特許第6927620号(P6927620)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6927620
(24)【登録日】2021年8月10日
(45)【発行日】2021年9月1日
(54)【発明の名称】組み立て式パレット
(51)【国際特許分類】
   B65D 19/28 20060101AFI20210823BHJP
【FI】
   B65D19/28 Z
【請求項の数】9
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2020-523222(P2020-523222)
(86)(22)【出願日】2017年8月2日
(65)【公表番号】特表2020-527521(P2020-527521A)
(43)【公表日】2020年9月10日
(86)【国際出願番号】KR2017008333
(87)【国際公開番号】WO2019013380
(87)【国際公開日】20190117
【審査請求日】2020年3月9日
(31)【優先権主張番号】10-2017-0089209
(32)【優先日】2017年7月13日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520012529
【氏名又は名称】アルポーター カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】特許業務法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パク、ヨン ジェ
【審査官】 ▲高▼橋 杏子
(56)【参考文献】
【文献】 韓国登録特許第10−0842801(KR,B1)
【文献】 特開平09−118337(JP,A)
【文献】 国際公開第2009/134101(WO,A2)
【文献】 韓国公開特許第10−2016−0011509(KR,A)
【文献】 特開2001−233336(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 19/00−19/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに並んで配置される複数のプレートと、
前記プレートと交差する方向に配置されて前記プレートの下部を支持し、内部には長さ方向に沿って内部空間が設けられ、上面には、前記プレートの底面が密着支持される安着面が形成され、前記安着面には、内部空間と連通する挿入ホールが設けられた複数の支持フレームと、
前記プレートの底面に配置され、前記支持フレームの挿入ホールに挿入されて前記プレートを支持フレームに固定する挿入部が設けられた第1固定部材、及び
前記支持フレームの内部空間に挿入されて、前記第1固定部材の挿入部を支持フレームに固定する第2固定部材を含み、
前記第2固定部材には、第1固定部材の挿入部を固定することができる固定ホールが形成され、前記固定ホールの一側には、前記第1固定部材の挿入部が貫通挿入されることができる挿入領域が形成され、他側には、前記第1固定部材の挿入部の両側を把持して挿入部を固定する固定領域が形成される組み立て式パレット。
【請求項2】
前記固定領域は、両側面の間の間隔が徐々に狭くなる台形の形態からなることを特徴とする請求項に記載の組み立て式パレット。
【請求項3】
前記支持フレームの側壁には、前記第2固定部材の移動を案内する案内溝が形成されることを特徴とする請求項に記載の組み立て式パレット。
【請求項4】
前記挿入部の両側には、第2固定部材の長さ方向に沿って挿入溝が形成され、
前記固定領域には、前記挿入溝に挿入される固定突起が設けられることを特徴とする請求項に記載の組み立て式パレット。
【請求項5】
前記第2固定部材は、支持フレームの長さ方向に沿って延長形成され、前記支持フレームに挿入される複数の第1固定部材を同時に固定することを特徴とする請求項1に記載の組み立て式パレット。
【請求項6】
前記プレートには、第1固定部材が貫通する貫通ホールが設けられ、
前記第1固定部材の挿入部の後端には、前記プレートに支持されるヘッド部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の組み立て式パレット。
【請求項7】
前記プレートの上面には、前記第1固定部材のヘッド部が収容される凹溝部が陥没形成され、前記凹溝部の両側面は、ヘッド部の両側面に密着することを特徴とする請求項に記載の組み立て式パレット。
【請求項8】
前記挿入部とヘッド部は分離構成され、
前記ヘッド部は、前記プレートに設けられる凹溝部に挿入支持され、
前記挿入部は、前記プレートの貫通ホールを貫通してヘッド部に組み立てられることを特徴とする請求項に記載の組み立て式パレット。
【請求項9】
前記凹溝部は、プレートの内部でプレートの長さ方向に沿って形成されることを特徴とする請求項に記載の組み立て式パレット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組み立て式パレットに関する。より詳細には、単純はめ込み式で固定される固定部材を用いてパレットを組み立てることによって、迅速かつ堅固に組み立てることができる組み立て式パレットに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的にパレットは、機械加工品や組立部品などの各種貨物を安定して移送するために、一般的に貨物と共に運送手段(航空機、船舶、車両など)に積載移送される。したがって、パレットは荷物を安定して支えながらも、貨物の全荷重を考慮して軽く製作されることが何よりも重要である。
【0003】
このようなパレットは、主に床面に密着する複数の台座及びその上部に前記台座と直交状態に配置されて貨物を積載することができるように結合された複数の上板で構成され、従来は主に木材を用いたパレットが多く用いられており、またプラスチック素材のパレットも提案されている。
【0004】
しかし、前記した木材またはプラスチック素材のパレットは、何よりもパレットの荷重が重いので、貨物の全荷重を加重させる要因として作用して、結果的に物流費の上昇を招く顕著な問題を引き起こすことになる。
【0005】
特に木材の場合、湿気に弱くて、クギで固定された連結部分が簡単に破損するなどの様々な問題で頻繁な補修や交換が要求され、また堅固性が弱いため、フォークリフトなどの積載手段を用いて運送手段に積載する場合、上板が簡単に折れるなどの問題で、その利用価値が顕著に低下し、また木材の特性上、耐久性が弱いため、長く使用することができないという問題がある。
【0006】
そして、プラスチック素材のパレットは、木材に比べて耐久性は良好であるが、パレット全体が一体で射出成形されているものであるため、部分的な補修が容易ではなく、使用寿命が顕著に短縮されるなどの問題がある。
【0007】
一方、最近は、前記した従来のパレットの問題を解決するために軽い素材、例えばアルミニウムを用いたパレットが提案されている実情である。
【0008】
韓国登録実用新案第336053号公報がこのようなパレットの1つであり、その構成は、図1及び図2に示された通りである。図1及び図2に示したように、従来のパレットは、複数の基礎台1と、その上面に直交する方向に結合される複数の上板2と、前記基礎台1の底面に一定間隔で結合される複数の台座3及び前記台座の底面に結合されて上板と平行をなす複数の下板4で構成されている。
【0009】
このとき、前記台座3は、内部に空間部を形成するキャップ6とこのキャップ6の空間部に上部から挿入される補強部材7を有する2重構造とし、前記キャップ6の底面と下板4の上部面は、相互対応する凹凸形状で相互組み立てられる構造で構成される。
【0010】
このようなアルミニウム素材のパレットは、従来の木材やプラスチック素材のパレットよりは耐久性に優れ、組み立て堅固性がある程度補強された利点はあるが、これはまた、次のような問題点を内包しているわけで、改善が必要な部分である。
【0011】
すなわち、前記パレットは基礎台1と上板2、上板2と台座3、台座3と下板4は、ドライバーやリベットガンのような別途の締結工具を用いて組み立てなければならないので、組立過程がわずらわしい。したがって、パレットの迅速な組み立てを期待することができないため、製品の組み立て生産性が顕著に低下するしかないことはもちろん、製品の価格上昇が避けられない。特に、各締結要素ごとに複数の締結部材を使用しなければならないので組立工数が増加することになり、締結部材の過度の使用によってパレットの全荷重が増加することになり、各部材が部分的な補修がほとんど不可能になる構造的な問題がある。
【0012】
一方、基礎台と上板、台座、下板を溶接して組み立てる場合には、溶接のためにアルミニウム資材の最小厚さが厚くなってパレットの全荷重が増加するだけでなく、高価の資材が浪費されて製造原価が上昇する問題がある。また、複数の部品を溶接でそれぞれ固定するには多くの工数が要求されるため、製造にかかる時間と費用が増加することになる問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
したがって、本発明の目的は、このような従来の問題点を解決するためのものであって、単純はめ込み式で固定される固定部材を用いてパレットを組み立てることにより、迅速かつ堅固に組み立てることができる組み立て式パレットを提供することにある。
【0014】
また、不完全な組み立てを事前に防止し、組み立て後には任意に組み立て解除されることを防止しながらも、維持補修のために一部プレートまたは支持部材を容易に交換することができる組み立て式パレットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前記目的は、本発明により、互いに並んで配置される複数のプレートと、前記プレートと交差する方向に配置されて前記プレートの下部を支持し、内部には長さ方向に沿って内部空間が設けられ、上面には、前記プレートの底面が密着支持される安着面が形成され、前記安着面には、内部空間と連通する挿入ホールが設けられた複数の支持フレームと、前記プレートの底面に配置され、前記支持フレームの挿入ホールに挿入されて前記プレートを支持フレームに固定する挿入部が設けられた第1固定部材、及び前記支持フレームの内部空間に挿入されて、前記第1固定部材の挿入部を支持フレームに固定する第2固定部材を含む組み立て式パレットによって達成される。
【0016】
ここで、前記内部空間と接する支持フレームの両側の側壁は、第1固定部材の挿入部の両側面に密着することが好ましい。
【0017】
また、前記支持フレームの側壁には、前記第2固定部材の一側が挿入される案内溝が長さ方向に沿って陥没形成され、前記第1固定部材の挿入部には、前記第2固定部材の他側が挿入される挿入溝が陥没形成されることが好ましい。
【0018】
また、前記第2固定部材には、第2固定部材の位置に応じて、第1固定部材の挿入部を選択的に固定することができる固定ホールが形成されることが好ましい。
【0019】
また、前記固定ホールの一側には、前記第1固定部材の挿入部が貫通挿入されることができる挿入領域が形成され、他側には、前記第1固定部材の挿入部の両側を把持して挿入部を固定する固定領域が形成されることが好ましい。
【0020】
また、前記固定領域は、両側面の間の間隔が徐々に狭くなる台形の形態からなることが好ましい。
【0021】
また、前記支持フレームの側壁には、前記第2固定部材の移動を案内する案内溝が形成されることが好ましい。
【0022】
また、前記挿入部の両側には、第2固定部材の長さ方向に沿って挿入溝が形成され、前記固定領域には、前記挿入溝に挿入される固定突起が設けられることが好ましい。
【0023】
また、前記第2固定部材は、支持フレームの長さ方向に沿って延長形成され、前記支持フレームに挿入される複数の第1固定部材を同時に固定することが好ましい。
【0024】
また、前記プレートには、第1固定部材が貫通する貫通ホールが設けられ、前記第1固定部材の挿入部の後端には、前記プレートに支持されるヘッド部が設けられることが好ましい。
【0025】
また、前記プレートの上面には、前記第1固定部材のヘッド部が収容される凹溝部が陥没形成され、前記凹溝部の両側面は、ヘッド部の両側面に密着することが好ましい。
【0026】
また、前記挿入部とヘッド部は分離構成され、前記ヘッド部は、前記プレートに設けられる凹溝部に挿入支持され、前記挿入部は、前記プレートの貫通ホールを貫通してヘッド部に組み立てられることが好ましい。
【0027】
また、前記凹溝部は、プレートの内部でプレートの長さ方向に沿って形成されることが好ましい。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、単純はめ込み式で固定される固定部材を用いてパレットを組み立てることにより、迅速かつ堅固に組み立てることができる組み立て式パレットが提供される。
【0029】
また、不完全な組み立てを事前に防止し、組み立て後には任意に組み立て解除されることを防止しながらも、維持補修のために一部プレートまたは支持部材を容易に交換することができる組み立て式パレットが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】従来のパレット実施構造を示した外観斜視図である。
図2図1の要部の抜粋分解斜視図である。
図3】本発明の第1実施例に係る組み立て式パレットの斜視図である。
図4図3の「A」部分の分解斜視図である。
図5図3の「A」部分の正断面図である。
図6図5のB−B’線断面図である。
図7】本発明の第1実施例により、第2固定部材を除去した状態で第1固定部材を分離する過程を示した作用断面図である。
図8】本発明の第2実施例に係る組み立て式パレットの斜視図である。
図9図8の「C」部分の分解斜視図である。
図10図8の「C」部分の正断面図である。
図11】本発明の第2実施例により、第2固定部材が固定解除位置に移動した状態を示した図である。
図12】本発明の第2実施例により、第2固定部材が固定解除位置に移動した状態を示した図である。
図13】本発明の第2実施例により、第2固定部材が固定位置に移動した状態を示した図である。
図14】本発明の第2実施例により、第2固定部材が固定位置に移動した状態を示した図である。
図15】本発明の第3実施例に係る組み立て式パレットの斜視図である。
図16図15の「F」部分の分解斜視図である。
図17図15の「F」部分の正断面図である。
図18】本発明の第3実施例により、第2固定部材が固定解除位置に移動した状態を示した図である。
図19】本発明の第3実施例により、第2固定部材が固定解除位置に移動した状態を示した図である。
図20】本発明の第3実施例により、第2固定部材が固定位置に移動した状態を示した図である。
図21】本発明の第3実施例により、第2固定部材が固定位置に移動した状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
説明に先立ち、様々な実施例において、同一の構成を有する構成要素については、同一の符号を使用して代表的に第1実施例で説明し、その他の実施例においては、第1実施例と異なる構成について説明することにする。
【0032】
以下、添付した図面を参照して本発明の第1実施例に係る組み立て式パレットについて詳細に説明する。
【0033】
添付図面のうち、図3は、本発明の第1実施例に係る組み立て式パレットの斜視図であり、図4は、図3の「A」部分の分解斜視図である。
【0034】
前記図面で示したような、本発明の第1実施例に係る組み立て式パレットは、プレート110と、支持フレーム120と、第1固定部材130及び第2固定部材140を含んで構成される。
【0035】
本実施例においては、説明の便宜のために、プレート110が延長される方向を第1軸X、支持フレーム120が延長される方向を第2軸Yとし、第1固定部材130が挿入/分離する方向を第3軸Zとする。
【0036】
前記プレート110は、複数設けられて互いに平行に配列されるものであって、アルミニウムのような軽量金属材質の板状の長さ部材からなり、支持フレーム120と交差する部位には、複数の貫通ホール111が垂直方向に貫通形成され、上側面には、
字の断面形状の凹溝部112が長さ方向に沿って陥没形成される。このようなプレート110は、支持フレーム120の上部と下部にそれぞれ配置されるものとして示したが、支持フレーム120の上面にのみ配置されることも可能である。
【0037】
前記支持フレーム120は、前記プレート110と交差する方向に配置されて前記プレート110の下部を支持するものであって、前記プレート110のたわみを防止するために、複数設けられて前記プレート110の長さ方向に沿って離隔配置されることができる。前記支持フレーム120の上面には、前記プレート110の底面が密着支持される安着面121が形成され、前記安着面121のうちの貫通ホール111に対応する位置には、支持フレーム120の内部空間123と連通する挿入ホール122が形成される。
【0038】
前記内部空間123は、前記内部空間123と接する支持フレーム120の両側側壁123aが第1固定部材130の挿入部131の両側面に密着できるように、第1固定部材130の挿入部131と同じ幅に設定される。また、前記支持フレーム120の側壁123aには、前記第2固定部材140の一側が挿入される案内溝124が長さ方向に沿って陥没形成される。
【0039】
一方、前記支持フレーム120の側面には、フォーク挿入空間125が形成されることができ、フォークを用いてパレットを移動する過程において、前記内部空間123を囲む側壁123aが損傷するのを防止することができるように、前記内部空間123の側壁123aは、2重壁で構成されることが好ましい。
【0040】
前記第1固定部材130は、前記プレート110の貫通ホール111と挿入ホール122に挿入されて、前記プレート110を支持フレーム120に固定する挿入部131と、前記挿入部131の後端部に設けられて、プレート110の板面に支持されるヘッド部133を含み、前記挿入部131の側面のうちの前記案内溝124が形成された側壁123aに対応する側面には、第2固定部材140の他側が挿入されることができる挿入溝132が支持フレーム120の長さ方向に沿って陥没形成される。
【0041】
ここで、前記第2固定部材140の一側は、第2固定部材140の断面の中心の一側領域を意味し、第2固定部材140の他側は、第2固定部材140の断面の中心の他側領域を意味する。(図5参照)
【0042】
このような第1固定部材130は、挿入部131の両側面が支持フレーム120の内部空間123と接する側壁123aに密着し、ヘッド部133の両側面がプレート110の凹溝部112の両側面に密着する。ここで、挿入部131の両側面は、支持フレーム120と並んだ方向に配置され、前記ヘッド部133の両側面は、プレート110と並んだ方向に配置されるので、第1固定部材130が組み立てられた状態で第1軸X及び第2軸Y方向に移動することを防止することは勿論のこと、外力によって貫通ホール111と挿入ホール122が損傷されることが防止される。
【0043】
前記第2固定部材140は、前記支持フレーム120の内部空間123と接する側壁123aの案内溝124に沿って挿入される過程で、前記第1固定部材130の挿入溝132に挿入され、前記第1固定部材130が挿入側に離脱することを防止するものであり、前記支持フレーム120の長さ方向に沿って延長される棒の形態からなり、前記支持フレーム120に挿入される複数の第1固定部材130を同時に固定することができるように構成される。
【0044】
一方、本実施例においては、前記第2固定部材140が円形断面の棒状からなり、前記案内溝124と挿入溝132は、それぞれ半円形の溝形状からなるものとして例をあげて説明したが、これに限定されるものではなく、前記第2固定部材140が角形の断面を有する棒状を有する場合、前記案内溝124と挿入溝132は、前記第2固定部材140の断面を垂直方向に2分割した溝の形態からなることができる。
【0045】
ここからは、前述した組み立て式パレットの第1実施例の作動について説明する。
【0046】
添付図面のうち、図5は、図3の「A」部分の正断面図、図6は、図5のB−B’線断面図、図7は、本発明の第1実施例により、第2固定部材を除去した状態で第1固定部材130を分離する過程を示した作用断面図である。
【0047】
図5及び図6に示したように、プレート110は第1軸方向に配置され、支持フレーム120は、第2軸方向に配置されて前記プレート110と支持フレーム120が互いに交差することになり、プレート110の底面は、支持フレーム120の安着面121に密着支持される。
【0048】
前記プレート110と支持フレーム120を固定する第1固定部材130は、挿入部131がプレート110の貫通ホール111と支持フレーム120の挿入ホール122を経由して内部空間123に挿入された状態で、挿入部131の後端に設けられたヘッド部133がプレート110の上側面に支持されて、第1固定部材130の挿入位置が案内される。
【0049】
このとき、前記ヘッド部133は、プレート110の上側面に設けられた凹溝部112内に収容されるので、プレート110の上側面に積載物を積載したり、移動する過程でヘッド部133に積載物が引っ掛かることを防止することができる。
【0050】
また、第1固定部材130は、挿入部131の両側面が支持フレーム120の内部空間123と接する側壁123aに密着し、ヘッド部133の両側面がプレート110の凹溝部112の両側面に密着する。すなわち、側壁123aに密着する挿入部131の両側面は第2軸と並んでおり、凹溝部112の両側面に密着するヘッド部133の両側面は第1軸と並んでいるので、第1軸方向に加えられる外力は支持フレーム120の側壁123aに分散支持され、第2軸方向に加えられる外力は凹溝部112の側面に分散支持される。
【0051】
支持フレーム120の内部空間123に挿入された第1固定部材130の挿入部131は、支持フレーム120の内部空間123と接する側壁123aに形成された案内溝124と第1固定部材130の挿入部131に形成された挿入溝132に挿入される第2固定部材140によって第3軸方向への移動が制限されるため、第1固定部材130が任意に分離することを防止することができる。
【0052】
前記第2固定部材140は、支持フレーム120の長さ方向に長く延長される。したがって、1つの第2固定部材140を案内溝124に押込むことによって、複数のプレート110を支持フレーム120に固定するための複数の第1固定部材130が一度に固定されるようにすることができる。
【0053】
また、1つの第2固定部材140を用いて、複数の第1固定部材130を固定した状態では、第2固定部材140に複数の方向で外力が印加されるので、第2固定部材140が案内溝124から任意に離脱することが防止される。
【0054】
一方、図7に示したように、支持フレーム120と第1固定部材130を固定する第2固定部材140が分離した状態では、貫通ホール111と挿入ホール122を介して内部空間123に挿入された第1固定部材130の挿入部131を第3軸方向に引っ張って分離することができる。また、支持フレーム120とプレート110を固定する第1固定部材130が分離すると、支持フレーム120からプレート110を分離することができるようになる。
【0055】
したがって、単純なはめ込み式で組み立てが可能でありながら、組み立て状態が堅固に維持されるようにすることができ、第2固定部材140を分離すると、支持フレーム120からプレート110を容易に分離することができるので、積載物との衝突によって破損または変形するプレート110を容易に交換したり、維持補修することができる。
【0056】
次に、本発明の第2実施例に係る組み立て式パレットについて説明する。
【0057】
添付図面のうち、図8は、本発明の第2実施例に係る組み立て式パレットの斜視図であり、図9は、図8の「C」部分の分解斜視図である。
【0058】
前記図面で示したような、本発明の第2実施例に係る組み立て式パレットは、プレート110と、支持フレーム120’と、第1固定部材130’及び第2固定部材140’を含んで構成される。
【0059】
前記プレート110は、複数設けられて互いに平行に配列されるものであり、アルミニウムのような軽量金属材質の板状の長さ部材からなり、支持フレーム120’と交差する部位には、複数の貫通ホール111が垂直方向に貫通形成され、上側面には
字の断面形状の凹溝部112が長さ方向に沿って陥没形成される。このようなプレート110は、支持フレーム120’の上部と下部にそれぞれ配置されるものとして示したが、支持フレーム120’の上面にのみ配置されることも可能である。
【0060】
前記支持フレーム120’は、前記プレート110と交差する方向に配置されて前記プレート110の下部を支持するもので、前記プレート110のたわみを防止するために、複数設けられて前記プレート110の長さ方向に沿って離隔配置されることができる。前記支持フレーム120’の上面には、前記プレート110の底面が密着支持される安着面121が形成され、前記安着面121のうちの貫通ホール111に対応する位置には、支持フレーム120’の内部空間123と連通する挿入ホール122が形成される。
【0061】
前記内部空間123と接する支持フレーム120’の両側側壁123aには、前記第2固定部材140’の第2軸Y方向の移動を案内するために、第2固定部材140’の両側を囲む案内溝124’が長さ方向に沿って形成される。
【0062】
一方、前記支持フレーム120’の側面には、フォーク挿入空間125が形成されることができ、フォークを用いてパレットを移動する過程で、前記内部空間123を囲む側壁123aが損傷することを防止できるように、前記内部空間123の側壁123aは、2重壁で構成されることが好ましい。
【0063】
前記第1固定部材130’は、前記プレート110の貫通ホール111と支持フレーム120’の挿入ホール122に挿入され、前記プレート110を支持フレーム120’に固定する挿入部131と、前記挿入部131の後端部に設けられてプレート110の板面に支持されるヘッド部133を含む。
【0064】
このような第1固定部材130’は、挿入部131の両側面が支持フレーム120’の内部空間123と接する側壁123aに密着し、ヘッド部133の両側面がプレート110の凹溝部112の両側面に密着する。ここで、挿入部131の両側面は、支持フレーム120’と並んだ方向に配置され、前記ヘッド部133の両側面は、プレート110と並んだ方向に配置されるので、第1固定部材130’が組み立てられた状態で、第1軸X及び第2軸Y方向に移動することを防止するのは勿論のこと、外力によって貫通ホール111と挿入ホール122が損傷することが防止される。
【0065】
前記第2固定部材140’は、前記支持フレーム120’の内部空間123と接する側壁123aに形成された案内溝124’に沿って挿入される過程で、前記第1固定部材130’の挿入部131を固定して、前記第1固定部材130’が挿入側に離脱することを防止するものであり、前記支持フレーム120’の長さ方向に沿って延長される四角断面の棒状からなり、前記支持フレーム120’に挿入される複数の第1固定部材130’を同時に固定することができるように構成される。
【0066】
具体的には、前記第2固定部材140’の板面には、第2固定部材140’の第2軸方向の位置に応じて、第1固定部材130’の挿入部131を選択的に固定することができる固定ホール141が形成され、前記固定ホール141の一側には、前記第1固定部材130’の挿入部131が第3軸Z方向に貫通挿入されることができる挿入領域141aが形成され、前記固定ホール141の他側には、前記第1固定部材130’の挿入部131が固定されることができる固定領域141bが形成される。すなわち、挿入領域141aの幅D1は、挿入部131の幅D4と同一であるか、挿入部131が挿入されることができる程度に設定され、固定領域141bの挿入領域141aと連結される一側の幅D2は、挿入領域141aの幅D1と同一に設定され、挿入領域141aの反対側に位置する他側の幅D3は、挿入部131の幅D4よりも小さく設定される。
【0067】
一方、本実施例においては、前記固定領域141bが両側面の間の間隔が徐々に狭くなる台形の形からなり、第2固定部材140’を長さ方向に移動することによって、第1固定部材130’の挿入部131が固定領域141bに配置されると、固定ホール141の両側が挿入部131の両側を圧迫する形態で把持して固定するものとして例を挙げて説明したが、挿入部131の側面に第2固定部材140’が挿入されることができる挿入溝が支持フレーム120’の長さ方向に沿って形成されることも可能である。
【0068】
ここからは、前述した組み立て式パレットの第2実施例の作動について説明する。
【0069】
添付図面のうち、図10は、図8の「C」部分の正断面図であり、図11図12は、本発明の第2実施例により、第2固定部材が固定解除位置に移動した状態を示した図であり、図13図14は、本発明の第2実施例により、第2固定部材が固定位置に移動した状態を示した図である。
【0070】
図10に示したように、プレート110は、第1軸方向に配置され、支持フレーム120’は、前記プレート110の下部から第2軸方向に配置されて前記プレート110と交差し、プレート110の底面は、支持フレーム120’の安着面121に密着支持される。
【0071】
第2固定部材140’は、支持フレーム120’の内部空間123両側に形成された案内溝124’に沿って挿入され、第1固定部材130’の挿入部131は、プレート110の貫通ホール111と支持フレーム120’の挿入ホール122及び第2固定部材140’の固定ホール141を貫通して支持フレーム120’の内部空間123に挿入され、挿入部131の後端に設けられたヘッド部133がプレート110の上側面に支持されて、第1固定部材130’の挿入位置が案内される。
【0072】
上記のように、第3軸方向に挿入された第1固定部材130’は、挿入部131の両側が第2固定部材140’の固定ホール141に挟まれる状態になり、挿入側への離脱が防止される。したがって、第1固定部材130’と第2固定部材140’を単純はめ込み式で組み立てることによってプレート110と支持フレーム120’の組み立て状態が堅固に維持されるようにすることができる。
【0073】
以下では、第1固定部材130’と第2固定部材140’を組み立てる過程について説明する。
【0074】
まず、図11は、図10のD−D’線断面を示したものであり、図12は、図10のE−E’線断面を示したものである。図11及び図12に示したように、支持フレーム120’の上側安着面121には、支持フレーム120’と交差する方向に配置されたプレート110の底面が安着され、前記プレート110の貫通ホール111が支持フレーム120’の挿入ホール122と連結された状態で、支持フレーム120’の案内溝124’に沿って第2固定部材140’を挿入して、第2固定部材140’を固定解除位置に移動した状態では、固定ホール141の挿入領域141aが貫通ホール111及び挿入ホール122と連結された状態になる。
【0075】
このように、第2固定部材140’が固定解除位置に移動した状態では、貫通ホール111と挿入ホール122及び挿入領域141aに第1固定部材130’の挿入部131を挿入することができる。
【0076】
続いて、図13及び図14に示したように、固定ホール141の挿入領域141aの一側には、固定領域141bが連結されているので、第2固定部材140’を第2軸方向に加圧して固定位置に移動させることができる。
【0077】
すなわち、第2固定部材140’を固定位置に移動させると、第1固定部材130’の挿入部131が固定ホール141の固定領域141b内に位置することになる。このとき、固定領域141bの幅は、第1固定部材130’の挿入部131の幅よりも小さく設定されているので、固定領域141bと接する固定ホール141の両側面が挿入部131の両側面に圧入されて、第1固定部材130’が挿入側に分離することが防止される。
【0078】
一方、第1固定部材130’と第2固定部材140’の分離は、組み立ての逆順で行われるので、これについての具体的な説明は省略する。
【0079】
次に、本発明の第3実施例に係る組み立て式パレットについて説明する。
【0080】
添付図面のうち、図15は、本発明の第2実施例に係る組み立て式パレットの斜視図であり、図16は、図15の「D」部分の分解斜視図である。
【0081】
前記図面で示したような、本発明の第3実施例に係る組み立て式パレットは、プレート110”と、支持フレーム120”と、第1固定部材130”及び第2固定部材140”を含んで構成される。
【0082】
前記プレート110”は、複数設けられて互いに平行に配列される板状の長さ部材からなり、前記プレート110”の断面方向の中央両側には、上下左右がふさがれた形態の凹溝部112がプレート110”の長さ方向に沿って形成され、前記プレート110”の前記支持フレーム120”と向き合う面には、前記凹溝部112と連通する貫通ホール111が複数形成される。このようなプレート110”は、支持フレーム120”の上部と下部にそれぞれ配置されるものとして示したが、支持フレーム120”の上面にのみ配置されることも可能である。
【0083】
前記支持フレーム120”は、前記プレート110”と交差する方向に配置され、前記複数のプレート110”を支持するもので、前記複数のプレート110”を安定的に支持するために複数設けられ、前記プレート110”の長さ方向に沿って離隔配置されることができる。
【0084】
前記支持フレーム120”には、前記プレート110”が密着支持される安着面121が形成され、前記安着面121のうちの貫通ホール111に対応する位置には、支持フレーム120”の内部空間123と連通する挿入ホール122が形成される。前記内部空間123には、前記第2固定部材140”の第2軸Y方向の移動を案内するための案内突起124”が長さ方向に沿って形成される。
【0085】
前記第1固定部材130”は、前記挿入ホール122に挿入され、前記プレート110”を支持フレーム120”に固定する挿入部131と、前記挿入部131の後端部に設けられ、挿入部131をプレート110”に固定するヘッド部133を含み、前記挿入部131の両側の側面には、挿入溝132が支持フレーム120”の長さ方向に沿って陥没形成される。
【0086】
また、前記第1固定部材130”は、ヘッド部133と挿入部131が分離した形態で構成され、前記ヘッド部133にはめねじ部133aが設けられ、前記挿入部131には前記めねじ部133aにねじ結合されるおねじ部131aが設けられ、前記ヘッド部133が前記プレート110”の凹溝部112に挿入された状態で、前記挿入部131のおねじ部131aが前記プレート110”の貫通ホール111を介して前記ヘッド部133のめねじ部133aに結合されることによって、前記第1固定部材130”が前記プレート110”側に堅固に固定されることができる。一方、前記ヘッド部133を凹溝部112に挿入する過程において、ヘッド部133のめねじ部133aがプレート110”の貫通ホール111と一致するように、別途のガイドを介してヘッド部133の挿入位置を案内することが好ましい。
【0087】
前記ヘッド部133は、上下左右が遮られた凹溝部112内に挿入され、第2軸Y及び第3軸Zへの移動が制限され、挿入部131は、めねじ部133aが貫通ホール111を貫通してヘッド部133のめねじ部133aに締結されることによって、第1軸Xへの移動が制限される。
【0088】
前記第2固定部材140”は、前記支持フレーム120”の長さ方向に沿って延長されるバー(bar)形状からなり、前記支持フレーム120”の内部空間123に挿入された状態で、形成された案内突起124”に沿って、第2軸Y方向の移動が案内され、軸方向の移動位置に応じて前記第1固定部材130”の挿入部131を固定または固定解除することができる。
【0089】
具体的には、前記第2固定部材140”の板面には、第1固定部材130”の挿入部131が貫通挿入される貫通ホール111が形成される。このような貫通ホール111の一側には、前記第1固定部材130”の挿入部131が第3軸Z方向に挿入または分離することができる挿入領域141aが形成され、前記貫通ホール111の他側には、前記第1固定部材130”の挿入部131が固定されることができる固定領域141bが形成され、前記固定領域141bの両側には、前記挿入部131の両側に形成された挿入溝132に挿入される固定突起142が設けられる。
【0090】
ここからは、前述した組み立て式パレットの第3実施例の作動について説明する。
【0091】
添付図面のうち、図17は、図15の「F」部分の正断面図であり、図18図19は、本発明の第3実施例により、第2固定部材が固定解除位置に移動した状態を示した図であり、図20図21は、本発明の第3実施例により、第2固定部材が固定位置に移動した状態を示した図である。
【0092】
図17に示したように、プレート110”は、第1軸X方向に配置され、支持フレーム120”は、前記プレート110”の下部から第2軸Y方向に配置され、前記プレート110”と交差し、プレート110”の底面は、支持フレーム120”の安着面121に密着支持される。
【0093】
第1固定部材130”は、ヘッド部133が前記プレート110”の凹溝部112に挿入された状態で、挿入部131のおねじ部131aが前記プレート110”の貫通ホール111を介して前記ヘッド部133のめねじ部133aに結合して、プレート110”に堅固に固定される。
【0094】
前記第1固定部材130”の挿入部131は、前記プレート110”が支持フレーム120”の安着面121に支持された状態で、前記支持フレーム120”の挿入ホール122及び第2固定部材140”の貫通ホール111に挿入されるので、前記プレート110”は、支持フレーム120”から第1軸X及び第2軸Y方向への相対移動が制限される。続いて、前記第2固定部材140”は、支持フレーム120”の内部空間123に挿入された状態で、第2固定部材140”の挿入突起142が第1固定部材130”の挿入部131両側挿入溝132に挿入されるので、前記プレート110”は、支持フレーム120”から第3軸Z方向への相対移動が制限される。
【0095】
すなわち、第1固定部材130”と第2固定部材140”を単純はめ込み式で組み立てることによって、プレート110”と支持フレーム120”の組み立て状態が堅固に維持されるようにすることができる。
【0096】
以下では、第1固定部材130”と第2固定部材140”を組み立てる過程について説明する。
【0097】
まず、図18は、図17のG−G’線断面を示したものであり、図19は、図17のH−H’線断面を示したものである。
【0098】
図18図19に示したように、第1固定部材130”は、ヘッド部133が前記プレート110”の凹溝部112に挿入された状態で、挿入部131のおねじ部131aが前記プレート110”の貫通ホール111を介して前記ヘッド部133のめねじ部133aに結合することによって、プレート110”に堅固に固定される。すなわち、前記ヘッド部133は、上下左右が遮られた凹溝部112内に挿入されて、第2軸Y及び第3軸Zへの移動が制限され、前記挿入部131は、おねじ部131aが貫通ホール111を貫通してヘッド部133に締結されることによって、第1軸Xへの移動が制限されるため、第1固定部材130”は、プレート110”に堅固に固定される。
【0099】
第2固定部材140”は、前記支持フレーム120”の内部空間123へ挿入された状態で、内部空間123に設けられた案内突起124”によって、第2軸X方向への移動が案内され、第1軸X及び第3軸Zへの移動は制限される。
【0100】
このような第2固定部材140”は、支持フレーム120”の内部空間123内で第2軸Y方向に沿って固定位置と固定解除位置に往復移動しながら、固定ホール141に貫通挿入された第1固定部材130”の挿入部131を固定または固定解除することができる。
【0101】
すなわち、固定解除位置では、前記第1固定部材130”の挿入部131が第2固定部材140”の固定ホール141を通過することができるように、第2固定部材140”の板面に形成された固定ホール141の挿入領域141aが支持フレーム120”の挿入ホール122と連通する位置(固定解除位置)に配置され、このときの第2固定部材140”の端部は、支持フレーム120”の端部から突出した状態になる。
【0102】
このように、前記プレート110”に第1固定部材130”が組み立てられ、前記支持プレート110”に第2固定部材140”が組み立てられた状態で、支持フレーム120”の上側安着面121に支持フレーム120”と交差する方向に配置されたプレート110”の底面を定着させると、前記プレート110”に固定された第1固定部材130”の挿入部131が第2固定部材140”の固定ホール141に設けられた挿入領域141aを貫通することになる。
【0103】
続いて、図20及び図21に示したように、固定ホール141の挿入領域141aの一側には、固定領域141bが連結されており、第2固定部材140”を第2軸方向に加圧して固定位置に移動させると、第1固定部材130”の挿入部131が固定ホール141の固定領域141b内に位置することになる。このとき、固定領域141bの両側に形成された固定突起142が挿入部131の両側に形成された挿入溝132に挿入され、第1固定部材130”の挿入部131が挿入側に分離することが防止される。
【0104】
したがって、第1固定部材130”と第2固定部材140”を単純はめ込み式で組み立てることによって、プレート110”と支持フレーム120”の組み立て状態が堅固に維持されるようにすることができる。
【0105】
本発明の権利範囲は、前述した実施例に限定されるものではなく、添付した特許請求の範囲内で様々な形態の実施例で具現することができる。特許請求の範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなく、当該発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば誰でも変形可能な多様な範囲まで本発明の請求範囲の記載の範囲内にあるものとみなす。
【産業上の利用可能性】
【0106】
本発明は、組み立て式パレットに関するものであって、より詳細には、単純はめ込み式で固定される固定部材を用いてパレットを組み立てることにより、迅速かつ堅固に組み立てることができる組み立て式パレットに関するものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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