特許第6934341号(P6934341)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6934341
(24)【登録日】2021年8月25日
(45)【発行日】2021年9月15日
(54)【発明の名称】加熱調理器
(51)【国際特許分類】
   F24C 7/04 20210101AFI20210906BHJP
   F24C 3/12 20060101ALI20210906BHJP
   F24C 15/02 20060101ALI20210906BHJP
【FI】
   F24C7/04 301Z
   F24C3/12 A
   F24C15/02 A
【請求項の数】5
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2017-137039(P2017-137039)
(22)【出願日】2017年7月13日
(65)【公開番号】特開2019-20014(P2019-20014A)
(43)【公開日】2019年2月7日
【審査請求日】2020年5月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111257
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 栄二
(74)【代理人】
【識別番号】100110504
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 智裕
(72)【発明者】
【氏名】大堀 弘
(72)【発明者】
【氏名】宮川 友成
(72)【発明者】
【氏名】稲熊 富世
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 貴士
【審査官】 比嘉 貴大
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−220775(JP,A)
【文献】 特開昭63−281376(JP,A)
【文献】 特開2013−064589(JP,A)
【文献】 特開2003−214628(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24C 7/04
F24C 3/12
F24C 15/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被加熱物の出入口を有する加熱庫と、前記出入口を閉塞する扉と、加熱庫内を加熱する加熱手段と、扉の開閉状態を検出する開閉検出手段と、開閉検出手段によって扉が開状態であると検出された場合に、加熱手段の加熱動作を制限する加熱制御手段とを備えた加熱調理器であって、
加熱調理器の特定の状態変化を検出する監視手段と、
開閉検出手段によって扉が閉状態であると検出された状態で、監視手段が加熱調理器の所定以上の状態変化を検出した場合に、開閉検出手段による扉の開検出不良と判定する検出不良判定手段と
本体外部の空気を導入する給気手段とを備え、
監視手段は、給気手段によって導入された空気の温度を検出する給気温度検出手段であり、
前記給気手段及び前記給気温度検出手段が加熱庫の上方に設けられた空間内に収容され、当該空間内に外部空気を導入するための空気取込口が加熱庫における被加熱物の出入口の上方位置に開設されており、
検出不良判定手段は、開閉検出手段によって扉が閉状態であると検出された状態で、給気温度検出手段の検出温度が所定時間に所定以上の上昇変化を示した場合に、扉が開かれた状態を検出していない開閉検出手段による扉の開検出不良と判定する、加熱調理器。
【請求項2】
被加熱物の出入口を有する加熱庫と、前記出入口を閉塞する扉と、加熱庫内を加熱する加熱手段と、扉の開閉状態を検出する開閉検出手段と、開閉検出手段によって扉が開状態であると検出された場合に、加熱手段の加熱動作を制限する加熱制御手段とを備えた加熱調理器であって、
加熱調理器の特定の状態変化を検出する監視手段と、
開閉検出手段によって扉が閉状態であると検出された状態で、監視手段が加熱調理器の所定以上の状態変化を検出した場合に、開閉検出手段による扉の開検出不良と判定する検出不良判定手段とを備え、
監視手段は、加熱庫内の温度を検出する庫内温度検出手段であり、
検出不良判定手段は、開閉検出手段によって扉が閉状態であると検出された状態で、庫内温度検出手段の検出温度が所定以上の降下変化を示した場合に、開閉検出手段による扉の開検出不良と判定する、加熱調理器。
【請求項3】
被加熱物の出入口を有する加熱庫と、前記出入口を閉塞する扉と、加熱庫内を加熱する加熱手段と、扉の開閉状態を検出する開閉検出手段と、開閉検出手段によって扉が開状態であると検出された場合に、加熱手段の加熱動作を制限する加熱制御手段とを備えた加熱調理器であって、
加熱調理器の特定の状態変化を検出する監視手段と、
開閉検出手段によって扉が閉状態であると検出された状態で、監視手段が加熱調理器の所定以上の状態変化を検出した場合に、開閉検出手段による扉の開検出不良と判定する検出不良判定手段とを備え、
監視手段は、加熱庫内に収容された被加熱物の重量を検出する重量検出手段であり、
検出不良判定手段は、開閉検出手段によって扉が閉状態であると検出された状態で、重量検出手段の検出値が所定時間に所定以上の変化を示した場合に、開閉検出手段による扉の開検出不良と判定する、加熱調理器。
【請求項4】
被加熱物の出入口を有する加熱庫と、前記出入口を閉塞する扉と、加熱庫内を加熱する加熱手段と、扉の開閉状態を検出する開閉検出手段と、開閉検出手段によって扉が開状態であると検出された場合に、加熱手段の加熱動作を制限する加熱制御手段とを備えた加熱調理器であって、
加熱調理器の特定の状態変化を検出する監視手段と、
開閉検出手段によって扉が閉状態であると検出された状態で、監視手段が加熱調理器の所定以上の状態変化を検出した場合に、開閉検出手段による扉の開検出不良と判定する検出不良判定手段とを備え、
監視手段は、加熱庫内の湿度を検出する湿度検出手段であり、
検出不良判定手段は、開閉検出手段によって扉が閉状態であると検出された状態で、湿度検出手段の検出湿度が所定時間に所定以上の降下変化を示した場合に、開閉検出手段による扉の開検出不良と判定する、加熱調理器。
【請求項5】
請求項1からの何れか一項に記載の加熱調理器において、
加熱制御手段は、検出不良判定手段によって前記開検出不良と判定された場合に、加熱手段の加熱動作を禁止させる、加熱調理器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱調理器、特に、加熱庫の扉が開かれた際に加熱手段の動作を制限する機能を備えた加熱調理器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、加熱手段で生成された熱気を加熱庫内に供給し、加熱庫内の食材や調理容器等の被加熱物を加熱するガスオーブンなどの加熱調理器において、加熱庫の扉の開閉に連動してオンオフする開閉スイッチを有し、加熱運転中に扉が開かれて開閉スイッチがオフになった場合に、加熱手段の動作を制限する機能を備えたものが知られている(例えば、特許文献1および2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−64589号公報
【特許文献2】特開2016−52390号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の加熱調理器では、開閉スイッチが故障や固着によってオフの状態にならなくなった場合、即ち、扉が開かれたことを適切に検出できなくなった場合、加熱運転中に扉が開かれても加熱手段の動作制限機能が働かず、被加熱物出入口から本体外部に加熱庫内の高温の熱気が流出し続けてしまう。これにより、使用者に対して顕著な不快感を与える虞があった。また、被加熱物出入口の周縁部に操作スイッチや表示パネルなどの電装部品が設けられたものでは、それら電装部品や制御基板が長時間熱気に晒されて変形や故障を招く虞もある。
【0005】
特許文献1に記載の加熱調理器のように開閉スイッチを複数設けたものとすれば、一つの開閉スイッチに異常が生じても、他の開閉スイッチにより扉の開閉を検出することができるが、その分、部品点数が増えるし、どの開閉スイッチのオンオフ状態が正確に扉の開閉を検出したものであるのかを見分けるための構成も必要となる。よって、加熱調理器全体の構造が複雑になる。
【0006】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、加熱庫の扉が開かれた場合に加熱手段の動作を制限する機能を備えた加熱調理器において、比較的簡素な構成で扉の開検出不良に起因する不具合の防止を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、被加熱物の出入口を有する加熱庫と、前記出入口を閉塞する扉と、加熱庫内を加熱する加熱手段と、扉の開閉状態を検出する開閉検出手段と、開閉検出手段によって扉が開状態であると検出された場合に、加熱手段の加熱動作を制限する加熱制御手段とを備えた加熱調理器であって、加熱調理器の特定の状態変化を検出する監視手段と、開閉検出手段によって扉が閉状態であると検出された状態で、監視手段が加熱調理器の所定以上の状態変化を検出した場合に、開閉検出手段による扉の開検出不良と判定する検出不良判定手段と、本体外部の空気を導入する給気手段とを備え、監視手段は、給気手段によって導入された空気の温度を検出する給気温度検出手段であり、前記給気手段及び前記給気温度検出手段が加熱庫の上方に設けられた空間内に収容され、当該空間内に外部空気を導入するための空気取込口が加熱庫における被加熱物の出入口の上方位置に開設されており、検出不良判定手段は、開閉検出手段によって扉が閉状態であると検出された状態で、給気温度検出手段の検出温度が所定時間に所定以上の上昇変化を示した場合に、扉が開かれた状態を検出していない開閉検出手段による扉の開検出不良と判定するものである。
【0008】
このものでは、開閉検出手段によって扉が閉じられた状態であると検出されているにもかかわらず、監視手段によって加熱調理器の所定以上の状態変化が検出された場合は、扉が開かれた状態であることを開閉検出手段が正確に検出していない状態、即ち、開閉検出手段による扉の開検出不良と判定するから、複数の開閉検出手段を設ける必要がないし、上記開検出不良を確実に検出することもできる。
【0010】
このものでは、加熱動作中に扉が開かれて、加熱庫内の熱気が被加熱物の出入口から本体外部に流出すると、上記熱気は、給気手段によって空気取込口から給気温度検出手段を収容する加熱庫の上方の空間内に取り込まれる。従って、開閉検出手段によって扉が閉じられた状態であると検出されているにもかかわらず、給気温度検出手段の検出温度が所定時間に所定以上の上昇変化を示した場合は、開閉検出手段による扉の開検出不良と判定する。これにより、開閉検出手段を複数設ける必要がないし、既設の監視手段を用いて開検出不良を検出することも可能である。
【0011】
本発明は、別の形態として、被加熱物の出入口を有する加熱庫と、前記出入口を閉塞する扉と、加熱庫内を加熱する加熱手段と、扉の開閉状態を検出する開閉検出手段と、開閉検出手段によって扉が開状態であると検出された場合に、加熱手段の加熱動作を制限する加熱制御手段とを備えた加熱調理器であって、加熱調理器の特定の状態変化を検出する監視手段と、開閉検出手段によって扉が閉状態であると検出された状態で、監視手段が加熱調理器の所定以上の状態変化を検出した場合に、開閉検出手段による扉の開検出不良と判定する検出不良判定手段とを備え、監視手段は、加熱庫内の温度を検出する庫内温度検出手段であり、検出不良判定手段は、開閉検出手段によって扉が閉状態であると検出された状態で、庫内温度検出手段の検出温度が所定以上の降下変化を示した場合に、開閉検出手段による扉の開検出不良と判定するものとすることができる。
【0012】
加熱動作中に扉が開かれると、加熱庫内の熱気が被加熱物の出入口から本体外部に流出すると共に、本体外部の空気が加熱庫内に流入し、加熱庫内の温度を降下させる。従って、開閉検出手段によって扉が閉じられた状態であると検出されているにもかかわらず、庫内温度検出手段の検出温度が所定以上の降下変化を示した場合は、開閉検出手段による扉の開検出不良と判定する。これにより、開閉検出手段を複数設ける必要がないし、既設の監視手段を用いて開検出不良を検出することも可能である。
【0013】
また、本発明は、別の形態として、被加熱物の出入口を有する加熱庫と、前記出入口を閉塞する扉と、加熱庫内を加熱する加熱手段と、扉の開閉状態を検出する開閉検出手段と、開閉検出手段によって扉が開状態であると検出された場合に、加熱手段の加熱動作を制限する加熱制御手段とを備えた加熱調理器であって、加熱調理器の特定の状態変化を検出する監視手段と、開閉検出手段によって扉が閉状態であると検出された状態で、監視手段が加熱調理器の所定以上の状態変化を検出した場合に、開閉検出手段による扉の開検出不良と判定する検出不良判定手段とを備え、監視手段は、加熱庫内に収容された被加熱物の重量を検出する重量検出手段であり、検出不良判定手段は、開閉検出手段によって扉が閉状態であると検出された状態で、重量検出手段の検出値が所定時間に所定以上の変化を示した場合に、開閉検出手段による扉の開検出不良と判定するものとすることができる。
【0014】
このものでは、開閉検出手段によって扉が閉じられた状態であると検出されているにもかかわらず、重量検出手段の検出値が所定時間に所定以上の変化を示した場合は、扉が開かれて、加熱庫内から被加熱物が取り出された、或いは、加熱庫内に被加熱物が収容された状態であるとして、開閉検出手段による扉の開検出不良と判定する。これにより、開閉検出手段を複数設ける必要がないし、既設の監視手段を用いて開検出不良を検出することも可能である。
【0015】
さらに、本発明は、別の形態として、被加熱物の出入口を有する加熱庫と、前記出入口を閉塞する扉と、加熱庫内を加熱する加熱手段と、扉の開閉状態を検出する開閉検出手段と、開閉検出手段によって扉が開状態であると検出された場合に、加熱手段の加熱動作を制限する加熱制御手段とを備えた加熱調理器であって、加熱調理器の特定の状態変化を検出する監視手段と、開閉検出手段によって扉が閉状態であると検出された状態で、監視手段が加熱調理器の所定以上の状態変化を検出した場合に、開閉検出手段による扉の開検出不良と判定する検出不良判定手段とを備え、監視手段は、加熱庫内の湿度を検出する湿度検出手段であり、検出不良判定手段は、開閉検出手段によって扉が閉状態であると検出された状態で、湿度検出手段の検出湿度が所定時間に所定以上の降下変化を示した場合に、開閉検出手段による扉の開検出不良と判定するものとすることができる。
【0016】
加熱動作中に扉が開かれると、水蒸気を多く含んだ加熱庫内の空気が被加熱物の出入口から本体外部に流出し、加熱庫内の湿度を降下させる。従って、開閉検出手段によって扉が閉じられた状態であると検出されているにもかかわらず、湿度検出手段の検出湿度が所定時間に所定以上の降下変化を示した場合は、開閉検出手段による扉の開検出不良と判定する。これにより、開閉検出手段を複数設ける必要がないし、既設の監視手段を用いて開検出不良を検出することも可能である。
【0017】
好ましくは、上記加熱調理器において、加熱制御手段は、検出不良判定手段によって前記開検出不良と判定された場合に、加熱手段の加熱動作を禁止させる。
【0018】
このものでは、加熱手段の加熱動作中に開検出不良と判定された場合は、上記加熱動作を禁止させることができるから、被加熱物の出入口から本体外部に熱気が流出し続けるのを速やかに阻止できる。
【発明の効果】
【0019】
以上のように、本発明によれば、比較的簡素な構成で扉の開閉検出不良を検出することができるし、開検出不良と判定された時点で加熱手段の加熱動作を制限させれば、扉の開検出不良に起因する不具合を防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の概略構成図である。
図2図2は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の開閉スイッチの開検出不良を判定する際の制御動作を示すフローチャートである。
図3図3は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器において前扉が開かれたときの電装室内の温度変化を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
次に、上記した本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら詳述する。
【0022】
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る加熱調理器1は、食材や調理容器等の被加熱物Fを載置するトレー2を上下に複数並べて収容可能な加熱庫10と、加熱庫10内の被加熱物Fを加熱する加熱手段としてのバーナ14とを備え、バーナ14から放出される燃焼排ガス(熱気)を循環ファン15によって加熱庫10内に循環供給させることで、加熱庫10内の被加熱物Fを加熱するガスオーブンである。尚、本明細書では、本体ケース11の前面(以下、「本体前面」という)111を加熱調理器1の正面とし、加熱調理器1を正面側から見たときの本体ケース11の奥行き方向を前後方向、幅方向を左右方向、高さ方向を上下方向という。
【0023】
本体前面111には、加熱庫10内に被加熱物Fを出し入れするための被加熱物出入口100と、本体ケース11の下辺部を軸として前後に回動可能な状態で連結支持され、被加熱物出入口100を前方から被閉する前扉12と、加熱調理器1を操作する操作手段としての操作パネル13とが設けられている。
【0024】
図示しないが、操作パネル13には、加熱調理器1の電源をオンオフするための電源スイッチや、加熱調理器1の運転の開始や停止を指示するための運転スイッチ、加熱温度や加熱時間など加熱調理器1の動作条件を任意に設定するための設定操作スイッチ、加熱調理器1の動作状態や設定された動作条件を表示する表示部などが設けられている。
【0025】
本体ケース11の内部における加熱庫10の下部には、バーナ14を配する燃焼室20が設けられている。本体ケース11内における加熱庫10の上部には、被加熱物Fから放出された油煙や臭気成分、循環ファン15によって加熱庫10内に導入された熱気等を本体ケース11の上部に開設された排気口101へ導く排気通路30と、本体ケース11外部の空気を排気通路30に沿って流通させるための外部空気通路40とが設けられている。
【0026】
排気通路30は、加熱庫10の上部から後方へ向かって延設され、さらに上方へ向かって排気口101の開設位置まで延設されている。外部空気通路40は、本体前面111から後方へ向かって延設され、排気通路30の上面部に沿って排気口101の開設位置まで延設されている。排気通路30および外部空気通路40の上端部はそれぞれ、排気口101に下方から臨んでいる。排気通路30および外部空気通路40の上端部と排気口101の内周縁との間には、所定の間隙102が画成されている。
【0027】
本体ケース11内における加熱庫10の後部には、加熱庫10内や燃焼室20内の熱気を循環ファン15のファンケース34へ導く熱気通路31が設けられている。ファンケース34は、熱気通路31の後部に設けられている。
【0028】
図示しないが、燃焼室20内におけるバーナ14の炎孔形成部の近傍位置には、ガスの燃焼炎の有無を検出する炎検知センサと、炎孔形成部の近傍位置にて火花放電する点火プラグとが設けられている。また、本体ケース11内には、バーナ14へのガスの供給量を調整する電磁開閉弁や火力調整弁からなるバルブユニットが設けられており、上記バルブユニットによってバーナ14へのガスの供給量、即ち、火力が調整される。
【0029】
本体前面111における被加熱物出入口100の下方位置には、本体ケース11の外部空気を燃焼室20に導入するための空気取込口21が開設されている。燃焼室20は、燃焼室20の上壁後部に開設された熱気出口22を通じて熱気通路31に繋がっている。熱気通路31は、熱気通路31の後壁に開設された吸込口23を通じてファンケース34の内部空間に繋がっている。
【0030】
ファンケース34の内部空間は、加熱庫10の後壁に開設された熱気吹出口24を通じて加熱庫10の内部空間に繋がっている。加熱庫10の内部空間は、加熱庫10の後壁に開設された熱気吸込口25を通じて熱気通路31に繋がり、加熱庫10の上壁に開設された排気導出口26を通じて排気通路30に繋がっている。
【0031】
従って、循環ファン15のファンモータ150を作動させて循環ファン15を回転させれば、本体ケース11の外部空気がバーナ14の燃焼用空気として空気取込口21から燃焼室20内に取り込まれると共に、バーナ14で生成された熱気が燃焼室20から熱気出口22を通って熱気通路31へ導かれた後、さらに吸込口23を通ってファンケース34内に取り込まれ、熱気吹出口24から加熱庫10内へ導出される。
【0032】
また、熱気吹出口24から加熱庫10内に導出された熱気は、一部が熱気吸込口25から熱気通路31へ導出された後、吸込口23を通ってファンケース34に取り込まれ、再び熱気吹出口24から加熱庫10内へ導出される。さらに、加熱庫10内の熱気の一部は、排気導出口26から排気通路30へ導出され、排気口101を通って本体ケース11の外部へ排出される。このように、バーナ14で生成される熱気は、加熱庫10とファンケース34との間で循環されつつ、一部が被加熱物Fから放出された油煙や臭気成分と共に排気通路30を通じて本体ケース11の外部へ排出される。
【0033】
本体前面111における被加熱物出入口100の上方位置には、前扉12が閉じられた状態において、外部空気を前扉12の内部に設けられた遮熱用の空隙50A,50Bを通じて外部空気通路40に導入するための空気取込口41が開設されている。
【0034】
前扉12は、前板121、中板122、後板123を前後にそれぞれ所定の間隔を存して並設してなる扉であって、内部に前後二重の遮熱用の空隙50A,50Bが画成されている。前扉12の下縁部には、前板121と中板122との間の空隙(以下、「外側空隙」という)50Aに外部空気を導入するための第1通気孔51と、中板122と後板123との間の空隙(以下、「内側空隙」という)50Bに外部空気を導入するための第2通気孔52とが開設されている。
【0035】
外側空隙50Aおよび内側空隙50B相互は、中板122の上端寄りの位置に開設された連通孔53を介して連通している。中板122の上部には、前扉12が閉じられた状態において本体前面111の空気取込口41に連結され、外側空隙50Aと外部空気通路40とを連通させる連結口54が開設されている。
【0036】
上記したように、運転中、加熱庫10内の熱気の一部は、排気通路30を通って排気口101から本体ケース11の外部へ排出されるが、その際のドラフト効果によって、外部空気通路40内にも排気口101へ向かう空気の流れを生じさせる。また、外部空気通路40内の空気の流れに誘引されて、前扉12の各空隙50A,50B内にも空気取込口41へ向かう空気の流れが生じる(内側空隙50B内の空気は、連通孔53から外側空隙50Aを通って外部空気通路40へ誘引される)。その結果、外部空気が第1通気孔51から外側空隙50A内に引き込まれ、且つ、第2通気孔52から内側空隙50B内に引き込まれる。即ち、上記ドラフト効果によって外部空気が前扉12の各空隙50A,50B内に引き込まれた後、外部空気通路40を通って排気口101から本体ケース11の外部へ排出される。
【0037】
本体ケース11内における外部空気通路40の上部には、操作パネル13の制御基板(以下、「操作基板」という)130や加熱調理器1全体の動作を制御する主制御基板6を収容する電装室60が設けられている。電装室60には、外部空気を電装室60内に供給し、主制御基板6や操作基板130を冷却するための給気手段としての冷却ファン16が収容されている。
【0038】
本体前面111における被加熱物出入口100の上方位置には、外部空気を電装室60内に導入するための空気取込口61が開設されている。電装室60は、電装室60の後壁に開設された空気導出口62を通じて本体ケース11の内部上域の空間(以下、「ケース内上部空間」という)110に繋がっている。
【0039】
従って、冷却ファン16の図示しないファンモータを作動させて冷却ファン16を回転させると、外部空気が空気取込口61から電装室60内の主制御基板6や操作基板130の配設部に導入された後、空気導出口62からケース内上部空間110に導出され、排気通路30および外部空気通路40の上端部外周の間隙102通って排気口101から本体ケース11の外部空間に排出される。
【0040】
本体前面111における前扉12との対向位置には、前扉12の開閉状態を検出する開閉検出手段としての開閉スイッチ71が配設されている。排気通路30内における排気導出口26の近傍位置には、加熱庫10内の温度として加熱庫10内から排気通路30に排出される空気の温度を検出する庫内温度検出手段としての庫内温度センサ72が配設されている。電装室60内における空気導出口62の近傍位置には、電装室60内の温度、即ち、電装室60内の主制御基板6や操作基板130、冷却ファン16の配設部周辺の温度を検出する給気温度検出手段としての電装部温度センサ73が配設されている。
【0041】
操作基板130、ファンモータ150、冷却ファン16のファンモータ、開閉スイッチ71、庫内温度センサ72、電装部温度センサ73、図示しない炎検知センサ、点火プラグに高電圧を印加して火花放電させるイグナイタ、バルブユニットの弁駆動部等は何れも、電気配線を通じて主制御基板6に接続されている。
【0042】
主制御基板6は、バーナ14の点火や消火、火力調整を行うバーナ制御部、ファンモータ150の作動や停止、回転数の調整を行うファン制御部、炎検知センサの出力値に基づいてバーナ14の点火や消火を判定する点消火判定部、庫内温度センサ72の検出温度に基づいて加熱庫10内の温度状態を判定する庫内温度判定部、電装部温度センサ73の検出温度に基づいて電装室60内の温度状態を判定する電装部温度判定部、開閉スイッチ71のオンオフ状態に基づいて前扉12が開かれたか否かを判定する開閉判定部、バーナ14の火力および循環ファン15による加熱庫10内の空気の循環量を制御して加熱庫10内の温度を調整する加熱制御部、冷却ファン16による電装室60内への空気の供給量を制御して電装室60内の温度を調整する冷却制御部等の制御回路を有している。
【0043】
また、主制御基板6は、開閉スイッチ71によって前扉12が閉じられた状態であると検出された状態(ここでは、開閉スイッチ71がオンの状態)のときに、電装部温度センサ73の検出温度が所定時間に所定以上の上昇変化を示したか否かに基づいて開閉スイッチ71による前扉12の開検出不良を判定する開検出不良判定部、加熱運転中に開閉スイッチ71によって前扉12が開状態であると検出されたときや、開検出不良判定部によって開閉スイッチ71が開検出不良であると判定されたときに、バーナ14の加熱動作を制限する加熱制限部等の制御回路を有している。
【0044】
上記主制御基板6による開閉スイッチ71の開検出不良を判定する際の制御動作を、図2のフローチャートに従って説明する。まず、操作パネル13の図示しない電源スイッチによって電源のオン操作がなされ、加熱調理器1の電源がオンの状態になると、主制御基板6の制御回路に組み込まれた加熱調理器1の主制御プログラムを起動させ、加熱運転が実行可能な状態となる(ST1)。そしてこの状態で、操作パネル13の図示しない設定操作スイッチによって加熱温度や加熱時間の設定操作がなされれば、加熱運転時の設定温度Tsおよび設定時間Csが設定される。
【0045】
また、図示しないが、加熱調理器1の電源がオンの状態になると、電装部温度センサ73の検出温度(以下、「電装部温度」という)T3が予め設定されたファン作動温度(例えば、60℃)Tf以上であるか否かの監視を開始する。そして、電装部温度T3がファン作動温度Tf以上であれば、冷却ファン16を作動させて、電装室60内に外部空気を導入する。これにより、主制御基板6や操作基板130の過熱が抑制される。一方、電装部温度T3がファン作動温度Tfより低くなれば、冷却ファン16を停止させ、電装室60内への外部空気の導入を停止させる。尚、本実施の形態では、上記のように電装部温度T3に応じて冷却ファン16のオンオフを切り替えているが、加熱調理器1の電源がオンの状態になった時点で冷却ファン16をオンの状態にして低回転数で作動させ、電装部温度T3がファン作動温度Tf以上になれば、冷却ファン16の回転数を高回転数に切り替えて、電装室60内への外部空気の導入量を増加させるようにしてもよい。
【0046】
加熱調理器1の電源がオンの状態になった後、操作パネル13の運転スイッチによって加熱運転の開始を指示する操作がなされた場合は、開閉スイッチ71がオンの状態であるか否かを判定する(ST2〜ST3)。ここで、開閉スイッチ71がオフの状態であれば(ST3のステップでNo)、加熱運転を行わないで(ST9)、ST1のステップに戻る。
【0047】
一方、加熱運転の開始の指示がなされたときに、開閉スイッチ71がオンの状態であれば(ST3のステップでYes)、電装部温度T3が所定時間内(例えば、10秒以内)に上限温度(例えば、110℃)Th以上になったか否か、および、電装部温度T3の単位時間あたりの上昇勾配ΔTが上記所定時間内に基準勾配(例えば、5deg)H以上になったか否かを判定する(ST4〜ST5)。
【0048】
加熱運転の開始の指示がなされた直後の電装部温度T3は、通常、上限温度Th未満であり、且つ、上昇勾配ΔTも基準勾配H未満である(ST4およびST5のステップで何れもNo)。従ってこの場合は、開閉スイッチ71によって正常に前扉12の開状態が検出された状態であるとして、庫内温度センサ72の検出温度(以下、「庫内温度」という)T2が設定温度Tsになるようバーナ14の燃焼および循環ファン15の回転数を制御して、加熱庫10内に熱気を循環供給する加熱運転を開始する(ST6)。
【0049】
具体的には、まず、循環ファン15のファンモータ150を所定の点火回転数(ここでは、強回転数)にて作動させ、燃焼室20内への外部空気の取り込みを開始する。また、点火プラグから火花放電させると共に、バルブユニットを点火時の開度に調整し、バーナ14へ点火に適した量の燃料ガスを供給する。これにより、バーナ14が点火される。
【0050】
炎検知センサにてバーナ14の点火、即ち、燃焼炎が検知されると、循環ファン15のファンモータ150を所定の燃焼回転数(ここでは、点火回転数と同一の回転数)に設定すると共に、バルブユニットを加熱運転時の開度に調整し、バーナ14を設定火力(ここでは、強火力)にて燃焼させる。これにより、バーナ14で生成された熱気が加熱庫10内に循環供給され、被加熱物Fを加熱していく。
【0051】
加熱運転が開始された時点より、加熱運転時間(加熱時間)C1が設定時間Csに達したか否かを監視する(ST7)。その後、加熱時間C1が設定時間Csに達すれば(ST7のステップでYes)、ファンモータ150を停止させると共に、バルブユニットの電磁開閉弁を閉じてバーナ14を消火させる。これにより、加熱庫10内への熱気の循環供給が停止され、被加熱物Fの加熱が終了する(ST8)。
【0052】
加熱運転中に開閉スイッチがオフの状態になった場合(ST3のステップでNo)は、前扉12が開かれたことで被加熱物出入口100から本体ケース11の外部に加熱庫10内の高温の熱気が流出し続ける虞がある。従って、この場合は、上記ST8のステップと同様、ファンモータ150を停止させると共にバーナ14を消火させる。これにより、加熱庫10内への熱気の循環供給が強制的に停止される(ST9)。
【0053】
一方、加熱運転中、開閉スイッチ71がオンの状態であるにもかかわらず(ST3のステップでYes)、所定時間内に電装部温度T3が上限温度Th以上になったか(ST4のステップでYes)、或いは、電装部温度T3の単位時間あたりの上昇勾配ΔTが基準勾配H以上になった場合は(ST5のステップでYes)、前扉12が開かれた状態であって、開閉スイッチ71がオンの状態のまま故障又は固着している、即ち、開閉スイッチ71による前扉12の開検出不良が生じているとして、ファンモータ150を停止させると共にバーナ14を消火させる。これにより、加熱庫10内への熱気の循環供給が強制的に停止される(ST9)。
【0054】
上記のように、加熱運転中、電装部温度T3がファン作動温度Tf以上である場合は、冷却ファン16を作動させて、空気取込口61から電装室60内に外部空気を導入している。そのため、加熱運転中に前扉12が開かれ、被加熱物出入口100から本体ケース11の前方外部に加熱庫10内の高温の熱気が流出すると、上記熱気は、外部空気と共に空気取込口61から電装室60内に取り込まれ、電装部温度T3を上昇させる。
【0055】
しかしながら、前扉12が開かれた結果、開閉スイッチ71が正常にオフの状態になれば、加熱庫10内への熱気の循環供給が速やかに停止される。従って、電装部温度T3は、図3のグラフL1に示すように、一時的には緩やかな上昇勾配を示すものの、上限温度Thまでには至らない。これに対し、前扉12が開かれたにもかかわらず、開閉スイッチ71がオフの状態にならなかった場合は、加熱庫10内に熱気が循環供給され続ける。従って、電装部温度T3は、図3のグラフL2に示すように、正常時よりも急な上昇勾配を示し、短時間で急激に上昇し続けて上限温度Thに達する。
【0056】
このように、本実施の形態に係る加熱調理器1では、加熱調理中に開閉スイッチ71がオンの状態であるときの電装室温センサ73の検出温度(電装部温度)T3の上昇度合の違いから開閉スイッチ71による前扉12の開検出不良を判別している。これにより、開閉スイッチ71を複数設ける必要がなく、既設の監視手段を用いて前扉12の開検出不良を検出できるから、加熱調理器1全体の構成の簡素化を図ることが可能である。また、開検出不良と判定された時点で速やかに加熱庫10内への熱気の循環供給を停止させるから、操作パネル13の各電装部品、操作基板130、主制御基板6等の変形や故障、使用者に対する不快感など、被加熱物出入口100からの熱気の流出に起因する不具合を適切に防止することもできる。
【0057】
尚、上記実施の形態では、加熱調理器1の状態変化を検出する監視手段として電装部温度センサ73が用いられ、電装部温度センサ73の検出温度(電装部温度)T3の上昇度合に基づいて開閉スイッチ71による前扉12の開検出不良を判定するものを説明したが、加熱調理器1の状態変化を検出する監視手段として庫内温度センサ72が用いられ、庫内温度センサ72の検出温度(庫内温度)T2の降下度合に基づいて開閉スイッチ71による前扉12の開検出不良を判定するものとしてもよい。
【0058】
加熱運転中に前扉12が開かれると、加熱庫10内の熱気が被加熱物出入口100から本体外部に流出すると共に、外部空気が加熱庫10内に流入し、庫内温度T2を降下させる。従って、開閉スイッチ71がオンの状態であるにもかかわらず、庫内温度T2が所定以上の降下変化を示した場合(具体的には、所定時間内に庫内温度T2が所定温度以下になった場合、或いは、庫内温度T2の単位時間あたりの降下勾配が基準勾配以上になった場合)は、前扉12が開かれたことを開閉スイッチ71が正常に検出していない状態、即ち、開検出不良と判定する。このように、開閉スイッチ71がオンの状態であるときの庫内温度T2の降下度合に基づいて前扉12の開検出不良を判別することで、上記実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0059】
また、加熱庫10の内部に、被加熱物Fの重量を検出する重量センサ(重量検出手段)が設けられており、加熱調理器1の状態変化を検出する監視手段として上記重量センサが用いられ、加熱運転中、開閉スイッチ71がオンの状態であるにもかかわらず、重量センサの検出値が所定時間内に所定以上の増加又は減少変化を示した場合は、前扉12が開かれて、加熱庫10内から被加熱物Fが取り出されたか、或いは、加熱庫10内に被加熱物Fが収容された状態であるとして、開閉スイッチ71による前扉12の開検出不良と判定するように構成されたものとしてもよい。このものでは、温度変化に基づいて前扉12の開閉状態を判定するよりも応答性が高いから、開検出不良をより迅速且つ確実に検出することが可能である。
【0060】
また、加熱庫10内又は排気通路30内に、加熱庫10内の湿度を検出する湿度センサ(湿度検出手段)が設けられており、加熱調理器1の状態変化を検出する監視手段として上記湿度センサが用いられ、加熱運転中、開閉スイッチ71がオンの状態であるにもかかわらず、湿度センサの検出湿度が所定時間内に所定以上の降下変化を示した場合は、前扉12が開かれて、加熱庫10内から水蒸気を多く含んだ加熱庫10内の空気が被加熱物出入口100から本体外部に流出した状態であるとして、開閉スイッチ71による前扉12の開検出不良と判定するように構成されたものとしてもよい。このように、検出湿度の降下度合の違いから開検出不良を判別することで、上記実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0061】
また、外部空気通路40内における空気取込口41の近傍位置に、外部空気通路40内の温度を検出する外気温度センサが設けられており、加熱調理器1の状態変化を検出する監視手段として上記外気温度センサが用いられ、加熱運転中、開閉スイッチ71がオンの状態であるにもかかわらず、外気温度センサの検出温度が所定時間内に所定以上の上昇変化を示した場合は、前扉12が開かれて、加熱庫10内の熱気が被加熱物出入口100から空気取込口41を通じて外部空気通路40に流入した状態であるとして、開閉スイッチ71による前扉12の開検出不良と判定するように構成されたものとしてもよい。このような構成とすることで、上記実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0062】
本発明は、バーナ14で生成された熱気を循環ファン15によって加熱庫10内に循環させることで、加熱庫10内に収容された被加熱物Fを加熱調理するガスオーブンに限らず、本体上面に単数又は複数のコンロバーナを有するガスコンロであって、本体内に、被加熱物Fを収容する加熱庫と、熱気を生成するオーブンバーナと、上記熱気を加熱庫内に導入し循環させる循環ファンとを備え、オーブンバーナから放出された熱気を循環ファンによって加熱庫内に循環させて、被加熱物Fの加熱調理を行うオーブン機能を備えたものにも適用できる。
【符号の説明】
【0063】
1 加熱調理器
10 加熱庫
100 被加熱物出入口
12 前扉
14 バーナ(加熱手段)
71 開閉スイッチ(開閉検出手段)
73 電装部温度センサ(監視手段)
6 主制御基板
F 被加熱物
図1
図2
図3