(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ガイド部(80)は、長手方向軸(96)を有し、そのリセス(82)が、長手方向軸(96)に沿ってガイド部(80)の全長(94)に延びていることを特徴とする請求項2に記載のエルボねじ継手システム(10)。
挿入部(60)は、さらに、ガイド本体(20)の保持側部(24)の領域に配置された接合手段(62)を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のエルボねじ継手システム(10)。
ガイド本体(20)の保持側部(24)と関連するガイド部(80)の下領域(88)は、少なくとも1つの接合手段(62)の保持手段(76)と、または少なくとも1つの接合形体(2)とラジアルベアリング(61)を形成する軸方向ロック手段(90)を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のエルボねじ継手システム(10)。
前記ガイド部(80)は、リセス(82)を出口リセス(36)と一致させることができる少なくとも1つの位置決め形体(98)を有することを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載のエルボねじ継手システム(10)。
少なくとも1つの位置決め手段(50、52)が、ガイド部(80)を位置合わせするガイドリセス(26)に配置されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のエルボねじ継手システム(10)。
少なくとも1つの長尺部材(12)を、ある角度をなす位置にねじ込み、位置合わせすることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のエルボねじ継手システム(10)の使用。
【発明の概要】
【0003】
従来技術から知られているシステムでは、特に設置された状態で、ケーブル出口の位置合わせするのが非常に難しい。既知のエルボねじ継手システムは、組み立て時に位置合わし、次いで、長尺部材をガイドするようになっている。後での位置合わせ変更は不可能である。
【0004】
本発明の目的は、改良されたエルボねじ継手システムを提供することにある。特に、本発明の目的は、簡単かつ迅速な組み立ておよび/またはボルト締めができるエルボねじ継手システムを提供することにある。さらに、本発明の目的は、簡単に後での修正で出口リセスの位置合わせができるエルボねじ継手システムを提供することにある。
【0005】
この目的は、本発明によって、ガイド本体、挿入部、およびカバーを有する構成で、長尺部材をねじ込み及び方向転換するエルボねじ継手システムによって達成される。ここで、挿入部は、少なくとも部分的にガイド本体の内部に位置する少なくとも1つの回転可能なガイド部を有している。ガイド本体は、ガイドリセスと、少なくとも1つの出口リセスを有する。ガイドリセスは、ガイド軸があり、ガイド軸に沿ってガイド本体の一方の保持側部から反対のヘッド側部まで延びている。出口リセスは、出口軸がり、この出口軸に沿ってガイド本体の少なくとも1つの出口側部から少なくともガイドリセスに延びている。ここで、ガイド軸と出口軸は互いにある角度にあり、ガイド部は、ガイド本体のヘッド側部と関連する上端部にねじがあり、カバーを、ヘッド側部からガイド部のねじにねじ込むことができる。
【0006】
さらに、ガイド本体、挿入部、およびカバーを有するエルボねじ継手システムの組立方法を提供する。挿入部には、少なくとも部分的にガイド本体の内部に位置する少なくとも1つの回転可能なガイド部がある。少なくとも1つの長尺部品を、挿入部に挿入し、ガイド本体のガイドリセスにガイドし、ガイド本体のガイドリセスに対してある角度にある出口リセスから出す、そして、長尺部材を少なくとも挿入部の内部またはそれを通してガイドする前または後に、少なくともガイド部をガイド本体のガイドリセスに挿入する。ガイド部を、ガイド本体をガイドリセスの長手方向軸の周りで回転させて動かし、少なくとも1つのガイド部のリセスがガイド本体の少なくとも1つの出口リセスに位置合わせするようにする。そして、ガイドのヘッド側部を覆うカバーを、ガイド部のねじにねじ込み、ガイド本体の位置合わせをロックする。
【0007】
さらに、この目的は、少なくとも1つの長尺部材を、ある角度にある位置にねじ込み、位置合わせさせるエルボねじ継手システムの使用により達成される。
【0008】
エルボねじ継手システムは、長尺部材、すなわち、少なくとも1つの長尺部材のねじ込みおよび方向転換することを提案するもので、ガイド本体、挿入部およびカバーを有している。挿入部には、少なくとも部分的にガイド本体の内部に位置する少なくとも1つの回転可能なガイド部がある。ガイド本体には、ガイドリセスと少なくとも1つの出口リセスがある。ガイドリセスは、ガイド軸があり、ガイド軸に沿って保持側部から反対のヘッド側部にまで延びている。出口リセスは、出口軸があり、出口軸に沿って少なくとも1つの出口側部から少なくともガイドリセスに延びている。ガイド軸と出口軸は互いにある角度をなしている。ガイド部にはガイド本体のヘッド側部と関連する上領域にねじが設けられ、カバーは、ヘッド側部からガイド部のねじにねじ込むことができる。
【0009】
本発明のエルボねじ継手システムを使用すると、長尺部材を簡単かつ迅速にボルト締めすることができる。出口軸の位置合わせは、特に、ガイド本体をガイド軸の周りで回転させて最終的に長尺部材を所望の方向にするができ、従来に比べて簡単である。さらに、提案したエルボねじ継手システムを使用すると、例えば、カバーのガイド部分へのボルト締めを緩め、少なくとも1つの長尺部材を伴ったガイド本体の位置合わせすることで、後での出口軸の位置合わせ修正が可能である。
【0010】
長尺部材は、ケーブル、ホース、および/またはパイプの群から選ばれる少なくとも1つの細長い、特に柔軟な部材である。このエルボねじ継手システムは、ケーブルのボルト締めに最も好ましく使用される。
【0011】
好ましくは、ガイド本体、挿入部および/またはカバーは、プラスチックおよび/または金属、好ましくはステンレス鋼および/または真鍮を含む群から選ばれる材料である。
【0012】
ガイド本体は、保持側部と、その反対側にヘッド側部がある。本発明によると、ガイド本体には、少なくとも1つの出口側部があり、そこから少なくとも1つの出口リセスがガイドリセス方向に延びている。1つの実施形態で、約1、約2、約3、または約3より多い出口リセスが、1つの出口側部からガイドリセスの方向に延びている。追加の実施形態で、ガイド本体には、約1、約2、約3、約4または約4より多い出口側部がある。1つまたは複数の出口リセスを、これら出口側部のそれぞれに設けることができる。ガイド本体の内部には、ガイドリセスと少なくとも1つの出口リセスがある。1つの実施形態では、ガイド本体が、実質的に四辺形、好ましくは立方体形状として設計される。
【0013】
追加の実施形態で、ガイド本体は、実質的に球形状または卵形状で設計される。 追加の実施形態で、ガイド本体は、実質的に円筒形状であるように設計される。さらに別の幾何学的形状も可能である。保持側部、ヘッド側部および/または少なくとも1つの出口側部は、好ましくは滑らかな表面にする。特に、ガイドリセスおよび/または出口リセスそれぞれに滑らかな表面を作る。
【0014】
ここで、本発明の意味で「実質的」という用語は、当業者が対応する特徴をそのように認識および/または実装できるように経済的及び技術的に考えての許容範囲を意味している。
【0015】
ガイドリセスは、ガイド軸方向に延びている。ガイド軸は、好ましくは直線である。1つの態様で、本発明は、ガイドリセスが滑らかな内面、好ましくはねじのない内面である。1つの追加の実施形態で、ガイドリセスの内面壁は、溝が付けられている、またはねじを設けている。別の実施形態で、ガイド本体のガイドリセスは、テーパーになっている。好ましくは、ガイド本体のテーパーは、ガイド本体のヘッド側部に設ける。
【0016】
追加の実施形態によると、本発明は、ガイドリセスが、第1の内径である少なくとも1つの第1領域、より好ましくは第2の内径である少なくとも1つの第2領域を有し、特に第2の内径が第1の内径よりも小さくしている。好ましくは、第2領域はヘッド側部に関連させる。
【0017】
追加の態様で、本発明は、ガイドリセス内で、第1領域が、段階的に連続して第2領域となる形態を提供する。特に、第1領域は、第2領域に向かってテーパーになっている。追加の実施形態では、本発明は、ガイドリセスが、保持側部からヘッド側部に延びる第1領域のみ、好ましくは径が変わっていない形態を提供する。
【0018】
1つの態様で、本発明は、少なくとも1つの位置決め手段が、少なくとも部分的にガイドリセスに設けられてガイド部の位置合わせする形態を提供する。特に、例えば、以下でより詳細に説明するように、少なくとも1つの位置決め手段が、ガイド部の少なくとも1つの位置決め形体と協働している。
【0019】
1つの実施形態で、位置決め手段は、ガイド本体の内壁からガイドリセス内に向けて少なくとも部分的に径方向に延びている。1部分の実施形態で、本発明は、位置決め手段が、内壁に、またはガイド本体とそれぞれ材料的に結合されている形態を提供する。複数部分の実施形態で、位置決め手段は、ガイドリセスに関連するリセスに嵌合された嵌合部品である。
【0020】
好ましくは、少なくとも1つの位置決め手段は、少なくとも1つのクランプピンである。追加の態様で、位置決め手段は、少なくとも1つの溝である。より好ましくは、位置決め手段は、ヘッド側部に関連付けられ、より好ましくは、上述のように、テーパー領域のガイドリセスにある第2領域でヘッド側部に関連付けられる。追加の実施形態で、位置決め手段は、保持側部および/またはヘッド側部に関連付けられる。
【0021】
ガイド軸と出口軸は、互いにある角度で位置させる。好ましくは、この角度は0°より大きく、より好ましくは角度が約20°と約170°の間、より好ましくは角度が約90°である。
【0022】
数値または数値範囲に言及するにあたり、本発明に関して使用している用語「約」は、当業者が一般的かつ通常であると考える許容範囲、特に±20%、好ましくは±10%、より好ましくは±5%の許容範囲を意味している。
【0023】
少なくとも1つの出口側部は、好ましくは保持側部と同じでなく、より好ましくはヘッド側部と同じでない。1つの実施形態で、出口側部はヘッド側部と同じで、追加の出口側部を設けることができる。出口側部は、特に少なくとも1つの出口開口によって特徴付けられ、それは好ましくは少なくとも1つの出口リセスの一部である。
【0024】
少なくとも1つの出口リセスは、好ましくは出口軸に沿って延びるが、1つの実施形態では、少なくとも一部領域で湾曲した形状になっている。出口軸および/またはガイド軸は、それぞれ直線であるのが好ましい。出口軸は、好ましくはガイド軸に対してある角度にする。出口側部がヘッド側部と同じである場合、両方の軸は一致する。特に、出口軸は、出口側部または出口開口それぞれと関連する出口リセスの出口部によって規定される。好ましくは、出口部は、直線状に延びている。より好ましくは、出口部には、ねじ、好ましくは雌ねじを設ける。追加の態様で、出口部は、ガイドリセス迄延びている。
【0025】
出口ニップルは、少なくとも1つの出口リセスに位置することができる。例えば、出口ニップルは、ケーブルのねじと接合するニップルで、例えば、ヒュッケツワーゲンにあるプフリッシュ社〔PFLITSCH GmbH&Co.KG、Huckeswagen〕によって製造され、「ブルーグローブ・クリーン−プラス(blueglobe CLEAN−Plus)(登録商標)”の製品名で販売されているニップルで、例えば、プフリッシュ−ケーブルねじ接手カタログ:380頁の04.16である。
【0026】
1つの実施形態で、出口ニップルは、少なくとも1つの雄ねじを有している。さらに、1つの実施形態で、本発明は、出口ニップルが少なくとも1つの長尺部材を通すフィードスルー開口を有する形態を提供する。好ましくは、出口ニップルは、より好ましくはそのフィードスルー開口に出口ガスケットを配置している。特に、出口ガスケットを使用して、少なくとも1つの長尺部材をシーリングし、特に長尺部材の外面をシーリングする。出口ニップルは、好ましくは、ガイド本体の出口リセスに挿入できるねじ径にする。
【0027】
本発明による挿入部には、少なくともガイド部がある。好ましくは、ガイド部は、実質的に管状またはスリーブ形状であるように設計される。追加の実施形態で、ガイド部は、籠状または格子様に設計され、特に複数のロッドを有している。例えば、ガイド部には、約2つ、約3つ、または約4つのロッドがある。追加の実施形態で、ガイド部は、約4つより多いロッドがある。特に、ロッドは、ガイド部の長手方向軸の方向に延びている。
【0028】
1つの追加の実施形態で、ロッドは、少なくとも1つのリングまたは1つのリング部材によって一緒に接合される。好ましくは、リングまたはリング部材は、ガイド本体の保持側部と関連させる。
【0029】
有利なのは、ガイド部は、少なくとも2つのリングまたはリング部材を有している。 好ましくは、2つのリングまたはリング部材の一方が、ガイド本体の保持側部に関連付けられ、2つのリングまたはリング部材の他方が、ガイド本体のヘッド側部に関連付けられる。追加の実施形態で、ガイド部には、渦巻ばねである。
【0030】
さらに、1つの実施形態で、本発明は、ガイド部が少なくとも部分的に渦巻ばね形状に設計された形態を提供する。この実施形態は、ガイド部を、ガイド本体および/または接合形体と共にエルボねじ継手システムに組み立てるとき、有利な事前張力を与えるように使用することができる。以下にこれを説明する。
【0031】
ガイド部は、1つまたは複数の長尺部材を収容またはそれを介してガイドするように設計される。特に、ガイド部は、1つまたは複数のケーブル、ホースなどを通してフィードするのに設計されている。有利なのは、ガイド部は、1つまたは複数の、特に1から約5までの長尺部材用に設計される。
【0032】
ガイド部は、好ましくは直線である長手方向軸に沿って延びている。この部材は、好ましくは、ガイド本体のガイドリセスのガイド軸と同じ方向に向いている。さらに、1つの実施形態で、本発明は、ガイド部が少なくとも1つのリセスのある外套面を有する形態を提供する。
【0033】
1つの実施形態で、本発明は、このリセスがガイド部の全長にわたって長手方向軸に沿って延びる形態を提供する。リセスは、特に、少なくとも1つの長尺部材がそこを通って挿入できるように設計される。リセスを使用して、少なくとも1つの長尺部材が、ガイド部からガイドできるのが好ましく、出口リセス内にガイドできるのがさらに好ましい。この実施形態の特別の利点は、少なくとも1つの長尺部材が取り付け容易で、方向転換できることである。例えば、ガイド部でガイドし、次いでリセス内で方向転換または角度調整することで、ある角度でガイドできる。
【0034】
別の実施形態で、本発明は、特に、上述のようにリング部材がなしてリングを使用している場合に、リセスがガイド部の全長にわたって長手方向軸に沿って延びていない形態である。基本的に、リセスを、少なくとも1つの長尺部材を通すに十分に大きく設計することができる。1つの追加の実施形態で、本発明は、ガイド部に、複数のリセス、好ましくは約2、約3、約4または約4より多いリセスを設けている形態である。好ましくは、複数のリセスは、複数の長尺部材を、ガイド部からおよび/またはガイド本体から長手方向軸に対して異なる高さ、異なる方向および/または異なる角度でガイドすることができる。これは、特定の状況下では1つのリセスを用いても使用できる。
【0035】
追加の実施形態で、本発明は、複数のガイド部が、長手方向軸の方向に直列に回転可能に配置した形態を提供する。好ましくは、複数のガイド部のリセスは、複数の長尺部材が、ガイド部からおよび/またはガイド本体から、長手方向軸に対して異なる高さ、異なる方向および/または異なる角度でガイドすることを可能にする。特に、ガイド本体に複数の出口開口が設けられている場合である。
【0036】
ガイド部は、ガイド本体内に回転するように設置され、より好ましくは、回転するとガイド本体と共に動くように設計する。また、好ましくは、ガイド部は、少なくとも1つの位置決め形体を有する。1つの実施形態で、本発明は、ガイド部が、特に少なくとも1つのリセスの少なくとも1つの縁部に設計された少なくとも1つの位置決め形体を有している。その結果、位置決め形体により、ガイド部の少なくとも1つのリセスを出口リセスと一致させることができる。
【0037】
別の実施形態で、ガイド部は溝で囲んでいる。有利には、ガイド部の少なくとも1つの位置決め形体は、ガイド本体の少なくとも1つの位置決め手段と協働する。好ましい1つの実施形態で、本発明は、ガイド部が少なくとも2つの位置決め形体、好ましくは2つの縁部または溝があり、より好ましくはガイド本体の少なくとも2つの位置決め手段と協働する形態を提供する。
【0038】
追加の実施形態で、少なくとも1つの位置決め形体は、好ましくはそれぞれガイド部またはガイドリセス、および出口リセスを通って案内される少なくとも1つの長尺部材と協働する。追加の実施形態で、位置決め形体は、出口リセスに取り付けられた少なくとも1つの出口ニップルと協働し、追加の好ましい実施形態では、出口ニップルのねじが、ガイドリセス内に延びて、少なくとも2つの位置決め形体と、好ましくはガイド部の少なくとも1つのリセスにある2つの縁部と、協働できる。
【0039】
追加の実施形態では、本発明は、少なくとも1つの位置決め形体が、径方向外側に配置されるか、またはガイド部から径方向外側に延びるようした形態を提供する。特に、外向きに延びる位置決め形体は、溝として設計されたガイド本体の位置決め手段と協働することができる。
【0040】
追加の実施形態で、本発明は、少なくとも1つの位置決め形体が、ガイド本体のヘッド側部および/または保持側部と関連する形態を提供する。少なくとも1つの位置決め形体により、ガイド本体の位置合わせするとき、ガイド部はガイド軸の周りを回転させる。
【0041】
1つの実施形態で、ガイド部には、下領域と上領域がある。有利には、下領域をガイド本体の保持側部と関連させ、上領域をガイド本体のヘッド側部と関連させる。ガイド部の下領域には、特に軸方向ロック手段がある。好ましくは、軸方向ロック手段は、ラジアルベアリングの一部である。軸方向ロック手段は、実質的にガイド部の少なくとも1つの軸方向の動きを防止している。より好ましくは、軸方向ロック手段は、接合形体と協働する。
【0042】
追加の実施形態で、本発明は、ガイド本体の保持側部と関連するガイド部の下領域に、軸方向ロック手段があり、これは、接合手段の少なくとも1つの保持手段または少なくとも1つの接合形体と一緒にラジアルベアリングを形成する。軸方向ロック手段は、少なくとも部分的に取り囲むビーズまたは少なくとも部分的に取り囲む突起として設計することができる。
【0043】
追加の実施形態で、軸方向ロック手段は、複数のビーズ領域および/または突起、特に約2、約3、約4または約4より多いビーズ領域および/または突起である。追加の実施形態で、軸方向ロック手段は、取り囲む溝または複数の溝領域、特に約2、約3、約4、または約4より多い溝領域として設計される。
【0044】
追加の実施形態で、軸方向ロック手段は、好ましくはガイド部の溝内に配置されるサークリップとして設計される。追加の実施形態で、本発明は、軸方向ロック手段がねじ、特に雄ねじおよび/または雌ねじである形態を提供する。
【0045】
追加の実施形態で、挿入部のガイド部は、外径が小さくなるテーパーで、これにより、特に、ガイド本体のテーパーおよび/またはガイド本体の第2領域に対してフリークリアランスの調整ができる。さらなる利点は、ガイド部の下領域に対してガイド部の上領域が、1つの実施形態ではテーパーになっていて、特に相対的に外径を小さくしている。
【0046】
本発明によれば、上領域にねじがある。1つの実施形態で、ガイド部の上領域に雄ねじおよび/または雌ねじを設けている。ガイド部の上領域は、特にガイド部の上領域に雄ねじを設けた場合、ガイド本体のヘッド側部を超えて突出することができる。
【0047】
接合形体は、特に少なくとも1つの長尺部材をガイドできる部材であり、例えば、壁、ハウジング、またはケーブルガイドである。この目的のために、エルボねじ継手システムは、接合形体に固定される。有利には、接合形体は、少なくとも1つの長尺部材をガイドできるフィードスルーリセスである。
【0048】
また、好ましくは、エルボ継手は、ガイド本体のガイド軸とガイド部の長手方向軸が通過リセスを通って係合するように接合形体に固定される。1つの実施形態で、通過リセスには、ねじが形成されている。追加の実施形態で、通過リセスにねじがなく、特にドリル穴として設計される。1つの追加の実施形態で、通過リセスの接合形体には、少なくとも1つの保持手段がある。
【0049】
保持手段は、例えば、接合形体の壁から外に延びるエンボスである。例えば、少なくとも挿入部のガイド部の軸方向ロック手段、および少なくとも接合形体の一部、特に通過セスの内壁に、ラジアルベアリングを形成している。
【0050】
1つの実施形態で、ガイド部は、接合形体の通過リセスを通して係合している。好ましくは、ここでの軸方向ロック手段は、接合形体の背後で係合する少なくとも部分的に取り囲む突起として設計される。このように、ガイド部につながるドリル穴は、ラジアル滑りベアリングとなる。ガイド部および/または挿入部の軸方向動きは、突出部により一方向に制限される。ガイド部の反対方向の軸方向動きは、挿入部が取り付けられたガイド本体の手段によって制限される。
【0051】
さらに、好ましい1つの実施形態で、本発明は、挿入部に、ガイド本体の保持側部の領域に位置する接合手段がある形態を提供する。1つの実施形態で、ガイド部は、接合手段と自由に回転するように設計される。接合手段は、有利には、エルボねじ継手システムを接合形体に取り付ける手段である。
【0052】
特に、接合手段は、好ましくは少なくとも1つの長尺部材を通すための通過開口を有する。好ましい1つの実施形態で、接合手段は、取付けニップルである。より好ましくは、接合手段には、ガイド部と関連する上部域と、接合形体と関連する下部域がある。接合手段の上部域には、特に、少なくとも1つの保持手段がある。
【0053】
1つの実施形態で、接合手段の保持手段は、少なくとも部分的に、ガイドリセスの径よりも大きい径とするように設計され、従って、好ましくは、挿入部の接合手段のガイド本体への侵入を制限している。
【0054】
1つの実施形態で、ラジアルベアリングは、ガイド部の軸方向ロック手段との接合形体および/または接合手段の少なくとも1つの保持手段によって形成される。接合形体および/または接合手段の保持手段は、少なくとも部分的に取り囲むビーズ、または少なくとも部分的に取り囲む突起として設計することができる。
【0055】
追加の実施形態で、軸方向保持手段は、複数のビーズ部分および/または突起、特に約2、約3、約4または約4より多いビーズ部分および/または突起である。追加の実施形態で、軸方向保持手段は、円周溝または複数の溝部分、特に約2、約3、約4、または約4より多い溝部分として設計される。
【0056】
追加の実施形態で、軸方向保持手段は、好ましくは、接合手段および/または接合形体の溝内に位置するサークリップとして設計される。
【0057】
追加の実施形態で、本発明は、保持手段がねじ、特に雄ねじおよび/または雌ねじである形態を提供する。ガイド部の軸方向ロック手段は、取り外し可能または取り外し不可能にして、保持形体または接合手段の保持手段に接合することができる。特に、軸方向ロック手段と保持手段は、ガイド部が接合手段に対し、好ましくは自由に、回転できるようにするラジアルベアリングを形成する。加えて、このラジアルベアリングは、接合形体または接合手段に対してガイド部の軸方向の動きを実質的に制限する。ここで、好ましくは軸方向の動きが約0.1mmから約5mmまでは許容される。
【0058】
一般に、ラジアルベアリングは、挿入部、ガイド本体、および/または接合形体の少なくとも一部を有し、ガイド部の軸方向動きを実質的に制限し、実質的にガイド部の回転する動きができるようにする。
【0059】
追加の実施形態で、本発明は、接合形体および/または接合手段の軸方向ロック手段および/または保持手段に、少なくとも1つのスナップイン手段、特にガイド部の長手方向軸周りの回転のスナップインアラインメントとして定義されるスナップイン手段がある形態を提供する。
【0060】
好ましくは、接合手段および/または接合形体の保持手段は、軸方向ロック手段におけるスナップイン手段と協働する少なくとも1つの追加のスナップイン手段である。例えば、スナップイン手段は、特にガイド部が回転する大きなトルクを克服することによって触覚応答を与える隆起または相互係合要素として設計することができる。
【0061】
1つの実施形態で、本発明は、接合手段が、上部域でキー当接面を有する形態を提供する。キー当接面は、特に、例えば、接合形体において、取り付けニップルとして設計されている場合、特に、接合手段にねじ込むのに使用することができる。特に、キー当接面は、六角ねじのようなキー幅を有している。接合手段の下部域は、好ましくはねじ、より好ましくは雄ねじである。有利には、ねじ頭形体は、挿入部を接合形体にねじ込むことができる。
【0062】
1つの好ましい実施形態で、本発明は、接合手段が少なくとも1つの雄ねじ、好ましくは正確に1つの雄ねじを有する形態を提供する。特に、取り付けニップルのような接合手段の実施形態では、特に接合手段の下部域に雄ねじを設けている。
【0063】
追加の実施形態で、本発明は、接合手段が、接合形体に結合することができるフランジを有する形態を提供する。1つの追加の実施形態で、接合手段は、接着剤および/または溶接による接合ができるように設計されている。特に、接合手段は、接合形体に接着または溶接することができる接触面を有している。
【0064】
別の実施形態で、接合手段は、ガイド本体の一部であり、好ましくは、ガイド本体に直接結合される。好ましくは、この実施形態で、ガイド部は、接合手段の周りを回転することができ、好ましくは接合手段との共同体である。
【0065】
特に、ガイドリセスの内壁は、挿入部が容易に回転できるように設計されている。より好ましくは、ガイドリセスは、挿入部との自由な遊びを調整できる少なくとも1つの第1直径を有している。1つの追加の実施形態で、ガイドリセスは、挿入部のガイド軸方向動きを制限する第2直径を有する。特に、ガイドリセスのテーパーは、ガイド部が、少なくとも部分的にガイド本体に挿入できるように、ガイド部のテーパーに適合させる。より好ましくは、第2直径は、挿入部、特にガイド部の上領域とのフリークリアランスの調整を可能にする。
【0066】
1つの実施形態で、ガイドリセスの第1領域は、実質的に挿入部のガイド部の長さに対応するガイド軸方向の長さである。追加の実施形態で、ガイド部は、ガイドリセスよりも長いかまたは短い。
【0067】
カバーには、好ましくは、カバーねじがある。このカバーねじは、挿入部またはガイド部のねじの形状に合わせて設計される。例えば、ガイド部の挿入部は雌ねじで、カバーねじは挿入部にねじ込むことができる雄ねじである。追加の実施形態で、本発明は、挿入部がガイド部に雄ねじがある形態を提供する。組み立てられた状態でガイド部がガイド本体のヘッド側部を越えて延びるのであれば、カバーは、キャップ形状として設計され、カバーに雌ねじを設ける。
【0068】
追加の実施形態で、ガイドリセスは、カバーのキャップ形状部がその中に少なくとも部分的に入り、ガイド部の雄ねじにねじ込むことができるように設計される。1つの好ましい実施形態で、カバーは、挿入部が少なくとも部分的にガイド本体および/または接合形体に締め付け保持するようにねじ止めすることができる。より好ましくは、挿入部は、少なくともガイド部がロックされるように、少なくとも部分的に締め付け保持される。より好ましくは、カバーは、ガイド部にねじ止めして、ガイド本体を接合形体に締め付け保持するようにする。
【0069】
挿入部、好ましくは保持手段が、ガイド本体のガイドリセスよりも少なくとも部分的に大きい径を有し、これでガイド本体の背後に係合する1つの実施形態では、ガイド本体は、挿入部の接合手段に締め付け保持できる。
【0070】
また、好ましくは、ガイド本体は、接合形体に締め付け保持されて、ガイド本体がロック、特に、ガイド本体がロックされて回転できないようにする。好ましくは、カバーは、約8Nmから約15Nmのトルクでねじ止めする。好ましくは、「ロックされて回転できない」という用語は、ガイド本体が、手で回転できず、好ましくは約13Nmより大きい、より好ましくは約17Nmより大きいトルクでのみ回転できることを意味すると理解される。
【0071】
1つの実施形態で、カバーは、ダミープラグ、すなわち、特にガイドリセスのヘッド側部をシールするように構成される。特に、このダミープラグとは、雄ねじの付いたカバーを意味している。追加の実施形態で、カバーは、好ましくは上述の出口ニップルと同様に、出口ニップルとして設計される。
【0072】
ガイド本体、挿入部、カバーおよび/または出口ニップルは、シーリング面を有している。好ましくは、ガイドリセスおよび/または出口リセスは、保持側部、ヘッド側部および/または出口側部のシーリング面によって囲まれる。また、好ましくは、シーリング面は、保持側部、ヘッド側部および/または出口側部の平面部分の一部である。
【0073】
また、好ましくは、出口ニップルのカバーねじ付きラグまたは雄ねじ付きラグは、シーリング面に囲まれている。シーリング面は、好ましくは、少なくとも部分的に、ガスケット、特に、シールリングの接触を可能にしている。好ましくは、シーリング面は、金属または導電性表面である。追加の実施形態で、シーリング面を囲むガスケットは、シーリング面に配置される。
【0074】
1つの態様で、本発明は、ガスケットが、シーリング面の周りに位置するセットバックまたは溝に配置された形態を提供する。特に、ガスケットは、セットバックのリセスまたは溝の底に配置される。ガスケットを収容する溝は、好ましくはガイド本体、特にその保持側部、ヘッド側部および/または出口側部、より好ましくは保持側部のみ、カバーおよび/または出口ニップルの材料の周囲、好ましくは傾斜した窪みである。
【0075】
セットバックは、好ましくは、ガイド本体、特にその保持側部、ヘッド側部および/または出口側部、カバーおよび/または出口ニップルの一方の縁部に直接設ける。また、好ましくは、セットバックは周囲に配置する。より好ましくは、セットバックは、ガイド本体、特に、その保持側部、ヘッド側部、および/または出口側部、カバーおよび/または出口ニップルの材料における傾斜した窪みである。また、好ましくは、ガスケットは、特に規定された量だけシーリング面を超えて延ばす。
【0076】
ガイド本体を、接合形体、カバー、挿入部で、または出口ニップルで締め付け保持または押し付けるとき、ガスケットは、定義により、シーリング面が接合形体および/またはガイド本体の表面に載るまで圧縮される。したがって、シーリング面とガスケットが一緒になって表面として機能する。好ましくは、ガスケットが、所定圧縮される。ガスケットが設置されたセットバックには、特にガスケットを固定するために、ガスケットが係合するバックカットがある。上述のガスケットの設計は、好ましくは、エルボねじ継手システムの全てのガスケット、特にカバーと保持側部、ならびに出口ニップルのシーリングを対象としている。
【0077】
上記の好ましい実施形態により、ガイド本体、挿入部、カバー、出口ニップル、および/または接合形体の間で導電性および/または熱伝導性を有して結合ができる。好ましくは、エルボねじ継手システムは、ヒューズタイプIP 68、より好ましくは約10バール〜約15バール、より好ましくはIP 69Kに従って、防塵および水密である。エルボねじ継手システムは、特に高圧洗浄において保護ができる。
【0078】
特に、少なくとも1つのガスケットおよび/または1つのシールリングは、熱可塑性エラストマー、好ましくはシリコーンおよび/または熱可塑性ポリウレタンからなる群から選ばれる少なくとも1つの材料でなっている。
【0079】
エルボねじ継手システムの第1の例示実施形態は、上述のガイド本体、挿入部、およびカバーを有し、ガイド本体には、まさに1つの出口リセスがある。この例示実施形態で、本発明は、挿入部に上述のガイド部がある形態を提供する。特にこの実施形態では、挿入部には、ガイド部に結合される接合手段がない。この実施形態で、ガイド部には、ガイド部の長手方向軸に沿う全長にわたって延びるリセスがある。この実施形態で、ガイド本体には、上述の少なくとも1つの位置決め手段がある。この実施形態では、カバーが、ダミープラグとして設計されている。
【0080】
エルボねじ継手システムの第2の例示実施形態は、上述のガイド本体、挿入部、およびカバーを有し、ガイド本体には、まさに1つの出口リセスがある。この例示実施形態で、本発明は、挿入部に上述のガイド部がある形態を提供する。特にこの実施形態で、挿入部には、ガイド部に結合される接合手段がない。この実施形態で、ガイド部には、ガイド部の長手方向軸に沿う全長にわたって延びるリセスがある。この実施形態で、ガイド本体には、上述の少なくとも1つの位置決め手段がある。この実施形態では、カバーが、出口ニップルとして設計されている。
【0081】
エルボねじ継手システムの第3の例示実施形態は、上述のガイド本体、挿入部およびカバーを有し、ガイド本体には、まさに1つの出口リセスがある。この例示実施形態で、本発明は、挿入部に上述のガイド部がある形態を提供する。特にこの実施形態で、挿入部には、ガイド部に結合される接合手段がない。この実施形態で、ガイド部は、ガイド部の長手方向軸に沿う全長にわたって延びるリセスがある。この実施形態で、ガイド本体には、位置決め手段がない。この実施形態では、カバーが、出口ニップルとして設計されている。
【0082】
エルボねじ継手システムの第4の例示実施形態は、上述のガイド本体、挿入部およびカバーを有し、ガイド本体には、まさに1つの出口リセスがある。この例示実施形態で、本発明は、挿入部に上述のガイド部がある形態を提供する。特にこの実施形態で、挿入部には、ガイド部に結合されるいかなる接合手段もない。この実施形態で、ガイド部には、長手方向軸に沿う少なくとも片側で接する少なくとも1つ、別の実施形態では複数のリセスがある。この実施形態で、ガイド本体には、位置決め手段がない。この実施形態では、カバーが出口ニップルとして設計されている。
【0083】
エルボねじ継手システムの第5の例示実施形態は、上述のガイド本体、挿入部およびカバーを有し、ガイド本体には、まさに1つの出口リセスがある。この例示実施形態で、挿入部には、ガイド部と接合手段があり、接合手段は、上記のように設計されている。この実施形態で、ガイド部には、長手方向軸に沿う少なくとも片側で接する少なくとも1つ、別の実施形態では複数のリセスがある。この実施形態で、ガイド本体には、位置決め手段がない。この実施形態では、カバーが出口ニップルとして設計されている。
【0084】
エルボねじ継手システムの第6の例示実施形態は、ガイド本体、挿入部、およびカバーを有し、ガイド本体には、複数、特に2つ、3つ、または4つより多い出口リセスがある。この例示実施形態で、本発明は、挿入部に上述のガイド部がある形態を提供する。特にこの実施形態で、挿入部には、ガイド部に結合される接合手段がない。この実施形態で、ガイド部には、ガイド部の長手方向軸に沿う全長にわたって延びるリセスがある。この実施形態で、ガイド本体には、上述の少なくとも1つの位置決め手段がある。この実施形態では、カバーが、ダミープラグとして設計されている。
【0085】
エルボねじ継手システムの第7の例示実施形態は、ガイド本体、挿入部、およびカバーを有し、ガイド本体には、複数、特に2つ、3つ、または4つより多い出口リセスがある。この例示実施形態で、本発明は、挿入部が上述のガイド部がある形態を提供する。特にこの実施形態で、挿入部には、ガイド部に結合される接合手段がない。この実施形態で、ガイド部には、ガイド部の長手方向軸に沿う全長にわたって延びるリセスがある。この実施形態で、ガイド本体には、上述の少なくとも1つの位置決め手段がある。この実施形態では、カバーが、出口ニップルとして設計されている。
【0086】
エルボねじ継手システムの第8の例示実施形態は、ガイド本体、挿入部およびカバーを有し、ガイド本体には、複数、特に2つ、3つ、または4つより多い出口リセスがある。この例示実施形態で、本発明は、挿入部に上述のガイド部がある形態を提供する。特にこの実施形態では、挿入部には、ガイド部に結合される接合手段がない。この実施形態では、ガイド部には、長手方向軸に沿ってガイド部の全長にわたって延びるリセスがある。この実施形態では、ガイド本体に位置決め手段がない。この実施形態で、カバーが、出口ニップルとして設計されている。
【0087】
エルボねじ継手システムの第9の例示実施形態は、ガイド本体、挿入部およびカバーを有し、ガイド本体には、複数、特に2つ、3つ、または4つより多い出口リセスがある。この例示実施形態で、本発明は、挿入部に上述のガイド部がある形態を提供する。特にこの実施形態で、挿入部には、ガイド部に結合される接合手段がない。この実施形態で、ガイド部には、長手方向軸に沿う少なくとも片側で接する少なくとも1つの、別の実施形態では複数のリセスがある。この実施形態で、ガイド本体には、位置決め手段がない。この実施形態では、カバーが、出口ニップルとして設計されている。エルボねじ継手システムの第10の例示実施形態は、ガイド本体、挿入部およびカバーを有し、ガイド本体には、複数、特に2つ、3つ、または4つより多い出口リセスがある。この例示実施形態で、挿入部には、ガイド部と接合手段があり、接合手段は、上記のように設計されている。この実施形態で、ガイド部は、ガイド部の長手方向軸に沿う全長にわたって延びるリセスがある。この実施形態で、ガイド本体には、上述の少なくとも1つの位置決め手段がある。この実施形態では、カバーが、ダミープラグとして設計されている。
【0088】
エルボねじ継手システムの第11の例示実施形態は、ガイド本体、挿入部およびカバーを有し、ガイド本体には、複数、特に2つ、3つ、または4つより多い出口リセスがある。この例示実施形態で、挿入部には、ガイド部と接合手段があり、接合手段は、上記のように設計されている。この実施形態で、ガイド部には、ガイド部の長手方向軸に沿う全長にわたって延びるリセスがある。この実施形態では、ガイド本体には、上述の少なくとも1つの位置決め手段がある。この実施形態では、カバーが、出口ニップルとして設計されている。
【0089】
エルボねじ継手システムの第12の例示実施形態は、ガイド本体、挿入部およびカバーを有し、ガイド本体には、複数、特に2つ、3つ、または4つより多い出口リセスがある。この例示実施形態で、挿入部には、ガイド部と接合手段があり、接合手段は、上記のように設計されている。この実施形態で、ガイド部には、ガイド部の長手方向軸に沿う全長にわたって延びるリセスがある。この実施形態で、ガイド本体には、位置決め手段がない。この実施形態で、カバーは、出口ニップルとして設計されている。
【0090】
エルボねじ継手システムの第13の例示実施形態は、ガイド本体、挿入部およびカバーがあり、ガイド本体には、複数の、特に2つ、3つ、または4つより多い出口リセスがある。この例示実施形態では、挿入部には、ガイド部と接合手段があり、接合手段は、上記のように設計されている。この実施形態で、ガイド部には、少なくとも1つの、別の実施形態では、長手方向軸に沿う少なくとも片側で接する複数のリセスがある。この実施形態で、ガイド本体には、上述の少なくとも1つの位置決め手段がある。この実施形態では、カバーが、ダミープラグとして設計されている。
【0091】
エルボねじ継手システムの第14の例示実施形態は、ガイド本体、挿入部およびカバーを有し、ガイド本体には、複数、特に2つ、3つ、または4つより多い出口リセスがある。この例示実施形態で、挿入部には、ガイド部と接合手段があり、接合手段は、上記のように設計されている。この実施形態で、ガイド部には、長手方向軸に沿う少なくとも片側で接する1つの、別の実施形態では複数のリセスがある。この実施形態で、ガイド本体には、上述の少なくとも1つの位置決め手段がある。この実施形態では、カバーが出口ニップルとして設計されている。
【0092】
エルボねじ継手システムの第15の例示実施形態は、ガイド本体、挿入部およびカバーを有し、ガイド本体には、複数、特に2つ、3つ、または4つより多い出口リセスがある。この例示実施形態で、挿入部には、ガイド部と接合手段があり、接合手段は、上記のように設計されている。この実施形態では、ガイド部には、少なくとも1つの、別の実施形態では、長手方向軸に沿う少なくとも片側で接する複数のリセスがある。この実施形態で、ガイド本体には、位置決め手段がない。この実施形態では、カバーが、ダミープラグとして設計されている。
【0093】
エルボねじ継手システムの第16の例示実施形態は、ガイド本体、挿入部およびカバーを有し、ガイド本体には、複数、特に2つ、3つ、または4つより多い出口リセスがある。この例示実施形態で、挿入部には、ガイド部と接合手段があり、接合手段は、上記のように設計されている。この実施形態で、ガイド部には、長手方向軸に沿う少なくとも片側で接する少なくとも1つの、別の実施形態では複数のリセスがある。この実施形態で、ガイド本体には、位置決め手段がない。この実施形態では、カバーが、出口ニップルとして設計されている。
【0094】
エルボねじ継手システムの第17の例示実施形態は、ガイド本体、挿入部およびカバーを有する。ガイド本体に保持側部があり、そこからガイドリセスが延びている。ガイドリセスは、保持側部からガイド本体のヘッド側部へガイド軸に沿って延びている。さらに、ガイド本体には、出口側部があり、そこから出口リセスがガイドリセスまで出口軸に沿って延びている。出口リセスは、少なくとも1つの部材に雌ねじがあり、例えば出口ニップルを保持している。
【0095】
この例示実施形態で、挿入部には、取り付けニップルが接合手段として設計されている。さらに、挿入部は、ガイド部が接合手段に回転可能に結合されている。特に、ガイド手段は、軸方向ロック手段、この例では内周ビーズが、接合手段の上部域の保持手段と協働している。特に、軸方向ロック手段は、保持手段の背後に係合する。
【0096】
保持手段と軸方向ロック手段は、ラジアルベアリングを形成する。さらに、接合手段は、下部域に雄ねじを有し、例えば、接合形体にねじ込むことができる。上部域には、キーレスト面があり、接合手段を接合形状にねじ込むことができる。その下領域で、ガイド部は軸方向ロック手段を有している。上領域に雌ねじが設けられていて、カバーの雄ねじにねじ込むことができる。
【0097】
ガイド部は、好ましくは、スリーブ状デザインで、外套面がある。外套面の全長にわたってリセスが設けられており、そこに長尺部材をガイドすることができる。さらに、このリセスは、リセスの2つの端部によって位置決め形体となるように設計されている。
【0098】
位置決め形状は、この例ではガイド本体のヘッド側部と関連する位置決め手段と協働する。位置決め手段は、好ましくはクランプピンとして設計され、より好ましくは、ガイド本体に取り付けられ、部分的にガイドリセスに延びるようにする。特に、位置決め手段と位置決め形体は、リセスが少なくとも部分的に出口リセスと一致するようするようにガイド部に位置合わせしている。
【0099】
さらに、追加のまたは別の実施形態で、本発明は、出口ニップルの取り付け輪郭がガイド本体に取り付けられ、ガイドリセス内に延び、位置決め形体と協働し、リセスを少なくとも部分的に出口リセスと位置合わせする。
【0100】
また、別のまたは補足的な実施形態で、本発明は、少なくとも1つの長尺部材を、接合手段の通過開口を通し、ガイド部と出口リセスを通ってガイドすることで、リセスを出口リセスと位置合わせしている形態を提供する。特に、ガイド本体は、ガイド軸を中心に回転することができ、出口リセスは、ガイド部のリセスと位置合わせされたままである。これは、特に、保持手段と軸方向ロック手段によって形成されるラジアルベアリングによって可能となり、ガイド部が長手方向軸の周りを回転できるようになるが、接合手段は接合形体にロックされたままである。ガイドリセスのガイド軸は、出口リセスの出口軸に対して0°より大きい角度で配置され、好ましくは約90°である。
【0101】
エルボねじ継手システムの組み立てで、少なくとも1つの長尺部材を挿入部からガイド本体のガイドリセスに入れ、出口リセスから外にガイドする。例えば、長尺部材を、少なくとも挿入部およびガイド本体の内に、またはそれらを通してガイドする前に、少なくともガイド部をガイド本体のガイドリセスに入れる。ガイド本体がガイドリセスの長手方向軸の周りを回転する場合、ガイド部をそれに沿って動かせ、少なくともガイド部のリセスを、ガイド本体の少なくとも1つの出口リセスと位置合わせする。挿入部をガイド本体に挿入し、カバーにねじ込む。ガイド本体の位置合わせは、ガイド本体の一方のヘッド側部を覆うカバーをガイド部のねじでボルト締めし、及び特に締め付けてロックされる。
【0102】
カバーが、好ましくは約8Nmより小さいトルクで緩くボルト締めされていると、接合形体上のガイド本体は、ガイド軸の周りを、特に手で回転することができ、出口方向の調整ができる。出口方向を調整した後、カバーを、特に約8Nmから約15Nmのトルクで挿入部にきつくねじ込み、ガイド本体が接合形体に締め付けられ、ガイド本体は、特に手では回転できなくなる。
【0103】
上述の全ての好ましい実施形態で、本発明は、ガスケットがエルボねじ継手システムをシールする形態を提供する。少なくともガイド本体、カバーおよび接合ニップルそれぞれの保持側部は、少なくとも1つのガスケットを、好ましくはセットバックまたは溝に配置している。ガスケット上、ガスケットに対して径方向に位置するシーリング面は、接合形体および/またはガイド本体に対し、好ましくは金属の、より好ましくは熱伝導性および/または電気的伝導性で結合するようにする。
【0104】
ガスケットは、好ましくはシーリング面に所定量で拡げる。ガイド本体を接合形状と強く締め付けると、ガスケットは、一般にシーリング面が接合形状および/またはガイド本体の面に載るまで圧縮される。このようにして、シーリング面とガスケットは、シーリング面として一緒に機能し、より好ましくは、ガスケットに所定の圧縮を与える。
【0105】
ガスケットが設置されるセットバックまたは溝は、特にガスケットを固定するために、ガスケットが係合するバックカットである。ここで指定したガスケットの実施形態は、好ましくは、エルボねじ継手システムの全てのガスケット、特にカバーおよび保持側部、ならびに出口ニップルをシーリングするガスケットを対象としている。
【0106】
EMC減衰は、全ての実施形態で提供することができる。特に、エルボねじ継手システムは、EMCダンピング、特に360°シールドコンタクトを備えたEMCダンピング用の環状スプリングを有している。
【0107】
「電磁両立性(EMC)」という用語は、装置、システム、またはデバイスが電磁環境で満足に動作し、それ自体がこの環境に存在するすべての装置、システム、またはデバイスに許容できない電磁妨害を引き起こすことなく機能することを意味している。EMC減衰は、ケーブルとして設計されている長尺部材上および/または内での電磁場に関連した妨害、および/または電磁場内の妨害を最小限に抑えることを可能にする。
【0108】
さらに、本発明は、上述のエルボねじ継手システムを組み立て方法に関するものである。ここで、エルボねじ継手システムは、ガイド本体、挿入部およびカバーを有している。挿入部は、少なくとも部分的にガイド本体の内部に位置する少なくとも1つの回転可能なガイド部を有し、1つの長尺部品を挿入部に挿入し、ガイド本体のガイドリセスに対してある角度で位置する出口リセスにガイドして出す。
【0109】
長尺部材を少なくとも挿入部の内部またはそれを通してガイドする前または後に、少なくともガイド部をガイド本体のガイドリセスに挿入する。ガイド本体を、ガイドリセスの長手方向軸の周りで回転させて、ガイド部を、少なくとも1つのガイド部のリセスが、ガイド本体の少なくとも1つの出口リセスに位置合わせするようにする、ガイド本体のヘッド側部を覆うカバーを、ガイド部のねじ込み、好ましくはきつく締めて、ガイド本体の位置合わせをロックする、
【0110】
好ましくは、ガイド本体を回転させることにより、少なくとも1つの長尺部材に対して出口方向を調整することができる。ここに提案した方法により、長尺部材を接合形体に通すのが大幅に簡略化される。第1に、挿入部は、長尺部材の角度位置合わせ準備ができるようになる。第1ステップで、長尺部材を、好ましくは挿入部を通し、例えば、好ましくはガイド部を通して真直ぐにガイドする。次のステップで、長尺部材はガイド本体を通ってガイドする。ここでは、例えば、ガイドホルダーにガイドしてから、出口リセスを通ってガイドして出す。
【0111】
追加の実施形態で、本発明は、出口リセスが、ガイド軸の周りに位置合わせする形態を提供する。特に、長尺部品を挿入部とガイド本体に装着した後でも、より好ましくは挿入部をガイド本体に装着した後でも、位置合わせが可能である。次いで、カバーを締めた後でのみ、ガイド本体または出口リセスそれぞれの位置合わせをロックをする。好ましくは、カバーは、特にガイド本体の確実なロックをするために、約8Nmから約15Nmまでのトルクで締め付ける。
【0112】
さらに、別の態様で、本発明は、カバーに代わって、追加のエルボねじ継手システムを挿入部にねじ込む形態を提供する。このようにして、複数のエルボねじ継手システムを組み合わせて、複数の長尺部材を同じ方向および/または異なる方向に位置合わせすることができる。このとき、エルボ継手は、ねじの調整、特にねじの長さの調整で、互いに適合できるシールドシステムを形成するのが好ましい。
【0113】
さらに、上記のエルボねじ継手システムの使用は、少なくとも1つの長尺部材を角度のある位置でねじ込みおよび位置合わせするのに提案されている。好ましくは、このエルボねじ継手システムは、ケーブルのボルト締めに使用される。特に、エルボねじ継手システムは、化学、製薬、食品業界での使用を目的としている。この点で、エルボねじ継手システムは、適用可能な2018年1月付けガイドラインに相当する欧州衛生工学・設計グループ〔European Hygienic Engineering&Design Group:EHEDG〕からのEHEDG認証があることを特徴としている。
【0114】
また、好ましくは、エルボねじ継手システムは、より好ましくは、シールから、特にガスケットから離して、EMCシールドする。好ましくは、本発明によれば、エルボねじ継手システムは、最大100MHzで約80dBから90dBまでのEMC減衰に、より好ましくは、最大2.5GHzで約50dBから約80dBまでのEMC減衰に使用される。
【0115】
追加の実施形態で、エルボねじ継手システムは、爆発の起き易い環境における長尺部材のボルト締めに、特に接合形体を通してガイドするのに使用される。このエルボねじ継手システムは、2018年1月版ATEX(防爆)指令94/9/EGの要件を満たしていることが好ましい。
【0116】
追加の有利な実施形態を、以下の図に示している。図の説明に示す参照記号は、保護の範囲を制限するものではなく、単に図に示している例示的な例を参照しているのみであることを指摘しておく必要がある。以下、同じ部材または同じ機能を有する部材には、同じ参照符号を付ける。図は、以下のことを示している。
【図面の簡単な説明】
【0117】
【
図2】出口ニップルなしで
図3の視点II−IIからのエルボねじ継手システムの下面図である。
【
図6】組み立てられたエルボねじ継手システムのスケッチである。
【0118】
図1は、エルボねじ継手システム10の分解図を描いている。このシステムは、ガイド本体20、挿入部60、およびカバー100を有している。ガイド本体20には、ガイドリセス26に延びる保持開口25のある保持側部24がある。ガイドリセス26は、保持側部24からガイド軸54に沿ってヘッド側部44へと延びている。保持側部24にはガスケット32が置かれ、エルボねじ継手システム10のシーリングができ、
図6に示した接合形体2となる。
【0119】
さらに、ガイド本体20には、出口側部34があり、そこから出口リセス36が出口軸56に沿ってガイドリセス26に延びている。出口リセス36には、少なくとも一部分に雌ねじ38があり、出口ニップル110を保持できるようにしている。
【0120】
図示した実施形態で、挿入部60には、取り付けニップルとして設計された接合手段62がある。さらに、挿入部60には、接合手段62に回転可能に結合されるガイド部80がある。特に、ガイド部80には、接合手段62の上部域72の保持手段と協働する内周に突出した形状の軸方向ロック手段90がある。特に、軸方向ロック手段90は、保持手段76の背後に係合する。保持手段76と軸方向ロック手段は、
図3に示すようにラジアルベアリング61となっている。
【0121】
さらに、接合手段62は、例えば、下部域68に雄ねじ64を有していて、接合形体2のねじにねじ込むことができる。上部域72は、接合手段62を接合形体2にねじ込むキーレスト面74を有している。
【0122】
ガイド部80には、その下領域88に軸方向ロック手段90がある。上領域84には雌ねじ86が設けられ、カバー100のカバーねじ102にねじ込むことができる。ガイド部80は、好ましくは、スリーブ状の設計で、外套面92を有している。外套面92の全長94にわたってリセス82となっていて、それを通して長尺部材12をガイドできる(
図6を参照)。さらに、リセス82は、リセス82の縁部で位置決め形体98を形成するように設計される。
【0123】
位置決め形体98は、この例ではガイド本体20のヘッド側部44と関連する位置決め手段50、52と協働する。この位置決め手段50、52は、ガイド本体20に挿入されるクランプピンとして設計されて部分的にガイドリセス26内に延び、それにより位置決め手段と協働することができる。特に、位置決め手段50、52と位置決め形体98は、リセス82が出口リセス36と部分的に、少なくとも一部で一致するようにガイド部80を位置合わせする。
【0124】
さらに、追加のまたは別の実施形態で、本発明は、ガイド本体に出口ニップル110の取り付け輪郭111を取り付けてガイドリセス26内に延び、位置決め形体98と協働して、リセス82を少なくとも部分的に出口リセス36と位置合わせする。また、1つの実施形態で、本発明は、リセス82が、出口リセス36と位置合わせし、接合手段62の通過開口66を通り、ガイド部80と出口リセス36を通ってガイドして長尺部材12に至る形態を提供する。特に、ガイド本体20は、出口リセス36がガイド部80のリセス86と位置合わせされたまま、ガイド軸54を中心に回転することができる。これは、特に、保持手段76および軸方向ロック手段90によって形成され、ガイド部80が長手方向軸96の周りを回転できるようにするが、接合手段62は接合形体2にロックされたままにするラジアルベアリング61によって可能になる。
【0125】
図2は、出口ニップル110なしの
図3の視点II〜IIからのエルボねじ継手システム10の下面図である。接合手段62とガイド部80のある挿入部60が、ガイド本体20に挿入されていることがわかる。
【0126】
図3は、
図2のIII−IIIの断面図で、シーリングカバー100と接合ニップル110はエルボねじ継手システム10とは別の場所に置いて説明で加えている。接合手段62とガイド部80のある挿入部60が、ガイド本体20のガイドリセス26に挿入される。ガイド部80と接合手段62は、ラジアルベアリング61を介して互いに結合される。カバー100は、ガイド部80にねじ込まれる。ガイドリセス26のガイド軸54は、出口リセス36の出口軸56に対して角度αで配置され、この場合、これは90°である。
【0127】
さらに、
図3から、ガイド部80の上領域84は、テーパー85となっていて、ガイドリセス26のテーパー46内に延びていることがわかる。これらのテーパー84、46は、互いに嵌合し、ガイド部80のガイドリセス26への侵入深さを制限し、挿入部60のガイド本体20への誤った組み立てを防止している。
【0128】
図3と
図3のIV部分の詳細図である
図4は、エルボねじ継手システム10をシールするガスケットを示している。
図3から、ガイド本体20の保持側部24にはガスケット32があり、セットバック30に並んでいることがわかる。ガイド本体20のシーリング面28は、接合形体2に金属で、特に熱伝導性及び電気伝導性に結合できるようにする。接合形体は、簡潔にするためここには図示していない。ガスケット32は、好ましくは、規定量だけシーリング面28に延びている。ガイド本体20を接合形体2でクランプするとき、ガスケット32は、シーリング面28が接合形体の表面に接するほどに圧縮される。したがって、シーリング面28とガスケットが表面で協働し、より好ましくは、ガスケット32に一定の圧縮を与える。
【0129】
図4は、カバー100に、ガスケット108が挿入されるセットバック106があることを示している。このガスケットは、ガイド本体のシーリング面104に接し、カバー100をシールしている。ガスケット108をセットバック106に固定するために、このセットバックには、ガスケット108と協働するバックカット107がある。
【0130】
図3と
図4に示すガスケットの設計は、好ましくは、特にカバー100のシーリング、保持側部24のシーリング、ならびに出口ニップル110のシーリングのために、エルボねじ継手システム20の全てのガスケットを対象とするのがよい。
【0131】
図5は、
図2のV−Vの断面図で、カバー100を描いていない。この図は、ガイド本体20のガイドリセス26に、下部域68と上部域72があることを示している。上部域72は、下部域内径D68よりも小さい内径D72のテーパー46となっている。
【0132】
加えて、ガイド部80を含む挿入部60は、ガイド本体20のガイドリセス26に挿入され、ガイド部80には、上領域84と下領域88があることがわかる。上領域84は、フリークリアランスを調整して、内径D72に適合する外径を有する。後者は単純にするため図示していない。さらに、下領域88は、ガイドリセス26の内径D68に、フリークリアランスを調整して適合する外径を有している。後者も、簡単にするため図示していない。
【0133】
図6は、エルボねじ継手システム10の例を示す組立体、およびエルボねじ継手システム10の接合形体2への組立体であり、挿入部60(ここには図示していない)がガイド本体20に取り付けられ、カバー100にねじ込まれている。長尺部材12は、接合形体2、エルボねじ継手システム10および出口ニップル110を通してガイドされる。
【0134】
特に、カバー100を、約8Nmより小さいトルクを加えたときの緩いボルト締めでは、接合形体2上のガイド本体20は、特に手でガイド軸54を中心に回転させることができるので、出口方向14を調整することができる。出口方向14を調整した後、カバー100を、特に約12Nmから約15Nmのトルクで挿入部にしっかりとねじ込むと、ガイド本体20は、接合形体2に締め付けられ、ガイド本体20の回転、特に手での回転が出来なくなる。
【0135】
図に示した改良は限定するものと解釈すべきではなく、むしろそこに記載した特徴は、互いに、および上記の特徴と組み合わせて、追加の構成をすることができる。例えば、一つの実施形態では、本発明は、接合手段が、断面でガイドリセスよりも直径が大きく、従って、ガイドリセスへの挿入部の貫通を制限することができる。
【0136】
提案したエルボねじ継手システム10を使用して、長尺部材12を接合形体2にねじ込むに便利な可能性が生まれる。長尺部材12の出口方向14の調整や設定は、エルボねじ継手システムを組み立てた後でも可能である。カバー100を緩めることにより、その後での出口方向14の調整も可能である。