特許第6937720号(P6937720)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6937720
(24)【登録日】2021年9月2日
(45)【発行日】2021年9月22日
(54)【発明の名称】乗客コンベヤ利用異常検出システム
(51)【国際特許分類】
   B66B 29/00 20060101AFI20210909BHJP
   B66B 25/00 20060101ALI20210909BHJP
   B66B 31/00 20060101ALI20210909BHJP
【FI】
   B66B29/00 Z
   B66B25/00 Z
   B66B31/00 C
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-81504(P2018-81504)
(22)【出願日】2018年4月20日
(65)【公開番号】特開2019-189376(P2019-189376A)
(43)【公開日】2019年10月31日
【審査請求日】2020年10月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルテクノサービス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100147566
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100161171
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 潤一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100188514
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 隆裕
(74)【代理人】
【識別番号】100194939
【弁理士】
【氏名又は名称】別所 公博
(74)【代理人】
【識別番号】100206782
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 彰洋
(72)【発明者】
【氏名】安方 慎吾
(72)【発明者】
【氏名】引地 剛樹
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 智史
(72)【発明者】
【氏名】村上 博行
(72)【発明者】
【氏名】上西 一輝
【審査官】 松江川 宗
(56)【参考文献】
【文献】 特開2017−088381(JP,A)
【文献】 特開2016−50062(JP,A)
【文献】 特開2013−249166(JP,A)
【文献】 特開2006−076729(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 21/00−31/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
加速度センサを有する携帯端末装置と、
循環移動する踏段の加速度の情報と前記加速度センサの測定結果とを用いて、前記携帯端末装置を所持する利用者が前記踏段に乗っていることを検出する利用者検出装置と、
前記利用者が前記踏段に乗っていることを前記利用者検出装置が検出した場合に、前記加速度センサの測定結果を用いて、前記利用者の利用状態の異常を検出する異常検出装置と
を備えている乗客コンベヤ利用異常検出システム。
【請求項2】
前記携帯端末装置は、前記異常検出装置が前記利用者の利用状態の異常を検出した場合に、前記利用者の利用状態が異常であることを前記利用者に対して報知する異常報知装置を有している請求項1に記載の乗客コンベヤ利用異常検出システム。
【請求項3】
前記異常検出装置が前記利用者の利用状態の異常を検出した場合であって、前記利用者の利用状態の異常が緊急度の高い異常である場合に、前記踏段の移動を停止させる制御装置本体をさらに備えた請求項1または請求項2に記載の乗客コンベヤ利用異常検出システム。
【請求項4】
前記利用者検出装置は、前記踏段の加速度の情報と前記加速度センサの測定結果とを用いて、前記利用者が降り口に到着することを検出し、
前記携帯端末装置は、前記利用者が前記降り口に到着することを前記利用者検出装置が検出した場合に、前記利用者が前記降り口に到着することを前記利用者に対して報知する到着報知装置を有している請求項1から請求項3までの何れか一項に記載の乗客コンベヤ利用異常検出システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、利用者の利用状態の異常を検出する乗客コンベヤ利用異常検出システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、加速度センサを有する携帯端末装置と、加速度センサの測定結果を用いて、利用者が踏段に乗っていることを検出する利用者検出装置と、加速度センサの測定結果を用いて、携帯端末装置を所持する利用者の利用状態の異常を検出する異常検出装置とを備えたエスカレーター利用異常検出システムが知られている。異常検出装置は、利用者が踏段に乗っていることを利用者検出装置が検出する場合に、利用者の利用状態の異常を検出する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017−88381号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、加速度センサの測定結果のみを用いて、利用者が踏段に乗っていることを利用者検出装置が検出するので、利用者検出装置の検出精度が低くなってしまう。これにより、異常検出装置の検出精度が低くなってしまうという問題点があった。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、異常検出装置の検出精度を向上させることができる乗客コンベヤ利用異常検出システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る乗客コンベヤ利用異常検出システムは、加速度センサを有する携帯端末装置と、循環移動する踏段の加速度の情報と加速度センサの測定結果とを用いて、携帯端末装置を所持する利用者が踏段に乗っていることを検出する利用者検出装置と、利用者が踏段に乗っていることを利用者検出装置が検出した場合に、加速度センサの測定結果を用いて、利用者の利用状態の異常を検出する異常検出装置とを備えている。
【発明の効果】
【0007】
この発明に係る乗客コンベヤ利用異常検出システムによれば、踏段の加速度の情報と加速度センサの測定結果とを用いて、利用者が踏段に乗っていることを利用者検出装置が検出する。これにより、利用者検出装置の検出精度を向上させることができる。その結果、異常検出装置の検出精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】この発明の実施の形態1に係るエスカレーター利用異常検出システムを示す構成図である。
図2図1のエスカレーター利用異常検出システムを示すブロック図である。
図3図2の加速度センサの水平方向についての測定結果を示すグラフである。
図4図2の加速度センサの鉛直方向についての測定結果を示すグラフである。
図5図2の加速度センサの水平方向についての測定結果を示すグラフである。
図6図2の加速度センサの鉛直方向についての測定結果を示すグラフである。
図7図2の加速度センサの水平方向についての測定結果を示すグラフである。
図8図2の加速度センサの鉛直方向についての測定結果を示すグラフである。
図9図1のエスカレーター利用異常検出システムの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るエスカレーター利用異常検出システムを示す構成図、図2は、図1のエスカレーター利用異常検出システムを示すブロック図である。この発明の実施の形態1に係るエスカレーター利用異常検出システムは、エスカレーター1と、エスカレーター1を利用する利用者2に所持される携帯端末装置3とを備えている。
【0010】
エスカレーター1は、上階側階床と下階側階床とに渡って循環移動する複数の踏段11と、踏段11と同期して循環移動する移動手摺12と、踏段11および移動手摺12を移動させる駆動装置13とを有している。また、エスカレーター1は、駆動装置13の駆動を制御する制御装置14と、携帯端末装置3との間で無線通信を行う無線通信装置15とを有している。
【0011】
制御装置14は、駆動装置13の駆動を制御する制御装置本体141と、利用者検出装置142と、利用者2の利用状態の異常を検出する異常検出装置143とを有している。
【0012】
利用者検出装置142は、利用者2が踏段11に乗っていることを検出する。また、利用者検出装置142は、踏段11に乗っている利用者2が降り口に到着することを検出する。また、利用者検出装置142は、踏段11に乗っている利用者2が踏段11を降りたことを検出する。
【0013】
携帯端末装置3は、携帯端末装置3を所持する利用者2の加速度を測定する加速度センサ31と、報知装置32とを有している。報知装置32は、利用者2の利用状態が異常であることを利用者2に対して報知する異常報知装置と、利用者2が降り口に到着することを利用者2に対して報知する到着報知装置とを含んでいる。
【0014】
報知装置32は、音を発するスピーカ321と、画面を表示する画像表示装置322と、携帯端末装置3に振動を発生させる振動発生装置323とを有している。
【0015】
加速度センサ31の測定結果は、無線通信装置15を介して、利用者検出装置142および異常検出装置143に入力される。したがって、利用者検出装置142および異常検出装置143には、利用者2の加速度の情報が入力される。
【0016】
異常検出装置143が検出する利用者2の利用状態の異常としては、利用者2が踏段11の上で転倒すること、利用者2が踏段11の上を歩行すること、および、複数の利用者2が降り口で滞留していることが挙げられる。異常検出装置143が検出する利用者2の利用状態の異常の中で、利用者2が踏段11の上で転倒すること、および、複数の利用者2が降り口で滞留していることは、緊急度の高い異常として、制御装置本体141に設定されている。
【0017】
図3は、図2の加速度センサ31の水平方向についての測定結果を示すグラフ、図4は、図2の加速度センサ31の鉛直方向についての測定結果を示すグラフである。図3および図4では、利用者2が踏段11に乗っている場合の加速度センサ31の測定結果を示している。利用者検出装置142には、踏段11の加速度の情報が予め記憶されている。
【0018】
利用者検出装置142は、踏段11の加速度の情報と加速度センサ31の測定結果とを用いて、利用者2が踏段11に乗っている否かを判定する。利用者2が踏段11に乗っており、かつ、利用者2が踏段11に対して止まっている場合に、利用者2の加速度は、踏段11の加速度と一致する。利用者検出装置142は、利用者2の加速度と踏段11の加速度とが一致する場合に、利用者2が踏段11に乗っていると判定する。これにより、利用者検出装置142は、利用者2が踏段11に乗っていることを検出する。
【0019】
また、利用者検出装置142は、踏段11の加速度の情報と加速度センサ31の測定結果とを用いて、利用者2が降り口に到着するか否かを判定する。利用者2が踏段11に乗っており、かつ、利用者2が降り口に到着する場合に、利用者2の鉛直方向についての速度および利用者2が乗っている踏段11の鉛直方向についての速度のそれぞれは、ゼロに近づく。利用者検出装置142は、利用者2の鉛直方向についての速度および利用者2が乗っている踏段11の鉛直方向についての速度のそれぞれがゼロに近づく場合に、利用者2が降り口に到着すると判定する。これにより、利用者検出装置142は、利用者2が降り口に到着することを検出する。
【0020】
また、利用者検出装置142は、踏段11の加速度の情報と加速度センサ31の測定結果とを用いて、踏段11に乗っている利用者2が踏段11を降りたか否かを判定する。利用者2が踏段11に乗っていると判定された後、利用者2が踏段11から降りた場合に、利用者2の加速度は、踏段11の加速度と不一致となる。利用者検出装置142は、利用者2が踏段11に乗っていると判定された後、利用者2の加速度が踏段11の加速度と不一致の場合に、利用者2が踏段11から降りたと判定する。これにより、利用者検出装置142は、利用者2が踏段11から降りたことを検出する。
【0021】
図5は、図2の加速度センサ31の水平方向についての測定結果を示すグラフ、図6は、図2の加速度センサ31の鉛直方向についての測定結果を示すグラフである。図5および図6では、利用者2が踏段11の上で転倒する場合の加速度センサ31の測定結果を示している。
【0022】
異常検出装置143は、利用者2が踏段11に乗っていることを利用者検出装置142が検出した場合に、加速度センサ31の測定結果を用いて、利用者2が踏段11の上で転倒したか否かを判定する。利用者2が踏段11の上で転倒した場合に、利用者2の加速度と踏段11の加速度とが一致する状態から、利用者2の鉛直方向についての加速度が踏段11の鉛直方向についての加速度に対して変化する。異常検出装置143は、利用者2の加速度と踏段11の加速度とが一致する状態から、利用者2の鉛直方向についての加速度が踏段11の鉛直方向についての加速度に対して変化した場合に、利用者2が踏段11の上を転倒したと判定する。これにより、異常検出装置143は、利用者2が踏段11の上で転倒することを検出する。
【0023】
図7は、図2の加速度センサ31の水平方向についての測定結果を示すグラフ、図8は、図2の加速度センサ31の鉛直方向についての測定結果を示すグラフである。図7および図8では、利用者2が踏段11の上を歩行する場合の加速度センサ31の測定結果を示している。
【0024】
異常検出装置143は、利用者2が踏段11に乗っていることを利用者検出装置142が検出した場合に、加速度センサ31の測定結果を用いて、利用者2が踏段11の上を歩行したか否かを判定する。利用者2が踏段11の上を歩行する場合に、利用者2の加速度と踏段11の加速度とが一致する状態から、利用者2の水平方向および鉛直方向についての加速度が踏段11の水平方向および鉛直方向についての加速度に対して変化する。異常検出装置143は、利用者2の加速度と踏段11の加速度とが一致する状態から、利用者2の水平方向および鉛直方向についての加速度が踏段11の水平方向および鉛直方向についての加速度に対して変化した場合に、利用者2が踏段11の上を歩行したと判定する。これにより、異常検出装置143は、利用者2が踏段11の上を歩行することを検出する。
【0025】
異常検出装置143は、複数の利用者2が踏段11から降りたことを利用者検出装置142が検出した場合に、複数の利用者2のそれぞれの加速度センサ31の測定結果を用いて、複数の利用者2が降り口で滞留しているか否かを判定する。複数の利用者2が降り口で滞留する場合に、踏段11に乗っている利用者2の数が予め設定された値を超えており、かつ、降り口にいる複数の利用者2の水平方向の速度が降り口にある踏段11の水平方向の速度よりも小さくなることが発生する。異常検出装置143は、踏段11に乗っている利用者2の数が予め設定された値を超えており、かつ、降り口にいる複数の利用者2の水平方向の速度が降り口にある踏段11の水平方向の速度よりも小さくなることが発生した場合に、複数の利用者2が降り口で滞留していると判定する。これにより、異常検出装置143は、複数の利用者2が降り口で滞留していることを検出する。
【0026】
報知装置32は、異常検出装置143が利用者2の利用状態の異常を検出した場合に、利用者2の利用状態が異常であることを利用者2に対して報知する。具体的には、利用者2の利用状態の異常が検出された場合に、スピーカ321が警告音を発し、画像表示装置322が警告画面を表示し、振動発生装置323が携帯端末装置3に振動を発生させる。
【0027】
また、報知装置32は、利用者2が降り口に到着することを利用者検出装置142が検出した場合に、利用者2が降り口に到着することを利用者2に対して報知する。具体的には、利用者2が降り口に到着する場合に、スピーカ321が警告音を発し、画像表示装置322が警告画面を表示し、振動発生装置323が携帯端末装置3に振動を発生させる。
【0028】
制御装置本体141は、異常検出装置143が利用者2の利用状態の異常を検出した場合であって、利用者2の利用状態の異常が緊急度の高い異常である場合に、踏段11および移動手摺12の移動を停止させる。
【0029】
次に、エスカレーター利用異常検出システムの動作について説明する。図9は、図1のエスカレーター利用異常検出システムの動作を示すフローチャートである。まず、ステップS101において、加速度センサ31の測定結果が利用者検出装置142および異常検出装置143に入力される。
【0030】
その後、ステップS102において、利用者検出装置142は、踏段11の加速度の情報と加速度センサ31の測定結果を用いて、利用者2が踏段11に乗っているか否かを判定する。ステップS102において、利用者2が踏段11に乗っていないと判定された場合には、ステップS101に戻る。
【0031】
一方、ステップS102において、利用者2が踏段11に乗っていると判定された場合には、異常検出装置143は、加速度センサ31の測定結果を用いて、利用者2の利用状態に異常があるか否かを判定する。ステップS103において、利用者2の利用状態に異常がないと判定された場合には、ステップS101に戻る。
【0032】
一方、ステップS103において、利用者2の利用状態に異常があると判定された場合には、ステップS104において、報知装置32は、利用者2の利用状態が異常であることを利用者2に対して報知する。
【0033】
その後、ステップS105において、制御装置本体141は、利用者2の利用状態の異常が緊急度の高い異常であるか否かを判定する。ステップS105において、利用者2の利用状態の異常が緊急度の高い異常であると判定された場合には、ステップS106において、制御装置本体141は、踏段11および移動手摺12の移動を停止させる。
【0034】
一方、ステップS105において、利用者2の利用状態の異常が緊急度の高い異常ではないと判定された場合には、そのまま、エスカレーター利用異常検出システムの動作が終了する。
【0035】
ステップS103において、利用者2の利用状態に異常がないと判定された場合には、ステップS107において、利用者検出装置142は、踏段11の加速度の情報と加速度センサ31の測定結果とを用いて、利用者2が降り口に到着するか否かを判定する。ステップS107において、利用者2が降り口に到着していないと判定された場合には、ステップS101に戻る。一方、ステップS107において、利用者2が降り口に到着すると判定された場合には、ステップS108において、報知装置32は、利用者2が降り口に到着することを利用者2に対して報知する。その後、エスカレーター利用異常検出システムの動作が終了する。
【0036】
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係るエスカレーター利用異常検出システムによれば、踏段11の加速度の情報と加速度センサ31の測定結果とを用いて、利用者2が踏段11に乗っていることを利用者検出装置142が検出する。これにより、利用者検出装置142の検出精度を向上させることができる。その結果、異常検出装置143の検出精度を向上させることができる。
【0037】
また、異常検出装置143が利用者2の利用状態の異常を検出する場合に、報知装置32は、利用者2の利用状態が異常であることを利用者2に対して報知する。これにより、利用者2が利用状態について注意を払うことができる。
【0038】
また、利用者2の利用状態の異常が緊急度の高い異常である場合に、踏段11の移動が停止する。これにより、利用者2の利用状態の異常を低減させることができる。
【0039】
また、利用者2が降り口に到着する場合に、報知装置32は、利用者2が降り口に到着することを利用者2に対して報知する。これにより、利用者2が降り口に到着することを知らせることができる。
【0040】
なお、上記実施の形態1では、乗客コンベヤとして、エスカレーターを例に説明したが、これに限らず、例えば、動く歩道であってもよい。
【0041】
また、上記実施の形態1では、利用者検出装置142が制御装置14に含まれる構成について説明したが、これに限らず、例えば、利用者検出装置が携帯端末装置3に含まれる構成であってもよい。
【0042】
また、上記実施の形態1では、異常検出装置143が制御装置14に含まれる構成について説明したが、これに限らず、例えば、利用者検出装置が携帯端末装置3に含まれる構成であってもよい。
【符号の説明】
【0043】
1 エスカレーター、2 利用者、3 携帯端末装置、11 踏段、12 移動手摺、13 駆動装置、14 制御装置、15 無線通信装置、31 加速度センサ、32 報知装置、141 制御装置本体、142 利用者検出装置、143 異常検出装置、321 スピーカ、322 画像表示装置、323 振動発生装置。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9