(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照しながら、医用情報処理装置及び医用情報処理方法の実施形態について詳細に説明する。
【0008】
図1は、本実施形態に係る医用情報処理装置の構成例を示す図である。例えば、
図1に示すように、本実施形態に係る医用情報処理装置100は、ネットワーク200を介して、検体検査システム300、放射線部門システム400、電子カルテシステム500等と通信可能に接続される。例えば、医用情報処理装置100及び各システムは病院等に設置され、院内LAN等のネットワーク200によって相互に接続される。
【0009】
検体検査システム300は、被検体に対して実施された検体検査に関する診療データを生成し、システム内の記憶回路に記憶する。そして、検体検査システム300は、医用情報処理装置100からの要求に応じて、記憶回路に記憶されている診療データを医用情報処理装置100に送信する。
【0010】
放射線部門システム400は、被検体に対して実施されたバイタルや画像検査に関する診療データを生成し、システム内の記憶回路に記憶する。例えば、放射線部門システム400は、PACS(Picture Archiving and Communication Systems)等を含む。また、画像検査には、X線CT(Computed Tomography)装置によって撮像されたCT画像を用いた検査や、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置によって撮像されたMR画像を用いた検査、超音波診断装置によって撮像された超音波画像を用いた検査、X線診断装置によって撮像されたX線画像を用いた検査等が含まれる。そして、放射線部門システム400は、医用情報処理装置100からの要求に応じて、記憶回路に記憶されている診療データを医用情報処理装置100に送信する。
【0011】
電子カルテシステム500は、被検体に対して実施された処方や看護記録に関する診療データを生成して、システム内の記憶回路に記憶する。そして、電子カルテシステム500は、医用情報処理装置100からの要求に応じて、記憶回路に記憶されている診療データを医用情報処理装置100に送信する。
【0012】
医用情報処理装置100は、ネットワーク200を介して、検体検査システム300、放射線部門システム400、及び電子カルテシステム500から各種の診療データを取得し、取得した診療データを用いて各種の情報処理を行う。例えば、医用情報処理装置100は、ワークステーションやパーソナルコンピュータ、タブレット端末等のコンピュータ機器によって実現される。
【0013】
具体的には、医用情報処理装置100は、NW(network)インタフェース110と、記憶回路120と、入力インタフェース130と、ディスプレイ140と、処理回路150とを有する。
【0014】
NWインタフェース110は、処理回路150に接続されており、医用情報処理装置100と各システムとの間で行われる各種データの伝送及び通信を制御する。具体的には、NWインタフェース110は、各システムから診療データを受信し、受信した診療データを処理回路150に出力する。例えば、NWインタフェース110は、ネットワークカードやネットワークアダプタ、NIC(Network Interface Controller)等によって実現される。
【0015】
記憶回路120は、処理回路150に接続されており、各種データを記憶する。具体的には、記憶回路120は、各システムから受信した診療データを記憶する。例えば、記憶回路120は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子や、ハードディスク、光ディスク等によって実現される。なお、記憶回路120は、記憶部の実現手段の一例である。
【0016】
入力インタフェース130は、処理回路150に接続されており、操作者から各種指示及び各種情報の入力操作を受け付ける。具体的には、入力インタフェース130は、操作者から受け付けた入力操作を電気信号へ変換して処理回路150に出力する。例えば、入力インタフェース130は、トラックボール、スイッチボタン、マウス、キーボード、操作面へ触れることで入力操作を行うタッチパッド、表示画面とタッチパッドとが一体化されたタッチスクリーン、光学センサを用いた非接触入力回路、及び音声入力回路等によって実現される。なお、本明細書において、入力インタフェース130は、マウス、キーボード等の物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を制御回路へ出力する電気信号の処理回路も入力インタフェース130の例に含まれる。なお、入力インタフェース130は、入力部の実現手段の一例である。
【0017】
ディスプレイ140は、処理回路150に接続されており、各種情報及び各種画像を表示する。具体的には、ディスプレイ140は、処理回路150から送られる各種情報及び各種画像のデータを表示用の電気信号に変換して出力する。例えば、ディスプレイ140は、液晶モニタやCRT(Cathode Ray Tube)モニタ、タッチパネル等によって実現される。なお、ディスプレイ140は、表示部の実現手段の一例である。
【0018】
処理回路150は、入力インタフェース130を介して操作者から受け付けた入力操作に応じて、医用情報処理装置100の構成要素を制御する。具体的には、処理回路150は、NWインタフェース110から出力される診療データを記憶回路120に記憶させる。また、処理回路150は、記憶回路120から診療データを読み出し、ディスプレイ140に表示する。例えば、処理回路150は、プロセッサによって実現される。
【0019】
以上、本実施形態に係る医用情報処理装置100の全体構成について説明した。このような構成のもと、本実施形態に係る医用情報処理装置100は、医師等の操作者が確認したい診療行為や被検体の状態を容易に把握できるように構成されている。
【0020】
具体的には、本実施形態では、記憶回路120が、検体検査システム300、放射線部門システム400、及び電子カルテシステム500から取得した各種の診療データを含む統合診療DB(Data Base)を記憶する。ここで、統合診療DBに記憶される診療データには、数値(計測値)や画像、診療記録等の情報と、それらの記録日時を示す情報とが含まれる。
【0021】
例えば、統合診療DBには、検体検査データ、バイタルデータ、画像データ、処方データ、看護記録データ等が含まれる。検体検査データは、検体検査システム300から取得した検体検査に関する診療データである。また、バイタルデータは、放射線部門システム400から取得したバイタルに関する診療データである。また、画像データは、放射線部門システム400から取得した画像検査に関する診療データである。また、処方データは、電子カルテシステム500から取得した処方に関する診療データである。また、看護記録データは、電子カルテシステム500から取得した看護記録に関する診療データである。なお、統合診療DBに記憶される診療データは、検体検査システム300、放射線部門システム400、及び電子カルテシステム500それぞれから取得されたデータそのものでもよいし、各システムから取得したデータを統合したものであってもよいし、2次利用を目的として作成された情報であってもよい。
【0022】
さらに、記憶回路120は、後述する処理回路150が有する各処理機能によって用いられる各種のテーブル(例えば、後述する表示期間−集計単位変換テーブル、基準範囲テーブル、カラーコード対応テーブル、重要薬剤リストテーブル等)を記憶する。
【0023】
そして、本実施形態では、処理回路150が、表示制御機能151と、検知機能152と、取得機能153と、集計機能154と、算出機能155とを有する。なお、表示制御機能151は、表示制御部の一例である。また、検知機能152は、検知部の一例である。また、取得機能153は、取得部の一例である。また、集計機能154は、集計部の一例である。また、算出機能155は、算出部の一例である。
【0024】
表示制御機能151は、指定された表示期間に実施された被検体に対する診療行為のイベントを時系列に表示する。
【0025】
図2は、本実施形態に係る表示制御機能151によって表示される画面の一例を示す図である。例えば、
図2に示すように、表示制御機能151は、操作者からの要求に応じて、タイムライン表示領域11と、診療データ表示領域12とを含む画面10をディスプレイ140に表示する。
【0026】
具体的には、表示制御機能151は、タイムライン表示領域11に、操作者によって指定された表示期間に実施された被検体に対する診療行為のイベントを時系列に表示する。例えば、表示制御機能151は、表示期間に実施された被検体に対する診療行為のイベントの内容を象徴的に表した図柄を、表示期間を時系列に分割した集計単位ごとに配置して表示する。
【0027】
そして、表示制御機能151は、タイムライン表示領域11に表示された表示期間のうちのいずれかの時点又は期間を指定する操作を操作者から受け付け、指定された時点又は期間で実施された診療行為のイベントについて、診療データの内容を示す詳細情報を診療データ表示領域12に表示する。このとき、表示制御機能151は、記憶回路120の統合診療DBを参照して、指定された時点又は期間で実施された診療行為のイベントに関する診療データを取得し、取得した診療データの内容を示す詳細情報を診療データ表示領域12に表示する。
【0028】
例えば、表示制御機能151は、統合診療DBに含まれる画像データを参照して、指定された時点又は期間で実施された画像検査に関する医用画像13を診療データ表示領域12に表示する。また、例えば、表示制御機能151は、統合診療DBに含まれる検体検査データを参照して、指定された時点又は期間で実施された検体検査に関する計測値の変化を示すグラフ14を診療データ表示領域12に表示する。また、例えば、表示制御機能151は、統合診療DBに含まれるバイタルデータを参照して、指定された時点又は期間で実施されたバイタルに関する計測値の変化を示すグラフ15を診療データ表示領域12に表示する。
【0029】
図3は、本実施形態に係る表示制御機能151によってタイムライン表示領域11に表示される情報の一例を示す図である。例えば、
図3に示すように、表示制御機能151は、タイムライン表示領域11に、操作者によって指定された表示期間を列に対応付け、イベントの種類を行に対応付けたマトリクス状のパネル16を表示する。
【0030】
そして、表示制御機能151は、記憶回路120の統合診療DBを参照して、指定された時点又は期間で実施された診療行為のイベントに関する診療データに基づいて、各イベントの内容を表したアイコンをパネル16上の対応する区画に配置して表示する。このとき、例えば、表示制御機能151は、予め決められた表示期間について、タイムライン表示領域11にイベントを表示する。例えば、表示制御機能151は、診療データが含まれる全ての期間や、現在の日時から2週間前までの期間について、イベントを表示する。
【0031】
さらに、表示制御機能151は、表示期間を変更する操作を操作者から受け付ける。例えば、表示制御機能151は、表示期間を変更する操作として、マウスのホイールを回転させる操作や、タブレット端末が有するタッチスクリーン上で拡大又は縮小の操作を受け付ける。そして、表示制御機能151は、受け付けた操作に応じて、タイムライン表示領域11に表示される表示期間の範囲を変更する。これにより、操作者は、任意の時間単位又は範囲を表示期間として指定することができる。
【0032】
また、表示制御機能151は、タイムライン表示領域11に表示されたイベントに対する操作を受け付ける。例えば、表示制御機能151は、画像データに関するアイコンを指定する操作を受け付けた場合には、指定されたアイコンに対応する期間に行われた画像検査のリスト17をタイムライン表示領域11に表示する。ここで、リスト17に表示される画像検査の数は、指定されたアイコンに対応する期間に行われた画像検査の数に応じて変化する。そして、表示制御機能151は、この操作を受け付けた場合に、リスト17から選択された画像検査に関する医用画像を診療データ表示領域12に表示する。
【0033】
検知機能152は、表示制御機能151によって表示されている表示期間が変更されたことを検知する。例えば、検知機能152は、操作者によって表示期間を変更する操作が行われた場合に、表示期間が変更されたと検知する。
【0034】
取得機能153は、表示制御機能151によって表示されている表示期間を取得する。また、取得機能153は、検知機能152によって表示期間が変更されたことが検知された場合に、変更後の表示期間を取得する。例えば、取得機能153は、表示期間として、「2017/4/11 10:00 〜 2017/7/11 10:00」のように、年月日及び時刻で表される期間を取得する。
【0035】
集計機能154は、取得機能153によって取得された表示期間に実施された被検体に対する診療行為のイベントについて、表示期間を時系列に分割した集計単位ごとに、イベント数を指標値として集計する。また、集計機能154は、検知機能152によって表示期間が変更されたことが検知された場合に、取得機能153によって取得された変更後の表示期間に基づいて指標値を再集計する。
【0036】
本実施形態では、一例として、集計機能154は、診療行為又は被検体の状態の変化の程度を示す値を指標値として集計する。
【0037】
具体的には、集計機能154は、記憶回路120に記憶されている表示期間−集計単位変換テーブルを参照して、表示期間を時系列に分割するための集計単位を決定する。
【0038】
図4は、本実施形態に係る集計機能154によって参照される表示期間−集計単位変換テーブルの一例を示す図である。例えば、
図4に示すように、表示期間−集計単位変換テーブルは、表示期間と、集計単位とを対応付けた情報を記憶する。ここで、表示期間には、「3年〜」、「6ヶ月〜3年」、「2ヶ月〜6ヶ月」、「2週〜2ヶ月」、「5日〜2週」、「1日〜5日」・・・のように、長さが段階的に異なるように複数の期間が設定される。また、集計単位には、「1年」、「1ヶ月」、「1週」、「3日」、「1日」、「6時間」・・・のように、対応する表示期間を時系列に分割するための時間の単位が設定される。
【0039】
そして、集計機能154は、表示期間−集計単位変換テーブルを参照して決定した集計単位ごとに、表示期間を分割する。
【0040】
図5は、本実施形態に係る集計機能154によって行われる表示期間の分割の一例を示す図である。ここで、
図5は、表示期間が「2017/4/11 10:00 〜 2017/7/11 10:00」であり、表示期間−集計単位変換テーブルを参照して決定した集計単位が「1週」であった場合の例を示している。
【0041】
この場合には、例えば、
図5に示すように、集計機能154は、「2017/4/11 10:00 〜 2017/4/18 10:00」、「2017/4/18 10:00 〜 2017/4/25 10:00」、「2017/4/25 10:00 〜 2017/5/2 10:00」、・・・「2017/7/4 10:00 〜 2017/7/11 10:00」のように、表示期間の「2017/4/11 10:00 〜 2017/7/11 10:00」を1週ごとに分割する。
【0042】
その後、集計機能154は、分割した集計単位ごとに、診療行為又は被検体の状態の変化の程度を示す指標値を集計する。
【0043】
本実施形態では、集計機能154は、診療行為又は被検体の状態の異常数を指標値として集計する。ここでいう異常数は、診療行為又は被検体の状態に関する何らかの異常を示す数値であり、診療行為のイベントの種類ごとに定義される。以下では、一例として、バイタル、検体検査、画像検査、処方、及び、看護記録に関する集計について説明する。
【0044】
例えば、集計機能154は、バイタルについては、計測値が基準範囲外となった回数を異常数として集計する。ここで、集計機能154は、統合診療DBに含まれるバイタルデータと、記憶回路120に記憶されている基準範囲テーブルとを参照して、計測値が基準範囲外となった回数を集計する。
【0045】
図6は、本実施形態に係る集計機能154によって参照されるバイタルデータの一例を示す図である。例えば、
図6に示すように、バイタルデータは、患者IDと、バイタル種と、計測日時と、計測値とを対応付けた情報である。ここで、患者IDには、被検体を一意に識別する識別情報が設定される。また、バイタル種には、バイタルの種類(例えば、脈拍、血圧、体温等)を示す情報が設定される。また、計測日時には、当該被検体について当該バイタルの計測が行われた日時が設定される。また、計測値には、当該バイタルの計測値が設定される。
【0046】
図7は、本実施形態に係る集計機能154によって参照される基準範囲テーブルの一例を示す図である。例えば、
図7に示すように、基準範囲テーブルは、バイタル種と、基準範囲とを対応付けた情報である。ここで、バイタル種には、バイタルの種類(例えば、脈拍、血圧、体温等)を示す情報が設定される。また、基準範囲には当該バイタル種に関する基準範囲が設定される。
【0047】
具体的には、集計機能154は、基準範囲テーブルを参照して、バイタル種ごとに基準範囲を取得する。そして、集計機能154は、バイタルデータに含まれる計測日時及び計測値を参照して、集計単位の期間ごとに、計測値が基準範囲外となるデータの数を集計する。
【0048】
図8は、本実施形態に係る集計機能154によって行われるバイタルに関する集計の一例を示す図である。例えば、
図8に示すように、集計機能154は、バイタルについて、表示期間の「2017/4/11 10:00 〜 2017/7/11 10:00」を1週ごとに分割した集計単位ごとに、計測値が基準範囲外となるデータの数を集計する。
【0049】
また、例えば、集計機能154は、検体検査については、計測値が基準範囲外となった回数を異常数として集計する。ここで、集計機能154は、統合診療DBに含まれる検体検査データと、記憶回路120に記憶されている検体検査用の基準範囲テーブルとを参照して、バイタルと同様の方法により、計測値が基準範囲外となった回数を集計する。
【0050】
また、例えば、集計機能154は、画像検査については、実施した画像検査の種類数を異常数として集計する。ここで、集計機能154は、統合診療DBに含まれる画像データを参照して、実施した画像検査の種類数を集計する。
【0051】
図9は、本実施形態に係る集計機能154によって参照される画像データの一例を示す図である。例えば、
図9に示すように、画像データは、患者IDと、日時と、データとを対応付けた情報である。ここで、患者IDには、被検体を一意に識別する識別情報が設定される。また、日時には、当該被検体について画像検査が行われた日時が設定される。また、データには、当該画像検査で用いられた画像のDICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)データが設定される。ここで、DICOMデータには、当該画像を撮像する際に用いられたモダリティ(医用画像診断装置)の種類を示す情報が設定されたDICOMタグ(0008,0060)が含まれている。
【0052】
具体的には、集計機能154は、画像データに含まれる日時及びDICOMデータのDICOMタグ(0008,0060)を参照して、集計単位の期間ごとに、モダリティの種類数を集計する。
【0053】
図10は、本実施形態に係る集計機能154によって行われる画像検査に関する集計の一例を示す図である。例えば、
図10に示すように、集計機能154は、画像検査について、表示期間の「2017/4/11 10:00 〜 2017/7/11 10:00」を1週ごとに分割した集計単位ごとに、モダリティの種類数を集計する。
【0054】
ここで、例えば、集計機能154は、モダリティの種類数を集計するのではなく、画像データに含まれる日時及びDICOMデータのDICOMタグ(0008,0016)を参照して、集計単位の期間ごとに、SOP(Service Object Pair)クラスの種類数を集計してもよい。
【0055】
図11は、本実施形態に係る集計機能154によって参照されるDICOMタグ(0008,0016)の一例を示す図である。例えば、
図11に示すように、DICOMデータのDICOMタグ(0008,0016)には、DICOM規格によってUID(Unique Identifier)ごとに定義された各種のSOPクラス(オブジェクトとサービスの組み合わせ)を示す情報(UID name)が設定される。
【0056】
また、例えば、集計機能154は、処方については、薬剤の種類数を異常数として集計する。ここで、集計機能154は、統合診療DBに含まれる処方データを参照して、薬剤の種類数を集計する。
【0057】
図12は、本実施形態に係る集計機能154によって参照される処方データの一例を示す図である。例えば、
図12に示すように、処方データは、患者IDと、日時と、データとを対応付けた情報である。ここで、患者IDには、被検体を一意に識別する識別情報が設定される。また、日時には、当該被検体について薬剤の処方が行われた日時が設定される。また、データには、処方された薬剤の種類を示す情報が設定される。
【0058】
具体的には、集計機能154は、処方データに含まれる日時及びデータを参照して、集計単位の期間ごとに、薬剤の種類数を集計する。
【0059】
図13は、本実施形態に係る集計機能154によって行われる処方に関する集計の一例を示す図である。例えば、
図13に示すように、集計機能154は、処方について、表示期間の「2017/4/11 10:00 〜 2017/7/11 10:00」を1週ごとに分割した集計単位ごとに、薬剤の種類数を集計する。
【0060】
また、例えば、集計機能154は、看護記録については、ネガティブな表現が記載された看護記録の数を異常数として集計する。ここで、集計機能154は、統合診療DBに含まれる看護記録データを参照して、ネガティブな表現が記載された看護記録の数を集計する。
【0061】
図14及び15は、本実施形態に係る集計機能154によって参照される看護記録データの一例を示す図である。例えば、
図14に示すように、看護記録データは、患者IDと、日時と、データとを対応付けた情報である。ここで、患者IDには、被検体を一意に識別する識別情報が設定される。また、日時には、当該被検体に関する看護記録が作成された日時が設定される。また、データには、作成された看護記録の内容を示す情報が設定される。
【0062】
例えば、
図15に示すように、看護記録データのデータには、被検体に対して行われた看護の結果がテキスト形式で設定される。ここで、
図15に示す例は、8時15分、8時35分、9時03分、及び、9時21分に作成された4つの看護記録を示している。
【0063】
具体的には、集計機能154は、看護記録データに含まれる日時及びデータを参照して、集計単位の期間ごとに、ネガティブな表現が記載された看護記録の数を集計する。
【0064】
このとき、例えば、集計機能154は、看護記録データのデータに含まれている看護記録の内容をテキスト解析することで、当該看護記録が、ネガティブな表現が記載されたものであるか否かを判定する。なお、ここで用いられるテキスト解析の方法としては、公知の各種の方法を用いることが可能である。
【0065】
例えば、集計機能154は、ポジティブな表現として定義された語句(例えば、「本当」、「楽しい」等)、及び、ネガティブな表現として定義された語句(例えば、「風邪」、「悲しい」等)それぞれに対してポジティブ指数を対応付けた辞書データを用いる。ここで、ポジティブ指数は、ポジティブな度合いを示す指数であり、例えば、ポジティブな表現として定義された語句については、ポジティブな度合いに応じて大きさを変えた正の数値が設定され、ネガティブな表現として定義された語句には、ポジティブな度合いに応じて大きさを変えた負の数値が設定される。この場合には、集計機能154は、看護記録データのデータに含まれている看護記録を参照して、辞書データに登録された語句を検索する。そして、集計機能154は、検索された語句に対応付けられているポジティブ指数を合計し、合計の値が負の値であった場合に、当該看護記録が、ネガティブな表現が記載されたものであると判定する。
【0066】
図16は、本実施形態に係る集計機能154によって行われる看護記録に関する集計の一例を示す図である。例えば、
図16に示すように、集計機能154は、看護記録について、表示期間の「2017/4/11 10:00 〜 2017/7/11 10:00」を1週ごとに分割した集計単位ごとに、ネガティブな表現が記載された看護記録の数を集計する。
【0067】
なお、例えば、集計機能154は、看護記録については、看護記録に記載された文字数を異常数として集計してもよい。具体的には、集計機能154は、看護記録データに含まれる日時及びデータを参照して、看護記録に記載された文字数を集計する。
【0068】
図17は、本実施形態に係る集計機能154によって行われる看護記録に関する集計の他の例を示す図である。例えば、
図17に示すように、集計機能154は、看護記録について、表示期間の「2017/4/11 10:00 〜 2017/7/11 10:00」を1週ごとに分割した集計単位ごとに、看護記録に記載された文字数を集計する。
【0069】
算出機能155は、集計機能154によって集計単位ごとに集計された指標値を比較することで、各集系単位における診療行為又は被検体の状態を相対的に表すコンテキスト情報を算出し、当該コンテキスト情報を診療行為のイベントと関連付けて表示する。また、算出機能155は、検知機能152によって表示期間が変更されたことが検知された場合に、集計機能154によって再集計された指標値に基づいてコンテキスト情報を再算出することで、コンテキスト情報を動的に表示する。
【0070】
ここで、コンテキスト情報は、診療行為又は被検体の状態の変化の事情や背景、状況を示す情報である。
【0071】
図18〜24は、本実施形態に係る算出機能155によって行われるコンテキスト情報の算出及び表示の一例を示す図である。ここでは、算出機能155が、コンテキスト情報として、集計単位ごとの集計値に応じた色を算出及び表示する場合の例を説明する。
【0072】
例えば、
図18に示すように、算出機能155は、まず、イベントの種類ごとに、集計機能154によって得られた集計値の最大値及び最小値に基づいて、集計単位ごとの集計値を正規化する。
【0074】
ここで、Yは、正規化後の集計値であり、Xは、集計単位ごとの集計値である。また、x
minは、イベントの種類ごとの集計値の最小値であり、x
maxは、イベントの種類ごとの集計値の最大値である。ここで、x
max=x
minとなる場合には、Y=0とされる。また、集計単位の期間内で診療行為が何も行われていない場合には、Yには値が設定されないこととする。
【0075】
その後、算出機能155は、記憶回路120に記憶されているカラーコード対応テーブルを参照して、正規化された各集計値に対してカラーコードを割り当てる。
【0076】
図19は、本実施形態に係る算出機能155によって参照されるカラーコード対応テーブルの一例を示す図である。例えば、
図19に示すように、カラーコード対応テーブルは、正規化値と、色と、カラーコードとを対応付けた情報である。ここで、正規化値には、正規化後の集計値の範囲が設定される。また、色には、当該正規化値に割り当てられた色を示す情報(例えば、青、黄、赤等)が設定される。また、カラーコードには当該色を一意に示すコードが設定される。
【0077】
例えば、
図20に示すように、算出機能155は、カラーコード対応テーブルに含まれる正規化値及びカラーコードを参照して、正規化された各集計値に対してカラーコードを割り当てる。
【0078】
そして、例えば、
図21に示すように、算出機能155は、各集計値に割り当てられたカラーコードに基づいて、タイムライン表示領域11に表示されたパネル16上の各区画に色を表示する。なお、
図21に示す例では、パネル16上に表示されるアイコンについては図示を省略している。
【0079】
ここで、例えば、
図22に示すように、算出機能155は、色を表示するだけでなく、集計機能154によって集計された集計値を、タイムライン表示領域11に表示されたパネル16上の各区画にさらに表示してもよい。
【0080】
または、例えば、
図23に示すように、算出機能155は、パネル16とともに表示された色ごとのラジオボタン18に対する操作を操作者から受け付けることで、選択された色が割り当てられた区画のみに色を表示する。または、算出機能155は、パネル16とともに表示されたスライドバー19に対する操作を操作者から受け付けることで、集計値が閾値以上となっている区画のみに色を表示する。これにより、特定の情報を強調して表示できるようになる。
【0081】
または、例えば、
図24に示すように、算出機能155は、集計機能154によって集計された集計値が変化したことを表す矢印状のグラフィック20を、タイムライン表示領域11に表示されたパネル16上にさらに表示してもよい。このとき、例えば、算出機能155は、集計値の変化量に応じて矢印状のグラフィック20の太さを変えるようにしてもよい。また、例えば、算出機能155は、集計値の変化があった箇所のみに矢印状のグラフィック20を表示するようにしてもよい。
【0082】
以上、処理回路150が有する各処理機能について説明した。ここで、前述したように、例えば、処理回路150は、プロセッサによって実現される。この場合に、処理回路150が有する処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路120に記憶されている。そして、処理回路150は、記憶回路120から各プログラムを読み出して実行することで、各プログラムに対応する機能を実現する。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路150は、
図1の処理回路150に示された各機能を有することとなる。なお、
図1では、単一のプロセッサによって各処理機能が実現されるものとして説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしても構わない。また、処理回路150が有する処理機能は、単一又は複数の処理回路に適宜に分散又は統合されて実現されてもよい。また、
図1に示す例では、単一の記憶回路120が各処理機能に対応するプログラムを記憶するものとして説明したが、複数の記憶回路を分散して配置して、処理回路が個別の記憶回路から対応するプログラムを読み出す構成としても構わない。
【0083】
図25は、本実施形態に係る医用情報処理装置100によって行われる処理の処理手順を示すフローチャートである。例えば、
図25に示すように、本実施形態では、処理回路150が、操作者からの要求に応じて、タイムライン表示領域11を含む画面10を表示し、タイムライン表示領域11に表示されている表示期間を取得する(時系列表示の表示期間を取得:ステップS101)。
【0084】
続いて、処理回路150は、表示期間に実施された被検体に対する診療行為のイベントについて、表示期間を時系列に分割した集計単位ごとに、診療行為又は被検体の状態の変化の程度を示す指標値を集計する(診療データの集計:ステップS102)。
【0085】
続いて、処理回路150は、集計単位ごとに集計された指標値を比較することで、各集系単位における診療行為又は被検体の状態を相対的に表すコンテキスト情報を算出し(コンテキスト情報の算出:ステップS103)、算出したコンテキスト情報を診療行為のイベントと関連付けて表示する(コンテキスト情報の表示:ステップS104)。
【0086】
その後、処理回路150は、表示期間が変更されたことを検知した場合には(ステップS105,Yes)、変更後の表示期間を取得し(ステップS101)、変更後の表示期間に基づいて指標値を再集計し(ステップS102)、再集計された指標値に基づいてコンテキスト情報を再算出することで、コンテキスト情報を動的に表示する(ステップS104)。
【0087】
そして、処理回路150は、表示期間が変更されたことを検知しなかった場合には(ステップS105,No)、処理を終了する。
【0088】
ここで、上述したステップS101の処理は、例えば、処理回路150が表示制御機能151及び取得機能153に対応する所定のプログラムを記憶回路120から読み出して実行することにより実現される。また、上述したステップS102の処理は、例えば、処理回路150が集計機能154に対応する所定のプログラムを記憶回路120から読み出して実行することにより実現される。また、上述したステップS103及びS104の処理は、例えば、処理回路150が算出機能155に対応する所定のプログラムを記憶回路120から読み出して実行することにより実現される。また、上述したステップS105の処理は、例えば、処理回路150が検知機能152に対応する所定のプログラムを記憶回路120から読み出して実行することにより実現される。
【0089】
なお、上述した実施形態は、適宜に変形して実施することも可能である。
【0090】
例えば、上述した実施形態では、集計機能154が、診療行為又は被検体の状態の異常数を指標値として集計する場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、集計機能154は、予め定義された重要なイベントの数を指標値として集計してもよい。ここで、重要なイベントとは、例えば、被検体の状態の変化に大きくかかわる可能性がある検査や処置等である。
【0091】
一例として、例えば、集計機能154は、予め定義された重要な処方について、薬剤の種類数を指標値として集計する。ここで、集計機能154は、統合診療DBに含まれる処方データと、記憶回路120に記憶されている重要薬剤リストテーブルとを参照して、薬剤の種類数を集計する。
【0092】
図26は、本実施形態の1つの変形例に係る集計機能154によって参照される重要薬剤リストテーブルの一例を示す図である。例えば、
図26に示すように、重要薬剤リストテーブルは、重要薬剤を含んだ情報である。ここで、重要薬剤には、予め定義された重要な薬剤の種類を示す情報が設定される。
【0093】
具体的には、集計機能154は、重要薬剤リストテーブルを参照して、予め定義された重要な薬剤の種類を特定する。そして、集計機能154は、処方データに含まれる日時及びデータを参照して、重要な薬剤の種類について、集計単位の期間ごとに、薬剤の種類数を集計する。
【0094】
また、例えば、集計機能154は、操作者によって定義された重要なイベントの数を指標値として集計してもよい。この場合には、統合診療DBに、操作者によって作成された重要イベントデータが含まれる。
【0095】
図27は、本実施形態の1つの変形例に係る集計機能154によって参照される重要イベントデータの一例を示す図である。例えば、
図27に示すように、重要イベントデータは、患者IDと、日時と、イベント内容とを対応付けた情報である。ここで、患者IDには、被検体を一意に識別する識別情報が設定される。また、日時には、当該被検体ついて重要なイベントが発生した日時が設定される。また、イベント内容には、当該重要なイベント(例えば、入院実施、病態急変、病態安定等)の内容を示す情報が設定される。
【0096】
具体的には、集計機能154は、重要イベントデータに含まれる日時及びイベント内容を参照して、集計単位の期間ごとに、重要なイベントの数を集計する。
【0097】
図28は、本実施形態の1つの変形例に係る集計機能154によって行われる重要イベントに関する集計の一例を示す図である。例えば、
図28に示すように、集計機能154は、重要イベントについて、表示期間の「2017/4/11 10:00 〜 2017/7/11 10:00」を1週ごとに分割した集計単位ごとに、重要なイベント(例えば、病態急変及び病態安定)の数を集計する。
【0098】
また、例えば、上述した実施形態では、算出機能155が、コンテキスト情報として、集計単位ごとの集計値に応じた色を算出及び表示する場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、算出機能155は、コンテキスト情報として、集計単位の間の指標値の差分を示す情報を算出及び表示してもよい。
【0099】
図29は、本実施形態の1つの変形例に係る算出機能155によって行われるコンテキスト情報の算出及び表示の一例を示す図である。例えば、
図29に示すように、算出機能155は、タイムライン表示領域11に表示されたパネル16上に、イベントの種類ごとに、前後の集計値の差分値を示す折れ線グラフを表示する。ここで、例えば、算出機能155は、折れ線グラフの代わりに、色で差分値を表示するようにしてもよいし、差分値が大きい箇所のみを強調して表示するようにしてもよい。
【0100】
上述したように、本実施形態では、表示制御機能151が、指定された表示期間に実施された被検体に対する診療行為のイベントを時系列に表示する。また、集計機能154が、診療行為のイベントについて、表示期間を時系列に分割した集計単位ごとに、イベント数を指標値として集計する。また、算出機能155が、集計単位ごとに集計された指標値を比較することで、各集系単位における診療行為又は被検体の状態を相対的に表すコンテキスト情報を算出し、当該コンテキスト情報を診療行為のイベントと関連付けて表示する。
【0101】
例えば、本実施形態では、集計機能154が、診療行為又は被検体の状態の変化の程度を示す値を指標値として集計する。このような構成によれば、被検体に対する診療行為や被検体の状態の変化の程度(大きい小さい/多い少ない)に応じて、各集系単位における診療行為又は被検体の状態を相対的に表すコンテキスト情報が表示されるので、医師等の操作者が、診療行為や被検体の状態の変化の事情や背景、状況を一見して把握できるようになる。
【0102】
したがって、本実施形態によれば、医師等の操作者が確認したい診療行為や被検体の状態を容易に把握できるようになる。
【0103】
例えば、本実施形態では、診療行為や被検体の状態の変化の事情や背景、状況を示すコンテキスト情報が表示されることによって、単に、診療データのデータ数を時系列に表示するような技術と比べて、医師等の操作者がより容易に診療行為や被検体の状態を把握することができる。
【0104】
また、例えば、本実施形態では、診療行為や被検体の状態の変化の事情や背景、状況を示すコンテキスト情報が診療行為のイベントと関連付けて表示されるので、タイムライン表示と診療データの内容とを別々に表示するような技術と比べて、医師等の操作者がより容易に診療行為や被検体の状態を把握することができる。
【0105】
また、本実施形態では、検知機能152が、表示期間が変更されたことを検知する。そして、表示期間が変更されたことが検知された場合に、集計機能154が、変更後の表示期間に基づいて指標値を再集計し、算出機能155が、再集計された指標値に基づいてコンテキスト情報を再算出することで、コンテキスト情報を動的に表示する。
【0106】
このような構成によれば、表示期間の変更に応じてコンテキスト情報が動的に表示されるので、例えば、表示できる期間の単位が限られているような技術と比べて、医師等の操作者が、診療行為や被検体の状態の変化の事情や背景、状況を効率よく把握することができる。
【0107】
なお、上述した各実施形態では、本明細書における表示制御部、検知部、取得部、集計部、及び算出部を、それぞれ、処理回路150の表示制御機能151、検知機能152、取得機能153、集計機能154、及び算出機能155によって実現する場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、本明細書における表示制御部、検知部、取得部、集計部、及び算出部は、実施形態で述べた表示制御機能151、検知機能152、取得機能153、集計機能154、及び算出機能155によって実現する他にも、ハードウェアのみ、又は、ハードウェアとソフトウェアとの混合によって同機能を実現するものであっても構わない。
【0108】
また、上述した説明で用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは、記憶回路120に保存されたプログラムを読み出して実行することで、機能を実現する。なお、記憶回路120にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合は、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出して実行することで機能を実現する。また、本実施形態のプロセッサは、単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて一つのプロセッサとして構成され、その機能を実現するようにしてもよい。
【0109】
ここで、プロセッサによって実行されるプログラムは、ROM(Read Only Memory)や記憶回路等に予め組み込まれて提供される。なお、このプログラムは、これらの装置にインストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD(Compact Disk)−ROM、FD(Flexible Disk)、CD−R(Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記録されて提供されてもよい。また、このプログラムは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納され、ネットワーク経由でダウンロードされることにより提供又は配布されてもよい。例えば、このプログラムは、上述した各機能部を含むモジュールで構成される。実際のハードウェアとしては、CPUが、ROM等の記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより、各モジュールが主記憶装置上にロードされて、主記憶装置上に生成される。
【0110】
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、操作者が確認したい診療行為や被検体の状態を容易に把握できるようにすることができる。
【0111】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。