(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態における照明装置について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。更に、明細書全文に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、これらの記載に限定されるものではない。
【0010】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る照明装置1の斜視図である。
図2は、本発明の実施の形態1に係る照明装置の分解斜視図である。
図1及び
図2を参照して照明装置1の各部の構成を説明する。なお、以下の説明において、長手方向を長手方向X、長手方向Xに対する短手方向を短手方向Yとし、長手方向X及び短手方向Yのそれぞれに直交する方向を上下方向Zとする。また、照明装置1が取り付けられる天井などの被取付面側を上方向Z1とし、上方向Z1と反対側であり照明装置1が照射する側を下方向Z2とする。
【0011】
照明装置1は、長尺状の装置本体100と、装置本体100に着脱可能に取り付けられる長尺状の光源ユニット200とを備えている。装置本体100には、光源ユニット200の一部が収容される収容凹部111が形成されている。
【0012】
図3は、本発明の実施の形態1に係る照明装置1の装置本体100の斜視図である。
図4は、本発明の実施の形態1に係る照明装置1の
図1におけるA−A断面図である。なお、
図1のA−A断面は、長手方向Xに垂直な断面である。
図2〜
図4を参照して、装置本体100の各部の構成を説明する。
【0013】
装置本体100は、光源ユニット200の一部が挿入されて取り付けられる取付部110と、取付部110の長手端部を覆う側板120と、装置本体100の外部から引き込まれた図示しない電源線が挿し込まれる端子台130と、光源ユニット200を保持する為の取付部品140とを備えている。なお、装置本体100は、ボルトなどの固定具を用いて天井などの被取付部に取り付けられるものである。
【0014】
取付部110は、長手方向Xに沿って凹部として構成された収容凹部111と、短手方向Yにおいて収容凹部111の両側に設けられる鍔部112及び傾斜部113とを備えている。
【0015】
収容凹部111は、長手方向Xに沿って長尺且つ矩形板状に形成された底部111aと、底部111aの長手側辺のそれぞれから下側(Z2側)へ延出する一対の側部111bとを有することで凹形状をなし、光源ユニット200の一部を収納する。収容凹部111は、底部111aと対向する位置に光源ユニット200が挿入される開口111cが形成される。
【0016】
底部111aには、商用電源から電力供給を受けるための図示しない電源線を引き込むための電源引込孔111aaと、ボルトなどの固定具により装置本体100を天井などの被取付部へ固定する為の固定孔111abとが形成されている。
【0017】
鍔部112は、一対の側部111bの開口111c側の長手側辺のそれぞれから互いに離れるように対に形成されている。
【0018】
傾斜部113は、短手方向Yにおいて収容凹部111の両側に設けられており、鍔部112の長手側辺のそれぞれから、上側(Z1側)へ且つ収容凹部111から離れるように形成されている。
【0019】
側板120は、長手方向Xにおける取付部110の両端に配設されており、収容凹部111及び傾斜部113を覆っている。側板120は、収容凹部111及び傾斜部113の長手方向Xの端部を覆う側板本体部121と、側板本体部121の下側(Z2側)の側辺から側板本体部121に対して略垂直になるように突出した側板鍔部122とを有している。側板120は、側板鍔部122が開口111cの端部を覆うように取付部110に配設されており、側板鍔部122は鍔部112と併設している。
【0020】
端子台130は、収容凹部111の底部111aに固定されており、電源引込孔111aaから引き込まれた図示しない電源線と接続し、商用電源から供給される電力を光源ユニット200に供給する。端子台130は、矩形箱状に形成された端子台本体部131と、光源ユニット200に電気的に接続する為の端子台接続部132とを備えている。端子台接続部132は、端子台電線132aと、端子台電線132aの先端に設けられた端子台コネクタ132bとを備えている。
【0021】
図2及び
図3に示されている取付部品は、収容凹部111の底部111aに、長手方向Xに沿って対になるよう2つ配設されている。取付部品140は、光源ユニット200を装置本体100に取り付けるための取付機構の1つであり、
図2に記載の連結金具260と係合するものである。
【0022】
光源ユニット200は、発光部210に所定の点灯電力を供給する
図2及び
図4に示される電源装置250と、取付部品140と係合する
図2に示す連結金具260とを備えている。
【0023】
図4に示されるように、光源ユニット200は、複数の発光素子を有する発光部210と、この発光部210が取り付けられるフレーム部材220と、発光部210を覆うようにしてフレーム部材220に取り付けられるカバー部材230とを備えている。
【0024】
フレーム部材220は、長手方向Xに沿って長尺且つ矩形板状に形成されたフレーム底部221と、フレーム底部221から電源装置250が設置されている側に突出する突出部225とを有する。実施の形態1において、突出部225は、フレーム底部221の短手方向Yの一方の端部に設けられており、フレーム底部221の長手方向Xに沿って設けられている。つまり、フレーム部材220は、長手方向Xに垂直な断面においてフレーム底部221と突出部225とによりL字形状を形成している。フレーム底部221は、平板状であり、発光部210が設置されている面は反射部材として機能する。フレーム部材220は、発光部210が設置されている面に反射塗料を用いてもよく、又は基材に反射部材を配置してもよい。実施の形態1において、フレーム底部221は、平面に形成されているが、凹凸面を形成してもよい。
【0025】
図2及び
図4に示されるように、フレーム部材220は、発光部210が取り付けられている面と反対側の面に電源装置250が取り付けられている。電源装置250は、端子台130を介して商用電源からの電力を発光部210に供給し、発光部210を点灯させるものである。なお、
図4において電源装置250はケース部材251の第1凹部252に覆われているが、省略されている。
【0026】
図4に示されるように電源装置250は、周囲をケース部材251により覆われている。ケース部材251は、フレーム部材220側に向かって開放されている第1凹部252を備え、第1凹部252とフレーム部材220のフレーム底部221により囲まれた空間に電源装置250が配置されている。電源装置250は、フレーム底部221又はケース部材251のどちらに取り付けられていても良い。なお、ケース部材251とフレーム部材220とを組み合わせた構造を発光部支持部材270と呼ぶ。
【0027】
実施の形態1においてケース部材251の第1凹部252は、箱形をしているが、長手方向Xの両端部は、第1凹部252の内部空間を覆う壁がなくても良い。ただし、第1凹部252の長手方向Xの両端部に壁があればケース部材251の剛性が高くなり、フレーム部材220と組み合わされ発光部支持部材270の全体の剛性が高くなり、発光部210を支持するのに有利である。また、第1凹部252は、長手方向Xに垂直な断面において、両端に側壁部253及び側壁部254を備える。側壁部253は、第1凹部252の開放されている側の端部が折り返され、側壁部253の剛性が高くなるように構成されている。側壁部254は、側壁部253に対向して位置し、第1凹部252の開放されている側の先端が、第1凹部252の外側に折れ曲がり、フレーム部材220のフレーム底部221に沿うように位置している。
【0028】
ケース部材251とフレーム部材220とは、ケース部材251の側壁部253とフレーム部材220の突出部225とを隣接して配置されている。ケース部材251は、側壁部253の突出部225に接触する部分に、例えば係止用ばね(図示せず)又はネジ孔(図示せず)が配置されており、側壁部253が突出部225に固定される。ケース部材251がフレーム部材220に固定されることにより、発光部支持部材270を構成する。発光部支持部材270は、電源装置250を内蔵するスペースを有するケース部材251と発光部210が設置されるフレーム部材220とが組み合わさり、発光部210を支持するために十分な剛性が確保できる。
【0029】
なお、
図4に示されるように、第1凹部252は、フレーム部材220の突出部225側に寄って配置されており、短手方向Yにおいてフレーム部材220の突出部225と反対側の端部側にはフレーム底部221の上方に空間がある。この空間には、装置本体100と電源装置250とを接続し外部電源から電力を供給する配線を配置することができる。この空間に配線を配置させることにより、光源ユニット200を装置本体100に取り付ける際に配線が光源ユニット200と装置本体100との間に挟まるのを抑止することができる。
【0030】
図5は、本発明の実施の形態1に係る照明装置1に使用される取付部品140の斜視図である。取付部品は、ステンレス材料や、バネ鋼材などの弾性材料で形成される。取付部品は、底部111aに固定されるバネ固定部141と、円弧形状をしたバネ円弧部142と、バネ円弧部142の先端に設けられ連結金具260に引掛けられるバネ先端部143とが設けられている。また、対になる取付部品は、バネ先端部143が互いに反対方向を向くように底部111aに配設されている。なお、取付部品は、板材の弾性材料を曲げて形成しても良く、線材の弾性材料を曲げて形成しても良い。
【0031】
図6は、本発明の実施の形態1に係る照明装置の連結金具260の斜視図である。連結金具260は、光源ユニット200を装置本体100に取り付ける取付機構の1つであり、取付部品と係合するものである。連結金具260は、略L字形状をしており、金具固定部261と、バネ連結部262とを備えている。金具固定部261は、フレーム底部221にネジなどで固定される部分である。バネ連結部262には、取付部品が引っ掛けられる連結開口部262aが形成されている。光源ユニット200は、連結開口部262aと取付部品のバネ先端部143とが係合し、装置本体100に固定される。
【0032】
図7は、
図4のフレーム部材220とカバー部材230とを組み合わせた状態の斜視図である。
図8は、
図7のフレーム部材220とカバー部材230との端部から蓋240を外した状態の図である。
図9は、
図4のフレーム部材220に発光部210を取り付けた状態の斜視図である。なお、
図7は、フレーム部材220とカバー部材230の長手方向Xの端部を示している。
図7に示されるように、光源ユニット200は、光源ユニット200の長手方向Xの端部に蓋240を備えている。蓋240は、光源ユニット200の長手方向Xにおける端部に設けられ、カバー部材230の長手方向Xの開口を塞ぐとともに、発光部210が照射する光を長手方向Xへ配光するものである。蓋240は、アクリル樹脂など透過性、拡散性を有する材料により形成されており、カバー部材230と接着剤、熱溶着などの接合手段により接合されている。蓋240は、カバー部材230の端部に設けられており、光源ユニット200の長手方向Xにおける端部となる蓋端面241と、蓋240の側面となる蓋側面242とを有している。
【0033】
図7及び
図8に示されるように、カバー部材230は、発光部210を覆うように長尺に形成され、フレーム部材220の側端に取り付けられる。カバー部材230は、乳白色のアクリル樹脂など拡散性を有する材料により形成され、発光部210から照射される光を拡散するものである。カバー部材230は、短手方向Yにおいて、カバー正面部231と、カバー側部232と、カバー底部233とを有している。
【0034】
カバー正面部231は、発光部210を覆っている。実施の形態1において、カバー正面部231の短手方向の断面形状は円弧形状であるが、他の形状であってもよい。例えば、カバー正面部231は、短手方向の断面が、平板形状、三角形状、四角形状、その他の多角形状であっても良い。あるいは、カバー正面部231は、単数又は複数の平面から形成される平面形状又は多面体形状であっても良く、単数又は複数の曲面から形成される形状であっても良い。カバー側部232は、カバー正面部231の長手側端の各端部よりフレーム底部221側、すなわち上側(Z1側)に設けられている。カバー底部233は、それぞれのカバー側部232の長手側端の端部より互いに近づくように形成されている。また、カバー底部233は、カバー正面部231側へ突出した2つの突起からなるカバー係合部233aが設けられている。なお、カバー部材230は、カバー正面部231、カバー側部232、カバー底部233、が長手方向Xへ連続するように形成されている。
【0035】
カバー部材230は、カバー底部233に設けられたカバー係合部233aをフレーム部材220の突出部225に係合させ、カバー係合部233bをフレーム部材220の突出部225が設けられている端部と反対側の端部226に係合させて取り付けられる。すなわちフレーム部材220の短手方向Yの断面における両端部にカバー部材230の両端部を係合させることで、カバー部材230はフレーム部材220に固定される。
【0036】
図9に示されるように、発光部210は、長手方向Xに沿って長尺に形成された基板211と、基板211に長手方向Xに沿って直線状に実装される複数の発光素子212とを備えている。
図9において、発光素子212は、長手方向Xに沿って1列に並べられているが、複数列に配置されていても良い。発光部210の長手方向Xの一端部には、電源装置250との間を電気的に接続するための図示しない電線が接続されている。この電線が電源装置250に接続することで、発光部210と電源装置250とが電気的に接続される。なお、発光素子212は、例えば表面実装タイプのLED素子であるが、COB型のLEDモジュールでも良い。また、発光素子212は、固体レーザ素子、半導体レーザ素子、有機EL素子でも良い。
【0037】
図10は、
図4の発光部支持部材270の発光部210を下方向に向け長手方向Xに直交する方向から見た側面図である。
図10は、発光部支持部材270を模式的に表したものである。ケース部材251は、フレーム部材220の長手方向Xの長さに対し短く、フレーム部材220に設けられた連結金具260が設けられている領域を避けて取り付けられている。フレーム部材220にケース部材251が取り付けられている領域は、フレーム部材220の発光部210が取り付けられている面と反対側の面に設置されている部品の配置により適宜変更可能であるが、少なくとも連結金具260を避けてできる限り長手方向Xに長い方が発光部支持部材270の剛性が高くなる。
【0038】
(発光部支持部材270の変形例)
図11〜
図16は、
図4の発光部支持部材270の変形例を示す説明図である。
図11〜16は、
図4の発光部支持部材270の変形例を模式的に表している。
図11に示されている発光部支持部材270aは、
図4に示される発光部支持部材270に対し、電源装置250のケース部材251の形状を変更したものである。
図11に示されるように、ケース部材251aは、第1凹部252に隣接してフレーム部材220aと反対側に開放された第2凹部255を備える。これに伴い、ケース部材251aは、第2凹部255の第1凹部252から離れた側の側壁部256を備える。
図4に示された、ケース部材251に対し、第1凹部252の開放側の側壁部254の端部からフレーム部材220aのフレーム底部221に沿って第2凹部255の底部257が配置され、底部257の端部に側壁部256が設けられている。ケース部材251aは、長手方向Xに垂直な断面においてフレーム底部221に直交する側壁部253、254、256が設けられているため、フレーム部材220aと組み合わされることにより、発光部支持部材270aの剛性が高くなる。
【0039】
また、ケース部材251aの第2凹部255は、上方に開放された空間であるため、この空間には、装置本体100と電源装置250とを接続し外部電源から電力を供給する配線を配置することができる。この空間に配線を配置させることにより、光源ユニット200を装置本体100に取り付ける際に配線が光源ユニット200と装置本体100との間に挟まるのを抑止することができる。
【0040】
図12に示されている発光部支持部材270bは、
図11に示される発光部支持部材270aに対しフレーム部材220aの形状を変更したものである。
図4及び
図11に示されたフレーム部材220aは、断面形状がL字形状でありフレーム底部221の端部からフレーム部材220aの発光部210が設置されている面と反対側に向かって突出部225が突出されているが、
図12に示されているフレーム部材220aは、突出部225が、フレーム部材220bのフレーム底部221の端部から内側に離れた位置に設けられている。
【0041】
図12に示されている発光部支持部材270bは、フレーム部材220bのフレーム底部221の端部から内側に離れた位置に突出部225が設けられているため、突出部225の外側にフレーム底部221の端部227が突出している。これにより、フレーム部材220bの両側の端部226及び端部227に対称的にカバー部材230を係合させることができ、カバー部材230の形状を簡易化することができる。ひいては、カバー部材230の成形性を向上させることができる。なお、フレーム部材220bは、例えば押出成形等により製作されるものである。また、発光部支持部材270bに用いられるケース部材251aは、
図11に示されるケース部材251aと同じである。
【0042】
図13に示されている発光部支持部材270cは、
図11に示される発光部支持部材270aに対しフレーム部材220aの形状を変更したものである。発光部支持部材270cのフレーム部材220cは、突出部225だけでなく、突出部225と反対側に突出した突出部228を備える。これにより、フレーム部材220cの剛性が更に向上する。
【0043】
図14に示されている発光部支持部材270dは、
図11に示される発光部支持部材270aに対しフレーム部材220の形状を変更したものである。発光部支持部材270dのフレーム部材220dは、突出部225だけでなく、突出部225と反対側に突出した突出部228を備える。更に、突出部225の外側にフレーム底部221の端部227が突出している。これにより、フレーム部材220dの剛性が更に向上し、更にフレーム部材220dの両側の端部226及び端部227に対称的にカバー部材230を係合させることができ、カバー部材230の形状を簡易化することができる。
【0044】
図15に示されている発光部支持部材270eは、
図11に示される発光部支持部材270aに対しフレーム部材220aの形状を変更したものである。フレーム部材220eは、断面形状がL字形状でありフレーム底部221の端部からフレーム部材220eの発光部210が設置されている面と反対側に向かって2つの突出部225a及び突出部225bが並列して突出している。突出部225aは、ケース部材251aの第1凹部252に隣接して設けられており、側壁部253に固定することができる。突出部225bは、突出部225aと平行にフレーム底部221に立設されている。突出部225aと突出部225bとの間は、溝状になっており、この溝に例えば配線を収納することが可能である。また、突出部225a、225bを2つ備えていることから、フレーム部材220eはより剛性を向上させることができる。
【0045】
図16に示されている発光部支持部材270fは、
図11に示される発光部支持部材270aに対しフレーム部材220aの形状を変更したものである。
図16に示されているフレーム部材220fは、
図4及び
図11に示されたフレーム部材220aに対し、フレーム底部221の突出部225が設けられている端部と反対側の端部226に、突出部225と反対側に向かって伸びる下側突出部229を備える。つまり、フレーム部材220fは、長手方向Xに垂直な断面において、一方の端部に突出部225を備え、他方の端部に下側突出部229を備える。よって、フレーム部材220fの長手方向Xに垂直な断面の両端が剛性の高く、フレーム部材220fの全体として剛性が向上している。
【0046】
以上のように、
図4に示される光源ユニット200の発光部支持部材270は、
図11〜
図16に示される発光部支持部材270a〜270fのような各形態をとることができる。発光部支持部材270a〜270fの各形態をとることにより、フレーム部材220又はケース部材251の製造方法や材質が変更されても、発光部支持部材270a〜270fは必要な剛性を確保することができる。
【0047】
図17は、
図4に示された照明装置1の変形例の断面図である。
図17に示されている、発光部支持部材270gは、上記の発光部支持部材270a〜270fのケース部材251aの第2凹部255の底部257をフレーム底部221から所定の距離だけ離して設けられている。
図17において、第2凹部255の側壁部256は、カバー部材230のカバー係合部233cと係合している。長手方向Xに垂直な断面においてカバー部材230の一方の端部に設けられたカバー係合部233cと他方の端部に設けられたカバー係合部233aとは、対称な位置に設けられているため、カバー部材230の成形性が向上するという利点がある。
【0048】
(実施の形態1の効果)
(1)実施の形態1に係る光源ユニット200によれば、第1面に光源が配置される発光部配置部及び第1面の裏側である第2面に部品配置部を有する平板状のフレーム部材220a〜220fと、部品配置部に取り付けられるケース部材251、251aと、を備える。部品配置部は、フレーム部材220、220a〜220fを器具本体に取り付けるための取付部品140が配置され、ケース部材251、251aは、フレーム部材220、220a〜220fが配置されている側に開放された第1凹部252を備え、取付部品140が配置されている領域以外の部品配置部を覆う様にフレーム部材220、220a〜220fに取り付けられる。
(2)また、フレーム部材220、220a〜220fは、発光部配置部、部品配置部、及びケース部材251、251aが配置されている領域以外の領域に当該フレーム部材220、220a〜220fの長手方向Xに沿って第2面側に突出する突出部225を有する。
このように構成されることにより、光源ユニット200は、フレーム部材220、220a〜220eを簡素な形状にしつつ、フレーム部材220、220a〜220fとケース部材251、251aとを結合させることにより発光部210を支持するために必要な剛性を確保できる。その結果、発光部支持部材270、270a〜270fは、長手方向Xの撓みを抑制でき、光源ユニット200及び照明装置1の薄型化及び小型化が図れる。
【0049】
(3)実施の形態1に係る光源ユニット200によれば、突出部225は、フレーム部材220、220a〜220fの第2面の端縁に、フレーム部材220a〜220fの長手方向に沿って突出し、ケース部材251、251aは、第2面と突出部225とに沿って配置される。
(4)また、ケース部材251、251aは、第1凹部252を突出部225に隣接させ、第1凹部252の側壁部253と突出部225とを連結してフレーム部材220、220a〜220fに取り付けられる。
このように構成されることにより、発光部支持部材270、270a〜270fは、上記(1)及び(2)の構成により得られる効果に加え、発光部210から出る光を反射する反射面として機能するフレーム底部221にフレーム部材220、220a〜220fとケース部材251、251aとを連結させる部材等が配置されることがなく、光源ユニット200としての性能を向上させることができる。
【0050】
(5)実施の形態1に係る光源ユニット200によれば、発光部210を覆うカバー部材230を備え、カバー部材230は、突出部225とケース部材251aの第2凹部255の側壁部256に係合し固定される。
このように構成されることにより、長手方向Xに垂直な断面においてカバー部材230の一方の端部に設けられたカバー係合部233cと他方の端部に設けられたカバー係合部233aとは、対称な位置に設けることができる。カバー部材230は、対称形状になるため成形性が向上するという利点がある。
【0051】
(6)実施の形態1に係る光源ユニット200によれば、フレーム部材220fは、突出部225が設けられている端縁に対し反対側の端部226に、突出部225と反対向きに突出した下側突出部229を更に備える。
このように構成されることにより、フレーム部材220fは、更に剛性が向上し、発光部支持部材270f全体の剛性も更に向上する。また、フレーム部材220fは、例えば板金を折り曲げて製造することができ、製造コストも抑制することができる。
【0052】
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る光源ユニット200は、実施の形態1に係る光源ユニット200に対し、発光部支持部材270の構造を変更したものである。実施の形態2においては、実施の形態1に対する変更点を中心に説明する。
【0053】
図18は、本発明の実施の形態2に係る光源ユニット200の発光部支持部材270hの説明図である。発光部支持部材270hは、ケース部材251aの第2凹部255がフレーム部材220aの突出部225側に設けられており、第2凹部255の側壁部256が突出部225に隣接している。第1凹部252は、フレーム底部221の突出部225が設けられている端部と反対側の端部226側に設けられている。第2凹部255の側壁部256が突出部225に固定され、フレーム部材220aとケース部材251aとが一体に構成されている。このように構成されることにより、断面が深い凹形状になっている第1凹部252がフレーム部材220aの比較的剛性の低い部分である端部226側に位置するため、発光部支持部材270hは、長手方向Xに垂直な断面において剛性のバランスが良くなる。なお、
図18において、L字型のフレーム部材220aが用いられているが、実施の形態1で説明されているフレーム部材220b〜220fを用いてもよい。
【0054】
(実施の形態2の効果)
(7)実施の形態2に係る光源ユニット200によれば、ケース部材251aは、第2凹部255を突出部225に隣接させ、第2凹部255の側壁部256と突出部225とを連結してフレーム部材220aに取り付けられる。
このように構成されることにより、発光部支持部材270hは、長手方向Xに垂直な断面において剛性のバランスが良くなり、光源ユニット200全体としての剛性も向上する。
【0055】
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係る光源ユニット200は、実施の形態1に係る光源ユニット200に対し、発光部支持部材270の構造を変更したものである。実施の形態3においては、実施の形態1に対する変更点を中心に説明する。
【0056】
図19及び
図20は、本発明の実施の形態3に係る光源ユニット200の発光部支持部材270i、270jの説明図である。発光部支持部材270iは、ケース部材251aは実施の形態1と同様な構成になっているが、フレーム部材220gは突出部225がフレーム底部221の中央部に形成されている。突出部225は、ケース部材251aの側壁部254に隣接して設けられている。側壁部254は、第1凹部252と第2凹部255とを区切る壁であり、ケース部材251aの中央部に設けられている。突出部225は、第1凹部252内に進入して設置されており、隣接する側壁部254と連結されている。ケース部材251aの中央部に設けられている側壁部254とフレーム部材220gの中央部に設けられている突出部225とを結合することによりケース部材251aとフレーム部材220gとが一体化されているため、ケース部材251aとフレーム部材220gとはバランス良く固定される。ひいては、発光部支持部材270iは、破損しにくく、側壁部254と突出部225との固定箇所も最小限にすることができる。
【0057】
図20に示されている発光部支持部材270jは、
図19に示されているフレーム部材220gの突出部225だけでなく、突出部225と反対側に突出した突出部228を備える。突出部228を備えることにより、フレーム部材220hは更に剛性が向上する。また、フレーム部材220hに突出部228が設けられていることにより、発光部210は突出部228を避けて設置する必要がある。
図20において発光部210は、突出部228に沿って2箇所に設けられており、突出部228を位置決めとして並べることができる。
【0058】
(実施の形態3の効果)
(8)実施の形態3に係る光源ユニット200によれば、ケース部材251aは、第1凹部252と第2凹部255とが隣接して設けられ、第1凹部252と第2凹部255とを区切る側壁部254と突出部225とを連結してフレーム部材220g、220hに取り付けられる。
このように構成されることにより、ケース部材251aとフレーム部材220g、220hとは、それぞれの中央部同士で部品が結合されるため、バランス良く固定でき、強度が向上し、固定箇所も最小限にすることができる。よって、発光部支持部材270i、270jは、強度が向上し、製造も容易になる。
【0059】
実施の形態4.
本発明の実施の形態4に係る光源ユニット200は、実施の形態1に係る光源ユニット200に対し、発光部支持部材270の構造を変更したものである。実施の形態4においては、実施の形態1に対する変更点を中心に説明する。
【0060】
図21及び
図22は、本発明の実施の形態4に係る光源ユニット200の発光部支持部材270k、270lの説明図である。
図21に示される発光部支持部材270kは、ケース部材251aは実施の形態1と同様な構成になっているが、フレーム部材220iは突出部225が設けられておらず、平板になっている。フレーム部材220iは、平板状であるため剛性が低いが、例えばケース部材251aの第2凹部255の底部257とフレーム底部221とを接合することにより、剛性の低いフレーム部材220iにケース部材251aを組み合わせ、発光部210を支持するのに必要な剛性を確保することができる。
【0061】
図20に示される発光部支持部材270lは、発光部支持部材270kに対し、ケース部材251aの形状を変更したものである。ケース部材251bは、第1凹部252に隣接した両側に第2凹部255a及び第2凹部255bが設けられている。この構成により、ケース部材251bは、側壁部253、側壁部254、側壁部256a、及び側壁部256bの4つの側壁が平板状のフレーム部材220iに直交して配置される。ケース部材251bは、
図19に示されるケース部材251aよりも剛性が向上するため、剛性の低いフレーム部材220iにケース部材251bを組み合わせ、発光部210を支持するのに必要な剛性を確保することができる。
【0062】
(実施の形態4の効果)
(9)実施の形態4に係る光源ユニット200によれば、第1面に光源が配置される発光部配置部及び第1面の裏側である第2面に部品配置部を有する平板状のフレーム部材220iと、部品配置部に取り付けられるケース部材251a、251bと、を備える。部品配置部は、フレーム部材220iを器具本体に取り付けるための取付部品140が配置され、ケース部材251a、251bは、フレーム部材220iが配置されている側に開放された第1凹部252を備え、取付部品140が配置されている領域以外の部品配置部を覆う様にフレーム部材220iに取り付けられる。また、部品配置部は、発光部配置部に配置された発光部210に点灯電力を供給する電源装置250が配置され、電源装置250は、第1凹部252に覆われている。
(10)また、ケース部材251a、251bは、第1凹部252と反対側に向かって開放されている第2凹部255と、を備える。
このように構成されることにより、フレーム部材220iが平板状の簡易な構成であっても、剛性の高いケース部材251a、251bと組み合わされることにより、発光部支持部材270k、270lは、発光部210を適切に支持するのに十分な剛性が確保できる。その結果、発光部支持部材270k、270lは、簡易な構造で長手方向Xの撓みを抑制でき、光源ユニット200及び照明装置1の薄型化及び小型化が図れる。
【0063】
(11)なお、実施の形態1〜4に示された照明装置1によれば、上記(1)〜(10)に記載された構成の光源ユニット200を備える。これにより、照明装置1の薄型化及び小型化が図れる。