(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
シリンダの内周面に対して、または、当該シリンダの内周面を軸線方向に沿って移動するピストンの外周面に対して、軸線方向と直交する径方向へ向かって所定深さに形成された環状の凹部に装着される密封装置であって、
前記シリンダの内周面または前記ピストンの外周面に対して摺動自在に接触する摺動面を有する環状のシール状部材と、
前記シール状部材を前記シリンダの内周面または前記ピストンの外周面に向かって押圧する弾性材からなる環状のリング状部材と
を備え、
前記シール状部材は、前記摺動面に沿って周方向へ環状に設けられた溝と、前記シール状部材の側面から前記溝へ連通するように形成されたスリットとを有し、
前記シール状部材は、前記溝よりも外側の摺動面部分がコンタミシールとして機能するコンタミシール部と、前記溝よりも内側の摺動面部分が油圧シールとして機能する油圧シール部と
を備え、
前記コンタミシール部の摺動面部分の表面粗さは、前記油圧シール部の摺動面部分の表面粗さよりも粗い
密封装置。
【背景技術】
【0002】
従来、建設機械用の油圧シリンダにおいては、
図9に示すように、ピストン500とシリンダ600との間にピストンシーリングシステム1000が設けられており、ピストン500の外周面500aとシリンダ600の内周面600aとの間の環状隙間を密封している。
【0003】
このピストンシーリングシステム1000では、ピストン500の外周面500aのうちストローク方向における中央の環状溝501にはパッキンとしてピストンシール530が装着され、当該ピストン500の外周面500aのうちピストンシール530の両側には軸受としてウェアリング540、550が2個装着されているとともに、ウェアリング540、550の更に外側にコンタミシール560、570が2個装着されている(例えば、特許文献1を参照。)。
【0004】
ピストンシール530は、環状溝501に装着され、ナイロンなどの硬質材料からなるシールリング510と、当該シールリング510をシリンダ600の内周面600aに向かって押圧するゴム状弾性体からなるOリング520とを備えている。
【0005】
ウェアリング540、550は、ピストン500とシリンダ600とのかじりを防ぎ、当該ピストン500と当該シリンダ600との間の偏心を小さくし、ピストンシール530の耐久性およびシール性を向上させるために用いられる。
【0006】
コンタミシール560、570は、主にPTFE(polytetrafluoroethylene)材からなり、
図10(A)に示すように、油中のダスト(コンタミネーション)等の異物700を物理的に堰き止めて内側のピストンシール530へ当該異物700が侵入することを抑制する。
【0007】
また
図10(B)に示すように、コンタミシール560は、当該コンタミシール560のシール面に異物700が介在して押し付けられた際、弾塑性体であるために異物700が埋没した状態で永久変形し、異物700がシール面から突出することがない。このため、コンタミシール560は、ピストン500の外周面500aがシリンダ600の内周面600aと摺動したときに、シリンダ600の内周面600aを異物700により傷付けることを防止している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、ピストンシーリングシステム1000において、ピストン500のストローク方向にコンタミシール560、570を装着するスペースを十分に確保できず、かつ、油中に異物700が多く存在するような場合がある。例えば、工作機械の油圧駆動部であって、切粉等の異物700が油中に混在するような場合、コンタミシール560、570が装着されていないと、異物700の侵入によりピストンシール530のシールリング510のシール面に傷が付き、シリンダ600の内周面600aに傷が付いて油が吹き抜けてしまう等、ピストンシール530本来の性能が低下し低寿命となることがあった。
【0010】
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、コンタミシールを装着できない場合でも、異物の侵入を防止して本来の性能を発揮できる長寿命の密封装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明においては、シリンダの内周面に対して、または、当該シリンダの内周面を軸線方向に沿って移動するピストンの外周面に対して、軸線方向と直交する径方向へ向かって所定深さに形成された環状の凹部に装着される密封装置であって、前記シリンダの内周面または前記ピストンの外周面に対して摺動自在に接触する摺動面を有する環状のシール状部材と、前記シール部材を前記シリンダの内周面または前記ピストンの外周面に向かって押圧する弾性材からなる環状のリング状部材とを備え、前記シール状部材は、前記摺動面に沿って周方向へ環状に設けられた溝と、前記シール状部材の側面から前記溝へ連通するように形成されたスリットとを有し、前記シール状部材は、前記溝よりも外側の摺動面部分がコンタミシールとして機能するコンタミシール部と、前記溝よりも内側の摺動面部分が油圧シールとして機能する油圧シール部とを備える。
【0012】
本発明の一態様に係る密封装置において、前記コンタミシール部の摺動面部分の表面粗さは、前記油圧シール部の摺動面部分の表面粗さよりも粗い。
【0013】
本発明の一態様に係る密封装置において、前記スリットの深さは、前記溝の深さと同じである。
【0014】
本発明の一態様に係る密封装置において、前記スリットは、前記溝から前記シール状部材の側面に向かって拡がっている。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る密封装置によれば、コンタミシールを装着できない場合でも、異物の侵入を防止して本来の性能を発揮できる長寿命の密封装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の実施の形態に係る密封装置の装着状態を示す断面図である。
【
図2】本発明の実施の形態に係る密封装置の外観構成を示す斜視図である。
【
図3】本発明の実施の形態に係る密封装置の断面構造を示す部分拡大断面図である。
【
図4】本発明の実施の形態における密封装置の動作状態を示す断面図である。
【
図5】本発明の他の実施の形態における密封装置(1)の外観構成を示す斜視図である。
【
図6】本発明の他の実施の形態における密封装置(2)の構成を示す断面図である。
【
図7】本発明の他の実施の形態における密封装置(3)の構成を示す断面図である。
【
図8】本発明の他の実施の形態における密封装置(3)の装着状態を示す断面図である。
【
図9】従来のピストンシーリングシステムの構成を示す略線的断面図である。
【
図10】従来のコンタミシールの機能の説明に供する略線的断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照し説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施の形態に係る密封装置の外観構成を示す斜視図である。
図2は、本発明の実施の形態に係る密封装置の断面構造を示す部分拡大断面図である。
図3は、本発明の実施の形態に係る密封装置の装着状態を示す断面図である。
図4は、本発明の実施の形態における密封装置の動作状態を示す断面図である。
【0019】
以下、説明の便宜上、
図1乃至
図4において、軸線xに沿った矢印ab方向(以下、これを「ストローク方向」ともいう。)において、軸線x方向に沿った矢印a方向を左側とし、軸線x方向に沿った矢印b方向を右側とする。また、軸線xと直交する矢印cd方向(以下、これを「径方向」ともいう。)において、軸線xから離れる方向(矢印c方向)を外周側とし、軸線xに近づく方向(矢印d方向)を内周側とする。
【0020】
<第1の実施の形態>
図1乃至
図4に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る密封装置1は、建設機械用の油圧シリンダにおけるシリンダ100とピストン200との間を密封するものである。特に、密封装置1は、
図1に示すように、ピストン200のストローク方向における長さが短く、ウェアリング540、550の外側にコンタミシール(図示せず)を装着することが出来ないピストンシーリングシステムの場合に有効である。
【0021】
シリンダ100は、軸線xに沿ったストローク方向(矢印ab方向)に所定内径の内周面100aを有する円筒形状の油圧シリンダである。ピストン200は、所定外径を有する円筒形状の油圧ピストンであり、図示しないピストンロッドと一体に形成されている。ピストン200は、シリンダ100の内周面100aと平行でかつ軸線xに沿った外周面200gを有し、シリンダ100の内周面100aと摺動自在に移動する。
【0022】
ピストン200は、外周面200gにおけるストローク方向(矢印ab方向)の中央またはほぼ中央に凹部としての断面矩形状の環状溝201を有し、その環状溝201に対してパッキンとして密封装置(ピストンシール)1が装着されている。ただし、これに限るものではなく、シリンダ100の内周面100aにおけるストローク方向(矢印ab方向)の中央またはほぼ中央に断面矩形状の環状溝(図示せず)を有し、その環状溝に対して密封装置(ピストンシール)1が装着されていてもよい。
【0023】
<密封装置の構成>
図1に示したように、密封装置1は、シリンダ100とピストン200との間の環状の隙間を密封し、シリンダ100内を
図1の左側(矢印a方向)の空間と、右側(矢印b方向)の空間とに隔てている。
【0024】
図2に示すように、密封装置1は、シール状部材としてのシールリング20、および、リング状部材としてのOリング30を備えている。この密封装置1は、シールリング20とOリング30とが一体に組み合わされた組み合わせシールである。
【0025】
シールリング20は、樹脂材からなり、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の軟質性樹脂の他に、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポニフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ナイロン6,6等の硬化性樹脂も適用可能である。Oリング30は、ゴム等の弾性材からなり、例えば、ニトリルゴム(NBR)、フッ素ゴム(FKM)、エチレンプロピレンゴム(EPDM)等である。
【0026】
シールリング20は、軸線xに沿ったストローク方向(矢印ab方向)の長さ、すなわちシールリング20の幅が、ピストン200の環状溝201におけるストローク方向(矢印ab方向)の幅と同一、または、僅かに小さい。Oリング30については、その直径がシールリング20の幅と同一、または、僅かに小さい。
【0027】
シールリング20は、断面矩形状(この場合は、断面長方形状)の環状のリング状部材であり、シリンダ100の内周面100aと摺動する側の摺動面20aと、Oリング30が一体に取り付けられる側の取付面20bとを有する。
【0028】
シールリング20の摺動面20aには、周方向に延びる無端状かつ環状の溝gr1、gr2が設けられている。溝gr1、gr2は、同一の構造を有しており、互いに平行に周方向に沿って走っている。溝gr1、gr2は、略断面半円状からなり、所定の深さに形成されている。なお、溝gr1、gr2は、略断面半円状に限るものではなく、略断面矩形状その他種々の形状であってもよい。これらの溝gr1、gr2は、例えば、切削やその他種々の手法により形成される。
【0029】
溝gr1、gr2は、摺動面20aの端縁20aR、20aLから所定の間隔d1だけ離れた位置にそれぞれ形成されている。また、溝gr1、gr2は、互いに間隔d2だけ離れて形成され、間隔d2>間隔d1の関係を有している。ただし、これに限るものではなく、間隔d2=間隔d1、もしくは、間隔d2<間隔d1であってもよい。
【0030】
ここで、摺動面20aのうち、溝gr1、gr2よりも外側である左側(矢印a方向)および右側(矢印b方向)の摺動面部分20acは、異物700を堰き止めるとともに侵入しても異物700を埋没させた状態で永久変形し、異物700がシール面から突出することを防止するコンタミシール部として機能する部位である(以下、摺動面部分20acをコンタミシール部20acと呼ぶ。)。
【0031】
一方、摺動面20aのうち溝gr1、gr2の間となる内側の摺動面部分20agは、シリンダ100とピストン200との間の環状の隙間を密封し、シリンダ100内を左側(矢印a方向)の空間と、右側(矢印b方向)の空間とに隔てる油圧シール部として機能する部位である(以下、摺動面部分20agを油圧シール部20agと呼ぶ。)。
【0032】
すなわち、シールリング20の摺動面20aは、溝gr1、gr2よりも外側の2つのコンタミシール部20acと、溝gr1、gr2の内側の1つの油圧シール部20agとを分割した状態で備えている。
【0033】
ここで、2つのコンタミシール部20acの表面は、コーティング処理、表面粗さの調整、表面改質処理等によって、油圧シール部20agの表面よりも粗い表面粗さを有している。
【0034】
さらに、2つのコンタミシール部20acは、シールリング20の側面20sから溝gr1、gr2へ連通するように形成されたスリット21をそれぞれ有している。具体的には、コンタミシール部20acは、側面20sと溝gr1、gr2とを連通するように周方向に直交したスリット21をそれぞれ複数備えている。スリット21は、例えば、周方向に90度間隔で4個等配されている。
【0035】
スリット21は、略断面半円状からなり、所定深さに形成されている。なお、スリット21は、略断面半円状に限るものではなく、略断面矩形状その他種々の形状であってもよい。さらに、スリット21の径方向(矢印cd方向)の深さは、溝gr1、gr2の深さと同一となっている。ただし、これに限るものではなく、スリット21の深さが溝gr1、gr2よりも浅くてもよい。
【0036】
<密封装置による動作>
このような構成の密封装置1は、
図1に示したように、ピストン200の環状溝201に装着された場合、シリンダ100の内周面100aとピストン200の外周面200gとの間で、Oリング30が所定の断面つぶし代を持って当該ピストン200の環状溝201における内周面(底面)201aと接触される。
【0037】
したがって、密封装置1は、Oリング30の弾性力によりシールリング20がシリンダ100の内周面100aに押し付けられて当該シリンダ100とピストン200との間の環状の隙間を密封する。この状態において、シリンダ100の外部から油が導入されると、その油圧によりピストン200が軸線xに沿ったストローク方向(矢印ab方向)へ相対移動する。
【0038】
密封装置1では、シリンダ100に対してピストン200がストローク方向(矢印ab方向)へ往復動する際の繰り返し加圧により、シールリング20のコンタミシール部20acにはみ出し変形が発生する場合がある。このような場合であっても、油圧シール部20agとコンタミシール部20acとは、摺動面20aに設けられた溝gr1、gr2の存在により分離されているので、油圧シール部20agに対するコンタミシール部20acのはみ出し変形の影響を低減することができる。
【0039】
ただし、密封装置1は、コンタミシール部20acの表面が油圧シール部20agの表面よりも粗いので、当該コンタミシール部20acの表面において異物700をキャッチし易くなり、油圧シール部20agへ異物700が侵入するリスクを低減することができる。
【0040】
密封装置1は、コンタミシール部20acの存在により、異物700の侵入を堰き止めるとともに抑制することができるが、異物700が侵入しコンタミシール部20acを通過した場合でも、溝gr1、gr2の空間に異物700が一旦解放されるので油圧シール部20agにおける異物700の噛み込みを防止することができる。
【0041】
また、密封装置1は、溝gr1、gr2と連通するスリット21を有するため、油を導入および排出し易くすることができ、かくして、溝gr1、gr2に対する油圧の蓄圧を回避することができる。
【0042】
さらに、
図4に示すように、密封装置1は、右側(矢印b方向)からOリング30にかかる油圧によりシールリング20に対して外周側(矢印c方向)への内圧が生じて当該シールリング20をシリンダ100の内周面100aに押し付ける力(拡張力)が発生する。
【0043】
しかしながら、密封装置1では、スリット21から溝gr1に対する油圧がシールリング20のコンタミシール部20acに対する内周側(矢印d方向)へのキャンセル圧として作用するので、油圧シール部20agのシリンダ100の内周面100aに押し付ける力(拡張力)が弱められる。その結果、密封装置1は、シリンダ100の対するピストン200のストローク方向への往復動に対して摺動抵抗が低減し作動性が向上することになる。
【0044】
このように密封装置1は、コンタミシール機能を有しつつ摺動抵抗の少ない作動性に優れた密封性能を発揮することができる。また、密封装置1は、従来の密封装置と同じサイズのまま、別個にコンタミシールを設けた場合と同等以上の作用効果を奏することができる。
【0045】
かくして、コンタミシールを装着できない場合でも、異物700の侵入を防止して本来の性能を発揮できる長寿命の密封装置1を実現することができる。
【0046】
<第2の実施の形態>
図2および
図3との対応部分に同一符号を付して示す
図5(A)および(B)において、第2の実施の形態における密封装置1aは、シールリング20およびOリング30を有する点において第1の実施の形態における密封装置1と同一であり、シールリング20のスリット22の構成が異なっている。
【0047】
スリット22は、溝gr1、gr2から外側の側面20sへ向かって次第に拡径する断面半休形状を有している。密封装置1aでは、このような形状を有するスリット22が設けられたシールリング20を有しているため、当該スリット22から油を導入し易く、かつ、排出し易いため、油圧によって油が油圧シール部20agとシリンダ100の内周面100aとの間を吹き抜けてしまう事態を防止することができる 。
【0048】
<第3の実施の形態>
図3との対応部分に同一符号を付して示す
図6において、第3の実施の形態における密封装置1bは、シールリング20の摺動面20aに対して1つの溝gr1だけが形成された構成を有している。
【0049】
すなわち、密封装置1bでは、溝gr1よりも外側の側面20sまでがコンタミシール部20acとなり、溝から反対側の側面20sまでが全て油圧シール部20agとなっている。この場合であっても、上述した第1の実施の形態における密封装置1と同様の作用効果を奏することができる。
【0050】
<第4の実施の形態>
図7および
図8に示すように、第4の実施に形態における密封装置1cは、Oリング70が外周側(矢印c方向)に位置し、シールリング60が内周側(矢印d方向)に位置した状態で一体に結合された構成を有している。
【0051】
この密封装置1cのシールリング60およびOリング70の基本構造は、第1の実施の形態における密封装置1のシールリング20およびOリング30と同一であるが、シールリング60の内周面がピストン200の外周面200gと摺接する摺動面60aとなる。この摺動面60aに、密封装置1と同様に溝gr1、gr2が形成されている。したがって、密封装置1cは、溝gr1、gr2を境界として、2つのコンタミシール部60acと1つの油圧シール部60agとを備えることになる。
【0052】
この密封装置1cでは、ピストン200の外周面200gとシールリング60の摺動面60aとが摺接する構成であり、第1の実施の形態における密封装置1とは摺接する対象がシリンダ100の内周面100aではないが、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0053】
<他の実施の形態>
なお、上述した実施の形態においては、密封装置1のシールリング20の摺動面20aに2本の溝gr1、gr2を設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、摺動面20aに2本以上の例えば4本の溝gr1乃至gr4を設けるようにしてもよい。
【0054】
また、上述した実施の形態においては、スリット21が周方向に90度間隔で4個等配されているようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、3個、6個等、その他種々の個数を設けるようにしてもよい。要は、キャンセル圧による摺動抵抗の低減をどれ位に設定するかに応じて任意に決定することが可能である。
【0055】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に係る密封装置1に限定されるものではなく、本発明の概念および特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題および効果の少なくとも一部を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせてもよい。例えば、上記実施の形態における各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本発明の具体的使用態様によって適宜変更され得る。