特許第6937360号(P6937360)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6937360個別薬部分を自動調合する装置のための保存容器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6937360
(24)【登録日】2021年9月1日
(45)【発行日】2021年9月22日
(54)【発明の名称】個別薬部分を自動調合する装置のための保存容器
(51)【国際特許分類】
   A61J 3/00 20060101AFI20210909BHJP
【FI】
   A61J3/00 310E
【請求項の数】5
【外国語出願】
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2019-237783(P2019-237783)
(22)【出願日】2019年12月27日
(62)【分割の表示】特願2017-519799(P2017-519799)の分割
【原出願日】2015年6月16日
(65)【公開番号】特開2020-58854(P2020-58854A)
(43)【公開日】2020年4月16日
【審査請求日】2019年12月27日
(31)【優先権主張番号】14175587.6
(32)【優先日】2014年7月3日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】516389064
【氏名又は名称】ベクトン・ディッキンソン・ロワ・ジャーマニー・ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(74)【代理人】
【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
(72)【発明者】
【氏名】グロス,ディートマー
【審査官】 小野田 達志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−306430(JP,A)
【文献】 特開2000−203502(JP,A)
【文献】 特開2007−284087(JP,A)
【文献】 特開2005−059903(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0058724(US,A1)
【文献】 特開2006−312475(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61J 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
個々の薬を自動調合する装置のための保存容器(1)であって、
受入れ空間(2)を取り囲み、底表面(4)を有する筐体(3a、3b、3c、3d、3e)、
前記底表面(4)の上に配置した、少なくとも1つの個々の薬を受け入れる少なくとも1つの通路(102)を有するロータ(101)を備える分離デバイス(100)、
前記ロータ(101)が前記底表面(4)に接触する接触領域(10)よりもの前記底表面(4)に配置した、前記保存容器内に存在する汚染粒子を受け入れ、前記分離デバイス(100)の動作中は、汚染粒子を排出することなく保持する少なくとも1つの凹部(7)
を備え、
前記ロータ(101)は、前記ロータ(101)の底部と前記底表面(4)との間に、前記汚染粒子を通過させることができる間隙を設けるように、漏斗形状形成された前記底表面(4)の中心に配置され、
前記少なくとも1つの凹部(7)は、前記ロータ(101)の軸に対する同軸の円周溝として形成され、前記底表面(4)の中心を囲むように、前記漏斗形状よりも内側に配置され、
前記少なくとも1つの通路(102)は、前記受入れ空間(2)に面する開口(103)及び前記底表面(4)に面する開口(104)を有し、
前記底表面(4)に面する開口(104)は、前記分離デバイス(100)が動く際、前記底表面(4)の開口(109)と位置合わせされ、前記個々の薬が、前記開口(109)に案内される、保存容器(1)。
【請求項2】
前記ロータ(101)は、前記底表面に面する側に、複数の清掃手段(110)を備え、前記清掃手段(110)は、前記少なくとも1つの凹部(7)に汚染粒子を送ることを特徴とする、請求項1に記載の保存容器(1)。
【請求項3】
前記ロータの軸に同軸である円形突出部(9)は、前記底表面(4)上に形成し、前記少なくとも1つの凹部(7)は、前記円形突出部(9)が取り囲む前記底表面(4)の外側に配置することを特徴とする、請求項1または2に記載の保存容器(1)。
【請求項4】
前記底表面(4)の少なくとも1つの区分は、付着防止コーティングでコーティングすることを特徴とする、請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の保存容器(1)。
【請求項5】
前記保存容器は、振動デバイス(12)を備えることを特徴とする、請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の保存容器(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、個別薬部分のための保存容器に関し、詳細には、個別薬部分を自動調合する
装置のための保存容器に関する。
【背景技術】
【0002】
個別薬部分、例えば個々の丸薬を自動調合する装置は、特に、病院及びブリスタ施設内
で使用されるブリスタ包装機械で使用され、ブリスタ包装機械により、医師の指示する摂
取時間/組合せに従って薬部分をブリスタ化することができる。対応するブリスタ包装機
械は、薬の管理及び薬品のロジスティクスを最適化するのに寄与する。現代のブリスタ包
装機械により、個別薬部分は、最小時間内で、患者に応じて、ごく小数のオペレータによ
ってブリスタ化される。
【0003】
ブリスタ包装機械によりブリスタ化される様々な薬部分は、個別薬部分を自動調合する
複数の装置に保存され、個別ブリスタ包装機械は、設置現場の要求に応じて数百個のその
ような装置を備えることができる。
【0004】
個別薬部分を自動調合する装置は、典型的には、2つの主な構成要素を備え、これらは
、個別薬部分を保存する保存容器、及び容器を上に取り付ける容器取入れ口であり、その
ような保存容器は、とりわけ、個別薬部分を調合するのに必要な分離デバイスの少なくと
も一部分を備える。そのような容器取入れ口は、分離デバイスの部品(例えばモータ及び
/又は制御デバイス)を備えることもできる。一般に、個別薬部分を調合するデバイスの
2つの主な構成要素は、個別の構成要素であるが、装置を一体に実装することも考えられ
る。
【0005】
個別薬部分を調合する装置は、一般に、容器取入れ口を介してブリスタ包装機械に取り
付けられる。保存容器を補充する必要がある場合、又は薬を保存容器内で交換すべき場合
、一般に、保存容器のみを容器取入れ口から取り外し、新たな薬を充填ステーションで充
填する。
【0006】
薬部分を保存容器の受入れ空間に充填する間、及び保存容器自体を分離する間、最小の
粒子が個別薬部分から剥離し、不要な汚染粒子として、搬入された他の薬と共に保存容器
内に沈澱する、又は調合の間に搬出されることが頻繁に生じ、汚染を発生させる。
【0007】
一方で、汚染粒子は、保存容器内の機構を損ない、保存容器内に沈殿する。特に、保存
容器内の薬部分の種類を変更する間、そのような容器を徹底的に洗浄し、保存容器内に前
に保存した薬の残渣が、次に保管する異なる薬の保存容器に分離デバイスを介して搬入さ
れないようにし、極端なケースでは、さらにブリスタ化されないようにすることを保証し
なければならない。
【0008】
保存容器内の汚染粒子の生成は、特に、そのような薬が頻繁に要求される場合、事実上
、避けることはできない。一般に、薬部分を補充する間の汚染粒子の搬入も、避けること
はできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、個別薬部分を自動調合する装置のための保存容器を提供することであ
り、この保存容器によって汚染粒子への露出を低減する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この目的は、請求項1に記載の、個別薬部分を自動調合する装置のための保存容器によ
り、本発明に従って解決される。
【0011】
本発明による保存容器は、受入れ空間を取り囲み、底表面を有する筐体を備え、個別薬
部分は、受入れ空間に保存される。分離デバイスは、少なくとも1つの薬部分を受ける少
なくとも1つの通路を有する底表面上に配置し、少なくとも1つの通路は、受入れ空間に
面する開口及び底表面に面する開口を有し、接触領域は、底表面に面する開口と関連付け
られ、接触領域を越えて、分離デバイスが動く間に薬部分が案内される。
【0012】
保存容器内の分離デバイスは、受入れ空間に保存した薬部分の分離に必要な構成要素の
全てを備えることができる。保存容器、及び保存容器を支える容器取入れ口の正確な構成
に応じて、本発明による保存容器の分離デバイスは、ただ1つの分離デバイス構成要素部
品を備えることもでき、他の部品(例えば駆動及び制御部品)は、容器取入れ口内に配置
する。本出願の範囲内で、分離デバイスという用語は、「完全な」分離デバイス、及び部
分的な分離のみのデバイスを含み、部分的な分離のみの分離デバイスは、分離に必要な全
ての部品を備えていない。
【0013】
本発明による保存容器は、少なくとも1つの凹部を更に備え、この凹部は、接触表面外
側の底表面内に配置され、容器内に存在する汚染粒子を受け入れる。
【0014】
分離の間、薬部分は、受入れ空間に面する開口を介して通路に到達し、更に通路を通っ
て、底表面に面する通路の開口に至り、ここで、薬部分は、接触領域内の底表面に留まる
。個別薬部分が要求されると、底表面に面する開口で通路に配置された、底表面の接触領
域上に留まる薬部分は、分離デバイスにより、筐体の接触領域/底表面内を介して、(分
離デバイスの一部であってもよい)開口の方に導かれ、開口を介して、薬部分は保存容器
を離れる。
【0015】
一方では、汚染粒子は、受入れ空間に個別薬部分を充填する間に生成され、もう一方で
、汚染粒子は、例えば個別薬部分が分離中に底表面の接触領域に衝突した場合、又は個別
薬部分が接触領域に沿って案内される場合といった、分離自体の間に生成される。
【0016】
ブリスタ包装機械の動作中、特に分離中、保存容器は、微振動に絶えずさらされ、微振
動により、汚染粒子が底表面上で絶えず移動することを保証する。汚染粒子の移動を振動
により誘起することで、汚染粒子は、必然的に、底表面内の少なくとも1つの凹部に到達
し、この凹部内で汚染粒子を保持する。したがって、凹部を用いると、動作中必然的に生
成される汚染粒子を「捕捉する」ことが保証される。凹部内に保持する汚染粒子は、もは
や搬出されることも、機構を損なうこともない。したがって、機構が汚染粒子に全体的に
さらされることを効果的に防止する。
【0017】
分離デバイスは、当業者に公知の原理に従って動作し、それに応じて構成することがで
きる。したがって、例えば、分離デバイスが個別薬部分を受け入れる1つの通路のみを有
することが考えられ、これにより、通路は、底表面に面する通路の開口を取り除いた受入
れ部分に移動可能であり、且つ受入れ空間に面する通路の開口を閉鎖した調合位置内に移
動可能であり、底表面に面する開口は、筐体/底表面内の調合開口の方に開口する。
【0018】
確かに、このように構成した分離デバイスは、構造の観点からはかなりの単純さを維持
しているが、個別薬部分の調合の間に必要な速度は、そのような分離デバイスでは達成す
ることができない。したがって、本発明による保存容器の好ましい実施形態の場合、分離
デバイスが複数の通路と共に底表面に配置したロータを備えることを実現し、ロータは、
ロータの底部と底表面との間に間隙が設けられるように配置し、汚染粒子は、この間隙を
通ることができる。ロータ内の複数の通路により、個別薬部分は、常にいくつかの通路内
に配置され、個別薬部分の調合は、ロータを特定角度だけ回転させて調合位置にすること
によって達成することができ、調合位置において、個別薬部分は、それぞれの通路から筐
体内調合開口を介して調合される。
【0019】
ロータ内通路の構成は、分離デバイスの正確な構造設計によって変わる。しかし、通路
は、ロータの外周に配置し、外側に開口する、即ち、通路は、複数のウェブによってロー
タの外周に形成することが好ましい。そのような場合、筐体は、ロータを受けるための筐
体特定断面を形成するように、ロータに適合させ、この特定断面は、対応する円筒形断面
を有し、円筒形断面の直径は、ロータの外径よりもわずかに大きい。対応して配置される
通路は、より容易に清掃することができる。更に、薬部分の通路へのアクセスは、ロータ
の上側を対応して形成することによって単純化される。
【0020】
更に上記で示したように、汚染粒子は、保存容器の振動により、底表面の少なくとも1
つの凹部に移動する。そのような少なくとも1つの凹部方向への移動を支援又は案内し、
より多量の汚染粒子をより迅速に少なくとも1つの凹部に移動させることを保証するため
に、1つの好ましい実施形態は、少なくとも1つの漏斗形状底表面区分を備え、分離デバ
イスのロータは、漏斗形状区分の中心に配置し、底表面内に形成する少なくとも1つの凹
部は、漏斗形状区分の中心と接触領域との間に配置する。本実施形態に関して、少なくと
も1つの凹部は、このように円形接触領域内に形成し、汚染粒子が保存容器の振動によっ
てのみ移動又は案内されるのではなく、少なくとも1つの凹部の漏斗形状区分の傾斜によ
り、重力に誘引されて移動又は案内される。
【0021】
底表面の広い面積を用いて、できるだけ多くの汚染粒子を受けることができるように、
1つの好ましい実施形態は、ロータ軸に対し同軸の溝として形成した少なくとも1つの凹
部を備える。そうすることで、1つ又は複数の凹部の正確な設計は、分離デバイスの特定
の構成に応じて変わる。例えば、凹部は、円形に形成することができ、即ち、溝として形
成した凹部は、漏斗形状区分の中心全体を囲み、したがって、できる限り多くの汚染粒子
を受けることを確実にする。分離デバイスの他の実施形態の場合、凹部を円形区分として
のみ形成し、凹部を配置せず一定の角度範囲を空いたままにすることが必要である場合が
ある。
【0022】
少なくとも1つの凹部に向けた汚染粒子の移動を更に支援するために、本発明の1つの
好ましい実施形態は、底表面に面するロータの底側に複数の清掃手段を備え、清掃手段は
、汚染粒子を少なくとも1つの凹部に送る。そのような清掃手段は、例えば小さなブラシ
として形成することができ、ブラシは、ロータの回転方向に応じてロータの底側に形成さ
れる。
【0023】
本発明による保存容器がロータを備える分離デバイスを有するという条件で、ロータは
、底表面を貫通するロータ軸上に取り付けることができる。汚染粒子が軸領域に達し、機
械の機能不良を生じさせないように、1つの好ましい実施形態は、円形突出部を底表面上
に備え、円形突出部は、ロータに対して同軸に形成し、少なくとも1つの凹部は、突出部
が取り囲む底表面の外側に配置される。
【0024】
底表面上の汚染粒子を凹部への移動を更に加速させ、底表面自体の上への汚染粒子の沈
殿を防止するために、本発明による保存容器の一実施形態は、底表面を付着防止コーティ
ングでコーティングした少なくとも1つの区分を備える。
【0025】
前述のように、汚染粒子は、とりわけ、動作中に発生させる振動のために少なくとも1
つの凹部に到達する。例えばブリスタ包装機械が能動的にブリスタ活動を行っていないと
きの動作を積極的に支援するために、1つの好ましい実施形態は、振動デバイスを収容す
る保存容器を備え、振動デバイスは、保存容器を有効に振動にさらし、動作中に生じた汚
染粒子を少なくとも1つの凹部に積極的に移動させる。
【0026】
次に、好ましい実施形態により、添付の図面を参照しながら本発明を以下でより詳細に
説明する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1A】本発明による保存容器の実施形態の上からの斜視図である。
図1B】本発明による保存容器の実施形態の下からの斜視図である。
図2】蓋を省いた保存容器の実施形態の更なる斜視図である。
図3】実施形態の筐体に対する上面図である。
図4】実施形態の断面図である。
図5】実施形態の断面図である。
図6】実施形態の断面図である。
図7図6に対して180°回転させた更なる断面図である。
図8図7の断面拡大図である。
図9A】分離デバイスの部品、及び分離デバイスと係合する構成要素の詳細図である。
図9B】分離デバイスの部品、及び分離デバイスと係合する構成要素の詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1Aは、個別薬部分を自動調合する装置のための、本発明による保存容器1の実施形
態の斜視図を示す。図示の保存容器は、更なる主要構成要素として容器取入れ口を備える
、既に述べた装置の一部にすぎない。しかし、容器取入れ口は、本出願の一部ではなく、
本明細書では詳細に説明しない。
【0029】
本発明による保存容器1は、いくつかの筐体区分を有する筐体を備え、即ち、上側保存
区分3a、分離デバイスの一部分を受ける中間円筒形断面3b、下側底区分3c、及びハ
ンドル区分3dを有する。図示の実施形態に関して、上側区分3aは、蓋5で閉鎖する。
【0030】
図1Bによる下からの斜視図では、軸106を下側筐体区分3cに配置することがわか
り、下側筐体区分3cは、開口を通して筐体の底表面4内に案内する。106と同軸に、
突出部7を円弧部に沿って配置する。保存容器を上から見ると、この「突出部」は、底表
面4内の凹部7として示される。
【0031】
図2は、実施形態の別の斜視図を示し、この図は、保存容器内をより良好に見るため蓋
を省いている。
【0032】
この図では、ロータ101は、分離デバイス100の一部である筐体の円筒形断面3b
内に見ることができる。ロータ101は、複数の通路102を備え(特に図9Bを参照)
、通路102は、ロータの外周においてウェブ108により外側に開口して配置され、互
いから分離し、上側開口103及び下側開口104を有する。ロータ101自体は、−図
9Bからわかるように−ロータ軸106上に組み付けられ、ロータ軸106は、底表面1
04を通って延在する(図1Bを参照)。
【0033】
図2に示す斜視図は、ロータ101の方に傾けて形成した別の筐体区分3eを更に示す
。筐体区分3a及び3e並びにロータ101は、動作状態において個別薬部分を中に保存
する受入れ空間2を画定する。
【0034】
図3は、本発明による保存容器の第1の実施形態の筐体に対する上面図を示し、分離デ
バイス100の部品、中でもロータ101及びロータ軸106は、本実施形態から省いた
。筐体の円筒形断面3bが、中心ロータ軸開口及び薬調合開口109を有する底表面4を
備えることを図3で見ることができる。凹部7を底表面内で見ることもでき、凹部7は、
溝形状で、ロータ軸開口に対して同軸に形成する。
【0035】
図4は、本発明による保存容器の実施形態の断面図である。図4では、ロータ101の
方に傾斜した筐体区分3eを見ることができる。底表面4は、円筒形筐体区分3bと底部
に向けて位置合わせされ、この底表面は、図示の実施形態の場合、ロータ軸開口に向かっ
て漏斗形状で形成される。ロータ101及びロータ軸106は、ロータの底部と底表面4
の上側との間に間隙11が形成されるように配置し、この間隙を通って、汚染粒子は、凹
部7の方に移動でき、凹部は、漏斗形状底表面4においてロータ軸開口に対して同軸に、
円周溝として形成する。
【0036】
ロータ101の左側で、「中断部(cut)」が通路により示され、右側ではウェブ1
08により示される。通路102、受入れ空間2に面する開口103、及び底表面に面す
る開口104を見ることができ、開口104は、底表面4内の開口109と位置合わせす
る。図4に示すロータ101の位置は、調合位置を示し、即ちこの位置では、個別薬部分
は、対応して位置合わせした通路を介して開口109に供給され、開口109を介して、
個別薬部分は、個別薬部分の自動調合装置を出る。
【0037】
右側の中断ウェブでは、ウェブ領域が、通路領域内に露出する底表面4の一区分の上を
かすめることがわかる。図示のロータ実施形態の場合、ロータ101の任意の位置は、外
側底表面4に円形領域をもたらし、この領域は開口109によってのみ中断される。その
ような接触領域10を介して、通路内にある薬部分は、(分離のために)開口109の方
に移動する。そのような移動の間、最小量の薬粒子が個別薬部分から剥離することがあり
、保存容器の汚染の一因となり得る。そのような汚染粒子は、保存容器単独の一定振動の
ために、最終的に凹部7に移動し、凹部7に保持されることになる。しかし、図示の実施
形態では、底表面は、漏斗形状に形成してあり、そのような底表面の形成により、汚染粒
子が(重力に誘引されて)凹部7に到達することの一助となる。
【0038】
左側には、保持手段105が図示され、そのような保持手段の一区分は、筐体内の開口
6を貫通し、開口109と位置合わせした通路内で開口6を部分的に係合している。そう
することで、別の薬部分が上から下に摺動し、個別薬部分を開口109を介して調合する
その瞬間に、その別の薬部分が調合されるということも防止される。2つの薬部分を調合
すべき場合、2つのロータ回転ステップが必要ということになる。
【0039】
筐体の接触領域10の下には、振動デバイス12が配置され、振動デバイス12により
、筐体を振動にさらすことによって、汚染粒子を凹部7に移動させることができる。
【0040】
図5は、本発明による保存容器の実施形態の更なる断面図であり、ロータはこの図では
省いた。図5は、底表面上の円形接触領域10を示す。図5は、筐体区分3b内の開口6
も示す。
【0041】
図6に示す断面図に関して、ロータ軸106も省いてあり、底表面4内で突出部9を中
心ロータ軸開口に対して同軸に形成することがわかり、突出部9は、ロータ軸開口と凹部
7との間にある。そのような突出部の場合、万一汚染粒子が凹部の上に動いたとしても、
そのような粒子が、ロータ軸106で機械的に損傷を受けやすい領域に到達することを防
止できる。
【0042】
図7は、図6を180°回転させて示す図を示し、この図は、通路と係合する、保持手
段105の区分105bを示す。通路と係合する区分105bは、ウェブによって通路が
変形するように弾性的に係合する(例えば係合部分105bをブラシ型に形成する)か、
又は保持手段105が、ロータの移動中、通路と係合する区分105bを通路から押し出
すことができるような弾性区分を備える。
【0043】
図7から分かるように、底表面において中央開口に対して同軸である凹部7は、完全に
円形ではなく、即ち、中断なく形成されるのではなく、底表面4の一部には凹部がない。
この理由は、ロータ軸106と係合する停止機構107がその領域に形成されるためであ
る。図7は、そのような機構の、ロータ軸が典型的に配置される領域と係合する停止手段
107のみを示す。
【0044】
図8は、既に述べた細部を、断面を拡大して示す。
【0045】
図9A及び図9Bは、分離デバイス、及び分離デバイスと動作可能に係合する構成要素
の詳細図を示す。分離デバイスは、とりわけ、複数の通路102を有するロータ101を
備え、複数の通路102は、互いからウェブ108によって分離される。ロータ101の
底部111には、複数の清掃手段110を配置し、清掃手段110は、底表面4上で円形
接触領域10と凹部7との間にある汚染粒子を凹部に移動させるのに寄与し、清掃手段1
10の位置合わせは、ロータの回転方向によって変わる。
【0046】
図9Aは、ロータ軸106と動作可能に係合する停止機構107を更に示す。そうする
ことで、停止機構107は、とりわけ、少なくとも区分的に弾性のアーム107cを備え
、アーム107cは、ロータ軸106内に形成した歯部106bの凹部と係合することが
できる(図9Bを参照)。そのような停止機構は、ロータの特定動作条件に対する決定に
役立ち、ロータの意図しない回転を防止することができるようにする。そうすることで、
薬部分の意図しない調合を防止することができる。例えば、停止機構は、保存容器を容器
取入れ口から取り外したときにロータを止めることができる。そうすることで、例えば、
保存容器が容器取入れ口上に嵌合する間、少なくとも区分的に弾性のアーム107cを介
して、停止機構107を歯部106bから分離させるが、保存容器を取り外している間、
歯部と再係合させ、したがってロータを止めることを実現できる。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B