【文献】
LG Electronics Inc.,MAC modeling for ProSe communication,3GPP TSG-RAN WG2 #88 R2-145036,2014年11月07日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1のデバイスは、前記無線リンク障害に応答して、前記第2のデバイスに関連するサイドリンク送信および/または受信を停止し、前記無線リンク障害に応答して、前記第3のデバイスに関連するサイドリンク送信および/または受信を停止せず、前記サイドリンク送信および/または受信は、PSSCH(Physical Sidelink Shared Channel)、PSCCH(Physical Sidelink Control Channel)、および/またはPSFCH(Physical Sidelink Feedback Channel)送信または受信を含む、請求項1に記載の方法。
前記第1のデバイスは、前記無線リンク障害に応答して、前記第2のデバイスに関連するペンディングのスケジューリング要求(SR)および/またはバッファステータスレポート(BSR)をキャンセルし、前記無線リンク障害に応答して、前記第3のデバイスに関連するペンディングのSRおよび/またはBSRをキャンセルしない、請求項3に記載の方法。
前記第1のデバイスは、前記無線リンク障害に応答して、前記第2のデバイスに関連するサイドリンク送信および/または受信を停止し、前記無線リンク障害に応答して、前記第3のデバイスに関連するサイドリンク送信および/または受信を停止せず、前記サイドリンク送信および/または受信は、PSSCH(Physical Sidelink Shared Channel)、PSCCH(Physical Sidelink Control Channel)、および/またはPSFCH(Physical Sidelink Feedback Channel)送信または受信を含む、請求項3に記載の方法。
前記第1のデバイスは、前記無線リンク障害に応答して、ネットワークによってスケジューリングされたか、または前記第1のデバイスによって予約された前記第2のデバイスに関連するサイドリンクユニキャストリソースを解放する、請求項3に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に説明する例示的な無線通信システムおよびデバイスは、無線通信システムを採用し、ブロードキャストサービスをサポートする。無線通信システムは、音声、データ等の様々なタイプの通信を提供するように広く展開されている。これらのシステムが、符号分割多元接続(CDMA)、時間分割多元接続(TDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、3GPP LTE(Long Term Evolution)無線アクセス、3GPP LTE−AもしくはLTE−Advanced(Long Term Evolution Advanced)、3GPP2 UMB(Ultra Mobile Broadband)、WiMax、3GPP NR(New Radio)、またはその他何らかの変調技術に基づいてもよい。
【0008】
特に、以下に説明する例示的な無線通信システムおよびデバイスが、本明細書において3GPPと呼ばれる「第3世代パートナーシッププロジェクト」という名称のコンソーシアムにより提示される標準などの1つ以上の標準をサポートするように設計されてもよく、その標準は、TS 38.213 V15.5.0,“NR; Physical layer procedures for control (Release 15)”; TS 38.300 V15.5.0, “NR; NR and NG-RAN Overall Description; Stage 2 (Release 15)”; TS 38.331 V15.6.0, “NR; Radio Resource Control (RRC) protocol specification (Release 15)”; TS 36.321 V15.6.0, “Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Medium Access Control (MAC) protocol specification (Release 15)”; 3GPP RAN1#96bis meeting report; 3GPP RAN2#106 meeting report; 3GPP RAN1#94 meeting report; TS 23.287 V1.0.0, “Architecture enhancements for 5G System (5GS) to support Vehicle-to-Everything (V2X) services (Release 16)”; R1-1900885, “Physical layer procedures for HARQ operation for groupcast and unicast transmissions”, Qualcomm, RAN1#AH1901 meeting; R2-1907658, “Discussion on RAN1 Reply LS on SL RLM_RLF for NR V2X”, LG, RAN2#106 meeting; 3GPP RAN1#AH1901 meeting report; R1-1907755, “Feature lead summary#2 for 7.2.4.1 Physical layer structure for sidelink”, Samsung, RAN1#97 meeting; TS 38.321 V15.6.0, “NR; Medium Access Control (MAC) protocol specification (Release 15)”; TS 36.331 V15.6.0, “Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Radio Resource Control (RRC); Protocol specification (Release 15)”;及び 3GPP RAN2#103bis meeting reportを含む。上記に挙げた標準および文書は、その全体が参照により本明細書に明示的に援用される。
【0009】
図1は、本発明の一実施形態に係る多重アクセス無線通信システムを示している。アクセスネットワーク100(AN)は、複数のアンテナグループを含み、あるグループは104および106を含み、別のグループは108および110を含み、また別のグループは112および114を含む。
図1においては、各アンテナグループに対して、アンテナが2つしか示されていないが、より多くのあるいはより少ないアンテナが各アンテナグループに利用されてよい。アクセス端末116(AT)は、アンテナ112および114と通信しており、アンテナ112および114は、順方向リンク120を介して情報をアクセス端末116に送信すると共に、逆方向リンク118を介して情報をアクセス端末116から受信している。アクセス端末(AT)122は、アンテナ106および108と通信しており、アンテナ106および108は、順方向リンク126を介して情報をアクセス端末(AT)122に送信すると共に、逆方向リンク124を介して情報をアクセス端末(AT)122から受信している。FDDシステムにおいては、通信リンク118、120、124、および126は通信に異なる周波数を使用してよい。例えば、順方向リンク120では、逆方向リンク118によって使用される周波数とは異なる周波数を使用してよい。
【0010】
アンテナの各グループおよび/またはアンテナが通信するように設計されたエリアは、アクセスネットワークのセクターと称することが多い。本実施形態において、アンテナグループはそれぞれ、アクセスネットワーク100によってカバーされるエリアのセクターにおいて、アクセス端末と通信するように設計されている。
【0011】
順方向リンク120および126を介した通信において、アクセスネットワーク100の送信アンテナは、異なるアクセス端末116および122に対する順方向リンクの信号対雑音比を改善するために、ビームフォーミングを利用してよい。また、カバレッジにランダムに分散したアクセス端末への送信にビームフォーミングを使用するアクセスネットワークは、1つのアンテナからすべてのそのアクセス端末に送信を行うアクセスネットワークよりも、隣接セルのアクセス端末への干渉が少ない。
【0012】
アクセスネットワーク(AN)は、端末と通信するのに使用される固定局または基地局でよく、アクセスポイント、ノードB、基地局、拡張型基地局、進化型ノードB(eNB)、ネットワークノード、ネットワーク、またはその他何らかの専門用語で呼ばれることもある。アクセス端末(AT)は、ユーザ機器(UE)、無線通信デバイス、端末、アクセス端末、またはその他何らかの専門用語で呼ばれることもある。
【0013】
図2は、MIMOシステム200における送信機システム210(アクセスネットワークとしても知られている)および受信機システム250(アクセス端末(AT)またはユーザ機器(UE)としても知られている)の実施形態の簡易ブロック図である。送信機システム210では、多くのデータストリームのトラフィックデータがデータ源212から送信(TX)データプロセッサ214に提供される。
【0014】
一実施形態において、各データストリームは、それぞれの送信アンテナを介して送信される。TXデータプロセッサ214は、データストリームに対して選択された特定の符号化方式に基づいて、各データストリームについてのトラフィックデータをフォーマット、符号化、およびインターリーブして、符号化データを提供する。
【0015】
各データストリームについての符号化データを、OFDM技術を使用してパイロットデータと多重化してよい。パイロットデータは、代表的には、既知の様態で処理される既知のデータパターンであり、受信機システムでチャネル応答を推定するのに使用されてよい。そして、各データストリームについての多重化パイロットおよび符号化データは、データストリームに対して選択された特定の変調方式(例えば、BPSK、QPSK、M−PSK、またはM−QAM)に基づいて変調(すなわち、シンボルマッピング)されて、変調シンボルを提供する。各データストリームについてのデータレート、符号化、および変調は、プロセッサ230により実行される命令によって決定されてよい。
【0016】
そして、すべてのデータストリームについての変調シンボルはTX MIMOプロセッサ220に与えられ、これが(例えば、OFDMの場合に)変調シンボルをさらに処理してよい。そして、TX MIMOプロセッサ220は、N
T個の変調シンボルストリームをN
T個の送信機(TMTR)222a〜222tに提供する。特定の実施形態において、TX MIMOプロセッサ220は、ビームフォーミング加重をデータストリームのシンボルおよびシンボルが送信されているアンテナに適用する。
【0017】
各送信機222は、各シンボルストリームを受信および処理して1つ以上のアナログ信号を提供し、さらに、アナログ信号を調節(例えば、増幅、フィルタリング、およびアップコンバート)して、MIMOチャネルを介した送信に適した変調信号を提供する。そして、送信機222a〜222tからのN
T個の変調信号がそれぞれ、N
T個のアンテナ224a〜224tから送信される。
【0018】
受信機システム250においては、送信された変調信号はN
R個のアンテナ252a〜252rによって受信され、各アンテナ252からの受信信号は、各受信機(RCVR)254a〜254rに提供される。各受信機254は、それぞれの受信信号を調節(例えば、フィルタリング、増幅、およびダウンコンバート)して、調節された信号をディジタル化してサンプルを与え、さらに、これらのサンプルを処理して対応する「受信」シンボルストリームを提供する。
【0019】
そして、RXデータプロセッサ260は、特定の受信機処理技術に基づいて、N
R個の受信機254からのN
R個の受信シンボルストリームを受信および処理して、N
T個の「検出」シンボルストリームを提供する。そして、RXデータプロセッサ260は、各検出シンボルストリームを復調、デインターリーブ、および復号して、データストリームについてのトラフィックデータを復元する。RXデータプロセッサ260による処理は、送信機システム210でのTX MIMOプロセッサ220およびTXデータプロセッサ214により実行される処理と相補的である。
【0020】
プロセッサ270は、どのプリコーディングマトリクス(後述)使用するかを定期的に決定する。プロセッサ270は、マトリクス指標部およびランク値部を含む逆方向リンクメッセージを構築する。
【0021】
逆方向リンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する様々なタイプの情報を含んでよい。そして、逆方向リンクメッセージは、データ源236からの多くのデータストリームについてのトラフィックデータも受信するTXデータプロセッサ238により処理され、変調器280により変調され、送信機254a〜254rにより調節され、送信機システム210に送り戻される。
【0022】
送信機システム210では、受信機システム250からの変調信号がアンテナ224により受信され、受信機222により調節され、復調器240により復調され、RXデータプロセッサ242により処理されて、受信機システム250により送信された逆方向リンクメッセージを抽出する。そして、プロセッサ230は、ビームフォーミング加重を決定するのにどのプリコーディングマトリクスを使用するかを決定し、そして、抽出されたメッセージを処理する。
【0023】
図3を参照すると、この図は、本発明の一実施形態による通信デバイスの代替的な簡易機能ブロック図を示している。
図3に示されるように、無線通信システムにおける通信デバイスは、
図1のUE(若しくはAT)116および122または
図1の基地局(若しくはAN)100を実現するのに利用可能であり、無線通信システムは、好ましくはNRシステムである。通信デバイスは、入力デバイス302、出力デバイス304、制御回路306、中央演算処理装置(CPU)308、メモリ310、プログラムコード312、およびトランシーバ314を含んでよい。制御回路306は、CPU308を介してメモリ310内のプログラムコード312を実行することにより、通信デバイスの動作を制御する。通信デバイス300は、キーボード、キーパッド等の入力デバイス302を介してユーザにより入力された信号を受信することができ、モニタ、スピーカ等の出力デバイス304を介して画像および音声を出力することができる。トランシーバ314は、無線信号を受信および送信するのに使用され、受信信号を制御回路306に伝達すると共に、制御回路306により生成された信号を無線で出力する。無線通信システムにおける通信デバイス300は、
図1のAN100を実現するのにも利用可能である。
【0024】
図4は、本発明の一実施形態による
図3に示すプログラムコード312の簡易ブロック図である。本実施形態において、プログラムコード312は、アプリケーションレイヤ400、レイヤ3部402、およびレイヤ2部404を含み、レイヤ1部406に結合されている。レイヤ3部402は一般的に、無線リソース制御を実行する。レイヤ2部404は一般的に、リンク制御を実行する。レイヤ1部406は一般的に、物理的接続を実行する。
【0025】
3GPP TS 38.300では、無線リンク監視と無線リンク障害について以下のように導入されている。
[外1]
【0026】
3GPP TS 23.287では、NR V2X(Vehicle-to-Everything)通信のための識別子が以下のように導入されている。
[外2]
[“Granularity of PC5 Unicast Link”と題する、3GPP TS 23.287 V1.0.0の
図5.2.1.4−1は
図5として複製]
[外3]
【0027】
3GPP TS 38.331では、無線リンク障害決定が以下のように導入されている。
[外4]
【0028】
3GPP TS 36.321では、サイドリンクデータの送信および受信が以下のように導入されている。
[外5]
【0029】
3GPP RAN1#96bis meeting(3GPP RAN1#96bis meeting reportにキャプチャされているように)では、SL(Sidelink)RLM(Radio Link Monitoring)専用の新しい参照信号が導入されず、SL RLM目的のためだけの定期的なRS(Reference Signal)送信がないことが以下のように合意された。
[外6]
【0030】
3GPP RAN2#106 meeting(3GPP RAN2#106 meeting reportにキャプチャされているように)では、PC5 RLM/RLFについては、物理層が以下のようにIS/OOSの定期的な表示を上位レイヤに提供するという想定が合意されている。
[外7]
【0031】
3GPP RAN1#94 chairman’s note(3GPP RAN1#94 meeting reportにキャプチャされているように)では、NR V2Xの合意は以下のように提供される。
[外8]
【0032】
3GPP RAN1#AH1901 meeting(3GPP RAN1#AH1901 meeting reportにキャプチャされているように)では、SCIフォーマットに関して以下のように合意がなされている。
[外9]
【0033】
3GPP TS 36.331は、以下のようにV2Xサイドリンク送信およびリソースプール選択を以下のように導入している。
[外10]
【0034】
3GPP TS 38.321では、MAC(Medium Access Control)リセットが以下のように導入されている。
[外11]
【0035】
RAN1#AH1901 meetingにおける文書(3GPP R1−1900885)では、上位レイヤによって提供されるレイヤ2送信元IDからレイヤ1送信元IDが導出され得ることが導入された。
[外12]
【0036】
3GPP RAN2#103bis meeting(3GPP RAN2#103bis meeting reportにキャプチャされているように)では、NR V2Xにおいてユニキャスト、グループキャスト、およびブロードキャストが以下のようにサポートされることが合意された。
[外13]
【0037】
3GPP RAN2#106 meeting(3GPP RAN2#106 meeting reportにキャプチャされているように)では、SCI(Sidelink Control Information)に基づくSL RLM(Radio Link Monitoring)がLG(3GPP R2−1907658で議論されているように)によって以下のように導入されている。
[外14]
【0038】
RAN1#97 meeting(3GPP R1−1907755にキャプチャされているように)では、異なるキャストタイプのSCIの内容が以下のように説明されている。
[外15]
【0039】
以下の専門用語の1つまたは複数を以下使用してもよい:
BS:1つ以上のセルに関連する1つ以上のTRPを制御するために使用される、NRにおけるネットワーク中央ユニットまたはネットワークノード。BSとTRPと間の通信は、フロントホールを介する。BSは、中央ユニット(CU)、eNB、gNB、またはNodeBとも呼ばれ得る。
TRP:送受信ポイントは、ネットワークカバレッジを提供し、UEと直接通信する。TRPは、分散ユニットまたはネットワークノードとも呼ばれ得る。
セル:セルは、1つ以上の関連TRPから構成される。すなわち、セルのカバレッジは、すべての関連TRPのカバレッジから構成される。1つのセルは、1つのBSによって制御される。セルは、TRPグループ(TRPG)とも呼ばれ得る。
スロット:スロットは、NRにおけるスケジューリングユニットとすることができる。スロット継続時間は、14のOFDMシンボルを有する。
ミニスロット:ミニスロットは、デュレーションが14のOFDMシンボル未満であるスケジューリングユニットである。
【0040】
ネットワーク側について以下の仮定の1つまたは複数を以下使用してもよい:
同一セル内のTRPのダウンリンクタイミングが同期される。
ネットワーク側のRRCレイヤはBS内にある。
【0041】
UE側について以下の仮定の1つまたは複数を以下使用してもよい:
少なくとも2つのUE(RRC)状態、すなわち、接続状態(またはアクティブ状態と呼ばれる)と非接続状態(または非アクティブ状態若しくはアイドル状態と呼ばれる)がある。非アクティブ状態は、追加状態であってもよいし、接続状態または非接続状態に属してもよい。
【0042】
3GPP RAN2#103bis meetingにおいて、ユニキャスト、ブロードキャスト、およびグループキャストがNR V2Xでサポートされることが合意されている。RAN1#97議論によれば、サイドリンクユニキャストまたはグループキャストのためのSCIは、HARQ結合のためのHARQプロセス番号を含むことができる。しかし、V2X UEが複数のUEとサイドリンクユニキャストまたはグループキャストを行っている可能性があるため、2つのUEが同じHARQプロセス番号をV2X UEに示す可能性があり、衝突が発生する可能性がある。さらに、サイドリンクブロードキャストはHARQ結合を必要しなくてもよく、SCIの内容がユニキャストまたはグループキャストのためのSCIと異なる可能性がある(例えば、HARQプロセス番号なし)ため、V2X UEは、異なるキャストタイプのSCI/SLデータの受信に関して異なる挙動を有する可能性がある。本出願では、サイドリンク通信を行うV2X UEのための可能なアーキテクチャおよび挙動を論じている。
【0044】
第1の概念では、第1のUEは、1つ以上の第2のUEに関連付けられた(例えば、1つ以上のレイヤ2宛先IDに関連付けられた)すべてのサイドリンクユニキャスト送信のための1つの(サイドリンク)MACエンティティを維持することができる。第1のUEは、(すべての)サイドリンクブロードキャスト受信に関連付けられた1つのHARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)エンティティを維持することができる。(すべての)サイドリンクブロードキャスト受信に関連付けられた1つのHARQエンティティは、多数の(並列)サイドリンクHARQプロセスを維持することができる。(すべての)サイドリンクブロードキャスト受信に関連付けられた1つのHARQエンティティによって維持される各サイドリンクHARQプロセスは、第1のUEが関心のあるSCIに関連付けられる可能性がある。第1のUEは、少なくともSCIに関連付けられた宛先ID(例えば、SCIによって示されるレイヤ1宛先ID)に基づいて、第1のUEがSCIに関心があるかどうかを決定することができる。追加的または代替的に、第1のUEは、少なくともSCIがサイドリンクブロードキャストのためのものであるどうかに基づいて、第1のUEがSCIに関心があるかどうかを決定することができる(例えば、第1のSCIがサイドリンクブロードキャストのためのものである場合、第1のUEはSCIに関心がある)。第1のUEは、SCIに関連付けられたHARQ情報およびTB(Transport Block)をサイドリンクHARQプロセスに関連付けることができる。第1のUEは、異なるSCIが異なるTBに関連付けられている場合、異なるSCIを(サイドリンクブロードキャストに関連付けられた1つのHARQエンティティにおいて)異なるHARQプロセスに関連付けることができる。追加的または代替的に、第1のUEは、異なるSCIを(サイドリンクブロードキャストに関連付けられた1つのHARQエンティティにおいて)異なるHARQプロセスに関連付けることができる。
【0045】
追加的または代替的に、第1のUEは、各サイドリンクグループキャスト受信のための1つのHARQエンティティを維持することができる。第1のUEは、各サイドリンクグループキャスト受信のための1つのHARQエンティティの各々を、(第1のUEが関心のある)(グループ)(レイヤ1/レイヤ2)宛先IDに関連付けることができる。追加的または代替的に、第1のUEは、各サイドリンクグループキャスト受信に対する1つのHARQエンティティの各々を、(グループ)(レイヤ1/レイヤ2)送信元IDに関連付けることができる。送信元IDおよび/または宛先IDは、第1のUEによって受信されるSCIによって示され得る。第1のUEは、SCIをサイドリンクグループキャスト受信のためのHARQエンティティの1つに関連付けることができる。言い換えると、第1のUEは、(レイヤ1/レイヤ2)宛先IDと(レイヤ1/レイヤ2)送信元IDのペアに基づいて、サイドリンクグループキャスト受信のためのHARQエンティティの1つを導出する。第1のUEは、SCIに関連付けられたTBとHARQ情報を、HARQエンティティのHARQプロセスに関連付けることができる。HARQ情報/SCIは、HARQプロセス番号を示すことができ、第1のUEは、HARQプロセス番号に関連付けられたHARQプロセスにSCIを関連付ける。
【0046】
追加的または代替的に、第1のUEは、各サイドリンクユニキャスト受信のための1つのHARQエンティティを維持することができる。追加的または代替的に、第1のUEは、宛先IDと送信元IDの各ペアに対して、1つのHARQエンティティを維持することができる。第1のUEは、各サイドリンクユニキャスト受信のための1つのHARQエンティティの各々を、(第1のUEが関心を有する)1つ以上の(グループ)(レイヤ1/レイヤ2)宛先アイデンティティに関連付けることができる。追加的または代替的に、第1のUEは、各サイドリンクユニキャスト受信のための1つのHARQエンティティの各々を、1つ以上の(グループ)(レイヤ1/レイヤ2)送信元IDに関連付けることができる。1つ以上の送信元IDおよび/または宛先アイデンティティは、第1のUEによって受信されるSCIによって示され得る。追加的または代替的に、第1のUEは、各サイドリンクユニキャスト受信またはサイドリンクユニキャストリンクのための1つのHARQエンティティの各々を、第2のUEに関連付けることができる。第1のUEは、SCIをサイドリンクユニキャスト受信またはサイドリンクユニキャストリンクのためのHARQエンティティの1つに関連付けることができる。第1のUEは、SCIに関連付けられたTBとHARQ情報を、HARQエンティティのHARQプロセスに関連付けることができる。HARQ情報またはSCIは、HARQプロセス番号を示すことができ、第1のUEは、SCIをHARQプロセス番号に関連付けられたHARQプロセスに関連付ける。
【0047】
第1の概念の説明図を
図6に示す。
図6は、UEが異なるキャストタイプのための複数のHARQエンティティを有する1つのMACエンティティを維持する例を示す。第1のUEは、サイドリンクブロードキャスト通信を行うように設定され得る。(例えば、1つ以上のUEからサイドリンクブロードキャストを受信する)。第1のUEは、(MACエンティティにおいて)サイドリンクブロードキャスト受信を処理するための(専用の)HARQエンティティを維持することができる。サイドリンクブロードキャストを示すSCIを受信するときに、第1のUEは、SCI(およびSCIに関連付けられたTBおよびHARQ情報)を、サイドリンクブロードキャスト受信を処理するための(専用の)HARQエンティティ内のHARQプロセスに関連付けることができる。異なるSCIが異なるTBに関連付けられる場合、第1のUEは、異なるSCIを異なるHARQプロセスに関連付けることができる。異なるSCIが同じTBに関連付けられる場合、第1のUEは、異なるSCIを同じHARQプロセスに関連付けることができる。第1のUEは、SCIが、SCI内の宛先ID(例えばDstID)に基づいてサイドリンクブロードキャストを示しているかどうかを決定することができる。第1のUEは、SCIが、SCI内の送信元IDおよび/またはHARQプロセスIDの表示がないことに基づいて、サイドリンクブロードキャストを示しているかどうかを決定することができる。第1のUEは、サイドリンクグループキャスト通信(例えば、1つ以上のUEからサイドリンクグループキャストを受信)を行うことができる。
【0048】
第1のUEは、(1つのキャリアに対するMACエンティティ内に)サイドリンクグループキャストのための1つ以上のHARQエンティティを維持することができ、サイドリンクグループキャストのための1つ以上のHARQエンティティの各々は、1つの(グループ)宛先IDおよび/または1つの送信元(レイヤ−1/レイヤ−2)ID(例えば、1つのUEに関連付けられた送信元ID)に関連付けられる。第1のUEが、サイドリンクグループキャストを示すDstID_1および/またはSrcID_1を有する第1のSCIを受信するときに、第1のUEは、グループキャストのための第1のSCI(とSCIに関連付けられたTBおよびHARQ情報)を、DstID_1および/またはSrcID_1に関連付けられた1つ以上のHARQエンティティの1つ(例えば、グループキャストのための第1のHARQエンティティ)に関連付けることができる。第1のUEは、グループキャストのための第1のSCI(およびSCIに関連付けられたTBおよびHARQ情報)を、グループキャストのための第1のHARQエンティティ内のHARQプロセスに関連付けることができる。第1のUEは、第1のSCIによって示されるHARQプロセス番号(例えば、HARQ process_num_1)に基づいて、グループキャストのための第1のSCIをHARQプロセスに関連付けることができる。
【0049】
第1のUEが、サイドリンクグループキャストを示すDstID_2および/またはSrcID_2を有する第2のSCIを受信するときに、第1のUEは、第2のSCI(と第2のSCIに関連付けられたTBおよびHARQ情報)を、DstID_2および/またはSrcID_2に関連付けられた1つ以上のHARQエンティティの1つ(例えば、グループキャストのための第2のHARQエンティティ)に関連付けることができる。第1のUEは、グループキャストのための第2のSCI(と第2のSCIに関連付けられたTBおよびHARQ情報)を、グループキャストのための第2のHARQエンティティ内のHARQプロセスに関連付けることができる。第1のUEは、第2のSCIによって示されるHARQプロセス番号(例えば、HARQ process_num_2)に基づいて、グループキャストのための第2のSCIをHARQプロセスに関連付けることができる。言い換えると、DstID_2および/またはSrcID_2を有する第2のSCIによって示されるHARQプロセス番号がHARQ process_num_2と異なる場合、第1のUEは、HARQ process_num_2以外の別のHARQプロセスでグループキャストするために、第2のSCIを第2のHARQエンティティに関連付けることができる。
【0050】
第1のUEが、サイドリンクグループキャストを示すDstID_1および/またはSrcID_2を有する第3のSCIを受信するときに、第1のUEは、第3のSCI(と第3のSCIに関連付けられたTBおよびHARQ情報)を、DstID_1および/またはSrcID_2に関連付けられた1つ以上のHARQエンティティの1つ(例えば、グループキャストのための第3のHARQエンティティ)に関連付けることができる。第1のUEは、グループキャストのための第3のSCI(と第3のSCIに関連付けられたTBおよびHARQ情報)を、グループキャストのための第3のHARQエンティティ内のHARQプロセスに関連付けることができる。第1のUEは、第3のSCIによって示されるHARQプロセス番号(例えば、HARQ process_num_2)に基づいて、グループキャストのための第3のSCIを(グループキャストのための第3のHARQエンティティ内の)HARQプロセスに関連付けることができる。
【0051】
第1のUEは、サイドリンクユニキャストのための(MACエンティティ内の)1つ以上のHARQエンティティを維持することができ、サイドリンクユニキャストのための1つ以上のHARQエンティティの各々は、1つの(グループ)宛先IDおよび/または1つの送信元(レイヤ1/レイヤ2)ID(例えば、1つのUEに関連付けられた送信元ID)に関連付けられる。第1のUEが、サイドリンクユニキャストを示すDstID_Aおよび/またはSrcID_Aを有するSCIを受信するときに、第1のUEは、ユニキャストのための第1のSCI(とSCIに関連付けられたTBおよびHARQ情報)を、DstID_Aおよび/またはSrcID_Aに関連付けられた1つ以上のHARQエンティティの1つ(例えば、ユニキャストのための第1のHARQエンティティ)に関連付けることができる。第1のUEは、ユニキャストのための第1のSCI(とSCIに関連付けられたTBおよびHARQ情報)を、ユニキャストのためのHARQエンティティ内のHARQプロセスに関連付けることができる。第1のUEは、ユニキャストのための第1のSCIによって示されるHARQプロセス番号(例えば、HARQ process_num_A)に基づいて、ユニキャストのための第1のSCIをHARQプロセスに関連付けることができる。
【0052】
第1のUEが、サイドリンクユニキャストを示すDstID_Bおよび/またはSrcID_Bを有する第2のSCIを受信するときに、第1のUEは、ユニキャストのための第2のSCIを、DstID_Bおよび/またはSrcID_Bに関連付けられた1つ以上のHARQエンティティの1つ(例えば、ユニキャストのための第2のHARQエンティティ)に関連付けることができる。第1のUEは、ユニキャストのための第2のSCI(と第2のSCIに関連付けられたTBおよびHARQ情報)を、ユニキャストのための第2のHARQエンティティ内のHARQプロセスに関連付けることができる。第1のUEは、第2のSCIによって示されるHARQプロセス番号(例えば、HARQ process_num_B)に基づいて、ユニキャストのための第2のSCIをHARQプロセスに関連付けることができる。
【0053】
追加的または代替的に、第1のUEは、(1つのキャリアにおいて)サイドリンクブロードキャスト送信のためのHARQエンティティを維持することができる。第1のUEは、(1つのキャリアに対して)サイドリンクユニキャスト送信のための1つ以上のHARQエンティティを維持することができる。サイドリンクユニキャスト送信のための1つ以上のHARQエンティティの各々は、(レイヤ1またはレイヤ2)宛先IDと送信元IDのペアに関連付けられ得る。第1のUEは、(1つのキャリアに対して)サイドリンクグループキャスト送信のための1つ以上のHARQエンティティを維持することができる。サイドリンクグループキャスト送信のための1つ以上のHARQエンティティの各々は、(レイヤ1またはレイヤ2)宛先IDと送信元IDのペアに関連付けられ得る。
【0054】
第1の概念の別の図示を
図7に示す。
図7は、UE1が複数のサイドリンクユニキャストリンクまたは送信をUE2と行う例を図示している。UE1は、(単一キャリア上で)UE2と2つのサイドリンクユニキャストを行うことができる。2つのサイドリンクユニキャストリンクまたは送信は、異なるリンクID(例えば、リンク識別子)および/または宛先IDに関連付けられ得る。UE1は、2つのサイドリンクユニキャストリンクまたは送信を処理するための2つのHARQエンティティを維持することができる。UE1がユニキャストリンクを介してUE2からSCIまたはTBを受信するときに、UE1は、SCIまたはTBに関連付けられたリンクおよび/または宛先IDに基づいて、SCIまたはTBを、HARQエンティティの1つに関連付けることができる。
【0056】
第2の概念では、UEは、(すべての)サイドリンクユニキャスト、グループキャストを処理するための1つのHARQエンティティを維持することができ、他のUEと(1つのキャリアまたは周波数において)ブロードキャストすることができる。UEは、1つ以上のブロードキャストHARQプロセスを維持することができ、1つ以上のブロードキャストHARQプロセスは、サイドリンクブロードキャストに関連付けられたSCIまたはTBに関連付けられることができる。UEは、異なるSCIまたはTBを異なるブロードキャストHARQプロセスに関連付けることができる。UEは、同じTBを示すSCI(例えば、同じTBのブラインド再送に関連付けられたSCI)を同じブロードキャストHARQプロセスに関連付けることができる。UEは、1つ以上のユニキャストまたはグループキャストHARQプロセスを維持することができる。1つ以上のユニキャストまたはグループキャストHARQプロセスの各々は、ユニキャストまたはグループキャスト受信に関連付けられ得る。UEは、少なくともSCIに示された送信元IDおよび/または宛先IDに基づいて、(受信した)SCIをユニキャストまたはグループキャストHARQプロセスに関連付けることができる。異なるSCIが同じTBを示す(例えば、同じSLデータ)場合、UEは、異なるSCIを同じユニキャストまたはグループキャストHARQプロセスに関連付けることができる。SCIが異なるTBを示す場合、UEは、異なるSCIを異なるユニキャストまたはグループキャストHARQプロセスに関連付けることができる。UEは、SCIが異なる送信元IDおよび/または宛先IDを示す場合、異なるSCIを異なるユニキャストまたはグループキャストHARQプロセスに関連付けることができる。
【0057】
ユニキャストのための1つ以上のHARQプロセスおよびグループキャストのための1つ以上のHARQプロセスは、同じHARQプロセスのセットとすることができる。代替的には、ユニキャストのための1つ以上のHARQプロセスおよびグループキャストのための1つ以上のHARQプロセスは、異なるHARQプロセスのセットであってもよい。UEは、少なくともSCIまたはTBに示されている宛先IDおよび/または送信元IDおよび/またはHARQプロセス番号(の組み合わせ)に基づいて、(ユニキャストまたはグループキャスト)SCIまたはTBを、HARQプロセスに関連付けることができる。
【0058】
第2の概念の図示を
図8に示す。UEは、サイドリンク受信のためのHARQエンティティを維持することができる(どのキャストタイプのサイドリンク受信であっても)。UEがTB1の送信を示すブロードキャストのための第1のSCIを受信するときに、UEはブロードキャストのための第1のSCIをブロードキャストHARQプロセス1に関連付けることができる。UEがTB1の(宛先ID DstID_1を有する)TB1(の再送信)を示すブロードキャストのための第2のSCIを受信するときに、第2のSCIは第1のSCIと同じTBを示すため、UEはブロードキャストのための第2のSCIをブロードキャストHARQプロセス1(例えば、第1のSCIと同じ)に関連付けることができる。UEがTB2(の送信)を示すブロードキャストのための第3のSCIを受信するときに、UEは、第3のSCI(と第3のSCIに関連付けられたHARQ情報またはTB)をブロードキャストHARQプロセス2に関連付けることができる。UEがTB3(の送信)を示すブロードキャストのための第4のSCIを受信するときに、SCIは前のSCIとは異なるTBおよび異なる宛先IDに関連付けられるため、UEは、第4のSCIをブロードキャストHARQプロセス3に関連付けることができる。UEがユニキャストのための第1のSCIを受信するときに、UEは、ユニキャストのための第1のSCIを、ユニキャストまたはグループキャストのためのHARQプロセス(ユニキャストまたはグループキャストのための第1のHARQプロセス)に関連付けることができる。UEがグループキャストのための第1のSCIを受信するときに、UEは、グループキャストのための第1のSCIを、ユニキャストまたはグループキャストのためのHARQプロセス(ユニキャストまたはグループキャストのための第2のHARQプロセス)に関連付けることができる。
【0059】
第2の概念の別の図示を
図9に示す。UE1は、(1つのHARQエンティティを使用して)UE2およびUE3と(それぞれ)サイドリンクユニキャストを行うことができる。UE1は、UE2からSCI1および(SCI1に関連付けられた)TB1を受信することができる。SCI1は、送信元ID(src_ID_2)、宛先ID(dst_ID_2)、および/またはHARQプロセス番号(HARQ number_2)を示してもよい。UE1は、UE3からSCI2および(SCI2と関連付けられた)TB2を受信することができる。SCI2は、送信元ID(src_ID_3)、宛先ID(dst_ID_3)、および/またはHARQプロセス番号(HARQ number_1)を示すことができる。UE1は、送信元ID、宛先ID、および/またはHARQプロセス番号に基づいて、SCI1(またはTB1)およびSCI2(またはTB2)をそれぞれHARQプロセス1およびHARQプロセス2に関連付けることができる。一例では、UE1は、SCIによって示される送信元ID、宛先ID、およびHARQプロセス番号の組み合わせ(例えば、乗算または加算)に基づいて、どのHARQプロセスがSCI1に関連付けられているかを決定する。
【0060】
別の例では、SCI1またはTB1が(src_ID_2)および/または(dst_ID_2)および/または(HARQ number_1)であると仮定する。この例では、UE1は、SCI1またはTB1を、空の、またはこの時点では使用されていないHARQプロセスに関連付けることができる。HARQプロセスは、SCI1が示すものとは異なるHARQプロセス番号を持つことができる。この例では、UE1はSCI1またはTB1をHARQプロセス2に関連付けることができる(HARQプロセス番号が占有されているか、または使用されているため)。言い換えると、SCIによって示されるHARQプロセス番号は、(仮想)HARQプロセス番号である。UE1は、送信元IDおよび/または宛先アイデンティティの組み合わせに基づいて、示されたHARQプロセス番号をHARQプロセス番号に関連付けることができる。
【0062】
第3の概念は、UEはサイドリンクブロードキャスト受信のためのHARQエンティティを維持できるということである。UEは、サイドリンクユニキャストおよびグループキャスト受信のためのHARQエンティティを維持することができる。追加的または代替的に、UEは、サイドリンクユニキャストのためのHARQエンティティと、グループキャスト受信のための別のHARQエンティティを維持することができる。第3の概念の図示は、
図10および
図11に示される。UEは、SCIに関連付けられた宛先IDおよび/または送信元IDに基づいて、SCIをHARQエンティティの1つに関連付けることができる。UEは、SCIに関連付けられた(またはSCI内に示された)HARQ番号に基づいて、SCIをHARQプロセスに関連付けることができる。
【0063】
3GPP RAN2#106 meeting(3GPP RAN2#106 meeting reportにキャプチャされているように)では、サイドリンク(SL)ユニキャスト通信のための送信機UE(Tx UE)と受信機UE(Rx UE)の両方に対する無線リンク障害(RLF)監視が合意された。しかし、NR SL RLF宣言に関連する詳細な手順は不明であり、UuにおけるRLF手順を直接適用するのは適切でない可能性がある。
【0064】
例えば、NR Uuリンク上の無線リンク監視および無線リンク障害宣言(3GPP TS 38.331で論じられるように)についての現在の仕様によれば、UEがネットワークとの無線リンク障害を検出したときに、UEはアクションを行ってRRC_IDLEに移行するか、ネットワークとの接続再確立手順を開始することができる。UEはネットワークとの接続に問題がないことがあり、Uuに対してRRC_CONNECTEDモードを離れる必要がないため、アクションの一部はSL RLFに適用可能ではないことがある。追加的に、UEが第2のUEとのSL RLFを宣言するときに、第2のUEとの接続の回復に影響を与えないため、UEが接続の再確立に関連するセル再選択(またはUE再選択)を行う必要がないことがある。本出願では、SL RLF監視または検出に応答するサイドリンクUEの考えられる挙動を論じる。
【0065】
1つの概念は、第1のUEが第2のUEに関連する(SL)RLFが検出されるとみなすときであって、第1のUEが第2のUEのサイドリンク(ユニキャスト)通信のための(専用の)(サイドリンク)MACまたはHARQエンティティを維持するときに、第1のUEは以下の手順の組み合わせを行うことができるというものである。
【0066】
1つの手順では、第1のUEはMACエンティティに関連するSL MACリセットを行うことができる。追加的または代替的に、第1のUEは、(SL)RLFに関連するMACエンティティ以外のMACエンティティに対するSL MACリセットを行わなくてもよい。追加的または代替的に、第1のUEは、第2のUEに関連付けられたHARQエンティティに対してSL MACリセットを行うことができる。
【0067】
第1のUEは、第1のUEから第2のUEへの(すべての)サイドリンク送信または受信を停止することができる。UEは、第2のUEに関連付けられたサイドリンク論理チャネルに対する論理チャネルの優先順位付けのための変数を初期化することができる。
【0068】
追加的または代替的に、第1のUEは、第1のUEから第2のUEへのサイドリンク送信を停止しなくてもよい。第1のUEは、第2のUEに関連する(SL)RLFの検出後に、第2のUEへのサイドリンク送信を行うことができる。例えば、第1のUEは、ユニキャストリンク(UE2からUE1)に関するRLFを示す第2のUEへのサイドリンク送信を行うことができる。
【0069】
別の手順では、第1のUEは、第2のUEに関連付けられた(サイドリンク)無線ベアラ(設定)を解放またはサスペンドすることができる。UEは、MACエンティティに関連付けられた(サイドリンク)RB(設定)を解放またはサスペンドすることができる。追加的または代替的に、第1のUEは、第2のUEに関連付けられた(ユニキャストのための)HARQエンティティに関連付けられた(サイドリンク)RB(設定)を解放またはサスペンドすることができる。
【0070】
別の手順では、第1のUEは、第2のUEとのSL RLFに応答して、第2のUEに関連するペンディングのスケジューリング要求をキャンセルすることができる。追加的または代替的に、UEは、SL RLFの検出に応答して、ペンディングのSRをキャンセルしなくてもよい。追加的または代替的に、UEは、第2のUEとのSL RLFに応答して、(第2のUEに関連付けられていない)MACエンティティに関連付けられたペンディングのBSRをキャンセルしなくてもよい。追加的または代替的に、UEは、SL RLFに応答して、第2のUEに関連付けられたペンディングのBSRをキャンセルすることができる。例えば、SL BSRは、第2のUEに関連する新しいデータ到着に応答してトリガされ得る。第2のUEに関連するSL RLFが検出または発生した場合、第1のUEはSL BSRをキャンセルすることができる(新しいデータがもはや送信される必要がないため)。MACエンティティに関連付けられた第2のSL BSRは、第3のUEに関連する新しいデータ到着に応じてトリガされ得る。第2のUEに関連するSL RLFが検出または発生した場合、第1のUEは第2のSL BSRをキャンセルしなくてもよい。
【0071】
別の手順では、第1のUEは、第2のUEに関連する1つ以上のタイマを停止することができる。追加的または代替的に、第1のUEは、第2のUE以外の1つ以上の第3のUEに関連する1つ以上のタイマを停止しなくてもよく、第1のUEは、(同じMACエンティティを使用して)1つ以上の第3のUEとサイドリンク通信を行う。追加的または代替的に、第1のUEは、ネットワークに関連する1つ以上のタイマを停止しなくてもよく、第1のUEは、ネットワークとのULまたはDL通信を行う。
【0072】
1つ以上のタイマは、SLのための再送BSRタイマを含むことができ、第1のUEは、SLのための再送BSRタイマの満了に応答して、通常のサイドリンクBSRをトリガする。1つ以上のタイマは、SLのための周期的BSRタイマを含むことができ、第1のUEは、SLのための周期的BSRタイマの満了に応答して周期的BSRをトリガする。
【0073】
1つ以上のタイマは、禁止SRタイマ(SL BSRに関連するSR構成に関連付けられた)を含むことができ、第1のUEは、タイマが動作している場合、SR構成に関連付けられたSRを送信(シグナル)しない。追加的または代替的に、禁止SRタイマに関連するSR設定が(第2のUEに関連する)サイドリンク通信のためのもの(専用)でないならば、第1のUEは禁止SRタイマを停止しなくてもよい。
【0074】
1つ以上のタイマは、(第2のUEに関連する)SLの不連続受信(DRX)に関連するタイマを含むことができる。追加的または代替的に、タイマが第2のUEのためのもの(専用)でない場合、第1のUEはSLの不連続受信に関連するタイマを停止しないことがある。
【0075】
1つ以上のタイマは、競合解決タイマを含むことができる。タイマに関連付けられたランダムアクセス手順がV2X UEに応答して開始されない場合、UEは競合解決タイマを停止しなくてもよい。
【0077】
別の手順では、第1のUEは、第2のUEとのRLFの検出に応答して、第2のUEに関連する(進行中の)ランダムアクセス手順を停止することができる。第1のUEは、第2のUEに関連するSL RLFの検出に応答して、Msg3バッファをフラッシュすることができる。追加的または代替的に、第1のUEは、第2のUEとのSL RLFに応答して、第2のUEに関連しない(進行中の)ランダムアクセス手順を停止しなくてもよい。
【0078】
例えば、第1のUEは、第2のUEに関連するSRの最大送信に応答して、ネットワークへのランダムアクセス手順を開始することができる。第1のUEが第2のUEでRLFを検出した場合、第1のUEはランダムアクセス手順を停止することができる。
【0079】
別の手順では、第1のUEは、第2のUEに関連するSL HARQプロセスの(ソフト)バッファをフラッシュすることができる。より具体的には、第1のUEは、第2のUEからのサイドリンク送信を受信するために使用されるSL HARQプロセスのバッファをフラッシュ(ソフト)することができ、第2のUE以外のUEからのサイドリンク送信を受信するために使用されるSL HARQプロセスのバッファをフラッシュしなくてもよい。第1のUEは、SLに関連するRLFに応答して、DL HARQプロセスのソフトバッファをフラッシュしなくてもよい。例えば、第1のUEは、第2のUEに関連する(サイドリンク)HARQエンティティでユニキャスト受信のために使用されるSL HARQプロセスの(ソフト)バッファをフラッシュすることができる。第1のUEは、第2のUEに関連する(サイドリンク)HARQエンティティ内の(ユニキャスト)送信のために使用されるSL HARQプロセスのバッファをフラッシュすることができる。
【0080】
別の手順では、第1のUEは、第2のUEに関連するサイドリンクリソースを解放することができる。例えば、第1のUEは、第2のUEとのサイドリンク通信を行うために、SL SPS設定を解放するか、または(ネットワークによって設定された)SL SPS設定に関連する予約リソースを解放することができる。追加的または代替的に、第1のUEは、第2のUEとのサイドリンク通信を行うために、モード2(例えば、自律リソース選択)を使用して予約されたリソースを解放することができる。追加的または代替に、第1のUEは、他のUEとのサイドリンク通信を行するための予約リソースを使用することができる。
【0081】
第1のUEは、他のUEに、第2のUEとのSL RLFに応答して、リソースの解放を示すことができる。第1のUEは、第2のUEとのSL RLFに応答して、リソースの解放をネットワークに示すことができる。
【0082】
別の手順では、第1のUEは、第2のUEとのSL RLFを検出した後、ネットワークを介して第2のUEに関連する情報を受信することができる。追加的または代替的に、第1のUEは、SL RLFの検出後に、第3のUE (例えば、リレーUE)を介して第2のUEに関連する情報を受信することができる。
【0083】
一例を
図12に示す。UE1は、UE2とSL通信を行うことができる。UE1は、UE2に関するSL RLFを検出することができる。UE1は、RLFレポートをgNBおよび/またはリレーUEに送信することができる。RLFレポートは、UE1とUE2との間のSL RLFを示すことができる。gNBおよび/またはリレーUEは、UE2にリダイレクトリクエストを送信し、UE2からUE2情報を受信することができる。gNBおよび/またはリレーUEは、UE2リダイレクトメッセージをUE1に送信することができる。
【0084】
UE2情報は、UE1のためのSLデータを含むことができる。UE2情報は、UE2に関連するSL設定(例えば、SLRB設定、MCS、CSIレポート)を含むことができる。UE2情報は、Uuリンクおよび/またはPC5インタフェースを介して送信され得る。UE2リダイレクトメッセージは、UE2情報を含むことができる。UE2リダイレクトメッセージは、UE2からUE1までのSLデータを含むことができる。UE1は、SL通信を介してUE2へのSL送信を行うことができる(例えば、UE1は、UE2からUE1へのSL RLFを検出した後も、UE1からUE2へのSL送信を維持する)。UE2は、gNBまたはリレーUEを介してUE1にデータを送信することができる。
【0085】
上記のすべての概念および例について:
− 第1のUEの上位レイヤは、第1のUEがどの(グループ)宛先IDに関心があるかを示すことができる。
− 第1のUEはV2X UEとすることができる。第2のUEはV2X UEとすることができる。
− 第1のUEは、第2のUEとサイドリンクユニキャスト通信を行うことができる。
− 第1のUEは、第2のUEとサイドリンクグループキャスト通信を行うことができる。
− 第1のUEは、第2のUEとサイドリンクブロードキャスト通信を行うことができる。
− サイドリンクブロードキャスト、ユニキャストおよびグループキャストは、同じキャリア上にあることができる。
− サイドリンクブロードキャスト、ユニキャストおよびグループキャストは、異なるキャリア上にあることができる。
− (第1の)UEは、受信したSCIが宛先(レイヤ1/レイヤ2)IDおよび/または送信元(レイヤ1/レイヤ2)に基づいて、ユニキャスト、ブロードキャストまたはグループキャストに関連付けられているかどうかを決定することができる。
− (第1の)UEは、受信したSCIが、SCIがHARQプロセス番号を示すかどうかに基づいて、ユニキャスト、ブロードキャストまたはグループキャストに関連付けられているかどうかを決定することができる。
− 2つのTBが同じ(SL)データを含む場合、2つのTBは同じTBである可能性がある。
− UEがSCIをHARQプロセスに関連付けるときに、UEは、SCIに関連するHARQ情報およびTBをHARQプロセスに方向付けることができる。
− UEは、宛先IDと送信元IDの各ペアに対してHARQエンティティを維持することができる。
− 第1のUEは、他のUEの(各々の)ための(専用の)SR設定で設定されることができ、第1のUEは、他のUEの(各々の)とサイドリンク通信を行う。
− 第2のUEは、ロードサイドユニット(RSU)である可能性がある。
【0086】
図13は、無線リンク障害を処理するための第1のデバイスの観点からの1つの例示的な実施形態によるフローチャート1300である。ステップ1305において、第1のデバイスは、第2のデバイスとのサイドリンクユニキャスト通信を行うか、または確立する。ステップ1310において、第1のデバイスは、第3のデバイスとのサイドリンクユニキャスト通信を行うか、または確立する。ステップ1315において、第1のデバイスは、第2のデバイスに関連する無線リンク障害を検出する。ステップ1320において、第1のデバイスは、無線リンク障害に応答して、第2のデバイスに関連するサイドリンクMACリセットを行い、第3のデバイスに関連するサイドリンクMACリセットを行わない。
【0087】
一実施形態では、第2のデバイスに関連するサイドリンクMACリセットは、第1のデバイスが、第2のデバイスに関連する(すべての)サイドリンク送信および/または受信を停止することを含むか、または備えてもよい。好ましくは、または代替的に、第2のデバイスと関連するサイドリンクMACリセットは、第3のデバイスと関連する(すべての)サイドリンク送信および/または受信を停止することを含まなくてもよい。サイドリンク送信または受信は、PSSCH(Physical Sidelink Shared Channel)、PSCCH((Physical Sidelink Control Channel)、および/またはPSFCH(Physical Sidelink Feedback Channel)送信または受信を含むか、または備えてもよい。
【0088】
一実施形態では、第2のデバイスに関連するサイドリンクMACリセットは、第1のデバイスが、満了となる第2のデバイスに関連する1つ以上のタイマを考慮することを含むか、または備えてもよい。追加的または代替的に、第2のデバイスに関連するサイドリンクMACリセットは、第1のデバイスが、満了となる第3のデバイスに関連する1つ以上のタイマを考慮しないことを含むか、または備えてもよい。また、第2のデバイスに関連するサイドリンクMACリセットは、第2のデバイスに関連する(すべての)ペンディング(pending)のスケジューリング要求(SR)および/またはバッファステータスレポート(BSR)をキャンセルすることを含むか、または備えてもよい。好ましくは、または代替的に、第2のデバイスに関連するサイドリンクMACリセットは、第3のデバイスに関連する(すべての)ペンディングのスケジューリング要求(SR)および/またはバッファステータスレポート(BSR)をキャンセルすることを含まなくてもよい。
【0089】
一実施形態では、第2のデバイスと関連するサイドリンクMACリセットは、第2のデバイスとのサイドリンクユニキャスト通信に関連する(すべての)ソフトバッファをフラッシュ(flush)することを含むか、または備えてもよい。好ましくは、または代替的に、第2のデバイスと関連するサイドリンクMACリセットは、第3のデバイスとのサイドリンクユニキャスト通信に関連する(すべての)ソフトバッファをフラッシュすることを含まなくてもよい。
【0090】
一実施形態では、サイドリンクMACリセットは、ネットワークによってスケジューリングされた、または第1のデバイスによって予約された第2のデバイスに関連するサイドリンクユニキャストリソースを解放することを含んでもよい。一実施形態では、第1のデバイスは、第2のデバイスとのサイドリンクユニキャスト通信および第3のデバイスとのサイドリンクユニキャスト通信のための1つの(サイドリンク)MACエンティティを維持してもよい。
【0091】
図3および
図4を参照すると、無線リンク障害を処理するための第1のデバイスの1つの例示的な実施形態である。第1のデバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、第1のデバイスが(i)第2のデバイスとのサイドリンクユニキャスト通信を行うか、または確立することと、第3のデバイスとのサイドリンクユニキャスト通信を行うか、または確立することと、(ii)第2のデバイスに関連する無線リンク障害を検出することと、(iii)無線リンク障害に応答して、第2のデバイスと関連するサイドリンクMACリセットを行うことと、第3のデバイスと関連するサイドリンクMACリセットを行わないことと、を行うことを可能にすることができる。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、上述のアクションおよびステップまたは本明細書で説明したその他のすべてを行うことができる。
【0092】
図14は、サイドリンク受信を処理する第1のデバイスの観点からの1つの例示的な実施形態によるフローチャート1400である。ステップ1405において、第1のデバイスは、サイドリンクブロードキャストを介して第1のSCIを受信し、第1のSCIは、第1のTBおよび第1の宛先アイデンティティを示す。ステップ1410において、第1のデバイスは、少なくとも第1の宛先アイデンティティに基づいて、第1のHARQエンティティ内の第1のHARQプロセスに第1のSCI(および第1のTB)を関連付けることを決定する。ステップ1415において、第1のデバイスは、サイドリンクユニキャストを介して第2のデバイスから第2のSCIを受信し、第2のSCIは、第2のTB、第1のHARQプロセス番号、および第1の送信元アイデンティティを示す。ステップ1420において、第1のデバイスは、少なくとも第1のHARQプロセス番号および第1の送信元アイデンティティに基づいて、第2のHARQエンティティ内の第2のHARQプロセスに第2のSCI(および第2のTB)を関連付けることを決定する。ステップ1425において、第1のデバイスは、サイドリンクグループキャストを介して第3のデバイスから第3のSCIを受信し、第3のSCIは、第3のTB、第2のHARQプロセス番号、および第2の送信元アイデンティティを示す。ステップ1430において、第1のデバイスは、少なくとも第2のHARQプロセス番号および第2の送信元アイデンティティに基づいて、第3のHARQエンティティ内の第3のHARQプロセスに第3のSCI(および第3のTB)を関連付けるかどうかを決定する。
【0093】
一実施形態では、第1のデバイスは、第2のSCIに示される第2の宛先アイデンティティにさらに基づいて、第2のSCIおよび第2のTBを第2のHARQプロセスに関連付けるかどうかを決定することができる。第1のデバイスは、第3のSCIに示される第3の宛先アイデンティティにさらに基づいて、第3のSCIおよび第3のTBを第3のHARQプロセスに関連付けるかどうかを決定することができる。
【0094】
一実施形態では、第1のデバイスは、サイドリンクユニキャストを介して第4のデバイスから第4のSCIを受信することができ、第4のSCIは、第4のTB、第3のHARQプロセス番号、および第3の送信元アイデンティティを示す。さらに、第1のデバイスは、少なくとも第3のHARQプロセス番号に基づいて、第4のHARQエンティティ内の第4のHARQプロセスに第4のSCI(および第4のTB)を関連付けるかどうかを決定することができる。追加的に、第1のデバイスは、第4のSCIに示される第4の宛先アイデンティティにさらに基づいて、第4のSCIおよび第4のTBを第4のHARQプロセスに関連付けるかどうかを決定することができる。
【0095】
一実施形態では、第3の送信元アイデンティティが第1の送信元アイデンティティと異なる場合、第4のHARQエンティティは、第2のHARQエンティティと異なり得る。第2の宛先アイデンティティが第4の宛先アイデンティティと異なる場合、第4のHARQエンティティも、第2のHARQエンティティと異なり得る。
【0096】
一実施形態では、第3の送信元アイデンティティが第1の送信元アイデンティティと同じである場合、第4のHARQエンティティは、第2のHARQエンティティであり得る。第2の宛先アイデンティティが第4の宛先アイデンティティと同じである場合、第4のHARQエンティティも、第2のHARQエンティティであり得る。
【0097】
一実施形態では、第1のHARQエンティティは、サイドリンクブロードキャスト受信用(専用)とすることができる。第2のHARQエンティティも、サイドリンクユニキャスト受信用(専用)とすることができる。さらに、第3のHARQエンティティは、サイドリンクグループキャスト受信用(専用)とすることができる。追加的に、第4のHARQエンティティは、サイドリンクユニキャスト受信用(専用)とすることができる。
【0098】
一実施形態では、第1、第2、第3、または第4のHARQエンティティは、1つのキャリア周波数に関連付けられ得る。第2のHARQエンティティは、第3のHARQエンティティとすることができる。
【0099】
図3および
図4を参照すると、サイドリンク受信を処理する第1のデバイスの1つの例示的な実施形態である。第1のデバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、第1のデバイスが(i)サイドリンクブロードキャストを介して第1のSCIを受信することであって、第1のSCIは、第1のTBおよび第1の宛先アイデンティティを示す、ことと、(ii)少なくとも第1の宛先アイデンティティに基づいて、第1のHARQエンティティ内の第1のHARQプロセスに第1のSCI(および第1のTB)を関連付けることを決定することと、(iii)サイドリンクユニキャストを介して第2のデバイスから第2のSCIを受信することであって、第2のSCIは、第2のTB、第1のHARQプロセス番号、および第1の送信元アイデンティティを示す、ことと、(iv)少なくとも第1のHARQプロセス番号および第1の送信元アイデンティティに基づいて、第2のHARQエンティティ内の第2のHARQプロセスに第2のSCI(および第2のTB)を関連付けることを決定することと、(v)サイドリンクグループキャストを介して第3のデバイスから第3のSCIを受信することであって、第3のSCIは、第3のTB、第2のHARQプロセス番号、および第2の送信元アイデンティティを示す、ことと、(vi)少なくとも第2のHARQプロセス番号および第2の送信元アイデンティティに基づいて、第3のHARQエンティティ内の第3のHARQプロセスに第3のSCI(および第3のTB)を関連付けるかどうかを決定することと、を行うことを可能にすることができる。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、上述のアクションおよびステップまたは本明細書で説明したその他のすべてを行うことができる。
【0100】
図15は、第2のデバイスとの無線リンク障害を処理するための第1のデバイスの観点からの1つの例示的な実施形態によるフローチャート1500である。ステップ1505において、第1のデバイスは、第2のデバイスに関連する無線リンク障害を検出し、ここで、第1のデバイスは、第2のデバイスとのサイドリンクユニキャスト通信を行っている。ステップ1510において、第1のデバイスは、第2のデバイスに関連するサイドリンクMACリセットを行う。
【0101】
一実施形態では、サイドリンクMACリセットは、第1のデバイスが第2のデバイスに関連する(すべての)サイドリンク送信を停止することを含んでもよい。また、サイドリンクMACリセットは、第1のデバイスが第2のデバイスに関連する(すべての)サイドリンク受信を停止することを含んでもよい。
【0102】
一実施形態では、サイドリンクMACリセットは、第1のデバイスが、満了となる第2のデバイスに関連する1つ以上のタイマを考慮することを含んでもよい。1つ以上のタイマは、SR禁止タイマを含んでもよい。
【0103】
一実施形態では、サイドリンクMACリセットは、第1のデバイスが、第2のデバイスに関連する進行中のランダムアクセス手順を停止することを含んでもよい。代替的には、サイドリンクMACリセットは、第1のデバイスが、第2のデバイスに関連しない任意の進行中のランダムアクセス手順を停止することを含まなくてもよい。第2のデバイスに関連する進行中のランダムアクセス手順は、サイドリンク(ユニキャスト)データ到着に応答してトリガされてもよく、ここで、サイドリンク(ユニキャスト)データは第2のデバイスに関連付けられている。
【0104】
一実施形態では、サイドリンクMACリセットは、第1のデバイスが、第2のデバイスに関連する(すべての)ペンディングのSR/BSRをキャンセルすることを含んでもよい。代替的には、サイドリンクMACリセットは、第1のデバイスが、第2のデバイスに関連しない(すべての)ペンディングのSR/BSRをキャンセルすることを含まなくてもよい。
【0105】
一実施形態では、サイドリンクMACリセットは、第2のデバイスに関連するすべてのソフトバッファをフラッシュすることを含んでもよい。代替的には、サイドリンクMACリセットは、第2のデバイスとのサイドリンク(ユニキャスト)通信に関連しないソフトバッファをフラッシュすることを含まなくてもよい。
【0106】
一実施形態では、サイドリンクMACリセットは、第2のデバイスに関連するサイドリンク(ユニキャスト)リソースを解放することを含んでもよい。また、サイドリンクMACリセットは、ネットワークによってスケジューリングされたサイドリンク(ユニキャスト)リソースを解放することを含んでもよい。さらに、サイドリンクMACリセットは、(自律リソース選択モードを使用して)第1のデバイスによって予約されたサイドリンク(ユニキャスト)リソースを解放することを含んでもよい。
【0107】
一実施形態では、第2のデバイスに関連するサイドリンク送信または受信は、PSSCH送信、PSCCH送信、またはPSFCH送信を含んでもよい。
【0108】
一実施形態では、第1のデバイスは、第2のデバイスに関連する連続した「同期ずれ」表示を受信したことに応答して、無線リンク障害を検出することができる。宛先アイデンティティは、レイヤ1またはレイヤ2宛先IDであり得る。送信元アイデンティティは、レイヤ1またはレイヤ2送信元IDであり得る。
【0109】
図3および
図4を参照すると、第2のデバイスとの無線リンク障害を処理するための第1のデバイスの観点からの1つの例示的な実施形態である。第1のデバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、第1のデバイスが(i)第2のデバイスに関連する無線リンク障害を検出することであって、ここで、第1のデバイスは、第2のデバイスとのサイドリンクユニキャスト通信を行っている、ことと、(ii)第2のデバイスに関連するサイドリンクMACリセットを行うことと、を行うことをすることを可能にすることができる。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、上述のアクションおよびステップまたは本明細書で説明したその他のすべてを行うことができる。
【0110】
図16は、無線リンク障害を処理するための第1のデバイスの観点からの1つの例示的な実施形態によるフローチャート1600である。ステップ1605において、第1のデバイスは、第2のデバイスとのサイドリンクユニキャスト通信を行うか、または確立する。ステップ1610において、第1のデバイスは、第3のデバイスとのサイドリンクユニキャスト通信を行うか、または確立する。ステップ1615において、第1のデバイスは、第2のデバイスに関連する無線リンク障害を検出する。ステップ1620において、第1のデバイスは、無線リンク障害に応答して、第2のデバイスに関連するペンディングのSRおよび/またはBSRをキャンセルし、無線リンク障害に応答して、第3のデバイスに関連するペンディングのSRおよび/またはBSRをキャンセルしない。
【0111】
一実施形態では、第1のデバイスは、無線リンク障害に応答して、第2のデバイスに関連するサイドリンク送信および/または受信を停止してもよく、無線リンク障害に応答して、第3のデバイスに関連するサイドリンク送信および/または受信を停止しなくてもよく、ここで、サイドリンク送信および/または受信は、PSSCH、PSCCH、および/またはPSFCH送信または受信を含む。また、第1のデバイスは、無線リンク障害に応答して、第2のデバイスとのサイドリンクユニキャスト通信に関連するソフトバッファをフラッシュしてもよく、無線リンク障害に応答して、第3のデバイスとのサイドリンクユニキャスト通信に関連するソフトバッファをフラッシュしない。さらに、第1のデバイスは、第2のデバイスとのサイドリンクユニキャスト通信および第3のデバイスとのサイドリンクユニキャスト通信のための1つのサイドリンクMACエンティティを維持してもよい。
【0112】
図3および
図4を参照すると、第2のデバイスとの無線リンク障害を処理するための第1のデバイスの1つの例示的な実施形態である。第1のデバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、第1のデバイスが(i)第2のデバイスとのサイドリンクユニキャスト通信を行うか、または確立すること、(ii)第3のデバイスとのサイドリンクユニキャスト通信を行うか、または確立することと、(iii)第2のデバイスに関連する無線リンク障害を検出することと、(iv)無線リンク障害に応答して、第2のデバイスに関連するペンディングのSRおよび/またはBSRをキャンセルし、無線リンク障害に応答して、第3のデバイスに関連するペンディングのSRおよび/またはBSRをキャンセルしないことと、行うことを可能にすることができる。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、上述のアクションおよびステップまたは本明細書で説明したその他のすべてを行うことができる。
【0113】
図17は、無線リンク障害を処理するための第1のデバイスの観点からの1つの例示的な実施形態によるフローチャート1700である。ステップ1705において、第1のデバイスは、第2のデバイスとのサイドリンクユニキャスト通信を行うか、または確立する。ステップ1710において、第1のデバイスは、第3のデバイスとのサイドリンクユニキャスト通信を行うか、または確立する。ステップ1715において、第1のデバイスは、第2のデバイスに関連する無線リンク障害を検出する。ステップ1720において、第1のデバイスは、第2のデバイスとのサイドリンクユニキャスト通信に関連するソフトバッファをフラッシュし、第3のデバイスとのサイドリンクユニキャスト通信に関連するソフトバッファをフラッシュしない。
【0114】
一実施形態では、第1のデバイスは、無線リンク障害に応答して、第2のデバイスに関連するペンディングのSRおよび/またはBSRをキャンセルしてもよく、無線リンク障害に応答して、第3のデバイスに関連するペンディングのSRおよび/またはBSRをキャンセルしなくてもよい。また、第1のデバイスは、無線リンク障害に応答して、第2のデバイスに関連するサイドリンク送信および/または受信を停止してもよく、無線リンク障害に応答して、第3のデバイスに関連するサイドリンク送信および/または受信を停止しなくてもよく、ここで、サイドリンク送信または受信は、PSSCH、PSCCH、および/またはPSFCH送信または受信を含む。さらに、第1のデバイスは、無線リンク障害に応答して、ネットワークによってスケジューリングされた、または第1のデバイスによって予約された第2のデバイスに関連するサイドリンクユニキャストリソースを解放してもよい。追加的に、第1のデバイスは、第2のデバイスとのサイドリンクユニキャスト通信および第3のデバイスとのサイドリンクユニキャスト通信のための1つのサイドリンクMACエンティティを維持してもよい。
【0115】
図3および
図4を参照すると、第2のデバイスとの無線リンク障害を処理するための第1のデバイスの1つの例示的な実施形態である。第1のデバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、第1のデバイスが(i)第2のデバイスとのサイドリンクユニキャスト通信を行うか、または確立することと、(ii)第3のデバイスとのサイドリンクユニキャスト通信を行うか、または確立することと、(iii)第2のデバイスに関連する無線リンク障害を検出することと、(iv)第2のデバイスとのサイドリンクユニキャスト通信に関連するソフトバッファをフラッシュし、第3のデバイスとのサイドリンクユニキャスト通信に関連するソフトバッファをフラッシュしないことと、を行うことを可能にすることができる。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、上述のアクションおよびステップまたは本明細書で説明したその他のすべてを行うことができる。
【0116】
以上、本開示の種々の態様を説明した。当然のことながら、本明細書の教示内容を多種多様な形態で具現化することができ、本明細書に開示したいかなる指定の構造、機能、または両者も代表的なものに過ぎない。本明細書の教示内容に基づいて、当業者には当然のことながら、本明細書に開示した態様を、他のいかなる態様からも独立に実装することができ、これら態様のうちの2つ以上を種々組み合わせることができる。例えば、本明細書に記載した態様のうちの任意の数の態様を用いて、装置を実装することができ、方法を実現することができる。追加的に、本明細書に記載した態様のうちの1つ以上の追加または代替で、他の構造、機能、または構造と機能を用いて、このような装置を実装することができ、このような方法を実現することができる。上記概念の一部の一例として、いくつかの態様においては、パルス繰り返し周波数に基づいて、同時チャネルを確立することができる。いくつかの態様においては、パルス位置またはオフセットに基づいて、同時チャネルを確立することができる。いくつかの態様においては、時間ホッピングシーケンスに基づいて、同時チャネルを確立することができる。いくつかの態様においては、パルス繰り返し周波数、パルス位置またはオフセット、および時間ホッピングシーケンスに基づいて同時チャネルを確立することができる。
【0117】
当業者であれば、多様な異なるテクノロジおよび技術のいずれかを使用して、情報および信号を表わしてよいを理解するであろう。例えば、上記説明全体で言及されることがあるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは粒子、光場若しくは粒子、またはこれらの任意の組み合わせによって表わしてよい。
【0118】
さらに、当業者には当然のことながら、本明細書に開示された態様に関連して説明した種々の例示的な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、およびアルゴリズムステップは、電子的ハードウェア(例えば、ソースコーディングまたはその他何らかの技術を用いて設計することがあるディジタル実装、アナログ実装、またはこれら2つの組み合わせ)、命令を含む種々の形態のプログラム若しくは設計コード(本明細書においては便宜上、「ソフトウェア」または「ソフトウェアモジュール」と称されることがある)、または両者の組み合わせとして実装されてよい。このハードウェアおよびソフトウェアの互換性を明確に示すため、種々の例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、概略的にそれぞれの機能の側面から上述した。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定用途およびシステム全体に課される設計上の制約によって決まる。当業者であれば、特定各用途に対して、説明した機能を様々なやり方で実装してもよいが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱の原因として解釈されるべきではない。
【0119】
追加的に、本明細書に開示される態様に関連して説明した種々の例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、集積回路(「IC」)、アクセス端末、またはアクセスポイント内で実装される、あるいはこれらによって実行されてよい。ICとしては、汎用プロセッサ、ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、その他プログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、電気部品、光学部品、機械部品、または本明細書で説明した機能を実行するように設計されたこれらの任意の組み合わせを含み、IC内、IC外、またはその両方に存在するコードまたは命令を実行してよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサとしてよいが、代替として、プロセッサは、従来の任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械としてよい。また、プロセッサは、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと協働する1つ以上のマイクロプロセッサ、またはその他任意のこのような構成である、コンピュータデバイスの組み合わせとして実装されてよい。
【0120】
任意の開示プロセスにおけるステップの如何なる特定の順序または階層は、実例的な手法の一例であることが了解される。設計の選好に基づいて、プロセスにおけるステップの特定の順序または階層を、本開示の範囲内に留まりつつ、再構成してよいことが了解される。添付の方法の請求項は、種々のステップの要素を実例的な順序で示しており、提示の特定順序または階層に限定されることを意図していない。
【0121】
本明細書に開示される態様に関連して記載された方法またはアルゴリズムのステップを、ハードウェアにおいて直接具現化してよく、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールにおいて具現化してよく、これら2つの組み合わせにおいて具現化してよい。(例えば、実行可能な命令および関連するデータを含む)ソフトウェアモジュールおよび他のデータは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムバーブルディスク、CD−ROM等のデータメモリ、または当技術分野において知られているその他任意の形態のコンピュータ可読記憶媒体に存在してよい。実例的な記憶媒体がコンピュータ/プロセッサ(本明細書においては便宜上、「プロセッサ」と称されることがある)等の機械に結合されてよい、このようなプロセッサは、記憶媒体からの情報(例えば、コード)の読み出しおよび記憶媒体への情報の書き込みが可能である。実例的な記憶媒体は、プロセッサと一体化されてよい。プロセッサおよび記憶媒体は、ASICに存在してよい。ASICは、ユーザ機器に存在していてもよい。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ディスクリートコンポーネントとしてユーザ機器に存在してよい。さらに、いくつかの態様においては、任意の適当なコンピュータプログラム製品が、本開示の態様のうちの1つ以上に関連するコードを含むコンピュータ可読媒体を含んでもよい。いくつかの態様において、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料を含んでよい。
【0122】
以上、種々の態様に関連して本発明を説明したが、本発明は、さらに改良可能であることが了解される。本願は、概して本発明の原理に従うと共に、本発明が関係する技術分野における既知で慣習的な実施となるような本開示からの逸脱を含む本発明の任意の変形、使用、または適応を網羅することを意図している。