特許第6934265号(P6934265)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6934265
(24)【登録日】2021年8月25日
(45)【発行日】2021年9月15日
(54)【発明の名称】毛髪用塗布具
(51)【国際特許分類】
   A45D 19/02 20060101AFI20210906BHJP
【FI】
   A45D19/02 B
【請求項の数】9
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2020-138949(P2020-138949)
(22)【出願日】2020年8月19日
【審査請求日】2020年8月22日
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】316000231
【氏名又は名称】株式会社a2Dazzle
(74)【代理人】
【識別番号】100199956
【弁理士】
【氏名又は名称】土屋 一雄
(72)【発明者】
【氏名】山田 忠則
【審査官】 芝井 隆
(56)【参考文献】
【文献】 特開2019−198568(JP,A)
【文献】 韓国公開実用新案第20−2017−0001822(KR,U)
【文献】 登録実用新案第3131825(JP,U)
【文献】 特開平11−018837(JP,A)
【文献】 実開平02−011441(JP,U)
【文献】 米国特許第02648082(US,A)
【文献】 英国特許出願公告第00237077(GB,A)
【文献】 国際公開第2009/013367(WO,A1)
【文献】 米国特許第02273642(US,A)
【文献】 米国特許第05065977(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 19/02
A45D 24/22 − 24/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基台部の一辺側に櫛歯が列設して成る櫛部、これに対向して形成されるヘラ部および基台部の長手方向後部に形成される柄部を有する毛髪用塗布具であって、
前記基台部は、前記一辺側に対向する辺の部分に形成される接合部を有し、
前記接合部には前記基台部の先端側から前記柄部方向に溝が形成され、前記溝は、前記基台部の先端側が開口し、前記基台部の前記柄部側は封止され、前記溝の上部には切片が設けられ、
前記基台部の前記接合部、前記櫛部が設けられる前記一辺側が前記基台部の中央部分より肉厚に形成され、
前記ヘラ部は、可撓性を有し、平面長方形状で下部に長辺方向に切欠き部を有し、前記切欠き部の肉厚は、前記基台部の先端側より前記基台部の前記柄部側の方が薄く構成され、
前記ヘラ部は、前記基台部の先端側から前記接合部に形成された前記溝に前記切欠き部が前記基台部の先端側から離脱可能に嵌入され、前記ヘラ部の前記切欠き部より下部が前記接合部に形成された前記溝の壁に当接し、前記ヘラ部の前記切欠き部が前記接合部の前記切片に係合し、前記接合部の前記柄部側で前記基台部の前記柄部側に係止して前記基台部に固定され、
前記基台部の前記一片側は前記接合部の肉厚と同一の厚さに形成され、前記櫛部、前記へラ部の肉厚は、前記基台部の前記一片側、前記接合部の肉厚以内の厚さで構成され、
前記櫛部の長手方向の長さN1と前記ヘラ部の長辺方向の長さN2との比である前記ヘラ部の長辺方向の長さN2/前記櫛部の長手方向の長さN1が、0.7<N2/N1<1.1の範囲を有する毛髪用塗布具。
【請求項2】
基台部の一辺側に櫛歯が列設して成る櫛部、これに対向して形成されるヘラ部および基台部の長手方向後部に形成される柄部を有する毛髪用塗布具であって、
前記基台部は、前記一辺側に対向する辺の部分に形成される接合部を有し、
前記接合部には前記基台部の先端側から前記柄部方向に溝が形成され、前記溝は、前記基台部の先端側が開口し、前記基台部の前記柄部側は封止され、前記溝の上部には切片が設けられ、
前記基台部の前記接合部、前記櫛部が設けられる前記一辺側が前記基台部の中央部分より肉厚に形成され、
前記ヘラ部は、可撓性を有し、平面長方形状で下部に長辺方向に切欠き部を有し、前記切欠き部の肉厚は、前記基台部の先端側より前記基台部の前記柄部側の方が薄く構成され、
前記ヘラ部は、前記基台部の先端側から前記接合部に形成された前記溝に前記切欠き部が前記基台部の先端側から離脱可能に嵌入され、前記ヘラ部の前記切欠き部より下部が前記接合部に形成された前記溝の壁に当接し、前記ヘラ部の前記切欠き部が前記接合部の前記切片に係合し、前記接合部の前記柄部側で前記基台部の前記柄部側に係止して前記基台部に固定され、
前記基台部の前記一片側は前記接合部の肉厚と同一の厚さに形成され、前記櫛部、前記へラ部の肉厚は、前記基台部の前記一片側、前記接合部の肉厚以内の厚さで構成され、
前記ヘラ部の上部長辺と前記櫛部が設けられる前記基台部の前記一辺との成す角度が15度から25度の範囲を有する毛髪用塗布具。
【請求項3】
前記接合部に形成された前記溝の前記切片間隔が一定な請求項1または請求項2に記載の毛髪用塗布具。
【請求項4】
前記接合部に形成された前記溝の前記切片間隔は、前記基台部の先端側より前記基台部の前記柄部側の方が狭く構成される請求項1または請求項2に記載の毛髪用塗布具。
【請求項5】
前記基台部の前記中央部分で毛髪用塗布具全体の重心より前記柄部側に形成される貫通孔と、前記中央部分から延びて前記貫通孔の一面を覆う係合部とを備える請求項1から請求項4いずれか一項に記載の毛髪用塗布具。
【請求項6】
前記ヘラ部の上部が下部より薄く形成され、前記ヘラ部の短辺側側面がテーパー状である請求項1から請求項5いずれか一項に記載の毛髪用塗布具。
【請求項7】
前記ヘラ部の上部より前記切欠き部に向けて一定の厚さで、切欠き部上部が肉厚に形成される請求項1から請求項5いずれか一項に記載の毛髪用塗布具。
【請求項8】
前記基台部からの櫛高さ長M1と前記ヘラ部のうち前記ヘラ部の前記基台部より露出している部分の短辺方向の長M2との比であるヘラ部短辺長M2/櫛高さ長M1が、1.2<M2/M1<1.8の範囲である請求項1から請求項7いずれか一項記載の毛髪用塗布具。
【請求項9】
前記櫛部の長手方向の長さN1と前記ヘラ部の長辺方向の長さN2との比である前記ヘラ部の長辺方向の長さN2/前記櫛部の長手方向の長さN1が、0.7<N2/N1<1.1の範囲である請求項2記載の毛髪用塗布具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪用薬剤、ヘアカラー剤、トリートメント剤等の薬剤を毛髪に塗布するための毛髪用塗布具に係り、さらに詳しくはヘラ部と櫛部とを基台部両側に対向させヘラ部を基台部より着脱可能とする毛髪用塗布具に関する。
【背景技術】
【0002】
現在市売されている一般的な毛髪用塗布具は、特許文献1、特許文献2のように柄部を有する基台にブラシ部と櫛部とを形成した構造の塗布具である。また、製品ではなく文献としてはブラシの替わりにヘラを用いた特許文献3、特許文献4のような資料も見受けられる。
【0003】
しかしながら、特許文献1、特許文献2のようにこれら一般的なブラシ部を用いた塗布具の場合、各種液剤、薬剤がブラシ部に付着し取れにくく、汚れがめだち衛生上の懸念のほか、付着した薬剤によりブラシ部の柔軟性、しなり、強度等が変化し、理容師、美容師等の施術者にとって作業が行いにくかった。また施術される顧客にとっても毛髪にあたるブラシの押圧感触が塗布時間の経過とともに変化し心地よいものとは言えなかった。
【0004】
ブラシ毛の集合体はどうしても根元が細く、ブラシ毛先端に行くにつれて広がり、塗布量のコントロールがしにくく、経年劣化、薬剤劣化によりブラシの毛が塗布具より1本1本抜け落ちることがあった。また、薬剤保管容器内に抜け落ちたブラシの毛が薬剤に混入し、薬剤保管容器内が見た目にも美しいと言えない虞もあった。さらに、ブラシ毛の洗浄にはブラシを一本一本行うことが要求される場合もあり、手間がかかるし、経年劣化に弱かった。
【0005】
顧客が美容院、理容室に来店し施術を受けるのは、単に髪を切り、清潔にするという衛生上の観点以外に美しさを求め、自己表現を行う場でもある。頭部への施術により安らぎを求め、さらに理容師、美容師等の施術者との触れ合いによる精神的な潤いを求める場でもある。
この施術中に施術器具に各種薬剤が付着している状態では顧客の求める安らぎ、潤いが低減してしまう。また、これら薬剤を施術者が清掃のため手でそり落とす等の行為があると、顧客からは「汚い」、「掻き集めて再使用を図るのでは」等の憶測を呼び、同様に顧客の求める安らぎ、潤いが低減してしまう虞があった。
【0006】
また、従来から特許文献3、特許文献4のようにブラシの替わりにヘラ部を設けて施術するための塗布具が文献に開示されている。
しかし、特許文献3では同じ材質で一体に成型するならば製造が可能としても、異なる材質でヘラ部、基台部を形成することがむずかしく、同じ材質で基台部の強度を保ちつつヘラ部の柔軟性、しなりを持たせることが現実には難しかった。
また、異材質を使用すると製造自体に困難が伴うものであった。
【0007】
さらに、特許文献4に示された塗布具では、櫛部と塗布部の重量バランスおよび塗布部先端と柄部の重量バランスより塗布具の取り回しが難しくなる虞があった。さらに、頭髪の根元部分にヘアカラー薬剤を塗布し、頭部の毛髪を左右に分け、いずれの側の毛髪にもムラなく均一に薬剤を塗布することが塗布部の重厚さより困難となる虞があった。また、塗布部が二重の構造となっているためより液剤をつけて毛髪に施術する際、薬剤のコントロールが難しかった。また、全体として凹凸が多い構造のため、特に、塗布部の洗浄作業が難しくなる虞があった。
【0008】
さらに、従来では施術中に塗布具を一時的に置くことが難しかった。前述の各特許文献に見られるように施術者が塗布具を手に取り、顧客の髪に対し施術を行っているときは良いが、他の器具を取り別の施術を行う場合に、一旦、該塗布具を保管、待機させて置くことが難しかった。また、複数色でカラーリングするときなどは複数の塗布具を必要とするが、使用しない塗布具を薬剤中に浸漬して保管しなくてはならず、いざ使用するとき塗布具上の薬剤コントロールがむずかしかった。
従来では液剤が入っている液剤保管容器に浸しておくか、柄部を起てて鉛筆保管用缶等に立掛けるなど、施術中の保管を顧客から見て優雅かつ美的に行うことが難しかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2005−110870号公報
【特許文献2】特開2004−154426号公報
【特許文献3】実用新案登録3131825号公報
【特許文献4】特開2019−198568号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本開示に係る一実施形態では、塗布具のバランスが的確で施術者の操作性作業性が向上した塗布具の提供が可能となる。また、毛髪への薬剤塗布量を的確にコントロール可能な塗布具の提供にある。また、本開示に係る一実施形態では、洗浄、清掃が容易で衛生的でかつ施術中の一時待機、保管が容易である塗布具の提供にある。
さらに、本開示に係る一実施形態の塗布具を毛髪へ使用することにより顧客に物理的精神的に満足を与えることができる毛髪用塗布具の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために本開示に係る一実施形態は、基台部の一辺側に櫛歯が列設してなる櫛部、これに対向して形成されるヘラ部および基台部の長手方向後部に形成される柄部を有する染毛用塗布具であって、
基台部の前記一辺側に対向する辺の部分に接合部が形成され、
ヘラ部は、平面長方形状に形成され、ヘラ部下部の長辺方向に形成された切欠き部を有し、該切欠き部の肉厚は、前記基台部の先端側より前記基台部の前記柄部側の方が薄く構成され、
前記ヘラ部は、接合部に設けられる溝に前記切欠き部を離脱可能に嵌入して基台部に固定され、
櫛部の長手方向の長さN1とヘラ部の長辺方向の長さN2との比であるヘラ部の長辺方向の長さN2/櫛部4の長手方向の長さN1が、0.7<N2/N1<1.1の範囲とする毛髪用塗布具である。
【0012】
また、本開示に係る他の実施形態では、ヘラ部の上部長辺と櫛部が設けられる基台部の前記一辺との成す角度が15度から25度の範囲を有する毛髪用塗布具
である。
【0013】
さらに、本開示に係る他の実施形態では、前記基台部の前記中央部分で毛髪用塗布具全体の重心より前記柄部側に形成される貫通孔と、前記中央部分から延びて前記貫通孔の一面を覆う係合部とを備える毛髪用塗布具である。
【0014】
さらに、他の実施形態に係る塗布具では、基台部2からの櫛高さ長M1とヘラ部のうち基台部より露出している部分の短辺方向の長M2との比であるヘラ部短辺長M2/櫛高さ長M1が、1.2<M2/M1<1.8の範囲とする毛髪用塗布具である。
【発明の効果】
【0015】
本開示に係る一実施形態の毛髪用塗布具は、離脱可能なヘラ部を有する構造を可能とし、操作性、作業性が向上し、使い勝手に優れ、薬剤除去を容易とし、衛生的なヘアカラー、薬剤を塗布することができる。毛髪への薬剤塗布量を的確にコントロール可能で、施術中の一時保管が行え、使い勝手に優れた塗布具を提供するものである。ヘラ部を取り外し可能とすることにより薬剤除去、洗浄等が容易で衛生的な毛髪用塗布具を提供するものである。
また、ヘラ部の材質を選択できる構造としたので、一体構造に比べ製造をより簡単にすることができ、使用感に優れた塗布具を容易に得られる。
さらに、櫛で毛髪を梳いてから、同様な幅で薬剤を塗布することができ、少ない回数で適量を毛髪に塗布することができる。
【0016】
本開示に係る一実施形態の毛髪用塗布具は、理容・美容施術に際して、顧客が施術中に頭部に痛み等の不快感を感ぜず、短時間に効率よく毛髪に薬剤を塗布することができ、薬剤の無駄な使用やヘラ部の劣化を防ぐことができる。さらに、作業効率の向上から顧客の拘束時間を低減し、ヘアスタイリストの煩雑作業の解消することに寄与し、顧客、理容院、美容院に多大な貢献をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本開示に係る塗布具100の一実施形態の正面図である。
図2図1を紙面裏側ヘラ部前方より見た塗布具100の一実施形態の斜視図である。
図3図2に示した塗布具からヘラ部を離脱した状態を説明する斜視図である。
図4図1を紙面上部から見た塗布具の一実施形態の平面図である。
図5図12をA―A線で切ったA−A線断面図である。
図6図12をB−B線で切ったB−B線断面図である。
図7図12をC−C線で切ったC−C線断面図である。
図8図1に示す一実施態様に係るヘラ部の正面図である。
図9図8に示すヘラ部の左側面図である。
図10図8をD―D線で切ったD−D線断面図である。
図11図1に示す本開示に係る塗布具の一実施形態を薬剤保管容器に一時保管する際の一形態の断面図である。
図12図1に示した塗布具の一実施形態の正面図を用いて各部の機能を説明するための正面図である。
図13図4からヘラ部を取り外した状態で図4をF―F線で切ったF−F線断面図である。
図14図8に示すヘラ部の他の実施形態の左側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下添付図面に基づいて、本開示に係るヘアカラー等の薬剤を塗布するための塗布具の一実施の形態を詳説する。なお、電子出願の図面取り込みの関係上、左に90度回転した等の図もあるが、数字、記号を普通に読める位置に図を置いた状態を基準として方向、位置等を説明している。
【0019】
図1は、本開示に係る薬剤を塗布するための塗布具の第一の実施形態の正面図、図2は、図1を紙面裏側ヘラ部前方より見た塗布具の一実施形態の斜視図、図3は、図2に示した塗布具からヘラ部を離脱した状態を説明する斜視図である。
これらの図において、一の実施形態に係る塗布具100は、基台部2、柄部3、櫛部4を有する用具本体1を備え、基台部2にヘラ部5を離脱可能に嵌入して形成される。
【0020】
基台部2は図1において、台形状に形成され、図1上、左側の上辺、右側の底辺、上側の上脚、下側の下脚を有している。そして、下脚には櫛部4が、底辺には柄部3が一体的に形成されている。
また、基台部2の上脚にはヘラ部5を嵌入する接合部6が形成されている。
基台部2の上脚の柄部3側(図1上、右側)下方に貫通孔7が図1上紙面を手前から奥へ穿られている。 この実施態様では基台部2の中央部分13は、軽量化のため上辺、上脚、下脚のそれぞれの部分よりその肉厚を薄く形成している。
図1では、基台部2の下脚に沿って形成される櫛部の長手方向の長さをN1と、ヘラ部5の基台部2の上脚に沿ったヘラ部の長辺方向の長さN2として表示している。
【0021】
図1図2図3に示すように貫通孔7を覆う係合部8が形成される。この一実施形態では係合部8は正面側ではなく、図2に示すように背面側に形成されている。図3は、図2に示すヘラ部5を基台部2の先端側に引き出し、離脱した状態を示している。また、図12は、図1に示した塗布具100の一実施形態の正面図を用いて各部の機能を説明するための正面図である。
【0022】
図4は、図1を紙面上部から見た塗布具100の平面図にあたり、係合部8は、図上、ひらがな「つ」の字状に貫通孔7の一面(この実施形態では背面側)を覆うように形成されている。 係合部8は、基台部2との間に隙間25を有し、この隙間25は、後述するように薬剤保管容器の開口部分の縁と係合する。図5は、図12をA−A線で切って図12上、左側から見た断面図である。また、図5は、図4をE−E線で切り、図4上左側から見た断面図とも言える。
【0023】
この一実施形態では係合部8の図1図2での上下方向の長さ、横方向の長さは、貫通孔7の図1での上下方向の長さ、横方向の長さと同等に形成されている。この貫通孔7は、用具本体1を樹脂形成する際に型抜きに使用されるもので、円滑な大量生産のために設けられたものである。樹脂成型の際にアンダーカットなどと呼ばれる手法でもある。
【0024】
また、この一実施態様では、貫通孔7は、基台部2の中央部分13で毛髪用塗布具100全体の重心より長手方向で後方つまり柄部3側に形成されている。塗布具100の長手方向の重心より柄部3方向で基台部2に貫通孔7を形成し、この貫通孔7の一面を覆うように基台部2から隙間25をあけて係合部13が形成されている。
【0025】
図6は、図12をB−B線で切って図12上、左側から見た断面図である。また、図7は、図12をC−C線で切って図12上左側から見た断面図である。図6において基台部2上部の上脚に形成される接合部6は、中央部分13より肉厚に形成されており、軽くて強度のある構造となっている。この接合部6には、図6に示す断面図にように溝11が切られ、溝11の両壁12の上部には切片9が形成されている。対向する切片9の間隔は、この一実施形態では一定であり、切片は平行に設けられている。
【0026】
図13は、図4からヘラ部を取り外した状態で図4をF―F線で切ったF−F線断面図である。溝11は、基台部2の上脚に沿って接合部6に形成されており、切片9が壁12より溝11上部の一部を覆うようにヘラ部5の長辺方向に延びている。
【0027】
図8は、一実施形態である図1のヘラ部を基台部2の接合部6より離脱させて図1と同様に正面から描いたヘラ部5の正面図である。この一実施形態に係るヘラ部5は、図8上、横方向が長い長方形状で上部長辺両側に縁取り15が施されている。下部には長方形状の底辺に平行に切欠き部16が長辺方向に形成されている。
【0028】
また、図9の左側面図に示すように図8を図上左側から見た(先端側から見た)ヘラ部の側面は、上部の肉厚が薄く、下部の肉厚が厚い全体としてテーパー状で、全体として切欠き部16の上部の肉厚が薄く、下部の肉厚が厚いテーパー状に構成されている。このテーパー状のためヘラ部のしなりを利用でき、操作性が向上し、毛髪に均一に薬剤を塗布することができる。
【0029】
図10図8をD−D線で切った断面図で、ヘラ部5に形成される切欠き部16の厚さを表すための断面図である。
この切欠き部16は、切欠き部16の柄部4側部分(図10右側)の厚さL1とその反対側である先端側(図10左側)の厚さL2を有している。柄部4側の厚さL1は、先端側の厚さL2より薄く形成され、長さはL1<L2である。これは、ヘラ部5をできるだけ容易に接合部6に嵌入させるためであり、これによりヘラ部5は、基台部2に着脱可能に嵌入されている。
なお、図9にL2の記載表示はないが、図9に示す切欠き部16の厚さ(長さ)は、図9図8を左側から見ているためL2となる。
【0030】
ヘラ部5を接合部6に嵌入させようとするとき、ヘラ部5の下部は溝11内に挿入され、ヘラ部5の切欠き部16は接合部6の切片9と係合し、また、ヘラ部5の切欠き部16より下の部分は接合部6の溝11の壁12と当接する。この一実施形態では、切片9の間隔を一定としているため、ヘラ部5を基台部2に嵌入する際、最初は緩く当接するが、嵌入するにしたがって硬くなる構造となっている。
【0031】
ヘラ部5は、接合部6に設けられる溝11に切欠き部16を離脱可能に嵌入して基台部2に固定される構造のため、棒状の柄の先端にヘラに設けた開口を挿入して固定する構造に比べ、施術者の手の動きを正確にヘラ部に伝えることができ、操作性作業性が向上した塗布具となる。
【0032】
ヘラ部5は、しなやかに弾力性を持った復元性の高い、可撓性の高い材質により形成される。一般的に材質は、ゴムやエラストマで形成され、この一実施形態ではエラストマが使用される。 この材質を使用することを一つの理由として全体の柔軟性が失われず、毛髪に塗布し易いものとなり、ムラなく塗布できるようになる。
【0033】
なお、この一実施形態では基台部、櫛部、柄部が一体に形成されているが、材質は、ポリプロピレンが使用されている。ポリプロピレンは成形にて安価に量産でき、耐薬品性に優れている。ただし、他の材質と接着性が悪く、本一実施形態明では、柔軟性に富むヘラ部を固定させるために接合部を形成し、離脱可能に嵌入させている。
【0034】
ヘラ部は基台部等に比べ薬剤に強い性質が特に必要でゴム製品が材質として適当であり、エラストマ、シリコンゴムなどであってもよく、他にナイロン、ポリエステル等であっても対薬品性が高く、柔軟性に富む物質であれば用いることが可能である。
【0035】
ヘラ部の上部縁に縁取り15を行っているので薬剤を取る際、液だれしやすい形成されている。 これにより、ヘラ部の中央に薬剤が集合しやすくなり、さらに薬剤保管容器の開口部の湾曲している部分とうまく整合し、薬剤をヘラ部に付着する操作性が向上し、液量のコントロールが向上する。
さらに、嵌入可能な構造としているので必要に応じて材質を変えたヘラ部を使用して、しなり、柔軟度、表面への凹凸の付加による塗布量の変更等自由に行うことができる。
【0036】
この実施態様で使用されるヘラ部は、横長7センチメートル、接合部から露出している縦長3センチメートル、接合部内の縦長0.7センチメートルであり、このヘラ部を用いる一実施態様の毛髪用塗布具のヘラ部先端を荷重測定器の測定面に当てて加重をかけて耐圧性を測定する。このとき、加重の値が1000g〜900gを示す状態の圧力がヘラ部の先端に掛かっていてもヘラ部は接合部から外れることはない。
【0037】
また、ヘラ部の材質は、ヘラ部先端に400g〜800gの力を加えると先端から1センチメートルの地点でヘラ部を直角に曲げることができるしなりを有するものが望ましい。
【0038】
次に、図12を用いてヘラ部5の上部長辺と櫛部4が設けられる基台部2の前記一辺との成す角度θについて説明する。この角度θは5度から30度が好ましく、本開示に係る一実施形態の塗布具では、15度から25度の角度を有することが特に好ましい。これにより、ヘラ部を用いて、ヘアリンス用の薬剤保管容器から薬剤をヘラ部に取る際、固定され用具本体と一体形成されている櫛部を倒しながら、施術者の手首を容易に反転回動させてヘラ部に薬剤を取るためである。この角度の構造により容易に適量の薬剤をヘラ部に付着し取ることができる。
【0039】
ヘラ部5の上部長辺と櫛部4が設けられる基台部2の前記一辺との成す角度θをこのように形成するので、反転が容易となる。また、施術者が毛髪の一部を保持したまま、ヘラ部全体を使用して塗布が容易にできる。さらに、この角度を有することにより、ヘラ部を薬剤保管容器に浸したとき、ヘラ部を下として容器内に入れるため、一般的には柄部が容器より外に延びることとなり、薬剤をヘラ部に取りながらの作業が容易となる。
【0040】
さらに、図12に示すようにこの一実施態様では、基台部2からの櫛高さ長M1、ヘラ部の基台部より露出している部分の短辺方向の長M2の比を2:3としている。つまり、この実施形態では、M2/M1(M2÷M1)を1.5として実施しているが、1.2<M2/M1<1.8の範囲であれば施術者が櫛部からヘラ部に反転させた際、施術者の手首の動きが軽やかで反転回動が楽になり、ヘラ部の薬剤を適量毛髪に塗布することができる。そして、ヘラ部に取り得た薬剤を的確に毛髪に塗布することができ、作業性が向上する。
【0041】
また、一般に、毛髪に薬剤を塗布する際、顔の両目間の中心より髪の毛を二つに分け、その内一つの部分を耳前と耳後ろに分ける。全体として4つのパートに分けて一つずつ作業を行っていく。このとき一つのパートに対して櫛を用いて毛髪を梳いてから反転する際、この比率に構成しているため反転が容易となる。また、施術者が毛髪の一部を保持したまま、ヘラ部全体を使用して塗布が容易にできる。
【0042】
また、この一実施態様ではさらに図1に示す櫛部4の長手方向の長さN1とヘラ部5の長辺方向の長さN2の比を、ほぼ一致させている。
そして、該比を0.7<N2/N1<1.1とすることにより、施術者が一つのパートに対して櫛を用いて毛髪を梳いてから櫛部を反転させてヘラ部に薬剤を塗布する際、梳いた櫛部の横方向の長さ(長手方向の長さ)と同様な長さでヘラ部の長辺側の長さが構成されているので、ヘラ部を十分に使用して薬剤塗布を行うことができる。
【0043】
従来では、ブラシは櫛横方向幅よりも短く、しかも先端が開いた状態であり施術者が複数回同一毛髪部分に施術しなくてはならなかったが、少ない回数で適量を塗布することができる。また、施術者が毛髪の一部を保持したまま、ヘラ部全体を使用して塗布が容易にできる。櫛で梳いて同じ幅で塗布することができる
【0044】
さらに、従来、ブラシは、それぞれが分離しておりブラシの先端はいわば点の集合で、薬剤がうまく取れず、刷毛内に溜まり易く、塗布量のコントロールを行いにくく、ときには顧客の顔側にはみ出ることもあった。しかし、この一実施形態ではヘラ部が面で薬剤を取ることができ、これらを解消することはもちろん、ヘラ部の平面で毛髪を叩きながら薬剤を塗布し、浸透率を上げ、綺麗に薬剤を発光させる技法を取ることもできる。
【0045】
図11は、一実施態様に係る塗布具100を薬剤に保管する保温カップに係合させている状況を表す概略断面図である。一実施態様に係る塗布具100を保温カップに係合させて、一時保管している例である。保温カップ(例えば意匠登録第1565302号)は、上部カップ21と下部カップ22で構成され、下部カップ22に入れた保温用液体によって上部カップ21内の髪染め用の液剤等の薬剤を溶かしているものである。この塗布具100の係合部8の隙間25を上部カップ21の縁部に挿入して、縁部と係合部8を係合させて塗布具100を一時待機、保持、保管しているものである。
【0046】
例えば、顧客の意向によって複数色で毛髪を塗布する場合に、色によって複数の塗布具100を使い分ける必要があり、使用していない塗布具100を待機させるのに有用である。
また、準備の際、塗布中に一旦休止する等が生じた際に塗布具100を衛生的に保管することが可能となる。
【0047】
これにより薬剤保存容器縁に係合部を係合して保管できるので、薬剤に長い時間浸して使用することがなくなるため劣化を防ぐことができる。
【0048】
本開示に係る一実施形態の毛髪用塗布具は、ヘラ部を有する構造を可能とし、施術中の一時保管が行え、操作性が向上し、毛髪への薬剤塗布量を的確にコントロールすることができ、使い勝手に優れ、薬剤除去を容易とし、衛生的なヘアカラー、薬剤を塗布することができる。
また、ヘラ部の材質を選択できる構造としたので、一体構造に比べ製造をより簡単にでき、使用感に優れた塗布具を容易に得られる。
【0049】
以上のように、
本開示に係る一実施形態は、基台部の一辺側に櫛歯が列設してなる櫛部、これに対向して形成されるヘラ部および基台部の長手方向後部に形成される柄部を有する染毛用塗布具であって、ヘラ部は、平面長方形状に形成され、ヘラ部下部の長辺方向に形成された切欠き部を有し、該切欠き部の肉厚は、前記基台部の先端側より前記基台部の前記柄部側の方が薄く構成され、
前記ヘラ部は、基台部の前記一辺側に対向する辺の部分に形成される接合部に設けられる溝に前記ヘラ部の前記切欠き部を離脱可能に嵌入して基台部に固定され、櫛部4の長手方向の長さN1とヘラ部5の長辺方向の長さN2との比であるヘラ部5の長辺方向の長さN2/櫛部4の長手方向の長さN1が、0.7<N2/N1<1.1の範囲である毛髪用塗布具である。
【0050】
これにより、施術者が一つのパートに対して櫛を用いて毛髪を梳いてから反転させて薬剤を塗布する際、梳いた櫛部の横方向の長さ(長手方向の長さ)と同様な長でヘラ部の長辺側の長さを十分に使用して薬剤塗布を行うことができ、少ない回数で薬剤の適量を塗布することができる。また、施術者が毛髪の一部を保持したまま、ヘラ部全体を使用して塗布が容易にできる。
【0051】
また、他の一実施形態では、
前記ヘラ部の長辺方向と前記基台部の前記先端側から柄部方向とが成す角度が15度から25度である染毛用塗布具である。
【0052】
これにより櫛部からヘラ部へまたはその逆方向への反転が容易となり、施術者が毛髪の一部を保持したまま、ヘラ部全体を使用して塗布が容易にできる。
さらに、この角度により、ヘラ部を薬剤保管容器に浸したとき、ヘラ部を下として容器内に入れるため、一般的には柄部が容器より外に延びることとなり、薬剤をヘラ部に適量取りながらの作業が容易となり、使い勝手に優れ、操作性が向上した塗布具を提供となる。
【0053】
また、他の一実施形態では、
前記基台部の接合部、櫛部を有する一辺側が前記基台部の中央部分より肉厚な毛髪用塗布具なので、軽くて操作性に優れ、強度を有する毛髪用塗布具の提供となる。
【0054】
また、他の一実施形態では、
毛髪用塗布具全体の重心より前記柄部側で前記中央部分に形成される貫通孔と、中央部分から延びて前記貫通孔の一面を覆う係合部とを備える毛髪用塗布具なので、施術中に他の器具を取り別の施術を行う場合に、一旦、該塗布具を保管、待機させることが容易となり、操作性が向上し、薬剤除去、洗浄等が容易に行え、衛生的な毛髪用塗布具を提供するものである。
【0055】
さらに、他の一実施形態では、前記ヘラ部の上部が下部より薄く形成され、ヘラ部の短辺側側面がテーパー状である毛髪用塗布具なのでヘラ部を接合部に嵌入しやすく、薬剤量のコントロールが正確な塗布具の提供となる。
【0056】
また、他の実施形態では、基台部2からの櫛高さ長M1とヘラ部のうちヘラ部の基台部より露出している部分の短辺方向の長M2との比であるヘラ部短辺長M2/櫛高さ長M1が、1.2<M2/M1<1.8の範囲である毛髪用塗布具なので、ヘラ部と櫛部の反転交換が楽になり、操作性が向上し、使い勝手に優れ、薬剤除去を容易とし、衛生的にヘアカラー、薬剤を塗布することができる。さらに、作業効率の向上から顧客の拘束時間を低減することができる。
【0057】
なお、柄部は一実施態様では基台部に一体に製造したがこれは基台部に嵌め込むような構造としてもよい。本発明の一実施形態では基台部2の長手方向後半に柄部4を一体的に備えているが、一体的に構成されていても、あるいは分解可能に構成されていても、いずれでもあってもかまわない。
また、図4で係合部8を図上、ひらがな「つ」の字状に形成しているが、これは欧文字「L」の字状であっても良いことはもちろんである。
【0058】
なお、基台部2は、プラスチック樹脂する例を示したが、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリカーボンなどであってももちろんよく、また、なにもプラスチック樹脂に限らず、軽くて成型が容易な金属であってもよい。
さらに、一実施形態では係合部8は正面側ではなく、図2に示すように背面側に形成されているが、これは正面側であっても良い。
【0059】
図3図13に示すように溝11に形成される接合部の長手方向に延びる切片9の間隔は、一実施態様では、切片の間隔を一定つまり平行として同じ間隔としている。
しかし、図10に示すようにヘラ部の切欠き部16は、長手方向にテーパー状で柄部側に向けて狭くなる構造となっており、これに合わせて、切片の間隔を長手方向にテーパー状で柄部側に向けて狭くなる構造としてもよい。この場合、ヘラ部は嵌入の際に特別、引っかかりなく接合部に嵌入することができる。
【0060】
さらに、切片間隔を一定にしてヘラ部の切欠き部の厚さも一定とすることによっても実施しすることもできる。
【0061】
本開示による一実施態様において、図9に示すようにヘラ部の短辺側側面が先端部の薄いテーパー状、つまり、ヘラ部の上部が下部より薄く形成され、ヘラ部の短辺側側面がテーパー状としているが、これはテーパー状に限られるものではなく、例えば、図14に示すようにヘラ部15の先端部より切欠き部近くまで一定の薄い厚さで構成し、切欠き部近くでヘラ部15の底部と同じ厚さを構成する構造としてもよい。つまり、ヘラ部の上部より切欠き部に向けて一定の厚さで、切欠き部上部が肉厚に形成されてもよい。
【0062】
さらに、ヘラ部の先端部より切欠き部近くまで図9より薄いテーパー状に構成し、切欠き部近くでヘラ部15の底部と同じ厚さとする構成する構造としてもよい。
さらに、図9図14とはヘラ部の上部の厚さが図面上異なるが図14のヘラ部上部の厚さでヘラ部の切欠き部上の厚さを図9の構成としてもよい。
要は、しなりを有する構造、とりわけ、ヘラ部先端に400g〜800gの力を加えるとヘラ部の先端から下方に1センチメートルの地点でヘラ部が直角に曲がるようなしなりを有することができればよい。
【0063】
また、以上の実施の形態に示した構成は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらは、本発明の構成の一例であり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略して構成してもよいことは言うまでもない。
また、同一番号を付した部分は必ずしも同一部品、物とは限られず、いわゆる変形例、他の実施形態をさす場合もある。
【0064】
すなわち、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。つまり、上記のように本開示の一実施形態について詳細に説明したが、本開示の新規事項及び効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能である。従って、このような変形例は、全て特許請求の範囲に含まれるものとする。
【0065】
例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また、電子出願の図面取り込みの関係上、左に90度回転した等の図もあるが、数字、記号を普通に読める位置に図を置いた状態を基準として方向、位置等を説明している。つまり、図上の説明で左右上下、裏表等の表現は数字、記号を普通に読める位置を標準として表現している。さらに、基台部、係合体、接合部の構成、動作も本開示の一実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0066】
各種液剤を塗布するまたは毛髪に対して薬剤を塗布するための塗布具を製造する産業はもちろん、特に美容、理容、化粧品産業界で利用することが可能である。
【符号の説明】
【0067】
1…用具本体
2…基台部
3…柄部
4… 櫛部
5…ヘラ部
6…接合部
7…貫通孔
8…係合部
9…切片
11…溝
12…壁
13…中央部分
15…縁取り
16…切欠き部
21…上部カップ
22…下部カップ
25…隙間
100…塗布具
【要約】      (修正有)
【課題】バランスが的確で薬剤塗布量コントロール正確となり、操作性作業性が向上し、洗浄、清掃が容易で衛生的でかつ施術中の一時待機保管が可能となる毛髪用塗布具を提供する。
【解決手段】基台部2の一辺側に櫛歯が列設してなる櫛部4、これに対向して形成されるヘラ部5および基台部2の長手方向後部に形成される柄部3を有する染毛用塗布具100であって、基台部2の前記一辺側に対向する辺の部分に接合部6が形成され、ヘラ部5は、平面長方形状に形成され、ヘラ部5下部の長辺方向に形成された切欠き部を有し、該切欠き部の肉厚は、前記基台部2の先端側より前記基台部2の前記柄部3側の方が薄く構成され、前記ヘラ部5は、接合部6に設けられる溝に前記切欠き部を離脱可能に嵌入して基台部2に固定され、ヘラ部5の長辺方向の長さN2/櫛部4の長手方向の長さN1が、0.7<N2/N1<1.1の範囲を有する毛髪用塗布具100。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14