(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
被加熱物を加熱するバーナと、前記バーナによる加熱の開始および加熱の停止を指令するために操作される加熱/停止操作部と、前記バーナへ燃料ガスを供給するガス流路に設けられて、前記ガス流路を開閉して前記バーナへの燃料ガスの供給及び遮断を行う開閉弁と、前記開閉弁を制御すると共に、前記加熱/停止操作部の操作に基づいて、前記バーナの加熱の開始及び加熱の停止を制御する制御部とを備え、前記加熱/停止操作部による加熱開始指令の操作に応答して、前記制御部への電源の供給を開始するガス調理器であって、
前記制御部は、チャイルドロックモードが設定されている場合に、前記加熱/停止操作部による前記加熱開始指令の操作に応答して、前記電源の供給が開始されたときには、前記開閉弁を閉止状態に保持して前記バーナへの燃料ガスの供給を遮断するものであり、
前記チャイルドロックモードを設定するために操作されるチャイルドロックモード設定操作部と、
前記制御部への電源の供給及び遮断を行うスイッチ手段と、
前記チャイルドロックモード設定操作部の操作による前記チャイルドロックモードの設定の有無が記憶される記憶部とを備え、
前記スイッチ手段は、前記加熱/停止操作部による前記加熱開始指令の操作に応答して、前記制御部への電源の供給を開始し、前記チャイルドロックモード設定操作部の操作に応答して、前記制御部への電源の供給を開始するものであり、
前記制御部は、前記記憶部の記憶内容に基づいて、前記チャイルドロックモードが設定されていると判断される場合に、前記加熱/停止操作部による前記加熱開始指令の操作に応答して、前記電源の供給が開始されたときには、前記開閉弁を閉止状態に保持して前記バーナへの燃料ガスの供給を遮断する、
ことを特徴とするガス調理器。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態に係るガス調理器としてのガスコンロを説明する。
【0027】
図1は、本発明の一実施形態に係るガスコンロ1の全体斜視図であり、このガスコンロ1は、コンロ部とグリル部とを備えたビルトイン型のガスコンロである。
【0028】
このガスコンロ1の天面部を構成するトッププレート11には、複数の加熱部2が設けてある。本実施形態では、
図1に示すように、向かって左側および右側に加熱部2として高火力のコンロバーナ31を備えたコンロ部2aが設けてある。トッププレート11の上面には、各コンロバーナ31を中心にして五徳21が設けてあり、前記コンロバーナ31と五徳21と、点火装置23及び点火検知装置24(
図3参照)とで、加熱部2としてのコンロ部2aが構成される。
【0029】
なお、点火装置23は、入力回路(高圧トランスの1次側巻き線を含む)が一つに対して出力回路(高圧トランスの2次側巻き線)が各バーナの数だけ備えられ、一つの前記入力回路への通電により各々の前記出力回路(高圧トランスの2次側巻き線)に高電圧が発生し、各バーナの全てに点火用放電のための高電圧が供給される。
【0030】
各コンロ部2aには、
図5に示すように、五徳21上に載置される被加熱物としての調理容器を検知する容器検知手段25と、調理容器の下面の温度を検知する温度センサ26とが設けてある。容器検知手段25は、ガスコンロ1に固定される支持部25aと、支持部25aに上下方向に移動自在に支持される可動部25bと、可動部25bの上下位置を検知する検知スイッチ25cとによって構成される。可動部25bは、ばね等の付勢手段(図示せず)により上方に付勢され、その上端部は五徳21よりも上方に突出する。この状態で五徳21上に調理容器が載置されると、可動部25bの上端部が調理容器の下面によって押し下げられ、可動部25bの下動に伴い検知スイッチ25cにより下動が検知され、後述のマイクロコンピュータ(マイコン)からなる制御部に認識される。そして、可動部25bの上端部に上記温度センサ26が設けられ、調理容器が五徳21上に載置された時に調理容器の下面に当接して温度を検出し、検出温度は上記制御部に認識される。
【0031】
また、ガスコンロ1には、
図1に示すように、加熱部2としてのグリル部2bが設けてある。この実施形態のグリル部2bは、片面グリルであり、ガスコンロ1の本体内の中央部に形成されるグリル庫と、グリル庫内に設けられる上グリルバーナ29(
図3参照)と、点火装置23及び点火検知装置24とで構成され、グリル部2bの前端は、ガスコンロ1の前面部12に開口していてグリル扉28によって開閉自在に閉塞される。なお、グリル部2bは、片面グリルに限らず、両面グリルであってもよい。
【0032】
点火装置23は、イグナイタ(図示せず)で発生させる高圧パルスにより、コンロバーナ31及び上グリルバーナ29の燃料ガスの吐出口に設けられる点火プラグに放電を起こさせて点火するもので、イグナイタは上記制御部により制御される。
【0033】
点火検知装置24は、コンロバーナ31及び上グリルバーナ29に設けられる熱電対からなるもので、点火されると火炎の熱により発生する熱起電力が上記制御部に認識される。
【0034】
グリル扉28の両側には、
図1に示すように、グリル扉28と共にガスコンロ1の前面部12を構成する前面パネルP1、P2が設けてある。左側の前面パネルP1の上側には、左側のコンロバーナ31を点火及び消火するための点消火ボタン14aが設けてあり、右側の前面パネルP2の上側には、上グリルバーナ29を点火及び消火するための点消火ボタン14b、右側のコンロバーナ31を点火及び消火するための点消火ボタン14cとが設けてある。これら点消火ボタン14(14a〜14c)が、加熱部2での加熱の開始及び加熱の停止を指令するために操作される加熱/停止操作部となっている。また前面部12には、各加熱部2の加熱量を調節するために操作される火力調節レバー15(15a〜15c)がそれぞれ各点消火ボタン14a〜14cの上方に設けてある。
【0035】
ガスコンロ1の左側の前面パネルP1の下側には、
図2に示すように、コンロ用の調理設定部7が設けられ、ガスコンロ1の右側の前面パネルP2の左下には、グリル用の操作部8が設けられている。また、ガスコンロ1の右側の前面パネルP2の右下には、上記制御部を構成するマイコンの電源となる電池が収容される電池ケース13が設けられている。
【0036】
コンロ用の調理設定部7は、
図2に示すように、揚げもの、炊飯、湯わかしの自動調理のメニューを設定するための設定部や表示部を備えると共に、調理時間を設定するためのプラスキー71a及びマイナスキー71bからなるタイマー入力部71と、タイマー表示部72とを備えている。
【0037】
更に、この実施形態では、調理設定部7の右端下部には、後述のチャイルドロックモードを設定するために操作されるチャイルドロックモード設定操作部としてのチャイルドロックスッチ90が設けられると共に、チャイルドロックモードであるときに、それを点灯表示するチャイルドロックランプ91が設けられる。
【0038】
図3は、ガスコンロ1のコンロバーナ31および上グリルバーナ29へのガス供給の説明図であり、
図4は、各バーナへの燃料ガスの供給及び遮断を行うガス弁ブロック6の概略断面図である。このガス弁ブロック6は、コンロバーナ31及び上グリルバーナ29に対して同一仕様となっている。
【0039】
ガス弁ブロック6は、器具栓本体60に、内部のガス流路61と、ガス流路61の上流端となる導入口61a及び下流端となる導出口61bとが設けてある。内部のガス流路61には、上流側より安全弁62用の弁孔、メイン弁63用の弁孔が設けてある。メイン弁63用の弁孔の下流側は、大火用の流路61cと小火用の流路61dとが並列に設けてあり、大火用の流路61cに大火力/小火力切替用のラッチ式電磁弁LB1用の弁孔が設けてあり、小火用の流路61dにラッチ式電磁弁LB2用の弁孔が設けてある。
【0040】
この実施形態では、ラッチ式電磁弁LB1,LB2は、
図3に示すように、各バーナ31,29に、それぞれ燃料ガスを供給するガス流路61にそれぞれ設けられた開閉弁であって、その開閉が、上記制御部によって後述のように制御されて燃料ガスの供給遮断を行う。なお、大火力と小火力との切替えを行わない場合には、ラッチ式電磁弁LB1,LB2のいずれか一方のラッチ式電磁弁及びその流路を省略してもよい。また、ラッチ式電磁弁LB1,LB2を並列ではなく、直列に設けてもよく、この場合、一方のラッチ式電磁弁を閉止して燃料ガスの供給を遮断してもよい。
【0041】
ラッチ式電磁弁LB1の弁孔の下流側と、ラッチ式電磁弁LB2の下流側に位置する小火用オリフィスof2の下流側とで、大火用の流路61cと小火用の流路61dとが合流し、更にその下流側には、火力調節レバー15と連動する流量制御弁65用の弁孔が設けてある。
【0042】
因みに、上述した容器検知手段25により調理容器が検知されていない時に点消火ボタン14を操作した場合には、上記制御部によりラッチ式電磁弁LB1及びラッチ式電磁弁LB2が閉止されて、加熱を開始しないようにする容器検知制御が行われるもので、五徳21上に調理容器が載置されていない場合には、コンロバーナ31に炎が形成されないように構成してある。
【0043】
また、ガス流路61には、前記ラッチ式電磁弁LB1及びラッチ式電磁弁LB2を設けた部分をバイパスするバイパス流路BPが設けてあり、このバイパス流路BPにバイパス用オリフィスof1が設けてある。バイパス用オリフィスof1は、ガス弁ブロック6を複数機種で共用するために設けられるもので、ガス弁ブロック6を他の機種への応用において使用する時には開口される場合があるが、本実施形態においては、バイパス用オリフィスof1は閉塞体(図示せず)により閉塞されている。
【0044】
火力調節レバー15を中火から大火の間の位置に設定しておいたときに、ラッチ式電磁弁LB1とラッチ式電磁弁LB2との開・閉の組合せに応じて、バーナの火力が、上記制御部によって、
図6に示されるような態様で調整制御される。
【0045】
なお、ラッチ式電磁弁LB1、LB2は、開弁用の極性のパルス電流の通電により開放状態に移行し、その後は通電を停止した後にも開放状態を維持し、閉弁用の極性(開弁用とは逆極性)のパルス電流の通電により閉止状態に移行し、その後は通電を停止した後にも閉止状態を維持する。このとき電流のパルス幅は、例えば200〜300m秒に設定されており、火力を種々の状態に維持する場合にも省電力であることから、機器の電源として乾電池が用いられる場合に特に好適に用いられる。
【0046】
流量制御弁65用の弁孔の下流側は、コンロバーナ31にガスを供給するための導出口61bに至る。
【0047】
器具栓本体60には、スライダ66が前後方向に移動自在に取り付けてあり、スライダ66は前端面が点消火ボタン14により後方に押圧されることで後退するようになっている。
【0048】
点消火ボタン14は、前後動自在に設けられるもので、前記点消火ボタン14の指で押される部分よりも上側の部分がコンロ本体側に枢支されて指で押される部分が前後動し、スライダ66の前端面を後方に押圧する。スライダ66には、例えば既存のハート型カム等からなる前位置と後位置の切替機構(図示せず)が設けてあり、前記点消火ボタン14を押し操作する毎に、スライダ66が後位置から前進して前位置に位置したり、前位置から後退して後位置に位置して、前位置と後位置とが切り替わって保持される。
【0049】
また、スライダ66の進退に伴って進退するバルブロッド67が設けてある。バルブロッド67の先端側は、ガス流路61内に挿入され、その先端部は、後方すなわち下流側より上流側に向けて、メイン弁63用の弁孔と安全弁62用の弁孔とに挿通されている。バルブロッド67は、スライダ66が前位置から後位置に切り替わる際、一旦後位置よりも後方の最後位置に後退してから後位置にまで前進するが、この最後位置に移動した時に、安全弁62用の弁孔を上流側より閉止している安全弁62の弁体を上流側に移動させて、安全弁62用の弁孔を開放する。安全弁62は電磁弁からなり、弁体が前方すなわち下流側に前進することで安全弁62用の弁孔を後方より閉止し、弁体が後方すなわち上流側に後退することで安全弁62用の弁孔を開放する。
【0050】
安全弁62は、点火検知装置24により火炎が検知されている場合にのみ上記制御部により開放状態が維持され、火炎が検知されなくなると上記制御部による開放状態の維持が停止して閉止される。これにより、煮こぼれや風により立ち消えが起こって点火検知装置24の火炎が検知されなくなった場合に、燃料ガスの流出が防止される。また、温度センサ26により検知された調理容器の下面の温度が所定の温度(例えば250℃)に達すると、空焚きや焦げ付き等の異常が発生していると判定して、安全弁62を閉止する。このように、安全弁62、点火検知装置24、温度センサ26により異常検知手段が構成されている。
【0051】
バルブロッド67の途中には、メイン弁63用の弁孔を開閉するメイン弁体が設けてある。そして、スライダ66が前位置に位置している時にはメイン弁体がメイン弁63用の弁孔を後方より閉止し、スライダ66が後位置に位置している時にはメイン弁体がメイン弁63用の弁孔より後方に位置してメイン弁63用の弁孔を開放する。
【0052】
流量制御弁65用の弁孔は、火力調整用のニードル65aの前後方向の移動により開度が自在に調節される。ニードル65aは、火力調節レバー15を操作することで、開度の調節がなされ、火力調節レバー15が右に行く程、燃料ガスの供給量が多くなるように調節される。
【0053】
点消火ボタン14又はスライダ66の位置によりON/OFFが切り替わる器具栓スイッチが設けてある。器具栓スイッチは、点消火ボタン14(又はスライダ66)が前位置に位置している時にはOFFとなり、後位置(最後位置も含む)に位置している時にONとなる。
【0054】
コンロバーナ31、上グリルバーナ29の点火を行うには、点消火ボタン14を押し操作して、スライダ66を前位置から後位置に後退させる。スライダ66と共に後退したバルブロッド67により、安全弁62が開放されると共にメイン弁63が開放され、燃料ガスがコンロバーナ31、上グリルバーナ29に供給される。また、スライダ66が後退することにより器具栓スイッチがONとなり、後述のように上記制御部への給電がONとなって制御部が動作を開始する。
【0055】
点消火ボタン14が押し操作されて、加熱が開始されると、火力調節レバー15を操作することで、所望の火力が得られる。なお、左側のコンロバーナ31を備えたコンロ部2aの火力調節レバー15は、該コンロ部2aの操作部を操作して点火を行う時、操作部の操作と連動して火力が中火力側に移動するようになっていて、点火時には中程度の火力となっている。
【0056】
全ての点消火ボタン14のスライダ66を前位置にすると、メイン弁63が閉止して消火し、器具栓スイッチがOFFになり、安全弁62が閉止すると共に電源保持信号の出力が停止して制御部への給電が終了する。
【0057】
この実施形態では、点消火ボタン14の点火操作を機械的に阻止するチャイルドロックを無くして構造を簡素化してコストの低減を図るために、次のように構成している。
【0058】
すなわち、この実施形態では、点消火ボタン14の点火操作を機械的に阻止するのではなく、上記制御部は、チャイルドロックモードが設定されている場合に、点消火ボタン14の点火操作がされると、上記ラッチ式電磁弁LB1,LB2を閉止状態に保持してバーナ31,29への燃料ガスの供給を遮断するという、チャイルドロックモードを実行し、これによって、バーナ31,29が点火しないようにしている。
【0059】
このため、調理設定部7には、上記のように、チャイルドロックモードを設定するためのチャイルドロックモード設定操作部としてのチャイルドロックスイッチ90が設けられる。
【0060】
このチャイルドロックモードを設定する場合には、チャイルドロックスイッチ90を、例えば、3秒以上長押し操作する。
【0061】
図7は、上記制御部としてのマイコンへの電源の供給及びチャイルドロックモードの設定動作等を説明するための要部の回路図である。
【0062】
図7において、17,18,19は、グリル用、左コンロ用、及び、右コンロ用の各器具栓スイッチであり、各器具栓スイッチ17,18,19は、点消火ボタン14b,14a,14cの各操作に応じて上記のようにそれぞれオン、オフする。
【0063】
各器具栓スイッチ17〜18のうち、例えば、右コンロ用の点消火ボタン14cが押し操作されて器具栓スイッチ19がオン状態になると、電源部32から、器具栓スイッチ19、ダイオードD3、抵抗R4、抵抗R5を介して電流が流れ、第2トランジスタQ2のベース電位が高くなって当該第2トランジスタQ2がオンする。
【0064】
第2トランジスタQ2がオンすると、該第2トランジスタQ2に抵抗R6を介してベースが接続されている第1トランジスタQ1のベース電位が低下して当該第1トランジスタQ1がオンし、これによって、電源部32から第1トランジスタQ1のコレクタ−エミッタを介してマイコン33の電源入力端子に電源が供給されて、マイコン33が起動される。すなわち、点消火ボタン14の押し操作に応答して、マイコン33に電源が供給される。
【0065】
マイコン33は、上記の制御部として機能する。また、マイコン33は、調理設定部7のチャイルドロックスイッチ90の操作に基づいて、チャイルドロックモードの設定の有無を記憶素子92に記憶させると共に、チャイルドロックモードが設定されているときには、チャイルドロックモードを実行する。記憶素子90は、例えば、書換え可能な不揮発性メモリからなる。
【0066】
第1トランジスタQ1は、マイコン33への電源の供給および遮断を行うスイッチ手段を構成している。
【0067】
上記のように器具栓スイッチ19がオン状態になると、電源部32から、器具栓スイッチ19及び抵抗R3を介してグランドに電流が流れ、マイコン33の右コンロ入力端子の電位がハイレベルとなって、マイコン33は、右コンロ用の点消火ボタン14cの点火操作を認識することができ、チャイルドロックモードが設定されていない場合には、右コンロのバーナ31を点火して加熱を開始する。
【0068】
マイコン33は、電源部32から電源が供給されて起動されると、出力端子からハイレベルの電源保持信号を出力する。この出力端子は、ダイオードD4及び抵抗R8を介して第3トランジスタQ3のベースに接続され、また、第3トランジスタQ3のベースは、抵抗R9を介して接地されている。また、第3トランジスタQ3のベースは、第4トランジスタQ4のコレクタ−エミッタを介して電源部32にも接続されている。
【0069】
そのため、マイコン33の出力端子から前記のようにハイレベルの電源保持信号が出力されると、第3トランジスタQ3のベース電位が高くなって第3トランジスタQ3がオンする。第3トランジスタQ3がオンすると、第2トランジスタQ2がオフしても第1トランジスタQ1はオンする。すなわち、マイコン33への給電状態が維持される。
【0070】
マイコン33は、全ての器具栓スイッチ17〜19がオフされても一定期間に亘って電源保持信号を出力して給電状態を維持して所要の処理を行うことが可能となっている。マイコン33は、全ての器具栓スイッチ17〜19がオフされて前記一定期間が経過した後、電源保持信号の出力を停止し、これによって、第3トランジスタQ3がオフし、更に、第1トランジスタQ1がオフしてマイコン33への電源の供給が遮断される。
【0071】
上記では、右コンロ用の点消火ボタン14cが押し操作されて器具栓スイッチ19がオン状態になった場合について説明したが、グリル用の点消火ボタン14bが押し操作されて器具栓スイッチ17がオン状態になった場合、及び、左コンロ用の点消火ボタン14aが押し操作されて器具栓スイッチ18がオン状態になった場合も同様である。
【0072】
本実施形態では、上記のように、調理設定部7にチャイルドロックスイッチ90が設けられており、押し操作されていない状態では、チャイルドロックスイッチ90は、オフ状態である。
【0073】
次に、ガスコンロ1の使用終了後、チャイルドロックモードを設定するために、使用者が、チャイルドロックスイッチ90を3秒以上長押し操作すると、チャイルドロックスイッチ90が3秒以上に亘ってオン状態となる。
【0074】
チャイルドロックスイッチ90がオンされると、電源部32から抵抗R10、抵抗R11、抵抗R13、チャイルドロックスイッチ90を介して電流が流れる。これによって、抵抗R10にベースエミッタ間が接続されている第4トランジスタQ4のベース電位が低下し、第4トランジスタQ4がオンする。第4トランジスタQ4は、第3トランジスタQ3のベースに抵抗R7を介して接続されているので、第4トランジスタQ4がオンすると、電源部32から、第4トランジスタQ4、抵抗R7、抵抗R9を介して電流が流れることによって、第3トランジスタQ3のベース電位が高くなって、第3トランジスタQ3がオンする。第3トランジスタQ3がオンすると、該第3トランジスタQ3のコレクタに抵抗R6を介してベースが接続されている第1トランジスタQ1のベース電位が低下してオンし、電源部32から、第1トランジスタQ1のコレクタ−エミッタを介してマイコン33の電源入力端子に電源が供給されて、マイコン33が動作を開始する。すなわち、チャイルドロックスイッチ90の押し操作に応答して、マイコン33に電源が供給される。
【0075】
また、チャイルドロックスイッチ90が、オン状態になると、マイコン33のチャイルドロックモードスイッチ(SW)入力端子は、ダイオードD5のアノードカソード間電位、つまりローレベル電位に変化する。これによって、マイコン33は、上記第1トランジスタQ1のオンに伴う起動により、チャイルドロックスイッチ90が長押し操作されたことを認識し、記憶素子92にチャイルドモードが設定されたことを記憶させると共に、チャイルドロックモードを実行する。
【0076】
すなわち、チャイルドロックモード中は、マイコン33は、ラッチ式電磁弁LB1及びラッチ式電磁弁LB2を閉止状態に保持し、バーナ31,29への燃料ガスの供給を遮断する。これによって、チャイルドロックモードでは、点消火ボタン14b,14a,14cを点火操作しても、コンロバーナ31及び上グリルバーナ29は、点火しない。
【0077】
したがって、例えば、子供が、チャイルドロックモード中に、使用されていない状態のガスコンロ1の、例えば、右コンロ用の点消火ボタン14cを不用意に押し操作して器具栓スイッチ19がオン状態になると、上記のように、マイコン33に電源が供給されて、マイコン33が起動されるが、マイコン33は、記憶素子92から記憶内容を読出し、チャイルドロックモードが設定されているので、チャイルドロックモードを実行し、ラッチ式電磁弁LB1及びラッチ式電磁弁LB2を閉止状態に保持する。これによって、コンロバーナ31の点火が禁止される。
【0078】
なお、この実施形態では、チャイルドロックモードを解除するときには、チャイルドロックモードを設定するときと同様に、チャイルドロックスイッチ90を、例えば、3秒以上長押し操作する。
【0079】
このように本実施形態では、チャイルドロックスイッチ90が操作されてチャイルドロックモードが設定されると、その後、点消火ボタン14が押し操作、すなわち、点火操作されても、ラッチ式電磁弁LB1,LB2を閉止状態に保持して燃料ガスの供給を遮断し、バーナ31,29の点火を禁止する。
【0080】
したがって、点消火ボタンの押し操作を機械的に阻止するチャイルドロックのようなスライド式のロックレバーのような摘みやロックレバーのスライド操作に応じて、点消火ボタンの押し操作を規制する規制部材等を設ける必要がなく、その分、構造が簡素化され、複雑な組立、調節等の必要がなく、コストを低減することができる。
【0081】
また、ロックレバー等の摘みを、点消火ボタンの近傍の制約された領域に配置する必要もなく、タッチ式のチャイルドロックスイッチ等を所望の位置に設ければよく、デザイン設計の自由度が向上する。
【0082】
上記実施形態では、全てのバーナ31,31,29について、その点消火ボタン14の点火操作を機械的に阻止するチャイルドロックではなく、マイコン33の制御によるチャイルドロックモードの実行によって、点消火ボタンの点火操作を無効としたが、発明の他の実施形態として、一部のバーナについては、その点消火ボタン14の点火操作を機械的に阻止するチャイルドロックとしてもよい。
【0083】
図8は、本発明の他の実施形態のガスコンロの正面図である。
【0084】
この実施形態のガスコンロ101は、2つのコンロ部102aと、グリル部102bとを備えており、前面の左側には、左側のコンロバーナ131用の点消火ボタン114aが配設され、前面の右側には、右側のコンロバーナ131用の点消火ボタン114c及びグリルバーナ用の点消火ボタン114bが配設されている。また、前面の左側の点消火ボタン114aには、隣接して電池ケース113が配設されている。
【0085】
このガスコンロ101の前面には、上記各点消火ボタン114a,114c,114bの上方に、各コンロバーナ131,131の火力を調節する火力調節レバー115a,115c及びグリル部102bのグリルバーナ(図示せず)の火力を調節する火力調節レバー115bが設けられている。
【0086】
この実施形態のガスコンロ101は、左側のコンロバーナ131は、上記実施形態と同様に、チャイルドロックモードが設定されているときには、マイコンの制御によってチャイルドロックモードを実行する一方、右側のコンロバーナ131及びグリルバーナは、点消火ボタン114c,114bの点火操作を機械的に阻止するチャイルドロックを行うものである。
【0087】
このため、前面右側の2つの点消火ボタン114b,114cの下方の中間位置には、スライド操作可能なチャイルドロック操作部としてのチャイルドロックレバー110が配設されており、このチャイルドロックレバー110を、
図8に示すように、左方へスライド操作してロック位置にすると、点消火ボタン114b,114cの押し操作、すなわち、点火操作が規制され、右方へスライド操作してロック解除位置にすると、点消火ボタン114b,114cの押し操作、すなわち、点火操作の規制が解除され、点火操作が可能となる。
【0088】
一方、左側の点消火ボタン114aについては、その点火操作を機械的に阻止するチャイルドロックではないので、チャイルドロックレバーは設けられていない。
【0089】
この実施形態では、上記実施形態のようなチャイルドロックスイッチ90は設けられておらず、左側の点消火ボタン114aに対するチャイルドロックモードの設定及びその設定の解除は、右側の点消火ボタン114c,114bのチャイルドロックレバー110によって行う。
【0090】
すなわち、チャイルドロックレバー110を、左方へスライド操作してロック位置にすると、左側の点消火ボタン114aに対するチャイルドロックモードが設定され、チャイルドロックレバー110を、右方へスライド操作してロック解除位置にすると、左側の点消火ボタン114aに対するチャイルドロックモードの設定が解除される。
【0091】
つまり、右側の点消火ボタン114c,114bついてのチャイルドロックレバー110を、左側の点消火ボタン114aのチャイルドロックモードの設定及びその解除を行うチャイルドロックモード設定操作部に兼用している。
【0092】
このようにチャイルドロックレバー110を、左側の点消火ボタン114aのチャイルドロックモードの設定及びその解除を行うチャイルドロックモード設定操作部として兼用するために、チャイルドロックレバー110の操作位置が、上記のロック位置にあるのか、ロック解除位置にあるのかを検出して、その検出出力を、制御部としてのマイコンへ入力するように構成している。
【0093】
図9は、チャイルドロックレバー110がロック解除位置にあるときの点消火ボタン114b,114cの背面側の要部を示す斜視図であり、
図10は、チャイルドロックレバー10がロック位置にあるときの点消火ボタン114b,114cの背面側の要部を示す斜視図である。
【0094】
この実施形態では、点消火ボタン114b,114cの背面下部の前後移動軌跡内に、左右方向にスライド移動操作可能な規制手段としての規制部材116を配設している。
【0095】
この規制部材116からは、コンロ前面に操作可能に露出する上記チャイルドロックレバー110が延出されている。このチャイルドロックレバー110のスライド操作によって、該チャイルドロックレバー110と一体の規制部材116が、点消火ボタン114b,114cの後方移動を妨げない
図9のロック解除位置、あるいは、規制部材116が、点消火ボタン114b,114cの後方移動に規制するロック位置となる。
【0096】
チャイルドロックレバー110の操作方向である左右方向にスライド移動可能な規制部材116の上部には、各点消火ボタン114b,114cの下端部に対応する一対の当接規制部117,117が突設されている。他方、各点消火ボタン14b,14cの下端部には、後方向きに開放された凹部118,118がそれぞれ形成されている。
【0097】
規制部材116から延出されたチャイルドロックレバー110が、ロック解除位置にあるロック解除状態では、
図9に示すように、両点消火ボタン114b,114cの凹部118,118が、規制部材116の当接規制部117,117にそれぞれ対向した位置にある。このロック解除状態では、両点消火ボタン114b,114cは、その凹部118,118が当接規制部117,117にそれぞれ対向しているので、規制部材116の当接規制部117,117による当接規制を受けることなく大きく押し込み操作することができ、それぞれ点火操作を行うことができる。
【0098】
一方、規制部材116から延出されたチャイルドロックレバー110が、ロック位置にあるロック状態では、
図10に示すように、規制部材116の各当接規制部117,117が、点消火ボタン114b,114cの下端部に、近接対向した位置にある。この状態では、規制部材116の当接規制部117,117と、点消火ボタン114b,114cとの当接によって、両点消火ボタン114b,114cは、押し込み操作が、規制位置に規制されるロック状態となる。
【0099】
このように右側の点消火ボタン114b,114cについては、チャイルドロックレバー110のスライド操作によって連動する規制部材116の当接規制部117,117によって、点消火ボタン114b,114cの点火操作を機械的に阻止するチャイルドロックを行う。
【0100】
この実施形態では、左側の点消火ボタン114aについてのチャイルドロックモードの設定及びその解除をチャイルドロックレバー110によって行うので、上記のようにチャイルドロックレバー110の操作位置を検出して制御部としてのマイコンへ入力するようにしている。
【0101】
具体的には、チャイルドロックレバー110の操作位置を検出するために、
図9及び
図10に示すように、規制部材116の後方側の端面116aに、摺接可能な操作位置検出部としてのマイクロスイッチ119が配設されている。
【0102】
このマイクロスイッチ119は、その可動部119aが、
図10に示されるように、ロック位置にある規制部材116の端面116aによって押し込まれて接点がオンし、
図9に示されるロック解除位置では、規制部材116による押し込みが解除されて接点がオフする。
【0103】
すなわち、このマイクロスイッチ119は、チャイルドロックレバー110がロック位置にあるときには、接点がオンし、ロック解除位置にあるときには、接点がオフする。
【0104】
図11は、上記
図7に対応する回路図であり、対応する部分には、同一の参照符号を付す。
【0105】
117,118,119は、グリル用、左コンロ用、及び、右コンロ用の器具栓スイッチである。グリル用の器具栓スイッチ117及び右コンロ用の器具栓スイッチ119は、チャイルドロックレバー110がロック位置にあるロック状態では、上記のように点消火ボタン114b,114cの押し込み操作が機械的に阻止されるので、オンすることはなく、チャイルドロックレバー110がロック解除位置にあるロック解除状態では、点消火ボタン114b,114cの操作に応じてそれぞれオン、オフする。
【0106】
この実施形態では、マイコン133の電源入力ラインとグランド(GND)との間には、抵抗R15と上記のマイクロスイッチ119との直列回路が設けられ、抵抗R15とマイクロスイッチ119との接続部が、マイコン133のロックレバー操作状態検出スイッチ(SW)入力端子に接続されている。
【0107】
ガスコンロ1の使用終了後、チャイルドロックレバー110を、ロック位置に操作してロック状態、すなわち、チャイルドロックモードを設定した場合に、左コンロ用の点消火スイッチ114aが、子供などによって不用意に操作されたときの動作を説明する。
【0108】
子供などが、ロック状態で、左コンロ用の点消火ボタン114aを不用意に押し操作して器具栓スイッチ118がオン状態になると、上記
図7の実施形態と同様に、マイコン133に電源が供給されて、マイコン133が起動される。
【0109】
すなわち、器具栓スイッチ118がオン状態になると、電源部32から、器具栓スイッチ118、ダイオードD2、抵抗R4、抵抗R5を介して電流が流れ、第2トランジスタQ2のベース電位が高くなって当該第2トランジスタQ2がオンする。
【0110】
第2トランジスタQ2がオンすると、該第2トランジスタQ2に抵抗R6を介してベースが接続されている第1トランジスタQ1のベース電位が低下して当該第1トランジスタQ1がオンし、これによって、電源部32から第1トランジスタQ1のコレクタ−エミッタを介してマイコン133の電源入力端子に電源が供給されて、マイコン133が起動される。
【0111】
このとき、マイコン133のロックレバー操作状態検出スイッチ(SW)入力端子は、マイクロスイッチ119がオンしているので、ローレベルとなる。これによって、マイコン133は、チャイルドロックレバー110がロック位置にあるロック状態であることを認識し、ラッチ式電磁弁LB1及びラッチ式電磁弁LB2を閉止状態に保持する。これによって、左コンロの点消火ボタン114aを点火操作しても、左側のコンロバーナ131は、点火しない。
【0112】
なお、チャイルドロックレバー110がロック解除位置にあって、マイクロスイッチ119がオフしているときには、マイコン133のロックレバー操作状態検出スイッチ(SW)入力端子は、ハイレベルとなり、マイコン133は、チャイルドロックレバー110がロック解除位置にあるロック解除状態であることを認識し、ラッチ式電磁弁LB1及びラッチ式電磁弁LB2の閉止状態の保持を解除し、左側のコンロバーナ131が点火する。
【0113】
その他の構成は、上記実施形態と同様である。
【0114】
この実施形態では、左側のコンロバーナ131については、点消火ボタン114aの点火操作を機械的に阻止するのではなく、マイコン133の制御によってチャイルドロックモードを実行するので、左側のコンロバーナ131の点消火ボタン114aの押し操作を規制する規制部材等を設ける必要がなく、その分、構造が簡素化される。
【0115】
更に、左側のコンロバーナ131については、右側のコンロバーナ131及びグリルバーナのチャイルドロックレバー110によって、チャイルドロックモードの設定及びその解除を行うので、別途チャイルドロックモード設定操作部を設ける必要がない。
【0116】
この実施形態では、右側のコンロバーナ131及びグリルバーナについては、点消火ボタン114c,114bの点火操作を機械的に阻止したが、本発明の他の実施形態として、例えば、右側のコンロバーナ131は、左側のコンロバーナ131と同様に、マイコン133の制御によってチャイルドロックモードを実行するようにし、グリルバーナについてのみ点消火ボタン114bの点火操作を機械的に阻止するようにしてもよい。この場合、グリルバーナの点消火ボタン114bのみのチャイルドロックレバーを設けると共に、点消火ボタン114bのみの点火操作を規制する規制部材を設ければよい。また、グリルバーナの点消火ボタン114bのチャイルドロックレバーの操作位置を検出して、左側及び右側のコンロバーナ131,131のチャイルドロックモードの実行およびその解除を行えばよい。
【0117】
本発明の更に他の実施形態として、グリルバーナについても、左右のコンロバーナ131,131と同様に、マイコン133の制御によってチャイルドロックモードを実行するようにし、機械的なチャイルドロックを無くしてもよい。この場合、チャイルドロックモードの設定及びその解除は、設定位置と解除位置とに操作可能な、例えばスライドスイッチ等を設け、マイコン133は、このスライドスイッチ等の接点出力によって、チャイルドロックモードが設定されているか否かを判断するようにしてもよい。
【0118】
[その他の実施形態]
(1)上記実施形態では、チャイルドロックスイッチ90は、調理設定部7に設けたが、他の位置に設けてもよい。また、専用のチャイルドロックスイッチを設けることなく、他のスイッチをチャイルドロックスイッチとして兼用してもよい。例えば、
図2に示されるタイマー入力部71のプラスキー71a及びマイナスキー71bを、同時に一定時間に亘って操作してチャイルドロックモードの設定及びその解除を行えるようにしてもよい。
【0119】
(2)上記実施形態では、チャイルドロックレバー110の操作位置を、マイクロスイッチ119によって検出したが、マイクロスイッチに限らず、規制部材116の移動を光学的に検出する、フォトマイクロセンサ等の光学センサを用いてもよい。
【0120】
(3)ところで、ガスコンロには、例えば、炊飯モードにおけるご飯の炊き上がりの状態、あるいは、コンロ消し忘れ消火機能設定時間などのバーナによる加熱に関連する各種の設定内容を、工場出荷時の初期値から使用者の好みや使い勝手に応じて変更できる動作モード、いわゆる、カスタマイズモードが備えられている。
【0121】
かかるカスタマイズモードによって、設定内容を変更する場合には、先ず、ガスコンロを使用していない状態にし、次に、制御部に電源を供給してカスタマイズモードを開始する必要がある。
【0122】
上記実施形態のように電源スイッチが備えられておらず、加熱/停止操作部である点消火スイッチを点火操作して制御部に電源を供給する機種においては、カスタマイズモードを開始するためには、点消火スイッチを点火操作する必要がある。このため、バーナに点火する必要がないカスタマイズモードにおいても、通常の動作モードにおける点火操作と同様に、一旦バーナに点火され、その後、カスタマイズモードであることが制御部に認識されてバーナが消火される、あるいは、使用者自身が消火操作を行ってバーナを消火している。
【0123】
このように加熱/停止操作部である点消火スイッチを点火操作して制御部へ給電する機種では、カスタマイズモードを実行するためには、一旦点火して、その後消火するといった不必要な点火動作が行われ、エネルギーが無駄に消費されることになる。
【0124】
上記
図7の実施形態では、点消火スイッチを操作することなく、チャイルドロックスイッチ90の操作によって、マイコン33に電源を供給できるので、このチャイルドロックスイッチ90を、カスタマイズモードを開始するためのスイッチに兼用してもよい。例えば、チャイルドロックスイッチ90を長押し操作すると同時に、他のスイッチを操作したときに、マイコン33は、カスタマイズモードの設定であるとして、カスタマイズモードを開始するようにしてもよい。
【0125】
これによって、カスタマイズモードを開始するために、バーナに点火する必要がなく、無駄にエネルギーを消費することがない。
【0126】
(4)上記実施形態では、チャイルドロックモードの設定操作と、その設定を解除する操作とは、同じ操作としたけれど、異なる操作としてもよい。