第1のアーム部32aのフック状の最内から凹部32cの最外までの距離d1と、第2のアーム部32bのフック状の最内から凹部32cの最外までの距離d2が、d1<d2となるように形成してもよい。
また、所望の嵌合強度を満たすために、
図4に示すように、第1のアーム部42aのフック状の最内から凹部42cの最外までの距離d3と、第2のアーム部42bのフック状の最内から凹部42cの最外までの距離d4が、d4<d3となるように形成してもよい。
【0084】
従って、本実施形態に係る嵌合部付き袋体10によれば、複数の開口部2により内容物の出し入れの利便性を高めることができる。