(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
(i)前記ステータの前記少なくとも2つの光ファイバは、第3の光を導くように働くとともに前記ビームコンバイナに接続されまたは前記ビームコンバイナの一部である第3の光ファイバをさらに備え、
(ii)前記第3の光は、前記共通光ファイバから前記ステータの前記第3の光ファイバまで送り届けられ、
(iii)前記光の伝搬距離は、前記第1の光の伝搬距離<前記第3の光の伝搬距離<前記第2の光の伝搬距離という条件を満たす
請求項1に記載の光ファイバ回転ジョイント。
(i)前記共通光ファイバは、ダブルクラッドファイバであり、前記ステータの前記第3のファイバは、マルチモードファイバであり、前記第3の光は、前記ダブルクラッドファイバのクラッディングから前記ステータ内の前記マルチモードファイバへ送り届けられること、
(ii)前記第3の光はサンプルまたは物体からの蛍光光であること
のうちの1つまたは複数である、請求項7に記載の光ファイバ回転ジョイント。
(i)前記第2のダイクロイックフィルタと前記第4のレンズとの間に配置されるロングパスフィルタであって、(a)光のより短い波長を減衰させるまたは阻止することによって、および光のより長い波長を通すまたは透過することによって、前記ロングパスフィルタを通過する光をフィルタ処理すること、(b)励起光の後方散乱および/または迷光をフィルタ除去することによって後方ノイズを防いで、蛍光信号を分析するときに改善された画像を実現することの少なくとも1つをするように働くロングパスフィルタ、
(ii)前記第3のレンズと前記第2のダイクロイックフィルタとの間で前記ステータ内に配設または配置され、前記第2の光を反射するように働くミラー
のうちの1つまたは複数をさらに備える、請求項9に記載の光ファイバ回転ジョイント。
(i)前記第1のファイバは、前記第1の光を前記ロータに向けて導くように働くとともに、前記ロータからの光を前記ロータから離れるようにおよび前記ステータを通じて導くように働くダブルクラッドファイバであること、
(ii)前記第2の光は、前記第1の光の波長よりも短い波長を有すること、
(iii)当該光ファイバ回転ジョイントは、ダブルクラッドファイバカプラ、および/または前記第1の光を第3の光から分離するように働くコアもしくはクラッドビームスプリッタをさらに備え、前記第3の光はサンプルまたは物体からの蛍光光であること、
(iv)当該光ファイバ回転ジョイントは、
前記共通光ファイバに取り付けられ、前記結合された光を前記共通光ファイバの前記コアの中に結合または実質的に結合し合焦させるように働く第1のレンズと、
前記第1のファイバに取り付けられ、前記第1の光を平行にするように働く第2のレンズと、
前記第2のファイバに取り付けられ、前記第2の光を合焦するように働く第3のレンズと、
前記第1のレンズと前記第2のレンズとの間で前記ステータ内に配設または配置され、前記第1の光を前記第2の光から分離するように働くダイクロイックフィルタとをさらに備えること、
(v)当該光ファイバ回転ジョイントは、前記第3のレンズと前記ダイクロイックフィルタとの間で前記ステータ内に配設または配置され、前記第2の光を反射するように働くミラーをさらに備えること
のうちの1つまたは複数である、請求項1に記載の光ファイバ回転ジョイント。
前記第1のレンズ、前記第2のレンズ、および前記第3のレンズのうちの少なくとも1つのレンズは、勾配屈折率(GRIN)レンズおよび非球面レンズのうちの1つまたは複数である、請求項12に記載の光ファイバ回転ジョイント。
前記ステータおよび前記ビームコンバイナのうちの1つまたは複数に少なくとも1つのアクロマートフィルタ(achromatic filter)をさらに備え、前記少なくとも1つのアクロマートフィルタは、異なる波長を有する光を分離するように働く、請求項12に記載の光ファイバ回転ジョイント。
(i)少なくとも2つの光源であって、前記少なくとも2つの光源のうちの第1の光源は、前記イメージング光または前記OCT光である前記第1の光を生成するように働き、前記少なくとも2つの光源のうちの第2の光源は、前記励起光である前記第3の光を生成するように働く、少なくとも2つの光源、および
(ii)前記FORJの前記ロータを回転させるように働くモータおよびプロセッサのうちの少なくとも1つ
のうちの1つまたは複数をさらに備える、請求項17に記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0018】
光ファイバ回転ジョイントを用いてイメージングするための1つまたは複数のデバイス、光学システム、方法、および記憶媒体、ならびに少なくとも1つの光ファイバ回転ジョイントを製造するおよび/または少なくとも1つの自由空間光学ビームコンバイナを製造する1つまたは複数の方法が、本明細書中に開示される。
【0019】
次に、図の詳細を見ると、
図1は、本開示の1つまたは複数の態様による光プローブ応用を用いるOCT技法を利用するように働く(本明細書中で「システム100」または「このシステム100」と呼ばれる)OCTシステム100を示す。システム100は、光源101と、参照アーム102と、サンプルアーム103と、(本明細書中で「ビームスプリッタ」とも呼ばれる)スプリッタ104と、(本明細書中で「参照反射体」とも呼ばれる)参照ミラー105と、1つまたは複数の検出器107とを備える。システム100は、位相シフトデバイスまたはユニット130を備えることができる。1つまたは複数の実施形態では、システム100は、(
図1〜
図3に概略的に示されるように)患者インタフェースデバイスまたはユニット(「PIU」)110と、カテーテル120とを備えることができ、システム100は、(例えば、カテーテル120および/またはPIU110を介して)サンプル106と相互作用することができる。1つまたは複数の実施形態では、システム100は干渉計を備え、または干渉計は、限定するものではないが、少なくとも光源101、参照アーム102、サンプルアーム103、スプリッタ104、および参照ミラー105などのシステム100の1つまたは複数の構成要素によって定められる。
【0020】
光源101は、スプリッタ104への光を発生させるように働き、スプリッタ104は、光源101からの光を参照アーム102の中に通す参照ビームと、サンプルアーム103の中に通すサンプルビームとに分割する。ビームスプリッタ104は、参照ミラー105、1つまたは複数の検出器107、およびサンプル106に対してある角度で配置または配設される。(システム100に示されるように、システム内に含まれるとき)参照ビームは、位相シフトユニット130を通過し、参照ビームは、参照アーム102内で参照ミラー105から反射される。一方、サンプルビームは、サンプルアーム103内でPIU(患者インタフェースユニット)110およびカテーテル120を通じてサンプル106から反射または散乱される。参照ビームとサンプルビームの両方は、スプリッタ104で結合(または再結合)し、干渉縞を発生させる。システム100および/またはその干渉計の出力は、例えば、限定するものではないが、フォトダイオードまたはマルチアレイカメラなどの1つまたは複数の検出器107を用いて継続的に取得される。1つまたは複数の検出器107は、結合または再結合されている2つの放射線または光ビームの間の干渉または干渉縞を測定する。1つまたは複数の実施形態では、参照ビームおよびサンプルビームは、異なる最適経路長を移動しており、それによってフリンジ効果が生じ、1つまたは複数の検出器107によって測定可能である。システム100および/またはその干渉計の出力から得られる電気的なアナログ信号は、限定するものではないが、(以下にさらに説明される、
図11または
図12にそれぞれ示された)コンピュータ1200、1200’などのコンピュータを用いて解析されるデジタル信号に変換される。1つまたは複数の実施形態では、光源101は、広帯域の波長内で放射する放射線源または広帯域光源であり得る。1つまたは複数の実施形態では、ソフトウェアおよびエレクトロニクスを含むフーリエ解析器は、電気的なアナログ信号を光スペクトルに変換するために使用され得る。
【0021】
光源101は、複数の光源を含むことができ、または単一の光源であってもよい。1つまたは複数の実施形態では、光源101は、広帯域レーザ光を発生させる。光源101は、レーザ、有機発光ダイオード(OLED)、発光ダイオード(LED)、ハロゲンランプ、白熱灯、スレーザによってポンプされるスーパーコンティニューム光源、および/または蛍光灯の1つまたは複数を得る。光源101は、光を供給する任意の光源とすることができ、次いで、この光は、少なくとも3つの帯域に分割することができ、各帯域は、空間情報のスペクトル符号化のために次いで使用される光を供給するようにさらに分散される。光源101は、限定するものではないが、システム100、システム100’等などの本明細書中に説明されたシステムまたは各システムの他の構成要素にファイバ結合または自由空間結合され得る。
【0022】
本開示の少なくとも1つの態様によれば、OCTシステムの特徴は、光ファイバを用いて実施される。前述したように、本開示のOCT技法の一応用は、
図1〜
図3に概略的に示されるように、カテーテル120を有するOCTを使用することである。
【0023】
図2は、OCTサブシステムと蛍光サブシステムとを備えるシステム100’の少なくとも1つの実施形態を示す。1つまたは複数の実施形態では、OCTサブシステムは、光源101などの光源と、スプリッタ(スプリッタ104など。スプリッタ104の代わりに、以下に述べられる別のタイプの偏向または偏向デバイスが使用されてもよい)と、1つまたは複数のサーキュレータ111と、(参照反射体105などの)参照反射体と、(コンバイナ113などの)コンバイナと、(少なくとも1つの検出器107などの)少なくとも1つの検出器とを備える。OCTサブシステムは、PIU110などの患者インタフェースユニットと、光にサンプル106などのサンプルをさらすためのカテーテル120とに接続され、これらを備えるとともに、それに応答する情報を受け取ることができる。1つまたは複数の実施形態では、蛍光サブシステムは、(
図2に示された第2の光源101などの)蛍光用の光源と、(
図2に示された第2の少なくとも1つの検出器107などの)少なくとも1つの検出器とを備えることができる。限定するものではないが、第2の光源101と第2の少なくとも1つの検出器107とを備える蛍光サブシステムは、PIU110などの患者インタフェースユニットと、蛍光光にサンプル106などのサンプルをさらすためのカテーテル120とにやはり接続され、(
図2参照)および/またはこれらを備え、それに応じて情報を受け取ることができる。例えば、少なくとも1つの実施形態では、(OCTサブシステムの光源101などの)光源からの約1.3μmの波長を有するOCT光が、送り届けられ、スプリッタ(例えば、スプリッタ104)を用いて参照アーム(例えば、参照アーム102)と、サンプルアーム(例えば、サンプルアーム103)とに分割される。参照ビームは、参照アーム(例えば、参照アーム102)内の参照ミラー(例えば、参照反射体105)から反射され、一方、サンプルビームは、サンプルアーム(例えば、サンプルアーム103)内の(PIU110などの)PIU(患者インタフェースユニット)とカテーテル(例えば、カテーテル120)とを通じてサンプルから反射または散乱される。両ビームは、コンバイナ(例えば、
図1のスプリッタ104、
図2のコンバイナ113等)で結合し、干渉縞を発生させる。干渉計の出力は、フォトダイオードまたはマルチアレイカメラなどの検出器(例えば、
図1に示された少なくとも1つの検出器107、
図2に示されたOCTサブシステムの少なくとも1つの検出器107等)を用いて検出される。次いで、信号は、コンピュータ(例えば、
図1〜
図2および
図11に示されるようなコンピュータ1200、
図12のコンピュータ1200’等)に転送されて信号処理を実行する。干渉縞は、サンプルアーム(例えば、サンプルアーム103)の経路長が、光源(例えば、
図1の光源101、
図2のOCTサブシステムの光源101等)のコヒーレンス長内までの参照アーム(例えば、参照アーム102)の経路長に一致するときにだけ発生する。
【0024】
光源(例えば、
図2の蛍光サブシステムの光源101)からの波長(例えば、赤外線(IR)で見える任意の予め決定された波長)、例えば0.633μmを有する励起光は、PIU(例えば、PIU110)およびカテーテル(例えば、カテーテル120)を通じてサンプル(例えば、サンプル106)へ送り届けられる。サンプル(例えば、サンプル106)は、励起光によって、例えば0.633μm〜0.80μmの広帯域の波長を有する自家蛍光光を放出する。自家蛍光光は、カテーテル(例えば、
図2のカテーテル120)を用いて集められ、PIU(例えば、PIU110)を介して検出器(例えば、
図2の蛍光サブシステムの検出器107)へ送り届けられる。可視およびNIRの他の波長も考えられる。
【0025】
図3は、シース121、コイル122、保護具123、および光プローブ124を備えるカテーテル120の一実施形態を示す。
図1〜
図2に概略的に示されるように、好ましくは、カテーテル120は、プルバックでコイル122をスピンさせるようにPIU110に接続される(例えば、PIU110の少なくとも1つの実施形態は、プルバックでコイル122をスピンさせるように働く)。コイル122は、(例えば、PIU110内の回転モータを介してまたはそれによって)コイル122の近位端から遠位端までトルクを送り届ける。1つまたは複数の実施形態では、コイル122は、光プローブ124で/に固定され、それによって光プローブ124の遠位先端が、生理学的器官の全方向性ビューを見るようにやはりスピンし、限定するものではないが、血管、心臓等などの中空器官などのサンプルまたは材料が評価される。例えば、光ファイバカテーテルおよび内視鏡は、アクセスが難しい血管内イメージ、消化管、または任意の他の狭い領域などの内部器官へのアクセスを行うために、(
図1に示されるようなサンプルアーム103などの)OCT干渉計のサンプルアームに存在することができる。カテーテル120または内視鏡の内部の光プローブ124を貫く光のビームが、関心対象の表面にわたって回転させられるとき、1つまたは複数のサンプルの断面画像が得られる。3次元データを取得するために、光プローブ124は、回転スピン中に、同時に長手方向に並進させられ、その結果、螺旋状走査パターンになる。この並進は、最も一般的には、プローブ124の先端を近位端に向けて引っ張り戻すことによって行われ、したがってプルバックと呼ばれる。
【0026】
少なくとも1つの実施形態では、遠位端にミラー(例えば、以下に述べられるような
図4〜
図5のミラー504)が存在し、光ビームが外側に偏向させられるようになっている。少なくとも1つの実施形態では、光プローブ124は、近位端にあるファイバコネクタと、遠位端にあるダブルクラッドファイバおよびレンズとを備える。ファイバコネクタは、PIU110と接続することができる。ダブルクラッドファイバ(例えば、以下に述べられるような
図4〜
図5のダブルクラッドファイバ506を参照)は、OCTと蛍光光の両方を送り届けるために使用される。レンズ(例えば、以下に述べられるような
図4に示されるGRINレンズ501bを参照)は、サンプル(例えば、サンプル106)へおよび/またはからの光を合焦し集めるために使用される。
【0027】
1つまたは複数の実施形態では、患者ユーザインタフェース110は、プローブ(例えば、カテーテル120(例えば、
図1〜
図3参照))、ニードル、カプセル、患者インタフェースユニット(例えば、患者インタフェースユニット110)等などの1つまたは複数の構成要素を、光学構成要素などの1つまたは複数の他の構成要素、光源(例えば、光源101)、偏向セクション(例えば、光源からの光を干渉光学系へ偏向し、次いで干渉光学系から受け取った光を少なくとも1つの検出器に向けて送るように働く構成要である偏向セクションまたは偏向されたセクション;1つまたは複数の干渉計、サーキュレータ、ビームスプリッタ、アイソレータ、カプラ、融着ファイバカプラ、内部に穴を有する部分的に切断されたミラー、およびタップを有する部分的に切断されたミラー等のうちの少なくとも1つを含む偏向セクションまたは偏向されたセクションなど)、サンプルアーム102、接続構成要素に動力を供給するように働くモータ、および/または患者ユーザインタフェース110等に接続するための回転接合(例えば、
図2および
図4〜
図7に概略的に示されるような回転接合306、本明細書中に述べられる別の回転接合等)などの接続構成要素(またはインタフェースモジュール)を備えるまたは含むことができる。例えば、接続部材またはインタフェースモジュールが回転接合であるとき、好ましくは、回転接合は、本明細書中に述べられる回転接合306)と同一または類似するやり方で動作する。1つまたは複数の他の実施形態では、回転接合は、接触回転接合、レンズレス回転接合、レンズベース回転接合、または当業者に知られている他の回転接合のうちの少なくとも1つであり得る。
【0028】
少なくとも1つの実施形態では、PIU110は、(本明細書中に述べられる回転ジョイント306などの)FORJと、回転モータおよび並進モータ式ステージ(例えば、
図2に示されるようなPIU110の部分139参照)と、カテーテルコネクタ(例えば、
図2に示されるようなPIU110の部分141参照)とを備えることができる。FORJは、ファイバ軸に沿ってダブルクラッドファイバ(例えば、DCF506)を回転させつつ、光信号の途切れない送信を可能にする。FORJは、ロータ(rotor)およびステータ(stator)(例えば、
図4〜
図5に示されるとともに以下にさらに説明されるようなロータ306aおよびステータ306bを参照)からなる自由空間光学ビームコンバイナを有する。
図4は、本開示の少なくとも1つの実施形態による自由空間ビームコンバイナおよびFORJの構成を示す。(
図2に示されるようなシステム100’などの)OCTおよび蛍光システムでは、ステータ(例えば、
図4のステータ306b)は、OCTおよび励起のための少なくとも2つの光ファイバ(例えば、OCT光源送達および光検出のために働く
図4のシングルモードファイバ507a、励起光源107(例えば、
図2のシステム100’の蛍光サブシステムまたは部分の光源101)とともに機能するように働く
図4のシングルモードファイバ507b等を参照)を備える。各ファイバは、各ファイバのビームコンバイナ側にレンズを有する(例えば、
図4に示されるように、シングルモードファイバ507aはGRINレンズ501aに接続され、
図4に示されるように、マルチモードファイバ508はGRINレンズ501dに接続され、
図4に示されるように、シングルモードファイバ507bはGRINレンズ501cに接続される等)。ロータ(例えば、
図4のロータ306a)は、カテーテル(例えば、カテーテル120)側のファイバ接続部を有するダブルクラッドファイバ(例えば、ダブルクラッドファイバ506)と、ビームコンバイナ側のレンズ(例えば、
図4に示されるようなGRINレンズ501b)とで作製される。そして、ロータ(例えば、ロータ306a)のファイバコネクタは、光プローブ(例えば、
図3〜
図4に示されるように、カテーテル120を介して光プローブ124)に接続され、ステータ(例えば、ステータ306b)は、(
図4〜
図5に概略的に示されるように)光学サブシステムに接続される。例えば、
図4に最もよく概略的に見られるような少なくとも1つの実施形態では、シングルモードファイバ507aは、OCTサブシステムのOCT光源(例えば、光源101)、および検出要素(例えば、少なくとも1つの検出器107)に接続され、マルチモードファイバ508は、蛍光サブシステムの蛍光検出要素(例えば、少なくとも1つの検出器107)に接続され、シングルモードファイバ507bは、蛍光サブシステムの励起光源(例えば、光源101)に接続される。回転モータ(例えば、回転モータ139)は、ロータ(例えば、ロータ306a)にトルクを送り届ける。また、並進モータ式ステージは、ビームが螺旋状に内腔サンプル内部で走査されるようにプルバックするために使用される。カテーテルコネクタ(例えば、
図2に概略的に示されるようなカテーテルコネクタ141)は、カテーテル(例えば、カテーテル120)に接続される。
【0029】
図4に最もよく見られるように、OCT光は、シングルモードファイバ507aから、GRINレンズ501aを用いて平行にされる。平行にされたOCT光は、ダイクロイックフィルタ502aおよびGRINレンズ501bを介して(ロータ306aの)ダブルクラッドファイバ506のコアに結合する。また、サンプル(例えば、サンプル106)からの後方散乱されたOCT光は、(カテーテル120を介して)ロータ306aに戻る。(
図6(a)に示されるように)光は、GRINレンズ501bを用いて平行にされ、シングルモードファイバ507aに結合する。1つまたは複数の実施形態では、OCT光は可逆性の経路で(例えば、ステータ306bからロータ306aへ、およびロータ306aからステータ306bへ)送り届けられるので、ファイバを効率的に結合するために、倍率は、およそもしくは約1である、または1である。カップリング効率は、およそもしくは約1である、または1である倍率を有するときに改善または最大化される。
【0030】
図5は、回転接合においてOCTおよび励起チャンネルをダブルクラッドファイバの単一のコアにどのように結合するのかに関する少なくとも1つの実施形態を示す。例えば、光ファイバ回転ジョイントは、ダブルクラッドファイバ(例えば、ダブルクラッドファイバ506)と、OCT光を平行にするように働くレンズ(例えば、
図5に示されたレンズ509)とを有する単一のローテータ部分を含むことができる。前述したように、回転ジョイントのステータ部分は、(i)シングルモードファイバ(例えば、シングルモードファイバ507a)、およびOCT光を平行する(平行にされたOCT光は、ローテータ部分においてダブルクラッドファイバのコアに結合する)ように働くレンズ(例えば、
図5に示されたレンズ510)を有するOCT部分と、(ii)シングルモードファイバ(例えば、シングルモードファイバ507b)、および中央に光イメージの大部分を有するように働き、次いで光がローテータ部分においてダブルクラッドファイバ506のコアに結合するレンズ(例えば、
図5に示されたレンズ512)を含む励起ステータ部分と、(iii)マルチモードファイバ508、およびレンズ(例えば、
図5に示されたようなレンズ511)を含む放出ステータ部分とを備えることができる。
図5に示されるように、回転ジョイントまたは回転接合の少なくとも1つの実施形態は、ミラー504と共にダイクロイックフィルタ502aおよび502bを備えることができる。1つまたは複数の実施形態では、
図4に示されるようなロングパスフィルタ505が、必要に応じて適宜使用されてもよく、(例えば、
図5に示されたように)1つまたは複数の実施形態は、ロングパスフィルタ505を使用しなくてもよい。ロングパスフィルタ505は、本明細書中に述べられるように、ロングパスフィルタ505が、例えば、より短い波長を減衰させるまたは阻止することによって、およびより長い波長を通すまたは透過することによって光を適切にフィルタ処理するように働く限り、ダイクロイックフィルタ502bとGRIN501dの間の任意の予め決定された位置に配置されてもよい。1つまたは複数の実施形態では、ロングパスフィルタ505の使用および配置は、応用またはサンプルによって決まり得る。好ましくは、ロングパスフィルタ505は、蛍光信号を解析するときにより良い像を実現するために、後方ノイズおよび励起光を回避するために使用され得る。OCT(例えば、1.3μm)光は、OCTチャンネルのためのレンズ(例えば、OCTチャンネルのためのレンズ510)によって、およびローテータチャンネルのためのレンズ(例えば、ローテータチャンネルのためのレンズ509)によって平行にされる。両レンズ509、510の焦点距離は、挿入損失を最小にするために、ほとんどまたはほぼ同じである(または同じであり得る)。レンズ509の1つまたは複数のために小さいレンズを使用することは、ローテータチャンネルを最小にするために好ましい。また、レンズ510、511、512の1つまたは複数のために小さいレンズを使用することは、ステータチャンネルを最小にするために好ましい。一実施形態では、ローテータレンズ509の焦点距離は、より良い色収差を実現するためにより小さくすることができ、1つまたは複数の実施形態では、ローテータレンズ509の焦点距離は、蛍光が分散しないようにより長いものであり得る。二次の像は、励起結合のために使用することができ、以下にさらに説明されるように、1つまたは複数の製造プロセスは、レンズと各ファイバの間の距離の有効な整合を実現するのがより容易であり得る。前述したように、第2のラインまたはケーブルは、蛍光のために使用することができ、第3のラインまたはケーブルは、励起のために使用することができる。1つまたは複数の実施形態では、ローテータチャンネルからステータチャンネルへの様々な蛍光光のために、より短い距離が、けられが少ないように蛍光のために使用され得る。ファイバ506、507a、507b、508の開口数(NA)、ファイバ506、507a、507b、508のモードフィールド径、およびレンズの関係は、好ましくはOCT、励起、および蛍光光のためにカップリング効率を最大にする(または少なくとも増大させるまたは改善する)ように決定される。OCTについては、レンズ509、510の同じまたは類似する焦点距離が使用される。励起については、1つまたは複数の実施形態は、以下の条件、M
ex=|f
rot/f
ex|≦|MFD
dcf/MFD
ex|、|γ
ex|≦NA
dcf/NA
exを満たし得るものであり、ただし、f
rotはレンズ509の焦点距離であり、ただし、f
exはレンズ512の焦点距離であり、MFD
dcfはダブルクラッドファイバ506のコアモードフィールド径であり、MFD
exは励起ファイバ507bのコアモードフィールド径であり、M
exは横倍率であり、γ
exは角倍率である。横倍率および角倍率は、以下の関係、M
ex×γ
ex=1、それによって|M
ex|=|1/γ
ex|≧NA
ex/NA
dcfを満たす。蛍光については、1つまたは複数の実施形態は、以下の条件、マルチモードファイバ508のコア径≧ダブルクラッドファイバ506のクラッド径×M
emを満たし得、ただし、M
emはレンズ509とレンズ511の間の横倍率であり、以下の関係、M
em=|f
em/f
rot|を満たし、ただし、f
emはレンズ511の焦点距離である。
【0031】
1つまたは複数の実施形態では、シングルモードファイバ507bからの0.633μmの波長の励起光は、GRINレンズ501cを用いて収束される。光は、GRINレンズ501bへの光路の中央でまたは予め決定された位置で合焦され(例えば、
図6(b)に示された焦点位置600参照)、次いで、
図4および
図6(b)に示されるように、光は、GRINレンズ501bを用いてほとんどダブルクラッドファイバ506のコアに結合される。また、1つまたは複数の実施形態では、ダブルクラッドファイバ506のコアに効率的に結合するために、横倍率(M
ex)は、ダブルクラッドファイバ506のコアのモードフィールド径(MFD)(MFD
dcf)とシングルモードファイバ507bのモードフィールド径(MFD)(MFD
ex)との比以下である。言い換えれば、|M
ex|≦MFD
dcf/MFD
exである。また、1つまたは複数の実施形態では、高いカップリング効率を実現するために、角倍率は、シングルモードファイバ507bのNA(開口数)(NA
ex)とダブルクラッドファイバ506のコアのNA(開口数)(NA
dcf)との比未満(または、以下に述べられるように、以下)である。言い換えれば、|γ|≦NA
dcf/NA
exである。1つまたは複数のさらなる実施形態では、高いカップリング効率を実現するために、倍率は、シングルモードファイバ507bのNA(開口数)(NA
ex)とダブルクラッドファイバ506のコアのNA(開口数)(NA
dcf)との比以下であり得る。言い換えれば、|γ|≦NA
dcf/NA
exである。例えば、MFD
exが3.5μmおよびNA
exが0.13を有するシングルモードファイバ、ならびにMFD
dcfが9.2μmおよびNA
dcfが0.14を有するダブルクラッドファイバが使用されるとき、1.1以上および2.6以下を有する横倍率が、カップリング効率を増大させるために望ましい。
【0032】
図6(c)に示されるように、ほとんどダブルクラッドファイバ506のクラッディングからの蛍光光は、GRINレンズ501bを通じて送り届けられる。光は、クラッディング径により分散され、(
図4および
図6(c)に示されるように)GRINレンズ501dを介してマルチモードファイバ(例えば、
図4に示されるようなファイバ508)に結合される。少なくとも1つの実施形態では、高いカップリング効率は、マルチモードファイバ508のコア径(D
mm)とクラッディング径506(D
dcf)の比以下である横倍率(M
em)を用いて実現される。言い換えれば、M
em≦D
mm/D
dcfである。
【0033】
少なくとも1つの実施形態では、OCT光は、GRINレンズ501aとGRINレンズ501bの間の距離に整合するときに、より小さい感度を実現するために、GRINレンズ501aおよびGRINレンズ501bをそれぞれ用いて平行にされる。少なくとも1つの実施形態では、OCT光の波長よりも短い波長である励起光が収束し、GRINレンズ501cによって中間焦点(例えば、
図6(b)の焦点位置600を参照)に合焦され、次いで、ダブルクラッドファイバ506のコアに(例えば、100%、約100%、90%、80%、約90%から約100%等で)実質的に結合される。この構成では、励起光は、ダブルクラッドファイバ506のコアに効率的に結合し、また、GRINレンズ501cおよびシングルモードファイバ507bがGRINレンズ501bの組立体を用いて別々に組み立てられるので、GRINレンズ501cおよびシングルモードファイバ507bの整合はより容易になる。製造プロセスの1つまたは複数の実施形態は、以下に述べられる。
【0034】
いくつかの実施形態では、励起光は、OCT光の波長よりも短い波長である。例えば、励起光は、OCT光の波長よりも少なくとも20%、30%、または40%短い。したがって、可視およびNIRの励起に関しては、励起光の波長は、例示的な実施形態において、OCT光の波長よりも少なくとも400nm短い。1つまたは複数の代替実施形態では、励起光は、OCT光の波長よりも大きい波長を有し得る。
【0035】
1つまたは複数の実施形態では、
図4に最もよく見られるように、ダイクロイックフィルタ502aは、OCT光を残りの励起および蛍光光から分離するために使用される。ダイクロイックフィルタ502bは、励起および蛍光光の分離のために使用される。ミラー504は、励起光を反射するために使用される。ロングパスフィルタ505は、励起光の後方散乱および/または迷光をフィルタ除去するために使用され得る。
【0036】
また、OCTの光路長(Loct)、蛍光の光路長(Lfl)、および励起光の光路長(Lex)が、少なくとも1つの実施形態では、以下の条件、Loct<Lfl<Lexを用いて設計される。1つまたは複数の実施形態では、カップリング効率を改善および/または最大化するために可能な限り短いOCT光路長を有することが好ましい。コリメータレンズ(例えば、
図5のレンズ509またはレンズ510を参照)から遠くにビームウエストを有する平行ビームを実現することは難しいものであり得る(1つまたは複数の実施形態では、遠いビームウエストは、レンズのサイズおよび品質に依存し、例えば、1つまたは複数の実施形態では、>50mmのビームウエストが遠いものであり得る一方、他の実施形態では、>50mmのビームウエストは遠いものではあり得ない)。(
図6(b)に最もよく見られる)少なくとも1つの実施形態では、励起光は、光路の中央で、または予め決定された位置(例えば、焦点位置600)で合焦され、したがって、より長い光路長が設計され得る。蛍光光は、分散され(または分散し)、大きい直径のビームを有し、したがって、1つまたは複数の実施形態では、蛍光光の光路長を短くすることが好ましい。
【0037】
少なくとも1つの実施形態では、350〜850nmを有する励起光の波長および400〜1200nmを有する蛍光光の波長は、ターゲットのマーカに基づいて選ばれる。励起波長350〜400nmおよび自家蛍光400〜500nmを有するコラーゲンおよび/またはエラスチンが利用される。脂質および/または脂肪は、励起波長550〜650nmおよび蛍光波長600〜850nmで検出することができる。ICG(インドシアニングリーン)のマーカが、600〜800nmの波長を有する励起光および750〜1200nmを有する蛍光光で使用される。任意の他の自家蛍光マーカおよび蛍光染料は、本開示の1つまたは複数の実施形態と共に利用され得る。
【0038】
1つまたは複数の代替実施形態では、FORJの内側に位置する自由空間ビームコンバイナは、
図7に示されるように与えられ得る。
図7の実施形態は、以下の例外を除いて、
図4に示された実施形態と同じであり、マルチモードファイバ508およびGRINレンズ501dが取り除かれ、回転接合306’のステータ306b’が(
図4に示されるようなシングルモードファイバ507aの代わりに)GRINレンズ501aと共に使用されるダブルクラッドファイバ506を含むので、
図7の回転接合306’のステータ306b’が2つの光ファイバ(および3つではない)を含む。OCT光は、ステータ306’においてダブルクラッドファイバ506のコアを通過し、次いで、GRINレンズ501aを用いて平行にされる。平行にされた光は、ロータ306a’においてダブルクラッドファイバ506のコアに結合される。OCT光の波長よりも短い波長を有する励起光は、GRINレンズ501bへの光路の中央で(または予め決定された位置で)、GRINレンズ501cを用いて収束および合焦される。次いで、光は、回転接合306’のロータ306a’においてダブルクラッドファイバ506のコアにほとんど結合される。サンプル(例えば、サンプル106)からの蛍光光は、ロータ306a’におけるダブルクラッドファイバ506のクラッドをほとんど通じて送り届けられる。次いで、光は、ステータ306b’におけるダブルクラッドファイバ506のクラッドに結合される。OCT光と蛍光光を分離するために、ダブルクラッドファイバカプラは、PIU110の内部、またはイメージングサブシステム内で使用され得る。
図7のダイクロイックフィルタ502は、励起光を残りの蛍光光およびOCT光から分離するために使用される。ステータ306b’のダブルクラッドファイバ506は、OCTおよび蛍光光を分離するためにコア/クラッドビームスプリッタに接続される。したがって、自由空間光学蛍光チャンネルがないので、簡単でコンパクトなFORJが、この構成を用いて実現され得る。また、OCTおよび蛍光光が、共通ダブルクラッドファイバ(例えば、ファイバ506)を用いて結合されるので、ビームコンバイナを製造することがより容易である。
図2に概略的に示されるように、上述されたように、FORJ306’が、FORJ306の代わりに使用されてもよい。1つまたは複数の実施形態では、本開示に述べられるようなミラー、フェルール、スリーブおよび/またはエポキシは、任意であり得、ファイバ、レンズ、およびダイクロイックフィルタは、ミラー、フェルール、スリーブ、および/またはエポキシのうちの1つまたは複数なしで使用されてもよい。
【0039】
システム100’および/または回転接合306’に存在する、システム100および/または回転接合306等についてすでに上述された同じ番号の要素の説明は、繰り返さないものとし、そっくりそのまま参照により本明細書に組み込まれる。
【0040】
少なくとも1つの実施形態では、コンソール1200、1200’は、モータおよび並進モータ式ステージ(以下、「モータ」または「モータおよびステージ」と呼ぶ)139の動作を制御するように働き、少なくとも1つの検出器107から強度データを取得し、(例えば、以下にさらに述べられるように、
図11のコンソール1200および/または
図12のコンソール1200’に示されるように、ディスプレイ、スクリーン、またはモニタ1209などのモニタ、またはスクリーン上に)走査したイメージを表示する。1つまたは複数の実施形態では、コンソール1200、1200’は、モータ139の速度を変更するおよび/またはモータ139を停止するように働く。モータ139は、速度を制御するとともに位置精度を増大させるために、ステッピングモータまたはDCサーボモータとすることができる。
【0041】
1つまたは複数の実施形態では、コンソールまたはコンピュータ1200、1200’は、システム100および/またはシステム100’の回転接合306、回転接合306’、モータ139、カテーテル120、および/または1つもしくは複数の他の上記構成要素の動作を制御するように働く。少なくとも1つの実施形態では、コンソールまたはコンピュータ1200、1200’は、OCTサブシステムおよび蛍光サブシステムの少なくとも1つの検出器107から強度データを取得するように働き、(例えば、以下にさらに述べられるように、
図11のコンソール1200および/または
図12のコンソール1200’に示されるように、ディスプレイ、スクリーン、またはモニタ1209などのモニタ、またはスクリーン上に)イメージを表示する。システム100および/またはシステム100’の1つまたは複数の構成要素の出力は、例えば、限定するものではないが、フォトダイオード、光電子増倍管(PMT)、ラインスキャンカメラ、またはマルチアレイカメラなどのOCTサブシステムの少なくとも1つの検出器107、および蛍光サブシステムの少なくとも1つの検出器107を用いて取得される。システム100および/またはシステム100’あるいはその1つまたは複数の構成要素の出力から得られる電気的なアナログ信号は、限定するものではないが、(例えば、
図1〜
図2および
図11〜
図12に示されるような)コンピュータ1200、1200’などのコンピュータを用いて解析されるデジタル信号に変換される。1つまたは複数の実施形態では、光源101は、広帯域の波長において放射する放射線源または広帯域光源であってもよい。1つまたは複数の実施形態では、ソフトウェアおよびエレクトロニクスを含むフーリエ解析器は、電気的なアナログ信号を光スペクトルに変換するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの検出器107は、3つの異なる帯域の光を検出するように構成される3つの検出器を備える。
【0042】
本開示の少なくとも1つの態様によれば、前述したように、光ファイバ回転ジョイント(および/またはその1つまたは複数の構成要素)を製造または作製する1つまたは複数の方法が、本明細書中に提供される。
図8は、FORJの少なくとも1つの実施形態にかかる1つまたは複数の構成要素を作製する方法の少なくとも1つの実施形態の流れ図を示す。好ましくは、この方法は、以下のうちの1つまたは複数を含み得る、すなわち、(i)剥き取られたシングルモードファイバ(例えば、
図8のステップS801に対応する
図9Aの部分における剥き取られたファイバ900bを参照、例えば、前述したようなシングルモードファイバ507aを参照)をフェルール(例えば、
図9Aのフェルール901を参照)に挿入し、エポキシ(例えば、
図9Aのエポキシ902を参照)で接着させてファイバおよびフェルールを共に保持する(
図8のステップS801を参照)、(ii)ほぼ予め決定された程度で、または予め決定された程度で(例えば、8度または約8度で)フェルールを研磨する(
図8のステップS802を参照、例えば、ステップS802に対応する
図9Aの部分におけるフェルール901も参照)、(iii)GRIN(例えば、GRIN501aまたは501b)を、ほぼ予め決定された程度で、または予め決定された程度で(例えば、8度または約8度で)片側を研磨する(
図8の部分ステップS803を参照、例えば、ステップS803に対応する
図9Aの部分におけるGRIN501a、501bも参照)、(iv)エポキシ(例えば、ステップS804に対応する
図9Bの部分に示されたエポキシ902)で、研磨されたGRIN(例えば、GRIN501aまたは501b)を、スリーブ(例えば、ステップS804に対応する
図9Bの部分のスリーブ904)の内部に固定する(
図8のステップS804を参照)。ならびに、(v)GRIN(例えば、GRIN501aまたは501b)およびフェルール(例えば、フェルール901)の予め決定されたまたは所定の距離で(例えば、1つまたは複数の実施形態では、この予め決定されたまたは所定の距離は、約0.1mm、約0mm〜約1mm、または応用に応じて任意の他の所望の距離であり得る)、勾配屈折率整合(実質的に整合)エポキシ(例えば、ステップS805に対応する
図9Bの部分のスリーブ904内部で研磨されたフェルール901とGRIN(例えば、GRIN501aまたは501b)との間に位置するエポキシ902を参照)および、研磨されたGRIN(例えば、GRIN501aまたは501b)の別の側の(例えば、スリーブ904の左側の)研磨されたフェルール(例えば、研磨されたフェルール901を参照)を設置し、エポキシ(例えば、スリーブ904の左側におけるエポキシ902)を硬化して、平行ビームを実現する(
図8のステップS805を参照)ことのうちの1つまたは複数を含み得る。
図9A〜
図10に示されるように、ファイバ900aは、ジャケット903(900μm)を含み得る。1つまたは複数の実施形態では、GRIN表面および/またはフェルール表面は、使用のために応用に応じて任意の望ましい角度で設計することができる。1つまたは複数の実施形態では、GRIN501bおよび/またはGRIN501a、ならびに/あるいはフェルール表面の角度は、0〜10度の範囲内である。
【0043】
1つまたは複数の実施形態では、シングルモードファイバ(例えば、剥き取られたファイバ900bを参照)の表面およびGRINレンズ(例えば、GRIN501aまたは501b)の表面は、後方散乱を減少させるために予め決定された数度だけ傾斜させられる。勾配屈折率整合(実質的整合)材料は、後方散乱を減少させるために表面間に配置され得る。シングルモードファイバ(例えば、上述されたようなシングルモードファイバ507a)からの平行ビームは、GRINレンズ501aとファイバ507aの距離を整合させるようにGRINレンズ501aを用いて実現される。
【0044】
FORJを製造する方法800は、異なるファイバ材料が使用されることを例外として、第2のGRINレンズのためにステップS801〜S805を繰り返すことによって、第2のGRINレンズ(例えば、GRIN501b)を作り出すこと、または第2のGRINコリメータを作り出すことをさらに含むことができる。例えば、GRIN501bについては、シングルモードファイバの代わりに、前述のダブルクラッドファイバ506が使用される。ダブルクラッドファイバ506の表面およびGRIN501bの表面も、予め決定された数度だけ(例えば、8度だけまたは約8度だけ)傾斜され得、勾配屈折率整合(実質的整合)材料は、ダブルクラッドファイバ506およびGRIN501bの角度付きまたは傾斜した表面間に配置され得る。少なくとも1つの実施形態では、ダブルクラッドファイバ506のコアからの平行ビームは、GRINレンズ501bを用いて実現される。1つまたは複数の実施形態では、GRINレンズ501aおよびGRINレンズ501bは、スループットを増大させるために、およそまたは約1または1の倍率を実現するためにほぼ同じまたは同じ焦点距離を有する。
【0045】
FORJを製造する方法800は、第3のGRINレンズ(例えば、GRIN501c)を作り出すこと、または第3のGRINコリメータファイバを作り出すことをさらに含むことができる。1つまたは複数の実施形態では、GRINコリメータ(例えば、GRIN501c)は、アクティブアライメント法を用いて製造される。GRIN501cの部分は、シングルモードファイバおよびその部分900a、900b、903に関連する前述のステップ、およびエポキシ902を用いてスリーブ904内部にそれを固定すること(
図10に示されるようなそのような構成要素および同じまたは類似の構成を参照)を用いて形成されるまたは作り出されることができる。したがって、そのような製造ステップの詳細は、そっくりそのまま参照により本明細書中に組み込まれ、繰り返されない。
図10に最もよく見られるように、GRIN501cとシングルモードファイバ507bの間の距離は、カメラ912を用いて焦点位置を観察するために整合される。少なくとも1つの実施形態では、カメラ912は、GRINレンズ501cから設計されたある距離または予め決定された距離に配置され、次いで光のスポットサイズが観察される。GRINレンズ501cとファイバの間の距離を変更している間(例えば、
図1に示されるようなファイバ900bの剥き取られた部分を参照)、最小スポットサイズが観察されるときに距離は固定される(
図10の中央部(b)を参照)。対照的に、スポットサイズが大きいとき、(
図10の上部(a)に示されるように)収束ビームが経路を交差するので、または(
図10の下部(c)に示されるように)収束ビームがまだ収束されていない(したがって、離間しているまたは分離されている)ので、距離は調整される。アクティブアライメント法を用いて、GRIN501cのコリメータは、GRIN501bのコリメータと別個に製造され、そのため、これらの構成要素は、製造がより容易である。また、この製造プロセスは、整合時間の減少を実現することができる。
【0046】
1つまたは複数の実施形態では、FORJを製造する方法800は、第4のGRINレンズ(例えば、GRIN501d)を作り出すこと、または第4のGRINコリメータファイバを作り出すことをさらに含むことができる。GRIN501dの部分は、(シングルモードファイバの代わりにファイバ508などのマルチモードファイバを用いた)ファイバ製造に関する前述のステップ、およびエポキシ902を用いてスリーブ904内部にマルチモードファイバ508の剥き取られた部分を固定すること(
図10に示されるようなそのような構成要素および同じまたは類似の構成を参照)を用いて形成されるまたは作り出されることができる。したがって、そのような製造ステップの詳細は、そっくりそのまま参照により本明細書中に組み込まれ、繰り返されない。さらに、GRIN501dのコリメータは、GRIN501dおよびマルチモードファイバ508が共に接着され得るように整合される(例えば、ファイバ508およびGRIN501dは、共に接着されるときに触れている)。1つまたは複数の実施形態では、GRIN501dおよびマルチモードファイバ508は、共に接着されるときに触れ得る。1つまたは複数のさらなる実施形態では、GRIN501dおよびマルチモードファイバ508は、共に接着されるときに中間に空気を有し得る。
【0047】
また、方法800は、GRIN501a、501b、501c、501dのコリメータを整合するステップをさらに含むことができる。好ましくは、少なくとも1つの実施形態では、GRIN501bのコリメータは、挿入損失の回転変化を減少させるまたは最小化するために、FORJ306または306’の光軸および/または機械軸に一致(または実質的に一致)するように整合される。次いで、残りのGRIN501a、501c、501dのコリメータが、本明細書中に述べられるようにおよび
図4〜
図8および
図9A〜
図10に示されるように傾斜した位置の整合で、カップリング効率を増加または最大化するように装着され得る。任意のダイクロイックフィルタ(例えば、ダイクロイックフィルタ502、フィルタ502a、フィルタ502b等)および/または任意のミラー(例えば、ミラー504)は、増加したまたは最大のカップリング効率を実現するために、前述したような傾斜および位置で、GRIN501a、501b、501c、および/または501dのコリメータと整合され得る。
【0048】
限定するものではないが、システム100、システム100’、FORJ306、FORJ306’等を含む任意のシステムまたはFORJが製造されるために、コンソールまたはコンピュータ1200、1200’などのコンピュータは、前述のステップ(例えば、GRIN501aについてのステップS801〜S805、GRIN501bについてのステップS801〜S805の繰り返し、GRIN501cについての前述のステップ、GRIN501dについての前述のステップ、および/またはGRIN501a、501b、501c、および/または501dについての構成されたコリメータの整合等)のいずれかを実施することができる。
【0049】
1つまたは複数の実施形態では、SEEプローブおよび/またはシステムは、FORJ(例えば、FORJ306、FORJ306’等)を接続部材またはインタフェースモジュール共に使用することができる。例えば、接続部材またはインタフェースモジュールは、いずれのSEEプローブについても回転接合を含むことができる。そのようなSEEシステムでは、回転接合は、本明細書中に説明されたような接触回転接合、レンズレス回転接合、レンズベース回転接合、回転接合等のうちの少なくとも1つであり得る。回転接合は、1チャンネルの回転接合、または2チャンネルの回転接合であり得る。少なくとも1つの例によって、SEEデバイスでは、1つまたは複数の光源が使用され得、光は、本開示のFORJの1つまたは複数の実施形態と共に使用するために少なくとも2つの波長範囲に分割され得る。
【0050】
特段に本明細書中に述べられない限り、同じ数字は、同じ要素を示す。例えば、限定するものではないが、FORJ306、FORJ306’、システム100、システム100’等などのFORJおよび/またはシステム間には変形例または差異が存在するが、その1つまたは複数の特徴は、限定するものではないが、光源101またはその他の構成要素(例えば、コンソール1200、コンソール1200’等)など、互いに同じまたは類似し得る。システム100の光源101、少なくとも1つの検出器107、および/または1つまたは複数の他の要素は、限定するものではないが、本明細書中に述べられるシステム100’などの1つまたは複数の他のシステムの同じ番号の要素のものと同じまたは類似したやり方で働き得ることを当業者は理解されよう。システム100、システム100’、FORJ306、FORJ306’、および/またはそのようなシステムもしくはFORJの一方の1つもしくは複数の同じ番号の要素の代替実施形態は、本明細書中に述べられるような他の変形例を有するが、本明細書中に述べられる他のシステムまたはその構成要素)、またはFORJ(またはその構成要素)のいずれかの同じ番号の要素と同じまたは類似するやり方で働き得ることを当業者は理解されよう。実際は、本明細書中に述べられるようなシステム100とシステム100’の間、およびFORJ306とFORJ306’の間にはいくらかの差が存在するが、類似があり得る。同様に、コンソールまたはコンピュータ1200は、1つまたは複数のシステム(例えば、システム100、システム100’、FORJ(例えば、FORJ306、FORJ306’等を製造するシステム)等)において、および/またはFORJ(例えば、FORJ306、FORJ306’等)を制御するために使用され得るが、加えてまたは代替として、コンソールまたはコンピュータ1200’などの1つまたは複数の他のコンソールまたはコンピュータが使用されてもよい。
【0051】
本明細書中に述べられる回転、強度、または任意の他の測定値を計算する、ならびに/あるいはFORJをデジタルおよびアナログで制御および/または製造する多くのやり方が存在する。少なくとも1つの実施形態では、コンソールまたはコンピュータ1200、1200’などのコンピュータは、本明細書中に説明されるそれらと共に使用するためのFORJおよびデバイス、システム、方法、および/または記憶媒体を制御および監視するための専門のものであり得る。
【0052】
コンピュータシステム1200(例えば、
図1〜
図2に示されるような、コンソールまたはコンピュータ1200を参照)の様々な構成要素が、
図11に示されている。コンピュータシステム1200は、中央処理装置(「CPU」)1201と、ROM1202と、RAM1203と、通信インタフェース1205と、ハードディスク(および/または他の記憶デバイス)1204と、スクリーン(またはモニタインタフェース)1209と、キーボード(または入力インタフェース(キーボードに加えてマウスまたは他の入力デバイスも含み得る))1210と、(例えば、
図11に示されるような)前述の構成要素の1つまたは複数の間のバスまたは他の接続ライン(例えば、接続ライン1213)とを備えることができる。加えて、コンピュータシステム1200は、前述の構成要素のうちの1つまたは複数を備えることができる。例えば、コンピュータシステム1200は、CPU1201と、RAM1203と、(通信インタフェース1205などの)入出力(I/O)インタフェースと、バス(このバスは、コンピュータシステム1200の通信システムとしての1つまたは複数のライン1213を含み得、1つまたは複数の実施形態では、コンピュータシステム1200および少なくともそのCPU1201は、それを用いて、FORJまたはデバイスまたはシステムの1つまたは複数の前述の構成要素と通信することができる、例えば、限定するものではないが、1つまたは複数のライン1213を介して、本明細書中で上述されたシステム100および/またはシステム100’などである)とを備えることができ、1つまたは複数の他のコンピュータシステム1200は、他の前述の構成要素の1つまたは複数の組み合わせを含んでもよい。CPU1201は、記憶媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令を読み出して実行するように構成される。コンピュータ実行可能命令は、本明細書中に説明された方法および/または計算の実行のための命令を含むことができる。コンピュータシステム1200は、CPU1201に加えて1つまたは複数の追加のプロセッサを備えてもよく、CPU1201を含むそのようなプロセッサは、FORJおよび/またはそれと共に使用するためのデバイス、システム、もしくは記憶媒体を制御および/または製造するために使用することができる。システム1200は、ネットワーク接続を介して(例えば、ネットワーク1206を介して)接続される1つまたは複数のプロセッサをさらに備えてもよい。システム1200によって使用されるCPU1201および任意の追加のプロセッサは、同じ電気通信ネットワーク内または異なる電気通信ネットワーク内に位置することができる(例えば、FORJ製造および/または使用技法の実行は、遠隔で制御されてもよい)。
【0053】
I/Oまたは通信インタフェース1205は、光源101、FORJ(例えば、FORJ306、FORJ306’等)、マイクロフォン、通信ケーブル、および(有線または無線のどちらかの)ネットワーク、キーボード1210、マウス(例えば、
図12に示されるようなマウス1211を参照)、タッチスクリーンまたはスクリーン1209、光ペンなどが含まれ得る入出力デバイスに、通信インタフェースを与える。モニタインタフェースまたはスクリーン1209は、そこに通信インタフェースを与える。
【0054】
本明細書中に述べられるように、FORJ、および/またはそれと共に使用するためのデバイス、システム、もしくは記憶媒体を使用および/または製造する方法などの本開示の任意の方法および/またはデータは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶することができる。一般的に使用されるコンピュータ可読および/または書込み可能記憶媒体、例えば、限定するものではないが、ハードディスク(例えば、ハードディスク1204、磁気ディスク等)、フラッシュメモリ、CD、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(「CD」)、デジタル多用途ディスク(「DVD」)、Blu−ray(商標)ディスク等)、光磁気ディスク、(RAM1203などの)ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、DRAM、リードオンリメモリ(「ROM」)、分散コンピューティングシステムのストレージ、メモリカードなど(例えば、他の半導体メモリ(例えば、限定するものではないが、不揮発性メモリカード、ソリッドステートドライブ(SSD)(
図12のSSD1207参照)、SRAM等))のうちの1つまたは複数、任意のそれらの組み合わせ、サーバ/データベース等は、前述のコンピュータシステム1200のプロセッサまたはCPU1201などのプロセッサに、本明細書中に開示された方法のステップを実行させるために使用され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、非一時的なコンピュータ可読媒体とすることができ、および/またはコンピュータ可読媒体は、一時的な伝搬信号である場合を唯一除いて、全てのコンピュータ可読媒体を含み得る。コンピュータ可読記憶媒体は、限定されるものではないが、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタメモリ、プロセッサキャッシュ等のように、予め決定された期間、または限られた期間、または短い期間、および/あるいは電力存在するときだけ情報を記憶する媒体を含み得る。本開示の実施形態は、上記実施形態の1つまたは複数の機能を実行するために(より完全には「非一時的なコンピュータ可読記憶媒体」と呼ばれることもあり得る)記憶媒体に記録されたコンピュータ実行可能命令(例えば、1つまたは複数のプログラム)を読み出して実行する、および/または上記実施形態の1つまたは複数の機能を実行するための1つまたは複数の回路(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC))を備える、システムまたは機器のコンピュータによっても実現することができるとともに、上記実施形態の1つまたは複数の機能を実行するために、例えば、記憶媒体からコンピュータ実行可能命令を読み出して実行することで、および/または上記実施形態の1つまたは複数の機能を実行するために1つまたは複数の回路を制御することで、システムまたは機器のコンピュータにより実施される方法によっても実現することができる。
【0055】
本開示の少なくとも1つの態様によれば、限定するものではないが、上記のような、前述のコンピュータ1200のプロセッサ、コンピュータ1200’のプロセッサ等などのプロセッサに関連した方法、システム、およびコンピュータ可読記憶媒体は、図に示されたハードウェアなどの適切なハードウェアを利用して実現することができる。本開示の1つまたは複数の態様の機能性は、
図11に示されたハードウェアなどの適切なハードウェアを利用して実現することができる。そのようなハードウェアは、標準的なデジタル回路、ソフトウェアプログラムおよび/またはファームウェアプログラムを実行するように働く知られているプロセッサのいずれか、プログラム可能リードオンリメモリ(PROM)、プログラム可能アレイ論理デバイス(PAL)等などの1つまたは複数のプログラム可能デジタルデバイスまたはシステムなどの知られている技術のいずれかを利用して実現することができる。(
図11に示されるように)CPU1201は、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、ナノプロセッサ、1つまたは複数のグラフィック処理ユニット(「GPU」、ビジュアルプロセッシングユニット(「VPU」)とも呼ばれる)、1つまたは複数のフィールドプログラム可能ゲートアレイ(「FPGA」)、または他のタイプの処理構成要素(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC))を含むこともできる、および/またはこれで作製することもできる。またさらに、本開示の様々な態様は、輸送可能性および/または配布のために、適した記憶媒体(例えば、コンピュータ可読記憶媒体、ハードドライブ等)、または媒体(例えば、フロッピーディスク、メモリチップ等)に記憶することができるソフトウェアおよび/またはファームウェアプログラムによって実行することもできる。コンピュータは、コンピュータ実行可能命令を読み出して実行するために、別個のコンピュータまたは別個のプロセッサからなるネットワークを含むことができる。コンピュータ実行可能命令は、例えば、ネットワークまたは記憶媒体からコンピュータへ与えられ得る。
【0056】
前述したように、
図12に、コンピュータまたはコンソール1200’の代替実施形態のハードウェア構造が示されている。コンピュータ1200’は、中央処理装置(CPU)1201と、グラフィック処理ユニット(GPU)1215と、ランダムアクセスメモリ(RAM)1203と、ネットワークインタフェースデバイス1212と、ユニバーサルシリアルバス(USB)などの操作インタフェース1214と、ハードディスクドライブまたはソリッドステートドライブ(SSD)1207などのメモリとを備える。好ましくは、コンピュータまたはコンソール1200’は、ディスプレイ1209を備える。コンピュータ1200’は、操作インタフェース1214またはネットワークインタフェース1212を介して、回転接合(例えば、FORJ306、FORJ306’等)、モータ139、および/またはシステム(例えば、システム100、システム100’等)の1つまたは複数の他の構成要素と接続することができる。1つまたは複数の実施形態において、コンピュータ1200’などのコンピュータは、FORJ306または306’および/あるいはモータ139を備え得る。操作インタフェース1214は、マウスデバイス1211、キーボード1210、またはタッチパネルデバイスなどの操作ユニットと接続することができる。コンピュータ1200’構成要素ごとに2つ以上含むことができる。代替として、コンピュータ1200、コンピュータ1200’等などのコンピュータの設計に応じて、CPU1201またはGPU1215は、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、または他の処理ユニットによって置き換えられてもよい。
【0057】
コンピュータプログラムはSSD1207に記憶され、CPU1201はプログラムをRAM1203に読み出し、プログラム内の命令を実行して、本明細書中に記載された1つまたは複数のプロセス、ならびに基本的な入力処理、出力処理、計算処理、メモリ書込み処理、およびメモリ読み出し処理を行う。
【0058】
コンピュータ1200、1200’などのコンピュータは、イメージングを行うために、PUI110、回転接合(例えば、回転接合306、回転接合306’等)、モータ139、カテーテル120、および/またはシステム100、100’等などのシステムの1つまたは複数の他の構成要素と通信し、取得した強度データからイメージを再構成する。モニタまたはディスプレイ1209は、再構成されたイメージ表示し、ディスプレイイメージング条件またはイメージされる物体についての他の情報を表示することができる。モニタ1209は、例えばOCTまたは他のイメージング技法を実行するときに、ユーザがシステム(例えば、システム100、システム100’等)を操作するために、グラフィカルユーザインタフェースも与える。操作信号は、(例えば、限定するものではないが、マウスデバイス1211、キーボード1210、タッチパネルデバイス等などの)操作ユニットからコンピュータ1200’内の操作インタフェース1214に入力され、操作信号に応じて、コンピュータ1200’は、イメージング条件を設定または変更するために、およびイメージングを開始または終了するために、システム(例えば、システム100、システム100’等)を命令する。前述したようなOCTサブシステムのレーザ源101および/または蛍光サブシステムのレーザ源101は、ステータス情報および制御信号を送受信するために、コンピュータ1200、1200’と通信するためのインタフェースを有することができる。
【0059】
デバイス、システム、および記憶媒体、ならびに/またはその方法の本開示および/または1つまたは複数の構成要素は、米国特許第6,341,036号、第7,447,408号、第7,551,293号、第7,796,270号、第7,859,679号、第8,045,177号、第8,145,018号、第8,838,213号、第9,254,089号、第9,295,391号、第9415550号、第9,557,154号、ならびに米国特許出願公開第2017/0035281号、WO2015/116951、WO2015/116939、WO2017/024145、および米国特許出願公開第2018/0017778号などのSEEプローブ技術を含む任意の適切な光学組立体と共に使用することもできるが、これに限定するものではなく、これらの特許、特許公報、および特許出願の各々は、そっくりそのまま参照により本明細書に組み込まれる。
【0060】
同様に、本開示および/またはデバイス、システム、および記憶媒体、および/またはその方法の1つまたは複数の構成要素は、光干渉断層計プローブと共に使用することもできる。そのようなプローブは、Tearneyらの米国特許第7,872,759号、第8,289,522号、および第8,928,889号に開示されたOCTイメージングシステム、およびTearneyらの米国特許第7,889,348号に開示されたものなどの蛍光イメージングを助ける構成および方法、ならびに米国特許第9,332,942号、ならびに米国特許出願公開第2010/0092389号、2012/0101374、および2016/0228097に開示されたマルチモダリティイメージングに関する開示を含むが、これに限定されず、これらの特許、特許公報、および特許出願は、そっくりそのまま参照により本明細書に組み込まれる。
【0061】
本明細書における開示は、特定の実施形態を参照して説明されてきたが、これらの実施形態は、本開示の原理および応用を例示したものにすぎない(そして、それに限定されない)ことが理解されよう。したがって、多数の修正が例示的な実施形態になされてもよく、本開示の精神および範囲から逸脱することなく他の構成が考案されてもよいことが理解されよう。添付の特許請求の範囲の範囲は、そのような修正ならびに均等な構造および機能を全て包含するように最も広い解釈が与えられるものである。