(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1A】取付けられた信号ポッドを備える眼鏡フレームの一例の平面図である。
【
図1B】取付けられた信号ポッドを備える眼鏡フレームの背面図である。
【
図2】取付けられた2つの信号ポッドを備える眼鏡フレームの平面図である。
【
図3】眼鏡フレームのサイドアームと信号ポッドの取付け個所との側面図である。
【
図4A】信号ポッドの一例と、信号ポッドの取付け手段および通信手段との側面図である。
【
図4B】信号ポッドの一例と、信号ポッドの取付け手段および通信手段との平面図である。
【
図5】一般的なコンピュータデバイスと、その一般的なコンピュータデバイスと情報交換をするユーザとを示すブロック図である。
【
図6A】信号ポッドの一例と、信号ポッドの取付け手段および通信手段との平面図である。
【
図6B】信号ポッドの一例と、信号ポッドの取付け手段および通信手段との側面図である。
【
図7】信号ポッドの一例と、眼鏡フレームのアームの一例に装着された信号ポッドの取付け手段および通信手段との側面図である。
【
図8A】眼鏡フレームのアームの一例と、装着された生体信号センサとの側面図である。
【
図8B】眼鏡フレームのアームの一例と、ユーザの耳に置かれて装着された生体信号との側面図である。
【
図9A】眼鏡フレームの一例と装着された生体信号との背面図である。
【
図9B】眼鏡フレームの一例と装着された生体信号センサとの平面図である。
【
図9C】
眼鏡フレームの一例と装着された生体信号センサとの平面図である。
【
図10A】眼鏡フレームの一例と、係合されていないバネ搭載ツル電極との平面図である。
【
図10B】眼鏡フレームの一例と、部分的に係合されたバネ搭載ツル電極との平面図である。
【
図10C】眼鏡フレームの一例と、係合されたバネ搭載ツル電極との平面図である。
【
図11A】眼鏡フレームの一例に一体化されたバネピン組立体用電気接触子のデザインの平面図である。
【
図11B】眼鏡フレームの一例に一体化されたバネピン組立体用電気接触子のデザインの別の平面図である。
【
図11C】眼鏡フレームの一例に一体化されたバネピン組立体用電気接触子のデザインの斜視図である。
【
図12A】エラストマーからなるツル電極を組込んだ眼鏡フレームの一例の平面図であり、当該エラストマーのツル電極が非係合位置で示されている。
【
図12B】エラストマーからなるツル電極を組込んだ眼鏡フレームの一例の平面図であり、当該エラストマーのツル電極が係合状態で示されている。
【
図13A】眼鏡フレームの一例に一体化されたフレキシブルプリント回路基板(PCB)組立体用電気接触子のデザインの平面図であり、当該フレキシブルPCB基板組立体が係合位置で示されている。
【
図13B】眼鏡フレームの一例に一体化されたフレキシブルPCB基板組立体用の電気接触子のデザインの平面図であり、当該フレキシブルPCB基板組立体が非係合位置で示されている。
【
図14】ある実施の形態の例による、眼鏡フレーム用の調節可能な耳片の側面図である。
【
図15】ある実施の形態の例による、眼鏡フレーム用の調節可能な耳片の側面図である。
【
図16A】ある実施の形態の例による、眼鏡フレーム用の銀コート(銀メッキ)発泡体(フォーム)電極の図である。
【
図16B】ある実施の形態の例による、眼鏡フレーム用の銀コート発泡体電極の図である。
【
図17】ある実施の形態の例による、開放置でのヒンジ(蝶番)と眼鏡フレームのアームの一部との図である。
【
図18】ある実施の形態の例による、閉鎖位置でのヒンジと眼鏡フレームのアームの一部との図である。
【
図19】ある実施の形態の例による、眼鏡フレームのヒンジの図である。
【
図20】ある実施の形態の例による、眼鏡フレームのヒンジの図である。
【
図21】ある実施の形態の例による、眼鏡フレームのヒンジの図である。
【
図22】ある実施の形態の例による、眼鏡フレームのヒンジの図である。
【
図23】ある実施の形態の例による、開放位置でのヒンジと眼鏡フレームのアームの一部との図である。
【
図24】ある実施の形態の例による、閉鎖位置でのヒンジと眼鏡フレームのアームの一部との図である。
【
図25】ある実施の形態の例による、開放位置でのヒンジと眼鏡フレームのアームの一部との図である。
【
図26】ある実施の形態の例による、閉鎖位置でのヒンジと眼鏡フレームのアームの一部との図である。
【0017】
これらの図は説明の目的のために実施の形態の例の態様を示し、変形、代替の構成、代替の部品、および変更はこれらの実施の形態の例に対してなされるかもしれない。
【発明を実施するための形態】
【0018】
ここで、発明を実施するために発明者によって熟考されたベストモードを含む発明の幾つかの具体的な例が詳細に言及されるでしょう。これらの具体的な実施の形態の例は、添付図面の中で図示されている。
発明がこれらの具体的な実施の形態と併せて記述されるけれど、記述された実施の形態に発明を限定することが意図されないことは理解されるだろう。それどころか、添付された請求項によって規定される発明の趣旨および範囲内に含まれるような代替手段、変更、および等価物に及ぶように発明は意図されている。また、本書で使用されている言葉使いおよび専門用語が説明的な記述の目的のためであり制限と見なされるべきでないことは、理解されるべきである。
【0019】
人間がコンピュータデバイスと情報交換する方法が、変化するにつれ、コンピュータは新たな目的のため使用可能になってもよいし、または、既存のタスクおよびリソースの使用を実行する際により効率的であるように具体的に構成されてもよい。その点で記述されている実施の形態は、脳波パターンなどのような生体信号を測定することを要件としてもよい。
【0020】
かかる記述では、多くの具体的な詳細が、本発明の深い理解を提供するために説明されている。実施の形態の具体的な例は、それらの具体的な詳細の一部または全部の範囲外で実行されるかもしれない。他の例では、周知なプロセスの動作(作用)は、本発明を不必要に曖昧にしないために詳細に記述されていない。
【0021】
本書で記述されている実施の形態における様々な技術およびメカニズムは時には、明瞭さのため単数形で記述されるだろう。熟練した読み手なら、そのような言及が複数形を含むことを理解するだろう。さらに、注目すべきは、幾つかの実施の形態が、特に断りのない限り、1つの技術の多数の繰り返し、または、1つのメカニズムの多数の具体化(インスタンス化)を含んでもよいことである。たとえば、あるシステムは、様々な場面でプロセッサを使用している。
しかしながら、1つシステムが多数のプロセッサを使用可能であることは、十分に理解されるだろう。説明的な例として、アイウェア(眼鏡類)デバイスは、プロセッサを備えてもよく、当該プロセッサは順に、別のプロセッサを有するクライアントデバイスに接続してもよい。また、注目すべきは、1つのプロセッサが、マルチコアプロセッサを意味してもよいことである。さらに、本書で記述された実施の形態における技術およびメカニズムは時には、2つの独立体(エンティティ)間の接続を記述するだろう。注目すべきは、2つの独立体間の接続は、様々な他の独立体が当該2つの独立体間に存在するかもしれないので、直接妨げられない接続を必ずしも意味しないことである。たとえば、1つのプロセッサはメモリに接続されてもよいが、様々なブリッジおよびコントローラが当該プロセッサと当該メモリとの間に存在してもよいことは十分に理解されるだろう。
その結果、1つの接続は、特に断りのない限り、直接妨げられない接続を必ずしも意味しない。
【0022】
図1Aを参照すると、本書で記述された実施の形態の典型的な実施による、フロント(前枠)部130、信号ポッド110、およびコンピュータデバイス120を備えた眼鏡フレーム(枠)100の平面図が提供される。信号ポッド110は、眼鏡フレーム100のアーム186に取付け可能および取外し可能であってもよい。信号ポッド110は、たとえばWi−Fiまたはブルートゥースを介して、コンピュータデバイス120と通信してもよい。生体信号センサは、眼鏡フレーム100内に含まれてもよく、ユーザの
頭部の異なる部分に接触するかもしれない導電性面(たとえば電極)および/または導電性接点(たとえば162、163、164、142、152)を備えていてもよい。これらの生体信号センサは、互いから電気的に絶縁されるとともに眼鏡フレーム100から電気的に絶縁されてもよく、たとえば非導電性のセルフレーム(枠)内の配線上に印刷されてもよい。これらの生体信号センサは、眼鏡フレーム100のアーム140の一部分に電気的に接続されてもよい。眼鏡フレーム100は、信号ポッド110が上述の生体信号センサと通信するように信号ポッド110に接続されてもよい。
【0023】
ある実施の形態では、信号ポッド110は、生体信号センサ(たとえば142、152、162、163、164)の接点とユーザの頭部との間の電圧電位の測定値を記録するかもしれない。それから、信号ポッド110は、記録された電圧電位の測定値をコンピュータデバイス120へ伝送し、それを処理して生体信号(たとえば脳波図、筋電図、または眼電図)にしてもよい。
【0024】
本開示の実施の形態に含まれる生体信号センサは、身体によって発せられた非常に小さな電気信号、しばしば数マイクロボルト(1ボルトの100万分の1)と同様に小さな電気信号を測定するかもしれない。あいにく、人間の身体は、アンテナの役目をしてもよく、電磁妨害を特に50/60ヘルツの範囲で捕捉するかもしれない。現在の開示の実施の形態によって適用される可能性のある信号干渉低減方法の1つは、ドリブン・ライト・レッグ(DRL)として知られている。DRLの目的は、50/60ヘルツのAC回線ノイズなどのような同相(コモン)モード信号を低減することである。信号ポッド110は、信号ノイズを低減する1つ以上の部品を備えてもよく、当該部品は、電極を横切って電位差を測定する1つ以上の計器増幅器、生体信号センサの1つに接続された1つ以上のDRL回路、偽信号(エイリアシング)を防止するための低パスおよび/またはAC回線ノイズを低減するためのノッチフィルターなどのような1つ以上のフィルタ、1つ以上のアナログ・デジタル・コンバーター(変換器)、1つ以上の無線通信(たとえばブルートゥース)無線機、および/または1つ以上のバッテリーを備えていてもよい。
【0025】
一実施の形態では、眼鏡フレーム100との使用に適したセンサは、様々な形状であってもよく、様々な材料からなってもよい。たとえば、センサは部分的には、ゴムのような導電性複合材を含んだ導電性材料からなってもよく、または、ステンレス鋼、銀塩化銀、および他の材料などのような金属メッキもしくは被膜材料を含んだ導電性金属からなってもよい。センサは、EEGセンサ、ジャイロスコープ、および加速度計を含むことがある1つ以上の生体信号センサを備えてもよい。センサの機能には様々なタイプが含まれても良く、当該タイプにはユーザの皮膚との電気的な接触をする電気的生体信号センサやユーザの皮膚との容量接触をする容量生体信号センサが含まれている。ある実施の形態では、加速度計やジャイロスコープのようなあるセンサは、信号ポッド110内に収容され得る。
【0026】
図1Bを参照すると、
図1Aの典型的な実施による、眼鏡フレーム100の正面図が提供される。この典型的な実施で示されるように、眼鏡フレーム100は、2枚のレンズを保持するためのフロント(前枠)部130、第1のサイドアーム140、第2のサイドアーム150、およびノーズ(鼻)組立体160を備えている。第1のサイドアーム140は、フロント部130に接続され、ユーザの頭部と接触する第1のサイドアーム接触子142を有し、そこでは第1のサイドアーム接触子142が第1のサイドアームポイント144に電気的に接続されている。第2のサイドアーム150は、第1のサイドアーム140の反対側のフロント部130に接続され、ユーザの頭部に接触する第2のサイドアーム接触子152を有し、そこでは第2のサイドアーム接触子152は、第2のサイドアームポイント154に電気的に接続されている。第1のサイドアーム接触子142と第2のサイドアーム接触子152とは、第1のサイドアーム140および第2のサイドアーム150の上または範囲内にそれぞれ位置決めされ、第1のサイドアーム接触子142および第2のサイドアーム接触子152が、たとえば、ユーザの耳と接触するように位置決めされるようにしている。第1のサイドアーム140は、眼鏡フレーム100の右サイドアームまたは左サイドアームのいずれかでもよく、そのことは、第2のサイドアーム140にも同様に当てはまる。
【0027】
図1Bの典型的な実施をさらに参照すると、ノーズ組立体160は、ユーザの鼻の上に眼鏡フレームを据え付け、フロント部130に接続される。ノーズ組立体160は、ユーザの鼻の上でフロント部130を支持するための第1のノーズ接触子162および第2のノーズ接触子164を有し、そこではさらに第1のノーズ接触子162は、第1のノーズポイント166に電気的に接続され、第2のノーズ接触子164は、第2のノーズポイント168に電気的に接続されている。第1のサイドアーム接触子142、第1のサイドアームポイント144、第2のサイドアーム接触子152、第2のサイドアームポイント154、第1のノーズ接触子162、第1のノーズポイント166、第2のノーズ接触子164、および第2のノーズポイント168は、限定されない例として、銀(または金)混合被覆物を具備した導電性ゴムなどのような導電性面を有していてもよい。第1のサイドアーム接触子142、第2のサイドアーム接触子152、第1のノーズ接触子162、および第2のノーズ接触子164によって作り出された信号は、眼鏡フレーム100の全面に亘って互いに通信することまたは互いを妨害することから電気的に絶縁されている。ある実施の形態では、このことは、非導電性セル(非導電性プラスチック)の眼鏡フレームを組立てることによって達成されるかもしれない。
【0028】
図1Bの典型的な実施をさらに参照すると、第1のサイドアーム接触子142、第2のサイドアーム接触子152、第1のノーズ接触子162、および第2のノーズ接触子164と、それらの対応する第1のサイドアームポイント144、第2のサイドアームポイント154、第1のノーズポイント166、および第2のノーズポイント168との間の電気的な接続は、非導電性セルの眼鏡フレーム100内の埋め込み金属配線(たとえば銅線)を使って実施されるかもしれない。代替としては、眼鏡フレームが金属であるまたは導通する場合には、接触子、ポイント、および配線は、既知のタイプの絶縁性を持つ眼鏡フレーム100から電気的に絶縁されてもよい。限定されない例として、配線は、埋め込みフレキシブル回路基板、または、パッド印刷方式、孔版捺染方式、もしくはインクジェット方式の導電性インク中に組込まれ得る。
【0029】
任意に、第1のサイドアーム140および第2のサイドアーム150は、フロント部130に対して枢動可能にヒンジ(蝶番)170で動くようにされてもよい。電気的な接続がヒンジを横切る方法は、当該技術(不図示)の分野において既知であり、たとえばフレキシブル配線を備えている。信号ポッド110を取付ける取付け部175は、
図1Aにおいて、第2のサイドアーム150の外面186上に示されている。代替としては、信号ポッド110を取付ける取付け部175は、フロント部130の上面188と、第1のサイドアーム140の第1の外面180および第1の内面182と、第2のサイドアーム150(不図示)の第2の内面184とのうち何れか1つ(または2つ以上)に配置されてもよい。また、信号ポッド110は、ある実施の形態の例ではコンピュータデバイスを備えてもよいし、または、それと一体化されてもよい。信号ポッド110は、ユーザからの生体信号データを測定および捕捉するために、眼鏡フレーム100と一体化された部品に問い合わせてもよい。
【0030】
本書で記述される実施の形態における別の典型的な実施による
図2を参照すると、フロント部230、信号ポッド210、およびコンピュータデバイス220を備えた眼鏡フレーム200の平面図が提供される。信号ポッド210は、眼鏡フレーム200のフロント部230に取付け可能であってもよいし、および、それから取外し可能であってもよい。信号ポッド210は、様々な部品を備えてもよいし、また眼鏡フレーム200の異なる部分に取付け/から取外してもよい。眼鏡フレーム200は、ユーザの頭部に接触するように設計された導電性面(電極)および/または接触子を有してもよい。これらの接触子は、互いからおよび/または眼鏡フレーム200から電気的に絶縁されていてもよい。これらの接触子は、眼鏡フレーム200のフロント部230の一部分に接続されてもよく、さらに信号ポッド210に接続されてもよい。
図2の信号ポッド210は、信号ポッド210がフロント部230に取付け可能およびフロント部230から取外し可能であることを除いて、
図1Aおよび
図1Bの信号ポッド110と同一の機能性を具えている。信号ポッド110は、眼鏡フレーム100のアームに取付け可能および当該アームから取外し可能であってもよい。また、
図1Aおよび
図1Bに関しての開示は、たとえば論理的に当てはまらない場合を除いて、したがって
図2に当てはまるかもしれない。
【0031】
図3を参照すると、信号ポッド110を取付ける眼鏡100のサイドアームの取付け部における実施の形態の例の側面図が提供される。図示された実施の形態の例は、サイドアームの1つの面に4つの接触子(144、154、166、168)、すなわち、第1のノーズポイント166、第1のサイドアームポイント144、第2のノーズポイント168、および第2のアームポイント154を設けている。また、実施の形態の例は、2つの磁性スタブ(短い突起物)310、320を示している。磁性スタブ310、320は、信号ポッド110上における、対応する磁性スタブ用の取付け個所であってもよい。信号ポッド110は、眼鏡フレーム100に取付け可能であってもよいし、および、眼鏡フレーム100から取外し可能であってもよい。磁性スタブは、磁性材料(たとえば鉄、ニッケル、コバルト、それらの合金、および、希土類金属の合金)からなってもよい。任意に、2つの磁性スタブ310、320は、非導電性セルの眼鏡フレーム100内に埋め込まれていてもよい。任意に、眼鏡フレーム100は、ある位置において信号ポッド110を眼鏡フレーム100に取付けるのを確実するために、信号ポッド110の対応する溝孔(スロット)または歯を受け入れるための歯または溝孔(溝孔が歯または突起を受け入れる)を有してもよい。歯または溝孔の位置は、たとえば、磁性スタブの間隔および位置決めに対応してもよい。2つの磁性スタブ310、320の位置には1つの突起または窪みがあってもよい。
【0032】
図4Aおよび
図4Bを参照すると、信号ポッド110の実施の形態の例の側面図(
図4A)および平面図(
図4B)が提供される。信号ポッド110の例は、本体410、多数のバネ装填接点420、および多数の磁性スタブ430、440からなる。図示された実施の形態の例の本体410はさらに、4つのバネ装填接点420の間の電位を測定する電圧電位センサと、ユーザ10の脳状態を決定する処理のためのコンピュータデバイス120に、測定された電圧電位データを送信するように作動できる無線機(たとえばWi−Fiまたはブルートゥース)とを備えている。ある実施の形態では、本体410はさらに、電圧電位データ(たとえば生体信号測定値)の処理のためのポッドコンピュータデバイスを備えていてもよい。任意に、4つのバネ装填接点420は、第1のサイドアームポイント144、第2のサイドアームポイント154、第1のノーズポイント166、および/または第2のノーズポイント168に適合する(ぴったり合う)ピンであってもよく、そこでは当該ポイントは、4つのバネ装填接点420に適合する孔形状または溝孔形状であってもよい。バネ装填接点420を備える実施の形態の例は、
図11で示されるかもしれない。
【0033】
図6Aを参照すると、別の典型的な実施による、信号ポッド600の実施の形態の例の平面図が提供される。信号ポッド600は、信号ポッド110と同様であってもよく、本体610と、多数のバネ装填接点620と、眼鏡フレーム100上で対応する凹凸ある溝孔に嵌めるために本体610から突出するように
図6Aで示された多数の磁性スタブ630、640とを備えていてもよい。
図中で示された以下の部品は同一または同様な機能を有してもよい;本体610および本体410;4つのバネ装填接点420および4つのバネ装填接点620;2つの磁性スタブ430、440および2つ磁性スタブ630、640。信号ポッド600の例はさらに、ユーザの頭部に接触するため、および、付加的な電圧電位測定ポイントを提供するための接触子を備えていてもよい。図示されるように信号ポッド600は、内面182および/または内面184に取付け可能であってもよい。
【0034】
図6Bを参照すると、眼鏡フレーム100のフロント部130の上面188への取付け用に構成された信号ポッド600における実施の形態の例の側面図が提供される。
図6Bで示される信号ポッド600の例は、本体610と、バネ装填接点620と、眼鏡フレーム100上で対応する凹凸ある溝孔に適合するため本体610から突出するように図示された磁性スタブ630と、ユーザ10の前額部に抗して適合するための(バネ装填接点620に対して直角(約90度)で示された)バネ装填接点650とを備えている。
【0035】
図7を参照すると、眼鏡フレーム100の外面180または外面186のいずれかの上の取付け部への取付けのために構成された信号ポッド600の実施の形態の例の側面図が提供される。信号ポッド600は、本体610と、バネ装填接点620と、眼鏡フレーム100上で対応する凹凸ある溝孔に適合するため本体610から突出するように図示された磁性スタブ630と、U状アーム660上のバネ装填接点650であって眼鏡100のサイドアーム670の全面に亘ってバネ装填接点650を持ち上げ、ユーザの頭部に抗して適合するようにし、そこではユーザの皮膚と電気的な接触をするバネ装填接点650とを備えている。この接点は、信号ポッド600の電気回路に接続されてもよく、生体信号を測定するための付加的なセンサであってもよい。また、この部品は、ピン650がユーザの前額部に接触する場合には、眼鏡のフロントに取付けられてもよい。任意には、2つ以上のピン650があるかもしれない。図示されるようなサイドアーム670は、第1のサイドアーム140、第2のサイドアーム150、または、信号ポッド600がいずれのサイドアームに取付けられるように構成されているかに依存して同じ物に対応する部品の断面図であってもよい。
【0036】
例として、
図5は、ストレージユニット504およびランダムアクセスメモリ506に接続された中央処理ユニット(「CPU」)502を備えるコンピュータデバイス500の実行の概略図を示す。CPU502は、オペレーティングシステム501、アプリケーションプログラム503、およびデータ523を処理してもよい。オペレーティングシステム501、アプリケーションプログラム503、およびデータ523はストレージユニット504内に格納され、必要に応じてメモリ506内へロードされてもよい。
【0037】
また、生体信号センサ540は、たとえばI/Oインタフェース509を介して、コンピュータデバイス500に接続されてもよく、I/Oインタフェース509を介して起動され/作動を停止され、または、そうでなければ始動されてもよい。それぞれの生体信号センサ540は、独立して動作し、または、他の生体信号センサ540に連結されもしくは他のコンピュータデバイスに連結されてもよい。それぞれの生体信号センサ540は、データをCPU502に(たとえばI/Oインタフェース509を介して)伝送してもよい。
【0038】
図8Aおよび
図8Bを参照すると、実施の形態の例による、眼鏡フレーム100のアーム130、186に一体化された生体信号センサ804、806の概略図が提供される。2つの生体信号センサ806、804が図示されているけれども、熟練した読み手なら、いくつもの生体信号センサが
図8Aおよび
図8Bで図示された典型的な実施の形態によって図示されたように組込まれていると理解するだろう。
図8Aおよび
図8Bの典型的な実施の形態において図示された生体信号センサ804、806は、眼鏡フレーム100のアーム130、186の範囲内および/またはその上に位置決めされて、ユーザ10が眼鏡フレーム100をかけるとき当該生体信号センサ804、806がユーザ10の耳808および/または頭部に接触するようにしてもよい。さらに、生体信号センサ804、806は、生体信号センサ804、806がユーザ10によって生み出された生体信号を検出するよう最適に向けられるのを確実にするために意図的に位置決めされてもよい。
【0039】
ある実施の形態では、生体信号センサ804、806は、ユーザ10によって生み出された生体信号を生体信号センサ804、806が検出するのを容易にするために、眼鏡フレーム100のアーム130上に印刷された導電性インク、眼鏡フレーム100のアーム130に接着されたもしくはさもなければ結合された導電性ゴム、および/または、導電性の生地(布地)、金属もしくは別の導電性材料を組込んでもよい。一実施の形態では、生体信号センサ804、806は、十分な接触が生体信号センサ804、806とユーザ10との間で確立および/または維持されるのを確実にするためユーザ10の耳808の外形に従って変形させた材料から全体的または部分的に構成されてもよい。
【0040】
図9Aを参照すると、一実施の形態の例によれば、ユーザ10の鼻梁の周りに装着された生体信号センサ906、908、910の方向の例と、眼鏡フレーム100の例との概略図が提供される。
図9Aは、ユーザ10の鼻のどちらか一方の側で横方向におよび/または鼻梁領域内で垂直にユーザ10の鼻との接触をもたらすように位置決めされた3つの鼻梁センサを示す眼鏡フレーム100の背面図を提供する。ある実施の形態では、ユーザ10の鼻領域との接触を作り出すために眼鏡フレーム100に位置決めされた生体信号センサ906、908、910は、不快をもたらさずにまたは眼鏡フレーム100をユーザ10の鼻領域から離れて前方へ移動させずに、ユーザ10の鼻領域と十分な接触が確立および維持されるのを確実にするために一応は構成されて(構造的および/または実質的に設計されて)もよい。
【0041】
図9Bは、実施の形態による、ユーザ10の鼻梁領域との接触を確立するために水平方向へ位置決めされ装着された円弧状の生体信号センサ908を具備した眼鏡フレーム100の代替デザイン(設計)を提供する。生体信号センサ908は、ユーザ10によって作り出される生体信号を生体信号センサ908が検出することを容易にするために、生体信号センサ908の外面に印刷された導電性インク、生体信号センサ908の外面に接着もしくはそうでなければ結合された導電性ゴム、および/または導電性の生地、金属もしくは別の導電性材料を組み入れるように構成されてもよい。
【0042】
図9Cは、一実施の形態による、ユーザ10の鼻梁領域との接触を確立するために水平方向へ位置決めされ装着された円形状の生体信号センサ910を具備する眼鏡フレーム100の代替デザインを提供する。生体信号センサ910は、生体信号センサ908がユーザ10によって作り出される生体信号を検出するのを容易にするために、生体信号センサ910の外面に印刷された導電性インク、生体信号センサ910の外面に接着もしくはそうでなければ結合された導電性ゴム、および/または導電性の生地、金属、もしくは別の導電性材料を組み入れるように構成されてもよい。
【0043】
ところで、
図10A、
図10B、および
図10Cを参照すると、ある実施の形態による、眼鏡フレーム100の例と、バネ搭載ツル電極1002との一組の平面図が提供される。
図10Aは、第1のサイドアーム140の第1の内面182および/または第2のサイドアーム150の第2の内面184で眼鏡フレーム100に取付けられたツル電極1002およびツル電極バネ1004の例を具備する眼鏡フレーム100の例の平面図を提供する。ツル電極1002は、ツル電極1002がユーザ10によって作り出された生体信号を検知するのを容易にするために、ツルセンサ1002の外面に印刷された導電性インク、ツル電極1002の外面に接着されたもしくはそうでなければ結合された導電性ゴム、および/または導電性の生地、金属、もしくは別の導電性材料を組み入れるように構成された生体信号センサを備えてもよい。
【0044】
図10Aで図示されたツル電極1002は、非係合位置で表され、したがって、ツル電極バネ1004は、十分に伸びた位置にある。図
10Bは、半係合位置(たとえば眼鏡フレーム100を部分的にのみ装着完了したユーザの場合)でのツル電極を示し、したがって、ツル電極バネ1004は、半圧縮位置で示されている。
図10Cは、完全係合位置(たとえばユーザ10が眼鏡フレーム100を首尾よく装着完了した)でのツル電極1004を示し、したがって、ツル電極1004が、完全圧縮位置で示されている。完全係合位置ではツル電極1002とユーザ10の頭部との間で確立された圧力は、ユーザ10の頭部とツル電極1102との間で導電性接触を確立し、したがって、ユーザ10によって作り出された生体信号を検出するために最適な位置でのツル電極1102の範囲内に生体信号センサを配置してもよい。
【0045】
ある実施の形態では、ツル電極1002は、剛体または半剛体の材料から構成されてもよく、ツル電極バネ1004は、安定した接触を確実にするために圧縮されるにつれ一定の圧力を生成するかもしれない。また、ツル電極バネ1004の圧縮によって作り出された一定の圧力は、眼鏡フレーム100と関連部品とがユーザ10の頭部で位置的に安定したままであることを確実にするのに役立つかもしれない。たとえば、仮にツル電極バネ1004がツル電極1002とユーザ10の頭部との間に不適切な圧力を提供するようなことがあっても、ツル電極1002はユーザ10の頭部上を位置的に移動してもよく、ツル電極1002は、
a)ユーザ10へ不快を引き起こし、
b)ツル電極1002内に生体信号からのあまり効果的でないセンサの読出しをもたらすかもしれない。
【0046】
ある実施の形態では、ツル電極1002および/またはツル電極バネ1104は、導電性の圧縮可能な発泡体(泡状物質)ならびに/またはバネ材料および/もしくはエラストマー材料の組合せから構成されてもよい。ある実施の形態では、ツル電極1102は、可撓性または剛性材料から構成されてもよい。ある実施の形態では、ツル電極1102は、取外し可能であってもよく、様々な張力、デザイン、および/または材料のツル電極1102またはツル電極バネ1104と取替えられてもよい。
【0047】
図12Aおよび
図12Bはさらに、ある実施の形態による、非係合位置(
図12A参照)および係合位置(
図12B参照)でのツル電極910を図示する。
図12Aおよび
図12Bで示されるツル電極910は、エラストマー材料から構成されてもよく、
図11に関して上述された同様な方法で導電性材料から構成されおよび/またはコートされもしくはカバーされてもよい。
【0048】
図12Aは、ユーザ10が自身の頭部に眼鏡フレーム1をまだ完全にかけていない非係合位置でのツル電極910を示す。ユーザ10の頭部とツル電極910との間の圧力がまだ確立されていないので、ツル電極910はその静止位置のままであり、ツル電極910とユーザ10との間の導電性接触は確立されていない。
【0049】
図12Bは、ユーザ10が自己の頭部に眼鏡フレーム100を完全にかけている係合位置でのツル電極910を示す。ツル電極910とユーザの頭部との間で確立された圧力は、ユーザ10の頭部とツル電極910との間での導電性接触を確立し、したがって、ユーザ10によって作り出された生体信号を検出するために最適な位置でのツル電極内に生体信号センサを置いてもよい。
【0050】
図11A、
図11B、および
図11Cは、ある実施の形態による、眼鏡フレームの例に一体化されたバネピン組立体用電気接触子1104−1102のデザインの図を提供する。導電性配線は、本開示(たとえば、信号ポッド130、ツル電極102、および/または生体信号センサ804、806、906、908、910など)において記述された様々な部品間での通信用の接点を提供するかもしれない。導電性配線は、様々な手段によって眼鏡フレームの構成の中に組み入れられていてもよい。たとえば、ある実施の形態は、眼鏡フレーム100の表面に印刷されるとともに非導電性材料でコートされた導電性配線を使用してもよい。ある実施の形態は、フレキシブル基板に印刷されるとともに眼鏡フレーム100を構成する材料内で型成形された導電性配線を使用するかもしれない。ある実施の形態は、眼鏡フレーム100内に個別の導電性配線を使用するかもしれない。ある実施の形態は、導電性インク(たとえば銀インク)を使って眼鏡フレーム100にスクリーン印刷または3D印刷された導電性配線を組み入れてもよい。これらの実施の形態の例の全ては、それら自身の特有な利点を有している。しかしながら、眼鏡フレームのアーム(たとえば140、150)の大半がヒンジ(蝶番)メカニズムを具備する眼鏡フレームのフロント部130に取付けられているので、眼鏡フレームのフロント部130上もしくは内の導電性配線と眼鏡フレームのアーム(たとえば140、150)との間の接触を確立および維持するいくらかの手段が必要とされる。
【0051】
図11A、
図11B、および、
図11Cは、眼鏡フレーム100上もしくは内の部品の配線間の接触を確立および維持するために、眼鏡フレームの例に一体的にバネピン組立体用電気接触子1104−1102のデザインの実施の形態の例を提供する。
図11Aは、眼鏡フレームのアーム140および/または150の溝内に埋め込まれたバネピン1102を具備した眼鏡フレーム100と、眼鏡フレーム100のフロント部130に取付けられたバネピン組立体用接触子との平面図を示す。
図11Aでは、眼鏡フレーム100ならびに眼鏡フレームのアーム140および/または150は、開放位置で示され、したがって、バネピン1102は、その延長位置にあるが、バネピン組立体用接触子1104との導電性接触をしていない。
【0052】
図11Bは、眼鏡フレームのアーム140および/150の溝内に埋め込まれたバネピン1102と、眼鏡フレーム100のフロント部130に取付けられたバネピン組立体用接触子1104とを具備する眼鏡フレーム100の平面図を示す。
図11Bでは、目眼フレーム100ならびに眼鏡フレームのアーム140および/または150は、閉鎖位置で示され、したがって、バネピン1102は、その動作位置にあり、バネピン組立体用接触子1104との導電性接触を維持している。
【0053】
図11Cは、眼鏡フレームのアーム140および/または150の溝内に埋め込まれた多数のバネピン1102と、眼鏡フレーム100のフロント部130に取付けられる多数のバネピン組立体用接触子1104とを具備する眼鏡フレーム100の斜視図を示す。眼鏡フレーム100の多数の部品は、相互に通信接触を必要とするかもしれない。こうして、
図11A、
図11B、および、
図11Cで図示されたバネピン組立体の解決策により、多数のバネピンおよび多数のバネピン組立体用接触子が眼鏡フレーム100におけるフロント部130ならびにアーム140および/または150に組込まれることが許容されるかもしれない。さらに、フレキシブル配線などのような解決策は、時間と共に摩耗および引き裂きと考えられる導電性配線の劣化で損害を受けている。上述の解決策は、導電性接触を確立および維持する一方、導電性部品の摩耗および引き裂きを最小限に抑えるかもしれない。さらに、デザイン美学は、眼鏡デザインの極めて重要な要素であり、上述の解決策は、眼鏡に取込まれ、製造業者に眼鏡の所望のデザイン美学を維持させてもよい。
【0054】
図13Aおよび
図13Bは、ある実施の形態による、眼鏡フレーム100内もしくは上の部品の配線間の導電性接触を確立および維持するために、眼鏡フレーム100の例に一体化されたフレキシブルPCB基板組立体用電気接触子のデザインの実施の形態の例を提供する。
図13Aは、眼鏡フレームのアーム140および/または150の溝内に収容されたフレキシブルPCB基板組立体1302の平面図を示す。眼鏡フレーム100が完全に開いた位置(たとえばユーザ10の頭部に置かれた位置)で示されるにつれ、フレキシブルPCB基板組立体1302の端部は、眼鏡フレーム130のフロント部の上と眼鏡フレームのアーム140および/または150の溝の基部とで、フレキシブルPCB基板組立体用接触子1304に導電性接触をしている。ひとたびフレキシブルPCB基板組立体1302がフレキシブルPCB基板組立体用接触子1304との接触を確立および維持すると、導電性接触子は、部品間に埋め込まれた配線を介して相互に通信するように眼鏡フレーム100内または上の確立されたイネーブリング部品になるかもしれない。
【0055】
図13Bは、ある実施の形態による、眼鏡フレームのアーム140および/または150の溝内に収容されたフレキシブルPCB基板組立体1302の平面図を示す。眼鏡フレーム100が開放位置で示されると、フレキシブルPCB基板組立体1302の端部は、両方のフレキシブルPCB基板組立体用接触子1304に接触をしない。その結果として、導電性接触は、眼鏡フレーム100内または上の部品間で確立されず、当該部品は、その部品内に埋め込まれた配線を介して相互に通信できないかもしれない。
【0056】
上述されたバネピン組立体の解決策のように、
図13Aおよび
図13Bで図示されたフレキシブルPCB基板組立体の解決策は、眼鏡フレーム100のフロント部130とアーム140および/または150とに組込まれるように導電性接触を可能にしてもよい。さらに、フレキシブル配線などのような既知の解決策は、時間と共に摩耗または引き裂きによる導電性配線の劣化で損害を受けているかもしれない。上述の解決策は、導電性接触を確立および維持する一方、導電性部品の摩耗または引き裂きを最小限に抑えるかもしれない。さらに、デザイン美学は、眼鏡デザインの極めて重要な要素であり、上述の解決策は、眼鏡に組込まれ、製造業者に眼鏡の所望のデザイン美学を維持させてもよい。
【0057】
図14および
図15は、ある実施の形態の例による、眼鏡フレーム用の調節可能な耳片の側面図である。調節可能な耳片は、アイウェアをしっかり固定するとともに十分な圧力を電極に提供している。ある実施の形態の例では、眼鏡フレームは、調節可能な耳片内に導電性接触子を有していてもよい。調節可能な耳片は、眼鏡フレームのサイドアームにつながり、使用時にはユーザの頭部および耳に接触する頭部導電性接触子を有している。導電性接触子は、サイドアームおよび信号ポッドに電気的に接続されている。調節可能な耳片は、ユーザの頭部および耳に一致するように形成可能でありまたは可鍛性である。調節可能な耳片は、導電性である形成可能な
部品または導電性材料でコートされた形成可能な部品と、屈曲または再形成できる内部可鍛金属片とを有している。
【0058】
調節可能な耳片は、この例では、剛性プラスチックもしくは金属または他の金属からなるアーム1401の主要部を有している。調節可能な耳片は、導電性を有するかまたは導電性材料でコートされたかの軟質ゴムもしくはエラストマーまたはエラストマー発泡体(フォーム)耳片1402を有している。調節可能な耳片の内部には、様々な頭部および耳の形状に一致するとともに導電性エレメントと皮膚との間で良好なフィット感と安定した接続とを提供するために発泡体耳片1402を再形成するように屈曲され得る可鍛金属片1403がある。耳片は、ユーザの頭部および耳に一致するように異なる方向および寸法に調節可能である。
【0059】
ある実施の形態の例では、調節可能な耳片は、銀コート発泡体電極を有している。
図16Aおよび
図16Bは、ある実施の形態の例による、眼鏡フレーム用の銀コート発泡体電極Eの図である。銀コート発泡体電極は、ゴムペイントの層Lを有するフレキシブル発泡体Fもしくはメモリ発泡体、TPU膜、または、それに適用される他のスムーズ(滑らかな)、フレキシブル(可撓性の)、もしくストレッチブル(伸縮可能)な基板を備えている。それから、銀インクSの層は、滑らかな基板に塗布される。代替としては、銀インクは、その後に発泡体に張付けられた膜に塗布され得る。別の選択肢は、その後に金型内に置かれたフレキシブル膜に銀インクを塗布することであり、その発泡体がその後で成形される。
【0060】
本書で記述されたある実施の形態に関して、眼鏡フレームのフロント部は、レンズおよびノーズ片(鼻パッド)を含んだ眼鏡の一部を言及している。アームは、そのフレームのフロント部からユーザの耳まで延びる眼鏡の一部を言及するかもしれない。ヒンジ(蝶番)は、眼鏡フレームを眼鏡のアームに接続してもよい。ヒンジは、アームを開放位置と閉鎖位置との間で移動できるようにする。眼鏡の開放位置は、アームが外へ折られ(実質上外に折られ)て身に着けるユーザの頭部に眼鏡をかける準備ができるようにする位置を言うかもしれない。眼鏡の閉鎖位置は、たとえばアームが保管のため眼鏡フレームに向けて折り重ねられまたは折り畳まれた位置を言うかもしれない。ある実施の形態の例では、ヒンジは、サイドアームが開放位置と閉鎖位置との間で移動するときに折り畳み可能な屈曲部を有している。
【0061】
図17は、ある実施の形態の例による、開放位置での眼鏡フレームにおけるヒンジ(蝶番)とアームの一部分との図である。
図18は、ある実施の形態の例による、閉鎖位置での眼鏡フレームにおけるヒンジ(蝶番)とアームの一部分との図である。アームが開放位置にあるとき、屈曲PCB部Pは眼鏡のアームおよびフレーム内の空洞C、C′の外側にそれぞれ押される。アームが閉鎖位置にあるとき、屈曲PCB部Pはぴんと張った状態で引っ張られる。屈曲PCB部は、印刷されたまたはそうでなければ接着された導電性トレースを具備するフレキシブルPCBまたは何らかのフレキシブル基板であってもよい。
【0062】
図19、
図20、
図21、および
図22は、ある実施の形態の例による、眼鏡フレームのヒンジの図である。図示された構成の例では、眼鏡の高さHは、2つの側に分離され、屈曲PCB部Pがその中央を通り抜けることを許容している。符号1900は、アームが開いたときに屈曲PCB部がどこに位置しているかを示している。符号2000は、アームAが閉じたときに屈曲PCB部Pがどこに位置しているかを示している。なお、屈曲PCB部Pは、ヒンジの軸を介して移動する。符号2100は、後方からの開放位置でのアームAを示している。符号2200は、側方からの閉鎖位置でのアームを示し、網掛けエリア2202は、ヒンジがその邪魔にならない場合での屈曲PCB部Pである。
【0063】
図23は、ある実施の形態の例による、開放位置での眼鏡フレームF′におけるヒンジ(蝶番)とアームAの一部分との図である。
図24は、ある実施の形態の例による、閉鎖位置での眼鏡フレームにおけるヒンジ(蝶番)HとアームAの一部分との図である。
【0064】
この構成では、屈曲PCB部Pは、アームだけの空洞内で折れ重なっている。折れ重なりは、空洞C内に押し込められ、アームAが完全閉鎖位置にあるときに屈曲PCB部は2つの折り畳んだ部分をお互いにもっと近くに引き寄せるようにしている。外側折返し2400は、空洞から引っ張られず、内側折返し2402は、外側折返しの一方の折返し半径内に入らない。屈曲PCB部をヒンジ側の空洞から立ち去らせておくことによって、空洞内で移動する屈曲部分は、地点2404で外側折返し2400と一緒に移動する。内側折返し2402は、地点2406で屈曲PCB部2408の外側固定部分に沿って転がる。これにより、屈曲PCB部は、空洞内に戻るように案内され、それを押すのに必要とされる力は、低減される。この実施の形態の例では、眼鏡のフレーム部分の内部には空洞はない。
【0065】
図25は、ある実施の形態の例による、開放位置での眼鏡フレームF′におけるヒンジ(蝶番)HとアームAの一部分との図である。
図26は、実施の形態の例による、閉鎖位置での眼鏡フレームにおけるヒンジ(蝶番)とアームの一部分との図である。この構成では、屈曲PCBは、アームの内側で折り重なっている。
【0066】
理解されることは、命令を実行するとともに本書で例示された何らかのモジュールもしくは部品が、記憶媒体やコンピュータ記憶媒体などのようなコンピュータ可読媒体、もしくは、たとえば磁気ディスク、光学ディスク、テープ、および他のコンピュータ可読媒体の形式などのようなデータ記憶装置(取外し可能および/または取外し不可能)を備え、または、そうでなければそれへのアクセスを有するかもしれないことである。コンピュータ記憶媒体は、たとえばコンピュータ可読媒体命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどのような、情報の記憶用の何らかの方式もしくは科学技術において実行される揮発性かつ不揮発性であり取外し可能かつ取外し不可能な媒体を備えていてもよい。コンピュータ記憶媒体の例には、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくは他のメモリ科学技術、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイディスク、もしくは、他の光学ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または、所望の情報を記憶するために使用され得るとともにアプリケーション、モジュール、もしくは両方によってアクセスされ得る何らかの他の媒体が含まれる。そのようなコンピュータ記憶媒体は、モバイル機器、追跡モジュール、対象物追跡アプリケーションなどの一部であってもよく、または、それにアクセス可能もしくは接続可能であってもよい。本書で記述された何らかのアプリケーションまたはモジュールは、そのようなコンピュータ可読媒体に記憶されまたはそうでなければ保持されているコンピュータ可読/実行可能命令を使って実行されてもよい。
【0067】
こうして、全体変更、部分的変更、および変形は、この開示の範囲から逸脱せずに当業者によって具体的な実施の形態にもたらすことができ、当該実施の形態は、もっぱら添付された請求項によって規定される。
【0068】
さらなる態様では、開示は、一時的でない機械可読命令セットを含めて、システム、デバイス(機器)、方法、および、コンピュータプログラミング製品を提供し、当該方法を実行する際および前述の機能を有効にする際に使用される。
【0069】
そのような開示が、ある程度の詳細を伴って典型的な形式で開示および図示されているけれども、記述および図示は例としてのみなされていることに留意すべきである。部品およびステップの構成、組合せ、ならびに配列の詳細の多くの変更は、なされるかもしれない。したがって、そのような変更は、請求項で規定された発明の範囲内に含まれるように意図される。
【0070】
何らかの任意のステップまたはその部品を含めて、記述されたプロセス内で明確に述べられた程度または当該プロセス内に固有な程度を除いて、必要な順序、一続きの事象、または組合せは、意図されずまたは暗示されない。当業者によって理解されるように、本書で記述された両プロセスおよび何らかのシステム、デバイスなどに関して、変更の広範囲が起こり得、様々な状況において利点にさえなる。
【0071】
本書で記述されたデバイス、システム、および方法の実施の形態は、ハードウェアおよびソフトウェアの両方の組合せで実行されるかもしれない。これらの実施の形態は、プログラム可能なコンピュータ上で実行されてもよく、当該コンピュータのそれぞれは、少なくとも1つのプロセッサ、データ記憶システム(揮発性メモリ、不揮発性メモリ、他の記憶素子、またはそれらの組合せを含む)、および、少なくとも1つの通信インタフェースを備えている。
【0072】
プログラムコードは、入力データに適用され、本書で記述された機能を実行するとともに出力情報を生成する。出力情報は、1つ以上の出力デバイスに適用される。ある実施の形態では、通信インタフェースは、ネットワーク通信インタフェースであってもよい。素子が組み合わされた実施の形態では、通信インタフェースは、たとえばプロセス間通信のものなどのように、ソフトウェア通信インタフェースであってもよい。さらに他の実施の形態では、ハードウェア、ソフトウェア、およびそれらの組合せとして実行される通信インタフェースの組合せがあるかもしれない。
【0073】
本検討の至るところで、多くの言及が、サーバー、サービス、インタフェース、ポータル、プラットフォーム、または、コンピュータデバイスから形成された他のシステムに関してなされている。理解すべきことは、そのような用語の使用が、コンピュータ可読タンジブル非一時的媒体に格納されたソフトウェア命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを備える1つ以上のコンピュータデバイスを表示すると考えることである。たとえば、サーバーは、記述された役割、責任、または機能を果たす方法でウェブサーバー、データベースサーバー、または他の種類のコンピュータサーバーとして動作する1つ以上のコンピュータを含むことができる。
【0074】
本検討は、多くの実施の形態の例を提供している。それぞれの実施の形態が、発明要素の単一の組合せを表すけれども、他の例には開示された要素の全ての可能な組合せが含まれてもよい。こうして、一実施の形態が要素A、B、およびCからなるとともに、第2の実施の形態が要素BおよびDからなる場合には、A、B、C、またはDの他の残りの組合せもまた使用されてもよい。
【0075】
「接続された」または「結合された」という用語は、直接的なカップリング(互いに結合された2つの要素が相互に接触する)と、間接的なカップリング(少なくとも1つの付加的な要素が当該2つの要素の間に置かれている)との両方を含んでもよい。
【0076】
実施の形態の技術的な解決策が、ソフトウェア製品の形式であってもよい。ソフトウェア製品は、コンパクトディスク読出し専用メモリ(CD−ROM)、USBフラッシュディスク、または取外し可能なハードディスクであることがある不揮発性または非一時的記憶媒体に記憶されてもよい。ソフトウェア製品は、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバー、またはネットワークデバイス)に当該実施の形態で提供される方法を実行させる多くの命令を含んでいる。
【0077】
本書で記述された実施の形態は、コンピュータデバイス、サーバー、受信機、送信機、プロセッサ、メモリ、ディスプレイ、および、ネットワークを含めて物理的なコンピュータハードウェアによって実行される。本書で記述された実施の形態は、有益な物理的機械装置と、具体的に構成されたコンピュータハードウェア構成とを提供している。本書で記述された実施の形態は、電子的な機械装置と、様々な種類の情報を表す電磁信号を処理および変形するために適合された電子的な機械装置で実行される方法とに向けられている。本書で記述された実施の形態は、機械装置およびそれらの使用に広範囲かつ一体的に関連している。本書で記述された実施の形態は、コンピュータハードウェア、機械装置、および、様々なハードウェア部品との使用の範囲を超えて意味または実用的適用性を持たない。たとえば観念的なステップ(工程)を使って、様々な動作を実行するように具体的に構成された物理的ハードウェアを非物理的ハードウェアの代用にすることは、実施の形態が働く方式に実質的に影響を及ぼすかもしれない。そのようなコンピュータハードウェア限定は、本書で記述されている実施の形態の明確な必須の要素であり、本書で記述された実施の形態の動作および構造に対する重大な影響を持たずに観念的な手段のために省略できずまたは当該手段の代用にできない。コンピュータハードウェアは、本書で記述されている様々な実施の形態を実施するのに欠かせず、迅速かつ効率的な方法でステップを実行するために使用されるばかりではない。
【0078】
簡単のため、1つのコンピュータデバイス500だけが図示されているが、システムは、遠隔ネットワークリソースにアクセスするとともにデータを交換するためにユーザによって操作可能な多数のコンピュータデバイス500を含んでいてもよい。コンピュータデバイス500は、同じまたは異なる種類のデバイスであってもよい。
コンピュータデバイス500は、少なくとも1つのプロセッサ502と、データ記憶デバイス504(揮発性メモリ、不揮発性メモリ、他のデータ記憶素子、または、それらの組合せを含む)と、少なくとも1つの通信インタフェースとからなる。
【0079】
たとえば制限なく、コンピュータデバイス500は、サーバー、ネットワーク電気製品、セットトップボックス、埋め込みデバイス、コンピュータ拡張モジュール、パーソナルコンピュータ、ラップトップ、パーソナルデータアシスタント、携帯電話、スマートフォンデバイス、UMPCタブレット、ビデオディスプレイ端子、ゲーム機、および、ワイヤレスハイパーデバイスまたは本書で記述された方法を実行するために構成可能である何らかの他のコンピュータデバイスであってもよい。
【0080】
図5は、コンピュータデバイス500の回路図であり、一実施の形態の典型である。図示されるように、コンピュータデバイス500は、少なくとも1つのプロセッサ502、メモリ504、少なくとも1つのI/Oインタフェース506、および、少なくとも1つのネットワークインタフェース511を備えている。
【0081】
それぞれのプロセッサ502は、たとえば、汎用性マイクロプロセッサもしくはマイクロコントローラ、デジタル信号処理(DSP)プロセッサ、集積回路、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、再構成可能なプロセッサ、プログラマブル読出し専用メモリ(PROM)、または、それらの何らかの組合せのうちの幾つかの種類であってもよい。
【0082】
メモリ504は、たとえばランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、コンパクトディスク読出し専用メモリ(CDROM)、電気光学メモリ、磁気光学メモリ、消去可能なプログラマブル読出し専用メモリ(EPROM)、および電気的消去可能なプログラマブル読出し専用メモリ(EEPROM)などのような内部または外部のいずれか一方に配置されたコンピュータメモリ、強誘電体RAM(RRAM)などの何れかの種類のうちの適切な組合せを備えていてもよい。
【0083】
それぞれのネットワークインタフェース511は、コンピュータデバイス500に他の部品と通信できるようにし、他の部品とデータ交換できるようにし、ネットワークリソースにアクセスおよび接続できるようにし、アプリケーションに貢献できるようにし、ならびに、インターネット、イーサーネット、従来の普通の電話サービス(POTS)回線、公衆交換電話網(PSTN)、総合デジタル通信網(ISDN)、デジタル加入者回線(DSL)、同軸ケーブル、光ファイバー、人工衛星、移動体、ワイヤレス(たとえばWi−Fi、WiMAX)、SS7シグナル伝達ネットワーク、固定回線、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワークを含めてデータを搬送できるネットワーク(多重ネットワーク)に接続すること、および、これらの何らかの組合せを含めて他のものに接続することによって他のコンピュータアプリケーションを実行できるようにしている。
【0084】
コンピュータデバイス500は、アプリケーション、ローカルネットワーク、ネットワークリソース、他のネットワーク、およびネットワークセキュリティデバイスへのアクセスを与えるより前に、ユーザ507を登録し本人であることを確認するように(たとえばログイン、固有の識別子、およびパスワードを使って)作動できる。コンピュータデバイス500は、1人のユーザまたは多数のユーザのために働くかもしれない。
【0085】
実施の形態が詳細に記述されたが、理解すべきことは、様々な変形、代用、および変更が、添付の請求項で規定されるような範囲から逸脱せずに本書でなされ得ることである。
【0086】
さらに、本出願の範囲は、明細書に記述されたプロセス、機械装置、製造、組成物、手段、方法、およびステップの具体的な実施の形態に限定されるように意図されない。当業者が本発明の開示から容易に理解されるように、本書で記述された対応する実施の形態と実質的に同じ機能を実行しまたは実質的に同じ結果を達成する、既存のもしくはその後に改良されるプロセス、機械装置、製造、組成物、手段、方法、もしくはステップは利用されるかもしれない。したがって、添付の請求項は、それらの範囲内に、そのようなプロセス、機械装置、製造、組成物、手段、方法、またはステップを含むように意図される。
【0087】
理解されるように、上述され図示された例は、単なる典型例であるように意図される。