(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ハッチドアロック部品がさらに、ハッチドアロックフック、ハッチドアロックフック軸と、ハッチドアレール枠内に固定されるドアベースを含み、前記ハッチドアロックフックが前記ハッチドアロックフック軸で前記ドアベースと回転可能に接続し、
前記ローラ部品が、前記ハッチドアロックフックと回転可能に接続し、
前記ハッチドアレール枠に、前記ハッチドアロックフックと合わせるハッチドアベースが設置され、
前記ハッチドアロック部品が開錠していない状態の場合、前記ハッチドアベースが前記ハッチドアロックフックの水平方向の変位範囲を限定すること、を特徴とする請求項1に記載のエレベータドアロック装置。
前記ローラ部品が、第一駆動ローラと第二駆動ローラを含み、かごドアがハッチドアを床合わせする時に、前記第一駆動ローラが前記右係合子に近づき、前記第二駆動ローラが前記左係合子に近づくこと、を特徴とする請求項1に記載のエレベータドアロック装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これに基づいて、現在のエレベータのかごドアが開かれたから開錠すること、及び稼動信頼性が低い等の問題について、安全且つ信頼性が高い、標準を満足するエレベータドアロック装置を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的は、以下のような技術案により実現する。
【0007】
エレベータドアロック装置であり、左係合子と、右係合子と、かごドアロック部品と、ハッチドアロック部品と、かごドアと接続されるベースを含み、
左係合子と、右係合子と、かごドアロック部品がベースに回転可能に接続し、左係合子と右係合子が対向に設置され、
ハッチドアロック部品が、ハッチドアに取り付けられ、ハッチドアロック部品が、ローラ部品を含み、かごドアがハッチドアを床合わせする時に、ローラ部品が左係合子と右係合子との間に位置し、
右係合子が、ベルトの駆動によりベースに対する第一位置と第二位置との間に往復回転することができ、
右係合子が、第一位置から第二位置に移動する際に、ローラ部品を押し進めてハッチドアロック部品を開錠するとともに、ローラ部品が左係合子をベースに対して回転させるように押し進めて、かごドアロック部品が開錠される。
【0008】
その中の一つの実施形態において、エレベータドアロック装置がさらに、かごドアレール枠内に設置される緩衝機構を含み、
右係合子が、第一位置から第二位置へ移動するにつれて軌跡の高さが下がり、
緩衝機構が緩衝面を有し、
右係合子が、第一位置と第二位置との間に往復移動中、右係合子の上端が、常に緩衝面に接触する。
【0009】
その中の一つの実施形態において、緩衝機構が緩衝溝を含み、緩衝溝の溝面が、緩衝面になり、
右係合子の上端に、係合ローラが設置され、右係合子が、第一位置と第二位置との間に往復移動中、右係合ローラが、常に前記緩衝面に接触する。
【0010】
その中の一つの実施形態において、エレベータドアロック装置がさらに、間隔を置いて互いに平行する第一係合アームと第二係合アーム、及び間隔を置いて互いに平行する第三係合アームと第四係合アームを含み、
第一係合アームの両端が、それぞれ右係合子とベースにヒンジ接合し、第二係合アームの両端が、それぞれ右係合子及びベースにヒンジ接合し、第三係合アームの両端が、それぞれ左係合子及びベースにヒンジ接合し、第四係合アームの両端が、それぞれ左係合子及びベースにヒンジ接合する。
【0011】
その中の一つの実施形態において、エレベータドアロック装置がさらにリミット部品を含み、リミット部品が、回転ベース、長アーム及び短アームを含み、回転ベースがベースと回転可能に接続して、長アームの一端が回転ベースと接続し、その他の一端に差込カップリングが設置され、
短アームの一端が回転ベースと接続し、その他の一端に解放ローラが設置され、
短アームの質量が長アームの質量より小さい、
且つ短アームと長アームとの交差角度が鋭角になり、
第一係合アームが右係合子に回転軸で接続し、
右係合子が、第二位置まで移動された時に、差込カップリングが回転軸にロックされ、
かごドアレール枠内に、解放ローラと
合わせる解放溝が設置され、解放溝が解放面を有し、右係合子が、第二位置から第一位置へ移動中に、解放ローラが解放面に接触する。
【0012】
その中の一つの実施形態において、エレベータドアロック装置がさらに右係合子位置決め部品と左係合子位置決め部品を含み、右係合子位置決め部品がベースに設置されることによって、右係合子が、ベースに相対して回転する範囲を第一位置と第二位置との間に限定し、
左係合子位置決め部品がベースに設置され、弾性支持件及び位置決め部品を含み、弾性支持件が、第三係合アームと接続して左係合子に支持力を与え、
位置決め部品が、左係合子の上端の上方に位置して、左係合子が上に変位する範囲を限定する。
【0013】
その中の一つの実施形態において、かごドアロック部品が、かごドアロックフック、開錠ローラとかごドアロックフック軸を含み、かごドアロックフックが、かごドアロックフック軸で回転可能にベースと接続し、
かごドアレール枠に、かごドアロックフックと
合わせるかごドアベースが設置され、
かごドアロック部品が開錠していない状態の場合、かごドアベースがかごドアロックフックの水平変位範囲を限定し、
左係合子に、駆動フックが設置され、
駆動フックと左係合子との間にカップリング溝を形成し、
開錠ローラが、かごドアロックフックと接続し、且つカップリング溝に位置する。
【0014】
その中の一つの実施形態において、かごドアロック部品がさらに、かごドアロックフックと接続するウェートを含み、
ウェートとかごドアロックフックがそれぞれにかごドアロックフック軸の両側に位置される。
【0015】
その中の一つの実施形態において、ハッチドアロック部品がさらに、ハッチドアロックフック、ハッチドアロックフック軸と、ハッチドアレール枠内に固定されるドアベースを含み、ハッチドアロックフックが、ハッチドアロックフック軸でドアベースと回転可能に接続し、
ローラ部品が、ハッチドアロックフックと回転可能に接続し、
ハッチドアレール枠に
、ハッチドアロックフックと
合わせるハッチドアベースが設置され、
ハッチドアロック部品が、開錠していない状態の場合、ハッチドアベースがハッチドアロックフックの水平方向の変位範囲を限定する。
【0016】
その中の一つの実施形態において、ローラ部品が、第一駆動ローラと第二駆動ローラを含み、かごドアがハッチドアを床合わせする時に、第一駆動ローラが右係合子に近づき、第二駆動ローラが左係合子に近づく。
【0017】
前記エレベータドアロック装置において、エレベータが床合わせエリアに到着後、ローラ部品が、左係合子と当り係合子との間に位置し、右係合子が、ベルトの駆動で開扉方向に移動し、ローラ部品を押し進めてハッチドアロックを開錠させる。この時にかごドアが開かれていない。それと同時に、ローラ部品が左係合子を押し進めてかごドアロックを開錠させる。ベルトが引き続き稼動すると、左係合子と右係合子がローラ部品を挟むので、ハッチドアとかごドアが連動で開かれる。但し、エレベータが非床合わせエリアにある時に、ローラ部品がなくなるため、左係合子が押し進まれないので、かごドアロックは終始開かれない。これにして、エレベータの稼動安全性を保証でき、且つエレベータドアの開扉態様が順番にハッチドアロックとかごドアロックをそれぞれ開錠し、最後にかごドアとハッチドアを連動で開かれることによって、かごドア開扉途中にかごドアロックフックがデッドロックされたことを回避でき、エレベータ稼動の信頼性を向上するとともに、エレベータの美観性を改善する。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の目的、技術案及びそのメリットを、一層明らかで明確にする為に、下記実施方式で、添付図及び実施形態に合せて、本発明のエレベータドアロック装置をより詳細に説明する。ここで説明する具体的な実施形態は、本発明の解釈に用いられるが、本発明を限定するものではないと、理解することである。
【0021】
説明することは、部品を別の部品「に固定される」と称する場合、それは、直接にその部品上にあるか、又は介在部品が存在する。一つの部品を別の部品「に接続される」と考えられる場合、それは、直接に在その部品と接続するか、又は介在部品が存在する。逆に、部品が「直接に」別の部品「にある」と称する場合、介在部品は存在しない。本明細書で使用される「垂直」、「水平」、「左」、「右」及びその類似の用語は、説明のみが目的である。
【0022】
図1に示すように、本発明の一つの実施形態におけるエレベータドアロック装置は、左係合子100、右係合子200、かごドアロック部品300、ハッチドアロック部品400及びベース500を含み、ベース500がかごドア700と接続し、左係合子100、右係合子200とかごドアロック部品300がベース500と回転可能に接続し、左係合子100が、右係合子200と対向に設置される。
【0023】
ハッチドアロック部品400が、ハッチドアに取り付けられ、ハッチドアロック部品400が、ローラ部品410を含み、かごドア700とハッチドアが床合わせした時に、ローラ部品410が、左係合子100と右係合子200との間に位置する。
【0024】
右係合子200が、ベルト800の駆動で、ベース500に対する第一位置と第二位置との間に往復回転できる。
【0025】
右係合子200が、第一位置から第二位置へ移動中に、ローラ部品410を押し進めてハッチドアロック部品400を開錠するとともに、ローラ部品410が左係合子100を押し進めてかごドアロック部品300を開錠する。
【0026】
前記第一位置は、エレベータドアが戸閉状態でベース500に対する右係合子200の位置であり、第二位置は、エレベータドアが開扉状態でベース500に対する右係合子200の位置であり、右係合子200が、第一位置から第二位置への移動する工程は、エレベータドア開扉の初期段階にエレベータドアが開錠される工程であり、右係合子200が、第二位置から第一位置への移動する工程は、エレベータドアが戸閉するの最後段階にエレベータドアがロックされる工程である。本実施形態において、水平左方向は、かごドア700が開扉する方向であり、水平右方向は、かごドア700が戸閉する方向である。
【0027】
図2〜6及び
図12を参照するように、
図12における破線は、開錠状態における各部品の構造関係を示しており、実線は、ロック状態における各部品の構造関係を示している。エレベータが床合わせエリアに位置されていない場合、ハッチドアローラ部品410が、左係合子100と右係合子200との間に位置していないので、ベルト800が左へ移動して右係合子200を第一位置から第二位置までに移動させても、左係合子100を押し進めることができず、かごドアを開錠できないので、かごドア700を開扉させることができない。エレベータが、床合わせエリアに到着後、ハッチドアのローラ部品410が、左係合子100と右係合子200との間に位置し、右係合子200が、ベルト800の駆動で、第一位置から第二位置へ移動し、ローラ部品410を押し進めて、ローラ部品410が位置しているハッチドアを開錠する。この時にハッチドアとかごドア700が開扉していなく、且つ、ローラ部品410が左係合子100に近づき、最終的に左係合子100を押し進めて移動させることによって、かごドアを開錠する。ベルト800が引き続き左へ移動し、左係合子100と右係合子200が、ローラ部品410を挟むので、ハッチドアとかごドア700は、連動で開扉する。これで、エレベータドアの開扉方式が、順番でハッチドアロックとかごドアロックを開錠し、最終的に、かごドア及びハッチドアを連動で開扉させるようにする。これによって、かごドア開扉途中にかごドアロックがデッドロックされた状況を回避でき、エレベータ稼動の信頼性を向上するとともに、ハッチドアとかごドアとの同期性を向上し、且つ、エレベータの美観性を改善する。
【0028】
さらに、エレベータドアロック装置は、かごドアレール枠710内に設置される緩衝機構600も含み、右係合子200が、第一位置から第二位置へ移動するにつれて軌跡の高さが下がり、緩衝機構600が緩衝面を有し、右係合子200が、第一位置と第二位置との間に往復移動中、右係合子200の上端が、常に緩衝面に接触する。
【0029】
右係合子200が、第一位置と第二位置との間に往復移動中、右係合子200の上端が、常に緩衝面に接触し、即ち緩衝機構600の緩衝面が右係合子200の移動軌跡と合わせることができ、右係合子200の移動をゆるやかにする。これで、かごが床合わせエリアに位置されていない際に停電されて、かごが床合わせエリアまで移動中、右係合子200が重力の作用で回転されるが、緩衝機構600の緩衝面が、右係合子200によるハッチドアローラに対する衝撃速度を有効に低減し、設備損壊を回避できる。その上、理由に関わらずエレベータが床合わせエリアで停止する場合、かご内でかごドア700を開扉させようとすれば、一定の力でかごドア700を手動で開扉させると、緩衝機構600の緩衝面から右係合子200に対して下向きの押し付け作用力が発生することによって、右係合子200を、第一位置から第二位置へ移動させ、最終的に、かごドア700及びハッチドアを連動で開扉させることができる。これで、現在のエレベータと比べて、当該装置は、如何なる状況でも、エレベータが開錠エリアに停止すれば、必要によってかご内からかごドア700を開扉させることができることを保証する。また緊急状況の時に、係合子収縮によるローラ部品410に対する衝突を回避でき、設備損壊を回避できる。
【0030】
緩衝機構600の構造形式は多様であるが、最適な実施形態の一つとして、緩衝機構600が緩衝溝610を含み、緩衝溝610の溝面が、緩衝面になり、右係合子200の上端に、係合ローラ210が設置され、右係合子200が、第一位置と第二位置との間に往復移動中、右係合ローラ210が、常に前記緩衝面に接触する。
【0031】
かごドア700が、床合わせエリアにある時に、正常な状況で、ベルト800が左へ移動して、ベース500に対して回転させるように右係合子200を駆動する。緩衝溝610の作用により、右係合子200の移動が緩い、最終に右係合子200がローラ部品410を近づいて押し進めることによって、かごドア700及びハッチドアを連動で開扉させる。
【0032】
かごドア700が床合わせエリアに停止する時に、突発状況が発生すれば(例えば、ドアシステム停電)、右係合子200が、重力作用で、第一位置から第二位置へ移動し、右係合子200がローラ部品410を押し進めて、ローラ部品410が左係合子100を押し進めて、最終にかごドア700及びハッチドアを開扉させる。エレベータが床合わせエリアに停止する時に、ドアシステムが電源ONであるがベルト800が故障があるにより常に右へ引張る場合、かごドア700が正常に開扉することができない。この時、力を入れてかごドア700を手動で開扉させると、かごドア700が、左へ移動する傾向があり、かごドア700と接続するベース500も、左へ移動する傾向があるので、ベース500に回転可能に接続する右係合子200が、緩衝溝610の作用で、第一位置から第二位置へ移動し始め、最終にかごドア700及びハッチドアを開扉させることができる。
【0033】
その中で、緩衝溝610の形状としては、直線形でもよく、折り線形でもよく、円弧形でもよく、或は円弧形と直線形と結合された形状でも良い。したがって、緩衝面が平面、折り面、円弧面、又は円弧面と平面との結合になる。緩衝溝610の形状が円弧形と直線形との結合されたものが望ましい、緩衝溝610がエレベータドアの開扉方向に沿って順番に円弧形溝と直線形溝であることが望ましい。緩衝溝610円弧形溝の溝面が、係合ローラ210に接触する緩衝面であり、その延長軌跡が、ベース500に対して係合ローラ210外円の回転軌跡である。緩衝溝610の直線形溝が、水平方向に沿って延長する部分である。
【0034】
その他の実施形態において、緩衝機構600が緩衝板も含み、緩衝板の下表面が前記緩衝面である。
【0035】
最適な実施形態の一つとして、エレベータドアロック装置が、間隔を置いて互いに平行する第一係合アーム220と第二係合アーム230を含み、第一係合アーム220の両端が、それぞれ右係合子200とベース500にヒンジ接合し、第二係合アーム230の両端が、それぞれ右係合子200とベース500にヒンジ接合する。構造を最適化し、互いに干渉が発生されない為に、第一係合アーム220と第二係合アーム230のベース500にヒンジ接合する一端が、左係合子100から離れる右係合子200の側に設置しても良い。その中で、第一係合アーム220の上端が、右係合子200の上端にヒンジ接合し、第一係合アーム220の下端が、ベース500にヒンジ接合し、第二係合アーム230の上端が、右係合子200の下端にヒンジ接合し、第二係合アーム230の下端が、ベース500にヒンジ接合する。第一係合アーム220と第二係合アーム230によって、右係合子200がベース500を廻って回転でき、且つ、常に垂直状態を保持し、よって右係合子200の移動安定性を保証する。
【0036】
最適な実施形態の一つとして、エレベータドアロック装置が、間隔を置いて互いに平行する第三係合アーム110と第四係合アーム120も含み、前記第三係合アーム110の両端が、それぞれ前記左係合子100及び前記ベース500にヒンジ接合し、前記第四係合アーム120の両端が、それぞれ前記左係合子100及び前記ベース500にヒンジ接合する。構造を最適化し、互いに干渉が発生されない為に、第三係合アーム110と第四係合アーム120がベース500のヒンジ接合する一端を、右係合子200から離れる左係合子100の側に設置しても良い。その中で、第三係合アーム110の下端が、左係合子100の下端にヒンジ接合し、第三係合アーム110の上端が、ベース500にヒンジ接合し、第四係合アーム120の下端が、左係合子100の上端にヒンジ接合し、第四係合アーム120の上端が、ベース500にヒンジ接合する。第三係合アーム110と第四係合アーム120によって、左係合子100がベース500を廻って回転可でき、且つ、常に垂直状態を保持し、よって左係合子100の移動安定性を保証する。
【0037】
図1と
図9を参照し、最適な実施形態の一つとして、エレベータドアロック装置がさらにリミット部品240を含み、リミット部品240が、回転ベース241と長アーム242を含み、回転ベース241がベース500と回転可能に接続して、長アーム242の一端が回転ベース241と接続し、その他の一端に差込カップリングが設置され、第一係合アーム220が右係合子200に回転軸221で接続し、右係合子200が、第二位置まで移動された時に、差込カップリング243が回転軸にロックされる(
図5に示されたように)。
【0038】
かごドア700開扉の初期段階において、右係合子200が、第二位置まで移動する時に、かごドア700が開扉し、差込カップリング243が回転軸221にロックされることによって、右係合子200が相対に固定されてずれなく、これで、引き続きのかごドア700開扉中に、右係合子200がベルト800により駆動されて変位され、ハッチドアローラ部品410をしっかりと挟めないことをさらに回避できる。
【0039】
さらに、リミット部品240が短アーム244も含み、短アーム244の一端が回転ベース241と接続し、その他の一端に解放ローラ245が設置され、短アーム244の質量が長アームの質量242より小さい、短アーム244と長アーム242との交差角度が鋭角になり、かごドアレール枠710内に、解放ローラ245と
合わせる解放溝250が設置され、解放溝250が解放面を有し、右係合子200が、第二位置から第一位置へ移動中に、解放ローラ245が解放面に接触する。
【0040】
その中で、解放溝250の構造形式としては、直線形でもよく円弧形でもよく、或は円弧形と直線形と結合された形状でも良い。したがって、緩衝面が平面、円弧面、又は円弧面と平面との結合になる。例えば、解放溝250の形状は、直線形と円弧形との結合であり、解放溝250がエレベータドアの開扉方向に沿って順番に直線形溝と円弧形溝である。解放溝250円弧形溝の溝面が、解放ローラ245に接触する解放面であり、その延長軌跡が解放ローラ245の移動軌跡形状と一致する。解放溝250の直線形溝が、水平方向に沿って延長する部分である。
【0041】
かごドア700が開扉するの初期段階において、重力作用でリミット部品240の長アーム242端が自然に垂れ(
図1に示されたように)、右係合子200左側に当たる。この時、解放ローラ245が、解放溝250の円弧形溝の下端に接触する。かごドア700が引き続き開扉中に、リミット部品240が回転し、長アーム242端の差込カップリング243が回転軸221にロックされるより、解放ローラ245が、円弧形溝の上端部まで移動する(
図5に示されたように)。かごドア700が戸閉するの最後段階において、解放ローラ245が、先に解放溝250の円弧形溝の上端に接触する。かごドア700が戸閉し続き時に、解放ローラ245が、解放面に沿って解放溝250の円弧形溝の下端へ移動することによって、長アーム242端の差込カップリング243が回転軸221から脱出し、これで、右係合子200がベルト800の引張りで、かごドア700及びハッチドアが完全に戸閉するまでドア戸閉方向(水平右方向)へ回転する。その同時に、リミット部品240が回転し復帰する。これで、リミット部品240を設置することによって、開扉と戸閉際に、かごドア700とハッチドアを円滑に連動させ、ハッチドアとかごドア700との連動性を更に向上する。
【0042】
図1で示すように、最適な実施形態の一つとして、エレベータドアロック装置が右係合子位置決め部品も含み、右係合子位置決め部品は、右係合子200をベース500に相対して回転する範囲が第一位置と第二位置との間にするように、ベース500に設置される。その中で、右係合子位置決め部品が第一位置決め部261と第二位置決め部262を含んでも良い。第一位置決め部261は、右係合子200が第二位置から第一位置へ移動時に、ベース500に対し第一位置方向へさらなる回転を阻止する。例えば、第一位置決め部261がリミットボルトでも良く、当該リミットボルトが、右係合子200の右側に設置され、右係合子200が第一位置まで移動時に、右係合子200の右側がリミットボルトに当たる。第二位置決め部262は、右係合子200が、第一位置から第二位置へ移動時に、ベース500に対し第二位置方向へさらなる回転を阻止する。例えば、第二位置決め部262がストッパーでも良く、当該ストッパーが、右係合子200の左側に設置され、右係合子200が第二位置まで移動時に、ストッパーが第一係合アーム220又は第二係合アーム230に当たることができる。
【0043】
右係合子位置決め部品によれば、エレベータが床合わせする時に、エレベータドアが戸閉するの最後段階において、第一位置決め部261は、右係合子200とハッチドアローラ部品410との適当な距離を保証できる。エレベータドア開扉の初期段階において、第二位置決め部262は、右係合子200がハッチドアローラ部品410を押し進めて変位された距離を保証できる。
【0044】
最適な実施形態の一つとして、エレベータドアロック装置が、ベース500に設置される左係合子位置決め部品も含み、左係合子位置決め部品が、弾性支持件131及び位置決め部品132を含み、弾性支持件131が、第三係合子110と接続して左係合子100に支持力を与え、位置決め部品132が、左係合子100の上端の上方に位置して、左係合子100が上に変位する範囲を限定する。
【0045】
その中で、弾性支持件131が圧縮スプリングでも良く、圧縮スプリングの一端がベース500と接続し、その他の一端が第三係合子110と接続する。位置決め部品132が、位置決めピン又はネジ等でも良い。エレベータが床合わせエリアにある時に、エレベータドア開扉の初期段階において、左係合子位置決め部品は、左係合子100とハッチドアローラ部品410との適当な距離を保証できる。エレベータドアが戸閉するの最後段階において、弾性支持件131は、左係合子100をローラ部品410により押し進めされた前の状態に戻させることができる。
【0046】
図1と
図8で示すように、最適な実施形態の一つとして、かごドアロック部品300が、かごドアロックフック310、開錠ローラ320とかごドアロックフック軸330を含み、かごドアロックフック310が、かごドアロックフック軸330で回転可能にベース500と接続し、かごドアレール枠710内に、かごドアロックフック310と
合わせるかごドアベース340が設置され、かごドアロック部品300が開錠していない状態の場合、かごドアベース340がかごドアロックフック310の水平変位範囲を限定し、左係合子100に駆動フック140が設置され、駆動フック140と左係合子100との間にカップリング溝を形成し、開錠ローラ320が、かごドアロックフック310と接続し、且つカップリング溝に位置する。
【0047】
ローラ部品410がベース500に対して回転させるよう左係合子100を押し進める。左係合子100が、第三位置から第四位置へ移動するとした。ここで説明したいのは、第三位置が、エレベータドアが戸閉状態でベース500に対する左係合子100の位置であり、第四位置が、エレベータドアが開扉状態でベース500に対する左係合子100の位置である。左係合子100が第三位置から第四位置へ移動中に、駆動フック140の作用で、開錠ローラ320がかごドアロックフック310を駆動して、かごドアロックフック軸330を廻って回転させることによって、かごドアロックフック310を、かごドアベース340のロック範囲から脱出させ、かごドアの開錠を実現する。
【0048】
その中で、駆動フック140の構造は制限がなく、例えば、駆動フック140がL形で、そのL形の長辺が左係合子100と固接し、短辺が左係合子100の側辺と隙間を介して平行し、短辺と左係合子100との隙間は、前記カップリング溝を形成する。左係合子100が、ローラ部品410により押し付けられる時、駆動フック140の短辺部分が、開錠ローラ320との間に、転がり摩擦推力を形成することによって、かごドアロックフック310の回転を駆動する。
【0049】
さらに、かごドアロックフック310が一つのロックフックフランジ311を有し、かごドアロック310が、ロックフックフランジ311を介してかごドアベース340と
合わせる。かごドアベース340の構造形式は制限がなく、例えば、かごドアベース340がストッパー構造であり、ストッパーがかごドアロックフック310の水平移動の直線ストロークに設置される。ローラ部品410の作用で左係合子100が第三位置から第四位置へ移動する時に、かごドアロックフック310が、かごドアロックフック軸330を廻って回転し、ロックフックフランジ311がストッパーと干渉せず、かごドア700が、引き続き開扉方向へ移動できる。逆に、ロックフックフランジ311がストッパーと干渉すると、かごドア700が、引き続き開扉方向への移動が阻止される。その他の実施形態において、かごドアベース340が環状フックの構造でも良く、ロックフックフランジ311が、フック内に通れば、ロック状態になり、通れなければ、開錠状態である。
【0050】
さらに、かごドアロック部品300が、かごドアロックフック310と接続するウェート350を含み、ウェート350とかごドアロックフック310がそれぞれにかごドアロックフック軸330の両側に位置される。ウェート350が、かごドアロック部品300のバランスのために用いられ、重力の作用でかごドアロックフック310が回転してかごドア700が誤開扉の発生することが防止される。
【0051】
さらに、かごドアロック部品300が内部開放ロープ360も含み、内部開放ロープ360の一端が開錠ローラ320と接続する。内部開放ロープ360は、特殊な状況において例えばかごが床合わせエリアに未到着の場合に用いられ、かごドア700を開扉させる必要がある際に、内部開放ロープ360を下へ引っ張ることで、かごドアロック部品300を開錠させてかごドア700を開扉させる。
【0052】
図1で示すように、最適な実施形態の一つとして、エレベータドアロック装置が安全回路スイッチも含み、安全回路スイッチが、スイッチ本体371及びスイッチトリガー372も含み、スイッチ本体371がかごドアレール枠710内に設置され、スイッチトリガー372がかごドアロックフック310に設置され、かごドアロック部品300が開錠していない状態の場合、スイッチトリガー372がスイッチ本体371と接触し、かごドアON安全回路を形成する。
【0053】
安全回路スイッチは、エレベータかごドア700が完全に戸閉しているか確認するようにエレベータドアシステムの安全回路ON/OFFに用いられる。具体的には、かごドア700が戸閉中に、左係合子100が第四位置から第三位置へ移動する時に、スイッチトリガー372がスイッチ本体371と接触し、安全回路がONすることにより、エレベータが上下稼動できる。逆に、スイッチトリガー372がスイッチ本体371と接触していないことを検出すれば、エレベータは上下稼動しない。
【0054】
図10と
図11に示すように、最適な実施形態の一つとして、ハッチドアロック部品400が、ハッチドアロックフック420と、ハッチドアロックフック軸440とを含み、ハッチドアロックフック420が、ハッチドアロックフック軸440でハッチドアレール枠と回転可能に接続し、ローラ部品410が、ハッチドアロックフック420と回転可能に接続し、ハッチドアレール枠にがハッチドアロックフック420と
合わせるハッチドアベース430が設置され、ハッチドアロック部品400が開錠していない状態の場合、ハッチドアベース430がハッチドアロックフック420の水平方向の変位範囲を限定する。
【0055】
右係合子200が、第一位置から第二位置へ移動中、右係合子200がローラ部品410を押し進めて回転させ、摩擦力の作用により、ハッチドアロックフック420が、ハッチドアロックフック軸440を廻って回転して、ハッチドアベース430から脱出し、よってハッチドアの開錠を実現する(
図11に示されたハッチドアロックフック420の実線から点線までの変化状態である)。
【0056】
さらに、ハッチドアロックフック420に切り口が設置され、ハッチドアベース430上に、切り口と
合わせるカップリングフランジが設置され、開錠していない時に、切り口がカップリングフランシ゛に引っ掛かる。右係合子200がローラ部品410を駆動して回転させる時に、ローラ部品410が位置するハッチドアロックフック420を駆動して回転させることによって、切り口を、カップリングフランシ゛から脱出させて、開錠を実現する。
【0057】
さらに、ハッチドアロック部品400が、ハッチドアレール枠内に固定されるドアベース450も含み、ハッチドアロックフック420が、ハッチドアロックフック軸440でドアベース450と回転可能に接続する。
【0058】
その中で、ドアベース450に、リミット部も設置され、リミット部は、ハッチドアロックフック420がドアベース450に相対して回転する範囲を限定する。その中で、リミット部の構造形式は制限がなく、例えばリミット部がリミット穴及びリミットピンを含み、リミット穴及びリミットピンが、それぞれハッチドアロックフック420及びドアベース450に設置され、且つ、リミットピンが、リミット穴によって限定される軌跡範囲に沿ってスライドする。
【0059】
さらに、ローラ部品410が、第一駆動ローラ411と第二駆動ローラ412を含み、かごドア700がハッチドアと床合わせする時に、第一駆動ローラ411が右係合子200に近づき、第二駆動ローラ412が左係合子100に近づく。
図10と
図11に示すように、ハッチドアが開錠していない状態時、第一駆動ローラ411の中心と第二駆動ローラ412の中心と接続した接続線と、水平方向との角度はゼロとなる。右係合子200が、第一位置から第二位置へ移動につれ、第一駆動ローラ411の中心と第二駆動ローラ412の中心と接続した接続線と、水平方向との角度は、ハッチドアロックフック420がドアベース450に相対して回転しなくなるまで大きくなる。
【0060】
次に、エレベータが異なる稼働状況における、当該エレベータドアロック装置の稼動プロセスを詳細に説明する。
【0061】
a、床合わせエリアでの電動開扉
エレベータかごが床合わせエリアに到着する時(
図1に示されたように)、開扉信号が、ドアモータに、トルクを出力し開扉させるように指示し、モータが回転して、ベルト800を駆動して左へ水平移動させることに伴い、右係合子200を駆動して逆時計回りで回転させて水平左方向の分力となり、第一駆動ローラ411を押し付ける(
図2に示されたように)。同時に、ハッチドアロックフック420が、逆時計回りで回転し開錠する(
図12に示されたように)とともに、第一駆動ローラ411と同期移動する第二駆動ローラ412が、左係合子100を押し付けて時計回りで回転させ、駆動フック140を駆動して左へ開錠ローラ320を押し進めて、かごドアロックフック310を、逆時計回りで回転して開錠させる(
図3〜
図4に示されたように)。かごドア700が開扉した直後に、リミット部品240の解放ローラ245が解放面に入り、長アーム242が重力の作用で落ちる。右係合子200が、第二位置まで移動時に、差込カップリング243が回転軸221と嵌まって(
図5に示されたように)、かごドア700が、ハッチドアと同期に開扉する(
図6に示されたように)。
【0062】
b、床合わせエリアでかご内から手動開扉
図1に示すように、かご内人員が、ドアモータ通電状態でかごドア700を手動で開扉させる時に、かごドア700を駆動して、左へ移動させ、緩衝溝610の緩衝面による係合ローラ210に対する押し付け作用で、右係合子200が、ベルト800による右への引っ張り力を克服して、逆時針回りで回転できる。その後の動作メカニズムはaと同様である。かご内人員が、ドアモータ停電状態で、かごドア700を引っ張る時に、拘束トルクが消えることにより(即ち、ベルト800による右係合子200に対する右への引き力が消える)、係合ローラ210が重力作用で、緩衝溝610の溝面に沿って緩く落ちる。動作メカニズムはaと同様で、プロセスが
図2~
図6に示す。
【0063】
c、床合わせエリアでホールから開扉
ホールで人員が三角キーでハッチドアロックを開錠する際に、ハッチドアロックフック420が逆時針回りで回転し、第二駆動ローラ412が、直接に左係合子100を押し進めて、かごドアロックフック310を駆動して、逆時計回りで回転して開錠させることによって、ハッチドアが、かごドア700を駆動して同期に開扉する(
図4)。
【0064】
d、非床合わせエリアでかご内から手動開扉
かごが床合わせエリアに到着していない時に、エレベータが停止し、かご内の乗客がかごドア700を手動で開扉させようとする時に、右係合子200の係合ローラ210が、緩衝溝610の緩衝面に沿って落ちる(原理がbと同様)。但し、床合わせエリアに到着していなく、第一駆動ローラ411と第二駆動ローラ412の作用がない為、左係合子100が駆動されず、かごドアロックフック310が回転しない。一定の力を印加する時に、ロックフックフランジ311が、かごドアベース340と干渉し、かごドア700が、引き続き開扉することができない(
図7)。
【0065】
e、非床合わせエリアでの電動開扉
d状況と似ているが、その区別は、右係合子200がベルト800によって駆動されて逆時計回りで回転することである(例えば、システムで床合わせと勘違いする等の場合)。但し、床合わせエリアに到着していなく、第一駆動ローラ411と第二駆動ローラ412の作用がない為、左係合子100が駆動されず、かごドアが開扉できない(
図7)。
【0066】
f、エレベータ運稼動中の非常停止
エレベータが非常停止し、且つ、ドアシステムが停電する時に、ドアモータの拘束力が消え(即ち、ベルト800による右係合子200に対する右への引っ張り力が消え)、右係合子200が重力の作用で落ちる。緩衝溝610の緩衝面によるローラ210に対する摩擦力作用で、右係合子200の落下速度が緩やかで(
図13)、右係合子ロッド200によるハッチドアロック部品400に対する衝撃速度を大きく低減し、右係合子200がローラ部品410への損壊を有効に防止する。
【0067】
本発明の実施形態に提供されているエレベータドアロック装置は、各種のかご型式のエレベータに適用できるので、当該エレベータドアロック装置を適用するエレベータが信頼的に稼動できるようにして、ハッチドアとかごドアとの同期性を向上することによって、如何なる状況でも、エレベータが開錠エリアに停止させれば、ニーズによってかご内からかごドアを開扉させることを保証できる。その同時に、緊急状況の時に、係合子によるハッチドアロックに対する衝突を回避でき、設備損壊を免除することができる。
【0068】
以上で説明した実施形態の各技術特徴は、任意で組み合わせることが可能で、表現をを簡潔にする為に、前記実施形態の中の各技術特徴で全ての可能な組み合わせを説明していないが、こういった技術特徴の組み合わせでは矛盾が存在しない限り、本発明の明細書の記載範囲と見なす。
【0069】
以上で説明した実施形態は、本発明の実施方式のいくつのみ説明し、その説明が具体的で詳細であるが、本発明の特許範囲に対する制限と理解してはならない。提出することとしては、本分野の一般的技術者には、本発明の構想に背けない前提で、若干の変形と改善を行っても良くて、これらはすべて本発明の保護範囲に属する。従って、本発明の特許保護範囲は、前記請求項に要求される保護範囲に準ずること。