特許第6936675号(P6936675)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6936675
(24)【登録日】2021年8月31日
(45)【発行日】2021年9月22日
(54)【発明の名称】ブレーカ取付構造
(51)【国際特許分類】
   H02B 1/40 20060101AFI20210909BHJP
   H01H 73/06 20060101ALI20210909BHJP
   H02B 1/42 20060101ALI20210909BHJP
【FI】
   H02B1/40 A
   H01H73/06 A
   H02B1/42
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-180484(P2017-180484)
(22)【出願日】2017年9月20日
(65)【公開番号】特開2019-57989(P2019-57989A)
(43)【公開日】2019年4月11日
【審査請求日】2020年7月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000124591
【氏名又は名称】河村電器産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100078721
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 喜樹
(72)【発明者】
【氏名】安田 拡二
【審査官】 北岡 信恭
(56)【参考文献】
【文献】 実公昭40−014988(JP,Y1)
【文献】 実開昭52−031824(JP,U)
【文献】 実開昭59−125047(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02B 1/40− 1/44
H02B 1/04− 1/056
H01H 73/06−73/10
H01H 33/46−33/52
H01H 9/20− 9/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
分電盤に設置されたパネルに、ブレーカの負荷端子を配置した前側を固定する前側固定部、及び前記ブレーカの電源側端子を配置した後側を固定する後側固定部が設けられ、複数の前記ブレーカがそれぞれ前記前側固定部及び後側固定部を用いて前記パネルに列設されるブレーカ取付構造であって、
前記ブレーカの前側下部には、前記前側固定部に係止させるための前側突起が設けられている一方、
前記前側固定部は、列設した複数の前記ブレーカに亘る幅を有して起立形成され、前記前側突起を保持する保持溝が一定間隔で形成された帯片と、
前記保持溝に配置された前記前側突起の上部に配置され、前記前側突起が前記保持溝から浮いて前記ブレーカが前記パネルから離れるのを防止する抑え片を備えた保持手段とを有し、
前記抑え片には、前記前側突起を上方に通過可能とする切り欠きが複数形成され、前記切り欠きは、列設される前記ブレーカの間隔に対して異なる所定の間隔で形成されて成ると共に、前記保持手段は前記ブレーカの横方向に所定量スライドさせて前記パネルに固定可能であり、
前記保持手段の固定位置を選択することで、任意の1つの前記切り欠きのみが前記前側突起を上方に通過可能として前記ブレーカの取り外しが可能となり、
前記保持手段を前記横方向にスライドして固定することで、前記ブレーカの取り外しを可能とする状態と、列設された全ての前記ブレーカの前記前側突起が前記抑え片により抑えられて、前記ブレーカが前記パネルから分離できない固定状態とを選択できることを特徴とするブレーカ取付構造。
【請求項2】
分電盤に設置されたパネルに、ブレーカの負荷端子を配置した前側を固定する前側固定部、及び前記ブレーカの電源側端子を配置した後側を固定する後側固定部が設けられ、複数の前記ブレーカがそれぞれ前記前側固定部及び後側固定部を用いて前記パネルに列設されるブレーカ取付構造であって、
前記ブレーカの前側下部には、前記前側固定部に係止させるための前側突起が設けられている一方、
前記前側固定部は、列設した複数の前記ブレーカに亘る幅を有して起立形成され、前記前側突起を保持する保持溝が一定間隔で形成された帯片と、
前記保持溝に配置された前記前側突起の上部に配置され、前記前側突起が前記保持溝から浮いて前記ブレーカが前記パネルから離れるのを防止する抑え片を備えた保持手段とを有し、
前記抑え片には、前記前側突起を上方に通過可能とする切り欠きが複数形成されると共に、前記保持手段は前記ブレーカの横方向に所定量スライドさせて前記パネルに固定可能であり、
前記保持手段を前記横方向にスライドして固定することで、前記前側突起を上方に通過可能として前記ブレーカの取り外しを可能とする状態と、列設された全ての前記ブレーカの前記前側突起が前記抑え片により抑えられて、前記ブレーカが前記パネルから分離できない固定状態とを選択できると共に、
前記ブレーカの後側下部には、前記後側固定部に係止させるための後側突起が設けられ、前記後側固定部には前記後側突起を挿入して係止する係止孔を備えた起立片を具備して成ることを特徴とするブレーカ取付構造。
【請求項3】
前記切り欠きの形成間隔は、前記ブレーカの列設間隔より狭いことを特徴とする請求項1又は2記載のブレーカ取付構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はブレーカを分電盤に取り付けるブレーカ取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
分電盤にブレーカを取り付ける場合、ブレーカ底部の前後2箇所を分電盤内に組み付けられたパネルに係止して取り付ける構造が普及している。例えば、特許文献1では、電源側端子を備えた背面側の下部をパネルに形成されている係止片に係止させた後、負荷側端子を備えた前面側の下部を別途形成した取付部品を用いてパネルに密着させて一体化した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−327009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したように、ブレーカを固定する上記取付部品のような固定部材を別途用いた取付構造は、ブレーカの前方から取付部品を挿入する簡易な操作でブレーカの取り付けができた。しかしながら、固定部材はブレーカの数だけ必要であるため、1つの分電盤にブレーカを取り付けるだけでも多くの固定部材が必要であったし、交換等でブレーカを取り外す際には固定部材を取り外さなければならなかったため、固定部材を紛失したり破損してしまう場合があり、その際には新たな固定部材を調達しなければならなかった。
【0005】
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、取り付けるブレーカの数に対して少ない固定部材で取り付けでき、更にブレーカを取り外す際には固定部材を取り外す必要がないブレーカ取付構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する為に、請求項1の発明は、分電盤に設置されたパネルに、ブレーカの負荷端子を配置した前側を固定する前側固定部、及びブレーカの電源側端子を配置した後側を固定する後側固定部が設けられ、複数のブレーカがそれぞれ前側固定部及び後側固定部を用いてパネルに列設されるブレーカ取付構造であって、ブレーカの前側下部には、前側固定部に係止させるための前側突起が設けられている一方、前側固定部は、列設した複数のブレーカに亘る幅を有して起立形成され、前側突起を保持する保持溝が一定間隔で形成された帯片と、保持溝に配置された前側突起の上部に配置され、前側突起が保持溝から浮いてブレーカがパネルから離れるのを防止する抑え片を備えた保持手段とを有し、抑え片には、前側突起を上方に通過可能とする切り欠きが複数形成され、切り欠きは、列設されるブレーカの間隔に対して異なる所定の間隔で形成されて成ると共に、保持手段はブレーカの横方向に所定量スライドさせてパネルに固定可能であり、保持手段の固定位置を選択することで、任意の1つの切り欠きのみが前側突起を上方に通過可能としてブレーカの取り外しが可能となり、保持手段を横方向にスライドして固定することで、ブレーカの取り外しを可能とする状態と、列設された全てのブレーカの前側突起が抑え片により抑えられて、ブレーカがパネルから分離できない固定状態とを選択できることを特徴とする。
この構成によれば、ブレーカがパネルから離れるのを防止する保持手段の固定位置により、ブレーカの前側を浮き上がらせて上方へ移動し、取り外しを可能とした状態と、全てのブレーカの取り外しを不可とする状態とを選択できるため、1つの保持手段を使用して然も取り外すこと無くブレーカの取り外しが可能となり、部材を削減できる。
そして、ブレーカの前側がパネルから離れるのを防止する保持手段の固定位置により、任意の1つのブレーカの保持状態のみ解除してパネルからの取り外しが可能となる。よって、取り外したいブレーカ以外は固定状態を維持できるため、作業し易い。
【0007】
請求項2の発明は、分電盤に設置されたパネルに、ブレーカの負荷端子を配置した前側を固定する前側固定部、及びブレーカの電源側端子を配置した後側を固定する後側固定部が設けられ、複数のブレーカがそれぞれ前側固定部及び後側固定部を用いてパネルに列設されるブレーカ取付構造であって、ブレーカの前側下部には、前側固定部に係止させるための前側突起が設けられている一方、前側固定部は、列設した複数のブレーカに亘る幅を有して起立形成され、前側突起を保持する保持溝が一定間隔で形成された帯片と、保持溝に配置された前側突起の上部に配置され、前側突起が保持溝から浮いてブレーカがパネルから離れるのを防止する抑え片を備えた保持手段とを有し、抑え片には、前側突起を上方に通過可能とする切り欠きが複数形成されると共に、保持手段はブレーカの横方向に所定量スライドさせてパネルに固定可能であり、保持手段を横方向にスライドして固定することで、前側突起を上方に通過可能としてブレーカの取り外しを可能とする状態と、列設された全てのブレーカの前側突起が抑え片により抑えられて、ブレーカがパネルから分離できない固定状態とを選択できると共に、ブレーカの後側下部には、後側固定部に係止させるための後側突起が設けられ、後側固定部には後側突起を挿入して係止する係止孔を備えた起立片を具備して成ることを特徴とする。
この構成によれば、ブレーカがパネルから離れるのを防止する保持手段の固定位置により、ブレーカの前側を浮き上がらせて上方へ移動し、取り外しを可能とした状態と、全てのブレーカの取り外しを不可とする状態とを選択できるため、1つの保持手段を使用して然も取り外すこと無くブレーカの取り外しが可能となり、部材を削減できる。
そして、ブレーカ後部の固定は後側突起を起立片に挿入するだけであり、前側の係止を解除すれば容易にブレーカを取り外すことができる。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の構成において、切り欠きの形成間隔は、ブレーカの列設間隔より狭いことを特徴とする。
この構成によれば、僅かなスライド量で順次取り外し可能なブレーカを変更することが可能となるし、保持手段の幅をブレーカ列の幅より短くでき、省スペースで取り付けできる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ブレーカがパネルから離れるのを防止する保持手段の固定位置により、ブレーカを浮き上がらせて取り外しを可能とした状態と、全てのブレーカの取り外しを不可とする状態とを選択できるため、1つの保持手段を使用して然も取り外すこと無くブレーカの取り外しが可能となり、部材を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明に係るブレーカ取付構造の一例を示す説明図であり、分電盤のパネルに複数のブレーカを取り付けた状態の斜視図である。
図2図1の平面図である。
図3図1のパネルからブレーカを分離した分解説明図である。
図4図2のA部を拡大した図である。
図5図4において、隠れ線を削除した図である。
図6図4の状態から固定板を僅かにスライドさせた図である。
図7図6の状態から固定板を僅かにスライドさせた図である。
図8図7の状態から固定板を僅かにスライドさせた図である。
図9】B部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1,2は本発明に係るブレーカ取付構造の一例を示す説明図であり、図1は斜視図,図2は平面図である。図1、2は分電盤内に配置されたパネル1に複数のブレーカ2を取り付けた状態を示し、パネル1は図示しない分電盤の内部に取り付けられ、ブレーカ(分岐ブレーカ)2はこのパネル1に対して組み付けられている。
そして、3はブレーカ2をパネル1に固定するための保持手段としての固定板、4はブレーカ2が接続される主幹バーであり、左右方向に配設された主幹バー4に対して、その両側となる上下2列でブレーカ2が左右方向に列設される。ブレーカ2は主幹バー4を中心に上下で対向するように配置される。
【0013】
図3はパネル1からブレーカ2を分離した分解説明図であり、パネル1には図3に示すように中央に主幹バー4が左右方向に配設されており、その上下両側にブレーカ取付スペースSが設けられている。そして、このブレーカ取付スペースSは、それぞれ上下端部にブレーカ2をパネル1に固定するための固定部(ブレーカ2の後側を固定する後側固定部F1、前側を固定する前側固定部F2)が設けられている。
【0014】
一方ブレーカ2は、背面に電源側端子21、前面に負荷側端子22が設けられ、双方の面の下端にパネル1の固定部F1,F2に固定するための突起(後側突起23、前側突起24)が設けられている。尚、ブレーカ2の上部に設けられた25は分岐出力である負荷側端子22からの出力をオン/オフ操作する操作ハンドルである。
【0015】
パネル1の固定部F1,F2は、ブレーカ2を固定するための複数の係止部が形成され、個々の係止部はそれぞれブレーカ2の列設間隔に合わせた間隔で左右方向に等間隔で形成されている。
図9図3のB部を拡大した図であり、固定部F1,F2を示している。この図9に示すように、後側固定部F1に形成された係止部は、パネル1から起立形成された舌状の起立片11であり、起立片11の内部にはブレーカ2の後側突起23を挿入して係止する係止孔11aが穿設されている。
一方、前側固定部F2に形成された係止部は、ブレーカ2の前側突起24を落とし込んで係合させる保持溝12aと、図3に示す固定板3とから成り、保持溝12aはブレーカ取付スペースSの幅全体に亘り帯状に起立形成された帯片12に対して、その上部に所定の一定間隔で凹部を設けて形成されている。
こうして、起立片11によりブレーカ2の後側を固定し、帯片12及び固定板3とでブレーカ2の前側を固定している。
【0016】
ここで、固定板3の構成を具体的に説明する。固定板3は、パネル1にネジ5により取り付けられてパネル1に密着する密着片31と、ブレーカ取付スペースSに配置されたブレーカ2の前側突起24の上部を覆って前側突起24を保持溝12a内に固定して浮き上がりを防止する抑え片32とを有している。
そして、パネル1との密着面とパネル1に載置したブレーカ2の前側突起24の高さに合わせた段差が両者の間に設けられ、固定板3は階段状に折り曲げて形成されている。
また固定板3は、ブレーカ取付スペースSに配置された複数のブレーカ2全体を覆うよう幅広に形成され、密着片31の左右にはネジ止めするための長孔3aが2箇所穿設され、固定板3を左右方向に一定量スライドしてパネル1に固定できるよう構成されている。
【0017】
抑え片32には隣接したブレーカ2の間隔と僅かに異なる間隔で前側突起24を上下に挿通可能な形状の切り欠き32aが設けられている。
図4,5は図2のA部拡大図であり、図4,5を参照してこの切り欠き32aの間隔について説明する。尚、図5は、図4において、破線で示す隠れ線を消去した図である。
図5において、L1はブレーカ2の列設間隔、L2は切り欠き32aの間隔をそれぞれ示し、ここでは両者の比、L2/L1を0.92としている。このように切り欠き32aの間隔L2をブレーカ2の配列間隔L1より僅かに狭く、且つ双方とも一定間隔で形成している。
このようにブレーカ2の列設間隔L1と切り欠き32aの形成間隔L2に僅かな差を設け形成することで、任意の1つのブレーカ2の前側突起24に対して切り欠き32aを合致させることができ、そうすることで1つの前側突起24の浮き上がりを可能として、即ちブレーカ2の前側の上方への移動を可能として、ブレーカ2の係止状態を外してブレーカ2の取り外しを可能としている。
【0018】
図6〜8は、長孔3aにより固定板3のスライド可能な範囲を移動させて、抑え片32による前側突起24の係止を外したブレーカ2を変更した状態を示している。先ず、図4に示す固定位置では、右から3番目のブレーカ2の前側突起24が切り欠き32a内に位置し、上下に移動可能となっている。即ちブレーカ2の前方を浮かせることができる。また、図6では右から2番目のブレーカ2の前方を浮かせることができるし、図7では右隅のブレーカ2の前側を浮かせることが可能となっている。
そして、図8では全てのブレーカ2の前側突起24の上面は、少なくともその一部が抑え片32に係止しており、全てのブレーカ2が取り外しできない配置となっている。
こうして、ブレーカ2の前側を浮かせることを可能とすれば、後側は後側突起23が起立片11の係止孔11aに挿入されて係合しているだけであるため、容易に後側突起23を抜いてブレーカ2を取り外すことができるし、固定板3の僅かなスライドで全てのブレーカ2を固定できる。
尚、左側3個のブレーカ2は固定板3を図6〜8とは反対方向へスライドさせることで取り外しが可能となる。
【0019】
このように、ブレーカ2がパネル1から離れるのを防止する固定板3の固定位置を選択することで、ブレーカ2の前側を上方へ移動させて取り外しを可能とした状態と、全てのブレーカ2の取り外しを不可とする状態とを選択できるため、1つの固定板3を使用して然も取り外すこと無くブレーカ2の取り外しが可能となり、部材を削減できる。
また、ブレーカ2の前側がパネル1から離れるのを防止する固定板3の固定位置により、任意の1つのブレーカ2の保持状態のみ解除してパネル1からの取り外しが可能となる。よって、取り外したいブレーカ2以外は固定状態を維持できるため、作業し易い。
更に、切り欠き32aの形成間隔がブレーカ2の列設間隔より狭いことで、僅かなスライド量で順次取り外し可能なブレーカ2を変更することが可能であり、固定板3の幅をブレーカ2の列の幅より短くでき、省スペースで取り付けできる。
加えて、ブレーカ2の後部の固定は後側突起23を起立片11に挿入するだけであり、前側の係止を解除すれば容易にブレーカ2を取り外すことができる。
【0020】
尚、上記実施形態では、切り欠き32aの間隔L2をブレーカ2の列設間隔L1より僅かに狭くしているが、逆に僅かに広くしても良く、任意の1つのブレーカ2のみを取り外し可能な構成とすることは可能である。
また、間隔L1,L2を同一にしても良く、同時に全てのブレーカが取り外し可能となるが、固定板はパネル1に取り付けた状態を維持できるし、1つの固定板で複数のブレーカ2を固定できる。
【符号の説明】
【0021】
1・・パネル、2・・ブレーカ、3・・固定板(保持手段)、3a・・長孔、11・・起立片、11a・・係止孔、12・・帯片、12a・・保持溝(溝)、21・・電源側端子、22・・負荷側端子、23・・後側突起、24・・前側突起、32・・抑え片、32a・・切り欠き、F1・・後側固定部、F2・・前側固定部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9