(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
基板の上面に対して垂直な第1方向に沿って互いに離隔して前記基板上に積層されて前記基板の上面に対して水平な第2方向に延長された複数のゲートラインを含むゲートライン構造物と、
前記複数のゲートラインを前記第1方向に貫通する垂直チャンネル構造物と、
前記複数のゲートラインの各々の端部から前記第2方向にそれぞれ延長された複数の延長ゲートラインと、
複数の第1階段層を含む第1階段パターン構造物と、
前記第1階段パターン構造物の一側壁に接触して複数の第2階段層を含む第2階段パターン構造物と、を備え、
前記複数の第1階段層は、前記基板の上面から順に第n−1層の延長ゲートラインと第n層の延長ゲートライン(nは、2以上の偶数)とを含み、
前記複数の第2階段層は、前記基板の上面から順に第n−1層の延長ゲートラインと第n層の延長ゲートラインとを含み、前記第n層の延長ゲートラインが前記第2方向の端部にリセス部を含み、前記第n−1層の延長ゲートラインが前記第n−1層の延長ゲートラインの直上に位置する前記第n層の延長ゲートラインのリセス部によって露出される露出部を含み、
前記第2階段パターン構造物の前記第n−1層の延長ゲートラインの前記露出部の面積は、各層別にそれぞれ異なり、
前記第n−1層の延長ゲートラインの露出部は、丸みを帯びたコーナー部を有し、前記丸みを帯びたコーナー部は、前記第1階段パターン構造物と第2階段パターン構造物との間の境界に接し、前記第n−1層の延長ゲートラインの各々の露出部の端部と第2方向に離隔する部位に位置し、
平面上から見ると、前記第1階段パターン構造物と前記第2階段パターン構造物との境界は、前記第2方向に平行にならないように延長されたことを特徴とする垂直型メモリ素子。
前記第n−1層の延長ゲートラインの露出部は、前記第1方向に沿って上部層から下部層に行くほど前記第2方向に直交する第3方向の幅が増加することを特徴とする請求項1に記載の垂直型メモリ素子。
前記ゲートライン構造物は、前記第2方向に直交する第3方向に第1幅を有し、前記第1階段パターン構造物と第2階段パターン構造物との前記第3方向の幅の和は前記第1幅と同一であることを特徴とする請求項1に記載の垂直型メモリ素子。
前記第n−1層の延長ゲートラインの露出部の面積は、前記第1方向に沿って上部層から下部層に行くほど増加することを特徴とする請求項3に記載の垂直型メモリ素子。
複数の絶縁膜をさらに含み、前記複数の絶縁膜の各々は、前記第1方向に隣接する第1のゲートラインと第2のゲートラインとの間、及び前記第1方向に隣接する第1の延長ゲートラインと第2の延長ゲートラインとの間に形成されることを特徴とする請求項1に記載の垂直型メモリ素子。
前記ゲートライン構造物と前記第1及び第2階段パターン構造物とが一体に備えられて1つのゲート構造物を成し、前記ゲート構造物は、前記第2方向に直交する第3方向に離隔して複数個が備えられることを特徴とする請求項1に記載の垂直型メモリ素子。
前記複数個のゲート構造物の前記第3方向に隣接する第1ゲート構造物と第2ゲート構造物との間には、前記第2方向に延長される開口部が含まれることを特徴とする請求項7に記載の垂直型メモリ素子。
前記第n−1層の延長ゲートラインは、前記第1方向に沿って上部層から下部層に行くほど前記開口部に接するコーナー部から前記第3方向への幅が徐々に増加することを特徴とする請求項8に記載の垂直型メモリ素子。
前記第1階段パターン構造物の第n層の延長ゲートラインに接触する第1コンタクトプラグ及び前記第2階段パターン構造物の第n−1層の延長ゲートラインに接触する第2コンタクトプラグを含むことを特徴とする請求項1に記載の垂直型メモリ素子。
前記ゲートラインは、前記基板の上面から前記第1方向に沿って順次に積層されたグラウンド選択ライン(Ground Selection Line:GSL)、ワードライン、及びストリング選択ライン(String Selection Line:SSL)を含むことを特徴とする請求項1に記載の垂直型メモリ素子。
前記ゲートラインは、前記基板の上面から前記第1方向に沿って順に積層されたグラウンド選択ライン及びワードラインを含むことを特徴とする請求項1に記載の垂直型メモリ素子。
基板の上面に対して垂直な第1方向に沿って互いに離隔して前記基板上に積層されて前記基板の上面に対して水平な第2方向に延長された複数のゲートラインを含むゲートライン構造物と、
前記複数のゲートラインを前記第1方向に貫通する垂直チャンネル構造物と、
前記複数のゲートラインの各々の端部から前記第2方向にそれぞれ延長された複数の延長ゲートラインを含む第1階段パターン構造物と、
前記第1階段パターン構造物の一側壁に直接接触して前記複数のゲートラインの各々の端部から前記第2方向にそれぞれ延長された複数の延長ゲートラインを含む第2階段パターン構造物と、を備え、
前記第1階段パターン構造物は、前記複数の延長ゲートラインを含む複数の第1階段層を含み、前記複数の第1階段層の各々が前記第2方向の端部に第n層の延長ゲートライン(nは、2以上の数)の上部を含む第1パッド領域を含み、
前記第2階段パターン構造物は、前記複数の延長ゲートラインを含む複数の第2階段層を含み、前記複数の第2階段層の各々が前記第2方向の端部に第n−1層の延長ゲートラインの上部を含む第2パッド領域を含み、
前記第2パッド領域は、前記第1階段パターン構造物と第2階段パターン構造物とが接する頂点部位に丸みを帯びたコーナーを有し、前記丸みを帯びたコーナーが前記第2パッド領域の縁部から第2方向に離隔し、
前記第2パッド領域の面積は、各層別にそれぞれ異なり、
平面上から見ると、前記第1階段パターン構造物と前記第2階段パターン構造物との境界は、前記第2方向に平行にならないように延長されたことを特徴とする垂直型メモリ素子。
前記複数のゲートラインは、複数の第1のゲートラインを含み、前記複数の階段層が第1の延長ゲートラインと第1リセス部を含む第2の延長ゲートラインとをそれぞれ含む複数の第1階段層を含み、
前記垂直型メモリ素子は、
基板上に前記第2方向に延長された複数の第2のゲートライン及び複数の第2階段層を備え、
前記複数の第2階段層は、各第2階段層が基板上に積層されて第3の延長ゲートライン及び第4の延長ゲートラインを含み、
前記第3の延長ゲートライン及び第4の延長ゲートラインは、前記第2のゲートラインの縁部から延長され、
前記第4の延長ゲートラインは、第2リセス部を含み、前記第2リセス部が前記第3の延長ゲートラインの一部位で前記第3方向に延長されて前記第4の延長ゲートラインの直下の前記第3の延長ゲートラインのパッド領域を露出させ、
前記第2の延長ゲートラインの1つ及び前記第4の延長ゲートラインの1つは、同一平面上に位置し、前記第2の延長ゲートラインの第1リセス部が前記複数の第1階段層と複数の第2階段層との間の延長された軸に対して前記第4の延長ゲートラインの第2リセス部のミラーイメージを有することを特徴とする請求項18に記載の垂直型メモリ素子。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
図1〜
図5は、本発明の一実施形態による垂直型メモリ素子を示す斜視図、平面図、及び断面図である。
【0011】
具体的に、
図1及び
図2は、本発明の一実施形態による垂直型メモリ素子の斜視図であり、
図3は、本発明の一実施形態による垂直型メモリ素子の平面図である。
図4は、
図3に示す平面図のI−I’ラインに沿って第1方向に切断した断面図であり、
図5は、
図3に示す平面図のII−II’ラインに沿って第1方向に切断した断面図である。
【0012】
以下、基板の上面から垂直に突出する方向を第1方向と定義する。基板の上面に平行して、互いに交差する2方向を各々第2方向及び第3方向と定義する。例えば、第2方向と第3方向とは直交する。図面上に矢印で表示された方向及びその反対方向は、同一方向として説明する。上述した方向に対する定義は、以後、全ての図面で同様に適用される。説明の便宜のために、
図1〜
図3では一部の絶縁膜の図示が省略され、
図1及び
図2ではコンタクトプラグが省略されている。
【0013】
図1〜
図5を参照すると、基板100は、メモリセルが形成されるセル領域(A)と、セルを連結するための配線が形成される配線領域(B)とを含む。配線領域(B)は、セル領域(A)の両側縁部に位置する。
【0014】
垂直型メモリ素子は、垂直チャンネル構造物132及びゲートライン構造物150を備える。垂直チャンネル構造物132は、基板100の上面から第1方向に突出して延長される。ゲートライン構造物150は、垂直チャンネル構造物132を覆い被せて第1方向に沿って積層されるゲートライン(116a、116b、116c、116d、116e、116f、116g、116h)を含む。ゲートライン116は、第2方向に延長される。
【0015】
ゲートライン構造物150の第2方向の端部に接触して、第1及び第2階段パターン構造物(152、154)が含まれる。ゲートライン構造物150及び垂直チャンネル構造物132は、セル領域に位置し、第1及び第2階段パターン構造物(152、154)は配線領域に位置する。
【0016】
基板100は、例えばシリコン、ゲルマニウムのような半導体物質を含む。他の実施形態において、基板100は単結晶シリコンを含む。基板100上にはパッド絶縁膜102が備えられる。
【0017】
垂直チャンネル構造物132は、チャンネル172と、トンネル絶縁膜、電荷格納膜、及びブロッキング誘電膜を含む構造物174と、埋め込み絶縁パターン176とを含む。垂直チャンネル構造物132は、ゲートライン構造物150を貫通して、第1方向に延長される。
【0018】
チャンネル172は、中空のシリンダー(cylinder)形状またはカップ(cup)形状を有する。チャンネルは、ポリシリコンまたは単結晶シリコンを含む。
【0019】
埋め込み絶縁パターン176は、チャンネルの内部空間に備えられる。埋め込み絶縁パターン176は、ピラー(pillar)形状を有する。埋め込み絶縁パターン176は、シリコン酸化物のような絶縁物質を含む。一実施形態において、チャンネル172が、ピラーまたは内部が満たされた円柱形状を有する場合、埋め込み絶縁パターン176を省略できる。
【0020】
トンネル絶縁膜、電荷格納膜、及びブロッキング誘電膜を含む構造物174は、チャンネル172の外側壁上に順に積層される。構造物174は、チャンネル172の外側壁を覆い被せるように形成される。トンネル絶縁膜は、シリコン酸化物のような酸化物を含む。電荷格納膜はシリコン窒化物を含む。ブロッキング誘電膜は、シリコン酸化物、ハフニウム酸化物、またはアルミニウム酸化物のような金属酸化物を含む。
【0021】
本実施形態において、基板100の上面と垂直チャンネル構造物132との間には、半導体パターン170がさらに含まれる。半導体パターン170は、基板100の上面に接触する。半導体パターン170は、ピラー形状を有し、半導体パターン170の上面に垂直チャンネル構造物132が形成される。
【0022】
チャンネル172と、トンネル絶縁膜、電荷格納膜、及びブロッキング誘電膜を含む構造物174と、埋め込み絶縁パターン176との上にはパッドパターン178が形成される。パッドパターン178は、例えば、垂直型メモリ素子のビットラインに電気的に連結される。
【0023】
ゲートライン構造物150は、ゲートライン116及び絶縁膜106が交互に積層された構造を有する。
【0024】
ゲートライン116は、グラウンド選択ライン(GSL:Ground Selection Line)、ワードライン(word line)、及びストリング選択ライン(SSL:String Selection Line)を含む。例えば、最下層のゲートライン116aは、GSLに提供され、最上層のゲートライン116hは、SSLに提供される。GSL及びSSLの間のゲートライン(116b〜116g)は、ワードラインに提供される。
【0025】
第1及び第2階段パターン構造物(152、154)は、一側壁部位が互いに直接接触する。第1及び第2階段パターン構造物(152、154)は、各層のゲートライン116の第2方向の端部に接触する延長ゲートライン(118a、118b、118c、118d、118e、118f、118g、118h)、及び延長ゲートライン118の第1方向の間に配置される絶縁膜106を含む。ゲートライン構造物150及びゲートライン構造物150に接触する第1及び第2階段パターン構造物(152、154)は、実質的に1つの構造体に形成され、ゲート構造物156に提供される。本実施形態において、ゲートライン116の1つ(例えば、116a)と延長ゲートライン118の1つ(例えば、118a)は、
図4及び
図5に示すように1つの構造物に形成される。
【0026】
第1及び第2階段パターン構造物(152、154)に含まれる延長ゲートライン118及び絶縁膜106は、第1方向に沿って上部に行くほど第2方向への長さが減少する形状を有する。即ち、第1及び第2階段パターン構造物(152、154)は、上部に比べて下部の延長ゲートライン118及び絶縁膜106が第2方向にさらに突出する形状を有する。したがって、第1及び第2階段パターン構造物(152、154)は、各々階段形状を有する。
【0027】
ゲートライン116及び延長ゲートライン118は、同一物質で形成される。ゲートライン116及び延長ゲートライン118は、例えば、タングステンのような金属、金属シリサイド、及び/又は金属窒化物を含む。本実施形態において、ゲートライン116及び延長ゲートライン118は、タングステンを含む。
【0028】
絶縁膜106は、シリコン酸化物を含む。
【0029】
第1階段パターン構造物152の各階段層には、2層の延長ゲートライン118が含まれる。したがって、本実施形態において、第1階段パターン構造物152には、ゲートライン116の積層数の1/2個の階段層が含まれる。例えば、ゲートライン116が8層に形成された場合、第1階段パターン構造物152には4層の階段層が含まれる。
【0030】
第1階段パターン構造物152の各階段層の上部には、第n層の延長ゲートライン(nは、2以上の偶数)が位置する。即ち、第n層の延長ゲートライン(例えば、118b、118d、118f、118h)の上部面において第2方向に突出した部位は、第1コンタクトプラグ160aが接触するためのパッド領域になる。したがって、偶数層に形成されたゲートライン(116b、116d、116f、116h)は、第1階段パターン構造物152の各パッド領域に接触する第1コンタクトプラグ160aを通じて電気信号が印加される。各パッド領域は、絶縁膜106によりカバーされる。第1階段パターン構造物152の各パッド領域は、基板から相対的に最も高く位置する延長ゲートラインである第n層のゲートラインのいずれか1つを含む。第1階段パターン構造物152において、第1方向に沿って下部層から上部層に形成されるパッド領域を順に第2、第4、第6、及び第8パッド領域(142、144、146、148)と呼ぶ。
【0031】
第2階段パターン構造物154の各階段層には、2層の延長ゲートライン118が含まれる。したがって、本実施形態において、第2階段パターン構造物154には、ゲートライン116の積層数の1/2個の階段層が含まれる。例えば、ゲートライン116が8層に形成された場合、第2階段パターン構造物154には4層の階段層が含まれる。
【0032】
第2階段パターン構造物154の各階段層の上部には、第n−1層の延長ゲートライン(nは、2以上の偶数)が位置する。即ち、第n−1層の延長ゲートライン(例えば、118a、118c、118e、118g)の上部面から第2方向に突出した部位は、第2コンタクトプラグ160bが接触するためのパッド領域になる。したがって、奇数層に形成されたゲートライン(116a、116c、116e、116g)は、第2階段パターン構造物154の各パッド領域に接触する第2コンタクトプラグ160bを通じて電気信号が印加される。各パッド領域は、絶縁膜106によりカバーされる。第2階段パターン構造物154の各パッド領域は、基板から相対的に最も高く位置する延長ゲートラインである第n−1層のゲートラインのいずれか1つを含む。
【0033】
図1及び
図4を参照すると、本実施形態において、第2階段パターン構造物154に含まれる各々の第n層の延長ゲートラインは、第2方向の端部にリセス部を含む。第2階段パターン構造物154に含まれる各々の第n−1層の延長ゲートラインは、第2方向の端部に第n−1層の延長ゲートラインの直上に位置する第n層の延長ゲートラインのリセス部により露出される露出部を含む。例えば、第2階段パターン構造物154の第2延長ゲートライン118bは、第2方向の端部にリセス部を含み、第2階段パターン構造物154で第2延長ゲートライン118bの直下の第1延長ゲートライン118aにはリセス部により露出する露出部を含む。
図1及び
図3に示すように、第n−1層の延長ゲートラインの露出部の第3方向の幅は、第1方向に沿って高くなるほど減少する。
【0034】
第2階段パターン構造物154で、第1方向に沿って下部層から上部層に形成されるパッド領域を順に第1、第3、第5、及び第7パッド領域(141、143、145、147)と呼ぶ。第n−1層の延長ゲートラインの露出部は、各々のパッド領域(例えば、第1、第3、第5、及び第7パッド領域)に使用される。本実施形態において、第n−1層の延長ゲートラインの露出部は、
図3に示すように、第3方向の幅がセル領域側に向かって徐々に狭くなる。このように、ゲートライン構造物150は、第1及び第2階段パターン構造物(152、154)に接触する。第1及び第2階段パターン構造物(152、154)は、第3方向に互いに接触しながら第2方向に延長される。第1及び第2階段パターン構造物(152、154)に含まれる第n及び第n−1パッド領域は、第3方向に段差を有しながら第3方向に並んで配置される。
【0035】
図3に示すように、ゲートライン構造物150は、第3方向に第1幅(W1)を有する。また、ゲートライン構造物150に接触する第1及び第2階段パターン構造物(152、154)の第3方向への幅の和は、第1幅(W1)である。即ち、ゲート構造物156は、第3方向に第1幅(W1)を有する。
【0036】
第2階段パターン構造物154で、各パッド領域の上部面の第3方向の幅は、上部層から下部層に行くほど徐々に増加する。例えば、第1パッド領域141の第3方向の幅は、第3パッド領域143の第3方向の幅より大きい。また、第3パッド領域143の第3方向の幅は、第5パッド領域145の第3方向の幅より大きい。また、第5パッド領域145の第3方向の幅は、第7パッド領域147の第3方向の幅より大きい。
【0037】
一方、第1階段パターン構造物152で、各パッド領域の上部面の第3方向の幅は、上部層から下部層に行くほど徐々に減少する。例えば、第2パッド領域142の第3方向の幅が最も小さく、第4、第6、及び第8パッド領域(144、146、148)に行くほど第3方向の幅が増加する。
【0038】
このように、第1及び第2階段パターン構造物(152、154)の各パッド領域は各層別に第3方向の幅がそれぞれ異なる。
【0039】
したがって、第2階段パターン構造物の第n−1パッド領域の面積は、上部層から下部層に行くほど増加する。一方、第1階段パターン構造物の第nパッド領域の面積は、上部層から下部層に行くほど減少する。
【0040】
第2階段パターン構造物154の各パッド領域で、第1及び第2階段パターン構造物(152、154)が第3方向に互いに接する頂点部位Cは、丸みを帯びたコーナー(rounded corner)を有する。丸みを帯びたコーナーは、第1及び第2階段パターン構造物の間の境界に接し、第n−1層の延長ゲートラインの各々の露出部の端部と第2方向に離隔する。したがって、頂点部位Cから、第1方向に沿って上方に延長される第1及び第2階段パターン構造物(152、154)の接触部の側壁は、垂直に曲がらないで、屈曲を有しながら曲がる形状を有する。
【0041】
即ち、第2階段パターン構造物154の各パッド領域を平面上から見る時、第1及び第2階段パターン構造物(152、154)が第3方向に互いに接する頂点部位Cは、直角ではなく、円弧の形状を有する。
【0042】
ゲートライン構造物150と、第1及び第2階段パターン構造物(152、154)とを覆う層間絶縁膜130が形成される。層間絶縁膜130はシリコン酸化物を含む。
【0043】
第2階段パターン構造物154において、第1及び第2階段パターン構造物(152、154)が第3方向に互いに接する頂点部位Cに丸みを付けることで、頂点部位Cにも層間絶縁膜130が容易に詰められる。したがって、頂点部位Cに層間絶縁膜130が詰められないことによるボイド不良が減少する。
【0044】
第1コンタクトプラグ160aは、層間絶縁膜130を貫通して第1階段パターン構造物152の各パッド領域の延長ゲートライン(例えば、118b、118d、118f、118h)に各々接触する。
【0045】
第2コンタクトプラグ160bは、層間絶縁膜130を貫通して第2階段パターン構造物154の各パッド領域の延長ゲートライン(例えば、118a、118c、118e、118g)に接触する。
【0046】
第1階段パターン構造物152の各パッド領域は、各層別に第3方向の幅がそれぞれ異なるので、第1コンタクトプラグ160aを各パッド領域に接触するように多様に配置させる。本実施形態において、第1コンタクトプラグ160aは、平面上から見る時、第2方向または第3方向に並んで配置されるか、斜線に配置されるか、またはジグザグに配置される。他の例で、第1コンタクトプラグ160aは、各パッド領域の中心部位に配置される。
【0047】
第2階段パターン構造物154の各パッド領域は、各層別に第3方向の幅がそれぞれ異なるので、第2コンタクトプラグ160bを各パッド領域に接触するように多様に配置させる。本実施形態において、第2コンタクトプラグ160bは、平面上から見る時、第2方向または第3方向に並んで配置されるか、斜線に配置されるか、またはジグザグに配置される。他の例で、第2コンタクトプラグ160bは、各パッド領域の中心部位に配置される。
【0048】
第1階段パターン構造物152及び第2階段パターン構造物154は、階段層を含む1つの階段パターンと看做すことができる。さらに、第1階段パターン構造物152に含まれる延長ゲートライン118のうちの1つの部位(例えば、118a)と、第2階段パターン構造物154に含まれる延長ゲートライン118のうちのいずれか1つの部位(例えば、118a)とは、1つの延長ゲートライン118と看做すことができる。
図1、
図4、及び
図5を参照すると、階段パターン構造物に含まれる各階段層は、第1延長ゲートライン(例えば、118a)及び第2延長ゲートライン(例えば、118b)を含み、これらは基板上に積層され、互いに隣接する。第2延長ゲートライン118bはリセス部を含み、リセス部は第2延長ゲートラインの直下の第1延長ゲートライン118aのパッド領域を露出させる。第1延長ゲートライン118cはパッド領域を含む。パッド領域143の第3方向の幅は、パッド領域141の幅より小さい。パッド領域(141、143、145、147)の第3方向の幅は、第1方向の高さに沿って減少する。パッド領域(141、143、145、147)の面積は、第1方向の高さに沿って減少する。
【0049】
図1、
図3〜
図5では、説明の便宜のために、ゲートライン116が全8層に配置されたものを示したが、ゲートライン116は回路設計デザイン及び/又は垂直型メモリ素子の容量もしくは集積度を考慮して調節される。ゲート構造物156は複数個が備えられ、第3方向に離隔しながら配置される。ゲート構造物156の第3方向の間には第2方向に延長される開口部134が含まれ、開口部134の内部には絶縁パターン(図示せず)が備えられる。絶縁パターン(図示せず)は、例えばシリコン酸化物のような絶縁物質を含む。
【0050】
第3方向に隣り合うゲート構造物156は、開口部134の中心部に対して対称な形状を有する。即ち、1つのゲート構造物156は、第3方向に沿って第1階段パターン構造物152及び第2階段パターン構造物154の順に配置され、これと隣り合うゲート構造物は第3方向に沿って第2階段パターン構造物154及び第1階段パターン構造物152の順に配置される。
【0051】
第2階段パターン構造物154の各パッド領域は、上部層から下部層に行くほど開口部134に接するコーナー部から第3方向への幅が徐々に増加する。
【0052】
絶縁パターンの下の基板100には不純物領域(図示せず)が形成される。不純物領域は第2方向に延長し、垂直型メモリ素子の共通ソースライン(common source line:CSL)に提供される。
【0053】
他の実施形態において、絶縁パターンを貫通し、不純物領域に電気的に連結されるCSLがさらに形成される。
【0054】
図6〜
図20は、本実施形態による垂直型メモリ素子の製造方法を説明するための斜視図及び平面図である。
【0055】
具体的に、
図6〜
図9、
図11、
図13、
図15〜17、及び
図19は、本実施形態による垂直型メモリ素子の製造方法を説明するための斜視図である。
図10、
図12、
図14、
図18、及び
図20は、本実施形態による垂直型メモリ素子の製造方法を説明するための平面図である。説明の便宜のために、一部の斜視図及び平面図において絶縁膜の図示は省略した。
【0056】
図6を参照すると、基板100上にパッド絶縁膜102を形成する。パッド絶縁膜102上に犠牲膜(104a、104b、104c、104d、104e、104f、104g、104h)、及び絶縁膜(106a、106b、106c、106d、106e、106f、106g、106h)を交互に繰り返して積層してモールド構造物107を形成する。
【0057】
基板100は、例えばシリコン、ゲルマニウムのような半導体物質を含む。本実施形態によれば、基板100は、セル領域Aとパッド領域Bを含む。
【0058】
パッド絶縁膜102及び絶縁膜106は、シリコン酸化物のような酸化物系の物質を使用して形成される。犠牲膜104は、絶縁膜106に対してエッチング選択比を有し、湿式エッチング工程により容易に除去できる物質を使用して形成される。例えば、犠牲膜104はシリコン窒化物(SiN)またはシリコン硼窒化物(SiBN)のような窒化物系の物質を使用して形成される。
【0059】
本実施形態において、パッド絶縁膜102、犠牲膜104、及び絶縁膜106は、化学気相成長(Chemical Vapor Deposition:CVD)工程、プラズマ化学気相成長(Plasma Enhanced Chemical Vapor Deposition:PECVD)工程、高密度プラズマ−化学気相成長(High Density Plasma Chemical Vapor Deposition:HDP−CVD)工程、または原子層堆積(Atomic Layer Deposition:ALD)工程のうちの少なくとも1つの工程を用いて形成される。本実施形態において、パッド絶縁膜102は、基板100の上面に対して熱酸化またはラジカル酸化工程を遂行して形成される。
【0060】
犠牲膜104は、後続工程により除去され、GSL、ワードライン、及びSSLが形成される空間を提供する。したがって、絶縁膜106及び犠牲膜104の積層数は以後に形成されるGSL、ワードライン、及びSSLが積層される数によって変わる。
【0061】
図7を参照すると、配線領域Bのモールド構造物107の最上部に形成された絶縁膜106h及び犠牲膜104hの一部をエッチングして段差部112aを形成する。
【0062】
具体的に、モールド構造物107上に写真工程を遂行してフォトレジストパターン(図示せず)を形成する。フォトレジストパターンは配線領域のモールド構造物107の上部を一部露出する。
【0063】
フォトレジストパターンをエッチングマスクに用いてモールド構造物107の最上部の1層の絶縁膜106h及び犠牲膜104hをエッチングする。したがって、配線領域でモールド構造物の最上部の面には第3方向に沿って段差部112aと非段差部112bが反復される。非段差部112bは、絶縁膜106及び犠牲膜104が段差部112aに比べて各々1層さらに積層された形状を有する。
【0064】
本実施形態において、段差部112a及び非段差部112bは第3方向に同一の幅を有する。他の実施形態において、段差部及び非段差部は第3方向にそれぞれ異なる幅を有し得る。
【0065】
非段差部112bには後続工程により第1階段パターン構造物が形成され、段差部112aには後続工程により第2階段パターン構造物が形成される。
【0066】
段差部112aの底面は、四角形の形状を有する。セル領域Aに隣り合う段差部112aの底面の四角形の頂点部位は丸みを帯びた形状を有する。即ち、頂点部位から第1方向に沿って上方に延長される段差部112aの側壁部位は、垂直に曲がらないで屈曲を有しながら曲がる形状を有する。
【0067】
段差部112aを形成するエッチング工程を遂行する時、段差部112aの底面の頂点部位では3次元効果によりエッチングが相対的に少なくなり、頂点部位が丸みを帯びた形状を有する。本実施形態において、段差部112aを形成するエッチング工程で、段差部112aの底面の頂点部位のエッチング率が相対的に減少するようにエッチング条件をコントロールする。
【0068】
図8を参照すると、
図7に示した段差部112aを含むモールド構造物107上に階段層を形成するための第1フォトレジストパターン110aを形成する。
【0069】
第1フォトレジストパターン110aは、モールド構造物107における配線領域Bの縁部を選択的に露出する形状を有する。本実施形態において、第1フォトレジストパターン110aの露出部位は第3方向に延長される。また、第1フォトレジストパターン110aの露出部位の第2方向の幅は形成しようとするパッド領域の第2方向の幅と同一である。
【0070】
図9及び
図10を参照すると、第1フォトレジストパターン110aをエッチングマスクに用いてモールド構造物107の上部の2層の絶縁膜(106h、106g)、及び2層の犠牲膜(104h、104g)をエッチングする。
【0071】
図9に示すように、8層の絶縁膜及び8層の犠牲膜が交互に積層される場合、段差部112aでは7層及び6層に位置する絶縁膜(106g、106f)及び犠牲膜(104g、104f)がエッチングされ、非段差部112bでは8層及び7層に位置する絶縁膜(106h、106g)及び犠牲膜(104h、104g)がエッチングされる。
【0072】
エッチング工程により、3層の第1予備パッド部121及び第2予備パッド部122が各々形成される。3層の第2予備パッド部122は、3層の第1予備パッド部121より高い。3層の第1予備パッド部121の表面は、四角形の形状を有する。3層の第1予備パッド部121の表面の四角形において、セル領域に近い頂点部位は丸みを帯びた形状を有する。即ち、頂点部位から第1方向に沿って上方に延長される側壁部位は垂直に曲がらないで、屈曲を有しながら曲がる形状を有する。
【0073】
図11及び12を参照すると、第1フォトレジストパターン110aの表面をトリミングして第2フォトレジストパターン110bを形成する。第2フォトレジストパターン110bを用いてモールド構造物107に露出する2層の絶縁膜106及び2層の犠牲膜104をエッチングする。
【0074】
具体的に、第2フォトレジストパターン110bは、第1フォトレジストパターン110aの第2方向の幅より狭い幅を有する。したがって、第2フォトレジストパターン110bによるモールド構造物107の露出部位が増加する。また、第2フォトレジストパターン110bの高さは、第1フォトレジストパターン110aの高さより低い。
【0075】
本実施形態において、第2フォトレジストパターン110bの露出部位は、第3方向に延長される。また、第2フォトレジストパターン110bの露出部位の第2方向の幅は、形成しようとする各パッド領域の第2方向の幅の2倍である。
【0076】
図11に示すように、8層の絶縁膜及び8層の犠牲膜が交互に積層される場合、段差部112aでは、7層及び6層に位置した絶縁膜(106g、106f)及び犠牲膜(104g、104f)がエッチングされ、非段差部112bでは、8層及び7層に位置した絶縁膜(106h、106g)及び犠牲膜(104h、104g)がエッチングされる。したがって、3層の第3及び第4予備パッド部(123、124)が各々形成される。
【0077】
また、3層の第1予備パッド部121ではその下部の5層及び4層の絶縁膜及び犠牲膜がエッチングされ、3層の第2予備パッド部122ではその下部の6層及び5層の絶縁膜及び犠牲膜が追加でエッチングされることによって、2層の第1及び第2予備パッド部(121a、122a)が各々形成される。
【0078】
また、2層の第2予備パッド部122aは、2層の第1予備パッド部121aより高い。3層の第4予備パッド部124は、3層の第3予備パッド部123より高い。
【0079】
3層の第3予備パッド部123及び2層の第1予備パッド部121aの表面は、四角形状を有する。また、3層の第3予備パッド部123及び2層の第1予備パッド部121aの四角形で、セル領域に近い頂点部位は丸みを帯びた形状を有する。即ち、頂点部位から第1方向に沿って上方に延長される側壁部位は垂直に曲がらないで屈曲を有しながら曲がる形状を有する。
【0080】
3層の第3及び第4予備パッド部(123、124)は、全2回のエッチング工程により形成されたものであり、2層の第1及び第2予備パッド部(121a、122a)は、全3回のエッチング工程により形成されたものである。このように、3層の第3及び第4予備パッド部(123、124)と2層の第1及び第2予備パッド部(121a、122a)とはそれぞれ異なる回数でエッチング工程が遂行されて形成されるため、各予備パッド部(121a、122a、123、124)の第3方向の上部幅が同一でない。
【0081】
具体的に、2層の第1予備パッド部121aは、3層の第3予備パッド部123より多い回数のエッチング工程が遂行されたので、2層の第1予備パッド部121aは、3層の第3予備パッド部123より第3方向への上部幅がより広い。2層の第1予備パッド部121aの第3方向への幅が増加するにつれて、2層の第2予備パッド部122aの第3方向への幅は減少する。
【0082】
図13及び
図14を参照すると、第2フォトレジストパターン110bの表面をトリミングして第3フォトレジストパターン110cを形成する。第3フォトレジストパターン110cを用いて露出したモールド構造物107の2層の絶縁膜及び2層の犠牲膜をエッチングする。
【0083】
具体的に、第3フォトレジストパターン110cは、第2フォトレジストパターン110bの第2方向の幅より狭い幅を有する。したがって、第3フォトレジストパターン110cによるモールド構造物107の露出部位が増加する。また、第3フォトレジストパターン110cの高さは、第2フォトレジストパターン110bの高さより低い。
【0084】
本実施形態において、第3フォトレジストパターン110cの露出部位は、第3方向に延長される。また、第3フォトレジストパターン110cの露出部位の第2方向の幅は、形成しようとする各パッド領域の第2方向の幅の3倍である。
【0085】
図13に示すように、8層の絶縁膜及び8層の犠牲膜が交互に積層される場合、段差部112aでは、7層及び6層に位置した絶縁膜(106g、106f)及び犠牲膜(104g、104f)がエッチングされ、非段差部112bでは、8層及び7層に位置した絶縁膜(106h、106g)及び犠牲膜(104h、104g)がエッチングされる。したがって、3層の第5及び第6予備パッド部(125、126)が各々形成される。
【0086】
3層の第3予備パッド部123では、その下部の5層及び4層の絶縁膜及び犠牲膜が各々エッチングされ、3層の第4予備パッド部124では、その下部の6層及び5層の絶縁膜及び犠牲膜が各々エッチングされる。したがって、2層の第3及び第4予備パッド部(123a、124a)が各々形成される。
【0087】
また、2層の第1予備パッド部121aでは、その下部の3層及び2層の絶縁膜及び犠牲膜が各々エッチングされ、2層の第2予備パッド部122aでは、その下部の第4及び第3層の絶縁膜及び犠牲膜が各々エッチングされる。したがって、1層の第1及び第2予備パッド部(121b、122b)が各々形成される。
【0088】
この後、第3フォトレジストパターン110cを除去する。第3フォトレジストパターン110cが除去された部位の段差部及び非段差部部位は、4層の第7及び第8予備パッド部(127、128)に各々提供される。
【0089】
このように、第1から第8予備パッド部(121b、122b、123a、124a、125、126、127、128)は、各々互いに異なる高さの上部面を有し、第1予備パッド部121bから第8予備パッド部128に行くほど表面の高さがより高い。
【0090】
第5予備パッド部125、第3予備パッド部123a、及び第1予備パッド部121bの表面は四角形状を有する。第1、第3、及び第5予備パッド部(121b、123a、125)の表面の四角形でセル領域に近い頂点部位は丸みを帯びた形状を有する。即ち、頂点部位Aから第1方向に沿って上方に延長される側壁部位は垂直に曲がらないで、屈曲を有しながら曲がる形状を有する。
【0091】
各予備パッド部はそれぞれ異なる回数でエッチング工程が遂行されて形成されるので、各予備パッド部の第3方向の上部幅が同一でない。
【0092】
段差部から形成された第1、第3、第5、及び第7予備パッド部(121b、123a、125、127)は、エッチング工程の回数が増加するほど第3方向に上部幅が増加する。したがって、第1予備パッド部121bは第3方向に上部幅が最も広く、第3、第5、及び第7予備パッド部(123a、125、127)に行くほど第3方向に上部幅が徐々に減少する。一方、第2予備パッド部122bは第3方向に上部幅が最も狭く、第4、第6、及び第8予備パッド部(124a、126、128)に行くほど第3方向に上部幅が徐々に増加する。
【0093】
これによって、第1から第8予備パッド部(121b、122b、123a、124a、125、126、127、128)が含まれる予備階段型モールド構造物107aが形成される。
【0094】
図15を参照すると、予備階段型モールド構造物107aを覆う層間絶縁膜130を形成する。
【0095】
本実施形態において、層間絶縁膜130は、予備階段型モールド構造物107aを全体的にカバーする。他の実施形態において、例えば、化学的機械研磨(Chemical Mechanical Polish:CMP)工程により層間絶縁膜130の上部を平坦化する。
【0096】
予備階段型モールド構造物107aにおいて、第1、第3、第5、及び第7予備パッド部(121b、123a、125、127)部位は、各々第2、第4、第6、及び第8パッド部(122b、124a、126、128)との段差によって層間絶縁膜130にボイドが生じる。特に、第1、第3、第5、及び第7予備パッド部(121b、123a、125、127)部位の各頂点部位でボイドが生じる。
【0097】
しかしながら、頂点部位の側壁は垂直に曲がらないで、屈曲を有しながら曲がる形状を有するので、当該部位で層間絶縁膜130がより容易に詰められる。したがって、層間絶縁膜130のボイド発生を減少させる。
【0098】
図16を参照すると、セル領域に層間絶縁膜130及び予備階段型モールド構造物107aを貫通するチャンネルホール131が形成される。各チャンネルホール131の内部に垂直チャンネル構造物132が形成される。
【0099】
具体的に、層間絶縁膜130上にハードマスク(図示せず)を形成し、ハードマスクをエッチングマスクに使用するドライエッチング工程により層間絶縁膜130及び予備階段型モールド構造物107aをエッチングしてチャンネルホール131を形成する。チャンネルホール131により基板100の上面が露出される。チャンネルホール131の形成後、ハードマスクは除去される。
【0100】
垂直チャンネル構造物132は、
図4及び5を参照すると、チャンネル172、トンネル絶縁膜、電荷格納膜、ブロッキング誘電膜を含む構造物174と、埋め込み絶縁パターン176とを含む。本実施形態において、チャンネルホール131の底面の基板と垂直チャンネル構造物132との間に半導体パターン170を形成する。
【0101】
半導体パターン170は、チャンネルホール131の底部を詰めて、チャンネルホール131により露出した基板100の上面をシード(seed)に使用する選択エピタキシャル成長(Selective Epitaxial Growth:SEG)を通じて形成される。他の実施形態において、チャンネルホール131の底部を詰める非晶質シリコン膜を形成した後、非晶質シリコン膜上にレーザーエピタキシャル成長(Laser Epitaxial Growth:LEG)工程または固相エピタキシー(Solid Phase Epitaxy:SPE)工程を遂行して半導体パターンを形成する。
【0102】
チャンネルホール131の側壁、半導体パターン170の上面、及び層間絶縁膜の上面に沿ってブロッキング誘電膜、電荷格納膜、及びトンネル絶縁膜を形成し、これらをエッチバックしてチャンネルホール131の側壁上にブロッキング誘電膜、電荷格納膜、及びトンネル絶縁膜を含む構造物174を形成する。
【0103】
以後、トンネル絶縁膜、半導体パターン170、及び層間絶縁膜130上にチャンネル膜を形成し、チャンネルホール131の残りの部分を十分に詰める埋め込み絶縁膜を形成する。次に、層間絶縁膜の上面が露出するまでチャンネル膜及び埋め込み絶縁膜の上部を平坦化する。上述した工程により、半導体パターン170上に垂直チャンネル構造物132を形成する。
【0104】
ブロッキング誘電膜、電荷格納膜、及びトンネル絶縁膜は、各々CVD工程、PECVD工程、またはALD工程などにより形成される。
【0105】
チャンネル膜は、選択的に不純物がドーピングされたポリシリコンまたは非晶質シリコンを使用して形成される。一方、ポリシリコンまたは非晶質シリコンを使用してチャンネル膜を形成した後、熱処理またはレーザービーム照射によりこれを単結晶シリコンに転換させる。埋め込み絶縁膜は、シリコン酸化物またはシリコン窒化物のような絶縁物質を使用して形成される。チャンネル膜及び埋め込み絶縁膜は、例えば、CVD工程、PECVD工程、スパッタリング工程、またはALD工程などを用いて形成される。
【0106】
他の実施形態において、埋め込み絶縁膜の形成が省略され、この場合、チャンネル172はピラー形状に形成されてチャンネルホール131の残りの部分を詰める。
【0107】
この後、チャンネルホール131の上部をキャッピングするパッドパターン178を形成する。例えば、垂直チャンネル構造物132の上部をエッチバック(etch−back)工程により除去してリセスし、リセスを詰めるパッドパターン178を形成する。パッドパターン178はポリシリコンを含む。
【0108】
図17及び18を参照すると、層間絶縁膜、予備階段型モールド構造物107a、及びパッド絶縁膜102をエッチングして、予備階段型モールド構造物107aを切断する開口部134を形成する。開口部134は予備階段型モールド構造物107aで、各層の予備パッド部の第3方向の中心部をカッティングしながら第2方向に延長される。便宜上、
図17及び
図18では層間絶縁膜を省略した。
【0109】
具体的に、層間絶縁膜上にハードマスク(図示せず)を形成する。ハードマスクをエッチングマスクに使用するドライエッチング工程により層間絶縁膜、予備階段型モールド構造物、及びパッド絶縁膜をエッチングして開口部134を形成する。
【0110】
開口部134が形成されるにつれて、各層予備パッド部は切断されて各層のパッド部が形成される。また、予備階段型モールド構造物107aは各層のパッド部を含む複数の階段型モールド構造物107bで形成される。本実施形態において、
図17に示すように、階段型モールド構造物107bは、配線領域に第1から第8パッド部(121c、122c、123b、124b、125a、126a、127a、128a)を含む。階段型モールド構造物107bは第2方向に延長され、第3方向に配列される。
【0111】
第3方向に隣り合う階段型モールド構造物107bは、開口部134の中心部に対して対称な形状を有する。例えば、1つの階段型モールド構造物107bは、第3方向に右側に第1、第3、第5、及び第7予備パッド部(121c、123b、125a、127a)が形成され、これと隣り合う階段型モールド構造物は第3方向に左側に第1、第3、第5、及び第7予備パッド部(121c、123b、125a、127a)が形成される。
【0112】
階段型モールド構造物107bで、第1方向に沿って上部層から下部層に行くほど第n−1層(nは、2以上の偶数)のパッド部の第3方向の幅が増加する。一方、上部層から下部層に行くほど第n層(nは、2以上の偶数)のパッド部の第3方向の幅が減少する。
【0113】
階段型モールド構造物107bの第n−1層パッド部で、第n−1層パッド部と第n層パッド部とが互いに第3方向に接する部位の頂点部位は丸みを帯びる。
【0114】
図19を参照すると、開口部134により側壁が露出した犠牲膜104を除去してギャップ(図示せず)を形成する。ギャップの内部に導電物質を形成してゲートライン構造物150及び第1及び第2層段構造物(152、154)を形成する。
【0115】
本実施形態によれば、犠牲膜パターン104は、シリコン酸化物に対してエッチング選択比を有するエッチング液を使用する湿式エッチング工程により除去される。例えば、エッチング液として燐酸のような酸性溶液を使用する。犠牲膜パターン104が除去されるにつれて、各層の絶縁膜106の間にギャップが形成される。ギャップによりブロッキング誘電膜が一部露出される。他の実施形態において、最下層のギャップを通じて半導体パターンの側壁が露出される。
【0116】
ギャップを実質的に完全に詰めて、開口部134を少なくとも部分的に共に詰める第1導電膜を形成する。第1導電膜は金属または金属窒化物を使用して形成される。例えば、第1導電膜は、タングステン、アルミニウム、銅、チタニウム、タンタリウムのような金属、または前記金属の窒化物を使用して形成される。他の実施形態において、第1導電膜はタングステンを含むように形成される。
【0117】
本実施形態によれば、第1導電膜は金属窒化物を含むバリアー膜及び金属を含む金属膜が積層された多層膜で形成される。第1導電膜は、CVD工程、PECVD工程、ALD工程、PVD工程,またはスパッタリング工程などを用いて形成される。
【0118】
本実施形態において、第1導電膜を形成する前にギャップの内壁上に、例えば金属酸化物を含む追加ブロッキング膜(図示せず)をさらに形成する。
【0119】
開口部134の内部及び基板100の上面上に形成された第1導電膜部分を、例えば等方性エッチング工程によりエッチングすることによって、ギャップの内部に導電膜パターンを形成する。
【0120】
前記導電膜パターンは、ゲートライン(116a、116b、116c、116d、116e、116f、116g、116h)、及び延長ゲートライン(118a、118b、118c、118d、118e、118f、118g、118h)に提供できる。導電膜パターンの第1方向の間には各々絶縁膜106が備えられる。
【0121】
したがって、セル領域の基板100上にはゲートライン116及び絶縁膜106が積層されるゲートライン構造物150が形成される。配線領域の基板100上には各層のゲートライン116の第2方向の端部に接触する延長ゲートライン118及び絶縁膜106が交互に積層される構造を有する第1及び第2階段パターン構造物(152、154)が形成される。ゲートライン構造物150及びゲートライン構造物150に接する第1及び第2階段パターン構造物(152、154)は、実質的に1つの構造体に形成され、ゲート構造物156に提供される。ゲート構造物156は、ゲートライン構造物150、及び第1及び第2階段パターン構造物(152、154)を含む。
【0122】
ゲートライン116は、基板100の上面から第1方向に沿って順次に離隔して形成されたGSL、ワードライン、及びSSLを含む。例えば、最下層のゲートライン116aは、GSLに提供され、最上層のゲートライン116hは、SSLに提供される。GSL及びSSLの間のゲートライン(例えば、116b〜116g)は、ワードラインに提供される。
【0123】
第1階段パターン構造物152の各階段層には2つの延長ゲートライン118が含まれる。第1階段パターン構造物152の各階段層の上部には第n層の延長ゲートライン(nは、2以上の偶数)が位置する。即ち、第n層の延長ゲートライン(例えば、118b、118d、118f、118h)の上部面から第2方向に突出した部位は第1コンタクトプラグが接触するためのパッド領域になる。例えば、第1階段パターン構造物152で下部から上部層に形成されるパッド領域は、順に第2、第4、第6、及び第8パッド領域(142、144、146、148)になる。
【0124】
第2階段パターン構造物154の各階段層には2つの延長ゲートライン118が含まれる。第2階段パターン構造物154の各階段層には第n−1層の延長ゲートライン(nは、2以上の偶数)が上部に位置する。即ち、第n−1層の延長ゲートライン(例えば、118a、118c、118e、118g)の上部面から第2方向に突出した部位は第2コンタクトプラグが接触するためのパッド領域となる。例えば、第2階段パターン構造物154で下部から上部に形成されるパッド領域を順に第1、第3、第5、及び第7パッド領域(141、143、145、147)という。
【0125】
このように、ゲートライン構造物150は、第1及び第2階段パターン構造物(152、154)に接触する。第1及び第2階段パターン構造物(152、154)は互いに第3方向に接触する。第1及び第2階段パターン構造物(152、154)が接触した構造物は、ゲートライン構造物150の端部から第2方向に続けて延長される。
【0126】
ゲートライン構造物150は、第3方向に第1幅(W1)を有する。また、ゲートライン構造物150に接触した第1及び第2階段パターン構造物(152、154)の第3方向の幅の和は第1幅(W1)である。即ち、ゲート構造物156は、第3方向に第1幅(W1)を有する。
【0127】
第2階段パターン構造物154で、上部層から下部層に行くほど各パッド領域の上部面の第3方向の幅は徐々に増加する。一方、第1階段パターン構造物152で、上部層から下部層に行くほど各パッド領域の上部面の前記第3方向の幅は徐々に減少する。
【0128】
第2階段パターン構造物154の各パッド領域で、第1及び第2階段パターン構造物(152、154)が第3方向に互いに接する頂点部位Cは丸みを帯びる。したがって、頂点部位Cから第1方向に沿って上方に延長される第1及び第2階段パターン構造物(152、154)の接触部の側壁は垂直に曲がらないで、屈曲を有しながら曲がる形状を有する。
【0129】
図20を参照すると、イオン注入工程を遂行して開口部134を通じて露出した基板100の上部に不純物領域(図示せず)を形成する。不純物領域上には開口部134を詰める絶縁パターン(図示せず)を形成する。層間絶縁膜を貫通して、各パッド領域の延長ゲートライン118の上部面に接触する第1及び第2コンタクトプラグ(160a、160b)を形成する。
【0130】
不純物領域は第2方向に延長され、垂直メモリ素子のCSLに提供される。絶縁パターンは、シリコン酸化物のような絶縁物質を開口部134内に充填することにより形成される。
【0131】
本実施形態において、開口部134の側壁に絶縁パターンを形成し、開口部134の内部に導電物質を形成して、不純物領域に接触するCSL(図示せず)を形成する。
【0132】
第1及び第2コンタクトプラグ(160a、160b)を形成するために、層間絶縁膜及び絶縁パターン上にマスクパターン(図示せず)を形成する。マスクパターンをエッチングマスクに使用して層間絶縁膜をエッチングすることによって、各パッド領域の延長ゲートライン118の上部面を露出するコンタクトホールを形成する。各々のコンタクトホールを詰める導電膜を形成し、層間絶縁膜の上部面が露出するように導電膜の上部を平坦化する。したがって、第1階段パターン構造物152の各パッド領域には第1コンタクトプラグ160aが形成され、第2階段パターン構造物154の各パッド領域には第2コンタクトプラグ160bが形成される。
【0133】
第2階段パターン構造物154の各パッド領域は、各層別に第3方向の幅がそれぞれ異なるので、第2コンタクトプラグ160bを各パッド領域に接触するように多様に配置させる。本実施形態において、第2コンタクトプラグ160bは、平面上から見る時、第2方向または第3方向に並んで配置されるか、斜線に配置されるか、またはジグザグに配置される。他の例で、第2コンタクトプラグ160bは、各パッド領域の中心部位に配置される。
【0134】
本実施形態において、第1コンタクトプラグ160aは、平面上から見る時、第2方向または第3方向に並んで配置されるか、斜線に配置されるか、またはジグザグに配置される。他の例で、第1コンタクトプラグ160aは、各パッド領域の中心部位に配置される。
【0135】
図21及び
図22は、本実施形態による垂直型メモリ素子の斜視図及び平面図である。
図21に示す垂直型メモリ素子は、SSLの形状を除いて、
図1、
図2、
図4、及び
図5に示した垂直型メモリ素子と実質的に同一または類似の構成及び/又は構造を有する。したがって、重複する構成及び/又は構造に対する詳細な説明は省略し、同一の構成に対しては同一の参照符号を使用する。
図21では一部の層間絶縁膜及びコンタクトプラグを省略した。
【0136】
図21及び22を参照すると、
図1、
図2、
図4、及び
図5を参照して説明したように、基板100の上面から第1方向に突出して延長される垂直チャンネル構造物132が設けられる。垂直チャンネル構造物132を覆い被せるように、ゲートライン構造物150、第1階段パターン構造物152、及び第2階段パターン構造物154を含むゲート構造物156が設けられる。
【0137】
ゲート構造物156に含まれるゲートライン116は、GSL及びワードラインを含む。ゲート構造物156上にSSL(119a、119b)をさらに備える。
【0138】
本実施形態によれば、ゲート構造物156上には第1のSSL(119a)及び第2のSSL(119b)が順次に積層される。第1及び第2のSSL(119a、119b)の第1方向の間及び第2のSSL(119b)上には絶縁膜104が備えられる。
【0139】
第1及び第2のSSL(119a、119b)は、ゲート構造物156上で第2方向に延長された形状を有する。第1及び第2のSSL(119a、119b)は、第3方向にゲート構造物156と同一の第1幅を有する。
【0140】
第1のSSL(119a)の第2方向の端部は、第1階段パターン構造物152に含まれる最上層の延長ゲートライン118hの第2方向の端部よりセル領域にさらに近い。したがって、第1のSSL(119a)の外側に第1階段パターン構造物152の最上層のパッド領域が露出される。
【0141】
第2のSSL(119b)は、第1のSSL(119a)より第2方向への長さが短い。したがって、第2のSSL(119b)の外側に第1のSSL(119a)の第2方向の縁部が露出される。
【0142】
第1及び第2のSSL(119a、119b)は、ゲートライン116及び延長ゲートライン118と実質的に同一の物質を含む。
【0143】
このように、第1及び第2のSSL(119a、119b)の第2方向の端部は第1及び第2階段パターン構造物(152、154)に含まれる延長ゲートライン118と異なる形状を有する。
【0144】
垂直チャンネル構造物132、ゲート構造物156、及び第1及び第2のSSL(119a、119b)を覆う層間絶縁膜が形成される。
【0145】
層間絶縁膜を貫通して第1階段パターン構造物152の各パッド領域の延長ゲートライン118に接触する第1コンタクトプラグ160aが備えられる。また、第2階段パターン構造物154の各パッド領域の延長ゲートライン118に接触する第2コンタクトプラグ160bが備えられる。層間絶縁膜を貫通して第1及び第2のSSL(119a、119b)の上部面に各々接触する第3コンタクトプラグ160cが備えられる。
【0146】
図23は、
図21及び
図22に示す垂直型メモリ素子の製造方法を説明するための斜視図である。
【0147】
図21及び
図22に示す垂直型メモリ素子の製造において、
図6から
図20を参照して説明した工程と実質的に同一または類似の工程を含む。
【0148】
図23を参照すると、基板100上にパッド絶縁膜102を形成し、パッド絶縁膜102上に犠牲膜104及び絶縁膜106を交互に反復積層してモールド構造物を形成する。モールド構造物の上部にはSSLに形成される犠牲膜が形成される。
【0149】
配線領域で、SSLに形成される最上部の犠牲膜及び絶縁膜をエッチングして予備SSLモールドパターン107cを形成する。
【0150】
また、SSLモールドパターン107cの下に形成された絶縁膜及び犠牲膜の一部をエッチングして段差部112aを形成する。
【0151】
具体的に、モールド構造物上に写真工程を遂行して第1フォトレジストパターン(図示せず)を形成する。第1フォトレジストパターンは配線領域に位置するモールド構造物でSSLに形成される部位の絶縁膜を露出する形状を有する。
【0152】
第1フォトレジストパターンをエッチングマスクに用いてモールド構造物でSSLに形成される犠牲膜及び絶縁膜をエッチングする。本実施形態において、SSLが第1及び第2のSSLを含む場合、最上部の2層の絶縁膜及び犠牲膜をエッチングする。この後、第1フォトレジストパターンの表面をトリミングして第2方向への長さを減少させる。次に、トリミングされた第1フォトレジストパターンを用いて最上部の1層の絶縁膜及び犠牲膜を除去する。したがって、SSLを形成する階段形状の予備SSLモールドパターン107cが形成される。
【0153】
予備SSLモールドパターン107cが形成されたモールド構造物上に段差部及び非段差部を形成するための第2フォトレジストパターン(図示せず)を形成する。第2フォトレジストパターンは、予備SSLモールドパターン107cの下に露出するモールド構造物の上部を一部露出する。
【0154】
第2フォトレジストパターンをエッチングマスクに用いて露出したモールド構造物の最上部の1層の絶縁膜106及び犠牲膜104をエッチングする。したがって、配線領域のモールド構造物上には第3方向に段差部112aと非段差部112bとが反復する。
【0155】
この後、
図8から
図18を参照して説明した工程を同様に遂行する。したがって、最上部にSSLモールドパターンを含む階段型モールド構造物が形成される。
【0156】
また、
図19及び
図20を参照して説明した工程を遂行して階段型モールド構造物の犠牲膜を導電膜パターンに取り替える。したがって、
図21に示すように、ゲートライン構造物150と、第1及び第2階段パターン構造物(152、154)とを含むゲート構造物156を形成する。また、ゲート構造物156上に第1及び第2のSSL(119a、119b)を形成する。
【0157】
第1及び第2階段パターン構造物(152、154)の各パッド領域に第1及び第2コンタクトプラグ(160a、160b)を各々形成する。また、第1及び第2のSSL(119a、119b)に各々接触する第3コンタクトプラグ160cを形成する。
【0158】
上記の工程を遂行すると、SSLと下部のゲート構造物が互いに異なる階段形状を有する垂直型メモリ素子が製造される。
【0159】
図24及び
図25〜
図27は、本実施形態による垂直型メモリ素子を示す平面図及び断面図である。
図25〜
図27は、それぞれ
図24示す平面図のI−I’ライン、II−II’ライン、及びIII−III’ラインに沿って第1方向に切断した断面図を示す。
【0160】
図24〜
図27を参照すると、メモリセルが形成されるセル領域Aと、セルを連結するための配線が形成される配線領域Bとを含む基板が設けられる。配線領域Bはセル領域Aの両側縁部に位置する。
【0161】
基板100の上面から第1方向に突出して延長される垂直チャンネル構造物132が設けられる。垂直チャンネル構造物132を覆い被せるように、第1方向に沿って積層されるゲートライン(116a、116b、116c、116d、116e、116f、116g、116h、116i)を含むゲートライン構造物250が備えられる。ゲートライン116は第2方向に延長される。ゲートライン構造物250の第2方向の端部に接触して第1乃至第3階段パターン構造物(252、254、256)が含まれる。ゲートライン構造物250及び垂直チャンネル構造物132はセル領域に位置し、第1乃至第3階段パターン構造物(252、254、256)は配線領域に位置する。
【0162】
垂直チャンネル構造物132は、チャンネル、トンネル絶縁膜、電荷格納膜、ブロッキング誘電膜、及び埋め込み絶縁パターンを含む。垂直チャンネル構造物132は、ゲートライン構造物を貫通して、第1方向に延長される。
【0163】
ゲートライン構造物250は、ゲートライン(116a、116b、116c、116d、116e、116f、116g、116h、116i)、及び絶縁膜(106a、106b、106c、106d、106e、106f、106g、106h、106i)が交互に積層された構造を有する。
【0164】
第1乃至第3階段パターン構造物(252、254、256)は、各層のゲートライン116の第2方向の端部に接触する延長ゲートライン118、及び延長ゲートライン118の第1方向の間に介される絶縁膜106を含む。ゲートライン構造物250及びゲートライン構造物250に接する第1乃至第3階段パターン構造物(252、254、256)は、実質的に1つの構造体に形成されて、ゲート構造物258に提供される。
【0165】
第1乃至第3階段パターン構造物(252、254、256)に含まれる延長ゲートライン118及び絶縁膜106は、第1方向に沿って上部に行くほど第2方向への長さが減少する形状を有する。即ち、第1乃至第3階段パターン構造物(252、254、256)は、上部に比べて下部の延長ゲートライン118及び絶縁膜106が第2方向にさらに突出する形状を有する。したがって、第1乃至第3階段パターン構造物(252、254、256)は階段層を形成する。
【0166】
第1乃至第3階段パターン構造物(252、254、256)の各階段層には3層の延長ゲートライン118が含まれる。したがって、本実施形態において、第1乃至第3階段パターン構造物(252、254、256)のそれぞれは、ゲートライン116の積層数の1/3の階段層が含まれる。例えば、ゲートライン116が9層に積層された場合、第1乃至第3階段パターン構造物(252、254、256)のそれぞれは、各々3層の階段層を含む。
【0167】
第1階段パターン構造物252の各階段層の上部には第m層の延長ゲートライン(mは、3の倍数)が位置する。即ち、第m層の延長ゲートライン(例えば、118c、118f、118i)の上部面において第2方向に突出した部位は、第1コンタクトプラグ260aが接触するパッド領域になる。したがって、第m層に形成されたゲートライン(例えば、116c、116f、116i)には、第1階段パターン構造物252の各パッド領域に形成された第1コンタクトプラグ260aを通じて電気信号が印加される。各パッド領域は絶縁膜によりカバーされる。第1階段パターン構造物252で第1方向に沿って下部層から上部層に形成されるパッド領域を順に第3、第6、及び第9パッド領域(243、246、249)という。
【0168】
第2階段パターン構造物254の各階段層の上部には第m−1層の延長ゲートライン(mは、3の倍数)が位置する。即ち、第m−1層の延長ゲートライン(例えば、118b、118e、118h)の上部面の第2方向に突出した部位は、第2コンタクトプラグ260bが接触するパッド領域になる。したがって、第m−1層に形成されたゲートライン(例えば、116b、116e、116h)には、第2階段パターン構造物254の各パッド領域に形成された第2コンタクトプラグ260bを通じて電気信号が印加される。各パッド領域は、絶縁膜106によりカバーされる。第2階段パターン構造物254で第1方向に沿って下部層から上部層に形成されるパッド領域を順に第2、第5、及び第8パッド領域(242、245、248)という。
【0169】
第3階段パターン構造物256の各階段層の上部には第m−2層の延長ゲートライン(mは、3の倍数)が位置する。即ち、第m−2層の延長ゲートライン(例えば、118a、118d、118g)の上部面の第2方向に突出した部位は、第3コンタクトプラグ260cが接触するためのパッド領域になる。したがって、第m−2層に形成されたゲートライン(例えば、116a、116d、116g)は、第3階段パターン構造物256の各パッド領域に形成された第3コンタクトプラグ260cを通じて電気信号が印加される。各パッド領域は、絶縁膜106によりカバーされる。第3階段パターン構造物256で第1方向に沿って下部層から上部層に形成されるパッド領域を順に第1、第4、及び第7パッド領域(241、244、247)という。
【0170】
このように、ゲートライン構造物250は、第1乃至第3階段パターン構造物(252、254、256)に接触する。第1乃至第3階段パターン構造物(252、254、256)は、第3方向に互いに順次に接触しながら第2方向に延長される。第1乃至第3階段パターン構造物(252、254、256)に含まれる第m、第m−1、及びm−2パッド領域は、段差を有して第3方向に並んで配置される。
【0171】
ゲートライン構造物250は、第3方向に第1幅を有する。また、ゲートライン構造物250に接触する第1乃至第3階段パターン構造物(252、254、256)の第3方向への幅の和は第1幅である。即ち、ゲート構造物258は第3方向に第1幅を有する。
【0172】
第3階段パターン構造物256で上部層から下部層に行くほど各パッド領域の上部面の第3方向の幅は徐々に増加する。例えば、第1パッド領域241の第3方向の幅は、第4パッド領域244の第3方向の幅より大きい。また、第4パッド領域244の第3方向の幅は、第7パッド領域247の第3方向の幅より大きい。
【0173】
一方、第1階段パターン構造物252で上部層から下部層に行くほど各パッド領域の上部面の第3方向の幅は徐々に減少する。例えば、第3パッド領域243の第3方向の幅は、第6パッド領域246の第3方向の幅より小さい。また、第6パッド領域246の第3方向の幅は、第9パッド領域249の第3方向の幅より小さい。
【0174】
したがって、第3階段パターン構造物256の第m−2パッド領域の面積は、上部層から下部層に行くほど増加する。また、第1階段パターン構造物252の第mパッド領域の面積は、上部層から下部層に行くほど減少する。
【0175】
第1及び第3階段パターン構造物(252、256)の第2方向の間に位置する第2階段パターン構造物254は、上部層と下部層の各パッド領域の上部面の第3方向の幅はほとんど変化がない。しかしながら、上部層のパッド領域と下部層のパッド領域は同一の位置に位置せず、第3方向に一部が移動した位置に配置される。
【0176】
このように、第1及び第3階段パターン構造物(252、256)の各パッド領域は、各層別に第3方向の幅がそれぞれ異なる。また、第2階段パターン構造物254の各パッド領域は各層別に位置が異なる。
【0177】
第3階段パターン構造物256の各パッド領域で、第2及び第3階段パターン構造物(254、256)が第3方向に互いに接する頂点部位C1は丸みを帯びる。したがって、頂点部位から第1方向に沿って上方に延長される第2及び第3階段パターン構造物(254、256)の接触部の側壁は垂直に曲がらないで、屈曲を有しながら曲がる形状を有する。即ち、第3階段パターン構造物256の各パッド領域を平面上から見る時、第2及び第3階段パターン構造物(254、256)が第3方向に互いに接する頂点部位C1は垂直でなく、円弧の形状を有する。
【0178】
また、第2階段パターン構造物254の各パッド領域で、第1及び第2階段パターン構造物(252、254)が第3方向に互いに接する頂点部位C2は丸みを帯びる。したがって、頂点部位から第1方向に上部に延長される第1及び第2階段構造物(252、254)の接触部の側壁は垂直に曲がらないで、屈曲を有しながら曲がる形状を有する。即ち、第2階段パターン構造物254の各パッド領域を平面図から見る時、第1及び第2階段パターン構造物(252、254)が第3方向に互いに接する頂点部位C2は垂直でなく、円弧の形状を有する。
【0179】
ゲート構造物258及び垂直チャンネル構造物132を覆う層間絶縁膜232が形成される。層間絶縁膜232は、シリコン酸化物を含む。
【0180】
第2階段パターン構造物254の頂点部位と第3階段パターン構造物256の頂点部位が丸みを帯びることによって、頂点部位にも層間絶縁膜232が容易に詰められる。したがって、頂点部位に層間絶縁膜232が詰められないボイド不良が減少する。
【0181】
層間絶縁膜232を貫通して第1乃至第3階段パターン構造物(252、254、256)の各パッド領域の延長ゲートライン118に接触する各々第1乃至第3コンタクトプラグ(260a、260b、260c)が設けられる。
【0182】
第1及び第3階段パターン構造物(252、256)の各パッド領域は各層別に第3方向の幅がそれぞれ異なり、第2階段パターン構造物256の各パッド領域は各層別に位置が異なるので、第1から第3コンタクトプラグ(260a、260b、260c)を各パッド領域に接触するように多様に配置される。
【0183】
本実施形態において、各々の第1乃至第3コンタクトプラグ(260a、260b、260c)は、平面上から見る時、第2方向または第3方向に並んで配置されるか、斜線に配置されるか、またはジグザグに配置される。他の例で、各々の第1乃至第3コンタクトプラグ(260a、260b、260c)は各パッド領域の中心部位に配置される。
【0184】
図24〜
図27では、説明の便宜のために、ゲートライン116が全9層に配置される構成を示したが、ゲートライン116は回路設計デザイン及び/又は垂直型メモリ素子の容量または集積度を考慮して調節される。
【0185】
ゲート構造物258は複数個が備えられ、第3方向に離隔しながら配置される。ゲート構造物258の第3方向の間には第2方向に延長される開口部234が含まれ、開口部234の内部には絶縁パターン(図示せず)が備えられる。
【0186】
第3方向に隣り合うゲート構造物258は、開口部234の中心部に対して対称な形状を有する。即ち、1つのゲート構造物258は第3方向に第1、第2、及び第3階段パターン構造物(252、254、256)の順に配置され、これと隣り合うゲート構造物は第3方向に第3、第2、及び第1階段パターン構造物(256、254、252)の順に配置される。
【0187】
絶縁パターンの下の基板100の上部には不純物領域(図示せず)が形成される。不純物領域は第2方向に延長され、垂直型メモリ素子の共通ソースライン(common source line:CSL)に提供される。
【0188】
図28〜
図38は、
図24〜
図27に示した垂直型メモリ素子の製造方法を説明するための斜視図、平面図、及び断面図である。
【0189】
図28〜
図38に示す垂直型メモリ素子の製造において、
図6〜
図20を参照して説明した工程と実質的に同一または類似の工程を含む。
【0190】
図28を参照すると、基板100上にパッド絶縁膜102を形成し、パッド絶縁膜102上に犠牲膜104及び絶縁膜106を交互に反復積層してモールド構造物を形成する。配線領域に位置する上部に形成された絶縁膜及び犠牲膜の一部をエッチングして第1段差部212b及び第2段差部212cを形成する。
【0191】
具体的に、モールド構造物上に写真工程を遂行して第1フォトレジストパターン(図示せず)を形成する。第1フォトレジストパターンは配線領域に位置するモールド構造物の上部を一部露出する。第1フォトレジストパターンをエッチングマスクに用いてモールド構造物の最上部の1層の絶縁膜106及び犠牲膜104をエッチングして予備段差部(図示せず)を形成する。この後、第1フォトレジストパターンを除去する。
【0192】
予備段差部を含むモールド構造物上に第2フォトレジストパターン(図示せず)を形成する。第2フォトレジストパターンは、予備段差部の中心部位の一部の表面を露出する。第2フォトレジストパターンをエッチングマスクに使用して予備段差部の下の1層の絶縁膜106及び犠牲膜104をエッチングする。したがって、配線領域でモールド構造物の最上部面は非段差部212a、第1段差部212b、第2段差部212c、第1段差部212b、及び非段差部212aが順次に配置される。非段差部212aは、絶縁膜及び犠牲膜が第1段差部212bに比べて1層さらに積層され、第2段差部212cに比べて2層さらに積層される。
【0193】
他の実施形態において、モールド構造物上に写真工程を遂行して第1フォトレジストパターンを形成して第2段差部部位を先にエッチングし、第1フォトレジストパターンをトリミングして第1段差部部位及び第2段差部部位を共にエッチングすることによって、配線領域Bでモールド構造物の最上部面に非段差部212a、第1段差部212b、第2段差部212c、第1段差部212b、及び非段差部212aが順次に配置されるように形成することもできる。
【0194】
非段差部212a及び第2段差部212cは、第3方向に同一の第2幅を有する。第1段差部212bは、第3方向に第2幅の1/2の幅を有する。
【0195】
非段差部212aには後続工程により第1階段パターン構造物が形成され、第1段差部212bには後続工程により第2階段パターン構造物が形成され、第2段差部212cには後続工程により第3階段パターン構造物が形成される。
【0196】
第1及び第2段差部(212b、212c)の底面は四角形の形状を有する。第1及び第2段差部(212b、212c)の底面の四角形の各頂点部位Aは、丸みを帯びた形状を有する。即ち、頂点部位Cから第1方向に沿って上方に延長される前記第1及び第2段差部(212b、212c)の側壁部位は垂直に曲がらないで、屈曲を有しながら曲がる形状を有する。
【0197】
第1及び第2段差部(212b、212c)を形成するエッチング工程を遂行する時、第1及び第2段差部(212b、212c)の底面の頂点部位では3次元効果によりエッチングが少なくなされて、部位が丸みを帯びた形状を有する。本実施形態において、第1及び第2段差部(212b、212c)を形成するエッチング工程で、第1及び第2段差部(212b、212c)の底面の頂点部位のエッチング率が相対的に減少するようにエッチング条件をコントロールする。
【0198】
図29を参照すると、第1及び第2段差部(212b、212c)を含むモールド構造物上に階段層を形成するための第3フォトレジストパターン210aを形成する。
【0199】
第3フォトレジストパターン210aは、モールド構造物で配線領域の縁部を選択的に露出する形状を有する。本実施形態において、第3フォトレジストパターン210aの露出部位は第3方向に延長される。また、第3フォトレジストパターン210aの露出部位の第2方向の幅は、形成しようとするパッド領域の第2方向の幅と同一である。
【0200】
図30〜
図33を参照すると、第3フォトレジストパターン210aをエッチングマスクに用いてモールド構造物の上部に露出する3層の絶縁膜106及び3層の犠牲膜104をエッチングする。
【0201】
したがって、第3フォトレジストパターン210aにより露出したモールド構造物の第2段差部、第1段差部、及び非段差部(212c、212b、212a)がエッチングされて、各々2層の第1から第3予備パッド部(221、222、223)で形成される。即ち、2層の第1予備パッド部221の上部表面が最も低く、第3予備パッド部223の上部表面が最も高い。2層の第1及び第2予備パッド部(221、222)の表面は四角形の形状を有する。
【0202】
2層の第2予備パッド部222で2層の第2及び第3予備パッド部(222、223)が接する頂点部位C2は、丸みを帯びた形状を有する。また、2層の第1予備パッド部221で2層の第1及び第2予備パッド部(221、222)が接する頂点部位C1は、丸みを帯びた形状を有する。
【0203】
図34〜
図37を参照すると、第3フォトレジストパターン210aの表面をトリミングして第4フォトレジストパターン210bを形成する。第4フォトレジストパターン210bを用いてモールド構造物の上部の3層の絶縁膜106及び3層の犠牲膜104をエッチングする。
【0204】
本実施形態において、第4フォトレジストパターン210bの露出部位は第3方向に延長される。また、第4フォトレジストパターン210bの露出部位の第2方向の幅は、形成しようとするパッド領域の第2方向の幅の2倍である。
【0205】
第4フォトレジストパターン210bにより露出したモールド構造物の第2段差部212c、第1段差部212b、及び非段差部212aの下の絶縁膜及び犠牲膜がエッチングされて、2層の第4、第5、及び第6予備パッド部(224、225、226)が形成される。モールド構造物の2層の第1、第2、及び第3予備パッド部(221、222、223)の下の絶縁膜及び犠牲膜がエッチングされて1層の第1、第2、及び第3予備パッド部(221a、222a、223a)が形成される。
【0206】
また、2層の第4、第5、及び第6予備パッド部(224、225、226)の表面は順に各々1層ずつ高い。2層の第4予備パッド部224の表面は、1層の第1、第2、第3予備パッド部(221a、222a、223a)の表面より高い。
【0207】
この後、第4フォトレジストパターンを除去する。第4フォトレジストパターンが除去された部位の第2段差部212c、第1段差部212b、及び非段差部212aは、各々3層の第7、第8、及び第9予備パッド部(227、228、229)に提供される。これによって、予備パッド部が含まれる予備階段型モールド構造物230が形成される。
【0208】
各予備パッド部の表面は四角形形状を有する。
【0209】
第7、第8予備パッド部(227、228)、第4及び第5予備パッド部(224、225)、及び第1及び第2予備パッド部(221a、222a)の表面で各パッド部が互いに接している頂点部位は丸みを帯びた形状を有する。即ち、頂点部位から第1方向に沿って上方に延長される側壁部位は垂直に曲がらないで、屈曲を有しながら曲がる形状を有する。
【0210】
各予備パッド部はそれぞれ異なる回数でエッチング工程が遂行されて形成されるので、各予備パッド部の第3方向の上部幅が同一でない。
【0211】
第2段差部212cから形成された予備パッド部は、エッチング工程の回数が増加するほど第3方向に上部幅が増加する。したがって、第1予備パッド部221aは第3方向に上部幅が最も広く、第4及び第7予備パッド部(224、227)に行くほど第3方向に上部幅が徐々に減少する。
【0212】
一方、非段差部212aから形成された予備パッド部は、エッチング工程の回数が増加するほど第3方向に上部幅が減少する。第3予備パッド部223aは第3方向に上部幅が最も狭く、第6及び第9予備パッド部(226、229)に行くほど第3方向に上部幅が徐々に増加する。
【0214】
具体的に、予備階段型モールド構造物を覆う層間絶縁膜232を形成する。層間絶縁膜232及び予備階段型モールド構造物を貫通してチャンネルホール131を形成し、チャンネルホール131の内部に垂直チャンネル構造物132を形成する。予備階段型モールド構造物及び層間絶縁膜を切断する開口部234を形成して階段型モールド構造物を形成する。階段型モールド構造物の犠牲膜を導電物質に取り替えてゲートライン構造物250、第1乃至第3階段パターン構造物(252、254、256)を形成する。
【0215】
この後、開口部内部に露出した基板100に不純物領域(図示せず)を形成し、開口部(図示せず)を詰める絶縁パターンを形成する。第1乃至第3階段パターン構造物(252、254、256)の各パッド領域に第1乃至第3コンタクトプラグ(260a、260b、260c)を形成する。
【0216】
したがって、
図24〜
図27に示した垂直型メモリ素子を製造することができる。
【0217】
垂直型メモリ素子のセル領域に形成される垂直チャンネル構造物は、上記で説明したものに限定されない。即ち、セル領域には多様な構造の垂直チャンネル構造物が形成される。また、垂直チャンネル構造物を覆い被せながら延長されるゲートライン構造物、及び配線領域に形成される第1階段パターン構造物は各実施形態による構造を有する。
【0218】
図39は、本実施形態による垂直型メモリ素子を示す斜視図である。
【0219】
図39には基板のセル領域のみを示し、層間絶縁膜は省略した。
【0220】
図39を参照すると、基板100の上面から第1方向に突出し、基板100の部位で互いに連結される垂直チャンネル構造物180が備えられる。垂直チャンネル構造物180を覆い被せながら第1方向に積層され、ゲートライン構造物、第1階段パターン構造物、及び第2階段パターン構造物を含むゲート構造物が備えられる。
【0221】
垂直チャンネル構造物180は柱形状を有し、隣り合う第1及び第2構造物(180a、180c)及び前記隣り合う第1及び第2構造物(180a、180c)を基板部位で互いに連結する連結部品180bを含む。したがって、垂直チャンネル構造物180はU字形状を有する。
【0222】
各々の垂直チャンネル構造物180に含まれる第1及び第2構造物(180a、180c)は、互いに異なるゲート構造物に含まれるゲートラインにより囲まれている。
【0223】
垂直チャンネル構造物180は、チャンネル174a及びトンネル絶縁膜、電荷格納膜、ブロッキング誘電膜を含む構造物172aを含む。チャンネル174aは、互いに異なるゲート構造物を貫通するU字形状を有する。構造物172aは、チャンネル174aの表面上に形成される。構造物172aに含まれるブロッキング誘電膜は前記ゲートラインに接触する。
【0224】
本実施形態において、垂直チャンネル構造物180の上部にはチャンネル174aのみを含む。即ち、垂直チャンネル構造物180の上部には、トンネル絶縁膜、電荷格納膜、ブロッキング誘電膜を含む構造物が形成されない。
【0225】
ゲートライン構造物はゲートライン116及び絶縁膜(図示せず)が交互に積層される構造を有する。
【0226】
ゲートライン116は、グラウンド選択ライン(Ground Selection Line:GSL)、ワードライン(word line)、及びストリング選択ライン(String Selection Line:SSL)を含む。本実施形態において、最上層の隣り合う2つのゲートライン116iは各々GSL及びSSLに提供され、その下部のゲートライン(116a〜116h)はワードラインに提供される。
【0227】
例えば、第1構造物180aを覆い被せながら延長される最上部ゲートラインはGSLに提供され、第2構造物180cを覆い被せながら延長される最上部のゲートラインはSSLに提供される。
【0228】
このように、SSL及びGSLが垂直チャンネル構造物180の上部に各々位置するので、SSL及びGSLのチャンネル部位と連結される配線の具現が容易である。
【0229】
GSLに接する第1構造物180aの上部面に接しながらゲートラインの延長方向である第2方向に延長される共通ソースライン202が備えられる。
【0230】
また、SSLに接する第2構造物180cの上部面に接しながら第2方向に延長されるビットライン204が備えられる。
【0231】
図示しないが、ゲートライン構造物から第2方向に延長され、配線領域に形成される第1階段パターン構造物及び第2階段パターン構造物を含む。第1及び第2階段パターン構造物は、
図1〜
図4を参照して説明したものと同一である。