特許第6934355号(P6934355)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6934355
(24)【登録日】2021年8月25日
(45)【発行日】2021年9月15日
(54)【発明の名称】コンテナ
(51)【国際特許分類】
   B65D 90/02 20190101AFI20210906BHJP
   B65D 90/04 20060101ALI20210906BHJP
【FI】
   B65D90/02 P
   B65D90/04 F
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-154397(P2017-154397)
(22)【出願日】2017年8月9日
(65)【公開番号】特開2019-31315(P2019-31315A)
(43)【公開日】2019年2月28日
【審査請求日】2020年6月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】712004783
【氏名又は名称】株式会社総合車両製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001999
【氏名又は名称】特許業務法人はなぶさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】岡 成豊
【審査官】 佐藤 正宗
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−132879(JP,A)
【文献】 実開平05−032256(JP,U)
【文献】 米国特許第04226189(US,A)
【文献】 中国実用新案第200974563(CN,Y)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 90/02
B65D 90/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
妻面及び側面の各壁面のうち少なくとも一面に扉を有したコンテナであって、
前記壁面及び前記扉の少なくとも一方を構成するパネルが、
外壁板と、該外壁板の室内側の端縁部に沿って設けられた枠部と、該枠部の辺間をつなぐようにして、前記外壁の室内側に配置された梁と、
前記枠部の少なくとも一部及び前記枠部に囲まれた領域を覆う内張板と、
該内張板及び枠部ないし前記梁との間に配置される、平面視で前記内張板と略同一形状の補強板と、を含んでいることを特徴とするコンテナ。
【請求項2】
前記枠部の内法に沿って、前記外壁板へ向けて窪む段部が設けられ、該段部の室内側面と前記梁の室内側面とが略同一面上に位置し、前記段部の室内側面と前記梁の室内側面とによって前記補強板が支持され、該補強板に前記内張板が積層され、
前記内張板の室内側面は、前記枠部の室内側面に対して、同一面上ないし前記枠部に対して窪むように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のコンテナ。
【請求項3】
前記内張板が木製合板であり、前記補強板が鋼板であることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンテナ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷物を収納するコンテナに関し、特に、鉄道コンテナに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、コンテナは、荷物の積み下ろしのために、妻面及び側面の各壁面のうち少なくとも一面に扉を備えている。従来、図6に示すように、コンテナの妻面及び側面の壁面、及び、扉を構成するパネル100の一例として、外壁板101と、この外壁板101の室内側の端縁部に沿って設けられた枠部103と、外壁部101の室内側に配置された梁105と、枠部103及び枠部103に囲まれた領域を覆う内張板107と、から構成されている。
【0003】
また、特許文献1には、コンテナ本体の外壁と、この外壁を補強する補強枠と、内板と、この内板の室内側の表面に設けられたシートと、からなるコンテナの側面の壁面を構成するパネルを備えたコンテナが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3012008号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、図6に示されたコンテナ及び特許文献1に記載されたコンテナにおいて、次のような問題がある。図6に示されたコンテナでは、外壁板101と内張板107との間に空間109が形成され、特許文献1に記載されたコンテナでは、シートを内張りした内板と外板との間に空間が形成されている。このため、フォークリフトを用いて、コンテナ内に荷物を収納する際、フォークリフトのフォークが誤って内張板107に接触すると、その勢い如何でフォークが内張板107を突き破って空間109に突入し、内張板107を損傷してしまうことがあった。また、内張板は、フォークリフトのフォーク等による内張板の損傷度合によっては、内張板の交換時期が早くなることがあった。
【0006】
更に、妻面及び側面の各壁面のうち少なくとも一面に扉を備えるコンテナに対して、荷物の大きさに若干の違いがあっても、支障なくそれらをコンテナの室内に所望数載置することができるように、所望のコンテナの室内容積を確保することが望まれている。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的にするところは、コンテナに必要な室内容積を確保しつつ、フォークリフトのフォーク等による内張板の損傷を受け難いコンテナを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の態様を例示するものであり、本発明の多様な構成要素の理解を容易にするために、項分けして説明するものである。以下の各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、本発明を実施する最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、または、さらに他の構成要素を付加した態様についても、本発明の一態様になり得るものである。
【0009】
(1)妻面及び側面の各壁面のうち少なくとも一面に扉を有したコンテナであって、
前記壁面及び前記扉の少なくとも一方を構成するパネルが、
外壁板と、該外壁板の室内側の端縁部に沿って設けられた枠部と、該枠部の辺間をつなぐようにして、前記外壁の室内側に配置された梁と、
前記枠部の少なくとも一部及び前記枠部に囲まれた領域を覆う内張板と、
該内張板及び枠部ないし前記梁との間に配置される、平面視で前記内張板と略同一形状の補強板と、を含んでいるコンテナ(請求項1)。
【0010】
本項に係るコンテナにおいて、妻面及び側面の各壁面及び扉の少なくとも一方を構成するパネルは、外壁板と、外壁板の室内側の端縁部に沿って設けられた枠部と、枠部の辺間をつなぐようにして、外壁の室内側に配置された梁と、を備えている。この構成によって、枠部と梁とが外壁を支持するので、パネルの撓みを防ぎ、かつ、パネルの強度を高めるものとなる。
【0011】
また、本項に係るコンテナにおいて、妻面及び側面の各壁面及び扉の少なくとも一方を構成するパネルは、枠部の少なくとも一部及び枠部に囲まれた領域を覆う内張板と、この内張板及び枠部ないし梁との間に配置される、平面視で内張板と略同一形状の補強板と、を備えている。この構成により、補強板によって、内張板の外側(室内側とは反対側)から内張板が補強される。これにより、フォークリフトによって荷物をコンテナ内に収納するとき、フォークリフトのフォーク等が内張板に接触しても、補強板により内張板の貫通を防止するものとなる。なお、本説明において「略同一形状」とは、完全同一のみならず、構造上や寸法精度上、上記作用を発揮する上で許容可能な範囲の形状差を含む意味である。
【0012】
(2)上記(1)項において、前記枠部の内法に沿って、前記外壁板へ向けて窪む段部が設けられ、該段部の室内側面と前記梁の室内側面とが略同一面上に位置し、前記段部の室内側面と前記梁の室内側面とによって前記補強板が支持され、該補強板に前記内張板が積層され、
前記内張板の室内側面は、前記枠部の室内側面に対して、同一面上ないし前記枠部に対して窪むように構成されているコンテナ(請求項2)。
【0013】
本項に係るコンテナにおいて、枠部の内法に沿って、外壁板へ向けて窪む段部が設けられ、この段部の室内側面が梁の室内側面と略同一面上に位置する。この構成により、補強板が段部の室内側面上及び梁の室内側面上に配置された状態で、補強板と、枠部または梁とが同一面上で密着し、補強板のぐらつき、撓み等を防ぎ、段部の室内側面上及び梁の室内側面で確実に支持されるものとなる。また、段部の室内側面及び梁の室内側面が枠部の室内側面より外壁寄りに位置し、内張板が積層される補強板を段部上及び梁上に配置した状態で、内張板の室内側面が枠部の室内側面より外壁側に位置するものとなる。なお、本説明において「略同一面上」とは、完全同一のみならず、構造上や寸法精度上、上記作用を発揮する上で許容可能な範囲での位置の誤差を含む意味である。
【0014】
また、本項に係るコンテナにおいて、内張板の室内側面が、枠部の室内側面に対して、同一面上ないし枠部に対して窪むように構成されるので、妻面及び側面の各壁面及び扉の厚みの減少に寄与するものとなる。更に、枠部及び梁に跨るように、補強板が配置されるので、パネルの撓みを防ぎ、かつ、妻面及び側面の各壁面及び扉の厚みの減少に寄与しつつも、パネルに必要な強度を確保するものとなる。
【0015】
(3)上記(1)又は(2)項において、前記内張板が木製合板であり、前記補強板が鋼板であるコンテナ(請求項3)。
【0016】
本項に係るコンテナにおいて、内張板が木製合板であることで、湿気を自然に吸収するものとなり、室内を調湿するものとなる。一方、補強板が鋼板であることから、補強板に内張板を積層することで、内張板をその外側から補強するものとなる。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、以上のように構成したことにより、コンテナに必要な室内容積を確保しつつ、フォークリフトのフォーク等による内張板の損傷を受け難いコンテナを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施形態に係るコンテナの斜視図である。
図2図1に示すコンテナの扉の平面図である。
図3図2のA−A線に沿う断面図である。
図4図2のB−B線に沿う断面図である。
図5図2に示すコンテナの扉の分解斜視図である。
図6】従来のコンテナの扉の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の一実施形態に係るコンテナの構成を図1図5に基づいて詳細に説明する。ここで、以下の説明では、コンテナの一例として、鉄道車両に用いられる鉄道コンテナについて説明する。
【0020】
本発明の一実施形態に係る鉄道コンテナ(コンテナ)は、鉄道コンテナの室内に荷物を積み下ろし、荷物を搬送するものである。図1に示すように、鉄道コンテナ1は、箱状の本体部3の妻面の一方及び側面の一方の壁面の二面に観音開きの扉6,6を備えている(図1参照)。妻面及び側面の壁面、及び、扉6,6を構成するパネル7(図2及び図5参照)は、外壁板11と、枠部13と、梁15と、内張板17と、補強板19と、から構成されている(図3及び図4参照)。
なお、妻面及び側面の壁面、及び、扉6,6を構成するパネル7は、基本構造が同一である。ここでは、説明の便宜上、扉6,6のパネル7の構造のみを説明し、妻面及び側面の壁面のパネル7の構造の説明を省略する。
【0021】
パネル7の外壁板11は、平板の周端部を曲げ加工等した断面視凹状をなし、側壁部11aが鉄道コンテナ1の室内2側に向いて配置されている。枠部13は、外壁板11の室内側の端縁部に沿って設けられ、具体的には、外壁板11の側壁部11aの内面に沿って設けられた、縦枠13a,13a及び横枠13b,13bから構成されている。縦枠13a,13aと横枠13b,13bとは、周状に連続するように配置されている。縦枠13a,13a及び横枠13b,13bは、段部21a,21bが設けられている(図3及び図4参照)。具体的には、段部21a,21bは、後述する内張板17及び補強板19を段部21a,21bの室内側面22a,22bに載置した際、内張板17の室内側面17aが、縦枠13a,13a及び横枠13b,13bの室内側面14a,14bに対して、窪んで配置されるように、縦枠13a,13a及び横枠13b,13bの内法に沿って、外壁板11へ向けて窪むように形成されている。
【0022】
梁15,15は、枠部13の辺間をつなぐように、本実施形態では、横枠13b,13bの辺間をつなぐように、外壁板11の室内側(室内側面11b)に所定の間隔を置いて複数配置されている(図2図3及び図5では、2本設けられている)。梁15,15は、その室内側面15a,15a(図3参照)と、段部21a,21bの室内側面22a,22bとが略同一面上になるように形成されている(図3及び図4参照)。
【0023】
内張板17は、平面視矩形の木製合板であり、枠部13の少なくとも一部及び枠部13に囲まれた領域を覆うように設けられている。補強板19は、平面視で内張板17と略同一形状をなし、外壁板11及び枠部13と同一材料からなる鋼板であり、内張板17と、縦枠13a,13a及び横枠13b,13bないし梁15,15と、の間に配置されている。そして、段部21a,21bの室内側面22a,22bと梁15,15の室内側面15a,15aとによって支持されている。外壁板11と、縦枠13a,13a、横枠13b,13b及び梁15,15とは、溶接によって、互いに結合されている。補強板19は、その室内側面19aに内張板17が積層され、内張板17と補強板19とは、接着、締結具等のその他の結合手段によって結合されている。内張板17及び補強板19は、リベット(図示せず)やその他の締結手段によって、縦枠13a,13a及び横枠13b,13bと、梁15,15と、に固定されている。
【0024】
以上、上記構成を有する一実施形態に係る鉄道コンテナ1によれば、次のような作用効果を得ることができる。妻面及び側面の各壁面及び扉6,6の少なくとも一方を構成するパネル7は、外壁板11と、この外壁板11の室内側の端縁部に沿って設けられた枠部13(縦枠13a,13a及び横枠13b,13b)と、横枠13b,13bの辺間をつなぐようにして、外壁11の室内側に配置された梁15,15と、を備えことで、枠部13と梁15,15とが外壁11を支持するので、パネル7の撓みを防ぎ、かつ、強度を高めることが可能となる。
【0025】
また、鉄道コンテナ1によると、パネル7は、縦枠13a,13a及び横枠13b,13bの少なくとも一部及び縦枠13a,13a及び横枠13b,13bに囲まれた領域を覆う内張板17と、この内張板17及び縦枠13a,13a及び横枠13b,13bないし梁15,15との間に配置される、平面視で内張板17と略同一形状の補強板19と、を備えている。この構成により、補強板19によって、内張板17の外側(室内2側とは反対側)から内張板17を補強することが可能となる。これにより、フォークリフト(図示せず)によって荷物を鉄道コンテナ1の室内2に収納するとき、フォークリフトのフォーク等が内張板17に接触しても、補強板19により内張板17の貫通を防止することが可能となる。
【0026】
更に、鉄道コンテナ1によると、内張板17の室内側面17aが、縦枠13a,13a及び横枠13b,13bの室内側面14a,14bに対して、窪むように構成されるので、妻面及び側面の各壁面及び扉6,6の厚みの減少に寄与する。これにより、荷物の大きさに若干の違いがあっても、支障なくそれらを鉄道コンテナ1の室内2に所望数載置することができ、所望の鉄道コンテナ1の室内容積を確保することが可能となる。
【0027】
また、鉄道コンテナ1によると、縦枠13a,13a、横枠13b,13b及び梁15,15に跨るように、補強板19が配置されているので、パネル7の撓みを防ぎ、かつ、妻面及び側面の各壁面及び扉6,6の厚みの減少に寄与しつつも、パネル7に必要な強度を確保することが可能となる。
【0028】
また、鉄道コンテナ1によると、縦枠13a,13a及び横枠13b,13bの内法に沿って、外壁板11へ向けて窪む段部21a,21bが設けられ、この段部21a,21bの室内側面22a,22bが梁15,15の室内側面15a,15aと略同一面上に位置する。この構成により、補強板19が段部21a,21bの室内側面上及び梁15,15の室内側面上に配置された状態で、補強板19と、枠部13または梁15,15とが同一面上で密着し、補強板19のぐらつき、撓み等を防ぎ、段部21a,21bの室内側面22a,22b及び梁15,15の室内側面15a,15aで確実に支持されることが可能となる。
【0029】
また、段部21a,21bの室内側面22a,22b及び梁15,15の室内側面15a,15aは、縦枠13a,13a及び横枠13b,13bの室内側面14a,14bより外壁11寄りに位置する。これにより、内張板17が積層される補強板19を段部21a,21b上及び梁15,15上に配置した状態では、内張板17の室内側面17aが縦枠13a,13a及び横枠13b,13bの室内側面14a,14bより外壁11側に位置する。このため、壁面及び扉6,6(パネル7)の厚みの減少に寄与する。また、パネル7の厚みの減少により、壁面及び扉6,6の重量を抑えることが可能となる。
【0030】
また、鉄道コンテナ1によると、内張板17が木製合板であることで、湿気を自然に吸収するものとなり、室内を調湿することが可能となる。一方、補強板19が鋼板であることから、補強板19に内張板17を積層することで、内張板17をその外側から補強し、フォークリフトのフォーク等による内張板17の損傷を受け難くすることが可能となる。
【0031】
なお、一実施形態に係る鉄道コンテナ1において、妻面及び側面の壁面、及び、扉6,6を構成するパネル7の構成は、箱状の本体部3の妻面及び側面の各壁面の二面に観音開きの扉6,6に用いられているが、妻面及び側面の各壁面の三面に備えられた扉を有した鉄道コンテナ、両側面の壁面に備えられた扉を有した鉄道コンテナ等の他のコンテナにも適用することが可能である。更に、パネル7の構成は、妻面及び側面の壁面のみ、または、扉のみに用いてもよい。
【0032】
また、一実施形態に係る鉄道コンテナ1において、内張板17が積層された補強板19を段部21a,21bの室内側面22a,22bに載置した際、内張板17の室内側面17aが、縦枠13a,13a及び横枠13b,13bの室内側面14a,14bに対して、窪んで配置されているが、内張板17の室内側面17aが、縦枠13a,13a及び横枠13b,13bの室内側面14a,14bに対して、略同一面上になるように配置してもよい。この場合において、パネル7の厚みを従来(図6参照)の構造のものよりも薄く構成しても、補強板19により、パネル7の強度が確保される。
【0033】
更に、一実施形態に係る鉄道コンテナ1において、梁15,15は、横枠13b,13bの辺間をつなぐように、外壁板11の室内側に配置されているが、縦枠13a,13aの辺間をつなぐように配置されてもよく、または、縦枠13aと横枠13bの辺間をつなぐように、斜めに配置されてもよい。更に、一実施形態では、梁15,15は、2本設けているが、パネル7の撓みを防ぎ、かつ、強度を維持することができれば、1本でもよく、または、3本以上設けてもよい。
【0034】
また、上記の例では、枠部13(縦枠13a,13a及び横枠13b,13b)と、梁15,15とは、鋼板であるが、枠部13及び梁15,15の一部が高張力鋼板(ハイテン材)、繊維強化プラスチック(FRP)等の材料で形成されてもよい。
【0035】
また、一実施形態に係る鉄道コンテナ1において、縦枠13a,13a及び横枠13b,13bは、縦枠13a,13a及び横枠13b,13bの内法に沿って、外壁板11へ向けて窪むように段部21a,21bが形成されているているが、縦枠13a,13a及び横枠13b,13bの室内側面が略平坦をなすように形成されてもよい。この場合においても、補強板19によって、内張板17の外側から内張板17を補強しているので、フォークリフトのフォーク等が内張板17に接触しても、補強板19により内張板17の貫通を防止することが可能となる。
【符号の説明】
【0036】
1…鉄道コンテナ(コンテナ)、6…扉、7…パネル、11…外壁、13…枠部、13a,13b…枠部の室内側面、15…梁、17…内張板、17a…内張板の室内側面、19…補強板
図1
図2
図3
図4
図5
図6