特許第6931706号(P6931706)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6931706メッセージレコードの結合と表示方法、および端末装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6931706
(24)【登録日】2021年8月18日
(45)【発行日】2021年9月8日
(54)【発明の名称】メッセージレコードの結合と表示方法、および端末装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20210826BHJP
【FI】
   G06F13/00 650B
【請求項の数】12
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2019-540069(P2019-540069)
(86)(22)【出願日】2017年1月25日
(65)【公表番号】特表2020-509460(P2020-509460A)
(43)【公表日】2020年3月26日
(86)【国際出願番号】CN2017072682
(87)【国際公開番号】WO2018137207
(87)【国際公開日】20180802
【審査請求日】2019年9月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】モウ,レイ
【審査官】 佐々木 洋
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−106592(JP,A)
【文献】 特開2014−198168(JP,A)
【文献】 国際公開第2016/122713(WO,A1)
【文献】 特開2014−198169(JP,A)
【文献】 特開2016−212878(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メッセージレコードの結合および表示方法であって、
第1端末装置によって、該第1端末装置のメッセージレコードを取得し、かつ、第2端末装置のメッセージレコードを取得するステップであり、前記第1端末装置のメッセージレコードは、第1メッセージのメッセージコンテンツおよび前記第1メッセージのカジュアルタイムを含み、かつ、前記第2端末装置のメッセージレコードは、第2メッセージのメッセージコンテンツおよび前記第2メッセージのカジュアルタイムを含む、ステップと、
前記第1端末装置によって、前記第1メッセージの前記メッセージコンテンツおよび前記第2メッセージの前記メッセージコンテンツを、前記第1メッセージの前記カジュアルタイムおよび前記第2メッセージの前記カジュアルタイムに基づいてソートするステップと、
前記第1端末装置によって、前記第1メッセージの前記メッセージコンテンツおよび前記第2メッセージの前記メッセージコンテンツを順序通りに表示するステップと、
を含み、
前記第1メッセージは、前記第1端末装置によって送信されることを要するメッセージであり、かつ、前記方法は、さらに、
前記第1端末装置によって、前記第1メッセージの前記カジュアルタイムを記録するステップであり、前記第1メッセージの前記カジュアルタイムは、初期時間、第1持続時間、および、第2持続時間に基づいて決定される、ステップを含み、
前記初期時間は、前記第1端末装置がインスタントメッセージング(IM)アプリケーションへ成功裡にログインした協定世界時であり、前記第1持続時間は、前記第1端末装置のスタート時点から前記第1端末装置が前記IMアプリケーションへ成功裡にログインした時点までの持続時間であり、前記スタート時点は、前記第1端末装置が電源オンされた時点であり、かつ、前記第2持続時間は、前記第1端末装置の前記スタート時点から前記第1メッセージが送信されることを要するのを前記第1端末装置が検出した時点までの持続時間である、
方法。
【請求項2】
前記第1メッセージの前記カジュアルタイムは、前記第1メッセージが送信された協定世界時であり、かつ、
前記第2メッセージの前記カジュアルタイムは、前記第2メッセージが送信された協定世界時である、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、さらに、
前記第1端末装置によって、前記第1メッセージをサーバへ送信するステップと、
前記第1端末装置によって、前記第1メッセージであり、かつ、前記サーバによって送信されるものである前記カジュアルタイムを受信するステップであり、前記第1メッセージの前記カジュアルタイムは、前記サーバが前記第1メッセージを受信した協定世界時である、ステップを含む、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、さらに、
前記第1端末装置によって、前記第1メッセージであり、かつ、サーバによって送信されるものである前記カジュアルタイムを受信するステップであり、前記第1メッセージの前記カジュアルタイムは、前記サーバが前記第1メッセージを前記第1端末装置へ送信した協定世界時である、ステップを含む、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
前記第1端末装置の前記メッセージレコードは、さらに、前記第1メッセージの表示タイムを含み、前記方法は、さらに、
前記第1端末装置によって、第3メッセージの表示タイムを取得するステップであり、前記第3メッセージは、前記第1メッセージの前に表示され、かつ、自身の表示タイムが表示されているメッセージであり、かつ、前記第3メッセージの前記表示タイムは、前記第1端末装置の前記メッセージレコードに含まれるか、または、前記第2端末装置の前記メッセージレコードに含まれている、ステップを含み、
前記第1メッセージの前記表示タイムと前記第3メッセージの前記表示タイムとの間の差異が事前設定された閾値より大きいと決定した場合に、前記第1端末装置によって、前記第1メッセージの前記表示タイムを表示する、
請求項1乃至いずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第2端末装置の前記メッセージレコードは、さらに、前記第2メッセージの表示タイムを含み、前記方法は、さらに、
前記第1端末装置によって、第4メッセージの表示タイムを取得するステップであり、前記第4メッセージは、前記第2メッセージの前に表示され、かつ、自身の表示タイムが表示されているメッセージであり、かつ、前記第4メッセージの前記表示タイムは、前記第1端末装置の前記メッセージレコードに含まれるか、または、前記第2端末装置の前記メッセージレコードに含まれている、ステップを含み、
前記第2メッセージの前記表示タイムと前記第4メッセージの前記表示タイムとの間の差異が事前設定された閾値より大きいと決定した場合に、前記第1端末装置によって、前記第2メッセージの前記表示タイムを表示する、
請求項1乃至いずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
プロセッサおよびディスプレイを含む端末装置であって、
前記プロセッサは、
前記端末装置のメッセージレコードを取得し、第2端末装置のメッセージレコードを取得する、ように構成されており、
前記端末装置の前記メッセージレコードは、第1メッセージのメッセージコンテンツおよび前記第1メッセージのカジュアルタイムを含み、かつ、
前記第2端末装置の前記メッセージレコードは、第2メッセージのメッセージコンテンツおよび前記第2メッセージのカジュアルタイムを含み、かつ、
前記第1メッセージの前記メッセージコンテンツおよび前記第2メッセージの前記メッセージコンテンツを、前記第1メッセージの前記カジュアルタイムおよび前記第2メッセージの前記カジュアルタイムに基づいてソートする、ように構成されており、
前記ディスプレイは、前記第1メッセージの前記メッセージコンテンツおよび前記第2メッセージの前記メッセージコンテンツを、前記プロセッサがソートを実行した後で取得されたシーケンスに基づいて表示する、ように構成されており、
前記第1メッセージは、前記端末装置によって送信されることを要するメッセージであり、かつ、前記端末装置は、さらに、メモリを含み、
前記メモリは、前記第1メッセージの前記カジュアルタイムを記録するように構成されており、前記第1メッセージの前記カジュアルタイムは、初期時間、第1持続時間、および、第2持続時間に基づいて決定され、かつ、
前記初期時間は、前記端末装置がインスタントメッセージング(IM)アプリケーションへ成功裡にログインした協定世界時であり、前記第1持続時間は、前記端末装置のスタート時点から前記端末装置が前記IMアプリケーションへ成功裡にログインした時点までの持続時間であり、前記スタート時点は、前記端末装置が電源オンされた時点であり、かつ、前記第2持続時間は、前記端末装置の前記スタート時点から前記第1メッセージが送信されることを要するのを前記端末装置が検出した時点までの持続時間である、
端末装置。
【請求項8】
前記第1メッセージの前記カジュアルタイムは、前記第1メッセージが送信された協定世界時であり、かつ、
前記第2メッセージの前記カジュアルタイムは、前記第2メッセージが送信された協定世界時である、
請求項に記載の端末装置。
【請求項9】
前記第1メッセージは、前記端末装置から送信されることを要するメッセージであり、かつ、前記端末装置は、さらに、無線周波数(RF)回路を含み、
前記RF回路は、
サーバへ前記第1メッセージを送信し、かつ、
前記第1メッセージであり、かつ、前記サーバによって送信されるものである前記カジュアルタイムを受信する、ように構成されており、
前記第1メッセージの前記カジュアルタイムは、前記サーバが第1メッセージを受信した協定世界時である、
請求項7または8に記載の端末装置。
【請求項10】
前記第1メッセージは、前記端末装置によって受信されたメッセージであり、かつ、前記端末装置は、さらに、無線周波数(RF)回路を含み、
前記RF回路は、前記第1メッセージであり、かつ、サーバによって送信されるものである前記カジュアルタイムを受信する、ように構成されており、前記第1メッセージの前記カジュアルタイムは、前記サーバが前記第1メッセージを前記端末装置へ送信した協定世界時である、
請求項7または8に記載の端末装置。
【請求項11】
前記端末装置の前記メッセージレコードは、さらに、前記第1メッセージの表示タイムを含み、
前記プロセッサは、さらに、
第3メッセージの表示タイムを取得する、ように構成されており、
前記第3メッセージは、前記第1メッセージの前に表示され、かつ、自身の表示タイムが表示されているメッセージであり、かつ、
前記第3メッセージの前記表示タイムは、前記端末装置の前記メッセージレコードに含まれるか、または、前記第2端末装置の前記メッセージレコードに含まれており、かつ、
前記第1メッセージの前記表示タイムと前記第3メッセージの前記表示タイムとの間の差異を決定する、ように構成されており、かつ、
前記ディスプレイは、さらに、
前記第1メッセージの前記表示タイムと前記第3メッセージの前記表示タイムとの間の差異が事前設定された閾値より大きいと前記プロセッサが決定した場合に、前記第1メッセージの前記表示タイムを表示する、ように構成されている、
請求項7乃至10いずれか一項に記載の端末装置。
【請求項12】
前記第2端末装置の前記メッセージレコードは、さらに、前記第2メッセージの表示タイムを含み、
前記プロセッサは、さらに、
第4メッセージの表示タイムを取得する、ように構成されており、
前記第4メッセージは、前記第2メッセージの前に表示され、かつ、自身の表示タイムが表示されているメッセージであり、かつ、
前記第4メッセージの前記表示タイムは、前記端末装置の前記メッセージレコードに含まれるか、または、前記第2端末装置の前記メッセージレコードに含まれており、かつ、
前記第2メッセージの前記表示タイムと前記第4メッセージの前記表示タイムとの間の差異を決定する、ように構成されており、かつ、
前記ディスプレイは、さらに、
前記第2メッセージの前記表示タイムと前記第4メッセージの前記表示タイムとの間の差異が事前設定された閾値より大きいと前記プロセッサが決定した場合に、前記第2メッセージの前記表示タイムを表示する、ように構成されている、
請求項7乃至11いずれか一項に記載の端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、通信分野に関する。そして、特定的には、メッセージレコードの結合と表示方法、および端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
インスタントメッセージング(Instant Messaging、IM)は、ユーザがネットワーク上にプライベートチャットルームを確立するのを可能にするリアルタイム通信サービスである。WeChatおよびFetionといったIMアプリケーションが広く使用されているので、ユーザは移動電話(mobile phone)やタブレット端末(Pad)といった端末にIMアプリケーションをインストールし、そして、チャット(chatting)を行うためにインストールされたIMアプリケーションを使用し得る。
【0003】
従来技術では、ユーザがチャットを行うためにIMアプリケーションを使用するプロセスにおいて、端末装置は、端末装置のメッセージレコードの中に、チャットで生成されたメッセージのメッセージコンテンツ(message content)およびメッセージの表示タイム(display time)の両方を保管する。メッセージの表示タイムは、特定的に、以下のとおりである。メッセージが端末装置から送信されることを要するメッセージである場合に、表示タイムは、端末装置のローカルタイム(local time)である。メッセージが、端末装置が受信したメッセージである場合、表示タイムは、サーバがメッセージを送信した協定世界時(Universal Time Coordinated、UTC)および端末装置が置かれているタイムゾーンに基づいた計算を通じて取得される。加えて、移動電話やPadといった端末装置の普及に伴い、異なる端末装置上で同じアカウントを用いたユーザによって行われるチャットが広まっている。この場合に、ユーザによって行われたチャットにおいて生成されたメッセージレコードは、異なる端末装置の中に保管される。ユーザが異なる端末装置上で一緒にメッセージレコードを表示することを要する場合に、ユーザは、たいてい、異なる端末装置のメッセージレコードを結合(combine)し、そして、端末装置のメッセージレコードの中に保管されたメッセージの表示タイムに基づいて端末装置がメッセージレコードをソートした後で、結合されたメッセージレコードを順序通りに表示する。
【0004】
以上の説明から、メッセージの表示タイムは、端末装置のローカルタイムまたは端末装置が配置されているタイムゾーンによって決定されることが学習され得る。ユーザが異なる端末装置のメッセージレコードを結合することを要する場合に、メッセージレコードが結合されることを要する端末装置のローカルタイムが一致しない場合、または、メッセージレコードが結合されることを要する端末装置が配置されているタイムゾーンが一致しない場合には、結合されたメッセージレコードが、メッセージの送信および受信の順序通りに正しく保管され得ず、そして、最終的には、メッセージレコードが無秩序に表示されてしまう。
【発明の概要】
【0005】
本発明の実施形態は、異なる端末装置のメッセージレコードが結合されたときに、結合されたメッセージレコードが無秩序に表示されるという問題を解決するための、メッセージレコードの結合と表示方法、および端末装置を提供する。
【0006】
前述の技術的問題を解決するために、本発明の実施形態は、以下の技術的ソリューションを提供する。
【0007】
本発明の実施形態に係る第1態様に従って、メッセージレコードの結合および表示方法が提供される。メッセージレコードの結合および表示方法は、
第1端末装置によって、第1端末装置のメッセージレコードを取得し、かつ、第2端末装置のメッセージレコードを取得するステップであり、ここで、第1端末装置のメッセージレコードは、第1メッセージのメッセージコンテンツおよび第1メッセージのカジュアルタイムを含み、かつ、第2端末装置のメッセージレコードは、第2メッセージのメッセージコンテンツおよび第2メッセージのカジュアルタイムを含むステップと、第1メッセージのメッセージコンテンツおよび第2メッセージのメッセージコンテンツを、第1メッセージのカジュアルタイムおよび第2メッセージのカジュアルタイムに基づいてソートするステップと、そして、第1メッセージのメッセージコンテンツおよび第2メッセージのメッセージコンテンツを順序通りに表示するステップを含む。
【0008】
本発明のこの実施形態において提供されるメッセージレコードの結合と表示方法に従って、第1端末装置は、第1メッセージのメッセージコンテンツおよび第2メッセージのメッセージコンテンツを、取得した第1メッセージのカジュアルタイムおよび取得した第2メッセージのカジュアルタイムに基づいてソートし、そして、第1メッセージのメッセージコンテンツおよび第2メッセージのメッセージコンテンツを順序通りに表示する。このようにして、異なる端末装置のメッセージレコードが結合されることを要する場合に、端末装置はメッセージの表示タイムではなくてメッセージのカジュアルタイムに基づいてメッセージレコードを結合するので、メッセージの表示タイムが端末装置のローカルタイムまたは端末装置が配置されているタイムゾーンといった要因によって影響を受けるため、結合されたメッセージレコードがメッセージの送信および受信の順序通りに正しくソートされ、かつ、表示され得ないという問題が発生しない。
【0009】
第1態様を参照すると、一つの可能な実施において、第1メッセージのカジュアルタイムは、第1メッセージが送信された協定世界時であり、かつ、第2メッセージのカジュアルタイムは、第2メッセージが送信された協定世界時である。
【0010】
第1態様または前述の可能な実施を参照すると、別の可能な実施において、第1メッセージは、第1端末装置によって送信されることを要するメッセージである。そして、メッセージレコードの結合および表示方法は、さらに、第1端末装置によって、第1メッセージのカジュアルタイムを記録するステップを含み、ここで、第1メッセージのカジュアルタイムは、初期時間、第1持続時間、および第2持続時間に基づいて決定される。初期時間は、第1端末装置がIMアプリケーションへ成功裡にログインした協定世界時である。第1端末装置によるログイン要求を受信した後で、サーバは、第1端末装置に初期時間を通知するために、ログインレスポンスに初期時間を追加し得る。第1持続時間は、第1端末装置のスタート時点から第1端末装置がIMアプリケーションへ成功裡にログインした時点までの持続時間であり、スタート時点は、第1端末装置が電源オンされた時点である。そして、第2持続時間は、第1端末装置のスタート時点から第1メッセージが送信されることを要するのを第1端末装置が検出した時点までの持続時間である。第1端末装置が、初期時間、第1持続時間、および第2持続時間に基づいて、第1メッセージのカジュアルタイムを決定することは、特定的には以下のとおりである。第1メッセージのカジュアルタイム=初期時間+(第2持続時間−第1持続時間)。
【0011】
第1態様または前述の可能な実施を参照すると、別の可能な実施において、第1メッセージは、第1端末装置によって送信されることを要するメッセージである。そして、メッセージレコードの結合および表示方法は、さらに、第1端末装置によって、第1メッセージをサーバへ送信するステップ、および、第1メッセージであり、かつ、サーバによって送信されるものであるカジュアルタイムを受信するステップを含む。ここで、第1メッセージのカジュアルタイムは、サーバが第1メッセージを受信した協定世界時である。
【0012】
第1態様または前述の可能な実施を参照すると、別の可能な実施において、第1メッセージは、第1端末装置によって受信されたメッセージである。そして、メッセージレコードの結合および表示方法は、さらに、第1端末装置によって、第1メッセージであり、かつ、サーバによって送信されるものであるカジュアルタイムを受信するステップを含む。ここで、第1メッセージのカジュアルタイムは、サーバが第1メッセージを第1端末装置へ送信した協定世界時である。
【0013】
第1態様または前述の可能な実施を参照すると、別の可能な実施において、第1端末装置のメッセージレコードは、さらに、第1メッセージの表示タイムを含む。結合されたメッセージレコードにおいて表示タイムが順序通りに増加されることを確実にし、かつ、第1端末装置の電力消費を低減するために、本発明のこの実施形態において提供されるメッセージレコードの結合および表示方法は、さらに、第1端末装置によって、第3メッセージの表示タイムを取得するステップを含み、そして、第1メッセージの表示タイムと第3メッセージの表示タイムとの間の差異が事前設定された閾値より大きいと決定した場合に、第1メッセージの表示タイムを表示するステップを含む。第3メッセージは、第1メッセージの前に表示され、かつ、自身の(whose)表示タイムが表示されているメッセージであり、かつ、第3メッセージの表示タイムは、第1端末装置のメッセージレコードに含まれるか、または、第2端末装置のメッセージレコードに含まれている。
【0014】
第1態様または前述の可能な実施を参照すると、別の可能な実施において、第2端末装置のメッセージレコードは、さらに、第2メッセージの表示タイムを含む。結合されたメッセージレコードにおいて表示タイムが順序通りに増加されることを確実にし、かつ、第1端末装置の電力消費を低減するために、本発明のこの実施形態において提供されるメッセージレコードの結合および表示方法は、さらに、第1端末装置によって、第4メッセージの表示タイムを取得するステップを含み、そして、第2メッセージの表示タイムと第4メッセージの表示タイムとの間の差異が事前設定された閾値より大きいと決定した場合に、第2メッセージの表示タイムを表示するステップを含む。第4メッセージは、第2メッセージの前に表示され、かつ、自身の表示タイムが表示されているメッセージであり、かつ、第4メッセージの表示タイムは、第1端末装置のメッセージレコードに含まれるか、または、第2端末装置のメッセージレコードに含まれている。
【0015】
本発明の実施形態に係る第2態様に従って、端末装置が提供される。ここで、端末装置は、プロセッサおよびディスプレイを含む。プロセッサは、端末装置のメッセージレコードを取得し、第2端末装置のメッセージレコードを取得するように構成されている。ここで、端末装置のメッセージレコードは、第1メッセージのメッセージコンテンツおよび第1メッセージのカジュアルタイムを含み、かつ、第2端末装置のメッセージレコードは、第2メッセージのメッセージコンテンツおよび第2メッセージのカジュアルタイムを含む。そして、プロセッサは、第1メッセージのメッセージコンテンツおよび第2メッセージのメッセージコンテンツを、第1メッセージのカジュアルタイムおよび第2メッセージのカジュアルタイムに基づいてソートするように構成されている。ディスプレイは、第1メッセージのメッセージコンテンツおよび第2メッセージのメッセージコンテンツを、プロセッサがソートを実行した後で取得されたシーケンスに基づいて表示するように構成されている。
【0016】
第2態様を参照すると、一つの可能な実施において、第1メッセージのカジュアルタイムは、第1メッセージが送信された協定世界時であり、かつ、第2メッセージのカジュアルタイムは、第2メッセージが送信された協定世界時である。
【0017】
第2態様または前述の可能な実施を参照すると、別の可能な実施において、第1メッセージは、端末装置によって送信されることを要するメッセージであり、かつ、端末装置は、さらに、メモリを含む。メモリは、第1メッセージのカジュアルタイムを記録するように構成されており、ここで、第1メッセージのカジュアルタイムは、初期時間、第1持続時間、および、第2持続時間に基づいて決定される。初期時間は、端末装置がIMアプリケーションへ成功裡にログインした協定世界時であり、第1持続時間は、端末装置のスタート時点から端末装置がIMアプリケーションへ成功裡にログインした時点までの持続時間であり、スタート時点は、端末装置が電源オンされた時点であり、そして、第2持続時間は、端末装置のスタート時点から第1メッセージが送信されることを要するのを端末装置が検出した時点までの持続時間である。
【0018】
第2態様または前述の可能な実施を参照すると、別の可能な実施において、第1メッセージは、端末装置から送信されることを要するメッセージであり、かつ、端末装置は、さらに、無線周波数(Radio Frequency、RF)回路を含む。RF回路は、サーバへ第1メッセージを送信するように構成されており、かつ、第1メッセージであり、かつ、サーバによって送信されるものであるカジュアルタイムを受信するように構成されている。ここで、第1メッセージのカジュアルタイムは、サーバが第1メッセージを受信した協定世界時である。
【0019】
第2態様または前述の可能な実施を参照すると、別の可能な実施において、第1メッセージは、端末装置によって受信されたメッセージであり、かつ、端末装置は、さらに、RF回路を含む。RF回路は、第1メッセージであり、かつ、サーバによって送信されるものであるカジュアルタイムを受信するように構成されている。ここで、第1メッセージのカジュアルタイムは、サーバが第1メッセージを端末装置へ送信した協定世界時である。
【0020】
第2態様または前述の可能な実施を参照すると、別の可能な実施において、端末装置のメッセージレコードは、さらに、第1メッセージの表示タイムを含む。プロセッサは、さらに、第3メッセージの表示タイムを取得するように構成されている。ここで、第3メッセージは、第1メッセージの前に表示され、かつ、自身の表示タイムが表示されているメッセージであり、かつ、第3メッセージの表示タイムは、端末装置のメッセージレコードに含まれるか、または、第2端末装置のメッセージレコードに含まれている。そして、プロセッサは、第1メッセージの表示タイムと第3メッセージの表示タイムとの間の差異を決定するように構成されている。ディスプレイは、さらに、第1メッセージの表示タイムと第3メッセージの表示タイムとの間の差異が事前設定された閾値より大きいとプロセッサが決定した場合に、第1メッセージの表示タイムを表示するように構成されている。
【0021】
第2態様または前述の可能な実施を参照すると、別の可能な実施において、第2端末装置のメッセージレコードは、さらに、第2メッセージの表示タイムを含む。プロセッサは、さらに、第4メッセージの表示タイムを取得するように構成されている。ここで、第4メッセージは、第2メッセージの前に表示され、かつ、自身の表示タイムが表示されているメッセージであり、かつ、第4メッセージの表示タイムは、端末装置のメッセージレコードに含まれるか、または、第2端末装置のメッセージレコードに含まれている。そして、プロセッサは、第2メッセージの表示タイムと第4メッセージの表示タイムとの間の差異を決定するように構成されている。ディスプレイは、さらに、第2メッセージの表示タイムと第4メッセージの表示タイムとの間の差異が事前設定された閾値より大きいとプロセッサが決定した場合に、第2メッセージの表示タイムを表示するように構成されている。
【0022】
本発明の実施形態に係る第3態様に従って、端末装置が提供される。ここで、端末装置は、取得ユニット、ソーティングユニット、および、ディスプレイユニットを含む。取得ユニットは、端末装置のメッセージレコードを取得し、かつ、第2端末装置のメッセージレコードを取得するように構成されている。ここで、端末装置のメッセージレコードは、第1メッセージのメッセージコンテンツおよび第1メッセージのカジュアルタイムを含み、かつ、第2端末装置のメッセージレコードは、第2メッセージのメッセージコンテンツおよび第2メッセージのカジュアルタイムを含む。ソーティングユニットは、取得ユニットによって取得された第1メッセージのメッセージコンテンツおよび第2メッセージのメッセージコンテンツを、取得ユニットによって取得された第1メッセージのカジュアルタイムおよび第2メッセージのカジュアルタイムに基づいてソートするように構成されている。ディスプレイユニットは、ソーティングユニットがソートを実行した後で取得されたシーケンスに基づいて、第1メッセージのメッセージコンテンツおよび第2メッセージのメッセージコンテンツを表示するように構成されている。
【0023】
第3態様を参照すると、一つの可能な実施において、第1メッセージのカジュアルタイムは、第1メッセージが送信された協定世界時であり、かつ、第2メッセージのカジュアルタイムは、第2メッセージが送信された協定世界時である。
【0024】
第3態様または前述の可能な実施を参照すると、別の可能な実施において、第1メッセージは、端末装置によって送信されることを要するメッセージであり、かつ、端末装置は、さらに、ストレージユニットを含む。ストレージユニットは、第1メッセージのカジュアルタイムを記録するように構成されており、ここで、第1メッセージのカジュアルタイムは、初期時間、第1持続時間、および、第2持続時間に基づいて決定される。初期時間は、端末装置がインスタントメッセージングIMアプリケーションへ成功裡にログインした協定世界時であり、第1持続時間は、端末装置のスタート時点から端末装置がIMアプリケーションへ成功裡にログインした時点までの持続時間であり、スタート時点は、端末装置が電源オンされた時点であり、かつ、第2持続時間は、端末装置のスタート時点から第1メッセージが送信されることを要するのを端末装置が検出した時点までの持続時間である。
【0025】
第3態様または前述の可能な実施を参照すると、別の可能な実施において、第1メッセージは、端末装置によって送信されることを要するメッセージであり、かつ、端末装置は、さらに、送信ユニットおよび受信ユニットを含む。送信ユニットは、第1メッセージをサーバへ送信するように構成されている。受信ユニットは、第1メッセージであり、かつ、サーバによって送信されるものであるカジュアルタイムを受信するように構成されている。ここで、第1メッセージのカジュアルタイムは、サーバが第1メッセージを受信した協定世界時である。
【0026】
第3態様または前述の可能な実施を参照すると、別の可能な実施において、第1メッセージは、端末装置によって受信されたメッセージであり、かつ、端末装置は、さらに、受信ユニットを含む。受信ユニットは、第1メッセージであり、かつ、サーバによって送信されるものであるカジュアルタイムを受信するように構成されている。ここで、第1メッセージのカジュアルタイムは、サーバが第1メッセージを端末装置へ送信した協定世界時である。
【0027】
第3態様または前述の可能な実施を参照すると、別の可能な実施において、取得ユニットによって取得された端末装置のメッセージレコードは、さらに、第1メッセージの表示タイムを含み、かつ、端末装置は、さらに、決定ユニットを含む。取得ユニットは、さらに、第3メッセージの表示タイムを取得するように構成されている。ここで、第3メッセージは、第1メッセージの前に表示され、かつ、自身の表示タイムが表示されているメッセージであり、かつ、第3メッセージの表示タイムは、端末装置のメッセージレコードに含まれるか、または、第2端末装置のメッセージレコードに含まれている。決定ユニットは、第1メッセージの表示タイムと、第3メッセージのものであり、かつ、取得ユニットによって取得されたものである表示タイムとの間の差異を決定するように構成されている。ディスプレイユニットは、さらに、第1メッセージの表示タイムと第3メッセージの表示タイムとの間の差異が事前設定された閾値より大きいと決定ユニットが決定した場合に、第1メッセージの表示タイムを表示するように構成されている。
【0028】
第3態様または前述の可能な実施を参照すると、別の可能な実施において、第2端末装置のメッセージレコードは、さらに、第2メッセージの表示タイムを含む。取得ユニットは、さらに、第4メッセージの表示タイムを取得するように構成されている。ここで、第4メッセージは、第2メッセージの前に表示され、かつ、自身の表示タイムが表示されているメッセージであり、かつ、第4メッセージの表示タイムは、端末装置のメッセージレコードに含まれるか、または、第2端末装置のメッセージレコードに含まれている。決定ユニットは、さらに、第2メッセージの表示タイムと、第4メッセージのものであり、かつ、取得ユニットによって取得されたものである表示タイムとの間の差異を決定するように構成されている。ディスプレイユニットは、さらに、第2メッセージの表示タイムと第4メッセージの表示タイムとの間の差異が事前設定された閾値より大きいと決定ユニットが決定した場合に、第2メッセージの表示タイムを表示するように構成されている。
【0029】
本発明の実施形態に係る第4態様に従って、前述の第1端末装置によって使用されるコンピュータソフトウェアインストラクションを保管するように構成された、コンピュータ記憶媒体が提供される。ここで、コンピュータソフトウェアインストラクションは、前述のメッセージレコードの結合および表示方法を実行するようにデザインされたプログラムを含む。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1図1は、本発明の一つの実施形態に従った、本発明の一つの実施形態に適用可能なシステムアーキテクチャの簡素化された模式図である。
図2図2は、本発明の一つの実施形態に従った、端末装置の模式的な構造図である。
図3図3は、本発明の一つの実施形態に従った、メッセージレコードの結合と表示方法に係る模式的なフローチャートである。
図4図4は、本発明の一つの実施形態に従った、別のメッセージレコードの結合と表示方法に係る模式的なフローチャートである。
図5図5は、本発明の一つの実施形態に従った、別のメッセージレコードの結合と表示方法に係る模式的なフローチャートである。
図6図6は、本発明の一つの実施形態に従った、別のメッセージレコードの結合と表示方法に係る模式的なフローチャートである。
図7図7は、本発明の一つの実施形態に従った、別のメッセージレコードの結合と表示方法に係る模式的なフローチャートである。
図8図8は、本発明の一つの実施形態に従った、別のメッセージレコードの結合と表示方法に係る模式的なフローチャートである。
図9図9は、本発明の一つの実施形態に従った、本発明の一つの実施形態においてメッセージレコードの結合と表示方法が適用されている別のシナリオに係る模式図である。
図10A図10Aは、本発明の一つの実施形態に従った、本発明の一つの実施形態においてメッセージレコードの結合と表示方法が適用されている別のシナリオに係る模式図である。
図10B図10Bは、本発明の一つの実施形態に従った、本発明の一つの実施形態においてメッセージレコードの結合と表示方法が適用されている別のシナリオに係る模式図である。
図11図11は、本発明の一つの実施形態に従った、別の端末装置の模式的な構造図である。
図12図12は、本発明の一つの実施形態に従った、別の端末装置の模式的な構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
異なる端末装置のメッセージレコードが結合されたときに、結合されたメッセージレコードが無秩序に表示されるという問題を解決するために、本発明の実施形態は、メッセージレコードの結合と表示方法を提供する。第1端末装置は、第1端末装置のメッセージレコードを取得し、そして、第2端末装置のメッセージレコードを取得する。第1端末装置のメッセージレコードは、第1メッセージのメッセージコンテンツおよび第1メッセージのカジュアルタイム(casual time)を含み、そして、第2端末装置のメッセージレコードは、第2メッセージのメッセージコンテンツおよび第2メッセージのカジュアルタイムを含んでいる。第1端末装置は、第1メッセージのカジュアルタイムおよび第2メッセージのカジュアルタイムに基づいて、第1メッセージのメッセージコンテンツおよび第2メッセージのメッセージコンテンツをソートし、そして、第1メッセージのメッセージコンテンツおよび第2メッセージのメッセージコンテンツを順序通りに表示する。このようにして、異なる端末装置のメッセージレコードが結合されることを要する場合には、メッセージのカジュアルタイムは、そのメッセージが送信される協定世界時であり、かつ、協定世界時は、端末装置のローカルタイムや端末装置が配置されているタイムゾーンといった要因によって影響されないため、メッセージのカジュアルタイムに基づいて結合されたメッセージレコードが、正しくソートされ、そして、メッセージの送信および受信の順序通りに表示される。
【0032】
以下に、添付の図面を参照して、本発明の実施形態の実装について説明する。
【0033】
図1は、本発明の一つの実施形態に適用可能なシステムアーキテクチャの簡素化された模式図である。図1に示されるように、システムアーキテクチャは、第1端末装置11、第2端末装置12、およびサーバ13を含み得る。
【0034】
IMアプリケーションは、第1端末装置11にインストールされている。ユーザがチャットを行うためにインストールされたIMアプリケーションを使用することを要する場合には、ユーザがIMアプリケーションに成功裡にログインした後で、ユーザによって使用されている第1端末装置11と別のユーザ端末との間でメッセージが送信される。第1端末装置11は、メッセージレコードの中に、ユーザによって使用されている第1端末装置11と別のユーザ端末との間で送信されるメッセージのカジュアルタイム、メッセージコンテンツ、および表示タイムを保管し得る。メッセージの表示タイムは、第1端末装置11のローカルタイムまたは第1端末装置11が配置されているタイムゾーンに基づいて、第1端末装置11によって決定され得る。第1端末装置11のローカルタイムおよび第1端末装置11が配置されているタイムゾーンは、サーバ13とのインタラクション(interaction)を通じて第1端末装置11によって取得され得る。
【0035】
IMアプリケーションは、また、第2端末装置12にもインストールされている。ユーザは、同じアカウントを使用して、第2端末装置12上のIMアプリケーションにログインし得る。ログインが成功した後で、ユーザによって使用される第2端末装置12と別のユーザ端末との間でメッセージが送信される。第2端末装置は、メッセージレコードの中に、ユーザが使用する第2端末装置12と別のユーザ端末との間で送信されるメッセージのカジュアルタイム、メッセージコンテンツ、および表示タイムを保管し得る。
【0036】
第1端末装置11のメッセージレコードと第2端末装置12のメッセージレコードとが結合されることを要する場合、例えば、第2端末装置12のメッセージレコードが第1端末装置11の中へ結合されることを要する場合に、第1端末装置11は、第2端末装置12のメッセージレコードをワイファイ(Wireless Fidelity、Wi-Fi)またはBluetooth(登録商標)といった方法で取得し得る。
【0037】
サーバ13は、第1端末装置11と別のユーザ端末との間で送信されるメッセージ、および、第2端末装置12と別のユーザ端末との間で送信されるメッセージを転送(forward)するように構成されている。
【0038】
特定的な実施形態において、第1端末装置11および第2端末装置12は、デスクトップ、ラップトップ、またはタブレットコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、移動電話(mobile phone)、ノートブックコンピュータ、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(Ultra-mobile Personal Computer、UMPC)、ネットブック、携帯電話(cellular phone)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、専用メディアプレーヤ、消費電子デバイス、ウェアラブルデバイス、スマートウォッチ、スマートグラス、等であってよい。
【0039】
本発明の一つの実施形態において、第1端末装置11および第2端末装置12が移動電話(mobile phone)である実施例が説明のために使用される。以下は、添付図面を参照して、移動電話のコンポーネントを詳細に説明している。
【0040】
図2に示されるように、移動電話は、ディスプレイユニット20、入力ユニット21、プロセッサ22、メモリ23、電源24、RF回路25、重力センサ26、音声(audio)周波数回路27、ラウドスピーカ28、およびマイクロフォン29といった、コンポーネントを含み得る。これらのコンポーネントは、バスを使用して接続されてよく、または、直接的に接続されてよい。当業者であれば、図2に示される移動電話の構造は、移動電話について限定を構成するものではないこと、および、図に示されるものよりも多くのコンポーネントを含んでよく、または、いくつかのコンポーネントを結合してよく、もしくは、異なるコンポーネント構成を有してよいことを理解し得る。
【0041】
ディスプレイユニット20は、プロセッサ22に対して動作可能に接続されており、そして、プロセッサ22によって返される処理結果を受信し、かつ、表示するように構成されている。例えば、ディスプレイユニット20は、カメラを使用してキャプチャされた画像、および移動電話の様々なメニューを表示するように構成され得る。ディスプレイユニット20は、たいてい、グラフィカルユーザインターフェイス(Graphical User Interface、GUI)を伴って構成されており、そして、GUIは、ユーザと移動電話上で動作しているオペレーティングシステムとの間に使い易い(easy-to-use)インターフェイスを提供するように構成されている。本発明のこの実施形態において、ディスプレイユニット20は、メッセージのカジュアルタイムに基づいて結合されたメッセージレコードを表示するように構成されている。
【0042】
入力ユニット21は、単一ポイントまたはマルチポイント入力ユニットであり得る。入力ユニット21は、プロセッサ22に対して動作可能に接続されており、そして、ユーザの入力オペレーションを受信するように構成されている。入力ユニット21は、ディスプレイユニット20の上方または前方に配置されているタッチパッドまたはタッチスクリーンであってよい。タッチパッドまたはタッチスクリーンは、タッチパッドまたはタッチスクリーンの上または近傍でユーザによって実行されるタッチオペレーション(例えば、指またはスタイラスといった任意の適切なオブジェクトまたはアクセサリを使用して、タッチスクリーンの上または近傍でユーザによって実行されるオペレーション)を収集し、そして、事前設定された(preset)プログラムに基づいて対応する接続装置を駆動し得る。例えば、タッチパッドまたはタッチスクリーンは、キャパシタンス感知(sensing)、抵抗感知、表面音響波感知、圧力感知、または光感知といった感知技術に基づいて実装され得る。タッチパッドまたはタッチスクリーンは、ディスプレイユニット20と一体化されてよく、または、独立したコンポーネントであってよい。本発明のこの実施形態において、入力ユニット21は、ユーザのチャット入力オペレーションを受信するように構成されている。
【0043】
プロセッサ22は、移動電話の制御センターであり、様々なインターフェイスおよび回線(lines)を用いて移動電話全体の様々な部分を接続し、そして、メモリ23に保管されているソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを実行または実施することにより、および、メモリ23に保管されているデータを呼び出すことにより、移動電話の様々な機能およびデータ処理を実行して、移動電話における全体のモニタリングを行う。特定的な実施では、一つの実施形態において、プロセッサ22は、1つまたはそれ以上のプロセッサユニットを含んでよく、そして、アプリケーションプロセッサおよびモデムプロセッサは、プロセッサ22の中へ統合されてよい。アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェイス、アプリケーションプログラム、等を処理し、そして、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理する。モデムプロセッサは、代替的に、プロセッサ22の中に統合されなくてよいことが理解されよう。本発明のこの実施形態において、プロセッサ22は、メッセージのカジュアルタイムおよび表示タイムを決定し、かつ、移動電話のメッセージレコードを取得するように構成されており、そして、さらに、異なる移動電話のメッセージレコードを結合し、かつ、結合されたメッセージレコードをソートするように構成されている。
【0044】
メモリ23は、データ、ソフトウェアプログラム、およびモジュールを保管するように構成されてよく、そして、ランダムアクセスメモリ(Random-Access Memory、RAM)といった揮発性メモリ(Volatile Memory)、読出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、またはハードディスクドライブ(Hard Disk Drive、HDD)、もしくはソリッドステートドライブ(Solid-State Drive、SSD)といった不揮発性メモリ(Non-volatile Memory)、または、前述のタイプのメモリの組み合わせであってよい。代替的に、メモリ23は、セキュアデジタル(Secure Digital、SD)メモリカードといった、リムーバブル記憶媒体であってよい。特定的に、メモリ23は、プログラムコードを保管することができ、そして、プログラムコードは、本発明の実施形態において提供されるメッセージの結合および表示方法を、プログラムコードを実行することによって、プロセッサ22が実行できるようにするために使用される。本発明のこの実施形態において、メモリ23は、メッセージレコードを保管するように構成されてよい。メッセージレコードは、メッセージのカジュアルタイム、メッセージの表示タイム、メッセージのメッセージコンテンツ、等を含み得る。
【0045】
電源24は、バッテリーであってよく、そして、電力供給管理システムを使用してプロセッサ22に対して論理的に接続されており、電力供給管理システムを使用して、充電(charging)と放電(discharging)管理、および電力消費管理といった、機能を実施する。
【0046】
RF回路25は、情報の受信および送信プロセスまたはコール(call)プロセスにおいて信号を受信または送信するように、そして、特には、受信した情報を処理のためにプロセッサ22に対して送信し、かつ、プロセッサ22によって生成された信号を送信するように構成され得る。RF回路は、これらに限定されるわけではないが、たいてい、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、トランシーバ、結合器、低ノイズ増幅器(Low Noise Amplifier、LNA)、デュプレクサ、等を含んでいる。加えて、RF回路25は、さらに、無線通信を通じてネットワークおよび別の装置と通信し得る。本発明のこの実施形態において、RF回路25は、サーバと通信することができ、別のユーザ端末とのチャットの履歴チャットレコード(historical chat record)の送信、協定世界時の取得、等を行う。
【0047】
重力センサ(Gravity Sensor)26は、移動電話の全ての方向(一般には、3軸)における加速度値を検出することができ、静止モード(static mode)における重力の値および方向を検出することができ、そして、移動電話の姿勢(posture)を特定するために使用されるアプリケーション(例えば、景観モードとポートレーロモードとの間の切り替え、関連するゲーム、または磁力計の姿勢較正)、振動特定に関連する機能(例えば、歩数計またはストローク)、等に適用され得る。移動電話は、さらに、圧力センサ、光学センサ、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、および赤外線センサといった、別のセンサを含んでよいことに留意すべきである。ここにおいて、詳細は説明されない。
【0048】
音声周波数回路27、ラウドスピーカ28、およびマイクロフォン29は、ユーザと移動電話との間の音声周波数インターフェイスを提供し得る。音声周波数回路27は、ラウドスピーカ28に対して、受信した音声周波数データから変換された電気信号を送信することができ、そして、ラウドスピーカ28は、電気信号を出力のための音声信号へと変換する。加えて、マイクロフォン29は、収集された音声信号を電気信号へと変換し、そして、音声周波数回路27は、電気信号を受信し、電気信号を音声周波数データへと変換し、そして、音声周波数データを、例えば、別の移動電話に送信するように、音声周波数データをRF回路25へ出力するか、または、さらなる処理のために音声周波数データをプロセッサ22へ出力する。
【0049】
加えて、オペレーティングシステムは、前述のコンポーネントの上で実行されている。IMアプリケーションといったアプリケーションプログラムがインストールされ、そして、オペレーティングシステム上で実行され得る。加えて、図示されていないが、移動電話は、さらに、Wi-Fiモジュール、Bluetoothモジュール、およびカメラといったコンポーネントを含み得る。Wi-Fiモジュールは、Wi-FiチップおよびWi-Fiチップのドライバを含んでいるモジュールであってよい。Wi-Fiチップは、無線インターネット標準プロトコルを実行する機能を有している。Bluetoothモジュールは、Bluetooth機能が組み込まれたプリント回路基板アセンブリ(Printed Circuit Board Assembly、PCBA)であり、そして、短距離無線通信のために使用される。
【0050】
以下に、添付図面を参照して、本発明の実施形態において提供されるメッセージレコードの結合および表示方法を詳細に説明する。
【0051】
本発明の実施形態における協定世界時は、さらに、世界統一時(world unified time)、世界標準時(world standard time)、または国際協定時(international coordinated time)として参照され得ることが留意されるべきである。
【0052】
本発明のいくつかの実施形態において、ユーザが同一のアカウントを使用して異なる端末装置(例えば、第1端末装置および第2端末装置)においてチャットを行うときに、ユーザが、異なる端末装置のメッセージレコーディングを結合して、かつ、表示することを要する場合、例えば、ユーザが、第2端末装置のメッセージレコードを第1端末装置へと結合して、かつ、表示すること要する場合に、ユーザは、本発明の実施形態において提供されるメッセージレコードの結合と表示方法を使用して、メッセージレコードを結合して、かつ、表示することができる。以下に、一つの実施例として、第1端末装置および第2端末装置を使用して説明を行う。
【0053】
第1端末装置のプロセッサは、第1端末装置に保管されているメッセージレコードを取得し、そして、Wi-FiモジュールまたはBluetoothモジュールを使用して第2端末装置のメッセージレコードを取得し得る。
【0054】
第1端末装置のメッセージレコードは、第1メッセージのメッセージコンテンツおよび第1メッセージのカジュアルタイムを含んでいる。第1メッセージは、ユーザが第1端末装置を使用してチャットを行うときに生成されるメッセージである。第1メッセージのカジュアルタイムは、第1メッセージが送信される協定世界時である。第2端末装置のメッセージレコードは、第2メッセージのメッセージコンテンツおよび第2メッセージのカジュアルタイムを含んでいる。第2メッセージは、ユーザが第2端末装置を使用してチャットを行うときに生成されるメッセージである。第2メッセージのカジュアルタイムは、第2メッセージが送信される協定世界時である。
【0055】
いくつかの実施形態において、第1端末装置のプロセッサは、Wi-FiモジュールまたはBluetoothモジュールを使用して第2端末装置から、ユーザが第2端末装置を使用してチャットを行うときに生成される履歴チャットレコードを直接的に取得し得る。
【0056】
例えば、第1端末装置は移動電話1であり、第2端末装置は移動電話2であり、そして、移動電話1と移動電話2との間の距離は比較的に短い。ユーザは、移動電話2のWeChatの履歴チャットレコードを移動電話1の中へ結合することを要する。移動電話1のプロセッサは、Wi-FiモジュールまたはBluetoothモジュールを使用して、移動電話2のWeChatメッセージレコードを取得し得る。例えば、ユーザは、移動電話1および移動電話を同じWi-Fiネットワークに接続し得る。そして、移動電話2のWeChatにおける履歴チャットレコード移行機能(migration function)を有効にして、クイックレスポンスコード(quick response code)を生成することができる。ユーザは、同じアカウントを使用して移動電話1のWeChatにログインし、そして、クイックレスポンスコードをスキャンすることができる。移動電話1のWi-Fiモジュールは、移動電話2のWi-Fiモジュールによって送信されたWeChatの履歴チャットレコードを受信し得る。例えば、ユーザは、移動電話1および移動電話2のBluetooth機能を有効にすることができる。移動電話1のBluetoothモジュールおよび移動電話2のBluetoothモジュールは、検索を行い、そして、互いを発見した後で接続チャネルを確立することができる。このようにして、ユーザは、移動電話2におけるWeChatの履歴チャットレコードを発見し、そして、Bluetoothを介して移動電話1のBluetoothモジュールへWeChatの履歴チャットレコードを送信することを選択し得る。移動電話1のBluetoothモジュールは、移動電話2のBluetoothモジュールから送信されたWeChatの履歴チャットレコードを受信し得る。
【0057】
いくつかの実施形態において、第2端末装置が履歴チャットレコードをサーバ上にバックアップする場合に、第1端末装置のプロセッサは、サーバから、ユーザが第2端末装置を使用してチャットを行うときに生成される履歴チャットレコードを、さらに取得し得る。例えば、第1端末装置は移動電話1であり、第2端末装置は移動電話2であり、そして、移動電話1および移動電話2の両方がネットワークにアクセスする。ユーザが、移動電話2におけるWeChatの履歴チャットレコードを移動電話1に結合することを要する場合に、ユーザは、移動電話2のWeChatにおけるメッセージレコードをアップロードする機能を有効にし得る。そして、移動電話2は、履歴チャットレコードをサーバへアップロードすることができる。ユーザは、同じアカウントを使用して移動電話1のWeChatにログインし得る。そして、メッセージレコードをダウンロードする機能を有効にすることができる。このようにして、移動電話1のプロセッサは、移動電話2のWeChatの履歴チャットレコードを取得し得る。
【0058】
例えば、第1端末装置は移動電話1であり、そして、第2端末装置は移動電話2である。ユーザは、移動電話2のメッセージレコードを移動電話1の中へ結合することを要し、そして、移動電話1のプロセッサは、移動電話1に保管されているメッセージレコードを取得する。表1に示されるように、移動電話1のメッセージレコードは、メッセージaのメッセージコンテンツおよびカジュアルタイムを含んでいる。メッセージaは、移動電話1を使用してユーザによって送信されるメッセージである。移動電話1のプロセッサは、Wi-FiモジュールまたはBluetoothモジュールを使用して、移動電話2のメッセージレコードを取得する。表2に示されるように、移動電話2のメッセージレコードは、メッセージcのメッセージコンテンツおよびカジュアルタイムを含んでいる。メッセージcは、移動電話2を使用してユーザによって送信されるメッセージである。
表1
表2
【0059】
第1端末装置のメッセージレコードおよび第2端末装置のメッセージレコードを取得した後で、第1端末装置のプロセッサは、第1メッセージのカジュアルタイムおよび第2メッセージのカジュアルタイムに基づいて、第1メッセージのメッセージコンテンツおよび第2メッセージのメッセージコンテンツをソートし得る。
【0060】
第1端末装置のディスプレイは、第1メッセージのメッセージコンテンツと第2メッセージのメッセージコンテンツを順序通りに表示し得る。
【0061】
表1、表2、および図3を参照して、説明が行われる。図3は、移動電話1のディスプレイに表示される結合されたメッセージレコードにおけるメッセージコンテンツの模式図である。結合されたメッセージレコードにおけるメッセージコンテンツの正しいソート結果(sorting result)は、以下のとおりに、メッセージaのメッセージコンテンツ、そしてメッセージcのメッセージコンテンツ、である。移動電話1のプロセッサは、メッセージaのカジュアルタイム(メッセージaのカジュアルタイムは9:20amである)およびメッセージcのカジュアルタイム(メッセージcのカジュアルタイムは9:50amである)の昇順(ascending order)で、メッセージaのメッセージコンテンツの後に、メッセージcのメッセージコンテンツを配置し得る。移動電話1のディスプレイは、メッセージaのメッセージコンテンツおよびメッセージcのメッセージコンテンツを順序通りに表示している。
【0062】
いくつかの実施形態においては、複数のメッセージが、移動電話1および移動電話2に別々に保管されている。表3に示されるように、移動電話1のメッセージレコードは、メッセージaのメッセージコンテンツとカジュアルタイム、および、メッセージbのメッセージコンテンツとカジュアルタイムを含んでいる。メッセージaは、移動電話1を使用してユーザによって送信されたメッセージであり、そして、メッセージbは、移動電話1を使用してユーザによって受信されたメッセージである。表4に示されるように、移動電話2のメッセージレコードは、メッセージcのメッセージコンテンツとカジュアルタイム、および、メッセージdのメッセージコンテンツとカジュアルタイムを含んでいる。メッセージcおよびメッセージdの両方は、移動電話2を使用してユーザによって送信されたメッセージである。
表3
表4
【0063】
表3、表4、および図4を参照して、説明が行われる。図4は、移動電話1のディスプレイに表示される結合されたメッセージレコードにおけるメッセージコンテンツの模式図である。結合されたメッセージレコードにおけるメッセージコンテンツの正しいソート結果は、以下のとおりに、メッセージaのメッセージコンテンツ、メッセージcのメッセージコンテンツ、メッセージdのメッセージコンテンツ、メッセージbのメッセージコンテンツ、である。例えば、移動電話1のローカルタイムは15:50pmであり、そして、移動電話2のローカルタイムは、同時に15:50pmである。移動電話1が、メッセージaのメッセージコンテンツ、メッセージbのメッセージコンテンツ、メッセージcのメッセージコンテンツ、およびメッセージdのメッセージコンテンツを、メッセージaの表示タイム、メッセージbの表示タイム、メッセージcの表示タイム、およびメッセージdの表示タイムに基づいて、ソートする場合に、移動電話1のプロセッサは、後に送信されたメッセージcのメッセージコンテンツ(メッセージcの表示タイムは10:05amである)およびメッセージdのメッセージコンテンツ(メッセージdの表示タイムは10:07amである)を、先に送信されたメッセージaのメッセージコンテンツ(メッセージaの表示タイムは10:05amである)の前に配置する。移動電話1のローカルタイムは、移動電話2のローカルタイムと一致していないからである。しかしながら、本発明のこの実施形態において、メッセージのカジュアルタイムは、移動電話のローカルタイムによって影響されない。従って、移動電話1のメッセージレコードおよび移動電話2のメッセージレコードを取得した後で、移動電話1のプロセッサは、メッセージaのメッセージコンテンツ、メッセージbのメッセージコンテンツ、メッセージcのメッセージコンテンツ、およびメッセージdのメッセージコンテンツを、メッセージaのカジュアルタイム、メッセージbのカジュアルタイム、メッセージcのカジュアルタイム、およびメッセージdのカジュアルタイムに基づいてソートし、そして、後に送信されたメッセージcのメッセージコンテンツ(メッセージcのカジュアルタイムは9:50amである)およびメッセージdのメッセージコンテンツ(メッセージdのカジュアルタイムは9:52amである)を、先に送信されたメッセージaのメッセージコンテンツ(メッセージaのカジュアルタイムは9:20amである)の後に配置することができる。
【0064】
本発明のこの実施形態においては、ユーザが2つの端末装置を使用してチャットを行うときに生成されるメッセージレコードを端末装置が結合し、そして、表示するシナリオの一つの例を用いて説明が行われることに留意すべきである。確かに、本発明のこの実施形態は、さらに、ユーザが3つ又はそれ以上の端末装置を使用してチャットを行うときに生成されるメッセージレコードが結合され、そして、表示されるシナリオに適用され得る。その特定的な実装プロセスは、ユーザが2つの端末装置を使用してチャットを行うときに生成されるメッセージレコードを端末装置が結合し、そして、表示する特定の実装プロセスと同様である。本発明のこの実施形態において、詳細は説明されない。
【0065】
いくつかの実施形態において、第1端末装置は、さらに、結合されたメッセージレコードにおける表示タイムを表示し得る。本発明のこの実施形態は、ここにおいてメッセージの表示タイムを表示する方法を提供する。
【0066】
いくつかの実施形態においては、表3に示されるように、移動電話1のプロセッサによって取得される移動電話1のメッセージレコードは、さらに、メッセージaの表示タイムおよびメッセージbの表示タイムを含んでよい。表4に示されるように、移動電話1のプロセッサによって取得される移動電話2のメッセージレコードは、さらに、メッセージcの表示タイムおよびメッセージdの表示タイムを含んでよい。結合されたメッセージレコードにおける表示タイムが順序通りに増加されることを確保し、そして、移動電話1の電力消費を低減させるために、移動電話1のプロセッサは、以下のような方法で、メッセージaの表示タイム、メッセージbの表示タイム、メッセージcの表示タイム、およびメッセージdの表示タイムが表示されることを要するか否かを決定し得る。
【0067】
表3、表4、および図5を参照して、説明が行われる。図5に示されるように、結合されたメッセージレコードにおけるメッセージaについて、メッセージaは、移動電話1のプロセッサがメッセージのカジュアルタイムに基づいてソートを行った後で取得された第1メッセージ(first message)なので、メッセージaの表示タイムが表示されることを要する。結合されたメッセージレコードにおいてメッセージaに続く別のメッセージについて、移動電話1のディスプレイは、移動電話1のプロセッサを使用して、メッセージの表示タイムと、そのメッセージの前に表示されており、かつ、自身の表示タイム(whose display time)が表示されているメッセージの表示タイムとの間の差異が、事前設定された閾値より大きいか否かを決定することができる。メッセージの表示タイムは、移動電話1のディスプレイが、差異は事前設定された閾値より大きいと決定した場合にだけ表示される。このようにして、結合されたメッセージレコードにおける表示タイムが順序通りに増加されることが確保され、そして、各メッセージの表示タイムを表示する必要は存在しない。それによって、移動電話1の消費電力を削減している。例えば、メッセージc、メッセージd、およびメッセージaの後に続くメッセージbについて、閾値が5分である一つの例が説明のために使用される。メッセージcの表示タイム(メッセージcの表示タイムは10:05amである)とメッセージaの表示タイム(メッセージaの表示タイムは10:05amである)との差異は5分より少ないので、移動電話1のディスプレイは、メッセージcの表示タイムを表示しない。メッセージdの表示タイム(メッセージdの表示タイムは10:07amである)とメッセージaの表示タイムとの差異は5分より少ないので、移動電話1のディスプレイは、メッセージdの表示タイムを表示しない。メッセージbの表示タイム(メッセージbの表示タイムは15:45pmである)とメッセージaの表示タイムとの差異は5分より大きいので、移動電話1のディスプレイは、メッセージbの表示タイムを表示する。
【0068】
いくつかの実施形態において、第1端末装置のメモリおよび第2端末装置のメモリは、さらに、メッセージのカジュアルタイム、メッセージコンテンツ、および表示タイムを記録し得る。本発明のこの実施形態においては、第1端末装置が、第1メッセージのカジュアルタイム、メッセージコンテンツ、および表示タイムを記録する一つの例が、説明のために使用される。
【0069】
ユーザは、チャットを行うために第1端末装置にインストールされたIMアプリケーションを使用することを要し、そして、MアプリケーションがIMアプリケーションのログインインターフェイスに入る(enter)ことができるようにし得る。例えば、説明のために、IMアプリケーションとしてWeChatが使用される。ユーザは、WeChatのアプリケーションアイコンをタップする。図6に示されるように、図6は、第1端末装置のディスプレイ上に表示されるWeChatのログインインターフェイスの模式図である。ログインインターフェイスは、ログインアカウント入力ボックス、ログインパスワード入力ボックス、および、ログインボタンを含んでいる。ユーザは、第1端末装置の入力ユニットを使用して、ログインアカウント入力ボックスにアカウントXXXを入力し、そして、ログインパスワード入力ボックスにパスワード123を入力することができる。そして、アカウントとパスワードが入力された後で、ログインボタンをすることができる。ユーザがログインボタンをタップするのを検出するとき、第1端末装置のプロセッサは、ログイン要求にログインアカウントおよびログインパスワードを追加し、そして、第1端末装置のRF回路を使用してサーバに対してログイン要求を送信することができる。
【0070】
第1端末装置のRF回路から送信されたログイン要求を受信した後で、サーバは、ログイン要求で運搬されたログインアカウントおよびログインパスワードに基づいて、ユーザの有効性をチェックし得る。ユーザの妥当性チェックが成功した場合に、サーバは、第1端末装置のRF回路に対して、第1端末装置がIMアプリケーションに成功裡にログインしたことを示すために使用されるログインレスポンスを送信し得る。
【0071】
サーバによって送信されたログインレスポンスを、RF回路を使用して、受信した後で、第1端末装置のプロセッサは、IMアプリケーションへ成功裡にログインし、そして、コンタクトインターフェイス(contact interface)を表示し得る。図7に示されるように、図7は、第1端末装置のディスプレイ上に表示されるコンタクトインターフェイスの模式図である。少なくとも1つのコンタクトがコンタクトインターフェイスに表示されている。例えば、表示されているコンタクトは、Xiao HongとXiao Mingである。
【0072】
コンタクトインターフェイスが表示された後で、ユーザはコンタクトを選択し、そして、チャットを行うためにチャットインターフェイスに入ることができる。ユーザがチャットを行うとき、ユーザのチャットにおいて生成されるメッセージは、第1端末装置のRF回路と別のユーザ端末のRF回路との間で送信され得る。例えば、第1メッセージが、第1端末装置のRF回路と別のユーザ端末のRF回路との間で送信される。第1メッセージは、第1端末装置のRF回路によって送信されることを要するメッセージであってよく、または、第1端末装置のRF回路によって受信されるメッセージであってよい。第1端末装置のRF回路が第1メッセージを送信するとき、第1端末装置のメモリは、第1メッセージのカジュアルタイムを記録し得る。
【0073】
いくつかの実施形態において、第1メッセージは、第1端末装置のRF回路によって送信されることを要するメッセージである。例えば、ユーザは、Xiao Mingへメッセージを送信することを選択し、そして、ユーザは、Xiao Mingとのチャットのインターフェイスをオープンし得る。図8に示されるように、図8は、第1端末装置のディスプレイ上に表示される、Xiao Mingとのチャットのインターフェイスの模式図である。チャットインターフェイス上にはメッセージ入力ボックスおよび送信ボタンが表示されている。ユーザは、第1端末装置の入力ユニットを使用して、第1メッセージのメッセージコンテンツ(例えば、第1メッセージのメッセージコンテンツは、「こんにちは(”Hello?”)」である)をメッセージ入力ボックスに入力し、そして、第1メッセージのメッセージコンテンツが入力された後で、ユーザは、送信ボタンをタップする。ユーザが送信ボタンをタップするのを検出すると、第1端末装置のプロセッサは、第1端末装置のRF回路を使用して、サーバへ第1メッセージのメッセージコンテンツを送信し得る。第1端末装置のメモリは、以下の2つの実装において、第1メッセージのカジュアルタイムを記録し得る。
【0074】
本発明のこの実施形態に係る第1実装において、ユーザが送信ボタンをタップすることを第1端末装置のプロセッサが検出したときに、第1端末装置のメモリは、第1メッセージのカジュアルタイムを記録し得る。第1メッセージのカジュアルタイムは、初期時間(initial time)、第1持続時間(duration)、および第2持続時間に基づいて、第1端末装置のプロセッサによって決定される。
【0075】
いくつかの実施形態において、初期時間は、第1端末装置がIMアプリケーションに成功裡にログインしたときの協定世界時である。初期時間は、サーバを使用して、ログインレスポンスへ追加されてよく、そして、第1端末装置のRF回路へ送られる。第1持続時間は、第1端末装置のスタート時点(start moment)から、第1端末装置がIMアプリケーションへ成功裡にログインした時点までの持続時間である。スタート時点は、第1端末装置が電源オンされた時間である。例えば、第1端末装置のプロセッサがIMアプリケーションに成功裡にログインしたときに、第1持続時間が取得され得る。第2持続時間は、第1端末装置のスタート時点から、第1メッセージが送信されることを要するのを第1端末装置が検出する時点までの持続時間である。例えば、第1端末装置のプロセッサがメッセージを送信したときに、第2持続時間が取得され得る。例えば、初期時間が”initial time”、第1持続時間が”initial second”、第2持続時間が”now second”、そして、第1メッセージのカジュアルタイムが”septime”あると仮定すると、第1メッセージのカジュアルタイムは、septime=initial time+(now second−initial second)という式に基づいて決定され得る。
【0076】
例えば、事前に第1端末装置の中にタイマが配置されてよく、タイマを使用して、第1持続時間および第2持続時間が取得され得る。第1端末装置のプロセッサは、第1端末装置が電源オンされたことを検出したときに、タイマを開始し得る。IMアプリケーションへ成功裡にログインにすると、第1端末装置のプロセッサは、タイマのタイミング持続時間を読み取ることができる。この時点で読み取られたタイミング持続時間が、第1持続時間である。第1メッセージが送信されることを要するのを検出したときに、第1端末装置のプロセッサは、再び、タイマの持続時間を読み取ることができる。この時点で読み取られるタイミング持続時間が、第2持続時間である。第1持続時間および第2持続時間を取得するために第1端末装置の中にタイマが配置されている実施例は、ここにおける説明のために使用されているだけものである。しかしながら、本発明のこの実施形態においては、第1端末装置のプロセッサが第1持続時間および第2持続時間を取得する特定の実装が、特に限定されるものではない。
【0077】
初期時間は、第1端末装置がIMアプリケーションに成功裡にログインした協定世界時であり、そして、第1持続時間は、第1端末装置が電源オンされた時点から第1端末装置がIMアプリケーションへ成功裡にログインした時点までの持続時間であるため、初期時間と第1持続時間は、第1端末装置がメッセージを送信する時間とは無関係であることが留意されるべきである。従って、初期時間および第1持続時間を取得した後で、第1端末装置のプロセッサは、初期時間および第1持続時間を保管し得る。このようにして、第1端末装置のRF回路が別のメッセージを送信するときに、第1端末装置のプロセッサは、第1端末装置が電源オンされた時点から、別のメッセージが送信されることを要するのを第1端末装置が検出する時点までの持続時間だけを取得することを要し、そして、保管された初期時間および第1持続時間に基づいて、別のメッセージのカジュアルタイムを決定し得る。
【0078】
本発明のこの実施形態に係る第2実装においては、第1端末装置のRF回路を使用して第1端末装置のプロセッサが第1メッセージのメッセージコンテンツをサーバへ送信した後で、サーバは、第1メッセージのメッセージコンテンツを受信し、レスポンスに第1メッセージのカジュアルタイムを追加し、そして、第1端末装置のRF回路へレスポンスを送信し得る。第1メッセージのカジュアルタイムは、サーバが第1メッセージを受信する協定世界時である。第1端末装置のRF回路は、第1端末装置のメモリを使用して、第1メッセージのカジュアルタイムを記録し得る。
【0079】
いくつかの実施形態において、第1メッセージは、第1端末装置のRF回路を使用して受信されるメッセージである。例えば、ユーザは、Xiao Mingからメッセージを受信する。Xiao Mingによって使用されている端末装置のRF回路は、最初に第1メッセージをサーバへ送信し得る。サーバは、第1メッセージのメッセージコンテンツおよび第1メッセージのカジュアルタイムを、第1端末装置のRF回路へ送信し得る。第1メッセージのカジュアルタイムは、サーバが第1メッセージを第1端末装置のRF回路へ送信した協定世界時である。第1端末装置のRF回路は、第1端末装置のメモリを使用して、第1メッセージのカジュアルタイムを記録し得る。例えば、サーバが第1端末装置のRF回路へ第1メッセージを送信した協定世界時を”server time”、そして、第1メッセージのカジュアルタイムを”septime”であると仮定すると、第1端末装置は、受信した”server time”を”septime”として使用する。
【0080】
第1端末装置のRF回路が第1メッセージを送信するときに、第1端末装置のメモリは、さらに、第1メッセージの表示タイムおよびメッセージコンテンツを記録し得る。
【0081】
いくつかの実施形態において、第1メッセージは、第1端末装置のRF回路を使用して送信されるメッセージであり、そして、第1メッセージの表示タイムは、第1メッセージが送信されることを要すると第1端末装置が決定したときの、第1端末装置のローカルタイムである。例えば、第1端末装置のローカルタイムが”local time”であり、そして、第1メッセージの表示タイムが”show time”であると仮定すると、第1端末装置のプロセッサは、取得された”local time”を”show time”として使用する。
【0082】
いくつかの実施形態において、第1メッセージは、第1端末装置のRF回路を使用して受信されるメッセージであり、そして、第1メッセージの表示タイムは、サーバが第1メッセージを第1端末装置へ送信した協定世界時および第1端末装置が配置されているタイムゾーンに基づいて、第1端末装置のプロセッサによって実行される計算を通じて取得される。例えば、第1メッセージの表示タイムは、サーバが第1メッセージを第1端末装置へ送信した協定世界時および第1端末装置のローカルタイムと協定世界時との間のタイムゾーンの差異に基づいて、第1端末装置のプロセッサによって決定される時間であり得る。例えば、第1メッセージの表示タイムが”show time”であり、サーバが第1メッセージを第1端末装置へ送信した協定世界時が”server time”あり、かつ、第1端末装置のローカルタイムと協定世界時との時間差がXであると仮定すると、第1端末装置のプロセッサは、show time=server time+Xの式に基づいて、第1メッセージの表示タイムを決定し得る。
【0083】
第1端末装置のメモリは、第1メッセージのカジュアルタイムおよびメッセージコンテンツを記録する。第1端末装置のディスプレイは、第1メッセージのカジュアルタイムに基づいて、第1メッセージのメッセージコンテンツを表示し得る。第1端末装置のディスプレイは、第1端末装置のプロセッサを使用して、第1メッセージの以前にメッセージのカジュアルタイムを最初に取得し、そして、第1メッセージのカジュアルタイムおよび第1メッセージの以前のメッセージのカジュアルタイムに基づいて、第1メッセージのメッセージコンテンツを表示し得る。第1端末装置のメモリが第1メッセージの表示タイムを記録した後で、第1端末装置のプロセッサは、第1メッセージの以前に表示され、かつ、表示タイムが表示されているメッセージの表示タイムを最初に取得し得る。第1メッセージの表示タイムと、第1メッセージの以前に表示され、かつ、表示タイムが表示されているメッセージの表示タイムとの差異が、事前設定された閾値より大きいと決定されたときに、第1端末装置のディスプレイは、第1メッセージの表示タイムを表示する。
【0084】
本発明のこの実施形態において提供されるメッセージレコードの結合および表示方法に従って、第1端末装置は、取得された第1メッセージのカジュアルタイムおよび取得された第2メッセージのカジュアルタイムに基づいて、第1メッセージのメッセージコンテンツおよび第2メッセージのメッセージコンテンツをソートし、そして、第1メッセージのメッセージコンテンツおよび第2メッセージのメッセージコンテンツを順序通りに表示する。このようにして、異なる端末装置のメッセージレコードが結合されることを要するときに、メッセージのカジュアルタイムはメッセージが送信される協定世界時であり、かつ、協定世界時は、端末装置のローカルタイムまたは端末装置が配置されているタイムゾーンといった要因によって影響されないので、メッセージのカジュアルタイムに基づいて結合されたメッセージレコードは、正しくソートされ、そして、メッセージの送信および受信の順序通りに表示され得る。
【0085】
加えて、第1端末装置は、メッセージの表示タイムと、メッセージの以前に表示され、かつ、表示タイムが表示されているメッセージの表示タイムとの差異が、事前設定された閾値より大きいと決定されるときにだけ、メッセージの表示タイムを表示する。このようにして、結合されたメッセージレコードの表示タイムが順序通りに増加されるだけでなく、第1端末装置の消費電力も、また削減されている。
【0086】
当業者の理解を促進するために、本発明の一つの実施形態は、異なるアプリケーションシナリオに基づいて、本発明の実施形態において提供されるメッセージレコードの結合および表示方法を説明する。説明のために、異なるシナリオおよび移動電話が一つの実施例として使用されている。
【0087】
シナリオ1:表5に示されるように、移動電話1のメッセージレコードは、メッセージa’のメッセージコンテンツ、カジュアルタイム、及び表示タイム、メッセージb'のメッセージコンテンツ、カジュアルタイム、及び表示タイム、および、メッセージc'のメッセージコンテンツ、カジュアルタイム、及び表示タイムを含んでいる。メッセージa'およびメッセージc'は、移動電話1を使用してユーザによって送信されたメッセージであり、そして、メッセージb'は、移動電話1によって受信されたメッセージである。表6に示されるように、移動電話2のメッセージレコードは、メッセージd'のメッセージコンテンツ、カジュアルタイム、及び表示タイム、および、メッセージeのメッセージコンテンツ、カジュアルタイム、及び表示タイムを含んでいる。メッセージd'およびメッセージeは、移動電話2を使用して同一アカウントを用いてユーザによって送信されたメッセージである。
表5
表6
【0088】
例えば、移動電話1のローカルタイムは16:05pmであり、そして、移動電話2のローカルタイムは、同時に16:35pmである。移動電話1のメッセージレコードが移動電話2へと結合されるとき、移動電話2は、より早く送信されたメッセージd'およびメッセージd'のメッセージコンテンツを、より遅く送信されたメッセージa’のメッセージコンテンツの前に表示し得る。しかしながら、移動電話2が、a'のメッセージコンテンツ、b'のメッセージコンテンツ、c'のメッセージコンテンツ、d'のメッセージコンテンツ、及びメッセージeのメッセージコンテンツを、a'のメッセージ表示タイム、b'のメッセージ表示タイム、c'のメッセージ表示タイム、d'のメッセージ表示タイム、及びメッセージeのメッセージ表示タイムに基づいて、ソートし、そして、表示する場合には、移動電話1のローカルタイムが移動電話2のローカルタイムと一致していないので、より早く送信されたメッセージd'(d'の表示タイムは15:50pmである)およびメッセージe(メッセージeの表示タイムは15:52pmである)のメッセージコンテンツが、より遅く送信されたメッセージa'(a'の表示タイムは15:45pmである)のメッセージコンテンツの後に表示されてしまう。本発明のこの実施形態において、メッセージのカジュアルタイムは、移動電話のローカルタイムによって影響されない。従って、移動電話2が、メッセージa'のメッセージコンテンツ、メッセージb'のメッセージコンテンツ、メッセージc'のメッセージコンテンツ、及びメッセージd'のメッセージコンテンツを、メッセージa'のカジュアルタイム、メッセージb'のカジュアルタイム、メッセージc'のカジュアルタイム、メッセージd'のカジュアルタイム、及びメッセージeのカジュアルタイムに基づいて、ソートし、そして、表示する場合には、より早く送信されたメッセージd'(d'のカジュアルタイムは10:20amである)およびメッセージe(メッセージeのカジュアルタイムは10:22amである)のメッセージコンテンツが、より遅く送信されたメッセージa'(a'のカジュアルタイムは10:45am)のメッセージコンテンツの後に表示されるケースは発生しない。
【0089】
事前設定された閾値が5分である一つの実施例が、説明のために使用される。メッセージd'は、ソートの後で取得される第1メッセージであるため、移動電話2は、メッセージd'の表示タイムを表示する。メッセージeの表示タイムとメッセージd'の表示タイムとの間の差異、および、メッセージa'の表示タイムとメッセージd'の表示タイムとの間の差異の両方が5分より小さいので、移動電話2は、メッセージeの表示タイムまたはメッセージa'の表示タイムを表示しない。メッセージb’の表示タイムとメッセージd'の表示タイムとの間の差異は5分より大きいので、移動電話2は、メッセージb’の表示タイムを表示する。メッセージc’の表示タイムとメッセージb'の表示タイムとの間の差異は5分より小さいので、移動電話2は、メッセージc’の表示タイムを表示しない。図9に示されるように、図9は、移動電話2に表示される結合されたメッセージレコードのインターフェイスの模式図である。
【0090】
シナリオ2:図10Aに示されるように、図10Aは、移動電話がエリア1にあるときに、移動電話に表示されるメッセージレコードの模式図である。メッセージレコードは、メッセージa’’、メッセージb’’、およびメッセージc’’を含んでいる。メッセージa’’のメッセージコンテンツは、どうも(”Hi”)であり、そして、表示タイムは15:45pmである。メッセージb’’のメッセージコンテンツは、どうしたの?(”What's up?”)である。メッセージcのメッセージコンテンツは、何でもないよ(”Nothing”)であり、そして、表示タイムは16:00pmである。
【0091】
例えば、エリア1における移動電話のローカルタイムは12月24日の16:05pmであり、そして、ユーザが移動電話と共にエリア2に到着した後で、エリア2における移動電話のローカルタイムは12月24日の10:00amである。ユーザは、移動電話のIMアプリケーションへログインし、そして、ログインが成功した後で、別のユーザ端末へメッセージd’’を送信する。移動電話は、メッセージd’’のメッセージコンテンツが「何してるの?(”What are you doing?”)」であり、表示タイムが12月24日の10:05amであり、そして、カジュアルタイムが12月24日の13:00pmであると決定し得る。移動電話は、より遅く送信されたメッセージd’’のメッセージコンテンツを、より早く送信されたメッセージc’’のメッセージコンテンツの後に表示してしまい得る。しかしながら、移動電話が、メッセージd’’の表示タイムに基づいて、メッセージd’’のメッセージコンテンツを表示する場合に、移動電話は、より遅く送信されたメッセージd’’のメッセージコンテンツを、より早く送信されたメッセージa’’のメッセージコンテンツの前に表示してしまい得る。本発明のこの実施形態において、メッセージのカジュアルタイムは、移動電話が置かれているタイムゾーンによって影響されない。従って、メッセージc’’のカジュアルタイムおよびメッセージd’’のカジュアルタイムに基づいて、メッセージd’’のメッセージコンテンツを表示するとき、メッセージc’’のカジュアルタイムが12月24日の11:00amである場合に、移動電話は、メッセージd’’のメッセージコンテンツを、メッセージc’’のメッセージコンテンツの後に表示する。
【0092】
事前設定された閾値が5分である一つの実施例が、説明のために使用される。メッセージd’’の表示タイムとメッセージc’’の表示タイムとの間の差異が5分より小さいので、移動電話は、メッセージd’’の表示タイムを表示しない。図10Bに示されるように、図10Bは、移動電話がエリア2にあるときに、移動電話に表示されるメッセージレコードの模式図である。
【0093】
上記は、主に、ネットワーク要素間のインタラクションの観点から、本発明の実施形態において提供されるソリューションを説明している。上記の機能を実施するために、端末装置といった、各ネットワーク要素は、各機能を実行するための対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含むことが理解されるだろう。当業者であれば、本発明において開示された実施形態を参照して説明された実施例におけるアルゴリズムステップが、本発明においてハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアの結合によって実施され得ることに容易に気付くだろう。機能がハードウェア、または、ハードウェアを駆動するコンピュータソフトウェアのいずれによって実行されるかは、特定のアプリケーションおよび技術的ソリューションのデザイン制約条件に依存している。当業者であれば、各特定のアプリケーションについて、説明された機能を実施するために異なる方法を使用し得るが、その実施は本発明の範囲を超えるものであると考えるられるべきではない。
【0094】
本発明の実施形態においては、上記の方法の実施例に基づいて、端末装置について機能モジュールの分割が行われてよい。例えば、各機能モジュールは、それぞれ対応する機能に基づく分割を通じて取得され得る。または、2つ以上の機能が1つの処理モジュールへと統合され得る。統合モジュールは、ハードウェアの形態で実装されてよく、または、ソフトウェア機能モジュールの形態で実装されてよい。本発明の実施形態におけるモジュール分割は、一つの例であり、そして、単なる論理的関数の分割にすぎないことが留意されるべきである。実際の実施においては、別の分割方法が存在し得る。
【0095】
例えば、それぞれ対応する機能に基づいた分割を通じて、各機能モジュールが取得される場合に、図11は、上述の実施形態における端末装置の可能な模式的構造図である。端末装置は、上述の第1端末装置であってよい。図11に示されるように、端末装置は、取得ユニット31、ソーティングユニット32、およびディスプレイユニット33を含み得る。
【0096】
取得ユニット31は、端末装置のメッセージレコードを取得し、かつ、第2端末装置のメッセージレコードを取得するように構成されている。ここで、端末装置のメッセージレコードは、第1メッセージのメッセージコンテンツおよび第1メッセージのカジュアルタイムを含み、そして、第2端末装置のメッセージレコードは、第2メッセージのメッセージコンテンツおよび第2メッセージのカジュアルタイムを含んでいる。取得ユニット31は、さらに、第3メッセージの表示タイムを取得するように構成されており、ここで、第3メッセージは、第1メッセージの前に表示され、かつ、自身の表示タイムが表示されるメッセージであり、そして、第3メッセージの表示タイムは、端末装置のメッセージレコードの中に含まれるか、または、第2端末装置のメッセージレコードの中に含まれている。取得ユニット31は、さらに、第4メッセージの表示タイムを取得するように構成されており、ここで、第4メッセージは、第2メッセージの前に表示され、かつ、自身の表示タイムが表示されるメッセージであり、そして、第4メッセージの表示タイムは、端末装置のメッセージレコードに含まれるか、または、第2端末装置のメッセージレコードに含まれている。
【0097】
ソーティングユニット32は、取得ユニットによって取得された第1メッセージのカジュアルタイムおよび第2メッセージのカジュアルタイムに基づいて、第1メッセージのメッセージコンテンツおよび第2メッセージのメッセージコンテンツをソートするように構成されている。
【0098】
ディスプレイユニット33は、ソーティングユニットによってソートされた第1メッセージのメッセージコンテンツおよび第2メッセージのメッセージコンテンツを、順序通りに、表示するように構成されている。ディスプレイユニット33は、さらに、第1メッセージの表示タイムと第3メッセージの表示タイムとの差異が事前設定された閾値より大きいと決定ユニットが決定したときに、第1メッセージの表示タイムを表示するように構成されている。ディスプレイユニット33は、さらに、第2メッセージの表示タイムと第4メッセージの表示タイムとの差異が事前設定した閾値より大きいと決定ユニットが決定したときに、第2メッセージの表示タイムを表示するように構成されている。
【0099】
本発明のこの実施形態において、さらに、図12に示されるように、端末装置は、ストレージユニット34、送信ユニット35、受信ユニット36、および、決定ユニット37を、さらに含んでよい。
【0100】
ストレージユニット34は、第1メッセージのカジュアルタイムを記録するように構成されており、ここで、第1メッセージのカジュアルタイムは、初期時間、第1持続時間、および第2持続時間に基づいて決定される。
【0101】
送信ユニット35は、サーバに対して第1メッセージを送信するように構成されている。
【0102】
受信ユニット36は、第1メッセージであり、かつ、サーバによって送信されるものである第1メッセージを受信するように構成されている。ここで、第1メッセージのカジュアルタイムは、サーバが第1メッセージを受信する協定世界時であるか、または、第1メッセージのカジュアルタイムは、サーバが第1メッセージを端末装置へ送信した協定世界時である。
【0103】
決定ユニット37は、第1メッセージの表示タイムと、第3メッセージであり、かつ、取得ユニットによって取得される第3メッセージの表示タイムとの間の差異を決定するように構成されている。決定ユニット37は、さらに、第2メッセージの表示タイムと、第4メッセージであり、かつ、取得ユニットによって取得される表示タイムとの間の差異を決定するように構成されている。
【0104】
前述の方法の実施形態におけるステップの全ての関連するコンテンツは、対応する機能モジュールの機能説明において引用され得ることに留意すべきである。ここにおいて、詳細は説明されない。
【0105】
本発明のこの実施形態において適用される端末装置は、前述のメッセージレコードの結合および表示方法を実行するように構成されており、そうして、前述のメッセージレコードの結合および表示方法におけるものと同じ効果が達成され得る。
【0106】
実施に関する前述の説明により、当業者は、便利かつ簡単な記載の目的のために、前述の機能モジュールの分割が、説明のための一つの実施例として取られていることを、理解することができる。実際のアプリケーションにおいて、前述の機能は異なるモジュールに対して割り当てられ、そして、リクエストに基づいて実施され得る。具体的には、上述の機能の全て又はいくらかを実施するように、装置の内部構造が異なる機能モジュールへ分割されている。
【0107】
この出願において提供されるいくつかの実施形態においては、開示された装置および方法が、別の方法で実施され得ることが理解されるべきである。例えば、説明された装置の実施形態は、単なる一つの実施例である。例えば、モジュールまたはユニット分割は、単に論理的な機能分割であり、そして、実際の実装においては別の分割であり得る。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントは、別の装置へと結合され、または、一体化されてよく、あるいは、いくつかの機能は、無視され、または、実行されなくてよい。加えて、表示され又は説明された相互結合、または、直接結合、あるいは、通信接続は、いくつかのインターフェイスを使用して実施され得る。装置またはユニット間における間接的な結合または通信接続は、電気的、機械的、または別の形態において実施され得る。
【0108】
別個のパーツとして説明されるユニットは、物理的に分離されていても、または、そうでなくてもよく、そして、ユニットとして表示されるパーツは、1つまたはそれ以上の物理的なユニットであってよく、1つの場所に配置されていてよく、または、異なる場所に分散されていてよい。ユニットのいくらか又は全ては、実施形態のソリューションに係る目的を達成するように、実際の必要性に基づいて選択されてよい。
【0109】
加えて、本発明の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットへと統合されてよく、または、ユニットそれぞれが、物理的に単独で存在してよく、もしくは、2つまたはそれ以上のユニットが1つのユニットへと統合されてよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実施されてよく、または、ソフトウェア機能ユニットの形態で実施されてよい。
【0110】
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実施され、そして、独立した製品として販売され又は使用される場合、統合されたユニットは、読み取り可能な記憶媒体において保管され得る。そうした理解に基づいて、本発明の実施形態における技術的ソリューションは、本質的に、または、従来技術に寄与する部分、もしくは、技術的ソリューションの全て又はいくらかは、ソフトウェア製品の形態で実施され得る。ソフトウェア製品は、記憶媒体において保管され、そして、本発明の実施形態において説明された方法の全て又はいくらかを実行するように、デバイス(シングルチップマイクロコンピュータ、チップ、等であり得る)またはプロセッサ(処理装置)に命令するためのいくつかのインストラクションを含んでいる。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク、または、光ディスクといった、プログラムコードを保管することができる任意の媒体を含んでいる。
【0111】
前述の説明は、単に本発明の特定的な実施であるが、本発明の保護範囲を限定するように意図されたものではない。本発明において開示されるあらゆる変更または代替は、本発明の保護範囲内に含まれるものである。従って、本発明の保護範囲は、請求項の保護範囲に従うべきものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図11
図12