(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6928207
(24)【登録日】2021年8月11日
(45)【発行日】2021年9月1日
(54)【発明の名称】多分割方式のテープ切断機(Multi−splitting taper dispenser)
(51)【国際特許分類】
B65H 35/07 20060101AFI20210823BHJP
【FI】
B65H35/07 L
【請求項の数】7
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2019-208673(P2019-208673)
(22)【出願日】2019年11月19日
(65)【公開番号】特開2020-138864(P2020-138864A)
(43)【公開日】2020年9月3日
【審査請求日】2019年11月20日
(31)【優先権主張番号】10-2019-0022977
(32)【優先日】2019年2月27日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0040749
(32)【優先日】2019年4月8日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0053147
(32)【優先日】2019年5月7日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521264671
【氏名又は名称】テンドー カンパニーリミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(72)【発明者】
【氏名】オー、ヨン チョル
【審査官】
大山 広人
(56)【参考文献】
【文献】
韓国登録特許第10−1216504(KR,B1)
【文献】
韓国公開特許第10−2011−0074089(KR,A)
【文献】
韓国登録実用新案第20−0395792(KR,Y1)
【文献】
韓国公開特許第10−2006−0003237(KR,A)
【文献】
韓国登録特許第10−1310342(KR,B1)
【文献】
特開2000−063029(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 35/00−35/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒状であり、一側面に締結突起151を備えており、前記円筒状の外周面に沿って形成された回転翼152が複数備えられる回転部材150と、テープが嵌められるテープの回転ローラー170と、を含むテープ切断機であって、
前記回転部材150と、前記テープの回転ローラー170とを内側に固定させながらボディを形成するハウジング110と、
前記回転部材150と、前記テープの回転ローラー170との間に位置して前記テープの巻取り方向と直交する方向に備えら、テープを所望の分割幅で切断する第1のカッター部120と、
前記ハウジング110の内側に前記テープの巻取り方向と直交する方向に備えられ、テープを所望の長さ方向の長さに切断する第2のカッター部130と、を含み、
前記第1のカッター部120は、固定バー121と、前記固定バー121を挿脱する円筒部122とで構成され、
前記円筒部122は、2つ以上の複数で構成され、
前記ハウジング110の上端左右の両側に安着溝111が形成されており、前記安着溝111に前記固定バー121が差し込まれて前記第1のカッター部120が前記テープの巻取り方向と直交する方向に備えられることを特徴とする、
多分割方式のテープ切断機。
【請求項2】
前記第1のカッター部120は、前記ハウジング110に着脱が可能なことを特徴とする請求項1に記載の多分割方式のテープ切断機。
【請求項3】
前記2つ以上の複数で構成される円筒部122のそれぞれに、前記テープの巻取り方向と一致する方向に切断刃123が1つ以上設けられることを特徴とする請求項1に記載の多分割方式のテープ切断機。
【請求項4】
前記第2のカッター部130は、刃支持台131と、前記刃支持台131の一側終端に設けられる刃132と、で構成され、前記刃支持台131の一側終端が回転方向に所定の角度を成して斜めに形成されて前記刃132がテープと垂直を形成しながら接触することを特徴とする請求項1に記載の多分割方式のテープ切断機。
【請求項5】
前記第2のカッター部130は、前記刃132の刃面が一直線状に形成されることを特徴とする請求項4に記載の多分割方式のテープ切断機。
【請求項6】
カバー部180をさらに備え、前記カバー部180は、前記ハウジング110の左右両側の一部が凹んで形成されるカバー安着部112に安着されており、前記第1のカッター部120を上方から覆うことを特徴とする請求項1に記載の多分割方式のテープ切断機。
【請求項7】
前記テープの回転ローラー170は、外周面の一部の左右両側に、前記テープの巻取り方向と直交する方向に1つ以上の切開部で構成されるテンション調節部171をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の多分割方式のテープ切断機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テープ切断機に関するものであって、より詳細には粘着テープを所望の幅で容易に切断することができる多分割方式のテープ切断機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
粘着テープは、日常で多用途に使われており、様々な種類と大きさの粘着テープが発売されて流通している。
【0003】
テープは、粘着面の幅に応じて用途が変わることがあり、消費者は使用の用途に応じて適切な幅の粘着テープを選択して使用することになる。
【0004】
強い粘着力が必要な場合、例えばダンボール箱や梱包袋などに使用する場合には粘着面の幅が広い「梱包テープ」と呼ばれる粘着テープを使用し、より弱い粘着力でも十分な場合、例えば封筒、オフィス用紙などを使用するときには、幅の狭い粘着テープを使用することが一般的である。
【0005】
したがって、粘着テープを様々な用途に頻繁に使用する環境では、様々な幅の粘着テープを種類別に用意することになる。
【0006】
しかし、このような場合、それぞれのテープを別途購入する必要があるので、コストが増加するだけでなく、用意した粘着テープの幅が合わない場合には、適切な幅のテープを新たに購入しなければならない問題点がある。
【0007】
このような場合、既存のテープを所望の幅に合わせて分割して使用すると、別にテープを購入していなくても用途に合わせてテープを活用することができる。
【0008】
ただし、テープを所望の幅に分割するためには、ユーザーがハサミやカッターナイフなど、別の切断手段を使用して、直接所望の幅だけ長さ方向に切らなければならない。
【0009】
ところが、テープを所望の長さだけ切断して机などに貼った状態で、長さ方向に切る場合、粘着面が汚染されてテープの粘着力が弱まる問題がある。
【0010】
一方、韓国特許登録第10−1868994号「テープのカット長さ調節が可能なディスペンサー」のような従来技術による回転式粘着テープ切断機は、粘着テープを所望の長さだけ切断するには便利であるが、前記のような場合に粘着テープを所望の幅だけ切断することができないという欠点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】韓国特許登録第10−1868994号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、前記のような従来技術の問題点を解消するために開発したものであって、粘着テープを所望の幅だけ容易に切断することができる多分割方式のテープ切断機を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明による多分割方式のテープ切断機は、円筒状を有し、一側面に締結突起を備えており、前記円筒状の外周面に沿って終端が
に形成された回転翼が複数備えられる回転部材と、テープが嵌め込まれるテープの回転ローラーとを含み、前記回転部材と前記テープの回転ローラーを内側に固定させながらボディを形成するハウジングと、前記回転部材と前記テープの回転ローラーとの間に位置して前記テープの巻取り方向と直交する方向に備えられる第1のカッター部と、前記ハウジングの内側に前記テープの巻取り方向と直交する方向に備えられる第2のカッター部と、を含むことができる。
【0014】
ここで、前記第1のカッター部は、前記ハウジングに着脱可能である。
【0015】
また、前記第1のカッター部は、固定バーと前記固定バーを挿脱する円筒部とで構成されるが、前記円筒部は2つ以上の複数で構成することができる。
【0016】
また、前記2つ以上の複数で構成される円筒部のそれぞれに前記テープの巻取り方向と一致する方向に切断刃を1つ以上設けることができる。
【0017】
また、前記ハウジングの上端左右の両側に安着溝が形成され、前記安着溝に前記固定バーが差し込まれて前記第1のカッター部が前記テープの巻取り方向と直交する方向に設けられることができる。
【0018】
一方、第2のカッター部は、刃支持台と前記刃支持台の一側終端に備えられる刃とで構成され、前記刃支持台の一側終端が所定の角度で斜めに形成されて前記刃がテープと垂直を成して接触することができる。
【0019】
また、本発明による多分割方式のテープ切断機はカバー部をさらに備えており、前記カバー部は、前記ハウジングの左右両側の一部が凹んで形成されるカバー安着部に安着され、前記第1のカッター部を上方から覆うことができる。
【0020】
一方、前記テープの回転ローラーは、外周面の一部左右の両側に前記テープの巻取り方向と直交する方向に1つ以上の切開部で構成されるテンション調節部をさらに備えることができる。
【発明の効果】
【0021】
以上のような本発明によると、粘着テープをユーザーが所望の幅だけ調整して切断することができるので、別の粘着テープをさらに購入しなくても既存のテープを多様に活用することができる効果がある。
【0022】
特に、幅の広い梱包テープの場合、テープの面積当たりの価格が幅の狭い粘着テープに比べて安価なので、本発明による多分割方式のテープ切断機を用いて、梱包テープを分割して使用する場合には、種類別に粘着テープを備えなければならない場合に比べて、コストをダウンすることができる効果を奏する。
【0023】
また、分割が必要ではない幅の狭いテープや、広いテープの幅そのままの使用が必要な場合には、従来のテープ切断機と同じ方式で幅を分割せずにそのまま使用することができるため、既存の様々な幅の全てのテープに使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の第1の実施例による多分割方式のテープ切断機の全体的な姿を示す図である。
【
図2】第1のカッター部とカバー部とがハウジングに着脱される様子を示す図である。
【
図3】第1のカッター部の構造を詳しく示す図である。
【
図4】切断刃の方向を異にするようにそれぞれの円筒部を固定バーに嵌める一例を示す図である。
【
図5】本発明によるテープ切断機によってテープが切断される過程を示す図である。
【
図6】回転部材とカッターのハンドルを詳しく示す図である。
【
図7】第2のカッター部がテープを切断する様子を詳しく示す図である。
【
図8】第2のカッター部の刃の形状を詳しく示す図である。
【
図9】テープの回転ローラーをより詳しく示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下では、本発明の好ましい実施例と添付した図面を参照して本発明を詳細に説明するが、図面の同一の符号は同一の構成要素を示すことを前提して説明する。
【0026】
発明の詳細な説明または特許請求の範囲において、いずれか一つの構成要素が他の構成要素を「含む」とするとき、これは特に反対する記載がない限り当該構成要素のみからなると限定して解釈せず、他の構成要素をさらに含むことができると理解すべきである。
【0027】
[第1の実施例]
図1は、本発明の第1の実施例による多分割方式のテープ切断機100の全体的な姿を示す図である。
【0028】
ハウジング110は、多分割方式のテープ切断機100のボディを成しており、一側面には、カッターのハンドル160が結合されており、両側端が開放されて貫通する内部空間が形成され、両側端にそれぞれ回転部材150とテープの回転ローラー170が結合される。
【0029】
また、上端の中央部にはカバー安着部112が形成されるが、前記カバー安着部112には、前記カバー部180の足形状と対応する溝が形成されることによって、カバー部180がハウジング110に着脱可能である。
【0030】
回転部材150は、ハウジング110の内部空間の一側端に結合され、回転により巻き取られたテープを第1のカッター部120及び第2のカッター部130に引き渡し、切断されたテープをハウジング110の上面開放空間に移動させ、ユーザーが切断されたテープを取って使用できるようにする。
【0031】
図2は、第1のカッター部120とカバー部180とがハウジング110に着脱される様子を示す図である。
【0032】
ハウジング110の上端の中央部の両側に安着溝111が形成され、前記安着溝111に第1のカッター部120の固定バー141の両終端が差し込まれて第1のカッター部120が安着される。
【0033】
前記第1のカッター部120の上にカバー部180が構成され、前記安着溝111の周辺部が凹んでカバー安着部112が形成され、前記カバー安着部112の上にカバー部180が嵌められて第1のカッター部120を覆う。
【0034】
これによって、上方に形成された切断刃123を設けた第1のカッター部120による事故を防止するとともに、切断刃123を外部の衝撃から保護することができようになる。
【0035】
一方、本実施例では、最初に前記テープの回転ローラー170から解けていくテープ1が前記第1のカッター部120によって、先ず幅方向に分割された後、回転方向に移動する構造で構成されるため、第1のカッター部120が安着される位置は前記回転部材150と前記テープの回転ローラー170との間が好ましい。
【0036】
図3は、第1のカッター部120の構造を詳しく示す図である。
【0037】
第1のカッター部120は、全体的に棒状構造で形成されており、安着溝111に差し込まれる固定バー121と、前記固定バー121が挿通される円筒部122とで構成される。
【0038】
特に、前記円筒部122は、一体ではなく2つ以上の複数に分割して構成されており、前記分割された各円筒部122の一側には、1つ以上の切断刃123が設けられている。
【0039】
ここで、前記各々の円筒部122は、ユーザーが所望する方向に沿って、前記切断刃123が上方または下方を向くように、前記固定バー121にそれぞれ嵌めることができる。
【0040】
図4 は、切断刃123の方向を異にするようにそれぞれの円筒部122を固定バー121に嵌める一例を示す図である。
【0041】
ユーザーは、テープと接触してテープを分割する切断刃123は上方に、テープ分割に使用しない切断刃123は下方を向くように、当該切断刃123が設けられる円筒部122を各々固定バー121に嵌めることができる。
【0042】
図4の(a)は、左側から2番目、4番目の切断刃123が下方を向くように円筒部122が嵌められるため、テープは上方を向けて配置された残りの3つの切断刃123によって幅が4等分に分割される。
【0043】
また、ユーザーは、必要に応じて
図4の(b)のように、全ての切断刃123を上方に向くように円筒部122を嵌めてテープの幅を最大6分割に切断することもできる。
【0044】
前記の
図4の場合は、一例を図示したものであり、ユーザーは所望の分割幅または等分によって、前記それぞれの円筒部122を挿脱して上方を向く切断刃123の配列を自由に調節することができる。
【0045】
これにより、ユーザーはテープを2/1、3/1、4/1 など所望の形で分割することができようになる。
【0046】
一方、前記切断刃123は、前記円筒部122に着脱可能に構成されており、切断刃123が鈍る場合、新しい切断刃に交換することができるように構成する方が好ましい。
【0047】
また、前記固定バー121の断面は、
図3に示されたように方形で構成する方が好ましい。これはテープが切断刃123によって切断されるとき発生する切断刃123とテープとの間の摩擦力により、第1のカッター部120がテープの進行方向に回転しながら切削力が大きく低下される場合が発生するのを、防止することができる効果がある。
【0048】
このため、前記円筒部122に形成される貫通孔も前記固定バー121の断面に合わせて方形で構成する方が好ましい。
【0049】
さらに、本実施例では、円筒部122にそれぞれ1つの切断刃123のみを備えたが、同じ方向に1つ以上の切断刃123を設けることで、分割する方式をさらに細分化することも可能である。
【0050】
図5は、本発明によるテープ切断機によってテープが切断される過程を示す図である。
【0051】
テープロール1は、テープの回転ローラー170に嵌め込まれるが、テープを解くとき粘着面が上方を向くように嵌め込む。
【0052】
ユーザーは、最初にテープ端を取り出して回転部材150の回転翼152の端に付けた後、回転部材150が備えられた位置のハウジング110の一側外部面に備えられたカッターのハンドルを回転させることによって、回転部材150が回転しながらテープロール1からテープを解くようになる。
【0053】
一方、解いたテープは矢印の方向に移動するようになるが、1次的に、第1のカッター部120の上方に通りながら上方を向く切断刃123によって前記解いたテープの幅が多分割されることになる。
【0054】
ただし、前記切断刃を全て下方に向けた場合には、幅が分割されずにテープ1の本来の幅のまま保持される。
【0055】
幅が多分割された状態のテープ1は、ハウジング110の内部空間の底面にテープの巻取り方向と直交する方向に備えられた第2のカッター部130により所定の長さだけ一定に切断される。
【0056】
以後、所望の幅と長さで切断されたテープが回転部材150の回転翼152に接着されたまま回転されて上方に移動するようになる。
【0057】
図6は、回転部材150と、カッターのハンドル160とを詳しく示す図である。
【0058】
図6の(a)に示されるように、回転部材150の中央部は円筒形状で一側面の中央部には締結突起151が形成され、他側面の中央部には締結溝が形成されており、前記円筒形状の外周面に沿って上方に延在し、水車の羽根車と類似する回転翼152が形成される。
【0059】
前記回転翼152の一部は、上端の終端が直角に曲がって
で形成されており、これは上端の終端が一字型の回転翼152と交互に配置する方が好ましい。
【0060】
終端が
で形成されるので、終端に所定の面積が形成され、ここにテープが接着されて固定されるので、回転部材150が回転するとき粘着テープが共に回転することができるようになる。
【0061】
また、前記締結突起151の断面は両終端が円弧形状であり、これを左右両側から直線につなげる形で形成して、カッターのハンドル160が回転するとき発生する回転トルクがより効率よくかけられるようにする方が好ましい。
【0062】
図6の(b)は、カッターのハンドル160をより詳しく示す図であって、好ましくはカッターのハンドル160の背面には、前記回転部材150の締結突起151が挿入される締結溝が形成されており、ハウジング110の一側面に結合されて、ユーザーがカッターのハンドル160を回転させることによって回転部材150を共に回転させる。
【0063】
より詳しく説明すると、前記カッターのハンドル160の背面に形成される締結溝161は、前記回転部材150の締結突起151の断面形状と対応する形状で形成され、前記締結突起151はハウジング110の内側の一側面に形成された貫通孔(未図示)を貫通してカッターのハンドル160の背面に形成された締結溝161に挿入される。
【0064】
また、回転部材150の他側に形成された溝は円形であって、ハウジング110の内側の他側面に前記貫通孔と向かい会うように形成された軸突起(未図示)の断面と対応し、前記回転部材150の溝に前記突起が差し込まれる。
【0065】
これにより、回転部材150は、軸突起から締結溝を連結した直線を軸として回転することができるようになる。
【0066】
ここで、ユーザーがカッターのハンドル160を回転させると、回転力によるトルクが締結突起151に加えられて、締結突起151も共に回転しながら回転部材150の全体が回転する。
【0067】
図7は、第2のカッター部130がテープを切断する様子を詳しく示す図である。
【0068】
第2のカッター部130は、好ましくは、円柱形状の中央部の両断面に溝が形成されており、ハウジング110の内部の両側面の底面に形成された突起が差し込まれることによってハウジング110に結合されて回転できるようになる。
【0069】
好ましくは、円柱表面の長さ方向に沿って上方に延在される複数の刃支持台131が形成されており、前記刃支持台131の上面に刃132が設けられてテープを所望の長さだけ切断することができる。
【0070】
ただし、従来のテープ切断機は、前記刃支持台131が中央部と垂直方向を成してテープと会う地点では、直角を成していないまま切断されるため、切削力が弱く、切断されたテープの断面が滑らかでない問題があった。
【0071】
しかし、本発明によるテープ切断機は、
図7に示されたように刃支持台131の終端部分が回転方向に所定の角度を成して斜めに形成されている。よって、第2のカッター部130の刃132がテープと垂直を形成しながら接触して切断できるように形成される。
【0072】
以上によって、従来のテープ切断機に比べてより切削力が向上し、切断面が均一に形成できるようになる。
【0073】
一方、
図8は、第2のカッター部130の刃132形状を詳しく示す図である。
【0074】
従来のテープ切断機は、第2のカッター部130の刃132に対応する刃がのこぎりの形状で形成されることが一般的である。
【0075】
これによって、テープの切断面ものこぎりの形状の凹凸が生じて滑らかではなく、テープを接着した部分が美観上良くない問題点があった。
【0076】
これに反して、本発明によるテープ切断機では、
図8に図示されたように第2のカッター部130の刃132をのこぎり状ではなく直線状で形成してテープの切断面が一直線ですっきりと形成できるようにする。
【0077】
また、前記刃132の刃面は、所定の角度を有して一側方向に斜めに形成される。
【0078】
ここで、前記所定の角度は、1°〜25°の間の角度で形成する方が好ましい。
【0079】
前記のように所定の角度で斜めに形成することによって、前記刃132がテープと接触してテープを切断する場合、刃面の高い側が先にテープと接触し、以降低い側がテープ面と接触するようになるので、刃が一度にテープと接触するようになる場合よりも切断力が向上する効果がある。
【0080】
図9は、テープの回転ローラー170をより詳しく示す図である。
【0081】
テープの回転ローラー170は、テープロール1の芯材部分が嵌められる部分であって、テープロール1が回転中にカッター機の外側に抜け出さないようにテープロール1を固定させる役割をする。
【0082】
本発明では、テープの回転ローラー170の周りの長さをテープの芯材の周りの長さよりもやや大きく形成し、前記テープの回転ローラーの一側にテープの巻取り方向と直交する方向に1つ以上の切開部で構成されるテンション調節部171を備える。
【0083】
これによって、テープロール1の芯材を嵌めるとき、前記切開部が圧力を受けて切開部の幅が小さくなり、前記テープロール1の芯材が前記テープの回転ローラーに嵌め込まれ、嵌め込まれた以後にも前記切開部の弾性力によってテープの回転ローラー170がテープロール1の芯材を外側方向に押す力を加えることで、従来のテープ切断機よりテープロール1をしっかりと固定することができる。
【0084】
以上、様々な実施例を介して本発明の技術的思想を説明した。
【0085】
本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明の記載事項から前記説明した実施例を多様に変形したり、変更できることは自明である。また、たとえ明示的に図示したり、説明していないとしても、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明の記載事項から本発明による技術的思想を含む様々な形態の変形を行うことができるのは自明であり、これは依然として本発明の権利範囲に属する。添付する図面を参照して説明された前記の実施例は、本発明を説明するための目的で記述されたものであり、本発明の権利範囲はこれらの実施例に限定されない。
【符号の説明】
【0086】
1 テープ
100 多分割方式のテープ切断機
110 ハウジング
111 安着溝
112 カバー安着部
120 第1のカッター部
121 固定バー
122 円筒部
123 切断刃
130 第2のカッター部
131 刃支持台
132 刃
150 回転部材
151 締結突起
152 回転翼
160 カッターのハンドル
161 締結溝
170 テープの回転ローラー
171 テンション調節部
180 カバー部