特許第6934641号(P6934641)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6934641情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6934641
(24)【登録日】2021年8月26日
(45)【発行日】2021年9月15日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20210906BHJP
【FI】
   G06Q30/02
【請求項の数】13
【全頁数】42
(21)【出願番号】特願2020-51804(P2020-51804)
(22)【出願日】2020年3月23日
【審査請求日】2020年3月27日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】512033109
【氏名又は名称】株式会社プレイド
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】片居木 誠
【審査官】 梅岡 信幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−316771(JP,A)
【文献】 特開2003−050901(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1以上のイベントに関する条件であり、第一の観点におけるユーザの分類のための条件である1以上の第一セグメント条件情報と、第二の観点におけるユーザの分類のための条件である1以上の第二セグメント条件情報とが格納される条件格納部と、第二セグメント識別子に対応付けて、アイコンが格納されるアイコン格納部とにアクセス可能な情報処理装置であって、
ユーザ識別子に対応付けて、ユーザの操作により発生したイベントを特定する1以上のイベント情報を受信するイベント受信部と、
ユーザ識別子ごとに、前記イベント受信部が受信した1以上のイベント情報であり、前記ユーザ識別子に対応付いている1以上のイベント情報が合致する、または合致しない第一セグメント条件情報を決定し、当該決定に対応する第一セグメント識別子を取得し、かつユーザ識別子ごとに、前記イベント受信部が受信した1以上のイベント情報であり、前記ユーザ識別子に対応付いている1以上のイベント情報が合致する、または合致しない第二セグメント条件情報を決定し、当該決定に対応する第二セグメント識別子を取得する決定部と、
ユーザ識別子ごとに、前記第一セグメント識別子と前記第二セグメント識別子とを視覚的に区別可能な態様で出力する出力部とを具備し、
前記1以上の第二セグメント条件情報は、
過去のウェブサイトまたはウェブページへの来訪時のユーザの操作によるイベント情報の履歴を用いて取得される履歴情報利用動的属性値を用いた条件を有し、
前記決定部は、
ユーザ識別子ごとに、前記イベント受信部が受信した1以上のイベント情報を用いて取得した履歴情報利用動的属性値が合致する、または合致しない第二セグメント条件情報を決定し、当該決定に対応する第二セグメント識別子を取得し、
前記出力部は、
ユーザ識別子ごとに、前記決定部が取得した第二セグメント識別子に対応するアイコンを前記アイコン格納部から取得し、出力する情報処理装置。
【請求項2】
前記履歴情報利用動的属性値は、
前記1以上のイベント情報を用いて取得した「来訪回数」「購入回数」「総購入金額(円)」「平均PV数」のうちの1以上の情報が大きいほど、大きい値となるスコアである、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
2以上の各第一セグメント識別子に対応付けて、領域を特定する領域情報が格納される領域格納部をさらに具備し、
前記出力部は、
前記領域格納部に格納されている2以上の各領域情報に対応する領域を視覚的に区別可能なように出力する領域出力部と、
前記決定部が取得した第一セグメント識別子に対応する領域情報が示す領域に、前記ユーザ識別子に対応するアイコンを出力するアイコン出力部を具備する請求項1または請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記条件格納部には、
第三の観点におけるユーザの分類のための条件である1以上の第三セグメント条件情報をも格納され、
前記決定部は、
ユーザ識別子ごとに、合致する、または合致しない第三セグメント条件情報をも決定し、当該決定に対応する第三セグメント識別子を取得し、
前記出力部は、
ユーザ識別子ごとに、前記第三セグメント識別子をも、視覚的に区別可能な態様で出力する請求項1から請求項3いずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記出力部は、
ユーザ識別子ごとに、前記決定部が取得した第三セグメント識別子に応じて、アイコンを異なる出力態様で出力する請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
指示を受信するセグメント指示受信部をさらに具備し、
前記出力部は、
前記指示の受信に応じて、ユーザ識別子ごとに、前記決定部が取得した第三セグメント識別子に応じて、前記アイコンを異なる出力態様で出力する請求項5記載の情報処理装置。
【請求項7】
管理者の管理端末からのメッセージであり、メッセージの送信先を識別するユーザ識別子に対応付くメッセージを受信し、当該メッセージを前記ユーザ識別子で識別されるユーザのユーザ端末に送信する接客支援部と、
ユーザ識別子ごとに、前記接客支援部がメッセージを送信したユーザであるか否かを判断する接客判断部とをさらに具備し、
前記出力部は、
ユーザ識別子ごとに、前記接客判断部における判断結果が視覚的に区別可能な態様でアイコンを出力する請求項1から請求項6いずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記第一の観点または前記第二の観点において、合致する、または合致しない第一セグメント条件情報の変化を特定する変化条件情報、または合致する、または合致しない第二セグメント条件情報の変化を特定する変化条件情報を格納している変化条件格納部と、
ユーザ識別子ごとに、異なる時に受信された2以上のイベント情報が、前記変化条件情報に合致するか否かを判断する変化判断部とをさらに具備し、
前記出力部は、
ユーザ識別子ごとに、前記変化判断部における判断結果を視覚的に認識可能なように、アイコンを出力する請求項1から請求項7いずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記出力部は、
前記イベント受信部が、ユーザ識別子に対応付けて、1以上のイベント情報を受信した場合に、前記ユーザ識別子に対応するアイコンの属性値を、少なくとも一時的に変化させて、当該アイコンを出力を行う請求項1から請求項8いずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
ユーザが操作するユーザ端末の画面に関する画面情報を、ユーザ識別子に対応付けて受信する画面情報受信部と、
前記出力部が出力したアイコンに対する指示であるアイコン指示を管理端末から受信するアイコン指示受信部と、
前記アイコン指示に対応するユーザ識別子に対応付く画面情報を前記管理端末に送信する画面情報送信部とをさらに具備する請求項1から請求項9いずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
ユーザ識別子と1以上のユーザ属性値とユーザ定義アイコンとを有する1以上のユーザ情報、およびユーザ識別子と1以上のユーザ属性値とを有する1以上のユーザ情報が格納されるユーザ情報格納部をさらに具備し、
前記出力部は、
前記ユーザ識別子に対応するユーザ定義アイコンを前記ユーザ情報格納部から取得し、当該ユーザ定義アイコンを、前記決定部が決定した第一セグメント条件情報に対応する領域情報が示す領域に出力する請求項1から請求項10いずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
1以上のイベントに関する条件であり、第一の観点におけるユーザの分類のための条件である1以上の第一セグメント条件情報と、第二の観点におけるユーザの分類のための条件である1以上の第二セグメント条件情報が格納される条件格納部と第二セグメント識別子に対応付けて、アイコンが格納されるアイコン格納部と、イベント受信部と、決定部と、出力部とにより実現される情報処理方法であって、
前記イベント受信部が、ユーザ識別子に対応付けて、ユーザの操作により発生したイベントを特定する1以上のイベント情報を受信するイベント受信ステップと、
前記決定部が、ユーザ識別子ごとに、前記イベント受信ステップで受信された1以上のイベント情報であり、前記ユーザ識別子に対応付いている1以上のイベント情報が合致する、または合致しない第一セグメント条件情報を決定し、当該決定に対応する第一セグメント識別子を取得し、かつユーザ識別子ごとに、前記イベント受信ステップで受信された1以上のイベント情報であり、前記ユーザ識別子に対応付いている1以上のイベント情報が合致する、または合致しない第二セグメント条件情報を決定し、当該決定に対応する第二セグメント識別子を取得する決定ステップと、
前記出力部が、ユーザ識別子ごとに、前記第一セグメント識別子と前記第二セグメント識別子とを視覚的に区別可能な態様で出力する出力ステップとを具備し、
前記1以上の第二セグメント条件情報は、
過去のウェブサイトまたはウェブページへの来訪時のユーザの操作によるイベント情報の履歴を用いて取得される履歴情報利用動的属性値を用いた条件を有し、
前記決定ステップにおいて、
ユーザ識別子ごとに、前記イベント受信部が受信した1以上のイベント情報を用いて取得した履歴情報利用動的属性値が合致する、または合致しない第二セグメント条件情報を決定し、当該決定に対応する第二セグメント識別子を取得し、
前記出力ステップにおいて、
ユーザ識別子ごとに、前記決定部が取得した第二セグメント識別子に対応するアイコンを前記アイコン格納部から取得し、出力する情報処理方法。
【請求項13】
1以上のイベントに関する条件であり、第一の観点におけるユーザの分類のための条件である1以上の第一セグメント条件情報と、第二の観点におけるユーザの分類のための条件である1以上の第二セグメント条件情報が格納される条件格納部と第二セグメント識別子に対応付けて、アイコンが格納されるアイコン格納部とにアクセス可能なコンピュータを、
ユーザ識別子に対応付けて、ユーザの操作により発生したイベントを特定する1以上のイベント情報を受信するイベント受信部と、
ユーザ識別子ごとに、前記イベント受信部が受信した1以上のイベント情報であり、前記ユーザ識別子に対応付いている1以上のイベント情報が合致する、または合致しない第一セグメント条件情報を決定し、当該決定に対応する第一セグメント識別子を取得し、かつユーザ識別子ごとに、前記イベント受信部が受信した1以上のイベント情報であり、前記ユーザ識別子に対応付いている1以上のイベント情報が合致する、または合致しない第二セグメント条件情報を決定し、当該決定に対応する第二セグメント識別子を取得する決定部と、
ユーザ識別子ごとに、前記第一セグメント識別子と前記第二セグメント識別子とを視覚的に区別可能な態様で出力する出力部として機能させるためのプログラムであって、
前記1以上の第二セグメント条件情報は、
過去のウェブサイトまたはウェブページへの来訪時のユーザの操作によるイベント情報の履歴を用いて取得される履歴情報利用動的属性値を用いた条件を有し、
前記決定部は、
ユーザ識別子ごとに、前記イベント受信部が受信した1以上のイベント情報を用いて取得した履歴情報利用動的属性値が合致する、または合致しない第二セグメント条件情報を決定し、当該決定に対応する第二セグメント識別子を取得し、
前記出力部は、
ユーザ識別子ごとに、前記決定部が取得した第二セグメント識別子に対応するアイコンを前記アイコン格納部から取得し、出力するものとして、前記コンピュータを機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末を操作するユーザを、当該操作により発生したイベントを用いて、分類し、当該分類を視覚的に把握可能なように出力する情報処理装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ポータルサイトや電子商取引のサイトへのアクセス回数を報告・集計するシステムがあった(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−78923号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来、ユーザによる端末の操作により発生するイベントを用いて、2以上の観点で分類されたユーザのセグメントを視覚的に明示できなかったという課題があった。なお、分類することを、セグメント化と言っても良い。また、セグメントは、クラスやカテゴリー等と言っても良い。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の情報処理装置は、1以上のイベントに関する条件であり、第一の観点におけるユーザの分類のための条件である1以上の第一セグメント条件情報と、第二の観点におけるユーザの分類のための条件である1以上の第二セグメント条件情報が格納される条件格納部と、ユーザ識別子に対応付けて、ユーザの操作により発生したイベントを特定する1以上のイベント情報を受信するイベント受信部と、ユーザ識別子ごとに、イベント受信部が受信した1以上のイベント情報であり、ユーザ識別子に対応付いている1以上のイベント情報が合致する、または合致しない第一セグメント条件情報を決定し、決定に対応する第一セグメント識別子を取得し、かつユーザ識別子ごとに、イベント受信部が受信した1以上のイベント情報であり、ユーザ識別子に対応付いている1以上のイベント情報が合致する、または合致しない第二セグメント条件情報を決定し、決定に対応する第二セグメント識別子を取得する決定部と、ユーザ識別子ごとに、第一セグメント識別子と第二セグメント識別子とを視覚的に区別可能な態様で出力する出力部とを具備する情報処理装置である。
【0006】
かかる構成により、ユーザによる端末の操作により発生するイベントを用いて、少なくとも2つの観点でセグメント化されたユーザのセグメントを視覚的に明示できる。
【0007】
また、本第二の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、2以上の各第一セグメント識別子に対応付けて、領域を特定する領域情報が格納される領域格納部をさらに具備し、出力部は、領域格納部に格納されている2以上の各領域情報に対応する領域を視覚的に区別可能なように出力する領域出力部と、決定部が取得した第一セグメント識別子に対応する領域情報が示す領域に、ユーザ識別子に対応するアイコンを出力するアイコン出力部を具備する情報処理装置である。
【0008】
かかる構成により、2以上の観点でセグメント化されたユーザのセグメントを視覚的に適切に明示できる。
【0009】
また、本第三の発明の情報処理装置は、第二の発明に対して、第二セグメント識別子に対応付けて、アイコンが格納されるアイコン格納部をさらに具備し、アイコン出力部は、ユーザ識別子ごとに、決定部が取得した第二セグメント識別子に対応するアイコンを、決定部が取得した第一セグメント識別子に対応する領域情報が示す領域に出力する情報処理装置である。
【0010】
かかる構成により、2以上の観点でセグメント化されたユーザのセグメントを視覚的に適切に明示できる。
【0011】
また、本第四の発明の情報処理装置は、第一から第三いずれか1つの発明に対して、条件格納部には、第三の観点におけるユーザの分類のための条件である1以上の第三セグメント条件情報をも格納され、決定部は、ユーザ識別子ごとに、合致する、または合致しない第三セグメント条件情報をも決定し、決定に対応する第三セグメント識別子を取得し、出力部は、ユーザ識別子ごとに、第三セグメント識別子をも、視覚的に区別可能な態様で出力する情報処理装置である。
【0012】
かかる構成により、ユーザによる端末の操作により発生するイベントを用いて、少なくとも3つの観点でセグメント化されたユーザのセグメントを視覚的に明示できる。
【0013】
また、本第五の発明の情報処理装置は、第四の発明に対して、出力部は、ユーザ識別子ごとに、決定部が取得した第三セグメント識別子に応じて、アイコンを異なる出力態様で出力する情報処理装置である。
【0014】
かかる構成により、2以上の観点でセグメント化されたユーザのセグメントを視覚的に適切に明示できる。
【0015】
また、本第六の発明の情報処理装置は、第五の発明に対して、指示を受信するセグメント指示受信部をさらに具備し、出力部は、指示の受信に応じて、ユーザ識別子ごとに、決定部が取得した第三セグメント識別子に応じて、アイコンを異なる出力態様で出力する情報処理装置である。
【0016】
かかる構成により、2以上の観点でセグメント化されたユーザのセグメントを視覚的に適切に明示できる。
【0017】
また、本第七の発明の情報処理装置は、第一から第六いずれか1つの発明に対して、管理者の管理端末からのメッセージであり、メッセージの送信先を識別するユーザ識別子に対応付くメッセージを受信し、メッセージをユーザ識別子で識別されるユーザのユーザ端末に送信する接客支援部と、ユーザ識別子ごとに、接客支援部がメッセージを送信したユーザであるか否かを判断する接客判断部とをさらに具備し、出力部は、ユーザ識別子ごとに、接客判断部における判断結果が視覚的に区別可能な態様でアイコンを出力する情報処理装置である。
【0018】
かかる構成により、2以上の観点でセグメント化されたユーザのセグメントを視覚的に適切に明示できる。
【0019】
また、本第八の発明の情報処理装置は、第一から第七いずれか1つの発明に対して、第一の観点または第二観点において、合致する、または合致しない第一セグメント条件情報の変化を特定する変化条件情報、または合致する、または合致しない第二セグメント条件情報の変化を特定する変化条件情報を格納している変化条件格納部と、ユーザ識別子ごとに、異なる時に受信された2以上のイベント情報が、変化条件情報に合致するか否かを判断する変化判断部とをさらに具備し、出力部は、ユーザ識別子ごとに、変化判断部における判断結果を視覚的に認識可能なように、アイコンを出力する情報処理装置である。
【0020】
かかる構成により、2以上の観点でセグメント化されたユーザのセグメントの変化を視覚的に明示できる。
【0021】
また、本第九の発明の情報処理装置は、第一から第八いずれか1つの発明に対して、出力部は、イベント受信部が、ユーザ識別子に対応付けて、1以上のイベント情報を受信した場合に、ユーザ識別子に対応するアイコンの属性値を、少なくとも一時的に変化させて、アイコンの出力を行う情報処理装置である。
【0022】
かかる構成により、イベントを発生させたユーザを視覚的に明示できる。
【0023】
また、本第十の発明の情報処理装置は、第一から第九いずれか1つの発明に対して、ユーザが操作するユーザ端末の画面に関する画面情報を、ユーザ識別子に対応付けて受信する画面情報受信部と、出力部が出力したアイコンに対する指示であるアイコン指示を管理端末から受信するアイコン指示受信部と、アイコン指示に対応するユーザ識別子に対応付く画面情報を管理端末に送信する画面情報送信部とをさらに具備する情報処理装置である。
【0024】
かかる構成により、着目するユーザの管理端末で出力されている画面を見ることができる。
【0025】
また、本第十一の発明の情報処理装置は、第一から第十いずれか1つの発明に対して、ユーザ識別子と1以上のユーザ属性値とユーザ定義アイコンとを有する1以上のユーザ情報、およびユーザ識別子と1以上のユーザ属性値とを有する1以上のユーザ情報が格納されるユーザ情報格納部をさらに具備し、出力部は、ユーザ識別子に対応するユーザ定義アイコンをユーザ情報格納部から取得し、ユーザ定義アイコンを、決定部が決定した第一セグメント条件情報に対応する領域情報が示す領域に出力する情報処理装置である。
【0026】
かかる構成により、一のユーザに独自のアイコンを定義できる。
【発明の効果】
【0027】
本発明による情報処理装置によれば、ユーザによる端末の操作により発生するイベントを用いて、2以上の観点でセグメント化されたユーザのセグメントを視覚的に明示できる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】実施の形態1における情報システムAの概念図
図2】同情報システムAのブロック図
図3】同情報処理装置2のブロック図
図4】同情報処理装置2の動作例について説明するフローチャート
図5】同情報処理装置2の動作例について説明するフローチャート
図6】同セグメント決定処理の例について説明するフローチャート
図7】同画面構成処理の例について説明するフローチャート
図8】同領域構成処理の例について説明するフローチャート
図9】同アイコン取得処理の例について説明するフローチャート
図10】同ビューの変更処理の例について説明するフローチャート
図11】同管理端末3の動作例について説明するフローチャート
図12】同ユーザ情報管理表を示す図
図13】同イベント情報管理表を示す図
図14】同第一セグメント条件管理表を示す図
図15】同アイコン情報管理表を示す図
図16】同第三セグメント条件管理表を示す図
図17】同領域管理表を示す図
図18】同セグメント管理表を示す図
図19】同出力例を示す図
図20】同出力例を示す図
図21】同出力例を示す図
図22】同出力例を示す図
図23】同コンピュータシステムの概観図
図24】同コンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0030】
(実施の形態1)
本実施の形態において、ユーザを2または3以上の観点で分類し、各観点でのユーザのセグメントが識別可能なように、ユーザのセグメントを視覚的に出力する情報処理装置を具備する情報システムについて説明する。
【0031】
また、例えば、本実施の形態において、ユーザが属する第一の観点のセグメントの差異は、ユーザに対応するアイコンが配置される画面上の領域の差異に反映される。また、例えば、本実施の形態において、ユーザが属する第二の観点のセグメントの差異は、ユーザのアイコンの差異により反映される。また、例えば、本実施の形態において、第三の観点におけるユーザのセグメントの差異は、ユーザのアイコンのビューの差異(例えば、グレーアウトされているか否か)により反映される。また、例えば、ユーザが属する第三の観点のセグメントの表出は、ユーザの指示の受け付けをトリガーとする。
【0032】
また、本実施の形態において、電子的に接客したユーザと未接客のユーザとを視覚的に区別するようにユーザのアイコンを出力する情報処理装置を具備する情報システムについて説明する。
【0033】
また、本実施の形態において、ユーザの操作により発生したイベントを受信すれば、当該ユーザに対応するアイコンが動くように構成される情報処理装置を具備する情報システムについて説明する。
【0034】
また、本実施の形態において、管理者による一のアイコンの指示により、当該アイコンに対応するユーザがユーザ端末で見ている画面が管理端末に出力される情報システムについて説明する。
【0035】
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、1または2以上のユーザ端末1、情報処理装置2、1または2以上の管理端末3、および1または2以上のサーバ装置4を備える。
【0036】
ユーザ端末1、管理端末3は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、いわゆるパーソナルコンピュータ等であり、その種類は問わない。
【0037】
情報処理装置2、サーバ装置4は、通常、いわゆるサーバであり、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバ等であり、その種類は問わない。
【0038】
サーバ装置4は、通常、ウェブページが格納されているウェブサーバであるが、アプリケーションが格納されているアプリケーションサーバでも良い。サーバ装置4は、例えば、電子商取引を行うサーバである。つまり、サーバ装置4は、例えば、ECサイトのサーバである。
【0039】
また、ユーザ端末1は、例えば、サーバ装置4にアクセスし、商品等を購入するために、ユーザにより操作される端末である。管理端末3は、例えば、情報処理装置2の運営側の企業のメンバーが使用する端末である。管理端末3は、例えば、サーバ装置4の運営側の企業のメンバーが使用する端末である。なお、情報処理装置2の運営側の企業とサーバ装置4の運営側の企業とが同一でも良い。管理端末3は、例えば、サーバ装置4にアクセスするユーザのアクションを監視したり、サーバ装置4にアクセスするユーザのアクションの統計処理結果を出力したりする端末である。
【0040】
1以上のユーザ端末1、情報処理装置2、1または2以上の管理端末3、および1以上のサーバ装置4は、インターネット等のネットワークを介して、相互に通信可能であることは好適である。
【0041】
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。図3は、情報処理装置2のブロック図である。
【0042】
情報システムAを構成するユーザ端末1は、ユーザ格納部11、ユーザ受付部12、ユーザ受信部13、ユーザ処理部14、ユーザ出力部15、およびユーザ送信部16を備える。
【0043】
情報処理装置2は、格納部21、受信部22、処理部23、および出力部24を備える。
【0044】
格納部21は、ユーザ情報格納部211、条件格納部212、変化条件格納部213、領域格納部214、およびアイコン格納部215を備える。
【0045】
受信部22は、イベント受信部221、セグメント指示受信部222、アイコン指示受信部223、および画面情報受信部224を備える。
【0046】
処理部23は、イベント蓄積部231、決定部232、変化判断部233、接客支援部234、および接客判断部235を備える。
【0047】
出力部24は、領域出力部241、アイコン出力部242、および画面情報送信部243を備える。
【0048】
管理端末3は、管理格納部31、管理受付部32、管理受信部33、管理処理部34、管理出力部35、および管理送信部36を備える。
【0049】
管理受信部33は、管理入力受信部331、および管理画面受信部332を備える。
【0050】
サーバ装置4は、サーバ格納部41、サーバ受付部42、サーバ処理部43、サーバ送信部44、サーバ受信部45、およびサーバ出力部46を備える。
【0051】
ユーザ端末1を構成するユーザ格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、ユーザ識別子等である。ユーザ識別子は、ユーザ端末1のユーザを識別する情報である。ユーザ識別子は、例えば、ユーザID、氏名、メールアドレス、電話番号などである。ユーザ識別子は、ユーザ端末1を識別する端末識別子でも良い。端末識別子は、例えば、IPアドレス、端末IDなどである。各種の情報は、例えば、後述するイベントである。
【0052】
ユーザ受付部12は、ユーザからの入力を受け付ける。入力は、指示または情報である。指示または情報の内容は問わない。指示は、例えば、サーバ装置4に格納されているウェブページへのアクセス指示である。指示は、例えば、ボタンの押下、メニュー項目の選択等により行われる。ボタンの押下、メニュー項目の選択等は、例えば、購入する商品の指示、ウェブページのアンカーに対する指示である。また、入力される情報は、例えば、購入する商品の数量、チャットにおけるメッセージ等である。なお、チャットは、管理端末3の管理者とのチャットである。
【0053】
指示または情報の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0054】
ユーザ受信部13は、各種の情報や指示等を受信する。ユーザ受信部13は、例えば、サーバ装置4または情報処理装置2から、各種の情報や指示等を受信する。各種の情報や指示等は、例えば、サーバ装置4から送信されたウェブページ、ウェブページに対する操作の結果である。また、ユーザ受信部13は、例えば、管理端末3から各種の情報や指示等を受信しても良い。各種の情報や指示等とは、例えば、管理者が管理端末3に入力した情報(例えば、チャットの情報)である。なお、チャットの情報は、ユーザへの接客のための情報である。
【0055】
ユーザ処理部14は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、ユーザ受付部12が受け付けた指示や情報等に対応するイベント情報を取得する処理である。
【0056】
イベント情報は、イベント識別子を含む。イベント情報は、例えば、ユーザが入力した情報を含む。イベント情報は、例えば、ユーザ端末1で発生したイベントである内部イベントを含む。内部イベントは、例えば、ユーザからの入力の受け付けにより、ユーザ端末1で発生したイベントである。なお、イベント情報は、例えば、押下されたボタンを識別するボタン識別子、選択されたメニュー項目を識別する項目識別子、ユーザからの入力により実行されたメソッド名または関数名またはスクリプト名等、入力の受け付けによりユーザ端末1で発生したプロセス名またはスレッド名、入力に対応する動作または操作を示す動作識別子のうちの1または2以上の情報を含む。イベント情報は、例えば、画面を識別する画面識別子を含む。動作識別子は、例えば、ウェブページの閲覧を開始したことを示す「閲覧開始」、「カート&お気に入りボタンクリック」、「商品サムネイル画像クリック」、「購入ボタンの押下」等である。
【0057】
なお、内部で発生したイベントを取得する技術は、公知技術であるので詳細な説明を省略する。また、ユーザ処理部14が、ユーザの操作に基づいてイベント情報を取得する処理は、公知技術により実現可能である。
【0058】
ユーザ処理部14は、例えば、ユーザの入力(例えば、一のボタンの押下)に対応する動作識別子(例えば、一のボタンのボタン識別子と対になる動作識別子)をユーザ格納部11から取得する。動作識別子は、例えば、関数名、メソッド名、関数ID、実行モジュール名等である。
【0059】
ユーザ処理部14は、例えば、1または2以上のイベント情報と時刻情報とを対応付けて取得することは好適である。時刻情報は、時刻に関する情報であり、例えば、時刻を示す情報、時刻に対応する相対的なタイミングの情報である。ユーザ処理部14は、例えば、時刻情報を図示しない時計またはNTPサーバ等から取得する。
【0060】
また、ユーザ処理部14が行う各種の処理は、例えば、ユーザ受付部12が受け付けた指示や情報等を、送信する構造の指示や情報等に変更する処理である。各種の処理は、例えば、ユーザ受信部13が受信した情報を出力する構造に変更する処理等である。
【0061】
ユーザ処理部14は、ユーザ受付部12が受け付けた指示や情報等から、送信する指示や情報等を構成する。ユーザ処理部14は、ユーザ受信部13が受信した情報を用いて、ユーザ出力部15が出力する情報を構成する。
【0062】
ユーザ出力部15は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、ユーザ処理部14が構成した情報、ユーザ受付部12が受け付けた指示や情報等、ユーザ受信部13が受信した各種の情報や指示等である。
【0063】
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0064】
ユーザ送信部16は、指示や情報等を送信する。指示や情報等とは、例えば、イベント、イベント情報、ユーザ識別子、ユーザにより入力されたテキスト(メッセージと言っても良い)、ユーザ処理部14が構成した情報等である。
【0065】
ユーザ送信部16は、通常、指示や情報等を情報処理装置2、またはサーバ装置4に送信する。ただし、ユーザ送信部16は、指示や情報等を管理端末3に送信しても良い。
【0066】
情報処理装置2を構成する格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述するユーザ情報、後述するチャット情報、後述するセグメント条件情報、後述する変化条件情報、後述する領域情報、後述するアイコン、後述するスコアの算出式、1または2以上のイベント情報である。
【0067】
なお、セグメント条件情報は、例えば、第一セグメント条件情報、第二セグメント条件情報、または第三セグメント条件情報である。
【0068】
また、スコアの算出式とは、ユーザのスコアを算出するための式の情報である。例えば、ユーザのスコアが高いほど、重要なユーザである、と考える。スコアの算出式は、例えば、ウェブサイトまたはウェブページの滞在時間、購入回数、購入金額、総購入金額、PV数、平均滞在時間、来訪回数のうちの1以上の情報をパラメータとする増加関数が好適である。ただし、スコアの算出式は、例えば、ウェブサイトまたはウェブページの滞在時間、購入回数、購入金額、総購入金額、PV数、平均滞在時間、来訪回数のうちの1以上の情報をパラメータとする減少関数でも良い。
【0069】
ユーザ情報格納部211には、1または2以上のユーザ情報が格納される。ユーザ情報は、ユーザ端末1を使用するユーザに関する情報である。ユーザ情報は、ユーザ識別子を含む。ユーザ情報は、1または2以上のユーザ属性値を有する。ユーザ情報は、ユーザに固有のアイコンであるユーザ定義アイコンを有しても良い。また、ユーザ情報は、例えば、氏名、連絡先情報、住所のうちの1または2以上の情報を有する。連絡先情報は、ユーザへの連絡先を特定する情報であり、例えば、メールアドレス、ユーザ端末1のIPアドレス、電話番号ある。ユーザ情報は、ユーザ定義アイコンを有しても良い。ユーザ定義アイコンは、ユーザ独自のアイコンである。ユーザ定義アイコンは、通常、ユーザが登録したアイコンであるが、ユーザ定義アイコンの登録者は問わない。
【0070】
ユーザ属性値は、静的属性値でも良いし、動的属性値でも良い。静的属性値とは、通常、変化しない属性値であるが、時々刻々とは変化しない属性値であると考えても良い。静的属性値は、例えば、氏名、年齢、住所、電話番号、クレジットカード番号、メールアドレス、ユーザ端末識別子、ユーザ識別子、パスワード等である。ユーザ端末識別子は、ユーザ端末1を識別する情報であり、例えば、Cookie ID、セッション識別子、IPアドレス、MACアドレス等である。ユーザ端末識別子は、ユーザを識別する情報であり、例えば、IDである。ユーザ識別子は、電話番号、クレジットカード番号、メールアドレス等でも良い。動的属性値は、ユーザのユーザ端末1の操作等により、動的に変化し得る属性値である。動的属性値には、例えば、リアルタイム動的属性値、履歴情報利用動的属性値がある。リアルタイム動的属性値は、リアルタイムに時々刻々と変化する属性値である。リアルタイム動的属性値は、例えば、ユーザが現在閲覧しているウェブページを識別するページ識別子、ユーザが現在閲覧しているウェブページの滞在時間、現在の滞在の際の閲覧したウェブページ数等である。履歴情報利用動的属性値は、過去の来訪時の操作情報の履歴をも用いて取得される動的属性値である。履歴情報利用動的属性値は、例えば、購入回数、購入金額、総購入金額、平均滞在時間、平均PV数、来訪回数、スコア、接客フラグ等である。なお、接客フラグとは、接客を行ったか否かを識別する情報である。
【0071】
チャット情報は、ユーザ端末1のユーザと、管理端末3のユーザである管理者との間で行ったチャット(会話と言っても良い)に関する情報である。チャット情報は、管理端末3に入力された情報を含む。チャット情報は、ユーザ端末1に入力された情報を含むことは好適である。つまり、チャット情報は、管理者からユーザに送信されるメッセージ(例えば、接客のためのメッセージ)、またはユーザから管理者に送信されるメッセージを含む。チャット情報は、例えば、メッセージの送信者を識別する識別子を含む。チャット情報は、例えば、メッセージの受信者を識別する識別子を含む。なお、識別子は、管理端末3の管理者の管理者識別子、またはユーザ端末1のユーザのユーザ識別子である。
【0072】
ウェブページとは、例えば、ユーザ端末1のユーザが閲覧するウェブページである。また、ウェブページは、通常、いずれかのサーバ装置4に格納されている。
【0073】
条件格納部212には、1または2以上のセグメント条件情報が格納される。セグメント条件情報は、ユーザの分類のための条件を特定する情報である。条件格納部212のセグメント条件情報は、例えば、第一セグメント条件情報、第二セグメント条件情報、第三セグメント条件情報である。条件格納部212には、1以上の各セグメント条件情報に対応付けて、セグメント識別子が格納されていることは好適である。セグメント識別子は、ユーザが属するセグメント(クラス、分類と言っても良い)を特定する情報である。セグメント識別子には、例えば、第一セグメント識別子、第二セグメント識別子、第三セグメント識別子がある。
【0074】
条件格納部212には、1または2以上の第一セグメント条件情報が格納される。条件格納部212の第一セグメント条件情報は、通常、2以上である。ただし、第一セグメント条件情報が一つである場合、第一セグメント条件情報に合致するユーザと、第一セグメント条件情報に合致しないユーザの2つのセグメントに、ユーザが分類される。
【0075】
第一セグメント条件情報は、第一の観点におけるユーザの分類のための条件を特定する情報である。第一セグメント条件情報は、1以上のイベントに関する条件を特定する情報である。第一セグメント条件情報は、例えば、ユーザが閲覧中のウェブページに関する条件を特定する情報である。第一セグメント条件情報は、例えば、「ページXを閲覧中」である。「ページXを閲覧中」は、受信されたイベント情報の中に含まれるホストの情報が「ページX」を特定する情報である場合である。
【0076】
条件格納部212には、1または2以上の第二セグメント条件情報が格納される。条件格納部212の第二セグメント条件情報は、通常、2以上である。ただし、第二セグメント条件情報が一つである場合、第二セグメント条件情報に合致するユーザと、第二セグメント条件情報に合致しないユーザの2つのセグメントに、ユーザが分類される。
【0077】
第二セグメント条件情報は、第二の観点におけるユーザの分類のための条件を特定する情報である。第二セグメント条件情報は、例えば、1以上のイベントに関する条件を特定する情報である。第二セグメント条件情報は、例えば、ユーザの静的属性値を用いて、ユーザを分類するための条件を特定する情報でも良い。
【0078】
条件格納部212には、1または2以上の第三セグメント条件情報が格納される。条件格納部212の第三セグメント条件情報は、通常、2以上である。ただし、第三セグメント条件情報が一つである場合、第二セグメント条件情報に合致するユーザと、第三セグメント条件情報に合致しないユーザの2つのセグメントに、ユーザが分類される。
【0079】
第三セグメント条件情報は、第三の観点におけるユーザの分類のための条件を特定する情報である。第三セグメント条件情報は、例えば、1以上のイベントに関する条件を特定する情報である。第三セグメント条件情報は、例えば、ユーザの静的属性値を用いて、ユーザを分類するための条件を特定する情報でも良い。
【0080】
変化条件格納部213には、1または2以上の変化条件情報が格納される。変化条件情報とは、ユーザのセグメントの変化に関する条件を特定する情報である。ユーザのセグメントの変化とは、ユーザの分類の変化である。
【0081】
変化条件情報は、例えば、第一の観点において、第一セグメント条件情報を用いて決定されたユーザのセグメントの変化を特定する情報である。また、変化条件情報は、例えば、第二の観点において、第二セグメント条件情報を用いて決定されたユーザのセグメントの変化を特定する情報である。
【0082】
変化条件情報は、例えば、「ユーザが閲覧しているページが「ページX」から「ページY」になること」である。
【0083】
領域格納部214には、2以上の各第一セグメント識別子に対応付けて、領域を特定する領域情報が格納される。領域は、通常、平面の中の領域であるが、三次元空間の中の領域でも良い。領域情報は、例えば、座標平面上の矩形を示す情報であり、矩形の左上の座標値(x,y)と右下の座標値(x,y)である。また、領域情報は、例えば、地図上の領域を示す情報である。領域情報は、例えば、地図上の矩形を示す情報であり、左上の位置を示す情報(緯度A,経度A)と右下の位置を示す情報(緯度B,経度B)である。また、領域情報は、例えば、都道府県名、市町村名、区の名称等でも良い。領域情報は、例えば、領域定義情報に含まれる。領域定義情報は、例えば、領域識別子と領域情報とを有する。領域情報は、例えば、領域を特定する画像である。領域格納部214には、領域を構成する画像と1以上の領域情報が格納されていても良い。領域を構成する画像は、例えば、地図可能である。
【0084】
アイコン格納部215は、2以上の各第二セグメント識別子に対応付けて、アイコンが格納される。アイコンは、図柄といっても良い。アイコンは、通常、指示の受け付けが可能であるが、指示を受け付けなくても良い。アイコンは、通常、画像であるが、1以上の文字の集合でも良い。
【0085】
受信部22は、各種の情報を受信する。各種の情報は、例えば、イベント情報、ユーザ識別子、管理者により入力された情報、ユーザにより入力された情報である。
【0086】
イベント受信部221は、ユーザの操作により発生したイベントを特定する1以上のイベント情報を受信する。イベント受信部221は、通常、ユーザ端末1からイベント情報を受信する。ただし、イベント受信部221は、ユーザにより操作されたウェブページを格納しているサーバ装置4から、イベント情報を受信しても良い。イベント情報は、例えば、時を特定する時情報に対応付けられる。
【0087】
イベント受信部221は、通常、イベント情報をユーザ識別子に対応付けて受信する。イベント受信部221は、ユーザ識別子と共にイベント情報を受信しても良いし、ユーザ識別子を受信した後にイベント情報を受信しても良い。イベント受信部221が受信したイベント情報とユーザ識別子とが対応付けば良い。
【0088】
イベント情報は、イベント識別子を含んでも良い。イベント情報は、1または2以上のパラメータ情報を含んでも良い。イベント情報は、イベント識別子のみでも良いし、イベント識別子と1または2以上のパラメータ情報を含む情報等でも良い。
【0089】
パラメータ情報は、イベントに関する情報である。パラメータ情報は、値を含む。パラメータ情報は、値の意味を示す属性識別子を有しても良い。属性識別子は、例えば、属性名、属性IDである。イベント情報は、イベントが発生した時刻または実行された時刻を示す時刻情報を有しても良い。
【0090】
イベント受信部221が受信したイベント情報は、通常、格納部21に格納される。
【0091】
セグメント指示受信部222は、管理端末3から指示を受信する。ここでの指示は、第三の観点でのユーザのセグメントの出力の指示である。
【0092】
アイコン指示受信部223は、出力部24が出力したアイコンに対する指示であるアイコン指示を管理端末3から受信する。アイコン指示は、アイコンに対応するユーザのユーザ端末1で出力されている画面の要求の指示である。
【0093】
画面情報受信部224は、ユーザが操作するユーザ端末1の画面に関する画面情報を、ユーザ識別子に対応付けて受信する。なお、画面情報は、通常、格納部21に一時蓄積される。画面情報受信部224は、アイコン指示の受信に応じて、当該アイコン指示に対応するユーザのユーザ端末1の画面情報を受信することは好適である。ただし、画面情報受信部224は、すべてのユーザのユーザ端末1の画面情報を受信しても良い。
【0094】
処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、イベント蓄積部231、決定部232、変化判断部233、接客支援部234、接客判断部235が行う処理である。
【0095】
イベント蓄積部231は、イベント受信部221が受信したイベント情報を、ユーザ識別子に対応付けて蓄積する。なお、イベント情報の蓄積先は、通常、格納部21であるが、外部の装置でも良い。
【0096】
決定部232は、ユーザ識別子ごとに、イベント受信部221が受信した1以上のイベント情報と第一セグメント条件情報とを用いて、ユーザが属する第一セグメント識別子を取得する。
【0097】
決定部232は、ユーザ識別子ごとに、イベント受信部221が受信した1以上のイベント情報であり、ユーザ識別子に対応付いている1以上のイベント情報が合致する、または合致しない第一セグメント条件情報を決定し、当該決定に対応する第一セグメント識別子を取得する。
【0098】
なお、第一セグメント識別子は、例えば、第一セグメント条件情報に対応付いて格納されている。また、第一セグメント識別子は、例えば、第一セグメント条件情報、および合致するか否かを特定する情報に対応付いて格納されている。第一セグメント識別子は、ユーザのセグメントを識別する情報である。第一セグメント識別子は、通常、第一の観点でのユーザのセグメントを識別する情報である。第一セグメント識別子は、例えば、ID、セグメント名等であるが、ユーザのセグメントを識別できる情報であれば何でも良い。
【0099】
また、決定部232は、ユーザ識別子ごとに、第二セグメント条件情報を用いて、ユーザが属する第二セグメント識別子を取得する。
【0100】
決定部232は、ユーザ識別子ごとに、例えば、第二セグメント条件情報と1以上のユーザ属性値とを用いて、ユーザが属する第二セグメント識別子を取得する。なお、1以上のユーザ属性値は、動的属性値であることは好適であるが、静的属性値でも良い。
【0101】
決定部232は、ユーザ識別子ごとに、例えば、イベント受信部221が受信した1以上のイベント情報であり、ユーザ識別子に対応付いている1以上のイベント情報が合致する、または合致しない第二セグメント条件情報を決定し、当該決定に対応する第二セグメント識別子を取得する。なお、第二セグメント識別子は、例えば、第二セグメント条件情報に対応付いて格納されている。また、第二セグメント識別子は、例えば、第二セグメント条件情報、および合致するか否かを特定する情報に対応付いて格納されている。
【0102】
また、決定部232は、ユーザ識別子ごとに、第三セグメント条件情報を用いて、ユーザが属する第三セグメント識別子を取得する。
【0103】
決定部232は、ユーザ識別子ごとに、例えば、第三セグメント条件情報と1以上のユーザ属性値とを用いて、ユーザが属する第三セグメント識別子を取得する。なお、1以上のユーザ属性値は、動的属性値であることは好適であるが、静的属性値でも良い。
【0104】
決定部232は、例えば、ユーザ識別子ごとに、イベント受信部221が受信した1以上のイベント情報であり、ユーザ識別子に対応付いている1以上のイベント情報が合致する、または合致しない第三セグメント条件情報を決定し、当該決定に対応する第三セグメント識別子を取得する。なお、第三セグメント識別子は、例えば、第三セグメント条件情報に対応付いて格納されている。また、第三セグメント識別子は、例えば、第三セグメント条件情報、および合致するか否かを特定する情報に対応付いて格納されている。第三セグメント識別子は、ユーザのセグメントを識別する情報である。
【0105】
なお、決定部232がセグメントを決定するユーザは、ユーザ情報格納部211に格納されているすべてのユーザ情報に対応するすべてのユーザであることは好適であるが、一部のユーザでも良い。
【0106】
変化判断部233は、ユーザ識別子ごとに、異なる時に受信された2以上のイベント情報が、変化条件情報に合致するか否かを判断する。変化判断部233が変化条件情報に合致するか否かを判断する対象のユーザは、ユーザ情報格納部211に格納されているすべてのユーザ情報に対応するすべてのユーザであることは好適であるが、一部のユーザでも良い。
【0107】
接客支援部234は、管理者の管理端末3からのメッセージであり、メッセージの送信先を識別するユーザ識別子に対応付くメッセージを受信し、メッセージをユーザ識別子で識別されるユーザのユーザ端末1に送信する。かかる接客は、いわゆるチャット機能により実現可能である。
【0108】
接客支援部234は、メッセージを送信したユーザのユーザ識別子を、メッセージを送信していないユーザのユーザ識別子とは区別可能にする処理を行うことは好適である。例えば、接客支援部234は、メッセージを送信したユーザのユーザ識別子に対応付けて、接客したことを示す接客フラグを蓄積することは好適である。また、例えば、接客支援部234は、メッセージを送信したユーザのユーザ識別子を、予め決められたバッファに蓄積する。
【0109】
接客判断部235は、ユーザ識別子ごとに、接客支援部234がメッセージを送信したユーザであるか否かを判断する。なお、かかる判断方法は問わない。接客判断部235は、例えば、ユーザ識別子ごとに、接客フラグが対応付いているか否かを判断する。また、接客判断部235は、例えば、ユーザ識別子ごとに、予め決められたバッファに、当該ユーザ識別子が格納されているか否かを判断する。
【0110】
出力部24は、ユーザ識別子ごとに、第一セグメント識別子と第二セグメント識別子とを視覚的に区別可能な態様で出力する。出力部24は、ユーザ識別子ごとに、各ユーザの第一セグメント識別子と第二セグメント識別子とを視覚的に区別可能な態様で、各ユーザに対応するアイコンを出力する。
【0111】
出力部24は、ユーザ識別子ごとに、第三セグメント識別子をも、視覚的に区別可能な態様で出力することは好適である。出力部24は、例えば、ユーザ識別子ごとに、決定部232が取得した第三セグメント識別子に応じて、アイコンを異なる出力態様で出力する。異なる出力態様とは、例えば、アイコンの属性値が異なることである。アイコンの属性値は、例えば、アイコンの背景色、アイコンのサイズ、アイコンの明度、アイコンの輝度、アイコンの形状等である。
【0112】
出力部24は、指示の受信に応じて、ユーザ識別子ごとに、決定部232が取得した第三セグメント識別子に応じて、アイコンを異なる出力態様で出力する。
【0113】
出力部24は、ユーザ識別子ごとに、接客判断部235における判断結果が視覚的に区別可能な態様でアイコンを出力する。出力部24は、接客したユーザに対応するアイコンと、接客していないユーザに対応するアイコンとを、視覚的に区別可能な態様で出力する。出力部24は、例えば、接客判断部235における判断結果に応じて異なるアイコンを出力する。出力部24は、例えば、接客したユーザに対応するアイコンと、接客していないユーザに対応するアイコンとを異なる領域に出力する。
【0114】
出力部24は、ユーザ識別子ごとに、変化判断部233における判断結果を視覚的に認識可能なように、アイコンを出力する。出力部24は、例えば、変化判断部233における判断結果に応じて異なるアイコンを出力する。また、出力部24は、例えば、判断結果に対応する領域を、他の領域と比較して、異なる態様で出力する。
【0115】
出力部24は、イベント受信部221が、ユーザ識別子に対応付けて、1以上のイベント情報を受信した場合に、当該ユーザ識別子に対応するアイコンの属性値を、少なくとも一時的に変化させて、当該アイコンを出力する。なお、アイコンの属性値とは、例えば、画面上の位置(座標値)、背景色、透明度、サイズ、形状等である。
【0116】
出力部24は、ユーザ識別子に対応するユーザ定義アイコンをユーザ情報格納部211から取得し、ユーザ定義アイコンを、決定部232が決定した第一セグメント条件情報に対応する領域情報が示す領域に出力する。
【0117】
なお、出力部24が行う出力とは、通常、管理端末3への送信である。また、出力部24が行う出力とは、例えば、ユーザ端末1への送信である。
【0118】
出力部24は、アイコン指示の受信に応じて、当該アイコン指示に対応するユーザ端末1の画面情報を送信する指示を、当該ユーザ端末1に送信する。
【0119】
領域出力部241は、領域格納部214に格納されている2以上の各領域情報に対応する領域を視覚的に把握可能なように出力する。2以上の各領域情報が平面領域を2以上に分割する情報である場合、領域出力部241は、平面上の2以上の領域を視覚的に把握可能なように出力する。また、2以上の各領域情報が三次元領域を2以上に分割する情報である場合、領域出力部241は、三次元空間の中の2以上の領域を視覚的に把握可能なように出力する。
【0120】
領域出力部241は、例えば、2以上の各領域情報に対応する領域を決定し、当該領域を視覚的に把握できる態様で出力する。なお、各領域には、例えば、当該領域に対応するセグメント(例えば、第二セグメント)に属するユーザのアイコンが配置される。
【0121】
領域出力部241は、2以上の各領域情報から出力される領域の画像を構成して、出力しても良いし、2以上の領域を示す画像(例えば、地図など)を出力しても良い。
【0122】
なお、領域とは、例えば、二次元の全体領域の中の一部の平面領域である。また、領域とは、例えば、三次元の全体領域の中の一部の立体領域である。
【0123】
なお、領域出力部241が行う出力とは、通常、管理端末3への送信である。また、領域出力部241が行う出力とは、例えば、ユーザ端末1への送信である。
【0124】
アイコン出力部242は、例えば、決定部232が取得した第一セグメント識別子に対応する領域情報が示す領域に、ユーザ識別子に対応するユーザ定義イコンを出力する。
【0125】
アイコン出力部242は、例えば、ユーザ識別子ごとに、決定部232が取得した第二セグメント識別子に対応するアイコンを、決定部232が決定した第一セグメント識別子に対応する領域情報が示す領域に出力する。
【0126】
なお、アイコン出力部242が行う出力とは、通常、管理端末3への送信である。また、アイコン出力部242が行う出力とは、例えば、ユーザ端末1への送信である。
【0127】
画面情報送信部243は、受信されたアイコン指示に対応するユーザ識別子に対応付く画面情報を管理端末3に送信する。画面情報送信部243は、画面情報受信部224が受信した画面情報を管理端末3への送信である。
【0128】
管理端末3を構成する管理格納部31には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、管理者識別子である。管理者識別子は、管理端末3の管理者を識別する情報であり、例えば、IDである。管理者識別子は、電話番号、メールアドレス等でも良い。なお、管理者識別子は、管理端末3を識別する情報であっても良い。管理者識別子は、例えば、情報処理装置2の管理者の識別情報であっても良い。管理者識別子は、例えば、サーバ装置4の管理者の識別情報であっても良い。
【0129】
管理受付部32は、管理者から指示や情報等の入力を受け付ける。指示や情報等とは、例えば、後述するマップ出力指示、後述するアイコン指示、後述するセグメント指示である。指示や情報等とは、例えば、チャットシステムに入力されたテキストである。また、指示や情報等とは、例えば、メッセージ、メール、ショートメッセージ等でも良い。指示や情報等は、例えば、テキストであるが、画像等でも良く、データタイプは問わない。
【0130】
また、ここで、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付け、カメラでの撮影などを含む概念である。
【0131】
管理受信部33は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、領域とアイコンである。各種の情報とは、例えば、領域とアイコンとを有する画面の画面情報である。各種の情報とは、例えば、ユーザ端末1の画面の画面情報である。各種の情報とは、例えば、イベント情報、ユーザ端末1のユーザが入力したチャットの情報である。管理受信部33は、各種の情報を、通常、情報処理装置2から受信する。ただし、管理受信部33は、ユーザ端末1のユーザが入力した情報を、ユーザ端末1から直接に受信しても良い。
【0132】
管理入力受信部331は、ユーザ端末1のユーザが入力した情報を受信する。管理入力受信部331は、通常、情報処理装置2からユーザが入力した情報を受信する。
【0133】
管理画面受信部332は、ユーザ端末1の画面の画面情報を受信する。管理画面受信部332は、通常、情報処理装置2から画面情報を受信する。
【0134】
管理処理部34は、各種の処理を行う。管理処理部34は、例えば、管理入力受信部331が受信した情報を含む画面を構成する。管理処理部34は、例えば、管理画面受信部332が受信した画面情報を用いて、出力される画面を構成する。管理処理部34は、例えば、領域とアイコンとを有する画面の画面情報を用いて、出力される画面を構成する。管理処理部34は、例えば、管理受付部32が受け付けた情報(例えば、接客のための入力)を、送信する構造の情報に構成する。
【0135】
管理出力部35は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、イベント情報、ユーザが入力したチャットの情報、領域とアイコンとを含む画面、ユーザ端末1の画面である。また、管理出力部35は、管理処理部34が構成した画面を出力する。
【0136】
管理送信部36は、各種の情報を情報処理装置2に送信する。各種の情報は、例えば、管理者が入力したチャットの情報、各種の指示である。管理者が入力したチャットの情報は、接客のために入力された情報である。
【0137】
サーバ装置4を構成するサーバ格納部41には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、1以上のウェブページである。
【0138】
サーバ受付部42は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報は、例えば、ウェブページへのアクセス指示である。
【0139】
サーバ処理部43は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、アクセス指示に対応するウェブページをサーバ格納部41から取得する処理である。
【0140】
サーバ送信部44は、各種の情報を送信する。サーバ送信部44は、例えば、サーバ処理部43が取得したウェブページを、アクセス指示を送信してきたユーザ端末1に送信する。
【0141】
サーバ受信部45は、各種の指示や情報を受信する。各種の指示や情報は、例えば、ウェブページへのアクセス指示である。サーバ受信部45は、例えば、ユーザ端末1からアクセス指示を受信する。
【0142】
サーバ出力部46は、各種の情報を出力する。ここでの出力は、例えば、他の装置への送信、画面への表示等である。
【0143】
ユーザ格納部11、格納部21、ユーザ情報格納部211、条件格納部212、変化条件格納部213、領域格納部214、アイコン格納部215、管理格納部31、およびサーバ格納部41は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0144】
ユーザ格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報がユーザ格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報がユーザ格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報がユーザ格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0145】
ユーザ受付部12、管理受付部32、およびサーバ受付部42は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0146】
ユーザ受信部13、受信部22、イベント受信部221、セグメント指示受信部222、アイコン指示受信部223、画面情報受信部224、接客支援部234、管理受信部33、管理入力受信部331、管理画面受信部332、およびサーバ受信部45は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0147】
ユーザ処理部14、処理部23、イベント蓄積部231、決定部232、変化判断部233、接客判断部235、管理処理部34、およびサーバ処理部43は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。ユーザ処理部14の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0148】
ユーザ出力部15、管理出力部35、およびサーバ出力部46は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。ユーザ出力部15は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0149】
ユーザ送信部16、出力部24、領域出力部241、アイコン出力部242、画面情報送信部243、管理送信部36、およびサーバ送信部44は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0150】
次に、情報システムAの動作について説明する。まず、ユーザ端末1の動作について説明する。
【0151】
ユーザ端末1のユーザ受付部12は、ユーザからの指示や情報等を受け付ける。次に、当該指示や情報等をサーバ装置4に送信する。そして、ユーザ受信部13は、当該指示等に応じて、サーバ装置4から処理結果を受信する。次に、ユーザ処理部14は、受信された処理結果を用いて、出力する情報を構成する。次に、ユーザ出力部15は、構成された情報を出力する。
【0152】
また、ユーザ端末1のユーザ処理部14は、ユーザ受付部12が受け付けた指示や情報等に対応するイベント情報を取得する。次に、ユーザ処理部14は、ユーザ格納部11のユーザ識別子を読み出す。そして、ユーザ処理部14は、ユーザ識別子とイベント情報とを有する送信情報を構成する。次に、ユーザ送信部16は、ユーザ識別子とイベント情報とを有する送信情報を情報処理装置2に送信する。
【0153】
なお、ユーザ端末1は、管理端末3とチャットを行う端末として動作しても良い。また、チャットの処理は公知技術であるので、詳細な説明は省略する。
【0154】
また、ユーザ端末1のユーザ受信部13が画面送信指示を情報処理装置2から受信した場合には、ユーザ処理部14は、送信する画面情報を構成する。そして、ユーザ送信部16は、当該画面情報を情報処理装置2に送信する。なお、画面情報は、ユーザ端末1の画面を再現する情報である。
【0155】
次に、情報処理装置2の動作例について、図4図5のフローチャートを用いて説明する。
【0156】
(ステップS401)イベント受信部221は、イベント情報等を受信したか否かを判断する。イベント情報等を受信した場合はステップS402に行き、イベント情報等を受信しなかった場合はステップS411に行く。なお、イベント情報等とは、例えば、イベント情報とユーザ識別子である。また、イベント受信部221は、通常、イベント情報等をユーザ端末1から受信するが、サーバ装置4から受信しても良い。
【0157】
(ステップS402)イベント蓄積部231は、ステップS401で受信されたイベント情報を、ステップS401で受信されたユーザ識別子に対応付けて格納部21に蓄積する。
【0158】
(ステップS403)処理部23は、管理端末3において、マップを出力中であるか否かを判断する。マップを出力中であればステップS404に行き、マップを出力中でなければステップS401に戻る。なお、処理部23は、例えば、管理端末3にマップの画面情報を送信した後に、管理端末3からマップの出力の終了の信号を受信していない場合に、管理端末3においてマップを出力中である、と判断する。また、処理部23は、例えば、管理端末3にマップの画面情報を送信していない場合、または管理端末3からマップの出力の終了の信号を受信した後である場合に、管理端末3においてマップを出力中でない、と判断する。
【0159】
(ステップS404)決定部232は、ステップS401で受信されたユーザ識別子を取得する。
【0160】
(ステップS405)決定部232は、ステップS403で取得されたユーザ識別子で識別されるユーザのセグメント決定処理を行う。セグメント決定処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0161】
(ステップS406)処理部23は、ステップS405のセグメント決定処理の結果、ステップS403で取得されたユーザ識別子に対応するアイコンを変更するか否かを判断する。アイコンを変更する場合はステップS407に行き、アイコンを変更しない場合はステップS408に行く。なお、処理部23は、ステップS405におけるセグメント決定処理の前後で、ステップS403で取得されたユーザ識別子に対応する第二セグメント識別子が変化したか否かを判断する。また、セグメント決定処理の前と後の第二セグメント識別子は格納部21に格納されている。
【0162】
(ステップS407)処理部23は、ステップS405におけるセグメント決定処理の後の、変更したアイコンを取得する。つまり、処理部23は、ステップS403で取得されたユーザ識別子に対応する第二セグメント識別子と対になるアイコンをアイコン格納部215から取得する。
【0163】
(ステップS408)処理部23は、ステップS405のセグメント決定処理の結果、アイコンが配置される領域を変更するか否かを判断する。領域を変更する場合はステップS409に行き、領域を変更しない場合はステップS410に行く。なお、処理部23は、ステップS405におけるセグメント決定処理の前後で、ステップS403で取得されたユーザ識別子に対応する第一セグメント識別子が変化したか否かを判断する。また、セグメント決定処理の前と後の第一セグメント識別子は格納部21に格納されている。
【0164】
(ステップS409)処理部23は、ステップS405におけるセグメント決定処理の後の、変更した領域にアイコンを移動するための処理を行う。ステップS401に戻る。
【0165】
つまり、処理部23は、ステップS403で取得されたユーザ識別子に対応する第一セグメント識別子と対になる領域情報を領域格納部214から取得し、当該領域情報が特定する領域に、現在の領域から、ステップS403で取得されたユーザ識別子に対応するアイコンを移動させるための処理行う。
【0166】
(ステップS410)処理部23は、ステップS403で取得されたユーザ識別子に対応するアイコンを移動させるための処理を行う。ステップS401に戻る。
【0167】
なお、かかる処理は、デフォルトの移動処理である。デフォルトの移動処理とは、同一の領域の中での、アイコンの移動の処理である。デフォルトの移動処理は、例えば、現在の位置から予め決められた距離のみ移動し、元の位置に戻る処理である。なお、デフォルトの移動処理に代えて、デフォルトの変形処理でも良い。デフォルトの変形処理は、アイコンの属性値(サイズ、色等)を予め決められた属性値に変更し、予め決められた時間の経過後に、元の属性値に戻す処理である。
【0168】
つまり、ここで行われる処理は、ステップS403で取得されたユーザ識別子に対応するイベント情報が受信されたことを視覚的に示す処理であれば良い。
【0169】
(ステップS411)受信部22は、管理端末3からマップ出力指示を受信したか否かを判断する。マップ出力指示を受信した場合はステップS412に行き、マップ出力指示を受信しなかった場合はステップS419に行く。
【0170】
(ステップS412)処理部23は、カウンタiに1を代入する。
【0171】
(ステップS413)処理部23は、i番目のユーザ識別子がユーザ情報格納部211に存在するか否かを判断する。i番目のユーザ識別子が存在する場合はステップS414に行き、i番目のユーザ識別子が存在しない場合はステップS417に行く。
【0172】
(ステップS414)決定部232は、i番目のユーザ識別子をユーザ情報格納部211から取得する。
【0173】
(ステップS415)決定部232は、ステップS414で取得されたユーザ識別子で識別されるユーザのセグメント決定処理を行う。セグメント決定処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0174】
(ステップS416)処理部23は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS413に戻る。
【0175】
(ステップS417)処理部23は、各ユーザ識別子に対応するセグメント識別子を用いて、画面構成処理を行う。画面構成処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。なお、画面構成処理とは、管理端末3に送信するマップの画面の画面情報を構成する処理である。
【0176】
(ステップS418)画面情報送信部243は、ステップS417で構成された画面情報を管理端末3に送信する。ステップS401に戻る。なお、かかる画面情報は、受信されたマップ出力指示に対応する画面情報であり、マップの画面の情報である。
【0177】
(ステップS419)アイコン指示受信部223は、管理端末3からアイコン指示を受信したか否かを判断する。アイコン指示を受信した場合はステップS420に行き、アイコン指示を受信しなかった場合はステップS424に行く。
【0178】
(ステップS420)処理部23は、アイコン指示に対応するユーザ識別子を取得する。
【0179】
(ステップS421)出力部24は、ステップS420で取得されたユーザ識別子に対応するユーザ端末1に、画面送信指示を送信する。画面送信指示は、ユーザ端末1の画面の情報を送信させる指示である。
【0180】
(ステップS422)画面情報受信部224は、ユーザ端末1から画面情報を受信したか否かを判断する。画面情報を受信した場合はステップS423に行き、画面情報を受信しなかった場合はステップS422に戻る。
【0181】
(ステップS423)画面情報送信部243は、ステップS422で受信された画面情報を、アイコン指示を送信してきた管理端末3に送信する。ステップS401に戻る。なお、この画面情報は、ユーザ端末1の画面の情報である。
【0182】
(ステップS424)接客支援部234は、管理端末3からメッセージ等を受信したか否かを判断する。メッセージ等を受信した場合はステップS425に行き、メッセージ等を受信しなかった場合はステップS429に行く。なお、メッセージ等とは、通常、メッセージとユーザ識別子である。
【0183】
(ステップS425)接客支援部234は、メッセージに対応するユーザ識別子を取得する。
【0184】
(ステップS426)接客支援部234は、受信されたメッセージを取得する。
【0185】
(ステップS427)接客支援部234は、ステップS426で取得したメッセージを、ステップS425で取得したユーザ識別子に対応するユーザ端末1に送信する。
【0186】
(ステップS428)接客支援部234は、ユーザ識別子により識別されるユーザが接客を受けたことを特定する接客フラグをユーザ識別子に対応付けて蓄積する。ステップS401に戻る。なお、接客支援部234は、接客フラグの蓄積に代えて、ユーザ識別子を予め決められたバッファに蓄積しても良い。
【0187】
(ステップS429)接客支援部234は、ユーザ端末1からメッセージ等を受信したか否かを判断する。メッセージ等を受信した場合はステップS430に行き、メッセージ等を受信しなかった場合はステップS433に行く。なお、メッセージ等とは、通常、メッセージと管理者識別子である。
【0188】
(ステップS430)接客支援部234は、メッセージに対応する管理者識別子を取得する。
【0189】
(ステップS431)接客支援部234は、受信されたメッセージを取得する。
【0190】
(ステップS432)接客支援部234は、ステップS431で取得したメッセージを、ステップS430で取得した管理者識別子に対応する管理端末3に送信する。ステップS401に戻る。
【0191】
(ステップS433)セグメント指示受信部222は、セグメント指示を受信したか否かを判断する。セグメント指示を受信した場合はステップS434に行き、セグメント指示を受信しなかった場合はステップS401に戻る。
【0192】
(ステップS434)処理部23は、管理端末3のビューの変更処理を行う。ステップS401に戻る。ビューの変更処理について、図10のフローチャートを用いて説明する。
【0193】
なお、図4図5のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0194】
次に、ステップS405のセグメント決定処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0195】
(ステップS601)決定部232は、カウンタjに1を代入する。
【0196】
(ステップS602)決定部232は、j番目のセグメント条件情報の集合が存在するか否かを判断する。j番目のセグメント条件情報の集合が存在する場合はステップS603に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。j番目のセグメント条件情報の集合が存在するか否かは、通常、j番目の観点が存在するか否かである。
【0197】
(ステップS603)決定部232は、カウンタkに1を代入する。
【0198】
(ステップS604)決定部232は、j番目のセグメント条件情報の集合の中で、k番目のセグメント条件情報が存在するか否かを判断する。k番目のセグメント条件情報が存在する場合はステップS605に行き、存在しない場合はステップS608に行く。
【0199】
(ステップS605)決定部232は、j番目のセグメント条件情報の集合の中の、k番目のセグメント条件情報が判断のための用いる情報であり、i番目のユーザ識別子に対応する情報を取得する。なお、かかる情報は、イベント情報、またはユーザの属性値等である。
【0200】
(ステップS606)決定部232は、ステップS605で取得した情報が、k番目のセグメント条件情報が特定する条件に合致するか否かを判断する。合致する場合はステップS607に行き、合致しない場合はステップS611に行く。
【0201】
(ステップS607)決定部232は、j番目のセグメント識別子が決定できるか否かを判断する。決定できる場合はステップS608に行き、決定できない場合はステップS611に行く。決定部232は、例えば、k番目のセグメント条件情報が特定する条件に合致する場合に、j番目のセグメント識別子が決定できると判断する。
【0202】
(ステップS608)決定部232は、k番目のセグメント条件情報に対応するセグメント識別子を取得する。かかるセグメント識別子は、j番目のセグメント識別子である。かかるセグメント識別子は、j番目の観点におけるセグメント識別子である。
【0203】
(ステップS609)決定部232は、i番目のユーザ識別子に対応付けて、j番目のセグメント識別子を蓄積する。
【0204】
(ステップS610)決定部232は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS602に戻る。
【0205】
(ステップS611)決定部232は、カウンタkを1、インクリメントする。ステップS604に戻る。
【0206】
次に、ステップS417の画面構成処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0207】
(ステップS701)処理部23は、カウンタiに1を代入する。
【0208】
(ステップS702)処理部23は、領域格納部214にi番目の領域情報が存在するか否かを判断する。i番目の領域情報が存在する場合はステップS703に行き、i番目の領域情報が存在しない場合はステップS705に行く。
【0209】
(ステップS703)処理部23は、i番目の領域情報を用いて、出力する領域の図柄を構成する。かかる領域構成処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0210】
(ステップS704)処理部23は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS702に戻る。
【0211】
(ステップS705)処理部23は、カウンタjに1を代入する。
【0212】
(ステップS706)処理部23は、ユーザ情報格納部211にj番目のユーザ識別子が存在するか否かを判断する。j番目のユーザ識別子が存在する場合はステップS707に行き、j番目のユーザ識別子が存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0213】
(ステップS707)処理部23は、j番目のユーザ識別子に対応するアイコンを取得する。かかるアイコン取得処理の例について、図9のフローチャートを用いて説明する。
【0214】
(ステップS708)処理部23は、j番目のユーザ識別子に対応するセグメント識別子であり、j番目のユーザ識別子に対応するアイコンを配置する領域を決定するセグメント識別子を取得する。なお、かかるセグメント識別子は、例えば、j番目のユーザ識別子に対応する第一セグメント識別子である。
【0215】
(ステップS709)処理部23は、ステップS708で取得した第一セグメント識別子と対になる領域情報を取得する。
【0216】
(ステップS710)処理部23は、ステップS709で取得した領域情報が示す領域に、ステップS707で取得したアイコンを配置する。なお、かかるアイコンの配置の処理において、可能な限り、他のアイコンと重ならないように配置することは好適である。かかる好適な配置処理は公知技術であるので、詳細な説明は省略する。
【0217】
(ステップS711)処理部23は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS706に戻る。
【0218】
次に、ステップS703の領域構成処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0219】
(ステップS801)処理部23は、i番目の領域情報を取得する。
【0220】
(ステップS802)処理部23は、変化条件情報が示す条件の判断結果が、i番目の領域情報により特定される領域の表示に反映されるか否かを判断する。反映される場合はステップS803に行き、反映されない場合はステップS804に行く。
【0221】
(ステップS803)処理部23は、変化条件情報に対応する領域を示す図柄であり、i番目の領域情報等が示す領域の図柄を構成する。上位処理にリターンする。
【0222】
(ステップS804)処理部23は、i番目の領域情報等が示す領域の図柄を構成する。上位処理にリターンする。
【0223】
次に、ステップS707のアイコン取得処理の例について、図9のフローチャートを用いて説明する。
【0224】
(ステップS901)処理部23は、着目するユーザ識別子に対応するセグメント識別子であり、アイコンを決定するためのセグメント識別子を取得する。なお、かかるセグメント識別子は、例えば、第二セグメント識別子である。
【0225】
(ステップS902)処理部23は、ステップS901で取得したセグメント識別子に対応するアイコンを、アイコン格納部215から取得する。
【0226】
(ステップS903)処理部23は、着目するユーザ識別子により識別されるユーザが接客されたユーザであるか否かを判断する。接客されたユーザである場合はステップS904に行き、接客されたユーザでない場合はステップS905に行く。
【0227】
(ステップS904)処理部23は、ステップS901で取得したセグメント識別子に対応するアイコンであり、接客されたユーザであることを識別できるアイコンを取得する。なお、処理部23は、ステップS901で取得したセグメント識別子と接客されたユーザであることを識別する接客フラグとに対応するアイコンをアイコン格納部215から取得しても良いし、ステップS902で取得したアイコンに接客されたユーザであることを識別する情報を付加しても良いし、ステップS902で取得したアイコンを、アイコンに接客されたユーザであることを識別するための変形を加える等しても良い。
【0228】
(ステップS905)処理部23は、変化条件情報が示す条件の判断結果がアイコンに反映されるか否かを判断する。アイコンに反映される場合はステップS906に行き、アイコンに反映されない場合は上位処理にリターンする。
【0229】
(ステップS906)処理部23は、変化条件情報に対応する2以上のイベント情報であり、着目するユーザ識別子と対になる2以上のイベント情報を取得する。
【0230】
(ステップS907)処理部23は、ステップS906で取得した2以上のイベント情報が、変化条件情報が示す条件に合致するか否かを判断する。合致する場合はステップS908に行き、合致しない場合は上位処理にリターンする。
【0231】
(ステップS908)処理部23は、ステップS901で取得したセグメント識別子に対応するアイコンであり、変化条件情報が示す条件に合致することを示すアイコンを取得する。上位処理にリターンする。
【0232】
なお、処理部23は、例えば、ステップS901で取得したセグメント識別子と、変化条件情報が示す条件に合致することを示す情報とに対応するアイコンをアイコン格納部215から取得する。また、処理部23は、例えば、ステップS901で取得したセグメント識別子と、接客されたユーザであることを識別するフラグと、変化条件情報が示す条件に合致することを示す情報とに対応するアイコンをアイコン格納部215から取得する。また、処理部23は、ステップS905の処理前に取得されているアイコンに対して、変化条件情報が示す条件に合致することを識別する情報を付加しても良い。また、処理部23は、ステップS905の処理前に取得されているアイコンに対して、変化条件情報が示す条件に合致することを識別するための変形を加える等しても良い。
【0233】
また、図9のフローチャートにおいて、処理部23は、ユーザ識別子に対応するユーザ定義アイコンがユーザ情報格納部211に存在するか否かを判断し、存在する場合、上述したユーザのセグメント識別子に応じたアイコンの取得処理を行わずに、ユーザ情報格納部211からユーザ定義アイコンを取得しても良い。
【0234】
次に、ステップS434のビューの変更処理の例について、図10のフローチャートを用いて説明する。
【0235】
(ステップS1001)処理部23は、カウンタiに1を代入する。
【0236】
(ステップS1002)処理部23は、i番目のユーザ識別子が存在するか否かを判断する。
【0237】
(ステップS1003)処理部23は、ビュー変更に対応するセグメント識別子を取得する。
【0238】
(ステップS1004)処理部23は、i番目のユーザ識別子に対応するセグメント識別子を取得する。次に、処理部23は、取得したセグメント識別子が、ステップS1003で取得したセグメント識別子であるか否かを判断する。当該セグメント識別子であればステップS1005に行き、セグメント識別子でなければステップS1006に行く。なお、ここで使用するセグメント識別子は、例えば、第三セグメント識別子である。
【0239】
(ステップS1005)処理部23は、i番目のユーザ識別子に対応するアイコンのビューを変更する。なお、ビューの変更は、例えば、アイコンの属性値の変更である。アイコンの属性値は、例えば、アイコンの色、サイズ、形状である。
【0240】
(ステップS1006)処理部23は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1002に戻る。
【0241】
(ステップS1007)処理部23は、ビューを変更されたアイコンを含む画面情報を構成する。
【0242】
(ステップS1008)出力部24は、画面情報を、管理端末3に送信する。上位処理にリターンする。
【0243】
次に、管理端末3の動作について、図11のフローチャートを用いて説明する。
【0244】
(ステップS1101)管理受付部32は、マップ出力指示を受け付けたか否かを判断する。マップ出力指示を受け付けた場合はステップS1102に行き、マップ出力指示を受け付けなかった場合はステップS1105に行く。
【0245】
(ステップS1102)管理処理部34は、ステップS1101で受け付けられたマップ出力指示に基づいて、送信するマップ出力指示を構成する。管理送信部36は、当該マップ出力指示を情報処理装置2に送信する。
【0246】
(ステップS1103)管理受信部33は、マップの画面情報を受信したか否かを判断する。マップの画面情報を受信した場合はステップS1104に行き、マップの画面情報を受信しなかった場合はステップS1103に戻る。
【0247】
(ステップS1104)管理処理部34は、ステップS1103で受信されたマップの画面情報を用いて、出力するマップの画面を構成する。次に、管理出力部35は、当該マップの画面を出力する。ステップS1101に戻る。
【0248】
(ステップS1105)管理受付部32は、アイコン指示を受け付けたか否かを判断する。アイコン指示を受け付けた場合はステップS1106に行き、アイコン指示を受け付けなかった場合はステップS1109に行く。
【0249】
(ステップS1106)管理処理部34は、ステップS1105で受け付けられたアイコン指示に基づいて、送信するアイコン指示を構成する。管理送信部36は、当該アイコン指示を情報処理装置2に送信する。
【0250】
(ステップS1107)管理受信部33は、ユーザのユーザ端末1の画面情報を受信したか否かを判断する。画面情報を受信した場合はステップS1108に行き、マップの画面情報を受信しなかった場合はステップS1104に戻る。
【0251】
(ステップS1108)管理処理部34は、ステップS1107で受信された画面情報を用いて、出力する画面を構成する。管理出力部35は、当該画面を出力する。ステップS1101に戻る。
【0252】
(ステップS1109)管理受付部32は、ユーザに送信するメッセージを受け付けたか否かを判断する。メッセージを受け付けた場合はステップS1106に行き、メッセージを受け付けなかった場合はステップS1109に行く。なお、ユーザに送信するメッセージは、接客のためのメッセージである。
【0253】
(ステップS1110)管理処理部34は、ステップS1105で受け付けられたメッセージを用いて、送信するメッセージ等を構成する。管理送信部36は、当該メッセージ等を情報処理装置2に送信する。ステップS1101に戻る。なお、メッセージ等とは、例えば、メッセージとユーザ識別子である。メッセージ等とは、例えば、メッセージと管理者識別子である。
【0254】
(ステップS1111)管理受信部33は、メッセージを受信したか否かを判断する。メッセージを受信した場合はステップS1112に行き、メッセージを受信しなかった場合はステップS1113に行く。
【0255】
(ステップS1112)管理処理部34は、受信されたメッセージを用いて、出力するメッセージを構成する。管理出力部35は、当該メッセージを出力する。ステップS1101に戻る。
【0256】
(ステップS1113)管理受付部32は、セグメント指示を受け付けたか否かを判断する。セグメント指示を受け付けた場合はステップS1114に行き、セグメント指示を受け付けなかった場合はステップS1101に戻る。
【0257】
(ステップS1114)管理処理部34は、ステップS1113で受け付けられたセグメント指示に基づいて、送信するセグメント指示を構成する。管理送信部36は、当該セグメント指示を情報処理装置2に送信する。
【0258】
(ステップS1115)管理受信部33は、変更された画面情報を受信したか否かを判断する。当該画面情報を受信した場合はステップS1116に行き、当該画面情報を受信しなかった場合はステップS1115に戻る。
【0259】
(ステップS1116)管理処理部34は、ステップS1115で受信された画面情報を用いて、出力する画面を構成する。管理出力部35は、当該画面を出力する。ステップS1101に戻る。なお、当該画面は、ビューが変更された画面である。
【0260】
なお、図11のフローチャートにおいて、情報処理装置2がユーザ端末1からイベント情報等を受信した後に、変更された画面情報(画面情報の全体でも、変更された一部でも良い)を送信してきた場合、管理受信部33は変更後の画面情報を受信し、管理処理部34は変更された画面を構成し、管理出力部35は、当該画面を出力する。
【0261】
また、図11のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0262】
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作について説明する。情報システムAの概念図は図1である。
【0263】
今、情報処理装置2のユーザ情報格納部211には、図12に示す構造を有するユーザ情報管理表が格納されている。ユーザ情報管理表には、ユーザに関する情報が管理される表である。ユーザ情報管理表は、「ユーザ識別子」「氏名」「メールアドレス」「静的属性値」「動的属性値」を有するレコードが1以上格納されている。なお、「氏名」「メールアドレス」「静的属性値」は、通常、人手により入力された情報である。また、「動的属性値」は、通常、上述したイベント情報を用いて構成された情報である。
【0264】
「静的属性値」は、「性別」「年齢」「未婚/既婚」「出身地」「メンバー」等を有する。「動的属性値」は、「リアルタイム動的属性値」「履歴情報利用動的属性値」を有する。「リアルタイム動的属性値」は「滞在時間」「閲覧ページ数」を有する。「履歴情報利用動的属性値」は、「来訪回数」「購入回数」「総購入金額(円)」「平均PV数」「スコア」を有する。
【0265】
「未婚/既婚」は、未婚か既婚かを示す情報を採り得る。「メンバー」は、情報処理装置2を使用可能なメンバーであるか(例えば、値「1」)、メンバーでないか(例えば、値「0」)を採り得る。「滞在時間」は、現在のECサイトまたはウェブページの滞在時間である。「閲覧ページ数」は、現在の滞在で圧欄したページ数である。「来訪回数」は該当するサイトへの今までの来訪回数である。「購入回数」は該当するサイトで商品を購入した回数である。「総購入金額(円)」は該当するサイトでの購入金額の総額である。「平均PV数」は1回の来訪あたりの平均のページビューの数である。「スコア」は、ユーザのスコアであり、高いほど優良なユーザであることを示す。「スコア」は、「来訪回数」「購入回数」「総購入金額(円)」「平均PV数」のうちの1以上の情報を用いて算出される値であり、「来訪回数」「購入回数」「総購入金額(円)」「平均PV数」のうちの1以上の情報が大きいほど、大きい値となる。なお、例えば、処理部23が、スコアを除く1以上の履歴情報利用動的属性値を用いて、スコアを算出する。また、ここでは、図13に示すイベント情報を用いて、「動的属性値」が取得される。なお、「動的属性値」の取得処理は公知技術であるので、詳細な説明を省略する。
【0266】
また、格納部21には、図13に示す構造を有するイベント情報管理表が格納されている。イベント情報管理表は、ユーザごとに、イベントに関する情報が格納される表である。なお、かかるイベントとは、ユーザのユーザ端末1への操作に応じて発生したイベントであり、情報処理装置2に送信されたイベントである。イベント情報管理表は、「ID」「ユーザ識別子」「端末識別子」「イベント情報」「日時」を有するレコードを、ユーザごとに、1または2以上格納し得る。「イベント情報」は、ここでは、「イベント識別子」「パラメータ情報」を有する。「パラメータ情報」は、ここでは「属性識別子」「値」を有する。「端末識別子」は、ユーザ端末1を識別する情報であり、ここでは、例えば、IPアドレスである、とする。「端末識別子」は、電話番号やMACアドレス等でも良い。「属性識別子」は、イベントに関する値の属性を識別する情報である。「値」は、イベントに関する属性値である。
【0267】
図13において、イベント識別子「identify」は、ユーザ識別子が登録されたこと、またはユーザ識別子を有することを示す。なお、イベント識別子「identify」は、パラメータ情報として、属性識別子「uid」を採り得る。属性識別子「uid」は、「値」がユーザ識別子であることを示す。また、イベント識別子「view」は、ECサイトのウェブページをユーザが閲覧したこと(ユーザ端末1に送信されたこと)を示す。イベント識別子「view」は、パラメータ情報として、属性識別子「page_id」を採り得る。「page_id」は、「値」がウェブページのIDであることを示す。また、イベント識別子「buy」は、商品を購入したことを示す。なお、イベント識別子「buy」は、パラメータ情報として、属性識別子「item_id」「price」を採り得る。属性識別子「item_id」は、「値」が購入した商品の識別子であることを示す。属性識別子「price」は、「値」が購入した商品の価格であることを示す。なお、「ユーザ識別子」に属性値を有し、「端末識別子」に属性値を有さないレコードは、ユーザ登録を行わずに、ECサイトを利用しているユーザの管理情報である。
【0268】
図13における各レコードのイベント情報は、情報処理装置2がイベント情報を受信するごとに、ユーザ識別子または端末識別子に対応付けて蓄積された情報である。なお、情報処理装置2のイベント蓄積部231は、例えば、イベント情報が受信された時刻情報(日時)を取得し、図13のレコードを構成し、蓄積する。
【0269】
また、条件格納部212には、図14に示す第一セグメント条件管理表が格納されている。第一セグメント条件管理表は、第一の観点における2以上の第一セグメント条件情報が管理されている。第一セグメント条件管理表は、「ID」「第一セグメント条件情報」「第一セグメント識別子」を有する2以上のレコードを有する。「ID」はレコードを識別する情報である。ここでの第一セグメント条件情報は、ユーザが、現在、閲覧しているウェブページに関する条件を示す情報である。第一セグメント識別子は、ここでは、ウェブページを識別する識別子である。なお、第一の観点は、現在、ユーザが閲覧しているウェブページである。なお、ユーザが閲覧しているウェブページは、ユーザが閲覧しているウェブサイトでも良い。
【0270】
また、アイコン格納部215には、図15に示すアイコン情報管理表が格納されている。アイコン情報管理表は、ここでは、5種類のアイコンと、各アイコンが選択される第二セグメント条件情報が管理される。アイコン情報管理表は「ID」「アイコン」「第二セグメント条件情報」「第二セグメント識別子」を有する5つのレコードを有する。「ID」はレコードを識別する情報である。「アイコン」は、ここでは画像である。「第二セグメント条件情報」は、スコアに関する条件である。「第二セグメント条件情報」を構成するスコアは、ユーザのスコアである。スコアは、2以上のイベント情報を用いて取得される値であり、その取得方法の例は上述した。
【0271】
また、条件格納部212には、図16に示す第三セグメント条件管理表が格納されている。第三セグメント条件管理表は、第三の観点における2以上の第三セグメント条件情報が管理されている。第三セグメント条件管理表は、「ID」「第三セグメント条件情報」「第三セグメント識別子」を有する2以上のレコードを有する。「ID」はレコードを識別する情報である。ここでの第三セグメント条件情報は、ユーザがメンバーであるか否かを特定する条件である。第三セグメント識別子は、ここでは、ユーザがメンバーであるかを識別する情報である。第三セグメント条件情報は、ユーザの静的属性値に関する条件を示す情報である。
【0272】
また、変化条件格納部213には、変化条件情報「pg9→pg2」が格納されている、とする。変化条件情報「pg9→pg2」は、ユーザが閲覧しているページが、ページ識別子「pg9」で特定されるページから、「pg2」で特定されるページに変わった場合に合致する条件である。
【0273】
領域格納部214には、図17に示す領域管理表が格納されている。領域管理表は、「ID」「第一セグメント識別子」「領域情報」を有する2以上のレコードが格納されている。「ID」はレコードを識別する情報である。「領域情報」は、ここでは、二次元平面上の2つの座標情報であり、矩形領域の左上座標と右下座標を示す情報である。
【0274】
かかる状況において、多数のユーザがユーザ端末1を操作して、ECサイトであるサーバ装置4に入り、ページを閲覧している、とする。
【0275】
そして、ユーザのユーザ端末1の操作により、ユーザ端末1からイベント情報等が情報処理装置2に送信される。また、情報処理装置2は、イベント情報を受信し、イベント情報等が蓄積され、図13に示すようなイベント情報管理表が構成される。
【0276】
また、処理部23は、図13に示すイベント情報を用いて、図12の動的属性値を取得し、ユーザ情報格納部211に蓄積する。
【0277】
かかる状況において、以下、2つの具体例を説明する。具体例1は、ユーザに対応するアイコンを矩形に区分された領域に配置する場合である。具体例2は、ユーザに対応するアイコンを地図上に配置する場合である。
【0278】
(具体例1)
今、管理端末3のユーザが、管理端末3にマップ出力指示を入力した、とする。すると、管理端末3は、マップ出力指示を受け付け、情報処理装置2に送信する。
【0279】
次に、情報処理装置2の受信部22は、管理端末3からマップ出力指示を受信する。次に、決定部232は、各ユーザごとに、以下のように、第一セグメント識別子、第二セグメント識別子、第三セグメント識別子を取得する。
【0280】
つまり、決定部232は、図14の第一セグメント条件管理表を参照し、各ユーザごとに、ページにアクセス中のユーザの中から(図13のイベント情報管理表の中から)、イベント情報の中のイベント識別子「view」と対になるpege_idであり、最近のイベント情報の中のイベント識別子「view」と対になるpege_idである値を取得する。この値が第一セグメント識別子である。
【0281】
また、決定部232は、各ユーザごとに、ユーザ識別子をキーとして、図12のユーザ情報管理表から「スコア」を取得する。そして、決定部232は、各ユーザごとに、「スコア」に対応する第二セグメント識別子を図15のアイコン管理表から取得する。
【0282】
さらに、決定部232は、各ユーザごとに、ユーザ識別子をキーとして、図12のユーザ情報管理表から「メンバー」の値(1または0)を取得する。
【0283】
以上より、例えば、図18に示すセグメント管理表が得られる。セグメント管理表は、各ユーザの3つのセグメント識別子を管理する表である。セグメント管理表は、「ID」「ユーザ識別子」「第一セグメント識別子」「第二セグメント識別子」「第三セグメント識別子」を有するレコードを2以上格納している。
【0284】
次に、処理部23は、各ユーザ識別子に対応するセグメント識別子(図18参照)を用いて、以下のように画面構成処理を行う。
【0285】
まず、処理部23は、図17の領域情報管理表の各領域情報を用いて、各領域の枠を構成する。そして、処理部23は、各領域の枠に、対応する第一セグメント識別子を書き込む。
【0286】
次に、処理部23は、各ユーザごとに、第二セグメント識別子に対応するアイコンを取得する。そして、処理部23は、各ユーザごとに、ユーザ識別子と対になる第一セグメント識別子に対応する領域に、取得したアイコンを配置する。以上により、管理端末3に送信する画面情報を構成できた。
【0287】
次に、画面情報送信部243は、構成された画面情報を管理端末3に送信する。
【0288】
次に、管理端末3は、画面情報を受信し、当該画面情報を用いて構成した画面を出力する。かかる出力例は、図19である。図19において、ユーザが閲覧しているページに対応する領域に、ユーザに対応するアイコンが配置されている。また、アイコンの種類は、ユーザのスコアに基づくユーザのランクを明示する。
【0289】
また、管理者は、図19の画面の一のアイコンを指示した後、当該ユーザに送信する接客のためのコメントを管理端末3に入力した、とする。すると、管理端末3の管理受付部32は、かかる指示とコメントとを受け付ける。そして、管理処理部34は、受け付けられたメッセージを用いて、送信するメッセージ等を構成する。送信するメッセージ等は、指示されたアイコンに対応するユーザ識別子と受け付けられたコメントとを有する。次に、管理送信部36は、当該メッセージ等を情報処理装置2に送信する。
【0290】
次に、情報処理装置2の接客支援部234は、管理端末3からメッセージ等を受信する。次に、接客支援部234は、受信したメッセージ等に含まれるユーザ識別子を取得する。次に、接客支援部234は、受信されたメッセージを取得する。そして、接客支援部234は、取得したメッセージを取得したユーザ識別子に対応するユーザ端末1に送信する。次に、接客支援部234は、ユーザ識別子により識別されるユーザが接客を受けたことを特定する接客フラグをユーザ識別子に対応付けて蓄積する。
【0291】
そして、情報処理装置2の処理部23は、接客したユーザのアイコンを変更する処理を行い、変更後の画面情報を構成する。
【0292】
また、管理者は、画面に対して、第三セグメント識別子「メンバー」を選択する入力を行った、とする。すると、管理端末3は、第三セグメント識別子「メンバー」を有するセグメント指示を受け付け、当該セグメント指示を情報処理装置2に送信する。
【0293】
次に、情報処理装置2のセグメント指示受信部222は、「メンバー」を有するセグメント指示を受信する。そして、処理部23は、以下のように管理端末3のビューの変更処理を行う。
【0294】
つまり、処理部23は、例えば、第三セグメント識別子「メンバー」に対応しないユーザに対するアイコンの表示をグレーアウトする。つまり、処理部23は、例えば、ユーザに対するアイコンの属性値である明度を小さくし、新たな画面情報を構成する。次に、送信部26は、当該変更後の画面情報を管理端末3に送信する。
【0295】
次に、管理端末3は、画面情報を受信し、当該画面情報を用いて構成した画面を出力する。かかる出力例は、図20である。
【0296】
図20の2001において、接客を受けたユーザが把握できるように、アイコンが変化している。アイコンの変化は、ここでは、アイコンにドットが付加されることである(2001参照)。また、図20の2002に示すように、第三セグメント識別子「非メンバー」に対応するユーザのアイコンがグレーアウトされている。
【0297】
また、変化条件格納部213の変化条件情報「pg9→pg2」を用いて、処理部23は、第一セグメント識別子「pg9」「pg2」に対応する領域の矩形を太線の矩形に変形し、変更された画面情報を構成する。次に、送信部26は、当該変更後の画面情報を管理端末3に送信する。
【0298】
次に、管理端末3は、画面情報を受信し、当該画面情報を用いて構成した画面を出力する。かかる出力例は、図21である。図21の2101において、領域を特定する矩形の線が太線となっている。
【0299】
以上、本具体例において、ユーザによる端末の操作により発生するイベントを用いて、2以上の観点でセグメント化されたユーザのセグメントを視覚的に明示できる。
【0300】
(具体例2)
今、領域格納部214には、図17に示す領域管理表に加えて、京都の地図情報が格納されている、とする。なお、図17の各領域情報は、京都の地図情報が示す地図上のいずれかの矩形領域を特定する座標値の情報である。
【0301】
また、pg1、pg2等のページ識別子(セグメント識別子)に対応するページは、京都のいずれかの観光地(例えば、清水寺、平安神宮等)を広報するウェブページである。
【0302】
かかる状況において、管理端末3のユーザが、管理端末3にマップ出力指示を入力した、とする。すると、管理端末3は、マップ出力指示を受け付け、当該マップ出力指示を情報処理装置2に送信する。
【0303】
すると、具体例1で説明した処理と同様に、決定部232は、図18に示すセグメント管理表を少なくとも一時蓄積する。
【0304】
次に、処理部23は、に、図17の領域情報管理表の領域情報を用いた各領域の枠を、領域格納部214の京都の地図情報に配置する。
【0305】
次に、処理部23は、各ユーザごとに、第二セグメント識別子に対応するアイコンを取得し、第一セグメント識別子に対応する領域に、取得したアイコンを配置する。以上により、管理端末3に送信する画面情報を構成できた。
【0306】
次に、画面情報送信部243は、構成された画面情報を管理端末3に送信する。
【0307】
次に、管理端末3は、画面情報を受信し、当該画面情報を用いて構成した画面を出力する。かかる出力例は、図22である。
【0308】
以上、本具体例において、ユーザが見ているウェブページに対応する位置または領域が、地図上に明示される。つまり、本具体例によれば、人気の観光地が地図上に明示される、と言える。また、本具体例によれば、人気のウェブページの観光地が地図上に明示される、と言える。
【0309】
以上、本実施の形態によれば、ユーザによる端末の操作により発生するイベントを用いて、少なくとも2つの観点でセグメント化されたユーザのセグメントを視覚的に明示できる。
【0310】
また、本実施の形態によれば、3以上の観点でセグメント化されたユーザのセグメントを視覚的に適切に明示できる。
【0311】
また、本実施の形態によれば、ユーザ識別子に対応付けて、1以上のイベント情報が受信された場合に、当該ユーザ識別子に対応するアイコンの属性値を、少なくとも一時的に変化させて、アイコンの出力を行ことにより、イベントを発生させたユーザを、概ねリアルタイムに、視覚的に明示できる。
【0312】
また、本実施の形態によれば、上述したマップ表示において、アイコンが指示された場合に、当該指示に対応するユーザ識別子に対応付く画面情報を出力できることにより、着目するユーザの管理端末3で出力されている画面を見ることができる。なお、マップ表示とは、2次元または3次元での領域の中のユーザに対応するアイコンの表示であり、例えば、図19図20図21図22の表示である。
【0313】
さらに、本実施の形態によれば、一のユーザに独自のアイコンを定義でき、かかるユーザ定義のアイコンを用いて、マップを構成できる。
【0314】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置2を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、1以上のイベントに関する条件であり、第一の観点におけるユーザの分類のための条件である1以上の第一セグメント条件情報と、第二の観点におけるユーザの分類のための条件である1以上の第二セグメント条件情報が格納される条件格納部にアクセス可能なコンピュータを、ユーザ識別子に対応付けて、ユーザの操作により発生したイベントを特定する1以上のイベント情報を受信するイベント受信部と、ユーザ識別子ごとに、前記イベント受信部が受信した1以上のイベント情報であり、前記ユーザ識別子に対応付いている1以上のイベント情報が合致する、または合致しない第一セグメント条件情報を決定し、当該決定に対応する第一セグメント識別子を取得し、かつユーザ識別子ごとに、前記イベント受信部が受信した1以上のイベント情報であり、前記ユーザ識別子に対応付いている1以上のイベント情報が合致する、または合致しない第二セグメント条件情報を決定し、当該決定に対応する第二セグメント識別子を取得する決定部と、ユーザ識別子ごとに、前記第一セグメント識別子と前記第二セグメント識別子とを視覚的に区別可能な態様で出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
【0315】
また、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の情報処理装置2を実現するコンピュータの外観を示す図は、例えば、図23である。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図24は、情報処理装置2を実現するシステム300のブロック図である。システム300は、コンピュータ301、ディスプレイ304を有する。
【0316】
図24において、コンピュータ301は、MPU3013等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。
【0317】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の情報処理装置2の機能を実行させるプログラムは、例えば、ハードディスク3017に記録されている。プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、ネットワークから直接、ロードされても良い。
【0318】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の情報処理装置2の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0319】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0320】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0321】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0322】
以上のように、本発明にかかる情報処理装置は、ユーザによる端末の操作により発生するイベントを用いて、2以上の観点でセグメント化されたユーザのセグメントを視覚的に明示できるという効果を有し、情報処理装置等として有用である。
【符号の説明】
【0323】
1 ユーザ端末
1 情報処理装置
3 管理端末
4 サーバ装置
11 ユーザ格納部
12 ユーザ受付部
13 ユーザ受信部
14 ユーザ処理部
15 ユーザ出力部
16 ユーザ送信部
21 格納部
22 受信部
23 処理部
24 出力部
26 送信部
31 管理格納部
32 管理受付部
33 管理受信部
34 管理処理部
35 管理出力部
36 管理送信部
41 サーバ格納部
42 サーバ受付部
43 サーバ処理部
44 サーバ送信部
45 サーバ受信部
46 サーバ出力部
211 ユーザ情報格納部
212 条件格納部
213 変化条件格納部
214 領域格納部
215 アイコン格納部
221 イベント受信部
222 セグメント指示受信部
223 アイコン指示受信部
224 画面情報受信部
231 イベント蓄積部
232 決定部
233 変化判断部
234 接客支援部
235 接客判断部
241 領域出力部
242 アイコン出力部
243 画面情報送信部
331 管理入力受信部
332 管理画面受信部
【要約】
【課題】従来、イベントを用いて、2以上の観点でユーザの分類を視覚的に明示できなかった。
【解決手段】第一観点のユーザ分類のための第一セグメント条件情報と、第二観点の第二セグメント条件情報が格納される条件格納部と、ユーザ識別子に対応付けて、1以上のイベント情報を受信するイベント受信部と、ユーザ識別子ごとに、ユーザ識別子に対応付いている1以上のイベント情報が合致する第一セグメント条件情報を決定し、第一セグメント識別子を取得し、かつユーザ識別子ごとに、受信した1以上のイベント情報が合致する第二セグメント条件情報を決定し、第二セグメント識別子を取得する決定部と、ユーザ識別子ごとに、第一セグメント識別子と第二セグメント識別子とを視覚的に区別可能な態様で出力する出力部とを具備する情報処理装置により、上記課題を解決できる。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24