(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0008】
<概要>
実施形態の一態様に係るLEDランプは、蛍光灯を取り付け可能な照明器具に取り付けられるLEDランプであって、間隔をおいて配された複数個の導電片と、間隔を挟んで隣接する導電片に跨る状態で配され且つ前記隣接する導電片を電気的に接続する複数個のLED素子と、前記複数個の導電片と前記複数個のLED素子とを前記照明器具側に収容するバルブ体とを備える。
実施形態の別態様に係るLEDランプにおいて、前記複数個の導電片は前記照明器具と反対側から支持部により支持されている。これにより導電片の移動を規制できる。
実施形態の別態様に係るLEDランプにおいて、前記支持部は前記バルブ体と別部材である支持部材により構成されている。これによりバルブ体の構成を簡単にできる。
実施形態の別態様に係るLEDランプにおいて、前記支持部は、前記複数個の導電片が配される部材から、複数個の導電片間に存在する1以上の隙間を介して表側に延伸する延伸部分と、前記延伸部分における前記導電片よりも表側部分に設けられ且つ当該棒状部分が延伸している前記隙間よりも大きい拡幅部とにより構成されている。これにより、支持部の構造を簡単にできる。
実施形態の別態様に係るLEDランプにおいて、前記複数個の導電片は、前記照明器具と反対側から見たときの全体形状は円環板状をし、前記円環板状における内側に位置する内側導電片と、円環板状における外側に位置する外側導電片との2種類があり、前記延伸部分は、前記内側導電片間の隙間及び前記外側導電片間の隙間の少なくとも一方の隙間を延伸する。これにより、導電片の配置を容易にできる。
実施形態の別態様に係るLEDランプにおいて、前記支持部は、前記複数個の導電片が配される部材から前記導電片よりも表側に延伸する延伸部分と、前記延伸部分に設けられ前記導電片の表面に対向する対向部分とにより構成されている。これにより、支持部の構造を簡単にできる。
実施形態の別態様に係るLEDランプにおいて、前記導電片は、絶縁片と、前記導電片の主面に設けられた導電層とから構成されている。これにより導電片を種々の材料を利用して構成できる。
実施形態の別態様に係るLEDランプにおいて、前記絶縁片は紙材料であり、前記導電層は銅箔である。これにより、導電片を安価に製造でき、LED素子と接続を良好にできる。
【0009】
<実施形態>
実施形態では、固定式の給電端子と固定ホルダとを利用して丸型蛍光灯を固定するようにした照明器具にLEDランプを取り付ける場合を説明する。つまり、給電端子の一例であるG10q端子、固定ホルダの一例の形状が「C」字状である照明器具に対して固定具やアダプタを利用してLEDランプを取り付ける形態について説明する。
【0010】
1.全体
概要
主に
図1を用いて説明する。
LEDランプ1は照明器具9に着脱自在に取り付けられる。LEDランプ1は電源ユニット3を介して照明器具9側に電気的に接続される。LEDランプ1の固定は複数個の固定具5(5A,5B)とアダプタ7(図ではLEDランプ1のため現れていない)を利用して行われる。具体的には、LEDランプ1に固定された固定具5Aが照明器具9の固定ホルダ93に固定され、LEDランプ1に固定された固定具5Bが照明器具9のG10q端子94に接続されたアダプタ7に固定される。
なお、上記説明は、固定具5A,5BがLEDランプ1に固定されていたが、例えば、照明器具9に固定された固定具5A,5BにLEDランプ1を固定してもよいし、LEDランプ1側に取付けられたアダプタ7を照明器具9のG10q端子94に接続してもよい。つまり、LEDランプ1の照明器具9への固定に際し、その順序は特に限定するものではない。
ここで、LEDランプ1から光を出射する方向(側)を表側とし、光を出射する方向(側)と反対方向(側)を裏側とする。丸形のLEDランプ1の径方向を単に「径方向」とし、LEDランプ1の周方向を単に「周方向」とする。
以下、各部、各ユニットについて説明する。
【0011】
2.照明器具
図1を用いて説明する。
照明器具9は、中央に開口91を有するベース92と、ベース92に設けられた「C」字状の固定ホルダ93と、ベース92に設けられたG10q端子94と、ベース92を設置面のシーリングに取り付けられるシーリングアダプタ(図示省略)と、ベース92に設けられる常夜灯95と、ベース92に着脱自在に取り付けられるシェード(図示省略)とを備える。
なお、照明器具9は、2本の丸型蛍光灯を同心円状に取り付け可能であり、
図1では外側の取付領域にLEDランプ1を取り付けている。このため、LEDランプ1の固定具5を固定するための固定ホルダ93及びG10q端子94の一組は、LEDランプ1により隠れている。
【0012】
3.LEDランプ
(1)概要
図1〜
図5を用いて説明する。
LEDランプ1は光源である発光素子としてLED素子を複数個備える。
LEDランプ1は、光源モジュール10と、光源モジュール10を収容するバルブ体11とを備える。なお、ここでのバルブ体11は環状(例えば円環状)をしている。
ここでのバルブ体11は複数の部材により構成されている。バルブ体11は、光源モジュール10の光の出射方向側に位置する表バルブ12と、裏側に位置する裏バルブ14との2部材により構成されている。
LEDランプ1はバルブ体11内に支持部材17を収容する。光源モジュール10はバルブ体11における表裏方向の中央よりも裏側に配され、表側から支持部材17により支持される。
LEDランプ1は、光源モジュール10へ給電するためのランプ側ケーブル317用の貫通孔をバルブ体11に有し、電気接続部分を覆うカバー18をバルブ体11に備える。
以下、各部について詳細に説明する。
【0013】
(2)光源モジュール
図3〜
図10、主に
図10を用いて説明する。
光源モジュール10は、複数個のLED素子101と、これらを搭載する搭載体103を備える。LED素子101は、複数個(例えば3個)のLED素子101を並列接続し、これら3個の並列接続群を直列接続した、いわゆる直並列接続されている。
【0014】
搭載体103は全体として円環板状をしている。搭載体103は複数個の導電片105により構成されている。複数個の導電片105は、円環板状における内側に位置する内側導電片107と、円環板状における外側に位置する外側導電片108との2種類がある。ここでの内側導電片107及び外側導電片108は円弧状をしている。内側導電片107及び外側導電片108は薄肉の金属板により構成されている。
外側導電片108は周方向(導電片105の長手方向でもある)に例えば6個のLED素子101を実装できる長さを有している。内側導電片107は、周方向に例えば6個のLED素子101を実装できる長さを有する導電片と、周方向に例えば3個のLED素子101を実装できる長さを有する導電片の2種類がある。長い方の導電片を内側導電片107Aとし、短い方の導電片を内側導電片107B,107Cとする。内側導電片を区別する必要がない場合、符号「107」を用いる。
内側導電片107同士、外側導電片108同士、並びに内側導電片107及び外側導電片108は離間している。
【0015】
内側導電片107Aと外側導電片108は周方向にズレた状態で配される。ここでは、内側導電片107Aと外側導電片108の周方向の長さの半分の長さ分がズレている。換言すると、1つの内側導電片107Aは2つの外側導電片108と周方向に半分が重なるように配されている。
内側導電片107Aの外周縁は段差状をし、外側導電片108の内周縁は段差状としている。段差において、径方向の外方側に位置する部分を高段部分とし、径方向の内方側に位置する部分を低段部分とする。
内側導電片107Aの高段部分が外側導電片108の高段部分と対向するように配されている。
内側導電片107Aと外側導電片108との対向する段差部分であってLED素子101が実装される部分のどちらか一方が相手側に張り出す張出部108a,107aを有している。ここでは、
図10の(b)に示すように、内側導電片107Aは低段部分に張出部107aを有し、外側導電片108は高段部分に張出部108aを有する。
【0016】
内側導電片107C,107Bは、1つの内側導電片107Aを周方向の半分で切断した際の各片と同じような形状をしている。内側導電片107B,107Cは周方向に隣接して1組として配され、ここでは、3組あり、この3組が周方向に120[度]間隔で配されている。
3組のうちの1組の内側導電片107B,107Cは、
図9に示すように、ランプ側ケーブル317が接続され、互いに離間している。なお、ランプ側ケーブル317との接続部分の図示は省略している。
3組のうちの2組の内側導電片107B,107Cの一方は、
図10の(a)に示すように、相手側に延伸する延伸部を有している。ここでは、高段部分側の内側導電片107Cにおける内側導電片107B側の端部に延伸部107bが設けられている。これにより、一対のランプ側ケーブル317に1つの導電路が形成される。
【0017】
内側導電片107と外側導電片108にはLED素子101が接続される。つまり、LED素子101の一方の電極が内側導電片107及び外側導電片108の一方に接続され、LED素子101の他方の電極が内側導電片107及び外側導電片108の他方に接続される。ここでのLED素子101は、内側導電片107と外側導電片108との隙間を跨ぐように、配されている。より具体的には、LED素子101を表側から見ると矩形状をし、その長手方向が円環板状の径方向となるように、LED素子101が配されている。LED素子101は例えばはんだにより内側導電片107及び外側導電片108に電気的及び機械的に接続される。
【0018】
(3)裏バルブ
図3〜
図9を用いて説明する。
裏バルブ14は横断面形状が半円状又は半円に似た形状をしている(
図5参照)。裏バルブ14は透光性樹脂材料により構成されている。
裏バルブ14は光源モジュール10が配されるモジュール配置領域141を有している。モジュール配置領域141は裏バルブ14の内面であって裏側に位置する平坦部分により構成される。平坦部分は光源モジュール10の裏面の全領域が当接可能な大きさを有している。これにより、光源モジュール10の発光中の熱を放出しやすくなる。
【0019】
図6及び
図8に示すように、裏バルブ14は光源モジュール10の径方向への位置ズレを規制する径方向位置規制部142を有している。一例としての径方向位置規制部142は、モジュール配置領域141の内周端に形成された径方向内位置規制部143と、モジュール配置領域141の外周端に形成された径方向外位置規制部144との少なくとも一方を有する。ここでは、径方向位置規制部142は径方向内位置規制部143と径方向外位置規制部144とを有する。径方向内位置規制部143及び径方向外位置規制部144は表側に突出する凸条形状をしている。径方向内位置規制部143及び径方向外位置規制部144は周方向に間隔をおいて複数個所に存在する。
なお、搭載体103は、離間状態の複数個の導電片105をLED素子101で連結する構造を有するため、内外方向の寸法差があり、径方向位置規制部142と光源モジュール10との間に少し隙間が存在する。
【0020】
図6及び
図8に示すように、裏バルブ14は光源モジュール10の周方向への位置ズレを規制する周方向位置規制部145を有している。一例としての周方向位置規制部145はモジュール配置領域141内であって径方向に延伸する状態で形成されている。周方向位置規制部145はモジュール配置領域141から表側に突出する凸条形状をしている。周方向位置規制部145は、周方向に隣接する導電片105間に位置するように、寸法構成されている。周方向位置規制部145は周方向に間隔を置いて複数個設けられている。ここでは、周方向位置規制部145は3個ある。
【0021】
図6及び
図8に示すように、裏バルブ14は表裏方向に延伸するリブ部146を周方向に間隔をおいて複数個有している。一例としてのリブ部146は、内周壁に形成された内リブ部147と、外周壁に形成された外リブ部148との少なくとも一方を有する。ここでは、リブ部146は内リブ部147と外リブ部148の両方を有する。
【0022】
図6及び
図8に示すように、内リブ部147は径方向内位置規制部143の周方向の両端に連続するように形成されている。つまり、表側から裏バルブ14を見ると、内リブ部147と径方向内位置規制部143とで内周壁から外周壁に向かって「コ」字状に突出する。
表側から見たときの「コ」字状を構成する一方の内リブ部147(
図6において「147a」で示す。)と当該「コ」字状に周方向に隣接する他の「コ」字状を構成し且つ前記一方の内リブ部147aに対向(近接して隣接)する内リブ部147(
図6において「147b」で示す。)との間に位置する部分14dの内径は、「コ」字状を構成する一対の内リブ部147間に存在する部分14eの内径より小さくなっている。
換言すると、周方向に隣接する「コ」字状を構成する対向する内リブ部147a,147b間に位置する部分14dの厚みが、1つの「コ」字状を構成する一対の内リブ部147間に位置する部分14eの厚みより薄くなっている。
これにより、
図12に示すように、表バルブ12と裏バルブ14との突き合わせ部分で段差ができ、この段差を構成する表バルブ12の裏側端により支持部材17の支持部材内位置規制部178の表側端が支持される。
【0023】
図6及び
図8に示すように、外リブ部148は径方向外位置規制部144の周方向の両端に連続するように形成されている。つまり、表側から裏バルブ14を見ると、外リブ部148と径方向外位置規制部144とで外周壁から内周壁に向かって「コ」字状に突出する。
表側から見たときの「コ」字状を構成する一方の外リブ部148(
図6において「148a」で示す。)と当該「コ」字状に周方向に隣接する他の「コ」字状を構成し且つ前記一方の外リブ部148aに対向(近接して隣接)する外リブ部148(
図6において「148b」で示す。)との間に位置する部分14fの内径は、「コ」字状を構成する一対の外リブ部148間に存在する部分14gの内径より大きくなっている。
換言すると、周方向に隣接する「コ」字状を構成する対向する外リブ部148a,148b間に位置する部分14fの厚みが、1つの「コ」字状を構成する一対の外リブ部148間に位置する部分14gの厚みより薄くなっている。
これにより、
図12に示すように、表バルブ12と裏バルブ14との突き合わせ部分で段差ができ、この段差を構成する表バルブ12の裏側端により支持部材17の支持部材外位置規制部179の表側端が支持される。
【0024】
バルブ体11は表バルブ12と裏バルブ14との位置決めを行うバルブ位置決め部を有している。裏バルブ14はバルブ位置決め部を構成するバルブ裏位置決め部150を有している。一例としてのバルブ裏位置決め部150は、
図8及び
図12に示すように、内周壁における表側端に形成されたバルブ裏内位置決め部151と、外周壁における表側端に形成されたバルブ裏外位置決め部152との少なくとも一方を有する。ここでは、バルブ裏位置決め部150はバルブ裏内位置決め部151とバルブ裏外位置決め部152の両方を有する。
裏バルブ14と表バルブ12との位置決めは、凸部と凹部(溝)との嵌合構造を利用している。ここでは、バルブ裏内位置決め部151及びバルブ裏外位置決め部152は表側に突出する凸条形状をし、後述の表バルブ12の溝状のバルブ表内位置決め部121及びバルブ表外位置決め部122に嵌る。なお、バルブ裏位置決め部150は内周壁及び外周壁の表側端面に存在する。
【0025】
バルブ体11は、
図6〜
図9に示すように、裏バルブ14と表バルブ12とを結合するためのバルブ結合手段を有している。一例としてのバルブ結合手段は、固定具を利用した第1結合手段と、係合構造を利用した第2結合手段の両方を有する。ここでの固定具は、ねじ体191(
図3、
図4等参照)が利用される。
【0026】
裏バルブ14は第1結合手段を構成する第1裏結合部153を有している。第1裏結合部153は貫通孔により構成される。なお、貫通孔の符号も153を用いる。貫通孔153は内周壁の該当部位が内側に突出する突出部154の底板部分155に形成されている。
ねじ体191のねじ部は貫通孔153を裏側から挿通し、底板部分155の裏側にねじ体191の頭部が位置する。なお、ねじ体191のねじ部は、表バルブ12の第1表結合部126であるねじ穴に螺合する(
図4参照)。
第1裏結合部153は周方向に間隔をおいて複数個設けられている。ここでは、第1裏結合部153は5個ある。
【0027】
裏バルブ14は第2結合手段を構成する第2裏内側結合部156及び第2裏外側結合部157の少なくとも一方を有している。ここでは、裏バルブ14は第2裏内側結合部156及び第2裏外側結合部157の両方を有する。
第2裏内側結合部156は、
図14の(a)に示すように、内周壁の表側端から内周壁の厚み方向に突出する凸部分156aを有する係合部より構成される。第2裏内側結合部156は、内周壁の表側端部から表側に延出する延出板部分156bと、延出板部分156bにおける周方向の中間に形成された薄肉部分156cと、薄肉部分156cの内面から内側に突出する凸部分156aとを備える。凸部分156aの内面は表側端から裏側に移るにしたがって内側への突出量が大きくなる傾斜面となっている。凸部分156aの表裏方向と直交する平坦面となっている。なお、延出板部分156bの先端は第2表内側結合部127の凸部分127aの両側の溝121に嵌る。
第2裏内側結合部156は周方向に間隔をおいて複数個設けられている。ここでは、第2裏内側結合部156は4個ある。
【0028】
第2裏外側結合部157は、
図6に示すように、外周壁の表側端部内面に設けられている。第2裏外側結合部157は上述の第2裏内側結合部156と同じ構成を有している。つまり、第2裏外側結合部157は、第2裏内側結合部156の凸部分156aを外向きとなるように、第2裏内側結合部156を反転させて外周壁に設けたような構成を有している。換言すると、第2裏外側結合部157は外周壁の厚み方向に突出する凸部分157aを有する係合部より構成される。第2裏外側結合部157は、外周壁の表側端部から表側に延出する延出板部分157bと、延出板部分157bにおける周方向の中間に形成された薄肉部分の内面から内側に突出する凸部分157aとを備える。凸部分157aの内面は表側端から裏側に移るにしたがって突出量が大きくなる傾斜面となっている。凸部分157aの表裏方向と直交する平坦面となっている。なお、延出板部分157bの先端は第2表外側結合部128の凸部分128aの両側の溝122に嵌る。
第2裏外側結合部157は周方向に間隔をおいて複数個設けられている。ここでは、第2裏外側結合部157は4個ある。
【0029】
バルブ体11は光源モジュール10に給電するためのランプ側ケーブル317用の貫通孔158を有している。一例としての貫通孔158は裏バルブ14のモジュール配置領域141に設けられている。ここでは、周方向に間隔をおいて2個設けられている。
【0030】
バルブ体11はランプ側ケーブル317用の貫通孔158を覆うカバー18を取り付けるためのカバー取付部159を有する。ここでは裏バルブ14に貫通孔158があるため、バルブ体11はカバー取付部159を裏バルブ14に有する。
カバー取付部159について主に
図11を用いて説明する。
カバー取付部159に取り付けられる一例としてのカバー18は、
図3及び
図4に示すように、表側が開口する表裏方向の高さが低い薄型箱状をしている。カバー取付部159はランプ側ケーブル317と光源モジュール10とを接続するための接続空間をカバー18とで形成する。
【0031】
カバー取付部159が存在する内周壁部分162は、表側端から裏側に延伸し、カバー取付部159が存在しない内周壁部分161よりも径方向の内側に位置している。また、ここでの裏バルブ14は表側に凹入する凹入部14hを裏側端に有している。凹入部14hは周方向に連続して存在し、その底部分の表面がモジュール配置領域141である。
カバー取付部159は、凹入部14h及び内周壁部分162から立設する立設部分160を有する。立設部分160はカバー18における周方向の両側の側板部182に対向する。
カバー18は、凹入部14hを構成する外周面159aと、一対の立設部分160との内側に嵌合する。この嵌合状態において、カバー18の径方向の内側に位置する側板部182の外面と内周壁部分162の外面とが面一状となり、カバー18の内側に位置する側板部182の表側端面と内周壁部分162とが当接(近接)する(
図2参照)。
なお、一対の立設部分160間に位置する凹入部14hの底部分159bには、ランプ側ケーブル317用の貫通孔158が離間して2個設けられている。
【0032】
凹入部14hの内側端と内周壁部分162との間には、ランプ側ケーブル317を配置するための溝163が形成されている。つまり、裏バルブ14は、凹入部14hの内側端から表側に延伸する中間壁164と、中間壁164の表側端から内周壁部分162へと延伸する底壁165とを有し、中間壁164、底壁165及び内周壁部分162とで溝163が形成される。
内周壁部分162及び中間壁164は、ランプ側ケーブル317用の欠け部162a、164aを有している。内周壁部分162及び中間壁164は、ランプ側ケーブル317を固定するための凸部分162b,164bを溝163の内部に張り出すように交互に有している。
【0033】
カバー18はカバー取付部159にはカバー取付手段により取り付けられる。カバー取付部159は、固定具を利用した第1バルブ側固定部と、係合構造を利用した第2バルブ側固定部との少なくとも一方を有する。ここでのカバー18は、裏バルブ14に係合する状態で、固定具により裏バルブ14に固定される。
ここでの取り付けには固定具を利用する。一例としての固定具は、
図4等に示すようにねじ体192である。ねじ体192は溝163に設けられたボス部分166のねじ孔167に螺合する。裏バルブ14のねじ孔167が第1バルブ側固定部を構成する。なお、ボス部分166は表裏に延伸する。
一対の立設部分160に挟まれた凹入部14hを構成する外周面159aと底部分159bとに跨る位置に凹部168を有している。この凹部168にカバー18の凸部184が係合する。この凹部168が第2バルブ側固定部168を構成する。なお、凹部も[168」の符号を利用する。
【0034】
(4)支持部材
図3〜
図5、
図7及び
図9を用いて説明する。
支持部材17は、光源モジュール10における内周端部を支持する内周支持部170と、光源モジュール10における外周端部を支持する外周支持部171とを有する。支持部材17は内周支持部170と外周支持部171とを連結する連結部172を周方向に間隔をおいて複数個有する。
【0035】
図5及び
図9に示すように、内周支持部170は光源モジュール10の表面に対向する内周対向部分173を有する。内周支持部170は内周対向部分173の外周縁から表側に立設する内周立設部分174を有する。なお、内周対向部分173は径方向内位置規制部143に当接する(
図5参照)。
図5及び
図9に示すように、外周支持部171は光源モジュール10の表面に対向する外周対向部分175を有する。外周支持部171は外周対向部分175の外周縁から表側に立設する外周立設部分176を有する。なお、外周対向部分175は径方向外位置規制部144に当接する(
図5参照)。
内周立設部分174は、
図13の(a)に示すように、内周壁の内リブ部147(147a,147b)に径方向に当接する。外周立設部分176は、
図13の(b)に示すように、外リブ部148(148a,148b)に当接する。これにより支持部材17は径方向への位置決めされる。外周立設部分176は、
図5に示すように、裏バルブ14の外周壁に沿って円弧状に立設する。
なお、本明細書では、「立設する」には、直角に立設する場合、直角でない角度で立設する場合、直接状に立設する場合、曲線状に立設する場合を含む。
【0036】
図7、
図9及び
図13に示すように、連結部172は径方向に延伸する2本の連結部分177を1組として複数組有している。複数組の連結部分177は周方向に間隔をおいて10組ある。2本の連結部分177は周方向に間隔をおいて設けられ、2本の連結部分177の間にLED素子101が位置する。
【0037】
図9に示すように、支持部材17は周方向への移動を規制する支持部材位置規制部を有している。一例としての支持部材位置規制部は、内周支持部170に設けられた支持部材内位置規制部178と、外周支持部171に設けられた支持部材外位置規制部179とを有している。
支持部材内位置規制部178は連結部172に対して径方向の内側に位置する。支持部材外位置規制部179は連結部172に対して径方向の外側に位置する。
【0038】
図13の(a)に示すように、支持部材内位置規制部178は内周支持部170から内周壁に沿うように表側に延伸する。支持部材内位置規制部178は、内周壁の内リブ部147の内、周方向に近接して隣接する内リブ部147a,147bの間に位置する。
図13の(b)に示すように、支持部材外位置規制部179は外周支持部171から外周壁に沿うように表側に延伸する。支持部材外位置規制部179は、外周壁の外リブ部148(
図8参照)の内、周方向に近接して隣接する外リブ部148a,148bの間に位置する。
【0039】
図3及び
図4に示すように、内周支持部170は径方向の外方へと凹入する凹入部分170aを有している。凹入部分170aは内周壁の突出部154の張り出しに対応して設けられている。内周支持部170は表側に凹入する凹入部分170bを裏側端に有している。凹入部分170bはカバー18用のカバー取付部159に形成されたランプ側ケーブル317用の凹入部分164aに対応して設けられている。
【0040】
(5)表バルブ
図3〜
図5、主に
図4を用いて説明する。
表バルブ12は周方向と直交する横断面形状が半環状、ここでは、略半円環状をしている。表バルブ12は透光性樹脂材料により構成されている。
表バルブ12はバルブ位置決め部を構成するバルブ表位置決め部120を有している。一例としてのバルブ表位置決め部120は、
図4及び
図12に示すように、内周壁における裏側端に形成されたバルブ表内位置決め部121と、外周壁における裏側端に形成されたバルブ表外位置決め部122との少なくとも一方を有する。ここでは、バルブ表位置決め部120はバルブ表内位置決め部121とバルブ表外位置決め部122の両方を有する。
【0041】
バルブ表内位置決め部121及びバルブ表外位置決め部122は表側に凹入し且つ周方向に延伸する溝(凹条)形状をしている。バルブ表内位置決め部121は表バルブ12の内周壁の裏側端面に存在し、バルブ表外位置決め部122は表バルブ12の外周壁の裏側端面に存在する。
図12に示すように、バルブ表内位置決め部121には凸条形状のバルブ裏内位置決め部151に嵌り、バルブ表外位置決め部122には凸条形状のバルブ裏外位置決め部152に嵌る。
【0042】
表バルブ12は、表バルブ12を補強するための表リブ部123を有している。一例としての表リブ部123は、内周壁に形成された表内リブ部124と外周壁に形成された表外リブ部125の少なくとも一方を有する。ここでの表リブ部123は表内リブ部124と表外リブ部125との両方を有する。なお、表リブ部123は、表バルブ12の径方向の内方に向かって突出して表裏方向に延伸する。
【0043】
バルブ体11は、上述したように、裏バルブ14と表バルブ12とを結合するために、ねじ体191を利用した第1結合手段と、係合構造を利用した第2結合手段との両方からなるバルブ結合手段を有する。
表バルブ12は、第1結合手段を構成する第1表結合部126と、第2結合手段を構成する第2表内側結合部127及び第2表外側結合部128とを有している。
【0044】
第1表結合部126は、内周壁の内面に沿って裏側に延伸する表ボス部129に形成されたねじ穴により構成される。なお、ねじ穴の符号も126を用いる。ねじ穴126にはねじ体191のねじ部が螺合する。第1表結合部126は周方向に間隔をおいて複数個、ここでは5個ある。
【0045】
表バルブ12は第2結合手段を構成する第2表内側結合部127及び第2表外側結合部128の少なくとも一方を有している。ここでは、表バルブ12は第2表内側結合部127及び第2表外側結合部128の両方を有する。
【0046】
第2表内側結合部127は、
図5に示すように、裏バルブ14の第2裏内側結合部156の凸部分156aの裏側へと突出する凸部分127aを有する係合部により構成される。第2表内側結合部127は、
図14に示すように、内周壁の裏側端部から裏側に延出する延出板部分127bと、延出板部分127bの外面から径方向の内方へと突出する凸部分127aとを備える。
凸部分127aは、径方向の内側から見ると、
図14の(b)に示すように、表側が開放する「コ」字をし、凸部分127aの内側に凹部分127cが形成されている。
図5に示すように、凹部分127cに裏バルブ14の第2裏内側結合部156の凸部分156aが嵌る。これにより、第2裏内側結合部156と第2表内側結合部127とが係合する。
【0047】
第2表外側結合部128は、
図4に示すように、外周壁の裏側端部内面に設けられている。第2表外側結合部128は上述の第2表内側結合部127と同じ構成を有している。つまり、第2表外側結合部128は、第2表内側結合部127の凸部分127aを外向きとなるように、第2表内側結合部127を反転させて外周壁に設けたような構成を有している。
換言すると、
図4に示すように、第2表外側結合部128は外周壁の厚み方向に突出する凸部分128aを有する係合部より構成される。第2表外側結合部128は、外周壁の裏側端部から裏側に延出する延出板部分128bと、延出板部分128bにおける周方向の中間に形成された径方向の外側に突出する凸部分128aとを備える。凸部分128aの裏側端部は表側に移るにしたがって外側への突出量が大きくなる傾斜面となっている。
第2表外側結合部128は周方向に間隔をおいて複数個設けられている。ここでは、第2表外側結合部128は4個ある。
【0048】
第2表内側結合部127の延出板部分127b及び第2表外側結合部128の延出板部分128bは、第2裏内側結合部156の延出板部分156b及び第2裏外側結合部157の延出板部分157bに当接する。
【0049】
(6)カバー
図3、
図4及び
図11を用いて説明する。
カバー18は表側が開口する表裏方向の高さが低い薄型箱状をしている。カバー18は裏バルブ14のカバー取付部159に取り付けられる。
カバー18はカバー取付部159の外周面159aと、一対の立設部分160との内側に嵌合する大きさであって矩形状の平板部181と、平板部181の周縁から表側に立設する側板部182とを有している。
【0050】
カバー18はカバー取付部159にカバー取付手段より取り付けられる。カバー18は、固定具を利用した第1カバー側固定部183と、係合構造を利用した第2カバー側固定部184との少なくとも一方(ここでは両方)を有する。
カバー18は表側に突出する突出部185を平板部181に有している。突出部185には貫通孔が設けられている。この貫通孔にはねじ体192のねじ部が裏側から挿通する。貫通孔は第1カバー側固定部183を構成する。なお、貫通孔の符号にも183を用いる。ねじ体192のねじ部は裏バルブ14のカバー取付部159のねじ孔167に螺合する。
側板部182における径方向の外周側に位置する側板部182aには、外方に突出する凸部分を有している。この凸部分は第2バルブ側固定部168である凹部に係合する。凸部分が第2カバー側固定部184を構成する。なお、凸部分の符号も184を用いる。
【0051】
側板部182における周方向の両端に位置する側板部182には、表側に突出する突出部186を有している。突出部186は、カバー取付部159の溝163であってボス部分166の(周方向の)外側の凹入部分に嵌る。
【0052】
4.電源ユニット
図1、
図15〜
図17を用いて説明する。
電源ユニット3はLED素子101に点灯電力を供給する。電源ユニット3はLEDランプ1と別体に設けられている。電源ユニット3は、
図1に示すように、ランプ側ケーブル317によりLEDランプ1と電気的に接続される。電源ユニット3は、
図1に示すように、照明器具9側と器具側ケーブル318により電気的に接続される。
器具側ケーブル318のコネクタ318aはケーブル98のソケット97aに着脱自在に接続されている。ケーブル98は、設置面の引掛けシーリング用の引掛刃を備える接続具97に接続されている。ここでの引掛刃を備える接続具97は照明器具9を構成する一部品である。
【0053】
電源ユニット3は、
図16及び
図17に示すように、筐体30と点灯回路31とを備える。点灯回路31は筐体30内に収容される。筐体30は、表側に位置する表筐体32と、裏側に位置する裏筐体35との2部材から構成される。表筐体32と裏筐体35とは固定具を利用して固定される。一例としての固定具はねじ体395である。
電源ユニット3は筐体30を照明器具9に着脱自在に取り付けるための取付具37を備える。取付具37は、照明器具9における蛍光灯が取り付けられる側、つまり表面に取り付けられる。
以下、各部について説明する。
【0054】
(1)点灯回路
図16、
図17及び
図19を用いて説明する。
点灯回路31は、回路基板310と電子部品311,312とを備える。一例として、電子部品311は回路基板310の表面に、電子部品312は回路基板310の裏面にそれぞれ実装されている。電子部品311は複数個あり、
図16及び
図17ではブロックで示している。
なお、ここでは、リモコンによるLED素子101の点灯が制御されるため、点灯回路にはリモコンからの情報(信号)に基づいて供給電流等を制御する制御回路も含まれる。つまり、電子部品311,312には、LEDランプ1に点灯電力を供給するための給電用の電子部品と、例えばリモコン等からのLED素子101の点灯に関する情報(信号)に基づいて点灯を制御する制御用の電子部品とが含まれる。
なお、回路基板310にはランプ側ケーブル317と器具側ケーブル318が接続されている。
【0055】
回路基板310は、複数個の電子部品311,312を点灯用に回路構成するための配線パターンを表面及び裏面に有する(図示省略)。一例としての回路基板310は矩形状をしている。
回路基板310は、筐体30で固定されるための基板固定手段313を有している。ここでの固定には、表筐体32と裏筐体35とを固定(結合)するためのねじ体395が利用される。基板固定手段313はねじ体395が挿通する貫通孔により構成される。
【0056】
電源ユニット3は、回路基板310に接続されたランプ側ケーブル317や器具側ケーブル318を固定するためのケーブル固定手段を有する。一例としてのケーブル固定手段は表裏方向に延伸する凸部分362により構成される。凸部分362は表筐体32及び裏筐体35の少なくとも一方にあればよい。ここでの凸部分362は、裏筐体35の長手方向の端部であって短手方向の両端部に形成され、合計で4個ある。
回路基板310は凸部分362に対応して貫通孔又は欠け部を複数個有している。ここでは欠け部314である。裏筐体35の凸部分362が回路基板310の欠け部314に係合する。
【0057】
LEDランプ1の点灯・消灯、調光等の点灯制御は図外のリモコンからの信号に基づいて行われる。点灯制御用の回路を構成する電子部品は回路基板310に実装されている。点灯制御用の電子部品の符号も「311」,「312」を用いている。
回路基板310の表面には受光素子315が設けられている。受光素子315はリモコンからの信号を受信する。
回路基板310の表面には主光源以外の機能を有する発光素子が実施されている。発光素子の一例としてのLED316が利用され、常夜灯として機能する。
【0058】
(2)表筐体
図16及び
図17を用いて説明する。
筐体30は
図15に示すように薄い箱状(直方体状)をしている。表筐体32及び裏筐体35は、筐体30を厚み方向に2分して構成される。
表筐体32は透光性を有する材料である透光性樹脂材料により構成されている。具体的には、ポリカーボネイト(PC)等の材料により構成されている。表筐体32は矩形状の表平板部321と、表平板部321の周縁から裏側に立設する表側板部322とを有している。表平板部321は、例えば、表平坦部分323と、裏側広がりに傾斜する表傾斜部分324とを有している。表側板部322は、矩形状の表平板部321の短辺側に位置する表短辺側板部分325と、表平板部321の長辺側に位置する表長辺側板部分326とを有する。
【0059】
表平板部321は凹入部分321a,321bを有している。凹入部分321aは受光素子315に対向する部位に設けられている。凹入部分321bは常夜灯用のLED316に対向する部位に設けられている。これにより、電源ユニット3の厚さを抑えるとともに、受光素子315の検出感度の向上、常夜灯用のLED316の照度を上げることが可能となる。
【0060】
表筐体32はねじ体395用のねじ穴327を有している。一例としてのねじ穴327は表平板部321から又は表平板部321と表側板部322とに跨って形成された凸部分328に設けられている。ここでの凸部分328は表平板部321の角部分から円柱状に突出する。なお、凸部分328のねじ穴327は筐体固定手段の一部を構成する。
【0061】
表側板部322は裏筐体35と位置決めして嵌合する表嵌合部331を有している。表嵌合部331は表側板部322における裏側端に設けられている。一例としての表嵌合部331は、裏筐体35の裏嵌合部359に内嵌する。具体的には、表側板部322の裏側端部が段差となっており、裏側板部352の表側端部の段差と嵌合する。本例では、表嵌合部331の段差は内側が裏側に突出し、裏嵌合部359の段差は外側が表側に突出している。
【0062】
表側板部322の表短辺側板部分325の裏側端に欠け部332を2ヶ所有している。欠け部332はランプ側ケーブル317用と器具側ケーブル318用である。
表筐体32は裏側に延伸する延伸部分333を有する。一例としての延伸部分333は横断面が矩形状をし、延伸先端部が回路基板310に当接する。なお、延伸部分333により回路基板310の表面が支持される。
【0063】
(3)裏筐体
図16及び
図17を用いて説明する。
裏筐体35は、透光性材料、具体的にはポリカーボネイト(PC)等の樹脂材料により構成されている。裏筐体35は矩形状の裏平板部351と、裏平板部351の周縁から表側に立設する裏側板部352とを有している。裏平板部351は、例えば、裏平坦部分353と、表側広がりに湾曲する裏湾曲部分354とを有している。裏側板部352は、矩形状の裏平板部351の短辺側に位置する裏短辺側板部分355と、裏平板部351の長辺側に位置する裏長辺側板部分356とを有する。
【0064】
裏筐体35はねじ体395用の貫通孔357を有している。一例としての貫通孔357は裏平板部351から又は裏平板部351と裏側板部352とに跨って形成された凹入部分358の底部分に設けられている。ここでの凹入部分358は裏平板部351の角部分から表側に有底筒状に凹入する。なお、凹入部分358の貫通孔357は筐体固定手段の一部を構成する。
【0065】
裏側板部352は表筐体32と位置決めして嵌合する裏嵌合部359を有している。裏嵌合部359は裏側板部352における表側端に設けられている。一例としての裏嵌合部359は上述のように外側が表側に突出する段差により構成されている。
【0066】
裏側板部352の裏短辺側板部分355の表側端に欠け部360を2ヶ所有している。欠け部360はランプ側ケーブル317用と器具側ケーブル318用である。
裏筐体35は裏平板部351(裏湾曲部分354)と裏長辺側板部分356に表裏に延伸するリブ部分361を有している。リブ部分361の表側先端は回路基板310に当接する。なお、リブ部分361により回路基板310の裏面が支持される。
【0067】
裏筐体35は表裏方向に延伸する凸部分362を有している。凸部分362は回路基板310の欠け部314と嵌合するように延伸する。凸部分362は円筒状に延伸する。なお凸部分362はリブ部分363により裏側板部352(裏短辺側板部分355)に連結されている。リブ部分363の表側端が回路基板310の裏面に当接するように、リブ部分363が構成されている。
【0068】
裏筐体35は取付具37を装着する筐体側装着手段を有する。一例としての筐体側装着手段は、
図15の(b)に示すように取付具37の裏側に露出させた状態で、
図16に示すように、取付具37を裏側から支持する筐体側支持片364と、取付具37と係合する筐体側係合部365とを有する。
【0069】
裏筐体35は取付具37を露出させるための開口366を裏平板部351に有している。一例としての開口366は矩形状に近い形状をしている。開口366は矩形状で裏平板部351の長手方向に長い形状をしている。
【0070】
裏筐体35は筐体側係合部365として2つの係合部を有している。筐体側係合部365は、取付具37の第1取付側係合部394に係合する第1筐体側係合部367と、取付具37の第2取付側係合部に係合する第2筐体側係合部368とを有する。
【0071】
第1筐体側係合部367は取付具37の第1取付側係合部(凸部分)394に係合する第1係合片により構成される。第1係合片は矩形状の開口366の長辺に沿って複数個ある。ここでは第1係合片が間隔をおいて2個ある。第1係合片は、開口366の一方の長辺の周辺部分から表側に延伸した後に開口に向かって屈曲する逆「L」字状をしている。第1筐体側係合部367は、裏平板部351の開口366の周辺部分と、「L」字状の屈曲部分との間に空間を有し、この空間に取付具37の凸部分394が嵌る。なお、第1係合片の長手方向の両端は、屈曲部分と裏平板部とを連結する連結部分367a(
図16参照)により塞がれている。
【0072】
第2筐体側係合部368は取付具37の取付ケース39の角部分に係合する第2係合片により構成される。第2筐体側係合部368は開口366の他方の長辺に設けられている。第2筐体側係合部368は、長辺に面する端縁から表側に延伸する延伸片368aと、延伸片368aの先端から開口366側に突出する突出部分368bとを有する。延伸片368aの延伸方向と直交する方向に延伸片368aを弾性変形可能とするための溝368cが裏平板部351であって延伸片368aの両側に設けられている。なお、突出部分368bにおける開口366側の面は、表側に移るに従って開口366側に張り出す傾斜面となっている。
【0073】
裏筐体35は取付具37の取付ケース39を位置決めするための取付ケース位置決め部369を有している。一例としての取付ケース位置決め部369は取付ケース39の外周面に当接するように突出する突出部分により構成される。取付ケース位置決め部369は開口366から離間する部位に設けられている。これにより、取付ケース39の裏側端面が裏平板部351に当接する。なお、取付ケース位置決め部369は、矩形状の開口366の周囲であって第2筐体側係合部368が存在する側の長辺部分を除いて形成されており、表側から取付ケース位置決め部369を見ると、「コ」字状をしている。
【0074】
(4)取付具
図15から
図19を、特に
図16及び
図17を用いて説明する。
一例である取付具37は磁石セット38と磁石セット38を覆う取付ケース39とを備える。
【0075】
(4−1)磁石セット
磁石セット38は薄型箱状をする磁石381と、磁石381を固着するベース部材382とを備える。
磁石381は回路基板310に対して照明器具9側、つまり、裏側に配されている。磁石381は表側又は裏側から見ると矩形状をする薄型直方体状をしている。
ベース部材382は磁石381の表面に接着剤等により固着される。ベース部材382は、磁石381の裏面に当接する矩形状のベース部383と、ベース部383の長辺部分から立設して磁石381の側面と当接する一対の立設部384とを備える。なお、ベース部383の長手方向の寸法は磁石381の長手方向の寸法と略同じである。立設部384の長手方向の寸法は磁石381の長手方向の寸法よりも長い。
【0076】
ベース部材382は、ベース部383における短辺側の端部からそのまま長手方向に延出する延出部分385を有する。延出部分385は短手方向の略中央に位置する。延出部分385は裏筐体35の筐体側支持片364と当接する。
ベース部材382は、ベース部383における短辺側の端部から裏側に突出する凸部分386を有する。凸部分386は短手方向の略中央の延出部分385の両側に位置する。延出部分385の内面は磁石381と当接する。
ベース部材382として金属材料(例えば鉄材料)をすると、磁石381との間で磁気回路が形成されて、磁力を電源ユニット3の裏面に集中させることができる。
【0077】
(4−2)取付ケース
取付ケース39は裏側が開口する箱状をしている。取付ケース39は矩形状の平板部391と、平板部391の周縁に設けられた側板部392とを有する。
取付ケース39の深さは、
図18に示すように、ベース部材382のベース部383の厚みに相当する。これにより、取付ケース39の開口側端面(裏面)が裏筐体35の開口366の周辺部分に当接する。
【0078】
取付ケース39の長辺側の一方の側板部393には凸部分394が設けられている。凸部分394は裏筐体35の第1筐体側係合部367と係合する。つまり、凸部分394は取付具37の第1取付側係合部394を構成する。なお、凸部分の符号も「394」を利用する。
【0079】
取付ケース39の長辺側の他方の側板部393と平板部391とに跨る部分(角部分)に裏筐体35の第2筐体側係合部368が係合する。つまり、角部分は取付具37の第2取付側係合部を構成する。
【0080】
5.固定具
図20及び
図21を用いて説明する。
固定具5は、照明器具9側に固定される器具側固定部50と、LEDランプ1を固定するランプ側固定部51とを有する。ここでは、器具側固定部50はアダプタ7を介して照明器具9に固定される。
固定具5は器具側固定部50とランプ側固定部51とを一体で有する。つまり、器具側固定部50とランプ側固定部51とは別部材で構成されていない。
【0081】
(1)器具側固定部
器具側固定部50は円筒状をする円筒部分52を有している。ここでの照明器具9は、バルブの直径が小さい、所謂丸形スリム蛍光灯を2重で装着可能な器具である。このため、「C」字状の固定ホルダ93の内周面の曲率は丸型スリム蛍光灯に対応している。
円筒部分52は固定ホルダ93に対して装着可能に構成されている。つまり、円筒部分52の外径が丸形スリム蛍光灯のバルブの外径と略同じに構成されている。円筒部分52の筒軸方向の長さは固定ホルダ93よりも長くなっている。これにより、円筒部分52を固定ホルダ93の取り付けることができる。
【0082】
器具側固定部50は円筒部分52よりも大径の鍔部分53を有している。鍔部分53は円筒部分52の筒軸方向の両端部であって外周面側に設けられている。つまり、鍔部分53は円筒部分52の端部外周面から径方向の外方に張り出すように形成されている。なお、円筒部分52の内径は筒軸方向の一端から他端に亘って一定である。
ここでの鍔部分53は円筒部分52と同心円上に設けられている。これにより、円筒部分52が固定ホルダ93に対して筒軸方向にスライドしても、器具側固定部50が固定ホルダ93から外れるようなことを少なくできる。なお、器具側固定部50は円筒部分52の全周に亘って鍔部分53を有している。
【0083】
(2)ランプ側固定部
ランプ側固定部51は「C」字状の横断面形状を有するC字部分54を有している。C字部分54は、換言すると、溝を筒軸に沿って有する円筒部分である。C字部分54の開口55は器具側固定部50が存在する側と反対側にある。C字部分54の内周面の曲率はLEDランプ1のバルブ体11の外周径に対応している。
C字部分54は、開口55の間隔を大小できる方向、つまり、縮径方向又は拡径方向に弾性変形可能に構成されている。開口55におけるC字部分54の周方向の距離はLEDランプ1のバルブ体11の外径よりも小さい。これにより、C字部分54にLEDランプ1を開口55から挿入することが可能となり、挿入後にLEDランプ1がランプ側固定部51から外れるようなことを少なくできる。
【0084】
ランプ側固定部51はC字部分54の周方向の端部、つまり開口55に面している端部に径方向の外方へ屈曲する屈曲部分56を有する。これにより、LEDランプ1のC字部分54への挿入を容易に行える。
ランプ側固定部51はC字部分54よりも大径の鍔部分57を有している。鍔部分57はC字部分54の筒軸方向の両端であって外周面側に設けられている。つまり、鍔部分57はC字部分54の端部外周面から径方向の外方に張り出すように形成されている。ここでの鍔部分57はC字部分54と同心円状に設けられている。
【0085】
(3)連結部
固定具5は、器具側固定部50とランプ側固定部51とを連結する連結部58を一体で有する。連結部58は、器具側固定部50の鍔部分53と、ランプ側固定部51の鍔部分57とを連結する。連結部58は、器具側固定部50とランプ側固定部51の筒軸が平行な状態で、両者を連結する。
ここでの連結部58は円筒部分52及びC字部分54の筒軸方向に離間して2個ある。これにより、器具側固定部50の円筒部分52が固定ホルダ93内で回転可能となり、LEDランプ1の取付作業性を向上できる。
【0086】
6.アダプタ
図20、
図22及び
図23を用いて説明する。
アダプタ7は、照明器具9のG10q端子94に取り付けられる器具側取付部70と、固定具5の円筒部分52に挿入される固定具挿入部71とを有している。なお、照明器具9は、
図20に示すように、G10q端子に蛍光灯(LEDランプ1)が外れるのを防止するための押さえ部材96を備える。なお、押さえ部材96は例えばC字状をしている。
アダプタ7は器具側取付部70と固定具挿入部71とを一体で有する。つまり、器具側取付部70と固定具挿入部71とは別部材で構成されていない。
【0087】
(1)器具側取付部
器具側取付部70は、G10q端子94に取り付けられる端子取付部と、押さえ部材96により支持される被支持部とを有する。
器具側取付部70は、立方体状のベース部分72と、ベース部分72における裏面からピン状に延伸する延伸部分73と、ベース部分72における表面から円弧状に膨出する膨出部分74とを有する。
延伸部分73はG10q端子94と嵌合する。延伸部分73は複数本、ここでは4本ある。4本の延伸部分73は正方形の裏面の角近傍に位置する。
膨出部分74はC字状の押さえ部材96の内周面の曲率に対応した半径で膨出する。膨出部分74の全体の形状は半円柱状をしている。延伸部分73がG10q端子94に嵌合すると、膨出部分74及びベース部分72が押さえ部材96により支持される。
膨出部分74及びベース部分72は表側から裏側に延伸する凹入部分74aを有している。これによりアダプタ7の軽量化が図られる。凹入部分74aは表側から見たときに、方形状をし、4個形成されている。膨出部分74を表側から見ると、
図23の(b)に示すように、4つの凹入部分74aのため「田」字状をしている。
なお、端子取付部は延伸部分73で構成される。被支持部はベース部分72と膨出部分74とで構成される。
【0088】
(2)固定具挿入部
固定具挿入部71は器具側取付部70から延伸する棒状部分75を有する。棒状部分75は全体として円柱状をしている。棒状部分75の外周径は固定具5の円筒部分52の内径に対応している。
棒状部分75は半円柱状の膨出部分74の中心軸に沿って延伸する。棒状部分75の中心軸は、表側から見たとき、
図23の(b)に示すように膨出部分74の中心軸に対して傾斜している。傾斜方向はLEDランプ1のバルブ体11の中心軸に沿う方向である。
【0089】
棒状部分75の中心軸は、表裏方向と直交する方向からみたとき、
図23の(a)に示すように膨出部分74の中心軸に対して傾斜する。ここでは、棒状部分75の先端に近づくにしたがって表裏方向における延伸部分73が存在する側に近づく。
この傾斜により、アダプタ7を照明器具9のG10q端子94に取り付け、アダプタ7の固定具挿入部71に固定具5の器具側固定部50を挿入した際に、固定ホルダ93と同じ位置に合せることができる。
棒状部分75は延伸方向に間隔を置いて溝部分75aを有する。溝部分75aは延伸部分73の延伸方向と平行な方向に形成されている。溝部分75aは表側から見たときに棒状部分75の中心軸を挟んだ両側に形成されている。これにより、アダプタ7を表側から見たときに、棒状部分75が膨出部分74の中心軸に対して直交する方向に弾性変形可能となる。これにより、環状をするLEDランプ1のバルブ体11の環外径の寸法の異なるLEDランプ1にも適用できる。
棒状部分75を換言すると、矩形板状部分75bと、矩形板状部分75bの長手方向に沿って間隔を置いて設けられた延伸片部分75cとから構成されている。延伸片部分75cは矩形板状部分75bの両面から直交する方向に延伸する。なお、隣接する延伸片部分75cの間の空間が上記溝部分75aとなる。
矩形板状部分75bと一対の延伸片部分75cとが存在する部分の棒状部分75の横断面形状は、固定具5の円筒部分52の内部空間の横断面形状と一致するように、構成されている。ここでの横断面形状は円形状をしている。
延伸片部分75cの外周径は円筒部分52の内周径よりも少し小さく、延伸片部分75cは円筒部分52への挿入方向に対して弾性変形可能に構成されている。
これにより、固定具挿入部71の固定具5の円筒部分52へのスムーズな挿入が可能となる。挿入後の延伸片部分75cは円筒部分52の内周面に接触・近接する程度であり、抜け防止機能を有しつつ、固定具5の円筒部分52に対する位置決めが自由に行える。
【0090】
固定具挿入部71は棒状部分75から延伸する一対の延伸板部分76を有する。一対の延伸板部分76は略平行に延伸する。一対の延伸板部分76は互いに遠近する方向に弾性変形可能である。
固定具挿入部71は延伸板部分76の先端部に突出部分77を有する。突出部分77は、延伸板部分76の延伸方向と直交する方向であって他の延伸板部分76が存在しない側に突出する。突出部分77の突出量は、延伸板部分76の先端から棒状部分75側に向かうにしたがって大きくなる。突出部分77における棒状部分75側の端面は延伸方向と直交する平坦面77aとなっている。
【0091】
突出部分77の平坦面77aとベース部分72との距離は、固定具5の円筒部分52よりも長い。突出部分77の突出先端は、
図23の(b)に示すように、棒状部分よりも外側に位置する。
一対の延伸板部分76が固定具5の円筒部分52内を挿入された際には、一対の延伸板部分76が互いに近づくように弾性変形する。一対の延伸板部分76が固定具5の円筒部分52を通過した際には、一対の延伸板部分76が復元して、突出部分77の平坦面77aが円筒部分52の端面に係合(対向)する。
【0092】
7.LEDランプの照明器具への取付の一例
丸形スリム蛍光灯用の照明器具9にLEDランプ1を取り付ける場合を説明する。
(1)丸形スリム蛍光灯が外された照明器具9に対して、LEDランプ1のバルブ体11に固定具5のC字部分54を固定する。この際、C字部分54は開口55が広がるように弾性変形可能であり、容易にLEDランプ1に固定具5を固定できる。
(2)LEDランプ1付きの固定具5の円筒部分52を照明器具9の固定ホルダ93に固定する。この際、円筒部分52の外径は固定ホルダ93に固定される予定の従来の丸形スリム蛍光灯の外径に対応しており、固定具5の円筒部分52を容易に固定ホルダ93に固定できる。
(3)LEDランプ1付きの固定具5の円筒部分52を照明器具9のG10q端子94にアダプタ7を介して固定する。
まず、G10q端子94にアダプタ7の延伸部分73を嵌合させる。これにより、膨出部分74が押さえ部材96により支持される。
次に、アダプタ7の固定具挿入部71を固定具5の円筒部分52の貫通孔に挿入し、突出部分77を円筒部分52の反挿入側の短部に係合させる。
(4)LEDランプ1への給電は電源ユニット3を利用して行われる。電源ユニット3は裏面の磁石381を利用して照明器具9のベース92に取り付けられている。
電源ユニット3の器具側ケーブル318のコネクタ318aを照明器具9側の接続具97から延出するケーブル98のソケット97aに接続する。これにより、電源ユニット3に照明器具9側から電力が供給される。
【0093】
以上、実施形態を説明したが、この実施形態に限られるものではなく、例えば、以下のような変形例であってもよい。また、実施形態と変形例、変形例同士を組み合わせたものであってよい。
また、実施形態や変形例に記載していていない例や、要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。
【0094】
<変形例>
1.照明器具
(1)対象の蛍光灯
実施形態の照明器具9は環状の蛍光灯(丸形蛍光灯)、特に、管径の小さい丸形スリム蛍光灯を点灯させる器具である。しかしながら、照明器具は、丸形スリム蛍光灯の管径よりも大きな丸形蛍光灯を点灯させる器具であってもよい。この場合、LEDランプ1は照明器具9の固定ホルダ93に直接取り付けられる。
実施形態の照明器具9は丸形蛍光灯用であったが、照明器具は例えば直管蛍光灯用であってもよい。この場合、直管蛍光灯の口金に相当する固定具を直管状のバルブ体の両端に一体で備えるようにLEDランプを構成してもよいし、前記固定具をバルブ体の両端に別体で取り付けできるようにLEDランプや固定具を構成してもよい。
なお、直管状のLEDランプの場合であっても、電源ユニットを別体で設ける方が好ましい。これにより、直管状のLEDランプの広い範囲にLED素子を配置することができ、広い範囲で光を出射するようにできる。また、直管状のLEDランプにおいても軽量化できる。
【0095】
(2)給電端子
実施形態の照明器具9は固定式の給電端子の一例であるG10q端子を備えているが、例えば、ケーブル付きランプソケットを給電端子として備え且つ取付対象が丸形スリム蛍光体であるような照明器具に対してもLEDランプ1を取り付けることができる。このような照明器具9AへのLEDランプ1の取り付けについて
図24を用いて説明する。
【0096】
照明器具9Aはベース92Aに固定ホルダ93Aを備えている。固定ホルダ93Aは、C字状に湾曲するC字状部931Aを先端に有している。ここでは、固定ホルダ93Aは2個のC字状部931Aを有している。
LEDランプ1は固定具5のランプ側固定部51に固定される。固定具5の器具側固定部50は固定ホルダ93AのC字状部931Aに固定される。
固定ホルダ93AにはC字状部931Aが2ヶ所設けられており、丸形スリム蛍光体が照明器具9Aに2本設けられる。しかしながら、1本のLEDランプ1の照度は丸形スリム蛍光体の2本分と略等しいため、ここでは、1本のLEDランプ1が取り付けられることとなる。
【0097】
(3)固定ホルダ
実施形態の照明器具9の固定ホルダ93はC字状をしている。しかしながら、固定ホルダは他の形状をしていてもよい。他の形状としては、「U」字状、「V」字状、
図24に示すようなC字の一端に延伸部分932Aを有するような形状(疑問符のような形状)がある。
【0098】
(4)タイプ
実施形態の照明器具9は所謂シーリングライトであったが、他のタイプであってもよい。他のタイプとしては、ペンダントライト、ベースライト等がある。
【0099】
2.LEDランプ
(1)形状
実施形態のLEDランプ1は丸形蛍光灯の代替として円環状をしている。しかしながら、LEDランプは他の形状、例えば、四角環状等の多角環状であってもよいし、直管状であってもよい。
直管状のLEDランプの場合、直管状のバルブ体内に矩形状の光源モジュールを収容することで実施できる。なお、光源モジュールは、複数個の導電片から構成される搭載体と、当該搭載体に搭載され且つ複数個の導電片を連結する複数のLED素子とから構成される。
【0100】
(2)光源モジュール
(2−1)導電片
実施形態の導電片105は薄肉金属板により構成されている。金属板は、導電性があればよく、特に限定するものではない。しかしながら、LED素子の実装を考慮すると、銅等のはんだ付けが良好な金属材料が好ましい。
実施形態では導電片105として金属板を利用しているが、例えば、絶縁片と、絶縁片の一主面に設けられた導電層とから導電片を構成してもよい。
絶縁片としては、例えば、紙、樹脂板、紙に樹脂を含浸させた複合材料等がある。紙を利用する場合、難燃性を考慮して、例えば、紙にフェノール樹脂を含浸したもの(複合材料)が好ましい。導電層としては、例えば、銅箔等の金属箔、銅メッキ等のメッキ層、蒸着層等がある。なお、LED素子の実装を考慮すると、はんだ付けが良好な銅等からなる導電層が好ましい。
【0101】
(2−2)構造
実施形態では複数個の導電片105はLED素子101を介して電気的に接続されている。しかしながら、複数個の導電片105は絶縁材料等で補助的に連結されてもよい。
実施形態のLED素子101は発光色が白色の一種類であったが、例えば、発光色の異なる2種類のLED素子を別系列で備え、調色できるようにしてもよい。
【0102】
(3)支持部
実施形態の支持部は、バルブ体11とは別部材で支持部材17を利用していたが、例えば、導電片間を導通させないような樹脂ねじ、樹脂ピン等の別部材を利用して、裏バルブのねじ穴に樹脂ねじを螺合させたり、裏バルブの貫通孔に樹脂ピンを挿入した後に挿入部分を溶融して挿入孔より大きくしたりしてもよい。
【0103】
実施形態の支持部は、バルブ体11とは別部材である支持部材17を利用していたが、バルブ体を構成する部材を利用してもよい。例えば、バルブ体を構成する裏バルブを利用して支持部を設けてもよい。
以下、裏バルブが支持部を備える変形例を
図25及び
図26を用いて説明する。
LEDランプ501は、光源モジュール10とバルブ体511とを備える。なお、光源モジュールの構成は、実施形態の光源モジュール10と同じであるため、符号をそのまま使用し、説明は省略する。
バルブ体511は表バルブ512と裏バルブ514とを備える。裏バルブ514は、保持部を有する点で、実施形態と異なる。なお、裏バルブ514は実施形態と同様に熱可塑性樹脂により構成されている。
【0104】
以下、実施形態と異なる構成について説明する。なお、実施形態の符号をそのまま使用する場合は、その符号を用いた部材の構成等は実施形態と同じである。
裏バルブ514は、モジュール配置領域141に支持部515を有している。光源モジュール10を構成する複数個の導電片105は離間しており、支持部515は、隣接する導電片105の隙間から導電片105の表側に延伸する延伸部分515aを有している。ここでの複数個の導電片105(光源モジュール10)は表側から見た形状が円環状をし、その内周側に配され且つ周方向に隣接する内側導電片107間に支持部515が設けられている。
【0105】
延伸部分515aにおける導電片105の表側に位置する先端部分は、モジュール配置領域141に光源モジュール10が配された後に、その延伸部分515aが熱変形により延伸している隙間よりも大きくなっている。この大きくなった部分を拡幅部分515bとする。これにより、光源モジュール10が延伸部分515aの拡幅部分515bにより支持される。なお、拡幅部分は、表側から見たときに、幅の概念がない円形状であっても拡幅部分としている。
延伸部分515aの先端部分は、熱変形可能な温度に加熱されてもよいし、溶融する温度で加熱されてもよい。加熱温度が溶融温度以上では、先端部分が溶融して周辺の導電片105に融着する。この場合も、溶着部分は隙間より大きいことが好ましく、大きい場合には拡幅部分515bとなる。
【0106】
上記変形例では、支持部515は周方向に隣接する内側導電片107間に設けられているが、
図27の(a)に示すように周方向に隣接する外側導電片108間に設けられた支持部515Aを備える裏バルブ514Aであってもよいし、
図27の(b)に示すように、内側導電片107間に設けられた支持部515Baと、外側導電片108間に設けられた支持部515Bbとを備える裏バルブ514Bであってもよい。
つまり、支持部は、隣接する導電片105間の隙間を利用していればよく、支持部を設ける隙間は、内側導電片間、複数の外側導電片間及び内側導電片と外側導電片との間の少なくとも1つの間であればよい。支持部を設ける隙間は、内側導電片間、外側導電片間及び内側導電片と外側導電片の間の隙間の内、2以上の隙間を交互に代わるようにしてもよい。
【0107】
上記変形例(変形例をさらに変形させた、例えば
図27のような例を含める)では、支持部515,515A,515Ba,515Bbは導電片105間に設けられているが、支持部は、例えば導電片105における他の導電片と対向していない部分の外側から延伸して、その先端部分が導電片105上に位置する(導電片105の表面と対向する)ようにしてもよい。その際、先端部分が溶融して導電片105の表面に融着するようにしてもよい。なお、導電片間の隙間と、導電片における他の導電片と対向しない部分の外側との両方に支持部を備えてもよい。
【0108】
上記変形例では、支持部は熱変形により拡幅した拡幅部を有しているが、例えば、導電片間の隙間、導電片の周縁部分に接着剤を滴下して、導電片の表面と裏バルブとを結合してもよい。この場合も、導電片間の隙間から延伸する延伸部分と、導電片の表側で隙間より大きい拡幅部分とを有するし、導電片の周縁の外側から表側に延伸する延伸部分と、導電片の表面に対向(接合)する対向部分とを有する。なお、拡幅部分も導電片の表面に対向するため対向部分ともいえる。
また、支持部は、隙間を通過する際に拡幅部分が弾性変形し、通過後に拡幅部分が復元して導電片の表面上に張り出すように構成されてもよい。
【0109】
上記変形例では、支持部材17を備えていないが、備えてもよい。支持部材17を備えない場合、実施形態のバルブ体11において支持部材17に関連する構成は、有してもよいし、有しなくてもよい。なお、支持部材17に関連する構成としては、内リブ部147a,147b、外リブ部148a,148b、表内リブ部124、表外リブ部125等である。
支持部材17を備えない場合、軽量化、低コスト化、構造の簡素化、光取出効率の向上等を実現できる。
【0110】
上記の変形例では、支持部は、延伸部分と拡幅部分とにより、又は延伸部分と対向部とによりそれぞれ一体(同じ材料)で構成されている。しかしながら、支持部は、延伸部分と別の材料又は延伸部分と別体で、拡幅部分や対向部分を備えてもよい。
例えば、裏バルブから延伸する樹脂ねじを、導電片の貫通孔や導電片間の隙間を挿通させた後に、樹脂ナットを螺合させてもよい。
また、裏バルブから延伸し且つ先端に貫通孔を有する延伸部分を、導電片の貫通孔や導電片間の隙間を挿通させた後に、導電片の表側で延伸部分の先端の貫通孔にピンを圧入してもよい。
【0111】
(4)バルブ結合手段
実施形態における表バルブ12と裏バルブ14との結合は、固定具(ねじ体191)を利用した第1結合手段と、係合構造を利用した第2結合手段の両方を有する。実施形態の第1結合手段は、周方向に間隔をおいて5か所で螺合(固定)していたが、1箇所で螺合してもよいし、複数個所で螺合してもよい。
図25に示すバルブ体511では、給電用の接続部分を覆うカバー18(
図25には現れていない)の内周側の2か所で固定している。
つまり、裏バルブ514は、周方向に間隔を置いた2箇所から内側に突出するは裏突出部516aと、裏突出部516aを表裏方向に貫通する貫通孔516bとを有する第1裏結合部516を備える。表バルブ512も、周方向に間隔を置いて2箇所から内側に突出する表突出部513aと、表突出部513aを表裏方向に延びるねじ穴513bとを有する第1表結合部513を備える。なお、第1結合手段の固定具は、ねじ体191である。
【0112】
3.電源ユニット
(1)構造
実施形態の電源ユニット3はリモコン用の受光素子315を備えているが、例えば、受光素子をLEDランプに備えてもよい。この場合、例えば、受信した信号により点灯・消灯のみを行うスイッチング素子をLEDランプ内に備えることで、電源ユニットをコンパクトにすることができる。
なお、電源ユニット3をLEDランプ1と別体で備えることで、LEDランプ1の構造を簡単にできると共に軽量化も可能となる。
実施形態の電源ユニット3は回路基板310の両面に電子部品311,312を備えている。しかしながら、回路基板の片面にすべての電子部品を備えるようにしてもよい。また、電源ユニットは、点灯用の回路と、リモコンから信号による制御用の回路とを別に備えてもよい。
実施形態の筐体30はポリカーボネイト(PC)等の材料により構成されている。しかしながら、電源回路の安全性を考慮すると、難燃性を有する透光性樹脂(ポリカーボネイト)を利用する方が好ましい。なお、筐体が電子部品や回路基板から充分に離間している場合、通常の透光性樹脂を利用してもよい。
【0113】
(2)取付具
実施形態の取付具37は磁石381を内蔵しているが、例えば、裏筐体を金属材料で構成し、裏筐体と照明器具とを裏筐体の外部で磁石で着脱自在に取り付けるように構成してもよい。
実施形態の取付具37は取付手段として磁石381を利用しているが、磁石以外の取付手段を利用してもよいし、磁石と磁石以外の取付手段とを併用してもよい。磁石以外の取付手段としては、両面テープやマジックテープ(登録商標)、金属線(針金)、ねじ体等がある。
(3)その他
実施形態の電源ユニット3はLEDランプ1と別体で設けられていたが、電源ユニットの回路をLEDランプ内に設けてもよい。
【0114】
4.ケーブル
(1)ランプ側ケーブル
実施形態のランプ側ケーブル317は、LEDランプ1の内側導電片107B,107Cに、電源ユニット3の回路基板310にそれぞれ直接接続されている。
しかしながら、ランプ側ケーブルにコネクタを設け、着脱自在に接続するようにしてもよい。例えば、ランプ側ケーブルにおけるLEDランプ側の端部にコネクタを設けてLEDランプに対して着脱自在としてもよいし、ランプ側ケーブルにおける電源ユニット側の端部にコネクタを設けて電源ユニットに対して着脱自在としてもよいし、ランプ側ケーブルの両端にコネクタを設けてLEDランプと電源ユニットに対して着脱自在としてもよい。なお、コネクタの相手側にはソケットが設けられている。
【0115】
(2)器具側ケーブル
実施形態の器具側ケーブル318は電源ユニット3の回路基板310に直接接続されている。しかしながら、器具側ケーブルにコネクタを設け、電源ユニットに対して着脱自在に接続するようにしてもよい。
実施形態の器具側ケーブル318のコネクタ318aには、引掛刃を備える接続具97にケーブル98を介して接続されたソケット97aが接続されている。しかしながら、コネクタ318aは、別の接続具にケーブルを介して又は直接接続されたソケットと接続されてもよい。別の接続具の例としては、引掛けシーリングに取付けられ且つベースを着脱自在に装着する照明器具のアダプタがある。なお、これらの接続具の場合、既存の照明器具に備えられているソケットを利用できる。また、別の接続具の例として、常夜灯用のソケットに取り付けられるE12口金タイプがある。E12口金タイプの接続具は、既存の照明器具には備えられていない。なお、これらの接続具には商用電源が供給されており、照明器具はLEDランプを取り付ける機能と、電力を供給する機能とを有することになる。
また、器具側ケーブルにおける電源ユニットと反対側の端部に設けられたコネクタは、照明器具を介さずに、直接商用電源に接続されたケーブルに接続されてもよい。器具側ケーブルにおける電源ユニットと反対側の端部にコンセントが設けられ、コンセントが直接商用電源に接続するようにしてもよい。この場合、照明器具はLEDランプを取り付ける機能のみを有することとなる。
【0116】
5.固定具
(1)全体
実施形態の固定具5は器具側固定部50とランプ側固定部51とを一体で有しているが、例えば、器具側固定部とランプ側固定部とを別体で構成してもよい。
実施形態の固定具5は円筒部分52にアダプタ7の固定具挿入部71が挿入可能な構造を有しているが、例えば、円筒部分に固定具挿入部が挿入した状態のものを一体に形成した同一部材として構成してもよい。この場合、器具側固定部は、固定ホルダにも固定可能であり、給電端子にも固定可能となる。
【0117】
(2)器具側固定部
実施形態の器具側固定部50は円筒状をしている。しかしながら、器具側固定部は、照明器具の固定ホルダに固定されればよく、形状・構造を特に限定するものではない。
器具側固定部として、固定ホルダにより外周面が支持される構造の場合、例えば、横断面がC字状をしてもよい。なお、横断面がC字状は筒軸方向に沿って溝を有する円筒状ともいえる。
器具側固定部として、固定ホルダにより外周面が支持される構造の場合、例えば、六角形等の多角筒状をしてもよいし、円柱状や六角形等の多角柱状をしてもよい。なお、アダプタ7の取り付けを考慮すると、器具側固定部は筒状部分を有する方が好ましい。
【0118】
実施形態の器具側固定部50は照明器具9の固定ホルダ93により固定されるように構成されている。しかしながら、器具側固定部は、他部材を利用して、固定ホルダに固定されるようにしてもよい。例えば、固定ホルダにより支持される支持部を有し、支持部が固定ホルダから外れないように、例えばC字の開口を塞ぐベルト等の他部材を備えてもよい。
【0119】
実施形態の器具側固定部50は固定ホルダ93により外周面が支持される構造を有していたが、例えば、固定ホルダ93に引っ掛ける構造の器具側固定部あってもよい。引っ掛る構造(形状)としてはリング状をしたリング部や結束バンド等がある。
【0120】
実施形態の器具側固定部50は円筒部分52の両端部に鍔部分53を全周に亘って又は略全周に亘って有している。しかしながら、鍔部分は、固定具がスライドした際に固定ホルダと鍔部分とが当接すればよく、全周に亘って形成されていなくてもよい。なお、この場合、周方向に間隔を置いて径方向に突出する突出部分となる。
【0121】
(3)ランプ側固定部
実施形態のランプ側固定部51は、照明器具9の固定ホルダ93に似た形状を有している。つまり、ランプ側固定部51はC字部分54を有している。しかしながら、ランプ側固定部は、LEDランプを固定できればよく、その形状、構造は特に限定するものではない。
例えば、ランプ側固定部は、全体として「C」字状をするが、円形状でなく多角形状であってもよいし、LEDランプを受けるように支持するような形状、例えば、横断面形状が「U」字状や「L」字状であってもよい。
また、ランプ側固定部は、「C」字の一端から線状で延伸し、LEDランプのバルブ体の外周を経由して「C」字部分に結束(固定)されるような構造であってもよい。つまり、ランプ側固定部は結束バンドのような形状で構成されてもよい。
【0122】
実施形態のランプ側固定部51はLEDランプ1を固定するように構成されている。しかしながら、ランプ側固定部は、他部材を利用して、LEDランプを固定するようにしてもよい。例えば、LEDランプを支持する支持部を有し、支持部からLEDランプが外れないように、例えばC字の開口を塞ぐベルト等の他部材を備えてもよい。
【0123】
(4)その他
実施形態の固定具5は、丸形スリム蛍光体用の照明器具9に対して、通常の丸形蛍光灯サイズのLEDランプ1を固定するのに利用されている。
しかしながら、通常の丸形の蛍光灯の照明器具に対して、通常の丸形蛍光灯のサイズのLEDランプ1を取り付けてもよい。この場合、照明器具の固定ホルダにLEDランプ1を固定し、固定具5をLEDランプに1に取り付けてもよい。器具側固定部50が照明器具に当接するように固定具5をLEDランプ1に取り付けることで、LEDランプ1を安定した状態で既存の照明器具に取り付けることができる。
【0124】
6.アダプタ
(1)全体
実施形態のアダプタ7は器具側取付部70と固定具挿入部71とを一体で有しているが、例えば器具側取付部と固定具挿入部とを別体で構成してもよい。
【0125】
(2)器具側取付部
実施形態の器具側取付部70は4本の延伸部分73を有している。しかしながら、延伸部分は、例えば、2本又は3本でもよい。延伸部分が複数本あれば、アダプタが照明器具(給電端子)に対して回転するのを規制できる。
器具側取付部70は立方体状のベース部分72と円弧状の膨出部分74とを有している。しかしながら、器具側取付部は、給電端子に取り付け可能であり、取り付けた状態で押さえ部材により当接されるような構造を有していればよく、その形状等は特に限定するものではない。例えば、ベース部分と膨出部分とに相当する部分の形状を、棒状部分の延伸方向からみると、円柱状やC字状としてもよい。但し、照明器具に取り付けられる蛍光灯の口金(受電端子)周辺の形状と一致させる方が、適用性、意匠性は向上する。
実施形態の器具側取付部70は凹入部分74aを4個有しているが、凹入部分は、4個以外であってもよいし、なくても良い。但し、軽量化の観点からは凹入部分がある方が好ましい。また、凹入部分74aに代えて例えば溝部分を有してもよい。
【0126】
(3)固定具挿入部
実施形態の固定具挿入部71は全体形状として円柱状の棒状部分75を有する。固定具挿入部は、固定具の器具側固定部の被挿入部に固定具挿入部を挿入した際に、固定部挿入部と器具側固定部とが当接(押圧)できる形状や構造であればよい。この観点から、棒状部分の形状は、例えば、半円柱状、C字状等であってもよい。なお、固定具をアダプタに対して位置調整することを考慮すると、棒状部分は円形状の横断面形状を有するのが好ましい。
実施形態の棒状部分75の中心軸は膨出部分74の中心軸に対して傾斜している。しかしながら、棒状部分が弾性変形可能であれば傾斜していなくてもよい。
している。
【0127】
実施形態の棒状部分75は溝部分75aを有しているが、例えば、外周面に弾性変形可能な凸部を複数個設けてもよい。
実施形態の棒状部分75は表裏方向の溝部分75aを有しているが、表裏方向と直交する方向の溝部分を有してもよい。溝部分75aは棒状部分75の中心軸の両側に設けられているが、弾性変形させる方向が定まっている場合、溝部分を片側だけに設けてもよい。