(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【0003】
本発明は、二重保護の効果を達成するために、スタック構造部に埋め込まれたスペーサとスタック構造部をコンフォーマルに覆う誘電体層とを有するメモリデバイスを提供する。
【0004】
本発明は、スタック構造部の上部の保護を高めるためにスペーサがスタック構造部に埋め込まれ、それによってゲート置換プロセス中のプロセスマージンを改善するメモリデバイスの製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、基板、複数のスタック構造部、スペーサ、誘電体層、および複数のコンタクトプラグを含むメモリデバイスを提供する。前記スタック構造部は前記基板上に配置される。前記スペーサは、前記スタック構造部の上部の幅が下部の幅よりも小さくなるように、前記スタック構造部に埋め込まれる。前記誘電体層は、前記スタック構造部と前記スペーサをコンフォーマルに覆う。前記コンタクトプラグは、それぞれ前記スタック構造部の間の基板上に配置される。
【0006】
本発明の一実施形態では、前記メモリデバイスはさらに、前記スタック構造部の下部と前記誘電体層の間に配置され且つ前記スペーサと前記誘電体層の間を延在する酸化物層を含み、前記スタック構造部の上部の側壁上に位置する前記酸化層の厚さは前記スタック構造部の下部の側壁に位置する前記酸化物層の厚さよりも小さい。
【0007】
本発明の一実施形態では、前記スタック構造部の上部の側壁上に位置する前記誘電体層の厚さは、前記スタック構造部の下部の側壁上に位置する前記誘電体層の厚さより大きい。
【0008】
本発明の一実施形態では、前記スペーサの側壁は、前記スタック構造部の下部の側壁と実質的に同一平面にある。
【0009】
本発明の一実施形態では、前記コンタクトプラグは均一な幅を有する自己整合構造である。
【0010】
本発明は、以下のステップを含むメモリデバイスの製造方法を提供する。それらのステップは、基板上に積層を形成するステップ、該積層をパターン化して該積層に複数の開口部を形成するステップ、該開口部の側壁にスペーサを形成するステップ、該スペーサをマスクとして使用して第1のエッチングプロセスを実行して複数のスタック構造部を形成するステップで、前記スペーサが前記スタック構造部に埋め込まれるため前記スタック構造部の上部の幅が下部の幅よりも小さくなる、ステップ、前記スタック構造部および前記スペーサに誘電体層を形成するステップ、および前記スタック構造部の間の基板上に複数のコンタクトプラグを形成するステップ、を含む。
【0011】
本発明の一実施形態では、前記メモリデバイスの製造方法は、前記誘電体層を形成する前に、in−situ蒸気生成プロセスを実行して、前記スタック構造部の側壁に酸化物層を形成するステップをさらに含み、このステップで前記スタック構造部の上部の側壁に位置する酸化物層の厚さが前記スタック構造部の下部の側壁に位置する酸化物層の厚さよりも小さくなる。
【0012】
本発明の一実施形態では、前記コンタクトプラグを形成するステップは、以下のステップを含む。すなわち、第1の導電性材料を基板上に形成して前記スタック構造部の間の空間に充填し、前記第1の導電材料を複数の導電層にパターン化し、置換プロセスを実行して前記導電層をコンタクトプラグと置き換えるステップを含む。
【0013】
本発明の一実施形態では、前記置換プロセスはさらに以下のステップを含む。すなわち、第2のエッチングプロセスを実行して前記導電層を除去し、前記スタック構造部の間に複数のコンタクト開口部をそれぞれ形成し、このステップで前記コンタクト開口部が基板を露出する。複数のコンタクトプラグを形成するために、第2の導電材料を前記コンタクト開口部に充填する。
【0014】
本発明の一実施形態では、前記第1の導電性材料は前記第2の導電性材料とは異なる。
【発明の効果】
【0015】
上記に基づいて、本実施形態では、スペーサがスタック構造部に埋め込まれ、その後誘電体層がスタック構造部をコンフォーマルに覆うように形成される。この場合、スペーサと誘電体層が二重保護構造を形成してスタック構造部の上部の保護を強化することができ、それによりゲート置換プロセス中のプロセスマージンを改善することができる。
【0016】
本開示の上述の特徴および利点をより分かりやすくするために、いくつかの実施形態を図面とともに以下で詳細に説明する。
【0017】
添付の図面は、本発明のさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれ、その一部を構成するものである。図面は、本発明の実施形態を例示し、その説明とともに、本発明の原理を説明するのに役立つものである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1A〜
図1Kは本発明の一実施形態のメモリデバイスの製造プロセスの断面図である。
【0020】
図1Aを参照するに、本実施形態は、以下のステップを含むメモリデバイス10(
図1Kに示す)の製造方法を提供する。まず、基板100、積層102、およびマスクパターン114を含む初期構造が提供される。一実施形態では、基板100は、半導体基板、半導体化合物基板、またはセミコンダクタオーバインシュレータ(SOI)基板とすることができる。本実施形態では、基板100はシリコン基板とすることができ、
図1Aの断面は、例えば、活性領域に沿って延びている。
【0021】
図1Aに示すように、具体的には、基板100上に積層102が配置される。具体的には、積層102は、下から上に、誘電体層104、第1導電層106、誘電体層108、第2導電層110、およびキャップ層112を含む。一実施形態では、誘電体層104の材料は誘電体材料を含み、例えば、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、高い誘電率(k>4)を有する誘電体材料、またはそれらの組み合わせとしてよい。第1導電層106の材料は導電材料を含み、例えば、金属材料、ポリシリコン、またはそれらの組み合わせとしてよい。誘電体層108の材料は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、またはそれらの組み合わせを含み、例えば、酸化物−窒化物−酸化物(ONO)からなる複合層としてよい。第2導電層110の材料は導電材料を含み、例えば、金属材料、ポリシリコン、またはそれらの組み合わせとしてよい。キャップ層112の材料は誘電体材料を含み、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、またはそれらの組み合わせとしてよい。
【0022】
図1Aに示すように、積層102の上にマスクパターン114が設けられる。一実施形態では、マスクパターン114の材料は、例えば炭素、フォトレジスト等の適切な材料としてよい。
【0023】
図1Aおよび
図1Bを参照するに、積層102に複数の開口部115を形成するために積層102がパターン化される。詳細には、マスクパターン114をマスクとしてエッチングプロセスが実行され、キャップ層112の一部分及び第2導電層の一部分が除去される。次に、マスクパターン114が除去される。この場合、
図1Bに示すように、第2導電層110aは、主部110mと、主部110m上に位置する突出部110pとを含む。突出部110pは、主部110mの上面から突出し、キャップ層112aは突出部110p上に位置する。
【0024】
図1Bに示すように、スペーサ116が開口部115の側壁上に形成される。いくつかの実施形態では、スペーサ116は、キャップ層112aの表面と第2導電層110a表面をコンフォーマルに覆うスペーサ材料(図示せず)を基板100上に形成することにより形成され、その後、異方性エッチングプロセスが実行され、スペーサ材料の一部が除去されて主部110mが露出される。一実施形態では、スペーサ材料は誘電体材料を含む。本実施形態では、スペーサ材料は窒化シリコンであってよい。別の実施形態では、スペーサ116の厚さ116tは0nm〜20nmの間とすることができ、例えば約5nmとしてよい。
【0025】
図1Bおよび
図1Cを参照するに、スペーサ116をマスクとして第1のエッチングプロセスが実行されて複数のスタック構造部122が形成される。詳細には、第1のエッチングプロセスにおいて、キャップ層112aおよびスペーサ116で覆われてない第2導電層110aおよび下層の誘電体層108、下層の第1導電層106、および下層の誘電体層104はすべて除去されて基板100を露出する。この場合、複数のスタック構造部122が基板100上に形成され、スペーサ116がスタック構造部122の上部側壁122S2に形成される。
【0026】
具体的には、
図1Cに示すように、スタック構造部122の1つは、下から上に、トンネル誘電体層124、フローティングゲート126、ゲート間誘電体層128、制御ゲート130、およびキャップ層132を含む。制御ゲート130は、下部130aと上部130bとを含む。スペーサ116は、キャップ層132の側壁および上部130bの側壁S2を覆う。一実施形態では、下部130aの幅W1は、上部130bの幅W2よりも大きく、下部130aの高さH1対上部130bの高さH2の比(H1/ H2)は約0〜2である。ただし、本発明はこれに限定されない。他の実施形態では、高さH1対高さH2の比(H1/ H2)は、必要に応じて調整することができる。
【0027】
別の観点から、スタック構造部122の1つはまた、下部122aと上部122bに分割され、下部122aと上部122bとの間の界面は、下部130aと上部130bとの間の界面と同じである。いくつかの実施形態では、スペーサ116がスタック構造部122の上部122bに埋め込まれるため、スタック構造部122の上部122bの幅W2がその下部122aの幅W1より小さくなる。代替実施形態では、スペーサ116とスタック構造部122は同じエッチングプロセスで形成されるため、スペーサ116の側壁116sは、制御ゲート130の下部130aの側壁S1と実質的に同一平面にある。代替実施形態では、下部130aの幅W1は、上部130bの幅W2とスペーサ116の厚さ116tとの合計に等しい。
【0028】
図1Cに示すように、スタック構造部122が形成された後、複数のドープ領域120がスタック構造部122の間の基板100内にそれぞれ形成される。一実施形態では、ドープ領域120は、基板100と反対の導電型を有する。例えば、基板100がP導電型にドープされている場合、ドープ領域120はN導電型にドープされ、およびその逆もある。本実施形態では、ドープ領域120はメモリデバイスのソース/ドレイン(S/D)領域とみすことができ、スタック構造部122はメモリデバイスのワード線ゲート構造とみすことができる。別の実施形態では、S/D領域の抵抗値を低減するためにドープ領域120上にシリサイド層(図示せず)がさらに形成される。
【0029】
図1Dに参照するに、スタック構造部122の側壁122s上に酸化物層138を形成するためにin−situ蒸気生成(ISSG)プロセスが実行される。本実施形態では、ISSGプロセスによって、異方性エッチングプロセスにより損傷したスタック構造部122の表面を酸化または修復することができる。一実施形態では、スペーサ116がスタック構造部122の上部122bの側壁122s2を覆うため、
図1Dに示すように、スタック構造部122の下部122aの側壁122s1に位置する酸化物層138の厚さT1はスタック構造部122の上部122bの側壁122s2を覆う酸化物層138の厚さT2より大きくなる。別の実施形態では、制御ゲート130の下部130aの側壁S1に位置する酸化物層138の厚さT1は、制御ゲート130の上部130bの側壁S2に位置する酸化物層138の厚さT2よりも大きくなる。代替実施形態では、酸化物層138の厚さT1は、0nm〜20nmの間、例えば約5nmとしてよく、酸化物層138の厚さT2は、0nm〜10nmの間、例えば約1nmとしてよい。
【0030】
図1Dおよび
図1Eを参照するに、誘電体層140、142、および144がスタック構造部122上に順次形成される。誘電体層140、142、および144は、スタック構造部122の表面をコンフォーマルに覆う。一実施形態では、誘電体層140は、例えば、酸化物(酸化ケイ素)を含み、誘電体層142は窒化物(例えば、窒化ケイ素)を含み、誘電体層144は酸化物(例えば、酸化ケイ素)を含む。誘電体層140、142、および144は、化学気相堆積法、原子層堆積法などの適切な形成方法によって形成することができる。誘電体層140の厚さは、0nm〜20nmの間、例えば約5nmとしてよい。誘電体層142の厚さは、0nm〜20nmの間、例えば約10nmとしてよい。誘電体層144の厚さは、0nm〜30nmの間、例えば約24nmとしてよい。
【0031】
誘電体層140、142、および144が形成された後、第1の導電材料146がスタック構造部122の間の空間内に充填され且つスタック構造部122の上面を覆うように基板100上に形成される。いくつかの実施形態では、第1の導電材料146は、例えば、ドープポリシリコン、アンドープポリシリコン、またはそれらの組み合わせとすることができる。
【0032】
その後、マスクパターン148が第1の導電性材料146上に形成される。
図1Eに示すように、マスクパターン148は、スタック構造部122の間のドープ領域120に対応する。いくつかの実施形態では、マスクパターン148の材料は、例えば、炭素、フォトレジストなどの適切な材料とすることができる。別の実施形態では、マスクパターン148は、シリコン層、金属層、炭素層、またはそれらの組み合わせを含むハードマスク層とすることができる。
【0033】
図1Eおよび
図1Fを参照するに、第1の導電材料146は複数の導電層146aにパターン化される。詳細には、マスクパターン148をマスクとして使用し、第1の導電材料146の一部分をスタックパターン122上の誘電体層144を露出するように除去することによって、導電層146aを形成する。この場合、一実施形態では、導電層146aは、(上面図で)ストリップ形状とすることができ、これは、例えば、ダミーのソースコンタクトプラグとすることができる。別の実施形態では、導電層146aは、アイランド構造(上面図で)またはピラー構造(断面図で)とすることができ、例えば、ダミーのドレインコンタクトプラグとすることもできる。ここで、いわゆる「ダミー」とは、後続の交換プロセスによって除去される構造を指す。
【0034】
図1G〜
図1Kを参照するに、導電層146aを複数のコンタクトプラグ156と置き換えるために置換プロセスが実行される。具体的には、
図1Gに示すように、誘電体層150が基板100上に形成される。誘電体層150は導電層146aの間の空間に充填され、マスクパターン148の上面148tを覆う。いくつかの実施形態では、誘電体層150の材料は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、スピンオン誘電体(SOD)、またはそれらの組み合わせを含むことができる。
【0035】
図1Gおよび
図1Hを参照するに、誘電体層150の一部を除去してマスクパターン148の上面148tを露出させる平坦化プロセスが実行される。この場合、マスクパターン148の上面148tおよび誘電体層150aの上面150tは同一平面にあると見なせる。
【0036】
図1Hおよび
図1Iを参照するに、スタック構造部122の間のドープ領域120上に複数の開口部152(コンタクト開口部とも呼ばれる)を形成するために、マスクパターン148およびその下の導電層146aを除去する第2のエッチングプロセスが実行される。いくつかの実施形態では、第2のエッチングプロセスは、第1のエッチングステップと第2のエッチングステップを含む。まず、導電層146aを露出させるために、マスクパターン148を除去する第1エッチングステップが実行される。次に、基板100を露出させるために、導電層146aを除去する第2のエッチングプロセスが実行される。この場合、
図1Iに示すように、複数の開口部152がそれぞれスタック構造部122の間のドープ領域120上に形成される。一実施形態では、開口部152の形成はマスクをドープ領域120と整列させる必要がないので、開口部152は自己整合開口部と見なすことができる。自己整合開口部152の1つは、下部開口部152aおよび上部開口部152bを含む。本実施の形態では、
図1Iに示すように、上部開口部152bの幅W4は下部開口部152aの幅W3よりも大きい。この幅の差は、酸化物層138の厚さの差によるものである。上部が広く底部が狭い開口部152は、後続のコンタクトプラグ156の形成を容易にする。
【0037】
いくつかの実施形態では、マスクパターン148と導電層146aは異なる材料を有するため、第1のエッチングステップおよび第2のエッチングステップは、エッチング用に異なるエッチングガスを用いるドライエッチングプロセスまたはエッチング用に異なるエッチング溶液を用いるウェットエッチングプロセスを含む。具体的には、第1エッチングステップにおいて、マスクパターン148は、誘電体層150aおよび導電層146aに対して高いエッチング選択比を有する。すなわち、第1のエッチングステップ中に、マスクパターン148は除去または完全に除去され、誘電体層150aおよび導電層146aは少量除去されるだけである。同様に、第2のエッチングステップにおいて、導電層146aと誘電体層150aは高いエッチング選択比を有する。すなわち、第2のエッチングステップ中に、導電層146aは除去または完全に除去され、誘電体層150aは少量除去されるだけである。
【0038】
本実施形態では、両方とも窒化ケイ素からなるスペーサ116および誘電体層142が二重保護を達成するために使用されていることに留意されたい。特に、マスクパターン148の形成においてオーバーラップシフトが生じたとしても、スタック構造部122(特に上部122b)は第2のエッチングプロセスによる損傷から保護されるため、スタック構造部122の完全性が維持され、信頼性が向上する。言い換えれば、本実施形態では、置換プロセス(特に第2のエッチングプロセス)中のプロセスマージンを高めることができる。さらに、
図1Iに示すように、上部が広く底部が狭い開口部152は、導電層146aの完全な除去、特に下部開口部152aの導電層146aの除去を容易にする。
【0039】
図1Iおよび
図1Jを参照するに、下部開口部152aの両側の誘電体層144の一部を除去するためにトリミングプロセスが実行され、それにより下部開口部152aが広げられる。この場合、
図1Jにおいて、トリミングされた開口部154は均一な幅W5を有する。すなわち、断面図から、開口部154は、基板100の上面に実質的に垂直な側壁を有する長方形とすることができる。一実施形態では、開口部154の幅W5は上部開口部152bの幅W4より大きいかそれに等しくすることができる。いくつかの実施形態では、トリミングプロセスは、反応性イオンエッチング(RIE)プロセスなどのドライエッチングプロセスを含む。
【0040】
図1Jおよび
図1Kを参照するに、開口部154に第2の導電性材料を充填して複数のコンタクトプラグ156を形成することにより、本実施形態のメモリデバイス10が完成する。一実施形態では、第2の導電材料は第1の導電材料146とは異なる。別の実施形態では、第2の導電材料は金属材料(例えば、W、Cu、AlCuなど)、バリア金属(例えば、Ti、TiN、Ta、TaNなど)、またはそれらの組み合わせとすることができ、電気メッキ、物理蒸着(PVD)、または化学蒸着などの適切な形成方法によって形成することができる。本実施形態では、コンタクトプラグ156の形成はドープ領域120との位置合わせにマスクを必要としないため、コンタクトプラグ156は自己整合コンタクトプラグと見なすことができる。代替実施形態では、
図1Kに示されるように、自己整合コンタクトプラグ156の1つは均一な幅W6を有し、0nm〜80nmの間、例えば40nmとすることができる。
【0041】
図1Kを参照するに、本実施形態のメモリデバイス10は、基板100、複数のスタック構造部122、スペーサ116、酸化物層138、誘電体層140、142、144、および150a、および複数のコンタクトプラグ156を含む。スタック構造部122は、基板100上に配置される。スペーサ116は、スタック構造部122の上部122bの幅W2がその下部122aの幅W1より小さくなるように、スタック構造部122に埋め込まれる。誘電体層140、142、および144は、スタック構造部122およびスペーサ116をコンフォーマルに覆う。以後、3つの誘電体層140、142、および144は、全体で1つの誘電体層141とみなす。酸化物層138は、スタック構造部122の下部分122aと誘電体層141の間に配置され且つスペーサ116と誘電体層141の間を延在する。コンタクトプラグ156は、それぞれ、スタック構造部122の間の基板100上に配置される。
【0042】
いくつかの実施形態では、
図1Dに示すように、スタック構造部122の下部122aの側壁122s1に位置する酸化物層138の厚さT1は、スタック構造部122の上部122bの側壁122s2に位置する酸化物層138の厚さT2よりも大きい。この場合、スタック構造部122の上部122bの側壁122s2に位置する誘電体層141の厚さT4は、スタック構造部122の下部122aの側壁122s1に位置する誘電体層141の厚さT3よりも大きい。すなわち、コンタクトプラグ156の幅W6が一定である場合、より厚い誘電体層141がスタック構造部122の上部122bの側壁122s2を覆い、これにより、スタック構造部122の上部122bの保護が強化され、第2のエッチングプロセスによる損傷を防ぐことができるため、スタック構造部122の完全性を維持することができる。
【0043】
上記に基づいて、本発明では、スペーサがスタック構造部に埋め込まれ、その後誘電体層がスタック構造部をコンフォーマルに覆うように形成される。この場合、スペーサと誘電体層が二重の保護構造を形成してスタック構造部の上部の保護を強化することができ、それによりゲート置換プロセス中のプロセスマージンを改善することができる。