(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0031】
スフィンゴシン−1−リン酸塩受容体は、細胞増殖、血管新生、移動、細胞骨格の組織化、内皮細胞走化性、免疫細胞輸送、および有糸分裂誘発などの基本的な生物学的プロセスを調節する。スフィンゴシン−1−リン酸塩受容体は免疫調節にも関与し、T細胞からの先天性の免疫応答の抑制にも直接関与する。スフィンゴシン−1−リン酸塩(S1P)受容体は5つのサブタイプ:S1PR1、S1PR2、S1PR3、S1PR4、およびS1PR5に分けられる。これらは多種多様な組織で発現され、各サブタイプは白血球で最も高い密度で見られるが、様々な細胞特異性を示す。
【0032】
式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、あるいは、(IIe)の化合物、そのような化合物を含む医薬組成物、および、S1P受容体を調節するためのその使用の方法が本明細書に記載されている。いくつかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、あるいは、(IIe)の化合物、そのような化合物を含む医薬組成物、および、S1P受容体サブタイプを選択的に調節するためのその使用方法が本明細書に記載されている。いくつかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、あるいは、(IIe)の化合物、そのような化合物を含む医薬組成物、および、2つのS1P受容体サブタイプを選択的に調節するためのその使用方法が本明細書に記載されている。いくつかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、あるいは、(IIe)の化合物、そのような化合物を含む医薬組成物、および、1つのS1P受容体サブタイプを選択的に調節するためのその使用方法が本明細書に記載されている。いくつかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、あるいは、(IIe)の化合物、そのような化合物を含む医薬組成物、および、S1P受容体サブタイプ1を選択的に調節するためのその使用方法が本明細書に記載されている。いくつかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、あるいは、(IIe)の化合物、そのような化合物を含む医薬組成物、および、S1P受容体サブタイプ2を選択的に調節するためのその使用方法が本明細書に記載されている。いくつかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、あるいは、(IIe)の化合物、そのような化合物を含む医薬組成物、および、S1P受容体サブタイプ3を選択的に調節するためのその使用方法が本明細書に記載されている。いくつかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、あるいは、(IIe)の化合物、そのような化合物を含む医薬組成物、および、S1P受容体サブタイプ4を選択的に調節するためのその使用方法が本明細書に記載されている。いくつかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、あるいは、(IIe)の化合物、そのような化合物を含む医薬組成物、および、S1P受容体サブタイプ5を選択的に調節するためのその使用方法が本明細書に記載されている。
【0033】
別の態様では、S1P受容体の調節から利益を得ることになる疾患、障害、あるいは疾病の処置において本明細書に記載される少なくとも1つのS1P受容体モジュレーターの哺乳動物への投与がある。いくつかの実施形態において、S1P受容体サブタイプの選択的な調節から利益を得ることになる疾患、障害、あるいは疾病の処置において本明細書に記載される少なくとも1つのS1P受容体モジュレーターの哺乳動物への投与がある。いくつかの実施形態において、2つのS1P受容体サブタイプの選択的な調節から利益を得ることになる疾患、障害、あるいは疾病の処置において本明細書に記載される少なくとも1つのS1P受容体モジュレーターの哺乳動物への投与がある。いくつかの実施形態において、1つのS1P受容体サブタイプの選択的な調節から利益を得ることになる疾患、障害、あるいは疾病の処置において本明細書に記載される少なくとも1つのS1P受容体モジュレーターの哺乳動物への投与がある。いくつかの実施形態において、S1P受容体サブタイプ1の選択的な調節から利益を得ることになる疾患、障害、あるいは疾病の処置において本明細書に記載される少なくとも1つのS1P受容体モジュレーターの哺乳動物への投与がある。いくつかの実施形態において、S1P受容体サブタイプ2の選択的な調節から利益を得ることになる疾患、障害、あるいは疾病の処置において本明細書に記載される少なくとも1つのS1P受容体モジュレーターの哺乳動物への投与がある。いくつかの実施形態において、S1P受容体サブタイプ3の選択的な調節から利益を得ることになる疾患、障害、あるいは疾病の処置において本明細書に記載される少なくとも1つのS1P受容体モジュレーターの哺乳動物への投与がある。いくつかの実施形態において、S1P受容体サブタイプ4の選択的な調節から利益を得ることになる疾患、障害、あるいは疾病の処置において本明細書に記載される少なくとも1つのS1P受容体モジュレーターの哺乳動物への投与がある。いくつかの実施形態において、S1P受容体サブタイプ5の選択的な調節から利益を得ることになる疾患、障害、あるいは疾病の処置において本明細書に記載される少なくとも1つのS1P受容体モジュレーターの哺乳動物への投与がある。
【0034】
いくつかの実施形態において、S1P受容体あるいはその一部を、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、あるいは、(IIe)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物に接触させる工程を含む、S1P受容体活性を調節する方法がある。いくつかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、あるいは、(IIe)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物は、S1P受容体アゴニストである。いくつかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、あるいは、(IIe)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物は、S1P受容体サブタイプ1アゴニストである。いくつかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、あるいは、(IIe)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物は、S1P受容体サブタイプ2アゴニストである。いくつかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、あるいは、(IIe)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物は、S1P受容体サブタイプ3アゴニストである。いくつかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、あるいは、(IIe)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物は、S1P受容体サブタイプ4アゴニストである。いくつかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、あるいは、(IIe)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物は、S1P受容体サブタイプ5アゴニストである。いくつかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、あるいは、(IIe)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物は、S1P受容体部分アゴニストである。いくつかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、あるいは、(IIe)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物は、S1P受容体サブタイプ1部分アゴニストである。いくつかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、あるいは、(IIe)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物は、S1P受容体サブタイプ2部分アゴニストである。いくつかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、あるいは、(IIe)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物は、S1P受容体サブタイプ3部分アゴニストである。いくつかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、あるいは、(IIe)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物は、S1P受容体サブタイプ4部分アゴニストである。いくつかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、あるいは、(IIe)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物は、S1P受容体サブタイプ5部分アゴニストである。いくつかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、あるいは、(IIe)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物は、S1P受容体アンタゴニストである。いくつかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、あるいは、(IIe)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物は、S1P受容体サブタイプ1アンタゴニストである。いくつかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、あるいは、(IIe)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物は、S1P受容体サブタイプ2アンタゴニストである。いくつかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、あるいは、(IIe)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物は、S1P受容体サブタイプ3アンタゴニストである。いくつかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、あるいは、(IIe)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物は、S1P受容体サブタイプ4アンタゴニストである。いくつかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、あるいは、(IIe)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物は、S1P受容体サブタイプ5アンタゴニストである。
【0035】
化合物
1つの態様において、式(I)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物が、本明細書で提供され、
【0036】
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
X
1、X
2、X
3、およびX
4はそれぞれCR
1であり、あるいは、
X
1はNであり、X
2、X
3、およびX
4はそれぞれCR
1であり、あるいは、
X
2はNであり、X
1、X
3、およびX
4はそれぞれCR
1であり、あるいは、
X
3はNであり、X
1、X
2、およびX
4はそれぞれCR
1であり、あるいは、
X
4はNであり、X
1、X
2、およびX
3はそれぞれCR
1であり、
【0037】
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0038】
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
Zは−O−、−S−、−N(R
4)−、−CH
2−、−OCH
2−、あるいは−CH
2O−であり、
R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたアリール、随意に置換されたヘテロアリール、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(C
3−C
8シクロアルキル)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(C
2−C
9ヘテロシクロアルキル)、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)、−CF
3、−OR
10、−SR
10、−N(R
11)R
12、−N(R
11)S(O)
2R
15;−N(R
13)N(R
11)R
12、−N(R
13)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、−C(S)OR
10、−C(O)SR
10、−C(O)N(R
11)R
12、−C(S)N(R
11)R
12、−C(O)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(S)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(O)N(R
13)N(R
11)R
12、−C(S)N(R
13)N(R
11)R
12、および−C(O)N(R
13)N(R
11)S(O)
2R
15からなる群から独立して選択され、
R
2はそれぞれ、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−OR
20、−SR
20、−N(R
21)R
22、−C(O)R
20、−C(O)N(R
21)R
22、および−N(R
23)C(O)R
20からなる群から独立して選択され、
R
3は水素、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から選択され、
R
4は水素あるいは随意に置換されたC
1−C
6アルキルであり、
R
10、R
13、およびR
14はそれぞれ、水素、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から独立して選択され、
R
11およびR
12はそれぞれ、水素、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から独立して選択され、あるいは、随意に、R
11とR
12はそれらが結合している窒素原子と一体となって、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル環を形成し、
R
15は、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から選択され、
R
20およびR
23はそれぞれ、水素、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から独立して選択され、
R
21およびR
22はそれぞれ、水素、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から独立して選択され、あるいは、随意に、R
21とR
22はそれらが結合している窒素原子と一体となって、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル環を形成し、
nは0−4であり、および、
pは0または1である。
【0039】
1つの実施形態では、X
1、X
2、X
3、およびX
4がそれぞれCR
1である、式(I)の化合物がある。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、X
1、X
2、X
3、およびX
4がそれぞれCR
1であり、R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、−N(R
11)R
12、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、および−C(O)N(R
11)R
12からなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、X
1、X
2、X
3、およびX
4がそれぞれCR
1であり、R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、および−N(R
11)R
12からなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、X
1、X
2、X
3、およびX
4がそれぞれCR
1であり、R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、および−CF
3からなる群から独立して選択される。
【0040】
別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、X
1はNであり、X
2、X
3、およびX
4はそれぞれCR
1である。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、X
1はNであり、X
2、X
3、およびX
4はそれぞれCR
1であり、R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、−N(R
11)R
12、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、および−C(O)N(R
11)R
12からなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、X
1はNであり、X
2、X
3、およびX
4はそれぞれCR
1であり、R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、および−N(R
11)R
12からなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、X
1はNであり、X
2、X
3、およびX
4はそれぞれCR
1であり、R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、および−CF
3からなる群から独立して選択される。
【0041】
別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、X
2はNであり、X
1、X
3、およびX
4はそれぞれCR
1である。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、X
2はNであり、X
1、X
3、およびX
4はそれぞれCR
1であり、R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、−N(R
11)R
12、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、および−C(O)N(R
11)R
12からなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、X
2はNであり、X
1、X
3、およびX
4はそれぞれCR
1であり、R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、および−N(R
11)R
12からなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、X
2はNであり、X
1、X
3、およびX
4はそれぞれCR
1であり、R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、および−CF
3からなる群から独立して選択される。
【0042】
別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、X
3はNであり、X
1、X
2、およびX
4はそれぞれCR
1である。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、X
3はNであり、X
1、X
2、およびX
4はそれぞれCR
1であり、R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、−N(R
11)R
12、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、および−C(O)N(R
11)R
12からなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、X
3はNであり、X
1、X
2、およびX
4はそれぞれCR
1であり、R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、および−N(R
11)R
12からなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、X
3はNであり、X
1、X
2、およびX
4はそれぞれCR
1であり、R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、および−CF
3からなる群から独立して選択される。
【0043】
別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、X
4はNであり、X
1、X
2、およびX
3はそれぞれCR
1である。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、X
4はNであり、X
1、X
2、およびX
3はそれぞれCR
1であり、R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、−N(R
11)R
12、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、および−C(O)N(R
11)R
12からなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、X
4はNであり、X
1、X
2、およびX
3はそれぞれCR
1であり、R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、および−N(R
11)R
12からなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、X
4はNであり、X
1、X
2、およびX
3はそれぞれCR
1であり、R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、および−CF
3からなる群から独立して選択される。
【0044】
別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、nは3であり、R
2はそれぞれ、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−OR
20、および−N(R
21)R
22からなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、nは3であり、R
2はそれぞれ、ハロゲンと随意に置換されたC
1−C
6アルキルからなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、nは2であり、R
2はそれぞれ、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−OR
20、および−N(R
21)R
22からなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、nは2であり、R
2はそれぞれ、ハロゲンと随意に置換されたC
1−C
6アルキルからなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、nは1であり、R
2は、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−OR
20、および−N(R
21)R
22からなる群から選択される。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、nは1であり、R
2は、ハロゲンと随意に置換されたC
1−C
6アルキルからなる群から選択される。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、nは0である。
【0045】
別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、R
3は、水素と随意に置換されたC
1−C
6アルキルからなる群から選択される。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、R
3は水素である。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、R
3は随意に置換されたC
1−C
6アルキルである。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、R
3はメチルである。
【0046】
別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、
【0047】
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0048】
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、
【0049】
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0050】
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、
【0051】
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0052】
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、
【0053】
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0054】
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、
【0055】
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0056】
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、
【0057】
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0058】
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0059】
別の実施形態において、式(I)の化合物があり、ここで、Zは−O−、−OCH
2−、または−CH
2O−である。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、Zは−O−である。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、Zは−OCH
2−である。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、Zは−CH
2O−である。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、Zは−S−である。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、Zは−CH
2−である。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、Zは−N(R
4)−である。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、Zは−N(H)−である。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、Zは−N(CH
3)−である。
【0060】
別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、pは0である。別の実施形態では、式(I)の化合物があり、ここで、pは1である。
【0061】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(Ia)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物を有し、
【0062】
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
【0063】
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0064】
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
Zは−O−、−S−、−N(R
4)−、−CH
2−、−OCH
2−、あるいは−CH
2O−であり、
R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたアリール、随意に置換されたヘテロアリール、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(C
3−C
8シクロアルキル)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(C
2−C
9ヘテロシクロアルキル)、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)、−CF
3、−OR
10、−SR
10、−N(R
11)R
12、−N(R
11)S(O)
2R
15;−N(R
13)N(R
11)R
12、−N(R
13)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、−C(S)OR
10、−C(O)SR
10、−C(O)N(R
11)R
12、−C(S)N(R
11)R
12、−C(O)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(S)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(O)N(R
13)N(R
11)R
12、−C(S)N(R
13)N(R
11)R
12、および−C(O)N(R
13)N(R
11)S(O)
2R
15からなる群から独立して選択され、
R
2はそれぞれ、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−OR
20、−SR
20、−N(R
21)R
22、−C(O)R
20、−C(O)N(R
21)R
22、および−N(R
23)C(O)R
20からなる群から独立して選択され、
R
3は水素、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から選択され、
R
4は水素あるいは随意に置換されたC
1−C
6アルキルであり、
R
10、R
13、およびR
14はそれぞれ、水素、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から独立して選択され、
R
11およびR
12はそれぞれ、水素、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から独立して選択され、あるいは、随意に、
R
11とR
12はそれらが結合している窒素原子と一体となって、随意に置換されたC
2−C
7ヘテロシクロアルキル環を形成し、
R
15は、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から選択され、
R
20およびR
23はそれぞれ、水素、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から独立して選択され、
R
21およびR
22はそれぞれ、水素、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から独立して選択され、あるいは、随意に、R
21とR
22はそれらが結合している窒素原子と一体となって、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル環を形成し、
nは0−4であり、および、
pは0または1である。
【0065】
1つの実施形態において、式(Ia)の化合物があり、ここで、R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、−N(R
11)R
12、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、および−C(O)N(R
11)R
12からなる群から独立して選択される。別の実施形態において、式(Ia)の化合物があり、ここで、R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、および−N(R
11)R
12からなる群から独立して選択される。別の実施形態において、式(Ia)の化合物があり、ここで、R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、および−CF
3からなる群から独立して選択される。
【0066】
別の実施形態では、式(Ia)の化合物があり、ここで、nは3であり、R
2はそれぞれ、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−OR
20、および−N(R
21)R
22からなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(Ia)の化合物があり、ここで、nは3であり、R
2はそれぞれ、ハロゲンと随意に置換されたC
1−C
6アルキルからなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(Ia)の化合物があり、ここで、nは2であり、R
2はそれぞれ、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−OR
20、および−N(R
21)R
22からなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(Ia)の化合物があり、ここで、nは2であり、R
2はそれぞれ、ハロゲンと随意に置換されたC
1−C
6アルキルからなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(Ia)の化合物があり、ここで、nは1であり、R
2はハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−OR
20、および−N(R
21)R
22からなる群から選択される。別の実施形態では、式(Ia)の化合物があり、ここで、nは1であり、R
2はハロゲンと随意に置換されたC
1−C
6アルキルからなる群から選択される。別の実施形態では、式(Ia)の化合物があり、ここで、nは0である。
【0067】
別の実施形態では、式(Ia)の化合物があり、ここで、R
3は、水素と随意に置換されたC
1−C
6アルキルからなる群から選択される。別の実施形態では、式(Ia)の化合物があり、ここで、R
3は水素である。別の実施形態では、式(Ia)の化合物があり、ここで、R
3は随意に置換されたC
1−C
6アルキルである。別の実施形態では、式(Ia)の化合物があり、ここで、R
3はメチルである。
【0068】
別の実施形態では、式(Ia)の化合物があり、
【0069】
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0070】
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態では、式(Ia)の化合物があり、
【0071】
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0072】
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態では、式(Ia)の化合物があり、
【0073】
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0074】
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態では、式(Ia)の化合物があり、
【0075】
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0076】
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態では、式(Ia)の化合物があり、
【0077】
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0078】
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態では、式(Ia)の化合物があり、
【0079】
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0080】
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0081】
別の実施形態において、式(Ia)の化合物があり、ここで、Zは−O−、−OCH
2−、または−CH
2O−である。別の実施形態では、式(Ia)の化合物があり、ここで、Zは−O−である。別の実施形態では、式(Ia)の化合物があり、ここで、Zは−OCH
2−である。別の実施形態では、式(Ia)の化合物があり、ここで、Zは−CH
2O−である。別の実施形態では、式(Ia)の化合物があり、ここで、Zは−S−である。別の実施形態では、式(Ia)の化合物があり、ここで、Zは−CH
2−である。別の実施形態では、式(Ia)の化合物があり、ここで、Zは−N(R
4)−である。別の実施形態では、式(Ia)の化合物があり、ここで、Zは−N(H)−である。別の実施形態では、式(Ia)の化合物があり、ここで、Zは−N(CH
3)−である。
【0082】
別の実施形態では、式(Ia)の化合物があり、ここで、pは0である。別の実施形態では、式(Ia)の化合物があり、ここで、pは1である。
【0083】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(Ib)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物を有し、
【0084】
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
【0085】
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0086】
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
Zは−O−、−S−、−N(R
4)−、−CH
2−、−OCH
2−、あるいは−CH
2O−であり、
R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたアリール、随意に置換されたヘテロアリール、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(C
3−C
8シクロアルキル)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(C
2−C
9ヘテロシクロアルキル)、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)、−CF
3、−OR
10、−SR
10、−N(R
11)R
12、−N(R
11)S(O)
2R
15;−N(R
13)N(R
11)R
12、−N(R
13)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、−C(S)OR
10、−C(O)SR
10、−C(O)N(R
11)R
12、−C(S)N(R
11)R
12、−C(O)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(S)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(O)N(R
13)N(R
11)R
12、−C(S)N(R
13)N(R
11)R
12、および−C(O)N(R
13)N(R
11)S(O)
2R
15からなる群から独立して選択され、
R
2はそれぞれ、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−OR
20、−SR
20、−N(R
21)R
22、−C(O)R
20、−C(O)N(R
21)R
22、および−N(R
23)C(O)R
20からなる群から独立して選択され、
R
3は水素、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から選択され、
R
4は水素あるいは随意に置換されたC
1−C
6アルキルであり、
R
10、R
13、およびR
14はそれぞれ、水素、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から独立して選択され、
R
11およびR
12はそれぞれ、水素、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から独立して選択され、あるいは、随意に、R
11とR
12はそれらが結合している窒素原子と一体となって、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル環を形成し、
R
15は、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から選択され、
R
20およびR
23はそれぞれ、水素、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から独立して選択され、
R
21およびR
22はそれぞれ、水素、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から独立して選択され、あるいは、随意に、R
21とR
22はそれらが結合している窒素原子と一体となって、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル環を形成し、
nは0−4であり、および、
pは0または1である。
【0087】
1つの実施形態において、式(Ib)の化合物があり、ここで、R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、−N(R
11)R
12、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、および−C(O)N(R
11)R
12からなる群から独立して選択される。別の実施形態において、式(Ib)の化合物があり、ここで、R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、および−N(R
11)R
12からなる群から独立して選択される。別の実施形態において、式(Ib)の化合物があり、ここで、R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、および−CF
3からなる群から独立して選択される。
【0088】
別の実施形態では、式(Ib)の化合物があり、ここで、nは3であり、R
2はそれぞれ、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−OR
20、および−N(R
21)R
22からなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(Ib)の化合物があり、ここで、nは3であり、R
2はそれぞれ、ハロゲンと随意に置換されたC
1−C
6アルキルからなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(Ib)の化合物があり、ここで、nは2であり、R
2はそれぞれ、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−OR
20、および−N(R
21)R
22からなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(Ib)の化合物があり、ここで、nは2であり、R
2はそれぞれ、ハロゲンと随意に置換されたC
1−C
6アルキルからなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(Ib)の化合物があり、ここで、nは1であり、R
2はハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−OR
20、および−N(R
21)R
22からなる群から選択される。別の実施形態では、式(Ib)の化合物があり、ここで、nは1であり、R
2はハロゲンと随意に置換されたC
1−C
6アルキルからなる群から選択される。別の実施形態では、式(Ib)の化合物があり、ここで、nは0である。
【0089】
別の実施形態では、式(Ib)の化合物があり、ここで、R
3は、水素と随意に置換されたC
1−C
6アルキルからなる群から選択される。別の実施形態では、式(Ib)の化合物があり、ここで、R
3は水素である。別の実施形態では、式(Ib)の化合物があり、ここで、R
3は随意に置換されたC
1−C
6アルキルである。別の実施形態では、式(Ib)の化合物があり、ここで、R
3はメチルである。
【0090】
別の実施形態では、式(Ib)の化合物があり、
【0091】
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0092】
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態では、式(Ib)の化合物があり、
【0093】
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0094】
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態では、式(Ib)の化合物があり、
【0095】
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0096】
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態では、式(Ib)の化合物があり、
【0097】
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0098】
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態では、式(Ib)の化合物があり、
【0099】
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0100】
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態では、式(Ib)の化合物があり、
【0101】
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0102】
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0103】
別の実施形態において、式(Ib)の化合物があり、ここで、Zは−O−、−OCH
2−、または−CH
2O−である。別の実施形態では、式(Ib)の化合物があり、ここで、Zは−O−である。別の実施形態では、式(Ib)の化合物があり、ここで、Zは−OCH
2−である。別の実施形態では、式(Ib)の化合物があり、ここで、Zは−CH
2O−である。別の実施形態では、式(Ib)の化合物があり、ここで、Zは−S−である。別の実施形態では、式(Ib)の化合物があり、ここで、Zは−CH
2−である。別の実施形態では、式(Ib)の化合物があり、ここで、Zは−N(R
4)−である。別の実施形態では、式(Ib)の化合物があり、ここで、Zは−N(H)−である。別の実施形態では、式(Ib)の化合物があり、ここで、Zは−N(CH
3)−である。
【0104】
別の実施形態では、式(Ib)の化合物があり、ここで、pは0である。別の実施形態では、式(Ib)の化合物があり、ここで、pは1である。
【0105】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(Ic)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物を有し、
【0106】
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
【0107】
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0108】
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
Zは−O−、−S−、−N(R
4)−、−CH
2−、−OCH
2−、あるいは−CH
2O−であり、
R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたアリール、随意に置換されたヘテロアリール、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(C
3−C
8シクロアルキル)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(C
2−C
9ヘテロシクロアルキル)、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)、−CF
3、−OR
10、−SR
10、−N(R
11)R
12、−N(R
11)S(O)
2R
15;−N(R
13)N(R
11)R
12、−N(R
13)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、−C(S)OR
10、−C(O)SR
10、−C(O)N(R
11)R
12、−C(S)N(R
11)R
12、−C(O)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(S)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(O)N(R
13)N(R
11)R
12、−C(S)N(R
13)N(R
11)R
12、および−C(O)N(R
13)N(R
11)S(O)
2R
15からなる群から独立して選択され、
R
2はそれぞれ、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−OR
20、−SR
20、−N(R
21)R
22、−C(O)R
20、−C(O)N(R
21)R
22、および−N(R
23)C(O)R
20からなる群から独立して選択され、
R
3は水素、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から選択され、
R
4は水素あるいは随意に置換されたC
1−C
6アルキルであり、
R
10、R
13、およびR
14はそれぞれ、水素、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から独立して選択され、
R
11およびR
12はそれぞれ、水素、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から独立して選択され、あるいは、随意に、R
11とR
12はそれらが結合している窒素原子と一体となって、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル環を形成し、
R
15は、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から選択され、
R
20およびR
23はそれぞれ、水素、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から独立して選択され、
R
21およびR
22はそれぞれ、水素、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から独立して選択され、あるいは、随意に、R
21とR
22はそれらが結合している窒素原子と一体となって、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル環を形成し、
nは0−4であり、および、
pは0または1である。
【0109】
1つの実施形態において、式(Ic)の化合物があり、ここで、R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、−N(R
11)R
12、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、および−C(O)N(R
11)R
12からなる群から独立して選択される。別の実施形態において、式(Ic)の化合物があり、ここで、R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、および−N(R
11)R
12からなる群から独立して選択される。別の実施形態において、式(Ic)の化合物があり、ここで、R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、および−CF
3からなる群から独立して選択される。
【0110】
別の実施形態では、式(Ic)の化合物があり、ここで、nは3であり、R
2はそれぞれ、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−OR
20、および−N(R
21)R
22からなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(Ic)の化合物があり、ここで、nは3であり、R
2はそれぞれ、ハロゲンと随意に置換されたC
1−C
6アルキルからなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(Ic)の化合物があり、ここで、nは2であり、R
2はそれぞれ、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−OR
20、および−N(R
21)R
22からなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(Ic)の化合物があり、ここで、nは2であり、R
2はそれぞれ、ハロゲンと随意に置換されたC
1−C
6アルキルからなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(Ic)の化合物があり、ここで、nは1であり、R
2はハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−OR
20、および−N(R
21)R
22からなる群から選択される。別の実施形態では、式(Ic)の化合物があり、ここで、nは1であり、R
2はハロゲンと随意に置換されたC
1−C
6アルキルからなる群から選択される。別の実施形態では、式(Ic)の化合物があり、ここで、nは0である。
【0111】
別の実施形態では、式(Ic)の化合物があり、ここで、R
3は、水素と随意に置換されたC
1−C
6アルキルからなる群から選択される。別の実施形態では、式(Ic)の化合物があり、ここで、R
3は水素である。別の実施形態では、式(Ic)の化合物があり、ここで、R
3は随意に置換されたC
1−C
6アルキルである。別の実施形態では、式(Ic)の化合物があり、ここで、R
3はメチルである。
【0112】
別の実施形態では、式(Ic)の化合物があり、
【0113】
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0114】
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態では、式(Ic)の化合物があり、
【0115】
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0116】
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態では、式(Ic)の化合物があり、
【0117】
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0118】
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態では、式(Ic)の化合物があり、
【0119】
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0120】
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態では、式(Ic)の化合物があり、
【0121】
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0122】
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態では、式(Ic)の化合物があり、
【0123】
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0124】
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0125】
別の実施形態では、式(Ic)の化合物があり、ここで、Zは−O−、−OCH
2−、または−CH
2O−である。別の実施形態では、式(Ic)の化合物があり、ここで、Zは−O−である。別の実施形態では、式(Ic)の化合物があり、ここで、Zは−OCH
2−である。別の実施形態では、式(Ic)の化合物があり、ここで、Zは−CH
2O−である。別の実施形態では、式(Ic)の化合物があり、ここで、Zは−S−である。別の実施形態では、式(Ic)の化合物があり、ここで、Zは−CH
2−である。別の実施形態では、式(Ic)の化合物があり、ここで、Zは−N(R
4)−である。別の実施形態では、式(Ic)の化合物があり、ここで、Zは−N(H)−である。別の実施形態では、式(Ic)の化合物があり、ここで、Zは−N(CH
3)−である。
【0126】
別の実施形態では、式(Ic)の化合物があり、ここで、pは0である。別の実施形態では、式(Ic)の化合物があり、ここで、pは1である。
【0127】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(Id)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物を有し、
【0128】
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
【0129】
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0130】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
Zは−O−、−S−、−N(R
4)−、−CH
2−、−OCH
2−、あるいは−CH
2O−であり、
R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたアリール、随意に置換されたヘテロアリール、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(C
3−C
8シクロアルキル)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(C
2−C
9ヘテロシクロアルキル)、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)、−CF
3、−OR
10、−SR
10、−N(R
11)R
12、−N(R
11)S(O)
2R
15;−N(R
13)N(R
11)R
12、−N(R
13)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、−C(S)OR
10、−C(O)SR
10、−C(O)N(R
11)R
12、−C(S)N(R
11)R
12、−C(O)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(S)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(O)N(R
13)N(R
11)R
12、−C(S)N(R
13)N(R
11)R
12、および−C(O)N(R
13)N(R
11)S(O)
2R
15からなる群から独立して選択され、
R
2はそれぞれ、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−OR
20、−SR
20、−N(R
21)R
22、−C(O)R
20、−C(O)N(R
21)R
22、および−N(R
23)C(O)R
20からなる群から独立して選択され、
R
3は水素、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から選択され、
R
4は水素あるいは随意に置換されたC
1−C
6アルキルであり、
R
10、R
13、およびR
14はそれぞれ、水素、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から独立して選択され、
R
11およびR
12はそれぞれ、水素、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から独立して選択され、あるいは、随意に、R
11とR
12はそれらが結合している窒素原子と一体となって、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル環を形成し、
R
15は、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から選択され、
R
20およびR
23はそれぞれ、水素、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から独立して選択され、
R
21およびR
22はそれぞれ、水素、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から独立して選択され、あるいは、随意に、R
21とR
22はそれらが結合している窒素原子と一体となって、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル環を形成し、
nは0−4であり、および、
pは0または1である。
【0131】
1つの実施形態において、式(Id)の化合物があり、ここで、R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、−N(R
11)R
12、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、および−C(O)N(R
11)R
12からなる群から独立して選択される。別の実施形態において、式(Id)の化合物があり、ここで、R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、および−N(R
11)R
12からなる群から独立して選択される。別の実施形態において、式(Id)の化合物があり、ここで、R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、および−CF
3からなる群から独立して選択される。
【0132】
別の実施形態では、式(Id)の化合物があり、ここで、nは3であり、R
2はそれぞれ、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−OR
20、および−N(R
21)R
22からなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(Id)の化合物があり、ここで、nは3であり、R
2はそれぞれ、ハロゲンと随意に置換されたC
1−C
6アルキルからなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(Id)の化合物があり、ここで、nは2であり、R
2はそれぞれ、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−OR
20、および−N(R
21)R
22からなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(Id)の化合物があり、ここで、nは2であり、R
2はそれぞれ、ハロゲンと随意に置換されたC
1−C
6アルキルからなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(Id)の化合物があり、ここで、nは1であり、R
2はハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−OR
20、および−N(R
21)R
22からなる群から選択される。別の実施形態では、式(Id)の化合物があり、ここで、nは1であり、R
2はハロゲンと随意に置換されたC
1−C
6アルキルからなる群から選択される。別の実施形態では、式(Id)の化合物があり、ここで、nは0である。
【0133】
別の実施形態では、式(Id)の化合物があり、ここで、R
3は、水素と随意に置換されたC
1−C
6アルキルからなる群から選択される。別の実施形態では、式(Id)の化合物があり、ここで、R
3は水素である。別の実施形態では、式(Id)の化合物があり、ここで、R
3は随意に置換されたC
1−C
6アルキルである。別の実施形態では、式(Id)の化合物があり、ここで、R
3はメチルである。
【0134】
別の実施形態では、式(Id)の化合物があり、
【0135】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0136】
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態では、式(Id)の化合物があり、
【0137】
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0138】
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態では、式(Id)の化合物があり、
【0139】
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0140】
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態では、式(Id)の化合物があり、
【0141】
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0142】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態では、式(Id)の化合物があり、
【0143】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0144】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態では、式(Id)の化合物があり、
【0145】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0146】
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0147】
別の実施形態では、式(Id)の化合物があり、ここで、Zは−O−、−OCH
2−、または−CH
2O−である。別の実施形態では、式(Id)の化合物があり、ここで、Zは−O−である。別の実施形態では、式(Id)の化合物があり、ここで、Zは−OCH
2−である。別の実施形態では、式(Id)の化合物があり、ここで、Zは−CH
2O−である。別の実施形態では、式(Id)の化合物があり、ここで、Zは−S−である。別の実施形態では、式(Id)の化合物があり、ここで、Zは−CH
2−である。別の実施形態では、式(Id)の化合物があり、ここで、Zは−N(R
4)−である。別の実施形態では、式(Id)の化合物があり、ここで、Zは−N(H)−である。別の実施形態では、式(Id)の化合物があり、ここで、Zは−N(CH
3)−である。
【0148】
別の実施形態では、式(Id)の化合物があり、ここで、pは0である。別の実施形態では、式(Id)の化合物があり、ここで、pは1である。
【0149】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(Ie)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物を有し、
【0150】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
【0151】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0152】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
Zは−O−、−S−、−N(R
4)−、−CH
2−、−OCH
2−、あるいは−CH
2O−であり、
R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたアリール、随意に置換されたヘテロアリール、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(C
3−C
8シクロアルキル)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(C
2−C
9ヘテロシクロアルキル)、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)、−CF
3、−OR
10、−SR
10、−N(R
11)R
12、−N(R
11)S(O)
2R
15;−N(R
13)N(R
11)R
12、−N(R
13)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、−C(S)OR
10、−C(O)SR
10、−C(O)N(R
11)R
12、−C(S)N(R
11)R
12、−C(O)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(S)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(O)N(R
13)N(R
11)R
12、−C(S)N(R
13)N(R
11)R
12、および−C(O)N(R
13)N(R
11)S(O)
2R
15からなる群から独立して選択され、
R
2はそれぞれ、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−OR
20、−SR
20、−N(R
21)R
22、−C(O)R
20、−C(O)N(R
21)R
22、および−N(R
23)C(O)R
20からなる群から独立して選択され、
R
3は水素、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から選択され、
R
4は水素あるいは随意に置換されたC
1−C
6アルキルであり、
R
10、R
13、およびR
14はそれぞれ、水素、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から独立して選択され、R
11およびR
12はそれぞれ、水素、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から独立して選択され、あるいは、随意に、R
11とR
12はそれらが結合している窒素原子と一体となって、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル環を形成し、
R
15は、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から選択され、
R
20およびR
23はそれぞれ、水素、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から独立して選択され、
R
21およびR
22はそれぞれ、水素、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、随意に置換されたC
2−C
6アルケニル、随意に置換されたC
2−C
6アルキニル、随意に置換されたC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、および、随意に置換された−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)からなる群から独立して選択され、あるいは、随意に、R
21とR
22はそれらが結合している窒素原子と一体となって、随意に置換されたC
2−C
9ヘテロシクロアルキル環を形成し、
nは0−4であり、および、
pは0または1である。
【0153】
1つの実施形態において、式(Ie)の化合物があり、ここで、R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、−N(R
11)R
12、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、および−C(O)N(R
11)R
12からなる群から独立して選択される。別の実施形態において、式(Ie)の化合物があり、ここで、R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、および−N(R
11)R
12からなる群から独立して選択される。別の実施形態において、式(Ie)の化合物があり、ここで、R
1はそれぞれ、水素、ハロゲン、および−CF
3からなる群から独立して選択される。
【0154】
別の実施形態では、式(Ie)の化合物があり、ここで、nは3であり、R
2はそれぞれ、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−OR
20、および−N(R
21)R
22からなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(Ie)の化合物があり、ここで、nは3であり、R
2はそれぞれ、ハロゲンと随意に置換されたC
1−C
6アルキルからなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(Ie)の化合物があり、ここで、nは2であり、R
2はそれぞれ、ハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−OR
20、および−N(R
21)R
22からなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(Ie)の化合物があり、ここで、nは2であり、R
2はそれぞれ、ハロゲンと随意に置換されたC
1−C
6アルキルからなる群から独立して選択される。別の実施形態では、式(Ie)の化合物があり、ここで、nは1であり、R
2はハロゲン、随意に置換されたC
1−C
6アルキル、−OR
20、および−N(R
21)R
22からなる群から選択される。別の実施形態では、式(Ie)の化合物があり、ここで、nは1であり、R
2はハロゲンと随意に置換されたC
1−C
6アルキルからなる群から選択される。別の実施形態では、式(Ie)の化合物があり、ここで、nは0である。
【0155】
別の実施形態では、式(Ie)の化合物があり、ここで、R
3は水素と随意に置換されたC
1−C
6アルキルからなる群から選択される。別の実施形態では、式(Ie)の化合物があり、ここで、R
3は水素である。別の実施形態では、式(Ie)の化合物があり、ここで、R
3は随意に置換されたC
1−C
6アルキルである。別の実施形態では、式(Ie)の化合物があり、ここで、R
3はメチルである。
【0156】
別の実施形態において、式(Ie)の化合物があり、ここで
【0157】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0158】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(Ie)の化合物があり、ここで
【0159】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0160】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(Ie)の化合物があり、ここで
【0161】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0162】
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(Ie)の化合物があり、ここで
【0163】
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0164】
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(Ie)の化合物があり、ここで
【0165】
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0166】
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(Ie)の化合物があり、ここで
【0167】
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0168】
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0169】
別の実施形態において、式(Ie)の化合物があり、ここでZは、−O−、−OCH
2−、又は−CH
2O−である。別の実施形態において、式(Ie)の化合物があり、ここでZは−O−である。別の実施形態において、式(Ie)の化合物があり、ここでZは−CH
2−である。別の実施形態において、式(Ie)の化合物があり、ここでZは−CH
2O−である。別の実施形態において、式(Ie)の化合物があり、ここでZは−S−である。別の実施形態において、式(Ie)の化合物があり、ここでZは−CH
2−である。別の実施形態において、式(Ie)の化合物があり、ここでZは−N(R
4)−である。別の実施形態において、式(Ie)の化合物があり、ここでZは−N(H)−である。別の実施形態において、式(Ie)の化合物があり、ここでZは−N(CH
3)−である。
【0170】
別の実施形態において、式(Ie)の化合物があり、ここでpは0である。別の実施形態において、式(Ie)の化合物があり、ここでpは1である。
【0171】
1つの態様において、本明細書には、式(II)の化合物、或いはその薬学的に可能な塩又は溶媒和物が提供され:
【0172】
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
式中:
X
1、X
2、X
3、及びX
4は各々CR
1であり;又はX
1はNであり;
X
2、X
3、及びX
4は各々CR
1であり;又はX
2はNであり;
X
1、X
3、及びX
4は各々CR
1であり;又はX
3はNであり;
X
1、X
2、及びX
4は各々CR
1であり;又はX
4はNであり;
X
1、X
2、及びX
3は各々CR
1であり;
【0173】
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0174】
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され;
Zは、−O−、−S−、−N(R
4)−、−CH
2−、−OCH
2−、又は−CH
2O−であり;
R
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したアリール、随意に置換したヘテロアリール、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(C
3−C
8シクロアルキル)、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(C
2−C
9ヘテロシクロアルキル)、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)、−CF
3、−OR
10、−SR
10、−N(R
11)R
12、−N(R
11)S(O)
2R
15;−N(R
13)N(R
11)R
12、−N(R
13)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、−C(S)OR
10、−C(O)SR
10、−C(O)N(R
11)R
12、−C(S)N(R
11)R
12、−C(O)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(S)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(O)N(R
13)N(R
11)R
12、−C(S)N(R
13)N(R
11)R
12、及び−C(O)N(R
13)N(R
11)S(O)
2R
15から成る群から選択され;
R
2はそれぞれ独立して、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−OR
20、−SR
20、−N(R
21)R
22、−C(O)R
20、−C(O)N(R
21)R
22、及び−N(R
23)C(O)R
20から成る群から選択され;
R
3は、水素、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;
R
4は水素又は随意に置換したC
1−C
6アルキルであり;
R
10、R
13、及びR
14はそれぞれ独立して、水素、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;
R
11及びR
12はそれぞれ独立して、水素、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;又は、随意にR
11とR
12は、結合される窒素原子と一体となって、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル環を形成し;
R
15は、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換C
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;
R
20及びR
23はそれぞれ独立して、水素、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;
R
21及びR
22はそれぞれ独立して、水素、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;又は、随意にR
21とR
22は、結合される窒素原子と一体となって、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル環を形成し;
nは0−4であり;及び
pは0又は1である。
【0175】
1つの実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでX
1、X
2、X
3、及びX
4は各々CR
1である。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでX
1、X
2、X
3、及びX
4は各々CR
1であり;及び、R
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、−N(R
11)R
12、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、及び−C(O)N(R
11)R
12から成る群から選択される。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでX
1、X
2、X
3、及びX
4は各々CR
1であり;及び、R
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、及び−N(R
11)R
12から成る群から選択される。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでX
1、X
2、X
3、及びX
4は各々CR
1であり;及び、R
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、及び−CF
3から成る群から選択される。
【0176】
別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでX
1はNであり;及び、X
2、X
3、及びX
4は各々CR
1である。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでX
1はNであり;及び、X
2、X
3、及びX
4は各々CR
1であり;及び、R
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、−N(R
11)R
12、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、及び−C(O)N(R
11)R
12から成る群から選択される。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでX
1はNであり;及び、X
2、X
3、及びX
4は各々CR
1であり;及び、R
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、及び−N(R
11)R
12から成る群から選択される。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでX
1はNであり;及び、X
2、X
3、及びX
4は各々CR
1であり;及び、R
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、及び−CF
3から成る群から選択される。
【0177】
別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでX
2はNであり;及び、X
1、X
3、及びX
4は各々CR
1である。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでX
2はNであり;及び、X
1、X
3、及びX
4は各々CR
1であり;及び、R
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、−N(R
11)R
12、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、及び−C(O)N(R
11)R
12から成る群から選択される。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでX
2はNであり;及び、X
1、X
3、及びX
4は各々CR
1であり;及び、R
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、及び−N(R
11)R
12から成る群から選択される。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでX
2はNであり;及び、X
1、X
3、及びX
4は各々CR
1であり;及び、R
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、及び−CF
3から成る群から選択される。
【0178】
別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでX
3はNであり;及び、X
1、X
2、及びX
4は各々CR
1である。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでX
3はNであり;及び、X
1、X
2、及びX
4は各々CR
1であり;及び、R
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、−N(R
11)R
12、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、及び−C(O)N(R
11)R
12から成る群から選択される。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでX
3はNであり;及び、X
1、X
2、及びX
4は各々CR
1であり;及び、R
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、及び−N(R
11)R
12から成る群から選択される。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでX
3はNであり;及び、X
1、X
2、及びX
4は各々CR
1であり;及び、R
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、及び−CF
3から成る群から選択される。
【0179】
別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでX
4はNであり;及び、X
1、X
2、及びX
3は各々CR
1である。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでX
4はNであり;及び、X
1、X
2、及びX
3は各々CR
1であり;及び、R
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、−N(R
11)R
12、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、及び−C(O)N(R
11)R
12から成る群から選択される。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでX
4はNであり;及び、X
1、X
2、及びX
3は各々CR
1であり;及び、R
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、及び−N(R
11)R
12から成る群から選択される。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでX
4はNであり;及び、X
1、X
2、及びX
3は各々CR
1であり;及び、R
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、及び−CF
3から成る群から選択される。
【0180】
別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでnは3であり、R
2はそれぞれ独立して、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−OR
20、及び−N(R
21)R
22から成る群から選択される。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでnは3であり、R
2はそれぞれ独立して、ハロゲン及び随意に置換したC
1−C
6アルキルから成る群から選択される。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでnは2であり、R
2はそれぞれ独立して、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−OR
20、及び−N(R
21)R
22から成る群から選択される。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでnは2であり、R
2はそれぞれ独立して、ハロゲン及び随意に置換したC
1−C
6アルキルから成る群から選択される。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでnは1であり、R
2は、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−OR
20、及び−N(R
21)R
22から成る群から選択される。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでnは1であり、R
2は、ハロゲン及び随意に置換したC
1−C
6アルキルから成る群から選択される。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでnは0である。
【0181】
別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでR
3は、水素及び随意に置換したC
1−C
6アルキルから成る群から選択される。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでR
3は水素である。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでR
3は随意に置換したC
1−C
6アルキルである。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでR
3はメチルである。
【0182】
別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここで
【0183】
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0184】
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここで
【0185】
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0186】
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここで
【0187】
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0188】
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここで
【0189】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0190】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここで
【0191】
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0192】
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここで
【0193】
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0194】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0195】
別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでZは、−O−、−OCH
2−、又は−CH
2O−である。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでZは−O−である。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでZは−CH
2−である。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでZは−CH
2O−である。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでZは−S−である。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでZは−CH
2−である。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでZは−N(R
4)−である。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでZは−N(H)−である。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでZは−N(CH
3)−である。
【0196】
別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでpは0である。別の実施形態において、式(II)の化合物があり、ここでpは1である。
【0197】
本明細書に提供される幾つかの実施形態において、式(II)の化合物は、式(IIa)の構造、或いはその薬学的に許容可能な塩又は溶媒和物を有しており:
【0198】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
式中:
【0199】
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0200】
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され;
Zは、−O−、−S−、−N(R
4)−、−CH
2−、−OCH
2−、又は−CH
2O−であり;
R
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したアリール、随意に置換したヘテロアリール、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(C
3−C
8シクロアルキル)、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(C
2−C
9ヘテロシクロアルキル)、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)、−CF
3、−OR
10、−SR
10、−N(R
11)R
12、−N(R
11)S(O)
2R
15;−N(R
13)N(R
11)R
12、−N(R
13)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、−C(S)OR
10、−C(O)SR
10、−C(O)N(R
11)R
12、−C(S)N(R
11)R
12、−C(O)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(S)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(O)N(R
13)N(R
11)R
12、−C(S)N(R
13)N(R
11)R
12、及び−C(O)N(R
13)N(R
11)S(O)
2R
15から成る群から選択され;
R
2はそれぞれ独立して、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−OR
20、−SR
20、−N(R
21)R
22、−C(O)R
20、−C(O)N(R
21)R
22、及び−N(R
23)C(O)R
20から成る群から選択され;
R
3は、水素、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;
R
4は水素又は随意に置換したC
1−C
6アルキルであり;
R
10、R
13、及びR
14はそれぞれ独立して、水素、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;
R
11及びR
12はそれぞれ独立して、水素、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;又は、随意にR
11とR
12は、結合される窒素原子と一体となって、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル環を形成し;
R
15は、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換C
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;
R
20及びR
23はそれぞれ独立して、水素、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;
R
21及びR
22はそれぞれ独立して、水素、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;又は、随意にR
21とR
22は、結合される窒素原子と一体となって、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル環を形成し;
nは0−4であり;及び
pは0又は1である。
【0201】
1つの実施形態において、式(IIa)の化合物があり、ここでR
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、−N(R
11)R
12、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、及び−C(O)N(R
11)R
12から成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIa)の化合物があり、ここでR
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、及び−N(R
11)R
12から成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIa)の化合物があり、ここでR
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、及び−CF
3から成る群から選択される。
【0202】
別の実施形態において、式(IIa)の化合物があり、ここでnは3であり、R
2はそれぞれ独立して、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−OR
20、及び−N(R
21)R
22から成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIa)の化合物があり、ここでnは3であり、R
2はそれぞれ独立して、ハロゲン及び随意に置換したC
1−C
6アルキルから成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIa)の化合物があり、ここでnは2であり、R
2はそれぞれ独立して、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−OR
20、及び−N(R
21)R
22から成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIa)の化合物があり、ここでnは2であり、R
2はそれぞれ独立して、ハロゲン及び随意に置換したC
1−C
6アルキルから成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIa)の化合物があり、ここでnは1であり、R
2は、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−OR
20、及び−N(R
21)R
22から成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIa)の化合物があり、ここでnは1であり、R
2は、ハロゲン及び随意に置換したC
1−C
6アルキルから成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIa)の化合物があり、ここでnは0である。
【0203】
別の実施形態において、式(IIa)の化合物があり、ここでR
3は、水素及び随意に置換したC
1−C
6アルキルから成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIa)の化合物があり、ここでR
3は水素である。別の実施形態において、式(IIa)の化合物があり、ここでR
3は随意に置換したC
1−C
6アルキルである。別の実施形態において、式(IIa)の化合物があり、ここでR
3はメチルである。
【0204】
別の実施形態において、式(IIa)の化合物があり、ここで
【0205】
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0206】
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(IIa)の化合物があり、ここで
【0207】
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0208】
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(IIa)の化合物があり、ここで
【0209】
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0210】
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(IIa)の化合物があり、ここで
【0211】
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0212】
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(IIa)の化合物があり、ここで
【0213】
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0214】
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(IIa)の化合物があり、ここで
【0215】
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0216】
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0217】
別の実施形態において、式(IIa)の化合物があり、ここでZは、−O−、−OCH
2−、又は−CH
2O−である。別の実施形態において、式(IIa)の化合物があり、ここでZは−O−である。別の実施形態において、式(IIa)の化合物があり、ここでZは−CH
2−である。別の実施形態において、式(IIa)の化合物があり、ここでZは−CH
2O−である。別の実施形態において、式(IIa)の化合物があり、ここでZは−S−である。別の実施形態において、式(IIa)の化合物があり、ここでZは−CH
2−である。別の実施形態において、式(IIa)の化合物があり、ここでZは−N(R
4)−である。別の実施形態において、式(IIa)の化合物があり、ここでZは−N(H)−である。別の実施形態において、式(IIa)の化合物があり、ここでZは−N(CH
3)−である。
【0218】
別の実施形態において、式(IIa)の化合物があり、ここでpは0である。別の実施形態において、式(IIa)の化合物があり、ここでpは1である。
【0219】
本明細書に提供される幾つかの実施形態において、式(II)の化合物は、式(IIb)の構造、或いはその薬学的に許容可能な塩又は溶媒和物を有しており:
【0220】
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
式中:
【0221】
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0222】
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され;
Zは、−O−、−S−、−N(R
4)−、−CH
2−、−OCH
2−、又は−CH
2O−であり;
R
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したアリール、随意に置換したヘテロアリール、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(C
3−C
8シクロアルキル)、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(C
2−C
9ヘテロシクロアルキル)、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)、−CF
3、−OR
10、−SR
10、−N(R
11)R
12、−N(R
11)S(O)
2R
15;−N(R
13)N(R
11)R
12、−N(R
13)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、−C(S)OR
10、−C(O)SR
10、−C(O)N(R
11)R
12、−C(S)N(R
11)R
12、−C(O)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(S)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(O)N(R
13)N(R
11)R
12、−C(S)N(R
13)N(R
11)R
12、及び−C(O)N(R
13)N(R
11)S(O)
2R
15から成る群から選択され;
R
2はそれぞれ独立して、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−OR
20、−SR
20、−N(R
21)R
22、−C(O)R
20、−C(O)N(R
21)R
22、及び−N(R
23)C(O)R
20から成る群から選択され;
R
3は、水素、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;
R
4は水素又は随意に置換したC
1−C
6アルキルであり;
R
10、R
13、及びR
14はそれぞれ独立して、水素、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;
R
11及びR
12はそれぞれ独立して、水素、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;又は、随意にR
11とR
12は、結合される窒素原子と一体となって、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル環を形成し;
R
15は、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換C
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;
R
20及びR
23はそれぞれ独立して、水素、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;
R
21及びR
22はそれぞれ独立して、水素、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;又は、随意にR
21とR
22は、結合される窒素原子と一体となって、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル環を形成し;
nは0−4であり;及び
pは0又は1である。
【0223】
1つの実施形態において、式(IIb)の化合物があり、ここでR
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、−N(R
11)R
12、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、及び−C(O)N(R
11)R
12から成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIb)の化合物があり、ここでR
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、及び−N(R
11)R
12から成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIb)の化合物があり、ここでR
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、及び−CF
3から成る群から選択される。
【0224】
別の実施形態において、式(IIb)の化合物があり、ここでnは3であり、R
2はそれぞれ独立して、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−OR
20、及び−N(R
21)R
22から成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIb)の化合物があり、ここでnは3であり、R
2はそれぞれ独立して、ハロゲン及び随意に置換したC
1−C
6アルキルから成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIb)の化合物があり、ここでnは2であり、R
2はそれぞれ独立して、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−OR
20、及び−N(R
21)R
22から成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIb)の化合物があり、ここでnは2であり、R
2はそれぞれ独立して、ハロゲン及び随意に置換したC
1−C
6アルキルから成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIb)の化合物があり、ここでnは1であり、R
2は、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−OR
20、及び−N(R
21)R
22から成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIb)の化合物があり、ここでnは1であり、R
2は、ハロゲン及び随意に置換したC
1−C
6アルキルから成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIb)の化合物があり、ここでnは0である。
【0225】
別の実施形態において、式(IIb)の化合物があり、ここでR
3は、水素及び随意に置換したC
1−C
6アルキルから成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIb)の化合物があり、ここでR
3は水素である。別の実施形態において、式(IIb)の化合物があり、ここでR
3は随意に置換したC
1−C
6アルキルである。別の実施形態において、式(IIb)の化合物があり、ここでR
3はメチルである。
【0226】
別の実施形態において、式(IIb)の化合物があり、ここで
【0227】
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0228】
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(IIb)の化合物があり、ここで
【0229】
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0230】
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(IIb)の化合物があり、ここで
【0231】
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0232】
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(IIb)の化合物があり、ここで
【0233】
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0234】
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(IIb)の化合物があり、ここで
【0235】
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0236】
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(IIb)の化合物があり、ここで
【0237】
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0238】
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0239】
別の実施形態において、式(IIb)の化合物があり、ここでZは、−O−、−OCH
2−、又は−CH
2O−である。別の実施形態において、式(IIb)の化合物があり、ここでZは−O−である。別の実施形態において、式(IIb)の化合物があり、ここでZは−CH
2−である。別の実施形態において、式(IIb)の化合物があり、ここでZは−CH
2O−である。別の実施形態において、式(IIb)の化合物があり、ここでZは−S−である。別の実施形態において、式(IIb)の化合物があり、ここでZは−CH
2−である。別の実施形態において、式(IIb)の化合物があり、ここでZは−N(R
4)−である。別の実施形態において、式(IIb)の化合物があり、ここでZは−N(H)−である。別の実施形態において、式(IIb)の化合物があり、ここでZは−N(CH
3)−である。
【0240】
別の実施形態において、式(IIb)の化合物があり、ここでpは0である。別の実施形態において、式(IIb)の化合物があり、ここでpは1である。
【0241】
本明細書に提供される幾つかの実施形態において、式(II)の化合物は、式(IIc)の構造、或いはその薬学的に許容可能な塩又は溶媒和物を有しており:
【0242】
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
式中:
【0243】
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0244】
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され;
Zは、−O−、−S−、−N(R
4)−、−CH
2−、−OCH
2−、又は−CH
2O−であり;
R
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したアリール、随意に置換したヘテロアリール、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(C
3−C
8シクロアルキル)、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(C
2−C
9ヘテロシクロアルキル)、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)、−CF
3、−OR
10、−SR
10、−N(R
11)R
12、−N(R
11)S(O)
2R
15;−N(R
13)N(R
11)R
12、−N(R
13)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、−C(S)OR
10、−C(O)SR
10、−C(O)N(R
11)R
12、−C(S)N(R
11)R
12、−C(O)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(S)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(O)N(R
13)N(R
11)R
12、−C(S)N(R
13)N(R
11)R
12、及び−C(O)N(R
13)N(R
11)S(O)
2R
15から成る群から選択され;
R
2はそれぞれ独立して、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−OR
20、−SR
20、−N(R
21)R
22、−C(O)R
20、−C(O)N(R
21)R
22、及び−N(R
23)C(O)R
20から成る群から選択され;
R
3は、水素、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;
R
4は水素又は随意に置換したC
1−C
6アルキルであり;
R
10、R
13、及びR
14はそれぞれ独立して、水素、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;
R
11及びR
12はそれぞれ独立して、水素、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;又は、随意にR
11とR
12は、結合される窒素原子と一体となって、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル環を形成し;
R
15は、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換C
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;
R
20及びR
23はそれぞれ独立して、水素、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;
R
21及びR
22はそれぞれ独立して、水素、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;又は、随意にR
21とR
22は、結合される窒素原子と一体となって、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル環を形成し;
nは0−4であり;及び
pは0又は1である。
【0245】
1つの実施形態において、式(IIc)の化合物があり、ここでR
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、−N(R
11)R
12、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、及び−C(O)N(R
11)R
12から成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIc)の化合物があり、ここでR
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、及び−N(R
11)R
12から成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIc)の化合物があり、ここでR
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、及び−CF
3から成る群から選択される。
【0246】
別の実施形態において、式(IIc)の化合物があり、ここでnは3であり、R
2はそれぞれ独立して、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−OR
20、及び−N(R
21)R
22から成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIc)の化合物があり、ここでnは3であり、R
2はそれぞれ独立して、ハロゲン及び随意に置換したC
1−C
6アルキルから成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIc)の化合物があり、ここでnは2であり、R
2はそれぞれ独立して、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−OR
20、及び−N(R
21)R
22から成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIc)の化合物があり、ここでnは2であり、R
2はそれぞれ独立して、ハロゲン及び随意に置換したC
1−C
6アルキルから成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIc)の化合物があり、ここでnは1であり、R
2は、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−OR
20、及び−N(R
21)R
22から成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIc)の化合物があり、ここでnは1であり、R
2は、ハロゲン及び随意に置換したC
1−C
6アルキルから成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIc)の化合物があり、ここでnは0である。
【0247】
別の実施形態において、式(IIc)の化合物があり、ここでR
3は、水素及び随意に置換したC
1−C
6アルキルから成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIc)の化合物があり、ここでR
3は水素である。別の実施形態において、式(IIc)の化合物があり、ここでR
3は随意に置換したC
1−C
6アルキルである。別の実施形態において、式(IIc)の化合物があり、ここでR
3はメチルである。
【0248】
別の実施形態において、式(IIc)の化合物があり、ここで
【0249】
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0250】
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(IIc)の化合物があり、ここで
【0251】
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0252】
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(IIc)の化合物があり、ここで
【0253】
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0254】
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(IIc)の化合物があり、ここで
【0255】
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0256】
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(IIc)の化合物があり、ここで
【0257】
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0258】
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(IIc)の化合物があり、ここで
【0259】
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0260】
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0261】
別の実施形態において、式(IIc)の化合物があり、ここでZは、−O−、−OCH
2−、又は−CH
2O−である。別の実施形態において、式(IIc)の化合物があり、ここでZは−O−である。別の実施形態において、式(IIc)の化合物があり、ここでZは−CH
2−である。別の実施形態において、式(IIc)の化合物があり、ここでZは−CH
2O−である。別の実施形態において、式(IIc)の化合物があり、ここでZは−S−である。別の実施形態において、式(IIc)の化合物があり、ここでZは−CH
2−である。別の実施形態において、式(IIc)の化合物があり、ここでZは−N(R
4)−である。別の実施形態において、式(IIc)の化合物があり、ここでZは−N(H)−である。別の実施形態において、式(IIc)の化合物があり、ここでZは−N(CH
3)−である。
【0262】
別の実施形態において、式(IIc)の化合物があり、ここでpは0である。別の実施形態において、式(IIc)の化合物があり、ここでpは1である。
【0263】
本明細書に提供される幾つかの実施形態において、式(II)の化合物は、式(IId)の構造、或いはその薬学的に許容可能な塩又は溶媒和物を有しており:
【0264】
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
式中:
【0265】
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0266】
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され;
Zは、−O−、−S−、−N(R
4)−、−CH
2−、−OCH
2−、又は−CH
2O−であり;
R
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したアリール、随意に置換したヘテロアリール、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(C
3−C
8シクロアルキル)、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(C
2−C
9ヘテロシクロアルキル)、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)、−CF
3、−OR
10、−SR
10、−N(R
11)R
12、−N(R
11)S(O)
2R
15;−N(R
13)N(R
11)R
12、−N(R
13)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、−C(S)OR
10、−C(O)SR
10、−C(O)N(R
11)R
12、−C(S)N(R
11)R
12、−C(O)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(S)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(O)N(R
13)N(R
11)R
12、−C(S)N(R
13)N(R
11)R
12、及び−C(O)N(R
13)N(R
11)S(O)
2R
15から成る群から選択され;
R
2はそれぞれ独立して、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−OR
20、−SR
20、−N(R
21)R
22、−C(O)R
20、−C(O)N(R
21)R
22、及び−N(R
23)C(O)R
20から成る群から選択され;
R
3は、水素、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;
R
4は水素又は随意に置換したC
1−C
6アルキルであり;
R
10、R
13、及びR
14はそれぞれ独立して、水素、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;
R
11及びR
12はそれぞれ独立して、水素、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;又は、随意にR
11とR
12は、結合される窒素原子と一体となって、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル環を形成し;
R
15は、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換C
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;
R
20及びR
23はそれぞれ独立して、水素、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;
R
21及びR
22はそれぞれ独立して、水素、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;又は、随意にR
21とR
22は、結合される窒素原子と一体となって、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル環を形成し;
nは0−4であり;及び
pは0又は1である。
【0267】
1つの実施形態において、式(IId)の化合物があり、ここでR
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、−N(R
11)R
12、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、及び−C(O)N(R
11)R
12から成る群から選択される。別の実施形態において、式(IId)の化合物があり、ここでR
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、及び−N(R
11)R
12から成る群から選択される。別の実施形態において、式(IId)の化合物があり、ここでR
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、及び−CF
3から成る群から選択される。
【0268】
別の実施形態において、式(IId)の化合物があり、ここでnは3であり、R
2はそれぞれ独立して、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−OR
20、及び−N(R
21)R
22から成る群から選択される。別の実施形態において、式(IId)の化合物があり、ここでnは3であり、R
2はそれぞれ独立して、ハロゲン及び随意に置換したC
1−C
6アルキルから成る群から選択される。別の実施形態において、式(IId)の化合物があり、ここでnは2であり、R
2はそれぞれ独立して、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−OR
20、及び−N(R
21)R
22から成る群から選択される。別の実施形態において、式(IId)の化合物があり、ここでnは2であり、R
2はそれぞれ独立して、ハロゲン及び随意に置換したC
1−C
6アルキルから成る群から選択される。別の実施形態において、式(IId)の化合物があり、ここでnは1であり、R
2は、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−OR
20、及び−N(R
21)R
22から成る群から選択される。別の実施形態において、式(IId)の化合物があり、ここでnは1であり、R
2は、ハロゲン及び随意に置換したC
1−C
6アルキルから成る群から選択される。別の実施形態において、式(IId)の化合物があり、ここでnは0である。
【0269】
別の実施形態において、式(IId)の化合物があり、ここでR
3は、水素及び随意に置換したC
1−C
6アルキルから成る群から選択される。別の実施形態において、式(IId)の化合物があり、ここでR
3は水素である。別の実施形態において、式(IId)の化合物があり、ここでR
3は随意に置換したC
1−C
6アルキルである。別の実施形態において、式(IId)の化合物があり、ここでR
3はメチルである。
【0270】
別の実施形態において、式(IId)の化合物があり、ここで
【0271】
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0272】
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(IId)の化合物があり、ここで
【0273】
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0274】
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(IId)の化合物があり、ここで
【0275】
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0276】
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(IId)の化合物があり、ここで
【0277】
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0278】
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(IId)の化合物があり、ここで
【0279】
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0280】
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(IId)の化合物があり、ここで
【0281】
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0282】
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0283】
別の実施形態において、式(IId)の化合物があり、ここでZは、−O−、−OCH
2−、又は−CH
2O−である。別の実施形態において、式(IId)の化合物があり、ここでZは−O−である。別の実施形態において、式(IId)の化合物があり、ここでZは−CH
2−である。別の実施形態において、式(IId)の化合物があり、ここでZは−CH
2O−である。別の実施形態において、式(IId)の化合物があり、ここでZは−S−である。別の実施形態において、式(IId)の化合物があり、ここでZは−CH
2−である。別の実施形態において、式(IId)の化合物があり、ここでZは−N(R
4)−である。別の実施形態において、式(IId)の化合物があり、ここでZは−N(H)−である。別の実施形態において、式(IId)の化合物があり、ここでZは−N(CH
3)−である。
【0284】
別の実施形態において、式(IId)の化合物があり、ここでpは0である。別の実施形態において、式(IId)の化合物があり、ここでpは1である。
【0285】
本明細書に提供される幾つかの実施形態において、式(II)の化合物は、式(IIe)の構造、或いはその薬学的に許容可能な塩又は溶媒和物を有しており:
【0286】
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
式中:
【0287】
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0288】
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され;
Zは、−O−、−S−、−N(R
4)−、−CH
2−、−OCH
2−、又は−CH
2O−であり;
R
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したアリール、随意に置換したヘテロアリール、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(C
3−C
8シクロアルキル)、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(C
2−C
9ヘテロシクロアルキル)、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)、−CF
3、−OR
10、−SR
10、−N(R
11)R
12、−N(R
11)S(O)
2R
15;−N(R
13)N(R
11)R
12、−N(R
13)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、−C(S)OR
10、−C(O)SR
10、−C(O)N(R
11)R
12、−C(S)N(R
11)R
12、−C(O)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(S)N(R
11)S(O)
2R
15、−C(O)N(R
13)N(R
11)R
12、−C(S)N(R
13)N(R
11)R
12、及び−C(O)N(R
13)N(R
11)S(O)
2R
15から成る群から選択され;
R
2はそれぞれ独立して、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−OR
20、−SR
20、−N(R
21)R
22、−C(O)R
20、−C(O)N(R
21)R
22、及び−N(R
23)C(O)R
20から成る群から選択され;
R
3は、水素、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;
R
4は水素又は随意に置換したC
1−C
6アルキルであり;
R
10、R
13、及びR
14はそれぞれ独立して、水素、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;
R
11及びR
12はそれぞれ独立して、水素、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;又は、随意にR
11とR
12は、結合される窒素原子と一体となって、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル環を形成し;
R
15は、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換C
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;
R
20及びR
23はそれぞれ独立して、水素、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;
R
21及びR
22はそれぞれ独立して、水素、随意に置換したC
1−C
6アルキル、随意に置換したC
2−C
6アルケニル、随意に置換したC
2−C
6アルキニル、随意に置換したC
3−C
8シクロアルキル、随意に置換したアリール、随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(アリール)、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル、随意に置換したヘテロアリール、及び随意に置換した−(C
1−C
2アルキレン)−(ヘテロアリール)から成る群から選択され;又は、随意にR
21とR
22は、結合される窒素原子と一体となって、随意に置換したC
2−C
9ヘテロシクロアルキル環を形成し;
nは0−4であり;及び
pは0又は1である。
【0289】
1つの実施形態において、式(IIe)の化合物があり、ここでR
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、−N(R
11)R
12、−C(O)R
14、−C(O)OR
10、及び−C(O)N(R
11)R
12から成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIe)の化合物があり、ここでR
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−CF
3、−OR
10、及び−N(R
11)R
12から成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIe)の化合物があり、ここでR
1はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、及び−CF
3から成る群から選択される。
【0290】
別の実施形態において、式(IIe)の化合物があり、ここでnは3であり、R
2はそれぞれ独立して、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−OR
20、及び−N(R
21)R
22から成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIe)の化合物があり、ここでnは3であり、R
2はそれぞれ独立して、ハロゲン及び随意に置換したC
1−C
6アルキルから成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIe)の化合物があり、ここでnは2であり、R
2はそれぞれ独立して、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−OR
20、及び−N(R
21)R
22から成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIe)の化合物があり、ここでnは2であり、R
2はそれぞれ独立して、ハロゲン及び随意に置換したC
1−C
6アルキルから成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIe)の化合物があり、ここでnは1であり、R
2は、ハロゲン、随意に置換したC
1−C
6アルキル、−OR
20、及び−N(R
21)R
22から成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIe)の化合物があり、ここでnは1であり、R
2は、ハロゲン及び随意に置換したC
1−C
6アルキルから成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIe)の化合物があり、ここでnは0である。
【0291】
別の実施形態において、式(IIe)の化合物があり、ここでR
3は、水素及び随意に置換したC
1−C
6アルキルから成る群から選択される。別の実施形態において、式(IIe)の化合物があり、ここでR
3は水素である。別の実施形態において、式(IIe)の化合物があり、ここでR
3は随意に置換したC
1−C
6アルキルである。別の実施形態において、式(IIe)の化合物があり、ここでR
3はメチルである。
【0292】
別の実施形態において、式(IIe)の化合物があり、ここで
【0293】
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0294】
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(IIe)の化合物があり、ここで
【0295】
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0296】
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(IIe)の化合物があり、ここで
【0297】
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0298】
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(IIe)の化合物があり、ここで
【0299】
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0300】
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(IIe)の化合物があり、ここで
【0301】
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0302】
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
である。別の実施形態において、式(IIe)の化合物があり、ここで
【0303】
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
は
【0304】
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0305】
別の実施形態において、式(IIe)の化合物があり、ここでZは、−O−、−OCH
2−、又は−CH
2O−である。別の実施形態において、式(IIe)の化合物があり、ここでZは−O−である。別の実施形態において、式(IIe)の化合物があり、ここでZは−CH
2−である。別の実施形態において、式(IIe)の化合物があり、ここでZは−CH
2O−である。別の実施形態において、式(IIe)の化合物があり、ここでZは−S−である。別の実施形態において、式(IIe)の化合物があり、ここでZは−CH
2−である。別の実施形態において、式(IIe)の化合物があり、ここでZは−N(R
4)−である。別の実施形態において、式(IIe)の化合物があり、ここでZは−N(H)−である。別の実施形態において、式(IIe)の化合物があり、ここでZは−N(CH
3)−である。
【0306】
別の実施形態において、式(IIe)の化合物があり、ここでpは0である。別の実施形態において、式(IIe)の化合物があり、ここでpは1である。
【0307】
様々な変形のための上述の群の任意の組み合わせが、本明細書で考慮される。本明細書全体を通じて、基とそれらの置換基は、安定した部分と化合物を提供するために当業者により選択され得る。
【0308】
幾つかの実施形態において、以下から選択される化合物、或いはその薬学的に許容可能な塩又は薬学的に許容可能な溶媒和物がある。
【0309】
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
【0310】
幾つかの実施形態において、以下から選択される化合物、或いはその薬学的に許容可能な塩又は薬学的に許容可能な溶媒和物がある。
【0311】
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
【0312】
幾つかの実施形態において、以下から選択される化合物、或いはその薬学的に許容可能な塩又は薬学的に許容可能な溶媒和物がある。
【0313】
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
【0314】
幾つかの実施形態において、以下から選択される化合物、或いはその薬学的に許容可能な塩又は薬学的に許容可能な溶媒和物がある。
【0315】
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
【0316】
幾つかの実施形態において、以下から選択される化合物、或いはその薬学的に許容可能な塩又は薬学的に許容可能な溶媒和物がある。
【0317】
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
【0318】
幾つかの実施形態において、以下から選択される化合物、或いはその薬学的に許容可能な塩又は薬学的に許容可能な溶媒和物がある。
【0319】
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
【0320】
幾つかの実施形態において、治療薬(例えば、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、又は(IIe)の化合物)は、薬学的に許容可能な塩として医薬組成物に存在する。幾つかの実施形態において、上述の化合物は、本明細書に記載される任意の方法又は組成物に適している。
【0321】
特定の実施形態において、本明細書に提示される化合物は、1以上の立体中心を備えており、各々の中心は、R又はS配置のどちらかに独立して存在する。本明細書で提示される化合物は、全てのジアステレオマー、エナンチオマー、アトロプ異性体、及びエピマーの形態の他に、それらの適切な混合物も含む。必要な場合、立体異性体は、立体選択合成及び/又はキラルクロマトグラフィーカラムによる立体異性体の分離などの方法によって得られる。幾つかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、又は(IIe)の化合物は、単一のエナンチオマーとして使用される。幾つかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、又は(IIe)の化合物は、ラセミ混合物として使用される。幾つかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、又は(IIe)の化合物は、アトロプ異性体を結果としてもたらす単結合の周囲に束縛回転を持つ。
【0322】
本明細書に記載される方法及び製剤は、本明細書に提示される構造を持つ化合物のN−オキシド(適切であれば)、結晶形態(多形体としても知られる)、又は薬学的に許容可能な塩の使用の他に、同じタイプの活性を有するこれら化合物の活性代謝産物の使用も含む。
【0323】
幾つかの状況において、化合物は互変異性体として存在することもある。全ての互変異性体は、本明細書に記載される化合物の範囲内に含まれる。
【0324】
幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、プロドラッグとして調製される。「プロドラッグ」は、インビボで親薬物へと転換される薬剤を指す。幾つかの状況において、プロドラッグは親薬物よりも投与が容易であり得るため、しばしば有用である。それらは、例えば、経口投与によって生物学的に利用可能であり得るが、親薬物はそうではない。プロドラッグはまた、親薬物以上に医薬組成物において改善された溶解度を有し得る。幾つかの実施形態では、プロドラッグの設計によって、有効な水溶性が増大される。特定の実施形態では、インビボでの投与で、プロドラッグは、化合物の生物学的に、薬学的に、又は治療的に活性な形態へと化学的に変換される。特定の実施形態では、プロドラッグは、1つ以上の工程又はプロセスによって、化合物の生物学的、薬学的、又は治療的に活性な形態へと酵素的に代謝される。
【0325】
本明細書に記載される化合物のプロドラッグは、限定されないが、エステル、エーテル、炭酸塩、チオ炭酸塩、N−アシル誘導体、N−アシルオキシアルキル誘導体、第三級アミンの第四級誘導体、N−マンニッヒ塩基、シッフ塩基、アミノ酸抱合体、リン酸エステル、及びスルホン酸エステルを含む。例えば、各々参照により本明細書に組み込まれる、Design of Prodrugs, Bundgaard, A. Ed., Elseview, 1985 and Method in Enzymology, Widder, K. et al., Ed.; Academic, 1985, vol. 42, p. 309−396; Bundgaard, H. ”Design and Application of Prodrugs” in A Textbook of Drug Design and Development, Krosgaard−Larsen and H. Bundgaard, Ed., 1991, Chapter 5, p. 113−191;及びBundgaard, H., Advanced Drug Delivery Review, 1992, 8, 1−38を参照。幾つかの実施形態において、プロドラッグを形成するために、本明細書に開示される化合物中のヒドロキシル基が使用され、ここで、ヒドロキシル基は、アシルオキシアルキルエステル、アルコキシカルボニルオキシアルキルエステル、アルキルエステル、アリールエステル、リン酸エステル、糖エステル、エーテルなどに組み込まれる。
【0326】
プロドラッグが式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、又は(IIe)の化合物を産生するためにインビボで代謝される、本明細書に記載される化合物のプロドラッグ形態は、説明されるように請求項の範囲内に含まれる。場合によっては、本明細書に記載される化合物の幾つかは、別の派生的又は活性な化合物のためのプロドラッグでもよい。
【0327】
具体的な実施形態において、本明細書に記載される化合物は、水、エタノールなどの薬学的に許容可能な溶媒を備える溶媒和形態に存在する。他の実施形態において、本明細書に記載される化合物は非溶媒和形態に存在する。
【0328】
幾つかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、又は(IIe)の化合物は、溶媒付加形態又はその結晶形態、具体的に溶媒和物又は多形体を含む。溶媒和物は、化学量論量又は非化学量論量のいずれかの溶媒を含み、水やエタノールなどの薬学的に許容可能な溶媒を用いた結晶化のプロセス中に形成されてもよい。溶媒が水であるときに水和物が形成されるか、或いは溶媒がアルコールであるときにアルコラートが形成される。
【0329】
幾つかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、又は(IIe)の化合物上の部位は、様々な代謝反応に敏感である。それ故、代謝反応の場所での適切な置換基の組み込みは、代謝経路を減らし、最小化し、又は除去する。特異的な実施形態において、代謝反応に対する芳香環の感受性を減らす又は排除するのに適切な置換基は、ほんの一例として、ハロゲン、重水素、又はアルキル基である。
【0330】
幾つかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、又は(IIe)の化合物は、同位体的に標識され、これは、本明細書に提示される様々な式及び構造に列挙されるものと同一であるが、実際に1以上の原子は、通常自然に見出される原子質量又は質量数とは異なる原子質量又は質量数を持つ原子で置換される。幾つかの実施形態において、1つ以上の水素原子は、重水素で置換される。幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物上の代謝部位は、重水素化される。幾つかの実施形態において、重水素での置換は、例えば、増加したインビボの半減期又は減少した必要用量などの、より大きな代謝安定性から結果として生じる特定の治療上の利点を与える。
【0331】
幾つかの実施形態において、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、又は(IIe)の化合物等、本明細書に記載される化合物は、非晶質形態、粉砕された形態、及びナノ粒子形態を含むがこれらに限定されない、様々な形態である。加えて、本明細書に記載される化合物は、多形体としても知られる結晶形態を含む。多形体は、化合物の同じ元素組成の異なる結晶充填配置を含む。多形体は通常、異なるX線回折パターン、融点、密度、硬度、結晶形状、光学的特性、安定性、並びに溶解度を備える。再結晶溶媒、晶析速度、及び保管温度等の様々な要因が、支配的な単結晶形態を引き起こし得る。
【0332】
薬学的に許容可能な塩、多形体、及び/又は溶媒和物のスクリーニング及び特徴化は、熱分析、X線回折、分光法、蒸気吸着、及び顕微鏡観察法を含むが、これらに限定されない様々な技術を使用して遂行されてもよい。熱分析方法は、多形体の転移を含むがこれに限定されない熱化学分解又は熱の物理的プロセスに対処し、このような方法は、多形体間の関連性を分析するため、重量損失を判定するため、ガラス転移温度を見出すため、又は賦形剤の適合性の研究のために使用される。このような方法は、限定されないが、示差走査熱量測定法(DSC)、変調性の示差走査熱量測定(MDCS)、熱重量分析法(TGA)、及び温度比重測定法及び赤外分析法(Thermogravi−metric and Infrared analysis)(TG/IR)を含む。X線回折法は、限定されないが、単結晶と粉末剤の回折計及びシンクロトロン・ソースを含む。使用される様々な分光法の技術は限定されないが、Raman、FTIR、UV−VIS、及びNMR(液体及び固体の状態)を含む。様々な顕微鏡観察法技術は、偏光顕微鏡法、エネルギー分散X線分析(EDX)での走査型電子顕微鏡法(SEM)、(気体又は水蒸気の雰囲気における)EDXでの環境走査型電子顕微鏡法、IR顕微鏡観察法、及びRaman顕微鏡観察法を含むが、これらに限定されない。
【0333】
本明細書全体を通じて、基とそれらの置換基は、安定した部分と化合物を提供するために選択され得る。
【0334】
<化合物の合成>
幾つかの実施形態では、本明細書に記載される化合物の合成は、化学文献に記載される手段を使用して、本明細書に記載される方法を使用して、またはそれらの組み合わせによって達成される。加えて、本明細書に提示される溶媒、温度および他の反応条件は様々であり得る。
【0335】
他の実施形態では、本明細書に記載される化合物の合成に使用される出発物質および試薬は、限定されないが、Sigma−Aldrich、Fischer Scientific(Fischer Chemicals)、およびAcrosOrganicsなどの商用源から合成されるか又は得られる。さらなる実施形態では、本明細書に記載される化合物、および異なる置換基を有する他の関連化合物は、本明細書に記載される技術および物質の他に、例えば、Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis, Volumes 1−17 (John Wiley and Sons, 1991); Rodd’s Chemistry of Carbon Compounds, Volumes 1−5 and Supplementals (Elsevier Science Publishers, 1989); Organic Reactions, Volumes 1−40 (John Wiley and Sons, 1991), Larock’s Comprehensive Organic Transformations (VCH Publishers Inc., 1989), March, Advanced Organic Chemistry 4th Ed., (Wiley 1992); Carey and Sundberg, Advanced Organic Chemistry 4th Ed., Vols. A and B (Plenum 2000, 2001)、およびGreen and Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis 3rd Ed., (Wiley 1999)に記載されるものなどの、当該技術分野で認識される技術および物質を使用して合成される(それらすべては、そのような開示のための引用によって組み込まれる)。本明細書に開示されるような化合物の一般的な調製の方法は、反応物に由来し、反応物は、本明細書に提供されるような式中に見られる様々な部分の導入のために、適切な試薬および条件を使用することによって変更され得る。
【0336】
<保護基の使用>
記載される反応では、反応性官能基、例えば、ヒドロキシ、アミノ、イミノ、チオ、またはカルボキシの基を、望ましくない反応へのそれら参加を回避するために、これらが最終生成物中で望まれる場合に、保護する必要があり得る。保護基は、反応性部分の幾つか又はすべてをブロックする及び保護基が除去されるまでそのような基が化学反応に参加するのを防ぐために使用される。各保護基が、異なる手段によって除去可能であることが好ましい。全く異なる反応条件下で切断される保護基は、異なる除去の要件を満たす。
【0337】
保護基は、酸、塩基、還元の条件(例えば、水素化分解など)、及び/又は酸化条件によって除去することができる。トリチル、ジメトキシトリチル、アセタール、およびt−ブチルジメチルシリルなどの基は、酸不安定性であり、水素化分解によって除去可能であるCbz基および塩基不安定性であるFmoc基で保護されたアミノ基の存在下で、カルボキシおよびヒドロキシの反応性部分を保護するために使用され得る。カルボン酸およびヒドロキシの反応性部分は、t−ブチルカルバミン酸塩などの酸不安定基、または酸不安定性且つ塩基不安定性であるが加水分解的に除去可能であるカルバミン酸塩でブロックされたアミンの存在下で、限定されないが、メチル、エチル、およびアセチルなどの塩基不安定基でブロックされ得る。
【0338】
カルボン酸およびヒドロキシの反応性部分はまた、ベンジル基などの加水分解的に除去可能な保護基でブロックされ、一方で酸との水素結合が可能なアミン基は、Fmocなどの塩基不安定性基でブロックされ得る。カルボン酸反応性部分は、アルキルエステルへの転換を含む、本明細書で例示されるような単純なエステル化合物への転換によって保護され得るか、あるいは2,4−ジメトキシベンジルなどの酸化的に除去可能な保護基でブロックされ得るが、一方で共存しているアミノ基は、フルオリド不安定性のシリルカルバミン酸塩でブロックされ得る。
【0339】
酸保護基が、安定しており、続いて金属またはπ酸触媒によって除去され得るために、アリルブロッキング基は、酸保護基および塩基保護基の存在下で有用である。例えば、アリルでブロックされたカルボン酸は、酸不安定性のt−ブチルカルバミン酸塩または塩基不安定性の酢酸塩アミン保護基の存在下でPd
0触媒反応で脱保護され得る。また別の保護基の形態は、樹脂であり、これに化合物または中間体が結合され得る。残基が樹脂に結合されている限り、その官能基はブロックされ、反応することができない。樹脂から解放されると、官能基は、反応することが可能となる。
【0340】
典型的に、ブロッキング/保護基は、以下から選択され得る:
【0341】
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
【0342】
他の保護基に加えて、保護基の生成およびそれらの除去に適用可能な技術の詳述は、Greene and Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis, 3rd Ed., John Wiley & Sons, New York, NY, 1999, and Kocienski, Protective Groups, Thieme Verlag, New York, NY, 1994に記載され、これは、そのような開示のための引用によって本明細書に組み込まれる。
【0343】
<特定の用語>
他に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、請求される主題が属する技術分野における当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書の用語に複数の定義がある場合、このセクションの定義が優先される。本明細書に引用されるすべての特許、特許出願、公報、および公開されたヌクレオチドおよびアミノ酸の配列(例えば、GenBankまたは他のデータベースにおいて利用可能な配列)は、引用によって組み込まれる。URLあるいは他のそのような識別子またはアドレスが言及される場合、そのような識別子は変更される場合があり、インターネットについての特定の情報が現れたり消えたりし得るが、同等な情報をインターネット検索により発見可能であることが理解される。そのようなものについての言及は、そのような情報の利用可能性と公的普及を証拠づけるものである。
【0344】
前述の一般的な記載及び次の詳細な説明は、単に典型的且つ例示的なものであり、請求される主題を限定するものではないことが理解される。本出願では、単数形の使用は、特に他に明記されない限り、複数形を包含している。本明細書および添付の請求項で使用されるように、単数形「a」、「an」、および「the」は、その内容が特に他に明確に指示していない限り、複数の指示対象を包含することが留意されなければならない。本出願では、「または」の使用は、特に他に明記されない限り、「及び/又は」を意味する。さらに、用語「含むこと(including)」の使用は、「含む(include)」、「含む(includes)」、および「含まれる(included)」といった他の形態と同じく、限定されない。
【0345】
本明細書で使用されるセクションの見出しは、構成上の目的のみにあり、記載される主題を限定すると解釈されるものではない。
【0346】
標準的な化学用語の定義は、限定されないが、Carey and Sundberg “Advanced Organic Chemistry 4th Ed.”Vols. A (2000) and B (2001), Plenum Press, New Yorkを含む、引用文献に見られ得る。
【0347】
特に他に指示のない限り、質量分析、NMR、HPCL、タンパク質化学、生化学、組換えDNA技術、および薬理学の従来の方法が使用される。特定の定義が提供されない限り、本明細書に記載される分析化学、有機合成化学、医薬、薬化学に関連して利用される専門語、およびそれらの検査法は、当該技術分野で認識されているものである。標準的な技術は、化学合成、化学分析、薬剤の調製、処方、および送達、ならびに患者の処置に使用され得る。標準的な技術は、組換えDNA、オリゴヌクレオチド合成、および組織の培養と形質転換(例えば、エレクトロポレーション、リポフェクション)に使用され得る。反応および精製の技術は、例えば、メーカーの仕様書のキットを使用して、あるいは当該技術で一般に遂行されるように、または本明細書に記載されるように実行され得る。前述の技術および手順は、一般に、従来の方法を用いて、および本明細書の全体にわたって引用および議論される様々な一般的且つより具体的な参考文献に記載されるように実行され得る。
【0348】
本明細書に記載される方法および組成物は、本明細書に記載される特定の方法論、プロトコル、細胞株、構築物、および試薬に限定されず、そのようなものは変更され得ることが理解されるべきである。また、本明細書で使用される用語は、特定の実施形態のみについて記述する目的のためのものであり、本明細書に記載される方法、化合物、組成物の範囲を限定するようには意図されていないことも理解されるべきである。
【0349】
本明細書で使用されるように、C
1−C
xは、C
1−C
2、C
1−C
3...C
1−C
xを含む。C
1−C
xは、(随意の置換基を除く)それが指定する部分を構成する炭素原子の数を指す。
【0350】
「アルキル」基は、脂肪族炭化水素基を指す。アルキル基は、不飽和の単位を含むかもしれないし、含まないかもしれない。アルキル部分は「飽和したアルキル」基であり得、これは、それが不飽和の単位(即ち、炭素炭素二重結合または炭素炭素三重結合)を含有しないことを意味している。アルキル基はまた「不飽和のアルキル」部分であり得、これは、それが不飽和の少なくとも1つの単位を含有することを意味している。アルキル部分は、飽和または不飽和であっても、分枝鎖、直鎖、または環状であり得る。
【0351】
「アルキル」基は、1乃至6の炭素原子を有し得る(それが本明細書に現われるときは常に、「1乃至6」などの数の範囲は、与えられた範囲内の各整数を指す;例えば、「1乃至6の炭素原子」は、アルキル基が、6つの炭素原子までの、1つの炭素原子、2つの炭素原子、3つの炭素原子などから成ることを意味するが、本定義は、数の範囲が指定されてない用語「アルキル」の出現も網羅する)。本明細書に記載される化合物のアルキル基は、「C
1−C
6アルキル」または類似した名称(designations)として指定され得る。ほんの一例として、「C
1−C
6アルキル」は、アルキル鎖に1乃至6の炭素原子があることを示している、即ち、アルキル鎖は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソ−ペンチル、ネオ−ペンチル、ヘキシル、プロペン−3−イル(アリル)、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチルから成る群から選択される。アルキル基は、置換または非置換であり得る。構造によっては、アルキル基は、モノラジカルまたはジラジカル(即ち、アルキレン基)となり得る。
【0352】
「アルコキシ」基は、「−O−アルキル」を指し、ここでアルキルは本明細書に定義される通りである。
【0353】
用語「アルケニル」は、アルキル基の2つの原子が芳香族基の部分でない二重結合を形成する、アルキル基の一種を指す。アルケニル基の限定しない例としては、−CH=CH
2、−C(CH
3)=CH
2、−CH=CHCH
3、−CH=C(CH
3)
2および−C(CH
3)=CHCH
3が挙げられる。アルケニル部分は、分枝鎖、直鎖、または環状(この場合、「シクロアルケニル」基としても知られる)であり得る。アルケニル基は、2乃至6の炭素を有し得る。アルケニル基は、置換または非置換であり得る。構造によっては、アルケニル基は、モノラジカルまたはジラジカル(即ち、アルケニレン基)となり得る。
【0354】
用語「アルキニル」は、アルキル基の2つの原子が三重結合を形成する、アルキル基の一種を指す。アルキニル基の限定しない例としては、−C≡CH、−C≡CCH
3、−C≡CCH
2CH
3および−C≡CCH
2CH
2CH
3が挙げられる。アルキニル部分の「R」部分は、分枝鎖、直鎖、または環状かであり得る。アルキニル基は、2乃至6の炭素を有し得る。アルキニル基は、置換または非置換であり得る。構造によっては、アルキニル基は、モノラジカルまたはジラジカル(即ち、アルキニレン基)となり得る。
【0356】
用語「アルキルアミン」または「アルキルアミノ」は、−N(アルキル)xHy基を指し、ここでxとyは、群x=1、y=1、及びx=2、y=0の中から選択される。x=2の場合、アルキル基は、それらが結合される窒素と一体となって、環状の環系を随意に形成することができる。「ジアルキルアミノ」は、−N(アルキル)
2基を指し、ここでアルキルは本明細書に定義される通りである。
【0357】
用語「芳香族」は、4n+2π電子を含有している非局在化されたπ電子系を有する平面環を指し、ここでnは整数である。芳香環は、5、6、7、8、9、またはそれ以上の原子から形成され得る。芳香族化合物は随意に置換され得る。用語「芳香族化合物」は、アリール基(例えば、フェニル、ナフタレニル)およびヘテロアリール基(例えば、ピリジニル、キノリニル)の両方を含む。
【0358】
本明細書で使用されるように、用語「アリール」は、環を形成する原子の各々が炭素原子である芳香環を指す。アリール環は、5、6、7、8、9、またはそれ以上の炭素原子をによって形成され得る。アリール基は随意に置換される。アリール基の例としては、限定されないが、フェニル、およびナフタレニルが挙げられる。構造によっては、アリール基は、モノラジカルまたはジラジカル(即ち、アリーレン基)となり得る。
【0359】
「カルボキシ」は、−CO
2Hを指す。幾つかの実施形態では、カルボキシ部分は、「カルボン酸生物学的等価体」に取って代わってもよく、これは、カルボン酸部分と類似した物理的及び/又は化学的な性質を示す官能基または官能部分を指す。カルボン酸生物学的等価体は、カルボン酸基の生物学的特性と類似した生物学的特性を有する。カルボン酸部分を有する化合物は、カルボン酸部分をカルボン酸生物学的等価体と交換させることができ、カルボン酸含有化合物と比較したときに、類似した物理的及び/又は生物学的な特性を有することができる。例えば、一実施形態では、カルボン酸生物学的等価体は、カルボン酸基とおよそ同じ程度まで生理学的pHでイオン化するだろう。カルボン酸生物学的等価体の例は、限定されないが、以下などを含む:
【0360】
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
【0361】
用語「シクロアルキル」は、単環式または多環式の非芳香族ラジカルを指し、ここで環を形成する原子(つまり骨格原子)の各々は炭素原子である。シクロアルキルは飽和または部分的に不飽和であり得る。シクロアルキルは、芳香環で縮合され得る(その場合、シクロアルキルは、非芳香環炭素原子によって結合される)。シクロアルキル基は、3乃至10の環原子を有する基を含む。シクロアルキル基の実例としては、限定されないが、以下の部分などが挙げられる:
【0362】
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
【0363】
用語「ヘテロアリール」、または代替的に、「 複素芳香環」は、窒素、酸素および硫黄から選択される1つ以上の環ヘテロ原子を含むアリール基を指す。N含有「複素芳香環」または「ヘテロアリール」の部分は、環の骨格原子の少なくとも1つが窒素原子である芳香族基を指す。多環式ヘテロアリール基は、縮合され得るか又は縮合され得ない。ヘテロアリール基の実例としては、以下の部分などが挙げられる:
【0364】
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
【0365】
「ヘテロシクロアルキル」基または「ヘテロ脂環式」基は、シクロアルキル基を指し、ここで少なくとも1つの骨格環原子は、窒素、酸素および硫黄から選択されるヘテロ原子である。ラジカルは、アリールまたはヘテロアリールで縮合され得る。非芳香族複素環とも呼ばれる、ヘテロシクロアルキル基の実例としては、以下などが挙げられる:
【0366】
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
ヘテロ脂環式との用語はまた、限定されないが、単糖類、二糖類およびオリゴ糖類を含む、炭水化物のすべての環形を含む。他に特に明記のない限り、ヘテロシクロアルキルは、環に2乃至10の炭素を有している。ヘテロシクロアルキル中の炭素原子の数を参照するときに、ヘテロシクロアルキル中の炭素原子の数が、ヘテロシクロアルキルを構成する(ヘテロ原子を含む)原子(つまり、ヘテロシクロアルキル環の骨格原子)の総数と同じでないことが理解される。
【0367】
用語「ハロ」または代替的に「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードを意味する。
【0368】
用語「ハロアルキル」は、1つ以上のハロゲンで置換されるアルキル基を指す。ハロゲンは、同じであり得るか又は異なり得る。ハロアルキルの限定しない例としては、−CH
2Cl、−CF
3、−CHF
2、−CH
2CF
3、−CF
2CF
3、−CF(CH
3)
2などが挙げられる。
【0369】
用語「フルオロアルキル」および「フルオロアルコキシ」は、1つ以上のフッ素原子と置換される、それぞれ、アルキル基およびアルコキシ基を含む。フルオロアルキルの限定しない例としては、−CF
3、−CHF
2、−CH
2F、−CH
2CF
3、−CF
2CF
3、−CF
2CF
2CF
3、−CF(CH
3)
3などが挙げられる。フルオロアルコキシ基の限定しない例としては、−OCF
3、−OCHF
2、−OCH
2F、−OCH
2CF
3、−OCF
2CF
3、−OCF
2CF
2CF
3、−OCF(CH
3)
2などが挙げられる。
【0370】
用語「ヘテロアルキル」は、1つ以上の骨格鎖原子が、炭素以外の原子、例えば酸素、窒素、硫黄、リン、ケイ素、またはそれらの組み合わせから選択される、アルキルラジカルを指す。ヘテロ原子は、ヘテロアルキル基の内部位置に置かれ得る。例としては、限定されないが、−CH
2−O−CH
3、−CH
2−CH
2−O−CH
3、−CH
2−NH−CH
3、−CH
2−CH
2−NH−CH
3、−CH
2−N(CH
3)−CH
3、−CH
2−CH
2−NH−CH
3、−CH
2−CH
2−N(CH
3)−CH
3、−CH
2−S−CH
2−CH
3、−CH
2−CH
2、−S(O)−CH
3、−CH
2−CH
2−S(O)
2−CH
3、−CH
2−NH−OCH
3、−CH
2−O−Si(CH
3)
3、−CH
2−O−Si(CH
3)
3、−CH
2−CH=N−OCH
3、および−CH=CH−N(CH
3)−CH
3が挙げられる。加えて、2つまでのヘテロ原子は、一例として、−CH
2−NH−OCH
3および−CH
2−O−Si(CH
3)
3など連続し得る。ヘテロ原子の数を除外すると、「ヘテロアルキル」は、1乃至6の炭素原子を有し得る。
【0371】
用語「結合(bond)」または「単結合(single bond)」は、2つの原子、または結合によって連結された原子がより大きな部分構造の一部であると考えられるときの2つの部分の間の化学結合を指す。
【0372】
用語「部分」は、分子の特定のセグメントまたは官能基を表す。化学部分は、しばしば、分子に埋め込まれた又は付加された化学物質と認識される。
【0373】
本明細書で使用されるように、単独で現れ、数の指定のない置換基は、として働く「R」は、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール(環炭素によって結合された)、およびヘテロシクロアルキルの中から選択される置換基を指す。
【0374】
用語「随意に置換された」または「置換された」は、参照基が、モノ−及びジ−置換されたアミノ基(例えば、−NH
2、−NHR、−N(R)
2)を含む、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−OH、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホキシド、アリールスルホキシド、アルキルスルホン、アリールスルホン、−CN、アルキン、C
1−C
6アルキルアルキン、ハロ、アシル、アシルオキシ、−CO
2H、−CO
2−アルキル、ニトロ、ハロアルキル、フルオロアルキル、およびアミノから個々に及び独立して選択される、1つ以上の追加の基、並びにそれらの保護された誘導体で置換され得ることを意味している。幾つかの実施形態では、随意の置換基は、ハロゲン、−CN、−NH
2、−NH(CH
3)、−N(CH
3)
2、−OH、−CO
2H、−CO
2アルキル、−C(=O)NH
2、−C(=O)NH(アルキル)、−C(=O)N(アルキル)
2、−S(=O)
2NH
2、−S(=O)
2NH(アルキル)、−S(=O)
2N(アルキル)
2、アルキル、シクロアルキル、フルオロアルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、フルオロアルコキシ、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホキシド、アリールスルホキシド、アルキルスルホン、およびアリールスルホンから独立して選択される。幾つかの実施形態では、随意の置換基は、ハロゲン、−CN、−NH
2、−OH、−NH(CH
3)、−N(CH
3)
2、−CH
3、−CH
2CH
3、−CF
3、−OCH
3、および−OCF
3から独立して選択される。幾つかの実施形態では、置換された基は、前述の基の1つ又は2つで置換される。幾つかの実施形態では、脂肪族炭素原子(芳香族炭素原子以外の、非環式または環式の、飽和または不飽和の炭素原子)上の随意の置換基は、オキソ(=O)を含む。
【0375】
本明細書に記載される方法および製剤は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、または(IIe)の構造を有する化合物の結晶形態(多形体としても知られている)、または薬学的に許容可能な塩に加えて、同じタイプの活性を有するこれらの化合物の活性代謝産物の使用を含む。
【0376】
本明細書で使用されるように、用語「約」または「およそ」は、与えられた値または範囲の20%以内、好ましくは10%以内、およびより好ましくは5%以内を意味する。
【0377】
本明細書で使用されるような用語「治療上有効な量」は、必要としている哺乳動物に投与されたときに、本明細書に記載される疾患、障害または疾病を少なくとも部分的に改善するか、または少なくとも部分的に予防するのに有効であるS1P受容体モジュレーターの量を指す。
【0378】
本明細書で使用されるように、用語「発現」は、ポリヌクレオチドが、mRNAへ転写され、ペプチド、ポリペプチド、またはタンパク質に翻訳されるプロセスを含む。
【0379】
用語「活性化因子」は、本明細書において、示された受容体の活性化を結果としてもたらす分子種を示すために使用され、これは、分子種自体が受容体に結合するかどうか、または分子種の代謝産物は受容体に結合するかどうかに関わらず、分子種を示す。したがって、活性化因子は、受容体のリガンドであり得るか、あるいは受容体のリガンドに代謝される活性化因子、即ち、組織中に形成される及び実際のリガンドである代謝産物であり得る。
【0380】
本明細書で使用されるような用語「アンタゴニスト」は、受容体に結合し、続いて受容体のアゴニスト誘発性の転写活性を減少させる、小分子薬剤を指す。
【0381】
本明細書で使用されるような用語「アゴニスト」は、受容体に結合し、続いて既知のアゴニストがない状態で受容体転写活性を増大させる、小分子薬剤を指す。
【0382】
本明細書で使用されるような用語「インバースアゴニスト」は、受容体に結合し、続いて、既知のアゴニストがない状態で存在する受容体転写活性の基礎レベルを低下させる、小分子薬剤を指す。
【0383】
本明細書で使用されるような用語「調節する(modulate)」は、ほんの一例として、標的の活性を増強する、標的の活性を阻害する、標的の活性を制限する、または標的の活性を拡大することを含む、標的の活性を変更するように、直接的または間接的に標的と相互作用することを意味する。
【0384】
用語「S1P受容体モジュレーター」は、S1P受容体アゴニスト、部分アゴニスト、アンタゴニストおよび組織選択的なS1P受容体モジュレーターを含む。
【0385】
用語「被験体」または「患者」は、哺乳動物を包含する。哺乳動物の例としては、限定されないが、以下の哺乳動物のクラスのメンバーが挙げられる:ヒト、チンパンジーなどのヒト以外の霊長類、および他の類人猿並びにサル類;ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ブタなどの家畜;ウサギ、イヌ、およびネコなどの飼育動物;ラット、マウスおよびモルモットなどの、げっ歯類を含む実験動物。一態様では、哺乳動物はヒトである。当業者は、哺乳動物の一種における病状の重要度を低下させる治療が、哺乳動物の別の種に対する治療の効果を予測することを認識している。
【0386】
本明細書で使用されるような用語「処置する(treat)」、「処置すること(treating)」または「処置(treatment)」は、予防的に及び/又は治療的に、疾患または疾病の少なくとも1つの症状を緩和、軽減、または改善すること、追加の症状を予防すること、疾患または疾病を阻害すること、例えば、疾患または疾病の進行を妨げること、疾患または疾病を軽減すること、疾患または疾病の退行を引き起こすこと、疾患または疾病によって引き起こされた状態を軽減すること、あるいは疾患または疾病の症状を止めることを含む。
【0387】
<投与経路>
適切な投与経路は、限定されないが、経口、静脈内、直腸、エアロゾル、非経口、眼、肺、経粘膜、経皮、膣、耳、鼻、および局所の投与を含む。加えて、ほんの一例として、非経口送達は、筋肉内、皮下、静脈内、髄内の注射の他に、くも膜下腔内、直接的な脳室内、腹腔内、リンパ管内、および鼻腔内の注射を含む。
【0388】
特定の実施形態では、本明細書に記載されるような化合物は、しばしばデポ製剤または持続放出製剤で、全身ではなくむしろ局所において、例えば臓器への直接の化合物の注入によって投与される。特定の実施形態では、長時間作用型の製剤は、移植によって(例えば皮下または筋肉内)または筋肉内注射によって投与される。さらに、他の実施形態では、薬物は、標的とされた薬物送達システムにおいて、例えば、臓器特異性抗体でコーティングされたリポソームにおいて送達される。そのような実施形態では、リポソームは、臓器に標的とされ、選択的に臓器によって吸収される。また他の実施形態では、本明細書に記載されるような化合物は、即時放出製剤の形態、延長放出製剤の形態、または中間放出製剤の形態で提供される。また他の実施形態では、本明細書に記載される化合物は、局所に投与される。
【0389】
<S1P受容体モジュレーターの医薬組成物および投与方法>
本明細書に記載されるようなS1P受容体モジュレーターの投与は、治療上有効な量のS1P受容体モジュレーター単独を含む、または薬学的に許容可能な担体と組み合わせた、薬理学的形態であり得る。
【0390】
医薬組成物は、薬学的に使用され得る製剤への活性化合物の処理を促進する、賦形剤および助剤を含む1つ以上の生理学的に許容可能な担体を使用する従来の方法で製剤され得る。適切な製剤は、選択される投与の経路に左右される。本明細書に記載される医薬組成物に適切な賦形剤についての追加の詳細は、例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy, Nineteenth Ed (Easton, Pa.: Mack Publishing Company, 1995);Hoover, John E., Remington’s Pharmaceutical Sciences, Mack Publishing Co., Easton, Pennsylvania 1975;Liberman, H.A. and Lachman, L., Eds., Pharmaceutical Dosage Forms, Marcel Decker, New York, N.Y., 1980;およびPharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems, Seventh Ed.(Lippincott Williams & Wilkins1999)において見ることができ、これらは、そのような開示のための引用によって本明細書に組み込まれる。
【0391】
医薬組成物は、本明細書で使用されるように、本明細書に記載される式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、または(IIe)の化合物と、担体、安定剤、希釈剤、分散剤、懸濁化剤、増粘剤、及び/又は賦形剤などの、他の化学成分との混合物を指す。医薬組成物は、有機体への化合物の投与を促進する。本明細書に提供される処置または使用の方法の実施の際に、本明細書に記載される治療上有効な量の化合物は、処置される疾患、障害、または疾病を有する哺乳動物へと医薬組成物中で投与される。幾つかの実施形態では、哺乳動物はヒトである。治療上有効な量は、疾患の重症度、被験体の年齢および相対的な健康状態、使用される化合物の効能、および他の要因に依存して広く変わり得る。
【0392】
別の態様において、本明細書には、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、または(IIe)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物、および薬学的に許容可能な希釈剤、賦形剤または結合剤を含む、医薬組成物が提供される。一実施形態では、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、または(IIe)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を含む医薬組成物は、経口投与、非経口投与、頬側投与、経鼻投与、局所投与、または直腸投与から選択される投与経路のために製剤される。
【0393】
別の態様では、S1P受容体の調節から恩恵を得る哺乳動物において疾患、障害または疾病を処置する方法があり、該方法は、治療上有効な量の式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、または(IIe)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を哺乳動物に投与する工程を含む。
【0394】
別の実施形態では、S1P受容体の調節から恩恵を得る哺乳動物において疾患、障害または疾病を処置する方法があり、該方法は、治療上有効な量の式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、または(IIe)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を哺乳動物に投与する工程を含み、ここで哺乳動物における疾患、障害または疾病は、多発性硬化症、潰瘍性大腸炎、およびクローン病から選択される。別の実施形態では、S1P受容体の調節から恩恵を得る哺乳動物において疾患、障害または疾病を処置する方法があり、該方法は、治療上有効な量の式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、または(IIe)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を哺乳動物に投与する工程を含み、ここで哺乳動物における疾患、障害または疾病は、多発性硬化症である。別の実施形態では、S1P受容体の調節から恩恵を得る哺乳動物において疾患、障害または疾病を処置する方法があり、該方法は、治療上有効な量の式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、または(IIe)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を哺乳動物に投与する工程を含み、ここで哺乳動物における疾患、障害または疾病は、潰瘍性大腸炎である。別の実施形態では、S1P受容体の調節から恩恵を得る哺乳動物において疾患、障害または疾病を処置する方法があり、該方法は、治療上有効な量の式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、または(IIe)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を哺乳動物に投与する工程を含み、ここで哺乳動物における疾患、障害または疾病は、クローン病である。
【0395】
さらなる実施形態では、S1P受容体の調節から恩恵を得る哺乳動物において疾患、障害または疾病を処置する方法があり、該方法は、治療上有効な量の式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、または(IIe)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を哺乳動物に投与する工程を含み、ここで哺乳動物における疾患、障害または疾病は、移植された臓器または組織の拒絶;移植によって引き起こされた移植片対宿主病;関節リウマチ、多発性硬化症、重症筋無力症を含む、自己免疫症候群;花粉アレルギー;I型糖尿病;乾癬の予防;クローン病;潰瘍性大腸炎、急性呼吸窮迫症候群;成人呼吸窮迫症候群;インフルエンザ;リウマチ熱および感染後の糸球体腎炎を含む、感染後の自己免疫疾患;および癌腫の転移である。
【0396】
幾つかの実施形態では、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、または(IIe)の化合物は、単独で、あるいは(併用療法でのように)混合物の成分として1つ以上の治療薬と組み合わせて使用される。幾つかの実施形態では、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、または(IIe)の化合物は、単独で使用される。幾つかの実施形態では、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、または(IIe)の化合物は、別のS1P受容体モジュレーターまたは別のタイプの治療薬、あるいはその両方と組み合わせて使用される。幾つかの実施形態では、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、または(IIe)の化合物は、別のS1P受容体モジュレーターと組み合わせて使用される。幾つかの実施形態では、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、または(IIe)の化合物は、別のタイプの治療薬と組み合わせて使用される。幾つかの実施形態では、をするための治療薬の受容体モジュレーターにS1Pするための、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、または(IIe)の化合物は、別のS1P受容体モジュレーターまたは別のタイプの治療薬と組み合わせて使用される。
【0397】
本明細書に記載される医薬製剤は、限定されないが、経口、非経口(例えば、静脈内、皮下、筋肉内)、鼻腔内、頬側、局所、直腸、または経皮の投与経路を含む、複数の投与経路によって被験体に投与される。さらに、本明細書に記載される式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、または(IIe)の化合物を含む、本明細書に記載される医薬組成物は、限定されないが、水性の経口分散液、液体、ゲル、シロップ、エリキシル剤、スラリー、懸濁液、エアロゾル、制御放出製剤、速溶製剤、発泡性製剤、凍結乾燥製剤、錠剤、粉末剤、丸剤、ドラゼー、カプセル、遅延放出製剤、延長放出製剤、パルス放出製剤、多粒子製剤、および即時放出製剤と制御放出製剤の組み合わせを含む、適切な剤形へと製剤され得る。
【0398】
本明細書に記載される化合物を含む医薬組成物は、ほんの一例ではあるが、従来の混合、溶解、造粒、糖衣錠製造、粉砕、乳化、封入、包括、または圧縮のプロセスの手段などの、従来の方法で製造され得る。
【0399】
投与は、投与製剤の薬物動態学的パラメーターおよび使用される投与経路に依存して繰り返され得る。
【0400】
投与を容易にする及び投薬量を均一にするために、投与単位剤形で組成物を製剤することは特に利点がある。本明細書で使用されるような投与単位剤形は、処置される哺乳動物の被験体用の単位投薬量(unitary dosages)として適した物理的に個別の単位を指し、単位はそれぞれ、必要とされる薬学的担体に関連する望ましい治療効果をもたらすように計算された活性化合物の予め決められた量を含有している。投与単位剤形に関する仕様は、(a)S1P受容体モジュレーターの固有の特性および達成される特定の治療効果、および(b)個体の感受性の処置のためにそのような活性化合物を配合する技術における固有の限定によって決定され、それらに直接依存する。具体的な投与量は、例えば、患者のおよその体重または体表面積または占められる身体空間の容積に従って、当業者によって容易に計算され得る。投与量はまた、選択される特定の投与経路に依存して計算される。処置のための適切な投薬量を判定するのに必要とされる計算のさらなる改善が、当業者によって慣例的に行われる。そのような計算は、標的細胞のアッセイ調製物における本明細書に開示されたS1P受容体モジュレーターの活性を考慮して当業者によって不要な実験なしで行われ得る。正確な投薬量は、標準的な用量反応試験とともに判定される。実際に投与される組成物の量が、処置される疾病、投与される組成物の選択、個々の患者の年齢、体重、および反応、患者の症状の重症度、および選択される投与経路を含む、関連する環境を考慮して、実務者によって判定されることが理解される。
【0401】
そのようなS1P受容体モジュレーターの毒性および治療効率は、例えば、LD
50(集団の50%に致死的な用量)およびED
50(集団の50%に治療上有効な用量)の判定のために、細胞培養物または実験動物における標準的な薬学的処置によって判定され得る。毒性と治療効果との間の用量比は治療指数であり、これは比率LD
50/ED
50として表わされ得る。大きな治療指数を示すS1P受容体モジュレーターが好ましい。毒性の副作用を示すS1P受容体モジュレーターを使用してもよいが、非感染細胞に対する損傷の可能性を最小限にし、それによって、副作用を低減するために、そのようなモジュレーターを罹患組織の部位に対する標的とする送達システムを設計することに注意が払われるべきである。
【0402】
細胞培養アッセイおよび動物研究から得られたデータは、ヒトにおける使用のための投薬量範囲の製剤に使用され得る。そのようなS1P受容体モジュレーターの投薬量は、毒性がほとんどないか又は全くないED
50を含む血中濃度の範囲内にあるのが好ましい。投薬量は、使用される剤形および利用される投与経路に依存して、この範囲内で様々であり得る。本明細書に記載される方法に使用されるS1P受容体モジュレーターに関して、治療上有効量は、最初に細胞培養アッセイから予測され得る。細胞培養において判定されたIC50(即ち、症状の最大半量の阻害を達成するS1P受容体モジュレーターの濃度)を含む血中血漿濃度の範囲を達成するための投与量が、動物モデルにおいて製剤され得る。そのような情報は、ヒトにおいて有用な投与量をより正確に判定するために使用され得る。血漿中のレベルは、例えば、高速液体クロマトグラフィーによって測定され得る。
【0403】
<投薬の方法および処置レジメン>
本明細書に記載される化合物は、S1P受容体の調節のための、または少なくとも部分的にS1P受容体の調節から恩恵を得る疾患または疾病の処置のための、薬剤の調製に使用され得る。加えて、そのような処置を必要としている被験体において本明細書に記載される疾患または疾病を処置する方法は、本明細書に記載される少なくとも1つの化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、薬学的に許容可能な溶媒和物、または水和物を含有している医薬組成物を、治療上有効な量で被験体に投与する工程を含む。
【0404】
本明細書に記載される化合物を含有している医薬組成物は、予防的及び/又は治療的な処置のために投与され得る。治療用途において、医薬組成物は、既に疾患または疾病を患う患者に、その疾患または疾病の症状を治療する又は少なくとも部分的に阻止するのに十分な量で投与される。この使用に有効な量は、疾患または疾病の重症度および経過、以前の治療、患者の健康状態、体重、および薬物への反応、並びに処置を行う医師の判断に左右される。
【0405】
予防的な用途において、本明細書に記載される化合物を含有している組成物は、特定の疾患、障害または疾病にかかりやすい又はそのリスクのある患者に投与される。そのような量は、「予防的に有効な量または投与量」であると定義される。この使用では、正確な量も、患者の健康状態、体重などによって左右される。この使用のための有効な量は、患者に使用されるときに、疾患、障害または疾病の重症度および経過、以前の治療、患者の健康状態および薬物に対する反応、並びに処置する医師の判断に左右される。
【0406】
患者の状態が改善しない場合、医者の判断で、化合物の投与は、患者の疾患または疾病の症状を改善するか、さもなければ制御または制限するために、慢性的に、即ち、患者の生涯を含む長期間の間投与され得る。
【0407】
患者の状態が改善する場合、医者の判断で、化合物は継続的に投与され得るか、代替的に、投与されている薬物の用量は、一時的に減少されるか、または特定の期間の間一時的に中止される(つまり、「休薬期間」)。休薬期間の長さは、ほんの一例として、2日、3日、4日、5日、6日、7日、10日、12日、15日、20日、28日、35日、50日、70日、100日、120日、150日、180日、200日、250日、280日、300日、320日、350日、または365日を含む、2日から1年の間で様々であり得る。休薬期間中の用量減少は、ほんの一例として、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、または約100%を含む、約10%から約100%であり得る。
【0408】
患者の状態が改善されると、必要に応じて維持量が投与される。続いて、投与の用量または頻度、あるいはその両方は、症状に応じて、改善された疾患、障害または疾病が保持されるレベルまで減少される。しかしながら、患者は、症状の再発で長期間にわたる間欠処置を必要とし得る。
【0409】
このような量に相当する与えられた薬剤の量は、特定の化合物、疾患または疾病およびその重症度、処置を必要としている被験体または宿主の性質(例えば体重)などの要因に依存して変動するが、それにもかかわらず、例えば、投与されている具体的な薬剤、投与経路、処置されている疾病、および処置されている被験体または宿主を含む、症例を取り囲む特定の環境に従って、当該技術分野で認識された方法で判定され得る。しかしながら、一般に、成人のヒトの処置のために使用される投与量は、典型的に、1日当たり約0.01mgから1日当たり約5000mg、幾つかの実施形態では、1日当たり約1mgから1日当たり約1500mgの範囲内にある。望ましい投与量は、1回量で、あるいは同時に(または短期間にわたって)又は適切な間隔で投与される分割量、例えば、1日当たり2、3、または4回またはそれ以上のサブ用量で好適に提供され得る。
【0410】
本明細書に記載される医薬組成物は、正確な投薬量の単一の投与に適した単位投与形態であり得る。単位投与形態ででは、製剤は、適正量の1つ以上の化合物を含有している単位投与量に分割される。単位投与は、製剤の別個の量を含有しているパッケージの形態であり得る。その限定しない例は、パッケージ化された錠剤またはカプセル、およびバイアルまたはアンプルにおける粉末剤である。水性懸濁液組成物は、1回量用の再密閉ができない容器においてパッケージ化され得る。代替的に、複数回用量用の再密閉可能な容器が使用され、その場合、それは典型的に組成物中に防腐剤を含む。ほんの一例として、非経口注射のための製剤は、防腐剤を加えた、限定されないがアンプルを含む単位投与形態で、または複数回用量用の容器に提供され得る。
【0411】
本明細書に記載される化合物に適切な毎日の投薬量は、約0.001mg/kgから約30mg/kgである。一実施形態では、毎日の投薬量は、約0.01mg/kgから約10mg/kgである。限定されないがヒトを含む、より大きな哺乳動物において示される毎日の投薬量は、1回量で、または限定されないが1日当たり最大4回までを含む分割量で、あるいは延長放出製剤で好適に投与される、約0.1mgから約1000mgまでの範囲内にある。経口投与のための適切な単位投与形態は、約1から約500mgの有効成分を含む。一実施形態では、単位用量は、約1mg、約5mg、約10mg、約20mg、約50mg、約100mg、約200mg、約250mg、約400mg、または約500mgである。個々の処置レジメンに関する変数の数が大きく、これらの推奨値からの相当な逸脱は珍しくないため、前述の範囲は暗示的なものにすぎない。そのような投与量は、限定されないが、使用される化合物の活性、処置される疾患または疾病、投与の様式、個々の被験体の必要条件、処置されている疾患または疾病の重症度、および医師の判断を含む、多くの変数に依存して変更され得る。
【0412】
そのような治療レジメンの毒性および治療効率は、限定されないが、LD
50(集団の50%に致死的な用量)、およびED
50(集団の50%に治療上有効な用量)の判定を含む、細胞培養物または実験動物における標準的な薬学的処置によって判定され得る。毒性と治療効率との間の用量比は治療指数であり、これは、LD
50とED
50との間の比率として表わされ得る。高い治療指数を示す化合物が好ましい。細胞培養アッセイおよび動物研究から得られたデータは、ヒトにおける使用のための投薬量範囲の製剤に使用され得る。そのような化合物の投薬量は、毒性が最小のED
50を含む血中濃度の範囲内にあるのが好ましい。投薬量は、使用される剤形および利用される投与経路に依存して、この範囲内で様々であり得る。
【実施例】
【0413】
以下の実施例は、例示目的のために提供され、本明細書に提供される請求項の範囲を限定するようには意図されていない。これらの実施例における及び本明細書の全体にわたる引用文献はすべて、それによって提供されるすべての法的目的のための引用によって本明細書に組み込まれる。本明細書に記載される化合物の合成に使用される出発物質および試薬は、合成されるか、あるいは限定されないが、Sigma−Aldrich, Acros Organics、Fluka、およびFischer Scientificなどの商用源から得られ得る。
【0414】
実施例1:(S)−5−((2,5−ジクロロ−4−(5−(8−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェノキシ)メチル)ピロリジン−2−オン(11)の合成
【0415】
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
【0416】
DMF(1000mL)中の2,5−ジクロロ−4−ブロモフェノール(1)(210.0g、0.86mol)の撹拌溶液に、室温でシアン化第一銅(101.5g、1.13mmol)を加えた。反応混合物を4時間150℃で撹拌した。混合物を真空下で濃縮した。水およびEtOAcを、残留物に加え、その後、セライトのパッドに通して濾過した。濾液をEtOAcで抽出し、組み合わせた有機質層を、無水のNa
2SO
4上で乾燥して、真空下で濃縮した。残留物を、石油エーテル/EtOAc(10:1、1400mL)から再結晶し、白色固形物として2,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンゾニトリル(2)(93.0g、57%)を得た。
【0417】
DMF(150mL)中の2,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンゾニトリル(2)(35.0g、186mmol)の撹拌溶液に、0℃でNaH(13.7g、347mmol)を小分けにして加え、混合物を0℃で30分で撹拌した。ヨウ化メチル(35mL、560mmol)を液滴で加え、反応混合物を、室温に暖め、3時間撹拌した。混合物を0℃に冷却し、氷水を慎重に加えた。結果として生じる沈殿物を、濾過によって収集し、水で洗浄し、乾燥し、白色固形物として化合物(3)(29g、78%)を得た。
【0418】
EtOH(500mL)中のヒドロキシルアミン塩酸塩(3)(64.0g、0.5mol)の撹拌溶液に、トリエチルアミン(160.0g、1.27mol)を加え、混合物を室温で30分間撹拌した。化合物2を加え、反応混合物を4時間80℃で撹拌した。混合物を濃縮し、残留物をEtOAc中に溶解した。結果として生じる溶液を、水で洗浄し、無水のNa
2SO
4上で乾燥し、真空下で濃縮し、オフホワイト固形物として混合物(60.0g、化合物(4)および2,5−ジクロロ−4−メトキシベンズアミド、1:2)を得た。固形物を、MBTEにおいてスラリー状にし、その後、濾過した。濾液を真空下で濃縮して、固形物(40.1g、28%、化合物(4)および2,5−ジクロロ−4−メトキシベンズアミド、1:1)を得た。
【0419】
EtOH(500mL)中の2−アミノ−3−クロロ−5−トリフルオロメチルピリジン(5)(50.0g、0.25mmol)の撹拌溶液に、室温でエチルブロモピルバート(80.0mL、0.64mol)を加えた。反応混合物を、48時間80℃で加熱し、その後、室温に冷却した。混合物を濃縮し、残留物をジエチルエーテル中に懸濁した。結果として生じる沈殿物を、濾過によって収集し、真空下で乾燥し、オフホワイト固形物としてエチル8−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩(6)(64.0g、86%)を得た。
【0420】
MeOH(64.0mL)中のエチル8−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩(6)(64.0g、0.22mol)の撹拌溶液に、1Mの水性のNaOH(640.0mL)を加えた。反応混合物を、1時間50℃で加熱し、その後、室温に冷却した。混合物を真空下で濃縮した。水を残留物に加え、混合物をAcOHでpH=4に酸性化した。結果として生じる沈殿物を、濾過によって収集し、水で洗浄し、真空下で乾燥し、オフホワイト固形物として化合物(7)(24.0g)を得た。濾液をEtOAcで抽出し、組み合わせた有機質層を、無水のNa
2SO
4上で乾燥し、真空下で濃縮し、オフホワイト固形物(組み合わせた収率77%)として化合物(7)の別の部分(20.0g)を得た。
【0421】
DMF(50.0mL)中の化合物(7)(26.5g、100mmol)の撹拌溶液に、EDCI−HCl(19.2g、100mmol)およびHOBt(13.5g、100mmol)を加えた。混合物を15分間撹拌し、ヒドロキシイミダート(4)(36g、〜54%純度、100mmol)を加えた。反応混合物を12時間100℃で撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、残留物を、シリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=10:1)によって精製し、白色固形物として化合物(8)(12.6g、33%)を得た。
【0422】
DCM(110mL)中の化合物(8)(16g、34.5mmol)の冷たい溶液に、10℃未満の温度を維持しながらAlCl
3(23g、172.5mmol)をN
2下で小分けにして加えた。薄茶色の懸濁液を10分間撹拌し、その後、5℃未満の温度を維持しながらEtSH(12.8mL、172.5mmol)を液滴で加えた。反応混合物を、10℃未満で2.5時間撹拌し、その後、強く撹拌しながら氷水へとゆっくり注いだ。有機質層を分離し、水層をDCMで抽出した。組み合わせたDCM層を、水で洗浄し、無水のNa
2SO
4上で乾燥し、濃縮した。残留物をトルエンで共沸させ(azeotroped)、オフホワイト固形物として化合物(9)(15.5g、100%)を得た。
【0423】
DCM(20mL)中の(S)−5−(ヒドロキシメチル)−2−ピロリジノン(10)(420mg、3.65mmol)および塩化パラトルエンスルホニル(696mg、3.65mmol)の溶液に、0℃でDMAP(446mg、3.65mmol)およびEt
3N(369mg、3.65mmol)を加えた。反応混合物を、室温に暖め、一晩撹拌した。反応を20mLの水でクエンチし、水層をDCMで抽出した。組み合わせた有機抽出物を、1Nの水性のHClで洗浄し、無水のNa
2SO
4上で乾燥して、真空下で濃縮した。残留物を、石油エーテル/DCM(20:1、30mL)から再結晶し、白色固形物として(S)−(5−オキソピロリジン−2−イル)メチル4−メチルベンゼンスルフォナート(700mg、71%)を得た。
【0424】
アセトニトリル(25mL)中の化合物(9)(300mg、0.67mmol)および(S)−(5−オキソピロリジン−2−イル)メチル4−メチルベンゼンスルフォナート(199mg、0.74mmol)の溶液に、炭酸カリウム(185mg、1.34mmol)を加えた。反応混合物を、13時間76℃で加熱し、その後、室温に冷却した。
混合物を、水(20mL)で希釈し、DCM(25mL×2)で抽出した。組み合わせた有機相を、ブラインで洗浄し、無水のNa
2SO
4上で乾燥して、真空下で濃縮した。残留物を、シリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し、その後、EtOAcから再結晶して、化合物(11)(30mg、8%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ 9.33 (s, 1H), 9.08 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.56 (s, 1H), 4.20−4.18 (m, 2H), 3.97−3.95 (m, 1H), 2.44−2.33 (m, 1H), 2.27−2.12 (m, 2H), 1.99−1.96 (m, 1H)。LC−MS(ESI):m/z calcd for C
21H
13Cl
3F
3N
5O
3 545.00, found:546.73[M+H]
+。
【0425】
実施例2:(R)−5−((2,5−ジクロロ−4−(5−(8−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェノキシ)メチル)ピロリジン−2−オン(13)の合成
【0426】
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
【0427】
DCM(20mL)中の(R)−5−(ヒドロキシメチル)−2−ピロリジノン(12)(320mg、2.78mmol)および塩化パラトルエンスルホニル(530mg、2.78mmol)の溶液に、0℃でDMAP(339mg、2.78mmol)およびEt
3N(280mg、2.78mmol)を加えた。反応混合物を、室温に暖め、一晩撹拌した。反応を20mLの水でクエンチし、水層をDCMで抽出した。組み合わせた有機抽出物を、1Nの水性のHClで洗浄し、無水のNa
2SO
4上で乾燥して、真空下で濃縮した。残留物を、石油エーテル/DCM(20:1、25mL)から再結晶し、白色固形物として(R)−(5−オキソピフォリジン(oxopyffolidin)−2−イル)メチル4−メチルベンゼンスルフォナート(400mg、収率53.4%)を得た。
【0428】
アセトニトリル(25mL)中の化合物(9)(300mg、0.67mmol)および(R)−(5−オキソピフォリジン−2−イル)メチル4−メチルベンゼンスルフォナート(199mg、0.74mmol)の溶液に、炭酸カリウム(185mg、1.34mmol)を加えた。反応混合物を13時間76℃で加熱し、その後、室温に冷却した。混合物を、水(20mL)で希釈し、DCM(25mL×2)で抽出した。組み合わせた有機相を、ブラインで洗浄し、無水のNa
2SO
4上で乾燥して、真空下で濃縮した。残留物を、シリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し、その後、EtOAcから再結晶して、化合物(13)(40.3mg、11%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ 9.33 (s, 1H), 9.07 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.56 (s, 1H), 4.22−4.16 (m, 2H), 3.98−3.95 (m, 1H), 2.41−2.33 (m, 1H), 2.29−2.16 (m, 2H), 1.99−1.96 (m, 1H)。LC−MS(ESI):m/z calcd for C
21H
13Cl
3F
3N
5O
3 545.00, found:546.58[M+H]
+。
【0429】
実施例3:(R)−5−((2,5−ジクロロ−4−(5−(8−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェノキシ)メチル)ピロリジン−2−オン(15)の合成
【0430】
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
【0431】
DCM(20mL)中の(R)−5−ヒドロキシピペリジン−2−オン(14)(500mg、4.34mmol)および塩化パラトルエンスルホニル(827mg、4.34mmol)の溶液に、0℃でDMAP(530mg、4.34mmol)およびEt
3N(438mg、4.34mmol)を加えた。反応混合物を、室温に暖め、一晩撹拌した。反応を20mLの水でクエンチし、水層をDCMで抽出した。組み合わせた有機抽出物を、1Nの水性のHClで洗浄し、無水のNa
2SO
4上で乾燥して、真空下で濃縮した。残留物を、石油エーテル/DCM(20:1、30mL)から再結晶し、白色固形物として(R)−6−オキソピペリジン−3−イル4−メチルベンゼンスルフォナート(670mg、収率57%)を得た。
【0432】
アセトニトリル(40mL)中の化合物(9)(750mg、1.67mmol)および(R)−6−オキソピペリジン−3−イル4−メチルベンゼンスルフォナート(450mg、1.67mmol)の溶液に、炭酸カリウム(461mg、3.34mmol)を加えた。反応混合物を18時間76℃で加熱し、その後、室温に冷却した。混合物を、水(50mL)で希釈し、DCM(45mLx2)で抽出した。組み合わせた有機相を、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥して、真空下で濃縮した。残留物を、シリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し、その後、EtOAcから再結晶して、化合物(15)(130mg、収率14%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ 9.33 (s, 1H), 9.07 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.47 (s, 1H), 5.17−5.15 (m, 1H), 3.53−3.49 (m, 1H), 3.39−3.34 (m, 1H), 2.36−2.21 (m, 2H), 2.12 −2.08 (m, 2H)。LC−MS(ESI):m/z calcd for C
21H
13Cl
3F
3N
5O
3:545.00, found:546.65[M+H]
+。
【0433】
実施例4:(S)−5−(2,5−ジクロロ−4−(5−(8−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェノキシ)−1−メチルピペリジン−2−オン(16)の合成
【0434】
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
【0435】
THF(75mL)中の化合物(15)(100mg、0.18mmol)の溶液に、0℃でNaH(15mg、0.37mmol)を加え、混合物を0℃で30分間撹拌した。ヨウ化メチル(129mg、0.91mmol)を液滴で加え、反応混合物を、室温に暖め、3時間撹拌した。混合物を0℃に冷却し、氷水を慎重に加えた。結果として生じる混合物をEtOAcで抽出した。組み合わせた抽出物を、ブラインで洗浄し、無水のNa
2SO
4上で乾燥して、真空下で濃縮した。残留物を、シリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し、その後、EtOAcから再結晶して、化合物(16)(21.7mg、21%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ 9.33 (s, 1H), 9.07 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.75 (s, 1H), 5.21 (s, 1H), 3.72−3.67 (m, 1H), 3.50−3.46 (m, 1H), 2.83 (s, 3H), 2.43−2.29 (m, 2H), 2.11 (m, 2H)。LC−MS(ESI):m/z calcd for C
22H
15Cl
3F
3N
5O
3:559.02, found:560.55[M+H]
+。
【0436】
実施例5:(R)−5−(2,5−ジクロロ−4−(5−(8−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェノキシ)ピペリジン−2−オン(18)の合成
【0437】
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
【0438】
DCM(20mL)中の(S)−5−ヒドロキシピペリジン−2−オン(500mg、4.34mmol)および塩化パラトルエンスルホニル(17)(827mg、4.34mmol)の溶液に、0℃でDMAP(530mg、4.34mmol)およびEt
3N(438mg、4.34mmol)を加えた。反応混合物を、室温に暖め、一晩撹拌した。反応を20mLの水でクエンチし、水層をDCMで抽出した。組み合わせた有機抽出物を、1Nの水性のHClで洗浄し、無水のNa
2SO
4上で乾燥して、真空下で濃縮した。残留物を、石油エーテル/DCM(20:1、30mL)から再結晶し、白色固形物として(S)−6−オキソピペリジン−3−イル4−メチルベンゼンスルフォナート(700mg、60%)を得た。
【0439】
アセトニトリル(40mL)中の化合物(9)(750mg、1.67mmol)および(S)−6−オキソピペリジン−3−イル4−メチルベンゼンスルフォナート(450mg、1.67mmol)の溶液に、炭酸カリウム(461mg、3.34mmol)を加えた。反応混合物を18時間76℃で加熱され、その後、室温に冷却した。混合物を、水(50mL)で希釈し、DCM(45mLx2)で抽出した。組み合わせた有機相を、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥して、真空下で濃縮した。残留物を、シリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し、その後、EtOAcから再結晶して、化合物(18)(134mg、収率15%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ 9.33 (s, 1H), 9.07 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.48 (s, 1H), 5.17−5.15 (m, 1H), 3.53−3.49 (m, 1H), 3.39−3.34 (m, 1H), 2.36−2.22 (m, 2H), 2.11−2.08 (m, 2H)。LC−MS(ESI):m/z calcd for C
21H
13Cl
3F
3N
5O
3:545.00, found:546.51[M+H]
+。
【0440】
実施例6:(R)−5−(2,5−ジクロロ−4−(5−(8−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェノキシ)−1−メチルピペリジン−2−オン(19)の合成
【0441】
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
【0442】
THF(75mL)中の化合物(18)(100mg、0.18mmol)の溶液に、0℃でNaH(15mg、0.37mmol)を加え、混合物を0℃で30分間撹拌した。ヨウ化メチル(129mg、0.91mmol)を液滴で加え、反応混合物を、室温に暖め、3時間撹拌した。混合物を0℃に冷却し、氷水を慎重に加えた。混合物をEtOAcで抽出した。組み合わせた抽出物を、ブラインで洗浄し、無水のNa
2SO
4上で乾燥して、真空下で濃縮した。残留物を、シリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し、その後、EtOAcから再結晶して、化合物(19)(27.7mg、27%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ 9.34 (s, 1H), 9.07 (s, 1H), 8.13 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.76 (s, 1H), 5.22 (m, 1H), 3.71−3.67 (m, 1H), 3.50−3.46 (m, 1H), 2.83 (s, 3H), 2.43 −2.28 (m, 2H), 2.11 (m, 2H)。LC−MS(ESI):m/z calcd for C
22H
15Cl
3F
3N
5O
3:559.02, found:560.47[M+H]
+。
【0443】
実施例7−9
以下の化合物を、上に記載される方法に類似した方法で調製した。
【0444】
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
【0445】
実施例10−16
以下の化合物を、上に記載される方法に類似した方法で調製した。
【0446】
【表2-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0447】
【表2-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0448】
実施例17:GTPγS結合アッセイ
S1P1膜を、CHO−K1 Gαqi5細胞発現の全長ヒトS1P1から調製する。シンチレーション近接アッセイ(SPA)を、60分間様々な濃度で膜、GTPγ35S、および化合物をインキュベートすることによって実行する。コムギ胚芽凝集素でコーティングしたSPAビーズを加え、60分間インキュベートし、その後、遠心分離およびシンチレーション測定を行った。例示された化合物のためのEC50データを、以下の表1に示す。
【0449】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0450】
実施例18:Ca
2+フラックスアッセイ
細胞を、液体窒素から除去し、すぐに37℃の水浴中に浸漬することによって、急速に解凍した。氷を解凍した直後に、バイアルの外部を70%のエタノールで滅菌した。1mLの予め暖めておいた培地成分を、細胞の各バイアルに加えた。2つのバイアルからの含有物を、15mLの円錐管に入れ、10mLの培地成分とした。細胞懸濁液を、4分間190xgで遠心分離にかけた。上清を除去し、10.5mLの予め暖めておいた培地成分を加えて、細胞ペレットを再懸濁した。細胞懸濁液を、適切なアッセイマイクロプレート(96ウェルプレートに対して100μL/ウェル、384ウェルプレートに対して25μL/ウェル)へと播種した。播種が完了したときに、アッセイプレートを、30分間室温で維持し、その後、24時間湿らされた37℃ 5% CO
2インキュベーターに移した。24時間のインキュベーション後、アッセイプレートを、インキュベーターから除去し、pH7.4で、20mMのHEPES、2.5mMのプロベネシドを補足したハンクス平衡塩類溶液(HBSS)で十分に洗浄して、培地成分を残らず除去した。1mgのFluo−8 NWを200μLのDMSO中に溶解することによって、Fluo−8、AM(AAT Bioquest:21080)Ca
2+色素を調製した。一旦溶解されると、10μLのFluo−8 NW Ca
2+色素溶液を、10mLのHBSS 20mM HEPES、2.5mMのプロベネシド pH7.4 緩衝液に入れ、アッセイマイクロプレートに適用した(1つの(1)マイクロプレートに充填するには、10μL/10mLでのCa
2+色素が十分である)。3xリガンドをアッセイプレートにおける適切なウェルに分注するように蛍光イメージングプレートリーダー(FLIP)を設定した。励起波長を、470−495nm(FLIPRTETRA)または485nm(FLIPR1、FLIPR2、FLIPR3)に設定し、発光波長を、515−565nm(FLIPRTETRA)に設定するか、または発光フィルターをCa
2+色素(FLIPR1、FLIPR2、FLIPR3)用に設定した。ピペットの先端部高さを液面より5μL下に設定し、分注速度を75μL/秒(96ウェルフォーマット)または50μL/秒(384ウェルフォーマット)に設定した。プレートのレイアウトおよび先端部のレイアウトを、個々の実験に応じて設定した。時間経過を180秒間に設定し、10秒でリガンドを加えた。リガンドを、非結合表面のCorningプレート(Corning 3605−96−ウェルまたはCorning 3574−384−ウェル)において調製した。上記の工程が完了した後、陰性対照の補正を適用し、最大統計量を利用してデータを分析した。
図1に示されるように、本明細書に記載される式(I)の化合物は、アッセイにおいて細胞効能を示した(EC50〜200nM)。
【0451】
実施例19:Pk試験およびリンパ球数
この試験において各化合物(実施例1−6)に対して合計6匹のマウスを使用し、群1(ビヒクル、投与量:10mL/kg)および群2(化合物、投与量:10mg/kg、経口投与(p.o.))の2つの群に分割した。群1の動物にビヒクルを投与した。群2の動物に、経口経路を介してPTC1566−1の溶液製剤を10mg/kgの用量で投与した。群2からの血液サンプルを、1時間および4時間で(p.o.)3匹のマウスのセットから浅いイソフルラン麻酔下で収集し、群1からの血液サンプルを4時間で収集した。血液の遠心分離によって血漿を採取し、これを分析するまで−70℃で保存した。群2の動物から脳を4時間で収集し、計量し、ポリ−プロピレン管に移した。2回用量のPBS緩衝液(pH7.4)を加えて、均質化し、3回の最終量を得て、生物分析まで−70℃未満で保存した。両方の群からの4時間での血液サンプルを、リンパ球数に使用した。分析用の血漿および脳のサンプルを、目的にかなったLCMS/MS方法によって定量化した(LLOQ:血漿に対して4.91ng/mLおよび脳に対して14.73ng/g)。試験される6つの化合物の各々に関して、血漿濃度は、1時間で2600ng/mLより高く、4時間で2100ng/mLより高かった。試験される6つの化合物の各々に関して、脳内濃度は200ng/g未満であった。試験される6つの化合物(化合物15、化合物18、化合物19、化合物16、化合物11、および化合物13)の各々に関して、リンパ球数は対照の45%未満であった(
図2)。
【0452】
実施例20:再発性多発性硬化症(MS)の患者における式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、または(IIe)の化合物の安全性および有効性を評価する第3相試験
この試験の主目的は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、または(IIe)の化合物を受ける、再発性MSの患者における耐性および安全性並びに健康転帰を評価することである。
【0453】
患者:適格患者は、18歳から65歳の男性および女性である。
【0454】
基準:
包含基準:
・ 患者は、18−65歳であり、再発性MSを患っていなければならない
除外基準:
・ 再発性でないMSのタイプを有する患者
・ 慢性免疫疾患の病歴がある患者
・ 特定の癌の病歴がある患者
・ 特定の眼疾患を患う糖尿病患者
・ 特定の免疫抑制薬または心臓薬を服用中の患者
・ 特定の心臓病を患う患者
・ 特定の肺疾患を患う患者
【0455】
研究タイプ:介入性介入
【0456】
研究設計:
介入モデル:用量漸増試験(Single Group Assignment)
マスキング:非盲検
主目的:処置
【0457】
主要評価項目:
この試験の主目的は、再発性MSを有する患者における式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、または(IIe)の化合物の安全性および耐性のプロフィールを評価することである。
【0458】
副次的評価項目:
・ 黄斑浮腫の発病。
・ 心電図での徐脈性不整脈の発病。
・ 多発性硬化症における患者報告結果指標(Patient reported outcomes indices in multiple sclerosis)(PRIMUS)、SF健康調査(short form health survey)−12、および薬に対する治療満足度質問票(treatment satisfaction questionnaire for medication)。
【0459】
【表4】
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