(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0019】
まず、
図1から
図3を用いて、宅配ボックス装置1の構成について説明する。
【0020】
宅配ボックス装置1は、主として、居住者の不在時に宅配物(荷物)を保管しておくためのものである。宅配ボックス装置1は、例えば、賃貸住宅等の集合住宅、マンション等の共同住宅、戸建住宅の住戸内等に設けられる。本実施形態においては、宅配ボックス装置1は、賃貸住宅の住戸内に設けられるものとする。宅配ボックス装置1は、主要な構成として、収納ボックス10、配達端末20、受取端末30、重量センサ40及びサーバー50を具備する。
【0021】
図1から
図3に示す収納ボックス10は、荷物を収納する部分である。収納ボックス10は、箱状に形成され、内部に荷物を収納可能に構成される。収納ボックス10は、一面が玄関扉dの内側(居住スペース側)に設けられた専有部Aに面し、他面が玄関扉dの外側(居住スペースの反対側)に設けられた共用部Bに面するように設けられる(
図2参照)。収納ボックス10は、配達用扉11、開閉センサ12及び受取用扉13を具備する。
【0022】
図2及び
図3に示す配達用扉11は、荷物を配達する配達者が収納ボックス10に荷物を入れるための開閉扉である。配達用扉11は、収納ボックス10の共用部Bに面する側に設けられる。配達用扉11は、電子鍵によって施開錠可能に形成される。配達用扉11は、通常は施錠されており、収納ボックス10に荷物を入れる際には、後述する方法(認証情報を配達端末20に入力すること)により、配達用扉11を開錠することができる。配達用扉11は、開錠されると自動的に開くように形成されている。また、配達用扉11は、収納ボックス10に荷物を入れ終えた後に閉められると、自動的に施錠されるように形成されている。
【0023】
図2に示す開閉センサ12は、配達用扉11の開閉を検知するものである。開閉センサ12は、収納ボックス10の適宜の位置に設けられる。開閉センサ12によって配達用扉11が開いたことが検知されると、その旨を示す扉開情報が後述するサーバー50に送信される。また、開閉センサ12によって配達用扉11が閉じられたことが検知されると、その旨を示す扉閉情報が後述するサーバー50に送信される。
【0024】
図2に示す受取用扉13は、居住者(荷物の受取者)が収納ボックス10から荷物を取り出すための開閉扉である。受取用扉13は、収納ボックス10の専有部Aに面する側に設けられる。受取用扉13は、収納ボックス10を介して共用部Bから専有部Aに侵入するのを防止するために、通常は施錠されている。受取用扉13は、居住者が所有する鍵やICカード等により開錠することができる。居住者は、受取用扉13を開くことで、収納ボックス10から荷物を取り出すことができる。
【0025】
図1から
図3に示す配達端末20は、配達者用の端末である。配達端末20は、収納ボックス10の共用部Bに面する側に設けられる。配達端末20は、配達用扉11の近傍に設けられる。配達者は、予め割り当てられた認証情報を配達端末20に入力することにより、配達用扉11を開錠することができる。これにより、配達者は、居住者が不在の場合や、居住者が直接受け取ることを望まない場合に、収納ボックス10に荷物を入れることができる。配達者によって配達端末20に入力された認証情報は、後述するサーバー50(記憶部52)に送信される。
【0026】
ここで、認証情報は、配達用扉11の開錠を許可するためのものであって、配達者ごとに(より詳細には、荷物の配達ごとに)予め割り当てられるものである。荷物の配達予定があると、制御部53等によって、認証情報が後述する適宜のサーバーを介して配達者に割り当てられる。認証情報は、例えば一度限りかつ一定時間のみ有効な暗証番号(ワンタイムパスワード)によって構成される。割り当てられた認証情報は、配達者が所有する端末等に送信されると共に、後述するサーバー50(データベース51)に記憶される。
【0027】
図1及び
図2に示す受取端末30は、居住者用の端末である。受取端末30は、収納ボックス10の専有部Aに面する側に設けられる。受取端末30は、受取用扉13の近傍に設けられる。受取端末30は、収納ボックス10への荷物の配達状況に関する種々の内容を表示することができる。これにより居住者は、収納ボックス10に荷物が届いているか否かを確認することができる。
【0028】
図1及び
図3に示す重量センサ40は、収納ボックス10に収納された荷物の重量を計測するものである。重量センサ40は、収納ボックス10の下部(棚板)に設けられ、収納ボックス10に収納された荷物の総重量を計測する。重量センサ40の計測結果は、後述する記憶部52に送信される。
【0029】
サーバー50は、収納ボックス10、配達端末20、受取端末30及び重量センサ40とデータを送受信可能に構成されるものである。サーバー50は、データベース51、記憶部52及び制御部53を具備する。
【0030】
データベース51は、種々のデータを格納するものである。データベース51には、例えば、配達者に関するデータ(配達業者名や配達者の名前等)が格納されている。データベース51は、認証情報(暗証番号)が配達者ごとに割り当てられた場合には、配達者に関するデータと、割り当てられた認証情報を互いに紐付けて格納する。
【0031】
記憶部52は、収納ボックス10、配達端末20、受取端末30及び重量センサ40から送信される情報を記憶するものである。記憶部52は、配達用扉11が開錠されたときの開錠情報の履歴を記憶する。開錠情報には、配達端末20によって受け付けられた認証情報、及び認証情報が配達端末20によって受け付けられた時刻(配達用扉11が開錠されたときの時刻)が含まれる。記憶部52は、配達端末20によって受け付けられた認証情報と、認証情報が配達端末20によって受け付けられた時刻とを互いに紐付けて記憶する。
【0032】
また、記憶部52は、重量センサ40による計測結果を記憶する。重量センサ40は常に計測を行っており、その計測結果の履歴が記憶部52に記憶される。記憶部52は、重量センサ40によって計測された収納ボックス10内の荷物の総重量と、計測時の時刻とを紐付けて記憶する。
【0033】
制御部53は、宅配ボックス装置1の制御を行うものである。制御部53は、データベース51に格納された認証情報と、配達端末20に入力された認証情報とを照合して、両者が一致した場合に配達用扉11を開錠する。一方、制御部53は、データベース51に格納された認証情報と、配達端末20に入力された認証情報とを照合して、両者が一致しなかった場合には、配達用扉11を開錠しない。
【0034】
また、制御部53は、記憶部52に記憶された開錠情報(認証情報及び認証情報を受け付けた時刻)の履歴と、記憶部52に記憶された収納ボックス10内の荷物の総重量とに基づいて、収納ボックス10への荷物の入庫の履歴(何がいつ入庫されたか)、及び収納ボックス10からの荷物の出庫の履歴(何がいつ出庫されたか)を推定する。
【0035】
次に、
図4を用いて、配達用扉11の施開錠処理について説明する。
【0036】
ステップS11において、制御部53は、配達端末20に認証情報の入力があったか否かを判定する。制御部53は、配達端末20に認証情報の入力があったと判定した場合(ステップS11で「YES」)、ステップS12に処理を移す。一方、制御部53は、配達端末20に認証情報の入力がなかったと判定した場合(ステップS11で「NO」)、最初のステップに処理を戻す(処理を先に進めない)。
【0037】
ステップS12において、制御部53は、ステップS11で入力された認証情報が、データベース51に格納された認証情報と一致しているか否かを判定する。制御部53は、ステップS11で入力された認証情報が、データベース51に格納された認証情報と一致していると判定した場合(ステップS12で「YES」)、ステップS13に処理を移す。一方、制御部53は、ステップS11で入力された認証情報が、データベース51に格納された認証情報と一致していないと判定した場合(ステップS12で「NO」)、最初のステップに処理を戻す。なお、制御部53は、ステップS11で入力された認証情報が有効期間外である場合には、データベース51に格納された認証情報と一致していないと判定する(ステップS12で「NO」)。
【0038】
ステップS13において、制御部53は、配達用扉11を開錠する。配達用扉11が開錠されると、配達用扉11が自動的に開かれる。制御部53は、配達用扉11を開錠すると、配達用扉11を開錠されていることを示す開錠フラグをオンにする。制御部53は、この処理を行った後、ステップS14に処理を移す。
【0039】
ステップS14において、制御部53は、開錠情報を記憶部52に記憶させる。この処理において、制御部53は、開錠情報として、認証情報及び認証情報を受け付けた時刻の情報を記憶部52に記憶させる。制御部53は、この処理を行った後、ステップS15に処理を移す。
【0040】
ステップS15において、制御部53は、配達用扉11が閉じられたか否かを判定する。この処理において、制御部53は、開閉センサ12の検知結果に基づいて判定を行う。具体的には、制御部53は、開閉センサ12から扉閉情報を受信しているときは、配達用扉11が閉じられたと判定する。一方、制御部53は、開閉センサ12から扉開情報を受信しているときは、配達用扉11が閉じられていないと判定する。制御部53は、配達用扉11が閉められたと判定した場合(ステップS15で「YES」)、ステップS16に処理を移す。一方、制御部53は、配達用扉11が閉じられていないと判定した場合(ステップS15で「NO」)、再び当該ステップS15に処理を戻す(処理を先に進めない)。
【0041】
ステップS16において、制御部53は、配達用扉11を施錠する。制御部53は、配達用扉11を施錠すると、開錠フラグをオフにする。この処理が完了すると、施開錠処理の制御フローは終了する。
【0042】
このように、配達者は、認証情報が一致した場合に、配達用扉11を開けて荷物を収納ボックス10に入れることができる。そして、収納ボックス10に荷物を入れた後、配達用扉11を閉めると、配達用扉11は施錠される。収納ボックス10に収納された荷物の情報は、受取端末30に表示される。居住者は、受取端末30を確認することで、荷物が届いている(収納ボックス10に収納されている)ことを知ることができる。受取端末30を確認した居住者は、受取用扉13を開けて、収納ボックス10内の荷物を取り出すことができる。これにより、居住者は、住戸の外に出ることなく、住戸内に居たまま荷物を受け取ることができる。
【0043】
また、居住者が収納ボックス10から荷物を取り出す前に、別の配達者が別の荷物を配達しに来た場合、当該配達者は、同じように配達端末20に認証情報を入力し、認証情報が一致した場合に、配達用扉11を開錠することができ、荷物を収納ボックス10に入れることができる。
【0044】
この場合、前に入れられた荷物が収納ボックス10に収納された状態であるので、後の配達者によって当該荷物が持ち出されてしまう可能性がある。よって、本実施形態に係る宅配ボックス装置1においては、入庫や出庫の履歴の追跡を可能とするために、収納ボックス10からの荷物の取出しを管理している。以下では、
図5を用いて、収納ボックス10からの荷物の取出検知処理について説明する。
【0045】
ステップS21において、制御部53は、収納ボックス10からの荷物の取出しがあったか否かを判定する。この処理において、制御部53は、重量センサ40による計測結果、すなわち収納ボックス10内の荷物の総重量に基づいて判定を行う。具体的には、制御部53は、記憶部52の履歴を参照し、収納ボックス10内の荷物の総重量の減少があった場合には、収納ボックス10からの荷物の取出しがあったと判定する。
【0046】
制御部53は、収納ボックス10からの荷物の取出しがあったと判定した場合(ステップS21で「YES」)、ステップS22に処理を移す。一方、制御部53は、収納ボックス10からの荷物の取出しがあったと判定しない場合(ステップS21で「NO」)、最初のステップに処理を戻す。
【0047】
ステップS22において、制御部53は、荷物の取出し時に配達用扉11が開いていたか(配達用扉11が開錠されていたか)否かを判定する。この処理において、制御部53は、開錠フラグのオン/オフに基づいて判定を行い、その判定結果を記憶部52に記憶させる。制御部53は、荷物の取出し時に配達用扉11が開いていたと判定した場合(ステップS22で「YES」)、ステップS23に処理を移す。一方、制御部53は、荷物の取出し時に配達用扉11が開いていなかったと判定した場合(ステップS22で「NO」)、最初のステップに処理を戻す。
【0048】
なお、荷物の取出し時に配達用扉11が開いていた場合(ステップS22で「YES」)とは、配達用扉11側から荷物が取り出されたこと、つまり荷物が盗難された可能性があることを示している。一方、荷物の取出し時に配達用扉11が開いていなかった場合(ステップS22で「NO」)とは、受取用扉13側から荷物が取り出されたこと、つまり居住者による正常な取出し操作があった場合を示している。
【0049】
ステップS23において、制御部53は、警告を行う。この処理において、制御部53は、配達端末20を介して、収納ボックス10から荷物を取り出さないように警告する音声を発する。これにより、荷物を取り出そうとしている者に対して、配達用扉11側から荷物を取り出さないように促すことができる。この処理が完了すると、取出検知処理の制御フローは終了する。
【0050】
図4に示す施開錠処理及び
図5に示す取出検知処理により、収納ボックス10内の荷物の総重量の履歴が、開錠情報(認証情報及び認証情報を受け付けた時刻)と互いに紐付けられて、配達履歴テーブルとして記憶部52に記憶される。
【0051】
図6は、配達履歴テーブルの一例を示している。
図6に示すように、時刻、暗証番号、重量及び重量の増減値が互いに紐付けられて記憶される。なお、
図6に示す配達履歴テーブルにおいて、「時刻」は、配達端末20が認証情報を受け付けた時刻を示している。「暗証番号」は、配達端末20が受け付けた認証情報(暗証番号)を示している。「重量」は、配達用扉11の施錠時における重量センサ40による計測値を示している。「重量の増減値」は、今回計測された重量から前回計測された重量を引いた値を示している。
【0052】
図6に示す配達履歴テーブルの一例においては、13時に配達用扉11が開錠された後に、重量センサ40による計測値が500gだけ増加し、14時に配達用扉11が開錠された後に、重量センサ40による計測値が300gだけ増加し、16時に配達用扉11が開錠された後に、重量センサ40による計測値が200gだけ増加し、17時に配達用扉11が開錠された後に、重量センサ40による計測値が300gだけ減少していることが示されている。
【0053】
このことから、13時に、暗証番号1111が割り当てられた配達者によって、500gの荷物P1が収納ボックス10に入れられたと推定することができる(
図7(a)参照)。また、14時に、暗証番号2222が割り当てられた配達者によって、300gの荷物P2が収納ボックス10に入れられたと推定することができる(
図7(b)参照)。また、16時に、暗証番号3333が割り当てられた配達者によって、200gの荷物P3が収納ボックス10に入れられたと推定することができる(
図8(a)参照)。そして、17時に、暗証番号4444が割り当てられた配達者によって、300gの荷物が収納ボックス10から取り出されたことがわかる(
図8(b)参照)。そして、17時に取り出された荷物は、その重量から、14時に暗証番号2222が割り当てられた配達者によって届けられた荷物P2であると推定することができる。この配達履歴テーブルは、受取端末30を介して確認することができる。
【0054】
このように、居住者は、受取端末30を介して入庫及び出庫の履歴を把握することができるため、収納ボックス10から取り出された荷物を追跡することができる。特に配達用扉11側から荷物が取り出されていた場合には、認証情報から、その取出し時に配達用扉11を開錠した者が推定できるため、配達業者に問い合わせる等して収納ボックス10から取り出された荷物の追跡が可能となる。
【0055】
なお、配達者が配達すべき荷物を収納ボックス10に入れたうえで、先に収納されていた荷物を取り出した場合には、
図6に示す配達履歴テーブルに重量の減少が表れない場合がある(入れた荷物の重量の方が取り出した荷物の重量よりも重い場合)。このような場合であっても、居住者は、時間帯ごとに、実際に収納ボックス10に届いた荷物と、配達履歴テーブルに示される重量の増減値とを照合することで、両者の乖離度が大きい時間帯を抽出することができる。これにより、居住者は、いつ荷物が取り出されたかを推定することができる。
【0056】
また、本実施形態に係る宅配ボックス装置1においては、重量センサ40と配達用扉11の開閉センサ12という比較的簡易な構成で、配達用扉11側の荷物の取出しを検知することができる。また、重量センサ40によって収納ボックス10からの荷物の取出しを検知しているので、
図8(a)に示すように荷物が重ねて入れられた場合でも、荷物の入庫状況の推定が可能となる。
【0057】
また、本実施形態に係る宅配ボックス装置1においては、配達用扉11を開錠するための認証情報として、一定時間のみ有効なワンタイムパスワードを用いている。このため、配達端末20に認証情報が受け付けられた時刻のデータが何らかの原因で把握できない場合でも、おおよその開錠時刻を推定することができる。
【0058】
以上の如く、本実施形態に係る宅配ボックス装置1は、荷物を収納する収納ボックス10(収納庫)と、前記収納ボックス10に設けられて、施開錠可能な配達用扉11と、前記配達用扉11を開錠するための認証情報を受け付ける配達端末20(受付部)と、前記配達端末20に受け付けられた前記認証情報を含む開錠情報の履歴を記憶する記憶部52と、前記収納ボックス10から荷物が取り出されたことを検知する取出検知部(重量センサ40、記憶部52及び制御部53)と、前記記憶部52に記憶された前記開錠情報の履歴、及び前記重量センサ40及び制御部53による検知結果に基づいて、荷物の入庫及び出庫の履歴を推定する制御部53(推定部)と、を具備するものである。
このように構成することにより、取り出された荷物の追跡を容易とすることができる。
【0059】
また、本実施形態に係る宅配ボックス装置1は、荷物を受け取るための受取用扉13と、前記配達用扉11の開閉を検知する開閉センサ12(開閉検知部)と、を具備し、前記記憶部52は、前記取出検知部(重量センサ40、記憶部52及び制御部53)によって前記収納ボックス10から荷物が取り出されたことが検知された場合、前記取出検知部(重量センサ40、記憶部52及び制御部53)の検知の時点において前記配達用扉11が開いているか否かを記憶するものである。
このように構成することにより、取り出された荷物の追跡の推定精度を向上させることができる。
【0060】
また、前記重量センサ40及び制御部53によって前記収納ボックス10から荷物が取り出されたことが検知され、且つ、前記取出検知部(重量センサ40、記憶部52及び制御部53)の検知の時点において前記開閉センサ12によって前記配達用扉11が開いていると検知された場合に、警告を行う配達端末20(警告部)を具備するものである。
このように構成することにより、配達用扉11側からの荷物の取り出しの停止を促すことができる。
【0061】
また、前記取出検知部(重量センサ40、記憶部52及び制御部53)は、前記収納ボックス10内の荷物の総重量を計測する重量センサ40と、前記重量センサ40によって計測された荷物の総重量の履歴を記憶する記憶部52(重量記憶手段)と、を具備し、前記記憶部52に記憶された履歴に基づいて、荷物の総重量が減少した場合に前記収納ボックス10から荷物が取り出されたと判断するものである。
このように構成することにより、簡易な構成で、収納ボックス10から荷物が取り出されたことを検知することができる。
【0062】
また、前記制御部53は、前記記憶部52に記憶された荷物の総重量の履歴に基づいて、前記収納庫から取り出された荷物を識別するものである。
このように構成することにより、収納ボックス10からどの荷物が取り出されたかを知ることができる。
【0063】
また、前記制御部53は、前記記憶部52に記憶された前記開錠情報の履歴、及び前記記憶部52に記憶された荷物の総重量の履歴に基づいて、前記収納ボックス10から取り出された荷物を識別するものである。
このように構成することにより、収納ボックス10からどの荷物が取り出されたかをより具体的に知ることができる。
【0064】
また、前記認証情報は、荷物の配達者ごとに発行され一定時間のみ有効なワンタイムパスワードであるものである。
このように構成することにより、受け付けられたワンタイムパスワードの履歴を記憶するだけで、配達用扉11が開錠されたおおよその時刻を推定することができる。
【0065】
なお、本実施形態に係る収納ボックス10は、収納庫の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る開閉センサ12は、開閉検知部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る配達端末20は、受付部及び警告部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る重量センサ40は、重量計測手段の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る記憶部52は、記憶部及び重量記憶手段の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る制御部53は、推定部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る重量センサ40、記憶部52及び制御部53は、取出検知部の実施の一形態である。
【0066】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
【0067】
例えば、本実施形態においては、宅配ボックス装置1は、賃貸住宅等の住戸内に設けられるものとしたが、これに限定されず、住戸外に設けられるものであってもよい。
【0068】
また、本実施形態においては、配達用扉11を開錠するための認証情報として、ワンタイムパスワードを用いるものとしたが、配達者を識別できるものであればよく、例えばICカードやバーコードリーダーによる認証であってもよい。また、ワンタイムパスワードと、ICカードやバーコードリーダーとを組み合わせて用いてもよい。
【0069】
また、本実施形態においては、配達用扉11側からの荷物の取出しを検知した場合に、警告音が発せられるものとしたが、取出者を確認できるよう、配達端末20に内蔵したカメラで配達用扉11付近の様子を撮影するようにしてもよい。
【0070】
また、本実施形態においては、収納ボックス10からの荷物の取出しを、重量センサ40によって計測された荷物の総重量に基づいて検知するものとしたが、収納ボックス10からの荷物の取出しの検知方法は、これに限定されるものではない。
【0071】
例えば、
図9に示すように、収納ボックス10の下部(棚板)に、音発生部材60を設ける。音発生部材60は、荷物を載置可能に形成される。音発生部材60は、荷物を載置したときには音を発生させず、載置後に荷物を取り除いたときに音を発生させるように形成される。なお、本明細書中において「取り除く」とは、載置された荷物と接触していた音発生部材60の部分の少なくとも一部が、当該部分と接触しない状態となることを意味する。また、収納ボックス10内の適宜の位置に音検知手段70が設けられ、当該音検知手段70によって音発生部材60の音を検知する。これにより、収納ボックス10からの荷物の取出しを検知する。
【0072】
音発生部材60は、例えば
図10(a)に示す音発生部材60aのように、表面にダイヤ形状の凹凸が形成されたアルミ板であってもよい。音発生部材60aは、荷物が載置されると表面が変形し、荷物が取り除かれると表面が元の形状に戻り、その際に音が発生するように形成される。
【0073】
また、音発生部材60は、例えば
図10(b)に示す音発生部材60bのように、中央部が盛り上がるように湾曲して形成された板状部材であってもよい。音発生部材60bは、荷物が載置されるとその中央部が変形し、荷物が取り除かれると中央部が元の形状に戻り、その際に音が発生するように形成される。
【0074】
以上の如く、前記取出検知部は、荷物を載置すると共に荷物が取り除かれたときに音を発するように形成された音発生部材60(音発生手段)を具備し、前記音発生部材60によって発せられる音に基づいて、前記収納ボックス10から荷物が取り出されたことを検知するものである。
このように構成することにより、簡易な構成で、収納ボックス10から荷物が取り出されたことを検知することができる。
【0075】
また、
図11に示すように、収納ボックス10内に設けられた赤外線センサ80によって、収納ボックス10からの荷物の取出しの検知するものであってもよい。赤外線センサ80は、配達用扉11側から見て収納ボックス10の手前側(赤外線センサ80a)と奥側(赤外線センサ80b)に2つ設けられる。配達用扉11側から荷物が収納ボックス10に入れられる場合には、手前側の赤外線センサ80a、奥側の赤外線センサ80bの順で反応する。一方、配達用扉11側から荷物が収納ボックス10から取り出される場合には、奥側の赤外線センサ80b、手前側の赤外線センサ80aの順で反応する。この違いにより、収納ボックス10に荷物が入れられたか、それとも収納ボックス10から荷物が取り出されたかを判断することができる。
【0076】
以上の如く、前記取出検知部は、前記配達用扉11側から見て前記収納ボックス10の手前側から奥側にかけて設けられた複数の赤外線センサ80(光センサ)を具備し、荷物が前記赤外線センサ80に反応する順番に基づいて、前記収納ボックス10から荷物が取り出されたことを検知するものである。
このように構成することにより、簡易な構成で、収納ボックス10から荷物が取り出されたことを検知することができる。
【0077】
なお、赤外線センサ80は、少なくとも2つあればよく、3つ以上設けられていてもよい。また、センサは、赤外線センサ80に限定されず、任意の光センサとすることができるが、人の手には反応せず、段ボールやプラスチック製の箱には反応する波長の光を発するものがより好ましい。