(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
湯を貯留する湯タンクと、濃縮だし容器の濃縮だしを汲み上げるための配管と濃縮だしポンプと、湯と濃縮だしを混合するための混合部と、前記混合部に濃縮だしを投入するための濃縮だし投入管を有し、前記濃縮だし容器から汲み上げた濃縮だしと前記湯タンクに貯留された湯を所定の割合で混合し、だし汁を提供するだし汁の定量供給装置であって、
前記配管と前記濃縮だしポンプと前記濃縮だし投入管を1つの系統とした配管系統を複数設け、前記濃縮だし容器毎に前記配管系統を割り付けることにより、複数の濃縮だしを混同することなく湯と混合し、前記混合部に注がれた湯を汲み上げる湯汲み上げポンプを設け、前記湯汲み上げポンプにより、前記混合部に注がれた湯を汲み上げて前記濃縮だし投入管に流入させることにより、前記濃縮だし投入管の内部に付着した濃縮だしを前記混合部の底面に流すことを特徴とするだし汁の定量供給装置。
前記濃縮だし投入管の外周に、湯を貯留する湯貯留部を設け、前記濃縮だし投入管の肉厚部に、外側から内側へ貫通する配湯孔を設け、前記混合部から汲み上げた湯を前記湯貯留部に注ぐことにより、前記濃縮だし投入管に流入させることを特徴とする前記請求項1のだし汁の定量供給装置。
前記濃縮だし投入管に濃縮だしを供給するための濃縮だし供給配管をクランプすることにより、前記濃縮だしポンプの吐出側に垂れ下がった濃縮だしが前記濃縮だし投入管に流入することを防止することを特徴とする前記請求項1、請求項2のいずれかに記載のだし汁の定量供給装置。
濃縮だし選択信号に基づき、前記複数の濃縮だしポンプを時分割で起動し、複数の種類の濃縮だしを時分割で前記混合部に吐出して湯と混合することを特徴とする前記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のだし汁の定量供給装置。
濃縮だし調合指示信号に基づき、前記複数の濃縮だしポンプを同時に起動し、複数の種類の濃縮だしを同時に前記混合部に吐出し、複数の濃縮だしを調合することを特徴とする前記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のだし汁の定量供給装置。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明のだし汁の定量供給装置(1)の構成を
図1と
図2と
図3と
図4を用いて説明する。
だし汁の定量供給装置(1)は、本体部(2)と正面カバー部(3)からなり(
図1は、正面カバー部(3)を外した状態である)、本体部(2)の正面には、混合部(70)を脱着可能に装着するための混合部装着部(5)と器(46)を置くための器台(6)が設けられている。
また、本体部(2)の側面には、第1濃縮だし容器(47)と第2濃縮だし容器(48)を保持するための濃縮だし容器保持台(7)が設けられている。
また、本体部(2)の内部には、湯Aを加熱保温して貯留する湯タンク(8)が設けられており、湯タンク(8)には、水道水を供給するための給水管(9)と、湯タンク(8)に貯留した湯Aを混合部(4)に投入するための湯配管(10)と、湯タンク(8)に残った湯Aを排出するための排水管(11)が接続されており、給水管(9)には給水電磁弁(12)が設けられており、湯配管(10)には湯電磁弁(13)が設けられており、排水管(11)には排水弁(14)が設けられている。
また、本体部(2)には、第1濃縮だし容器(47)の第1濃縮だしBを汲み上げて混合部(4)に投入するための第1濃縮だしポンプ(15)と、第2濃縮だし容器(48)の第2濃縮だしCを汲み上げて混合部(70)に投入するための第2濃縮だしポンプ(16)が設けられている。
また、本体部(2)には、混合部(70)の内部に注がれた湯Aを汲み上げるための湯くみ上げポンプ(58)が設けられている。
【0028】
湯タンク(8)の底部から湯配管(10)が混合部(70)の上部に配設されており、途中に、湯電磁弁(13)が設けられている。
また、第1濃縮だしポンプ(15)の吸引側から第1濃縮だし容器(47)まで、第1濃縮だし吸引配管(17)が配設されており、第2濃縮だしポンプ(16)の吸引側から第2濃縮だし容器(48)まで、第1濃縮だし吸引配管(18)が配設されている。
また、第1濃縮だしポンプ(15)の吐出側から混合部(70)の第1濃縮だし投入管(71)まで、第1濃縮だし供給配管(24)が配設されており、第2濃縮だしポンプ(16)の吐出側から混合部(70)の第2濃縮だし投入管(72)まで、第2濃縮だし供給配管(25)が配設されている。
また、第1濃縮だし供給配管(24)は配管接続部(79)から抜き取ることができ、
第2濃縮だし供給配管(25)は配管接続部(80)から抜き取ることができる。
【0029】
また、湯くみ上げポンプ(58)の吸引側から混合部(70)の内部の第1プレート(28)と第2プレート(29)で囲まれた空間まで、湯くみ上げ配管(59)が配設されており、また、湯くみ上げポンプ(58)の吐出側から混合部(70)の湯貯留部(73)まで、湯排出配管(60)が配設されている。
【0030】
続いて、混合部(70)の形状を説明する。
混合部(70)の底面部(27)から上方に向けて第1濃縮だし投入管(71)と第2濃縮だし投入管(72)が配設され、第1濃縮だし投入管(71)の下端は曲げられて肉厚部を外側へ貫通して第1濃縮だし投入口(77)が設けられ、第2濃縮だし投入管(72)の下端は曲げられて肉厚部を外側へ貫通して第2濃縮だし投入口(78)が設けられている。
また、第1濃縮だし投入管(71)の上端には配管を差し込んで保持するための配管接続部(79)が設けられ、第2濃縮だし投入管(72)の上端には配管を差し込んで保持するための配管接続部(80)が設けられている。
【0031】
また、第1濃縮だし投入管(71)と第2濃縮だし投入管(72)の外周に、第1濃縮だし投入管(71)と第2濃縮だし投入管(72)を橋渡しするように湯貯留部(73)が設けられており、湯貯留部(73)は底面(81)と側面(82)により囲まれた空間部を形成し、底面(81)には、第1濃縮だし投入管(71)の肉厚部の外周に接して、配湯穴(76a)と配湯穴(76b)と配湯穴(76c)と配湯穴(76d)がけられており、また、第2濃縮だし投入管(72)の肉厚部の外周に接して、配湯穴(76e)と配湯穴(76f)と配湯穴(76g)と配湯穴(76h)が設けられている。
【0032】
また、第1濃縮だし投入管(71)には、肉厚部を貫通して外周から内周へ下降した勾配で、配湯孔 (74a)と配湯孔(74b)と配湯孔(74c)と配湯孔(74d)が設けられており、第2濃縮だし投入管(72)には、肉厚部を貫通して外周から内周へ下降した勾配で、配湯孔 (75a)と配湯孔(75b)と配湯孔(75c)と配湯孔(75d)が設けられている。
また、配湯孔 (74a)と配湯孔(74b)と配湯孔(74c)と配湯孔(74d)と
配湯孔 (75a)と配湯孔(75b)と配湯孔(75c)と配湯孔(75d)の外周側は
湯貯留部(73)の底面(81)よりも高い位置に設けられている。
【0033】
また、混合部(70)の底面部(27)には、だし汁を器(46)にいれるためのだし排出口(26)が設けられている。
また、混合部(70)の側面内部には、第1プレート(28)が段差部(53)の上に乗せられ、底面部(27)と第1プレート(28)の間には空間部(54)を形成されており、第1濃縮だし投入口(77)と第2濃縮だし投入口(78)は空間部(54)に位置している。
また、第1プレート(28)の上方には、第2プレート(29)が、第2プレート押さえ(33)により、ハンドルレバー(30)に吊り下げられており、
図1に示すレバー取手(31)を人が手で押し下げると、第2プレート(29)が下方へ移動する構造となっている。
また、第1プレート(28)には複数の穴が設けられており、第2プレート(29)には複数の穴が設けられている。
【0034】
図4に示すように、第1濃縮だし供給配管(24)が、混合部(70)の蓋(図示せず)に設けられた穴を通されて第1濃縮だし投入管(71)へ接続されており、また、第2濃縮だし供給配管(25)が、混合部(70)の蓋(図示せず)に設けられた穴を通されて第2濃縮だし投入管(72)へ接続されている。
また、湯タンク(8)からの湯配管(10)が、混合部(10)の蓋(図示せず)に設けられた注入口(57)に接続され、湯Aは注入口(57)から混合部(70)に注がれる。
【0035】
混合部(70)の上方から注がれた湯Aは、第2プレート(29)の複数の穴を通過してだしパック(49)に注がれ、第1プレート(28)の上に置かれている濾紙製のだしパック(49)の内部を通過し、だしパックDの風味が付加され、第1プレート(28)の下方の空間部(54)に一時的に溜まる。
濃縮だしは、第1濃縮だしBは、第1濃縮だし投入管(71)を通って第1濃縮だし投入口(77)から空間部(54)に投入され、第2濃縮だしCは、第2濃縮だし投入管(72)を通って第2濃縮だし投入口(78)から空間部(54)に投入され、空間部(54)において、だしパックDの風味が付加された湯Aと濃縮だしが混合されて、だし汁となって、だし汁排出口(26)から排出される構成である。
【0036】
続いて、
図5を用いて、本発明のだし汁の定量供給装置(1)の制御装置(34)の機能を説明する。
操作部(35)は、だし汁の定量供給装置(1)を操作して、だし汁を作る為の、複数のスイッチ(図示せず)や表示装置(図示せず)からなっており、正面カバー部(3)に設けられている。
【0037】
設定操作部(36)は、だし汁の定量供給装置(1)の湯温設定や第1濃縮だしポンプ(15)などの作動条件を設定する為のものであり、正面カバー部(3)を開けた本体部(2)に設けられている。
【0038】
湯タンク制御部(37)は、フロートセンサ(図示せず)や湯温センサ(図示せず)などのセンサと給水電磁弁(12)とヒーター(図示せず)などを制御して、湯Aを加熱して保温するための回路である。
【0039】
駆動部(40)は、湯電磁弁(13)や第1濃縮だしポンプ(15)や第2濃縮だしポンプ(16)や湯汲み上げポンプ(58)などを駆動する回路である。
【0040】
演算部(38)は、だし汁の定量供給装置(1)の制御をするための、予め定められたシーケンスを実行する、主にワンチップマイコンからなる回路である。操作部(35)と設定操作部(36)と湯タンク制御部(37)と駆動部(40)の制御を行う。
【0041】
記憶部(39)は、主に、ROMとRAMからなり、だし汁の定量供給装置(1)の制御をするための作動条件パラメータや実行途中のデータ等を記憶する。
【0042】
次に、本発明のだし汁定量供給装置(1)の動作について説明する。
図6は、演算部(38)が、予め定められたシーケンスを実行して、だし汁を作る動作のタイムチャートである。
はじめに、各信号の意味を説明する。絞るタイミング(45)は、人がハンドルレバー(30)を押し下げて、第2プレート(29)を押し下げて、だしパック(49)に圧力をかけて絞る動作を示しており、濃縮だし選択信号(41)は、人が操作部(35)の選択スイッチ(図示せず)により指示した信号であり、濃縮だし選択信号(41)がHの時は、第1濃縮だし容器(47)の第1濃縮だしBが選択された場合であり、濃縮だし選択信号(41)がLの時は、第2濃縮だし容器(47)の第2濃縮だしCが選択された場合を示している。
【0043】
湯電磁弁起動信号(42)は、湯電磁弁(13)を開閉する信号であり、湯電磁弁起動信号(42)がHの時に湯電磁弁(13)は開く。
【0044】
また、第1濃縮だしポンプ正転信号(43)は、第1濃縮だしポンプ(15)を起動する信号であり、第1濃縮だしポンプ正転信号(43)がHの時、第1濃縮だしポンプ(15)は第1濃縮だし容器(47)の第1濃縮だしBを汲み上げて第1濃縮だし投入管(20)に供給する方向に正転する。
【0045】
第2濃縮だしポンプ正転信号(44)は、第2濃縮だしポンプ(16)を起動する信号であり、第2濃縮だしポンプ正転信号(44)がHの時、第2濃縮だしポンプ(16)は第2濃縮だし容器(48)の第2濃縮だしCを汲み上げて第2濃縮だし投入管(21)に供給する方向に正転する。
【0046】
また、第1濃縮だしポンプ逆転信号(55)は、第1濃縮だしポンプ(15)を起動する信号であり、第1濃縮だしポンプ逆転信号(55)がHの時、第1濃縮だしポンプ(15)は、第1濃縮だしBを第1濃縮だし容器(47)に戻す方向に逆転する。
【0047】
また、第2濃縮だしポンプ逆転信号(56)は、第2濃縮だしポンプ(16)を起動する信号であり、第2濃縮だしポンプ逆転信号(56)がHの時、第2濃縮だしポンプ(16)は、第2濃縮だしCを第2濃縮だし容器(48)に戻す方向に逆転する。
【0048】
また、湯くみ上げポンプ起動信号(63)は、湯くみ上げポンプ(58)を起動する信号であり、湯くみ上げポンプ起動信号(63)がHの時、湯くみ上げポンプ(58)は、第1プレート(28)と第2プレート(29)の間の湯Aを汲み上げて湯貯留部(73)に注ぐ方向に回転する。
【0049】
また、各信号の起動時間幅、YT10、YT11、1DT10、1GT10、2DT10、2GT10、KP10、KP11とt11、t12、t21、t22は、作動条件パラメータとして所定の時間が設定されて記憶部(39)に記憶されており、設定操作部(36)により変更可能である。
【0050】
続いて、
図6のタイムチャートの動作を説明する。
器(46)が器台(6)に置かれて準備が整って、第1濃縮だしBが選択され、だし注出スイッチ(図示せず)が押されると、演算部(38)は、所定の時間(YT10)だけ湯電磁弁(13)を開く。湯電磁弁(13)が開かれると、湯タンク(8)に貯留された湯Aは混合部(70)の上方の注入口(57)から内部に注がれ、第2プレート(29)の複数の穴から下方に流れ、だしパック(49)の内部に浸透して、だしパックDの風味が付加されて、第1プレート(28)の複数の穴から空間部(54)へ流れ込む。
この時、混合部(70)の内部の湯Aの量は第2プレート(29)の少し上方まで貯まる。
この間に、演算部(38)は、所定の時間(1DT10)だけ、第1濃縮だしポンプ(15)を正転させる。
第1濃縮だしポンプ(15)が正転されると、第1濃縮だし容器(47)の第1濃縮だしBは汲み上げられて、第1濃縮だし投入管(71)に供給され、第1濃縮だし投入口(77)から底面部(27)の空間部(54)へ吐出され、空間部(54)に貯まっている湯Aと混合されて、だし汁となってだし排出口(26)から排出されて器(46)の注がれる。
【0051】
演算部(38)は、第1濃縮だしポンプ(15)を停止し、湯電磁弁(13)を閉じた直後に、湯汲み上げポンプ(58)を起動する。湯汲み上げポンプ(58)が起動されると、第1プレート(28)と第2プレート(29)間にまだ残っている、だしパックDの風味が付加された湯Aは、第1プレート(28)と第2プレート(29)間に位置する汲み上げ口(61)から汲み上げられて、排出口(62)から、湯貯留部(73)に注がれて、湯貯留部(73)の側面(82)と底面(81)により形成された空間に溜まりながら、第1濃縮だし投入管(71)の肉厚部に設けられた、配湯孔(74a)と配湯孔(74b)と配湯孔(74c)と配湯孔(74d)から、第1濃縮だし投入管(71)の内部に流入して、第1濃縮だし投入口(77)から混合部(70)の底面部(27)の空間部(54)に注ぎ込むので、第1濃縮だし投入管(71)の内部に付着している第1濃縮だしBは、だしパックDの風味が付加された湯Aにより底面部(27)の空間部(54)に流される。そして、汲み上げ口(61)は、第1プレート(28)と第2プレート(29)の間において、第1プレート(28)に近い側に位置させておくことが望ましい。
【0052】
また、湯Aは、湯貯留部(73)の底面(81)の配湯穴(76a)と配湯穴(76b)と配湯穴(76c)と配湯穴(76d)から第1濃縮だし投入管(71)の肉厚部の外周を流れて混合部(70)の空間部(54)に注ぎ込むので、
第1濃縮だし投入管(71)の外周に付着している第1濃縮だしBがあた場合には、だしパックDの風味が付加された湯Aにより底面部(27)の空間部(54)に流される。
【0053】
続いて、人が、だし汁排出口(26)から注がれているだし汁の量が少なくなったことを見計らって、ハンドルレバー(30)を押し下げて、だしパック(49)の内部に残った湯Aをを絞って器(46)に注ぐことにより、だしパックDの風味が十分に付加された第1濃縮だしBのだし汁が完成する。
【0054】
また、第2濃縮だしCが選択された場合は、演算部(38)は、所定の時間(YT10)だけ湯電磁弁(13)を開く。湯電磁弁(13)が開かれると、湯タンク(8)に貯留された湯Aは混合部(70)の上方の注入口(57)から内部に注がれ、第2プレート(29)の複数の穴から下方に流れ、だしパック(49)の内部に浸透して、だしパックDの風味が付加されて、第1プレート(28)の複数の穴から空間部(54)へ流れ込む。
この時、混合部(70)の内部の湯Aの量は第2プレート(29)の少し上方まで貯まる。
この間に、演算部(38)は、所定の時間(1DT10)だけ、第2濃縮だしポンプ(16)を正転させる。
第2濃縮だしポンプ(16)が正転されると、第2濃縮だし容器(48)の第2濃縮だしCは汲み上げられて、第2濃縮だし投入管(72)に供給され、第2濃縮だし投入口(78)から底面部(27)の空間部(54)へ吐出され、空間部(54)に貯まっている湯Aと混合されて、だし汁となってだし排出口(26)から排出されて器(46)の注がれる。
【0055】
演算部(38)は、第2濃縮だしポンプ(16)を停止し、湯電磁弁(13)を閉じた直後に、湯汲み上げポンプ(58)を起動する。湯汲み上げポンプ(58)が起動されると、第1プレート(28)と第2プレート(29)間にまだ残っている、だしパックDの風味が付加された湯Aは、第1プレート(28)と第2プレート(29)間に位置する汲み上げ口(61)から汲み上げられて、排出口(62)から、湯貯留部(73)に注がれ、 湯貯留部(73)の側面(82)と底面(81)により形成された空間に溜まりながら、第2濃縮だし投入管(72)の肉厚部に設けられた配湯孔(75a)と配湯孔(75b)と配湯孔(75c)と配湯孔(75d)から、第2濃縮だし投入管(72)の内部に流入して、第2濃縮だし投入口(78)から混合部(70)の底面部(27)の空間部(54)に注ぎ込むので、第2濃縮だし投入管(72)の内部に付着している第1濃縮だしCは、だしパックDの風味が付加された湯Aにより底面部(27)の空間部(54)に流される。そして、汲み上げ口(61)は、第1プレート(28)と第2プレート(29)の間において、第1プレート(28)に近い側に位置させておくことが望ましい。。
【0056】
また、湯Aは、湯貯留部(73)の底面(81)の、配湯穴(76e)と配湯穴(76f)と配湯穴(76g)と配湯穴(76h)から第2濃縮だし投入管(72)の肉厚部の外周を流れて混合部(70)の空間部(54)に注ぎ込むので、第2濃縮だし投入管(72)の外周に付着している第2濃縮だしCは、だしパックDの風味が付加された湯Aにより底面部(27)の空間部(54)に流される。
【0057】
続いて、人が、だし汁排出口(26)から注がれているだし汁の量が少なくなったことを見計らって、ハンドルレバー(30)を押し下げて、だしパック(49)の内部に残った湯Aを絞って器(46)に注ぐことにより、だしパックDの風味が十分に付加された第1濃縮だしBのだし汁が完成する。
【0058】
本発明のだし汁の定量供給装置(1)では、第1濃縮だしポンプ(15)を正転している時間(1DT10)よりも、湯電磁弁(13)を開いている時間(YT10)のほうを長くして、湯電磁弁(13)を開いてから第1濃縮だしポンプ(15)を正転させるまでに遅延時間(t11)を設けるとともに、第1濃縮だしポンプ(15)を停止してから湯電磁弁(13)を閉じるまでに遅延時間(t12)を設けることにより、遅延時間(t11)と遅延時間(t12)の間は湯Aだけが注がれている状態としている。
【0059】
また、本発明のだし汁の定量供給装置(1)では、第1濃縮だしポンプ(15)の正転を停止させた後に、時間1GT10だけ逆転させて、第1濃縮だしポンプ(15)の吐出側の口に付着している第1濃縮だしBを第1濃縮だしポンプ(15)の内部に収容し、第1濃縮だし供給配管(24)に垂れ落ちないようにしている。
【0060】
図7と
図8を用いてだし汁の定量供給装置(101)を説明する。
だし汁の定量供給装置(101)は、だし汁の定量供給装置(1)の汲み上げポンプ(58)を取り外して、第1濃縮だし洗浄ポンプ(102)と第2濃縮だし洗浄ポンプ(103)を増設し、混合部(70)の代わりに混合部(4)を装着したものである。
また、第1濃縮だし洗浄ポンプ(102)と第2濃縮だし洗浄ポンプ(103)は、
図11に示すブロック図の、駆動部(40)により、演算部(38)が回転制御する。
【0061】
混合部(4)は、
図9に示すように、底面部(27)から上方に向けて円柱形状の濃縮だし投入複合管(19)が設けられており、濃縮だし投入複合管(19)には第1濃縮だし投入管(20)と第2濃縮だし投入管(21)が配設され、第1濃縮だし投入管(20)の下端は曲げられて、濃縮だし投入複合管(19)の肉厚部を外側へ貫通して第1濃縮だし投入口(22)が設けられ、第2濃縮だし投入管(21)の下端は曲げられて、濃縮だし投入複合管(19)の肉厚部を外側へ貫通して第2濃縮だし投入口(23)が設けられている。
また、第1濃縮だし投入管(20)の上端には配管を差し込んで保持するための配管接続部(51)が設けられ、第2濃縮だし投入管(21)の上端には配管を差し込んで保持するための配管接続部(52)が設けられている。
【0062】
また、混合部(4)の底面部(27)には、だし汁を器(46)に注ぐためのだし排出口(26)が設けられている。
また、混合部(4)の側面内部には、第1プレート(28)が段差部(53)の上に乗せられ、底面部(27)と第1プレート(28)の間には空間部(54)が形成されており、第1濃縮だし投入口(22)と第2濃縮だし投入口(23)は空間部(54)に位置している。
また、第1プレート(28)の上方には、第2プレート(29)が、第2プレート押さえ(33)により、
図7に示すハンドルレバー(30)に吊り下げられており、
レバー取手(31)を人が手で押し下げると、第2プレート(29)が下方へ移動する構造となっている。
また、第1プレート(28)には複数の穴が設けられており、第2プレート(29)には複数の穴が設けられている。
【0063】
第1濃縮だし供給配管(24)が、混合部(4)の蓋(図示せず)に設けられた穴を通されて第1濃縮だし投入管(20)へ接続されており、また、第2濃縮だし供給配管(25)が、混合部(4)の蓋(図示せず)に設けられた穴を通されて第2濃縮だし投入管(21)へ接続されている。
また、湯タンク(8)からの湯配管(10)が、混合部(4)の蓋(図示せず)に設けられた注入口(57)に接続されており、湯Aは注入口(57)から混合部(4)に注がれる。
【0064】
また、第1濃縮だし供給配管(24)には配管継ぎ手(112)が設けられており、
配管継ぎ手(112)から第1濃縮だし洗浄配管(104)が第1濃縮だし洗浄ポンプ(102)の吐出側に接続されており、第1濃縮だし洗浄ポンプ(102)の吸引側には、第1濃縮だし洗浄湯供給配管(115)が湯タンク(8)まで配設されており、湯タンク(8)に貯留された湯Aを第1濃縮だし投入管(20)に供給できる。
【0065】
また、第2濃縮だし供給配管(25)には配管継ぎ手(113)が設けられており、
配管継ぎ手(113)から第2濃縮だし洗浄配管(105)が第2濃縮だし洗浄ポンプ(103)の吐出側に接続されており、第2濃縮だし洗浄ポンプ(103)の吸引側には、第2濃縮だし洗浄湯供給配管(116)が湯タンク(8)まで配設されており、湯タンク(8)に貯留された湯Aを第2濃縮だし投入管(21)に供給できる。
【0066】
また、第1濃縮だし供給配管(24)には第1クランプ(106)が設けられており、
第2濃縮だし供給配管(25)には第2クランプ(107)が設けられており、
図11に示すブロック図の、駆動部(40)により、演算部(38)が開閉制御する。
第1クランプ(106)は、第1濃縮だしクランプ信号(110)がHの時、クランプは解除され、閉じられていた配管は開き、第1濃縮だしクランプ信号(110)がLの時クランプは閉じられる。
また、第2クランプ(107)は、第2濃縮だしクランプ信号(111)がHの時、クランプは解除され、配管は開き、第2濃縮だしクランプ信号(111)がLの時 クランプは閉じられる。
詳しくは、第1クランプ(106)と第2クランプ(107)にはラッチング式ソレノイド(図示せず)を用い、第1濃縮だし供給配管(24)と第2濃縮だし供給配管(25)には復元力(弾力)のあるシリコンチューブを用いて、
ラッチング式ソレノイド(図示せず)が通電状態でない時には、ラッチング式ソレノイド(図示せず)のプランジャーに設けられたチューブ押さえ具(図示せず)が、バネ力によりシリコンチューブを押さえて配管は閉じられ、
ラッチング式ソレノイド(図示せず)が通電状態の時には、ラッチング式ソレノイド(図示せず)のプランジャーに設けられたチューブ押さえ具(図示せず)が、ソレノイドの引力により、チューブ押さえ具(図示せず)がシリコンチューブから離れて、シリコンチューブの復元力により、配管は開く。
このように、ラッチング式ソレノイド(図示せず)が通電状態ではない時には、配管は閉じられる構成にしているので、だし汁の定量供給装置(101)が作動中に瞬間的な停電が発生した場合には配管は閉じられるので濃縮だしが混同されることはない。
【0067】
次に、本発明のだし汁定量供給装置(101)の動作について説明する。
図12は、演算部(38)が、予め定められたシーケンスを実行して、だし汁を作る動作のタイムチャートである。
はじめに、各信号の意味を説明する。絞るタイミング(45)は、人がハンドルレバー(30)を押し下げて、第2プレート(29)を押し下げて、だしパック(49)に圧力をかけて絞る動作を示しており、濃縮だし選択信号(41)は、人が操作部(35)の選択スイッチ(図示せず)により指示された信号であり、濃縮だし選択信号(41)がHの時は、第1濃縮だし容器(47)の第1濃縮だしBが選択された場合であり、濃縮だし選択信号(41)がLの時は、第2濃縮だし容器(47)の第2濃縮だしCが選択された場合を示している。
【0068】
湯電磁弁起動信号(42)は、湯電磁弁(13)を開閉する信号であり、湯電磁弁起動信号(42)がHの時に湯電磁弁(13)は開く。
【0069】
また、第1濃縮だしポンプ正転信号(43)は、第1濃縮だしポンプ(15)を起動する信号であり、第1濃縮だしポンプ正転信号(43)がHの時、第1濃縮だしポンプ(15)は第1濃縮だし容器(47)の第1濃縮だしBを汲み上げて第1濃縮だし投入管(20)に供給する方向に正転する。
【0070】
第2濃縮だしポンプ正転信号(44)は、第2濃縮だしポンプ(16)を起動する信号であり、第2濃縮だしポンプ正転信号(44)がHの時、第2濃縮だしポンプ(16)は第2濃縮だし容器(48)の第2濃縮だしCを汲み上げて第2濃縮だし投入管(21)に供給する方向に正転する。
【0071】
また、第1濃縮だし洗浄ポンプ起動信号(108)は、第1濃縮だし洗浄ポンプ(102)を起動する信号であり、第1濃縮だし洗浄ポンプ起動信号(108)がHの時、第1濃縮だし洗浄ポンプ(102)は起動する。
【0072】
また、第2濃縮だし洗浄ポンプ起動信号(109)は、第2濃縮だし洗浄ポンプ(103)を起動する信号であり、第2濃縮だし洗浄ポンプ起動信号(109)がHの時、第2濃縮だし洗浄ポンプ(103)は起動する。
【0073】
また、第1濃縮だしクランプ信号(110)は第1クランプ(106)を開閉する信号であり、第1濃縮だしクランプ信号(110)がHの時、クランプは解除され、閉じられていた第1濃縮だし供給配管(24)の経路は開き、Lの時クランプは閉じられ、第1濃縮だし供給配管(24)の経路は閉じられる。
【0074】
また、第2濃縮だしクランプ信号(111)は第2クランプ(107)を開閉する信号であり、第2濃縮だしクランプ信号(111)がHの時、クランプは解除され、閉じられていた第2濃縮だし供給配管(25)の経路は開き、Lの時クランプは閉じられ、第2濃縮だし供給配管(25)の経路は閉じられる。
【0075】
また、各信号の起動時間幅、YT10、YT11、1DT20、1CL30、1ST40、2DT20、2CL30、2ST40、t11、t12、t21、t22は、作動条件パラメータとして所定の時間が設定されて記憶部(39)に記憶されており、設定操作部(36)により変更可能である。
【0076】
続いて、
図12のタイムチャートの動作を説明する。
器(46)が器台(6)に置かれて準備が整って、第1濃縮だしBが選択され、だし注出スイッチ(図示せず)が押されると、演算部(38)は、所定の時間(YT10)だけ湯電磁弁(13)を開く。湯電磁弁(13)が開かれると、湯タンク(8)に貯留された湯Aは混合部(4)の上方の注入口(57)から内部に注がれ、第2プレート(29)の複数の穴から下方に流れ、だしパック(49)の内部に浸透して、だしパックDの風味が付加されて、第1プレート(28)の複数の穴から空間部(54)へ流れ込む。
この時、混合部(4)の内部の湯Aの量は第2プレート(29)の少し上方まで貯まる。
この間に、演算部(38)は、所定の時間(1CL30)だけ第1クランプ(106)を開き、所定の時間(1DT20)だけ、第1濃縮だしポンプ(15)を正転させる。
第1濃縮だしポンプ(15)が正転されると、第1濃縮だし容器(47)の第1濃縮だしBは汲み上げられて、第1濃縮だし投入管(20)に供給され、第1濃縮だし投入口(22)から底面部(27)の空間部(54)へ吐出され、空間部(54)に貯まっている湯Aと混合されて、だし汁となってだし排出口(26)から排出されて器(46)の注がれる。
【0077】
続いて、演算部(38)は、第1濃縮だしポンプ(15)を停止し、第1クランプ(106)を閉じ、湯電磁弁(13)を閉じた直後に、第1濃縮だし洗浄ポンプ(102)を所定の時間(1ST40)だけ起動する。
第1濃縮だし洗浄ポンプ(102)が起動されると、湯タンク(8)の湯Aが第1濃縮だし投入管(20)に供給され、第1濃縮だし投入管(20)の内部に付着している第1濃縮だしBは、湯Aにより、底面部(27)の空間部(54)に流される。
【0078】
続いて、人が、だし汁排出口(26)から注がれているだし汁の量が少なくなったことを見計らって、ハンドルレバー(30)を押し下げて、だしパック(49)の内部に残った湯Aをを絞って器(46)に注ぐことにより、だしパックDの風味が十分に付加された第1濃縮だしBのだし汁が完成する。
【0079】
また、第2濃縮だしCが選択され、だし注出スイッチ(図示せず)が押されると、演算部(38)は、所定の時間(YT11)だけ湯電磁弁(13)を開く。湯電磁弁(13)が開かれると、湯タンク(8)に貯留された湯Aは混合部(4)の上方の注入口(57)から内部に注がれ、第2プレート(29)の複数の穴から下方に流れ、だしパック(49)の内部に浸透して、だしパックDの風味が付加されて、第1プレート(28)の複数の穴から空間部(54)へ流れ込む。
この時、混合部(4)の内部の湯Aの量は第2プレート(29)の少し上方まで貯まる。
この間に、演算部(38)は、所定の時間(2CL30)だけ第2クランプ(107)を開き、所定の時間(2DT20)だけ、第2濃縮だしポンプ(16)を正転させる。
第2濃縮だしポンプ(16)が正転されると、第2濃縮だし容器(48)の第2濃縮だしCは汲み上げられて、第2濃縮だし投入管(21)に供給され、第2濃縮だし投入口(23)から底面部(27)の空間部(54)へ吐出され、空間部(54)に貯まっている湯Aと混合されて、だし汁となってだし排出口(26)から排出されて器(46)の注がれる。
【0080】
続いて、演算部(38)は、第2濃縮だしポンプ(16)を停止し、第2クランプ(107)を閉じ、湯電磁弁(13)を閉じた直後に、第2濃縮だし洗浄ポンプ(103)を所定の時間(2ST40)だけ起動する。
第2濃縮だし洗浄ポンプ(103)が起動されると、湯タンク(8)の湯Aが第2濃縮だし投入管(21)に供給され、第2濃縮だし投入管(21)の内部に付着している第2濃縮だしCは、湯Aにより、底面部(27)の空間部(54)に流される。
【0081】
続いて、人が、だし汁排出口(26)から注がれているだし汁の量が少なくなったことを見計らって、ハンドルレバー(30)を押し下げて、だしパック(49)の内部に残った湯Aをを絞って器(46)に注ぐことにより、だしパックDの風味が十分に付加された第2濃縮だしCのだし汁が完成する。
【0082】
また、本発明のだし汁の定量供給装置(101)は、第1濃縮だしBと第2濃縮だしCを調合しただし汁を提供する機能も有しており、操作部(35)に設けられている調合指示スイッチ(図示せず)により、第1濃縮だしBと第2濃縮だしCの調合が指示され、調合指示信号(114)がHの状態で、だし注出スイッチ(図示せず)が押されると、演算部(38)は、所定の時間(YT10)だけ湯電磁弁(13)を開く。湯電磁弁(13)が開かれると、湯タンク(8)に貯留された湯Aは混合部(4)の上方の注入口(57)から内部に注がれ、第2プレート(29)の複数の穴から下方に流れ、だしパック(49)の内部に浸透して、だしパックDの風味が付加されて、第1プレート(28)の複数の穴から空間部(54)へ流れ込む。
この時、混合部(4)の内部の湯Aの量は、だし汁排出口(26)から排出される量よりも、上方から注ぎ込まれる量の方が多いので、第2プレート(29)の少し上方まで貯まる。
この間に、演算部(38)は、所定の時間(1CL30)だけ第1クランプ(106)を開き、所定の時間(2CL30)だけ第2クランプ(107)を開き、
また、所定の時間(1DT20)だけ、第1濃縮だしポンプ(15)を正転させると同時に、所定の時間(2DT20)だけ、第2濃縮だしポンプ(16)を正転させる。
第1濃縮だしポンプ(15)が正転されると、第1濃縮だし容器(47)の第1濃縮だしBは汲み上げられて、第1濃縮だし投入管(20)に供給され、第1濃縮だし投入口(22)から底面部(27)の空間部(54)へ吐出され、
第2濃縮だしポンプ(16)が正転されると、第2濃縮だし容器(48)の第2濃縮だしCは汲み上げられて、第2濃縮だし投入管(21)に供給され、第2濃縮だし投入口(23)から底面部(27)の空間部(54)へ吐出される。
空間部(54)に吐出された第1濃縮だしBと第2濃縮だしCは、湯Aと混合され、第1濃縮だしBと第2濃縮だしCが調合されただし汁となってだし排出口(26)から排出されて器(46)の注がれる。
【0083】
続いて、演算部(38)は、
第1濃縮だしポンプ(15)を停止し、第1クランプ(106)を閉じ、第2濃縮だしポンプ(16)を停止し、第2クランプ(107)を閉じ、湯電磁弁(13)を閉じ、第1濃縮だし洗浄ポンプ(102)を所定の時間(1ST40)だけ起動し、第2濃縮だし洗浄ポンプ(103)を所定の時間(2ST40)だけ起動する。
第1濃縮だし洗浄ポンプ(102)が起動されると、湯タンク(8)の湯Aが第1濃縮だし投入管(20)に供給され、第1濃縮だし投入管(20)の内部に付着している第1濃縮だしBは、湯Aにより、底面部(27)の空間部(54)に流され、第2濃縮だし洗浄ポンプ(103)が起動されると、湯タンク(8)の湯Aが第2濃縮だし投入管(21)に供給され、第2濃縮だし投入管(21)の内部に付着している第2濃縮だしCは、湯Aにより、底面部(27)の空間部(54)に流される。
【0084】
続いて、人が、だし汁排出口(26)から注がれているだし汁の量が少なくなったことを見計らって、ハンドルレバー(30)を押し下げて、だしパック(49)の内部に残った湯Aをを絞って器(46)に注ぐことにより、だしパックDの風味が十分に付加された第1濃縮だしBのだし汁が完成する。
【0085】
また、別の実施形態として、
図3と
図4で説明した混合部(70)に設けられている湯貯留部(73)を削除し、だし汁の定量供給装置(1)の本体部(2)から湯汲み上げポンプ(58)を削除する形態とした場合でも、第1プレート(28)から空間部(54)へ流れ込む湯量よりも、上方から注ぎ込まれた湯量の方が多いので、第2プレート(29)の上方まで溜まっている湯Aは、配湯孔 (74a)と配湯孔(74b)と配湯孔(74c)と配湯孔(74d)から第1濃縮だし投入管(71)の内部に流入し、配湯孔 (75a)と配湯孔(75b)と配湯孔(75c)と配湯孔(75d)から第2濃縮だし投入管(72)の内部に流入するので、このような実施形態としてもよいのである。
【0086】
本発明のだし汁の定量供給装置(1)とだし汁の定量供給装置(101)は、第1濃縮だし容器(47)と第1濃縮だし吸引配管(17)と第1濃縮だしポンプ(15)と第1濃縮だし供給配管(24)と第1濃縮だし投入管(71)を1つの配管系統として配管接続し、第2濃縮だし容器(48)と第2濃縮だし吸引配管(18)と第2濃縮だしポンプ(16)と第2濃縮だし供給配管(25)と第2濃縮だし投入管(72)をもう1つの配管系統として配管接続している。
【0087】
また、3種類の濃縮だしを使用する場合は、第3濃縮だし吸引配管(図示せず)と第3濃縮だしポンプ(図示せず)と第3濃縮だし供給配管(図示せず)と第3濃縮だし投入管(図示せず)を1つの配管系統として増設して対応するものである。
この場合、第3の混合部は、第3濃縮だし投入管(図示せず)も含めて橋渡しするようにした第3の湯貯留部(図示せず)を設けたものを装着する。
【0088】
また、濃縮だしを汲み上げる配管と濃縮だしポンプと濃縮だし投入管を1つの系統とした配管系統を複数設け、濃縮だし容器毎に(濃縮だし毎に)配管系統を割り付け、複数の濃縮だしポンプを時分割で起動して、種類の異なる複数の濃縮だしを混同することなく時分割で湯と混合する機能を有し、複数の濃縮だしポンプを同時に起動することにより、種類の異なる複数の濃縮だしを調合する機能も有するものである。
【0089】
また、本発明のだし汁の定量供給装置(1)は、だし汁の定量供給装置(101)の第1クランプ(106)と第2クランプ(107)を増設できる。
【0090】
また、だし汁の定量供給装置(1)とだし汁の定量供給装置(101)は、
図13のタイムチャートの、第1濃縮だしポンプ(15)を正転させる時間(1DT20)と第2濃縮だしポンプ(16)を正転させる時間(2DT20)の、時間比率を変更することにより、第1濃縮だしBと第2濃縮だしCの調合の割合を変更することができる。
【0091】
また、
図1と
図7では、だし汁の定量供給装置(1)、だし汁の定量供給装置(101)の横に、第1濃縮だし容器(47)と第2濃縮だし容器(48)を置いているが、厨房の広さの都合により、流し台の下などに置いた場合でも濃縮だしを汲み上げることはできる性能の濃縮だしポンプを用いている。