(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本実施形態に係る液体検出装置の概要を説明する図である。
【
図2】超音波発振器及び受信器の配置について説明する図である。
【
図3】本実施形態における、容器内の液体有無の判定手法について説明する図(液体レベル:100%)である。
【
図4】本実施形態における、容器内の液体有無の判定手法について説明する図(液体レベル:0%)である。
【
図5】本実施形態における送信波及び受信波の波形を示す図(対向配置、液体レベル:0%)である。
【
図6】本実施形態における送信波及び受信波の波形を示す図(対向配置、液体レベル:25%)である。
【
図7】本実施形態における送信波及び受信波の波形を示す図(対向配置、液体レベル:50%)である。
【
図8】本実施形態における送信波及び受信波の波形を示す図(対向配置、液体レベル:75%)である。
【
図9】本実施形態における送信波及び受信波の波形を示す図(対向配置、液体レベル:100%)である。
【
図10】本実施形態における送信波及び受信波の波形を示す図(対向配置、液体レベル0%vs液体レベル100%)である。
【
図11】本実施形態における送信波及び受信波の波形を示す図(対向配置、液体レベル0%vs液体レベル50%)である。
【
図12】本実施形態における送信波及び受信波の波形を示す図(対向配置、液体レベル50%vs液体レベル100%)である。
【
図13】内径50mm、厚さ5mmの鉄製パイプを容器としたときの、本実施形態における送信波及び受信波の波形を示す図(対向配置、液体レベル0%)である。
【
図14】内径50mm、厚さ5mmの鉄製パイプを容器としたときの、本実施形態における送信波及び受信波の波形を示す図(対向配置、液体レベル100%)である。
【
図15】内径50mm、厚さ5mmの鉄製パイプを容器としたときの、本実施形態における送信波及び受信波の波形を示す図(対向配置、液体レベル0%vs液体レベル100%)である。
【
図16】変形例1における、超音波発振器及び受信器の配置について説明する図である。
【
図17】変形例1における送信波及び受信波の波形を示す図(90°配置、液体レベル:0%)である。
【
図18】変形例1における送信波及び受信波の波形を示す図(90°配置、液体レベル:25%)である。
【
図19】変形例1における送信波及び受信波の波形を示す図(90°配置、液体レベル:50%)である。
【
図20】変形例1における送信波及び受信波の波形を示す図(90°配置、液体レベル:75%)である。
【
図21】変形例1における送信波及び受信波の波形を示す図(90°配置、液体レベル:100%)である。
【
図22】変形例1における送信波及び受信波の波形を示す図(90°配置、液体レベル0%vs液体レベル100%)である。
【
図23】変形例1における送信波及び受信波の波形を示す図(90°配置、液体レベル0%vs液体レベル50%)である。
【
図24】変形例1における送信波及び受信波の波形を示す図(90°配置、液体レベル50%vs液体レベル100%)である。
【
図25】変形例2における、超音波発振器及び受信器の配置について説明する図である。
【
図26】変形例2における送信波及び受信波の波形を示す図(上下隣接配置、液体レベル:0%)である。
【
図27】変形例2における送信波及び受信波の波形を示す図(上下隣接配置、液体レベル:25%)である。
【
図28】変形例2における送信波及び受信波の波形を示す図(上下隣接配置、液体レベル:50%)である。
【
図29】変形例2における送信波及び受信波の波形を示す図(上下隣接配置、液体レベル:75%)である。
【
図30】変形例2における送信波及び受信波の波形を示す図(上下隣接配置、液体レベル:100%)である。
【
図31】変形例2における送信波及び受信波の波形を示す図(上下隣接配置、液体レベル0%vs液体レベル100%)である。
【
図32】変形例2における送信波及び受信波の波形を示す図(上下隣接配置、液体レベル0%vs液体レベル50%)である。
【
図33】変形例2における送信波及び受信波の波形を示す図(上下隣接配置、液体レベル50%vs液体レベル100%)である。
【
図34】比較例における、超音波発振器及び受信器の配置について説明する図である。
【
図35】比較例における送信波及び受信波の波形を示す図(受信部上配置、液体レベル:0%)である。
【
図36】比較例における送信波及び受信波の波形を示す図(受信部上配置、液体レベル:25%)である。
【
図37】比較例における送信波及び受信波の波形を示す図(受信部上配置、液体レベル:50%)である。
【
図38】比較例における送信波及び受信波の波形を示す図(受信部上配置、液体レベル:75%)である。
【
図39】比較例における送信波及び受信波の波形を示す図(受信部上配置、液体レベル:100%)である。
【
図40】比較例における送信波及び受信波の波形を示す図(受信部上配置、液体レベル0%vs液体レベル100%)である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1に、本実施形態に係る液体検出装置10を例示する。液体検出装置10は、超音波発振器12、受信器14、及び測定器16を備える。液体検出装置10は、液体18を収容可能な容器20に対してその外壁である容器側壁22から、容器20内の液体の有無を検出(判定)する。
【0015】
容器側壁22及び容器20を構成するその他の壁部材は、例えば金属容器等の非透過性の材料から構成される。容器20として、例えばキャンドモータポンプの流路を構成するケーシングが挙げられる。流路内に液体が流通していない状態でポンプモータを駆動させると、いわゆる空運転になり、ポンプモータの過熱に繋がるおそれがある。そこで、本実施形態に係る液体検出装置10を用いて、ケーシング内の液体の有無が判定(検出)される。
【0016】
超音波発振器12は第一振動子24を備える。第一振動子24は容器側壁22に設置される。第一振動子24は例えば圧電素子から構成される。超音波発振器12には図示しない高圧回路が接続され、例えば振幅がピークトゥピークで400[V]程度であり、周波数が150[kHz]以上300[kHz]以下の交流電圧が第一振動子24に印加される。これにより第一振動子24から容器側壁22に超音波振動が印加される。
【0017】
また超音波発振器12は、励振期間設定部26を備える。励振期間設定部26は、第一振動子24の励振期間、つまり交流電圧の印加期間を設定する。励振期間の終了時点は、後述する判定期間の開始時点よりも前に設定される。
【0018】
受信器14は第二振動子28を備える。第二振動子28には、第一振動子24の励振により主に容器側壁22を経由する伝搬波1(第一伝搬波)と、伝搬波1の収束後、主に容器20内の液体を経由する伝搬波2(第二伝搬波)が伝搬される。これを踏まえて、励振期間として、伝搬波2の立ち上がりに重複しないような期間が設定される。
【0019】
例えば伝搬波1の伝搬速度をc1、伝搬波2の伝搬速度をc2(c1>c2)、容器の半径(内径)をrとすると、
図2に示すような超音波発振器12と受信器14との対向配置を考慮して、励振期間の終了時点は、励振期間の開始時点から2r/c2[sec]未満とすることが好適である。また、伝搬波1の収束を明確に把握できるように、励振期間の終了時点は、励振期間の開始時点からπr/c1[sec]未満とすることが更に好適である。
【0020】
受信器14の第二振動子28は例えば圧電素子から構成され、容器側壁22に設置される。上述したように第二振動子28は第一振動子24の励振により容器20に生じた伝搬波を受信する。なお、本実施形態では超音波発振器12と受信器14をそれぞれ独立に構成しても良いが、一体としても良い。この場合、第一振動子24が発振手段と受信手段とを兼ねてもよい。
【0021】
測定器16は、第一振動子24及び第二振動子28の振動強度を受信してその時間変化を測定する。測定器16は例えばオシロスコープであってよい。測定器16は波形を表示する表示部を備えており、第一振動子24及び第二振動子28の振動波形を独立に表示可能となっている。
図1では「1」が付された波形を第一振動子24による波形(送信波形)とし、「2」が付された波形を第二振動子28による波形(受信波形)としている。
【0022】
また測定器16は、容器20内の液体の有無判定を行う判定部30を備える。判定部30は、例えばコンピュータから構成される。判定部30は、励振期間の開始時点から所定の待機時間経過後の判定期間における第二振動子28の振動強度をモニタリングする。そしてその振動強度が所定の強度閾値Thを超過したときに、容器20内に液体有りと判定する。
【0023】
判定部30は、判定期間を設定可能となっている。判定期間と励振期間とが重複すると、伝搬波1に伝搬波2が重畳し、伝搬波2の正確な評価が困難となるおそれがある。そこで、励振期間の終了時点は、判定期間の開始時点よりも前に設定されていることが好適である。加えて、伝搬波2の確実なモニタリングのために、判定部30は、伝搬波1が収束した後の期間を判定期間として設定することが好適である。
【0024】
<液体検出原理>
図2〜
図4を用いて本実施形態に係る液体検出装置10の液体検出原理について説明する。
図2には、容器20に対する超音波発振器12及び受信器14の配置例が示されている。
図2の上段は平面図を示し、下段は側面図を示す。これらの図に示されているように、超音波発振器12及び受信器14は、容器20を挟んで対向配置されている。
【0025】
このような対向配置にて測定器16が受信した、第一振動子24及び第二振動子28からの波形を
図3に示す。なお、この測定に当たり、直径220mm、深さ100mm、及び材質として厚さ1mmのアルミを用いた容器20を使用した。また第一振動子24の周波数は272[kHz]とした。また、液体18として水を用いた。
【0026】
図3では、横軸を時間[Sec]、縦軸を信号強度としている。また、波形を上下2段に示しているが、上段は超音波発振器12から取得した波形(送信波)を示し、下段は受信器14から取得した波形(受信波)を示す。以下、
図40まで横軸、縦軸、上段波形及び下段波形はこれと同様のものとする。また、
図3、
図4では横軸を区切る破線一目盛りが100μsecを表している。なお、
図3、
図4に示された各パラメータについては
図13と同様であり、これらのパラメータについては後述する。
【0027】
図3のグラフ取得に当たり、容器20の液体レベル(水位)を100%とした。また、励振期間を100μsecに設定した。この図に示されているように、超音波発振器12による励振直後に受信器14が伝搬波(伝搬波1)を受信し、その後一旦収束した後に、再び伝搬波(伝搬波2)が立ち上がっている。
【0028】
一方、
図4には、容器20の液体レベル(水位)を0%としたとき、つまり容器20内に液体の無いときの波形が示されている。励振期間は100μsecとした。この図に示されているように、超音波発振器12による励振直後に受信器14が伝搬波(伝搬波1)を受信し、その後一旦収束した後、
図3と比較して振幅の小さい波形(伝搬波2)が立ち上がっている。
【0029】
このように、
図3と
図4とで容器20内の液体有無を変化させることで、伝搬波2の強度が顕著に変化する。この現象を利用して、本実施形態では、判定期間として伝搬波1(第一伝搬波)の収束後の期間が設定される。例えば
図3に示すように、超音波発振器12による励振開始時点から150μsec後を判定期間の開始時点とする。
【0030】
また本実施形態では、容器20の液体レベル(水位)を0%としたときの伝搬波2の最大強度(振幅)を超過し、かつ、容器20の液体レベルを100%としたときの伝搬波2の最大強度未満となるような範囲で、強度閾値を設定する。
【0031】
図5〜
図12を用いて、
図3の対向配置における各種波形について説明する。
図5には、
図4と同様に、容器20に液体の無い状態(液体レベル:0%)のときの送信波及び受信波の波形が示されている。
図5のグラフ中、符号Aはカーソルが置かれたグラフ上の位置を示す。符号Bは送信波信号を示す。符号Cは受信側信号を示す。符号Dは送信波の電圧レンジ、符号Eは受信波の電圧レンジを示す。符号Fは横軸中央目盛りの時間を示す。符号Gは波形立ち上がりの自動測定値を示し、符号Hはその時の周波数を示す。
【0032】
また、
図5を含めて以降のグラフでは、送信波の振幅が大きいために、その直後に受信波に生じる伝搬波1の波形が送信波の波形と一部重複して表示されている。これを踏まえて、受信波の波形で送信波と重複しない、後の部分は基本的に伝搬波2及びそれ以降の残響成分が示されている。
図5のグラフに示されているように、伝搬波2と見られる波形がわずかに立ち上がっていることが理解される。
【0033】
図6のグラフには、容器20に25%水位の液体を供給したときの波形が示されている。送信波の発振条件は
図5と同様とした。受信波の波形に着目すると、伝搬波2と見られる波形がわずかに立ち上がっていることが理解される。
【0034】
図7のグラフには、容器20に50%水位の液体を供給したときの波形が示されている。受信波の波形に着目すると、伝搬波2と見られる波形の振幅(強度)が
図6よりも更に大きいことが理解される。
【0035】
図8のグラフには、容器20に75%水位の液体を供給したときの波形が示されている。受信波の波形に着目すると、伝搬波2と見られる波形の振幅(強度)が
図7よりも更に大きいことが理解される。
【0036】
図9のグラフには、容器20に100%水位の液体を供給したときの波形が示されている。受信波の波形に着目すると、伝搬波2と見られる波形の振幅(強度)が
図8よりも更に大きいことが理解される。
【0037】
図10には、水位0%のグラフ(
図5)と水位100%のグラフ(
図9)のグラフを並べて比較した例が示されている。これによると、伝搬波1の伝搬期間後の任意の判定期間Taを設定し、当該期間における波形を比較することで、両者の波形に有意な差が現れることが理解される。例えば
図10に示すような強度閾値Thを設定することとで、容器20の液体有無を判定可能となる。
【0038】
図11には、水位0%のグラフ(
図5)と水位50%のグラフ(
図7)のグラフを並べて比較した例が示されている。これによると、伝搬波1の伝搬期間後の任意の判定期間Taを設定し、当該期間における波形を比較することで、両者の波形に有意な差が現れることが理解される。例えば
図11に示すような強度閾値Thを設定することで、容器20の液体有無を判定可能となる。つまり、容器20の水位上限まで液体で満たされていなくとも、水位の半分程度液体が容器20に入っていれば、本実施形態に係る液体検出装置10ではその液体を検出可能であることが理解される。
【0039】
図12には、水位50%のグラフ(
図7)と水位100%のグラフ(
図9)のグラフを並べた例が示されている。このグラフに示されているように、両者の伝搬波2の強度に有意な差が現れている。水位50%のグラフの伝搬波2及びそれ以降の波形の最大強度を超過し、かつ、水位100%のグラフの伝搬波2及びそれ以降の波形の最大強度未満となるような値を強度閾値Thに設定することで、容器20内の液体レベル(水位)が判定可能となる。
【0040】
図13〜
図15には、容器20の構造を変更させた際の波形が示されている。この実施形態では、容器20として、内径50mm、厚さ5mmの鉄製パイプを用いている。
図13において、符号Iは現在のカーソルが置かれているグラフ上の位置を示す。符号Jは送信波信号を示し、符号Kは受信波信号を示す。符号Lは送信波の電圧レンジを示し、符号Mは受信波の電圧レンジを示す。符号Nは横軸中央の目盛りの時間を示す。符号Oは単一の方形波の測定レベルを示す。符号Pは当該方形波の計測時の周波数を示す。
【0041】
図13には、容器20の水位0%、つまり容器20に液体が無い場合の測定結果が示されている。また、
図14には、容器20の水位が100%であるときの測定結果が示されている。なお、第一振動子24に印加する交流電圧について、周波数を300kHzとした。
図15では、両者を並べて比較した例が示されている。このグラフに示されているように、水位0%のグラフの伝搬波2及びそれ以降の波形の最大強度を超過し、かつ、水位100%のグラフの伝搬波2及びそれ以降の波形の最大強度未満となるような値を強度閾値Thに設定する。加えて、伝搬波1の伝搬期間後の任意の判定期間Taを設定し、当該期間における波形を比較することで、容器20内の液体の有無が判定可能となる。
【0042】
<変形例1>
図16には、本実施形態に係る液体検出装置10の、特に超音波発振器12及び受信器14の配置を変更させた変形例が例示されている。
図16では、上段に平面図、下段に側面図が示される。この例では、超音波発振器12に対して平面視で直角に受信器14を設けている。なお、容器20は
図3〜
図12で用いた容器と同様のものを使用した。
【0043】
図17〜
図24を用いて、
図16の90°配置における各種波形について説明する。
図17には、容器20に液体の無い状態(液体レベル:0%)のときの送信波(1)及び受信波(2)の波形が示されている。伝搬波2と見られる波形がわずかに立ち上がっていることが理解される。
【0044】
図18のグラフには、容器20に25%水位の液体を供給したときの波形が示されている。送信波の発振条件は
図17と同様とした。受信波の波形に着目すると、伝搬波2と見られる波形の振幅(強度)が
図17と同程度であることが理解される。
【0045】
図19のグラフには、容器20に50%水位の液体を供給したときの波形が示されている。送信波の発振条件は
図17と同様とした。受信波の波形に着目すると、伝搬波2と見られる波形の振幅(強度)が、特に横軸中央位置(250μs)周辺において
図18よりも大きいことが理解される。
【0046】
図20のグラフには、容器20に75%水位の液体を供給したときの波形が示されている。送信波の発振条件は
図17と同様とした。受信波の波形に着目すると、伝搬波2と見られる波形の振幅(強度)が
図19よりも更に大きいことが理解される。
【0047】
図21のグラフには、容器20に100%水位の液体を供給したときの波形が示されている。送信波の発振条件は
図17と同様とした。受信波の波形に着目すると、伝搬波2と見られる波形の振幅(強度)が
図20よりも更に大きいことが理解される。
【0048】
図22には、水位0%のグラフ(
図17)と水位100%のグラフ(
図21)のグラフを並べて比較した例が示されている。これによると、伝搬波1の伝搬期間後の任意の判定期間Taを設定し、当該期間における波形を比較することで、両者の波形に有意な差が現れることが理解される。例えば
図22に示すような強度閾値Thを設定することとで、容器20の液体有無を判定可能となる。
【0049】
図23には、水位0%のグラフ(
図17)と水位50%のグラフ(
図19)のグラフを並べて比較した例が示されている。これによると、伝搬波1の伝搬期間後の任意の判定期間Taを設定し、当該期間における波形を比較することで、両者の波形に有意な差が現れることが理解される。例えば
図23に示すような強度閾値Thを設定することで、容器20の液体有無を判定可能となる。つまり、容器20の水位上限まで液体で満たされていなくとも、水位の半分程度液体が容器20に入っていれば、本実施形態に係る液体検出装置10ではその液体を検出可能であることが理解される。
【0050】
図24には、水位50%のグラフ(
図19)と水位100%のグラフ(
図21)のグラフを並べた例が示されている。このグラフに示されているように、両者の伝搬波2の強度に有意な差が現れている。水位50%のグラフの伝搬波2及びそれ以降の波形の最大強度を超過し、かつ、水位100%のグラフの伝搬波2及びそれ以降の波形の最大強度未満となるような値を強度閾値Thに設定することで、容器20内の液体レベル(水位)が判定可能となる。
【0051】
<変形例2>
図25には、本実施形態に係る液体検出装置10の、特に超音波発振器12及び受信器14の配置を変更させた更なる変形例が例示されている。
図25では、上段に平面図、下段に側面図が示される。この例では、超音波発振器12と受信器14とを周方向及び上下方向に隣接させている。例えば平面視にて、容器20の中心Cと超音波発振器12の中心を結ぶ線分と、容器20の中心Cと受信器14の中心を結ぶ線分との成す角θを10°未満とした。また超音波発振器12の直上に受信器14を配置した。なお、容器20は
図3〜
図12で用いた容器と同様のものを使用した。
【0052】
図26〜
図33を用いて、
図25の上下隣接配置における各種波形について説明する。
図26には、容器20に液体の無い状態(液体レベル:0%)のときの送信波(1)及び受信波(2)の波形が示されている。伝搬波2と見られる波形がわずかに立ち上がっていることが理解される。
【0053】
図27のグラフには、容器20に25%水位の液体を供給したときの波形が示されている。送信波の発振条件は
図26と同様とした。受信波の波形に着目すると、伝搬波2と見られる波形の振幅(強度)が
図26と同等程度であることが理解される。
【0054】
図28のグラフには、容器20に50%水位の液体を供給したときの波形が示されている。送信波の発振条件は
図26と同様とした。受信波の波形に着目すると、伝搬波2と見られる波形の振幅(強度)がグラフ横軸中央(250μs)付近で
図26、27の同位置と比較して大きくなっていることが理解される。
【0055】
図29のグラフには、容器20に75%水位の液体を供給したときの波形が示されている。送信波の発振条件は
図26と同様とした。受信波の波形に着目すると、伝搬波2と見られる波形の振幅(強度)が
図28よりも更に大きいことが理解される。
【0056】
図30のグラフには、容器20に100%水位の液体を供給したときの波形が示されている。受信波の波形に着目すると、伝搬波2と見られる波形の振幅(強度)が
図29よりも更に大きいことが理解される。
【0057】
図31には、水位0%のグラフ(
図26)と水位100%のグラフ(
図30)のグラフを並べて比較した例が示されている。これによると、伝搬波1の伝搬期間後の任意の判定期間Taを設定し、当該期間における波形を比較することで、両者の波形に有意な差が現れることが理解される。例えば
図31に示すような強度閾値Thを設定することで、容器20の液体有無を判定可能となる。
【0058】
図32には、水位0%のグラフ(
図26)と水位50%のグラフ(
図28)のグラフを並べて比較した例が示されている。これによると、伝搬波1の伝搬期間後の任意の判定期間Taを設定し、当該期間における波形を比較することで、両者の波形に有意な差が現れることが理解される。例えば
図32に示すような強度閾値Thを設定することで、容器20の液体有無を判定可能となる。つまり、容器20の水位上限まで液体で満たされていなくとも、水位の半分程度液体が容器20に入っていれば、本実施形態に係る液体検出装置10ではその液体を検出可能であることが理解される。
【0059】
図33には、水位50%のグラフ(
図28)と水位100%のグラフ(
図30)のグラフを並べた例が示されている。このグラフに示されているように、両者の伝搬波2の強度に有意な差が現れている。水位50%のグラフの伝搬波2及びそれ以降の波形の最大強度を超過し、かつ、水位100%のグラフの伝搬波2及びそれ以降の波形の最大強度未満となるような値を強度閾値Thに設定することで、容器20内の液体レベル(水位)が判定可能となる。
【0060】
<比較例>
図34には、本実施形態に係る液体検出装置10の比較例として、超音波発振器12を容器側壁22に配置し、受信器14を容器上壁に設けた例が示されている。なお、容器20は
図3〜
図12で用いた容器と同様のものを使用した。
【0061】
図35、
図36、
図37、
図38、及び
図39には、それぞれ、容器20の水位が0%、25%、50%、75%、及び100%のときのグラフが示されている。いずれの図についても、受信器14の波形は同等となっている。
図40には水位レベルが0%のときと100%のときの波形が示されているが、有意な差は見られない。
【0062】
本実施形態及びその変形例と、比較例とに基づいて、本実施形態では、容器側壁22に超音波発振器12及び受信器14を配置することで、容器20内の液体の有無を精度良く判定可能となる。また特に本実施形態とその変形例とを比較すると、超音波発振器12及び受信器14が対向配置されたとき(
図5〜
図12)に、容器20内の液体レベルが0%であるときと、100%であるときとの差異が変形例と比較して大きいことが理解される。