(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記導電板のうち前記電極面と接触する導電板側接触面と、前記配線モジュールのうち前記電極面と接触する配線モジュール側接触面とは、面一に形成されている請求項1に記載の蓄電モジュール。
前記導電板と前記配線モジュールとが組み付けられた状態の前記ハウジング内で、前記端子は、前記弾性接触部が前記導電板の前記端子接触面と接触する接触位置と、前記弾性接触部が前記導電板の前記端子接触面と離れた待機位置と、の間を移動可能に配されており、
前記ハウジングは、前記端子を前記待機位置に係止する待機位置係止部と、前記端子を前記接触位置に係止する接触位置係止部を有する請求項3または請求項4に記載の蓄電モジュール。
前記ハウジングおよび前記端子の一方には、前記ハウジングおよび前記端子の他方に突出するとともに、前記端子が前記接触位置よりも前記端子接触面に接近することを抑制する前止め部を有する請求項5に記載の蓄電モジュール。
前記弾性接触部は、前記端子接触面に沿って延びるとともに前記端子接触面と交差する方向に弾性変形可能な弾性片と、前記弾性片の先端部寄りの位置に設けられて前記端子接触面に向かって突出する接点部を有し、
前記端子カバーは、前記端子カバーが前記本係止位置に配された状態で前記弾性片に接触して前記弾性片を前記端子接触面に向けて押圧する押圧部を有する請求項7または請求項8に記載の蓄電モジュール。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。
【0010】
(1)本開示は、表裏に正極および負極の電極面をそれぞれ有する複数の蓄電素子と、前記複数の蓄電素子の前記電極面と電気的に接続される導電板と、前記導電板と電気的に接続される配線モジュールと、を備えた蓄電モジュールであって、前記複数の蓄電素子は、隣り合う蓄電素子の前記電極面が向かい合うようにして、並び方向に沿って並んでおり、前記隣り合う蓄電素子の前記電極面の間に配された前記導電板によって前記隣り合う蓄電素子の前記電極面同士が電気的に接続されており、前記隣り合う蓄電素子の間に前記配線モジュールが配されており、前記導電板および前記配線モジュールは、前記並び方向から見た前記複数の蓄電素子の外形よりも内側に配されている。
【0011】
導電板および配線モジュールは、並び方向から見た複数の蓄電素子の外形よりも内側に配されているので、外部回路と接続するための端子を導電板の側縁から突出させる構造に比べて、蓄電モジュールを小型化できる。
【0012】
(2)前記導電板のうち前記電極面と接触する導電板側接触面と、前記配線モジュールのうち前記電極面と接触する配線モジュール側接触面とは、面一に形成されていることが好ましい。
【0013】
導電板側接触面と、配線モジュール側接触面とが面一に形成されているので、導電板と配線モジュールとの境界部分に段差が生じないようになっている。これにより、蓄電素子の電極面が段差によって変形する等の不具合が抑制される。
【0014】
(3)前記配線モジュールは、絶縁性のハウジングと、前記ハウジングに収容された端子と、前記端子に接続された電線と、を備え、前記端子は弾性変形可能な弾性接触部を有し、前記導電板は、前記電極面と接触していない側縁に、前記端子の前記弾性接触部が弾性的に接触する端子接触面を有することが好ましい。
【0015】
導電板の側縁と、配線モジュールの端子とが弾性的に接触することにより導電板と端子とが電気的に接続されるので、導電板の側縁から外部接続用の端子を突出させる構造に比べて、蓄電モジュールを小型化できる。
【0016】
(4)前記導電板には、前記端子接触面が形成された側縁の近傍に、前記端子接触面に平行に延びる溝部が設けられており、前記配線モジュールには、前記溝部に嵌入する嵌入部が設けられていることが好ましい。
【0017】
配線モジュールの嵌入部が、導電板の溝部に嵌入することにより、導電板と配線モジュールとが強固に組み付けられる。これにより、導電板と、配線モジュールに配された端子との電気的な接続信頼性を向上させることができる。
【0018】
(5)前記導電板と前記配線モジュールとが組み付けられた状態の前記ハウジング内で、前記端子は、前記弾性接触部が前記導電板の前記端子接触面と接触する接触位置と、前記弾性接触部が前記導電板の前記端子接触面と離れた待機位置と、の間を移動可能に配されており、前記ハウジングは、前記端子を前記待機位置に係止する待機位置係止部と、前記端子を前記接触位置に係止する接触位置係止部を有することが好ましい。
【0019】
端子が待機位置に配されている状態では、端子の弾性接触部と端子接触面とが離れているので、弾性接触部と端子接触面とが意図されない時期に接触することにより、弾性接触部が変形する等の不具合が生じることが抑制される。また、端子が接触位置に移動することにより、弾性接触部と端子接触面とを確実に電気的に接続させることができるので、導電板と端子との電気的な接続信頼性を向上させることができる。
【0020】
(6)前記ハウジングおよび前記端子の一方には、前記ハウジングおよび前記端子の他方に突出するとともに、前記端子が前記接触位置よりも前記端子接触面に接近することを抑制する前止め部を有することが好ましい。
【0021】
前止め部によって、端子が端子接触面に過度に接近することが抑制されるので、弾性接触部が過度撓みすることを抑制できる。これにより、導電板と端子との電気的な接続信頼性を向上させることができる。
【0022】
(7)前記ハウジングには、前記端子に対応する位置に窓部が設けられており、前記ハウジングには、前記窓部を塞ぐ端子カバーが、仮係止位置と、本係止位置と、の間を移動可能に取り付けられており、前記端子カバーは、前記仮係止位置に保持された状態で前記端子を前記待機位置に保持する第1保持部と、前記本係止位置に保持された状態で前記端子を前記接触位置に保持する第2保持部と、を有することが好ましい。
【0023】
端子カバーを仮係止位置から本係止位置に移動させることにより、作業者は、端子を直に触ることなく、端子を待機位置から接触位置に移動させることができる。これにより、蓄電モジュールを製造する際の安全性を向上させることができる。
【0024】
(8)前記端子カバーは、ヒンジを介して一体に形成された蓋部を有し、前記端子カバーが前記仮係止位置に配された状態では、前記蓋部は前記ハウジングから突出した状態になっており、前記端子カバーが前記本係止位置に配された状態では、前記蓋部は前記ヒンジを軸に回動することにより前記窓部を塞ぐようになっており、前記窓部が前記端子カバーおよび前記蓋部で塞がれた状態で、前記ハウジング、前記端子カバー、および前記蓋部が面一になっていることが好ましい。
【0025】
端子カバーが仮係止位置に配された状態では、蓋部がハウジングから突出しているので、この状態の配線モジュールを、蓄電素子に組み付けることができない。一方、端子カバーが本係止位置に配された状態では、端子カバーおよび蓋部はハウジングと面一になるので、この状態の配線モジュールと蓄電素子とを組み付けることができる。これにより、作業者が、誤って、端子カバーが仮係止位置に配された状態の配線モジュールを蓄電素子に組み付けることを抑制できる。
【0026】
また、端子カバーが本係止位置に配された状態では、窓部が蓋部で塞がれているので、作業者が端子に触れることを抑制できる。
【0027】
(9)前記弾性接触部は、前記端子接触面に沿って延びるとともに前記端子接触面と交差する方向に弾性変形可能な弾性片と、前記弾性片の先端部寄りの位置に設けられて前記端子接触面に向かって突出する接点部を有し、前記端子カバーは、前記端子カバーが前記本係止位置に配された状態で前記弾性片に接触して前記弾性片を前記端子接触面に向けて押圧する押圧部を有することが好ましい。
【0028】
押圧部が弾性片を端子接触面に向けて押圧することにより、接点部を端子接触面に確実に接触させることができる。これにより端子と導電板との電気的な接続信頼性を向上させることができる。
【0029】
(10)前記ハウジングは、前記電線が配索される配線溝を有し、前記配線溝の底壁には、前記電線を係止する一対の電線係止部が突出していることが好ましい。
【0030】
電線が一対の電線係止部に係止されることにより、電線に引張力が加えられた場合に、引張力が端子にまで伝達されることが抑制される。
【0031】
[本開示の実施形態の詳細]
以下に、本開示の実施形態について説明する。本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【0032】
<実施形態1>
本開示の実施形態1について、
図1から
図20を参照しつつ説明する。本実施形態にかかる蓄電モジュール10は、例えば、電気自動車またはハイブリッド自動車等の車両(図示せず)を駆動するための電源として使用される。
図1に示されるように、蓄電モジュール10は、上下方向(並び方向の一例)に並べられた複数の蓄電素子11と、隣り合う蓄電素子11の間に配される金属製の導電板12と、隣り合う蓄電素子11の間に配されるとともに導電板12と電気的に接続される配線モジュール13と、を備える。以下の説明において、矢線Zで示す方向を上方とし、矢線Yで示す方向を前方とし、矢線Xで示す方向を左方として説明する。また、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材の符号を省略する場合がある。
【0033】
[蓄電素子11]
図1には、上下方向に並ぶ複数の蓄電素子11のうち、4つの蓄電素子11が示されている。
図1に示された蓄電素子11よりも上方および下方に並べられた蓄電素子11は、省略されている。
【0034】
図2に示されるように、蓄電素子11は、上下方向に扁平な板状をなしている。蓄電素子11は、上方から見て前後方向に延びる長方形状をなしている。蓄電素子11は、蓄電素子11の表裏(上面および下面)に正極および負極の電極面14をそれぞれ有する。上下に隣り合う蓄電素子11は、異なる極性の電極面14が向かい合うように配置される。詳細には図示しないが、蓄電素子11の側縁部は、全周にわたって、絶縁性の合成樹脂により覆われている。
【0035】
[導電板12]
図1および
図2に示されるように、上下に隣り合う蓄電素子11の間には、導電板12が配されている。導電板12は、導電性の金属板材を所定の形状に加工してなる。導電板12を構成する金属としては、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等、任意の金属を選択できる。本実施形態においては、導電板12はアルミニウム、またはアルミニウム合金が用いられる。
【0036】
導電板12は、上下方向に扁平な板状をなしており、上方から見て長方形状をなしている。上方から見た場合に、導電板12の外形状は、蓄電素子11の外形状よりも小さい。導電板12の上面および下面は、導電板12の上側および下側にそれぞれ配された蓄電素子11の電極面14と接触する、導電板側接触面15とされる。
【0037】
導電板12の上面には、導電板12の後端縁からやや前方の位置に、左右方向に延びる溝部16が形成されている。溝部16は上方に開口して形成されている。溝部16の断面形状は、略U字形状をなしている。導電板12の後端縁12Aの上下方向の高さ位置は、導電板12の上面よりもやや低く形成されている。導電板12の後壁の後面は、後述する端子17の弾性接触部18が接触する端子接触面19とされる。
【0038】
[配線モジュール13]
図3に示されるように、配線モジュール13は、絶縁性の合成樹脂からなるハウジング20と、ハウジング20内に収容された端子17と、端子17に接続された電線21と、を備える。配線モジュール13の上面および下面は、配線モジュール13の上方および下方にそれぞれ配された蓄電素子11の電極面14と接触する、配線モジュール側接触面22とされる。
【0039】
図4に示されるように、ハウジング20は、上下方向に扁平な板状をなしており、上方から見て長方形状をなしている。ハウジング20は、ロアハウジング23と、ロアハウジング23の上側に取り付けられるアッパーハウジング24と、を備える。
【0040】
[ロアハウジング23]
図5に示されるように、ロアハウジング23は、後端部寄りの位置に左右方向に延びるとともに上方および右方に開口した配線溝25と、左半分よりもやや小さな領域に前後方向に延びるとともに、上方および前方に開口した端子収容部26と、を有する。配線溝25の左端部と端子収容部26の後端部とは連通している。このようにロアハウジング23には、下方に窪んで形成された配線溝25と、端子収容部26とが、上方から見て略L字状に形成されている。
【0041】
配線溝25の底壁には、右端部寄りの位置に、左右方向に間隔を空けて並ぶ一対の電線係止部27が上方に突出して形成されている。電線係止部27は、上方から見て左右方向に細長い長円形状をなした柱状に形成されている。一対の電線係止部27は、前後方向についてずれた位置に形成されている。一対の電線係止部27の間に電線21が挟持されることにより、電線21に引張力が作用した場合に、この引張力が一対の電線係止部27によって受けられるようになっている。電線21は、配線溝25の右端部から、ハウジング20の外方に導出されている。
【0042】
一対の電線係止部27の左方には、配線溝25の底壁から上方に突出する配線突部28が形成されている。配線突部28は、配線溝25の後壁から前方に突出するとともに前端縁が丸められた形状をなしている。配線突部28の前端縁と、配線溝25の前壁との間には電線21の直径よりも大きな寸法の隙間が設けられている。
【0043】
配線溝25には、左右方向の中央位置付近に、前壁から後方に突出する電線係合爪29が形成されている。電線係合爪29の後端部と、配線溝25の後壁との間には、電線21の直径よりも大きな寸法の隙間が設けられている。電線係合爪29と、配線溝25の底壁との間の空間に電線21が配されるようになっている。
【0044】
端子収容部26のうち、前方に開口した部分は端子窓部30とされる。端子収容部26のうち、端子窓部30の前端部から後方にやや下がった領域は、下方に窪んで形成されており、後述する端子17の弾性接触部18が前後方向に移動可能に形成されている。
【0045】
端子収容部26のうち端子窓部30の後方には、左右方向に間隔を空けて並ぶ左案内溝31と、右案内溝32とが、前後方向に延びるとともに、下方に窪んで形成されている。左案内溝31には、後述する端子17の左案内板33が挿入されるようになっており、右案内溝32には、端子17の右案内板34が挿入されるようになっている。
【0046】
左案内溝31の右側壁には、左案内溝31の前後方向の中央位置付近に、左方に突出する左側前止め部35(前止め部の一例)が形成されている。右案内溝32の左側壁には、右案内溝32の前後方向の中央位置付近に、右方に突出する右側前止め部(図示せず)が形成されている。
【0047】
ロアハウジング23のうち、左案内溝31と右案内溝32との間には、下方に窪んで形成された待機位置係止部37と、この待機位置係止部37の前方に、下方に窪んで形成された接触位置係止部38と、が形成されている。待機位置係止部37の開口縁部、および接触位置係止部38の開口縁部は、面取りされている。
【0048】
ロアハウジング23の前端部には、この前端部の上端縁から前方に延びるとともに下方に屈曲したロア側嵌入部39が形成されている。ロア側嵌入部39は、左右方向から見て下方に曲がった鉤状に形成されている。
【0049】
[アッパーハウジング24]
ロアハウジング23に設けられた、端子収容部26、および配線溝25を塞ぐように、アッパーハウジング24がロアハウジング23に取り付けられる。アッパーハウジング24の外形状は、上方から見て、端子収容部26、および配線溝25と対応しており、略L字形状をなしている(
図4参照)。
【0050】
アッパーハウジング24の側縁部には、複数のロック部40が、アッパーハウジング24の外方に突出して形成されている。ロック部40と、ロアハウジング23のうちロック部40に対応する位置に窪んで形成された複数のロック受け部41とが、弾性的に係合することにより、アッパーハウジング24とロアハウジング23が一体に組み付けられるようになっている(
図3参照)。
【0051】
図3に示されるように、アッパーハウジング24の前端部には、この前端部の上端縁から前方に延びるとともに下方に屈曲したアッパー側嵌入部42が形成されている。アッパー側嵌入部42は、左右方向から見て下方に曲がった鉤状に形成されている。
【0052】
図4に示されるように、アッパーハウジング24には、ロアハウジング23に形成された一対の電線係止部27に対応する位置に、一対の電線係止部27の外形状と同じ、またはやや大きな一対の退避孔43が貫通されている。アッパーハウジング24とロアハウジング23とが組み付けられた状態で、退避孔43内に電線係止部27が嵌入するようになっている。これにより、電線係止部27とアッパーハウジング24とが干渉することが抑制されるようになっている。また、アッパーハウジング24とロアハウジング23とが組み付けられた状態で、電線係止部27の上面は、アッパーハウジング24の上面と面一に形成されている。これにより、電線係止部27の上端部がアッパーハウジング24の上面よりも突出しないようになっている。
【0053】
図4に示されるように、アッパーハウジング24には、端子収容部26に対応する位置に、上方から見て長方形状をなす窓部44が貫通されている。窓部44の開口縁の下面のうち、前側縁、左側縁、および右側縁には、それぞれ、上方に凹んだ前フランジ収容部45、左フランジ収容部(図示せず)、および右フランジ収容部(図示せず)が形成されている。
図6に示されるように、窓部44の開口縁の下面のうち後側縁には、蓋ロック受け部48が上方に凹んで形成されている。
【0054】
[端子カバー49]
図4に示されるように、アッパーハウジング24の窓部44には、端子カバー49が、前後方向に移動可能に取り付けられている。端子カバー49は、絶縁性の合成樹脂材を射出成型してなる。
【0055】
図7に示されるように、端子カバー49は、上方から見て、アッパーハウジング24の窓部44よりもやや大きな長方形状をなしている。端子カバー49の前端縁には前フランジ50が前方に突出して形成されており、左側縁には左フランジ51が左方に突出して形成されており、右側縁に右フランジ52が右方に突出して形成されている。前フランジ50、左フランジ51、および右フランジ52は、端子カバー49の上面よりもやや下方に凹んで形成されている。端子カバー49がアッパーハウジング24の窓部44に取り付けられた状態で、前フランジ50は前フランジ収容部45内に収容され、左フランジ51は左フランジ収容部内に収容され、右フランジ52は右フランジ収容部内に収容されるようになっている。
【0056】
図7に示されるように、端子カバー49には、端子カバー49の後端縁からやや前方の位置に、左右方向に延びるヒンジ53が、端子カバー49と一体に形成されている。ヒンジ53の肉厚は、端子カバー49のうちヒンジ53と異なる部分の肉厚よりも薄く形成されている。端子カバー49のうちヒンジ53よりも後方の部分は、蓋部54とされる。蓋部54は、ヒンジ53を軸として回動可能になっている。
【0057】
図7に示されるように、蓋部54の後端縁には、左右方向に間隔を空けて、2つの蓋ロック部55が後方に突出して形成されている。端子カバー49がアッパーハウジング24に取り付けられ、かつ、蓋部54がヒンジ53を中心にして回動することにより、アッパーハウジング24の窓部44を塞いだ状態で、蓋ロック部55が蓋ロック受け部48内に収容されるようになっている。これにより、蓋部54が閉じられた状態で保持されるようになっている。
【0058】
[端子17]
図5に示されるように、ロアハウジング23の配線溝25に配索された電線21の一方の端部には、端子17が接続されている。電線21は、導電性の金属からなる芯線(図示せず)と、芯線の外周を覆う絶縁性の合成樹脂からなる絶縁被覆57と、を有する。電線21の端部において絶縁被覆57が皮剥ぎされることにより、芯線が露出している。電線21の他方の端部は、図示しないECU(Electronic Control Unit)に接続される。
【0059】
芯線を構成する金属は、銅、銅合金、アルミニウム、またはアルミニウム合金等、任意の金属を選択できる。芯線は、複数の金属細線が撚り合わされた撚り線でもよく、また、1つの金属棒材からなる、いわゆる単芯線でもよい。本実施形態にかかる芯線は撚り線とされる。
【0060】
図8に示されるように、端子17は、導電性の金属板材が所定の形状にプレス加工されてなる。端子17は、電線21の絶縁被覆57の外周に圧着するインシュレーションバレル58と、インシュレーションバレル58の前方に形成されて、絶縁被覆57の端部から露出した芯線の外周に圧着するワイヤーバレル59と、ワイヤーバレル59から前方に延びる係合板部60と、係合板部60の前端縁から前方に延びる連結部61と、連結部61の前端部に形成された弾性接触部18と、を有する。
【0061】
係合板部60は、上板62と、上板62の左側縁から下方に延びる左案内板33と、上板62の右側縁から下方に延びる右案内板34と、を有する。
【0062】
図8に示されるように、上板62には、左右方向の中央位置付近に、前後方向に延びるU字溝63が形成されている。このU字溝63によって、上板62には弾性係合片64が形成されている。弾性係合片64は、上板62の前端寄りの位置から後方に延びて形成されている。弾性係合片64は、上方から見て前後方向に細長く延びる長方形状をなしている。弾性係合片64は、上下方向に弾性変形可能に形成されている。弾性係合片64の後端部寄りの位置には、下方に突出する係合凸部65が形成されている。係合凸部65が、ロアハウジング23に形成された待機位置係止部37内に嵌入することにより、端子17が待機位置に保持されるようになっており、また、係合凸部65が、接続位置保持部内に嵌入することにより、端子17が接続位置に保持されるようになっている。
【0063】
係合板部60の左端部寄りの位置には、上板62の左端部から左案内板33の上端部にかけて開口した左係合孔66が形成されている。また、係合板部60の右端部寄りの位置には、上板62の右端部から右案内板34の上端部にかけて開口した右係合孔67が形成されている。
【0064】
上板62の前端縁には、左右方向の中央位置付近から前方に延びる連結部61が形成されている。連結部61は上方から見て長方形状をなしている。連結部61の左右方向の幅寸法は、上板62の左右方向の幅寸法の、略三分の一に設定されている。
【0065】
連結部61の前端縁に形成された弾性接触部18は、連結部61の前端縁から左方に延びる左弾性片68と、連結部61の前端縁から右方に延びる右弾性片69と、を有する。左弾性片68と、右弾性片69とは左右対称に形成されている。
【0066】
左弾性片68は、板面が前後方向を向く状態で形成されており、前後方向に弾性変形可能になっている。左弾性片68の左端部寄りの位置には、前方に突出するように湾曲した左接点部70が形成されている。
【0067】
右弾性片69は、板面が前後方向を向く状態で形成されており、前後方向に弾性変形可能になっている。右弾性片69の右端部寄りの位置には、前方に突出するように湾曲した右接点部71が形成されている。
【0068】
左接点部70、および右接点部71が、導電板12の端子接触面19に後方から弾性的に接触することにより、導電板12と端子17とが電気的に接続される。これにより、蓄電素子11の電極面14の電圧が、導電板12を介して端子17によって検知されるようになっている。
【0069】
[端子17とハウジング20との係合構造]
図5の矢線Uで示されるように、端子17は、左案内板33および右案内板34を下方に向けた姿勢で、ロアハウジング23に上方から組み付けられる。左案内板33が左案内溝31内に収容され、右案内板34が右案内溝32内に収容されるようになっている。このとき、左案内板33の左係合孔66内には左案内溝31の左側前止め部35が嵌入し、右案内板34の右係合孔67内には右案内溝32の右側前止め部が嵌入するようになっている。
【0070】
図9に示されるように、端子17の上板62に形成された弾性係合片64の係合凸部65は、ロアハウジング23の待機位置係止部37内に嵌入するようになっている。これにより、端子17が待機位置係止部37に保持されるようになっている。
【0071】
図10に示されるように、端子カバー49の下面には、係合板部60の上板62の前縁部に前方から当接する2つの第1保持部72が下方に突出して形成されている。2つの第1保持部72は左右方向に間隔を空けて形成されている。2つの第1保持部72の間隔は、連結部61の左右方向の幅寸法よりも広く形成されている。これにより、2つの第1保持部72の間に連結部61が位置するようになっている(
図11参照)。
【0072】
図10に示されるように、端子カバー49の下面には、係合板部60の上板62に形成された右係合孔67、および左係合孔66の前端縁のそれぞれに、後方から当接する2つの第2保持部73が下方に突出して形成されている。各第2保持部73は、上板62に形成された左係合孔66、および右係合孔67の内部に、それぞれ位置するようになっている(
図11参照)。
【0073】
図10に示されるように、端子カバー49の下面には、その前端縁に、前後方向に延びるとともに下方に突出する左押圧部74、および右押圧部75が、左右方向に間隔を空けて形成されている。左押圧部74と右押圧部75の左右方向の間隔は、連結部61の左右方向の間隔と同じ、またはやや大きく設定されている。これにより、左押圧部74と右押圧部75の間に連結部61が位置するようになっている(
図11参照)。
【0074】
図10に示されるように、左押圧部74の後端部には、左方に延びる左補強部76が、端子カバー49の下面から下方に突出して形成されている。右押圧部75の後端部には、右方に延びる右補強部77が、端子カバー49の下面から下方に突出して形成されている。
【0075】
[本実施形態の組み付け工程]
続いて、本実施形態にかかる蓄電モジュール10の組み付け工程の一例について説明する。蓄電モジュール10の組み付け工程は以下の記載に限定されない。
【0076】
電線21の端部において絶縁被覆57が皮剥ぎされることにより、芯線が絶縁被覆57の端部から露出する。
【0077】
金属板材が所定の形状にプレス加工されることにより端子17が形成される。インシュレーションバレル58が絶縁被覆57の外周に圧着され、ワイヤーバレル59が芯線の外周に圧着される。これにより、電線21と端子17とが電気的に接続される。
【0078】
絶縁性の合成樹脂が射出成型されることにより、ロアハウジング23、アッパーハウジング24、および端子カバー49が形成される。
図5に示されるように、ロアハウジング23の端子収容部26に端子17が上方(矢線Uで示される方向)から配置されるとともに、配線溝25内に電線21が上方から配設される。
【0079】
配線溝25内において、電線21が、電線係合爪29の下方に配置される。これにより、電線21が配線溝25内において上方へ抜け止め状態で保持される。さらに、電線21が、一対の電線係止部27の間に挟みこまれる。これにより、電線21が配線溝25内において右方へ抜け止め状態で保持される。
【0080】
図12に示されるように、端子17の左案内板33がロアハウジング23の左案内溝31に上方から挿入され、端子17の右案内板34がロアハウジング23の右案内溝32に上方から挿入される。左案内板33の下端縁が左案内溝31の左側前止め部35に上方から当接し、右案内板34の下端縁が右案内溝32の右側前止め部に上方から当接する。これにより、左案内板33と右案内板34とが、左右方向について拡開変形する。
【0081】
さらに、端子17が下方に押圧されると、左案内板33、および右案内板34が復帰変形することにより、左係合孔66内に左側前止め部35が収容され、右係合孔67内に右側前止め部が収容される。
【0082】
端子17の係合凸部65が、ロアハウジング23の待機位置係止部37内に嵌入されることにより、端子17がロアハウジング23に対して、待機位置に保持される。
【0083】
図13に示されるように、端子17に、上方から端子カバー49が組み付けられる。端子カバー49の下面に形成された左押圧部74と右押圧部75の間、および2つの第1保持部72の間に、連結部61が位置するようにして、端子カバー49が端子17に組み付けられる。このとき、端子カバー49の2つの第2保持部73は、それぞれ、端子17の左係合孔66、および右係合孔67の内部に、それぞれ位置するようになっている。左補強部76と右補強部77が端子窓部30の後端部に前方から当接することにより、端子17が後方に移動することが抑制されるようになっている(
図11参照)。
【0084】
図14に示されるように、アッパーハウジング24が、ロアハウジング23に対して上方から組み付けられる。アッパーハウジング24に形成されたロック部40と、ロアハウジング23に形成されたロック受け部41とが弾性的に係止することにより、アッパーハウジング24とロアハウジング23とが一体に組み付けられる。
【0085】
図9に示されるように、アッパーハウジング24の窓部44内に端子カバー49が位置するようになっている。また、端子カバー49の前フランジ50、左フランジ51、および右フランジ52は、それぞれ、窓部44の前フランジ収容部45、左フランジ収容部、および右フランジ収容部に収容される。これにより、端子カバー49が、アッパーハウジング24によって上方へ抜け止め状態で保持されるようになっている。ロアハウジング23に対して待機位置に保持された状態の端子17に取り付けられた端子カバー49は、アッパーハウジング24に対して仮係止位置に保持された状態となっている。
【0086】
図9に示されるように、アッパーハウジング24に対して端子カバー49が仮係止位置の保持されている状態においては、弾性接触部18は、ロアハウジング23の前端縁よりも後方に位置するようになっている。詳細には、左接点部70の前端部、および右接点部71の前端部は、ロアハウジング23の前端縁よりも後方に位置している。これにより、左接点部70、および右接点部71に異物が接触して弾性接触部18が変形する等の不具合が発生することを抑制できる。
【0087】
アッパーハウジング24に対して端子カバー49が仮係止位置の保持されている状態においては、
図15に示されるように、第1保持部72は、上板62の前端縁に前方から当接している。また、
図16に示されるように、第2保持部73は、上板62のうち左係合孔66および右係合孔67の前側の孔縁部に後方から当接している。左側前止め部35は左係合孔66の内部に位置し、右側前止め部は右係合孔67の内部に位置している。
【0088】
アッパーハウジング24に対して、端子カバー49が仮係止位置に保持されている状態においては、ヒンジ53を軸にして蓋部54を回動させても、蓋部54の後端縁が窓部44の後側の開口縁部に当接することによって、アッパーハウジング24の窓部44が塞がれないようになっている。
【0089】
図9に示されるように、導電板12の溝部16内に、配線モジュール13の、ロア側嵌入部39、およびアッパー側嵌入部42が上方から嵌入されることにより、導電板12と配線モジュール13とが組み付けられる。溝部16内に、ロア側嵌入部39、およびアッパー側嵌入部42が嵌入した状態で、ロア側嵌入部39、およびアッパー側嵌入部42の下端部は、溝部16の下面から離れた状態になっている。
【0090】
ロアハウジング23に対して仮係止位置に保持された状態の端子カバー49が前方に押される。すると、端子カバー49の第2保持部73によって、上板62に形成された左係合孔66および右係合孔67の前側の開口縁が、後方から押される。すると、端子17が前方に移動する。このとき、係合凸部65が待機位置係止部37の開口縁に乗り上げることにより、弾性係合片64が上方に撓み変形する。
【0091】
さらに端子カバー49が前方に押されると、係合凸部65が接触位置係止部38内に嵌入し、弾性係合片64が復帰変形する。これにより、端子17は、ロアハウジング23に対して、接触位置に保持される。また、端子カバー49は、ロアハウジング23に対して本係止位置に移動される(
図17参照)。
【0092】
端子カバー49が、ロアハウジング23に対して、仮係止位置から本係止位置にまで移動されると、端子カバー49の下面に形成された左押圧部74が左弾性片68の後面に接触して前方へと押圧するとともに、右押圧部75が右弾性片69の後面に接触して前方へと押圧する。端子カバー49がロアハウジング23に対して本係止位置にまで移動すると、端子17の左接点部70と右接点部71が、導電板12の端子接触面19に後方から接触する。すると、左弾性片68および右弾性片69が弾性変形する。これにより、左弾性片68において発生した弾発力によって左接点部70が端子接触面19に押圧されるとともに、右弾性片69において発生した弾発力によって右接点部71が端子接触面19に押圧される。さらに、左押圧部74が左弾性片68を前方に押圧するとともに、右押圧部75が右弾性片69を前方に押圧するので、左接点部70および右接点部71は、端子接触面19に確実に接触するようになっている。これにより、導電板12と端子17とが電気的に接続される(
図18参照)。
【0093】
図19および
図20に示されるように、端子17がロアハウジング23に対して接触位置に保持された状態では、左側前止め部35は左案内板33の左係合孔66内に位置し、左係合孔66の後縁部に前方から当接する。同様に、右前止め部は右案内板34の右係合孔67内に位置し、右係合孔67の後縁部に前方から当接する。これにより、端子17が接触位置よりも前方に移動することが抑制されるようになっている。
【0094】
端子カバー49がロアハウジング23に対して本係止位置に移動された後、蓋部54がヒンジ53を軸にして回動される。これにより、蓋部54によって、アッパーハウジング24の窓部44が塞がれる。蓋部54の後端部に形成された蓋ロック部55が、アッパーハウジング24の窓部44の後端縁に形成された蓋ロック受け部48と係止することにより、アッパーハウジング24の窓部44が蓋部54によって塞がれた状態が保持されるようになっている。この状態で、配線モジュール13の上面は面一になっている(
図19参照)。
【0095】
さらに、溝部16内に、ロア側嵌入部39、およびアッパー側嵌入部42が嵌入した状態で、導電板12の上面および下面に形成された導電板側接触面15と、配線モジュール13の上面および下面に形成された配線モジュール側接触面22とは面一になっている。
【0096】
複数の蓄電素子11を、隣り合う蓄電素子11の電極面14の極性が異なるようにして配置し、その間に、導電板12と配線モジュール13とが組み付けられた状態の部材を配置する。このとき、複数の蓄電素子11の積層方向(上下方向)から見て、蓄電素子11の外形状から、導電板12と配線モジュール13とが組み付けられた状態の部材が突出しないように配置される。これにより、複数の蓄電素子11が、導電板12を介して電気的に接続される。また、蓄電素子11の電圧が、導電板12を介して端子17によって検知される。複数の蓄電素子11は、図示しない加圧部材によって、所定の圧力で挟持される。これにより蓄電モジュール10が完成する(
図1参照)。
【0097】
なお、メンテナンス等により、端子17と導電板12との電気的な接続を切断する際には以下のようにする。加圧部材が取り外され、複数の蓄電素子11の間から、導電板12と配線モジュール13とが組み付けられた部材が取り出される。端子カバー49の蓋ロック部55と、ロアハウジング23の蓋ロック受け部48との係止構造が解除され、蓋部54がヒンジ53を軸にして回動される。これにより、端子カバー49は、本係止位置から仮係止位置へと、後方に移動可能になる。この状態で端子カバー49が後方に押圧される。すると、端子カバー49の第1保持部72が、端子17の上板62の前縁部と接触して、端子17を後方に押圧する。これにより、係合凸部65が接触位置係止部38から後方に移動し、待機位置係止部37内に嵌入する。これにより、端子17が待機位置へと移動し、弾性接触部18が導電板12の端子接触面19から離れる。この結果、導電板12と、端子17との電気的な接続が切断される。
【0098】
[本実施形態の作用効果]
続いて、本実施形態の作用効果について説明する。本実施形態は、表裏に正極および負極の電極面14をそれぞれ有する複数の蓄電素子11と、複数の蓄電素子11の電極面14と電気的に接続される導電板12と、導電板12と電気的に接続される配線モジュール13と、を備えた蓄電モジュール10であって、複数の蓄電素子11は、隣り合う蓄電素子11の電極面14が向かい合うようにして、上下方向に沿って並んでおり、隣り合う蓄電素子11の電極面14の間に配された導電板12によって隣り合う蓄電素子11の電極面14同士が電気的に接続されており、隣り合う蓄電素子11の間に配線モジュール13が配されており、導電板12および配線モジュール13は、上下方向から見た複数の蓄電素子11の外形よりも内側に配されている。
【0099】
導電板12および配線モジュール13は、上下方向から見た複数の蓄電素子11の外形よりも内側に配されているので、外部回路と接続するための端子を導電板12の側縁からを突出させる構造に比べて、蓄電モジュール10を小型化できる。
【0100】
また、本実施形態によれば、導電板12のうち電極面14と接触する導電板側接触面15と、配線モジュール13のうち電極面14と接触する配線モジュール側接触面22とは、面一に形成されている。
【0101】
導電板側接触面15と、配線モジュール側接触面22とが面一に形成されているので、導電板12と配線モジュール13との境界部分に段差が生じないようになっている。これにより、蓄電素子11の電極面14が段差によって変形する等の不具合が抑制される。
【0102】
また、本実施形態によれば、配線モジュール13は、絶縁性のハウジング20と、ハウジング20に収容された端子17と、端子17に接続された電線21と、を備え、端子17は弾性変形可能な弾性接触部18を有し、導電板12は、電極面14と接触していない側縁に、端子17の弾性接触部18が弾性的に接触する端子接触面19を有する。
【0103】
導電板12の端子接触面19と、配線モジュール13の端子17とが弾性的に接触することにより導電板12と端子17とが電気的に接続されるので、導電板12の側縁から外部接続用の端子17を突出させる構造に比べて、蓄電モジュール10を小型化できる。
【0104】
また、本実施形態によれば、導電板12には、端子接触面19が形成された側縁の近傍に、端子接触面19に平行に延びる溝部16が設けられており、配線モジュール13には、溝部16に嵌入するロア側嵌入部39およびアッパー側嵌入部42が設けられている。
【0105】
配線モジュール13のロア側嵌入部39およびアッパー側嵌入部42が、導電板12の溝部16に嵌入することにより、導電板12と配線モジュール13とが強固に組み付けられる。これにより、導電板12と、配線モジュール13に配された端子17との電気的な接続信頼性を向上させることができる。
【0106】
また、本実施形態によれば、導電板12と配線モジュール13とが組み付けられた状態のハウジング20内で、端子17は、弾性接触部18が導電板12の端子接触面19と接触する接触位置と、弾性接触部18が導電板12の端子接触面19と離れた待機位置と、の間を移動可能に配されており、ハウジング20は、端子17を待機位置に係止する待機位置係止部37と、端子17を接触位置に係止する接触位置係止部38を有する。
【0107】
端子17が待機位置に配されている状態では、端子17の弾性接触部18と端子接触面19とが離れているので、弾性接触部18と端子接触面19とが意図されない時期に接触することにより、弾性接触部18が変形する等の不具合が生じることが抑制される。また、端子17が接触位置に移動することにより、弾性接触部18と端子接触面19とを確実に電気的に接続させることができるので、導電板12と端子17との電気的な接続信頼性を向上させることができる。
【0108】
また、本実施形態によれば、ハウジング20および端子17の一方には、ハウジング20および端子17の他方に突出するとともに、端子17が接触位置よりも端子接触面19に接近することを抑制する左側前止め部35、および右側前止め部を有する。
【0109】
左側前止め部35、および右側前止め部によって、端子17が端子接触面19に過度に接近することが抑制されるので、弾性接触部18が過度撓みすることを抑制できる。これにより、導電板12と端子17との電気的な接続信頼性を向上させることができる。
【0110】
また、本実施形態によれば、ハウジング20には、端子17に対応する位置に窓部44が設けられており、ハウジング20には、窓部44を塞ぐ端子カバー49が、仮係止位置と、本係止位置と、の間を移動可能に取り付けられており、端子カバー49は、仮係止位置に保持された状態で端子17を待機位置に保持する第1保持部72と、本係止位置に保持された状態で端子17を接触位置に保持する第2保持部73と、を有する。
【0111】
端子カバー49を仮係止位置から本係止位置に移動させることにより、作業者は、端子17を直に触ることなく、端子17を待機位置から接触位置に移動させることができる。これにより、蓄電モジュール10を製造する際の安全性を向上させることができる。
【0112】
また、本実施形態によれば、端子カバー49は、ヒンジ53を介して一体に形成された蓋部54を有し、端子カバー49が仮係止位置に配された状態では、蓋部54はハウジング20から突出した状態になっており、端子カバー49が本係止位置に配された状態では、蓋部54はヒンジ53を軸に回動することにより窓部44を塞ぐようになっており、窓部44が端子カバー49および蓋部54で塞がれた状態で、ハウジング20、カバー、および蓋部54が面一になっている。
【0113】
端子カバー49が仮係止位置に配された状態では、蓋部54が閉じないようになっている。このため、蓋部54がハウジング20から突出するので、この状態の配線モジュール13を、蓄電素子11に組み付けることができない。一方、端子カバー49が本係止位置に配された状態では、端子カバー49および蓋部54はハウジング20と面一になるので、この状態の配線モジュール13と蓄電素子11とを組み付けることができる。これにより、作業者が、誤って、端子カバー49が仮係止位置に配された状態の配線モジュール13を蓄電素子11に組み付けることを抑制できる。
【0114】
また、端子カバー49が本係止位置に配された状態では、窓部44が蓋部54で塞がれているので、作業者が端子17に触れることを抑制できる。
【0115】
また、本実施形態によれば、弾性接触部18は、端子接触面19に沿って延びるとともに端子接触面19と交差する方向に弾性変形可能な左弾性片68および右弾性片69と、左弾性片68および右弾性片69の先端部寄りの位置にそれぞれ設けられて端子接触面19に向かって突出する左接点部70および右接点部71を有し、カバーは、カバーが本係止位置に配された状態で左弾性片68および右弾性に接触して弾性片を端子接触面19に向けて押圧する左押圧部74および右押圧部75を有する。
【0116】
左押圧部74および右押圧部75が、左弾性片68および右弾性片69を端子接触面19に向けて押圧することにより、左接点部70および右接点部71を端子接触面19に確実に接触させることができる。これにより端子17と導電板12との電気的な接続信頼性を向上させることができる。
【0117】
また、本実施形態によれば、ハウジング20は、電線21が配索される配線溝25を有し、配線溝25の底壁には、電線21を係止する一対の電線係止部27が突出している。
【0118】
電線21が一対の電線係止部27に係止されることにより、電線21に引張力が加えられた場合に、引張力が端子17にまで伝達されることが抑制される。
【0119】
<他の実施形態>
(1)蓄電モジュール10に含まれる蓄電素子11の個数は限定されず、2つ、3つ、または5つ以上であってもよい。
【0120】
(2)本実施形態においては、配線モジュール13は導電板12の後方に配される構成としたが、これに限られず、配線モジュール13は、導電板12の前方に配される構成としてもよいし、導電板12の左方または右方に配される構成としてもよく、導電板12に対して任意の位置に配することができる。
【0121】
(3)一対の電線係止部27は省略してもよい。
【0122】
(4)本実施形態においては、端子17の弾性接触部18が、導電板12の端子接触面19に弾性的に接触することによって、端子17と導電板12とが電気的に接続される構成としたが、これに限られず、端子17と導電板12とは、はんだ付け、ろう付け等のろう接や、超音波溶接、レーザー溶接、アーク溶接、抵抗溶接等の溶接や、ネジ止め、ボルト締め、リベット締め等、任意の手法により電気的に接続することができる。
【0123】
(5)蓄電素子11の並び方向は、前後方向でも、左右方向でもよく任意の方向とすることができる。
【0124】
(6)蓄電素子11は、リチウムイオン二次電池、ニッケル水素二次電池等の二次電池でもよく、また、キャパシタでもよい。
【0125】
(7)本実施形態においては、端子17の弾性接触部18には、左弾性片68および右弾性片69を有する構成としたが、弾性接触部18は、1つの弾性片を有する構成としてもよく、また、3つ以上の弾性片を有する構成としてもよい。