(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【技術分野】
【0001】
水不溶性化合物の液滴の、水性媒質中での懸濁は、種々の目的のために有用である。例えば、このような液滴がビニル単量体及び開始剤を含有するとき、この単量体は、懸濁重合のプロセスにおいて、重合を受けて、重合体粒子を形成し得る。このような重合体粒子は、例えば、吸着性のある樹脂もしくはイオン交換能を有するよう官能化した樹脂、またはその両方として含む、種々の目的のために有用である。このような樹脂は、例えば、食品及び/または飲料の精製を含む、広範な種々の目的のために使用される。
【0002】
過去において、水不溶性ビニル単量体の液滴の、水性媒質中での懸濁は、1つ以上の安定化化合物の添加によって安定化されてきた。1つの一般的な安定化化合物は、ゼラチンである。ゼラチンは、動物由来の生成物であるので、多くの消費者は、ゼラチンを使用して作製された樹脂との接触を含んだ方法を使用して加工された食品または飲料を購入または消費したいとは思っていない。典型的には、ゼラチンを使用するとき、懸濁は、1つ以上の共安定化剤も含有する。典型的な共安定化剤は、水溶性重合体である。
【0003】
US8,646,907は、レンズ表面が、レンズ本体の少なくとも表面上に存在する、少なくとも1つの形態のボロン酸、ボロン酸エステル、ボロン酸無水物、またはこれらの組み合わせを含有し、かつボロン酸部分が、多価アルコールと複合体化される、コンタクトレンズを説明している。
【0004】
水性媒質中に分布した液滴を生成する方法であって、以下の利点のうちの1つ以上を有する方法を提供することが所望される:当該方法は、ゼラチンまたは他の動物性生成物を使用せずに実施される;当該方法は、水性媒質中に分布した液滴の安定した懸濁液を生成する;水性媒質中に分布した液滴は、懸濁重合に好適である;ならびにこのような水性重合を実施する結果は、均一のサイズ分布の重合体ビーズである。
【0005】
以下は、本発明の陳述である。
【0006】
本発明の第1の態様は、水性媒質中に分布した液滴を作製する方法であって、
(i)1つ以上のボロン酸を含む有機溶液と、
(ii)ポリビニルアルコールを含む水溶液と、を接触させることを含む、方法である。
【0007】
本発明の第2の態様は、水性媒質中に分布した液滴を含む組成物であって、液滴が、1つ以上のボロン酸を含み、水性媒質が、ポリビニルアルコールを含む、組成物である。
【0008】
本発明の第3の態様は、懸濁重合の方法であって、
(I)水性媒質中に分布した液滴を含む組成物を提供することであって、液滴が、1つ以上のボロン酸と、1つ以上の単量体と、1つ以上の開始剤と、を含み、水性媒質が、ポリビニルアルコールを含む、提供することと、
(II)開始剤が単量体の重合を開始するように、組成物に応力をかけることと、を含む、方法である。
【0009】
以下は、本発明の詳細な説明である。
【0010】
本明細書で使用する場合、以下の用語は、別段の明確な記載がない限り、指定された定義を有する。
【0011】
球粒子は、その直径を特徴とする。粒子が球ではない場合、その直径は、当該粒子と同じ体積を有する球の直径であるとみなされる。
【0012】
組成物は、15℃〜40℃を含む温度範囲にわたって液状にある場合、本明細書では液体であるとみなされる。
【0013】
本明細書における周囲条件は、環境において通常生じる条件を指す。周囲条件は、およそ23℃の温度及びおよそ1大気圧の圧力を含む。周囲条件は、電離放射線、紫外線、反応性化学物質などの応力条件が、不在であるか、または通常の環境において認められるレベルで存在するかのいずれかである条件も含む。
【0014】
液滴は、1つ以上の液体を含有する離散粒子である。液滴中の液体の量は、当該液滴の重量に基づいて80重量%以上である。液滴集合体は、25μm〜2,000μmの調和平均サイズを有する。
【0015】
水性媒質とは、当該水性媒質の重量に基づいて40重量%以上の水を含有する液体である。水性媒質中の個々の分子として溶解した物質は、当該水性媒質の一部であるとみなされる。離散粒子として存在する物質は、当該離散粒子の50計数%以上が水性媒質によって取り囲まれている場合、水性媒質中に分布しているといわれる。水性媒質中に分布している粒子は、例えば、懸濁液、分散液、エマルション、ラテックス、またはこれらの組み合わせの形態であり得る。粒子を含有しかつ水性媒質を含有しかつ機械的撹拌へ供されている、容器中の組成物は、容器の底部へ粒子が沈降したり、容器の上部へ浮遊したり、互いに凝結したり、互いに集塊したり、またはさもなければ、非分布立体配置になったりするのを防止するために機械的撹拌が必要とされる場合でさえ、当該粒子が先の基準を満たす場合、水性媒質中に当該粒子を分布しているとみなされる。
【0016】
有機溶液は、当該有機媒質の重量に基づいて20重量%以下を含有する液体である。有機溶液は、2つ以上の異なる化合物を含有する。有機溶液中に存在する化合物はすべて、分子レベルで互いにしっかりと混合される。
【0017】
ボロン酸は、構造Iを有する化合物であり、
【0018】
【化1】
【0019】
式中、Rは、1個以上の炭素原子を含有する化学基である。構造Iに示されているボロン原子は、R基中の炭素原子へ結合している。ボロン酸は、構造Iに示される水素原子のうちの1つまたは両方が除去されて、構造Iにおいてまたはアニオン形態において示されるようなプロトン化形態であり得る。
【0020】
本明細書で使用する場合の「樹脂」とは、「重合体」の同義語である。「重合体」は、本明細書で使用する場合、より小さな化学的反復単位の反応産物でできた比較的大きな分子である。重合体は、直鎖、分枝鎖、星型、ループ状、多分枝鎖、架橋、またはこれらの組み合わせである構造を有し得、重合体は、単一のタイプの反復単位(「ホモ重合体」)を有し得、または1つよりも多いタイプの反復単位(「共重合体」)を有し得る。共重合体は、無作為に、順々に、ブロック状に、他の配置で、またはこれらの任意の混合物もしくは組み合わせで配置された種々のタイプの反復単位を有し得る。重合体は、2,000以上の重量平均分子量を有する。
【0021】
互いに反応して重合体の反復単位を形成することができる分子は、本明細書において「単量体」として既知である。そのように形成された反復単位は、単量体の「重合単位」として本明細書において既知である。
【0022】
ビニル単量体は、構造IIを有し、
【0023】
【化2】
【0024】
式中、R
1、R
2、R
3、及びR
4は、独立して、水素、ハロゲン、脂肪族基(例えば、アルキル基など)、置換脂肪族基、アリール基、置換アリール基、別の置換もしくは非置換有機基、またはこれらの任意の組み合わせである。ビニル単量体は、1,000未満の分子量を有する。ビニル単量体は、例えば、スチレン、置換スチレン、ジエン、エチレン、エチレン誘導体、及びこれらの混合物を含む。エチレン誘導体は、例えば、以下、すなわち酢酸ビニル及びアクリル単量体の非置換型及び置換型を含む。アクリル単量体は、置換及び非置換の(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸の置換及び非置換のアルキルエステル、(メタ)アクリル酸の置換及び非置換のアミド、ならびにこれらの混合物から選択される単量体である。本明細書で使用する場合、接頭辞「(メタ)アクリル−」は、アクリル−またはメタクリル−のいずれかを意味する。「置換」は、例えば、アルキル基、アルケニル基、ビニル基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、カルボン酸基、リン酸基、スルホン酸基、アミノ基、置換アミノ基、他の官能基、及びこれらの組み合わせなどの少なくとも1個の結合した化学基を有することを意味する。
【0025】
本明細書で使用する場合、ビニル芳香族単量体は、R
1、R
2、R
3、及びR
4のうちの1つ以上が1個以上の芳香環を含有するビニル単量体である。
【0026】
モノビニル単量体は、1個の分子あたり厳密に1個の非芳香族炭素缶二重結合を有するビニル単量体である。多価ビニル単量体とは、1個の分子あたり2個以上の非芳香族炭素缶二重結合を有するビニル単量体である。
【0027】
ビニル重合体とは、当該重合体の重量に基づいて90重量%以上の重合単位が、1個以上のビニル単量体の重合単位である、重合体である。アクリル重合体とは、当該重合体の重量に基づいて50重量%以上の重合単位が、アクリル単量体の重合単位である、ビニル重合体である。ビニル芳香族重合体とは、当該重合体の重量に基づいて50重量%以上の重合単位が、ビニル芳香族単量体の重合単位である、重合体である。
【0028】
ポリビニルアルコール(PVOH)は、名目上の構造IIIを有し
【0029】
【化3】
【0030】
式中、nは100以上である。また、重合単位間の0〜20モル%の連結は、−[−CH
2−C(X)H−]−[−C(X)H−CH
2−]−である頭尾配置にあり、重合単位間の80モル%〜100モル%の連結は、−[−CH
2−C(X)H−]−[−CH
2−C(X)H−]−であり、式中Xが独立して−OHまたは−OC(O)CH
3である頭頭配置にある。典型的には、PVOHは、酢酸ビニルの重合に続く、酢酸基からヒドロキシル基へ変換するための重合単位75モル%〜100モル%の加水分解によって作製される。
【0031】
PVOHは、頭頭配置または頭尾配置のいずれかにおいて構造IIIにおいて示される組成を有する重合単位のモル%である「%加水分解」というパラメータを特徴とする。PVOHは、75%〜100%が加水分解されている。加水分解していない重合単位は、組成−CH
2−C(X)H−を有し、式中Xが−OC(O)CH
3であるとみなされる。
【0032】
本明細書で使用する場合、開始剤とは、周囲条件において安定であるが、ある特定の条件下では遊離基を保有する1個以上の断片を生成することができ、かつ当該断片が、単量体と相互作用して遊離基重合プロセスを開始することができる、分子である。遊離基を保有する断片の生成を生じる条件は、例えば、温度上昇、酸化還元反応への関与、紫外線、及び/または電離放射線への曝露、あるいはこれらの組み合わせを含む。
【0033】
粒子集合体は、当該粒子の直径を特徴とする。粒子集合体は、本明細書では、D10、D50、及びD60というパラメータを特徴とする。D10とは、粒子集合体の厳密に10体積%がD10以下の直径を有するような値である。D50とは、粒子集合体の厳密に50体積%がD50以下の直径を有するような値である。D60とは、粒子集合体の厳密に60体積%がD60以下の直径を有するような値である。D10、D50、及びD60というパラメータは、粒子集合体の試料を水中へと混合して、希釈スラリーを形成すること、ならびにレーザ光散乱を使用して、D10、D50、及びD60を測定することによって判定される。
【0034】
粒子集合体は、UC=D60/D10として本明細書で定義される均一性係数(UC)も特徴とし得る。粒子集合体に関する別の有用な特徴づけは、355μm未満の直径を有する粒子の体積百分率である、「LT355」である。
【0035】
粒子集合体の調和平均サイズ(HMS)は、以下の式によって与えられ、
【0036】
【数1】
【0037】
式中、d
iは、個々の粒子の直径であり、総和指数iは、個々の粒子にわたって取られ、Nは、粒子の数である。
【0038】
本発明は、1つ以上のボロン酸を包含する。好ましいボロン酸は、R基が1個以上の芳香環を含有する、先に示した構造Iを有する。より好ましくは、構造Iに示されるボロン原子は、R基における芳香環のメンバーである炭素原子へ結合している。より好ましくは、R基は、構造IVを有し
【0039】
【化4】
【0040】
式中、R
5は、アルキル基またはアルケニル基であり、好ましくは、R
5は、1〜6個の炭素原子を有する、より好ましくは、R基は、フェニル基または置換フェニル基である。より好ましいボロン酸は、フェニルボロン酸、ブチルフェニルボロン酸、4−ビニルフェニルボロン酸、及びこれらの混合物であり、4−ビニルフェニルボロン酸がより好ましい。
【0041】
ボロン酸は、有機溶液中に溶解する。好ましくは、ボロン酸は、有機溶液中に、有機溶液の重量に基づいて0.002重量%以上、より好ましくは0.004重量%以上、より好ましくは0.006重量%以上の量で存在する。好ましくは、ボロン酸は、有機溶液中に、有機溶液の重量に基づいて0.1重量%以下、より好ましくは、0.05重量%以下、より好ましくは、0.03重量%以下、より好ましくは、0.02重量%以下の量で存在する。
【0042】
好ましくは、有機溶液は、1つ以上の単量体を含有する。
【0043】
好ましい単量体は、ビニル単量体である。好ましいビニル単量体は、スチレン単量体、アクリル単量体、及びこれらの混合物である。好ましくは、使用される単量体はすべて、ビニル芳香族単量体、アクリル単量体、及びこれらの混合物から選択され、より好ましくは、ビニル芳香族単量体から選択される。より好ましくは、使用される単量体はすべて、ビニル芳香族単量体から選択される。好ましくは、ビニル単量体は、1つ以上の単官能性ビニル単量体を含む。好ましい単官能性ビニル単量体は、アクリル単官能性単量体及びスチレン単官能性単量体であり、単官能性スチレン単量体がより好ましく、スチレンがより好ましい。好ましくは、ビニル単量体は、1つ以上の多官能性ビニル単量体を含む。好ましい多官能性ビニル単量体は、多官能性スチレン単量体であり、ジビニルベンゼンがより好ましい。
【0044】
好ましくは、塩化ビニルはほとんどまたはまったく存在しない。好ましくは、塩化ビニルの量は、全単量体の総重量に基づいて0〜0.1重量%、より好ましくは0〜0.01重量%、より好ましくは、0重量%である。
【0045】
好ましくは、有機溶液中のモノビニル単量体の量は、有機溶液の重量に基づいて20重量%以上、より好ましくは、50重量%以上、より好ましくは、70重量%以上、より好ましくは、80重量%以上、より好ましくは、84重量%以上、より好ましくは、88重量%以上である。好ましくは、有機溶液中のモノビニル単量体の量は、有機溶液の重量に基づいて99.9重量%以下、より好ましくは、99重量%以下、より好ましくは、98重量%以下、より好ましくは、96重量%以下、より好ましくは、94重量%以下、より好ましくは、92重量%以下である。
【0046】
好ましくは、有機溶液中のマルチビニル単量体の量は、有機溶液の重量に基づいて0.1重量%以上、より好ましくは、0.5重量%以上、より好ましくは、1重量%以上、より好ましくは、2重量%以上、より好ましくは、4重量%以上、より好ましくは、6重量%以上、より好ましくは、8重量%以上である。好ましくは、有機溶液中のマルチビニル単量体の量は、有機溶液の重量に基づいて80重量%以下、より好ましくは、50重量%以下、より好ましくは、30重量%以下、より好ましくは、25重量%以下、より好ましくは、20重量%以下、より好ましくは、16重量%以下、より好ましくは、12重量%以下である。
【0047】
有機溶液は好ましくは、1つ以上の開始剤を含有する。好ましい開始剤は、25℃の水100mL中で1グラム以下、より好ましくは、0.5グラム以下、より好ましくは、0.2グラム以下、より好ましくは、0.1グラム以下の溶解度を有する。過酸化物開始剤及び過酸化水素開始剤が好ましく、過酸化物開始剤がより好ましく、過酸化ベンゾイル及びその誘導体がより好ましく、過酸化ベンゾイルがより好ましい。好ましくは、有機溶液中の開始剤の量は、有機溶液の重量に基づいて0.05重量%以上、より好ましくは、0.1重量%以上、より好ましくは、0.2重量%以上である。好ましくは、有機溶液中の開始剤の量は、有機溶液の重量に基づいて2重量%以下、より好ましくは、1重量%以下、より好ましくは、0.5重量%以下である。
【0048】
任意に、有機溶液は硫黄をさらに含有する。硫黄が存在するとき、硫黄の好ましい量は、有機溶液の重量に基づいて0.001重量%以上である。硫黄が存在するとき、硫黄の好ましい量は、有機溶液の重量に基づいて0.02重量%以下である。
【0049】
有機溶液は、1つ以上のポロゲンを含有する。ポロゲンとは、25℃で液体でありかつ、25℃の水中で水100グラム当たり0.5グラム未満の溶解度を有する化合物である。ポロゲンは、有機溶液中で25℃で(有機溶液中に存在する量で)可溶性である。単量体及びポロゲンの両方が有機溶液中に存在するとき、ポロゲンは好ましくは、単量体の重合によって形成されるであろう重合体がポロゲン中で可溶性ではないように好ましく選択される。すなわち、25℃でのポロゲン中のこのような重合体の溶解度は、ポロゲン100グラム当たり1グラム未満である。ポロゲンが存在するとき、好ましいポロゲンは、脂肪族炭化水素、脂肪アルコール、芳香族エステル、アルキル脂肪酸、及びこれらの混合物である。いくつかの実施形態(本明細書では「ポロゲンに豊む」実施形態)において、ポロゲンの量は、有機溶液の重量に基づいて10重量%以上である。ポロゲンに富む実施形態において、有機溶液の重量に基づいてポロゲンの量は10重量%以上、好ましくは20重量%以上、より好ましくは、30重量%以上である。ポロゲンに富む実施形態において、有機溶液の重量に基づいてポロゲンの量は、60重量%以下、好ましくは50重量%以下、より好ましくは、40重量%以下である。一部の実施形態(本明細書では「ポロゲンに乏しい」実施形態)において、ポロゲンの量は、有機溶液の重量に基づいて5重量%以下である。ポロゲンに乏しい実施形態において、有機溶液の重量に基づくポロゲンの量は、0〜5重量%、好ましくは0〜2重量%、より好ましくは0〜1重量%、より好ましくは0〜0.1重量%、より好ましくは0重量%である。
【0050】
好ましくは、有機溶液中に存在する成分はすべて、分子レベルで互いにしっかりと混合される。この陳述を例示するために、0.01%ボロン酸、0.3%開始剤、10%マルチビニル単量体を含有し、残りがモノビニル単量体である例示的な実施形態が考慮され得る。この実施形態において、単量体はすべて、使用される比率において互いに混和性であり、残りの成分は、当該単量体混合物中で溶解している。
【0051】
好ましくは、有機溶液中で、全単量体、全開始剤、全ポロゲン、硫黄、及び全ボロン酸の重量の合計は、有機溶液の重量に基づいて75重量%〜100重量%、より好ましくは90重量%〜100重量%、より好ましくは95重量%〜100重量%、より好ましくは99重量%〜100重量%、より好ましくは99.5重量%〜100重量%である。
【0052】
ポロゲンに乏しい実施形態において、好ましくは、有機溶液の重量に基づく有機溶液中の単量体の量は、90重量%以上、より好ましくは95重量%以上、より好ましくは98重量%、より好ましくは99重量%以上である。好ましくは、有機溶液の重量に基づく有機溶液中の単量体の量は、99.9重量%以下である。
【0053】
本発明は、PVOHを含有する水溶液を包含する。好ましくは、PVOHは、水溶液中に溶解している。好ましくは、PVOHは、325以上、より好ましくは700以上、より好ましくは900以上の重合度を有する。好ましくは、PVOHは、5,000以下の重合度を有する。
【0054】
好ましくは、PVOHは、80%以上、より好ましくは85%以上の%加水分解を有する。好ましくは、PVOHは、95%以下、より好ましくは90%以下の%加水分解を有する。
【0055】
好ましくは、PVOHの量は、水溶液の重量に基づいて0.01重量%以上、より好ましくは0.02重量%以上、より好ましくは0.04重量%以上である。好ましくは、PVOHの総量は、水の重量に基づいて0.5重量%以下、より好ましくは0.2重量%以下、より好ましくは0.1重量%以下である。
【0056】
水溶液は、当該水溶液中に溶解した1つ以上のセルロース誘導体を任意に含有する。セルロース誘導体のうち、カルボキシメチルセルロース(CMMC)が好ましい。CMMCが存在するとき、好ましい量は、水溶液の重量に基づいて0.01重量%以上、より好ましくは0.02重量%以上、より好ましくは0.05重量%以上、より好ましくは0.1重量%以上である。CMMCが存在するとき、好ましい量は、水溶液の重量に基づいて1重量%以下、より好ましくは0.5重量%以下、より好ましくは0.2重量%以下である。
【0057】
水溶液は好ましくは、当該水溶液中に溶解した1つ以上の含窒素無機塩を含有する。無機塩は、カチオン及びアニオンを有する。好ましいカチオンは、ナトリウム、カリウム、及びこれらの混合物であり、ナトリウムがより好ましい。好ましいアニオンは、亜硝酸塩、硝酸塩、及びこれらの混合物であり、亜硝酸塩がより好ましい。溶解した無機塩の好ましい量は、無機溶液の重量に基づいて0.002重量%以上、より好ましくは0.005重量%以上、より好ましくは0.01重量%以上である。溶解した無機塩の好ましい量は、無機溶液の重量に基づいて0.2重量%以下、より好ましくは0.1重量%以下、より好ましくは0.05重量%以下、より好ましくは0.02重量%以下である。
【0058】
好ましくは、水溶液中の水の量は、水溶液の重量に基づいて90重量%以上、より好ましくは95重量%以上、より好ましくは99重量%以上、より好ましくは99.5重量%以上である。好ましくは、水溶液中の水の量は、水溶液の重量に基づいて99.99重量%以下である。
【0059】
本発明の実施において、水溶液及び有機溶液は、互いとの接触をもたらされて混合物を形成する。好ましくは、有機溶液の量は、混合物の重量に基づいて10重量%以上、より好ましくは15重量%以上、より好ましくは20重量%以上である。好ましくは、有機溶液の量は、混合物の重量に基づいて60重量%以下、より好ましくは50重量%以下、より好ましくは40重量%以下、より好ましくは30重量%以下である。
【0060】
好ましくは、混合物は、機械的撹拌へ供される。好ましくは、機械的撹拌後に、混合物は、水性媒質中に分布した液滴の形態を有する。液滴が水性媒質中に分布した、得られる組成物は、本明細書では懸濁液として既知である。好ましくは、混合物の容積に基づく液滴の容積分率は、0.2以上、より好ましくは0.25以上、より好ましくは0.30以上、より好ましくは0.35以上である。好ましくは、混合物の容積に基づく液滴の容積分率は、0.55以下、より好ましくは0.50以下、より好ましくは0.45以下である。
【0061】
機械的撹拌は、任意の装置によって実施され得る。機械的撹拌の好適な方法は、例えば、振盪、撹拌、均質化、静的ミキサ通過、噴射、及びこれらの組み合わせを含む。噴射が好ましい。好適な噴射法は、US4,444,960及びUS4,623,706において説明されている。
【0062】
液滴に好適なかつ好ましい成分は、有機溶液について先に説明したものと同じである。液滴の組成は、懸濁液を作製するプロセスにおいて使用された有機溶液の組成と厳密には同一ではない場合がある。
【0063】
水性媒質に好適なかつ好ましい成分及び量は、水溶液について先に説明したものと同じである。水性媒質の組成は、懸濁液を作製するプロセスにおいて使用された有機溶液の組成と厳密には同一ではない場合がある。
【0064】
好ましくは、液滴の調和平均サイズは、100μm以上、より好ましくは200μm以上、より好ましくは300μm以上、より好ましくは400μm以上である。好ましくは、液滴の調和平均サイズは、2,000μm以下、より好ましくは1,500μm以下、より好ましくは1,000μm以下である。
【0065】
ゼラチンは、懸濁液中に存在しても存在しなくてもよい。ゼラチンが存在するとき、その量は、水の重量に基づいて2重量%以下、または1重量%以下、または0.5重量%以下である。好ましい実施形態は、ゼラチンをほとんどまたはまったく有しない。好ましくは、ゼラチンの量は、ゼラチンの量が水の重量に基づいて0〜0.01重量%、より好ましくは0〜0.001重量%である。より好ましくは、ゼラチンの量はゼロである。
【0066】
懸濁液は、ホウ酸を含有しても含有しなくてもよい。ホウ酸が存在するとき、その量は、水の重量に基づいて2重量%以下、または1重量%以下、または0.5重量%以下である。好ましくは、懸濁液は、ホウ酸をほとんどまたはまったく含有しない。好ましくは、懸濁液中のホウ酸の量は、ホウ酸の量が水の重量に基づいて0〜0.01重量%、より好ましくは0重量%であるよう十分に少ない。
【0067】
懸濁液は、いかなる原子価状態においても、クロム原子を含有してもよく、または含有しなくてもよい。好ましくは、懸濁液は、クロム原子をほとんどまたはまったく含有しない。好ましくは、懸濁液中のクロム原子は、クロム原子の量が懸濁液の重量に基づいて0〜0.01重量%、より好ましくは0重量%であるよう十分に少ない。
【0068】
懸濁液に好ましい使用は、懸濁重合のプロセスのための開始点としてである。
【0069】
重合条件は、重合プロセスを開始するのに十分な遊離基を開始剤が形成する条件を包含する。例えば、熱開始剤を使用するとき、重合条件は、開始剤分子の有意な画分が分解して遊離基を形成するのに十分高い、25℃を上回る温度を確立することである。別の例については、光開始剤を使用する場合、重合条件は、開始剤分子の有意な画分が分解して遊離基を形成するのに十分低い波長かつ十分に高い強度の放射へ開始剤を曝露することを包含する。別の例については、開始剤が酸化還元開始剤であるとき、重合条件は、有意な数の遊離基が生成されるよう十分に高濃度の酸化剤及び還元剤の両方の存在を包含する。好ましくは、熱開始剤を使用する。好ましくは、重合条件は、50℃以上、より好ましくは65℃以上、より好ましくは75℃以上の温度を包含する。好ましくは、熱開始剤を使用するとき、懸濁液を、15℃〜30℃の範囲内に収まる温度または温度範囲で提供し、次に、当該温度を重合条件まで上昇させる。
【0070】
重合プロセスを実施する上で、例えば、機械的撹拌、温度、pH、またはそのいくつかの組み合わせなどの種々の条件は、当該プロセスの間に変更されることがある。
【0071】
好ましくは、重合プロセスは、ビニル重合プロセスである。好ましくは、重合は、液滴の内側で生じる。好ましくは、重合プロセスは、懸濁重合のプロセスである。
【0072】
好ましくは、重合プロセスは、重合体組成物をもたらす。好ましくは、重合体組成物は、重合体粒子を含有する。重合体粒子とは、25℃で固体であり、かつ重合体粒子の重量に基づいて80重量%以上、好ましくは、90重量%以上、より好ましくは95重量%以上の量で重合体を含有する粒子である。
【0073】
好ましくは、重合体粒子は、100μm〜1,500μmの体積平均粒径を有する。
【0074】
重合体粒子における好ましい重合体とは、先に説明した好ましい単量体の遊離基重合によって形成された重合体である。好ましくは、重合体は、当該重合体の重量に基づいて25重量%以上、より好ましくは50重量%以上、より好ましくは75重量%以上、より好ましくは90重量%以上の量でビニル単量体の重合単位を含有する。
【0075】
本発明は、いかなる具体的な理論へも制限されない。以下の考察は、本発明に関連し得る考案のいくつかを例示するよう機能し得る。
【0076】
液滴サイズの分布が、水性媒質における有機液滴の懸濁液において設定されると、重合プロセスを通じてのこのサイズの分布を保存することはしばしば望ましく、時には必要である。このことは、液滴が噴射プロセスによって形成されるときなど、懸濁液の液滴サイズ分布が非常に均一である系において特に重要である。
【0077】
懸濁液のサイズの分布を保存するのに必要とされる水相の鍵となる属性は、1)液滴間での直接的な有機物間接触、したがって合体を防止するのに十分な、液滴表面の保護、ならびに2)「新たな」表面の形成を最低限にするのに十分な界面エネルギー及び表面特徴、したがって、所与の液滴から剪断場の下でのより小さな液滴へのシアダウンである。
【0078】
いずれの所与の系についても、これら2つの属性間には通常、平衡がある。合体に対する保護は通常、水溶性の保護重合体の濃度が増すにつれ、重合体のより多くが液滴表面へと進むにつれ、改善する。このことは、直接的な液滴間接触に対するより多くの立体抵抗を提供することによって保護を改善する。しかし、同時に、保護的重合体の表面濃度の上昇は、界面エネルギーを低下させる傾向があり、シアダウンのより多くの可能性をもたらす。
【0079】
最大「流量」(より流れが多いほど、液滴は、より多く「分離され」、衝突頻度及びしたがって合体を最低限にする)、ならびに最少剪断(シアダウンを最低限にする)を有する系を有するシステムが望ましいため、撹拌系の設計は、この妥協点に対する影響を有し得る。しかし、撹拌系は、サイズ分布以外の必要条件(主として、熱伝達及び生成物の品質)を有するので、この手法に対しては実務上の制限がある。懸濁のサイズ分布(特に均一なサイズ分布)の保存が望ましい及び/または必要である系については、化学反応は、合体及びシアダウンの両方を最低限にすることの間で起こり得る最大の程度まで最適化される必要がある。
【0080】
表面「構造」の開発は、この最適化した平衡を得るための1つの手法である。液滴全体の周りの「架橋した」または「複合体化した」層の形成は、液滴表面での個々の重合体鎖の架橋していない系に対する保護対合体を改善すべきであり、所与の場所における重合体の移動度は、このネットワークによって制限され、直接的な液滴間接触の可能性がより少なくなるであろう。同時に、ネットワーク形態が、ポリマーが可撓性である(剛性に対する)ようなものである場合、剪断場下での表面は、「破断する」よりも変形する可能性がより高いということが想定され得る。
【0081】
このタイプの重合体ネットワークの開発は、ポリビニルアルコールとホウ酸/ホウ酸塩との相互作用を介して生じることが今や既知である。水中で行われるこの化学反応は、非常に変形可能な、「粘着性」重合体相の沈殿をもたらすと考えられる。本発明の手法は、バルクの水相ではなく、液滴表面において、このタイプの重合体を生成することである。このことを達成した手段とは、有機相へ有機可溶性ボロン酸を添加することである。ボロン酸の一部分は、液滴界面で存在することが予想され、ここで、PVOHの架橋が生じ得る。
【0082】
以下は、本発明の実施例である。
【0083】
以下の材料を使用した。
DI水=脱イオン水
CMMC=カルボキシメチルメチルセルロース
PVOH1=SelVol(商標)523ポリビニルアルコール、87〜89%加水分解、重合度1000〜1500、Sekisui Specialty Chemicals製
PVOH2=SelVol(商標)540ポリビニルアルコール、87〜89%加水分解、重合度1600〜2200、Sekisui Specialty Chemicals製
DVB=ジビニルベンゼン(純度63重量%)
BPO=過酸化ベンゾイル(純度75重量%)
スチレン(純度>99%)
VPBA=4−ビニルフェニルボロン酸
【0084】
界面張力検査
組成物を以下の通り、界面張力検査(IFT)に供した。
【0085】
界面張力検査を、Kruss EasyDyne Model K20張力計(DuNuoy Ring Method)を用いて実施した。機器の検査リングの直径の少なくとも2倍の直径の皿を提供した。検査リングを完全に覆うのに十分深い水溶液の層を皿中に入れ、検査リングが水溶液中にかろうじて浸漬するまで検査リングの位置を下げた。有機溶液を水溶液の上部へ緩徐に注いで、水溶液の上部に静置する有機溶液の層を作製した。この試料を平衡化しておいた後、皿の位置を下げた。リングの位置を維持するのに必要とされる力を用いて、界面張力を測定したが、これをセンチメートル当たりのダイン(d/cm)で報告する。また、皿の位置を下げる間の試料の挙動の観察も行った。観察した挙動の区分は以下の通りであった。
a)正常:IFT検査についての正常な挙動;リングは、水性/有機界面を通じて引っ張った後、界面は、有機層へとある非常に短い距離でリングから外れる。有機層の上面がリングの下に下がったとき、構造はリングへ付着していない。
b)膜:皿の位置が下がるにつれ、水溶液と有機溶液の間の界面は、破壊しなかった膜のように挙動した。リングが有機溶液の層を通じて移動するにつれ、見かけの膜は、リングへ付着したままであり、水溶液と有機溶液の間の界面との接触にとどまるよう、リング上でドレープ状になった。このことは、有機層がリングのレベルを下回って低下したときでさえ続く。「IFT」値(リングに発揮される力)は、リングが有機溶液を通じて移動した後、リングが有機溶液層と空気の間の界面を通過するときに比較的高い値(「空気IFT」として以下の「観察」において報告)へジャンプしたとき、比較的低いままであった(以下の表で「IFT」として報告)。
c)表皮:検査終了時に、皿を下げていくにつれ、1個または時には数個のストリングがリングへ付着したのが見られた。これらのストリングは、非常に薄い(概算値100μm未満)ながらも、事実上長さ3〜4cmであり得る。このストリングは時には、リングから、水溶液及び有機溶液を保持する容器の縁まで伸びる。ストリングの存在は、IFT測定が進行しながら「膜」の挙動が観察されるときにほぼ常に見られた。
d)沈殿物:検査を開始する前に水層において白色沈殿物が形成した。いくつかの場合、リングは単量体の層を通じて引っ張ることはなかった。
【0086】
膜/表皮の挙動は、当該挙動が、高分子量重合体の強く付着した層(または多層)を介して液滴の合体に対して耐性があるであろう非常に「伸長可能」で変形可能な表面を示すので、望ましい。また、この挙動が、応力下でのシアダウンに対する耐性をもたらすであろうことも予期され、液滴表面は、あるものからより大きなものへと2つ以上のより小さな液滴を形成するよう破裂するのとは対照的に伸長するであろう。
【0087】
調製用実施例1:有機溶液
有機溶液を、以下の成分を組み合わせることによって調製した。
【0088】
【表1】
【0089】
調製用実施例2:水溶液
以下の成分を組み合わせることによって、水溶液を調製した。
【0090】
【表2】
【0091】
実施例3:界面張力検査
有機溶液の層と水溶液の層の間の界面を、先に説明したIFT手順を用いて検査した。この検査における強い界面が水溶液と有機溶液の同じ組み合わせが水溶液における有機溶液の液滴の良好な懸濁を形成するであろうことを示すであろうと熟慮される。「Approx.」はおよそを意味する。本結果は、以下の通りであった。
【0092】
【表3】
【0093】
さらなるIFT検査結果は以下の通りであった。
【0094】
【表4】
【0095】
実施例3−2及び3−3は、あまりにも少量のボロン酸を用いると、界面の所望の強化が生じないことを示した。他の実施例はすべて、有用な挙動を、少なくとも初期に示した。実施例3−4〜実施例3−11は、特に望ましい挙動を示し、有機溶液と水溶液の間の界面は、非常に強力な膜様の層を形成した。
【0096】
実施例4:CMMCを有しない懸濁液の調製
懸濁液の調製の間、いくつかの個々の成分または部分的な混合物を、必要な場合、一時的に加熱して良好な混合を達成したが、懸濁液は、およそ25℃で提供された。
【0097】
実施例1及び実施例2において説明された有機溶液及び水溶液を用いて、水溶液の媒質中に懸濁した有機溶液の液滴の懸濁液を、US4,444,960及びUS4,623,706において説明された噴射手順を使用して作製した。この手順は、480μmの容積平均径及び1.1未満の均一性係数を有する液滴を一貫して生成する。得られる懸濁液において、有機溶液の液滴の容積分率は、0.4であった。
【0098】
各懸濁液の薄層をガラススライド上へ置き、光学顕微鏡によって検査して、顕微鏡写真を撮影した。顕微鏡写真を手動で検査した。およそ400μm〜600μmの直径の液滴(「正常な」液滴)を計数し、同様に、およそ250μmよりも小さな直径を有する液滴(「小さな」液滴)を計数した。100個の正常な液滴当たりの小さな液滴の数を本明細書では「小液滴計数」として報告する。CMMCは使用しなかった。PVOHタイプは、PVOH1とした。「Ex.」は、実施例を意味する。「C」で終わる表記を有する実施例は、比較実施例である。結果は以下の通りであった。
【0099】
【表5】
【0100】
小液滴計数が示すように、実施例5−2は、比較実施例5−1Cよりも液滴サイズのはるかにより均一な分布を有する。
【0101】
実施例5:CMMC含有懸濁液
懸濁液の調製中、いくつかの個々の成分または部分的な混合物を、必要な場合、一時的に加熱して、良好な混合を達成したが、懸濁液はおよそ25℃で提供された。
【0102】
実施例1及び実施例2において説明される有機溶液及び水溶液を用いて、水溶液の媒質中に懸濁した有機溶液の液滴の懸濁液をUS4,444,960及びUS4,623,706において説明された噴射手順を使用して作製した。得られる懸濁液において、有機溶液の液滴の容積分率は、0.4であった。
【0103】
単量体の液滴サイズは、480μmの容積平均径であり、噴射手順に起因した。
【0104】
噴射をおよそ25℃で実施し、懸濁液を撹拌しながらおよそ20時間保持した。次に、温度を80℃まで上げ、80℃〜100℃の間の温度で10時間保持した後、この組成物をおよそ25℃まで冷却した。この組成物は、単量体液滴から重合体粒子へと変換する懸濁重合のプロセスを受けた。
【0105】
重合体粒子のサイズを、光学顕微鏡観察を実施することによって解析して、粒子のデジタル画像を形成した後、画像解析を実施して、各粒子の直径を測定した後、所望の統計学的値を、観察された直径のデータベースから算出した。結果は以下の通りであった。
【0106】
【表6】
【0107】
実施例5−1、実施例5−2、及び実施例5−3は、複製物試料である。また、実施例5−5C及び5−6Cは、2通りの試料である。本発明の実施例5−1〜実施例5−4はすべて、比較実施例5−5C及び比較実施例5−6Cよりも非常に均一な粒径分布を有する(すなわち、より小さな値のUC及びより低い値のLT355)。本発明の実施例と比較実施例の間の均一性の差は、極度に有意であるとみなされ、生成規模において、この差は、本発明のプロセスが経済的に実行可能であったのに対し、比較プロセスは、法外に高価であったことを意味し得る。