(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の操作部が操作されている間、前記第1の撮像位置に向かう方向へ前記撮像部を移動させるとともに、前記第2の操作部が操作されている間、前記第2の撮像位置に向かう方向へ前記撮像部を移動させるように構成されている、請求項1に記載の画像診断装置。
前記第1の操作部が操作され、前記撮像部が前記第1の撮像位置に向かう方向へ移動されている場合に、前記撮像部が前記経路における前記撮像部の姿勢変更位置を通過する場合、前記姿勢変更位置において前記撮像部が前記第2の姿勢から前記第1の姿勢に変更されるように構成されており、
前記第2の操作部が操作され、前記撮像部が前記第2の撮像位置に向かう方向へ移動されている場合に、前記撮像部が前記経路における前記撮像部の前記姿勢変更位置を通過する場合、前記姿勢変更位置において前記撮像部が前記第1の姿勢から前記第2の姿勢に変更されるように構成されている、請求項1または2に記載の画像診断装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1には明記されていないが、上記特許文献1に記載されるような画像診断装置では、被験者の頭部と被験者の乳房との両方を撮像可能に構成されている場合がある。また、この場合において、PET検出器が、被験者の頭部を撮像するための頭部撮像位置と、被験者の乳房を撮像するための乳房撮像位置との間で移動可能に構成されている場合がある。このような画像診断装置では、頭部撮像位置と乳房撮像位置との間でPET検出器を移動させるための十字型のスイッチからなる操作部が設けられている場合がある。
【0006】
しかしながら、十字型のスイッチが設けられている場合、頭部撮像位置と乳房撮像位置とを結ぶ経路におけるPET検出器の現在位置を理解し、かつ、PET検出器が移動可能な方向や移動不可能な方向を判断して、適切なスイッチの操作を行う必要がある。このため、頭部撮像位置(第1の撮像位置)と乳房撮像位置(第2の撮像位置)とを結ぶ経路が複雑な経路である場合に、簡単な操作により頭部撮像位置(第1の撮像位置)または乳房撮像位置(第2の撮像位置)にPET検出器(撮像部)を移動させることができないという問題点がある。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、第1の撮像位置と第2の撮像位置とを結ぶ経路が複雑な経路である場合にも、簡単な操作により第1の撮像位置または第2の撮像位置に撮像部を移動させることが可能な画像診断装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、この発明の
第1の局面における画像診断装置は、被験者の特定部位の疾患の診断を行うための画像診断装置であって、被験者を載置する載置台と、載置台に載置された被験者の特定部位から放出された放射線を検出することにより、被験者の特定部位を撮像する撮像部と、撮像部による被験者の第1の特定部位の撮像を行うための第1の撮像位置と、撮像部による被験者の第2の特定部位の撮像を行うための第2の撮像位置との間で、第1の撮像位置と第2の撮像位置とを結ぶ複数の移動方向を含む経路に沿って撮像部を移動させる駆動部と、経路に沿って第1の撮像位置に撮像部を移動させる操作を行うための第1の操作部と、経路に沿って第2の撮像位置に撮像部を移動させる操作を行うための第2の操作部と、を備え
、第1の操作部または第2の操作部が操作されている場合に、被験者の第1の特定部位の撮像を行うための第1の姿勢と、被験者の第2の特定部位の撮像を行うための第2の姿勢との間の撮像部の姿勢変更を行うように構成されている。
【0009】
この発明の
第1の局面による画像診断装置では、上記のように構成することによって、単に第1の操作部を操作するだけで、複数の移動方向を含む経路に沿って第1の撮像位置に撮像部を簡単に移動させることができるとともに、単に第2の操作部を操作するだけで、複数の移動方向を含む経路に沿って第2の撮像位置に撮像部を簡単に移動させることができる。これらの結果、十字型のスイッチを設ける場合と異なり、複数の移動方向を含む経路における撮像部の現在位置を理解し、かつ、撮像部が移動可能な方向や移動不可能な方向を判断して操作を行う必要がない。これにより、第1の撮像位置と第2の撮像位置とを結ぶ経路が複数の移動方向を含むために複雑な経路である場合にも、簡単な操作により第1の撮像位置または第2の撮像位置に撮像部を移動させることができる。
【0010】
上記
第1の局面による画像診断装置において、好ましくは、第1の操作部が操作されている間、第1の撮像位置に向かう方向へ撮像部を移動させるとともに、第2の操作部が操作されている間、第2の撮像位置に向かう方向へ撮像部を移動させるように構成されている。このように構成すれば、第1の操作部または第2の操作部が操作されている間でなければ、撮像部が移動されないので、意図せずに第1の操作部または第2の操作部が操作された場合にも、意図せずに撮像部が移動され続けることを抑制することができる。また、意図して撮像部を移動させる場合にも、単に第1の操作部または第2の操作部の操作を止めるだけで、撮像部の移動を停止させることができる。その結果、撮像部の移動途中で撮像部の移動を停止させたい場合に、簡単かつ迅速に撮像部の移動を停止させることができる。
【0011】
上記
第1の局面による画像診断装置において、好ましくは
、第1の操作部が操作され、撮像部が第1の撮像位置に向かう方向へ移動されている場合に、撮像部が経路における撮像部の姿勢変更位置を通過する場合、姿勢変更位置において撮像部が第2の姿勢から第1の姿勢に変更されるように構成されており、第2の操作部が操作され、撮像部が第2の撮像位置に向かう方向へ移動されている場合に、撮像部が経路における撮像部の姿勢変更位置を通過する場合、姿勢変更位置において撮像部が第1の姿勢から第2の姿勢に変更されるように構成されている。このように構成すれば、単に第1の操作部または第2の操作部を操作するだけで、撮像部の移動操作と撮像部の姿勢変更操作の両方を行うことができるので、撮像部の姿勢変更操作を撮像部の移動操作とは別途独立して行う場合と異なり、撮像部の操作をより簡単に行うことができる。
【0012】
上記
第1の局面による画像診断装置において、好ましくは、経路における撮像部の現在位置を表示する現在位置表示部をさらに備える。このように構成すれば、現在位置表示部の表示により経路における撮像部の現在位置を知ることができるので、第1の操作部または第2の操作部を操作した場合に経路において撮像部がどの方向に移動するかや、経路における撮像部の残りの移動距離などを確認することができる。
【0013】
この場合、好ましくは、現在位置表示部は、経路を示す図形部分に撮像部の現在位置を表示するように構成されている。このように構成すれば、現在位置表示部の表示により経路における撮像部の現在位置を視覚的に容易に識別することができる。
【0014】
この発明の第2の局面における画像診断装置は、被験者の特定部位の疾患の診断を行うための画像診断装置であって、被験者を載置する載置台と、載置台に載置された被験者の特定部位から放出された放射線を検出することにより、被験者の特定部位を撮像する撮像部と、撮像部による被験者の第1の特定部位の撮像を行うための第1の撮像位置と、撮像部による被験者の第2の特定部位の撮像を行うための第2の撮像位置との間で、第1の撮像位置と第2の撮像位置とを結ぶ複数の移動方向を含む経路に沿って撮像部を移動させる駆動部と、経路に沿って第1の撮像位置に撮像部を移動させる操作を行うための第1の操作部と、経路に沿って第2の撮像位置に撮像部を移動させる操作を行うための第2の操作部と、を備える。
この発明の第2の局面による画像診断装置では、上記のように構成することによって、単に第1の操作部を操作するだけで、複数の移動方向を含む経路に沿って第1の撮像位置に撮像部を簡単に移動させることができるとともに、単に第2の操作部を操作するだけで、複数の移動方向を含む経路に沿って第2の撮像位置に撮像部を簡単に移動させることができる。これらの結果、十字型のスイッチを設ける場合と異なり、複数の移動方向を含む経路における撮像部の現在位置を理解し、かつ、撮像部が移動可能な方向や移動不可能な方向を判断して操作を行う必要がない。これにより、第1の撮像位置と第2の撮像位置とを結ぶ経路が複数の移動方向を含むために複雑な経路である場合にも、簡単な操作により第1の撮像位置または第2の撮像位置に撮像部を移動させることができる。
また、上記第2の局面による画像診断装置では、経路に沿って第1の撮像位置と第2の撮像位置との間の特定位置に撮像部を移動させる操作を行うための第3の操作部をさらに備える。このように構成すれば、単に第3の操作部を操作するだけで、経路に沿って第1の撮像位置と第2の撮像位置との間の特定位置に撮像部を簡単に移動させることができる。その結果、第1の撮像位置と第2の撮像位置とを結ぶ経路が複雑な経路である場合にも、簡単な操作により第1の撮像位置と第2の撮像位置との間の特定位置に撮像部を移動させることができる。
【0015】
この場合、好ましくは、特定位置は、点検を行うための位置である。このように構成すれば、点検を行うための位置である特定位置に撮像部を簡単に移動させることができるので、点検を要する場合に点検を迅速かつ容易に行うことができる。
【0016】
この発明の第3の局面における画像診断装置は、被験者の特定部位の疾患の診断を行うための画像診断装置であって、被験者を載置する載置台と、載置台に載置された被験者の特定部位から放出された放射線を検出することにより、被験者の特定部位を撮像する撮像部と、撮像部による被験者の第1の特定部位の撮像を行うための第1の撮像位置と、撮像部による被験者の第2の特定部位の撮像を行うための第2の撮像位置との間で、第1の撮像位置と第2の撮像位置とを結ぶ複数の移動方向を含む経路に沿って撮像部を移動させる駆動部と、経路に沿って第1の撮像位置に撮像部を移動させる操作を行うための第1の操作部と、経路に沿って第2の撮像位置に撮像部を移動させる操作を行うための第2の操作部と、を備える。
この発明の第3の局面による画像診断装置では、上記のように構成することによって、単に第1の操作部を操作するだけで、複数の移動方向を含む経路に沿って第1の撮像位置に撮像部を簡単に移動させることができるとともに、単に第2の操作部を操作するだけで、複数の移動方向を含む経路に沿って第2の撮像位置に撮像部を簡単に移動させることができる。これらの結果、十字型のスイッチを設ける場合と異なり、複数の移動方向を含む経路における撮像部の現在位置を理解し、かつ、撮像部が移動可能な方向や移動不可能な方向を判断して操作を行う必要がない。これにより、第1の撮像位置と第2の撮像位置とを結ぶ経路が複数の移動方向を含むために複雑な経路である場合にも、簡単な操作により第1の撮像位置または第2の撮像位置に撮像部を移動させることができる。
また、上記第3の局面による画像診断装置では、被験者の第1の特定部位は、被験者の頭部であり、被験者の第2の特定部位は、被験者の乳房であり、経路が含む複数の移動方向は、上下方向と水平方向とを含む。ここで、上記
第3の局面による構成を採用すれば、経路における移動方向が上下方向と水平方向とを含むために、第1の撮像位置と第2の撮像位置とを結ぶ経路が複雑な経路になりやすい被験者の頭部と被験者の乳房とを撮像する構成である場合にも、簡単な操作により第1の撮像位置または第2の撮像位置に撮像部を移動させることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、上記のように、第1の撮像位置と第2の撮像位置とを結ぶ経路が複雑な経路である場合にも、簡単な操作により第1の撮像位置または第2の撮像位置に撮像部を移動させることが可能な画像診断装置を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
(画像診断装置の構成)
図1〜
図4を参照して、本発明の一実施形態による画像診断装置100の構成について説明する。
【0021】
図1および
図2に示すように、画像診断装置100は、被験者1の第1の特定部位1aと第2の特定部位1bとの2種類の特定部位の疾患の診断を行うための装置である。なお、本実施形態では、第1の特定部位1aは、被験者1の頭部であり、第2の特定部位1bは、被験者1の乳房である。
【0022】
画像診断装置100は、被験者1に予め投与された放射性薬剤に起因して被験者1の特定部位内(第1の特定部位1a内または第2の特定部位1b内)において発生した放射線(ガンマ線)を検出することにより、被験者1の特定部位(第1の特定部位1aまたは第2の特定部位1b)を撮像するPET装置である。放射線(ガンマ線)は、被験者1内において、放射性薬剤から発生した陽電子と、この陽電子の近傍の原子が有する電子との対消滅に起因して発生する。画像診断装置100は、被験者1の特定部位(第1の特定部位1aまたは第2の特定部位1b)の撮像結果に基づいて、被験者1の第1の特定部位内(第1の特定部位1a内または第2の特定部位1b内)の画像を生成するように構成されている。医師は、画像診断装置100により生成された被験者1の特定部位内(第1の特定部位1a内または第2の特定部位1b内)の画像に基づいて、被験者1の特定部位(第1の特定部位1aまたは第2の特定部位1b)の疾患の診断を行う。
【0023】
画像診断装置100は、被験者1を載置する載置台10を備えている。載置台10は、天板部11と、基台部12とを含んでいる。天板部11は、第1の特定部位1aの撮像の際の被験者1の体位である仰臥位で被験者1を載置可能で、かつ、第2の特定部位1bの撮像の際の被験者1の体位である腹臥位で被験者1を載置可能な板である。天板部11は、水平方向の一方向であるX方向に長手方向を有し、水平面内でX方向に略直交する方向であるY方向に短手方向を有する矩形形状を有している。被験者1は、仰臥位および腹臥位のいずれの体位により載置される場合にも、頭部(第1の特定部位1a)がX1方向側に位置し、足部1cがX2方向側に位置するように、天板部11に載置される。基台部12は、天板部11を下方(Z2方向側)から支持するように設けられている。
【0024】
また、画像診断装置100は、載置台10の天板部11に載置された被験者1の特定部位(第1の特定部位1aまたは第2の特定部位1b)から放出された放射線(ガンマ線)を検出することにより、被験者1の特定部位(第1の特定部位1aまたは第2の特定部位1b)を撮像する撮像部20を備えている。撮像部20は、被験者1の特定部位(第1の特定部位1aまたは第2の特定部位1b)から放出された放射線(ガンマ線)を検出する検出部である。撮像部20は、載置台10に対してX1方向側に設けられている。
【0025】
撮像部20は、筐体部21と、複数の検出器22とを含んでいる。筐体部21は、略円環形状を有している。略円環形状の筐体部21は、円環の中心を円環の軸方向(X方向)に貫通する貫通孔21aを有している。撮像部20による撮像を行う際、被験者1の特定部位(第1の特定部位1aまたは第2の特定部位1b)は、筐体部21の貫通孔21a内に位置している。複数の検出器22の各々は、たとえば、シンチレータと光電子増倍管とを含むシンチレータ検出器である。複数の検出器22の各々は、放射線(ガンマ線)を検出して、検出した放射線に応じた電気信号である検出信号を後述する画像処理部40に送信するように構成されている。複数の検出器22は、筐体部21内に設けられている。複数の検出器22は、筐体部21の貫通孔21aを取り囲むように、円環状に設けられている。
【0026】
また、撮像部20は、被験者1の第1の特定部位1aの撮像を行うための第1の姿勢20a(
図1参照)と、被験者1の第2の特定部位1bの撮像を行うための第2の姿勢20b(
図2参照)とを有している。第1の姿勢20aは、仰臥位で載置台10の天板部11に載置された被験者1の第1の特定部位1aを撮像可能な撮像部20の姿勢である。第1の姿勢20aでは、撮像部20の筐体部21の貫通孔21aが延びる方向(貫通孔21aの貫通方向)が水平方向(X方向、天板部11の長手方向)と略一致している。また、第2の姿勢20bは、腹臥位で載置台10の天板部11に載置された被験者1の第2の特定部位1bを撮像可能な撮像部20の姿勢である。第2の姿勢20bでは、撮像部20の筐体部21の貫通孔21aが延びる方向(貫通孔21aの貫通方向)が上下方向(Z方向)と略一致している。なお、第1の姿勢20aと第2の姿勢20bとは、撮像部20をY方向(天板部11の短手方向)に延びる軸線周りに90度回転させた姿勢同士である。
【0027】
また、画像診断装置100は、撮像部20を移動させる駆動部30を備えている。具体的には、駆動部30は、撮像部20による被験者1の第1の特定部位1aの撮像を行うための第1の撮像位置2a(
図1参照)と、撮像部20による被験者1の第2の特定部位1bの撮像を行うための第2の撮像位置2b(
図2参照)との間で、第1の撮像位置2aと第2の撮像位置2bとを結ぶ経路3(
図3参照)に沿って撮像部20を移動させるように構成されている。
図3に示すように、経路3は、画像診断装置100における撮像部20が移動する経路として予め決められた(設定された)経路である。経路3は、経路3において撮像部20が移動する方向である複数の移動方向を含んでいる。具体的には、経路3が含む複数の移動方向は、上下方向(Z方向)と水平方向(X方向)とを含んでいる。
図3に示す経路3は、撮像部20が上下方向に移動する経路部分である2つの上下移動部分3aおよび3bと、撮像部20が水平方向に移動する経路部分である2つの水平移動部分3cおよび3dとを含んでいる。
【0028】
また、経路3には、第1の撮像位置2a(頭部撮像位置)と、第2の撮像位置2b(乳房撮像位置)と、姿勢変更位置2cと、点検位置2dとが設けられている。第1の撮像位置2aは、経路3の一方側の端部位置である。第2の撮像位置2bは、経路3の他方側の端部位置である。姿勢変更位置2cは、撮像部20が姿勢を変更するための位置であり、第1の撮像位置2aと第2の撮像位置2bとの間の位置である。点検位置2dは、画像診断装置100の点検を行うための位置であり、第1の撮像位置2aと第2の撮像位置2bとの間の位置である。なお、画像診断装置100の点検とは、たとえば、画像診断装置100の校正用の器具であるファントムを用いた日常点検を含んでいる。
【0029】
また、
図1および
図2に示すように、駆動部30は、上下駆動部31と、水平駆動部32とを含んでいる。上下駆動部31は、たとえば駆動源としてモータを含んでおり、撮像部20を上下方向に移動させるように構成されている。水平駆動部32は、たとえば駆動源としてモータを含んでおり、撮像部20を水平方向に移動させるように構成されている。また、駆動部30は、回転駆動部33を含んでいる。回転駆動部33は、たとえば駆動源としてモータを含んでおり、撮像部20をY方向(天板部11の短手方向)に延びる軸線周りに回転させるように構成されている。これにより、回転駆動部33は、撮像部20の姿勢を第1の姿勢20aと第2の姿勢20bとの間で変更するように構成されている。具体的には、回転駆動部33は、撮像部20を回転方向R1(
図3参照)に回転させることにより、撮像部20の姿勢を第1の姿勢20aから第2の姿勢20bに変更するように構成されている。また、回転駆動部33は、撮像部20を回転方向R1とは反対方向である回転方向R2(
図3参照)に回転させることにより、撮像部20の姿勢を第2の姿勢20bから第1の姿勢20aに変更するように構成されている。
【0030】
また、画像診断装置100は、撮像部20の検出器22からの検出信号に基づいて、被験者1の特定部位内(第1の特定部位1a内または第2の特定部位1b内)の画像を生成する画像処理部40を備えている。画像処理部40は、被験者1の特定部位内(第1の特定部位1a内または第2の特定部位1b内)の断層画像を生成するように構成されている。画像処理部40は、たとえば、GPUなどのプロセッサと、情報を記憶するメモリとを含んでいる。また、画像診断装置100は、画像診断装置100の動作を制御する制御部50を備えている。制御部50は、CPUなどのプロセッサと、情報を記憶するメモリとを含んでいる。
【0031】
また、画像診断装置100は、画像診断装置100の操作を行うための操作パネル60を備えている。操作パネル60は、載置台10の傍ら(近傍)に設けられている。操作パネル60の操作は、たとえば、画像診断装置100による撮像を行う技師などの操作者により行われる。
【0032】
〈第1の操作部および第2の操作部に関する構成〉
ここで、本実施形態では、
図4に示すように、操作パネル60には、経路3に沿って第1の撮像位置2aに撮像部20を移動させる操作を行うための第1の操作部61と、経路3に沿って第2の撮像位置2bに撮像部20を移動させる操作を行うための第2の操作部62とが設けられている。第1の操作部61および第2の操作部62は、押すことにより操作が行われる押圧操作部である。第1の操作部61および第2の操作部62は、たとえば、機械式のボタンスイッチ、タッチパネルに表示されたボタン画像などにより構成されている。
【0033】
制御部50は、第1の操作部61が操作されている間、経路3に沿って第1の撮像位置2aに向かう方向へ撮像部20を移動させるように、駆動部30を制御するように構成されている。なお、第1の撮像位置2aに向かう方向とは、経路3に沿った撮像部20の移動方向(上下方向、水平方向など)のうちの第1の撮像位置2aに近付く方向を意味している。
【0034】
たとえば、制御部50は、撮像部20が経路3の上下移動部分3aに位置している場合、第1の操作部61が操作されている間、経路3の上下移動部分3aに沿って第1の撮像位置2aに向かう上方向(Z1方向)へ撮像部20を移動させるように、駆動部30の上下駆動部31を制御する。また、たとえば、制御部50は、撮像部20が経路3の上下移動部分3bに位置している場合、第1の操作部61が操作されている間、経路3の上下移動部分3bに沿って第1の撮像位置2aに向かう下方向(Z2方向)へ撮像部20を移動させるように、駆動部30の上下駆動部31を制御する。
【0035】
また、たとえば、制御部50は、撮像部20が経路3の水平移動部分3cに位置している場合、第1の操作部61が操作されている間、経路3の水平移動部分3cに沿って第1の撮像位置2aに向かうX2方向へ撮像部20を移動させるように、駆動部30の水平駆動部32を制御する。また、たとえば、制御部50は、撮像部20が経路3の水平移動部分3dに位置している場合、第1の操作部61が操作されている間、経路3の水平移動部分3dに沿って第1の撮像位置2aに向かうX1方向へ撮像部20を移動させるように、駆動部30の水平駆動部32を制御する。このように、制御部50は、撮像部20が経路3のいずれの位置に位置している場合にも、第1の操作部61が操作されている間、経路3に沿って第1の撮像位置2aに向かう方向へ撮像部20を移動させるように、駆動部30を制御するように構成されている。
【0036】
また、制御部50は、第1の操作部61の操作により撮像部20が第1の撮像位置2aに達した場合、第1の操作部61の操作による撮像部20の移動を停止させるように、駆動部30を制御するように構成されている。この際、制御部50は、撮像部20が第1の撮像位置2aに達したことを操作者に通知する制御を行うように構成されている。制御部50は、たとえば、音を発したり、メッセージを表示したりすることにより、撮像部20が第1の撮像位置2aに達したことを操作者に通知する制御を行う。
【0037】
また、第1の操作部61の場合と同様に、制御部50は、第2の操作部62が操作されている間、経路3に沿って第2の撮像位置2bに向かう方向へ撮像部20を移動させるように、駆動部30を制御するように構成されている。なお、第2の撮像位置2bに向かう方向とは、経路3に沿った撮像部20の移動方向(上下方向、水平方向など)のうちの第2の撮像位置2bに近付く方向を意味している。
【0038】
たとえば、制御部50は、撮像部20が経路3の上下移動部分3aに位置している場合、第2の操作部62が操作されている間、経路3の上下移動部分3aに沿って第2の撮像位置2bに向かう下方向(Z2方向)へ撮像部20を移動させるように、駆動部30の上下駆動部31を制御する。また、たとえば、制御部50は、撮像部20が経路3の上下移動部分3bに位置している場合、第2の操作部62が操作されている間、経路3の上下移動部分3bに沿って第2の撮像位置2bに向かう上方向(Z1方向)へ撮像部20を移動させるように、駆動部30の上下駆動部31を制御する。
【0039】
また、たとえば、制御部50は、撮像部20が経路3の水平移動部分3cに位置している場合、第2の操作部62が操作されている間、経路3の水平移動部分3cに沿って第2の撮像位置2bに向かうX1方向へ撮像部20を移動させるように、駆動部30の水平駆動部32を制御する。また、たとえば、制御部50は、撮像部20が経路3の水平移動部分3dに位置している場合、第2の操作部62が操作されている間、経路3の水平移動部分3dに沿って第2の撮像位置2bに向かうX2方向へ撮像部20を移動させるように、駆動部30の水平駆動部32を制御する。このように、制御部50は、撮像部20が経路3のいずれの位置に位置している場合にも、第2の操作部62が操作されている間、経路3に沿って第2の撮像位置2bに向かう方向へ撮像部20を移動させるように、駆動部30を制御するように構成されている。
【0040】
また、制御部50は、第2の操作部62の操作により撮像部20が第2の撮像位置2bに達した場合、第2の操作部62の操作による撮像部20の移動を停止させるように、駆動部30を制御するように構成されている。この際、制御部50は、撮像部20が第2の撮像位置2bに達したことを操作者に通知する制御を行うように構成されている。制御部50は、たとえば、音を発したり、メッセージを表示したりすることにより、撮像部20が第2の撮像位置2bに達したことを操作者に通知する制御を行う。
【0041】
また、本実施形態では、制御部50は、第1の操作部61が操作され、撮像部20が第1の撮像位置2aに向かう方向へ移動されている場合に、撮像部20が経路3における撮像部20の姿勢変更位置2cを通過する場合、姿勢変更位置2cにおいて撮像部20が第2の姿勢20bから第1の姿勢20aに変更されるように、駆動部30の回転駆動部33を制御するように構成されている。この際、制御部50は、姿勢変更位置2cにおいて撮像部20の経路3に沿った移動を停止させた状態で、撮像部20が第2の姿勢20bから第1の姿勢20aに変更されるように、駆動部30の回転駆動部33を制御するように構成されている。
【0042】
同様に、制御部50は、第2の操作部62が操作され、撮像部20が第2の撮像位置2bに向かう方向へ移動されている場合に、撮像部20が経路3における撮像部20の姿勢変更位置2cを通過する場合、姿勢変更位置2cにおいて撮像部20が第1の姿勢20aから第2の姿勢20bに変更されるように、駆動部30の回転駆動部33を制御するように構成されている。この際、制御部50は、姿勢変更位置2cにおいて撮像部20の経路3に沿った移動を停止させた状態で、撮像部20が第1の姿勢20aから第2の姿勢20bに変更されるように、駆動部30の回転駆動部33を制御するように構成されている。
【0043】
〈現在位置表示部に関する構成〉
また、本実施形態では、操作パネル60には、経路3における撮像部20の現在位置2eを表示する現在位置表示部63が設けられている。このように、操作パネル60に現在位置表示部63と第1の操作部61と第2の操作部62とを設けることにより、第1の操作部61または第2の操作部62の操作中に、現在位置表示部63により、経路3における撮像部20の現在位置2eを容易に確認可能である。具体的には、現在位置表示部63は、経路3を示す図形部分3eに撮像部20の現在位置2eを表示するように構成されている。
【0044】
現在位置表示部63は、たとえば、経路3を示す図形部分3eと、図形部分3eに設けられた複数のLED点灯部とを含むLEDインジケータにより構成されている。LEDインジケータである現在位置表示部63は、経路3における撮像部20の位置に応じたLED点灯部を点灯させるとともに、他のLED点灯部を消灯させることにより、経路3を示す図形部分3eに撮像部20の現在位置2eを表示するように構成されている。また、現在位置表示部63は、たとえば、画像を表示可能な液晶モニタにより構成されている。液晶モニタである現在位置表示部63は、図形部分3eを示す画像と、撮像部20の現在位置2eを示す画像とを表示することによりにより、経路3を示す図形部分3eに撮像部20の現在位置2eを表示するように構成されている。
【0045】
なお、現在位置表示部63による撮像部20の現在位置2eの表示は、詳細な位置表示であってもよいし、概略な位置表示であってもよい。詳細な位置表示とは、たとえば、経路3のどの経路部分(上下移動部分3a、3b、水平移動部分3c、3d)のどの位置に撮像部20が位置しているかを示すような表示である。つまり、経路3における撮像部20の現在位置2eを逐次示す表示である。また、概略な位置表示とは、たとえば、経路3のどの経路部分(上下移動部分3a、3b、水平移動部分3c、3d)に撮像部20が位置しているかを示すだけで、経路3の経路部分のどの位置に位置しているかについては示さないような表示である。つまり、経路3における撮像部20の現在位置2eを逐次には示さない表示である。
【0046】
〈第3の操作部に関する構成〉
また、本実施形態では、操作パネル60には、経路3に沿って第1の撮像位置2aと第2の撮像位置2bとの間の特定位置である点検位置2dに撮像部20を移動させる操作を行うための第3の操作部64が設けられている。第3の操作部64は、押すことにより操作が行われる押圧操作部である。第3の操作部64は、たとえば、機械式のボタンスイッチ、タッチパネルに表示されたボタン画像などにより構成されている。
【0047】
なお、第3の操作部64の操作による撮像部20の制御は、第1の操作部61および第2の操作部62の操作による撮像部20の制御と同様である。すなわち、制御部50は、第3の操作部64が操作されている間、経路3に沿って点検位置2dに向かう方向へ撮像部20を移動させるように、駆動部30を制御するように構成されている。なお、点検位置2dに向かう方向とは、経路3に沿った撮像部20の移動方向(上下方向、水平方向など)のうちの点検位置2dに近付く方向を意味している。
【0048】
たとえば、制御部50は、撮像部20が経路3の上下移動部分3aに位置している場合、第3の操作部64が操作されている間、経路3の上下移動部分3aに沿って点検位置2dに向かう下方向(Z2方向)へ撮像部20を移動させるように、駆動部30の上下駆動部31を制御する。また、たとえば、制御部50は、撮像部20が経路3の上下移動部分3bに位置している場合、第3の操作部64が操作されている間、経路3の上下移動部分3bに沿って点検位置2dに向かう下方向(Z2方向)へ撮像部20を移動させるように、駆動部30の上下駆動部31を制御する。
【0049】
また、たとえば、制御部50は、撮像部20が経路3の水平移動部分3cに位置している場合、第3の操作部64が操作されている間、経路3の水平移動部分3cに沿って点検位置2dに向かうX1方向へ撮像部20を移動させるように、駆動部30の水平駆動部32を制御する。また、たとえば、制御部50は、撮像部20が経路3の水平移動部分3dのうちの点検位置2dよりもX2方向側に位置している場合、第3の操作部64が操作されている間、経路3の水平移動部分3dに沿って点検位置2dに向かうX1方向へ撮像部20を移動させるように、駆動部30の水平駆動部32を制御する。また、たとえば、制御部50は、撮像部20が経路3の水平移動部分3dのうちの点検位置2dよりもX1方向側に位置している場合、第3の操作部64が操作されている間、経路3の水平移動部分3dに沿って点検位置2dに向かうX2方向へ撮像部20を移動させるように、駆動部30の水平駆動部32を制御する。このように、制御部50は、撮像部20が経路3のいずれの位置に位置している場合にも、第3の操作部64が操作されている間、経路3に沿って点検位置2dに向かう方向へ撮像部20を移動させるように、駆動部30を制御するように構成されている。
【0050】
また、制御部50は、第3の操作部64の操作により撮像部20が点検位置2dに達した場合、第3の操作部64の操作による撮像部20の移動を停止させるように、駆動部30を制御するように構成されている。この際、制御部50は、撮像部20が点検位置2dに達したことを操作者に通知する制御を行うように構成されている。制御部50は、たとえば、音を発したり、メッセージを表示したりすることにより、撮像部20が点検位置2dに達したことを操作者に通知する制御を行う。
【0051】
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0052】
本実施形態では、上記のように、画像診断装置100を、経路3に沿って第1の撮像位置2aに撮像部20を移動させる操作を行うための第1の操作部61と、経路3に沿って第2の撮像位置2bに撮像部20を移動させる操作を行うための第2の操作部62と、を備えるように構成する。これにより、単に第1の操作部61を操作するだけで、複数の移動方向を含む経路3に沿って第1の撮像位置2aに撮像部20を簡単に移動させることができるとともに、単に第2の操作部62を操作するだけで、複数の移動方向を含む経路3に沿って第2の撮像位置2bに撮像部20を簡単に移動させることができる。これらの結果、十字型のスイッチを設ける場合と異なり、複数の移動方向を含む経路3における撮像部20の現在位置を理解し、かつ、撮像部20が移動可能な方向や移動不可能な方向を判断して操作を行う必要がない。これにより、第1の撮像位置2aと第2の撮像位置2bとを結ぶ経路3が複数の移動方向を含むために複雑な経路3である場合にも、簡単な操作により第1の撮像位置2aまたは第2の撮像位置2bに撮像部20を移動させることができる。
【0053】
また、本実施形態では、上記のように、画像診断装置100を、第1の操作部61が操作されている間、第1の撮像位置2aに向かう方向へ撮像部20を移動させるとともに、第2の操作部62が操作されている間、第2の撮像位置2bに向かう方向へ撮像部20を移動させるように構成する。これにより、第1の操作部61または第2の操作部62が操作されている間でなければ、撮像部20が移動されないので、意図せずに第1の操作部61または第2の操作部62が操作された場合にも、意図せずに撮像部20が移動され続けることを抑制することができる。また、意図して撮像部20を移動させる場合にも、単に第1の操作部61または第2の操作部62の操作を止めるだけで、撮像部20の移動を停止させることができる。その結果、撮像部20の移動途中で撮像部20の移動を停止させたい場合に、簡単かつ迅速に撮像部20の移動を停止させることができる。
【0054】
また、本実施形態では、上記のように、撮像部20を、被験者1の第1の特定部位1aの撮像を行うための第1の姿勢20aと、被験者1の第2の特定部位1bの撮像を行うための第2の姿勢20bとを有するように構成する。また、画像診断装置100を、第1の操作部61が操作され、撮像部20が第1の撮像位置2aに向かう方向へ移動されている場合に、撮像部20が経路3における撮像部20の姿勢変更位置2cを通過する場合、姿勢変更位置2cにおいて撮像部20が第2の姿勢20bから第1の姿勢20aに変更されるように構成する。また、画像診断装置100を、第2の操作部62が操作され、撮像部20が第2の撮像位置2bに向かう方向へ移動されている場合に、撮像部20が経路3における撮像部20の姿勢変更位置2cを通過する場合、姿勢変更位置2cにおいて撮像部20が第1の姿勢20aから第2の姿勢20bに変更されるように構成する。これにより、単に第1の操作部61または第2の操作部62を操作するだけで、撮像部20の移動操作と撮像部20の姿勢変更操作の両方を行うことができるので、撮像部20の姿勢変更操作を撮像部20の移動操作とは別途独立して行う場合と異なり、撮像部20の操作をより簡単に行うことができる。
【0055】
また、本実施形態では、上記のように、画像診断装置100を、経路3における撮像部20の現在位置2eを表示する現在位置表示部63を備えるように構成する。これにより、現在位置表示部63の表示により経路3における撮像部20の現在位置2eを知ることができるので、第1の操作部61または第2の操作部62を操作した場合に経路3において撮像部20がどの方向に移動するかや、経路3における撮像部20の残りの移動距離などを確認することができる。
【0056】
また、本実施形態では、上記のように、現在位置表示部63を、経路3を示す図形部分3eに撮像部20の現在位置2eを表示するように構成する。これにより、現在位置表示部63の表示により経路3における撮像部20の現在位置2eを視覚的に容易に識別することができる。
【0057】
また、本実施形態では、上記のように、画像診断装置100を、経路3に沿って第1の撮像位置2aと第2の撮像位置2bとの間の特定位置である点検位置2dに撮像部20を移動させる操作を行うための第3の操作部64を備えるように構成する。これにより、単に第3の操作部64を操作するだけで、経路3に沿って第1の撮像位置2aと第2の撮像位置2bとの間の特定位置である点検位置2dに撮像部20を簡単に移動させることができる。その結果、第1の撮像位置2aと第2の撮像位置2bとを結ぶ経路3が複雑な経路3である場合にも、簡単な操作により第1の撮像位置2aと第2の撮像位置2bとの間の特定位置である点検位置2dに撮像部20を移動させることができる。
【0058】
また、本実施形態では、上記のように、特定位置を、点検を行うための点検位置2dであるように構成する。このように構成すれば、点検を行うための点検位置2dである特定位置に撮像部20を簡単に移動させることができるので、点検を要する場合に点検を迅速かつ容易に行うことができる。
【0059】
また、本実施形態では、上記のように、被験者1の第1の特定部位1aを、被験者1の頭部であるように構成する。また、被験者1の第2の特定部位1bを、被験者1の乳房であるように構成する。また、経路3が含む複数の移動方向を、上下方向と水平方向とを含むように構成する。これにより、経路3における移動方向が上下方向と水平方向とを含むために、第1の撮像位置2aと第2の撮像位置2bとを結ぶ経路3が複雑な経路3になりやすい被験者1の頭部と被験者1の乳房とを撮像する構成である場合にも、簡単な操作により第1の撮像位置2aまたは第2の撮像位置2bに撮像部20を移動させることができる。
【0060】
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
【0061】
たとえば、上記実施形態では、第1の特定部位と第2の特定部位との組み合わせが、被験者の頭部と乳房とである例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1の特定部位と第2の特定部位との組み合わせが、被験者の頭部と乳房と以外であってもよい。たとえば、第1の特定部位と第2の特定部位との組み合わせが、被験者の頭部以外の部位と乳房とであってもよいし、被験者の頭部と被験者の乳房以外の部位であってもよい。また、たとえば、第1の特定部位と第2の特定部位との組み合わせが、被験者の頭部以外の部位と乳房以外の部位とであってもよい。
【0062】
また、上記実施形態では、経路が、2つの上下移動部分と、2つの水平移動部分とを含むように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、経路が、2つ以外の数の上下移動部分と、2つ以外の数の水平移動部分とを含むように構成されていてもよい。また、経路が、上下移動部分および水平移動部分以外の部分を含むように構成されていてもよい。
【0063】
また、上記実施形態では、経路が含む複数の移動方向が、上下方向と水平方向とを含むように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、経路が含む複数の移動方向が、上下方向と水平方向と以外の方向を含むように構成されていてもよい。
【0064】
また、上記実施形態では、画像診断装置が、現在位置表示部を備えるように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、画像診断装置が、必ずしも現在位置表示部を備えるように構成されていなくてもよい。
【0065】
また、上記実施形態では、画像診断装置が、第3の操作部を備えるように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、画像診断装置が、必ずしも第3の操作部を備えるように構成されていなくてもよい。
【0066】
また、上記実施形態では、第3の操作部の操作により撮像部を移動させる特定位置が、点検位置である例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第3の操作部の操作により撮像部を移動させる特定位置が、必ずしも点検位置でなくてもよい。