(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
トリガを引いてモータへ通電するために接触させる前記接点を筐体の内部に有し、前記スイッチと前記通電停止部と、を共に前記筐体の外部に有する請求項1または請求項2に記載のカラ撃ち防止装置。
【背景技術】
【0002】
いわゆる電動ガンはモータの回転を利用して、シリンダ内のピストンを駆動し、そのピストンの駆動力によって、そのシリンダ内の空気を噴射して弾丸を発射するものであり、トリガは、モータを駆動するための電気スイッチを入れるためのものである。
【0003】
従って、トリガを引き続けている間は、電気スイッチが入りの状態を継続しているためにモータが駆動しつづける。よって、ピストン運動が止まることはなく、弾倉内に弾丸が、無くなった状態であっても、シリンダ内の空気を噴射し続け、いわゆるカラ撃ちを続けるというものである。
【0004】
そこで、本出願人が出願した特開2010−25501号において、電動銃における機械式通電停止装置が開示されている。上記装置は、銃腔後部の装弾部に通じる給弾経路に弾丸がないときには、弾丸を発射させる駆動部の回路を遮断して通電を停止するための装置として、給弾経路に移動可能に配置されかつ装弾部へ弾丸を送るために付勢された玉押し部材と、玉押し部材側の一部と一端部にて係合しその移動と連動するフォロワー部材と、フォロワー部材の動きに伴い通電時の位置から遮断時の位置へ移動可能でありかつ遮断時の位置への移動の過程においてタペット部材と係合し、タペット部材の移動に伴いスイッチをオフにするカットオフ部材と、駆動部のピストンの移動に伴い後退して装弾部に通じる給弾経路の給弾口を開く部分を有しかつその給弾口を閉じる方向への付勢力により上記カットオフ部材を移動させる上記のタペット部材と、カットオフ部材との係合により移動して接点が開き、リセット操作により接点を閉じる上記のスイッチとを備えて構成するというものである。
【0005】
しかしながら、上記電動ガンにおけるシリンダと、ピストンと、それを駆動する歯車等の機関部は所定の筐体に配置されそれらはユニット化されている。それらをメカボックスと称するが、そのユニット化されたメカボックス内に上記装置を組み込む必要がある。
【0006】
また、従来のメカボックスには上記装置を組み込むスペースが無いために、そのメカボックス自体を新規に製造しなければならない。また、新規に製造しようとしても電動ガンの種類によっては、そのメカボックスに上記装置を組み入れるだけのスペースが無い場合があり、すべてのメカボックスに上記機械式通電停止装置を適用することは現実的ではない。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本実施例におけるカラ撃ち防止装置200を有する電動ガン10について説明する。電動ガン10は、後述するトリガ20を引いたときに接触して通電する第1接点21とは別に、後述するメカボックスにおける筐体16の外部にスイッチ201を設け、弾倉部500内の弾丸Gが空になったときに、いわゆるカラ撃ちを防止するために、通電停止部202を配置し、この通電停止部202が、このスイッチ201を切断するというものである(
図1、2参照)。
【0016】
この第1接点21とスイッチ201は、配線Sによって直列に接続されており、これらの第1接点21とスイッチ201のいずれも通電したときに、弾丸Gが発射され、弾丸Gが無くなった場合にこの通電停止部202がスイッチ201の通電を絶つか、引いていたトリガ20を戻すかのいずれか一方または双方により、カラ撃ちを防止することができるというものである(
図1、2参照)。
【0017】
まず、電動ガン10における弾丸Gを発射するための機関部15の構造について説明する。機関部15は、筐体16内に配置されている。また、機関部15は、トリガ20と、第1接点21と、モータ22と、モータギア23とベベルギア24と、ギア25とセクタギア26と、ピストン30と、そのピストン30が有するラック部31と、そのピストン30を−x方向に付勢するスプリング32を有する。ここで、機関部15を有する筐体16をメカボックスということがある。
【0018】
図示しない使用者が、トリガ20を引くと、第1接点21が接し、バッテリー100からの電気がモータ22に流れ、それによってモータ22が回転する。その回転によってそのモータ22の出力軸に配置されたモータギア23が回転し、そのモータギア23とかみ合うベベルギア24が回転し、そのベベルギア24とかみ合うギア25が回転し、そのギア25とかみ合うセクタギア26が回転する。
【0019】
セクタギア26は、ピストン30におけるラック部31とかみ合うことでそのピストン30は、+x方向に移動する。それに伴い、そのピストン30は、スプリング32を圧縮する。
【0020】
セクタギア26は、歯車の歯を一部に有しない無歯部を有しているために、そのセクタギア26における無歯部が、ラック部31と対向する位置に回転すると、そのラック部31と、セクタギア26との係合がはずれ、スプリング32が自然長に回復する力によってシリンダ40内に配置されたピストン30が急速に−x方向に移動し、シリンダ40内の空気を、ノズル33の先端にあらかじめ配置されている弾丸Gに噴射して、その空気でその弾丸Gを発射するというものである。
【0021】
また、この電動ガン10は、実銃において発生する弾丸発射時における反作用によって生じる衝撃を擬似的に再現するためのいわゆるリコイルショックを発生させるためにリコイルショック発生機構50を具備している。よって、これについても説明する。リコイルショック発生機構50は、ピストン30におけるピストン係合部51と、そのピストン係合部51と係合するリコイルウエイト52とを有し、リコイルウエイト52はリコイルスプリング53によって、−x方向に付勢されている。なお、リコイルウエイト52は衝撃を擬似的に再現するために所定の質量を有することが好ましい。
【0022】
上記のとおり、シリンダ40内に配置されたピストン30が急速に−x方向に移動し、シリンダ40内の空気を、ノズル33の先端にあらかじめ配置されている弾丸Gに噴射して、その空気でその弾丸Gを発射する。そのときに、ピストン30におけるピストン係合部51とそのピストン係合部51と係合するリコイルウエイト52が、蓄圧されたリコイルスプリング53が自然長に回復する力によって、ピストン30と同様に急速に−x方向に移動し、そのリコイルウエイト52が先端部54と衝突して衝撃を発生させ、いわゆるリコイルショックを得る。
【0023】
その後再びピストン30が、+x方向に移動するのに伴い、そのピストン30におけるピストン係合部51と係合するリコイルウエイト52も+x方向に移動し、リコイルスプリング53を蓄圧する。
【0024】
その後再び、上記と同様にシリンダ40内に配置されたピストン30が急速に−x方向に移動し、蓄圧されたリコイルスプリング53が自然長に回復する力によって再びリコイルショックを得る。このように、トリガ20を引いたときに、弾丸Gを発射するたびにいわゆるリコイルショックを得る。また、そのリコイルウエイト52に連結されているリコイルバー60を有する。また、電動ガン10はこのリコイルウエイト52と、リコイルバー60とそのリコイルバー60に連結されているリコイルプレート61とを有し、それら、リコイルウエイト52と、リコイルバー60とリコイルプレート61と、をピストン連動部250と称することがある。ピストン連動部250は文字通りピストン30の動きに連動するものであり、弾丸Gの発射に応じて、−x方向及び+x方向に往復運動をするものである。
【0025】
上記のとおり、本実施例における、カラ撃ち防止装置200は、第1接点21と配線Sによって直列に接続されているその第1接点21とは別のスイッチ201を上記のとおりメカボックスにおける筐体16の外部に有し、弾丸Gが撃ち終わり、弾倉部500に弾丸Gがなくなったことを、弾丸検知装置300が検知し、通電停止部202におけるスイッチ切断部270によって、スイッチ201を切断することでモータ22の通電を遮断するというものであり、スイッチ切断部270は、ピストン30の動きによって駆動するピストン連動部250によって切断されるというものである。従って、上記のとおり、トリガ20を引いて、第1接点21が接したままであっても、その第1接点21と直列に接続されているスイッチ201が切断されることで、カラ撃ちが防止できるというものである。
【0026】
そこで、弾倉部500に弾丸Gがなくなったことを検知する弾丸検知装置300について説明する。弾丸検知装置300は弾倉部500に配置されている。ここでまず弾倉部500の構成について説明し、その上で弾丸検知装置300について説明する。
【0027】
弾倉部500は、弾倉本体部501を有し、それは、いわゆる弾丸Gを電動ガン10に供給するマガジンとしての外郭を構成するものである。また、弾丸配置部502は、複数の弾丸Gを配置し、電動ガン10の内部にその弾丸Gを送り込むための通路となるものであって、弾丸Gの幅にその弾丸配置部502の幅が設定されている。弾丸配置部502においては、複数の弾丸Gを開口部503方向(+y方向)へ押し上げるためのマガジンスプリング505と、そのマガジンスプリング505に付勢されたフォロワー部510と、を有する。
【0028】
従って、フォロワー部510は、マガジンスプリング505に付勢された第1フォロワー511と、その第1フォロワー511に付勢された第2フォロワー512と、その第2フォロワー512に付勢された第3フォロワー513と、を有し、上述のとおり弾丸Gは常に開口部503の方向(+y方向)に付勢されている。すなわち、マガジンスプリング505は、フォロワー部510における第1フォロワー511を押圧している。また、第2フォロワー512と、第1フォロワー511とは、いずれかに軸部を有し、他方に軸受け部を有しそれらが嵌合して接続されている。従って、弾丸配置部502が、仮に曲線状であった場合にその曲線状に追従できるように、折り曲げ可能にその第2フォロワー512と、第1フォロワー511と、が接続されている。また、第3フォロワー513は、第2フォロワー512に接することで、その第2フォロワー512によって、押圧されている。
【0029】
なお、マガジンスプリング505の下端部505aは、弾丸配置部502の端部502aに配置され、マガジンスプリング505のスプリング上端部505bは、フォロワー部510における第1フォロワー511に接続されている。また、電動ガン10から弾倉部500を外した際に(図示せず)、弾丸Gの飛び出しを防止するために、弾丸係止部515が配置され、弾丸係止スプリング516によって、+x方向に付勢されている。
【0030】
すなわち、上記構成のこのような弾倉部500に弾丸Gを複数詰め込めると、その複数の弾丸Gによって、マガジンスプリング505が圧縮され、弾丸係止スプリング516によって、+x方向に付勢されている弾丸係止部515によって、複数の弾丸Gの最も上方に配置されている弾丸Gの飛び出しが防止され、それら複数の弾丸Gがその弾倉部500内に配置される。また、弾丸係止部515は、弾倉500を電動ガン10にセットした際に、チャンバー34(
図1参照)によって、その弾丸係止部515が、−x方向に押圧され、その弾丸係止部515と、弾丸Gとの係合が解除される。これにより弾丸Gが、電動ガン10に装填される。なお、
図3、4、5Aにおいて弾丸係止部515は、弾丸Gとの係合が解除された状態である。
【0031】
本実施例において、弾丸検知装置300は弾倉部500に配置され、フォロワー部510における第1フォロワー511に配置されている検知係合部301と、その検知係合部301の上昇を受けて回転する検知回転部310を有する。
【0032】
検知回転部310は、検知被係合部311と、その検知被係合部311とほぼ90度の角度で配置された、検知押し出し部312と、検知軸部313と、その検知押し出し部312と検知軸部313との間に配置された薄板状で三角形状の第1本体部330を有する。検知被係合部311と、検知押し出し部312と、検知軸部313と、第1本体部330と、は一体であり、それらは検知回転部310を構成している。また、検知回転部310は、検知軸部313を軸として揺動するように回転する(
図3参照)。
【0033】
弾倉部500内に配置された弾丸Gがすべて撃ち終わると、弾倉部500内に配置された弾丸Gが無くなり、マガジンスプリング505が、その弾丸配置部502の長さより十分に長い自然長に回復しようとして、フォロワー部510における第1フォロワー511を開口部503方向に押し上げる。
【0034】
それと共に、マガジンスプリング505のスプリング上端部505bに接続されている第1フォロワー511が上昇し、第1フォロワー511に配置されている検知係合部301が、検知回転部310における検知被係合部311を反時計回りに回転させ、その検知被係合部311と一体の検知押し出し部312を反時計回りに回転させ、弾倉部500内から飛び出すように突出させる。このように弾倉部500内に配置された弾丸Gがすべて撃ち出されると、検知押し出し部312を弾倉部500内から突出させることで弾丸Gがカラになったことを検知するものである(
図4参照)。その場合に開口部503から、第3フォロワー513の上端部513aが突出する状態である。本実施例においては、検知押し出し部312を弾倉部500内から飛び出すように突出させようとする位置は、メカボックスにおける筐体16とは弾丸配置部502に対し、反対の位置(−x方向である)である(
図1参照)。すなわち、メカボックスにおける筐体16の位置は、弾丸配置部502に対しトリガ20の方向(+x方向である)に、配置したものである。一方で、弾丸検知装置300における検知押し出し部312は、その筐体16の外部に配置したスイッチ201を切断するために、弾丸の有無を検知しようとするものであるので、その検知押し出し部312は、弾丸配置部502に対し、トリガ20の位置とは反対の位置(−x方向である)に配置されている。
【0035】
なお、弾丸検知装置300の機能を停止させるために、カラ撃ち防止機能停止装置360を有している。これは、検知回転部310における検知被係合部311に配置された第2検知軸部350と、カラ撃ち防止機能停止装置360における機能停止係合部361と係合して、検知回転部310における検知押し出し部312を、弾倉部500の外部にあまり突出させることなく、その弾倉部500内にほぼ留めておくというものである。これにより後述のカラ撃ち防止装置200の機能を停止することができるので、弾丸Gが、その弾丸配置部502から無くなってカラとなった状態であっても、いわゆるカラ撃ちをすることができる。これは、特にリコイルショックを具備する電動ガンの動作確認を、弾丸Gが弾倉部500に充填されていない状態で行うことができるので安全に資するとともに、リコイルショックのみを体験したい使用者にとって好適である。
【0036】
すなわち、
図4の状態からカラ撃ち防止機能停止装置360を−x方向にスライド移動させる。カラ撃ち防止機能停止装置360を−x方向にスライド移動させた状態が
図5A、Bである。この状態において、カラ撃ち防止機能停止装置360における位置係合部365が、弾倉部500における第1溝部551との係合から脱し、第2溝部552と係合する。このときにカラ撃ち防止機能停止装置360における機能停止係合部361が、検知回転部310における検知被係合部311に配置された第2検知軸部350と係合する。上記のとおり、検知回転部310は、カラ撃ち防止機能停止装置360によって、
図5Aのxy平面上において、時計回りに押し下げられ、その検知被係合部311と一体の検知押し出し部312を弾倉本体部501の外部にあまり突出させることなく留まっている状態である。
【0037】
このような状態において、弾丸Gを打ちつくし、弾丸配置部502から弾丸Gがなくなった場合に、上述のとおり、フォロワー部510が上昇し、そのフォロワー部510における第1フォロワー511に配置されている検知係合部301が、検知回転部310における検知被係合部311と係合するものの、その検知回転部310における上記回転(
図5Aにおいては反時計回りの回転)が、カラ撃ち防止機能停止装置360によって阻止され、検知回転部310における検知押し出し部312を、弾倉部500の外部にあまり突出させることなく、その弾倉部500における弾倉本体部501内にほぼ留めておくというものである。この場合において、開口部503から、第3フォロワー513の上端部513aが突出せず、その開口部503内にその上端部513aが留まっている状態である。
【0038】
また、
図5A、Bの状態からカラ撃ち防止機能停止装置360を+x方向にスライド移動させる。カラ撃ち防止機能停止装置360を+x方向にスライド移動させると、カラ撃ち防止機能停止装置360における位置係合部365が、弾倉部500における第2溝部552から外れて第1溝部551と係合する。このときにカラ撃ち防止機能停止装置360における機能停止係合部361が、検知回転部310における検知被係合部311に配置された第2検知軸部350との係合を脱する。このように、カラ撃ち防止機能停止装置360を移動させることで、カラ撃ち防止機能停止装置360における機能停止係合部361が、検知回転部310における検知被係合部311と係脱可能に配置されているのである。また、カラ撃ち防止機能停止装置360は、溝部366を有する。これにより、位置係合部365が復元可能に弾性変形するために、その位置係合部365が第1溝部551および、第2溝部552と係合すること、または、それらから脱するのに好適である(
図4、
図5A、B参照)。
【0039】
なお、
図5Bにおいて、第2検知軸部350は、図面手前側に突出する構成であり、カラ撃ち防止機能停止装置360における位置係合部365が、弾倉部500における第1溝部551と係合したときは、弾丸検知装置300の機能を停止することがなく、第2溝部552と係合したときは、弾丸検知装置300の機能を停止するものである(
図4、5A、B参照)。
【0040】
次に電動ガン10におけるカラ撃ち防止装置200について説明する。カラ撃ち防止装置200は、上記のとおり、筐体16の外部にスイッチ201を設け、弾倉部500の弾丸Gがカラになったときに、いわゆるカラ撃ちを防止するために、後述する通電停止部202が、このスイッチ201の接触を切断するという構成である。従って、上述の検知押し出し部312が突出したことを受けて、通電停止部202を作動させてこのスイッチ201の接触を切断する(通電しないこと)という構成である。
【0041】
通電停止部202は、検知押し出し部312が、弾倉部500から突出した動作を受けるための、検知受け部210と、ピストン30の動きに連動するピストン連動部250と、スイッチ201の接点を引き離すためのスイッチ切断部270とを有するものである(
図6参照)。検知受け部210は、第1検知受け部211と第2検知受け部212とを有し、検知押し出し部312の−x方向に移動する動作を受けるものであり、第1検知受け部211は、検知押し出し部312の−x方向に移動する動作を受けて、−x方向に移動するものである(
図6、7A、B参照)。
【0042】
第2検知受け部212は、回転可能に軸部213によって軸止されている。第2検知受け部212における突起部212aは、検知押し出し部312の先端部312aの押圧を受けた第1検知受け部211の先端部分211aによってさらに押圧される。底面図である
図8A、Bによれば、その第2検知受け部212はxz平面上において、時計回りに回転する。これにより、第2検知受け部212における他端部212bもxz平面上に時計回りに回転することで、その他端部212bが、−x方向から+x方向に往復運動するリコイルプレート61の軌道に突出する。すなわち、ピストン30が−x方向から+x方向に往復運動することで、これと連動するピストン連動部250におけるリコイルプレート61も−x方向から+X方向に往復運動する。また、上記のとおりその他端部212bがその往復運動する軌道に突出する。すなわち、
図8A、Bにおいて第1検知受け部211に押圧されることで、第2検知受け部212は、他端部212bを図面上方にした、いわゆる屹立した状態を呈しており、その他端部212bがリコイルプレート61の往復運動(−x方向と+x方向)する軌道に突出している。
【0043】
図9は、
図8A、Bの状態において電動ガン10の銃口を右方に向けた状態の拡大側面図である。この状態において後述するスイッチ切断部270におけるストッププレート280は、スイッチレバー290と係合していない状態である。
【0044】
その状態において、いまだピストン30は往復運動しているので、
図8A、Bにおいて屹立した状態の第2検知受け部212における他端部212bは、その後
図10A、Bにおいて、ピストン連動部250におけるリコイルプレート61と係合する。上記のとおりそのリコイルプレート61は、−x方向から+x方向に往復運動しているので、第2検知受け部212は、そのリコイルプレート61と係合し、第2検知受け部212における他端部212bは、さらにxz平面上において、時計回りに回転するように作動する。すなわちいまだ通電が切断されていないために、モータ22が回転し、ピストン30が往復運動を続けている状態であるが、そのピストン30の往復運動に追従するピストン連動部250によって、第2検知受け部212における他端部212bが、さらにxz平面上において、時計回りに回転する。なお、バネ214は、第2検知受け部212を反時計回りに付勢している(
図10A、B参照)。
【0045】
これによって、第2検知受け部212における一端部212cもさらにxz平面上において、時計回りに回転する。さらに時計回りに回転した検知受け部210における第2検知受け部212の一端部212cは、スイッチ切断部270と係合してそのスイッチ切断部270を作動させる。また、そのスイッチ切断部270の作動により、そのスイッチ切断部270が、スイッチ201の接触を絶つ、すなわち、スイッチ201を切断するものである(
図8A、
図9、
図10A、B参照)。
【0046】
これをさらに説明すると、まず、スイッチ切断部270は、ラッチ271とストッププレート280と、スイッチレバー290を有するものである。また、ラッチバネ272は、ラッチ271を時計回りに付勢している。このような構成で、第2検知受け部212における一端部212cは、スイッチ切断部270におけるラッチ271と係合し、その一端部212cは、ラッチバネ272の時計回りの付勢力に反して、ラッチ271を反時計回りに回転させる(
図8A、
図9、
図10A、B、
図11参照)。
【0047】
ラッチ271はラッチ凸部271aを有し、そのラッチ凸部271aと係合しているストッププレート280は、ストッププレートバネ281によって、−x方向に付勢されている。よって、ラッチ271を反時計回りに回転させたことで、そのラッチ271におけるラッチ凸部271aとの係合が解かれたストッププレート280は、−x方向に移動する。
図11は、
図10A、Bの状態において、電動ガン10の銃口を右方に向けた状態の側面図である。
図9と
図11とを対比することによって、ストッププレート280は、−x方向に移動していることが理解できる。
【0048】
ストッププレート280が、−x方向に移動することによって、スイッチレバー290におけるスイッチレバー一端部291を押し下げ、スイッチレバー他端部292を、スイッチレバー軸部293を軸にして+y方向に引き上げる。そのときに、スイッチレバー軸部293に取り付けられた凸部294が回転し、スイッチ201における第1接点部201aを持ち上げ、スイッチ201における第2接点部201bとの接触を断つ。これにより、モータ22への通電が阻止され、カラ撃ちを防止することができる(
図11参照)。すなわち、検知受け部210が、スイッチ切断部270を作動させて、そのスイッチ切断部270がスイッチ201を切断するというものである。なお、スイッチレバー290は、スイッチレバー一端部291と、スイッチレバー他端部292とを有しそれらの挟角である頂角が鈍角のほぼ2等辺三角形状を呈している。なお、スイッチレバーバネ290aは、スイッチレバー290を
図11において反時計回りに付勢している。これにより、弾丸Gが弾倉部500内に配置されている状態または、カラ撃ち防止機能停止装置360が機能している場合において、そのスイッチ201における第1接点部201aを押し下げ、スイッチ201における第2接点部201bとの接触を確実なものとしている。
【0049】
このように従来であれば専用の電動ガンにおける機械式通電停止装置を設置したメカボックスを使う必要があったが、カラ撃ち防止装置をいわゆるメカボックスから独立したものとして設置することができるので、電動ガンの外形を問わずスペースのある部分にこの装置を設置することで既存のメカボックスを使用することができる。よって、弾丸Gが撃ち終わって、弾倉内の弾丸Gが、カラになった状態において、使用者がトリガ20を引き続けていたとしても、いわゆるカラ撃ちを防止する効果を奏することができる。なお、弾倉部を有しない電動ガンにおいては、その電動ガンの本体に、弾丸検知装置と同様の構成を有することで、カラ撃ちを防止する効果を奏することができる。
【0050】
なお、この状態のままでは、ストッププレート280と、スイッチレバー290との上記の作用によって、スイッチ201における第1接点部201aを持ち上げ、スイッチ201における第2接点部201bとの接触が断たれた状態である(
図11参照)。従って、スイッチ201における第1接点部201aと、第2接点部201bとを再び接触させるために、ボルト部295を、+x方向に引く。図示しない使用者が、ボルト部295を引いて、一定のストロークを経てそのボルト部295はストッププレート280と係合する。ボルト部295と係合したストッププレート280は、ストッププレートバネ281によって、−x方向に付勢されているために、この付勢力に抗してボルト部295を、+x方向に引くことになる(
図12参照)。
【0051】
図13は、
図12の状態において銃口を左方向に向けた状態の拡大底面図である。なお、あらかじめ弾丸Gを充填した弾倉部500を電動ガン10にセットし、上記のとおりボルト295を+x方向に引くと、ストッププレート280も、+x方向に移動し、再びラッチ271と係合し、ストッププレートバネ281に抗して、その位置にそのストッププレート280は、留まる。スイッチ201における第1接点部201aを押し下げ、スイッチ201における第2接点部201bと接触する(
図12、13参照)。その後トリガ20を引けば、再び弾丸Gを発射することができる。なお、本実施例においては、リコイルショック発生機構50を具備するものであるが、この機構を有しない場合であっても、そのピストン30の往復運動に追従するピストン連動部250を配置するか、ピストン30そのものを、ピストン連動部250として、実施することも可能である。